MotoGPオーストリアGP スプリント:アコスタ痛恨転倒でマルティン逆転優勝

MotoGPオーストリアGP スプリント:アコスタ痛恨転倒でマルティン逆転優勝

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MotoGP第15戦オーストリアGPのスプリントがレッドブル・リンクで行われ、アプリリアのホルヘ・マルティンが劇的な逆転優勝を飾った。独走態勢を築いていたペドロ・アコスタが残り3周で転倒。マルティンが勝利を手にし、MotoGP世界選手権のランキング首位を奪い返した。

マルティンはオープニングラップでタイトル争いのライバル、マルク・マルケスとの攻防によって一時8番手まで後退したものの、そこから猛烈な追い上げを披露。8周目には2番手まで挽回し、最終的にはアコスタの転倒によって首位に浮上した。

マルティンとマルケスが接触寸前の激しい攻防
ポールポジションからスタートしたマルティンはターン1でホールショットを奪った。しかし、コーナー出口でワイドになったことで、マルケスがターン2のシケインで並びかけた。

マルケスは積極的にインへ飛び込み、両者は激しく競り合った。マルティンはコース外へ押し出される形となり、勢いを失って一時8番手まで順位を落とした。

一方、その攻防を利用したアコスタがターン3でマルケスを攻略。マルケス自身もブレーキングでミスを犯し、KTMのアコスタがトップに立った。

そこからアコスタは後続との差を一気に広げ、母国メーカーKTMにスプリント勝利をもたらすかに見えた。

8番手から猛追したマルティン
序盤のアクシデントで8番手まで落ちたマルティンだったが、すぐさま反撃を開始した。ただし、トラックリミット警告を受けており、慎重さも求められる状況だった。

マルティンは次々と前方のライダーを攻略し、7周目の開始時点にはチームメイトのマルコ・ベッツェッキを抜いて3番手へ浮上した。

さらに次の周のターン1ではマルケスに仕掛け、激しいブレーキング勝負の末に2番手を奪取。マルケスを縁石側へ追いやるほどの攻防となったが、マルティンはそのまま前へ出ると、すぐにドゥカティとの差を広げた。

ただし、この時点でトップを走るアコスタは約2.8秒先行していた。残り周回を考えれば、マルティンにとって2位が現実的な最高結果と思われた。

独走アコスタが残り3周で痛恨の転倒
レースを大きく動かしたのは12周目だった。

危なげなくトップを走っていたアコスタがターン2のシケイン進入でフロントを失い転倒。後続からプレッシャーを受けていたわけではなく、KTMにとって痛恨の単独ミスとなった。

アコスタはマシンを起こしてレースに復帰したものの、最終ラップにピットへ戻りリタイアした。

これによってマルティンがトップに浮上。そのまま14周を走り切り、20分57秒387で劇的なスプリント優勝を飾った。

マルケスは1.026秒差の2位。マルティンのチームメイトであるベッツェッキが3位に入り、アプリリアは1位と3位を獲得した。

小椋藍が4位 ホンダ勢トップはザルコ
トラックハウス・アプリリアの小椋藍は好走を見せ、トップから3.495秒差の4位でフィニッシュした。

5位にはグレシーニ・ドゥカティのアレックス・マルケス、6位にはドゥカティのフランチェスコ・バニャイアが続いた。

ホンダ勢ではLCRのヨハン・ザルコが7位で最上位。グレシーニのフェルミン・アルデゲルが8位、KTMのブラッド・ビンダーが9位に入り、ここまでがスプリントのポイント獲得圏となった。

ルカ・マリーニは13位、中上貴晶は15位、ディオゴ・モレイラは16位だった。

タイヤについては全ライダーがフロントにミディアムを選択。リアは大多数がソフトを履いた一方、バニャイア、マリーニ、アレックス・リンスはミディアムを選択した。

また、ディオゴ・モレイラとラウル・フェルナンデスにはジャンプスタートによりダブル・ロングラップ・ペナルティが科された。VR46のフランコ・モルビデリも転倒し、リタイアとなった。

マルティンがMotoGPランキング首位を奪還
オーストリアGPを前にマルティンとマルケスは同ポイントでランキング首位に並んでいた。

スプリントではマルティンが優勝、マルケスが2位となったことで、マルティンが3ポイント差で単独首位に浮上。タイトル争いでも重要な勝利となった。

スタート直後に8番手まで後退しながら、自力で2番手まで挽回し、最後はアコスタの転倒を逃さず勝利を手にしたマルティン。一方、圧倒的なペースで勝利目前だったアコスタにとっては、残り3周で大きなチャンスを失う悔しいスプリントとなった。

2026年MotoGP オーストリアGP スプリント結果

2026年MotoGP オーストリアGP スプリント結果
1位 ホルヘ・マルティン(アプリリア)20分57秒387
2位 マルク・マルケス(ドゥカティ)+1.026秒
3位 マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)+1.675秒
4位 小椋藍(トラックハウス・アプリリア)+3.495秒
5位 アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)+4.447秒
6位 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)+5.142秒
7位 ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)+5.895秒
8位 フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ)+6.810秒
9位 ブラッド・ビンダー(KTM)+7.233秒
10位 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)+9.228秒
11位 エネア・バスティアニーニ(KTMテック3)+11.580秒
12位 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)+13.050秒
13位 ルカ・マリーニ(ホンダHRC)+15.076秒
14位 ポル・エスパルガロ(KTMテック3)+18.373秒
15位 中上貴晶(ホンダ)+19.201秒
16位 ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)+20.503秒
17位 トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ)+20.964秒
18位 アレックス・リンス(ヤマハ)+21.054秒
19位 ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)+22.646秒
20位 ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)+26.053秒
DNF ペドロ・アコスタ(KTM)
DNF フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)