カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • 【WEC】 ポルシェ、LMP1ドライバータイトルを獲得

    【WEC】 ポルシェ、LMP1ドライバータイトルを獲得

    ポルシェは、バーレーンで開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)において、ティモ・ベルンハルト / ブレンドン・ハートレー / マーク・ウェバー(オーストラリア)組が5位に入り、この結果、LMP1クラスのドライバー世界チャンピオンを獲得した。

    ロマン・デュマ / ニール・ジャニ / マルク・リープ組は、待望の今シーズン初優勝を飾り、ポルシェ919ハイブリッドは6連勝と今年2つ目のタイトルで今シーズンを締め括った。

    最終戦となったWEC第8戦およびドライバー部門のチャンピオンシップ争いはスリルに満ちたレースとなった。ベルンハルト / ハートレー / ウェバーは、ランキング2位のカーナンバー7(アウディ)に13ポイント差でスタート。今シーズン、ル・マンで優勝を飾り、すでにマニュファクチュアラータイトルを確定しているポルシェの勢いを考えると、バーレーンでのドライバータイトル獲得は難しくないように思われた。しかし、スタート後30分で、カーナンバー17はピットに戻り、長い時間をかけて修理を行わなければならなかった。その後、ドライバー達は最後方から全力で追い上げ、最終的に5位でのフィニッシュとなった。アウディから決定的なポイントを奪ったのは、もう1台のポルシェ919ハイブリッドだった。

    カーナンバー17のレース展開:
    スターティングドライバーのティモ・ベルンハルトは、16周目までリードを守った。17周目、スタート後ほぼ30分の時点で、彼は無線でエンジンのパワーダウンを報告し、ピットに入る。メカニック達がエンジンのアクチュエーターのトラブルを8分43秒で修理し、トップから4.5周遅れでレースに復帰。最初に予定されたピットストップに入った時点で、先頭車両は52周を完了していた。ベルンハルトは4周遅れながら、32台中10位以内のポジションでレースに戻った。その後、ハートレーにドライバー交替し、ニュータイヤで追撃を開始した。ハートレーは79周終了時点でピットにて給油とタイヤ交換を行い、そのままコックピットに留まった。110周を終了し、ハートレーはクルマをマーク・ウェバーに渡した。その後カーナンバー8のアウディのピットストップが修理のため長引き、ウェバーは5位に浮上する。144周を終えて、彼は給油とタイヤ交換のためピットに戻った。154周後、アクチュエーターのトラブルによりウェバーは再びピットに呼び戻されるが、順位を落とさずレースに戻った。183周終了後、最後のピットストップで少量の燃料を給油し5位でフィニッシュ。ベルンハルト / ハートレー / ウェバー組は世界チャンピオンとなった。

    カーナンバー18のレース展開:
    ロマン・デュマは、最初の9周はもう1台のポルシェ919ハイブリッドに続く2位のポジションを維持した。10周目、彼はカーナンバー8のアウディにオーバーテークされる。ポルシェのチームメートが修理のために長時間のピットストップを行っている間、デュマは2位に上がり、アウディが給油のためにピットに入った時点でトップに立つ。29周した後、デュマはピットに戻り、給油とタイヤ交換を行い、そのままレースを続けた。59周を終えて、彼はクルマをマルク・リープに託し、彼は89周を終了した時点でタイヤを交換。100周目のフルコース・イエロー後のリスタートで、リープはカーナンバー7のアウディのペースを上回りまったが、再度順位を落とした。その後のスリル溢れる一騎打ちは、リープがリードを奪って決着した。119周目、2人のライバルはフルコース・イエローを使ってピットに戻り、ドライバー交替を行った。ニール・ジャニがトップのポルシェを引き継いだ。彼は、147周目を終えた時点で、給油とタイヤ交換をした。176周を終えてジャニは最後のピットストップを行い、その後、199周を終えてチェッカーフラッグを受け、待望の今シーズン初優勝を飾った。

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)
    「神経の細い人には無理なレースでした。カーナンバー17が抱えた問題のため、常に新たな状況に直面していました。カーナンバー18が優勝することで、カーナンバー17にタイトルを贈った瞬間を目の当たりにしたら、それを上回るチームワークを想像することさえできません。シーズンでの全予選1位通過、そしてル・マン以降の全レースでの優勝は、驚くべき成果です。ポルシェ、ヴァイザッハのチームおよびここサーキットのクルーに感謝します。私は共に成長してきたチームを非常に誇りに思っています。彼らと仕事ができたのは、この上ない喜びです」

    アンドレア・ザイドル (チーム監督)
    「素晴らしいレースでした。まずは、ティモ・ベルンハルト、ブレンドン・ハートレーとマーク・ウェバーの世界チャンピオンタイトルの獲得を祝したいと思います。彼らには十分にその資格があります。今日のレースは、非常に難しいレースでした。しかし、今回も、私達は困難に対処する能力があることを証明できました。これは、完璧なシーズンに花を添えるものです。ここサーキットとヴァイザッハのチームに感謝します。また、プログラムの最初から私達をサポートし、この成功の大きな要因となったすべてのテクニカルパートナーとスポンサーにも感謝の意を表します。明日から、新たなシーズンが始まります」

    ティモ・ベルンハルト (ポルシェ919ハイブリッド No. 17)
    「絶好のスタートを切り、後続車に差をつけることができました。しかし、最初のスティントの半分ほどで、スロットルにエンジンがついてこなくなりました。メカニック達は、これを驚く程の早さで修理してくれ、とても感謝しています。私は追い上げることができ、好調でした。あの修理の後は、冷静さを保ちながら、戦い続けることに尽きました。私達にはスピードがあることを知っていました。厳しいシーズンを締め括る、厳しいレースでした」

    ブレンドン・ハートレー (ポルシェ919ハイブリッド No. 17)
    「2回のスティントをトラブルなく全力でドライブし、2台のトヨタを捉えようとしていました。このレースで私達は1秒1秒が決定的なものであることを思い知らされました。ピットクルーは、優れた仕事で919ハイブリッドをレースに戻してくれました。そして、カーナンバー18がリードを保つことが絶対的に重要でした。真のチームワークです。素晴らしいレースでした」

    マーク・ウェバー (ポルシェ919ハイブリッド No. 17)
    「今日は、チームの資質が明らかになった日でした。今シーズン、何日かは物事が非常にスムーズに行ったこともありましたが、私達は冷徹なまでの正確さによって勝利を挙げてきました。今日は、必死で戦わなければなりませんでした。メカニック達とドライバー達がスピリットを見せつけたのです。メカニック達には感謝しきれません。クルマをガレージに入れたピットストップには、言いようもないほどのストレスを感じました。そんなプレッシャーの中で、私達が世界チャンピオンになれたのは驚くべきことです。私は、ティモとブレンドン、そしてポルシェと共に世界チャンピオンになれたことを非常に誇りに思います。これは、1986年のデレック・ベル以来です。チームにとって、素晴らしい日になりました」

    ロマン・デュマ (ポルシェ919ハイブリッド No. 18)
    「最初の2時間をドライブしましたが、本当に難しいレースでした。私達は、ブレーキトラブルに悩まされ、さまざまな理由で苦労しました。しかしレース後半で気温が下がったときに、よい方向に向かうことを期待していました」。

    ニール・ジャニ (ポルシェ919ハイブリッド No. 18)
    「私達3人にとって、この優勝は待ちに待ったものでした。何度もポールポジションを獲得しながら、さまざまな理由で勝利の栄冠を手にすることができませんでした。今日、ようやくそれを手にすることができて、本当によかったです。私は、スピードをマネージメントすることができ、リスクを取らずにリードを保って安全にレースを終えることができました」。

    マルク・リープ (ポルシェ919ハイブリッド No. 18)
    「最初のスティントで、クルマは期待したほど良い状態ではありませんでした。タイヤが厳しく、コースがひどく混雑したため、最初の数周でいくらかタイムをロスしました。しかし、自分のリズムを掴んだ後はすべてが上手く行きました。私の2回目のスティントでは、919ハイブリッドのパフォーマンスも非常に良くなり、とても順調でした。アウディとのバトルは厳しかった反面、愉しむこともできました。彼は新品のタイヤで、私のタイヤは減っていました。ですから、あまり有利な条件ではありませんでしたが、クルマの調子が上がったため彼を抜いてトップに立つことができました」

  • 【WEC】 アウディ、ドライバーズタイトル争いでシーズン2位を獲得

    【WEC】 アウディ、ドライバーズタイトル争いでシーズン2位を獲得

    アウディは、FIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦で素晴らしい強さを発揮したものの、僅差でドライバーズタイトルを獲得することができなかった。

    ランキング2位で最終戦を迎えたマルセル ファスラー / アンドレ ロッテラー / ブノワ トレルイエ組が逆転のために全力を尽くしたが、わずか5ポイント差により、この3人組による2012年以来2度目、またアウディスポーツとして2013年以来3度目のドライバーズタイトル獲得は果たせなかった。

    今年もっともスリリングな展開を見せた最終戦は、アウディの優勢で始まった。レース序盤、ルーカス ディ グラッシ / ロイック デュバル / オリバー ジャービス組のアウディ R18 e-tron quattroゼッケン8号車が、もう1台のアウディ R18 e-tron quattroを従えトップを快走していた。

    年間ドライバーズタイトル争いのライバルのポルシェがコースアウトに見舞われたために、アウディはドライバーズタイトル獲得に向けて周回を重ねていった。

    しかし、ロイック デュバルがドライブ中に、ゼッケン8号車のブレーキディスクに不具合が発生し、その修復の為に8周の遅れを生じてしまった。ファスラー / ロッテラー / トレルイエ組はレース終了まで激しいバトルを繰り広げ、2位でフィニッシュ。しかし、ポルシェのティモ ベルンハルト / ブレンドン ハートレー / マーク ウェバー組は、今回のレースを5位以内でフィニッシュすれば、年間ドライバーズタイトルを獲得できる状況だった。ディ グラッシ / デュバル / ジャービス組は6位でフィニッシュした。

    アウディモータースポーツ副代表のディエター ガスは「ポルシェチームの今大会の優勝と、年間ドライバーズタイトル獲得を心から祝福します。アウディスポーツが第5戦まで大会をリードし、その後最終戦の最終ラップまで白熱のタイトル争いを繰り広げたことで、耐久レースを愛する方々に、スリリングなシーズンを見ていただけたと思っています。今シーズン、我がチームのパフォーマンスは非常に優れたものでしたが、残念なことに年間タイトル奪取にはわずかに及びませんでした」と述べた。

    しかし、現在でもアウディの足跡の素晴らしさは揺るぎない地位を保っている。FIA世界耐久選手権(WEC)開幕から4年間の歴史を振り返ってみると、アウディはもっとも成功したマニュファクチャラーとなっている。これまで開催された全32大会で、アウディ R18 e-tron quattroは、15回の優勝を獲得。LMP1クラスでこれほど高い優勝率を誇るチームは他に例がない。

    さらにアウディは、2012年以降の4年間で2回のドライバーズタイトルと、同じく2回のマニュファクチャラーズタイトルを獲得している。マルセル ファスラー / アンドレ ロッテラー / ブノワ トレルイエ組は、ワールドタイトル獲得はもちろん、今日までに10回の総合優勝獲得経験を誇っている。彼らの優勝率は31.3%と、他のドライバーの追従を許さない高いレベル。2015年シーズン、彼らは全ての大会で表彰台を獲得しているが、これは参加チームの内で唯一、彼らだけが成し遂げた偉業となっている。

    アウディスポーツLMPプロジェクトリーダーのクリス レインケは「我がチームの関係者すべてに対し感謝と敬意を抱いています。アウディスポーツのメンバー、ドライバー、そして他のすべての関係者が決して諦めずに、優れたパフォーマンスを常に発揮し続けるというアウディの気質に則った素晴らしい働きを見せてくれました。今シーズンは、幾度となく極めて厳しい状況を迎え、最終的にわずか数ポイント差でタイトルを譲りました。しかしながら、我がアウディはこの4年間、依然として強いチームであり続けています。年間ドライバーズタイトルを獲得したポルシェには、心から祝福を申しあげます」と述べた。

  • トヨタ:WEC 2015年 第8戦 バーレーン6時間レース 公式練習レポート

    トヨタ:WEC 2015年 第8戦 バーレーン6時間レース 公式練習レポート

    2015年のFIA世界耐久選手権(WEC)もいよいよシーズン最終戦、バーレーン6時間レースを迎えた。トヨタはこの最終戦で有終の美を飾るために、開幕1日目の11月19日(木)を忙しく終えた。

    この日、練習走行は2回行われ、1回目のセッションではアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴のTS040 HYBRID #1号車は5番手、2回目には6番手のタイムをマークした。

    アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車は1回目を6番手、2回目を5番手で終えた。#2号車は昨年のバーレーン6時間レースで勝利を飾っている。

    21日(土)に行われる決勝レースは、トヨタにとってひとつの時代の区切りを意味するものになる。トヨタがWECへの挑戦を開始した2012年からチームの中心的ドライバーとして活動を共にしてきた、アレックス・ブルツの最後のレースになる。同時に、2014年のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得したTS040 HYBRIDの最後のレースでもある。2015年、トヨタは新開発の強力なレーシングカーでWECを戦うことになる。

    その最後のレースを前に、トヨタは引退するブルツを囲んでチーム全員で記念写真を撮影。また、特別な記念品として、ブルツ本人が2015年に使用したレーシングスーツをフレームに入れて贈呈した。

    練習走行1回目は高温の日中に始まり、終了した時には夕暮れが近づいていたが、2回目の走行が始まったときには日はとっぷりと暮れていた。この条件下で走ることで、ドライバーは午後3時に始まり9時に終わる決勝レースでの全条件を経験したことになる。

    練習走行では、2台のTS040 HYBRIDはレースに向けてベストなセッティングを見出す作業に追われた。空力及びメカニカル・セッティングはもちろん、ハイブリッドの回生、ブーストのセッティングなどを見直し、最適値を出す作業。レギュレーションにより、TS040 HYBRIDはバーレーン・サーキットでは1周につき最大3.69MJのエネルギーが使用出来るが、チームは最も効率良く回生、放出ができるように調整を行った。

    また、タイヤの性能確認も重要な仕事。ミシュランが提供する2種類のドライコンパウンド・タイヤに関して、性能と耐久性のテストを行った。それらのすべてのテストを通し、2台のTS040 HYBRIDの合計走行周回数は149周にも及んだ。バーレーンのコースは1周5.412kmですから、806kmを越える走行距離。

    明日の金曜日には午前11時から3回目の練習走行が行われ、午後7時30分から公式予選が行われる。決勝レースは土曜日の午後3時にスタートする。

    アンソニー・デビッドソン:
    ピットで走行を待つTS040 HYBRID 1号車  安定したコンディションの下で、TS040 HYBRIDの最適バランスを見つけようと注力しました。車両バランス、特にリアについてはもう少し改善が必要です。我々は良い方向に向いていますが、レースに向けてもう少し煮詰める必要があります。

    セバスチャン・ブエミ:
    今日は上手く行きました。信頼性の問題もなく安定していたので、多くの周回をこなし、豊富なデータを集めることが出来ました。いつもと同じようにこれからそれらを吟味し、TS040 HYBRIDの戦闘力を最大限引き出すことが目標です。

    中嶋一貴:
    私がここで最後にレースを走ってからずいぶん経ちますが、このように良い天候に恵まれてこのバーレーンに戻れたのは嬉しいです。2回の練習走行のセッションの間にセットアップを変え、2回目の練習走行では改善が見られたので、まずまずの出来だったと思います。アレックスと少しばかり競い合えて楽しかったですが、この週末が彼の最後のレースとはいえ、まだまだ彼に学ぶべきところがあると思いました。

    アレックス・ブルツ:
    練習走行の1回目から2回目にかけて大きく改善出来、今は期待したところまで来ていると思います。TS040 HYBRIDでのロングランを試せたのは良かったです。どれを取ってみても、非常に上手く最適化が出来、満足の行くセッションでした。また、一貴と共にセッションを走れたのが楽しかったですね。

    ステファン・サラザン:
    セットアップにおいて幾つか試し、TS040 HYBRIDの仕上がりには満足しています。我々にとって非常に良い訓練になるので、まだまだプッシュし、集中して行きます。チーム一丸となり、全てをぶつけることで来シーズンへの良い足がかりになると思っています。

    マイク・コンウェイ:
    今日は我々にとっては標準的な練習走行の日だったので、それほど記すべきところはないように思います。我々は色々なテストをし、セットアップでいくつかの手法を試してみました。コースの状況は最初のセッションからは少し良くなりましたが、それでもかなりタイヤには厳しいです。急激にタイヤのグリップが落ちるので、タイヤとコース上の混雑について上手くコントロールしていく必要があります。

  • トヨタ、ブルツとTS040 HYBRIDとの最後の戦い:WEC最終戦バーレーン

    トヨタ、ブルツとTS040 HYBRIDとの最後の戦い:WEC最終戦バーレーン

    今週末に行われる2015年FIA世界耐久選手権(WEC)最終戦バーレーン6時間レースを前に、トヨタのアレックス・ブルツが12年に及ぶレーシングドライバーからの引退を発表した。

    アレックス・ブルツは、2012年にトヨタがWECに参加を始めて以来、チームと共に戦って来たが、バーレーン6時間レースが最後の仕事となる。

    アレックス・ブルツは、この4年間、トヨタの中心ドライバーとして、技術開発はもとより、チーム全体の要としての役割を立派に果たした。アレックス・ブルツは、今週末のバーレーン6時間レースまでに、トヨタチームのドライバーとして27レースに参戦、5勝を挙げ、11回表彰台に上っている。直近の勝利は2014年のバーレーン6時間レースだった。

    同時にバーレーン6時間レースは、2014年にマニュファクチャラー及びドライバーの両タイトルを獲得し、チャンピオンナンバー#1と#2を付けたTS040 HYBRIDにとって最後のレースとなる。

    TS040 HYBRIDは1000馬力のパワーユニットを搭載した4輪駆動のハイブリッドレーシングカーとして、2014年4月のシルバーストン6時間レースでデビュー、2シーズンに渡って5勝を挙げた。そのうち3度は1、2位獲得の快挙だった。ポールポジションからのスタートは2014年のル・マン24時間レースを含めて4回、表彰台に上った回数は13回を数えたが、来シーズンからは、さらに進化した技術を搭載する新型車両にバトンタッチする予定となっている。

    バーレーン6時間レースでは、いつものように#1号車はアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴が、#2号車はアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイがステアリングを握る。昨年のレースでデビッドソンとブエミがドライバーズタイトルを獲得したことは記憶に新しいが、トヨタはバーレーン6時間レースへの過去3度の挑戦で、2勝を挙げている。TS040 HYBRIDにとれば相性の良いサーキットといえる。

    一方、今シーズンの現実には厳しいものがあるが、チームは、TS040 HYBRIDの最後のレースを納得いく結果で終えるべく、バーレーンでも最善を尽くす。

    今週末のバーレーン6時間レースは、11月19日(木)に公式練習走行が午後3時15分および午後7時30分からの2回行われ、20日(金)には3回目の公式練習走行が午前11時から行われ、午後5時30分から公式予選が行われる。決勝レースは21日(土)の午後3時にスタートし、日没後の午後9時にゴールする。

    佐藤俊男 チーム代表
    アレックスは、2011年のWECプロジェクト初期段階から、我々チームにとって欠かせない存在でした。彼の技術的アドバイスや、モチベーション、ドライバーとしての技能は、我々にとってかけがえのないもので、彼の多大な貢献に対して、心から感謝します。2014年に何度か喜びを分かち合ったTS040 HYBRIDでの、彼の最後のレースになると思うと寂しい限りですが、一つの時代の終わりが、同時に新しい時代の始まりでもあるわけで、既にケルンや東富士では、次期参戦車両の開発に懸命に取り組んでいます。この最終戦では、アレックスとTS040 HYBRIDにとって良い週末となるように願っています。チームの誰もがそのために全力を尽くすことは言うまでもありません。

    アンソニー・デビッドソン(TS040 HYBRID #1号車)
    ここバーレーンは、昨シーズン、セバスチャンと私でドライバーズタイトルを獲得した思い出深い、特別なサーキットです。オースチンのように、バーレーンはいつも非常に暑く、ドライバーやピットクルーには厳しいものがあります。我々はここでは強さを示しており、チームは2013年、2014年と連続優勝をしています。今年は様子が異っていますが、シーズン終了前にもう一度表彰台に上がりたいですね。我々は決して諦めていません。

    セバスチャン・ブエミ(TS040 HYBRID #1号車)
    バーレーンは良く知っているし、私の好きなサーキットのひとつです。昨年、ドライバーズタイトルを獲った場所でもあり、また戻って来るのが楽しみです。週末の戦況は厳しいでしょうし、いつも乾燥しているところなので天の恵み(降雨)も期待出来ないことも我々は承知しています。シーズンを通じて、2014年と比べても大幅なラップタイムの改善が見られました。このサーキットでもどうなるか、非常に期待しています。

    中嶋一貴(TS040 HYBRID #1号車)
    私は、バーレーンでLMP1を駆ってレースをしたことは2013年の一度しかありませんが、他のカテゴリーでは何度か経験しています。通常バーレーンでは、天気は大きなレースの要素にはなりませんが、私は、GP2での初のバーレーン戦で雨が降り、大変驚いたのを覚えています。今週末、それに賭けるわけにはいかないでしょうが、いずれにしても、全力でプッシュしていきます。今年、本当に頑張ってくれたチームの皆へのご褒美として、良い結果が欲しいところです。

    アレックス・ブルツ(TS040 HYBRID #2号車)
    時の経つのは早いもので、気付けばもうシーズンの最終戦を迎えることになりましたが、バーレーンに向かうのを楽しみにしています。このレースが好きなのは、バーレーンの温暖な気候や、好みのレストランがあると言うだけでなく、コースも素晴らしいからです。ライバルとのパフォーマンスの相対関係は大きくは変わらないかも知れませんが、まだ士気は充分に高く、闘志を漲らせています。

    ステファン・サラザン(TS040 HYBRID #2号車)
    バーレーンのコースは本当に楽しめますし、私自身過去に良い結果を出しています。私にとって、2度のトヨタでの勝利はどちらもバーレーンでのもので、良い思い出のあるコースです。我々の今年のパフォーマンスがアウディやポルシェと同じレベルにまで届いていないことは分かっており、また厳しい挑戦となるでしょう。しかし、我々のすべきことはTS040 HYBIRDからその能力の全てを引き出して戦うことです。アレックスとの最後のレースを良い結果で終えられることを願っています。

    マイク・コンウェイ(TS040 HYBRID #2号車)
    私にとってバーレーンは、WECでの初勝利を挙げたコースで、忘れられない場所です。また、今年のWECが行われるコースの中で、LMP1カーで長距離を走った経験がある2つのうちのひとつでもあります。TS040 HYBRIDでのコース習熟の必要もありませんし、この週末を楽しみにしています。2015年シーズンの最終戦ということで、困難な状況下でも常にベストなサポートをしてくれたチームへ感謝の言葉を贈りたいと思います。シーズン最終戦、特にアレックスのためにも、好成績で締め括れることを期待しています。

  • ケビン・マグヌッセン、ポルシェLMP1カーは 「世界で最も先進的なレースカー」

    ケビン・マグヌッセン、ポルシェLMP1カーは 「世界で最も先進的なレースカー」

    ケビン・マグヌッセンは、ポルシェのLMP1カーである919ハイブリッドを初テスト。「世界で最も先進的なレースカー」だと語った。

    元マクラーレンのF1ドライバーであるケビン・マグヌッセンは、火曜日にポルシェ 919ハイブリッドの初テストを実施した。

    今年、フェルナンド・アロンソの代役として開幕戦F1オーストラリアGPに参戦したケビン・マグヌッセンは「数ヶ月ぶりに走らせたレースカーだ」とコメント

    「驚くべきパワーのある素晴らしいクルマだ。現在、世界で最も先進的なレースカーだと簡単に感じられる」

    2015年をマクラーレンのリザーブドライバーとして過ごした後、シーズン末にマクラーレンを離れるケビン・マグヌッセネンは、クローズドコックピットのLMP1カーを走らせるにはまだ適応する必要のある要素があると述べた。

    「取り組んでいかなければならないものがいくつかある。特にブレーキを習得しなければならない」

    「ここではフロントホイールを見ることができないので、ロックしているときもあまりわからないので、慣れなければならない」

    「それにシングルシーターと比較すると視認性もかなり少ない。でも、第一印象は本当にいいし、とても楽しかった」

    ポルシェは、このテストが2016年のドライバー選定に繋がる可能性を否定している。

    チーム監督のアンドレア・ザイドルは「このテストに関与している全員が学んでいるし、多くの成果を挙げている。今回のテストはそのためのものだ」とコメント。

    「将来の他のことに関しては発表する予定はない。とりわけ、我々は、ワークスドライバーに非常に満足している」

  • 【WEC】 ポルシェ:1-2フィニッシュで世界選手権タイトルを獲得

    【WEC】 ポルシェ:1-2フィニッシュで世界選手権タイトルを獲得

    ポルシェは、上海インターナショナルサーキットにおいてFIA世界耐久選手権(WEC)の第7戦として行われた上海6時間レースにて、今シーズン4回目となるワン・ツーフィニッシュで5連勝を飾りシーズン最終戦を残してマニュファクチュアラータイトルを獲得した。

    6時間のうち2/3がウェットコンディションで争われたレースの優勝ドライバーは、ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバーだった。ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブがドライブするもう1台のポルシェ919ハイブリッドは2位に入った。

    この勝利でポルシェは、308ポイントでマニュファクチュアラータイトルを獲得、これにアウディ(238)およびトヨタ(137)が続いている。これはポルシェにとって耐久レースにおける13個目の世界選手権タイトルで、前回のタイトル獲得は1986年だった。1964年から1986年の間、ポルシェは当時のスポーツカー世界耐久選手権で12個のマニュファクチュアラータイトルを獲得した。

    ドライバー部門の世界選手権タイトルは11月21日に開催されるバーレーンのシーズン最終戦で決定する。現在、ポルシェのドライバーであるベルンハルト/ハートレー/ウェバーが155ポイントで、143ポイントのアウディのドライバー達をリードしている。

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)
    「私達が、今日達成したことを本当に実感するのに多少の時間がかかることは確かです。今年は、ポルシェにとってWEC参戦わずか2年目ですがル・マンで優勝し、世界選手権タイトルを獲得しました。これらが現実だとは信じられません。天候の変化により、ここでの6時間、極限の緊張状態が続きました。この成功に向けて一生懸命努力したヴァイザッハのスタッフ、そしてポルシェの全社員に感謝しています。次は、ドライバー部門のタイトル獲得を目指します」

    アンドレア・ザイドル (チーム監督)
    「まず、ヴァイザッハのスタッフと、この現場のスタッフ全員に感謝の意を表します。このタイトルは、彼ら全員のものです。富士も厳しいものでしたが、今日のレースも優れた作戦の勝利です。あらゆる瞬間に、あらゆる状況でミシュランタイヤを信頼することができました。トラブルに見舞われても私達は集中力を維持しました。特にカーナンバー18がそうでした。ドライバー達は、最後方からトップまで、信じられないような追い上げを見せました。カーナンバー17のクルーは波に乗っており、それは今日も同じでした。彼らは優勝という結果に十分値します。メカニック達は、ピットレーンで最高の働きをしていました」

    アレクサンダー・ヒッチンガー (テクニカル・ディレクター)
    「2年目にしてル・マン優勝を果たし、今日は世界選手権のマニュファクチュアラータイトルを獲得しました。さらには予選もすべて支配しました。これ以上望めないほどの結果です。私は、このチームを心から誇りに思います。我々は、攻めの姿勢で開発を行い、パフォーマンスに関して一切の妥協を認めなかった反面、そのリスクを受け入れました。しかし、同時にポルシェ919ハイブリッドを信頼性の高い車両に仕上げることに成功しました」

    ティモ・ベルンハルト(No. 17)
    「厳しいレースでした。私が乗り込んだとき、コースは非常にウェットな状態でした。フルコース・イエローが出て、2台のアウディの間で大量の水しぶきを浴びて走行していました。実際、以前にウェットでの走行を経験しておらず、あまり大きなリスクを取りたくなかったので、その状態に慣れる必要がありました。クルマは速かったです。コースが乾いてくると、私達は最速でした。アウディとニールとは、いいバトルができました。最終的に、私はリードすることができ、大きな目標を達成しました」

    ブレンドン・ハートレー(No. 17)
    「スタートは悪くなく、レース序盤での私の2回のスティントはスムーズに運びました。ただし容易なコンディションではありませんでした。特に雨が激しくなったときは。あれは45周目あたりでした。視界が悪く、アクアプレーニング現象も出ていました。アウディのプレッシャーがあったため、私は無理をする必要に迫られましたが、まったくミスすることなくトップでティモにクルマを託すことができました」

    マーク・ウェバー(No. 17)
    「これほどの短期間で、このチームが達成したことは驚異的としか言いようがありません。私は、いくつかの魅力的なプロフェッショナルモータースポーツのプロジェクトに関わってきましたが、これほどのレベルにまで達し、今年このような結果を出したことは感動的です。これらの車両の製作、そして毎週のように最高のパフォーマンスを続けて出すことは至難の業です。マニュファクチュアラータイトルはポルシェと努力を続けた全員にとってすばらしい結果です。これらの人々のために走ることができ、最高です」

    ロマン・デュマ(No. 18)
    「すばらしいレースで、ポルシェにとって最高の結果となりました。今日、カーナンバー17の919ハイブリッドは強力で、勝つにふさわしい車両でした。マークの後についているときミスしてスピンし、追い上げる必要があったため、私は必要以上のリスクを負う必要がありました」

    ニール・ジャニ(No. 18)
    「マルクは、1周目のアクシデントからトップグループに返り咲くという、すごいことをやってのけました。私がクルマを受け取ったとき、強く雨が降っていました。視界は非常に悪く、アクアプレーニング現象にも悩まされました。このような条件でも、クルマは素晴らしい状態でした。アタックすることができ、4位からトップに順位を上げることができました。最初のスティントの終盤にかけて、ブレーキ温度の問題が出て、難しい局面でした。ハーフウエットやウェットのコースでは、予測できないブレーキのバランスは有り難くありません。何度か、コースアウトしそうな場面がありました。このように、私のスティントにはすべてが凝縮されていました」

    マルク・リーブ(No. 18)
    「スタートはよかったのですが、不幸にも1周目でぶつけられ、コースアウトしてしまいました。エンジンの始動に手間取り、さらにタイムをロスしました。そこから、ライバル達をかいくぐり始めました。最初クルマはアンダーステア気味でしたが、その後は改善し、激しい雨の中ではさらに好調になりました」

  • トヨタ、雨に翻弄された上海6時間レースを5位と6位で終える

    トヨタ、雨に翻弄された上海6時間レースを5位と6位で終える

    トヨタは、2015年FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦・上海6時間レースを、TS040 HYBRID#2号車が5位、#1号車が6位で終えた。

    しかし、昨年のチャンピオン・チームにとって今年の上海6時間レースは忘れ去りたいくらい残念なレースだった。コース上のデブリ(パーツの破片など異物)を拾った結果スローパンクチャーに見舞われたり、コース上を流れる大量の雨水に足を取られてスピンしたりと、不運とアクシデントに翻弄された。

    午前の早い時間から激しい雨に見舞われた上海国際サーキットは、午前11時のスタートから4周に渡ってセーフティカーに導かれてのレースになった。アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴の組む#1号車はデビッドソンのドライブでレースをスタート、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ組の#2号車はコンウェイがスタートドライバーを務めた。

    スタートから90分ほど経過した頃、デビッドソンが2度目のスティントを始めてすぐに#1号車がスローパンクチャーに見舞われピットイン、中嶋が代わってレースに復帰した。その間にブルツが2度目のスティントを担当する#2号車が5位に上がった。

    レースが2時間を迎えた頃、雨脚は激しさを増し、多くのクルマがスピン、コース外へ飛び出す場面が見られた。追い抜き禁止を意味するフルコースイエローが解除されてすぐ、ブルツがスピンしたために#1号車が5位に返り咲きいたが、その後今度は中嶋が最終コーナーでスピン。その際、グラベルに足を取られて抜け出すのに時間を要し、再び6位でレースに復帰した。

    後半に入ると、コースは乾き始めたためブエミのドライブする#1号車は最初にレインタイヤからハイブリッド・インターミディエイトタイヤに交換したが、依然としてコースは滑りやすく、タイムロスは避けられなかった。

    レースが残り2時間を切るとコースは次第に乾いて来て、#2号車もインターミディエイトに交換、ブルツからサラザンに交代した。余談だが、サラザンは明日40歳の誕生日を迎える。

    レースが最後の1時間に差し掛かる頃には、コースの走行ラインは完全に乾き、2台のTS040 HYBRIDは共にスリックタイヤに交換、トップを走るライバル達に遜色のないラップタイムを刻み始めた。しかし、結局ライバル達とのギャップは埋めることが出来ないまま、サラザンが#2号車を5位に、ブエミが#1号車を6位でチェッカーフラッグを受けた。しかし、優勝したポルシェからはそれぞれ4周、5周の差を付けられていた。

    今日のレースの結果、ポルシェは最終戦を待たずに2015年のマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。

    2015年のWECは残り1戦。11月21日(土)に中東のバーレーンで行われるバーレーン6時間を残すのみになった。

    佐藤俊男 チーム代表:
    今日は残念な結果に終わりました。ウェット路面を味方に付けることは出来ませんでした。TS040 HYBRID #1号車がスローパンクチャーに見舞われるという不運も含めて、少々トラブルもありました。天候への対応は誰にも難しいものであり、プロの仕事をしてくれたチームメンバーには感謝したいと思います。全力を振り絞って戦いましたが、残念ながら5位と6位が今の我々に成し得る最善の結果でした。今回、マニュファクチャラーズタイトルを獲得したポルシェには祝福の意を表したいと思います。今年、チャンピオンナンバーの#1を身にまとい戦ったことを我々は大変誇りに思いましたし、それが手元を離れるのは寂しい気持ちで一杯ですが、ポルシェはチャンピオンに相応しい、素晴らしい戦い振りでした。来年は我々もより素晴らしい戦いで彼らに臨んで行きます。

    TS040 HYBRID #1号車:
    (アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴)
    決勝レース: 6位 164周、ピットストップ7回、グリッド:5番手
    最高ラップタイム:1分48秒685

    アンソニー・デビッドソン:
    私がレースのスタートドライバーを務めたのは初めてで、しばし楽しめました。私はアウディに前をふさがれたので何とか抜きましたが、昨年の記憶を思い起こすようでした。あらゆる条件下で我々は出来る限りプッシュしました。残念ながら雨がまた降り出した時、一貴がグラベルにつかまってしまいましたが、ベストを目指して走り続けることが出来ました。ピットストップを迅速にこなしてくれたメカニックの素晴らしい仕事振りには、感謝しています。

    セバスチャン・ブエミ:
    今日は少し残念な気持ちです。すっきりとしたレースが出来れば、もう少しだけ良い結果だったと思います。それもレースですが、コンディションは非常にトリッキーでした。我々はインターミディエイトタイヤに賭け、ほぼ報われていました。今日の良いところとしては、30秒間、ファステストラップを保持したことでしょう。次のレースでもプッシュし続けます。

    中嶋一貴:
    特に私には難しい日でした。土砂降りになり始めた時、私はミスをしてグラベルにつかまり、長くタイムロスをしました。チームの仲間、特にいつも通りに良い仕事をしてくれたメカニックの誰もに申し訳ない気持ちで一杯です。そのあとは成し得る限りのベストを尽くして終われましたが、このミスから学び、次のレースでは、更に攻めて行きたいと思います。

    TS040 HYBRID #2号車:
    (アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    決勝レース: 5位 165周、ピットストップ6回、グリッド:6番手
    最高ラップタイム:1分49秒374

    アレックス・ブルツ:
    非常に困難なレースでした。いつもウェットコンディションは好きなのですが、今日はいくつかのトラブルを抱え、非常にドライブし難い状況でした。修行を強いられた一日でした。

    ステファン・サラザン:
    今日のレースで特に語るべき事はありません。我々は自分たちの出来るベストを尽くし、5位でフィニッシュしました。チームメイトがいくつかのトラブルに見舞われたこともあり、少なくともチーム間の争いには勝つことが出来ました。今日はあらゆるコンディションを経験出来たことで、有意義な情報も得られました。

    マイク・コンウェイ:
    スタート時のコンディションは非常にトリッキーで、視界も悪かったのですが、それは全てのライバルに同様です。私はタイヤが正しく動作する領域を維持することに苦しみました。しかし、私のスティントの終盤に向けて徐々に上手く行ったようで、ラップタイムも向上しました。路面コンディションは常に変わり、非常に難しい戦いでした。5位という結果はスタートよりもひとつのポジションアップですが、少なくともチャンピオンシップで#1号車との差を少し詰めることは出来ました。

  • ケビン・マグヌッセン、ポルシェのLMP1カーをテスト/WEC世耐久選手権

    ケビン・マグヌッセン、ポルシェのLMP1カーをテスト/WEC世耐久選手権

    ケビン・マグヌッセンは、来月バルセロナでポルシェのWECチームのLMP1カーをテストする。

    今シーズン末でマクラーレンを離れるケビン・マグヌッセンは、11月10〜11日の2日間にバルセロナで開催されるWECのルーキーテストに参加し、ミッチ・エバンス、オリバー・ターベイとともにポルシェ 919ハイブリッドのステアリングを握る。

    ケビン・マグヌッセンは、先週ヴァイサッハにあるポルシェの本拠地をインディカードライバーのファン・パブロ・モントーヤ、ミッチ・エヴァンズとともに訪れ、シート合わせを実施。また、P1テストデビューに備えてシミュレーターセッションを実施した。

    ポルシェは、ル・マン24時間レースがアゼルバイゼンでのF1グランプリの日程と重なってニコ・ヒュルケンベルグのシートに疑いが生じた際、ケビン・マグヌッセンのテストの重要性を軽く扱っていた。

    「我々はまだカレンダーの解決策を期待している。ニコについて決定する前にいくつかのことを待っています」とポルシェの広報担当は語っていた。

    「我々はル・マンの3台目のドライバーを探しており、今回をテストというより、もしろ新しいドライバーにチャンスを与えるための一般的なテストです」
    ポルシェは、ニコ・ヒュルケンベルグの代わりにル・マン4時間レースの3台目の919ハイブリッドで走るドライバーを探すことを“急いでいない”としている。

    ポルシェ LMP1チーム監督のアンドレア・ザイドルは「我々は3名の若手ドライバーにポルシェ 919ハイブリッドをテストする機会を与えることに決めた」とコメント。

    「シート合わせを行い、シミュレーターでの準備はすでに完了している。我々はテストを楽しみにしているし、将来に何をもたらせるかを見てみるつもりだ」

    以前、ケビン・マグヌッセンは、今年のル・マンにコルベット・レーシング GTE Proチームで父ジャン・マグヌッセンとともに走る可能性について尋ねていたことを明かしている。

    ポルシェ 919ハイブリッド

  • ファン・パブロ・モントーヤ、ポルシェ 919ハイブリッドでのテストが決定

    ファン・パブロ・モントーヤ、ポルシェ 919ハイブリッドでのテストが決定

    ファン・パブロ・モントーヤが、来月バーレーンで実施されるWECのルーキーテストでポルシェ 919ハイブリッドをテストすることが決定した。

    元F1ドライバーで、現在インディカーに参戦するファン・パブロ・モントーヤは、今年のLMP1で定期的に参戦している各3メーカーをトライアウトされるためにWECが選んだ“ルーキー”トリオのひとりであるミッチ・エバンスとともにポルシェ 919ハイブリッドをテストする。

    ファン・パブロ・モントーヤは、9月にオースティンで開催されたWECにポルシェ LMP1チーム監督のアンドレア・ザイドル、2001〜2004年にBMWウィリアムズ時代に働いた現ポルシェLMP1担当副社長のフリッツ・エンツィンガーにゲストとして訪問していた。

    アンドレア・ザイドルは、ファン・パブロ・モントーヤの“テストの可能性”について議論していると述べていた。

    ファン・パブロ・モントーヤは、今週、919ハイブリッドでシート合わせをするためにヴァイサッハにあるポルシェのモータースポーツ拠点を訪れた。

    ポルシェは、ファン・パブロ・モントーヤがLMP1のシートを獲得する可能性については示唆していない。

    ファン・パブロ・モントーヤ ポルシェ 919ハイブリッド

  • WEC代表 「F1とル・マン24時レースとの日程衝突は“明らかな攻撃”」

    WEC代表 「F1とル・マン24時レースとの日程衝突は“明らかな攻撃”」

    WECのジェラール・ヌーブCEOは、2016年にF1からル・マン24時間レースと同じ日にレースを開催することは“明らかな攻撃”だと述べた。

    今年、ニコ・ヒュルケンベルグがポルシェで優勝したことで現役F1ドライバーの関心が高まっている。

    そんななか、新たに発表されたF1カレンダーでは、ル・マン24時間レースの日程(6月18〜19日)とF1ヨーロッパGPの日程が重なった。

    ジェラール・ヌーブは、他の5つのWECイベントの日程衝突は回避不可能だが、アゼルバイジャンで開催されるF1ヨーロッパGPのスケジュージュリングは故意であると怒りを露わにした。

    ル・マン24時間レースとF1とのバッティングについてジェラール・ヌーブは「我々とこのレースへの明らかな攻撃だ」と Autosprint にコメント。

    「エクレストンが無頓着になにかをすることはない」

    ジェラール・ヌーブは「FIAはもっと我々を保護するべきだ」とし、ル・マン24時間レースを主催する西部自動車クラブ、WECプロモーター、そして、FIAの間いある、ル・マン24時間レースの週末はF1カレンダーをあけておくとの紳士協定に言及した。

    前回、F1とル・マン24時間レースの日程が重なったのは、次シーズンから西部自動車クラブが生まれ変わったWECのプロモーターとして発表された2011年まで遡る。

    ジェラール・ヌーブは、損をするのはファンとドライバーだと付け加えた。

    「そうすることによって、いまだ世界でもっとも重要なレースにF1スターの参戦の可能性がなくなることになるので残念だ」

    「ヒュルケンベルグや他のF1ドライバーも参戦する可能性があった。モータースポーツファンが損をする」

    西部自動車クラブのピエール・フィヨン会長も、日程の衝突について同じような意見を示している。

    「ル・マンに関しては心配していないが、ファンにとって残念に思う」とピエール・フィヨンは述べた。

    「過去にそうであったように、彼らはF1ドライバーを見たいと思うからね」

    日程衝突により、ニコ・ヒュルケンベルグは、2016年にポルシェでル・マン24時間レースの連覇を目指すことができなくなった。