カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1で“ランチタイム会議”

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1で“ランチタイム会議”

    エイドリアン・ニューウェイがアストンマーティンに加入して以来、2025年型F1マシンの開発にも手を貸す形で“オーバータイム”で働いていることが明らかになった。

    伝説的F1デザイナーのニューウェイは3月、アストンマーティンのマネージング・テクニカル・パートナーとして活動を開始。それまで約20年間在籍したレッドブル・レーシングを離れたばかりだった。

    本来は2026年から導入されるレギュレーション大改革に向けた準備に専念しているが、現在のアストンマーティンのマシンについても“ランチタイム会議”で助言を行っているという。

    今週末のF1モナコGPでは、ニューウェイがアストンマーティンのチームカラーで初めてサーキットに登場し、注目を集めている。

    スカイスポーツF1のピットレポーター、テッド・クラヴィッツはこう語った。

    「アストンマーティンのランチタイムはとても重要なんだ」

    「ランス・ストロールのクルーにとってはランチタイムがキャンセルされたが、それでもそのマシンはガレージから問題なく送り出された」

    「アンディ・コーウェルが確認したところ、エイドリアン・ニューウェイがアストンマーティンの2025年型マシンに関わっているのは、工場での“ランチタイム”だけだというんだ」

    「本当にその通りで、チーム代表のコーウェルも『ニューウェイは午前9時から12時半、午後1時半から5時までは完全に2026年マシンに集中している』と話していた」

    「ただし、昼休みになると2025年の開発チームと一緒に座って『このクルマについて思ったんだけど……』と話すらしい」

    「だからこそ、最新のアップグレードがあれほど見栄えするのかもしれないね」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アストンマーティン代表コーウェルが“ランチタイム会議”の舞台裏を語る
    クラッシュ・ネットを含むメディアとの会見で、アストンマーティンCEO兼チーム代表のアンディ・コーウェルは、ニューウェイの2025年型マシンへの関与について次のように説明した。

    「エイドリアンが3月初めに加入したとき、我々は『彼には2026年に向けたクルマのアーキテクチャに集中してもらう』と明確に方針を定めた。実際、それが彼の主な仕事になっている」

    「ただ、ランチタイムの会話は単に食事や週末の話だけじゃない。2025年型マシンについても話題に上ることがある。ただし、2025年型を担当しているのは別のエンジニアリングチームだ」

    「エイドリアンは2026年型の開発を通して、我々が持っているCFD(数値流体力学)ツールや風洞、設計から実験結果までの流れを把握している。それによって、自分たちの強みや弱点を理解し、強みを保ちつつ、弱点を改善する方法を学んでいる」

    「こういった作業はファクトリー内で行っているが、今週末は現地に来ていて、レースウイークエンドの運営方法やマシンの最適化、戦略の立て方を実際に見ている。彼の経験と洞察が、何がうまくいっていて、何が課題なのかを見極める助けになっていて、これから取り組むべき方向がより明確になってきている」

    現場での関与について
    ニューウェイが現場でどのくらい関与しているのかについて問われると、コーウェルはこう語った。

    「彼はノートブックを手にして、何が起きているのかを真剣に観察している」

    「鉛筆でメモを取りながら、私ともたびたび会話を交わしている。そのたびに“やることリスト”が増えていくが、それはすべてチームを前進させるための前向きなアクションだ」

  • アロンソ F1モナコGP「誰もターン10を曲がっていない」トラックマナーに不満

    アロンソ F1モナコGP「誰もターン10を曲がっていない」トラックマナーに不満

    フェルナンド・アロンソは、F1モナコGPのフリー走行で多数のラップがトラフィックに妨げられたことに不満を示し、予選ではスチュワードに対して「より厳しい姿勢」を求めた。

    アストンマーティンのアロンソは「トラフィックが主な話題になると思う」と述べ、「今のマシンでは、サーキット上に2台並べるのがかなり難しい」と指摘。予選では他車の妨害に対し、より厳格な処分が必要だと訴えた。

    「もちろん、フリー走行と予選では違う。だからこそ明日は、もっと厳しい対応をしてもらいたい。そうでなければ難しくなる」

    「ただ、それは全員に共通の課題だから、予選でクリーンなラップを得られるかは運次第。うまくいけば、Q1とQ2で前進できる。様子を見よう」

    さらにアロンソは、ターン10〜11のシケインをショートカットするドライバーが多いことにも不満を示した。「誰もターン10を曲がっていない。すごく気が散る。なぜみんなあのコーナーを飛ばす?なぜそれが許されるんだ?」と無線でレースエンジニアのクリス・クローニンに訴えた。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) モナコGP F1

    一方、チームメイトのランス・ストロールはFP1序盤にシャルル・ルクレールと接触。この一件でスチュワードはストロールに1グリッド降格のペナルティを科している。

    金曜日は他のドライバーからもトラフィックへの不満が相次いだ。角田裕毅は、FP2でミディアムタイヤを試す機会がほとんど得られなかったと明かしている。

    「まともなラップは1周しかできませんでした。そのあと赤旗になってしまって、正直言ってちゃんと走れたのは1周だけです」

    ソフトタイヤではある程度の周回がこなせたが、「クリーンなラップを取れるかどうかは、ほとんど運みたいなものです」と語った。

    「FP1ではまったくクリーンラップが取れませんでしたが、FP2では少し多めに走れました。まあ、悪くはなかったと思います」

  • アストンマーティンF1 エイドリアン・ニューウェイのモナコGPでの役割とは

    アストンマーティンF1 エイドリアン・ニューウェイのモナコGPでの役割とは

    エイドリアン・ニューウェイが今週末のF1モナコGPで、アストンマーティンF1チームの一員として初めてサーキットに姿を見せる。アンディ・コーウェル代表は、ニューウェイが現地で果たす具体的な役割について語った。

    今年3月にレッドブルF1を離れた後、エイドリアン・ニューウェイはアストンマーティンに加わり、これまで主にシルバーストーン・パークのファクトリーで業務にあたってきた。今回のモナコGPは、ニューウェイの現場復帰がチームに与える影響を象徴する重要な一歩となる。

    現場観察と助言で即戦力に
    「今週末、彼はここにいて、我々のレース週末における運用を実際に見てもらう」とアンディ・コーウェルは木曜日に語った。

    「我々がどのようにクルマを最適化し、どのように異なる戦略を採るかを観察してもらう。何がうまくいっていて、何が課題なのかを彼の経験と洞察から得ることで、我々がどこを強化すべきかが明確になる」

    今回の現場参加は形式的なものではなく、2025年型マシン「AMR25」の性能改善に向けた実質的なサポートだ。イモラで導入された最新のアップグレードにより、今季序盤の低迷から脱却の兆しが見え始めている中で、名設計者の目がチームに新たな視点をもたらす。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    2026年を見据えつつ、現在も支援
    ただし、エイドリアン・ニューウェイの主たる任務はあくまで2026年の大規模レギュレーション変更に向けたマシン設計だという。

    「エイドリアンが3月に加入したとき、我々は『2026年マシンのアーキテクチャーに集中してもらう』と決めた。それが彼の主な責務だ」とコーウェルは明言する。

    「もっとも、ランチの場では2025年型マシンの話も出ていた。課題となりうる部分について議論することもあったが、基本的には別のエンジニアリングチームが2025年型の開発を担っている」

    ファクトリーにおいても、エイドリアン・ニューウェイはすでにチームの開発プロセスに影響を与え始めている。

    「彼は2026年型マシンの設計を通じて、CFDや風洞、設計から検証までの流れを把握した。そこで我々の強みと弱みが見えてきた。いかに強みを維持し、弱点を改善するかを学んでいる」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 モナコGP

    エイドリアン・ニューウェイの経験が全体を底上げ
    「エイドリアンの経験、洞察、創造性はチーム全体の助けになる」とコーウェルは力を込める。

    「我々はただ速いマシンを作るだけでなく、最終ラップまでその性能を最大限に引き出す必要がある。彼の視点はチーム全員に恩恵をもたらす」

    伝統の市街地サーキットであるモナコで、ニューウェイがチームにもたらす存在感は、アストンマーティンF1が短期の改善と長期の飛躍を両立させるための象徴的な一歩となりそうだ。

  • アロンソ 2027年もアストンマーティンF1残留の可能性「時間が教えてくれる」

    アロンソ 2027年もアストンマーティンF1残留の可能性「時間が教えてくれる」

    アストンマーティンは、フェルナンド・アロンソが2027年もグリーンのF1マシンでレースを続ける可能性を排除していない。

    43歳のスペイン人アロンソは、現契約により2026年以降もシルバーストーン拠点のチームに関わることが約束されているが、それはアンバサダーやマネジメントといった役割を含むものであり、実際にレースシートが保証されているのは来年2026年までとなっている。

    つまり、アロンソがエイドリアン・ニューウェイが設計したアストンマーティンF1マシンをドライブすることは確定しているが、それ以降のことは現時点では不透明だ。

    「どうなるかは時間が教えてくれるだろう」と、チーム代表のアンディ・コーウェルはイモラで語った。46歳以降もアロンソがアストンマーティンのレースドライバーであり続ける可能性について問われた際の発言だ。

    「今のところ、我々は2026年に向けて準備を進めている。フェルナンドとランス(ストロール)の両者が2026年まで契約していることは素晴らしいことだ。レギュレーション変更に際して、我々には安定性と経験がある。あとはどうなるか見てみよう」と、スペインの『エル・ムンド・デポルティーボ』に語った。

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    2027年の契約に関して、決定権はアロンソ側かチーム側かと問われると、コーウェルは慎重にこう答えた。

    「いつも通り、それは双方にかかっていると思う。我々には、毎年より強いレースカーを作り上げるという明確な目標がある。そして、フェルナンドに限らずどのドライバーも常に最高のマシンを望むものだ」

    アロンソがグリーンのF1マシンで悲願の三度目の世界王者に輝く可能性について問われると、コーウェルは「それは素晴らしいことだ」と答えた。

    近年の成績面では課題を抱えているアストンマーティンだが、イモラでは新たな大規模空力パッケージによって明らかな前進を見せたとされる。

    一方、ニューウェイは2026年の新プロジェクトに100%の集中を注いでおり、そのマシンが初年度から勝てるかどうかについて問われたコーウェルは、こう正直に認めた。

    「いいえ。パドック内のどのチーム代表であっても、それに『はい』とは言えないだろう。ただ一つ確かなのは、我々は複数回勝てるマシンを作りたいと思っているし、それによってチャンピオンシップを勝てるマシンを作るということだ。

    だが、ここにいる誰もが『はい、勝てます』とは言えないよ」

  • エイドリアン・ニューウェイ F1モナコGPでアストンマーティン現場デビュー

    エイドリアン・ニューウェイ F1モナコGPでアストンマーティン現場デビュー

    エイドリアン・ニューウェイは現在、2026年F1レギュレーションにふさわしいマシンを生み出すため、静かにその準備を進めている。

    アストンマーティンF1チームのデザイナーとしての新たな任務が始まったばかりだが、今週末、彼はモナコGPでチームとともに初めてサーキットに姿を現す予定だ。

    ストロールの本気とニューウェイ加入の衝撃
    アストンマーティンは今、確実に上昇気流に乗っている。チームオーナーのローレンス・ストロールは、施設や人材において一切の出費を惜しんでいない。そして最大の目玉補強が、このエイドリアン・ニューウェイだ。

    66歳のエンジニアでありデザイナー、そして空力のスペシャリストであるニューウェイは、2025年シーズン初めにアストンマーティンF1チームの「マネージング・テクニカル・パートナー兼株主」としてチームに加わった。

    2026年型マシンに向けた水面下の動き
    今シーズンのチームの成績を見ると、「ニューウェイは何をしてきたのか?」と疑問に思うかもしれない。だが、彼は現在、F1の2026年新レギュレーションを詳細に研究し、その中でどう優位性を築くかを模索している最中だ。

    アストンマーティン公式サイトでのインタビューでは、ニューウェイが今後の展望とファンが期待すべきことについて語っている。まず、自身が手がける初のアストンマーティンF1マシンの見た目について尋ねられると、彼は笑いながらこう答えた。

    「たぶん、緑色になると思うよ!」

    「果実のある枝」を見極める
    実にニューウェイらしいコメントだが、デザインの方向性について問われた際には、より深い見解を示した。

    「さまざまなアプローチを模索しているところだ」
    「それらが他のチームと異なるものになるかどうか、あるいは優れたアプローチになるかどうかはまだ分からない。それこそが、F1における大規模なルール変更の面白さなんだ」

    「このような大きなレギュレーション変更の際には、予算上限やスタッフ数の問題で、全チームがリソースに制約を受ける。その中で、チームとしてどの方向性を取るかがある程度決まってくる」

    そしてアストンマーティンには、今強化すべき分野があるという。

    「我々のチームで拡充が必要な分野の一つが、空力部門だ」

    「だから短期的には、どの方向性が最も成果につながるかを判断し、その方向にリソースを集中させる必要がある」

    「もちろん、その過程で“見落とされた道”がある危険性は常にある。実際には、その道が有望かどうかを判断するには、ある程度深く追い込まなければ分からないことが多い」

    「一見すると成果がなさそうに見える道でも、実はまだ開拓されていないがゆえに将来的な可能性を秘めている、ということもあるんだ」

    2025年型マシンへの関与も
    なお、ニューウェイは2026年型マシンだけでなく、現在の2025年型マシン(AMR25)にも一定の関与をしている。

    「ローレンスが望んでいるのは、2025年もできる限りの成果を挙げること。だから、今季のクルマについても、小さなチームが空力の観点から開発作業を続けている。私は彼らとランチの時間などを使って、ちょっとした話し合いをしているよ。彼らが手がけているマシンについて意見を交わしたり、どうやって改善できるかを議論したりね」

    モナコグランプリ F1 モナコGP

    ドライバーと技術開発のループ
    また、ランス・ストロールやフェルナンド・アロンソとの対話も重ねている。

    「2人とはかなり時間を取って話している。彼らからは、現行マシンの強みと弱みについてのフィードバックを受け取っている。それから、現行マシンと“ドライバー・イン・ザ・ループ・シミュレーター”との相関についても聞いているよ。ドライバーは、技術的改善のループのなかで非常に重要な存在だ。彼らの感覚は、エンジニアリングの組織体制や作業プロセスのあり方に大きく影響を与える。単に“パーツを作る”という話ではないんだ。ドライバーの感じていることをどう読み取って、どう変化させるか――そこが非常に大切なんだよ」

    データと直感、そして「頭の中」へ
    このプロセスは、ニューウェイのキャリア初期と比べて大きく進化している。

    「一番の変化は、やはり“データロガー”の登場だね。今は、ドライバーが何を感じているかを、データと突き合わせて見られる。それによって、彼らのコメントがマシンのどの挙動と結びついているかが、ある程度分かるようになった。でも一方で、ドライバーというのはとても直感的な生き物だ。彼らは無意識のうちに、自分のドライビングスタイルをマシンの弱点に合わせて変えてしまうことがある。そして、その変えた後の感覚について話してくれる。でも、自分でそれに気づいていないこともある。だから、単にデータを見るだけではダメで、彼らの“頭の中”に入り込む必要があるんだ」

    「大きなノート」の正体
    そして、グリッド上でよく目にする「ニューウェイの大きなノート」についても、本人はこう語っている。

    「実のところ、あのノート自体にはあまり多くのことは書かれていないんだ。あれは単なる“ホルダー”のようなもので、中にはたくさんのA4用紙が挟まっている。その紙にはスケッチやメモ、アイデアの断片が書かれている。頭の中に浮かんだことを、すぐに紙に書き出すための手段として持ち歩いているんだ。たいていの場合、そのメモは私以外の人が見ても意味不明だと思う。いや、時々は自分でも読めないことがあるくらいでね(笑)」

    モナコグランプリでニューウェイを探せ
    ニューウェイが手がける次のマシンが公の場に登場するのは来年初めになる見込みだが、では、彼自身がファンの前に登場するのはいつか?

    その問いにも、彼はこう答えている。

    「モナコには行く予定だよ」

    “緑色の服を着て、大きなノートを持って歩く男”を見かけたら、それがニューウェイだ。見逃すことはないだろう。

  • フェルナンド・アロンソ F1エミリア・ロマーニャGP「結果はただただ不運だった」

    フェルナンド・アロンソ F1エミリア・ロマーニャGP「結果はただただ不運だった」

    フェルナンド・アロンソは、今季初めてマシンに競争力が感じられたにもかかわらず、F1エミリア・ロマーニャGPで5番グリッドから11位まで後退してしまったレースについて、「純粋な不運だった」と悔しさを滲ませた。

    今回導入されたアップグレードと、予選に向けてミディアムタイヤを1セット温存するという戦略的判断が功を奏し、アストンマーティンの両マシンが今季初めてQ3進出を果たした。アロンソは5番グリッドからスタートし、レース序盤はその位置をキープして走行していた。

    ランス・ストロールも数ポジション後方からスタートし、チームはダブル入賞の可能性も見えていた。しかしアロンソが早めにピットインした後、直後に導入されたバーチャル・セーフティカー(VSC)によって、多くのドライバーが“安上がりな”ピットストップを行い、アストンマーティン勢の前に復帰してしまったことで、流れが一変した。

    さらに状況は悪化。レース終盤のセーフティカー導入により、他の多くのドライバーが再びタイヤ交換を行ったのに対し、アストンマーティンには投入可能な新品タイヤが残っておらず、戦略的な対応が難しい状況となった。そうした中、アロンソは自身のレースをこう総括した。

    「ただただ運が悪かった。今日のクルマは本当に素晴らしかった。レース序盤はマクラーレンや(ジョージ)ラッセルについていけたし、これほど前方で競争できるとは予想していなかったから、うれしいサプライズだった」

    「P6かP7あたりで両マシンをフィニッシュさせられると考えていたけど、VSCのせいで他のドライバーたちが僕らの前でピットアウトすることになって、僕らのレースは終わってしまった。とても不運だったし、クルマは本当に競争力があった。いいバトルもできた」

    「終盤の数周でも、9周で3~4台をオーバーテイクした。今年はこんな走りをあまり経験できていないから、大きな前進だよ」

    フェルナンド・アロンソ F1 エミリア・ロマーニャGP アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームアロンソはイモラでトップグループで戦った。

    特に注目すべきは、アロンソがその終盤に古いミディアムタイヤで見せたペースだった。彼は11位まで順位を上げ、今季いまだ届いていないポイント圏にあと一歩と迫った。

    ポジティブな材料としては、アストンマーティンのアップグレードパッケージが明確な成果を示したことが挙げられる。アロンソのチームメイトであるストロールは15位に終わったが、それはピットストップ後に交通に巻き込まれた影響が大きく、アップグレードの実力を判断するにはさらなるデータが必要だとしている。

    「来週はまったく違うタイプのサーキットでレースがあるから、そこでこの勢いを維持できるかどうか見てみよう」とアロンソは締めくくった。

    なお、アストンマーティンはコンストラクターズランキングで7位をキープしており、8位のレーシングブルズに対して4ポイント差をつけている。

  • フェルナンド・アロンソ激怒 「これはもう拷問だ。世界一不運なドライバーだ」

    フェルナンド・アロンソ激怒 「これはもう拷問だ。世界一不運なドライバーだ」

    フェルナンド・アロンソは、F1エミリア・ロマーニャGPでの厳しい展開に無線で怒りを爆発させた。「これはもう拷問だ。めちゃくちゃだ。俺は世界一不運なドライバーだ」と嘆いたその言葉は、2025年シーズンの苦境を象徴する一言となった。

    5月18日(日)に行われた決勝レースで、アストンマーティンの2台は予選5番手(アロンソ)・8番手(ランス・ストロール)からスタートしながら、バーチャルセーフティカー(VSC)の不運なタイミングに翻弄され、ふたりともポイント圏外に沈んだ。

    アロンソはVSC導入前にピットを済ませていたが、直後にVSCが発動されたことでタイム的に大きく不利となった。VSC終了後には9番手につけていたものの、ピットタイミングに恵まれた後続勢がフレッシュタイヤで迫り、次々と抜かれて12位まで後退。チームメイトのストロールも14位に終わった。

    アロンソはこの展開に納得がいかず、無線で強い言葉を口にした。

    「これはもう拷問だ。めちゃくちゃだ。俺は世界一不運なドライバーだ」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    その後、46周目にイタリアの新人キミ・アントネッリのマシンストップでセーフティカーが導入されると、アストンマーティン勢はミディアムタイヤへ交換。しかし順位は改善されず、51周目の時点でアロンソは14位、ストロールは15位に沈んだ。

    アロンソはさらに「レースはもう終わりだ。今回は運が良かっただけ。だけど、今年はすべてがうまくいかない」とコメント。2025年シーズンはここまで無得点が続いており、苦しい状況が続いている。

    一方、ストロールは開幕戦オーストラリアと第2戦中国で好成績を挙げ、すでに14ポイントを獲得してドライバーズランキング10位につけている。

    アストンマーティンで3年目を迎えたアロンソにとって、これは予想外のシーズンとなっている。2023年には8回の表彰台と年間ランキング4位という輝かしい成績を収め、アルピーヌからの移籍は成功に見えたが、チームはその後明らかに競争力を失っている。今回のイモラでの無力感は、その停滞を象徴する一幕となった。

  • アストンマーティンF1が進化を証明 アップグレードで復調の兆し

    アストンマーティンF1が進化を証明 アップグレードで復調の兆し

    2025年F1エミリア・ロマーニャGPの予選で、アストンマーティンF1が異なるタイヤ戦略を採用し、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールが驚きの5番手・6番手を獲得。だが、この結果はアップグレードによるものなのか、それとも一時的な幸運なのか。

    今週末のイモラでは、ピレリが2025年仕様として新たに導入したC6コンパウンド(これまでのC5よりさらにソフト)が登場。これは市街地サーキットでのレース展開を活性化させ、1ストップ戦略に終始しがちなレースを回避するために開発されたタイヤだ。

    ピレリがこの最も柔らかいタイヤを伝統的にオーバーテイクが難しいイモラに投入したのは大胆な判断だったが、すべてのチームがその性能に自信を持っていたわけではなかった。予選での持ちの悪さを懸念し、慎重な姿勢をとるチームも多かった。

    金曜のプラクティスでは好感触だったC6だが、予選でペースが上がると、週末の“ミディアム”に指定されているC5タイヤの方が1周の速さ・安定性ともに優れている可能性が浮上。ピレリ自身もこの現象を完全には理解できておらず、C6が最終セクターで著しく劣化している兆候もデータ上では確認できていない。

    そんな中でアストンマーティンは中庸を取る戦略を選び、決勝用のハードタイヤを1セット削ってでもミディアムを1セット多く温存する構成に変更。アロンソとストロールはともにミディアムタイヤでQ3進出を果たし、さらにもう1セット使える状況を活かして5番手・6番手という好成績を手にした。

    オートスポーツ誌の取材によれば、今回のタイヤ選択は週末前から既に決定していたもので、マイク・クラック率いる現場エンジニアリング部門の方針によって予選まで貫かれたという。

    アロンソは予選後、こう語っている。

    「この週末ずっと、ミディアムとソフトのどちらが速いのかはっきりしない状況だった。だから僕たちはどのセッションでもソフトとミディアムを1セットずつ使って、すべての可能性をカバーしたんだ」

    「みんなは明日用にハードを2セット持ってるけど、僕たちは1セットだけ。その分リスクを取った。イモラはオーバーテイクが難しいサーキットだから、土曜の予選を優先した。うまくいくかどうかは明日わかるさ」

    アストンマーティンは今回、マシンに大規模なアップグレードも投入している。金曜にはまずストロール車に新パッケージが搭載され、土曜にはアロンソのAMR25にも反映。チーム内では「ポジティブな一歩」と評価されている。

    ただし、今回の予選結果がタイヤによる“マジック”なのか、それともアップグレードによる本物の進化なのかは、まだ判然としない。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 エミリア・ロマーニャGP

    アロンソ自身はアップグレードの効果を強調する。

    「今回のタイムは、正直アップグレードだけで出せるレベルよりも少し楽観的かもしれないけど、少なくとも開幕戦の状況とは違う。マイアミではQ1落ちだったからね。チームにとっては本当に良い一日だったと思う」

    「決勝のペースはP5相当とは思ってない。何ポジションか失う覚悟はできてるけど、できるだけ最小限にしたい」

    アロンソはまた、アストンマーティンに加入して以来続いている苦しい18ヶ月について問われると、2026年のレギュレーション変更に期待を寄せる姿勢を崩さなかった。

    「もちろんポイントが取れる位置にいるのは嬉しい。でも、僕が本当に望んでいるのは来年のオーストラリアで勝つことだ」

    「これまではアップグレードを持ち込んでも、それを理解できず、期待したラップタイムを出せないことが多かった。でも今回のアップグレードは、確実に前進だったと言える」

  • フェルナンド・アロンソ F1エミリア・ロマーニャGP「予想以上の結果に誇り」

    フェルナンド・アロンソ F1エミリア・ロマーニャGP「予想以上の結果に誇り」

    フェルナンド・アロンソは、F1エミリア・ロマーニャGP予選で今季ベストとなる5番グリッドを獲得し、「予想以上の結果だった」と語るとともに、アストンマーティンF1チームの取り組みに対して「誇りに思う」との気持ちを明かした。

    今週末、アストンマーティンはマシンにアップグレードを投入しており、予選を通じて良好なペースを披露。各セッションでソフトとミディアムの両タイヤを試すという戦略にも取り組んだ。

    アロンソとチームメイトのランス・ストロールはともにQ3進出を果たし、最終アタックにはミディアムタイヤを装着。アロンソは5番手、ストロールも8番手に食い込む結果となった。

    予選前にはこの結果を予想していなかったのではと問われると、アロンソは笑顔を見せながらこう答えた。

    「いや、まったく予想してなかったよ!思っていたよりも少し良い結果だね。2台ともQ3に進めたし、クルマのフィーリングも良かった。明日が楽しみだね」

    「持ち込んだ新パーツは間違いなく良く機能している。昨日のテストでも効果を感じたし、今日はそれが確信に変わった。ただ、地に足をつけておかないとね。イモラは僕たちにとって相性の良いサーキットかもしれないし、他のサーキットでどうなるかを見極める必要がある」

    「それでもチームのことは嬉しいし、みんなの努力を誇りに思うよ。このアップグレードがチームにとってのモチベーションになってくれればいいね」

    中団の争いが熾烈を極める中、アストンマーティンがミディアムタイヤを使うなど、他とは異なるアプローチを試した点についても問われたアロンソは、次のように答えた。

    「そうだね、明日を見てみないと分からないけど、ソフトタイヤでも十分に競争力はあったと思う」

    「予選では各セッションでソフト1回、ミディアム1回という走行をしていた。どちらのタイヤが速いか確信が持てなかったから、両方を使ってすべての選択肢をカバーすることにした。どちらのタイヤでも順調にQ1からQ3まで進めたから、全体として今日は速かったと思う。明日、それが本当に確かめられるね」

    エミリア・ロマーニャGP F1 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    一方、ストロールもC5コンパウンドでのクルマの仕上がりについてポジティブな感触を得ていたようだ。予選後にはこう振り返った。

    「今日はミディアムを使った判断が功を奏したし、予選ではクルマが生き生きとしてきた感覚があった。そのチャンスをしっかり活かせたと思う」

    さらに、今回のパフォーマンスがアップグレードによるものかを問われると、ストロールは次のように語った。

    「そうだね、全部が噛み合った結果だと思う。アップグレードがどれだけ効果をもたらしたのか、レースを走ってみればもっとはっきりすると思う。様子を見てみよう」

  • アストンマーティンF1 イモラで今季初の大型アップグレード投入

    アストンマーティンF1 イモラで今季初の大型アップグレード投入

    アストンマーティンF1は今週末のF1エミリア・ロマーニャGPに向けて、今シーズン初となる大型アップグレードパッケージを投入した。ここまで苦戦が続く中、シルバーストーンを拠点とする同チームにとって、今大会は巻き返しの足がかりとなる重要な一戦となる。

    例年通り、シーズン最初のヨーロッパラウンドとなるイモラでは、多くのチームが新たなアップグレードを導入するが、アストンマーティンもそのひとつだ。

    ローレンス・ストロール率いるアストンマーティンは、現在コンストラクターズ選手権で7位に低迷。直近4戦では1ポイントも獲得できておらず(ただしランス・ストロールがマイアミのスプリントでポイントを獲得している)、状況打開が急務となっている。

    今回のアップグレードには、新設計のフロアとトップボディワークが含まれており、ダウンフォースの増加と空力特性の安定化が見込まれている。ストロールとフェルナンド・アロンソが再びポイント圏内で戦うための鍵となる改良だ。

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 エミリア・ロマーニャGPストロールは金曜の2回のフリー走行で新パーツを装着予定

    このパッケージは旧風洞で開発されたものの、新設された風洞での改良を経て仕上げられている。もし期待通りのパフォーマンスを発揮すれば、過去18か月にわたり続いてきた「期待外れのアップグレード」の流れに終止符を打つことになる。

    金曜の2回の1時間フリー走行では、ストロールが新仕様を担当し、アロンソは前戦マイアミと同じスペックで走行する予定。これにより、チームは2台を使った比較テストを実施し、週末に向けて最適な仕様を選定する。

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 エミリア・ロマーニャGPフェルナンド・アロンソは2025年、まだポイント未獲得

    アストンマーティンのマネージングディレクター、アンディ・コーウェルは次のように説明した。

    「週末の序盤は、新仕様を1台、既存仕様をもう1台に搭載し、クロスカーでの比較評価を行う。全く同じコンディションで比較できるため、非常に有益なテストになる」

    今季まだポイントを獲得できていないフェルナンド・アロンソも、次のように語っている。

    「これは間違いなく朗報だ。選手権第7戦でようやく初めてのアップグレードが届いた。ファクトリーから新しいものが来るときは、常にポジティブな気持ちになる」

    「明日のフリー走行はこのパッケージに集中して、その強みを理解し、土曜に向けてベストな仕様を選ぶつもりだ」