カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • フェルナンド・アロンソ F1ベルギーGP決勝「コンディションが合わなかった」

    フェルナンド・アロンソ F1ベルギーGP決勝「コンディションが合わなかった」

    フェルナンド・アロンソは2025年F1ベルギーGP決勝をピットレーンスタートから走行し、厳しいコンディションの中でレースを完走した。

    レース序盤はウェットだったものの、その後は降雨がなくフルドライへと変化。アップグレードを投入していたアストンマーティンにとっては、決して理想的な状況ではなかった。

    新パッケージの性能を最大限に引き出すにはまだ時間が必要だとしつつも、「チャンスのあるレースでしっかり得点する」姿勢に変わりはないと強調。残るシーズンを通じて、最適なタイミングを見極めながら戦っていくと意欲を見せた。

    Q:今日は興味深い展開でした。まるでレースディレクションが“ドライになるのを待っていた”ようにも感じられましたが、あなたの視点から見て、判断は正しかったと思いますか?

    フェルナンド・アロンソ: うん、正しかったと思う。序盤は十分に安全とは言えなかったから、待機は必要だった。

    そのあとレース中にはもう雨が降らなかったから、完全にドライになった。でもそれは、僕たちのセットアップや選択にはあまり合わないコンディションだった。僕はピットレーンスタートだったし、正直あまり速さを感じられなかったね。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) ベルギーGP F1 ベルギーグランプリピットレーンスタートから追い上げを試みるも、フルドライに苦戦したフェルナンド・アロンソ

    Q:今週末はアップグレードも導入されましたね。シーズン後半は、この新パッケージでどこまで対応していけそうですか?

    フェルナンド・アロンソ: うん、できる限りのことはしていくつもりだよ。レースによって僕らのパッケージに合う時もあれば、そうでない時もある。

    だから、チャンスのあるときにしっかりポイントを取ることが重要だと思ってる。まだ改良の余地はあるし、うまく合わせ込んでいきたいね。

  • ランス・ストロール F1ベルギーGP決勝「今日はこれが精一杯だった」

    ランス・ストロール F1ベルギーGP決勝「今日はこれが精一杯だった」

    2025年F1ベルギーGP決勝でランス・ストロールは入賞には届かなかったものの、難しい週末の中でマシンのフィーリングに若干の改善を感じたという。

    アストンマーティンにとっては苦しいレースが続いており、今回もポイント圏内には手が届かなかったが、ストロールは「やれることはやった」と現実を受け止めていた。

    戦略面では大きなミスもなく、レース中の判断も的確だったと振り返るストロール。状況が許す限りのパフォーマンスは引き出せたとし、淡々と次戦に向けて前を見据えている。

    Q:ランス、今週末は難しいマシンに苦しんでいた印象でしたが、決勝では少し前進したようにも見えました。もう少し上を目指せたかった気持ちもあるのでは?

    ランス・ストロール: うん、まあ今日はこれが僕たちにできるすべてだったと思う。

    もちろんポイント圏内で終わりたかったけど、今日はそれはちょっと届かない位置にあったね。

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) ベルギーGP F1 ベルギーグランプリマシンの改善を感じつつも、入賞には届かなかったランス・ストロール

    Q:レース展開を通して、判断や戦略は正しかったと感じていますか?

    ランス・ストロール: そうだね、やれることは全部やったと思う。作戦も含めて、今日はほぼすべて出し切ったんじゃないかな。

  • フェルナンド・アロンソ F1ベルギーGP スプリント予選「限界まで攻めた」

    フェルナンド・アロンソ F1ベルギーGP スプリント予選「限界まで攻めた」

    アストンマーティンは2025年F1第13戦ベルギーGPのスプリント予選で、新型ノーズおよびフロントウイングを投入。フェルナンド・アロンソのマシンでその新構成をテストし、フリー走行では手応えも感じさせたが、本番ではSQ2でペースが伸びず、アロンソは14番手にとどまった。

    アロンソは予選後、「限界まで攻めた」と語り、全力を出し切った手応えを示した一方で、新パーツの効果をさらに検証していく姿勢を見せた。

    チームメイトのランス・ストロールも15番手と続き、2台そろってSQ2敗退。だがアストンマーティンはレースペースに希望を抱いており、スプリントでの巻き返しに期待がかかる。

    「この伝統あるサーキットに戻って来られるのはいつも嬉しいよ。天候もドライだったし、SQ1は僕らにとって今日一番良いセッションだった」とアロンソはコメント。

    「すべてを出し切って走ったし、限界ギリギリだった。でも残念ながら、あのペースをSQ2にはつなげられなかったんだ」

    「今日は新しいフロントウイングを試すことができて、ダウンフォースも増えた。明日のスプリントレース、そして週末全体を通じてこの新しい構成からもっと多くのことを学んでいくつもりだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 ベルギーグランプリ

    ランス・ストロールも15番手に終わり、アロンソのすぐ後ろからスプリントを迎えることになった。彼もまた、スパへの特別な思いを口にしつつ、悔しさをにじませた。

    「ベルギーに戻ってこられて嬉しいし、ここは毎年戻って来るのが本当に特別な場所なんだ。スパには高速コーナーが多くて、マシンが生きているように感じられる」とストロールはコメント。

    「SQ1ではクリーンなラップをまとめることができたけど、SQ2は少し難しかった。いくつかスナップもあったし、フロアにもダメージを負ってしまったんだ。それで明日のスプリントはP15からのスタートになる。何ができるか、見てみよう」

    アストンマーティンにとって今回のスプリントは、新たな空力アップグレードの評価を深める貴重な機会となる。真価が問われるのは、むしろスプリントおよび決勝レースでのレースペースかもしれない。トップ10進出なるか、注目が集まる。

  • ホンダ 独自アプローチで2026年F1に挑む アストンマーティンと順調に進展

    ホンダ 独自アプローチで2026年F1に挑む アストンマーティンと順調に進展

    2026年に向けたF1レギュレーション変更を前に、ホンダは他のパワーユニット(PU)メーカーとは異なる技術的アプローチを採っているとの見方が強まっている。アストンマーティンとの協業体制のもと、PUとシャシーの統合開発が着実に進んでおり、両陣営からは手応えを示す声も聞かれる。

    アストンマーティンのチームCEOアンディ・コーウェルは、ホンダとの開発状況について「シャシーとパワーユニットはすでに“グローブのようにフィットしている”」と述べ、高い完成度をアピール。

    新レギュレーション下で重要となるパッケージングやエネルギーマネジメントの面で、早くも最適化が進んでいることを示唆した。

    また、F2ドライバーでありチームのシミュレーター業務を担うジャック・クロフォードも、開発の進捗を次のように語っている。

    「パワーユニットとシャシーの両方で大きな進化があった。風洞データとホンダとの共同作業から得られる進展は毎回明確で、非常に興味深い。PUの開発に関わるのは初めてだが、今のプロセスから多くを学んでいる」

    ホンダは2026年からアストンマーティンのワークスPUサプライヤーとなるが、エネルギー回生の戦略や熱効率の最適化において、他メーカーとは異なる設計思想を採っているとみられており、その成果がすでに開発段階で形になりつつあるようだ。

    ホンダ F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    一方、同チームのレースドライバーであるランス・ストロールは、新レギュレーションの方向性について懸念を表明している。

    「シミュレーターで走ってみたけど、正直ちょっとがっかりした。もっと軽くて、速くて、ダウンフォースの大きいマシンが見たい。F1がバッテリー重視の科学実験みたいなシリーズになるのは、あまりレース向きとは言えない」

    ただ、こうした懸念に対しても、開発の現場では着実な進化が続いており、2026年開幕戦の時点ではまったく異なるフィーリングを持つマシンに仕上がっている可能性も高い。ホンダとアストンマーティンの共同開発が、次世代F1における新たな競争軸となるのは間違いなさそうだ。

  • アストンマーティンF1代表 ドライバー市場での「非常に恵まれた立場」を強調

    アストンマーティンF1代表 ドライバー市場での「非常に恵まれた立場」を強調

    アストンマーティンF1チーム代表のアンディ・コーウェルは、2026年シーズンに向けて同チームが「非常に恵まれた」ドライバーラインアップを擁していると述べた。

    4度のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンがシルバーストンを拠点とする同チームに移籍するという噂は以前から囁かれていたが、最近ではメルセデスへの移籍話がより現実味を帯びてきている。

    その影響で、ジョージ・ラッセルがフェルスタッペンに代わってメルセデスを離れる可能性があるとして、アストンマーティンの候補に名前が挙がるなどの憶測も広がっている。

    しかし、アストンマーティンはすでに2026年に向けてフェルナンド・アロンソとランス・ストロールの契約を締結済みだ。

    来季、アストンマーティンはホンダとのパートナーシップによりパワーユニットを一新するほか、名デザイナーであるエイドリアン・ニューウェイによる新シャシーの開発も進行しており、大きな技術的変革に臨もうとしている。

    「我々は非常に恵まれている」とコーウェルはRacingNews365を含むメディアに語った。「2026年に向けて非常にワクワクするような準備が進んでいる。パワーユニットはホンダとともに開発しており、エアロダイナミクス面ではエイドリアンが手掛けている。さらに新しい施設も稼働している」

    またコーウェルは、アロンソとストロールがチームの将来像を形作る上で中心的な存在であることを強調し、ドライバーラインアップの変更には消極的であることを示唆した。

    「来年に向けてランスとフェルナンドが契約済みであることは、我々にとって大きな安定要素だ」とコーウェルは語る。「彼らは現在、2026年、2027年以降に使用する開発ツールを共に構築しているだけでなく、マシンのコンセプトそのものにも直接関与している」

    「風洞での議論は空力形状にとどまらず、ドライバーの作業環境についても行われている。コクピットにどれほどのスペースを設けるかといった点も話し合っている。エイドリアンは通常、コクピットのスペースを極限まで切り詰めるからね」

    「だが、2026年まで契約しているドライバーが2人いるという安定性は、我々にとって大きな支えになっている」

  • エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1加入語る「初めて歓迎された」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1加入語る「初めて歓迎された」

    2024年シーズン途中にレッドブルを離れ、アストンマーティンにマネージング・テクニカル・パートナーとして加入したエイドリアン・ニューウェイが、その異例の移籍と新天地での経験について語った。

    F1で通算26タイトルを手掛けた天才設計者は、これまでウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルで黄金期を築いてきた。今回アストンマーティンで与えられたミッションは、2026年から導入される次世代レギュレーションに完全対応したマシンの開発だ。

    軽量で機敏な空力と本格的なハイブリッドパワーユニットを組み合わせた新時代のF1マシンを設計するという、まさにニューウェイ向きのプロジェクトだ。

    しかし、本人によればこの新たな挑戦は、これまでのキャリアとは少し趣を異にしていたという。

    「新しいチームに加わるときは、どんな経験になるのか予想がつかないものだ」と、ニューウェイはアストンマーティンの社内インタビューで語っている。

    「今まで新しいチームに加わったとき、どこもまったく違っていた。今回最初に感じたのは、みんなが本当に歓迎してくれたということ。これは必ずしもいつもそうだったわけではない」

    「このチームは短期間で急激に人員を増やしてきた。施設は素晴らしく、人々は意欲的で熱心だ。あとは我々が連携して、すべてをスムーズに機能させることが重要だ」

    「F1は“人”のスポーツだ。テクノロジーももちろん重要だが、最終的に物事を推し進めるのは人間なのだ」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームアストンマーティンF1のマネージング・テクニカル・パートナーに就任したエイドリアン・ニューウェイ

    アストンマーティンの「提案」が決め手に

    ニューウェイがレッドブルからの離脱を発表した際には、その次の行き先に多くの憶測が飛び交った。なかでもフェラーリ加入は有力候補と目されていたが、実現には至らなかった。

    報道によれば、フェラーリのフレデリック・バスール代表が提示した権限の枠組みに、ニューウェイは満足しなかったという。彼が求めていたのは単なるデザイナーではなく、「プロジェクトを主導する立場」だった。

    それに応えたのが、アストンマーティンのオーナー、ローレンス・ストロールだった。

    「ローレンスと将来について話していたとき、彼が“マネージング・テクニカル・パートナー”というポジションを提案してくれた」とニューウェイは明かす。

    「彼は私を“パートナー”として信頼し、チームの技術的能力を高め、エンジニアリングの力量を向上させる役割を与えてくれた。それは私にとって非常に魅力的だった」

    この新体制の下、ニューウェイは既に2026年マシンの開発に本格着手しており、「妥協なき革新」でアストンマーティンを真のタイトルコンテンダーへと押し上げるべく動き出している。

  • フェルナンド・アロンソ F1終盤戦を悲観「上位8台にはほぼ手が届かない」

    フェルナンド・アロンソ F1終盤戦を悲観「上位8台にはほぼ手が届かない」

    フェルナンド・アロンソは、2026年のF1ルール大改定を前に、現行の上位4チームが今季残りレースでも「ほぼ手が届かない」存在であり続けるだろうとの見解を示した。

    2025年シーズンの折り返し時点で、ランキング4位のレッドブルは172ポイントを獲得しており、5位ウィリアムズ(59ポイント)に対して約3倍の差をつけている。アロンソが所属するアストンマーティンは36ポイントで8位にとどまる。

    一方、下位勢のポイント差は拮抗しており、6位ステーク(41ポイント)から10位アルピーヌ(19ポイント)までわずか22ポイント差と団子状態だ。

    現在、全チームの注目はすでに2026年の大規模レギュレーション変更に移りつつあり、アロンソは「これからのアップグレードは限られてくる」とし、リソースを翌年のマシン開発に回すチームが増えると見ている。

    そのため、アロンソは残り12戦でもマクラーレン、フェラーリ、メルセデス、レッドブルの“ビッグ4”が変わらず優位を保つと予想している。

    「最初の4チームは他よりも遥かに先を行っている。だからトップ8のマシン(各チーム2台)は、残りのシーズンでほぼ手が届かない存在になるだろう」とアロンソはRacingNews365などに語った。

    「今後はどのチームもアップグレードは少ないから、何か特別なことが起こらない限り、状況は変わらない。たとえばオーストリアみたいに、トップ8のうち2台(マックス・フェルスタッペンとキミ・アントネッリ)がリタイアしたら、6位や7位に入れるチャンスが生まれる」

    「オーストリアでは幸運にも7位に入れたけど、それは例外であって通常は9位や10位を争うことになる。それでも良い週末だったと言えるくらいだ」

    また、アロンソは2026年の新レギュレーションに希望を見出している。

    「2026年はアストンマーティンにとってだけでなく、トップチームを目指す他のチームにとっても大きなチャンスだ」

    「来年はルールがリセットされる。我々全員がその時に好位置にいて、ビッグチームと戦えるようになりたいと思っている。それは大きな機会なんだ」

  • アストンマーティンF1代表 2026年ホンダPUの進捗を語る「完璧に噛み合う」

    アストンマーティンF1代表 2026年ホンダPUの進捗を語る「完璧に噛み合う」

    アストンマーティンF1チーム代表兼CEOのアンディ・コーウェルが、2026年シーズンに向けたホンダ製パワーユニット(PU)の開発状況について、F1.comのインタビューで詳細を明かした。

    ホンダは2025年限りでレッドブルとの提携を終了し、2026年からはアストンマーティンとのワークス体制へと移行する。両者の共同プロジェクトはすでに本格化しており、技術的な連携は順調に進行中だ。

    「ホンダPUの開発はすでに何カ月も前から進められており、我々のモノコック後端やトランスミッション前端とのフィッティングも完璧に噛み合うよう設計されている」

    「ハードウェアは日本のさくら(ホンダのPU開発拠点)でテストされ、我々のトランスミッションもシルバーストンで、そしてさくらでもホンダPUと接続した状態で試験が行われている」

    「日々の打ち合わせに加え、定期的に上層部による進捗確認も行われており、全員が正しい方向に向かっていることを確認している」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームアストンマーティンF1チーム代表のアンディ・コーウェルがシルバーストンで語る

    顧客チームからワークス体制へ──大規模な転換
    コーウェルは、PUの供給元が変わるだけでなく、2026年に向けた技術レギュレーション変更、新工場の稼働、設備刷新など、複数の変化が重なっていることを強調する。

    「顧客チームからワークスチームへと変わるだけでも大きな変革だ。それに加えて、新レギュレーション、新設備なども重なっていて、チーム全体にとって非常に大きな転換期になっている」

    「ただ、みんなが前向きで柔軟な思考を持ち、新しいチャレンジに取り組んでいる。変化の最中にあるが、それは“楽しい変化”だ」

    ホンダ・レーシングの渡辺康治プレジデントも以前、同プロジェクトについてコメントを寄せており、「前回(2015年)の参入時とは違い、今回はゼロからのスタートではない。よりスムーズに開発が進んでいる」と語っている。

    また、渡辺氏は次のように続けた。

    「ニューウェイ氏と再びアストンマーティンで仕事ができるのは名誉なことです。共に競争力のあるF1マシンを作り上げていきます」

    ニューウェイ加入がもたらす影響ホンダPU開発と同時進行で、アストンマーティン側では設計体制の大幅な強化も進んでいる。その象徴が、エイドリアン・ニューウェイの加入だ。

    F1史上最多の勝利とタイトルを持つデザインの巨匠は、今年3月に「マネージング・テクニカル・パートナー兼株主」としてアストンマーティンに加わり、すでに数カ月間にわたってシルバーストンの新オフィスで新車設計に没頭している。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 ホンダアストンマーティンF1のマネージング・テクニカル・パートナーとして現場に登場したエイドリアン・ニューウェイ

    「エイドリアンは本当に素晴らしい人物で、車の“システム全体”を捉えて設計している。風洞モデルに至るまでの連携もこれまでで最速レベルだ」とコーウェルは称賛した。

    その影響もあって、チームはすでに2025年仕様のアップデートを打ち止めにし、2026年マシンに向けて全リソースを集中投下している。

    アロンソとストロールの継続、そして勝負の年へ
    アストンマーティンは2026年も現在のドライバーラインアップ──フェルナンド・アロンソとランス・ストロール──を維持する。アロンソは44歳ながらもなお鋭いレース感覚と技術的貢献を続けており、チームはその経験値に全幅の信頼を置いている。

    「フェルナンドは驚異的なレースクラフトを持っていて、マシン開発にも深く関与してくれている」とコーウェルは語った。

    ストロールも今季開幕戦から安定してポイントを獲得しており、マイアミ・スプリントでは5位に入るなど確かなパフォーマンスを示している。

    「彼はチームの未来に非常に熱心で、来年の体制にも意欲を持って臨んでいる。運にも左右された部分はあるが、直近の数戦ではパフォーマンスを見せていて、不運な赤旗などがなければもっと上位に食い込めていたと思う」

    ホンダとの融合で頂点を目指す
    現在のアストンマーティンはコンストラクターズ選手権で8位に位置しているが、チームの焦点はすでに2026年に切り替わっている。

    アンディ・コーウェルの指揮、エイドリアン・ニューウェイの設計力、そしてホンダの技術──すべてが融合し、F1タイトル争いに名乗りを上げる準備は整いつつある。

    「全員が“勝ちたい”という情熱を持っている。それがこのプロジェクトを動かす最大の原動力だ」とコーウェルは力強く語った。

  • エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1で“フル稼働”の毎日

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1で“フル稼働”の毎日

    エイドリアン・ニューウェイは、2025年F1シーズン開幕直前にアストンマーティンに加入して以来、「ほぼ休みなく働いている」と語った。

    デザイン界の“巨匠”ニューウェイは、先日のイギリスGPで再びチャンピオンシップをリードするマクラーレンMCL39を視察する姿が目撃された。

    66歳のニューウェイは、ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルといった名門チームで合計200勝超、ドライバーズおよびコンストラクターズタイトル計26冠に関与してきたF1史上最も成功した技術者である。

    今年3月、シーズン開幕2週間前にアストンマーティンに「マネージング・テクニカル・パートナー」という新設ポストで電撃加入。現在はホンダやアラムコ、バルボリンらパートナーと共に、2026年の新レギュレーションに対応する初のマシン開発を指揮している。

    ニューウェイは5月のモナコGPで初めてアストンマーティンの一員としてサーキットに姿を現し、その際にはオスカー・ピアストリのマシンを入念に観察。さらに今月初旬のイギリスGPでもマクラーレンのMCL39をじっくりと視察する姿が報じられた。

    また、先週末に開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、アストンマーティンF1のレーシングスーツ姿で登場し、往年のF1マシンをドライブ。精力的な活動が続いている。

    エイドリアン・ニューウェイ F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    独F1-Insiderの報道によれば、ニューウェイは次のように語っている。

    「最近ようやく1週末だけ休めた。でもそれ以外は、ほぼフル稼働だったよ」

    「集中モードに入ると、周囲のことはほとんど見えなくなる。全ての“計算能力”は、速いマシンを作るという目標に向けて注がれる」

    2026年に向けたアストンマーティンの新車(AMR26と見られる)について、現時点ではシーズン中に変更できない根幹部分の設計作業に集中しているという。

    「いま取り組んでいるのは、フロント/リアサスペンションのレイアウト、燃料タンクの容量、ホイールベースといった基本設計だ」

    「時間が足りないというのが一つ。加えて、我々のシミュレーションツールはまだ弱い面もある」

    「だからこそ、できる限り正確な予測をしなければならない。シーズン中に調整可能なボディワークやウイング類で補うことは可能だ」

    ニューウェイは今回のアストンマーティン加入を、1997年にマクラーレンへ移籍した当時の状況と重ねている。マクラーレンは彼の加入1年目(1997年)にコンストラクターズ4位だったが、翌1998年にはミカ・ハッキネンと共にチャンピオン獲得を果たした。

    「当時も翌年に大きなレギュレーション変更を控えていた。今ほど複雑ではなかったが、プレッシャーはあった」

    「今回のレギュレーションを初めて見たときの第一印象は『ああ、自由度がまるでない』だった」

    「でも細部を見ていけば、ある程度の柔軟性があることも分かってくる」

    「とはいえ、F1ではいつもそうだが、3〜4年も経てば各チームの設計は似通ってくるものだ」

    アストンマーティンは、ニューウェイの加入により2026年以降のタイトル争いに本格参戦すると広く予想されている。彼の手腕が再びチームを頂点へと導くことができるか、注目が集まる。

  • ランス・ストロール “最悪のクソ車”F1無線にRシューマッハ苦言「育ちの問題」

    ランス・ストロール “最悪のクソ車”F1無線にRシューマッハ苦言「育ちの問題」

    アストンマーティンのランス・ストロールが再び、その言動を巡って厳しい批判を浴びている。

    いわゆる“ペイドライバー”として長年揶揄されてきたストロールは、父親がチームオーナーであるという特権的な立場も相まって、批判の的になりやすい存在だ。そんな26歳のカナダ人ドライバーは、シルバーストンで行われたアストンマーティンのホームレースで7位入賞を果たしたにもかかわらず、チェッカーフラッグ通過直後に無線で辛辣な言葉を放った。

    「正直言って、俺がこれまで乗った中で最悪のクソ車だったよ」

    この発言に対し、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、ストロールへの批判が必ずしもすべて正当とは言えないとしつつも、今回の無線については明確に非難した。

    「彼への批判が厳しすぎることもある。たしかにそうかもしれない。というのも、難しいコンディションでも走れる能力は彼にあるからね」とラルフは独Skyに語った。

    「ただ、それがフェルナンド・アロンソと比べてどの程度のものかを評価するのは難しい。アロンソは年齢を重ねてもなお素晴らしい仕事をしているからだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 ランス・ストロール

    しかし、ストロールのピット外での不機嫌な態度については、ラルフも我慢ならない様子だ。

    「正直に言って、あの無線の発言には非常に失望したし、率直に言って“育ちの問題”だと思う」

    「周囲への影響を考えてみてほしい。メカニックたちは毎日懸命に働いて、彼ら2人が走れるようにしている。その中で、ボスの息子があんなことを言うなんて」

    「はっきり言って完全にアウトだ。あれは許されない。口にすべきではないし、教育の欠如を示している。彼は一体どんな映画の中に生きているのか。自分の結果を台無しにしてしまって、本当に残念だ」

    「アストンマーティンのファクトリーでは大きなテントを張って祝賀ムードだった。それに、あのポイントはチームにとって重要であり、メカニックやスタッフにとってはボーナスにもつながる」

    「そんな中でレースを台無しにするような発言をする人間には、こう言うべきだ──『お前、そこに座って、チームに謝れ』とね」