カテゴリー: アレクサンダー・アルボン

  • アルボンとラティフィがギアボックス交換で5グリッド降格 / F1ロシアGP

    アルボンとラティフィがギアボックス交換で5グリッド降格 / F1ロシアGP

    アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)とニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)は、予選後にギアボックスを変更したため、F1ロシアGPの決勝で5グリッド降格ペナルティを科せられることになった。

    アレクサンダー・アルボンは10番グリッドから15番グリッドに、ニコラス・ラティフィは19位から20位に降格する。

    FIAのテクニカルデリゲートであるジョー・バウアーは、レース前のレポートで、レッドブルとウィリアムズの両方が土曜日の夜にギアボックスの変更を要求したことを確認した。

    「ギアボックスは、関係するチームからの書面による要求(2020年9月26日19:25)に続き、FIA技術代表の承認に置き換えられた。これは、2020年のF1スポーツ規則の第34.2条に準拠している」とアレクサンダー・アルボンのギアボックス交換についてジョー・バウアーは記載。

    「ギアボックスの変更は、6つの連続したイベントが期限切れになる前だった。したがって、2020年のF1スポーツ規則の第23.5a条に準拠していない」

    チームは各マシンのギアボックスを6戦連続で使用する必要がある。ただし、ドライバーが前のレースを完走できなかった場合は、新しいギアボックスを取り付けることができる。

    アレクサンダー・アルボンのペナルティにより、シャルル・ルクレール、ダニール・クビアト、ランス・ストロール、ジョージ・ラッセル、セバスチャン・ベッテルがそれぞれ1グリッドずつ昇格。また、キミ・ライコネンが20番手から19番手に昇格する。

  • アレクサンダー・アルボン 「なぜこのような結果になったのか分からない」

    アレクサンダー・アルボン 「なぜこのような結果になったのか分からない」

    レッドブル・ホンダF1のアレクサンダー・アルボンは、2020年のF1世界選手権 第10戦 F1ロシアGPの予選を10番手で終えた。

    前戦F1トスカーナGPでのF1初表彰台での勢いをつけたいアレクサンダー・アルボンだが、予選ではマックス・フェルスタッペンから1.1秒差の10番手。ピエール・ガスリーにも0.008秒差で敗北を喫した。

    マックス・フェルスタッペンと1.141秒差をつけられた理由を質問させたアレクサンダー・アルボンは「正直に言ってよく分からない」とコメント。

    「今日の予選Q3で何が起こったのか、今の時点ではよく分かっていないので、この後エンジニアたちと一緒に分析をする必要があると思っている」

    「Q1とQ2はまずまずだったけど、他のマシンがQ3でタイムを上げていた中で、僕たちだけが改善することができなかった。マシンのポテンシャルを出し切り、僕もいいラップを走れたと思っていたので、なぜこのような結果になったのか難しいところだ」

    「いくつか小さなことを変えて、あとコンマ数秒上げることはできたかもしれないけど、結果としてはライバルに対してそれ以上の差がついており、何が起こっているのかよく分からないけど、とにかく懸命に作業をするしかない」

    「何台かのマシンがスピンを喫したり、トラックリミットを超えていたけど、それはFP3から予選に向けて風向きが大きく変わったためだと思う。明日もっと順位を上げるために、ここから分析を行う。1コーナーまでの距離が長く、あらゆることが起こり得るので、そのなかで自分たちのできる限りのことを行っていくだけだ」

    関連:F1ロシアGP 予選:ハミルトンが5戦連続PP獲得!フェルスタッペン2番手!

  • アレクサンダー・アルボン 「マシンバランスを最適化できていない」

    アレクサンダー・アルボン 「マシンバランスを最適化できていない」

    レッドブル・ホンダF1のアレクサンダー・アルボンは、2020年のF1世界選手権 第10戦 F1ロシアGP初日のフリー走行を12番手タイムで終えた。

    「ソチは僕たちにとって得意なサーキットの一つだとは過去を見てもいえないコースで、今日のフリー走行を経てもその印象に変わりはなかったように思えた」とアレクサンダー・アルボンは語る。

    「僕とマックス(フェルスタッペン)のマシンそれぞれで違うことを試したので、その中から改善に向けたセットアップを見つけられることを願っている」

    「このレースウイークはハードな一戦になるとは予想していた。昨年に比べて中団争いのレベルが上がっているので、今日のセッションでも分かった通り接戦になることだろう。走った感触はそう悪くはなかったけど、同時に特別に速さを感じることもなかったので、できる限り改善をし、予選に備えるという大きな課題がある」

    「ここのようにタイヤに厳しいサーキットは、どうタイヤをマネージしていくかがカギとなります。マシンの最適なバランスが見つかれば、ショートランで速さをみせることができるし、ロングランになっても同じことがいる。現段階ではどちらの場合でもなにかが足りていないので、明日の予選までに改善点を見つけ出したいと思う」

    関連:F1ロシアGP フリー走行2回目:ボッタス首位でメルセデスがワンツー。ホンダF1勢はフェルスタッペン7番手が最高位

  • アレクサンダー・アルボンが語る『オーバーテイクの美学』

    アレクサンダー・アルボンが語る『オーバーテイクの美学』

    “ミスター・アラウンド・ジ・アウトサイド”と称されるアレクサンダー・アルボンが、自分のドライビングスタイルやF1ドライバーとしての矜持について語った。

    2020年のF1世界選手権 第9戦 F1トスカーナGPでアレクサンダー・アルボンがスタイリッシュにF1キャリア初表彰台を記録したが、実はもっと前に記録されると予想されていた。なぜなら、このタイ国籍ドライバーは他のドライバーを華麗に抜き去る才能を備えているからだ。

    また、アレクサンダー・アルボンはアウトサイドから長い距離を走ってライバルたちをオーバーテイクすることを厭わないため、“ミスター・アラウンド・ジ・アウトサイド / Mr. Around The Outside” というニックネームを授かっている。本人はこのスタイルについて、インサイドが空いているなら飛び込みたいがラインを閉められてしまう時が多いので、仕方なくアウトサイドから仕掛けていると説明している。

    アレクサンダー・アルボンが自分のスタイルと、自分のスタイルにフィットするサーキットについて語った。

    「僕のレーシングスタイルは僕の性格とは大きく異なっていると思う。ヘルメットを被っていない時の僕はのんびりしていてお気楽だけど、レーストラックの上ではかなりアグレッシブだ。ハンドリングは冷静だけど、ムーブやアタックは大胆なんだ。狙っていたポジションよりも低いポジションからスタートするレースでは、ライバルたちを抜いてポジションを上げていかなければならないから理想のレースとは言えないけれど、何よりも楽しいんだ」とアレクサンダー・アルボンは語る。

    アグレッシブなスタイルと自信と共にアウトサイドから豪快にオーバーテイクを仕掛けるアレクサンダー・アルボンには、そのドライビングを最大限活用してベストリザルトを引き出せる “相性の良いサーキット” がいくつかある。アレクサンダー・アルボンが説明する。

    「僕が大好きなのは、ブレーキングの回数が少ない高速サーキットだ。だから、シルバーストンと鈴鹿は最高だし、スパも相性が良いね。これらのサーキットではF1マシンをドライブしているっていう実感が得られる。逆にモンツァはそんなに好きじゃない。スピードが感じられないからね。ダウンフォースが得られないからマシンが落ち着かない。でも、シルバーストンは高速サーキットでダウンフォースが得られるから別世界のフィーリングが得られるんだ。まさにアンビリーバブルだよ」

    アレクサンダー・アルボンは今年F1で2シーズン目を迎えているヤングドライバーのひとりで、長年の経験を持つベテランドライバーに囲まれている状況だが、本人はどのライバルも同じだと考えている。アレクサンダー・アルボンが説明する。

    「それぞれが独自のアタックとディフェンスのスタイルを持っているし、経験豊かなドライバーは限界を知っているから無理をすることはない。そういうベテランとレースするのはクールだけど、僕は気圧されていない。ただのライバルドライバーとして捉えている」

    トスカーナGPのアレクサンダー・アルボンは、ダニエル・リカルドを “アラウンド・ジ・アウトサイド” して3位でフィニッシュし、本人(とタイ)にとって初のF1表彰台を記録したが、彼にはレースでは常にアグレッシブなドライブをするべきだという強い信念がある。

    「常にプッシュするべきだよ。なぜなら、レースではどのライバルも自分の前に出ようとするわけだからね。タイトル争いに加われていて、レースを快適に進められているなら、無理にアタックする必要はないと思うかもしれない。でも、そういう状況でもプッシュしてアグレッシブなドライブをするべきだと思う」

    F1ドライバーの心の中は「アタックする」と「チームのため」の間で常に揺れているように思えるが、リスクを負って前に出る姿勢がなければ、そもそもF1ドライバーになることはできない。アレクサンダー・アルボンが続ける。

    「前走するマシンを5m先に捉えて、強烈なムーブで前に出ようとする瞬間まではチームのためになるべくポジションを上げることを考えている。そういうアタックの瞬間、リスク&リワードの瞬間はF1ドライバーを魅了する。でも、結局のところチームにとって一番大事なのはポイントだということは全員が理解しているよ」

    表彰台を記録したアレクサンダー・アルボンはギアをさらに上げて成長を続ける準備ができている。アレクサンダー・アルボンは次のように締め括っている。

    「自分のパフォーマンスをひとつずつ評価して、自分自身と厳しい現実を直視することで僕たちは成長していく。信頼できる仲間に囲まれ、自分が成長させたいエリアに集中して、ポジティブな結果を次に活かしていくことが重要だね」

  • アレクサンダー・アルボン 「1戦ごとにマシンは着実に進歩している」

    アレクサンダー・アルボン 「1戦ごとにマシンは着実に進歩している」

    レッドブル・ホンダF1のアレクサンダー・アルボンが、2020年のF1世界選手権 第10戦 F1ロシアGPへの意気込みを語った。

    「3連戦が続いたのは、かなり過酷だったね(笑)。オフの期間はあっという間に過ぎてしまったけど、みんなも同じ感覚だったと思う」とアレクサンダー・アルボンは語る。

    「前回の3連戦は特に長く感じたので、家で過ごす時間を取れてよかった。とはいえ、1レースでも3連戦でも、常に気合を入れて準備しているという点ではあまり違いはないけど、今回のように通常のレースウイークになるのはいいことだ」

    「ムジェロでのF1初表彰台を振り返りったけど、心からうれしくて、サポートしてくれたチームには本当に感謝している。彼らは成果に値するだけの仕事をしてくれたし、僕自身もそれにふさわしい走りができたと思う。いい1日になったし、表彰台の下でみんなが喜んでいるのを見るのはすばらしい気分で、その仕事に報いることができてよかった。また、表彰台にタイ国旗が飾れたこと、そして僕が初めてそれを果たせたことには、とても特別な思いがある。タイで僕を応援してくれている皆さんのためにも、国旗をたなびかせられたことを誇りに思う。本当にすばらしい1日だったので、これを続けていきたい。少し冷静になって、さらなるトロフィーを獲得していきたいね!」

    「ソチは、僕たちのチームにとっては、最高のサーキットとは言えないけど、今季ここまでのレースのように、コースに出るまで何が起きるか分からない。どうなるか見ていきたいけど、希望を持ってソチへ向かおうと思う。かなり独特なコースで、ドライビング面だけを見ればほかのコースのほうが好きだ。似たようなコーナーが多いので、1つでうまくいけばコースの大半で強さを発揮できるけど、最終セクターはかなりテクニカルなのにグリップが低いので、特にプッシュしているラップではホイールスピンに気を付ける必要がある。ソチはほかのマシンを追いかけ回せるので、レースをするにはいいコースだと思う。ファンの皆さんにいい戦いを見せられるようにしたい」

    「ムジェロでは、メルセデスとの予選の差は縮まったように見えた。さまざまな面で近づいてきていると、希望が持てる結果だ。リザルト上でも、ムジェロは僕らにとってかなりいいサーキットになったけど、実際は1戦ごとにマシンが着実に進歩している。おそらくモンツァは例外だけど、今後はダウンフォースの増えるサーキットになるので、僕たちの競争力はさらに増すと思う。メルセデスがベンチマークになっているけど、そこに追いつくことが目標だ」

    「僕がロシア文化に詳しいと言われているみたいだね(笑)。 ロシア語は少し話せるけど、あまり得意ではない。単語を少し知っているくらいなので、クイズは出さないでほしい” カート時代に6人のチームメートがロシア人で、いまでも友達付き合いをしている仲間がいる。彼らからいくつか変わった単語を教わっただけだ」

  • アレクサンダー・アルボン、F1初表彰台のお祝いは「一人悲しくディナー」

    アレクサンダー・アルボン、F1初表彰台のお祝いは「一人悲しくディナー」

    F1トスカーナGPで待望のF1初表彰台を獲得したアレクサンダー・アルボンだが、レース後のその業績を決してお祭り騒ぎのようなに祝うことはなかったと明かす。

    ムジェロ・サーキットで3位入賞を果たしたアレクサンダー・アルボンは、表彰台でレースウィナーのルイス・ハミルトン、2位のバルテリ・ボッタスとマスクを着用してF1で初めてのシャンパンファイトを経験した。

    しかし、その歓喜の余韻に浸るような派手なアウターパーティはなかったとアレクサンダー・アルボンは語る。

    「一人でキャンドルライト・ディナーを楽しんだよ」とアレクサンダー・アルボンは F1 Nation のトム・クラークに語った。

    「文字通り、Tボーンステーキとティラミスを自分にご馳走して、そのあと就寝した。かなり物悲しいものだった」

    「月曜日にはカートトラックでフィルミングデーがあったので、そのままイタリアに留まらなければならなかった」

    「ムジェロの週末にずっと滞在していたホテルにいた・・・完全に一人だった・・・実際、隣にはカップルがいたけど、彼らは僕のことを知ってさえいなかったよ!」

    アレクサンダー・アルボンに派手なレース後のお祝いはなかったが、ほったらかされたことはイタリアでの業績が無視されたわけではない。パフォーマンス不足が指摘されていたアルボンにとって結果はまさにタイムリーなものだった。

    「良い気分だ。正直、僕はハッピーだ」とアレクサンダー・アルボンはコメント。

    「表彰台を獲得できるチャンスは何度かあったし、もっと早くに獲得したかったのは間違いないけど、うれしく思っている」

    「正直、タイミングも良かった。いろいろなことがたくさん離されていたからね」

    「僕としてもいい走りだったと言える。このマシンでの土曜日はちょっとした僕のアキレス腱だったからね」

    「でも、マシンにアップデートが入って、土曜日の感触はかなり良くなかった。少し自信がついたし、マシンと調和していると感じることができた。それによって日曜日はさらに良くなった。でも、ムジェロは本当に良いレースだった」

  • レッドブルF1代表 「アレクサンダー・アルボンは批判を沈黙させた」

    レッドブルF1代表 「アレクサンダー・アルボンは批判を沈黙させた」

    レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、アレクサンダー・アルボンはF1トスカーナGPでの表彰台で批判を沈黙させたと考えている。

    思い切りのいいオーバーテイクなど非凡な才能をみせるアレクサンダー・アルボンだが、チームメイトのマックス・フェルスタッペンのパフォーマンスに匹敵することができず、次第にプレッシャーは高まっていた。

    しかし、F1トスカーナGPでは待望のF1初表彰台を獲得。プレッシャーに対して答えを出してみせた。

    「アレックスがF1キャリア初表彰台を獲得するのを見ることができて嬉しかった。今シーズンの彼には外部からプレッシャーがかけられている。メディアからのプレッシャーはひときわ強い」とクリスチャン・ホーナーはレッドブルの公式サイトで語った。

    「しかし、マシンを降りている時のアレックスは本当にナイスガイだが、彼のメンタルは非常に強い。私が感心しているのは、アレックスがいつも必ずカムバックしてパフォーマンスを発揮してくれるところだ。決勝レースは特に素晴らしい。土曜日の予選が悪い内容で終わったら必ず自分を調整して日曜日に力強くカムバックしてくれる」

    「アレックスは過去3レースで大きな伸びを見せるようになっている。彼は熟考してハードワークを重ねるタイプだ。細部まで分析し、マシンのフィードバックも遠慮せず正直に伝えてくる」

    「また、アレックスはガッツのあるレーサーで戦い方を知っている。この特性は彼がレッドブル・レーシングに所属している理由のひとつだ。そして、ネバーギブアップのメンタリティを備えており、追い込まれても必ずカムバックする。これらは私たちがドライバーに求める資質そのものだ」

    「ムジェロ・サーキットで彼を表彰台へ導いたダニエル・リカルドとセルジオ・ペレスを相手にしたオーバーテイクを振り返れば分かるはずだ。ダニエルはブレーキングが最も遅く、相手にするのが最も難しいF1ドライバーのひとりだ。そして、あの日は表彰台とシリルのタトゥーが懸かっていた(※)ので、ダニエルは絶対に抜かせたくなかったわけだが、そのダニエル相手にアレックスが見せたターン1のアウトサイドからのオーバーテイクは彼の勇気とレースクラフトを見事に示していた」
    ※:ルノーのチームプリンシパルを務めるシリル・アビデブールは、リカルドがルノーでの初表彰台を獲得したら人生初タトゥーを自分に入れる約束をリカルドと交わしている。

    「今回の表彰台はアレックスに上手く作用するはずだ。どのドライバーも自分は表彰台を獲得できると思っているが、本当にそう思えるようになるのは実際に表彰台を獲得したあとだ。そのような実感がアレックスの自信を大きく高め、F1のシートを獲得している優秀なドライバーに相応しい風格を備える助けになることを願っている」

    「また、アレックスは初めてF1の表彰台を記録したタイ国籍ドライバーになり、さらには2018シーズンのモナコGPで優勝したダニエル以来となる、あちら側のガレージ(フェルスタッペンではないガレージ)の表彰台獲得ドライバーにもなったので、彼のチームに素晴らしい功績をもたらすことにもなった。アレックスはチーム内で人望が厚く、全員と仲が良いので、誰もが彼の成功を望んでいる」

  • ロス・ブラウン 「アルボンは来季のレッドブル・ホンダ残留に値する」

    ロス・ブラウン 「アルボンは来季のレッドブル・ホンダ残留に値する」

    F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、アレクサンダー・アルボンは、2021年もレッドブル・ホンダのF1シートを維持するために“十分に良い仕事をしている”と信じている。

    アレクサンダー・アルボンがポイント圏外でフィニッシュしたF1イタリアGPで、昨年アルボンと交代で降格したアルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーが衝撃的なF1初優勝を果たしたことで、ドライバー交代を求める声が強まった。

    しかし、1週間後のF1トスカーナGPでは、アレクサンダー・アルボンがF1初表彰台となる3位でフィニッシュ。レッドブルF1の幹部であるクリスチャン・ホーナーとヘルムート・マルコは、アルボンへのサポートを繰り返し述べている。

    それでも、これまでマックス・フェルスタッペンとのパフォーマンス比較により、アレクサンダー・アルボンがレッドブル・ホンダF1のシートに相応しいのかというプレッシャーは高まっている。

    だが、ロス・ブラウンは、アレクサンダー・アルボンは待望のF1初表彰台によってすべての批判に完璧に答えを突き付けたと考えている。

    「アレクサンダー・アルボンは、今シーズンかなりの変動を経験しているし、昨年の途中でレッドブルで交代したドライバーであるピエール・ガスリーが初勝利を挙げ、自分ができていないことを目にするのは厳しいことだろう」とロス・ブラウンは語る。

    「しかし、ムジェロでの彼の走りは美しかった。彼は表彰台を獲得するために頑張らなければならなかったのは確かだ。彼のオーバーテイクへの動き、特に3位をかけたダニエル・リカルドへの追い抜きは見事だった」

    「アルボンにはマックス・フェルスタッペンという優れたチームメイトがいる。彼にとって、またはそのシートにいる誰にとっても、それは常に挑戦的だ」

    「彼は自分のシートを維持するために十分な仕事をしていると思う。そしてこの表彰台は彼の自信のためには素晴らしいものだった」

    レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーはブラウンの評価に同意。初表彰台がアレクサンダー・アルボンの自信の後押しになると述べている。

  • レッドブル・ホンダF1 特集:アルボンが語るF1初表彰台とタイへの思い

    レッドブル・ホンダF1 特集:アルボンが語るF1初表彰台とタイへの思い

    レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンが、2020シーズンのF1トスカーナGPで記録したF1キャリア初表彰台とタイへの思いについて語った。

    2020年9月13日、F1トスカーナGPでアストンマーティン・レッドブル・レーシングのアレクサンダー・アルボンがタイ国籍ドライバー初表彰台を記録してF1史にその名を刻みつけた(※アルボンは父親が英国人で母親がタイ人。F1では母親の国籍を選択している)。

    これまでF1に参戦したタイ国籍ドライバーはアレクサンダー・アルボンを除くとたったひとり、プリンス・ビラ(ピーラポンパーヌデート・パーヌパン親王)だけだ。プリンス・ビラは1950年代に4シーズン参戦したがキャリアベストは4位に終わっていた。

    アレクサンダー・アルボンはタイの血と文化を引き継いでいることに大きな誇りを持っており、表彰台に上り、F1の70年の歴史でタイ国旗が初めて掲揚される様子を眺めていた時もその誇りを感じさせる笑顔を見せていた。本人はレース後に次のようにコメントした。

    「キャリアを通じて僕を応援してくれているタイの皆さんのためにタイ国旗を背負えることに誇りを感じているんだ。表彰台でタイ国旗が掲げられるのを見るのは本当にスペシャルな瞬間だった。タイ国籍ドライバー初の表彰台も記録できたしね」

    タイに大勢のファンを抱えているアレクサンダー・アルボンは、自分の成功によって誰でも目標を達成できること、モータースポーツに限らず他のキャリアでも頂点に立てることをタイ国民に伝えることを願っている。

    「タイ人がトップレベルで戦えることをタイの皆さんに見せたいんだ。ドライバーに限った話じゃないよ。メカニックやエンジニア、トレーナーなど、F1には本当に色々な仕事があるし、もっと多くのタイやアジア各国の人たちがモータースポーツに興味を持って参加してくれたら最高だよ。F1トスカーナGPで記録したような結果が皆さんのインスピレーションになることを願っている」

    F1トスカーナGPはアレクサンダー・アルボンにとってF1キャリア30戦目だったが、初表彰台までは不運続きだったと言って良いだろう。しかし、本人の自信とチームが彼に寄せる信頼の大きさは、それがいずれ必ず記録されることを示していた。そして、初表彰台がようやく記録された今、彼らはひときわ甘美な気持ちを味わっているはずだが、アレクサンダー・アルボンはもっと前に初表彰台を記録できていたことを理解している。

    「(初表彰台は)もっと早くに記録できていただろうし、記録しておくべきだったと思う。でも、今日はそこまでの内容が良かった。イージーなレースではなかったから激しく戦わなければならなかったし、いくつかのオーバーテイクを決めて表彰台を獲得できた」

    赤旗中断2回、リスタート3回、完走12台というクレイジーなレースとなったF1トスカーナGPはドライバーたちにとって難しかったはずだが、アレクサンダー・アルボンが最も苦労したのは何だったのだろうか?

    「赤旗が2回も出されて3回もリスタートするようなレースはトリッキーになる。リズムを掴むのが難しくなるんだ。マシンの乗り降りを繰り返すことになるからね。今日はスタートが上手くいかなかった分、さらに難しかった。上手く前に出られなかった。3回目のリスタートのあとはペースを掴めたけれど、スタートが悪かったから不利なポジションから戦わなければならなかった」

    アレクサンダー・アルボンはF1で2シーズン目を迎えたばかりだが、アグレッシブにアウトサイドから仕掛けるオーバーテイクですでに “ミスター・ラウンド・ジ・アウトサイド(Mr. Round The Ouside)” というニックネームを授かっている。本人はまだこのニックネームがしっくりきていないようだが、ピッタリのニックネームだ。

    「“ミスター・ラウンド・ジ・アウトサイド” なんてダンスムーブの名前みたいだよね。僕だってインサイドにスペースがあれば飛び込むよ。でも、大抵はラインを閉められるから、アウトサイドから仕掛けるしかなくなる。だから、アウトサイドから仕掛けるのが僕の絶対的なスタイルではないんだ。むしろ、アウトサイドから仕掛けられるのはレッドブル・レーシングのおかげだね。マシンのブレーキが優れているから、僕はこの特徴をアドバンテージに変えているんだ。あとは、これまで走ってきたサーキットにアウトサイドからオーバーテイクできるポイントがあるのも理由のひとつだと思う」

    ムジェロ・サーキットのフィニッシュラインを越えたあと、アレクサンダー・アルボンはチームに無線で「僕についてきてくれてありがとう」と伝えていたが、本人はこのメッセージの意味について次のように説明している。

    「チームに加入した日から僕をサポートしてくれているチーム全員に感謝したかった。ここまで長くかかったし、好転してきているとは言え、難しいシーズンを送っているから、みんなにありがとうと伝えたかった。僕が快適にドライブできて、僕にベターなチャンスを提供できるマシンを用意するためにチーム全員がハードワークを続けてくれている。言うまでもないけれど、前戦イタリアGPは良い内容ではなかったから、F1トスカーナGPですぐに立ち直って結果を出せたことでみんなの勇気と決意を示すことができた」

  • アレクサンダー・アルボン 「ガスリーの優勝は何も影響しなかった」

    アレクサンダー・アルボン 「ガスリーの優勝は何も影響しなかった」

    F1トスカーナGPで待望のF1初表彰台を獲得したレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、1週間前のF1イタリアGPでアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが優勝に影響を受けることはなかったと語る。

    2019年中盤にピエール・ガスリーと交代する形でレッドブル・ホンダに昇格したアレクサンダー・アルボンは、今季期待されたパフォーマンスを示すことができておらず、F1イタリアGPでピエール・ガスリーがF1初優勝を果たしたことで風当たりが強くなっていた。

    レッドブル・ホンダはピエール・ガスリーと交代するべきとの声も強まっているなか、アレクサンダー・アルボンはムジェロ・サーキットで開催された波乱のF1トスカーナGPで終盤にルノーのダニエル・リカルドを抜いて3位でフィニッシュ。批判への答えを出した。

    「ガスリーの勝利によって何かが変わったわけではない」とアレクサンダー・アルボンは ESPN に言った。

    「他のドライバーがうまくやっているのを見るのは素晴らしいことだけど、それでモチベーションが高まるということはない。もともとやる気はあるからね」

    アレクサンダー・アルボンは、ほとんどのレース週末にチームメイトのマックス・フェルスタッペンに匹敵することができず、厳しいシーズンを過ごしてきた。だが、F1トスカーナGPでは予選でフェルスタッペンに近づくパフォーマンスを見せている、

    アレクサンダー・アルボンはプロセスに集中すること、そして、成功がその結果として現れると信じていることと語った。

    「自分を向上させること。本当にシンプリなことだ。チームとうまく連携し、小さなことに集中し、あまり周りを見回さないことだ」とアレクサンダー・アルボンは言った。

    「サーキットだけでなく、コース外でもドライバーとして向上しているという実感があるし、今もそれが目標だ・・・」

    「僕の立場を見れば、これまでの僕たちの思い通りにはいっていなかったし、結果は僕たちの実力を示せていていかったと感じている。そこはプッシュし続けなければならない部分だし、まだ僕たちには良い仕事をするためにシーズンが半分残っている」

    アレクサンダー・アルボンは、現在グリッドで唯一のアジア人ドライバーであり、F1で表彰台を獲得した初のタイ人ドライバーとなった。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響でアジアでのレースは開催されない。

    「大きな損失だ。非常に情熱的で良いアジアのファンと会えないことを寂しく感じている。僕たちも残念だけど、アジアのファンも僕たちのレースを見ることができないから残念だろうね」