カテゴリー: アルピーヌF1チーム

  • 中国EV大手BYD F1参戦を検討 既存チーム買収でアルピーヌ浮上

    中国EV大手BYD F1参戦を検討 既存チーム買収でアルピーヌ浮上

    世界最大の電気自動車メーカーであるBYDが、ブランドの国際的な認知度向上を狙い、F1参入の可能性を検討していることが明らかになった。報道によると、既存チームの買収や新規チーム設立など複数の選択肢が検討されているが、現時点で最終決定は下されていない。

    中国市場で圧倒的な販売実績を誇るBYDにとって、F1はグローバル市場でのブランド価値を高めるための新たな手段となる可能性がある。

    特に欧州やオーストラリアなどの市場では、販売台数の伸びに比べてブランドイメージの構築が課題とされており、世界的なモータースポーツへの参入はその解決策のひとつと見られている。

    EV販売でテスラを上回るBYDの次の戦略
    BYDは2025年に約225万台のバッテリー電気自動車を販売し、約163万台だったテスラを上回った。さらに海外販売は初めて100万台を突破し、前年比150%増を記録している。

    同社は2026年には海外販売130万台を目標としており、欧州など主要市場でのブランド強化を急いでいる。販売台数の成長は著しいものの、プレミアムブランドとしての評価を確立するにはさらなる露出が必要とされている。

    F1への参入は、世界規模のメディア露出と技術的イメージ向上を同時に得られるため、BYDにとって魅力的な選択肢となる。

    BYD F1 アルピーヌ

    有力候補はアルピーヌF1チーム
    もしBYDがチーム買収という形で参入を進める場合、最も現実的な候補として挙げられているのがアルピーヌだ。

    アルピーヌは現在ルノーが所有するチームで、F1に加えてWECにも参戦している。しかし同チームは今季限りでWEC活動を終了する予定であり、さらに2026年からは自社エンジン計画を終了してメルセデスのカスタマーPUを使用する体制に移行している。

    ただし、ルノーCEOのルカ・デメオはチーム売却の可能性を否定しており、約12億ドル規模とされる買収提案も検討せず拒否したと報じられている。デメオはF1参戦をアルピーヌブランドの信頼性に不可欠な要素だと説明している。

    2026年F1レギュレーションはBYDに追い風
    BYDのF1参入検討の背景には、2026年F1レギュレーションの大幅な電動化もある。

    2026年のパワーユニットでは電動出力が大幅に増加し、MGU-Kは最大350kWを発生する。従来の120kWから大きく引き上げられ、パワーユニット全体の出力の約50%が電動モーターによって生み出される構成となった。

    さらに持続可能燃料の導入も進められており、電動化技術を強みとするメーカーにとっては研究開発の価値が高いカテゴリーとなっている。

    BYDはバッテリー、モーター、パワーエレクトロニクスを自社で開発する垂直統合型メーカーであり、この技術的方向性は同社の事業戦略と一致している。

    電動スーパーカーとモータースポーツへの布石
    BYDはすでに高性能EVブランド「ヤンワン」を展開しており、その電動ハイパーカーU9は約3000馬力に迫る出力を持つとされる。

    テストでは最高速度472km/hを記録したと報じられており、性能面での技術力をアピールしている。

    さらに同社は中国国内にオフロードレース専用サーキットを開設するなど、モータースポーツ分野への関心を高めている。

    中国メーカーF1参入の可能性
    FIA会長モハメド・ビン・スライエムは、キャデラックF1チームの参入に続く次のステップとして、中国メーカーのF1参入を歓迎する姿勢を示している。

    もしBYDが実際に参入すれば、中国メーカーによる本格的なF1プロジェクトとしては初のケースとなる可能性がある。

    また、BYDはWEC参戦も選択肢として検討しているとされ、中国メーカーによる国際モータースポーツ進出の流れが広がりつつある。

  • フランコ・コラピント F1開幕戦で大事故寸前 ローソンの失速を回避

    フランコ・コラピント F1開幕戦で大事故寸前 ローソンの失速を回避

    アルピーヌのフランコ・コラピントは、2026年F1オーストラリアGPのスタート直後にリアム・ローソンのマシンを避けるという危険な場面に遭遇した。グリッドで失速したマシンを間一髪でかわし、大事故を回避している。

    2026年F1では新パワーユニットの導入によりMGU-Hが廃止され、ターボの立ち上がりが従来より難しくなったと指摘されている。スタートで複数のドライバーが加速に苦しむ場面が見られ、その影響が開幕戦でも露呈した。

    コラピントが語る“危険すぎた”スタートの瞬間
    16番グリッドからスタートしたコラピントは、前方で動けなくなったローソンのレーシングブルズを間一髪で回避した。

    「スタートでリアムがグリッドで動けなくなってしまって、僕たちは大きな事故になりかけた」とコラピントは振り返った。

    「正直言って、あの1周目を切り抜けられたのは本当に運が良かった。とても、とても運が良かった」

    「こういうことは新しいマシンでは起こり得ることだけど、本当に危険でかなりスケッチーだった。無事に通り抜けられてよかったよ。リア右で少し壁に触れたけど、それくらいだった」

    ローソン「まったく理由が分からない」スタートトラブル
    一方、トラブルに見舞われたリアム・ローソンは、スタートで突然パワーを失ったと説明している。

    「正直なところ、何が起きたのか全く分からない。スタートしたのにマシンが動かず、完全にパワーを失ってしまった」

    「その状態が5秒くらい続いた。そのあと数秒してからパワーが戻ってきたけど、今度はホイールスピンしてしまった」

    「何が起きたのか分からない。テストではこんなことはなかった」

    ローソンはその後レースを続行し、最終的に13位でチェッカーを受けた。チームメイトでルーキーのアービッド・リンドブラッドがデビュー戦で8位入賞を果たしたのに対し、45秒遅れでのフィニッシュとなった。

    「かなりフラストレーションが溜まる一日だった。昨日はとても良い一日で、2台とも良いポジションにつけていた」

    「レース中のペース自体は悪くなかったと思うけど、エネルギー管理など様々な問題と戦い続けていた。振り返る必要があるけど、クリーンな一日ではなかった。スタート後もずっと問題を抱えていたから残念だ」


    アルピーヌにとって厳しい週末
    一方のコラピントは、レース中にストップ&ゴーペナルティも科され、最終的に14位でフィニッシュした。チームメイトのピエール・ガスリーからは64秒遅れだった。

    「長いレースだった。今週末はペースに苦しんでいた」

    「バーレーンのあとだから、もっと良い結果を期待していた。でもストップ&ゴーを受けてさらに30秒以上失ってしまった。本当に厳しい午後だった」

  • アルピーヌF1 オーストラリアGP決勝「苦労してつかんだ1ポイント」

    アルピーヌF1 オーストラリアGP決勝「苦労してつかんだ1ポイント」

    アルピーヌは2026年F1オーストラリアGP決勝でピエール・ガスリーが10位に入り、開幕戦で1ポイントを獲得した。フランコ・コラピントはスタート違反によるストップ&ゴーペナルティが響き14位でレースを終えている。

    コラピントはスタート直後、前方で加速が遅れたリアム・ローソンのマシンを間一髪で回避する場面もあった。

    一方のガスリーは序盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)中にピットストップを行い、その後ハードタイヤで46周を走破。終盤にはエステバン・オコンの追撃を抑え、粘り強い走りでポイント圏内を守り切った。

    ニールセン「忙しいレースだった」
    マネージングディレクターのスティーブ・ニールセンは、ガスリーの走りを評価するとともに、チームとしての反省点にも言及した。

    「ピエールの10位で1ポイントを持ち帰ることができた」とニールセンはコメント。

    「彼にとっては非常に忙しいレースだった。多くの激しいバトルを戦い抜き、最終的には困難な状況の中で粘り強さとスキルを示して強い結果を手にした」

    「残念ながらフランコ側のオペレーションミスによりペナルティを受け、ポイント争いの可能性は消えてしまった。これはチームとして受け止めるべきことであり、フランコには申し訳ないと思っている。彼の責任ではなかった」

    「今日のレースから彼は多くの経験を得たはずだ。今後チームやピエールとともに、現在のレースで求められる新しいスキルについて多くを学ぶことになるだろう」

    「スポーティングの観点から見ても、今日は非常にユニークなグランプリだった。さまざまな戦術や駆け引きが展開され、フィールド全体で興味深いレースが繰り広げられた」

    「これはF1の新時代の初日だ。我々は今日の結果に満足していいと思う。次は来週の中国GPスプリントに向けて集中していく」

    ガスリー「苦労してつかんだポイント」
    10位でフィニッシュしたピエール・ガスリーは、厳しい戦いの末に獲得したポイントを喜んだ。

    「今日は本当に苦労してつかんだ1ポイントだった」とガスリーはコメント。

    「長い午後だったし、スタートもうまく決まっていくつか順位を上げることができた。レース中には面白いバトルもいくつかあったが、接触によるダメージもあって本来のポテンシャルを完全には発揮できなかった。状況次第ではもっと上位で戦えていたと思う」

    「それでもポジティブな点は多いし、来週に向けて学ぶことも非常に多い。レースの形は確かにこれまでとは違っていて、新しい挑戦がたくさんあった」

    「戦術やさまざまな要素がレースに影響するようになっている。実際にレースを経験してみて理解すべき新しい要素がたくさんある」

    「忙しいレースだったが楽しかった。チーム全員にとって良い仕事だったと思う。来週は中国でスプリントウィークエンドがあるので、すぐにペースをつかむ必要がある」

    アルピーヌF1チーム F1 オーストラリアGP

    コラピント「危うくスタートで終わるところだった」
    14位でフィニッシュしたフランコ・コラピントは、スタート直後の危険な場面とペナルティが結果に影響したと語った。

    「結果だけ見れば望んだものではない」とコラピントはコメント。

    「ただ、レースペースや得られたデータなどポジティブな点もあり、今後のレースに向けて学べることは多い。グリッド位置を考えれば厳しいレースになることは分かっていたし、スタート違反のペナルティが上位争いのチャンスを失わせてしまった」

    「我々はチームとして勝ち負けを分かち合う」

    「実はスタート直後にレースが終わるところだった。リアム・ローソンの加速が非常に遅く、ほぼ追突するところだった」

    「最後の瞬間に気づいて右へ避け、彼とピットウォールの間を通り抜けた。壁に触れたと思うが、大きなダメージはなく1周目を無事に終えられた」

    「結果は満足できるものではないが、週末のスタートを考えればマシンの感触やパフォーマンスには満足している。特にレースペースはミッドフィールドのライバルと比較しても悪くなかった」

    「ピエールがポイントを獲得したのも素晴らしいことだ」

    アルピーヌは開幕戦で貴重な1ポイントを獲得した一方、オペレーション面のミスやスタート違反など課題も浮き彫りとなった。チームは中国GPのスプリントウィークエンドでさらなる改善を目指す。

  • アルピーヌF1 オーストラリアGP予選「期待していた結果ではない」

    アルピーヌF1 オーストラリアGP予選「期待していた結果ではない」

    アルピーヌは2026年F1オーストラリアGP予選で、ピエール・ガスリーが14番手、フランコ・コラピントが16番手となり、2台そろってQ2敗退となった。両ドライバーともQ3進出には届かなかったが、ガスリーはQ3までコンマ数秒差と僅差の位置にいた。

    チームは週末を通して限られた走行時間の中でセットアップを進めており、プレシーズンテストほどのパフォーマンスを発揮できていない状況だ。それでも信頼性面では安定しており、決勝では混乱の中でチャンスを狙える可能性がある。

    ニールセン「望んでいたシーズンのスタートではない」
    マネージングディレクターのスティーブ・ニールセンは、開幕戦の予選結果に不満を示しつつも改善の余地があると語った。

    「明らかにこれは僕たちが望んでいた、あるいは期待していたシーズンのスタートではない。2台ともQ2敗退という結果になった」とニールセンはコメント。

    「今週末はいくつかの課題に直面している。新しいマシンを理解し、この独特なレギュレーションの中でどうやって最大限のパフォーマンスを引き出すかをまだ学んでいる段階だ」

    「ピエールは良いラップをまとめたが、タイヤの準備やエネルギーの展開という点ではまだ最適化されていなかった。それでもQ3までコンマ数秒だった」

    「フランコは序盤に良いペースを見せていたが、完全にクリーンなラップをまとめることができなかった」

    「これはこの新時代の最初のレースに過ぎない。ここから学び、今後に向けて多くのアイデアを実行していく」

    「明日のレースは新しい戦略やドライバーのスキルが試される展開になる可能性がある。我々もポイント争いに加わる位置にいるし、良い戦いを見せたい」

    アルピーヌF1チーム 2026年のF1世界選手権 オーストラリアGP

    ガスリー「もっと上を期待していた」
    14番手となったピエール・ガスリーは、予選結果に対して悔しさを見せつつも、自身のラップには一定の手応えを感じている。

    「今日の結果にはチーム全体が失望していると思う。僕たちはもっと上を期待していた」とガスリーはコメント。

    「今週末は走行時間が限られていて難しい週末になっているし、マシンの感触もプレシーズンテストの時ほど良くない」

    「なぜそうなっているのかを理解し、すぐに改善を見つけることが重要だ」

    「予選のラップについては、限界まで攻めていたし、それぞれのプッシュラップではスピードとアプローチに満足している」

    「今年はタイヤの準備やエネルギーマネジメントなど大きな変化があり、まだ学ぶことが多い」

    「僕たちが望んでいた形でシーズンをスタートできたわけではないし、前にいるマシンも多い」

    「それでも明日はレースがある。未知の要素も多いし、スタートは非常に重要になる。今日の結果を改善できるよう全力を尽くす」

    コラピント「まだ学ぶことが多い」
    フランコ・コラピントは、チームが週末序盤から苦戦していたことを認めつつも改善の余地があると語った。

    「今日は簡単な一日ではなかったし、週末全体としても楽なものではない」とコラピントはコメント。

    「バーレーンテストでは良い感触があっただけに、ここでこの位置にいるのは期待していた状況ではない」

    「他のチームが思っていた以上に強く、ここで一歩前進してきている」

    「ただトラックサイドでもファクトリーでも多くの作業が進んでいるし、金曜日からはポジティブな進歩もあった」

    「この新世代のマシンとレギュレーションは完全に新しいものだし、各サーキットでまだ理解を深めている段階だ」

    「他チームと比べて全体的に少し不足しているように見えるが、どこを優先して改善すべきかは理解している」

    「諦めるつもりはない。明日のレースではオーバーテイクのチャンスもあるはずだし、最後まで生き残ることが重要になるレースだ」

    「スタートをしっかり決めて、戦いに加わり続けたい」

    アルピーヌにとって開幕戦の予選は期待ほどの結果ではなかったが、チームはまだ新しいマシンとレギュレーションの理解を深めている段階にある。Q3には届かなかったものの中団争いには食い込める位置におり、決勝では混乱をうまく生かしてポイント争いに加わる可能性も残されている。

  • フランコ・コラピント支援メルカドリブレ アルピーヌF1とスポンサー契約更新

    フランコ・コラピント支援メルカドリブレ アルピーヌF1とスポンサー契約更新

    2026年F1シーズン開幕を目前に控えたアルバート・パークで、アルピーヌはフランコ・コラピントを支援する主要スポンサーとの契約更新を発表した。

    アルゼンチン出身ドライバーの長年の支援企業であるオンラインマーケットプレイス「メルカドリブレ」が、今季もアルピーヌと契約を継続することが明らかになった。

    この発表はメルボルンでの金曜フリープラクティス開始を前に行われた。チームの2026年型マシン「A526」の発表時には同ブランドのロゴが確認されていなかったため、その動向が注目されていた。

    今回の契約更新についてフランコ・コラピントは次のように語った。

    「F1で3年目のシーズンを迎えることは、大きな挑戦であると同時に夢の実現でもある」

    「シーズンを重ねるごとに、より多くの準備、集中、そして野心が求められる。キャリアの最初から僕を信じてくれたメルカドリブレの支援があることで、そのすべての努力に特別な意味が生まれる」

    「今の僕はより経験を積み、自信もついた。この新しい章に向けて前進する準備はできているし、オーストラリアでのシーズン開幕から全力を尽くすつもりだ」

    アルピーヌとメルカドリブレのパートナーシップ
    コラピントはモータースポーツでのキャリアを通じて大きな資金支援を受けてきたドライバーの一人であり、メルカドリブレの「握手」ロゴは彼のスポンサーの中でも特に象徴的な存在となっている。

    アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、今回の契約更新について次のように述べた。

    「今シーズンもメルカドリブレとのパートナーシップを継続できることを誇りに思う」

    「当初から我々は、革新性、野心、そして高いパフォーマンスを追求するという共通のビジョンを見いだしてきた」

    「彼らの存在は、F1にとって重要な地域であるラテンアメリカとのつながりを強化してくれる。我々のプロジェクト、そしてチームの才能への継続的なコミットメントを高く評価している」

    メルカドリブレのEVP兼CMOであるショーン・サマーズも、このパートナーシップの歩みを振り返った。

    「3年前、我々はF1で最初の一歩を踏み出したばかりの若い才能を支援する決断をした」

    「保証はなかったし、近道もなかった。だが初日から彼の仕事への姿勢、人格、そしてトップレベルに到達しようとする大きな野心に感銘を受けた。我々はすぐに、この挑戦の一部になりたいと感じた」

    「今、フランコがF1で3年目のシーズンを迎え、アルピーヌの中核として確立し、世界最高のドライバーたちと本格的に戦おうとしている姿を見ることは、彼を最初から支えてきた我々にとって大きな誇りだ」

    「今回の継続支援によって、メルカドリブレはF1におけるラテンアメリカの才能へのコミットメントを完成させる。そして我々は、新しいシーズンを大きな期待とともに迎える」

  • F1中東2戦に開催危機 ピエール・ガスリー「F1は正しい判断をする」

    F1中東2戦に開催危機 ピエール・ガスリー「F1は正しい判断をする」

    2026年F1シーズンは今週末のオーストラリアGP(3月6〜8日)で開幕するが、その後に予定されている中東ラウンドの開催可否が大きな焦点となっている。

    現在、中東ではアメリカとイスラエルによるイラン攻撃を受け、イランが湾岸地域の複数国を攻撃するなど緊張が高まっており、4月開催予定のバーレーンGP(4月10〜12日)とサウジアラビアGP(4月17〜19日)の実施が不透明な状況にある。

    F1は状況を「綿密に監視している」としており、最終判断はまだ下されていない。

    ガスリー「F1は正しい判断を下す」
    アルピーヌのピエール・ガスリーは、F1が最終的に適切な判断を下すと信じていると語った。

    「僕は責任ある立場の人たちを信頼している。非常に多くのことが懸かっている」

    「僕には中東に住んでいる家族や、近しい人たちもいる。いま起きていることを知ると、すべてを理解するのはとても難しい」

    「状況が良くなることを願っているけど、最終的にはF1が僕たち全員にとって最善の決断を下すはずだ」

    WECはカタール開幕戦を延期
    この情勢は他のモータースポーツにも影響を及ぼし始めている。

    世界耐久選手権(WEC)は、3月26〜28日に予定されていたカタール1812kmレースの延期を発表した。

    FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは声明で次のように述べている。

    「FIAは地域の情勢を継続的に監視している。最近の出来事の影響を受けたすべての人々に思いを寄せており、平穏と安全、そして安定の回復を願っている」

    中東2戦が中止の場合の代替候補
    もしバーレーンGPやサウジアラビアGPが開催できない場合、F1は代替開催地を検討する可能性がある。

    現行カレンダーでは、3月末の日本GPから5月初旬のマイアミGPまでの間に大きな空白はなく、日程変更は容易ではない。さらに8月にはファクトリー閉鎖を伴う夏休みも存在するため、レースの移動はトリプヘッダー、あるいは4連戦を生む可能性もある。

    そのため、完全に中止となった場合の代替開催地としては、ポルトガルのポルティマオやイタリアのイモラなどが候補として挙げられている。

    一方、4月開催を維持する場合、F1は遅くとも3月中旬までに最終判断を下す必要があるとみられている。

  • アレックス・ダンがアルピーヌF1アカデミー加入 F2参戦継続で王座挑戦へ

    アレックス・ダンがアルピーヌF1アカデミー加入 F2参戦継続で王座挑戦へ

    アルピーヌは、アイルランド出身のFIAフォーミュラ2ドライバー、アレックス・ダンが同チームのジュニア育成組織「アルピーヌ・アカデミー」に加入することを正式発表した。ダンは2026年シーズンもF2に参戦し、2年目のシーズンに臨む。

    エンストンを拠点とするアルピーヌは、新シーズン開幕を前に20歳のダンの加入を確認。ダンはチームスポンサーであるBWTのピンクカラーのF2マシンでテストを行う姿が目撃されており、以前から加入が有力視されていた。

    2025年F2ルーキーシーズンで5位の実績
    ダンは2026年もロダン・モータースポーツからF2に参戦する。2025年のデビューシーズンではランキング5位を獲得しており、今季はアルピーヌ・アカデミーのメンバーとしてレース活動と並行して開発プログラムにも参加する。

    「アルピーヌ・アカデミーに加入し、キャリアの次のステップに進めることをとてもうれしく思う」とダンは語った。

    「FIAフォーミュラ2という世界的な舞台でチームとブランドを代表できることを光栄に思う。F2は若手ドライバーがプロフェッショナルなレースの役割へ進むための理想的なカテゴリーだ」

    「2025年に競争力のあるシーズンを過ごしたあと、当然ながら今年の目標はドライバーズタイトルを争うことだ」

    アレクサンダー・ダン アルピーヌF1チーム

    マクラーレン離脱後にアルピーヌへ
    ダンは2025年にマクラーレンの育成ドライバーとしてF1のフリー走行1回目(FP1)を2回経験しているが、F1昇格への道が閉ざされたことから2025年10月に同チームを離脱していた。

    その後、レッドブルの元アドバイザーであるヘルムート・マルコと一時的に契約する動きもあったが、この話は成立しなかった。

    今回の加入によりダンは、アルピーヌのリザーブドライバーでスーパーライセンスを保持するポール・アロン、そして同じF2ドライバーのガブリエレ・ミニ、クシュ・マイニらとともにアルピーヌのジュニアラインアップに加わることになる。

    ブリアトーレ「純粋で自然な速さを持つドライバー」
    アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、ダンの加入について次のように評価した。

    「アレックスをアルピーヌ・アカデミーのメンバーとして迎えることができてうれしく思う」

    「彼はFIAフォーミュラ2でのパフォーマンス、そして昨年のF1フリー走行で見せた走りが印象的だった。彼は純粋で自然な速さを持つ非常に才能あるドライバーだ」

    「我々はガブリエレ・ミニとクシュ・マイニという才能あるF2ドライバーも抱えている。2026年のF2ではこの3人が戦うことになるが、目標は非常に明確だ。ドライバーズタイトルを獲得することだ」

  • フランコ・コラピントは“遅咲き” アルピーヌF1代表が2026年躍進を確信

    フランコ・コラピントは“遅咲き” アルピーヌF1代表が2026年躍進を確信

    フランコ・コラピント(アルピーヌ)は、2025年シーズン途中からアルピーヌに加入したものの、厳しい戦いを強いられた。しかし、チーム代表スティーブ・ニールセンは、2026年F1シーズンに向けてコラピントの飛躍を確信している。

    2025年型マシンの問題点が解消されたことで、アルピーヌは今季、中団上位での戦いを見据える。そのなかでニールセンは、コラピントの“遅咲き”の資質が今後開花すると語った。

    苦戦の2025年と数字が示す現実
    コラピントは2025年エミリア・ロマーニャGPからジャック・ドゥーハンに代わって起用されたが、ポイント獲得は果たせなかった。ベストリザルトはオランダGPでの11位。ピエール・ガスリーと18戦を共有し、予選では平均0.315秒遅れを取っていた。

    一方で、2024年にウィリアムズからF1デビューを果たした際は鮮烈な印象を残した。デビュー4戦中2戦でポイントを獲得し、2戦目のアゼルバイジャンGPでは自己最高の8位を記録している。

    しかし、2025年型アルピーヌの競争力不足により、その数字を伸ばすことはできなかった。

    マシン改善が引き出すポテンシャル
    ニールセンは、2025年型マシンに内在していた問題が解消されたと説明する。

    「昨年のマシンに根本的な問題があったことは公然の事実だ。そして我々はこのクルマでそのいくつかを完全に修正した。それは素晴らしいことだ」

    「ドライバーはより多く縁石を使えるし、乗り心地について不満も出ていない。グラウンドエフェクト時代ではなくなったことで、大きなハンディキャップのいくつかは解消された」

    さらに、ワークスのルノー製パワーユニットからカスタマーのメルセデス供給へと変更されたことも、パフォーマンス向上の一因になると見られている。

    “スローバーナー”の真価
    ニールセンはコラピントの成長曲線について、率直にこう語った。

    「フランコは才能あるドライバーだ。もしかすると彼は“スローバーナー”なのかもしれない。あるいは、他の何人かより成長がゆっくりなのかもしれない」

    「だが昨年、特にピエールとの比較の中で、彼が良いレースを見せた場面もあった」

    「残念ながら、昨年はいくつかのレースで我々は最後尾にいたため、比較対象はピエールしかいなかった。しかし今は違う。時間とともにフランコは良くなるだろう」

    「すでにその兆候は見えている。我々は彼により良いクルマを与えたと確信しているし、そうであれば彼のベストを見ることになるだろう」

    アルピーヌが中団上位争いへと復帰できるかどうか。その鍵を握るひとりが、フランコ・コラピントであることは間違いない。2026年シーズンは、彼にとって真価が問われる一年となる。

  • ピエール・ガスリー アルピーヌF1に改善要求「多くの分野で向上が必要」

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1に改善要求「多くの分野で向上が必要」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、2026年F1プレシーズンテストを終え、新車A526には「改善が必要な分野が数多くある」と明言した。一方で、新レギュレーション下での準備期間については前向きな手応えも示している。

    アルピーヌは今季からメルセデス製パワーユニットを搭載。バルセロナでの非公開シェイクダウンとバーレーンでの公式テストを通じ、ガスリーは全ドライバー中6番目に多い周回数を記録し、サヒール最終3日間では8番手タイムをマークした。

    「2月としてはとても忙しい1カ月だった。例年のF1シーズンの2月としてはかなり異例だ」とガスリーはテスト後に語った。

    「シルバーストン、バルセロナ、バーレーンを通じて、すでにA526で10日間の走行をこなした。再びレースに向けて準備万端だし、とてもワクワクしている」

    「通常なら、この時点での準備は1日半ほど走ってからレースに向かう。でも今回は4日半あった。新車であればなおさら重要だ。学び、理解すべきことが非常に多いからだ」

    A526はすでに1000周以上を走破しており、2025年にコンストラクターズ最下位に終わったチームにとって、勢力図の巻き返しに向けた足がかりは築かれている。しかし、ガスリーは現状に満足しているわけではない。

    「この1カ月の取り組みには満足しているし、チーム全員の努力は本当に素晴らしいものだった」と述べた。

    「ただ、分析すべき点は多いし、明らかに改善のためにハードワークが必要な分野がいくつもある」

    「これまでの努力には満足しているし、前向きな気持ちだ。来週はエンストンで2日間、シミュレーターとチームとともに作業し、レース再開に向けた準備を進める」

    「エキサイティングな時期だし、オーストラリアに向けてさらに時間を投入するのを楽しみにしている」

  • ルノー、F1一本化の真相 ヴィリー裏切り批判とアルピーヌF1売却説

    ルノー、F1一本化の真相 ヴィリー裏切り批判とアルピーヌF1売却説

    ルノーのモータースポーツ戦略を巡る混乱が、フランス国内で新たな政治問題へと発展している。2024年末にF1ワークス製パワーユニット計画を終了させた後、ヴィリー=シャティヨンの歴史的エンジン拠点の将来を巡る約束が反故にされたとして、地元市長が強く反発している。

    同時に、ルノーはアルピーヌの世界耐久選手権(WEC)計画とダチアのラリー・レイド活動の終了も決定。F1活動は維持される見通しとされるが、エンストン拠点のチーム売却観測も再燃している。

    フランス通信社に対し、ヴィリー=シャティヨン市長ジャン=マリー・ヴィランは、ルノーが以前示していた計画を放棄する意向を知り「驚きをもって受け止めた」と語った。

    「我々はだまされた。約束しておきながら撤回する。ルノーがF1を去るというのは、フランスが『ル・フランス』やコンコルドをやめた時のようなものだ」

    市長によれば、ルノーはF1エンジン開発終了後、ヴィリーをエンジニアリングの中核拠点へ転換すると約束していたという。水素パワーユニット計画を含む複数プロジェクトが示されていたが、それらはいずれも実行されない見通しだと主張している。この問題は2月12日の労使協議会で議題になる予定とされる。

    アルピーヌの広報担当者は発言の真偽について確認も否定も避けたが、従業員代表との会合が予定されていることは認めた。ただし議題は明らかにしていない。

    ヴィリーの拠点はフランス・モータースポーツの象徴的存在であり、複数の世界選手権タイトルと結び付いてきた。ヴィラン市長は「極めて重要な歴史的施設だ」と強調し、アラン・プロストが近代施設の礎石を置いたことにも言及した。

    労働組合側も懸念を表明しており、F1エンジンプログラム終了後に人材流出が加速していると指摘。すでに複数のエンジニアがライバルチームへ移籍しているという。

    この政治的波紋は、アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレが、ルノーのワークスエンジン活動終了と2026年からのメルセデス製カスタマーパワーユニット採用について「100%自分の責任だ」と公に認めてから数週間後に拡大した。

    さらにルノーは、アルピーヌの世界耐久選手権プログラムとダチアのラリー・レイド活動を年末で終了すると発表。これにより、同社のモータースポーツ活動は事実上F1に集約される形となる。

    ルノー アルピーヌF1チーム

    仏レキップ紙によれば、アルピーヌが昨季コンストラクターズ最下位に終わり、現在は自社製パワーユニットではなくメルセデスのカスタマーエンジンを搭載している状況にもかかわらず、F1参戦自体は維持される見通しだという。

    その理由は競技的というより商業的な判断にあるとされる。

    アルピーヌCEOフィリップ・クリーフは次のように語った。

    「F1に集中することで、我々の製品および市場拡大の目標に沿ってブランド認知度を高めるための独自のプラットフォームを得られる」

    しかし他カテゴリーからの撤退とF1一本化の動きは、パドック内で別の憶測も呼んでいる。モータースポーツ活動を整理しつつ、最も視認性の高いF1参戦のみを維持することは、チーム資産価値を保全するための措置ではないかという見方だ。

    その延長線上で、エンストン拠点のチーム売却観測が再燃している。元レッドブル代表クリスチャン・ホーナーの関与が再び取り沙汰され、買収や資本参加の可能性が噂されている。

    ヴィリーの未来、アルピーヌの方向性、そしてルノーの長期的なF1関与。フランス国内の政治的圧力と商業的判断が交錯するなか、その真意が問われている。