カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • アストンマーティンF1にフェルナンド・アロンソのアンセーフリリースで罰金

    アストンマーティンF1にフェルナンド・アロンソのアンセーフリリースで罰金

    フェルナンド・アロンソは、F1カナダGP予選Q1開始時のピットレーンで危険なリリースがあったとして審議対象となり、アストンマーティンに罰金が科された。

    サーキット・ジル・ヴィルヌーヴで行われた予選で、アストンマーティンはアロンソをアルピーヌのフランコ・コラピントの進路上に送り出した。予選を19番手で終えたアロンソ自身にグリッド降格などの処分は出されなかったが、チームには5,000ユーロ(約92万5000円)の罰金が科された。

    コラピントが回避動作、スチュワードはアンセーフリリースと判断
    FIAの裁定文書では、スチュワードがチーム代表者から事情を聴取し、位置映像と車載映像を確認したことが明記されている。

    「43号車が14号車との接触を避けるために進路を変え、フロントホイールをロックさせたことは明白だった。スチュワードはこれを危険なリリースと判断した」

    これにより、アストンマーティンには5,000ユーロの罰金が科された。

    アストンマーティンにとっては厳しい予選となった。アロンソは19番手に沈み、チームメイトのランス・ストロールもモントリオールでの予選中に発生した2件の別々のインシデントでスチュワードに召喚されている。

    【関連】
    ・アストンマーティンF1に2件目の罰金 ストロール車の部品脱落をFIAが危険視

  • フェルナンド・アロンソ F1カナダGP予選「少し競争力が上がった感触がある」

    フェルナンド・アロンソ F1カナダGP予選「少し競争力が上がった感触がある」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGP予選を19番手で終えた。スプリントでは接触とマシントラブルによってリタイアとなったが、週末を通してマシンとの一体感や競争力の向上を感じていると語った。

    アストンマーティンは今季ここまで苦戦が続いているが、アロンソはモントリオールで「正しい方向への小さな前進」があったと説明。決勝については、2026年レギュレーション下で初のウエットレースとなる可能性を警戒している。

    フェルナンド・アロンソ『少し競争力が上がった感触がある』
    「カナダで走るのはいつも楽しいし、今週末は少し競争力が上がった感触がある」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「僕たちは正しい方向へ小さな前進をしているけど、Q2進出にはまだパフォーマンスが足りない」

    「スプリントではターン1で少し接触があって、最終的にはマシンをリタイアさせた」

    「明日もし雨になれば面白いことになると思う。この新しいレギュレーションのマシンではまだウエットコンディションを走っていないし、ここはグリップレベルもかなり低くなるはずだ」

    「全員にとって難しいレースになると思うけど、何ができるか見てみよう」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) カナダグランプリ

    レース後のインタビューでは、スプリント終盤のリタイアについて信頼性への懸念があったことを明かした。

    「マシンにいくつか警告が出ていて、信頼性の問題があった」

    「予選まで3時間しかなかったし、ポイント圏外だったので、ガレージのメカニックたちに少しでも時間を与えたかった」

    予選後には、セットアップ変更によってマシンバランスが改善したとも説明している。

    「最終結果としてはQ1敗退なので大きくは変わらないけど、今週末は少し競争力が増した感覚がある」

    「マシンの中で速さを感じていたし、パッケージとのつながりも少し良くなった。すべてを最大限引き出そうとしていたし、間違いなく以前より競争力は上がっていると思う」

    「Q2までコンマ数秒だった。これまで平均すると1.2秒くらい離されていたと思うけど、今回は少し近づけた。それでも、まだやるべきことは多い」

    「スプリントから予選に向けては小さな変更を加えた。主にメカニカル面で、スプリントで不足していたフロントグリップを改善しようとしたんだ」

    「それはうまく機能していたと思うし、マシンの感触も良くなった。でも明日もし雨になれば、すべてが変わる」

  • フェルナンド・アロンソ F1引退判断は保留「今の成績では決断は難しい」

    フェルナンド・アロンソ F1引退判断は保留「今の成績では決断は難しい」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年シーズン限りで契約が満了するなか、2027年以降もF1を続けるかどうかについて、まだ決断していないと認めた。

    アストンマーティンはホンダとの新パートナーシップ初年度で苦戦が続いており、ドライバビリティ、ギアボックス挙動、エネルギーマネジメント、そして振動問題が課題となっている。カナダGPを前に、アロンソは現在の状況が長期的な判断を難しくしていると語った。

    アロンソ「もう1年やりたいかを感じる助けになるかもしれない」
    「正直なところ、それについては1分も考えていない」とアロンソはDAZNに語った。

    「まだチャンピオンシップ序盤のこの難しい状況があり、それを解決しなければならない。シーズン後半にはそうできることを願っている」

    「おそらく、それが僕の考えを少し開かせてくれて、もう1年やりたいと本当に感じるかどうかを助けてくれるかもしれない。今は自分のパフォーマンスがこういう状況なので、決断するのは難しい」

    カナダGPに大きなアップグレードなし
    アロンソは、モントリオールに大きなパフォーマンス向上をもたらすアップグレードは投入されていないと説明した。

    「パフォーマンスアップグレードはないので、ハンドリングに集中できる」

    「今後数か月で、エンジン面でも空力面でも異なるフィロソフィーが入ってくる」

    カナダGPでの見通しについて問われると、アロンソは「最初の数戦と似たようなパフォーマンスになると思う」と語った。

    クラック「ドライバーを守らなければならない」
    アストンマーティンのマイク・クラックも、チームの停滞がドライバーにとって精神的に難しい状況になっていることを認めた。

    「木曜、金曜、土曜、日曜と、彼らに同じ質問をすることになる」

    「彼らにとって、同じことを繰り返し、同じ答えを返し続けるのは難しい。我々は彼らをそこから守らなければならない。フラストレーションが積み重なっていくからだ」

    クラックは、カナダに投入された変更は小規模で、外からはほとんど見えないものにとどまると説明。より大きな空力アップグレードはシーズン後半にずれ込むという。

    「我々は巨大な前進を果たす必要がある」

    「そして、F1ではシーズン中に進歩することが難しいことも分かっている」

    「各レースで少しずつ改善していくことで、モチベーションを保つ必要がある」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ホンダも性能と信頼性の両面で課題
    ホンダのリードエンジニアである折原伸太郎は、性能と信頼性の両面でまだ課題が残っていると説明した。

    「マイアミでは、バッテリーの信頼性において重要な一歩を踏み出しました」

    「今はエネルギーマネジメントとドライバビリティの改善に集中しています」

    「今年のパフォーマンスを改善するために、内燃エンジンを改善し、フリクションを減らす必要があります」

    ニューウェイ体制の下で問われる修正力
    クラックは、体調不良やマネジメント変更の噂も出ているエイドリアン・ニューウェイの技術開発上の主導権についても言及した。

    「私はその判断を、エイドリアンと技術開発戦略を担当する人々の手に委ねている」

    アロンソの去就は、単なる年齢や契約満了だけでなく、アストンマーティンとホンダが2026年F1シーズン後半にどこまで状況を立て直せるかに直結している。本人が「今のパフォーマンスでは決断が難しい」と語ったことは、チームの改善が2027年の進路判断に直接影響することを示している。

  • ジョナサン・ウィートリー“駐車場サイン”が波紋 アストンマーティンF1加入説が再燃

    ジョナサン・ウィートリー“駐車場サイン”が波紋 アストンマーティンF1加入説が再燃

    ジョナサン・ウィートリーを巡るアストンマーティン移籍説が、2026年F1カナダGPのパドックで思わぬ形で加熱した。

    発端となったのは、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットのチーム代表用駐車エリアに設置された1枚のサインだった。そこには「Jonathan Wheatley Aston Martin」と記されており、現地で撮影したF1フォトグラファーのキム・イルマンがSNSに投稿したことで、一気に憶測が広がった。

    “アストンマーティン代表就任”説を呼んだ駐車場サイン
    キム・イルマンは自身のInstagramで次のように書き込んだ。

    「このサインが今日、ここモントリオールのチーム代表用駐車場に現れた」

    「ジョナサン・ウィートリーのアストンマーティン加入が確認されたということなのか、それとも単なるミスなのか。いずれにしても興味深い」

    この投稿は瞬く間に拡散され、F1パドック内で以前から続いていたウィートリーの去就に関する噂をさらに加速させる形となった。

    ウィートリーはレッドブルで長年スポーティングディレクターを務めた後、アウディF1プロジェクトへ加入。しかし、チーム代表として就任してから1年も経たないうちに、中国GPと日本GPの間のタイミングで突然離脱していた。

    そのため、次の行き先として以前から有力視されていたアストンマーティンとの関連が、今回の“誤表記”によって再び注目を集めた格好だ。


    ニューウェイ体制強化との関連も
    現在のアストンマーティンでは、エイドリアン・ニューウェイがチーム代表の役割を担っている。

    しかし、ウィートリーが加入すれば、ニューウェイは2027年以降のマシン開発により専念できる体制が構築できるとの見方がパドック内では広がっている。

    特に、ニューウェイ自身がウィートリー招聘を望んでいるとも噂されており、今回のサイン騒動はそうした背景とも重なって大きな話題となった。

    もっとも、現時点でウィートリーの次の所属先は正式発表されていない。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    主催者は“印刷ミス”と説明
    騒動拡大を受け、カナダGP主催者のBell GPCanadaは声明を発表。問題のサインについて「印刷ミス」だったと説明した。

    「昨日発生した印刷エラーについて認識している」

    「問題には速やかに対応した。我々は、この件によって生じた混乱について心からお詫び申し上げる」

    それでも、アストンマーティンの将来体制を巡る関心が高まっていることを、今回の一件は改めて浮き彫りにした。特に2027年レギュレーションへ向けて各チームが組織強化を進める中、経験豊富なウィートリーの動向は今後もF1パドックの注目テーマとなりそうだ。

  • ランス・ストロール F1カナダGPスプリント予選「タイヤが冷えすぎていた」

    ランス・ストロール F1カナダGPスプリント予選「タイヤが冷えすぎていた」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選SQ1敗退について、赤旗後の最後のアタックでタイヤ温度を十分に上げられなかったことが原因だったと説明した。

    地元カナダGPでのスプリント予選となったストロールは、SQ1終盤の赤旗中断後にピットレーン先頭付近へ並び、最後のアタックに望みをつないだ。しかしタイヤを適正温度まで持ち込めず、18番手で敗退となった。

    ストロール「タイヤが冷えすぎていた」
    SQ1終盤はフェルナンド・アロンソのクラッシュによって赤旗中断。再開後は残り時間が極めて少なく、各車は慌ただしく最後のアタックへ向かった。

    ストロールはインタビューで、その状況が大きく影響したことを認めている。

    「最後のラップに向けてタイヤが冷えすぎていた。まあ、こういうこともある」

    アストンマーティンはストロールをできる限り前方でコースインさせたものの、短いアウトラップではタイヤを十分に作動領域へ持ち込めなかった。

    レース後に発表されたチームのプレスリリースでも、ストロールは同様の内容を語っている。

    「赤旗後の最後のラップに向けてコースへ出るため、できる限りのことはした。でもピットレーンで待機していたことでタイヤが冷えすぎていて、ラップタイムを改善することができなかった。時にはこういうこともある」

    「データを確認して、どこを改善できるかを見ていく。明日は少しでも前進できることを期待している」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) カナダグランプリ

    “まずは完走”を目標に
    今季のアストンマーティンは依然として厳しい戦いが続いており、カナダGPでもトップ10争いには加われていない。

    スプリントでどのような結果を望むかを問われたストロールは、「完走すること」と率直に答えた。

    母国レースで厳しいスタートとなったストロールだが、土曜日にはスプリントと通常予選の2セッションが控えており、巻き返しを目指すことになる。

  • ホンダF1 カナダGPスプリント予選総括「ドライバビリティの面で前向きな兆し」

    ホンダF1 カナダGPスプリント予選総括「ドライバビリティの面で前向きな兆し」

    ホンダF1は、2026年F1カナダGP初日に向けてエネルギーマネジメント最適化とドライバビリティ改善に取り組み、「前向きな兆し」を確認したことを明かした。

    アストンマーティン・ホンダはスプリント予選でフェルナンド・アロンソが16番手、ランス・ストロールが18番手に終わったものの、ホンダF1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、データ上では改善方向が見え始めていると説明している。

    今大会はスプリントフォーマットで行われており、初日にFP1とスプリント予選を消化。限られた走行時間の中で、各チームはセットアップとエネルギーマネジメントの最適化を急ぐ週末となっている。

    ホンダは“エネルギーマネジメント最適化”に注力
    ホンダ F1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、カナダGPに向けて重点的に取り組んできた課題について説明した。

    「カナダGPに向けて、HRC Sakuraとともにエネルギーマネジメントの最適化とドライバビリティの改善という2つの課題に取り組んできました」

    「エネルギーマネジメントについては、シミュレーション結果に基づいて慎重なセッティングから始め、走行を重ねながら調整を加えていくことで、セッションを通じて最適化を進めることができました」

    2026年F1マシンではエネルギー回生と電力使用比率が拡大しており、各メーカーともエネルギーマネジメントが大きなテーマとなっている。特にストップ&ゴー特性の強いジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでは、回生効率と電力展開のバランスが重要視される。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    “前向きな兆し”を確認
    アストンマーティンはスプリント予選で苦戦を強いられたが、ホンダ側はデータ上で改善傾向を確認しているという。

    「フリー走行、スプリント予選ともに大きな問題は見られず、データ上でもドライバビリティの面で前向きな兆しを確認することができています」

    「まだ十分ではありませんが、進むべき方向性は見えてきているので、引き続き改善を続けていきます」

    アロンソはSQ1終盤にターン3でクラッシュ。限界を超えてプッシュしていたことを自ら認めているが、一方でホンダ側はパワーユニットや制御面での大きな問題は確認されなかったとしている。

    短いスプリント週末では修正作業に割ける時間も限られるが、アストンマーティン・ホンダF1は残るセッションで改善方向をさらに煮詰めていくことになる。

  • フェルナンド・アロンソ F1カナダGPスプリント予選「限界を攻めすぎていた」

    フェルナンド・アロンソ F1カナダGPスプリント予選「限界を攻めすぎていた」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選SQ1でクラッシュを喫した後、「限界を攻めすぎていた」と自身のミスを認めた。

    アロンソはSQ1終盤、ターン3進入でフロントタイヤをロック。そのままウォールに直進し、セッションは赤旗中断となった。アストンマーティンはフロントウイングなどにダメージを負い、アロンソは16番手で敗退となった。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選SQ1でクラッシュを喫した後、「限界を攻めすぎていた」と自身のミスを認めた。

    アロンソはSQ1終盤、ターン3進入でフロントタイヤをロック。そのままウォールに直進し、セッションは赤旗中断となった。アストンマーティンはフロントウイングなどにダメージを負い、アロンソは16番手で敗退となった。

    アロンソ「ロックした時点で乗客状態だった」
    クラッシュ直後のインタビューでアロンソは、ブレーキング時のロックアップが原因だったと説明した。

    「フロントをロックさせた。そうなると、もうパッセンジャー状態だ。カナダには避けるスペースがない。限界を攻めすぎていた」

    アロンソほど経験豊富なドライバーには珍しいミスとも映ったが、本人はマシン側の問題を否定。現在のアストンマーティンの競争力不足が背景にあったことを認めている。

    「我々は少し後方にいるし、十分なペースがない。たぶんP14くらいの位置だったと思う。だから本来の力より7〜8ポジション上を狙ってプッシュしていた」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) カナダグランプリ

    レース後に発表されたアストンマーティンF1チームのプレスリリースでも、アロンソは次のように振り返った。

    「残念ながらターン3でフロントをロックさせてしまい、そこからは乗客状態だった。あのインシデントまでは、僕たちは期待以上の位置で戦えていた。スプリントともう一度の予選セッションから、明日どんなことを学べるか見てみたい」

    苦戦続くアストンマーティン
    アストンマーティンは今季ここまで苦戦が続いており、カナダGPでもトップ10争いは厳しい状況となっている。

    アロンソはFP1でも上位争いには加われず、スプリント予選では限界ギリギリまで攻めた結果、クラッシュという代償を払う形となった。

    短いスプリント週末では修復時間も限られており、アストンマーティンのメカニック陣は土曜日に向けて慌ただしい作業を強いられることになる。

  • フェルナンド・アロンソ F1カナダGP SQ1でクラッシュ「ロックアップした」

    フェルナンド・アロンソ F1カナダGP SQ1でクラッシュ「ロックアップした」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選SQ1終盤でクラッシュを喫した。ターン3進入で大きくフロントタイヤをロックさせ、そのまま直進してウォールに接触。セッションは赤旗中断となった。

    アロンソは無線で即座に「ロックアップした」と認め、自力でマシンを降りて無事をアピールした。一方で、アストンマーティンにとってはフロントウイングを含むダメージが発生しており、修復作業を迫られることになった。

    アロンソがターン3で痛恨のロックアップ
    SQ1終盤、アロンソはアタックラップ中にターン3で大きくタイヤをロック。ブレーキングでフロントが完全に固定され、そのまま逃げ場なくウォールへ向かった。

    「うん、すまない。ロックアップした」とアロンソは無線で報告。残り時間は1分46秒で、赤旗が提示された。

    この時点で脱落圏にはセルジオ・ペレス、ランス・ストロール、ピエール・ガスリー、バルテリ・ボッタスが並んでおり、セッションは緊迫した状況だった。

    “限界を超えたアタック”とパーマーが分析
    F1 TVで解説を務めたジョリオン・パーマーは、アロンソのクラッシュについて「限界を超えた進入」だったと分析した。

    「彼はこのコーナーに、とんでもないスピードを持ち込もうとした。でも、すぐに大きなロックアップになった」

    「ブレーキを踏んだ瞬間、フロントが完全にロックした」

    さらにパーマーは、アロンソが今季苦戦するアストンマーティンで“特別な一周”を狙っていた可能性にも言及した。

    「ドライバーは自分の責任だと認めているし、フェルナンドはおそらく、ここでアストンマーティンで何かとんでもないことをやれるチャンスがあると感じていたんだと思う」


    アップグレード投入週末で痛いアクシデント
    アストンマーティンはカナダGPに向けて、ホンダ側の改良を含む細かなアップデートを投入。マシンの扱いやすさやエネルギーマネジメント改善に期待が集まっていた。

    その中で起きた今回のクラッシュは、限られた走行時間しかないスプリントフォーマットにおいてチームにとって大きな痛手となる。

    特にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは縁石とウォールが近く、わずかなミスが即ダメージにつながる高速ストリート型レイアウト。アロンソも限界を攻めた結果、代償を払う形となった。

  • アストンマーティン・ホンダF1 “PU&ギアボックスB仕様”を夏以降に投入か

    アストンマーティン・ホンダF1 “PU&ギアボックスB仕様”を夏以降に投入か

    アストンマーティン・ホンダF1は、2026年シーズン後半に向けてAMR26の“B仕様”投入を準備している可能性が浮上している。ホンダ側ではADUO支援を受けた改良版パワーユニット、アストンマーティン側ではギアボックスの再設計が進められているとされ、夏以降の巻き返しに向けた重要なアップデートになる可能性がある。

    F1カナダGPでは小規模な改善に留まる見通しだが、フェルナンド・アロンソが指摘していたギアボックス制御の問題や、冬から続いていた振動課題への対処は進展を見せている。

    チーム内部では、ザントフォールトやスパをターゲットにした大規模アップデート計画も噂されている。

    ホンダは振動問題解消後の“次の段階”へ
    ホンダはすでに、F1カナダGPに向けてAMR26のパワーユニットに限定的な変更を投入することを認めている。主な焦点は、冬から続いていた振動問題への対処と、エネルギー回生・供給の最適化にある。

    マイアミGPでは振動の解消が確認され、フェルナンド・アロンソもレース前後に改善を認めていた。これにより、日本側は単なる“生存モード”から一歩進み、パワーユニット全体の制御最適化によるパフォーマンス向上へ移行する段階に入ったとみられている。

    ただし、今回のカナダGPでICE本体の構造変更が行われるわけではない。真の性能向上版となる“ホンダPU B仕様”は、ADUOによる開発支援を受けながら夏以降に投入される可能性が高い。

    アロンソが問題視したギアボックス制御
    現在のAMR26における最大の課題のひとつは、エンジンよりもむしろギアボックス側にあるとみられている。

    アロンソはマイアミGP後、次のように語っていた。

    「週末を通して問題はエンジンよりもギアボックスの方だった。電子制御か何かだと思うけど、シフトダウンやシフトアップで奇妙な動きがあり、うまく制御できていなかった。まず解決すべきはそこだ」

    現状では、変速時の精度不足や反応のズレが指摘されており、短期間で構造そのものを変更することは難しいため、まずはトランスミッション制御ソフトウェアの最適化による改善が進められているとみられる。

    ギアボックスB仕様は夏以降か
    AMR26のギアボックスは、アストンマーティンF1がドライブシャフトとともに初めて本格自社開発したものだ。しかし、バーレーンテストの段階から反応の粗さや扱いづらさが指摘されていた。

    F1のギアボックスは単なる変速機ではなく、リアサスペンション取り付け部を兼ねる車体後部構造の一部でもある。そのため、大規模な設計変更には長い開発期間が必要になる。

    一部では、エイドリアン・ニューウェイ率いる技術陣が2月段階で部分的な再設計を決断したとの見方もある。ただし、それが事実だったとしても、新仕様ギアボックスの投入は早くても8月頃になる可能性が高い。

    そのタイミングは、ザントフォールトまたはスパで予定されている大規模空力アップデート、そしてホンダPU B仕様投入時期とも重なる可能性がある。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    カナダGPでは“小規模改善”に注目
    一方で、モントリオールでは全面刷新ではなく、小規模な改善が中心になる見込みだ。

    マイク・クラックはマイアミGPで、「モントリオールではいくつかの改善を投入する。我々にとって重要なレースであり、より良いパフォーマンスを期待している」と語っていた。

    現地では、ステアリングコラム周辺の変更が行われる可能性も取り沙汰されている。また、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット向けにローダウンフォース仕様のリアウイング投入も見込まれている。

    アストンマーティン・ホンダF1にとって、カナダGPは“夏のB仕様”へ向けた重要な中継地点となりそうだ。

  • ランス・ストロール 母国F1カナダGPに闘志「アストンマーティンは一歩前進」

    ランス・ストロール 母国F1カナダGPに闘志「アストンマーティンは一歩前進」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、母国レースとなる2026年F1カナダGPを前に、アストンマーティンがマイアミGPで「一歩前進」したと語った。

    アストンマーティンは開幕から厳しい戦いが続いているが、前戦マイアミGPではストロールとフェルナンド・アロンソがそろって完走。マシンに影響していた振動問題にも改善が見られ、カナダGPでは現状のパッケージを最大限に引き出すことが焦点になる。

    ストロール「今季ずっと楽しみにしている週末」
    ストロールにとって、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われるカナダGPは特別な一戦だ。木曜のメディアデーで、27歳のカナダ人ドライバーは母国レースへの思いを語った。

    「最高だ。今季ずっとこの週末を楽しみにしている」とストロールは説明した。

    「1年で一番好きなレースだ。トラックが大好きだし、ファンも、エネルギーも、街全体がレース週末に本当に入り込んでいる」

    「本当に電気が走るような雰囲気だ。FP1の最初のアウトラップで走っているときでさえ、サーキット全体のエネルギーがすごいと感じる。ここには何年にもわたる素晴らしい思い出があるし、いい結果も、いいレースもあった。楽しみだ」

    マイアミで振動問題は改善も、必要なのは「ダウンフォースとパワー」
    アストンマーティンは2026年シーズン序盤、厳しいスタートを強いられてきた。それでもマイアミGPでは、ストロールとアロンソがともにチェッカーを受け、問題となっていた振動も改善された。

    「マイアミでは振動を修正できたので、それはよかった」とストロールは語った。

    「レースを完走できたし、今季初めて2台ともチェッカーを受けた。それは一歩前進だと思う」

    「今は、もっと多くのダウンフォースとパワーを見つける必要がある。そこができれば、もっといい状態になる。だから、そこに集中している」

    ストロールは今後のアップグレードについて、スパかその次のザントフォールトで投入される可能性に触れた。ただし、それだけで上位争いに加わるほどの変化になるとは見ていない。

    「スパ、あるいはスパの次にアップグレードがある。どちらかは分からない。ザントフォールトかな? それでトップ争いができるようになるか? いや、そういうことは一夜にして起きるものではない」

    「全員ができる限り懸命にプッシュしているし、できるだけ早くマシンにラップタイムをもたらすために、僕たちはできることをすべてやっている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソは現状の最適化を重視
    フェルナンド・アロンソも、モントリオールでのアストンマーティンの焦点について語った。今週末はパフォーマンスアップグレードがないため、現在のパッケージをどう最適化するかが重要になる。

    「週末ごとにターゲットは違う」とアロンソは説明した。

    「今週末は残念ながらパフォーマンスアップグレードがないので、焦点はドライバビリティにある。マシンの感じ方を改善し、現時点で持っているものを最適化しようとしている」

    難しい状況の中でチームの士気をどう支えるかを問われると、アロンソはドライバー側からのフィードバックの重要性を強調した。

    「今の僕たちの使命は、チームの近くにいて、できるだけ早く全員で改善しようとすることだ。そのためには団結する必要があるし、コックピットからエンジニアやデザイナーに対して、できる限り最善の形でフィードバックする必要がある」

    「明らかに、今後数カ月に向けて、エンジンコンセプトと空力コンセプトの両方で、パフォーマンスをもたらすためのいくつかの異なる哲学が来る。僕たちは、ステアリングを握っている側から何が必要なのか、そのフィードバックを正確に伝える必要がある」

    アストンマーティンにとってカナダGPは、大型アップグレードで一気に状況を変える週末ではない。マイアミで得た信頼性と振動改善の前進を土台に、現行パッケージの扱いやすさを高め、次の開発段階につなげる一戦となる。