2027年F1開幕戦に中国GP案 中東情勢次第で日本GPとのアジア連戦

2027年F1開幕戦に中国GP案 中東情勢次第で日本GPとのアジア連戦

執筆者:

カテゴリ:

,

F1は2027年シーズンの開幕戦について、中東情勢が改善せずバーレーンGPとサウジアラビアGPでの開幕が困難になった場合、中国GPを開幕戦とする代替案を検討している。The Raceが報じた。

F1は現在、2月に米国とイランの間で勃発した紛争を受け、中東情勢を慎重に見守っている。今後数週間で下される判断は2026年シーズン終盤のカレンダーだけでなく、まだ発表されていない2027年のスケジュールにも大きな影響を及ぼすことになる。

9月末に中東開催を判断
中東情勢の緊迫化によって、2026年はすでにバーレーンGPとサウジアラビアGPが中止となった。その代替として、バーレーン側の資金提供を受けたマレーシアGPが10月上旬に組み込まれている。

さらに、シーズン終盤に予定されているカタールGPとアブダビGPについても、現時点では開催が確定したわけではない。

F1は以前から、この2戦を予定通り実施できるかどうかについて9月末までに判断する方針を示している。

F1のステファノ・ドメニカリCEOはオランダGPの週末、F1公式チャンネルに対してカレンダーは「確定している」と発言した。しかし、これはカタールGPとアブダビGPの開催について最終決定が下されたという意味ではなく、現時点では予定通り開催することを前提として準備を進めているという意味だとThe Raceは伝えている。

「カレンダーは確定している。だから、アブダビではまだ販売できるチケットがいくつか残っている」

「すべて順調に進んでいるし、シーズン当初に約束したカレンダーを実現することに集中している」

ただし、9月末までに米国とイランの紛争が終結していない場合、F1はカタールGPとアブダビGPの開催を断念する可能性が高い。

その場合、2026年シーズン最終戦は12月のイモラになる見通しで、ラスベガスGPから2週間後の開催が最有力とされている。

2027年のプランAはバーレーン開幕
中東情勢は2027年のF1カレンダーにも直接影響している。

F1は例年であれば夏の段階で翌年のカレンダーを発表してきたが、2027年については暫定カレンダーの公表を見合わせている。このため、各グランプリのプロモーターにとってはチケット販売を本格化させにくい状況となっている。

The Raceによると、F1が現在想定している2027年の「プランA」は、3月14日のバーレーンGPを開幕戦とし、翌週3月21日にサウジアラビアGPを開催するものだ。

その後、4月4日のオーストラリアGP、4月11日の日本GP、4月18日の中国GPという3週連続開催につなげる計画となっている。

つまり、現時点で想定されている序盤5戦は以下の順番となる。

3月14日 バーレーンGP
3月21日 サウジアラビアGP
4月4日 オーストラリアGP
4月11日 日本GP
4月18日 中国GP

しかし、9月末になっても中東情勢が改善していなければ、このスケジュールを組み替える必要が生じる。

日本グランプリ(鈴鹿サーキット)

代替案では中国GPが2027年F1開幕戦
その場合の有力な代替案として浮上しているのが、中国GPを2027年F1シーズンの開幕戦とするプランだ。

The Raceによると、バーレーンとサウジアラビアでシーズンを開始できない場合、F1は3月に中国GPを開催し、その後に日本GPを続けることを有力な選択肢として検討している。

通常であれば、過去に何度もF1開幕戦を務めてきたオーストラリアGPを前倒しすることも考えられる。しかし、2027年のメルボルンでは新しいピットビルディングの建設工事が行われる予定で、現在想定されている4月の開催時期から大幅に前倒しすることができない。

このため、中国GPと日本GPを先に開催し、オーストラリアGPをその後に組み込む案が浮上している。

オーストラリアGPについては、中国GP、日本GPと合わせた3週連続開催の最終戦とするか、アジア2連戦の後に単独で開催する可能性がある。

バーレーンとサウジアラビアを4月以降へ延期する選択肢も
中国、日本、オーストラリアでシーズンをスタートすることになった場合、次に問題となるのがバーレーンGPとサウジアラビアGPの扱いだ。

F1は両レースを完全に断念するのではなく、4月まで延期して中東情勢が改善することを待つ選択肢も検討することになる。

もうひとつの可能性は、他のグランプリを前倒しし、バーレーンとサウジアラビアをさらにシーズン後半へ移動させる方法だ。

いずれにしても、2027年のカレンダーを確定するうえで、2026年9月末の中東情勢が重要な判断材料となる。

ドメニカリ「2027年も24戦を維持する」
ドメニカリは夏休み中、中東で何が起きたとしても、2027年は予定しているフルカレンダーを実施する方針を明言している。

「さまざまな状況に対応できるよう、異なる選択肢を持った複数のプランをすでに用意している」

「いずれにしても、来年も24グランプリという目標を維持できるように対応していく」

F1としては、中東2戦が当初予定された時期に開催できなくなったとしても、日程を組み替えることで年間24戦を維持する考えだ。

一方、2026年シーズンについては、カタールGPとアブダビGPの開催可否によって年間22戦または23戦となる見通しだ。

2027年F1カレンダーは、バーレーンとサウジアラビアで開幕する現在の「プランA」を基本としながら、中東情勢次第では中国GPを開幕戦、日本GPを第2戦とする代替案が準備されている。9月末に予定される2026年終盤戦の判断は、同時に2027年シーズン序盤の構成を左右する重要な節目となりそうだ。