フェルナンド・アロンソは、2026年F1シーズンで苦戦が続くホンダに対して「100%信頼している」と強調した。一方で、過去のF1プロジェクトのように競争力を得るまで5年、6年と待つことはできず、「2年か3年が最大」と明確な期限も示している。
アストンマーティンとホンダは2026年からワークスパートナーとして新たな時代をスタートさせたが、ここまでは信頼性とパフォーマンスの両面で期待した水準に届いていない。
「ホンダを100%信頼している」
「そう、100%だ。ホンダのコミットメントは非常に大きいと思っている」
アロンソはF1イタリアGPを前にした木曜日、ホンダへの信頼についてそう語った。
「日本にある施設は世界でも最高レベルのひとつだ」
「パワーユニットの人員やマネジメントも、ホンダが言っているように強化されているし、以前のプロジェクトに携わっていた多くの人たちも今回のプロジェクトに戻ってきている」
「だから僕には疑いはない。ホンダを100%信頼している。ただ、そのプロセスを何とか短縮する必要がある」
ホンダは2015年にマクラーレンとのパートナーシップでF1に復帰した際、厳しいスタートを経験した。その後、レッドブルとの協力を通じて競争力を高め、最終的にはタイトルを争えるパワーユニットへと成長した。
しかし、45歳となったアロンソにとって、今回も同じだけの時間を待つという選択肢はない。
「残念ながら、僕たちは出だしでつまずいた。このレギュレーションが始まった時点で、望んでいたレベルにはいなかった。でも、ホンダが最終的にそこへ到達することに疑いはない」
「ただ、これまで何度も言ってきたように、前回のように5年や6年も待ちたくはない」
「2年、あるいは最大でも3年でそこまで行きたい」

ザントフォールトの新PU「大きな改善ではなかった」
ホンダは前戦F1オランダGPで新スペックのパワーユニットを投入。アロンソは18番グリッドから9位まで順位を上げてポイントを獲得した。
一方、アストンマーティンもハンガリーGPから大幅に改良したマシンを投入しており、特にコーナリング性能については前進が見られている。
それでもアロンソは、9位という結果を成功として受け止めるつもりはない。
「僕たちは9位だけで満足することはできないし、チームの誰も満足していないと思う」
「ただ、少なくとも自分たちが進んでいる方向が正しいと分かったことは、全員にとっていい後押しになった」
「ブダペスト以降、マシンでは多くのことを変更した。そしてコーナーでは、かなりいいところまで来ていることが分かっているし、そう感じている」
「この哲学と戦略を維持して、この開発ペースで進んでいけば、最終的にはコーナーで最速のマシンのひとつになれるという希望を、シルバーストンにいる全員に与えてくれる」
シャシー側について一定の手応えを感じる一方、ホンダがザントフォールトに投入した新しいパワーユニットについて、アロンソの評価はより厳しいものだった。
「ひとつの項目にはチェックを入れられた。でもエンジン側について言えば、正直なところザントフォールトでは大きな改善ではなかった」
「ドライバビリティに問題があったし、追加されたパワーもザントフォールトでは感じるのが難しかった」
モンツァがホンダ新PUの「本当のテスト」
アロンソは、高速サーキットのモンツァがホンダのアップデートをより正確に評価できる舞台になると考えている。
「モンツァはエンジンにとって、より本当の意味でのテストになるかもしれない」
長い全開区間を持つモンツァでは、ザントフォールト以上にパワーユニットの絶対的な性能やエネルギーマネジメントが重要になる。そのため、ホンダが新スペックで実現したパワー向上をどこまで実際のラップタイムにつなげられるかが焦点となる。
ただし、アロンソは2027年に向けてホンダだけが改善すればいいとは考えていない。アストンマーティン側にもさらなる進歩が必要だと強調した。
「まだ長い道のりがある。来年に向けてシャシーとエンジン、その両方を改善しなければならない。それは絶対に必要なことだ」
「そこが一番重要だ」
アロンソはホンダが最終的に競争力を取り戻すことについて「疑いはない」と繰り返している。その一方で、求めているのは長期的な可能性だけではない。アストンマーティンとホンダがF1で勝利を争うためには、その成長過程を大幅に短縮し、今後2〜3年以内に結果へ結びつける必要があるとの考えを明確にした。
