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  • アルピーヌF1、メルセデスPUで2026年へ「電動化時代のパッケージを最大化」

    アルピーヌF1、メルセデスPUで2026年へ「電動化時代のパッケージを最大化」

    アルピーヌF1は2026年F1レギュレーション導入を前に、メルセデス製パワーユニットへの移行とともに、新時代への準備を本格化させている。

    電動出力の大幅拡大、100%持続可能燃料の採用、そして新たな運用概念が導入される中で、チームは「電動化時代のパッケージを最大化する」ことを開発の中心テーマに据えた。

    バルセロナで行われた2026年シーズンローンチイベントでは、エグゼクティブ・テクニカル・ディレクターのデビッド・サンチェスが、新世代パワーユニットを巡るメルセデスとの協業体制や、電動化がもたらす技術的課題と可能性について詳細を説明した。A526はシャシーからパワーユニットまで一新された完全な新車であり、アルピーヌF1はこの新たな技術パッケージを理解し、引き出すことに全力を注いでいる。

    メルセデスPUとの協業が本格始動
    2026年シーズンからアルピーヌF1は、メルセデスAMG・ハイパフォーマンス・パワートレインズと提携し、新世代パワーユニットを導入する。サンチェスは、この協業について次のように語っている。

    「もちろん、パワーユニットにはより多くの電動パワーが加わる。我々は2026年に向けてメルセデスAMGとパートナーを組んだ」

    「ここ数か月、そしてここ数週間、ブリックスワースの新しい同僚たちと密接に仕事ができているのは本当に素晴らしいことだ。我々全員が、このパッケージをどうすれば最大限に活かせるのかを理解しようとしている」

    MGU-H廃止と電動出力の拡大により、2026年F1のパワーユニットは従来とはまったく異なる思想で設計されている。アルピーヌF1にとって、メルセデスPUとの協業そのものが新たな開発フェーズとなっている。

    電動化拡大と新たな運用概念
    は、電動化が単なる出力配分の変化にとどまらない点を強調した。

    「パワーユニットのチャレンジや100%持続可能燃料に加えて、今年は新しい用語にも慣れていかなければならない。オーバーテイクモード、ブーストモード、リチャージといった言葉が、我々の日常的な語彙に加わることになる」

    これらの新概念は、ドライバーの走らせ方だけでなく、レース戦略やエネルギーマネジメント全体に影響を与える。アルピーヌF1は、電動化されたPUを単体で評価するのではなく、シャシー、空力、運用を含めた「総合パッケージ」として最適化する方針を取っている。

    A526プロジェクトの全体像
    A526は前後すべてが新設計となった完全な新車だ。車体サイズは全長が200mm短縮され、全幅は100mm縮小、重量は合計で約30kg軽量化されている。

    サンチェスはプロジェクト全体について、次のように振り返った。

    「この1年は、F1という観点で見ても本当に特別なものだった。これほど大きなレギュレーション変更の中で、このプロジェクトは非常に興味深いチャレンジだったし、我々は本当に全力を注いできた」

    「最終的に、このマシンはここ数年と比べて短く、そして細くなっている。その中で、空力面ではいくつかの自由度があり、そこを探求することができた」

    アルピーヌF1チーム

    アクティブエアロ復活とレースへの影響
    2026年レギュレーションの象徴的な要素の一つが、アクティブエアロの復活だ。

    「アクティブエアロが戻ってくる。フロントウイングとリアウイングの両方が可動式になる。これは、グリッド上の大多数のドライバーにとって、これまで経験したことのないものだ」

    「ダウンフォースとドラッグが減ることで、より良いレースにつながることが期待されている。ファンの皆さんにとっても、とても興味深いものになるはずだ」

    空力特性の変化と電動化PUの組み合わせは、2026年F1のレース展開そのものを大きく変える可能性がある。

    段階的に進む2026年シーズン
    アルピーヌF1はシルバーストンでのシェイクダウンを終え、バルセロナでの公式走行、さらにバーレーンでのテストを経て、3月8日のオーストラリアGP開幕戦を迎える。

    サンチェスは、2026年を「理解と開発のシーズン」と位置付けている。

    「エンストンにいる我々全員が、バルセロナで走り出すのを楽しみにしている。A526については、まだ多くを学び、理解しなければならない」

    メルセデスPUへの移行は、アルピーヌF1にとって単なる供給元変更ではない。電動化が支配する2026年F1において、その技術パッケージをどこまで引き出せるかが、チームの将来を左右することになる。

  • アルピーヌF1、2026年F1マシン「A526」を発表 メルセデスPU移行で新章

    アルピーヌF1、2026年F1マシン「A526」を発表 メルセデスPU移行で新章

    アルピーヌは、来週に控えるシェイクダウンを前に、バルセロナで開催されたローンチイベントで2026年F1マシン「A526」のベールを脱いだ。

    シルバーストンでのフィルミングデーとして初走行を行ってから2日後、エンストンを拠点とする同チームは、新シーズンに向けた新車とそのカラーリングをファンに披露した。

    近年と同様、アルピーヌは特徴的なブルーとピンクのカラースキームを継続しており、大幅なテクニカルレギュレーション変更が導入されるシーズンでの戦いに備えている。

    ドライバーラインアップはピエール・ガスリーとフランコ・コラピントが継続し、マネジングディレクターには9月に加入したスティーブ・ニールセン、エグゼクティブアドバイザーにはフラビオ・ブリアトーレが名を連ねている。

    チームは、2025年シーズンにコンストラクターズランキング最下位の22ポイントに終わり、最も近いライバルであるキック・ザウバーに48ポイント差をつけられた厳しい状況からの大きな前進を目指す。

    新レギュレーションへの対応と、パワーユニットをルノーからメルセデスへ切り替えるという大きな変化に備えるため、アルピーヌは早い段階で2026年マシンの開発に注力する判断を下した。その結果、開幕戦を前にガスリーとコラピントには多くの適応が求められることになった。

    アルピーヌF1チーム

    「今日という日は、BWTアルピーヌF1チームにとって新たな章の始まりだ」とブリアトーレはローンチについて語った。

    「MSCクルーズとのパートナーシップのもと、バルセロナでシーズンをスタートできることを大変うれしく思っている。新しいテクニカルレギュレーションは白紙の状態からのスタートを意味し、過去よりも競争力を高める絶好の機会を与えてくれる。特に我々にとっては、F1の歴史でも特別なシーズンになるだろう」

    「エンストンのファクトリーでは、A526の設計と製作に向けて、非常に慌ただしい数か月を過ごしてきた。今季から新しいパワーユニットとギアボックスを供給するメルセデスAMGとのパートナーシップにも、我々は大きな期待を寄せている」

    「タイトルパートナーのBWT、ホストを務めてくれたMSCクルーズ、プレミアムパートナーのエニをはじめ、多くのパートナーにこの場で参加してもらえたことは本当に素晴らしい。昨年のコース上での苦戦にもかかわらず、変わらぬ、そして新たな支援を続けてくれるすべてのパートナーに感謝したい」

  • アルピーヌF1チーム、2026年F1マシン『A526』をお披露目(速報版)

    アルピーヌF1チーム、2026年F1マシン『A526』をお披露目(速報版)

    アルピーヌF1チームは1月23日、2026年F1シーズンを戦う新型マシン「A526」を発表した。F1の大幅なレギュレーション変更が導入される2026年に向け、アルピーヌの新時代を象徴する一台が姿を現した。

    発表イベントはスペイン・バルセロナで行われ、A526の2026年仕様リバリーが公開された。アルピーヌはこの発表に先立ち、シルバーストンでA526のシェイクダウン走行を実施しており、すでに実走データの収集を開始している。

    アルピーヌはアウディ、キャデラック、レーシングブルズに続き、2026年F1マシンをプレシーズンテスト前に走行させた4番目のチームとなった。新レギュレーション初年度を前に、各チームが早期から開発を加速させている状況が浮き彫りとなっている。

    A526は、ピエール・ガスリーとフランコ・コラピントがドライブする予定で、アルピーヌにとっては巻き返しを図る重要なシーズンとなる。

    アルピーヌはこのA526とともに、2026年F1シーズンでの競争力回復を目指す。

    アルピーヌF1チーム

  • アルピーヌF1チーム、eToroとトレーディングおよび投資パートナー契約

    アルピーヌF1チーム、eToroとトレーディングおよび投資パートナー契約

    BWTアルピーヌF1チームは、2026年シーズンに向けて、グローバル投資プラットフォームのeToroとパートナーシップ契約を締結したと発表した。eToroはチームの独占トレーディングおよび投資パートナーとなる。

    F1と個人投資の双方が世界的な成長を続ける中、本提携はイノベーションとコミュニティへの注力という共通の価値観で結ばれた2つのブランドを結びつけるものだ。

    eToroは世界75か国で4,000万人以上の登録ユーザーに、取引、投資、学習、共有の機会を提供している。一方、BWTアルピーヌF1チームは、準備、精度、そして絶え間ない改善が成功を左右する2026年F1新レギュレーション時代の最高峰で戦っている。

    イノベーションとコミュニティという共通の価値観に基づき、このパートナーシップはシーズンを通して、コンテンツや体験を通じて世界中のファンとのエンゲージメント強化に注力していく。

    「我々は2026年シーズンを前に、BWTアルピーヌF1チームとパートナーシップを結べることを誇りに思う」と、eToro共同創業者兼CEOのヨニ・アシアは語った。

    「フォーミュラワンはイノベーションと、絶え間ない改善へのコミットメントによって動かされている。これは、進化し続ける投資目標を達成するための金融ツールと教育をユーザーに提供するというeToroの使命と強く一致している。我々は共に、世界中のファンに向けて刺激的なコンテンツと体験を創出していくことを楽しみにしている」

    BWTアルピーヌF1チームのグローバル・マーケティング・ディレクターであるガイ・マーティンも、次のように述べた。

    「eToroを独占トレーディングおよび投資パートナーとして迎え入れられることを嬉しく思う。我々のパートナーシップは、パフォーマンス、イノベーション、そしてコース内外で既成概念に挑戦するという共通の野心によって突き動かされる2つのブランドを結びつけるものだ。eToroのような志を同じくするパートナーと共に、革新的なキャンペーンを通じて、これまで以上にファンをスポーツの中心へと近づけていきたい」

  • アルピーヌF1、2026年F1マシン『A526』をシルバーストンでシェイクダウン

    アルピーヌF1、2026年F1マシン『A526』をシルバーストンでシェイクダウン

    アルピーヌF1チームは、2026年F1シーズンに向けた新車「A526」を、ウエットコンディションのシルバーストンでシェイクダウン走行に投入した。

    エンストンを拠点とするアルピーヌは、水曜日の寒く濡れたシルバーストン・サーキットで走行を実施し、ステアリングを握ったのはピエール・ガスリーだった。この日、チームメイトのフランコ・コラピント、そしてエグゼクティブ・アドバイザーのフラビオ・ブリアトーレも現地に姿を見せている。

    この日の走行では、ガスリーが唯一のドライバーだったとみられており、A526は今回が初めてメルセデス製パワーユニットを搭載して走行したマシンとなった。アルピーヌは2026年からマニュファクチャラーとしての立場を離れ、ドイツメーカーのパワートレインを使用することを決断しており、これは大幅なコスト削減策と位置づけられている。

    一方で、アルピーヌがスペインのカタロニア・サーキットで2025年型マシンを用いたTesting of Previous Car/旧型車テスト(TPC)を実施していたのではないか、という憶測も流れていた。しかしチームは、両プログラムは同時進行で行われていたと英オートスポーツ誌に説明しており、シルバーストンでの走行は、全チームに認められている「フィルミングデー」枠を使用したものだったと明らかにしている。

    アルピーヌF1チーム フォーミュラ1カー シェイクダウン

    ピエール・ガスリーが語る2026年への期待
    2025年シーズンは苦戦を強いられたアルピーヌだが、新レギュレーションを迎える2026年に向けて、ガスリーは大きな期待を寄せている。シーズン終了後、ガスリーは次のように語った。

    「もし良いクルマを手にできれば、(2026年は)自分の才能やスキルを本当に示せる最初のチャンスになると思っている」とガスリーは英オートスポーツ誌を含む複数メディアに語った。

    「それが僕にとって一番大事なことだ。もっと努力が必要ならそうするし、準備が必要ならそれもやるタイプだ」

    「僕は何一つ出し惜しみはしない。今冬はチームとさらに密に取り組んで、得られるあらゆるアドバンテージを確実につかめるようにするつもりだ」

    一方で、2026年F1レギュレーションがレースの質にどのような影響を与えるのかについては、依然として多くの疑問が残っている。その点について、ガスリーは率直な思いを明かした。

    「[2026年の新レギュレーションが]レースにとって良いものになるのか、より良くなるのかは分からない」

    「でも、僕はいまキャリアの段階として、とにかく勝ちたいだけなんだ。そのためなら、できることは何でもやるつもりだ」

  • 角田裕毅、2027年アルピーヌF1候補に急浮上?ブリアトーレの次の標的とは

    角田裕毅、2027年アルピーヌF1候補に急浮上?ブリアトーレの次の標的とは

    アルピーヌF1で将来が不透明な状況に置かれているフランコ・コラピントを巡り、2027年を見据えた後任候補として角田裕毅の名前が急浮上している。チームの実権を握るフラビオ・ブリアトーレは、すでに次の一手を想定している可能性があり、その視線の先に日本人ドライバーがいるとの見方が広がっている。

    2026年シーズンは、コラピントにとってF1キャリアの行方を左右する重要な1年となる。

    2025年はアルピーヌがコンストラクターズ最下位に沈み、コラピントは無得点。一方でチームメイトのピエール・ガスリーは22ポイントを獲得しており、両者の差は結果として明確に表れた。

    コラピントはA525の扱いに苦しみ、セットアップの難しさや当時のルノー製パワーユニットの競争力不足も影響した。しかし、それに加えてルーキーエラーやクラッシュが重なり、評価を大きく下げる要因となった。2026年もガスリーとともにシートを維持することが決まったが、実質的に猶予は1年のみと見る向きが強い。

    アルピーヌの内部事情を見ても、コラピントに即座に代わる選択肢は多くない。ジャック・ドゥーハンはチームを離れ、将来的にはスーパーフォーミュラ参戦が見込まれている。リザーブドライバーのポール・アロンはFP1での走行経験こそ豊富だが、2025年途中での昇格は実現せず、決定打を欠いたままだ。

    伊『Autosprint』は、ブリアトーレが「すでに次に目を向ける先を把握している可能性がある」と報じている。その中で、最も現実的な候補として浮上しているのが角田裕毅だ。

    角田裕毅は2025年末でレッドブル陣営を離れたが、F1で積み上げてきた経験値は依然として高く評価されている。加えてホンダとの関係性もあり、2027年の復帰先としてアルピーヌ、あるいはハースF1チームが候補に挙がっているとされる。

    特にアルピーヌは、ガスリーとの関係性という点でも角田裕毅にとって悪くない選択肢となり得る。両者は過去にチームメイトとして戦った経験があり、ブリアトーレにとっても即戦力として計算しやすい存在だ。

    もう一人、ブリアトーレが無視できない存在として挙げられているのがレオナルド・フォルナローリである。フォルナローリは2024年にF3、2025年にF2を連続制覇するという実績を残したが、2026年はマクラーレンの体制下でレースシートを得られていない。

    マクラーレンはランド・ノリスとオスカー・ピアストリという盤石なラインアップを擁しており、フォルナローリに割って入る余地は限られている。そのため、F1デビューの機会を求めるなら他チームへの移籍が現実的な選択肢となる。

    一方で、コラピントにとって状況が完全に絶望的というわけではない。2025年後半には、予選でガスリーとの差を縮め、最後の10戦中4戦でレース順位で上回る場面もあった。進歩は限定的ながらも、積み重ねる価値のある兆しではあった。

    2026年は新レギュレーション導入により、アルピーヌにとっても仕切り直しの年となる。さらに、メルセデス製パワーユニットの導入はチーム全体の競争力を押し上げる可能性があり、パッケージ次第ではコラピントにとって追い風となる。

    ただし、その場合に求められるのは明確な結果だ。無得点からの脱却、そしてガスリーとの差を縮めることができなければ、ブリアトーレが2027年に向けて別の選択肢へ動くのは避けられない。

    角田裕毅、あるいはフォルナローリ。2026年のパフォーマンス次第で、アルピーヌF1の将来像は大きく塗り替えられることになる。コラピントに残された時間は、決して多くはない。

    Source: F1 OVERSTEER

  • ピエール・ガスリー、2026年のアルピーヌF1復活に全力「とにかく勝ちたい」

    ピエール・ガスリー、2026年のアルピーヌF1復活に全力「とにかく勝ちたい」

    ピエール・ガスリーは、アルピーヌF1との2026年F1シーズンに向けて強い意欲を示し、「今のキャリアの段階では、とにかく勝ちたいだけだ」と語った。アルピーヌがフロントで戦えるマシンを用意できることを強く願っている。

    ガスリーは2026年にF1参戦10年目を迎える。アルピーヌは2025年のコンストラクターズランキングで最下位に終わったが、巻き返しを狙い、早い段階から2026年マシンの開発に完全にフォーカスする判断を下した。

    アルピーヌは1月23日(金)に新車A526のカラーリングを発表し、その3日後にはバルセロナで最初のプレシーズン・シェイクダウンテストを行う予定だ。

    現在29歳で、アルピーヌと今後3シーズンの契約を結んでいるガスリーは、F1ドライバーとしてまさにピークを迎える時期に差しかかっている。2020年のイタリアGP(モンツァ)で挙げた感動的な勝利以降、さらに勝利のトロフィーを積み上げたいという思いが強い。

    アルピーヌは2026年からメルセデス製のカスタマーパワーユニットを使用する。ガスリーは、その新体制に向けて、水面下でどのような準備を進めているかについても言及した。

    キャリアの大半をミッドフィールドのマシンで過ごしてきたガスリーは、A526が自身の才能を存分に発揮できるマシンになることを期待している。

    「僕が気にしているのは、とにかく速いことだけだ」とガスリーは2025年終盤に語った。

    「良いマシンがあれば、来年は初めて、本当に自分の才能やスキルを示せるクルマを手にできる年になると思っている。それが僕にとってのすべてだ」

    「もし、もっと作業や準備が必要なら、僕はそれをやるタイプの人間だ。何一つ出し惜しみはしないし、この冬はさらにチームと一緒に取り組んで、得られるあらゆるアドバンテージを確実につかみたいと考えている」

    「それがレースにとって良いものになるのか、より良くなるのかは分からない。でも、今の僕はキャリアの段階として、ただ勝ちたいだけなんだ。そのためなら、来年に向けてできることは何でもやるつもりだ」

    2026年は、F1にとって全く新しいレギュレーションサイクルの始まりとなる。ドライバーたちは、より大きな電動要素を持つパワーユニットのエネルギー管理や、新たに導入されるアクティブエアロダイナミクスによって、これまでとは大きく異なるドライビング体験と、増大するメンタル負荷に直面すると語っている。

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1チーム

    ガスリーは最近、新シーズンに向けてアルピーヌのシミュレーターで作業する様子をSNSで公開していた。また、かつて「チーム・エンストン」としてトールマンの名で活動していた時代に、アイルトン・セナがF1でドライブした初期のマシンを走らせた経験も持つ。

    「まだ解決すべきことはたくさんあるし、僕たちにとって大きな変化になるのは分かっている」とガスリーは述べた。

    「エネルギーの使い方や、どういうドライビングをするかという点で、マシンの中で考えることが増えるはずだ。より賢く、戦略的である必要がある」

    「昨年、シルバーストンで1983年型(1984年トールマンTG183B)のセナのマシンを試す機会があったけれど、気にすることといえばステアリングとギアチェンジだけだった。Hパターンのギアボックスで、電子制御は一切なし。それはそれで、とてもピュアだった」

    「でも来年に向けては、管理しなければならないことが格段に増える。エネルギー回生やバッテリー、レースの駆け引きも含めて、単に速く走って相手をブレーキングで抜くだけではなくなる。どうエネルギーを使って前に出続けるか、そういうことが重要になる」

    「だから、この冬は本当に多くの準備が必要になるし、かなり大きな変化になると予想している」

  • アルピーヌF1、2026年メルセデスPU移行に自信「大きな障害はない」

    アルピーヌF1、2026年メルセデスPU移行に自信「大きな障害はない」

    アルピーヌF1は、2026年F1シーズンに向けて大きな転換期を迎えている。長年続いた自社製パワーユニット体制を終え、メルセデス製パワーユニットを使用するカスタマーチームへと移行する決断を下した。

    エンストンを拠点とする同チームのレーシングディレクターであるデイブ・グリーンウッドは、この変化に伴う潜在的な障害について「大きな問題にはならない」との見解を示している。

    今回の方針転換は、エグゼクティブアドバイザーのフラビオ・ブリアトーレが主導し、ルノー製パワーユニットによるOEM体制を放棄する決断に至った。

    2015年にロータス名義でメルセデスエンジンを使用していた時期を除けば、エンストン製マシンは1995年以降一貫してルノー(リバッジ仕様を含む)のパワーユニットを搭載してきた。しかし2025年シーズンは厳しい結果に終わり、コンストラクターズランキング最下位に沈み、獲得した22ポイントはすべてピエール・ガスリーによるものだった。この不振をもって、長年の関係は苦い形で幕を閉じた。

    グリーンウッドは、メルセデス製パワーユニットへの長期的な切り替えによって、チーム予算が約1億ドル削減される見通しであることを明かしている。これにより、他の分野へより多くのリソースを投入できるようになるという。

    また、ドイツの名門であるメルセデスのパワーユニットに対する高い期待が、アルピーヌF1の巻き返しへの希望を後押ししている。

    アルピーヌF1チーム メルセデス

    「最終的には、違いはエンジンの実際のアーキテクチャが変わることにあると思う」とグリーンウッドは語った。

    「人と一緒に仕事をするという点では、我々にとってはごく普通のことだ。パワーユニットの担当者という意味でも、どの会社であっても目指すことは同じで、関わっている内容も似ている。

    顔ぶれが少し変わるだけで、それ以外については正直言って、かなりスムーズだと思っている」

    アルピーヌF1は、二つの強力な組織が手を組むこの新たな体制によって、2026年F1シーズンでの再浮上を目指していく構えだ。

  • アルピーヌF1、ジャック・ドゥーハン放出を正式発表 シート喪失から8か月

    アルピーヌF1、ジャック・ドゥーハン放出を正式発表 シート喪失から8か月

    アルピーヌF1チームは、ジャック・ドゥーハンとの関係を完全に解消したことを正式に発表した。2026年F1シーズンに向け、ドゥーハンのドライバーサービスを継続しないことで双方が合意に達したという。

    ドゥーハンは2024年最終戦アブダビGPでF1デビューを果たし、アルピーヌ・アカデミー出身として初めて同チームのレースシートに昇格したドライバーとなった。

    2025年シーズン序盤も起用され、計7戦に出場したが、開幕戦オーストラリアや日本GP週末のプラクティスでの大きなクラッシュなどもあり、6戦を終えた時点でリザーブドライバーのフランコ・コラピントと交代する形でレースシートを失った。

    その後もドゥーハンはリザーブとしてチームに残留したものの、テスト走行の機会はなく、シミュレーター作業も最小限にとどまっていた。レース現場ではピエール・ガスリーとコラピントのバックアップとして帯同するにとどまり、実質的に将来の展望が見えない状況が続いていた。

    アルピーヌF1とジャック・ドゥーハンが完全決別 8か月に及ぶ去就問題に終止符
    アルピーヌは声明で次のように述べている。

    「BWTアルピーヌF1チームは、2026年FIAフォーミュラ1世界選手権に向けて、ジャック・ドゥーハンのドライバーサービスを継続しないことで相互合意に達したことを確認する。彼が他のキャリアの機会を追求できるようにするためだ」

    「ジャックは2024年アブダビGPでグランプリデビューを果たし、アルピーヌ・アカデミー出身として初めてチームのレースシートに昇格したドライバーとなった。チームは過去4年間、オン・オフ両面で示してくれた彼の献身とプロフェッショナリズムに感謝し、今後の成功を祈っている」

    ドゥーハンはコラピント同様、F1ではポイントを獲得できないままシートを失った。2025年の6戦では速さの片鱗を見せる場面もあった一方で、ミスやアクシデントが重なり、評価を固めきれなかったのも事実だ。

    ジャック・ドゥーハン アルピーヌF1チーム

    今後については、日本のスーパーフォーミュラ参戦が有力視されている。2025年末には複数のチームとテスト機会について協議していたことが知られており、スーパーフォーミュラのレース活動と並行して、別のF1チームでのテストやリザーブ役割を得る可能性も模索しているとされる。理想的なシナリオは、2027年のF1復帰につながる足掛かりを築くことだ。

    具体的には、鈴鹿で行われたルーキーテストに参加したコンドウ・レーシングからの参戦が濃厚と見られている。同テストでは同一コーナーで複数回クラッシュする不運もあったが、チーム側は擁護の姿勢を示していた。コンドウはトヨタ製エンジンを使用しており、トヨタと技術提携を結ぶハースF1チームとの連携による将来的な可能性も、かねてから取り沙汰されてきた。

    8か月に及んだアルピーヌとドゥーハンの去就問題は、これで完全に幕を閉じた。若きオーストラリア人ドライバーは、新たな環境で再起を図ることになる。

  • ブラウンGP戦略は通用するのか?2026年F1に向けたアルピーヌの選択

    ブラウンGP戦略は通用するのか?2026年F1に向けたアルピーヌの選択

    2009年に奇跡的にF1タイトルを獲得したブラウンGPと、2026年に向けて準備を進めるアルピーヌF1チームの戦略には、いくつかの明確な共通点がある。

    両者はいずれも、当初はワークス体制を前提としながら、最終的にはメルセデス製パワーユニットを採用し、全面刷新される新レギュレーション初年度に挑むという進路を選択した。

    また、旧レギュレーション最終年の開発を早期に切り上げ、将来のマシンにすべてを注ぎ込む決断を下した点も一致している。

    ただし、アルピーヌ自身は、2009年のブラウンGPのような“おとぎ話”をそのまま再現できるとは考えていない。

    「先行集中投資」はもはや特別な賭けではない
    アルピーヌのマネージングディレクターであるスティーブ・ニールセンは、ブラウンGPが成功した理由の一つとして、当時としては異例だった“翌年型マシンへの全振り”を挙げている。

    「2009年当時、翌年のクルマにすべてを注ぐのは珍しい判断だった。ブラウンGPは1年を犠牲にして、他より1年先を行くマシンを走らせた」

    「当時は多くのチームが夏の終わり頃になってから切り替えていた。だからブラウンGPは、実質的に6か月分のアドバンテージを持っていた」

    しかし現在は、その戦略が完全に共有知となっているとニールセンは語る。

    「今では誰もがその手法を知っている。我々は確かに早く切り替えたが、他のチームも同様の判断をしている」

    「タイトル争いをしていない限り、シーズン最後まで開発を続けているチームはいないと思う」

    「ブラウンGPの再現が可能かと聞かれれば、理論上は可能だ。ただし、そこへ至るためのトリックは、もう誰もが知っている」

    つまり、アルピーヌの2026年戦略は奇策ではなく、現代F1における合理的な選択肢の一つに過ぎない。

    2026年の現実的な目標は“毎週ポイント争い”
    2025年のアルピーヌは、時折ポイント争いに加わる週末こそあったものの、多くの場合は後方に沈んだ。その現状について、ニールセンは次のように語っている。

    「毎週レースをして、できればポイントを争いたい」

    「2025年は、ポイントを争えた週末もあったが、あまりにも多くのレースで後方に沈んでいた」

    「それは、このチームが属すべき場所ではない。エンストンの伝統でもないし、アルピーヌが望む姿でもない」

    「だからこそ、毎週ミッドフィールド上位でポイントを争う必要がある」

    2025年の“痛み”が示した他チームとの差
    アルピーヌは、開発を早期に打ち切った代償として、2025年後半に他チームがアップデートで前進する姿を見守るしかなかった。ただしニールセンは、そこに前向きな兆しも見出していた。

    アメリカGPでハースF1チームが大規模アップデートを投入した際の心境を、彼はこう振り返る。

    「正直に言えば、『これは彼らを前に進めるだろう』と思った」

    「同時に、彼らが2026年型マシンをまだ風洞に入れていないという事実が、私には心強く感じられた」

    F1の風洞設備や開発プロセスがほぼ共通であることも、ニールセンは強調する。

    「各チームの風洞は基本的に同じだ。同じシステムを使い、同じプロセスを踏んでいる」

    「何千回もの反復を重ねながら、正しい解に近づいていく非常に遅い作業だ」

    「だからこそ、早くその開発ラインに乗ったチームほど前に進める。遅れてスタートすることは、確実にペナルティになる」

    アルピーヌF1チーム

    順位目標を語らない理由
    ニールセンは、数年単位の計画や具体的な順位目標を掲げること自体に懐疑的な姿勢を示している。

    「私は100レース計画や3年計画、5年計画を信じていない」

    「優秀な人材を集め、正しい場所に配置し、明確なミッションを与え、全員を同じ方向に向かせる。それだけだ」

    「ひたすら地道に作業を続け、最終的に他より良い仕事ができることを願う。それがF1だ」

    「来年、我々が何位に並ぶのかは分からない。1位かもしれないし、10位かもしれないし、20位かもしれない」

    「ただ一つ言えるのは、今年より良いクルマを作っているということだ」

    もう一つのブラウンGP要素──レギュレーションの抜け穴
    2009年のブラウンGPを決定づけたのは、ダブルディフューザーというレギュレーションの隙を突いた革新だった。新レギュレーション初年度には、同様の想定外が生まれる余地がある。

    その可能性について、ニールセンは次のように語る。

    「未知の未知は常に存在する」

    「自分たちが気づいていない解決策を、誰かが見つけているかもしれない」

    「我々は前向きだし、早く走らせたいと思っている」

    「より良いクルマでレースをし、ジャンプアップを果たしたい。それができれば、そこから本当の開発戦争が始まる」

    2009年の奇跡が再び起きるかどうかは分からない。しかし、2026年に向けたアルピーヌの選択が、明確な論理と覚悟に基づいたものであることだけは確かだ。結果を示すのは、やはりストップウォッチしかない。