カテゴリー: スクーデリア・アルファタウリ

  • アルファタウリ・ホンダF1、角田裕毅と佐藤万璃音をアブダビテストに起用

    アルファタウリ・ホンダF1、角田裕毅と佐藤万璃音をアブダビテストに起用

    アルファタウリ・ホンダF1は、12月15日(火)にヤス・マリーナ・サーキットで開催されるヤングドライバーテストに角田裕毅と佐藤万璃音という2人の日本人ドライバーを起用する。

    角田裕毅に関しては、ホンダF1とレッドブルの両方の育成ドライバーであり、今季のFIA-F2選手権をランキング3位で終了。F1スーパーライセンスを取得し、あとは2021年のアルファタウリ・ホンダのドライバーとしての発表を待つのみとなっている。

    すでに角田裕毅は、イモラでアルファタウリ・ホンダF1の2018年マシンでテストを実施している。

    「今回、アルファタウリのマシンでヤングドライバーテストに参加できることをとても楽しみにしています」と角田裕毅はコメント。

    「11月のイモラ・サーキットでのテストでは、2018年型のF1マシンを使用しましたが、今回は他のチームと一緒に走る公式テストで2020年型マシンに乗ることになるので、本当に待ち遠しく感じています。また、このテストのために準備を整えてくれたアルファタウリと、テストの機会を与えてくれたレッドブルのヘルムート・マルコ氏にはとても感謝しています」

    「テストではチームの指示に従ってプログラムを消化し、エンジニアに的確なフィードバックを返すことにフォーカスしていきます。もちろん、今回のセッションの中で学べることをすべて吸収し、確実に自身の成長につなげたいとも考えています」

    角田裕毅のテスト起用についてアルファタウリ・ホンダF1のチーム代表フランツ・トストは「先日のイモラでのテストで、角田裕毅は非常に早くマシンについて習熟を深め、ラップごとにコンスタントに成長していく姿を見せてくれた。そのことが、今回我々がヤングドライバーテストに彼を乗せる決め手になっている」とコメント。

    「今回のテストでも、彼が一日を通して成長を見せてくれると思っている。また、2020年型のマシンであるAT01をドライブするので、彼のフィードバックがチームにとっても有益なものになるだろうと期待している。レッドブルのドライバープログラムが今回のようにいいドライバーを輩出できていることは素晴らしいことだし、彼は今回のテストでもその才能を見せてくれると思っている」

    一方、これまで自動車メーカーの支援を受けずに海外で戦ってきた佐藤万璃音については、ホンダF1とレッドブルのどちらとも繋がりはない。実際、今回のテスト参加についてホンダからは何のアナウンスもない。

    佐藤万璃音は、2019年にユーロ・フォーミュラ・オープン選手権でチャンピオンを獲得。今年のFIA-F2では1ポイントの獲得でランキング22位で終えている。

    2013年に佐藤公哉がザウバーから若手ドライバーテストに参加した際には25万ユーロ(約3240万円)を支払ったとされている。今回の走行はそれらの資金を集めることに成功してF1マシンを走らせることを実現したと考えられるが、今回の走行は今後のキャリアに大きな糧となるはずだ。

    今後ホンダがF1から撤退し、日本の自動車メーカーとF1との関係が断たれたあと、佐藤万璃音のような自動車メーカーにバックグランドなしに自力で海外に挑戦してきたドライバーの存在は重要だ。

    佐藤万璃音は「アルファタウリからF1カーをドライブする機会を与えて頂きてとてもうれしいです。どんな将来が訪れるにしろ、マシンに早く慣れ、最大限に生かすために、できるだけ多くの周回を重ねていきます」とコメント。

    「当然ながら、F1カーを運転することはすべてのレーシングドライバーの夢です。アブダビでたくさん楽しもうと思います!」

    フランツ・トストも、今回の佐藤万璃音の走行が今後のキャリアに役立つことを願っていると語る。

    「今年のF2でのシーズンを通して堅実な仕事をしていた佐藤万璃音がテストに参加することをうれしく思う」とフランツ・トストはコメント。

    「彼はF1を走らせる価値がある。彼は熟練したドライバーなので、良い仕事をすることができると確信している。テストの計画はシンプルで、F1カーのフィーリングを良くするためにできるだけ多くの周回数を走らせることだ」

    「このテストは我々にとっても佐藤万璃音にとっても非常に役立つものになり、F1チームがさまざまな側面でどのように機能しているかを彼が理解できるように最善を尽くす」

    「さらに、技術的な観点から、彼はF2選手権を継続する来年にむけて恩恵を受ける何かを確実に学ぶことができるだろう。これは彼の将来のための非常に良い準備だと思う。そして、彼の成長に関与できることをうれしく思うし、非常に成功したキャリアになることを願っている」

  • ダニール・クビアト 「F1は政治が絡む厳しいスポーツ」

    ダニール・クビアト 「F1は政治が絡む厳しいスポーツ」

    アルファタウリ・ホンダF1のダニール・クビアトは、F1は“政治が絡む““厳しいスポーツ”だと語る。

    F1キャリアでは初めてのことではないが、ダニール・クビアトはレッドブルF1から契約を切られる状況に直面している。ピエール・ガスリーが71ポイントを獲得しているのに対し、32ポイントしか獲得できなかったクビアトは、来年、角田裕毅にアルファタウリ・ホンダF1のシートを明け渡すことになるのは間違いなさそうだ。

    ホンダF1とレッドブルの両方と育成ドライバー契約を結ぶ角田裕毅は、今年のFIA-F2選手権をランキング3位で終了。F1参戦に必要なスーパーライセンスポイントを満たした。

    ホンダが2021年末にF1から離れることを考えれば、角田裕毅のF1昇格にはいくつか疑問があったが、レッドブルはあくまで角田裕毅はレッドブルのジュニアドライバーだと強調。また、レッドブルはホンダのF1エンジンの知的財産権を引き継いでバッヂを付け直してパワーユニットを継続することを望んでいる。

    「厳しいスポーツだ」とダニール・クビアトは RaceFans.net に認める。

    「ここでの競争は厳しく、政治も絡んでいる。ノーマルなことだし、僕はここに何年もいるのでそれを受け入れることができる」

    シーズン後半、F1エミリア・ロマーニャグランプリで今季のベストリザルトとなる4位、そして、先週末のF1サヒールGPでは7位という好調さを見せている。

    しかし、ダニール・クビアトははそれは“遅すぎた”と考えており、“タイミング”は彼のキャリアを通して友達にはなってくれなかったと語る。

    「シーズンの終わりに、このような非常に強い週末を何とか見せることができたのはとても良いことだ。それによって、人々の記憶に新鮮で、2022年にどこかで戻ってくることができるかもしれない」とダニール・クビアトは続けた。

    「僕にはまだF1に与えることがたくさんあると感じている。機会があれば、自分がワールドチャンピオンのために戦うことができることを知っている。それは確かだ」

    「つまり、タイミングが問題だ。僕のキャリアの中でタイミングが素晴らしかったときもあったけど、非常に悪いときもあった」

    ダニール・クビアトは2014年にトロロッソでF1デビューを果たした、1年後にレッドブル・レーシングに昇格しました。

    2016年もレッドブル・レーシングはダニール・クビアトを保持しましたが、マックス・フェルスタッペンの台頭により、4レースの後にトロロッソに降格しました。

    2017年にレッドブルから契約を切られたダニール・クビアトは、フェラーリで1年間過ごした後、再びレッドブルのジュニアチームに加わった。

    しかし、彼のレッドブルでの時間はもう終わりを迎えようとしている。

  • ピエール・ガスリー 「今シーズン僕たちはパワー面でも進化している」

    ピエール・ガスリー 「今シーズン僕たちはパワー面でも進化している」

    アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーが、2020年のF1世界選手権 最終戦(第17戦) F1アブダビGPへの意気込みを語るとともに、今シーズンを振り返った。

    「照明の下で行われるナイトレースも3戦目で、僕たちは完全に夜型になっているけど、夕方以降の少しでも涼しい時間帯に走るのは快適だし、シンガポールも含め、普段と違う感覚が味わえるナイトレースが好きだ」とピエール・ガスリーはコメント。

    「僕は楽観的な人間なので、今週末はいいレースができると思っている。例年、アブダビでのチームの戦績はあまりよくないけど、今年は違う結果を出せると思う。特にコーナーが多く、リズミカルに走る必要がある最終セクターはテクニカルで走っていて楽しい。ストレート区間が多い最初の2つのセクターはパワーが必要だけど、今シーズン僕たちはパワー面でも進化しているので、いいペースで戦えると思う」

    「今年は5カ月半の間に17レースが行われ、例年と違う慌ただしいシーズンになり、チームのみんなにとって緊迫したものだった。僕たちドライバーにとっても、一息つく暇もないシーズンだったけど、メカニックやチームスタッフにとっては、ほとんど家に帰れない移動続きの毎日だったと思う。年末にはみんな家族の元に帰れるので、よかった。新型コロナウイルスには引き続き注意が必要だけど、僕もシーズンを終えて家に帰り、リラックスできる」

    「新型コロナウイルス感染防止のための制限で楽しみが減ったのは事実だし、特にファンがいないサーキットには熱気が欠けていて少し寂しかった。しかし、満足に競技をできなかったスポーツが多いことを考えると、忙しくてもシーズンを過ごせた僕たちはラッキーだ。実際にいいシーズンを送ることができた。困難に直面し悲しい思いをした人もいると思うけど、僕にとっては初のF1優勝を果たした記念すべき年だ。チームのベストリザルトも獲得できましたし、モンツァで味わった感情はこれからも忘れない」

  • アルファタウリ・ホンダF1、佐藤万璃音のアブダビテスト起用を発表

    アルファタウリ・ホンダF1、佐藤万璃音のアブダビテスト起用を発表

    アルファタウリ・ホンダF1は、佐藤万璃音をアブダビで開催される若手ドライバーテストに起用することを発表。先に発表された角田裕毅とともに日本人ドライバー2人がヤス・マリーナ・サーキットでアルファタウリ・ホンダのF1マシンを走らせる。

    佐藤万璃音(21歳)は、今年トライデントからFIA-F2に参戦。2004年にカートを始め、2011年にヨーロッパに移り、2015年にイタリアF4選手権でシングルシーターのキャリアを開始した。

    2017年にF3に卒業し、2019年にユーロ・フォーミュラ・オープン選手権で9勝を挙げ、リアム・ローソンや角田裕毅のような強いライバルを倒してタイトルを獲得している。

    佐藤万璃音
    「アルファタウリからF1カーをドライブする機会を与えて頂きてとてもうれしいです。どんな未来が訪れるにしろ、マシンに早く慣れ、最大限に生かすために、できるだけ多くの周回を重ねていきます。当然ながら、F1カーを運転することはすべてのレーシングドライバーの夢です。アブダビでたくさん楽しもうと思います!」

    フランツ・トスト(アルファタウリ・ホンダ F1チーム代表
    「今年のF2でのシーズンを通して堅実な仕事をしていた佐藤万璃音がテストに参加することをうれしく思う。彼はF1を走らせる価値がある。彼は熟練したドライバーなので、良い仕事をすることができると確信している。テストの計画はシンプルで、F1カーのフィーリングを良くするためにできるだけ多くの周回数を走らせることだ。このテストは我々にとっても佐藤万璃音にとっても非常に役立つものになり、F1チームがさまざまな側面でどのように機能しているかを彼が理解できるように最善を尽くす。さらに、技術的な観点から、彼はF2選手権を継続する来年にむけて恩恵を受ける何かを確実に学ぶことができるだろう。これは彼の将来のための非常に良い準備だと思う。そして、彼の成長に関与できることをうれしく思うし、非常に成功したキャリアになることを願っている」

    佐藤万璃音 アルファタウリ・ホンダF1

  • アルファタウリ・ホンダF1、角田裕毅のアブダビテスト起用を正式発表

    アルファタウリ・ホンダF1、角田裕毅のアブダビテスト起用を正式発表

    ホンダF1のドライバー育成プログラム出身で、今シーズンF1の下位カテゴリーであるF2に参戦していた角田裕毅が、F1のヤングドライバーテストに、アルファタウリ・ホンダF1から参加することが決定した。

    主に若手ドライバーを対象に行われるヤングドライバーテストは、2020年のF1最終戦であるアブダビGP終了後の12月15日に、同地、ヤス・マリーナ・サーキットにて開催される。

    角田裕毅は、Red Bullのドライバー育成プログラムであるレッドブル・ジュニアチームにも所属し、F2ルーキーイヤーとなる今季は3勝を挙げ、シリーズ3位でシーズンを終了している。

    角田裕毅
    「今回、アルファタウリのマシンでヤングドライバーテストに参加できることをとても楽しみにしています。11月のイモラ・サーキットでのテストでは、2018年型のF1マシンを使用しましたが、今回は他のチームと一緒に走る公式テストで2020年型マシンに乗ることになるので、本当に待ち遠しく感じています。また、このテストのために準備を整えてくれたアルファタウリと、テストの機会を与えてくれたレッドブルのヘルムート・マルコ氏にはとても感謝しています。テストではチームの指示に従ってプログラムを消化し、エンジニアに的確なフィードバックを返すことにフォーカスしていきます。もちろん、今回のセッションの中で学べることをすべて吸収し、確実に自身の成長につなげたいとも考えています」

    フランツ・トスト(アルファタウリ・ホンダ F1チーム代表)
    「先日のイモラでのテストで、角田選手は非常に早くマシンについて習熟を深め、ラップごとにコンスタントに成長していく姿を見せてくれました。そのことが、今回我々がヤングドライバーテストに彼を乗せる決め手になっています。今回のテストでも、彼が一日を通して成長を見せてくれると思っています。また、2020年型のマシンであるAT01をドライブするので、彼のフィードバックがチームにとっても有益なものになるだろうと期待しています。Red Bullのドライバープログラムが今回のようにいいドライバーを輩出できていることは素晴らしいことですし、彼は今回のテストでもその才能を見せてくれると思っています」

    角田裕毅 (ツノダ ユウキ) プロフィール
    2000年5月11日生まれ
    神奈川県相模原市

    ■レーシングキャリア概要
    2016年 鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)卒業
    2017年 JAF-F4 東日本シリーズ シリーズチャンピオン・日本一決定戦 優勝
    FIA F4日本選手権 シリーズ3位
    2018年 FIA F4日本選手権 シリーズチャンピオン
    2019年 FIA F3選手権 シリーズ9位(Jenzer Motorsport) 1勝 表彰台計3回
    ユーロフォーミュラ・オープン・チャンピオンシップ シリーズ4位(Motopark)
    2020年 FIA F2選手権 シリーズ3位(Carlin) 3勝 表彰台計7回 ポールポジション4回

  • ダニール・クビアト、F1シート喪失の可能性は「受け入れている」

    ダニール・クビアト、F1シート喪失の可能性は「受け入れている」

    ダニール・クビアトは、2021年にアルファタウリ・ホンダのF1シートを失う可能性を「受け入れている」と語る。

    ホンダF1の育成ドライバーである角田裕毅が2021年にアルファタウリ・ホンダからF1デビューできるかどうかの唯一の疑問はF1スーパーライセンスを取得できるかどうかだった。

    しかし、角田裕毅はバーレーンでのFIA-F2最終戦バーレーンでポールポジション、優勝、2位表彰台、ファステストラップと週末を支配し、ランキング3位でシーズンを終了。F1スーパーライセンスの視覚を満たした。

    これによって、ダニール・クビアトが2021年にアルファタウリ・ホンダのF1シートを喪失することはほぼ確実となった。

    F1サヒールGPで7位入賞を果たしたダニール・クビアトは、2021年にF1に留まる可能性についいて「チャンスは非常に小さいと思う」と語った。

    「少し前にそでにそれを受け入れている。F1には1つしか空席が残っていないし、彼ら(レッドブル)は若手ドライバーを昇進させる必要がある」

    「僕は夢の世界に住んではいない。物事がどのように機能するかを知っている。今日は自分の価値を示すことができるセッションの1つだったので、来年ここにいない場合は、2022年に戻るためにあらゆることをする。これまで以上にハンガグリーだ」

    アルファ・タウリF1のチーム代表フランツ・トストも、26歳のダニール・クビアトが尊厳を持ってチームからの離脱を受け入れるだろうとほのめかした。

    「ダニーは経験豊富で速いドライバーだ。彼はF1のゲームとルールを知っている」とフランツ・トストは語った。

  • ホンダF1:2020年 F1サヒールGP 決勝レポート

    ホンダF1:2020年 F1サヒールGP 決勝レポート

    F1サヒールGPの決勝は、ホンダF1パワーユニット勢にとってはフラストレーションの溜まる展開となり、アストンマーティン・レッドブル・レーシング、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダともに、ポイント獲得をかけた厳しい戦いを強いられた。

    外周コースでの初開催となった今大会だが、周回数はF1史上最多の87周。ラップタイムは1分を切り、息もつかせぬ展開となったが、両チームにとっては運に振り回される結果となった。

    3番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンは、ミディアムタイヤを履いたメルセデス勢に対して、ソフトタイヤでいいスタートを切れるアドバンテージがあった。フェルスタッペンは好スタートを決めたものの、ターン1で行き場をなくして3番手にとどまる。ターン4へ向かうまでにセルジオ・ペレス(レーシングポイント)とバルテリ・ボッタス(メルセデス)に追いつかれ、接触を避けるために早めにブレーキング。しかし、イン側にいたシャルル・ルクレールはペースを緩めずにペレスにヒットし、回避行動をとったフェルスタッペンはアウト側にコースアウトすると、そのままウォールにヒットしてリタイアとなってしまう。

    6番グリッドのダニール・クビアトと、9番グリッドのピエール・ガスリーも、ともにソフトタイヤでスタート。オープニングラップのインシデントには巻き込まれず、それぞれ5番手と7番手に順位を上げる。ミディアムタイヤを選択したアレクサンダー・アルボンは、12番手をキープした。

    セーフティカーが解除されると、コース上はDRSトレイン状態となり、オーバーテイクは難しい状況に。クビアトは27周目にピットインしてミディアムタイヤに履き替えると、前方にいたダニエル・リカルド(ルノー)に対するアンダーカットを成功させ、ポジションを逆転する。一方、その1周後にピットインしたガスリーは、逆に差を広げられる形となった。

    アルボンはミディアムタイヤでのロングスティントを走行した後、ハードタイヤに交換して1ストップ作戦に挑む。しかし、ジャック・エイトケン(ウイリアムズ)のクラッシュによって再びセーフティカーが出動し、このタイミングでレッドブル・レーシングは、レース終盤のバトルに向けてソフトタイヤへの交換を決断する。

    レース再開後、1ストップ作戦を採ったドライバーたちがポジションを上げ、またもやDRSトレインが形成される。これにより、アルボンはリカルドの後方6番手でチェッカーフラッグを受けた。

    クビアトは、53周目に2度目のピットストップを行い、ハードタイヤに交換。この直後にバーチャルセーフティカーが導入されたことでポジション回復ができず、7位でフィニッシュ。51周目にピットインしたガスリーも同様で、11位まで順位を落としてレースを終えた。

    次戦は1週間後のアブダビGP。いよいよ今シーズンの最終戦となる。

    田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「波乱含みとなった今日のサヒールGP決勝は、アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が、オープニングラップでクラッシュに巻き込まれてリタイアとなるなど、全体として悔しいレースになりました。レッドブル・レーシングのアルボン選手は12番グリッドから6位まで順位を上げましたが、本人も満足いくレースではなかったと思います。また、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのクビアト選手は、金曜から速さを見せていただけにセーフティカーの影響などもあっての7位フィニッシュは、残念な結果だと感じています。ガスリー選手にとっても難しいレースとなり、なかなかペースが上がらず入賞を逃して11位でレースを終えました。来週はいよいよシーズン最終戦です。気持ちを切り替え、いい結果とともにシーズンを締めくくれるよう、最後まで全力で臨みます。また、今回のレースで初優勝を果たしたセルジオ・ペレス選手とダブルポディウムを獲得したレーシング・ポイントのみなさんに、祝福の言葉を贈りたいと思います」

    アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
    「今日のレースは波乱の展開になりました。何が起こっていたのかよく分かりませんが、12番グリッドから6位まで上がれたことは悪くないと思っています。ただ、もう少し上に行きたかったという気持ちもあります。僕のマシンはストレートでのスピードが足りず、DRSのトレインにいるときには他のマシンに対して今の位置を守るのが精いっぱいでした。ストレートでのオーバーテイクが難しいので、思い切って1コーナーに飛び込んでいくしか手がありませんでした。ダウンフォースの設定が、オーバーテイクのできない第2セクターで速いものになっており、そのようなセッティングでこのレースを戦うのは難しかったです。ここからは気持ちを切り替えて、数日後にやってくるアブダビGPにフォーカスしていきます」

    ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
    「今週は非常にいい流れで来ていたので、もっといい結果で終わりたかったと思っています。ただ、セーフティカーが出たときは『これはあんまりいいタイミングじゃないな』と思ったので、その上での7位は悪くない順位です。今日はチームの戦略もすべてうまくいきましたし、昨日の予選も完璧でした。今日のレースもほとんど完璧に走れたと思うので、自分のパフォーマンスには満足しています。よく戦えた週末ですし、今年の中で一番いいレースウイークでした。ペースはよかったですし、中団のトップまではあと少しのポジションで、僕とカルロス(サインツ)、リカルドが0.2秒差ほどで並んでいたときもあり、とても楽しかったです。今回のような形でポイントをとれたことをうれしく思っています」

    ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
    「今日はとてもタフなレースでした。ペースが足りず、自分が考えていたようなレースができませんでした。リアに苦しみ、かなりのアンダーステアが出ていました。さらに、バーチャルセーフティカーのタイミングも、僕らにとっては不運でした。大波乱のレースになり、表彰台の顔ぶれを見ると、僕らにも大きなチャンスがあったと思いますし、そこに加われなかったことが残念です。データをよく確認し、なぜ金曜に比べて今日はこんなに苦しくなったのかを理解する必要があります。そして、うまくいった部分も振り返り、アブダビで好結果を出してシーズンを締めくくれるように挑んでいきます」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
    「今日はいいスタートを切れたのですが、周りを他のマシンに囲まれてしまいました。トラブルを避けようとしましたが、周りのドライバーがとてもアグレッシブで、まるで最終ラップかのようにリスクを冒して攻めていました。特に、シャルル(ルクレール)は4コーナーでイン側に迫って来て、路面が汚れているのにブレーキングをかなり遅らせました。彼が他のマシンを抜きたかったのは分かりますが、楽観的過ぎたと思います。シャルルのことは尊敬していますし、彼は素晴らしいドライバーですが、少しやり過ぎたと思います。チェコ(セルジオ・ペレス)は、イン側で何が起きているのか分からなかったはずで、シャルルが彼にヒットして後ろ向きにスピンしてしまいました。僕はマシンにダメージを受けないよう、アウト側に回避しようとしましたが、グラベルまで出てしまい、バリアにヒットしてしまいました。今回は戦えるマシンでしたし、好結果を出すチャンスだったので、こんなに早くリタイアするのはフラストレーションが溜まります」

  • アルファタウリ・ホンダF1 「中団バトルがいかにタイトかを示す良い例」

    アルファタウリ・ホンダF1 「中団バトルがいかにタイトかを示す良い例」

    アルファタウリ・ホンダF1の車両パフォーマンス担当チーフエンジニアを務めるクラウディオ・バレストリが、2020年のF1世界選手権 第16戦 F1サヒールGPの決勝レースを振り返った。

    アルファタウリ・ホンダは2台とも2ストップ戦略を採用したが、特に2回目のセーフティカーのタイミングは有利に働かなかった。二人ともその直前にタイヤ交換を済ませており、再開後はフレッシュなタイヤでもDRSトレインから抜け出すことができず、ダニール・クビアトが7位、ピエール・ガスリーが11位でレースを終えた。

    「今日のレースは中団バトルがいかにタイトかを示す良い例だ」とクラウディオ・バレストリはコメント。

    「最初のセーフティカー期間の終了後、ダニールは5番手、ピエールが7番手にいて、オプションでの第1スティントのペースは良かった。その後、2台ともプライムタイヤを装着し、それでもペースは競争力があった。ライバルたちのハードコンパウンドのパフォーマンスをモニターした結果、最終スティントでは和我々もハードタイヤを使うことにした」

    「バーチャルセーフティカーとセーフティカーの出動は1ストップ戦略の人々に有利に働いた。我々の選択肢にはなかった戦略だ。今日は良いペースを見せることができ、特にダニールは好調だった。彼は堅実なレースで7位フィニッシュした。もう一方のガレージのピエールは不運にもポイント圏内まであと1つという11位でフィニッシュした。これから我々はこの先例のないシーズンの最終戦、アブダビの準備に思考を切り替えなければならない」

  • ホンダF1 田辺豊治TD 会見 「チャンスを物にできなかった残念なレース」

    ホンダF1 田辺豊治TD 会見 「チャンスを物にできなかった残念なレース」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2020年のF1世界選手権 第16戦 F1サヒールGPの決勝後に記者会見を実施。“チャンスを物にできなかった”フラストレーションの溜まるレースだと振り返った。

    ホンダF1エンジン勢は、優勝を期待されたマックス・フェルスタッペンがオープニングラップでまさかのクラッシュリタイア。アレクサンダー・アルボンが6位、ダニール・クビアトが7位と入賞を果たしたが、決して期待通りの結果とはならなかった。

    「今日はフラストレーションの溜まるレースでした」と田辺豊治は語る。

    「スタート直後、マックス(フェルスタッペン)がクラッシュした他車を避けようとして、バリアにクラッシュしてリタイア。アルファタウリの2台は中団グループの中でポジションを上げられず、アルボンも同様で、イライラする展開でした」

    「アルボンは6位でしたが、『良かったね』という6位ではありませんでした」

    「中東3連戦は良い形で終わらせたかったですが、ちょっと中休みという感じになってしまった。アブダビGPは気持ちを切り替えて、今年の集大成として臨みたいと思っています」

    F1サヒールGPでは、セルジオ・ペレスが優勝。レーシング・ポイントとしても初優勝であり、チームメイトのランス・ストロールも3位表彰台を獲得してダブル入賞という結果を出した。

    「ペレス選手の初優勝、レーシング・ポイントのダブル表彰台には祝福の言葉を送りたいと思います。メルセデスがピットでミスして沈んでいく中、今年速さを見せていた彼らがしっかりと結果を出した」

    「ラッセル選手も初日にトップタイム、予選ではボッタス選手の僅差につけ、最終順位は別として、レースでは実力を見せたと思います」

    「今日のレースは色々な意味でF1の良いところと悪いところが出たレースだったと思います。我々はうまくいきませんでしたが、そこは忘れて、明日から次のレースに向けて進めたいと思います」

    決勝ではメルセデスの2台がピットストップで自滅。仮にマックス・フェルスタッペンが普通にレースをしてれば、勝てたのだろうか?

    「メルセデス勢が自ら後退してくれたので、我々の勝てるチャンスは高かったでしょう。今年1年を振り返ってみると、そういうチャンスを今回も物にできなかったことのは非常に残念した」

  • ピエール・ガスリー 「自分が考えていたようなレースができなかった」

    ピエール・ガスリー 「自分が考えていたようなレースができなかった」

    ピエール・ガスリーは、2020年のF1世界選手権 第16戦 F1サヒールGPの決勝レースを11位で終えた。

    9番グリッドからソフトタイヤでスタートしたピエール・ガスリーは、オープニングラップのインシデントを避けて7番手に浮上。だが、28周目にピットインすると先行マシンとの差を広げられてしまう。

    51周目にピットインしたピエール・ガスリーだが、この直後にバーチャルセーフティカーが導入され、11位まで順位を落としてレースを終えた。

    「今日はとてもタフなレースだった」とピエール・ガスリーはコメント。

    「ペースが足りず、自分が考えていたようなレースができなかった。リアに苦しみ、かなりのアンダーステアが出ていた。さらに、バーチャルセーフティカーのタイミングも、僕らにとっては不運だった」

    「大波乱のレースになり、表彰台の顔ぶれを見ると、僕たちにも大きなチャンスがあったと思うし、そこに加われなかったことが残念だ。データをよく確認し、なぜ金曜に比べて今日はこんなに苦しくなったのかを理解する必要がある。そして、うまくいった部分も振り返り、アブダビで好結果を出してシーズンを締めくくれるように挑んでいく」