カテゴリー: スクーデリア・アルファタウリ

  • ピエール・ガスリー 「結果に相応しい認識と報酬を得られていない」

    ピエール・ガスリー 「結果に相応しい認識と報酬を得られていない」

    アルファタウリF1のピエール・ガスリーは、2021年シーズンの力強いパフォーマンスが、グリッド上位のチームに移籍するために報われていないことに失望していると語る。

    ピエール・ガスリーのF1トップチームでの戦いは短期間で終わった。2019年にレッドブル・レーシングに昇格したガスリーだったが、チームメイトのマックス・フェルスタッペンのパフォーマンスに匹敵することができず、夏休み中にわずか12戦でトロロッソに降格した。

    それ以来、ピエール・ガスリーの挽回は目覚ましいものであり、2020年にF1イタリアGPで優勝し、さらに2つの表彰台を獲得。アルファタウリにリブランドされたチームでチームリーダーとしての地位を確立した。

    2021年はピエール・ガスリーにとってこれまでで最高のシーズンだった。100ポイントの壁を初めて破って110ポイントを獲得。アルファタウリのチーム創設以来最多となる142ポイントの獲得に貢献した。

    シーズンを通して定期的にトップ8でフィニッシュしていたピエール・ガスリーだが、2022年のレッドブル・レーシングへの復帰が真剣に検討されることはなく、チームはセルジオ・ペレスの残留を決定した。

    ピエール・ガスリーは、アルファタウリが自分にとっては手狭になったとは感じていないが、2021年に達成したことが、レッドブルへの復帰というふさわしい報酬を獲得しなかったと考えている。

    ピエール・ガスリーは「僕の願望、ワールドチャンピオンを戦うという意志は非常に強い。僕はトップで戦うためにF1にいる。それは僕が改善し続けるためのモチベーションになっている」と Auto Motor und Sport にコメント。

    「嘘はつきたくない。あのようなシーズンを届けるのは難しいことだ。そして、レッドブルのシートを獲得した人たちと自分を比較すると、残念だ。数字と結果に基づけば、僕はこのチームで他の誰よりも優れたパフォーマンスを提供した」

    「でも、結局のところ、僕はその認識と報酬を得ることができていない。それを飲み込むのは難しいだ。もちろん、それは僕を失望させている」

    「僕はこのスポーツで何を達成したいのかを知っている。トップで戦いたい。それは変わっていない」

    「来年もそれほど離れることはないと思うけど、2022年にそこになければ、2023年には起こらないという意味ではない。全力を尽くし、自分自身を信じ続けていく」

    「レギュレーションの変更にもかかわらず、アルファタウリが今シーズンと同じくらい良いものになることを願っている」

  • ホンダF1、マクラーレンとの失敗から生まれたレッドブルとの成功

    ホンダF1、マクラーレンとの失敗から生まれたレッドブルとの成功

    ホンダF1は、失敗に終わったマクラーレンとのパートナーシップから多くの教訓を学び、2021年にレッドブルといF1ワールドチャンピオンを獲得してF1を去った。

    マックス・フェルスタッペンのタイトル獲得でホンダF1のレッドブルとのパートナーシップの成功はピークに達したが、2017年になってもパフォーマンスがいかに悪かったかを忘れられがちだ。

    マクラーレンとの3年間の最後シーズンの間、ホンダF1は絶望感に苦しみ、会議室ではF1プロジェクトを終了させたいとの願望があった。数シーズン後、結局、ホンダはF1から撤退した。しかし、それは目覚ましい変革の後、F1ワールドチャンピンで優勝したプロジェクトとして終了した。

    ホンダがマクラーレンと共にF1に復帰することが2015年に計画されたとき、両当事者は大きな期待と確信を持ってそれを話し合っていた。

    しかし、最初のハイブリッドF1エンジンには最初から欠陥があり、マクラーレンが2014年末のシーズン後のアブダビテストで暫定マシンを走らせた瞬間から警告の兆候が見られた。MP4-29H / 1X1は、2日間で5ラップしか走行できず、ラップタイムを設定できなかった。

    これは、マクラーレンがホンダF1に当初の計画よりも1年早く参入するよう圧力をかけ、準備が非常に不十分だったことが一因だった。

    そして、生産されたパワーユニットは、マクラーレンが空力の利点を求めて密にパッケージ化された「サイズゼロ」のコンセプトを実現するために妥協したレイアウトを特徴とした。コンプレッサーはV6バンク内に取り付けられ、その結果、ライバルよりも小さくなった。

    結果として、大幅にパワーが不足し、ひどく信頼性の低いエンジンと悲惨な2015年シーズンが生まれた。

    2016年にこのコンセプトを継続することは、少なくともホンダF1が信頼性を向上させることができることを意味したが、根本的なパフォーマンス不足は依然として問題だった。それが2017年の大規模なオーバーホールを引き起こした。

    ホンダF1は、メルセデスのソリューションを反映したスプリットターボとコンプレッサーを備えた新しいエンジンレイアウトを採用。それは非常に未知であったため、リスクを伴うことを知っていた。だが、その後の大規模な闘争を予想することはできなかった。

    プレシーズンテストは、ダイナモでは現れなかったオイルタンクの問題によって破壊された。そして、それが解決され、マイレージ数が最終的に増加したとき、他のより根本的な問題が発生しました。主にMGU-Hだ。

    ホンダはすでに高回転のMGU-Hを適切に機能させるのに苦労し、信頼性の理由から低回転で走らせなければならず、エンジンの出力は大幅に低下した。本来ならば、6戦を戦わなければならないはずのMGU-Hは、いくつかのレースで2戦しか管理することができなかった。

    ホンダのマネージングディレクターである山本雅史は、バーレーンでMGU-Hが何基も故障したバーレーンがF1プロジェクトの最も困難な瞬間として振り返っている。

    マクラーレンとのパートナーシップが終了した後、ホンダF1のテクニカルディレクターに就任した田辺豊治は当時のことを以下のように振り返った。

    「私はF1プロジェクトを外部から見ていました」と田辺豊治は語る。

    「非常に厳しかったです。勝つことは非常に難しいことに気づきましたが、人々はその欲求を達成するために非常に激しくに成長していました」

    「ホンダはシリーズに参加したら勝つ必要があります。それが我々の願いであり、ホンダの精神です。人々はその欲求を理解しています。そして、彼らは非常に苦労していました」

    「兆候は見えませんでした。光を見ることができず、ひたすら作業、作業、作業・・・失敗、ノーパワーという感じでした」

    2017年が進むにつれ、ホンダF1はその惨めなフォームを修正するために頻繁なアップデートを導入したが、マクラーレンがもはや信頼を失っていることは明らかだった。そして、ホンダF1は、開発スケジュールを逃し、F1ベルギーGPでアップデートが導入されず、両マシンがリタイア。続くF1イタリアGPでもダブルリタイアに終わった。

    マクラーレンは、モンツァの後に「落胆して不満を感じた」と語り、その時点でマクラーレンはホンダF1と決別することが決定した。3年間のマクラーレンとホンダF1のコラボレーションは、60レースで133ポイントという悲惨な記録で終わります。ポールも勝利も、表彰台もなかった。

    それは、マクラーレン・ホンダの黄金時代を繰り返すという高い野心からは程遠いものだった。そして、この期間中のホンダ内部の絶望は明らかだった。

    「将来への希望を実感できなかったのは初めてでした」と山本雅史は語る。

    「取締役会のメンバーの中には 『なぜこんなことを続けるのか? なぜ辞めないのか?』と言っている人もいました」

    「私もそれもいいかもしれないと思いました。チャンピオンシップを目指して戦うことなど想像もできませんでした」

    「光がありませんでした」

    信頼の欠如は、マクラーレンとホンダF1自身をはるかに超えて広がった。ザウバーでさえ鼻を上に向けた。忘れられがちだが、マクラーレンのパートナーシップが限界点に達した頃、ホンダF1はザウバーから2018年にホンダのF1エンジンを搭載するという契約をキャンセルすると言われた。

    これはホンダにとって不名誉な瞬間と呼ばれるかもしれない。経済的な状況から1年落ちのフェラーリのF1エンジンを搭載していたチームから拒否されたのだ。ザウバーはホンダに「ありがとう。だが、ノーサンキュー・・・」と伝えた。

    予定されていたザウバーとの契約は、マクラーレンとホンダが分離するというニュースの数か月前の夏休みの直前に終了した。

    これはホンダのF1プログラムの未来を危険にさらした。ホンダをF1に維持する唯一の方法は、トロロッソとの契約だが、トロロッソはルノーとの契約から抜け出す必要があった。

    したがって、マクラーレンとホンダの決別がシンガポールで発表されたとき、それは孤立した発表ではなかった。他にいくつもの契約が絡んでいた。

    トロロッソは2018年にカルロス・サインツをリリースしてルノーに貸し出し、ルノーはその見返りにトロロッソとのエンジン契約からリリースし、トロロッソとホンダF1は新しいエンジンパートナーシップを発表することができた。

    これに関連して、ルノーとレッドブルは、2018年末に決別することを事実上に確認した。ホンダF1がトロロッソとのパートナーシップで成功を証明できれば、将来のレッドブル・ホンダのプログラムへと繋がるというものだった。

    これを実現するために、マクラーレン(そしてザウバーさえも…)の明白で公然とした不信任決議に直面したホンダF1は、そのプロジェクトを信じる誰かを必要としていた。山本雅史は、ホンダの忠実な日本のファン層でさえも分裂したと述べた。

    幸いなことに、ホンダF1がまだ結果は出ないものの成し遂げてきた進歩は、レッドブルF1の首脳陣が2017年半ばまでにすでに受け入れられるものだった。

    しかし、ヘルムート・マルコやクリスチャン・ホーナーというレッドブルF1の上層部とホンダF1とのより緊密な関係を築き始める前に、レッドブル・ファミリーでホンダF1のプロジェクトを救うですでに重要な役割を果たした人物がいた。

    「ホンダにはそれができると言ったのは実際にはフランツ・トストでした」と山本雅史は明かした。

    「彼は取締役会のメンバーと話し、挽回するためには継続しなければならないと言ってくれました。ヘルムート(マルコ)と話す前に、我々はフランツと少し話をしました」

    当時トロロッソとして知られていたチームとフランツ・トストの貢献は、ホンダF1のストーリーのなかで過小評価されがちだ。トロロッソは、ホンダF1との2戦目となるバーレーンで4位でフィニッシュし、マクラーレンが過去3年間に達成したことをすべて上回った。

    オフトラックでは、トロロッソは完全にオープンなコミュニケーションに重点を置き、ホンダF1がより大胆で、より要求の厳しいものを生み出すことを奨励した。チームがエンジンサプライヤーに何をすべきかを指示する代わりに、妥協をはるかに受け入れた。トロロッソだけでなく、F1全般およびFIAとのやり取りも改善された。

    「以前と比べて、F1やチームと同じように、F1の他のマネジメントとより多くのコミュニケーションをとることができるようになりました」と山本雅史は語った。

    「おそらく、それは技術的な面でも少し役立ったと思います。我々はたくさんの情報を得ることができ、いくつかの交渉をすることができるようになりました。それはF1で生き残るのに役立ちました」

    「マクラーレンのときは、彼らは『我々は政治とすべてを世話するので、あなたたちはとにかくエンジンを作ることに集中してくれ』と言っていまいた。それが役割でした」

    「レッドブルと始めた後、我々はもう少し踏み込んできました。私自身の変化は、トロロッソと始めた後、フランツが『F1と話すべきだ、FIAと話すべきだ』と言ってくれたことです」

    トロロッソへの切り替えは、ホンダF1にとって新鮮な空気の息吹だったが、結果に大きな変化は見られなかった。トロロッソは2017年のマクラーレンよりも3ポイント多くポイントを獲得するにとどまった。

    だが、これは大きな驚きではなかった。ホンダF1は、できるだけ早く開発するために新しい仕様をもたらすように奨励され、グリッドペナルティを受けることを許されていた。レッドブルがルノーを離れ、ホンダに適切にコミットすることを確信したことで、上半期のパフォーマンスと進歩はすでに非常に価値があることが証明されていた。

    舞台裏では、それはホンダを道に導くのにも役立った。田辺豊治はテクニカルディレクターとして採用され、ホンダの自動車工学の伝説である浅木泰昭がHRD-Sakuraで開発を担当した。この構造はマクラーレンとでは実装できなかった。

    「マクラーレンのプロジェクトを続けていたとしても、我々ができたとはあまり思えませんし、マクラーレンも成功できなかったと思います」

    「最大の理由は、おそらく我々が始めた形が実際には正しくなかったということです。したがって、マクラーレンでは不可能だった正しい形またはコミュニケーションでプロジェクトを始める必要がありました」

    「そして、レッドブル・レーシングとトロロッソとはそれができました。それが非常に重要でした」

    「我々はゼロから始めました。それはリスタートでしたし、我々はそれを必要としていました」

    トロロッソのシーズン中、特にレッドブルでの最初の年に、ホンダはチーム構成と開発アプローチの変化から恩恵を受けた。

    最優先事項は、適切な信頼性を確保することだった。田辺豊治がF1テクニカルディレクターとして任命され、すべてのトラックサイドオペレーションを担当することで、ホンダがその問題に対処する方法に顕著な改善が見られた。

    以前のホンダF1であれば、一度に複数の開発分野に取り組み、それらのいずれにおいても必要な進歩を遂げないという失敗を犯していた。

    田辺豊治のアプローチは違った。彼はワークフローにさらに多くの構造を与え、トラックサイドオペレーションとさくらおよびミルトンキーンズの研究開発センターとの間のコミュニケーションを改善させた。それによって、ホンダF1は懸念のある分野をより優先し始めた。この狭い焦点は開発をスピードアップし、より良い成功率を保証した。

    その一例が、ホンダの日本のジェットエンジン部門とのコラボレーションの結果としてもたらされた、2018年後半のMGU-Hの重要な改善だった。これは、ホンダF1が信頼性を管理する上で重要なステップだった。そうすることで、開発の優先順位を変えることができた。

    「問題の解決に多くの時間を費やしました」と田辺豊治は語った。

    「それはある意味でネガティブな展開であり、常に何かを取り戻そうとしていました」

    「その後、2018/19年に、我々はポジティブな開発サイクルに移行できると感じました。ある程度の信頼性を達成した後、以前よりもパフォーマンスを向上させる時間ができ始めました」

    「それは大きな変化でした」

    田辺豊治がF1プロジェクト全体の構造を強化すると同時に、ホンダの長年の男である浅木泰昭がHRD-Sakuraをまとめあげた。

    二人は、ホンダF1のマネージングディレクターである山本雅史の下で働き、この三角形の構造は非常に効果的な働き方を生み出した。

    たとえば、浅木泰昭はMGU-Hの進歩に勇気づけられ、HondaJetとの別のコラボレーションを追求した。今回はターボ内のブレードの設計についてだった。

    これらの段階的な進歩がなければ、ホンダF1が2021年に行った積極的で革新的な変更を行うことができなかっただろう。2021年には内燃エンジンと、後にエネルギーストアを改良した。

    このような短期間でコンセプトの見直しに取り組む自信を支えたのは、両方のレッドブルチームとの緊密な協力関係であり、ホンダF1の信頼とコラボレーションの感覚は、マクラーレンとはまったく別物だった。

    田辺豊治は、以前ホンダF1の最後のワークスチームとなる第3期に仕事をしていたが、レッドブルの組織との緊密な関係はコミュニケーションと妥協という点でワークスチームに近かったと語る。

    「2007年と2008年にシャシー側とエンジン側が非常に緊密に連携して2009年のマシンを作り上げました」と田辺豊治はThe Raceに語った。

    「ある意味、トロロッソとレッドブルでも同じように感じました。我々はお互いに何をしたいのかを話し合ってからマシンのパフォーマンスに最適な決定のために歩み寄りました」

    「我々はオープンなマインドで本当に緊密に協力しました。そして、我々は『チームとPUサプライヤー』とは異なる経験で非常に快適に仕事をすることができました」

    実質的に、レッドブルとの年月は、マクラーレンとのパートナーシップで意図されていたものに発展した。マックス・フェルスタッペンが勝利を収め、最終的に2021年のF1世界選手権を制覇するまでに、ホンダF1の組織とパワーユニットは当初の設定とは大幅に異なっていた。

    2017年の変化とそれに続く悲惨なシーズンがなければ、それは実現しなかっただろう。マクラーレンとホンダのパートナーシップの失敗が、レッドブル・ホンダの成功を可能にした。

  • アルファタウリF1の角田裕毅 「2022年シーズンは本当に重要な年になる」

    アルファタウリF1の角田裕毅 「2022年シーズンは本当に重要な年になる」

    アルファタウリF1の角田裕毅は、2022年にどこを改善する必要があるかを分かっており、いかに重要なシーズンであるかを認める。

    角田裕毅は、ルーキーイヤーの前半戦が自分にとってどれほど厳しいものであったかを考えれば、アルファタウリF1が2度目のチャンスを与えてくれたことに“驚いた”と認めている。初年度はチームメイトのピエール・ガスリーに大きなパフォーマンス差をつけられた。

    角田裕毅は、シーズンが進むにつれて運命を改善するためにいくつかのライフスタイルの変更を経験した。イングランドからイタリアに転居し、チームのファエンツァのファクトリーの近くに引っ越した。シーズン序盤は“怠惰なろくでなし”だったと語る角田裕毅は、オフシーズン中は禁酒して、プレシーズンはフィットネス強化に取り組むと宣言している。

    ルーキーイヤーに多くの初めてのトラックをドライブし、F1カレンダーをフルに戦った経験を積んだ今、角田裕毅は、2022年は安定してピエール・ガスリーと戦うことができる“材料”が揃っていると語る。

    「2022年は私にとって本当に重要な年になるでしょう」と角田裕毅はGPFansに語った。

    「チームのマシンのペースがどうなるかは分かりませんが、パフォーマンスを上げる必要があります。もちろん、チームメイトを倒す必要があり、より一貫したレースが必要です」

    「しかし今、僕は自分が改善しなければならないことの詳細を知っています。これを改善すれば、彼を倒したり、チームメイトを倒したり、一貫したレースができると思っています」

    「前進するためには、そういった全てのこと、すべての材料があると思っています。そういう意味では、本当にいい準備の年だったと思います」

    2022年のF1レギュレーションによって、F1マシンは完全に新しいものとなり、ドライバーにとってもクリーンな状態を提供する。2021年のコンストラクターズチャンピオンシップで6位で終えたアルファタウリF1は、良いフォームを維持したいと考えている。

    角田裕毅は、アルファタウリF1の前進を支援するために常にトップ10に入る必要があることを認める。2021年、ピエール・ガスリーは角田裕毅の3倍以上のポイントを獲得している。

    「良いマシンならば、一貫してポイントを獲得して、良い結果を出したいという意欲があります」と角田裕毅は語った。

    「悪い状況であっても、悪いマシンだったり、ペースが悪い場合でも、まだマシンを開発することができます。そして、僕は自分自身のためにマシンをより速く開発する方法を知っています」

  • アルファタウリF1代表 「ピエール・ガスリーはまだピークに達していない」

    アルファタウリF1代表 「ピエール・ガスリーはまだピークに達していない」

    アルファタウリF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは、ピエール・ガスリーが2021年シーズンの過程でチームに与えた影響と改善を称賛した。

    ピエール・ガスリーは、F1グリッドで最も人気のあるドライバーの一人であり、2019年シーズン途中にレッドブル・レーシングから姉妹チームのトロロッソ(現アルファタウリ)に降格した後も、チームリーダーの役割で優れた仕事をしている。

    それ以外、ピエール・ガスリーは、2019年のF1ブラジルGPで2位表彰台、2020年のF1イタリアGPで優勝、そして、昨シーズンはF1アゼルバイジャンGPで3位表彰台を獲得する。レッドブル・レーシングに復帰してマックス・フェルスタッペンとチームを組む可能性は断たれており、上位チームが獲得する可能性をさらに高めている。

    過去数シーズンのピエール・ガスリーの傑出したパフォーマンスと一貫した結果を考えれば、すでにドライバーとして完成していると考えるかもしれないが、現在のボスであるフランツ・トストは、25歳のガスリーはまだドライバーとしてはピークに達していないと信じている。

    「彼には素晴らしいポテンシャルがある」とフランツ・トストはGPFansに語った。

    「重要なのは、私は彼がまだ改善できると感じていることだ。このレベルにいる場合、それは決定的だ。来年、彼に競争力のあるマシンを提供すれば、彼は100パーセントそこにいるだろう」

    さらにフランツ・トストは、ピエール・ガスリーが2021年シーズンを通じて改善したと感じている多くの分野を明らかにし、現在ガスリーの兵器庫に持っている多くの武器を紹介した。

    「ドライビングから、マシンのセットアップ方法、タイヤの管理方法まで彼は今、経験を持っている。彼はレースを読むことができる。それは非常に重要だ。今年はさらに大きな前進、本当に大きな前進を遂げた」

    「改めて言うが、我々のマシンが2022年に機能すれば、彼はそこにいるだろう」

    ピエール・ガスリーは、2021年に15回の入賞を果たし、そのうちの9回がトップ6以内という好成績を収め、F1キャリアで最多となる合計110ポイントを獲得した。

  • ホンダF1 「エンジン開発ではフェルスタッペンのフィードバックを重視した」

    ホンダF1 「エンジン開発ではフェルスタッペンのフィードバックを重視した」

    ホンダF1は、エンジンを供給した他のドライバーよりもマックス・フェルスタッペンからのフィードバックを開発において重視したと明かす。

    マックス・フェルスタッペンは、劇的で物議を醸したF1アブダビGPのファイナルラップでルイス・ハミルトンを獲得して自身初のF1ワールドチャンピオンを獲得し、ラストイヤーのホンダF1にタイトルをもたらした。

    2021年シーズン限りでF1から撤退するホンダにとって、トロロッソ/アルファタウリに4年間、レッドブルに3年間のエンジン供給を終えるには理想的な去り際となった。

    2022年の開発を前倒しして2021年に持っているすべてを投入して新型F1エンジンを開発し、それ以上の機会がないことを知っていたホンダF1は、パフォーマンスをどのように改善できるかを見極めるために、レッドブル・レーシングとアルファタウリの4名のドライバーからの意見を歓迎した。

    だが、ホンダF1は、提供された情報のクオリティに関して、アルファタウリのピエール・ガスリーと角田裕毅、そして、レッドブル・レーシングのチームメイトであるセルジオ・ペレスよりも、マックス・フェルスタッペンのフィードバックを重視した。

    「マックスのスポーツにおける成果については何も言う必要はありません。それらは我々にとっても今までに例のないものです」と山本雅史はオランダのMotorsportに語った。

    「しかし、スポーツの成果だけではなく、彼のフィードバックも我々にとって非常に重要でした」

    「彼は非常に速いドライバーであり、その能力のある人からの詳細なフィードバックは我々の開発を加速させました。4人のドライバーすべてが貴重なフィードバックを提供しましたが、マックスは特にそうだった」

    公平を期すために、少なくともその点ではセルジオ・ペレスと角田裕毅にはハンデがあった。

    セルジオ・ペレスは2021年にレッドブル・レーシングで最初のシーズンを迎えたが、マクラーレンとフォースインディア/レーシングポイントでの過去8回のキャンペーンでメルセデスのF1エンジンで戦っており、ホンダのF1エンジンは初体験だった。一方、角田裕毅はF3とF3をわずか1シーズンずつ経験しただけでF1デビューを果たしている。

    山本雅史は、レッドブル・パワートレインズにとっての“移行期”についても語り、ホンダF1は、エンジンプログラムへの完全な以降をスムーズに行うためにサポートを続けていくと述べた。

    「レッドブルとアルファタウリの最高のパフォーマンスを確実にサポートしますが、関係は異なります」と山本雅史は語った。

    「もちろん、それは挑戦ですが、チームとしてのレッドブルがさらに統合された方法で働きたいと望んでいることも事実です。すべてを社内で生産することで、それが可能になります。ホンダとして、彼らができるように支援したいと思っています」

  • ホンダF1 田辺豊治TDが見た“ブラウンGPとレッドブルの開発の類似点”

    ホンダF1 田辺豊治TDが見た“ブラウンGPとレッドブルの開発の類似点”

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、第3期の最後に『ブラウンGP BGP001』としてタイトルを獲得することになった2009年の『幻のホンダ RA109』を開発していたときの状況と、レッドブルおよびアルファタウリとの関係の類似点を語った。

    ホンダF1のラストイヤーとなった2021年、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがホンダのF1エンジンでメルセデスのルイス・ハミルトンとの激戦を制してタイトルを獲得。ホンダのF1エンジンとしては1991年のアイルトン・セナ(マクラーレン・ホンダ)以来となるドライバーズタイトルとなった。

    ホンダF1がタイトル獲得チームの一員となったのは30年ぶりだが、10年ほど前にタイトル獲得マシンで大きな役割を果たしていた。

    ホンダは、2008年末で第3期のF1プロジェクトを終了して撤退。現在のメルセデスF1の母体となったブラックリーのチームと、2009年に向けて開発していた『ホンダ RA109』をロス・ブラウンに売却。メルセデスのF1エンジンを搭載して『ブラウンGP BGP001』として生まれ変わったマシンは、両方のタイトルを獲得した。

    田辺豊治は、第3期のワークスチームでのマシン開発は、レッドブルおよびアルファタウリのマシンでの作業方法と類似していたと語る。

    「2007年と2008年にシャシー側とエンジン側が非常に緊密に連携して2009年のマシンを作り上げました」と田辺豊治はThe Raceに語った。

    「ある意味、トロロッソとレッドブルでも同じように感じました。我々はお互いに何をしたいのかを話し合ってからマシンのパフォーマンスに最適な決定のために歩み寄りました」

    「我々はオープンなマインドで本当に緊密に協力しました。そして、我々は『チームとPUサプライヤー』とは異なる経験で非常に快適に仕事をすることができました」

    ホンダは、マクラーレンがバックマーカーに転落した悲惨なF1復帰3シーズンの後、トロロッソ(現アルファタウリ)にF1エンジンの供給を開始した。

    新しいパートナーとの関係はすぐに良くなったが、田辺豊治は、信頼性の問題を解決して初めてF1パワーユニットの開発に着手することができたと感じている。

    「問題の解決に多くの時間を費やしました」と田辺豊治は語った。

    「それはある意味でネガティブな展開であり、常に何かを取り戻そうとしました。そして、2018/19年には、ポジティブな開発サイクルに移行できたと感じています。ある程度の信頼性を達成した後、以前よりもパフォーマンスを向上させる時間ができてきました」。

    「それは大きな変化でした」

  • ホンダF1 山本雅史MD 「トストさんがF1に留まるよう説得してくれた」

    ホンダF1 山本雅史MD 「トストさんがF1に留まるよう説得してくれた」

    ホンダF1のマネージングディレクターを務めた山本雅史は、マクラーレンとの大失敗の後、レッドブルとともにF1に留まるようにホンダを説得する手助けをしてくれたのはアルファタウリF1のチーム代表であるフランツ・トストだったと語った。

    ホンダは、2015年にマクラーレンのワークスパートナーとしてF1に復帰したが、3シーズンの間に信頼性と競争力のあるパワーユニットを供給することができなかった。

    マクラーレンとホンダF1の関係は最終的に崩壊し、早期にパートナーシップは終了することになった。トンネルの先に光が見えなかったホンダは、F1撤退を検討した。

    「将来への希望を実感できなかったのは初めてでした」と山本雅史は The Raceに語った。

    「取締役会のメンバーの中には 『なぜこんなことを続けるのか? なぜ辞めないのか?』と言っている人もいました」

    「私もそれもいいかもしれないと思いました。チャンピオンシップを目指して戦うことなど想像もできませんでした。光がありませんでした」

    マクラーレンとの最終年に、ホンダはレッドブルからマクラーレンへのエンジン供給を引き継ぎ、レッドブル・レーシングが2019年にホンダのF1パワーユニットを採用する前の追加開発年として2018年にトロロッソに割り当てることについて話し合った。

    ホンダがF1での将来について熟考したとき、フランツ・トストはエンジンサプライヤーにその信念を納得させ、F1へのコミットメントを維持するために最善を尽くした。

    「ホンダにはそれができると言ったのは実際にはフランツ・トストでした」と山本雅史は明かした。

    「彼は取締役会のメンバーと話し、挽回するためには継続しなければならないと言ってくれました。ヘルムート(マルコ)と話す前に、我々はフランツと少し話をしました」

    F1で留まり、レッドブルとトロロッソと協力することに合意したことで、ホンダのパフォーマンスと信頼性の問題は大幅に改善された。これは主に、パートナーだけでなく、F1全般およびFIAとのやり取りが改善されたためでもあると山本雅史は語る。

    「以前と比べて、F1やチームと同じように、F1の他のマネジメントとより多くのコミュニケーションをとることができるようになりました」と山本雅史は語った。

    「おそらく、それは技術的な面でも少し役立ったと思います。我々はたくさんの情報を得ることができ、いくつかの交渉をすることができるようになりました。それはF1で生き残るのに役立ちました」

    「マクラーレンのときは、彼らは『我々は政治とすべてを世話するので、あなたたちはとにかくエンジンを作ることに集中してくれ』と言っていまいた。それが役割でした」

    「レッドブルと始めた後、我々はもう少し踏み込んできました。私自身の変化は、トロロッソと始めた後、フランツが『F1と話すべきだ、FIAと話すべきだ』と言ってくれたことです」

    「マクラーレンのプロジェクトを続けていたとしても、我々ができたとはあまり思えませんし、マクラーレンも成功できなかったと思います」

    「最大の理由は、おそらく我々が始めた形が実際には正しくなかったということです。したがって、マクラーレンでは不可能だった正しい形またはコミュニケーションでプロジェクトを始める必要がありました」

    「そして、レッドブル・レーシングとトロロッソとはそれができました。それが非常に重要でした」

    「我々はゼロから始めました。それはリスタートでしたし、我々はそれを必要としていました」

  • ピエール・ガスリー 「角田裕毅はこれほど苦労するとは予想していなかった」

    ピエール・ガスリー 「角田裕毅はこれほど苦労するとは予想していなかった」

    アルファタウリF1のピエール・ガスリーは、F1のミッドフィールドのドライバーの能力の高さが、チームメイトの角田裕毅のルーキーイヤーに苦闘に貢献したと考えており、角田にとって彼らに対処するのは“簡単ではなかった”と語る。

    2021年の傑出したドライバーのひとりとなったピエール・ガスリーは、2021年シーズンを通して角田裕毅を完全に上回り、アルファタウリ・ホンダF1でチームメイトの3倍以上のポイントを獲得した。

    角田裕毅は、最終戦F1アブダビGPの予選で唯一ピエール・ガスリーを上回り、自己ベストとなる4位フィフィニッシュを果たしたが、決勝でもガスリーに遅れをとることがよくあった。

    シーズン途中から、2020年にレッドブルのF1ドライバーを務めたアレクサンダー・アルボンが、角田裕毅の非公式のメンターの役割を任せられたが、ピエール・ガスリーは、自分の仕事をやり遂げるときにチームメイトに手を貸すことは難しいと認める。

    「自分のことに集中するのは非常に多くのエネルギーを必要とするので、それは難しい」とピエール・ガスリーは記者団に語った。

    「裕毅の言っていることを聞くと、彼はデータを見て、チームとの仕事の仕方を見て、そして、僕のアプローチを見るだけで、かなり多くのことを学んだと思う」

    しかし、ピエール・ガスリーは、ミッドフィールドのドライバーたちのクオリティの高さも、F2で好成績を収めた後、角田裕毅がF1に適応するのに苦労した一因になったと考えている。

    ミッドフィールドには、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、キミ・ライコネン(アルファロメオ)という元F1ワールドチャンピオンがおり、彼らでさえ、シーズンの大半をポイント圏外で終えている。

    角田裕毅は、シーズン序盤は“怠惰なろくでなし”だったと認め、新シーズンに向けてフィジカル面を改善する必要があると語っている。

    「彼が言っている感じでは、おそらくそれほど苦労するとは期待していなかったと思う」とピエール・ガスリーは付け加えた。

    「現時点のF1のミッドフィールドのレベルは本当に厳しい。アストンマーティンには4回のワールドチャンピオン(ベッテル)、アルピーヌには2回のワールドチャンピオン(アロンソ)がいて、フェラーリは非常に強力なラインナップだし、マクラーレンも非常に強力なラインナップだ。アルファロメオにさえチャンピオンであるキミがいた」

    「レベルは本当に高く、おそらくここ数年よりも高いかもしれない。ルーキーが入ってくるのに簡単ではなかったのは確かだ」

  • 【動画】 角田裕毅とピエール・ガスリーの最終2戦の舞台裏に密着

    【動画】 角田裕毅とピエール・ガスリーの最終2戦の舞台裏に密着

    アルファタウリ・ホンダF1は、角田裕毅とピエール・ガスリーの最終2戦の舞台裏に密着した動画を公開した。

    動画は、第21戦 F1サウジアラビアGPの準備からスタート。アルファタウリのアパレルの紹介動画のメイキングや、グッズにサインをしながら角田裕毅とピエール・ガスリーが『子供は何人ほしい?』『どんな名前をつける?』といった二人の仲の良さを感じさせる会話も。

    最終戦F1アブダビGPでは、教育係であるアレクサンダー・アルボンと過ごしたり、チームの集合写真撮影でホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史とスペシャルヘルメットについて語る角田裕毅、ピエール・ガスリーがレース後に山本雅史にヘルメットをプレゼントするシーンなどが収められている。

  • アルファタウリF1代表 「角田裕毅の無線は彼自身とチームを傷つける」

    アルファタウリF1代表 「角田裕毅の無線は彼自身とチームを傷つける」

    アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは、角田裕毅が無線で冷静さを失う傾向があることは、彼自身とチームの両方を傷つける可能性があることを認めている。

    ルーキーの角田裕毅は、シーズン序盤にスランプとともに無線での暴言が悪い意味で話題になった。シーズン後半に成績が減ってくるととに、無線での下品な言葉遣いも幾分少なくなってきた。

    「後悔しています。僕はいつも自分の言うことをコントロールしようとしますが、難しいこともあります。頑張っています。いつも改善したいと思っています」と角田裕毅はFormula1.comに語った。

    アルファタウリ・ホンダF1のチームプリンシパルであるトストは、角田裕毅と無線について話したことがあるが、ドライバーが熱くなっているなかで冷静さを保つのは難しいかもしれないことも認めている。

    「彼に『これは言うな。君のイメージに良くない。チームにも良くない。静かにしていろ』と言うことはできる」とフランツ・トストは語る。

    「彼はバイザーを閉じ、マシンの中に座って、問題を抱えている。どんな理由であれ、彼は動揺ている。人々は、これがF1カーであることを理解しなければらない。ドライバーからの攻撃があるに違いない。ただ転がっているだけではない。彼らはアドレナリンを持っている必要がある。そうでなければパフォーマンスを示すことはできない」

    フランツ・トストは、感情の爆発が関係者全員に損害を与える可能性があると感じており、角田裕毅が落ち着きを保つことを学ぶことができることを望んでいる。

    「私は彼にそれをしないように要求するだろう。彼は自分自身に叫ぶことができる。ラジオのスイッチを入れずにね。それは彼を傷つけ、そしてそれはチームを傷つける」

    一方、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、角田裕毅のメッセージの他の問題を引き起こす可能性があると考えている。

    「彼の言語はあまり日本的ではない」とマルコは言った。

    「それは彼に日本で悪い評判を与える。彼がその意味を知っているかどうかはわからない」

    角田裕毅は、ルーキーシーズンに32ポイントを獲得し、ドライバーズチャンピオンシップ14位でフィニッシュした。