F1スペインGP初開催マドリンクに“マシンキラー”警告 F3テストで赤旗19回

F1スペインGP初開催マドリンクに“マシンキラー”警告 F3テストで赤旗19回

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2026年F1第14戦スペインGPで初開催を迎えるマドリンクに、“マシンキラー”との警告が発せられている。8月に行われたFIA F3の2日間のテストでは、実に19回もの赤旗が出され、複数のマシンが大きなダメージを負った。

ウィリアムズF1のチーム代表ジェームス・ボウルズは、F3テストで発生した事故の多さを指摘。新設されたマドリードの市街地コースが、ドライバーだけでなくマシンにとっても過酷な舞台になる可能性があると警戒している。

F3テストで赤旗19回「マシンを壊すサーキット」
マドリンクでは8月24~25日にFIA F3の公式テストが実施され、30人のドライバーと10チームが新コースを走行した。

しかし、4セッションを通じて合計19回もの赤旗が提示された。10人のドライバーがウォールに接触したとされ、ジェームス・ボウルズによれば、3台のシャシーと6本のサスペンションが破損したという。

スペインのSPORTの報道として、ボウルズはF3テストの状況について次のように語った。

「F3のテストでは19回の赤旗が出て、3台のシャシーが壊れ、サスペンションも破損した」

「もちろん、彼らはF3のドライバーだ。だが、ここはマシンを壊すサーキットだ」

F3テストでは特定の1カ所だけで事故が集中したわけではなく、複数のコーナーでマシンがウォールの餌食になった。特に高速で進入するシケインやブラインドとなる区間では、わずかなミスが大きなクラッシュにつながる可能性が示された。

サインツJr.「シミュレーターで走った中でも最も難しい」
ウィリアムズのカルロス・サインツJr.は、5月にロードカーでマドリンクを走行したほか、F1スペインGPに向けてシミュレーターでも入念な準備を進めている。

実際にF1マシンを想定して走行した印象について、サインツJr.は予想以上に難しいコースだったと明かした。

「シミュレーターで初めて本格的に走ったけど、とんでもなくチャレンジングなコースだと言わざるを得ない」

「僕がこれまでシミュレーターで走ったコースの中でも、最も難しいコースのひとつだ。ドライバーにとって厳しいものになると思う」

サインツJr.はマドリンクの特徴について、ジェッダやバクー、そしてシンガポールを組み合わせたようなものだと表現している。

「ジェッダとバクーの特徴が混ざっていると思う。この2つはドライバーにとっておそらく最も難しいコースで、そこに少しシンガポールも入っている」

「シミュレーターで走ってみると、かなり個性のあるコースだと思う」

マドリンク F1 スペイングランプリ

最大の注目は24%バンクの「ラ・モヌメンタル」
マドリンクを象徴するセクションとなるのが「ラ・モヌメンタル」だ。バンク角は勾配24%に達し、F1カレンダーでも異例の長いバンク区間となる。

ボウルズは、この区間では約4.5秒にわたって高いGが持続すると説明しており、ドライバーだけでなくマシンや各システムにも大きな負荷がかかるとみている。

「バンクで持続するGの大きさには驚かされた。約4秒半続く。それはマシンだけでなく、システムにとってもチャレンジになる」

「現在のカレンダーには、これと同じものはない」

サインツJr.も、ラ・モヌメンタルについて当初想像していたよりはるかに難しいと認めている。

「僕が思っていたよりも難しい。最初は簡単に全開で抜けられる、単純な加速区間のようなコーナーだと思っていた」

「でも実際には、少なくともシミュレーターではずっと難しかった。いい意味でね。あれだけのバンクがあって、その中でマシンをコントロールすることになる。大きなチャレンジになる」

ボルトレトは「危険」 ペレスはジェッダ以上とは考えず
アウディのガブリエル・ボルトレトも、前戦F1イタリアGPでマドリンクについて質問され、「危険」という言葉を使って第一印象を語っていた。

「とても面白そうなコースだし、危険なコースにも見える。でも同時に、とてもチャレンジングだ。こういう新しいコースでレースをするのは楽しいと思う」

一方、キャデラックのセルジオ・ペレスは危険性に対する懸念を過度に強調する必要はないとの考えを示している。

「正直、ジェッダより危険だとは思わない」

F3テストで赤旗19回、3台のシャシーと6本のサスペンションが破損したマドリンク。F3とF1ではマシンの性能もドライバーの経験も異なるため、その結果をそのまま当てはめることはできないが、初開催となるF1スペインGPでは金曜日のフリー走行からウォールとの距離を探る慎重な作業が求められる。

“マシンキラー”という警告がF3だけのものだったのか、それともF1マシンにも牙をむくのか。未知のマドリンクで迎える最初のF1週末は、ドライバーの速さだけでなく、ミスなくマシンを生き残らせることも重要な要素になりそうだ。