カテゴリー: アルピーヌF1チーム

  • フランコ・コラピント、2026年もアルピーヌF1チームに残留決定

    フランコ・コラピント、2026年もアルピーヌF1チームに残留決定

    アルピーヌF1チームは、フランコ・コラピントが2026年もピエール・ガスリーとともにドライバーラインアップを構成することを正式に発表した。22歳のアルゼンチン人ドライバーは、今年1月にリザーブドライバーとしてチームに加入後、6戦目でジャック・ドゥーハンの後任として昇格を果たしていた。

    当初は厳しい戦いを強いられたが、ここ6戦ではチームメイトのガスリーに匹敵するパフォーマンスを発揮。

    8月にはエグゼクティブアドバイザーのフラビオ・ブリアトーレが「彼の成績に満足していない」とコメントしていたものの、以降の成長によって評価を一変させた。

    アルピーヌは声明で「フランコはシーズンを通じて着実に改善を重ね、エンジニアとの関係も非常に良好だ。彼が持つポテンシャルは明確であり、我々の将来計画にふさわしい存在だ」と述べた。

    チームは2026年にルノー製からメルセデス製パワーユニットへと切り替える予定であり、この変革期におけるドライバー体制の安定を重視。最終的には、コラピントと同じくリザーブを務めていたポール・アロンとの比較の末、コラピントの残留を選んだとされる。

    ブリアトーレ「経験と若さの理想的なバランス」
    「フランコの成長をずっと見守ってきた。彼にはトップドライバーになる資質とポテンシャルがある」とブリアトーレは語った。

    「我々が2026年もともに進むという決断は、彼への強い信頼の表れだ。今年はチーム全体にとって厳しいシーズンだったが、フランコとピエールの両名は最善を尽くしてくれた。経験とスピード、そして才能を兼ね備えたこのラインアップは、来季のチームを前進させる力になるだろう。」

    コラピント「この発表をブラジルでできて特別」
    「僕を信じてくれたフラビオとチーム全員に心から感謝している。F1デビュー当初から、自分の居場所を確保するのは簡単ではないと分かっていた。それだけに、このチームで2026年も走れることを誇りに思う。

    ピエールは素晴らしいチームメイトで、これからも多くを学べる存在だ。そして、この発表をブラジルで行えるのは特別なことだ。祖国アルゼンチンに近く、まるでホームレースのように感じる。僕を応援してくれるファンの皆に笑顔を届けられるよう、2026年のF1リセットの年に向けて全力で挑む。Vamos Alpine!」

    アルピーヌF1チーム

    2026年に向けて再出発するアルピーヌ
    低迷するマシンパフォーマンスに苦しむアルピーヌだが、ガスリーの長期契約延長(〜2028年末)とコラピントの残留で、ドライバー体制の安定化を図った。メルセデス製パワーユニット導入により、チームは新たな基盤のもとで再建を目指す。

    経験豊富なガスリーと若手コラピントのコンビは、2026年に大幅なレギュレーション変更を迎えるF1で、アルピーヌ再生の鍵を握ることになりそうだ。

  • ジャック・ドゥーハン F1復帰の望み薄でスーパーフォーミュラ転向の可能性

    ジャック・ドゥーハン F1復帰の望み薄でスーパーフォーミュラ転向の可能性

    アルピーヌF1チームのリザーブドライバー、ジャック・ドゥーハンが2026年シーズンにスーパーフォーミュラへ参戦する見込みが強まっている。アルピーヌがフランコ・コラピントとの契約延長に動いており、ドゥーハンのF1復帰の道はさらに狭まっている。

    オーストラリア出身の22歳ドライバーは今季、開幕6戦後にコラピントへ正ドライバーの座を譲り、リザーブドライバーに降格。その後、F1での代替リザーブ職を模索してきたが、アルピーヌがコラピントを2026年も起用する方向を固めていることから、日本での新たなキャリアに踏み出す公算が大きい。

    トヨタ陣営のKondo Racingが有力な移籍先として浮上しており、父であり5度のロードレース世界王者ミック・ドゥーハンがすでにハースF1チーム代表の小松礼雄と会談したことも判明。ハースとトヨタの技術的な関係性を考慮すれば、F1リザーブ兼スーパーフォーミュラ参戦という形も十分にあり得る。

    加地雅哉(トヨタ・グローバルモータースポーツディレクター)はこの噂について「今は具体的に言えることはないが、彼は良いドライバーだ」と語り、関心を否定しなかった。

    一方で、父ミックは先週のスーパーGT最終戦(もてぎ)に姿を見せており、来季日本で活動する可能性をさらに高めている。

    トヨタ陣営の2026年体制に大変動の兆し
    トヨタのスーパーフォーミュラ体制は2026年にかけて大幅な再編が進みそうだ。先月、トヨタは2度のWRC王者カッレ・ロバンペラの参戦を正式発表しており、彼はKCMGから鈴鹿での新人テストに臨む見込み。代わって福住仁嶺が引退する大嶋和也の後任としてRookie Racingへ移籍する見通しだ。

    ドゥーハンが加入する場合、Kondo Racingのザック・オサリバンの去就にも影響が及ぶ。オサリバンは今季2度の入賞を果たしており、8月の菅生では雨の中で7位を記録したが、総合15位にとどまっている。

    チーム・インパルではオリバー・ラスムッセンと高星明誠の2人が苦戦しており、来季は外国人新人の起用を視野に入れているという。ラスムッセンは怪我から復帰後も最高13位止まり、高星も未だ無得点だ。

    さらに、スーパーフォーミュラ・ライツ出身の小林利徠斗がトヨタ系チームの一員として昇格する可能性もある。彼は今季もてぎでラスムッセンの代役としてインパルから出走しており、2026年はTGMグランプリへの起用が有力視されている。TGMは今季不振のため、小林とともにより経験豊富なドライバーを1名起用したい意向を示しているという。

    F1から日本へ、ドゥーハンの第二章
    アルピーヌのF1シートが事実上閉ざされた今、ドゥーハンにとってスーパーフォーミュラは再出発の舞台となる。トヨタとの提携を通じてハースや他チームとの接点を保ちながら、欧州復帰への足がかりを築く構想だ。

    スーパーフォーミュラは2026年から空力仕様の改良とタイヤフォーマットの更新を予定しており、F1に近いドライビングフィールを得られるカテゴリーとされる。ドゥーハンにとって日本での挑戦は、キャリアをつなぐ「実戦の架け橋」となるかもしれない。

  • アルピーヌF1株式売却報道 クリスチャン・ホーナー率いる投資団体が関心か

    アルピーヌF1株式売却報道 クリスチャン・ホーナー率いる投資団体が関心か

    アルピーヌF1チームの少数株主であるOtro Capitalが、同チームの24%の持分を売却する可能性を探っていると報じられた。

    関係筋によれば、交渉は初期段階にありながらも、F1パドックではすでに新たな投資コンソーシアムの動きが注目を集めている。中でも、レッドブルF1チームを去ったクリスチャン・ホーナーが関与しているとの憶測が浮上し、注目を浴びている。

    Sports Business Journalによると、この株式は2023年半ばに約9億ドル(約1,350億円)で取得されたもので、F1チームの評価額が急騰するなか、アストンマーティンやレーシングブルズの推定価値は20億ドルを超えているとされる。これにより、アルピーヌの持分売却は“タイミングが意味深”と見られている。

    アルピーヌ株売却の背景:投資ファンドの利益確定か
    Otro Capitalは投資回収を視野に入れていると見られ、関係者は「まだ正式な売却プロセスではない」と強調している。ただし、ルノー(アルピーヌの親会社)は売却時の優先交渉権を保持しており、同社CEOもF1活動を「長期的に継続する」と明言している。

    一方で、株式の一部が市場に出る可能性が示されたことで、他の投資家や関係者が動き出す余地が生まれた。

    クリスチャン・ホーナー

    ホーナーと“億ドルコンソーシアム”の噂
    複数の報道によれば、レッドブルを離れたホーナーが中心となり、10億ドル規模の投資コンソーシアムを結成しようとしているという。F1チームへの新規参入または既存チームへの出資を検討しているとの見方が広がっている。

    こうした動きがアルピーヌの株式売却報道と重なったことで、「ホーナーがアルピーヌ買収を模索しているのではないか」という憶測が一気に高まった。

    ただし、アルピーヌの経営アドバイザーを務めるフラヴィオ・ブリアトーレは、英『ロイター』に対し「ホーナーをチームに迎える計画はない」と明言している。現時点では噂の域を出ておらず、公式な交渉や提携は確認されていない。

    2025年のF1投資市場:過熱するチーム評価額
    近年、F1チームの企業価値は急激に上昇している。リバティ・メディアによるプロモーション強化と世界的な視聴者拡大により、各チームの評価額は過去最高水準に達している。

    レーシングブルズやアストンマーティンが20億ドル超の評価を受ける中で、アルピーヌの24%持分は2023年の買収時点から大幅な含み益を持っている可能性が高い。そのため、Otro Capitalによる売却検討は「F1チームの価値上昇を利用した利益確定」だと見る向きもある。

    ホーナーの狙いと今後の焦点
    ホーナーは単なるチーム代表としての復帰ではなく、“オーナーシップ”を持つ立場でF1に関与しようとしていると噂されている。彼が率いていたレッドブル時代に培った人的ネットワークと商業的ノウハウは、投資家にとっても魅力的な資産だ。

    今後の焦点は、
    ■ Otro Capitalが正式に売却プロセスを開始するかどうか
    ■ ルノーが自社の優先交渉権を行使するか
    ■ ホーナーのコンソーシアムが実際に入札に動くか
    に集まる。

    F1チーム売却が意味する“次の資本時代”
    かつてのF1チーム買収はメーカー主導だったが、近年はプライベート・エクイティや個人投資家の参入が主流になりつつある。

    この流れの中で、ホーナーのような“業界内部の経営経験者”が投資側に回ることは、新しい潮流を象徴している。

    アルピーヌ株式売却が実現すれば、それは単なる資本移動にとどまらず、F1のビジネスモデルが次の段階に進む兆候といえるだろう。

  • ピエール・ガスリー アルピーヌF1再建を確信「数カ月後は違う期待を語れる」

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1再建を確信「数カ月後は違う期待を語れる」

    アルピーヌF1のピエール・ガスリーは、2025年シーズンを通じて苦戦を強いられながらも、自身とチームの将来について「非常に楽観的」と語った。

    エンストン拠点のチームはシーズンを通して後方に沈み、内部では複数の動揺が相次いだ。それでもガスリーは「成功するための要素はすべて揃っている」と強調している。

    アルピーヌは今季序盤、当初2台目のシートを担う予定だったジャック・ドゥーハンを外し、代わってフランコ・コラピントを起用。さらにマイアミGP後にはチーム代表のオリー・オークスが個人的理由で離脱した。A525へのアップグレード不足もあり、マシン開発は停滞。チームはコンストラクターズ最下位争いに沈み、ガスリーの獲得した20ポイントが唯一の得点となっている。

    しかしチーム内には希望の兆しも見える。F1で豊富な経験を持つスティーブ・ニールセンがマネージングディレクターに就任し、ガスリー自身も契約を2028年まで延長した。

    「チームにいる人たちを見れば、成功するための材料はすべて揃っていると思う」とガスリーは語った。

    「スティーブは素晴らしいし、あらゆるレベルで経験豊富な優秀な人材がいる。だからこそ、来季には大きな期待を抱いている」

    「毎週末同じ話を繰り返すのはつらいけど、現状はすぐには変わらない。だからこそ、謙虚にやるべき仕事を積み重ねることが大事だ。数カ月後には、週末への期待値をまったく違う形で語れることを願っている」

    メルセデスPU導入と再編で“再出発”へ
    アルピーヌはフラビオ・ブリアトーレの助言のもと、2026年から自社製パワーユニットを放棄し、メルセデス製PUを使用する顧客チームへと転換する。この決断はコスト削減を目的としたものだが、次期レギュレーション下で最も完成度が高いとされるメルセデス製ユニットを得ることは、結果的に有利な判断となる可能性が高い。

    ガスリーはこの方針と新体制の整備を前向きに捉えている。

    「僕には高い期待がある。チームもそのことを理解している」とガスリー。

    「これまでの変化のすべてに大きな自信を持っている。PUサプライヤーの変更も含めて、チームにとって大きな転換期だ」

    「社内のプロセスを刷新し、工場のスタッフも新しい人材が加わっている。すべてが噛み合い始めているように感じる。現状の順位は低いけど、そのぶん2026年に向けた準備時間の面ではライバルより有利なんだ」

    「今の状況を見れば、我々は他チームに対して優位な立場にあると思う。今季初めに下した決断が、来年に向けて大きな成果をもたらすはずだ」

    アルピーヌF1チーム ピエール・ガスリー

    “小さな勝利”で士気を維持
    長く続く苦境のなかでも、ガスリーは冷静さを失っていない。

    「フラストレーションを溜めても意味はない。シーズン終盤までは状況は変わらない」と語り、「今の立場を現実的に受け止め、小さな成果を見つけて前に進むしかない」と締めくくった。

    アルピーヌ再建の展望
    アルピーヌにとって2025年は明らかな過渡期だ。エンジン供給をメルセデスに委ね、体制を刷新することで、長年の停滞から脱却を図る。ガスリーの契約延長は、チームの信頼と継続性の象徴であり、2026年の新レギュレーション初年度に向けた再出発の基盤を築くものとなる。

  • アルピーヌF1チーム フランコ・コラピントに2026年残留内定を通達との報道

    アルピーヌF1チーム フランコ・コラピントに2026年残留内定を通達との報道

    アルピーヌF1チームがフランコ・コラピントに対し、2026年シーズンもチーム残留の内定を通達したと報じられた。スイス紙『Blick』によると、メキシコシティGPの週末に正式な確認が行われ、アルピーヌは近く発表を予定しているという。

    コラピントは2025年シーズン途中にジャック・ドゥーハンに代わって昇格し、ピエール・ガスリーのチームメイトとして走ってきた。

    アメリカGPではチームオーダーを無視してガスリーを抜く場面があり、チーム代表のフラビオ・ブリアトーレから厳しく叱責され「チーム全体に謝罪」したとされるが、その後のレースでは安定した走りを見せており、メキシコGPではチーム内での立場を確固たるものにしたようだ。

    アルピーヌはフランコ・コラピントの残留を決断
    『Blick』の報道によれば、アルピーヌはメキシコGPの週末にコラピントへ「2026年もチームに残留する」との通達を行ったという。正式発表はコラピントの人気が高いブラジルGPのタイミングで行われる見込みとされている。
    一方で、チームメイト争いを繰り広げていたリザーブドライバーのポール・アロンは、今回の決定でシート獲得の望みが絶たれる形となった。

    スポンサー支援と近年の成長が評価
    コラピントは多額のスポンサー支援を背景に昇格したが、ここ数戦ではその支援だけでなく実力でも評価を高めている。最近ではガスリーを上回る走りを見せ、メキシコでも安定したパフォーマンスを維持。アルピーヌはその成長を高く評価したとみられる。

    ジャック・ドゥーハンの復帰は困難に
    一方で、今季序盤にシートを失ったジャック・ドゥーハンのF1復帰はさらに遠のいた。コラピントが昇格した際、チームは「結果次第ではドゥーハンに戻す可能性もある」と伝えていたが、結局その機会は訪れなかった。

    ドゥーハンは現在、他チームとサードドライバーとしての契約交渉を進めているとされる。

    アルピーヌF1チーム フランコ・コラピント

    ブリアトーレ体制のもとで再び“波乱”の可能性も
    アルピーヌのアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは依然として強い影響力を持っており、今回の判断にも関与しているとされる。その手腕は評価される一方で、冷徹で迅速な決断で知られており、来季中のドライバー交代など、さらなる人事変動の可能性も排除できない。

    2026年に向け、アルピーヌは若手育成とチーム再建の両立を目指す中で、フランコ・コラピントの残留決断はその第一歩となりそうだ。

  • ジャック・ドゥーハン アルピーヌF1の復帰計画が消滅 最終3戦での起用なし

    ジャック・ドゥーハン アルピーヌF1の復帰計画が消滅 最終3戦での起用なし

    ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)は、2025年シーズン終盤のF1復帰を目指していたものの、その可能性は完全に閉ざされた。シーズン最終3戦での再登板という道も、チームの決定により事実上消滅した。

    オーストラリア出身のドゥーハンは今季序盤6戦でフラビオ・ブリアトーレ代表のもとアルピーヌから参戦したが、早々にフランコ・コラピントと交代させられた。コラピントは昨冬にウィリアムズから移籍し、複数年のリザーブ契約を締結していたことから、ドゥーハンの立場は開幕前から不安定だった。

    当初、アルピーヌは「評価目的の交代」と説明していたが、ブリアトーレ自身が後にその説明を否定。ドゥーハンには「コラピントが十分な結果を出せなければ再起用の可能性がある」と伝えられていたものの、チームはその機会を与えなかった。

    コラピントは一時低迷し、ピエール・ガスリーが3度入賞した一方でノーポイントが続いたが、アルピーヌは再交代に踏み切らなかった。夏前にはピレリテストでのクラッシュもあったが、チームは支援スポンサー「メルカド・リブレ」との契約を重視。アメリカ、メキシコ、ブラジルの3連戦でマシンに同社のロゴが入ることもあり、コラピントが残留する形となった。

    ドゥーハン側はブリアトーレに資金を用意し復帰交渉を進めていたが、結果的に実現には至らなかった。現在もアルピーヌのリザーブドライバーとして登録されているものの、レース復帰の見込みは薄い。

    アルピーヌ内での立場悪化と2026年の不透明な見通し
    ドゥーハンは、交代以降アルピーヌの旧型車テスト計画からも外れ、予定されていたテストは中止。シミュレーター作業も限定的で、リザーブとしてチームに帯同しつつも実質的には戦力外状態に置かれている。

    2026年のレースシートは依然未定で、関係者によると決定は11月頃になる見通し。ブリアトーレは9月時点で「来季はコラピントかポール・アーロン」と明言しており、ドゥーハンの名前は候補に挙がっていない。アーロンはメキシコGPのFP1でアルピーヌを再びドライブする予定だ。

    他チームとの接触と将来への模索
    ドゥーハンはアルピーヌ離脱を視野に入れ、キャデラックF1、ウィリアムズ、ハースF1チーム、ザウバーと接触したとされる。いずれも来季のシートは埋まりつつあり、仮に移籍してもテストまたはリザーブ要員としての起用が現実的だ。

    それでも、アルピーヌでの冷遇を経験したドゥーハンにとって、新天地はキャリア再構築の機会となる可能性がある。彼は依然として「アルピーヌのレースシート復帰」を第一希望に掲げているが、その道は極めて険しい。

    アルピーヌF1チーム コラピント

    コラピントは残留へ前進もチーム内での評価は微妙
    一方のコラピントは、依然として今季ノーポイントだが、後半戦ではガスリーを予選・決勝ともに上回る場面が増えた。夏休み以降の5戦で3度ガスリーを凌ぎ、走りの安定感も改善。ザントフォールトではシーズン最高位の11位を記録した。

    ただ、アメリカGPでは燃料節約下で「チームオーダーを無視」してガスリーを抜くなど、内部での摩擦も発生。コラピントはその後「チームの指示は常に守らなければならないことが明確になった」とコメントし、関係修復を図っている。

    それでも、ブリアトーレのもとでのドライバー評価は流動的だ。ドゥーハンのように資金と政治のバランスで左右される環境のなか、若手にとってアルピーヌのシートは依然として“安定とは程遠い”立場である。

  • コラピント アルピーヌF1にチームオーダー無視を謝罪「間違いだった」

    コラピント アルピーヌF1にチームオーダー無視を謝罪「間違いだった」

    アルピーヌF1チームのフランコ・コラピントは、F1アメリカGP決勝でチームオーダーを無視した自身の行為について「間違いだった」と認め、態度を一転させた。

    22歳のアルゼンチン人ドライバーは、オースティンでの決勝終盤、チームメイトのピエール・ガスリーの後方を走行していたが、ピットウォールからの「ポジションを維持せよ」という指示を無視し、独断でオーバーテイクを敢行した。

    その結果、コラピントは17位でフィニッシュした一方、ガスリーはガブリエル・ボルトレト(ザウバー)に抜かれて19位と最下位に沈んだ。

    コラピントはその後、メキシコシティGPのプレビューで次のように反省を述べた。

    「日曜日のチーム状況については内部で話し合った。どんな状況であっても、チームの指示は常に守らなければならないことが明確になった」

    「僕たちはみんな一丸となって、各セッション、各週末を通じて成長し続けるために努力している」と語り、チームの方針に従う姿勢を強調した。

    これはレース直後の発言とは対照的だ。オースティンでは、ガスリーを抜いた行為を正当化するようなコメントをしていた。

    「最後のスティントではピエールより明らかに速かったし、後ろからボルトレトが猛烈に攻めてきていた。彼は僕たちよりずっと速かった」

    「ピエールのペースが遅すぎて、どうしようもなかった。前に出たほうが状況としてはベストだったと思う。そうしなければ、2台とも抜かれていたはずだ」

    「これまでも他のサーキットでは自由にレースをしてきた。ここでは僕が攻撃される立場だったから、僕が前に出るのが最善だったと思う。データをすべて持ち帰って、各瞬間を分析する必要がある」と述べていた。

    フランコ・コラピント アルピーヌF1チーム

    アルピーヌは「失望」とコメント、内部処分の可能性も
    アルピーヌのマネージングディレクターであるスティーブ・ニールセンは、レース後に声明を発表し、チームオーダー無視に不快感を示した。

    「ピエール側ではアンダーカットをカバーするため、予定より早めにソフトタイヤへ交換したが、ピットストップが遅れた。これは精査して修正する」

    「フランコはミディアムでスティントを伸ばし、終盤にはタイヤ差でピエールに追いついた。しかし両車とも燃料を管理しており、リーダー勢が近くにいたため、残り周回数も考慮して“ポジション維持”の指示を出した」

    「チームとして、ピットウォールの指示は最終決定であり、今回はそれが守られなかったことに失望している。今後は内部で対処する」と説明した。

    今回の一件は、F1ルーキーであるコラピントにとって、チーム内での信頼関係を築くうえで重要な教訓となりそうだ。

  • コラピント アルピーヌF1のチームオーダー無視「ボルトレトの攻撃を防ぐため」

    コラピント アルピーヌF1のチームオーダー無視「ボルトレトの攻撃を防ぐため」

    アルピーヌF1のフランコ・コラピントは、アメリカGP終盤にチームメイトのピエール・ガスリーを追い抜いた判断について、「背後のガブリエル・ボルトレトの脅威を抑えるためだった」と説明した。

    コラピントはレース終盤、ピットウォールから「ガスリーの後ろでポジションを維持せよ」との指示を受けたが、これを無視してターン1でオーバーテイクを敢行。両車とも燃料節約モードで走行しており、全56周でセーフティカーは出動していなかった。

    最終的にコラピントはボルトレトの前でフィニッシュし、ガスリーは19位まで順位を落とした。3台はいずれも首位マックス・フェルスタッペンに周回遅れにされた。

    レース後、アルピーヌ代表のスティーブ・ニールセンは声明を発表し、「ピットウォールからの指示は最終的なものであり、今回はそれが守られなかったことを残念に思う。内部で検証し、対処する」とコメントした。

    「前に出た方がベストな状況だった」
    コラピントは、レース後に「自分の方が速く、最善の判断だった」と主張した。

    「僕たちにとっては厳しい週末だった。チームとして努力を続けていかなければならない」とコラピントはRacingNews365などに語った。

    「最終スティントでは僕の方がピエールよりかなり速かったし、後ろにはボルトレトがいて、ものすごく攻めてきていた。僕たちよりも速かったんだ。だから僕が前に出て、2台を抑え込まないようにするのがベストな状況だったと思う」

    「クルマは扱いにくいし、今はとても難しい状況にある。でもチーム全体で来年に向けて強くなるために努力している。今季は何度もポジションを入れ替えてきたし、これまでも自由にレースをしてきた。たとえポイント圏外でも、ベストを尽くして結果を出すことが大切なんだ」

    アルピーヌF1チーム フランコ・コラピント

    ガスリー「チーム内で見直す」
    一方のガスリーは不満をにじませつつも、詳細は伏せた。

    「チーム内で見直すことになる。第1スティントは良かったけど、ピットインのあとエステバン(オコン)のすぐ後ろでコースに戻った」とガスリーは説明した。

    「とにかくペースが遅すぎた。残りについてはチーム内で話し合うつもりだが、満足はしていない。このレースにはがっかりしている。オフィスの中で冷静に分析すべきで、ここで不満をぶちまけても意味がない」

    「全体的に見てパフォーマンスが足りなかった。もっと良くしなければならない」

    アルピーヌの内部事情と課題
    アルピーヌはアメリカGPでも下位に沈み、再びパフォーマンス不足を露呈した。新体制で臨むシーズン後半戦だが、戦略とチームオーダーの混乱が続いており、コラピントの判断がチームワークの問題として波紋を広げている。ニールセンが指摘したように「内部での再検証」は避けられず、今後の処分や指針が注目される。

  • アルピーヌF1 コラピントのチームオーダー無視に失望「指示は最終決定だ」

    アルピーヌF1 コラピントのチームオーダー無視に失望「指示は最終決定だ」

    アルピーヌF1のマネージングディレクターであるスティーブ・ニールセンは、アメリカGP決勝でフランコ・コラピントがチームの指示に従わなかったことについて「失望している」と語った。

    56周のレース終盤、サーキット・オブ・ジ・アメリカズでコラピントは18番手を走行中、前を行くチームメイトのピエール・ガスリーを攻撃せず、ポジションを維持するよう無線で指示を受けた。

    しかし、22歳のアルゼンチン人ドライバーはその指示を無視し、ターン1でガスリーをオーバーテイクしてしまった。

    ガスリーはアンダーカットを防ぐため早めにピットインし古いタイヤを履いていた一方、コラピントはスティントを延ばしていたため、新しいタイヤで優位に立っていた。

    「チームとして失望している」

    レース後、ニールセンは次のように語った。

    「チームとして、この週末全体を通して多くのことを見直す必要がある。我々の競争力は依然としてポイントを争えるレベルには達していないが、最近のイベントと比べれば小さな前進が見られたのは心強い」

    「今日はいくつかのチームと同様に、ハードタイヤがレースには好ましくないことを踏まえて、状況に合わせて戦略を調整する必要があった。ピエールについては、アンダーカットの脅威に対処するため少し早めにソフトタイヤへ交換したが、ピットストップが遅れてしまった点は見直しと改善を行う」

    「フランコはミディアムタイヤのスティントを延ばすことで終盤にタイヤの差を作り、ピエールに追いついた。我々は両マシンで燃料を管理していたこと、そしてトップ勢が接近している状況もあり、ポジションを維持するよう指示を出した」

    「チームとして、ピットウォールからの指示は最終決定であり、今回はそれが守られなかったことを残念に思っている。この件については内部で精査し、適切に対処する」

    アルピーヌF1チーム フランコ・コラピント

    チームオーダー無視が残す波紋

    アルピーヌは今季苦戦を強いられており、今回もポイント圏外での走行が続いていた。それでもチームとしては、両ドライバーの完走と戦略遂行を優先したかったと見られる。だが、ルーキーのコラピントは自らの判断でオーバーテイクを敢行し、チーム内の統制に疑問符を投げかける形となった。

    今回の件は、チームオーダーの在り方や若手ドライバーの裁量をめぐる議論を呼びそうだ。アルピーヌは「内部で対処する」としているが、今後の関係性やコラピントの立場に影響を及ぼす可能性もある。

  • アルピーヌF1 アメリカGPから北米3連戦でメルカド・リブレとの特別リバリー

    アルピーヌF1 アメリカGPから北米3連戦でメルカド・リブレとの特別リバリー

    アルピーヌF1チームは、メルカド・リブレとともに、2025年F1アメリカGPで披露されるA525の特別リバリーを公開した。このリバリーには、メルカド・リブレの象徴的なイエローが施されており、アメリカ、メキシコシティ、サンパウロの3連戦すべてで使用される予定だ。

    今回の発表は、メルカド・リブレが手掛けるキャンペーン「Unidos por la Velocidad(スピードでひとつに)」の始動を記念するもの。

    広告では、アルゼンチン出身のフランコ・コラピントと、ブラジルのサッカー界のレジェンドであるネイマールJr.が共演し、BWTアルピーヌF1チームがメルカド・リブレの配送車隊と“レース”を繰り広げるユニークな映像が描かれている。

    この取り組みは、メルカド・リブレとBWTアルピーヌF1チームの戦略的パートナーシップの新章を開くものであり、コラピントがブランドのアンバサダーとしてラテンアメリカのF1界進出を象徴する存在となる。現在、同地域では数百万人の熱狂的なファンによってF1人気がかつてない高まりを見せている。

    メルカド・リブレは、メキシコシティ、サンパウロ、アルゼンチンで特別イベントを展開し、ラテンアメリカの才能を称えるとともに、ファンがF1をより身近に感じられる体験を提供することを目指している。

    アルピーヌF1チーム アメリカGP

    メルカド・リブレのCMOであるショーン・サマーズは次のように語った。
    「私たちはBWTアルピーヌF1チーム、そしてフランコ・コラピントと同じく、“スピードと卓越性”への情熱を共有している。このパートナーシップにより、迅速な配送や革新という私たちの精神を、世界最高峰のモータースポーツであるF1の舞台に持ち込むことができる」

    BWTアルピーヌF1チームのグローバルマーケティングディレクターであるガイ・マーティンも次のように述べた。
    「我々はF1への情熱を持つ新たな層とつながるため、メルカド・リブレと力を合わせた。革新、スピード、チームワークという共通の理念を共有しており、オースティン、メキシコシティ、サンパウロの各サーキットでこのコラボレーションを披露できることを非常に嬉しく思う」

    ドライバーのフランコ・コラピントは次のように喜びを語った。
    「メルカド・リブレのカラーをまとって走ることは、僕にとって特別な意味がある。母国で生まれ、今では何百万人ものラテンアメリカ人を代表するブランドをF1の舞台に連れていけるからだ。F1で走ることはすべてのドライバーの夢であり、僕は努力と献身、そして素晴らしいチームの支えによってその夢を生きている。そんな中で、同じ価値観を持つメルカド・リブレと共に戦えることは本当に特別だ」

    アルピーヌF1 アメリカGPアルピーヌF1 アメリカグランプリ

    アルピーヌとメルカド・リブレの提携が示す“新たな市場戦略”
    今回の特別リバリーは、アルピーヌにとって単なるカラー変更にとどまらず、ラテンアメリカ市場でのブランド浸透を狙った明確な戦略的展開でもある。メルカド・リブレは南米最大のECプラットフォームとして圧倒的な知名度を誇り、その「スピードと信頼」を象徴するブランドカラーをF1の舞台に重ねることで、地域のファン層に直接訴求する形だ。

    アルピーヌ側にとっても、コラピントを中心としたラテンアメリカ市場へのアプローチは、グローバルなファンベース拡大における重要ステップ。アメリカ・メキシコ・ブラジルという“F1の新三大拠点”を連続して舞台とすることで、スポーツとカルチャーの融合を前面に打ち出す形となった。

    F1の商業的成長が加速するなか、今回の“Unidos por la Velocidad”キャンペーンは、今後のグローバルマーケティングの新たな指標となり得るだろう。