カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • フェルスタッペン「ニューウェイ加入でアストンマーティンF1の2026年が楽しみ」

    フェルスタッペン「ニューウェイ加入でアストンマーティンF1の2026年が楽しみ」

    マックス・フェルスタッペンは、エイドリアン・ニューウェイの影響を受けたアストンマーティンの2026年のパフォーマンスに「ワクワクしている」と語った。

    ニューウェイは2024年初頭に約20年在籍したレッドブルからの離脱を発表し、その後アストンマーティンに加わった。今年に入って正式に新たな役割をスタートさせており、彼の焦点は完全に2026年の新車に向けられている。

    ニューウェイは、フェルスタッペンがチャンピオンを獲得したマシンを含む、レッドブルで8台のタイトル獲得マシンを設計してきた。そんな彼がアストンマーティンのガレージに姿を見せたのは先月のF1モナコGPが初めてだった。

    その姿について尋ねられたフェルスタッペンは、RacingNews365を含むメディアに対し、次のように語った。

    「ガレージで彼の姿を見ると、かつて僕たちのチームにいた頃の彼を思い出すよ」

    「でも、もう考えても仕方がない。エイドリアンは僕たちのところにはいないんだ」

    「僕たちは――少なくとも僕は、彼をとても尊敬している」

    「彼は成功を収めただけでなく、人としても素晴らしい人物だった」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 マックス・フェルスタッペン

    2026年にはF1のレギュレーションが大きく変わることから、各チームは勢力図の変動を見据えて開発に注力している。ルール変更に際して革新性を発揮してきたニューウェイの存在は、アストンマーティンにとって大きな武器になる可能性がある。

    その点についてフェルスタッペンは次のように語った。

    「緑のチームウェアを着ている彼を見るのは、もちろん違和感があるけど、彼のことは嬉しく思っている。彼自身が幸せであることが一番大事だからね」

    「彼がチームの成功に貢献することは間違いないと思っているよ」

    「彼が本格的に関わる来年、彼らがどんなクルマを作ってくるのか、すごく楽しみにしているんだ」

  • アストンマーティンF1に“ニューウェイ効果” ホンダとの連携も本格化

    アストンマーティンF1に“ニューウェイ効果” ホンダとの連携も本格化

    アストンマーティンF1のチームアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、エイドリアン・ニューウェイ加入による“効果”がすでに現れ始めていると語った。

    スペイン人で元F1ドライバーのデ・ラ・ロサによれば、ニューウェイが2025年型マシンに与えた影響は現時点では限定的だが、チームの周辺環境には大きな変化が起きているという。

    「変化は劇的だ」とデ・ラ・ロサは語る。

    「ニューウェイが我々に来ると発表されて以来、完全に流れが変わった。アストンマーティンで働きたいという人が急増していて、それは他チームの人材もそうだが、特に大学からの若いエンジニアが目立つ」

    「これは誰も予想していなかったことだが、今まさに起きている。若いエンジニアたちは、ああいった本物の専門家と一緒に働くことで、より早く学べると感じている」

    「我々はニューウェイを“勝てるマシンを作る人物”として見てしまいがちだが、重要なのは、彼とともに働きたいと考える“次世代のニューウェイたち”が現れ始めていること。彼らはアストンマーティンの未来を担う存在になる」

    「大物にばかり目が行きがちだが、チームというのは大物だけでなく、やがてその地位に到達する“名もなき英雄たち”によって勝利を掴むのだ」

    またデ・ラ・ロサは、現在レッドブルにパワーユニットを供給しているホンダが、すでにアストンマーティンと2026年に向けた共同開発を進めていることも明かした。

    「我々は毎日ホンダと協力している」とデ・ラ・ロサは説明する。

    「設計責任者のルカ・フルバットがホンダと日々連携していて、今回初めて自前でギアボックスを設計した。これがエンジンと完全にマッチする必要があるからだ」

    「アストンマーティンとホンダの間での情報交換は日常的に行われており、我々のエンジニアがホンダに行き、ホンダのエンジニアも我々のファクトリーに来ている。今や誰がアストンマーティンの人間で誰がホンダの人間か分からないほど一体になって作業している」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 ホンダ

    一方、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、アストンマーティンとは対照的に、レッドブルでは逆の現象が起きていると主張した。ドイツ『Sky Deutschland』での発言によると、クリスチャン・ホーナーの影響がチームに悪影響を与えているという。

    「ホーナーが原因でレッドブルを去ったのは、重要人物だけではない。彼がチーム代表である限り、レッドブルに行きたがらない優秀なエンジニアもいる」とシューマッハは語った。

    そして次のように続けた。

    「マックス・フェルスタッペンも、自分の将来を考える上で、この点を真剣に受け止めるべきだ」

  • ランス・ストロール F1カナダGPで復帰へ 母国レース出場に向け調整中

    ランス・ストロール F1カナダGPで復帰へ 母国レース出場に向け調整中

    ランス・ストロールは、今週末のF1カナダGPでアストンマーティンのマシンに再び乗る見通しだ。

    Crash.netの情報によれば、ストロールは母国グランプリの開催に間に合う形で、F1グリッドへの復帰が可能になる見込みだという。アストンマーティンからの正式発表は、今週中に予定されている。

    ストロールはスペインGPの週末、予選後に欠場を決定していた。アストンマーティンによれば、彼の手首の負傷が悪化したため、バルセロナでの日曜決勝レースには出走できなかったという。

    チームは声明で「ストロールは手と手首の痛みを感じており、これは2023年プレシーズン中の自転車事故に関連したものだ」と説明していた。

    この欠場を受けて、ストロールの負傷によるものなのか、それともガレージ内でのトラブルによるものなのかを巡って、さまざまな憶測も広がっていた。

    BBCの報道によれば、ストロールは予選後、アストンマーティンのガレージ内で機材を破壊し、チームスタッフに罵声を浴びせたともされている。

    しかし、これに対してアストンマーティンのメカニック、ハリー・ラッシュはInstagram上で「チームメンバーに暴言を吐いた?まったくの事実無根だ」と否定のコメントを出している。

    一方で、Sky Sports F1の実況者デビッド・クロフトはポッドキャスト内で、BBCの報道を補強するような発言を行った。彼によれば、「ストロールがヘルメットを壁に投げつけ、それが壊れるほどの勢いだった」とのこと。

    クロフトはさらに、「かなりの怒鳴り声と罵声も飛び交っていたと聞いている。ストロールには以前にもアストンマーティン時代に壁を殴るといった前例がある」と述べた。

    ランス・ストロール カナダグランプリ F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アストンマーティンの代替案
    仮にストロールが今週末に出走できない場合、フェリペ・ドルゴビッチが代役としてF1デビューを果たす可能性がある。

    ドルゴビッチは2022年のF2チャンピオンで、近年はアストンマーティンのリザーブドライバーとして活動。FP1走行やテストにも定期的に参加してきた。

    ドルゴビッチは今月開催されるル・マン24時間レースへの出場を予定していたが、F1出走の可能性を優先して辞退する意向を示している。彼はアクション・エクスプレス・レーシングからキャデラックLMDhマシンでフレデリック・ベスティ、ジャック・エイトケンとともに出場予定だった。

    だが、ストロールがカナダGPへの出走に向けて準備を進めているため、ドルゴビッチはル・マンへの専念が可能となりそうだ。

    仮にストロールがプラクティス走行後にレース出走を断念した場合、アストンマーティンは代役としてバルテリ・ボッタスを起用する可能性もある。

    ボッタスは2025年にメルセデスのリザーブドライバーを務めており、レギュラードライバーとしてのシートは失っているものの、メルセデス製パワーユニットを使用するチームへの帯同資格を有している。今年はマクラーレンのマシンをテストした経験もあり、ここまで全戦に帯同している。

  • アストンマーティンF1代表「エイドリアン・ニューウェイの挑発に設計陣が奮起」

    アストンマーティンF1代表「エイドリアン・ニューウェイの挑発に設計陣が奮起」

    アストンマーティンF1のCEO兼チーム代表を務めるアンディ・コーウェルは、エイドリアン・ニューウェイが最近メディアで発したコメントが、チームの設計陣に大きな刺激を与えていると明かした。

    ニューウェイは、アストンマーティンの最先端シルバーストーン本部が最新設備を備えている一方で、シミュレーターと実走データの相関性に課題があると警鐘を鳴らし、「この問題を解決するには実際2年かかるだろう」と語っていた。

    しかし、ポッドキャスト「James Allen on F1」に出演したコーウェルは、このニューウェイの発言に設計チームが即座に反応し、むしろ彼の予想を打ち破ることに意欲を燃やしていると語った。

    「すべての取り組みは改善できるし、改善する必要がある。そしてそれはエイドリアンも同じ考えだ。彼の素晴らしいところは、我々が目指すべきレベルをしっかり理解していて、非常に高い基準を設定してくれている点にある」とコーウェルは語る。

    「私自身も組織内で厳しい基準を掲げている。問題は、どれだけ早くそこに到達できるかだ。2年かかるのか?そんなことはない。エイドリアンは我々を刺激している。ローレンス(ストロール)、フェルナンド(アロンソ)、ランス(ストロール)、私自身も含め、組織の多くの人々が皆、それぞれ高い基準を掲げている」

    「競争優位を得るには、どれだけ早く目標を達成できるかが鍵だ。エイドリアンは『これを達成するには2年かかる』と言っているが、設計チームに関わっているファクトリーの皆は『彼を見返してやろう。年単位じゃなく、月単位で実現してやる』と意気込んでいる」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    コーウェルとニューウェイは、2004年にマクラーレンとメルセデスという立場で初めて仕事を共にした間柄であり、現在はその関係を再び築きながら、改善に向けてオープンな対話を交わしているという。

    「当時一緒に働いたことがあるが、もうだいぶ昔のことだ。ここ2か月、一緒に取り組む中で非常に楽しく仕事をしている。エイドリアンは人事管理やビジネスの組織構造、チーム全体をまとめるといったことには興味がない」

    「彼の関心は、レースカーの設計やアーキテクチャ、詳細な検討事項にある。彼も私も業界経験が長く、自分たちの強みと弱みを理解している。お互い率直に話せるのが強みだと思う」

  • アストンマーティンF1 2026年ホンダPU時代へ「共通通貨は“ミリ秒”」

    アストンマーティンF1 2026年ホンダPU時代へ「共通通貨は“ミリ秒”」

    2026年からホンダ製パワーユニットへの切り替えを控えるアストンマーティンF1。その準備が進む中で、CEO兼チーム代表のアンディ・コーウェルは、自身の技術的バックグラウンドが大きな力になると語った。

    メルセデスのハイブリッドパワーユニット開発を牽引し、長年にわたりF1エンジンの最前線にいたコーウェルは、ホンダとの協業に対して高い信頼を示しつつ、チームとエンジンサプライヤーの橋渡し役を担う意志を明かした。

    「F1のエンジンに深く関わっていたのは5年前までだが、2026年以降はホンダがパワーユニットを担当することを十分に尊重している」と語るコーウェルは、今後の鍵を「共通言語」にあると指摘する。

    「車体のあらゆる担当者――コンポジット設計、サスペンション、車両力学、空力――が共通して重視すべきなのは、ラップタイムという“共通通貨”で評価できる“マシンとしての総合性能”だ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    コーウェルは、かつて自らがエンジニアとして携わった視点を活かし、ホンダ側とファクトリー側の技術的意思疎通を支援する構えだ。

    「私はホンダのエンジニアたちの議論を聞いて、彼らがどんな課題と向き合っているのかをファクトリー側に伝えることができる。同時にホンダ側にも、『なぜ統合チームがこの要求を出しているのか』を説明できる。両者をつなぐ“通訳役”になれると思っているし、性能の共通指標である“ミリ秒”という単位で物事を考えられるのが強みだ」

    2026年の新時代に向けて、アストンマーティンとホンダの協力関係がどう築かれていくのか。その中心には、コーウェルの経験と洞察が据えられている。

  • ジョージ・ラッセル 2026年にアストンマーティンF1移籍の可能性浮上

    ジョージ・ラッセル 2026年にアストンマーティンF1移籍の可能性浮上

    メルセデスF1のジョージ・ラッセルに対し、アストンマーティンが2026年の起用に関心を示していると報じられている。

    ウィリアムズからメルセデスに加入して以降3年目を迎えるラッセルは、現在の契約の残り期間が6カ月を切っており、今後の去就が注目されている。

    一方で、F1界では2026年に向けたドライバー市場の動きが活発化しており、メルセデスが現レッドブルF1の4度のワールドチャンピオン、マックス・フェルスタッペンを狙っているとの噂も根強く存在している。

    ラッセル自身は「メルセデスとの契約延長に前向き」だと語っているが、2025年序盤から他チームとも接触している兆しが見られている。

    今年3月の開幕戦オーストラリアGPでは、マクラーレンF1のザク・ブラウンCEOとアンドレア・ステラ代表がラッセルとパドックで公の場で話し込む様子が目撃された。マクラーレンはランド・ノリスとオスカー・ピアストリを長期契約下に置いているものの、その場面は注目を集めた。

    続く中国GPでは、ラッセルがアルピーヌF1のエグゼクティブアドバイザー、フラビオ・ブリアトーレと親しげに抱擁を交わす様子が報じられた。

    さらに4月には、ラッセルがレッドブルF1のクリスチャン・ホーナー代表と2026年に向けた交渉を開始したとの報道も浮上。ホーナーは2023年のシンガポールGPで「ラッセルのようなドライバーを無視するのは愚か」と語っており、関心の高さがうかがえる。

    そして今回『The Times』紙の報道によれば、新たにアストンマーティンがラッセル獲得に興味を示しているという。関係者の話として「アストンマーティンは関心を示しているチームのひとつ」とされている。

    アストンマーティンは現在、2025年のF1コンストラクターズランキングで9位に甘んじているが、2026年のホンダとのワークスパートナー契約を控え、今後の飛躍が期待されている。

    しかも、同チームでは今年からF1史上最も成功したエンジニアであるエイドリアン・ニューウェイが「マネージング・テクニカル・パートナー」として加入。26回の世界タイトルと200勝以上の勝利に関わった伝説的存在の彼が、2026年マシンの開発に着手している。

    ニューウェイは先日のモナコGPでアストンマーティンのパドックに姿を現し、マクラーレンのピアストリ車を熱心に観察する姿も報じられた。

    なおラッセルは、F1デビュー前の2017年に当時のフォースインディア(現アストンマーティン)でブラジルGPとアブダビGPのFP1走行を経験しており、かつて同チームと関わりがあった。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    今季序盤には、アストンマーティンがフェルスタッペンに3億ドル(約470億円)規模のオファーを提示したとの報道もあったが、同チームはこれを否定している。

    今回の報道を受けてアストンマーティンはPlanetF1.comに対し、次のような声明を出している。

    「メディアがドライバー市場を巡って様々な憶測を報じるのは当然だが、我々は素晴らしいドライバーラインナップに満足しており、彼らとは2026年以降も契約を結んでいる。今の焦点は、より一貫性があり競争力のあるマシンを提供することであり、それが実現すれば2人とも優れた結果を出せると確信している」

    ラッセルにとっては、あくまでメルセデス残留が第一の選択肢だと考えられている。2026年の新レギュレーションに向けて、メルセデスは他チームに先んじて準備を進めているとの見方もある。

    2024年のバーレーンGP開催週には、「2026年パワーユニット開発が順調なのは1社だけ」とも報じられており、他メーカーの苦戦が指摘されていた。2014年のレギュレーション変更時、メルセデスはこのアドバンテージを生かして8年連続コンストラクターズタイトルを獲得した経緯がある。

    モナコGPでメディアに語ったメルセデス代表トト・ヴォルフは、「ラッセルと我々の将来計画に関しては完全に一致している」と述べ、契約更新も遠くない可能性を示唆した。

    「9月まで待つ必要はまったくない。ジョージと私は、すべてがどう進むかについて完全に一致している」とヴォルフは強調している。

  • ランス・ストロール F1カナダGP欠場に備えアストンマーティン「プランB」準備

    ランス・ストロール F1カナダGP欠場に備えアストンマーティン「プランB」準備

    アストンマーティンF1のチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックが、ランス・ストロールのF1スペインGP欠場の背景と、今後の復帰見通しについて改めて説明した。

    ストロールは、スペインGP予選後に手首と手の痛みを訴え、メディカル・プロシージャ(治療)を受けるため決勝レースを欠場することがチームから発表されていた。

    この痛みは、2023年のプレシーズン中にストロールが自転車事故で負った骨折が関係していると見られており、当時彼は手術を受けた上で開幕戦に出場していた。

    日曜の決勝後に話したクラックは、次のように語った。

    「これはすでに知られていることだが、2023年に始まったものだ。当時のケガを覚えているだろう。ここ数週間、痛みがあるという話があった」

    「もちろん、ドライバーに5分おきに『痛むか?』なんて聞いたりはしない。フィジオ(理学療法士)や彼本人と会話する中で、多少の不調があることはわかっていた」

    「2023年のストロールを見ればわかるように、彼は戦っていたし、彼ら(ドライバー)はとにかく運転したがる。ドライバーは痛みがあっても走りたいと思うものだし、実際に彼らは我々が思っている以上の痛みに耐えて走っていることも多い」

    「最近も、ここで少し、あそこで少し、痛みがあるという話はあったが、どれほど深刻なのかは分からなかった。そして今週末、ついに限界に達してしまったのだと思う」

    「最終的に、予選後の土曜にランスと彼のチームが相談して、再度チェックを受けることになり、レースには出ない方が良いという勧めを受けた」

    その上でクラックは、次戦カナダGPでの復帰についての現状をこう説明した。

    「私は医者ではないので、正確な予測や判断はできない。だからこそ、この話は少し難しい」

    「今後数日のうちに、さらに検査や診断が行われることになると聞いている。その結果次第で、もう少しはっきりするだろう」

    「現時点では、これから何が起きるかは本当に分からない。だが、もうすぐ分かるはずだ」

    ランス・ストロール F1 カナダグランプリ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームブラジル出身のドルゴヴィッチはアストンマーティンのリザーブドライバー

    クラックは、チームの「プランA」がストロールのカナダGP出場であると強調しつつ、万が一の「プランB」についても次のように述べた。

    「基本的にはシンプルだ。『プランA』はランスがマシンに乗ること。それを実現すべく、全力で準備している。もし『プランA』が実行できなければ、『プランB』に切り替える必要がある」

    「もちろん、ル・マン24時間レースがカナダGPと日程が重なることは承知していたので、それに備えたプランも考えてきた。必要であれば、ル・マンに参加するドライバーでも連れてくるつもりだった」

    アストンマーティンのリザーブドライバーには、F2王者のフェリペ・ドルゴヴィッチと、フォーミュラEでも活躍するストフェル・バンドーンが登録されているが、2人ともル・マン24時間への出場を予定している。

    一方、アストンマーティン育成ドライバーでF2に参戦中のジャック・クロフォードは、F1出走に必要なスーパーライセンスのポイント要件を満たしておらず、起用は不可能だという。

    最後にクラックはこう締めくくった。

    「数日間の経過を見て、それから決断を下すことになる」

  • ランス・ストロール 手首負傷再発で再手術 F1カナダGP出場は不透明

    ランス・ストロール 手首負傷再発で再手術 F1カナダGP出場は不透明

    ランス・ストロールが、スペインGPの欠場直前に悪化した手と手首の負傷に対し、再び手術を受けていたことが明らかになった。

    ストロールが決勝を欠場したことで、アストンマーティンはバルセロナで1台体制を強いられ、各メディアによる憶測が過熱した。チームは、オーナーであるローレンス・ストロールの息子ランスが、予選後にFIAの計量手続きを逃したことに「動揺していた」とは認めたが、一部報道にある「ガレージ内で逆上して手首を再び負傷した」との見方は否定している。

    そうした中、Diario SportおよびMarcaは、ストロールが火曜日にバルセロナのキロン・デクセウス病院で手術を受けたと報道。執刀医は、2023年の自転車事故の際にも治療を担当したバルセロナのDr. Xavier Mirだという。

    Diario Sportは「ドライバーの関係者」の話として、「ランス・ストロールが来週末のカナダGPに出場できる可能性は高い」と伝えている。

    またMarcaは、今回の手術について「それほど複雑なものではなかった」と付け加えている。

    ランス・ストロール F1 カナダグランプリ

    もしストロールがカナダGPを欠場する場合、アストンマーティンの第一リザーブドライバーはフェリペ・ドルゴヴィッチだが、彼は同週末にル・マンへの参戦も予定している。

    ブラジルのRede Bandeirantesのインタビューで、ドルゴヴィッチは次のように語っている。

    「まずはランスの回復を心から願っている」

    「F1が自分にとっての最優先事項であることは今も変わらない。でも現時点では、何が起きるのか、まだ分からない。チームからの決定も出ていない」

    「ル・マンに向けた準備はできているが、チームから招集があれば、すぐにアストンマーティンのステアリングを握る準備はできている」

  • ランス・ストロール F1“逆上”欠場騒動は「典型的なメディアの作り話」

    ランス・ストロール F1“逆上”欠場騒動は「典型的なメディアの作り話」

    アストンマーティンのメカニック、エンジニア、そして世界中の関係者たちは、ランス・ストロールが突然F1スペインGPを欠場することを、ほぼ同時に知ることになった。

    ある無名のメカニックによれば、土曜の夜遅く、チームに向けて1通のメールが送られたという。その内容は、「少なくとも6週間前から続いていた手の痛みが悪化し、カナダ人ドライバーは出場不可能となった」というものだった。

    26歳のストロールはすでに予選を終えており、チームメイトのフェルナンド・アロンソに対して0.5秒遅れのタイムだったため、日曜の決勝はアストンマーティンにとって1台体制でのレースとなってしまった。

    その後、ストロールがアストンマーティンのガレージ内で取り乱したという噂が浮上した。FIAが定める標準的な体重測定手順に従わなかったことが一因とされている。

    スチュワードはこの件について調査を行い、レース責任者への報告が約5分遅れた理由にも注目している。一部では、その間にストロールが2023年のサイクリング事故で負った古傷を再び悪化させた可能性があるともされており、物を投げつけたり、複数のチームメンバーを侮辱する行為に及んだとの見方も出ている。

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    これに対し、アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックは、「いやいや」と否定。

    「まず第一に、私はピットウォールにいて、何も耳にしていない。こういうのは典型的なメディアの作り話だと思っている」と語った。

    とはいえクラックは、チームがストロールの手首と手の痛みについて以前から把握していたことは認めている。ただし、その痛みがどれほど深刻に悪化しているかは知らなかったという。

    「ドライバーの後をついて回って、5分おきに『痛いか?』なんて聞くようなことはしない」とクラックは語った。「だからここ数週間に何度か言及されてはいたが、それがどれほど深刻かまでは分からなかった」

    一方、アストンマーティンのリザーブドライバーであるフェリペ・ドルゴヴィッチは、来週末のル・マン24時間レースを欠場してでも、ストロールの代役としてF1カナダGPに出場する用意があると明かしている。

  • ランス・ストロール F1欠場劇の真相巡り憶測 「機材破壊」「怒号」報道も

    ランス・ストロール F1欠場劇の真相巡り憶測 「機材破壊」「怒号」報道も

    ランス・ストロールがF1スペインGP決勝を目前に控えた日曜に突然レースを欠場したことを受け、パドック内ではさまざまな憶測が飛び交っている。その背景には、単なる手首の痛み以上の事情があったのではないかという疑念がある。

    アストンマーティンはストロールの欠場理由について、2023年の自転車事故に起因する手と手首の痛みが悪化したためだと説明した。しかし、予選後にチームガレージで激高するストロールの姿があったとする報道が出たことで、この公式説明に疑問が投げかけられている。

    シルバーストンを拠点とする同チームは、土曜深夜になってストロールの欠場を発表。声明では、両手首骨折からの2023年の手術に関連した痛みが再発し、マイアミ、イモラ、モナコといった直近6週間のレースで不快感が続いていたと説明した。

    しかし、その発表は、予選Q2でチームメイトのフェルナンド・アロンソに0.5秒差をつけられて敗退したわずか数時間後だったこともあり、タイミングに不自然さがあるとの見方も出ている。

    ESPNの報道によれば、3つのライバルチームの有力関係者がアストンマーティンの説明に懐疑的な見方を示しており、「ガレージ内で混乱があった」とする証言もある。

    その混乱の中で、ストロールが激昂して機材を破壊し、チームスタッフに暴言を吐くなどした結果、手を負傷した可能性もあるという。一方、アストンマーティンの広報担当はESPNに対し「ランスは怒っていた」と認めたものの、それ以上の詳細は語らなかった。

    ランス・ストロール スペイングランプリ F1

    クラック代表、噂を一蹴「これはパドックのゴシップだ」
    アストンマーティンのトラックサイド責任者であるマイク・クラックは、これらの噂に直接反応した。ストロールが怒りの中で手を再負傷した可能性について尋ねられると、笑いながら否定した。

    「私はピットウォールにいた。そんな話は聞いていない。こういうのは典型的なパドックのゴシップだ」と語る。

    さらにクラックは、ドライバーが痛みを隠してレースを続けることは珍しくないと指摘。2023年にストロールが負傷を抱えながら復帰した例を引き合いに出した。

    「われわれは5分おきに『痛いか?』とは聞かない。フィジオ(理学療法士)や本人との会話の中で、多少の問題があることは分かる」

    「彼らは走りたいんだ。外されたくないんだ。だから実際よりも軽く言うことはよくある。彼らにとって運転は生きがいだから」

    「過去数週間、痛みについてちらほら聞くことはあったが、どれほど深刻かは分からなかった。だが今週末になって、限界を超えたのだと思う」

    クラックの説明では、ストロールは痛みを軽視し続けていたが、バルセロナではついに耐えられなくなったということになる。

    しかし、これまでの無線やメディア対応で痛みに関する言及がなかったことや、ガレージ内での激しい怒りの報道などが相まって、関係者の間では疑念が拭い切れないままだ。内部関係者によれば、チーム内でもストロールの状態を欠場発表まで知らなかった者が多かったという。

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    母国カナダGP出場も不透明に 控える手術、代役は誰か
    ストロールの欠場により、アストンマーティンはスペインGPをアロンソ1台のみで戦うことになった。予選後の欠場決定だったため、チームはリザーブドライバーの起用もできなかった。

    ストロールには手首の手術が予定されており、6月15日に開催される母国カナダGPへの出場も不透明な状況だ。それでもクラックは「プランAはランスが乗ること」と語り、回復に期待を寄せている。

    万一に備え、アストンマーティンはリザーブのフェリペ・ドルゴヴィッチやストフェル・バンドーン、あるいはメルセデスのバルテリ・ボッタスらを代役候補として検討できる。ただし、ドルゴヴィッチはル・マン参戦を控えており、スケジュールが重なる可能性がある。

    現在もパドックでは、ストロールの怒りの爆発とその後の負傷をめぐる臆測が続いており、真相ははっきりしていない。アストンマーティンはその余波への対応に追われる中で、「欠場の真の理由」が医療的なものか、それとも感情的な問題なのか、関係者の間でも注目が集まっている。カナダ人ドライバーの今後のF1キャリアにも、不透明さが漂っている。