カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • トヨタ、ル・マン24時間でのトラブルの原因を発表

    トヨタ、ル・マン24時間でのトラブルの原因を発表

    トヨタは、ル・マン24時間レースで5号車に発生したトラブルの原因を発表した。

    ル・マン24時間レースの最終盤、TS050 HYBRID #5号車を襲ったトラブルは、ターボチャージャーとインタークーラーを繋ぐ吸気ダクト回りの不具合によるもので、これにより、ターボチャージャーの制御が失われた。

    不具合発生時、原因が特定されていない段階で、低下したエンジン出力を回復させるべく制御系の設定変更が試みられた。結果的には#5号車はファイナルラップを走り切ることが出来る状態となったものの、その対応には時間がかかり、規定されている6分以内にファイナルラップを終えることが出来なかった。

    このトラブルの真因については現在ドイツ・ケルンのトヨタ・モータースポーツ有限会社(TMG)にて詳細を調査中。

    尚、今回の原因が、第2戦スパ6時間レースでのエンジントラブルとは無関係であることは明らかとなっている。

    今後、同様のトラブルの再発防止のため、TMGで徹底的な原因究明調査を進められている。

  • トヨタ、ル・マン24時間の5号車のトラブルの原因はまだ調査中

    トヨタ、ル・マン24時間の5号車のトラブルの原因はまだ調査中

    トヨタは、先週末のル・マン24時間レースで土壇場で勝利を逃すことになったテクニカルトラブルの原因をまだ特定していない。

    トラックでの最初の調査では、中嶋一貴が運転中の5号車が残り5分で減速した理由については明らかにならなかった。

    トヨタのチーム広報は「突然パワーの低下に見舞われました。我々はまだ以前に経験していない問題の正確な原因を調査します」と述べた。

    「完全なアップデートは追って公表します」

    トヨタのトラックは、火曜日の朝にル・マンからケルンの本部へと向かった。

    トヨタの5号車は、残り5分までポルシェに1分以上のリードを築いていたが、最終ラップでスタートフィニッシュストレートでストップ。再び動き出したものの、規定の6分以内に最終周を走り切ることが出来ず、失格となった。

  • ポルシェ、トヨタに敬意 「パフォーマンスは感動的だった」 / ル・マン24時間

    ポルシェ、トヨタに敬意 「パフォーマンスは感動的だった」 / ル・マン24時間

    2016年のル・マン24時間レースの勝者となったポルシェは、残り数分に非情なトラブルに見舞われたトヨタのパフォーマンスが「感動的だった」と敬意を表した。

    トヨタとポルシェは終始トップ争いを展開。ラスト2時間ではトヨタの5号車がおよそ30秒のリードを維持しており、勝利は確実と思われた。

    ポルシェは、残り15分でパンクによって2号車がピットインを強いられたことで中嶋一貴に1分以上のリードを許しており、その時点では敗北を受け入れていたと認めている。

    しかし、トヨタは残り6分の段階でパワーを失い、最終ラップのスタートでニール・ジャニに勝利を手渡すことになった。

    ポルシェのLMP1担当副社長を務めるフリッツ・エンツィンガーは「まず、今回のレースでトヨタが見せた感動的なパフォーマンスに対して敬意を払いたいと思います」とコメント。

    「彼らとは素晴らしい戦いができました。フィニッシュ直前まで、私達は2位になるだろうと思っていましたが、突然にル・マン2連勝を獲得することになりました」

    チーム監督のアンドレア・ザイドルもトヨタへの同情を示したが、レースを通して厳しいプレッシャーをかけ続けたことも優勝に繋がったと考えている。

    「まず、ケルンの仲間であり友人であるトヨタの無念をお察しします」とアンドレア・ザイドルはコメント

    「このような偉大なレースでの優勝を最終ラップで逃すことは、どんなに手強いライバルにも起こって欲しくないことです」

    「しかし、モータースポーツでは最後まで何が起きるかわかりません。これこそ私達がこのスポーツを愛して止まない理由でもあります」

    「激しい戦いの末に得た勝利です。私達は、トヨタにプレッシャーをかけ続け、レース全体を通じて全力を出し切りました」

    「また、ドライバー達もよく頑張りました。トップの入れ替わりが激しいレースでもありました」

    ポルシェのドライバーたちも、トヨタに同情を示している。

    2号車でポールポジションを獲得したニール・ジャニは「トヨタのドライバー達の気持ちを考えると悲しくなります」とコメント。

    「レーシングドライバーであれば誰でも、それがどのようなものか痛いほどわかると思います」

    元F1ドライバーのマーク・ウェバーは「今日トヨタに起こったことは受け入れ難く、残念なことです」と語り、ティモ・ベルンハルトは「トヨタチームの皆さんは残念でした。あのような形での敗退は残酷です」と述べた。

  • ポルシェ、ドラマチックな展開で18回目の総合優勝を果たす

    ポルシェ、ドラマチックな展開で18回目の総合優勝を果たす

    ポルシェの919ハイブリッドは、ル・マン24時間レースにおいて真夜中からトヨタと優勝を賭けた激しい一騎打ちを展開したが、誰も予想しなかったエンディングを迎えることになった。

    レースもいよいよ最終ラップ目前になり、誰もがトヨタの勝利を確信していたが、そのトヨタTS050ハイブリッドにトラブルが発生しコース上でストップした。

    そして263,000人の大観衆の前で最初にチェッカーフラッグを受けたのは、ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組のカーナンバー2のポルシェ919ハイブリッドだった。このトリオは、2014年にブラジルで919ハイブリッドを初優勝に導いたメンバーだ。

    世界で最も過酷な自動車レースであるル・マンにおいてポルシェが18回目の総合優勝を果たした。最多優勝記録保持者であり、タイトルディフェンダーでもあるポルシェ本社には、2年連続で勝利の証であるトロフィーが飾られることとなった。2015年には、アール・バンバー/ニコ・ヒュルケンベルグ/ニック・タンディ組がドライブするポルシェ919ハイブリッドが優勝を果たしている。ポルシェはル・マンにおいて1970年6月14日にハンス・ヘルマン/リチャード・アトウッド組が917 KHクーペで初優勝している。

    現世界耐久選手権王者であるティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバー組がドライブしたカーナンバー1のもう1台のポルシェ919ハイブリッドは、夜間に長いピットストップを行ったが、その後の巻き返しによって総合13位でフィニッシュした。これは、LMP1クラスでは5位の結果だった。今回のル・マンでは、ポルシェはFIA世界耐久選手権(WEC)のマニュファクチュアラー部門で合計71ポイントを獲得した。ル・マン24時間レースでは、6時間で競われる他の8戦の倍のポイントが与えられる。この結果、ポルシェは127ポイントでアウディ(95ポイント)とトヨタ(79ポイント)をリードしている。また、ドライバー部門では、デュマ/ジャニ/リーブが合計94ポイントで、2位に39ポイント差をつけている。

    日曜昼以降のポルシェのレース展開
    カーナンバー2のポルシェ919ハイブリッドではマルク・リーブが4連続スティントで強さを発揮し、時折レースをリードした。日曜日の11時50分、331周の終了後ニール・ジャニにクルマを渡す。ジャニは345周、359周および373周を終了した時点で給油を行った。381周を終えて、彼はスローパンクのためピットインしなければならなかった。レース終盤では最高でも2位フィニッシュという場面が何度もあった。しかし、最終ラップに入る前に、トップのトヨタがコース上で停止し、919ハイブリッドが優勝した。

    一方、カーナンバー1の919ハイブリッドは、序盤レースをリードしていたが、23時13分にポンプの故障および損傷により39周遅れとなった。285周を周回した11時20分、車両はマーク・ウェバーに託された。ウェバーは、298周および311周で給油を行った。324周を終えて、ウェバーはティモ・ベルンハルトと交代し、ベルンハルトは337周で少量の給油のために短時間の最終ピットストップを行った後、346周、総合13位でレースを完走した。

    レース後のコメント

    フリッツ・エンツィンガー(LMP1担当副社長)
    「まず、今回のレースでトヨタが見せた感動的なパフォーマンスに対して敬意を払いたいと思います。彼らとは素晴らしい戦いができました。フィニッシュ直前まで、私達は2位になるだろうと思っていましたが、突然にル・マン2連勝を獲得することになりました。ヴァイザッハのすばらしいチーム、ここル・マンのチーム、そしてポルシェの従業員全員およびファンの皆様のサポートに感謝しています」

    アンドレア・ザイドル(チーム監督)
    「まず、ケルンの仲間であり友人であるトヨタの無念をお察しします。このような偉大なレースでの優勝を最終ラップで逃すことは、どんなに手強いライバルにも起こって欲しくないことです。しかし、モータースポーツでは最後まで何が起きるかわかりません。これこそ私達がこのスポーツを愛して止まない理由でもあります。激しい戦いの末に得た勝利です。私達は、トヨタにプレッシャーをかけ続け、レース全体を通じて全力を出し切りました。また、ドライバー達もよく頑張りました。トップの入れ替わりが激しいレースでもありました。919ハイブリッドの開発と準備を開始して以来、私達は常に強力なパフォーマンスを発揮してきました。これは、レースチームだけではなく、ヴァイザッハの同僚達にも言えることです。カーナンバー2のクルー達の歓びも、カーナンバー1のメンバーの悔しさも、私にはどちらもよくわかります。トラブルと長い修理がなければ、カーナンバー1も優勝争いに加わっていたでしょう。ル・マンでの勝利はシーズンのハイライトであり、私達がわずか3年目にして2連勝を達成できたのは信じ難いことです。今、私達は希望に満ちています。ここで、沢山のポイントを稼ぐことができたので、2つのタイトル防衛を目指します」

    ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー1)のドライバーのコメント

    ティモ・ベルンハルト(35歳、ドイツ)
    (参戦数9戦:2010年総合優勝、2015年総合2位、2002年GTクラス優勝)
    「カーナンバー2とポルシェ チームに祝辞を贈ります。彼らにはその十分な資格がありました。24時間にわたって勝利のために戦い、最後は接戦でした。トヨタチームの皆さんは残念でした。あのような形での敗退は残酷です。私達も不運で、マーク、ブレンドン、そしてクルー達も悔しい思いをしています。クルーは、粘り強く919ハイブリッドの修理に取り組み、走れる状態にしてくれました。今年は不運に見舞われましたが、乗り越えるしかありません。クルマは本当に速く、トップグループのスピードにも簡単についていくことができました。少なくともポルシェのためにマニュファクチュアラー部門のポイントを稼ぐことができたのは幸いでした。来年、また私達はここに戻ってきます。私は決して諦めず、ポルシェでル・マン優勝を目指します」

    ブレンドン・ハートレー(26歳、ニュージーランド)
    (参戦数4戦: 2015年総合2位)
    「それぞれの最終スティントでは、ポイントを獲得するために各ドライバーが走行する時間を確保することが重要でした。私達のクルマのフィーリングはすごくよかっただけに、前半のトラブルが悔やまれます。しかし、チームの全員が闘志を燃やし、カーナンバー2の幸運を祈りました」

    マーク・ウェバー(39歳、オーストラリア)
    (参戦数4戦: 2015年総合2位)
    「私はチームとあそこまでの頑張を見せたメカニック達を強く誇りに思います。またポルシェでル・マンに参戦できたのは名誉あることです。今日はウォーターポンプのトラブルで運がありませんでした。これは重大なトラブルで、大きくタイムをロスしました。しかし、ティモとブレンドンは素晴らしいドライビングをしてくれました。最後は、私達はカーナンバー2のために祈り、そしてもちろん私はチームメイト達とポルシェの勝利を喜んでいます。今日トヨタに起こったことは受け入れ難く、残念なことです」

    ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー2)のドライバーのコメント

    ロマン・デュマ(35歳、フランス)
    (参戦数15戦:2010年総合優勝、2007年総合3位、2015年総合5位、2013年GTEクラス優勝)
    「トヨタは残念でした。素晴らしいレースでした。しかし、ル・マンで勝てるチャンスが与えられれば、もちろん断ることはありません。今すぐには、何が起こったかを消化することはできません。今シーズンは、レギュレーション変更のため、ラップタイムはわずかに遅くなりました」

    ニール・ジャニ(32歳、スイス)
    (参戦数7戦: 2015年予選周回タイム新記録、決勝総合5位)
    「トヨタのドライバー達の気持ちを考えると悲しくなります。レーシングドライバーであれば誰でも、それがどのようなものか痛いほどわかると思います。ル・マン24時間での優勝をまだ言葉で表現することはできません。夢を見ているような感じです。それでも、私達はほとんどミスをすることなくクルマを限界までプッシュし、非常によいレースをしたと思います。この勝利は、本当に特別なものです」

    マルク・リーブ(35歳、ドイツ)
    (参戦数10戦: 2015年総合5位、2013年GTE/2010年GT2/2005年GTクラス優勝)
    「トラフィックと減速ゾーンで、まったく簡単なレースではありませんでした。私が行った4連続スティントは、限界ギリギリでした。最初の3回のスティントでさえ、トラフィックでのオーバーテークや、リスクを冒したりと、非常に難しいものでした。そして、最後のスティントでは燃料を節約しなければならず、特に性能が低下し始めたフロントタイヤも労らなければなりませんでした。私は全力を尽くしました。今日起こったすべての出来事を消化するのは、これからです」

    関連:【動画】 2016 ル・マン24時間レース ハイライト

  • 豊田章男社長、ル・マン敗戦に「“負け嫌い”のトヨタを待っていてください」

    豊田章男社長、ル・マン敗戦に「“負け嫌い”のトヨタを待っていてください」

    トヨタの豊田章男社長が、ル・マン24時間レース後にコメントを発表した。

    豊田章男 トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長
    ルマン24時間耐久レースに、ご声援を送っていただいた皆様に心より感謝申しあげます。本当にありがとうございました。

    TOYOTA GAZOO Racingは、「敗者のままでいいのか」と、あえて自分たちにプレッシャーをかけ、今までの悔しさを跳ねのける戦いを続けてまいりました。

    メカニック、エンジニア、ドライバー、そしてサプライヤーの皆さま。戦いに携わる全ての者が力を尽くし、改善を重ね、「もっといいクルマ」となって戻ってこられたのが、本年のルマンであったと思います。

    ついに悲願達成かと、誰もが、その一瞬を見守る中、目の前に広がったのは、信じがたい光景でした。トヨタのクルマも、速く、そして強くなりました。しかし、ポルシェは、もっと速く、そして強かった。

    決勝の24時間、そして予選なども含め合計で30時間以上となるルマンの道を、誰よりも速く、強く走り続けるということは、本当に厳しいことでした。

    チームの皆の心境を思うと、そして、応援いただいた全ての方々へ、今、なんと申しあげたらよいか、正直、言葉が見つかりません。

    我々、TOYOTA GAZOO Racingは“負け嫌い”です。負けることを知らずに戦うのでなく、本当の“負け”を味わわせてもらった我々は、来年もまた、世界耐久選手権という戦いに、そして、このルマン24時間という戦いに戻ってまいります。

    もっといいクルマづくりのために、そのためにルマンの道に必ずや帰ってまいります。

    ポルシェ、アウディをはじめ、ルマンの道で戦った全てのクルマとドライバーの皆さまに感謝すると共に、また、一年後、生まれ変わった我々を、再び全力で受け止めていただければと思います。

    皆さま、“負け嫌い”のトヨタを待っていてください。よろしくお願いいたします。

    関連:ル・マン24時間:劇的な展開でポルシェが逆転勝利

  • 中嶋一貴 「来年こそトロフィーを獲得しに来る」 / ル・マン24時間

    中嶋一貴 「来年こそトロフィーを獲得しに来る」 / ル・マン24時間

    中嶋一貴が、非情な結末となったル・マン24時間レース後にコメントを発表した。

    中嶋一貴がステアリングを握るトヨタの5号車は、23時間57分までトップに立っていた。

    しかし、その数分前、ターボ過給機とみられるトラブルによってマシンはパワーを失っていた。「ノーパワー、ノーパワー」と叫ぶ一貴の無線に誰もが耳を疑った。

    トヨタにとって、初挑戦の1985年以来、18度目のル・マン挑戦。今年も勝利の女神は微笑まなかった。

    「まず、チームの皆に有り難うと言いたいと思います」と中嶋一貴はコメント。

    「TS050HYBRIDは運転しやすく、すべては上手行っていました」

    「レースの終盤、僅か20秒後ろをポルシェ#2号車が追い上げて来ましたが、上手くペースを作ることが出来、心配はしていませんでした」

    「しかし、2周を残したところで万事休す。トロフィーを手にすることが出来なくなりました」

    「最終周に、私がTS050 HYBRIDで走リ出すとマーシャルやファンはとても暖かく迎えてくれて、感情が高ぶるのを覚えました」

    日本のクルマに乗った日本人ドライバーとしてル・マンのチェッカーを受けるという快挙は来年までお預けとなった。「来年こそトロフィーを獲得しに帰って来ます」と中嶋一貴は力強く語った。

    関連:ル・マン24時間:劇的な展開でポルシェが逆転勝利

  • 小林可夢偉 「2位は望んでいた結果ではない」 / ル・マン24時間

    小林可夢偉 「2位は望んでいた結果ではない」 / ル・マン24時間

    小林可夢偉が、トヨタの一員として初めて戦ったル・マン24時間レースを振り返った。

    劇的な幕切れを迎えた5号車がフィーチャーされているが、小林可夢偉はレース中盤に6号車でトップを快走。優勝を争っていた。

    「残念ながら2位という結果は、望んでいたものではありません」と小林可夢偉は語る。

    「我々は勝つためにここに来ているので、満足はしていません」

    「TS050 HYBRIDの高いパフォーマンスを証明し、決勝レース中のファステストラップもマーク出来ました」

    6号車が2位表彰台を獲得したのは、首位を走っていた5号車がトラブルによりストップし、規定の6分以内に最終周を走り切ることが出来ず失格となったためだ。

    「#5号車についてはドライバー、スタッフ、エンジニアの悔しさはとても良く分かります」と小林可夢偉は5号車のガレージをねぎらった。

    「彼らは序盤のトラブルを克服して上位争いに復帰し、勝利に値するレースを戦いました」

    関連:ル・マン24時間:劇的な展開でポルシェが逆転勝利

  • 【動画】 2016 ル・マン24時間レース ハイライト

    【動画】 2016 ル・マン24時間レース ハイライト

    2016年のル・マン24時間レースが、17日〜18日に開催された。

    世界三大レースのひとつである伝統のル・マン24時間レース。第84回目の今回は雨天のためセーフティカー先導でスタート。

    その後、レースはポルシェ vs トヨタの2台による三つ巴の優勝争いへと発展した。

    そして、誰もがトヨタのル・マン24時間初制覇を確信した残り6分。非情にもトップを走行していた中嶋一貴の5号車にトラブルが発生。ホームストレートにストップしたマシンを尻目に、ポルシェ2号車が優勝。ポルシェにとっては2年連続となるル・マン制覇となった。

    2016 ル・マン24時間 レースハイライト

    関連:ル・マン24時間:劇的な展開でポルシェが逆転勝利

  • アウディ、ルマン24時間レースで総合3位と4位を獲得

    アウディ、ルマン24時間レースで総合3位と4位を獲得

    アウディは、26万3,500人の観衆が詰めかけたルマン24時間レースで、総合3位と4位でフィニッシュし、同レースでの連続表彰台獲得記録を伸ばした。

    最終ラップまで目が離せないドラマチックな展開となった今年のレースで、ルーカス・ディ・グラッシ(ブラジル) / ロイック・デュバル(フランス) / オリバー・ジャービス(イギリス)組が最終的に3位に、マルセル・ファスラー(スイス) / アンドレ・ロッテラー(ドイツ) / ブノワ・トレルイエ(フランス)組が4位でフィニッシュした。

    これにより、1999年以来18回目の参戦となるアウディは、過去出場したルマン24時間レースの全大会で表彰台に上る(そのうち13回は総合優勝)という記録を更新した。

    アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「残念ながら、すべてが順調に運ぶというシナリオは、用意されていませんでした。今回のルマンでは、このレースがなぜ世界で最も厳しいレースと呼ばれているのかを、改めて認識しました。2台とも完走させたチームを誇りに思いますが、望んでいた目標には届きませんでした。2年連続で優勝を遂げたポルシェチームには、心からお祝いを述べさせていただきます。我々と同じく18回目の参戦となったトヨタチームが、素晴らしいレース展開の末に、最後の所で勝利を逃してしまったことが、いかにルマン24時間レースで優勝することが難しいかを物語っています」とコメント。

    豪雨に見舞われ、ルマンのレース史上初めてとなる、セーフティカーに先導されてのスタートとなった今年のレースで、5番手スタートのアンドレ・ロッテラーが、オールクリアになった後に素晴らしい走りを見せ、わずか数ラップでトップポジションを獲得した。しかし、彼が駆る7号車のAudi R18は、レース開始2時間でトップ走行中にも関わらずターボチャージャー交換のためのピットインを余儀なくされ、総合優勝のチャンスを逃してした。

    この時点で、アウディスポーツ チームヨーストの期待は、もう1台のAudi R18に寄せられた。いくつかのトラブルに見舞われたものの、8号車は夜間を通して先頭グループとの距離を詰め続け、日曜日の朝の時点では、勝利に向けて走り続ける先行車と2ラップ以内の位置につけていた。しかし、その後はブレーキディスクに不具合が発生してしまい、レース終了4時間の時点でトップとの差は12ラップに拡大した。また、念のため7号車のフロントディスクブレーキも交換した。

    今回のレースでは、参戦したマシン2台ともが貴重なFIA世界耐久選手権(WEC)のポイントを獲ました。チームは、7月24日に開催されるニュルブルクリンク6時間レースに向けた準備に全力を傾ける。

    関連:【動画】 2016 ル・マン24時間レース ハイライト

  • トヨタ:5号車が残り2周で無念のトラブル / ル・マン24時間

    トヨタ:5号車が残り2周で無念のトラブル / ル・マン24時間

    トヨタは、#5号車が23時間55分まで手中に入れかけていたル・マン24時間初勝利を、チェッカーフラッグへ1周を残し、まさかのトラブルで逸した。#6号車が2位表彰台を獲得したものの、チームにとっては悔しい24時間レースの幕切れとなった。

    レースを通して首位を争った2台のTS050 HYBRIDは、残り3時間の時点で同一周回の 1位と3位を走行。トヨタのル・マン24時間レース初勝利へ向けて順調にレースを戦っていた。

    #6号車は夜間の接触とスピンに起因する不具合を修復すべく正午過ぎにピットイン。10分弱を要したが、3位のポジションを守ってレースに復帰した。

    これで優勝争いは#5号車とポルシェ#2号車の一騎打ちとなった。最後の3スティントを担当すべくステアリングを握った中嶋一貴が、2位のポルシェとの30秒の差を保ちながら周回を重ね、残り3周でポルシェ#2号車が緊急ピットイン。その結果、1分半へと差は広がり、#5号車の初勝利は安泰かと思われた。

    しかし、チェッカーフラッグへ残り5分ほどで#5号車がまさかのスローダウン。ファイナルラップへと向かう最後のストレート上でストップ。なんとか走行を再開した#5号車だったが、規定の6分以内に最終周を走り切ることが出来ず、失格となった。

    24時間レース最後の数分で勝利を逃すこととなったTOYOTA GAZOO Racingは、#6号車が2位表彰台を獲得。26万人の大観衆の祝福を受けた。

    佐藤俊男 TOYOTA GAZOO Racingチーム代表:
    昨年から今回のル・マン24時間レースに向けて必死に努力を重ねて来たチームをとても誇りに思います。また、トヨタ東富士研究所、ケルンのTMG関係者の方々には深く感謝を申し上げます。昨年の雪辱を果たすために皆が短時間で競争力のある新型シャシー、パワートレーンを開発して来たことには胸が熱くなりました。我々はチーム一丸となって今年もル・マン24時間レースに臨みました。今日の結果については言葉に表すことが出来ません。一言で言えば“無念”かもしれませんが、我々は勝利の固い決意の元に、更に強くなってここに戻って来ることを誓います。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #5号車):
    まず、チームの皆に有り難うと言いたいと思います。TS050HYBRIDは運転しやすく、すべては上手行っていました。レースの終盤、僅か20秒後ろをポルシェ#2号車が追い上げて来ましたが、上手くペースを作ることが出来、心配はしていませんでした。しかし、2周を残したところで万事休す。トロフィーを手にすることが出来なくなりました。最終周に、私がTS050 HYBRIDで走リ出すとマーシャルやファンはとても暖かく迎えてくれて、感情が高ぶるのを覚えました。来年こそトロフィーを獲得しに帰って来ます。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #5号車):
    困難なレースでしたが、こんな終わり方になるとは思いもしませんでした。映画の脚本だとしても、こうは書けないと思います。結果を受け入れるのは、とても辛いものでしたが、強くなって帰って来るしかないと思います。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #5号車):
    今日の状況を的確に表す言葉は見つけられません。我々はレースをコントロール出来ていましたし、勝利は目前でした。ル・マンは最も重要なレースだからこそ、こういう結果になるとは、受け入れられるものではありませんでした。完璧な準備をして来てこの結果ですから、チームはとても落ち込んでいますが、我々は来年の勝利に向けてスタートを切らなければなりません。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #6号車):
    残念ながら2位という結果は、望んでいたものではありません。我々は勝つためにここに来ているので、満足はしていません。TS050 HYBRIDの高いパフォーマンスを証明し、決勝レース中のファステストラップもマーク出来ました。#5号車についてはドライバー、スタッフ、エンジニアの悔しさはとても良く分かります。彼らは序盤のトラブルを克服して上位争いに復帰し、勝利に値するレースを戦いました。

    ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #6号車):
    首位を走行しながら、#5号車がゴール目前にして勝利を逸するなど、とても考えられませんでした。どんなに酷い悪夢でもここまでではないでしょう。チームは素晴らしい仕事をしてくれました。TS050 HYBRID は充分に速く、20時間にわたってレースをリード出来ました。我々には良いペースで走れる速いクルマと強いチームがあるということを示せました。しかし、レースは信じられない結末で終わってしまいました。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #6号車):
    #5号車のことを考えると2位を獲得したと言っても複雑な気持ちです。今日は素晴らしいTS050 HYBRIDを自在に乗りこなしていました。彼らがどれほど落胆しているか、気持ちはとても良く分かります。我々はレースの大半で上位を争えたので、車両のパフォーマンスを示せたという点では、良いレースでした。1台が表彰台に上れたことは良かったのですが、我々はもっと良い結果を望んでいました。

    TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    22時間経過時点(中嶋一貴): 1位 351周
    23時間経過時点(中嶋一貴): 1位 368周
    最終結果: 失格、384周, ピットストップ28回、ファステストラップ: 3分22秒495

    TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    22時間経過時点(ステファン・サラザン): 3位 348周
    23時間経過時点(ステファン・サラザン): 3位 364周
    最終結果: 2位、381周, ピットストップ28回、ファステストラップ: 3分21秒445

    関連:ル・マン24時間:劇的な展開でポルシェが逆転勝利