カテゴリー: WRC (世界ラリー選手権)

  • トヨタ:2025年 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ プレビュー

    トヨタ:2025年 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、1月23日(木)から26日(日)にかけて、モナコおよびフランスで開催される、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦「ラリー・モンテカルロ」に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)に、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)を加えた、合計5台のGR YARIS Rally1で参戦。WRC最古の歴史と伝統を誇るラリー・モンテカルロで、今シーズン最初の優勝を狙う。

    2025年のWRCは、スペイン(カナリア島)、パラグアイ、サウジアラビアという3つの新イベントがカレンダーに加わり、ラウンド数は昨年までの全13戦から14戦に拡大。例年どおり、モナコとフランスを舞台とするラリー・モンテカルロで長いシーズンの開幕を迎える。

    冒険に満ちた新しいシーズンは、Rally1車両のレギュレーションにも大きな変更があり、これまで3シーズンに渡り組み込まれてきたきたプラグイン・ハイブリッド・ユニットが搭載されないことになった。その結果、車両の規定最低重量は従来の1260kgから1180kgへと大幅に引き下げられ、プラグイン・ハイブリッドによるブーストがなくなることと、吸気リストリクター径が36mmから35mmに絞られたことによるパワー低下を補完。昨年までと同様のパワーウェイトレシオを維持できるようになった。また、単一サプライヤーとして、ハンコックが初めてWRCトップカテゴリー車両にタイヤを供給することも大きな変更点となる。

    スポーティング・レギュレーションについても重要な変更があった。日曜日の最終総合順位に対して与えられるポイントが復活し、昨年までの土曜日終了時点での順位に対し付与されていたポイントは廃止された。ただし、日曜日のみの合計タイムによって競われる「スーパーサンデー」と、最終ステージのみの順位に対してポイントが与えられる「パワーステージ」は継続となり、これまでと変わらず、日曜日もエキサイティングな戦いが続くことになる。なお、日曜日の最終順位に対して与えられるポイントは、1位から10位までに25-17-15-12-10-8-6-4-2-1。スーパーサンデーとパワーステージは、いずれもトップ5に対し5-4-3-2-1ポイントが与えられる。

    2024年シーズン最終戦ラリージャパンでの優勝と、チーム一丸となって達成した逆転劇により、TGR-WRTは4シーズン連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得したが、2025年も総力をあげてタイトル防衛に臨む。GR YARIS Rally1と改名されたクルマについては、引き続き100%持続可能な非化石燃料を採用し、サスティナブルなモータースポーツ活動を推進する。また、プラグイン・ハイブリッドユニットによるブーストが得られなくなったことで、エンジンに求められる特性が変わったため、2025年車両ではエキゾーストシステムとカムシャフトを変更。さらに、ギヤレシオを見直すなどしてパッケージの最適化を図り、クルマの改良を推し進めた。

    ドライバーおよびコ・ドライバーのラインナップは、2024年シーズンからさらに強化。7戦へのパートタイム出場ながら4勝を飾った2022、2023年の世界王者ロバンペラが、ハルットゥネンと共に全戦出場にカムバック。また、エバンスとマーティン、勝田とジョンストンも全戦に出場。2024年、10戦に出場し3勝を獲得したオジエとランデは、2025年もパートタイムの出場となるが、開幕戦ラリー・モンテカルロには前人未到の大会10勝目を目指しエントリー。ロバンペラ、エバンスと共にマニュファクチャラーズポイント獲得ドライバーとして挑む。モンカルロでの勝田は、TGR-WRTの4台目として彼ら3人を支え、5台目のGR YARIS Rally1は若手のパヤリに委ねられる。2024年のWRC2にGR Yaris Rally2で挑みシリーズチャンピオンに輝いたパヤリは、かつて組んでいたサルミネンとのコンビを復活。新たに設けられた「TGR-WRT2」から、初めてトップカテゴリー車両で全戦に出場し、新チームのマニュファクチャラーズポイント獲得にも挑戦することになる。なお、パヤリの車両のリバリーはブラックとホワイトに塗り分けられるが、これはWRCの最高峰を目指す若手ドライバーにチャンスを与えるという、TGR-WRTの姿勢を表わすもの。

    2024年にパヤリと最後までWRC2の王座を競ったオリバー・ソルベルグは、2025年のWRC2タイトルを獲得することを最大の目標に、クルマをGR Yaris Rally2にスイッチ。昨年、パヤリを王座に導いたプリントスポーツから、WRC2の7戦にエントリーする。ただし、その7戦以外にもソルベルグはGR Yaris Rally2で出場。彼にとってはWRC2登録外イベントとなるが、開幕戦ラリー・モンテカルロでクルマへの理解をさらに深めることになる。また、ソルベルグと同じようにWRC2登録外イベントとなるが、TGR WRCチャレンジプログラムの小暮ひかると山本雄紀も、GR Yaris Rally2で初めてのラリー・モンテカルロに挑む。

    厳寒期のフレンチアルプスの山道が舞台となるラリー・モンテカルロは、基本的にはターマック(舗装路)イベントだが、舗装路面が氷や雪に覆われたステージも多くあり、天候も変わりやすいため、WRCの中で最も過酷なイベントのひとつと言われている。路面の状態が変わりやすいためタイヤ選択も非常に難しく、ドライ用、ウエット用、雪道用のスタッドレスタイヤ、金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれたスタッドタイヤなど、様々なタイプのタイヤが用意される。

    前年と同様、ラリーの中心はフランス南部ギャップのサービスパークとなり、ラリーの開幕を華やかに祝うセレモニアルスタートはモナコ中心部のカジノ広場で行われる。木曜日の午後モナコを出発した選手たちは、遠く離れたギャップのサービスパークを目指しながらデイ1として3本のナイトステージを走行。競技初日から、路面凍結の可能性もある合計54.16kmの夜間ステージと対峙することになる。金曜日のデイ2は、ギャップの東側と北側のエリアで、ミッドデイサービスを挟んで3本のステージを各2回走行。土曜日のデイ3も同様のフォーマットで行われ、ギャップの西側エリアで3本のステージを各2回走行する。なお、そのうちSS11/14の「オスロン/ルクーボー=ジャンサック」は完全な新ステージとなる。最終日となる日曜日のデイ4は、早朝ギャップのサービスパークを出発した後、木曜日の夜にSS1とSS3として走行した2本のステージを再走。その後、有名なチュリニ峠のコーナーを含む最終のパワーステージ、SS18「ラ・ボレーヌ=ベジュビー/ペイラ・カヴァ」を経て、モナコでフィニッシュを迎えます。4日間で18本のステージを走行し、その合計距離は343.80km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1629.37kmが予定されている。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    2024年シーズンが終わったばかりのような気がしますが、今、私たちは多くの新たな側面を持つ新しいシーズンに向けて準備を進めています。ハイブリッドユニットが搭載されなくなり、重量が低減されたことにより、私たちはクルマの最適化とセットアップの適切なバランスを見つけるため一生懸命努力してきました。私自身もこの新しいパッケージのクルマを運転する機会がありましたが、パワーが減少したにもかかわらず、パフォーマンスは以前とほぼ同等で、クルマはむしろ俊敏になったように感じました。また、新たなタイヤサプライヤーであるハンコックの参入も歓迎します。このような様々な変化にドライバーたちがいち早く適応し、限界までプッシュできるようになることを期待しています。ラリー・モンテカルロはコンディションが変わりやすいことから、タイヤ戦略の面でも最も難しいイベントです。テストでは降雪など様々な天候を経験しましたが、ラリーでは常に驚くような出来事に遭遇します。強化された今年のラインナップにより、我々のドライバー達がこのイベントと、チャンピオンシップでトップ争いに加わることができると確信しています。Rally1でフル参戦する初めての年となるサミには、以前の貴元と同じように、セカンドチームからエントリーしてもらいます。これにより、マニュファクチャラー選手権争いでも新たな展開がもたらされるでしょう。今大会での彼のメインターゲットは完走と経験を積み重ねることですが、一年を通して成長し、進化してくれることを期待しています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    新しいシーズンを迎えるにあたり、自分の目標はいつも通り勝利のために全力を尽くすことです。2025年も我々のチームは強力ですし、私自身のターゲットはラリーで勝ち、選手権タイトル獲得のために戦い続けることです。新しいタイヤサプライヤーが参入し、テクニカルレギュレーションもいくつか変更されたため、すべての路面に適応し、学ばなくてはなりませんが、それは誰にとっても同じことです。できる限りベストな仕事をして、可能な限り準備を整える必要があります。ラリー・モンテカルロは、使用できるタイヤの選択肢が最も多いイベントですが、テスト時間が限られているため、すべての異なるコンディションでタイヤを試すことは不可能です。いつだって非常に難しいラリーですので、コンディションに上手く適応し、適切なタイミングで正しい判断を下すことがこれまで以上に重要になるでしょう。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    このチームの一員としてWRCのフルシーズン参戦に復帰するのは素晴らしいことです。一年を通して準備を進め、タイトル獲得を目指して戦うのは、また異なるフィーリングです。昨年は各ラリーで速さを発揮しましたが、今年は一年を通してより一貫性を高めて戦う必要があります。ラリー・モンテカルロは常に、シーズンの開幕戦として非常に難しいイベントです。これまで、自分にとっては決して得意なラリーではありませんでしたが、それでもそこそこ良い結果を残すことができていました。クリーンにラリーを戦い、多くのポイントを獲得してシーズンをスタートすることができたら幸いです。新しいタイヤサプライヤーを迎えるというのは、かなり大きな出来事です。なぜなら、誰もがすべてのコンディションでタイヤについて学ばなければならず、モンテカルロでは、できるだけ早くクルマに自信を持てるようになりたいからです。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 17号車)
    ラリー・モンテカルロに向けて準備を進めていると、いつもワクワクします。また、TGR-WRTとの関係をさらに一年継続できることを嬉しく思います。この素晴らしいチームで走ることを、私は今でも楽しんでいます。このチームで過ごす年月は、私のキャリアの中で最長ですし、今年はさらに楽しく走れることを期待しています。クルマのパワーが低く抑えられ、重量が軽くなり、新しいタイヤが導入されたことにより、シーズン序盤は分からないことだらけですし、チームとドライバーにとっては、誰がもっとも上手く適応できるかを競う、新たなチャレンジになります。何度スタートを切っても、このラリーは決して簡単には感じられません。私は常にリスペクトを持ってチャレンジし、ある種の恐怖心を持ってこのラリーに臨んでいます。なぜなら、予測不可能な状況に直面することは明らかだからです。他のラリー以上に、リスクの管理に重点を置く必要があります。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    新たな期待をもって臨む、新しいシーズンが始まります。今年の自分の一番の目標は、これまでと同じレベルの速さを保ちながらも、より安定した走りをすることです。昨年は自分にとって苦しいシーズンでしたが、チームの大きなサポートを実感し、苦しい状況をどのようにして切り抜けるかなど多くのことを学びました。間違いなく、その経験が自分を強くしてくれたと感じていますし、今年はその経験を活かす年です。モンテカルロは、コンディションの面で最も難しいラリーのひとつなので、たった一日だけのテストで全ての準備を整えるのは困難です。レギュレーション変更に伴う、今までとは異なるバランスに適応するベストなセットアップを見つける必要がありますが、クルマとタイヤのフィーリングは全体的に良好です。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    Rally1車両で臨む初めてのフルシーズンを前に、非常に良いフィーリングを感じています。昨年、その一端を経験しましたが、今から開幕が本当に楽しみです。新しいレギュレーションの導入や新しいタイヤサプライヤーなど、誰もが慣れなければならない新たな要素もありますが、それは興味深く、とてもエキサイティングなことです。これまでのところ、テストでのフィーリングは非常に良好です。今年最初のラリーとなるモンテカルロでは、とにかく良いフィーリングでフィニッシュラインに到達することが目標になるでしょう。もしコンディションが良いようならば、昨年時々実践できたように、ペースを上げることも可能かもしれませんが、上位を争うためにはもう少し経験を積む必要があると思います。

  • ラリージャパン:トヨタが4年連続となるマニュファクチャラー王座を獲得

    ラリージャパン:トヨタが4年連続となるマニュファクチャラー王座を獲得

    11月24日(日)、2024年FIA世界ラリー選手権 (WRC)第13戦「ラリージャパン」の最終日デイ4が、愛知県豊田市の「豊田スタジアム」を起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team (TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が優勝。セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合2位でフィニッシュし、TGR-WRTは4年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。また、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、総合4位でラリーを終えた。

    ラリージャパンの最終日は愛知県の豊田市と岡崎市で「ヌカタ」、「レイク・ミカワコ」の2本のステージを各2回走行。その途中には豊田スタジアムでの3回目のスーパーSS、「トヨタスタジアムSSS3」が行われ、5本のステージの合計距離は70.57kmだった。ラリーは最終日も素晴らしい天気に恵まれ、ステージの路面は一部区間を除いて全般的にドライコンディションに。競技最終日、そして2024年シーズンを締めくくるのに相応しい一日になった。

    土曜日のデイ3終了時点で、首位オィット・タナック(ヒョンデ)と38.0秒差の総合2位につけていたエバンスは、日曜日一本目のSS17で2番手タイムを記録。このステージでタナックがコースオフを喫しリタイアとなったことで、ラリー終了を待つことなくティエリー・ヌービル(ヒョンデ)の初ドライバーズタイトル獲得が決まった。また、タナックのリタイアによりエバンスが首位に立ち、前日総合3位のオジエが総合2位に、前日総合5位の勝田が総合4位に順位を上げた。TGR-WRTはデイ3終了時点でマニュファクチャラー選手権首位のヒョンデとの差を15から11ポイントに縮めていたが、タナックのリタイアもあり選手権争いはさらに接戦に。日曜日のみの合計タイムで競われる「スーパーサンデー」ではヒョンデが1-2、TGR-WRTが3-4体制で最終の「パワーステージ」に臨むことになり、その時点で同ポイントとなった。

    迎えた今大会、そして今シーズン最後のパワーステージではエバンスが3番手タイムを、オジエがベストタイムをマークしたことにより合計8ポイントを獲得することに。対するヒョンデ勢はヌービルが2番手タイム、アンドレアス・ミケルセンが5番手タイムだったことで合計5ポイントを加算。その結果、TGR-WRTが3ポイント差で選手権首位に立ち、逆転でタイトルを獲得した。TGR-WRTとしてはこれで4回目、トヨタとしては通算8回目のマニュファクチャラーズタイトルとなり、WRC歴代2位の記録でシトロエンと並んだ。

    昨年のラリージャパン以来約1年ぶりの勝利を手にしたエバンスとマーティンは、ドライバーおよびコ・ドライバー選手権で2位を獲得。一方、オジエとランデは10戦に出場し3回の優勝を含む7回の表彰台フィニッシュを達成し、ランキング4位に。パワーステージで4番手タイムを記録した勝田とジョンストンはランキングをひとつ上げ、6位で2024年シーズンを締めくくった。なお、ラリージャパンを欠場したカッレ・ロバンペラとコ・ドライバーのヨンネ・ハルットゥネンは、7戦に出場し4勝を獲得。TGR-WRTとしては13戦のうち8戦で表彰台の頂点に立った。

    サポート選手権のWRC2では、GR Yaris Rally2のサミ・パヤリ/エンニ・マルコネン組が2位でフィニッシュ。今シーズン7戦にエントリーして3勝を記録したパヤリは、ライバルに3ポイント差をつけて見事初タイトルを獲得した。なお、パヤリは今年GR YARIS Rally1 HYBRIDでWRCのトップカテゴリーにも3回チャレンジ。地元のラリー・フィンランドでは総合4位に、ラリー・チリ・ビオビオでは総合6位に入るなど、最上位クラスでも戦えることを証明した。

    ラリージャパン

    豊田 章男 (TGR-WRT会長)
    「私たちは”負け嫌い”」
    この合言葉を口にしながら諦めずに最後まで戦い続けたTOYOTA GAZOO Racing WRTのみんなと、今日は心から喜び合いたいと思います。

    ヤリ-マティ、カイ、トム、
    エルフィン、スコット、
    セブ、ヴァンサン、
    貴元、アーロン、
    カッレ、ヨンネ、
    チームのみんなありがとう!

    サミとエンニもおめでとう!

    ヒョンデの皆さま、ヌービル選手、ヴィーデガ選手、タイトル獲得おめでとうございます。最終戦、最終日、最終ステージまで皆さんと戦えた2024年のWRCは本当にエキサイティングでした。我々がつくるラリー車の音や匂いを、東アジアの道でファンの皆さまに見てもらえることは、アジアの自動車メーカーの我々にとって大きな意味があることだと思っています。これからも一緒にアジアのモータースポーツを盛り上げていきましょう!来年もいい勝負しましょう!

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ジェットコースターのようなシーズンでしたが、ラリージャパンに臨むにあたっては、タイトル獲得のチャンスがまだあることは理解していましたが、可能性はそれほど高くありませんでした。それでも、我々は最後の最後まで戦い続け、その上でどうなるのか様子を見るつもりでしたが、実際に最後まで戦いを続け、それがタイトル獲得につながりました。今シーズンの後半には、ラリーの最終盤でポイントを失うという悲惨な日曜日が3回ほどありました。一時は望みが断たれたようにも思われましたが、我々は反撃を続け、重要な意味を持つ日曜日を迎えることができました。これは、最後まで戦い続けること、決して希望を失わないことの大切さを示すものです。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    ラリージャパンの最終日はとてもエキサイティングな一日となり、喜ぶべき最終結果を得ることができました。チームにとってのホームラリーであるこのイベントで、再び優勝することができて本当に嬉しく思います。また、マニュファクチャラーズタイトルの獲得に貢献できたことも、本当に嬉しいです。チームのメンバー全員にとって大きな意味を持つことですし、その一員であることを誇りに思います。望んでいたようなパフォーマンスを、週末を通して常に発揮できたわけではありませんが、最後まで諦めずに頑張りました。今朝、プッシュしなければならなかったオィットには同情しますが、それによって私たちにチャンスが巡ってきました。それでも、最後までしっかり走りきり、必要なポイントを獲得するのは容易ではありませんでした。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    ここ日本で最後のステージに全力で臨んだ結果、これ以上はないと思えるほど素晴らしいシーズンの終わりを迎えることができました。大きなプレッシャーを感じていましたし、パワーステージではオールオアナッシングの走りで挑みました。そして、このタイミングでいいパフォーマンスを発揮することができ、チームとともにタイトルを獲得できたことを非常に嬉しく思います。チームのみんな、そしてもちろんモリゾウ会長が喜ぶ顔を見るのは最高の気分ですし、シーズン中、チームのメンバー全員が努力してきたことが報われました。決して諦めてはならないということが、今回改めて証明されたと思います。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
    本当に厳しいシーズンでしたが、最後にマニュファクチャラーズタイトルを獲得することができたので、とても嬉しいです。今週末は辛抱強く走らなくてはならず、決して簡単ではありませんでしたが、なんとか最後まで走りきることができましたし、パワーステージではプッシュすることもできました。チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれましたし、彼らのサポートがなければ、成し遂げることができなかったと思うので、チームとチームメイトにはとても感謝しています。今週末は、多くのファンの皆さんが応援してくれました。自分自身は今回表彰台に立つことができなかったので、皆さんには申し訳なく思いますが、応援には感謝しています。

    ラリージャパンの結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 3h23m41.0s
    2 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m27.3s
    3 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (フォードPUMA Rally1 HYBRID) +1m55.5s
    4 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m02.6s
    5 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +3m11.5s
    6 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +6m54.1s
    7 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シトロエン C3 Rally2) +10m04.3s
    8 サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン (トヨタ GR Yaris Rally2) +11m50.8s
    9 新井 大輝/松尾 俊亮 (シュコダ Fabia R5) +13m24.3s
    10 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +14m15.8s
    (現地時間11月24日19時45分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    2024年WRCドライバー選手権順位
    1 ティエリー・ヌービル 242ポイント
    2 エルフィン・エバンス 210ポイント
    3 オィット・タナック 200ポイント
    4 セバスチャン・オジエ 191ポイント
    5 アドリアン・フォルモー 162ポイント
    6 勝田 貴元 116ポイント
    7 カッレ・ロバンペラ 114ポイント
    8 グレゴワール・ミュンスター 46ポイント
    9 ダニ・ソルド 44ポイント
    10 サミ・パヤリ 44ポイント

    2024年WRCマニュファクチャラー選手権順位
    1 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 561ポイント
    2 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 558ポイント
    3 M-Sport Ford World Rally Team 295ポイント

  • ラリージャパンが開幕!トヨタの勝田貴元が総合3位と好発進

    ラリージャパンが開幕!トヨタの勝田貴元が総合3位と好発進

    11月21日(木)、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン」が開幕。愛知県豊田市の「豊田スタジアム」でSS1としてスーパーSSが行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)が総合3位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合5位につけた。

    2024年シーズン最後のイベントとなるラリージャパンは、WRCカレンダー復帰3年目となる今年も愛知、岐阜の両県を舞台にターマック(舗装路)ラリーとして開催される。ラリーの中心となるサービスパークは3年連続で豊田スタジアムに置かれ、競技初日となる21日(木)は、サービスパークから約10km離れた場所に広がる豊田市の鞍ヶ池公園で、朝9時過ぎからシェイクダインが行なわれた。全長2.75kmのステージは、晴天にも関わらず前日に降った雨により非常に滑りやすく、とくに前半の山岳セクションでは多くのドライバーがグリップ不足を訴えるなどトリッキーな路面コンディションとなった。そのシェイクダウンではオジエがRally1勢の中で3番手、地元の勝田が4番手、昨年大会の勝者エバンスが7番手タイムを記録。ラリー本番に向けてクルマとセットアップの最終確認を行った。

    その後、華やかなセレモニアルスタートに続き競技がスタート。デイ1として豊田スタジアム内で全長2.15kmのスーパーSS「トヨタスタジアムSSS1」が行われ、勝田はドライバー選手権首位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と対戦。大勢の観客が見守る中、ヌービルよりも先にフライングフィニッシュを通過し、トップと0.8秒差の3番手タイムを記録した。また、エバンスは0.9秒差の4番手タイムを、オジエは2.2秒差の5番手タイムを記録。TGR-WRTは全ドライバーが順調に競技初日を走破した。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ラリージャパンのスタートで再び豊田市に戻ってくることができ、とても嬉しく思います。ファンの皆さんの応援は今回もまた素晴らしく、とてもいい雰囲気を作り出してくれています。きっと、非常にエキサイティングな週末になることでしょう。我々としては例年とは異なる立場でこのラリーに臨むことになりますが、ドライバーたちと共にしっかり準備を進めてきましたし、週末に向けては良いプランがあります。彼らは高いレベルでパフォーマンスを発揮しなくてはならないことを理解しており、その上でさらに、運が我々に味方してくれる必要があります。ステージとコンディションは今回も非常に厳しいものになる可能性がありますが、ベストを尽くす準備はできています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    再びラリージャパンに戻ってくることができて嬉しいです。昨晩はシティセンターで、今晩はスタジアムで、ここまでとても暖かく歓迎してもらっています。ファンの皆さんの前で最初のステージを走るのは嬉しいことですが、ここから先は大きく異なるチャレンジが待っています。今週はレッキの大部分をドライコンディションで行いましたが、昨日雨が降ったので、ラリー本番中のステージがどのようなコンディションになるのかまだわかりません。いずれにせよ非常に厳しいステージであることは確かですし、天候がどう影響し、どれほど難しいものになるかが問題です。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    日本に来るのはいつだって特別なことですし、ファンの皆さんの熱意は独特です。私たちにとっては、チームに一人選手が増えたようなものです。このように応援してもらえるのは嬉しいですし、皆さんの期待に応える結果を出したいと思います。私たちのタイムはそれほど良くなかったですが、最初のステージはファンの皆さんにとって素晴らしいものでした。今朝のシェイクダウンでは、このラリーで予想されるようなトリッキーなコンディションにすぐ直面しました。落ち葉が積もったセクションは湿っていると非常に滑りやすく、明日の朝、森の中を走るステージはかなり難しくなりそうです。それでも、チャレンジするための準備はできていますし、このラリーをスタートできることにワクワクしています。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
    ラリージャパンのスタートは非常に特別です。チームにとっても自分にとっても重要なラリーなので、大きなプレッシャーを感じていますが、それを楽しんでもいます。ファンの皆さんの数が毎年どんどん増えていていくことを見てきたので、とても嬉しく思います。皆さんのために良いパフォーマンスを発揮し、楽しんでいただけるように頑張ります。今晩最初のステージはファンの皆さんにとって本当に素晴らしいものでしたし、私たちもとてもいい走りができました。昨日雨が降ったことで、既にシェイクダウンでもかなり厳しいコンディションになっていたので、明日から走る森の中の道は相当トリッキーになるでしょう。それでも、クルマは全てが好調に感じられるので、チャレンジする準備はできています。

    ラリージャパン

    ラリージャパン デイ1の結果
    1 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (フォードPUMA Rally1 HYBRID) 1m44.4s
    2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPUMA Rally1 HYBRID) +0.5s
    3 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.8s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.9s
    5 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2.2s
    6 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +2.2s
    7 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +2.8s
    8 アンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3.7s
    9 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シトロエン C3 Rally2) +4.5s
    10 サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン (トヨタ GR Yaris Rally2) +6.5s
    (現地時間11月21日20時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    明日のステージ情報
    競技2日目となる11月22日(金)のデイ2は、愛知県が戦いの舞台となる。まず豊田市および設楽町で「イセガミズ・トンネル」、「イナブ/シタラ」という昨年と同じルートを使用する2本のステージをSS2、SS3として走行。その後、今年新たに新城市に設けられた「シンシロ」をSS4として走る。このうち全長23.67kmのイセガミズ・トンネルは、前年に続き今大会最長のステージとなる。デイ2はミッドデイサービスの設定がなく、「稲武どんぐり工房」に設定されるTFZ(タイヤフィッティングゾーン)での簡易的な整備作業を経て、午後は、午前中の3ステージを再走。その後、日没後に岡崎市の中央総合公園でスーパーSS「オカザキSSS」が2本連続で行われる。そして、一日の最後には豊田スタジアムのサービスパークで45分間のフルサービスが実施されます。デイ2のステージの合計走行距離は126.00kmと長く、4日間で最長の一日に。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は387.88kmとなる。

  • ラリージャパン 2024:ABEMAが無料生中継…後半2日は山本舞香が登場

    ラリージャパン 2024:ABEMAが無料生中継…後半2日は山本舞香が登場

    ABEMA(アベマ)は2024年11月21日(木)から24日(日)までの4日間にて開催される、世界最高峰の自動車競技『ラリージャパン2024』を無料生中継する。

    大会3日目の23日(土)と最終日の24日(日)に「ABEMAラリージャパン応援サポーター」の山本舞香さんがメイン会場の豊田スタジアムに来場し、トークショーならびに「ABEMA」特設スタジオから公開生中継を行う。

    このたび「ABEMAラリージャパン応援サポーター」に就任した山本舞香さんが、大会3日目の23日(土)午後4時から、豊田スタジアム西イベントエリアステージにて行われるトークショーイベントへの登場が決定。

    トークショーでは「ABEMAラリージャパン応援サポーター」に就任後、初めて知ったWRCの魅力などを語る。なおこの模様は「ABEMA」ラリーチャンネルにて生中継する。

    また会場に「ABEMA」特設スタジオを設置し、大会期間中は来場者も中継の様子を見ることができる公開生中継を随時実施。山本舞香さんもこの特設スタジオから『ラリージャパン2024』の熱狂を視聴者にお届けする。

    「ABEMA」では11月21日(木)の大会初日のシェイクダウンから夕方に豊田スタジアムで行われるオープニングセレモニー、スーパースペシャルステージ(SSS1)を生中継。2日目以降もスペシャルステージ(以下:SS)5、13、18、21(最終ステージ)の厳選SS5本を無料生中継するほか、18日からのラリーウィーク期間中にはトヨタ自動車が運営するオウンドメディア“トヨタイムズ”との連動企画を毎昼12時台に放送する。

    ラリージャパン

    世界ラリー選手権(WRC)はFIA(国際自動車連盟)が主催する自動車競技の世界選手権の一つで、1973年に創設され40年以上の歴史を誇るスプリントラリーの世界最高峰の大会。スペシャルステージ(SS)と呼ばれる、交通が遮断された一般道を市販車ベースのマシンで走り、SSの区間タイムを競いあう。

    サーキットレースとは異なり、SSでは1台ずつの走行が基本となり、1~3分の間を置いてスタート。3~4日間に渡り行われ、SSの合計タイムによって、競技最終日である日曜日に勝敗が決まる。SSはターマック(舗装路)、グラベル(未舗装路)、スノーなど様々なコンディションの道で行われ、ラリーごとにコースのキャラクターは大きく異なることも特徴。また、SSとSSの間は公道を走行して移動を行い、その移動区間では他の一般車と同様交通ルールを守って走らなければならず、ドライバーと、コ・ドライバーの2人がペアを組んで戦うといったラリーならではの独自のルールが課せられている。

    『ラリージャパン2024』はWRCの日本ラウンドで、世界各国全13戦で開催される最終戦として愛知県と岐阜県各地で開催される。

    ■『ABEMAラリージャパン応援サポーター・山本舞香トークショー』概要

    日時:2024年11月23日(土)午後4時~5時

    会場:豊田スタジアム(西イベントエリアステージ)

    中継URL:https://abema.tv/channels/rally-japan/slots/9k7pHncDikxxkX

    ※会場イベント詳細は『ラリージャパン2024』公式ホームページをご覧ください

  • ラリージャパン:トヨタが目指すはシーズン8勝目と王座獲得

    ラリージャパン:トヨタが目指すはシーズン8勝目と王座獲得

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、11月21日(木)から24日(日)にかけて、愛知県および岐阜県で開催される、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン」に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)の、3台のGR YARIS Rally1 HYBRIDで参戦。2024年を締めくくる一戦で、シーズン8勝目と王座獲得を目指す。

    ここまで12戦を戦い7勝をあげてきたTGR-WRTは、チームにとってのホームイベントであるラリージャパンに、大きな期待を持って臨む。毎戦のように激しい優勝争いが繰り広げられてきた2024年シーズンもいよいよファイナルラウンド。TGR-WRTは第11戦チリで1-2フィニッシュを達成してフルポイントを獲得し、マニュファクチャラー選手権の首位チームとのポイント差を大きく縮めることに成功した。現在15ポイント差で選手権2番手につけているTGR-WRTは、4年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得すべく、日本でも最大ポイントの獲得を目指す。

    2023年のラリージャパンではエバンスが優勝し、オジエが総合2位に、カッレ・ロバンペラが総合3位に入り、TGR-WRTはホームイベントで表彰台を独占した。今大会においては、欠場のロバンペラに代わり勝田がマニュファクチャラーズポイント獲得資格を持つドライバーとして出場する。昨年、勝田は序盤にクルマにダメージを負ったが、その後9本のステージでベストタイムを記録(救済タイム1本分を含まず)するなど、地元愛知県で素晴らしい速さを発揮した。また、勝田は前戦のセントラル・ヨーロピアン・ラリーでも総合4位に入り、日曜日のみの合計タイムで争われる「スーパーサンデー」を制覇。さらにはパワーステージでもベストタイムを記録するなど、ラリージャパンと同様ターマック(舗装路)路面を舞台に行なわれた前哨戦で高いパフォーマンスを示した。

    2024年のラリージャパンは、過去2大会と同じく、今年も愛知県豊田市の「豊田スタジアム」にサービスパークが置かれ、スタジアム内には昨年とレイアウトが異なるスーパーSSのステージが設けられる。ラリーはまず21日(木)の午前9時過ぎから豊田市の「鞍ケ池公園」でシェイクダウンが行われ、その後豊田スタジアムでのセレモニアルスタートに続き、午後7時過ぎからデイ1として競技がスタート。全長2.15kmの「トヨタスタジアムSSS1」が行われる。

    山岳地帯の舗装路を舞台とする本格的なステージは22日(金)のデイ2から始まり、愛知県の豊田市および設楽町で「イセガミズ・トンネル」、「イナブ/シタラ」という昨年と同じルートを使用する2本のステージを走行。その後、新城市に新たに設けられた「シンシロ」を走る。このうち、全長23.67kmのイセガミズ・トンネルは、前年に続き今大会最長のステージとなる。デイ2はミッドデイサービスの設定がなく、「稲武どんぐり工房」に設定されるTFZ(タイヤフィッティングゾーン)での簡易的なサービスを経て、午後は、午前中の3ステージを再走。一日の最後には、岡崎市の中央総合公園でスーパーSS「オカザキSSS」が2本連続で行われる。そして、一日の最後には豊田スタジアムで45分間のフルサービスが実施される。なお、デイ2のステージの合計走行距離は126.00kmと長く、4日間で最長の一日となる。

    競技3日目、23(土)のデイ3は岐阜県が主舞台となり、今年新たに恵那市の笠置山周辺に設けられた「マウント・カサギ」で一日がスタート。その後「ネノウエ・コウゲン」、「エナ」という前年大会と大部分が重なる2本のステージを走行する。デイ3もまたミッドデイサービスの設定はなく、中津川公園でのTFZを経て3本のステージを再走。その後豊田市へと向かい、豊田スタジアムでの2回目のスーパーSSで一日が終了する。

    競技最終日、24(日)のデイ4は豊田市と岡崎市で「ヌカタ」、「レイク・ミカワコ」の2本のステージを各2回走行。その途中には豊田スタジアムでのミッドデイサービスに続く形で、3回目のスーパーSSが行われる。最終ステージとなるレイク・ミカワコの再走ステージ、SS21はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。ステージは昨年よりも1本少ない全21本で、その合計距離は302.59km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1024.34kmとなる。

    なお、サポートカテゴリーであるWRC2には、タイトル獲得を目指すサミ・パヤリ(プリントスポーツ)がGR Yaris rally2で出場。今季、GR YARIS Rally1 HYBRIDでトップカテゴリーにも3回挑戦し素晴らしい成績を残したパヤリは、WRC2で2位以内に入れば選手権王者となる。また、パヤリ以外にも、今年ラリー・ポルトガルでWRC2優勝を飾ったヤン・ソランス(テオ・マルティン・モータースポーツ)、TGR WRCチャレンジプログラムの2期生である小暮ひかると山本雄紀、今年英国ラリー選手権(BRC)の王座をMEMチームと共に獲得したクリス・イングラムも、GR Yaris rally2で出場。さらに、全日本ラリー選手権の歴代王者である勝田範彦(ラック ウイズ ルーキーレーシング ラリーチーム)、ヘイキ・コバライネン(ラリーチーム・アイセロ)、奴田原文雄(ヌタハラ・ラリー・チーム)も加わり、全部で8台のGR Yaris rally2がWRC2に出場する。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    我々にとってのホームイベントのひとつであるラリージャパンは、チームにとって非常に重要な一戦であり、誰もが注目するエキサイティングなラリーになると思います。WRC2を含め、全ての主要な選手権はまだ決着がついていません。マニュファクチャラー選手権でタイトルを獲得するチャンスはまだ残っているので我々のモチベーションは高く、日本でタイトルを勝ち取るために全力を尽くすつもりです。我々にとっては完璧に近い週末となることが必要ですが、ラリー・チリではそれを実現していますし、昨年の日本では1-2-3フィニッシュを達成できたので、十分可能であると考えています。ドライバーにとっては難しいラリーだと思いますし、この時期は天候も予測不可能ですが、それもまた我々にとってはチャンスとなります。エルフィンは昨年優勝しており、そのようなコンディションを好むでしょう。一方、セブはシーズンを最高の形で終えたいと思っているはずですし、貴元はセントラル・ヨーロピアン・ラリーでの好成績もあり、自信を持ってホームイベントに臨むことができるはずです。最後に、今年のGR Yaris Rally2と、それをドライブしてきたサミのパフォーマンスは非常に素晴らしいものでした。もし彼が日本でWRC2のタイトルを獲得したら、ファンタスティックなストーリーになるでしょう。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    トヨタの一員として日本で走る時はいつも、とても温かく歓迎してもらっています。もちろん、それには私たちが良い結果を出すことに対する大きな期待が込められていますが、それに応えることはできるはずです。我々にはまだ、マニュファクチャラー選手権で戦うべきものがあります。たとえ困難な課題が待ち構えていても全力を尽くして戦い、最高のチャンスを手にしたいと思います。昨年の結果を再現することが、間違いなく今回の目標となります。昨年は雨が多く、大量の落ち葉が路面を覆うという非常に難しいイベントでしたが、今年もそうなる可能性はあります。また、路面が乾いていたとしても、コーナーの多さで知られるコルシカ島よりもテクニカルで曲がりくねった道なので、ペースノートとステアリング操作の両方で非常に大変かつ、忙しいイベントとなります。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    ラリージャパンに行くのはいつだってエキサイティングですし、特に今年はマニュファクチャラーズタイトル獲得に向けてまだ戦いが続いているので、なおさらです。我々は理想的なポジションにいるわけではないので、チームとしてはほぼ完璧な週末にすることが必要ですが、決して手の届かない目標ではありません。最近のパフォーマンスは良好ですし、自分としては運を好転させて、速さを良い結果に変えたいと思っています。日本の森の中のステージはとても難しく、コンディションは常にどうなるか分かりません。特に今年は、前年よりも一週間遅い開催なのでなおさらです。もちろん、トヨタのドライバーとして日本では常に大きなサポートを感じていますし、それはとても嬉しいことなので、ファンの皆さんが期待しているような結果を残せるように頑張ります。

    勝田貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
    ラリージャパンを本当に楽しみにしています。もちろん、ホームラリーでは通常とは異なるプレッシャーを常に感じますが、それは良い意味でのプレッシャーです。家族や友人、ファンの皆さんの前で走れると思うと、とてもワクワクします。昨年はクルマのフィーリングが非常に良く、ひとつのミスを除けばいい週末だったので、今年は良い結果を出せるよう頑張ります。最も重要なのは状況とコンディションを見極め、セントラル・ヨーロピアン・ラリーの時のように、自信を持てる時に自分のパフォーマンスを最大限発揮することです。きっとチャレンジングなラリーになるでしょうが、路面がウェットでもドライでも自分としては全く問題ありません。とにかくベストを尽くし、良いパフォーマンスを発揮したいと思います。

  • WRC王者カッレ・ロバンペラ レッドブルのF1マシンでテスト走行

    WRC王者カッレ・ロバンペラ レッドブルのF1マシンでテスト走行

    2度の世界ラリー選手権(WRC)チャンピオンのカッレ・ロバンペラが、レッドブル・リンクでラリーカーからレッドブルのF1マシンに乗り換えてテストを行った。

    今シーズン初めには、WRCで15勝を挙げたドライバーがF1マシンを運転するのではないかという噂が浮上していたが、先月、自身のインスタグラムに投稿したミルトン・キーンズのレッドブル・レーシングのワークショップを訪問した際の写真がさらなる憶測を呼んだ。

    この走行に備え、ロバンペラはレッドブル・レーシングの本社を訪れ、シートフィッティングを行った後、チームのシミュレーターのセッションに参加した。

    「テストに向けて、マシンに座った時にコックピット内のすべてが適切であることを確認するためにシートのフィッティングを行い、その後、シミュレーターで午前中のセッションを行い、より大きなカテゴリーのフォーミュラカーに備えて、さまざまな小型カテゴリーのフォーミュラカーを試した」とイベント前にロバンペラに語った。

    「僕は今でもレーシングドライバーなので、自分のポテンシャルを示し、良い結果を出したい」

    その後、ロバンペラは先週、シングルシーターデビューを果たしたオーストリアGPの会場に向かい、まずフォーミュラ4とフォーミュラ・ルノー3.5のマシンを運転し、その後、旧世代のレッドブルF1マシンに乗り換えた。

    カッレ・ロバンペラ レッドブルF1レッドブル・リンクでレッドブルのF1マシンをテストするカッレ・ロバンペラ

    フィンランド人ドライバーは、今年ポルシェ・カレラ・カップ・ベネルクスシリーズでレースを行った会場で、約40~50周を走破した。

    「素晴らしい一日だった。3種類のフォーミュラカーを運転することができた。かなりの周回数を走ったし、もちろんF1は長い間楽しみにしていたものだったので、ついに運転することができて本当にクールだった。一日はうまくいったし、とても良い気分でいる」とロバンペラは語った。

    「ラリーとF1の最大の違いは、ラリーカーは車体が大きく動くことだ。F1はカートのようなもので、サスペンションからあまり動かないが、グリップ力は素晴らしい。もちろん、F1にはダウンフォースが大量にあるため、コーナーをより速く走ることができる。また、物理的にもかなり異なる」

    「横方向のGフォースがずっと多く、マシンはより強く減速し、より鋭く曲がる。ドライバーにとっては、まったく異なる感覚だ。Gフォースがずっと多く、マシンは信じられないほどのグリップ力を発揮する」

    「確かに、初めてそこに座ると、ラリーカーとはかなり異なる感覚だ。座る位置もまったく異なるので、かなり違った感覚になる。でも、今日それを実際に体験できて、本当に良かった」

    カッレ・ロバンペラ WRC(世界ラリー選手権)

    今年、ロバンペラはモータースポーツの視野を広げ、来年のフルタイムでのレース復帰に先立ち、トヨタのWRC(世界ラリー選手権)キャンペーンの一部に参加することを選択し、サーキットレースに挑戦した。

    ロバンペラのサーキットレースでの活躍には、ポルシェ・カレラ・カップ・ベネルクスシリーズの一部キャンペーンへの参加も含まれ、3回のレースで優勝を果たした。また、先月にはモンツァで開催されたイタリア・カレラ・カップ・シリーズにも出場した。

    24歳のロバンペラは、世界中でドリフト競技にも参加しており、いつかはル・マン24時間耐久レースにも出場したいと語っている。

    WRCスターがF1カーを運転するのは初めてではない。1995年のチャンピオン、コリン・マクレーや9度の優勝経験を持つセバスチャン・ローブも、F1カーを運転したことがある。

    マクレーは、1996年にシルバーストーンで行われたジョーダンのF1カーの運転を、当時ジョーダンのドライバーであったマルタン・ブランドルがマクレーのWRCスバル・インプレッサを運転するという、マシン交換のスタントの一環として行った。

    2007年にはポールリカール・サーキットでルノーF1のショーカーを運転し、2008年にはバルセロナでのF1冬季テストでレッドブルの一員として参加し、レッドブルRB4を運転して8番目の速いタイムを記録した。

  • 元F1ドライバー ロバート・クビサ 「ラリーに復帰して楽しみたい」

    元F1ドライバー ロバート・クビサ 「ラリーに復帰して楽しみたい」

    F1ドライバーであり、現在はWECハイパーカードライバーであるロバート・クビサは、将来ラリーに復帰する可能性を否定していない。

    だが、ロバート・クビサは、ラリーが恋しいと語るが、将来的には競争のためではなく「楽しみ」のためにラリーに復帰することしか考えていない。

    かつてF1レースで優勝し、現在は世界耐久選手権のAFコルセ・フェラーリ・ハイパーカー・ドライバーであるクビサは、2013年から2016年までWRCに参戦しており、引き続き同シリーズを熱心にフォローしている。

    クビサはF1で名声を得る前からラリーに憧れており、2013年のWRC2選手権でも優勝。その後2シーズンにわたりトップクラスで戦い、Mスポーツ製のフォード・フィエスタを駆り、14回のステージ優勝と2014年のアルゼンチンでの6位という最高成績を記録した。

    2016年に最後のスタートを切った後、クビサは2019年にウィリアムズでF1に復帰し、その後DTMに参戦し、2021年にスポーツカーレースとWECに進出した。

    今月初めにWRCが母国ポーランドを訪問した際に参加したクビサには、ラリー復帰の噂が流れている。将来復帰したいかと聞かれると、「正直、ラリーが少し恋しい。僕はラリーの大ファンだ。でも今はレースプログラムで自分のやるべきことがあるので、2016年初めにラリーを止めて以来、ラリーをファン、サポーターの視点で見ることが多くなった」とAutosportに語った。

    「WRCで何が起こっているのかをフォローしている。何よりもラリーに注目している」

    「もし(復帰が)ちょっとした楽しみになるのなら、もちろんそうするよ。ただし、それは競技の精神とはかけ離れている。もちろん、カレンダーに掲載されているラリーにはいくつか注目しているものもあるし、参加するのもいいだろうと思う。でも、それにはどれほどの努力と準備が必要かを思い出す。もし楽しむために参加するのであれば、プレッシャーを感じることなくラリーに参加できるだろう」

    ロバート・クビサ

    ロバート・クビサは今や、ハイパーカー/LMDhクラスに9つのブランドが参加するなど、メーカーの関心が著しく高まり、活況を呈しているWECシーンの一員だ。これは間接的に、昨年フェラーリが待望のチャンピオンシップ復帰を果たした後、クビサがAFコルセが運営するフェラーリ・ハイパーカーのシートを獲得する結果となった。

    WECへのメーカーの関心が爆発的に高まったのを見て、クビサはWRCでも同じようなことが起こり得ることを望み、ラリーはファンとメーカーに「何か特別なもの」を提供し続けると信じている。

    しかし、F1で12回表彰台に上がった経験を持つクビサは、今週末のWECのブラジル訪問に向けて準備を進めており、ラリーが同様の好景気を享受するには多くの努力が必要だと認めている。

    「これは複雑な問題であり、さまざまな関係者の関与が必要になる」とクビサは、WRCがどのようにしてWECの足跡をたどることができるのかとの質問に対して答えた。

    「今(WRCで)起こっていることは、現代と関係があるのではなく、僕がWRCにいた頃から始まった傾向だと思う。残念ながら、現代では、モータースポーツ全般において、人々は異なる種類のスポーツやレース方法を評価する傾向がある」

    「ラリーは、特にファンの観点から見て、何か特別なものを提供してくれると今でも思っている。WECでは、過去2年間でメーカーが大きく増加し、レベルが大幅に向上した。メーカーが他のメーカーを引きつけており、ラリーが新しいメーカーを引きつけるのに苦労しているのはそのためだ。これは複雑な問題だけど、幸いなことに僕はそれについて考える必要はない」

    「しかし、ファンの立場から言えば、WECで起こったようなことが起こってほしい。それはとても特別なことであり、誰にとっても有益なことだ。このようなことは長い間起こっていない。人々が努力していることは知っているし、一筋縄ではいかないと思うが、物事を改善しようとする努力は必要だ」

  • WRC ヌービルが2024年開幕戦モンテカルロでオジエとの直接対決で勝利

    WRC ヌービルが2024年開幕戦モンテカルロでオジエとの直接対決で勝利

    ティエリー・ヌービルは、モンテカルロ・ラリーの名手セバスチャン・オジエとの直接対決を制し、2024年世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦を制した。

    ヒュンダイのドライバー、ティエリー・ヌービルは、史上最も乾燥したモンテカルロ・ラリーのひとつである17本のアスファルト・ステージのうち8本を制し、9度の優勝を誇るオジエに16.1秒の大差をつけて、この有名なイベントで2度目の優勝を飾った。

    トヨタのエルフィン・エヴァンスが3位(+45.2秒)で表彰台に上がり、ヒュンダイのオット・タナック(+1分59.8秒)とMスポーツ・フォードのアドリアン・フルモー(+3分36秒9秒)がトップ5を占めた。

    ヌービルはラリーでの完全勝利に加え、最大30ポイントを獲得。土曜日の夜にラリーをリードしたことで与えられる18ポイントを獲得し、日曜日には最速タイムを記録して、2024年からの新ポイント体系に基づく7ポイントを追加した。

    ヌービルはパワーステージのボーナスポイント5ポイントを獲得し、オジエに6ポイント差をつけてランキングトップに立った。

    新ルールでは、日曜日のレグで上位7人にポイントが与えられ、ヌービル(7ポイント)、エヴァンス(6ポイント)、オジエ(5ポイント)、タナク(4ポイント)、フルモー(3ポイント)、勝田貴元(2ポイント)、グレゴワール・ミュンスター(1ポイント)が獲得した。

    軽量化され、アップグレードされたi20 Nのエンジントラブルに若干阻まれたものの、ヌービルは、印象的で速いスタートを切ったエバンスから15.1秒遅れの2位で木曜夜のオープニングステージを終えてラリーをスタートさせた。

    第3ステージでは、何人かのドライバーを巻き込んだ氷の上でスライディングし、雪山に接触するアクシデントに見舞われた。次のステージでスピンを喫したヌービルも運に見放されたが、このミスで10秒の遅れを喫していなければ、ラリーのトップに躍り出ていたことだろう。

    オジエに4.5秒差をつけていたエヴァンスから16.1秒遅れの3位で金曜日を終えたヌービルは、土曜日の朝、見事にトップに躍り出た。

    2020年のモンテカルロ・ウィナーであるヌーヴィルは、凍てつくような第9ステージで、トップのエヴァンスから9.6秒、オジエから18.8秒のリードを奪った。その後、好調なタイムを連発し、第10ステージを終えてヌービルがラリーのトップに立った。

    エヴァンスの挑戦は徐々に後退し、ウェールズ人ドライバーはヌーヴィルとオジエのペースについていけず、壮絶な直接対決が展開された。エバンスはステージ10でGRヤリスにハイブリッドの問題が発生。

    午後、オジエはステージ通算700勝を達成するなど、刺激的な突撃を開始した。このフランス人選手はヌービルを巻き込み始め、第13ステージを制し、0.8秒差でトップに立った。

    しかし、ヌービルは「完璧なステージ」と表現したように、第14ステージでオジエに4.1秒差をつけ、3.3秒差で土曜日を終えた。

    この圧倒的な速さは日曜日も続き、ヌービルは午前中の2ステージでトップタイムを叩き出し、オジエのモンテカルロ10勝目への望みを打ち砕いた。

    ヌービルはパワーステージでオジエに2.6秒の差をつけて優勝し、勝利を決定づけた。

    Mスポーツでの2023年キャンペーンを経て、ヒュンダイに復帰したタナックの初イベントは厳しいものとなった。木曜日の夜、3台のヒュンダイすべてにエンジントラブルが発生し、2台は解決したものの、タナックのi20 Nはラリー中に悩まされた。

    しかし、彼の勝利への望みを事実上絶ったのは、ステージ3でのミスだった。タナックはヌービルと同じ氷盤に引っかかったが、チームメイトとは異なり、溝にはまり、観客が彼を道路に押し戻さなければならなかった。

    Mスポーツ・フォードの若手ドライバーであるフルモーとマンスターは、土曜日の午後まで5位と6位につけていたが、ミュンスターはステージ3の氷上でのアクシデントでタイムを失い、気が付くとステージ12の関門に引っかかっていた。

    フルモーは落ち着いた走りで5位入賞を果たしたが、マンスターは新しい採点システムの恩恵を受け、日曜日にポイントを獲得した。

    ヒュンダイと新たに契約したアンドレアス・ミケルセンは、i20 Nに慣れるしながら、困難なラリー1デビュー戦に耐えた。現WRC2チャンピオンは、第9ステージでの激しい瞬間を生き延び、最終的に総合6位(+5分34.6秒)でフィニッシュした。

    トヨタの勝田は7位(+8分28.5秒)でフィニッシュし、第3ステージでタナクとマンスターと同じ溝に落ちて5分ロスした状態から立ち直り、土曜を通して速さを見せた。

    WRC2では、シトロエンのヨハン・ロッセルが最終ステージでペペ・ロペスに4.9秒差をつけて優勝。3位はニコライ・グリャジンで、この3台は7回もトップが入れ替わるバトルを繰り広げた。

  • トヨタ GRヤリス ラリー2がFIAのホモロゲーションを取得 / WRC

    トヨタ GRヤリス ラリー2がFIAのホモロゲーションを取得 / WRC

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、GRヤリス ラリー2が2024年1月1日よりFIA(国際自動車連盟)から正式にホモロゲーションを取得したことを発表した。

    TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、これまでWRC(FIA世界ラリー選手権(に「GR YARIS Rally1 HYBRID」で、FIA世界耐久選手権に「GR010 HYBRID」でワークス参戦するとともに、GRスープラGT4を開発し、カスタマーモータースポーツを通じて「もっといいクルマづくり」を推進してきた。

    モータースポーツからのフィードバックは、市販スポーツカーのGRシリーズにも反映されている。

    GR Yaris Rally2は、カスタマーラリー向けに開発された。「モリゾウ」こと豊田章男会長は、この車がラリー競技を通じてモータースポーツ車両と市販車との架け橋となる第一歩となり、世界のラリー市場の活性化に貢献できることを期待している。

    今回のホモロゲーション証明書の取得により、「GRヤリス ラリー2」は世界中のお客様への販売が開始される。記念すべき1号車はモリゾウ率いるROOKIE Racingに納車される予定で、1月25~28日のラリー・モンテカルロには4チームがGRヤリス ラリー2で参戦する予定だ。

    トヨタが20年ぶりに専用開発した四輪駆動スポーツカー、GRヤリスは、WRCで勝つことを使命にTGRが作り上げた。TGRが勝つために作ったクルマではなく、お客様が勝つために作ったクルマ、それがGRヤリス ラリーの新たな挑戦の始まりとなる。

    このクルマは2022年のラリージャパンで公開デビューし、モリゾウがステアリングを握って性能を計測した。それ以来、さまざまな路面やコンディションでラリー2マシンをテストした多くのドライバーから、多くのフィードバックが寄せられた。全日本ラリー選手権への参戦を含め、走行距離は15,000kmを超え、日本の公道でのテストも兼ねている。

    これまでの開発プロセスでは、トッププロドライバー、新進気鋭の若手ドライバー、経験豊富なカスタマードライバーからのフィードバックを取り入れてきた。今後は、WRCなどのモータースポーツ選手権に参戦するカスタマー・ドライバーから、さらに幅広いフィードバックを集め、より良いクルマへと改良を加えていく。

  • トヨタ 2024年のWRC/WEC車両はマッドブラックの新カラーリング

    トヨタ 2024年のWRC/WEC車両はマッドブラックの新カラーリング

    トヨタは、2024年のFIA世界ラリー選手権(WRC)、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦する車両の新しいカラーリングを発表した。

    世界選手権と戦うGR YARIS Rally1 HYBRID、GR010 HYBRIDが纏う新たなマットブラックのカラーリングは、負け嫌いを表す「速さ」をイメージするとともに、競技車両がモータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりに繋がっていく「プロトタイプ」であり、ここから進化していくことを表している。

    新しいカラーリングはWRC、WECだけでなく、今後TOYOTA GAZOO Racingが参戦する競技にも展開される。

    トヨタ 世界ラリー選手権 2024