カテゴリー: WRC (世界ラリー選手権)

  • 【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ プレビュー

    【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、4月27日(木)から30日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンティーナに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)と、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)の、2台のヤリスWRCで参戦する。今シーズン2回目となるグラベル(未舗装路)ラリーに、3月上旬の第3戦ラリー・メキシコでの経験を生かし、チーム一丸となって挑む。

    初秋の南半球、アルゼンチンで開催されるラリー・アルゼンティーナは、グラベルラリーの魅力と難しさが凝縮した1戦と言われる。ラリーのSS(スペシャルステージ)は、アルゼンチン中部の都市コルドバの南西から西北にかけての広いエリアに設定され、様々なタイプの未舗装路を走行する。南西部の谷間の未舗装路は砂のような柔らかい道が多く、西部の山岳路は道幅が狭く荒々しい岩に囲まれた道が続くなど、走行するエリアによって道のキャラクターが大きく変わるのがこのラリーの特徴だ。また、SSの途中には川渡りやジャンピングスポットも多く現れ、選手だけではなく、ファンにとっても非常に魅力的なラリーである。

    ラリーカーの整備作業を行なうサービスパークは、コルドバから約50km離れたレイクサイドリゾート、ビジャ・カルロス・パスに置かれる。ラリーは4月27日(木)の夜7時過ぎにコルドバ市街地のスーパーSSで競技スタート。28日(金)はコルドバの南西部サンタ・ロサ・デ・カラムチータ周辺で3本のステージを各2回走行し、昼と夜にはビジャ・カルロス・パス近郊のパルケ・テマティコでスーパーSSが行われる。29日(土)は、コルドバの北西部プニリャの谷の周辺で3本のステージを各2回走行する。そして競技最終日となる30日(日)は、コルドバの西部で2本のSSを走行。最終SSとなるSS18「エル・コンドル」はラリー・アルゼンティーナを代表する名物ステージであり、SSでトップ5タイムを記録した選手に対してボーナスの選手権ポイントが与えられるパワーステージにも指定されている。ラリーは4日間で18本のSSを走行し、その合計距離は357.59km。リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は、1417.98kmに達する。

    ラトバラは、2014年のWRCラリー・アルゼンティーナで総合優勝をしている。また、ハンニネンはIRC(インターコンチネンタルラリーチャレンジ)の1戦として開催された、2010年の大会で優勝を果たしている。両ドライバーにとってアルゼンチンは、相性の良いラリーといえる。

    チームはラリー・アルゼンティーナを想定したグラベルテストを、欧州の中ではアルゼンチンの道に近い路面コンディションの道があり、6月にはWRC第7戦が開催される、イタリアのサルディニア島で実施。様々なテストメニューをこなし、ヤリスWRCのグラベルコースでのパフォーマンスをさらに高めることに成功した。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    冷涼な気候で行われるグラベルラリーのアルゼンチンは、以前に私がドライバーだった時、いつも素晴らしいラリーだと思っていました。今回のラリーも、いろいろな気象条件下での戦いとなるでしょう。ラリー・メキシコで我々は多くを学びましたが、特に高い標高でのグラベル走行を経験した事は、同様の条件であるアルゼンチンを戦う上で役に立つはずです。ここまで1戦ごとにクルマを良くしてきたので、アルゼンチンではさらに改良を進める事を目標に置いています。ラリー・メキシコを戦った時よりも自分たちは力をつけていると思うので、アルゼンチンでは良い結果を狙いたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    私にとってアルゼンチンは、常に良い気分で戦う事ができるラリーです。以前に優勝した経験があり、去年も土曜日の午後にトラブルでコースアウトするまでは、ラリーをリードしていました。金曜日と土曜日のコースは流れるような高速のコーナーが多く、最終日の日曜日は低速でテクニカルなコーナーが連続し、さらに霧など悪天候に見舞われる可能性も高いトリッキーなコースです。全体的には砂状の柔らかい道が多いのですが、概ねタイヤのグリップレベルは良好です。事前テストはとても有効で、いくつかの異なるセットアップを試せました。特に、メキシコではベストとはいえないフィーリングだったデファレンシャルに関しては、アルゼンチンに向けて入念にセッティング作業を行ない改善に努めました。

    ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
    アルゼンチンは私が大好きなグラベルラリーのひとつで、楽しい思い出がたくさんあるラリーですので、久しぶりの出場がとても楽しみです。アルゼンチンのコースはとにかく素晴らしいのですが、SSだけでなくリエゾン(移動区間)でも情熱的に応援してくれる、ファンの皆さんもまた素敵ですね。アルゼンチンでもっとも読めないのは天候で、最近現地の天気予報をチェックしているのですが、晴天、降雨と、天気は常に変わっているようです。例えばレッキ(コースの事前下見走行)の後に路面コンディションが変わると、大変難しいラリーになります。とはいえ、クルマを状況に応じて微調整すればよいと思っています。例えば、路面が泥状になったらクルマを少し柔らかめのセッティングに変えるぐらいですね。何が起ころうと自然に、気負わないでドライブする事が大切です。チームは現在とても良い状態にあるので、私も一緒になって前に進みたいと思います。

  • 【WRC】 トヨタ、ラリー・ポルトガルに3台目のヤリスWRCを投入

    【WRC】 トヨタ、ラリー・ポルトガルに3台目のヤリスWRCを投入

    トヨタは、チームのテストドライバーであるエサペッカ・ラッピとコ・ドライバー、ヤンネ・フェルムが5月19日(金)から開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦ラリー・ド・ポルトガルに参戦することを発表した。

    エサペッカ・ラッピは、3台目のヤリスWRCのドライバーとして、ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC10号車)、ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC11号車)と共にチームに加わり、開発ニーズに応じて、今シーズン中にいくつかの欧州イベントに参戦する。

    ヤリスWRCは初戦モンテカルロでのデビュー以来、想定以上の成績をおさめており、第2戦スウェーデンでは、ラトバラが総合優勝を勝ち取ることができた。しかし、TOYOTA GAZOO Racing WRTは、復帰初年度である2017年を学びの年と捉えており、3台目の投入により、ヤリスWRCの開発を更に加速させることができると確信している。

    エサペッカ・ラッピは、昨年のWRC 2でシリーズ優勝を果たし、ラリー界で有望視されている若手ドライバーの一人である。また、彼は2017年シーズン前からチームにテストドライバーとして加入しており、ヤリスWRCを良く知っている。チームは、今回の参戦で26歳のラッピが今後に向けた多くの学びを得ることを期待している。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    エサペッカは、とても若くハングリー精神旺盛なドライバーです。今回のヤリスWRCでの初めてのラリー参戦に向けて、十分なテスト走行をすることができたとは言えませんが、彼なら全力を尽くしてやってくれるでしょう。彼の目標は、チームの目標と同じく、ラリーを完走し、出来る限り多くのデータを集めることです。我々はヤリスWRCの開発を更に進める必要があり、エサペッカはその重要な役割を担うことになります。もちろん、通常のテスト走行から得られるものも多くありますが、実戦で強い競争相手と競うことにより、さらに多くのことを得ることができます。そのため、我々はエサペッカとヤンネを今年のシリーズ中に数回出場させることを決めました。若いドライバーにチャンスを与えることも重要です。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRCテストドライバー)
    私は今までこの日のために頑張ってきました。WRカーで参戦できる素晴らしいチャンスを得て、とてもうれしく思います。2014年のラリー・フィンランドで、初めてトミと豊田総代表に会う機会があり、挨拶を交わしましたが、まさか彼らのチームの一員として走ることができるとは思ってもいませんでした。ヤリスWRCでのテスト走行は、それほど多くはできていないので、R5車両よりはるかに高性能で速いWRカーに適応するため、これから経験を積んでいく必要があります。一緒に走るヤンネにとっても、このWRカーに慣れるためにしなくてはならないことが山のようにあります。例えばペースノートは、今までとは比べ物にならないほど速く読み上げる必要があります。
    二人で着実に課題に立ち向かい、トラブルなく、ラリーを完走することが私の目標です。そのように一つずつ経験を積み上げ、完走を重ねられれば、いつかポイントを獲得することができると信じています。

  • トヨタ:ヤリ-マティ・ラトバラが総合4位 / WRCフランス 結果

    トヨタ:ヤリ-マティ・ラトバラが総合4位 / WRCフランス 結果

    4月9日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の競技最終日となるデイ3がコルシカ島の東南部で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が、総合4位でフィニッシュした。また、デイ1でのリタイア後クルマを修復し、ラリー2規定に基づきデイ2再出走を果たしたユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)は、SS9でコースオフによりリタイアとなった。

    競技最終日を迎えたツール・ド・コルスのSSは全部で2本。1本目のステージである全長53.78kmのSS9で、ラトバラは4番手タイムとなり、2秒差で総合4位の座を失い総合5位に後退した。しかし、最終ステージとなる全長10.42kmのSS10で、ラトバラは堂々ベストタイムを記録。0.1秒差ながら4位に復帰する事に成功した。SS10はボーナスのドライバーズポイントが与えられるパワーステージのため、ラトバラは第2戦ラリー・スウェーデン以来となる最大ボーナスポイントの5点を獲得。その結果、ラトバラ/アンティラ組は選手権2位の座を堅持した。一方、ハンニネン/リンドストローム組はSS9でコースアウト。リタイアとなり、残念ながら開幕戦からの連続完走記録を伸ばすことができなかった。

    豊田章男(チーム総代表)
    18年ぶりのWRC復帰から4戦目となるツール・ド・コルスで、やっと私もヤリスWRCの走る姿を間近で見て、チームの皆と共に現場で戦うことができました。土曜日、ラトバラ選手が午前のSSを終え昼のサービスに戻った際、大がかりな部品交換によるセッティング変更を制限時間ギリギリまで使って行うメカニック達の姿を目の当たりにしました。ドライバーが道との会話で感じたクルマへの違和感をメカニックやエンジニアが即座に改善し、また道に戻して走り続ける…ドライバー視点の開発とその改善を繰り返していくマキネンのチームの姿は、まさに私どもが目指す「もっといいクルマづくり」そのものだと感じます。現場では誰かが大声で指示を出すのでなく個々のメカニックが各々の役割を全うし作業が進んでいきました。想いが通じ合った信じあえるプロのチームを築きあげたマキネン代表に改めて感謝します。また、沿道では多くのファンやオフィシャルに出会うことができました。手の届きそうなところを通り過ぎるラリーカーの音や匂いや迫力を楽しもうとする文化がそこにはあり、WRCの現場でラリーの魅力を改めて体感することができました。彼らに笑顔で話しかければ、言葉は通じなくとも「トヨタがんばれ!」と返してくれます。ラリーを愛し、クルマを楽しみ、そしてトヨタの挑戦を応援してくださる方が世界中にいること、本当にありがたく、そして心強く思います。今後も、トミをはじめとしたチームのみんな、そして全世界にいるファンの皆さまとWRCの道をヤリスで走り続けていければと思います。応援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。これからもサポートをよろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ヤリスWRCはラリー初日から好調でしたが、さらなる改善を施した土曜日以降は、両ドライバーともクルマがさらに良くなったと喜んでくれました。それはチーム一丸となった努力の賜物であり、クルマは3日間で大きく進化しました。今シーズン最初のフルターマックラリーで、ヤリ-マティが表彰台まであと1歩の4位に入ったのは、素晴らしいと思います。現役時代、私自身のツール・ド・コルスでのベストリザルトは6位でした。パワーステージで彼がトップタイムを出した事についても、加えて称賛したいと思います。また、このラリーでの経験が少ないにも関わらず、ヤリ-マティに匹敵するペースで走行したユホは、自分自身を誇りに思っていいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    4位でフィニッシュするためには、完璧な走りをする必要があると理解していましたので、自分の運転に集中し、最後のパワーステージでは限界まで攻めました。いくつかのコーナーでは進入スピードが高すぎてアンダーステアが出てしまい、とあるジャンピングスポットではドリフトして観客を驚かせてしまいました。それぐらい激しく攻められたということで、完璧に近い走りができたと思います。総合4位に入り、その上パワーステージも制して合計17ポイントを獲得する事ができたのは、今シーズン最初のフルターマックであることを考えると素晴らしい結果だと思います。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC #11号車)
    SS9のフィニッシュまで、あと約5kmの右コーナーでミスを冒してしまいました。原因は明らかではありませんが、おそらく私が作ったペースノートに問題があったのだと思います。コースから外れて復帰する事ができず、そこでラリーは終ってしまいました。今回は十分なスピードがあったと思いますし、フィニッシュまであと少しだったのでとにかく残念です。しかし、チームメイトであるヤリ-マティが本当に素晴らしい結果を残した事を、心から喜びたいと思います。

  • 【WRC】 ラリー・フランス 結果:ヌービル&ヒュンダイが今季初優勝

    【WRC】 ラリー・フランス 結果:ヌービル&ヒュンダイが今季初優勝

    WRC 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)が9日(日)に最終日を迎えた。

    最終日のSSはわずか2本。しかし1本目のSS9は今大会最長となる全長53.78kmのウルトラロングステージ。そしてSS10は10.42kmと距離は短いが、トップ5タイムを記録した選手にボーナスのドライバーズポイントが与えられるパワーステージに指定された。

    優勝はヒュンダイのティエリー・ヌービル。ヒュンダイ・モータースポーツにとってもi20クーペ WRCでの初勝利となった。

    2位にはセバスチャン・オジェ(Mスポーツ)、3位にはダニ・ソルド(ヒュンダイ)が続いた。

    トヨタは、ヤリ-マティ・ラトバラが総合4位でフィニッシュ。ユホ・ハンニネンは、SS9でのコースオフによりリタイアとなった。

    2017 WRC 第4戦 ラリーフランス 結果

    順位 ドライバー マシン タイム
    1 ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC M 3:22:53.4
    2 セバスチャン・オジェ フォード フィエスタRS WRC M +54.7
    3 ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC M +56.0
    4 ヤリ‐マティ・ラトバラ トヨタ ヤリスWRC M +1:09.6
    5 クレイグ・ブリーン シトロエン C3 WRC M +1:09.7
    6 ヘイデン・パッドン ヒュンダイi20クーペWRC M +2:16.3
    7 アンドレアス・ミケルセン シュコダ ファビアR5 WRC2 +8:10.7
    8 ティーム・スニネン フォード フィエスタR5 WRC2 +9:17.0
    9 ステファン・サラザン シュコダ ファビアR5   +9:23.6
    10 ヨハン・ロッセル シトロエン DS3 R5 WRC2 +12:57.1
  • トヨタ:ラトバラが総合4位に浮上 / WRC ラリー・フランス デイ2

    トヨタ:ラトバラが総合4位に浮上 / WRC ラリー・フランス デイ2

    4月8日(土)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の競技2日目となるデイ2がコルシカ島の北部で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が、総合4位に順位を上げた。また、前日のリタイア後クルマを修復し、ラリー2規定 に基づいて再出走を果たしたユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)は、総合34位につけている。

    前日のデイ1でクルマのセッティングとドライビングのアジャストに苦労したラトバラは、デイ2を走行するにあたりセッティングを少し変えてコースに向かった。設定された4本のSSのうち、最初のSS5こそ8番手タイムに留まったが、SS6では6番手タイムをマーク。午前中の2本のSSを走り終えバスティアのサービスパークへと戻ったラトバラは、エンジニアと相談のうえ、さらなるセッティング変更を施したところヤリスWRCのハンドリングは好転。ラトバラはSS5の再走ステージとなるSS7で2番手タイムを記録し、SS6の再走ステージとなるSS8を3番手タイムで走行するなど、午後の再走ステージではペースを大幅に上げることに成功した。その結果ラトバラは、上位を走行していた選手の脱落もあり、デイ1よりもふたつ順位を上げ、総合4位でデイ2を走りきった。また、ラリー2規定で再出走を果たしたハンニネンも午前中のSS5で2番手タイムを、SS6で3番手タイムを記録。ヤリスWRCは、デイ1よりも狭くツイスティなデイ2のSSで、上位を競えるスピードを示した。

    競技最終日となる4月9日(日)のデイ3のSSはわずか2本。しかし1本目のSS9は今大会最長となる全長53.78kmのウルトラロングステージ。そしてSS10は10.42kmと距離は短いが、トップ5タイムを記録した選手にボーナスのドライバーズポイントが与えられるパワーステージに指定されている。2本のSSの合計距離は64.20km、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は211.92km。競技終了後、島の南部ポルト・ヴェッキオのマリーナで午後1時30分より表彰式が予定されている。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ラリーのこのタイミングでセットアップに変更を加えるのはかなり危険だったかもしれません。しかし、我々は色々な事を試し、学ぶためにこのラリーに来ているのです。まず午前中にユホのクルマでいくつかの事を試したところ、良い手応えを得られました。そこで午後はヤリ-マティのクルマにも似たような変更を施しました。我々の目的はアンダーステアを抑え、ドライバーに自信を与え、フロントタイヤの性能を最大限に引き出す事でした。これまでの経験を生かしてうまく改善する事ができたと思いますし、チームとドライバーは素晴らしい仕事をしてくれました。 非常にトリッキーだった今日のステージでの、彼らのパフォーマンスをとても誇りに思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
    日中のサービスで実施したいくつかのセッティング変更により、クルマは大きく変わりました。そのため午後の2本のSSでは運転がとても楽しく感じられ、思い切り攻めることができたので良い気分でした。午後の再走ステージは、道に泥や砂利がかき出されていたため注意深く走る必要がありましたが、それでも午前中よりもクルマが良くなっていたので自信を持って走る事ができました。また、午前中のSSではあまりフィーリングが良くなかったブレーキングに関しても、改善されました。明日の最終日に向けて良い位置につけているので、最後までしっかりと走りきることを目指します。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)
    昨晩のサービスでクルマのセットアップに変更を加えたところ、フィーリングはかなり良くなりました。昨日もクラッシュするまでクルマは良い感じでしたが、今日は昨日よりもさらに良いフィーリングです。また、昨日トミと話しをして、もっとリラックスして走った方が良いと思い、今日は自分のドライビングスタイルを少し変えてみました。すると、非常にうまく行き、午前中のSSでは何も問題なく楽しみながら良いタイムを出す事ができました。ただし、午後は道が泥 で汚れていたので、少し慎重に行き過ぎたところタイムが伸びなかったのは残念です。

  • 【WRC】 ラリー・フランス 2日目:ヒュンダイのヌービルが首位に浮上

    【WRC】 ラリー・フランス 2日目:ヒュンダイのヌービルが首位に浮上

    WRC 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)が8日(土)に2日目を迎え、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが総合首位に浮上した。

    競技2日目となる4月8日(土)のデイ2は、サービスパークが置かれるバスティアを中心に島の北部でSSが行われた。全長48.71kmのロングステージと、17.27kmのミドルステージの2本のSSをバスティアでのサービスをはさみ各2回走行。計4本のSSの合計距離は131.96km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は406.57km。

    SS6では初日首位に立ったクリス・ミーク(シトロエン)がSS6でエンジントラブルでリタイア。変わってティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)が首位に浮上。2番手には38.9秒差でセバスチャン・オジェ(Mスポーツ)、3番手にはダニ・ソルド(ヒュンダイ)が続いた。

    トヨタは、ヤリ・マティ・ラトバラが4位、前日のリタイア後にクルマを修復し再出走を果たしたユホ・ハンニネンは総合34位につけている。

    2017 WRC 第4戦 ラリーフランス 2日目

    順位 ドライバー マシン タイム
    1 ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC M 2:44:10.2
    2 セバスチャン・オジェ フォード フィエスタRS WRC M +38.9
    3 ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC M +57.7
    4 ヤリ‐マティ・ラトバラ トヨタ ヤリスWRC M +1:09.4
    5 クレイグ・ブリーン シトロエン C3 WRC M +1:12.2
    6 ヘイデン・パッドン ヒュンダイi20クーペWRC M +1:43.8
    7 アンドレアス・ミケルセン シュコダ ファビアR5 WRC2 +6:21.7
    8 ティーム・スニネン フォード フィエスタR5 WRC2 +7:29.6
    9 ステファン・サラザン シュコダ ファビアR5   +7:46.8
    10 ヨハン・ロッセル シトロエン DS3 R5 WRC2 +9:56.5
  • トヨタ:堅実に走行したラトバラが初日6位 / WRCラリー・フランス

    トヨタ:堅実に走行したラトバラが初日6位 / WRCラリー・フランス

    4月7日(金)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の競技初日となるデイ1がコルシカ島のアジャクシオ周辺で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合6位につけた。

    また、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)はSS1でクラッシュし、SSをフィニッシュ後リタイアに。チームはデイ2での再出走を実現するため、サービスでクルマの修復作業を行なった。

    伝統のツール・ド・コルス、デイ1はTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamにとってハードな1日となった。ラリーは前日、6日(木)の夜にコルシカ島東部の都市アジャクシオで行われたセレモニアルスタートで開幕。そして7日の朝から競技がスタートし、アジャクシオの南側と北側に展開する2本のターマックコースを各2回走行した。ラトバラはクルマのセットアップとドライビングをコースに完全には合わせきれなかったが、それでも様々なトライを続けながら安定した走りを続け、5~7番手のSSタイムを記録。総合6位でデイ1を走りきった。一方、ハンニネンは非常に速いペースでSS1を走行していたが、終盤コーナリングライン が膨らみクルマの右リヤを橋の欄干にヒット。その衝撃によりダンパーのオイルキャニスターが破損し出火した。それ自体はそれほど大きなダメージではなかったが、右側のタイヤが2本とも衝撃でパンクしており、スペアタイヤを1本しか搭載していなかったため、走行を続けることができなくなってしまった。クルマのダメージは少なく、チームはバスティアのサービスパークで破損個所を修復。ハンニネンはラリー2規定に基づき、デイ2での再出走を予定している。

    競技2日目となる4月8日(土)のデイ2は、サービスパークが置かれるバスティアを中心に島の北部でSSが行われる。全長48.71kmのロングステージと、17.27kmのミドルステージの2本のSSを、バスティアでのサービスをはさみ各2回走行。計4本のSSの合計距離は131.96km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は406.57kmとなっている。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    まずまずの1日でした。ヤリ-マティはトップ6につけていますが、ユホの最初のステージでのクラッシュは残念です。路面の状態やグリップが変化するような時の挙動について、クルマにいくつか改善できる点が見つかりました。それらに関しては解決策を検討し、将来に向けて選手たちがもっと自信を持って走れるように改良を施すつもりです。我々はまだターマックラリーでの経験が少ないので、これからの2日間で様々な事を学ぶ事ができるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
    悪くはない1日でしたが、自分のドライビングには満足していません。特に、路面が濡れていたり、滑りやすいところでは少し慎重に走り過ぎたと思います。ただし、そのようなコンディションはもともと自分にはあまり合っていないため、それほど心配はしていません。自分としては主にブレーキングと加速時にタイムを失っており、増加したエンジンのパワーと、新たに搭載されたアクティブセンターデフに慣れていないのも問題だと思います。今シーズンは良いスタートを切りましたが、まだまだ多くの事を学びテストを続けている段階です。状況を考えると6位は現実的な順位だと思います。それでも、クルマは高いポテンシャルを備えているので、明日はさらなる改善に努めるつもりです。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)
    とても残念な結果になってしまいました。橋に差しかかる少し前で路面の状態が変わり、ブレーキングのタイミングがずれた結果、速すぎるスピードでコーナーに入り、ラインがワイドに膨らんでしまいました。そしてクルマの右リヤが橋の欄干に当たり、ダンパーのオイルに火がついてしまいました。すぐに消火しフィニッシュを目指したのですが、前後のタイヤがパンクしており、他の選手と同じようにスペアタイヤを1本しか搭載していなかったため、クルマにダメージを与えないためにも残りの走行を諦めなくてはなりませんでした。自分たちにとっては良くない1日になってしまいましたが、明日は再出走できると思います。

    【WRC】 ラリー・フランス:シトロエンのクリス・ミークが初日のトップ
    【WRC】 ラリー・フランス:シトロエンのクリス・ミークが初日のトップ

  • 【WRC】 ラリー・フランス:シトロエンのクリス・ミークが初日のトップ

    【WRC】 ラリー・フランス:シトロエンのクリス・ミークが初日のトップ

    WRC 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)が7日(金)に開幕。シトロエンのクリス・ミークが初日のトップに立った。

    デイ1は、サービスパークが置かれる島の東海岸バスティアから約130km離れた、西海岸のアジャクシオで競技がスタート。30km前後の2本のコースを、間にサービスをはさむことなくタイヤ交換のみで各2回走行した。

    初日のトップに立ったのはクリス・ミーク(シトロエン)。4つのSSのうち3つを制し、2番手のセバスチャン・オジェ(Mスポーツ)に10.3秒差をつけた。3番手にはティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)が続いた。

    トヨタは、ヤリ-マティ・ラトバラが6番手、ユホ・ハンニネンは、SS1で橋の欄干にヒットしてダンパーのオイルキャニスターが破損し出火。右側のタイヤが2本とも衝撃でパンクしたが、スペアタイヤを1本しか搭載していなかったため、走行を続けることができずデイリタイアとなった。

    2017 WRC 第4戦 ラリーフランス 初日

    順位 ドライバー マシン タイム
    1 クリス・ミーク シトロエン C3 WRC M 1:16:32.1
    2 セバスチャン・オジェ フォード フィエスタRS WRC M +10.3
    3 ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC M +25.8
    4 クレイグ・ブリーン シトロエン C3 WRC M +52.4
    5 ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC M +53.8
    6 ヤリ‐マティ・ラトバラ トヨタ ヤリスWRC M +1:00.2
    7 ヘイデン・パッドン ヒュンダイi20クーペWRC M +1:18.8
    8 ステファン・ルフェーブル シトロエン C3 WRC M +2:07.6
    9 アンドレアス・ミケルセン シュコダ ファビアR5 WRC2 +2:57.3
    10 ステファン・サラザン シュコダ ファビアR5   +2:57.3
  • 【WRC】 ラリー・フランス:セバスチャン・オジェがシェイクダウン首位

    【WRC】 ラリー・フランス:セバスチャン・オジェがシェイクダウン首位

    WRC 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)のシェイクダウンテストが6日(木)に行われ、Mスポーツのセバスチャン・オジェがトップタイムを記録した。

    シェイクダウンは、バスティア南部の5.40kmのソルボ・オカーニャーノのステージで行われ、母国ラウンドとなるセバスチャン・オジェが3分50秒7でトップタイム。2番手には0.6秒差でヘイデン・パッドン(ヒュンダイ)、3番手にはクリス・ミース(シトロエン)が続いた。

    トヨタはヤリ・マティ・ラトバラが4番手タイム、ユホ・ハンニネンが12番手タイムだった。

    競技初日となる4月7日(金)のデイ1は、サービスパークが置かれる島の東海岸バスティアから約130km離れた、西海岸のアジャクシオで競技がスタートする。4本のSSの合計距離は120.64km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は462.24kmとなっている。

    2017 WRC 第4戦 ラリーフランス シェイクダウンステージ

    順位 ドライバー マシン タイム
    1 セバスチャン・オジェ フォード フィエスタWRC M 3分50秒7
    2 ヘイデン・パッドン ヒュンダイi20クーペWRC M 3分51秒3
    3 クリス・ミーク シトロエン C3 WRC M 3分51秒6
    4 ヤリ‐マティ・ラトバラ トヨタ ヤリスWRC M 3分51秒8
    5 ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC M 3分51秒8
    6 オット・タナク フォード フィエスタWRC M 3分52秒0
    7 ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC M 3分52秒2
    8 クレイブ・ブリーン シトロエン C3 WRC M 3分52秒7
    9 エルフィン・エバンス フォード フィエスタWRC M 3分54秒0
    10 ステファン・ルフェーブル シトロエン DS3 WRC RC1 3分55秒0

  • トヨタ:WRC 第4戦 ラリー・フランス シェイクダウン レポート

    トヨタ:WRC 第4戦 ラリー・フランス シェイクダウン レポート

    4月6日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) のシェイクダウンがコルシカ島のバスティア近郊で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)とユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC#11号車)は、明日から始まる競技に向けてヤリスWRCの最終調整を行なった。

    シーズン最初のフルターマックラリーであるツール・ド・コルスに臨むにあたり、チームはコルシカ島のターマック(舗装路)コースで事前テストを実施していたが、足まわりのセットアップをさらに最適化するため、シェイクダウンでいくつかの仕様を試しラリー本番に備えた。多くのクルマがコーナーの舗装されていないイン側部分をカットして走行したため、路面上に泥が出て滑りやすい状態に。ラトバラとハンニネンはそれぞれコースを3回ずつ走行し、路面の変化を確かめながらクルマの最終確認作業を行ない、足まわりの最適なセッティングを見つけることに成功した。

    ターマックラリーのツール・ド・コルスは、後輪駆動のラリーカーが最後に優勝したWRCイベントとして知られている。1988年の大会で後輪駆動車をドライブして勝ったのは、フランス人ドライバーのディディエ・オリオール。彼は計6回ツール・ド・コルスで優勝しているが、そのうち1994年と1995年はトヨタ・セリカGT-FOUR(ST185型/ST205型)であげた勝利だった。セリカGT-FOURは、初代のST165型も1991年の大会でカルロス・サインツのドライブにより優勝しており、3世代すべてのセリカのラリーカーがツール・ド・コルスで優勝を果たしている。

    競技初日となる4月7日(金)のデイ1は、サービスパークが置かれる島の東海岸バスティアから約130km離れた、西海岸のアジャクシオで競技がスタートする。30km前後の2本のコースを、間にサービスをはさむことなくタイヤ交換のみで各2回走行するため、クルマに大きなダメージを負う事は許されない。4本のSSの合計距離は120.64km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は462.24kmとなっている。

    トム・フォウラー(チーフ・エンジニア)
    今朝のシェイクダウンでは、ヤリ-マティ、ユホともに異なる2種類のセットアップを試しました。シェイクダウンのコースは、ラリーカーが走るごとに急激に路面コンディションが変わっていき、セッティングを正確に見極める事が困難でしたが、最終的にはふたりともほぼ同じセットアップを選択しました。また、金曜日のデイ1と土曜日のデイ2ではコースの特性が大きく異なり、シェイクダウンのコースとも大きく違うのですが、予定どおりプログラムを消化でき、得られるものがあったので満足しています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
    1回目の走行はとても調子が良く、2回目の走行では異なるタイプのダンパーを試してみました。2回目に走った時は多くのラリーカーが通過した後だったので、道に泥が出ていて非常に滑りやすくなっていました。ダンパーに関しては良いセットアップを見つける事ができました。また、いつものようにブレーキのならし作業も終え、明日から始まる競技に向けて準備は万端です。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)
    とても興味深いシェイクダウンでした。多くのクルマがコーナーのイン側をカットして走ったため、私がスタートした時には、道の表面は既に多くの泥で覆われていました。しかしクルマの調子は良く、明日のSSはシェイクダウンとは大きく異なるタイプのコースのため、まったく問題ありません。クルマのフィーリングはとても良いので、明日の競技開始が楽しみです。