カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • 【WEC】 トヨタ:WEC 第4戦 ニュルブルクリンク6時間 プレビュー

    【WEC】 トヨタ:WEC 第4戦 ニュルブルクリンク6時間 プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingはこの週末、2017年FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ニュルブルクリンク6時間レースを戦うべく、ドイツ・アイフェルの森へと赴く。

    残念な結果と共に幕を閉じた、ル・マン24時間レースから約1か月、チームは再びポルシェとのWECシリーズチャンピオン争いに挑む。現時点での選手権争いはマニュファクチャラー、ドライバー共に僅差であり、目標はもちろん、再び表彰台の中央に立つことだ。

    マニュファクチャラー選手権では、トヨタは首位ポルシェと32.5ポイント差、ドライバー選手権では開幕戦と第2戦を制したTS050 HYBRID #8号車の中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンの3人が17ポイント差の2位で首位ポルシェ#2号車のブレンドン・ハートレー、アール・バンバー、ティモ・ベルンハルトを追っている。

    #7号車はル・マン24時間レース前のドライバーラインナップへと復帰。小林可夢偉とマイク・コンウェイのコンビに、ホセ・マリア・ロペスが加わる3名で残りのシーズンを戦う。ル・マン24時間レースでは、ロペスが#9号車をドライブし、代わりに#7号車にはステファン・サラザンが加わっていた。

    現行のWECシリーズにニュルブルクリンクが加わってからの過去2年間、トヨタは最高位が5位と満足のいく結果を残せていない。チーム本拠地のあるケルンからわずか90kmに位置し、ホームレースと言えるニュルブルクリンクで、3年目の開催となる今年の目標はもちろん、2台揃っての表彰台である。

    ニュルブルクリンク・サーキットのグランプリレイアウト(1周5.137km)は、かつてF1も行われた主に中低速コーナーで構成された非常にテクニカルなコースで、長いストレートや高速コーナーが特徴的な前戦ル・マンとは対照的なコースと言える。

    そのため、TOYOTA GAZOO Racingは最高速よりもコーナーでのグリップ確保を狙って、ハイ・ダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDでニュルブルクリンクに挑む。これは今シーズン使用の許された2種類の空力パッケージのうちのひとつであり、開幕戦シルバーストンと第2戦スパを制している。

    レースウィークは14日(金)に90分間、2回の公式練習走行で幕を開け、15日(土)の予選でスターティンググリッドを決定。16日(日)午後1時に、6時間、およそ1000kmに渡る決勝レースのスタートが切られる。

    佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racing代表)

    ル・マン24時間レースを終えてから数週間を経て、あの失望から立ち直り、ニュルブルクリンクから始まる今後の6時間レース6戦へと向けた準備に集中しています。ル・マンのレースウィーク中、そしてレース後も多大な応援を頂いたファンの皆様に感謝すると共に、ニュルブルクリンクでエキサイティングなレースをお見せすべく、全力を尽くしています。このレースではポルシェが初めてハイ・ダウンフォース仕様を持ち込んで来ますので、非常に興味深い週末になるでしょうし、成り行きの予想は出来ません。我々の目標は明確です。出来る限り多くのポイントを獲得し、両世界選手権タイトル争いにおいて有利な位置に付けることです。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    ニュルブルクリンクは素晴らしいサーキットですし、チームにとっては本拠地から近いという意味でも重要なレースなので、ル・マンのあと、再び力強い戦いが出来ることをチームの全員が望んでいます。チームの従業員や関係者が数多くサーキットへ来て応援してくれるでしょう。彼らが全力で我々をサポートしてくれていることは分かっていますので、日曜日は良い結果で終えて、皆で祝いたいと思っています。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

    ニュルブルクリンクで再びレースに戻れるのを楽しみにしています。ハイ・ダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDは開幕からの2戦で本当に速かったので、良いレースが出来ると思っています。#7号車は今季これまでのところ運に恵まれていませんが、速さは示せていますし、再び首位を争い、チームのタイトル獲得のためにも重要なポイントを獲得したいと思っています。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)

    再びマイク、可夢偉と共にレースを戦えるのは嬉しいです。彼らと共に初めての表彰台に上りたいと思っています。私自身はWECを一歩一歩学んでいる最中ですが、その進歩には非常に満足しており、ニュルブルクリンクで再びレースを戦うのが待ち切れません。LMP1-H車両でニュルを走るのは初めてなので、どんな体験なのか楽しみです。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    ニュルブルクリンクは良く知っていますし、レースを楽しみにしています。チームのこれからの目標であるタイトル争いにおいて、ポイント獲得の良いチャンスだと思いますし、セバスチャン、アンソニーと私も、ドライバーズチャンピオン争いで、まだ充分良い位置に付けていますので、少しでも良い位置でフィニッシュしたいと思っています。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

    我々はやる気に満ちており、レースへの準備も出来ています。ニュルブルクリンクは素晴らしいサーキットで、私自身キャリアの早いうちからとても良く知っています。簡単なコースではありませんし、天候も重要な要素となります。正直なところ、過去2年我々はニュルブルクリンクで良い結果を出せたとは言えませんが、その流れを断ち切るべく全力で臨みます。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)

    ル・マンが終わった今、我々の目標は間違いなく世界チャンピオン獲得です。ル・マンの結果により、僅かにライバルの先行を許してしまいましたが、まだシーズンは6戦も残っているのでチャンスはあるはずですし、我々のTS050 HYBRIDの速さは証明済みです。ニュルブルクリンクはル・マンと比べるととても狭く、トリッキーなレイアウトですが、とても楽しめるコースです。長い伝統を持つコースで、その雰囲気も、熱狂的なファンも素晴らしいです。

  • 【ル・マン24時間】 テストデイ:トヨタ7号車がトップで1-2-3体制

    【ル・マン24時間】 テストデイ:トヨタ7号車がトップで1-2-3体制

    2017年 ル・マン24時間レースの公式テストが4日(日)に行われ、小林可夢偉が走らせたトヨタ7号車が昨年のポールポジションタイムを上回るタイムをマーク。トヨタがトップ3を独占する速さをみせた。

    小林可夢偉は3分18秒132を記録。昨年ポルシェのニール・ジャニがポールポジションを獲得したタイム(3分19秒733)を1秒半以上上回った。

    2番手タイムはトヨタ 8号車の中嶋一貴が記録。トップから1.158秒差の3分18秒290。3番手はトヨタ9号車。ホセ・マリア・ロペスが3分21秒455をマークした。

    ポルシェは2号車のアール・アンバーがトップから3秒380秒差となる3分21秒512で4番手。1号車が3分22秒100で5番手だった。

    LMP2クラスは、シグナテック・アルピーヌ 35号車が3分28秒146でトップ。GTE Proクラスはシボレー 64号車、GTE Amクラスはアストンマーティン 98号車がトップタイムを記録した。

  • 【WEC】  トヨタ、ル・マン24時間レースのドライバー編成を変更

    【WEC】 トヨタ、ル・マン24時間レースのドライバー編成を変更

    トヨタは、ドライバーの経験などを鑑み、来月6月17日(土)と18日(日)の両日行われるFIA世界耐久選手権(WEC)第3戦ル・マン24時間レースにおける、ドライバー編成の変更を発表した。

    小林可夢偉とマイク・コンウェイの2人で第2戦スパ6時間レースを戦ったTS050 HYBRID #7号車は、ル・マンではステファン・サラザンが3人目のドライバーとしてステアリングを握ることとなった。

    これにより、昨年のル・マン24時間レースで2位表彰台を獲得し、シーズンのランキングでも3位に入った3人の組み合わせで、再びル・マンに挑戦することとなる。

    #8号車のドライバーは中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンの3名で変更はなく、3年目となるこのトリオによって、昨年の雪辱を果たすべく、ル・マンでの初制覇を目指す。

    ホセ・マリア・ロペスは開幕戦シルバーストンにおける負傷により、第2戦スパを欠場、ル・マンへ向けての充分な走行経験を積むことが出来なかった。この状況も考慮し、チームはロペスをニコラス・ラピエールと国本雄資の駆る#9号車の3人目のドライバーとすることとした。

    ル・マンの後、チームは再び2台体制でWECチャンピオン獲得に向け、以降のシーズンを戦うが、第4戦以降は、ロペスは小林、コンウェイと共に再び#7号車をドライブすることとなる。

    佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racing 代表)

    ホセ・マリアの開幕戦での負傷、第2戦欠場という結果を受けて、ここ数週間で状況が変わりました。彼は残念ながら今年、WECで僅かな周回しかレースを戦っていません。そのため、我々はドライバーラインナップの変更を検討いたしました。ステファンが#7号車のドライバーとして加わることで、必ず勝利を争ってくれると確信しています。ホセ・マリアは雄資同様に今年のル・マンで、コースやイベントなど、多くのことを学ぶでしょう。そしてそれは将来へ向けての貴重なステップとなることでしょう。

  • 【WEC】 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間:ポルシェ 決勝レポート

    【WEC】 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間:ポルシェ 決勝レポート

    ポルシェは、ル・マン24時間の前哨戦で3位と4位を獲得した。2台の919ハイブリッドは、スパ・フランコルシャン6時間レースにおいて、トラブルに見舞われながらもレースを戦い抜いた。

    アール・バンバー(ニュージーランド)/ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)組は、スローパンクチャーによるタイムロスにもかかわらず3位に輝いた。

    ポールポジションからスタートした現世界チャンピオンのニール・ジャニ(スイス)/アンドレ・ロッテラー(ドイツ)/ニック・タンディ(イギリス)組は、レースを中断する2回の「フルコースイエロー」の不運に見舞われながらも4位でゴールした。ハートレーは総合最速ラップを打ち立てて919ハイブリッドの潜在力を示して一矢を報いたが、トヨタが1、2フィニッシュを飾りました。

    ポルシェは、シルバーストンの開幕戦同様に再びル・マンのエアロダイナミクス仕様で参戦した。ローダウンフォースはタイヤの磨耗の原因となる。トヨタは2種類のエアロ仕様で出場し、ル・マン仕様の1台は2台のポルシェより遅れてゴールした。

    スタート時は晴天だった。レース終盤には雨が予想されていたが、ほぼドライコンディションでのレースとなった。主催者発表によると3日間の観客は61,000人だった。FIA世界耐久選手権(WEC)全9戦中2戦を終了し、ポルシェは現在マニュファクチュラーズランキング2位。ドライバーズランキングでは2位と3位に入っている。

    1号車のレース展開

    暖かい晴天(20℃)の下でロッテラーはポールポジションからスタート。10周目終盤にはトヨタ7号車がバスストップシケインでアウトサイドから首位に立つ。2周後にはラ・スルス入口でトヨタ8号車に抜かれ3位に後退する。21周目にはポルシェ2号車に抜かれる。22周目にタンディがロッテラーと交代し、5位で再開する。29周目にタンディがトヨタ9号車を抜き4位に浮上する。40周目にタイヤ未交換のチームメイトを追い抜き、47周目にタンディは燃料補給のためにピットイン。ドライバーチェンジンでピットストップ中のトヨタ8号車を抜いて2位に立つ。64周目にトヨタ8号車がタンディを抜き3位に後退する。71周目に1号車は再び燃料補給し、タンディはジャニに引き継ぐ。94周を過ぎて燃料補給の直後に「フルコースイエロー」が発生。ジャニは3位を維持するが、116周目のピットイン直前にポルシェ2号車によって抜かれる。4位のまま4本のタイヤを交換して、ロッテラーが引き継ぐ。彼は173周の142周目と165周目に給油を行った。

    2号車のレース運び

    5番手からスタートしたハートレーは、セカンドローからスタートしたトヨタ9号車がグリーンライトの後にラ・スルスでブレーキングをミスしたことに乗じて順位を1つ上げる。21周目で3位のポルシェ1号車を抜き、24周目に燃料補給でピットインするまで先にピットインしたトヨタを抑えて首位に立つ。ハートレーは3位を維持し、39周目の最終コーナーで抜かれて1号車のすぐ後ろに付ける。49周目にフルサービスを受けるためピットインし、バンバーが4位でコースインするが、3位に1秒差まで迫った55周目、右リアのスローパンクで早めのピットインを余儀なくされる。チームは該当タイヤのみを交換して燃料を補給する。バンバーは2時間のあいだ4位で走行する。79周目にバンバーに代わったベルンハルトがレース残り半分強の時点で4位を維持する。チームは95周目の「フルコースイエロー」中に2台の919ハイブリッドの燃料を補給。ベルンハルトは116周目にポルシェ1号車を追い抜いて3位に浮上。119周で4本のタイヤを交換してベルンハルトが再びハートレーへと引き継ぐ。122周目に最速レースラップを打ち立てて、127周目にトヨタ7号車を追い抜く。ハートレーは、ピットストップする直前のラップにLMP2と接触する。143周で燃料補給して新しいノーズセクションに交換。再びコースに戻ったハートレーは残り1時間の時点で3位のトヨタ7号車の背後に付く。167周後の最終ピットストップで給油のみを行いラストスパートを仕掛けたハートレーは、3位でゴールした。

    GTE-Proクラスではニュー911 RSR(91号車)が5位と6位でレースを終えた。リヒャルト・リーツ(オーストリア)/フレデリック・マコヴィエッキ(フランス)組は、土曜日のトラブルフリーでのレース展開と迅速なピットストップの後、わずかな差でチームメイトを破った。それから1分も経たずにケヴィン・エストル(フランス)/ミカエル・クリステンセン(デンマーク)組が同じく911 RSR(92号車)でフィニッシュした。

    GTE-Amクラスでは、ポルシェ911 RSR(モデルイヤー2015)をドライブするプライベートチームのデンプシー・プロトン・レーシングが表彰台を獲得した。2人のドイツ人、クリスティアン・リードとマービン・ディエンストに加え、ポルシェの若いプロドライバー、マッテオ・カイローリ(イタリア)が激しい走りを見せ、2位でフィニッシュした。他方、イギリス人のマイケル・ウェインライトとベン・バーカー、およびオーストラリア人のニコラス・フォスターによるガルフ・レーシング・チームは、クラッシュ後にリタイアを余儀なくされた。

    レース後のコメント

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)「私達はポールポジションからスタートし、最速レースラップを打ち立てて表彰台を飾りましたが、残念ながら2台ともにというわけにはいきませんでした。しかし、最初の2戦にローダウンフォース仕様で出場するという戦略決定は正しかったと考えています。来週の30時間にわたる最終テストを心待ちにしています。マニュファクチュアラー選手権はわずか数ポイント差なので、自信をもってル・マンに挑みます」

    アンドレアス・ザイドル (チーム監督)
    「レース優勝を飾ったトヨタの皆さん、おめでとうございます。ポルシェの2台の車は、テクニカルトラブルなくゴールし、選手権ポイントを稼ぐことができました。スパのレースでは明らかに私達の最高のパフォーマンスを出し切ってはいません。2014年以来、毎年ここでポールポジションを獲得しましたが、優勝はしていません。ローダウンフォースのエアロ仕様の車両によって、ハイダウンフォース仕様のトヨタのスピードに対抗することはできませんでした。なぜならタイヤの磨耗が激しかったからです。しかしローダウンフォース仕様の3台目のトヨタを凌ぐことはできました。パンクによるピットインでロスタイムが発生しましたが、性能は確かでした。来週アラゴンで耐久テストを行いル・マンに備えます」

    ニール・ジャニ (ポルシェ919ハイブリッド1号車)
    「ペースはほぼ期待どおりでした。1台のトヨタを凌ぐことができましたが、他の2台には届きませんでした。フルコースイエローによる2回のタイムロスという不運もありました。レースを取り戻す唯一のチャンスが雨でした」

    アンドレ・ロッテラー (ポルシェ919ハイブリッド1号車)
    「すばらしいスタートを切ることができました。トヨタが追い上げてきたときは驚きました。まさかラ・スルスのブレーキングで抜かれるとは思いませんでした。スティントの前半は好調でしたが、その後タイヤの磨耗が激しくペースを保つことができませんでした。最初のスティントの終盤にかけて、状況は改善しましたがムラがありました。最初のピットストップで戦略を変更し、終盤に雨が降る可能性があったので、タイヤ無交換でダブルスティントを走行する必要はないと判断しました。最終スティントは霧雨にもかかわらず好調でした。トヨタは強敵ですが必ず挽回します」

    ニック・タンディ (ポルシェ919ハイブリッド1号車)
    「セカンドドライバーとしては標準的なスティントでした。終盤に巻き返すはずだったタイヤ戦略が少し外れ、雨はほとんど降りませんでした」

    アール・バンバー (ポルシェ919ハイブリッド2号車)
    「私のスティントは好調でした。トヨタの8号車を追走しましたが残念ながらスローパンクチャーに見舞われました。その後は再び好調で前走車との差を少し縮めましたが40秒の差を取り戻すことはかないませんでした」

    ティモ・ベルンハルト(ポルシェ919ハイブリッド2号車)
    「パンクの後にアールを引き継いでロスを取り戻そうと努めました。差は縮まってニールの前に出ました。フルコースイエローを利用しましたがトヨタも同様でした。最終的にブレンドンが見事なラストスパートを掛けましたが、今日はこれ以上の結果を出すことはできませんでした」

    ブレンドン・ハートレー(ポルシェ919ハイブリッド2号車)
    「スタートからトヨタが速く、ダブルスティントを予定していました。温暖な気候で車のバランスは前日までとは異なりましたが最初のスティントの終盤に追い上げてピットストップ直前にアンドレを抜きました。1号車は戦略を変えましたが僕達はトヨタ8号車への接近を続けました。アールがパンクに見舞われて戦略がうまくいかなかったことは残念でした。終盤はチームのすばらしい仕事のおかげで見事なゴールができました。上段ではなくても表彰台に登ることができたのでル・マンへの自信となりました」

    フランク=シュテッフェン・バリサー博士 (モータースポーツ部門責任者)
    「GTE-Proクラスはとても期待外れな結果に終わりました。明らかにフェラーリとフォードについていくことができませんでした。私たちのチームは完璧な仕事をしてくれましたが、前との差が大きすぎました。GTE-Amクラスでは、デンプシー・プロトン・レーシングが予選ポジションを守り、2位でフィニッシュしました。ポルシェの若いプロドライバー、マッテオ・カイローリは、レースのたびに経験とプロ意識を身につけており、今後の成長が非常に楽しみです」

    リヒャルト・リーツ(911 RSR #91)
    「6時間のタフなレースを、なんとか耐え抜きました。できることはすべてやり、まったくミスも犯さず、善戦しました。これから結果を分析し、もっと強くなってル・マンに戻ってきたいと思います」

    フレデリック・マコヴィエッキ(911 RSR #91)
    「レースではベストを尽くしましたが、今日のフォードとフェラーリは次元が違いました。なぜこうなったのか、よく調べてみる必要があります」

    ケヴィン・エストル(911 RSR #92)
    「私たちにとって、困難なレースでした。ライバルに比べて、単純にスピードが欠けていたのです。911 RSRはスムーズに動き、戦略もまさっており、メカニックもミスを犯さず、すばやいピットストップができたことは、確実なのですが」

    ミカエル・クリステンセン(911 RSR #92)
    「ポルシェGTチームにとって、楽な日ではありませんでした。今日はタイヤのマネージメントが特に難しく、コーションフェーズも我々にとってアンラッキーなタイミングになりました」

    マッテオ・カイローリ(911 RSR #77)
    「これがクリスとマービンと一緒に戦った、私にとって2回目のWECです。表彰台の2段目に立つことができ、本当にいい気分です。シルバーストンで3位、スパでは2位。ル・マンでの目標は、言うまでもありません」

  • 【WEC】 ポルシェ、トヨタ TS050ハイブリッドの合法性に異議

    【WEC】 ポルシェ、トヨタ TS050ハイブリッドの合法性に異議

    ポルシェは、トヨタのLMP1マシン“TS050”の合法性に異議を唱えたが、トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは“120%”合法だと退けた。

    ポルシェは、トヨタ TS050ハイブリッドのリアエンドの合法性について問い合わせた。だが、パスカル・バセロンは「疑いのあるアイテムは1つもないと思っている」とパスカル・バセロンは Autosport にコメント。

    「我々のクルマは完全に合法だ。議論の余地はない」

    パスカル・バセロンは、トヨタは昨年の6月からホモロゲーションプロセスのなかでルールメーカーであるFIAとWECプロモーターのフランス西部自動車クラブと空力コンセプトについて議論しながら進めてきたと説明した。

    「それ以降、我々は3~4回のミーティングを重ね、我々がやって来たことを段階的に示してきた。ホモロゲーションの最終期限が来てもFIAとACOにサプライズはなかった」

    「我々は現時点ですでに来年のコンセプトの合法性について議論している」

    パスカル・バセロンは、TS050のどの部分について問い合わせがあったのか“検討もつかない”と主張する。

    「もっと多くのことを知りたければ、ポルシェに聞かなければならないだろう」とパスカル・バセロンはコメント。

    「このようなことが起きるときは、我々が良い仕事をしているということであり、通常は良いニュースだ」

    ポリシェは規約上の説明を求めたことを認めたが、さらなるコメントは避けた。

    パスカル・バセロンは、ポルシェの主張がダブルディフューザーを採用するTS050に周チュしているとの見方を否定した。

    トヨタはそのようなソリューションを採用しているが、規約の範囲内だと指摘した。

    WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レースでは、トヨタ8号車が開幕2連勝を達成。7号車も2位に続い、1-2フィニッシュを達成している。

  • 【WEC】 トヨタがワン・ツー完全勝利 / スパ・フランコルシャン6時間

    【WEC】 トヨタがワン・ツー完全勝利 / スパ・フランコルシャン6時間

    5月6日(土)、FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ・フランコルシャン6時間の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDが接戦を制し、1-2フィニッシュを飾った。

    TOYOTA GAZOO Racingにとって今年のスパ6時間レースは、幸運と不運が混在したレースとも言える内容だった。結果は、TS050 HYBRID #8号車が優勝、#7号車が2位に入り、TOYOTA GAZOO Racingにとって上出来のレースと言うことも出来た。

    しかし、#8号車と#7号車は、フルコース・イエローのタイミングが少しずれていれば、その順位が入れ替わっていたかもしれなかった。3台目の#9号車は5位でゴールした。

    レース序盤はポールポジションのライバル車がリード、セバスチャン・ブエミの#8号車とマイク・コンウェイの#7号車がそれに続き、プレッシャーをかけ続けた。そして早くも10周目、#7号車がライバルを抜いて首位に立ち、その3周後には#8号車も2位に上がった。

    ニコラス・ラピエールのドライブする#9号車はスタート直後の第1コーナーでポールポジションのライバル車の内側に飛び込んだが、止まり切れずにコースを外れ、大回りしてレースに復帰した。その後ラピエールは猛烈な追い上げでポジションを挽回、2スティントを走り切って48周目に国本雄資にバトンタッチした時には、5位に返り咲いていた。ドライブを引き継いだ国本にとればTS050 HYBRIDによるレースは初めて。加えて初めてのスパに手こずりながらも、周回を重ねるにつれてペースを上げる走りを見せ、チーム関係者の安堵を誘った。

    序盤のトップグループの戦いは熾烈を極めたが、レースが半分を消化した午後5時半、小林可夢偉の駆る#7号車が2位以下に大きく差をつけて首位を快走。28秒遅れてアンソニー・デビッドソンの#8号車、さらに22秒遅れてライバルの#1号車が続いた。#7号車は公式練習から好調にセッティングが決まり、ホセ・マリア・ロペスが抜けた2人のドライバーでの戦いとなったものの、小林もコンウェイも疲労の色も見せず快調にトップをひた走った。

    しかし、レースはその後に他車のクラッシュから提示された2度のフルコース・イエローで劇的な変化を見せた。その影響を受けたのは#7号車だった。#7号車はイエローコーションが出る前に2度ともピットストップを済ませており、イエローコーションが出てからピットインをした#8号車を初めとするライバル達に対し1分にも達する大きなタイムロスを被ることとなってしまった。

    その結果、レース終盤になって#8号車がトップを独走することになり、#7号車は後方でライバルと激しい2位争いを展開。しかし、その後小林の駆る#7号車は競り合いを制して2位に上がり、#8号車を猛追した。そして、最終ラップ、#7号車は、1秒9差まで#8号車を追い詰めた。

    #8号車にとれば幸運の、#7号車にとれば不運のフルコース・イエローであった。しかし、TOYOTA GAZOO Racingとしては2014年のWEC上海戦以来の1、2位獲得。2012年にWECに参戦し始めて以来13度目の勝利となった。#9号車の国本は、周回遅れをかわすのに苦労したが、サラザンとラピエールから多くを学びながら目標の完走を果たし、5位に駆け込んだ。

    次戦、6月17日(土)~18日(日)に開催されるWEC第3戦ル・マン24時間レースは、TOYOTA GAZOO Racingにとって様々な思いが募る伝統のレースだ。6月4日(日)の公式テストデーを経て、優勝を目指したル・マン24時間レースに挑む。

    TS050 HYBRID #7号車(小林可夢偉、マイク・コンウェイ)
    決勝: 2位、173周、ピットストップ7回、スターティンググリッド:2番手、最速ラップ(1分57秒722)

    TS050 HYBRID #8号車(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    決勝: 1位、173周、ピットストップ7回、スターティンググリッド:4番手、最速ラップ(1分58秒039)

    TS050 HYBRID #9号車(ステファン・サラザン、国本雄資、ニコラス・ラピエール)
    決勝: 5位、171周、ピットストップ7回、スターティンググリッド:3番手、最速ラップ(1分58秒020)

    佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racing代表)

    ドラマチックで劇的なレースでした。今日のレースはファンの皆様にもご堪能頂けたでしょうか。ライバルとの幾度もの激闘の末に勝ち取った勝利をとても嬉しく思っています。フルコース・イエローで二度もリードを失った#7号車にとっては、大変残念な内容でした。耐久レースではしばしば起こることですが、マイク、可夢偉と#7号車のスタッフには失望感が残る結果だったかもしれません。#7号車は間違いなく今日の最速車両であり、全くミスの無い戦いでもありました。対して、#8号車は、運も味方につけて素晴らしい結果を上げてくれました。決してあきらめない彼らの姿勢がこの成果をもたらしたものと思っています。また、ロー・ダウンフォース仕様の#9号車からはル・マンに向けて様々なデータを得ることが出来、技術的な視点からも重要な成果が得られたレースでした。次戦ル・マン24時間レースは、我々にとって最大の目標であり、レースまでは限られた時間となりますが最後の仕上げに全力を尽くしていきます。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    我々のTS050 HYBRIDは、間違いなく今日の最速のクルマで、これで勝てなかったのは運がなかっただけのことです。全力で追い上げ、レースの最後にはセバスチャンの直後まで追いつきましたが、チームの1-2体制でファイナルラップを迎えることを優先し、リスキーな追い上げは止めました。チームにとっては最大のポイントを獲得出来、最高の結果となったと思います。特にここは我々にとってのホームコースのひとつであり、チーム全員の努力による素晴らしい結果になりました。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

    我々にとっては期待通りに行かなかった内容でしたが、チームとしては最高の結果になりました。チームが本当に素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、我々のTS050 HYBRIDは週末を通して絶好調でした。私が担当した最初のスティントはとても良いペースで、首位に立ったあと、更に後続とのリードを広げることも出来ましたが、ニ度のフルコース・イエローの出たタイミングが我々にとっては不運でした。このレースではたまにこういうことがあります。とはいえ自信の持てる週末でしたし、この勢いを保ってル・マンに臨みたいと思います。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    我々にとっては厳しいレースであったはずでしたが、正直なところ複雑な気分です。表彰台の中央に立てたのは嬉しいですが、#7号車は本当に不運でした。最終的にチームにとって最高の結果となりましたし、昨年、不運続きだった我々にも、今年は運が向いて来たのだと感じています。最高の結果と共に、良い気分でル・マンに向かうことが出来ます。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

    今日の我々のTS050 HYBRIDは、3台の中では最速とは言えず、本来は#7号車こそが勝利を得るに値する車両だったと思います。彼らはフルコース・イエローで大量リードを失いました。我々はそれほど良いペースではなかったにもかからわず、それでも勝てたというのは良い兆候と思うべきなのかもしれません。昨年我々はここで、レースをリードしながらもトラブルに見舞われました。今年は我々に運が回って来たのでしょうか。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)

    今日は、幸運の恩恵に預かったのかもしれません。二度にわたるフルコース・イエローで好機を捉え、約1分のリードを奪い、#7号車の前に出ることが出来ました。この週末、我々が苦戦したのに対し、マイクと可夢偉の#7号車は最初から本当に速く、勝利に値するのは彼らだったはずでした。最終的に1-2フィニッシュはチームにとっては最高の結果となり、ル・マンへ向けても良い流れが出来ました。

    ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #9号車)

    我々はロー・ダウンフォース空力仕様の車両でレースに挑みましたが、タイヤの摩耗が思いのほか酷く、レースは苦しみました。しかし、私自身は全力でプッシュを続け、良いペースで走ることが出来、久しぶりのレースを楽しみました。WECの初レースとなった雄資にとっては、経験を積むことこそが重要で、そのためにも完走が目標でした。全体的に見れば悪くない週末と言え、ロー・ダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDも良い素性を持ち、ル・マンへ向けて大きなポテンシャルを秘めていることも分かりました。

    国本雄資 (TS050 HYBRID #9号車)

    WECでの初レース、そして初めてのスパに臨み、たくさんのことを学びました。多くの周回をこなしたことで、遅いクルマを追い越す手法やタイヤマネージメントなどについても貴重な経験を積むことが出来ました。順位は今日の一番の目標ではありません。今回はル・マンへ向けた準備という重要なステップであり、その意味ではとても満足しています。

    ニコラス・ラピエール (TS050 HYBRID #9号車)

    チームにとって最高の結果で、素晴らしい一日になりました。残念ながら我々のTS050 HYBRIDはル・マン仕様の車両でこのコースに対してはダウンフォースがやや低かったため、タイヤの摩耗が激しく、上位を争うことは出来ませんでした。とはいえル・マンへ向けて多くを学び、最も重要な完走を果たせたので、その意味ではまずまずの週末でした。

  • 【WEC】 第2戦スパ 結果:トヨタが8号車の2連勝&1-2フィニッシュ!

    【WEC】 第2戦スパ 結果:トヨタが8号車の2連勝&1-2フィニッシュ!

    2017年 WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レースの決勝が6日(土)に行われた。

    優勝はトヨタ8号車(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)が開幕2連勝、2位にもトヨタ7号車(小林可夢偉、マイク・コンウェイ)が続き、トヨタが1-2フィニッシュを達成した。

    3位にはポルシェ2号車(アール・バンバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー)が続いた。

    4位は4位にはポルシェ1号車(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ)。トヨタ9号車(ステファン・サラザン、国本雄資、ニコラス・ラピエール)は、オープニングラップでのニコラス・ラピエールのコースオフが響き、5位でレースを終えた。

    LMP2クラスはG-Drive Drive_Racingの26号車、GTE PROクラスはAF Corceの71号車、GTE AmクラスはAston Martin Racingの98号車が優勝した。

  • 【WEC】 トヨタとポルシェ、2018年ル・マンでのアロンソ起用を否定

    【WEC】 トヨタとポルシェ、2018年ル・マンでのアロンソ起用を否定

    トヨタとポルシェは、2018年のル・マン24時間レースでフェルナンド・アロンソを走らせるというアイデアを揃って否定した。

    フェルナンド・アロンソは、モナコGP、インディ500、ル・マン24時間レースという世界三大レースで“三冠”を達成することを夢見ており、その第一歩として来月にインディ500に参戦する。

    2015年、フェルナンド・アロンソは、ポルシェからル・マン24時間レースに参戦間近のところまでいっていた。

    しかし、2018年のフェルナンド・アロンソの参戦について質問されたポルシェのチーム代表アンドレア・ザイドルは、チームにはアロンソが入り込むスペースはないと述べた。

    「現在、我々には2台しかないのでそれはテーブルに乗っていない。来年、それが変わることはないだろう。我々は現在の6名のドライバーにとても満足している。シートは空いていない」

    「2015年は3台体制だったのでより簡単だっただろう。我々は交渉をしたが、最終的に実現しなかった。今は我々の側には利用できるオプションはない」

    6名全員が2018年も契約下にあるのかと質問されたアンドレア・ザイドルは「我々は常に長期的な計画を立てている」と述べた。

    一方、今年3台体制でル・マン24時間レースに挑むトヨタも、2018年にフェルナンド・アロンソを乗せる可能性にうちて否定的だ。

    「チーム内のバランスをとらなければならないというのが私の見解だ」とトヨタのチームディレクターを務めるロブ・ルーペンはコメント。

    「ビッグネームを乗せることがプライオリティではない。そこにはまったく関心はない」

    「もちろん、彼がトヨタにアプローチしてくれば話は聞くだろうが、我々にとっては関心があることではない。全くね」

  • 【WEC】 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間:トヨタ 予選レポート

    【WEC】 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間:トヨタ 予選レポート

    5月5日(金)に行われたFIA WEC第2戦スパ6時間レースの公式予選は、TOYOTA GAZOO Racingとライバルの間で激しい競り合いが展開されたが、TOYOTA GAZOO Racingは波乱に影響され僅差でポールポジションを逃した。

    午後3時25分に始まった公式予選は、気温12℃、曇天ながらドライ路面というコンディションの下で行われた。セッションがスタートしてTOYOTA GAZOO Racingのドライバー達がタイムアタックを開始した直後にLMP2車両がクラッシュ。

    その事故処理のために赤旗が提示され、タイムアタックは早々に中止せざるを得なかった。しかし、赤旗が解除されるとすぐに、3台のTS050 HYBRIDのうち、唯一ロー・ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRID #9号車を駆るステファン・サラザンが1分53秒658という全体最速タイムを叩き出し、関係者に喜びが走った。しかし、サラザンから交替したニコラス・ラピエールは遅いクルマの追い抜きに手間取ったばかりか、4輪コースオフの判定を取られてタイムを伸ばすことができなかった。その結果、2人の平均タイム1分54秒701は#9号車をグリッド3番手に着けることになった。

    #9号車に代わってポールポジション獲得のチャンスを得たかに見えたのがマイク・コンウェイと小林可夢偉がタイムアタックを担当した#7号車だった。まずコンウェイが1分53秒911のタイムを出して小林にバトンタッチ。しかし、小林がタイムアタックに入った周の最終コーナー出口で、直前を走っていた車両がスピン。小林は急制動で追突を避けたがタイムアタックは不可能となってしまった。次の周に再度アタックを試みるも1分55秒476が精一杯、コンウェイのタイムと平均した1分54秒693はライバルに僅か0秒6届かず、2番手グリッドに甘んじた。

    中嶋一貴とセバスチャン・ブエミが駆った#8号車は少々苦戦となった。午前中の公式練習での車両の違和感を検証した結果、予選に向けてセッティングを修正。しかし、それが功を奏さず、2人のドライバーは目標のタイムに届かず、平均タイム1分54秒907で4番手グリッドとなった。

    ル・マン24時間レースに向けての準備の意味もあり直線速度を重視したロー・ダウンフォース空力仕様か、あるいはコーナーでの安定性を狙ってのハイ・ダウンフォース空力仕様か、どちらがスパ・フランコルシャンに適するか、予選の結果では大きな差がなく、非常に接近したパフォーマンスを発揮した。

    予選の速さがそのまま6時間の長丁場の決勝レースに反映されることは少なく、コース上の混雑、アクシデント、天候の変化、タイヤの性能低下、ピット作業等、レースを混乱させる要素は幾つもある。しかし、昨今の耐久レースはスプリントレース同様の速さとクルマの信頼性の高さが勝負の胆になる。明日5月6日(土)の午後2時半にスタートを切る6時間レース。TOYOTA GAZOO Racingとライバルとの激突になることは必至だが、チームは全員一丸となって勝利を狙いに行く。

    TS050 HYBRID #7号車(小林可夢偉、マイク・コンウェイ)
    公式練習第3回目: 2番手 (1分55秒238), 27周
    公式予選 2番手 (平均1分54秒693)

    TS050 HYBRID #8号車(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    公式練習第3回目: 1番手 (1分55秒233), 27周
    公式予選 4番手 (平均1分54秒907)

    TS050 HYBRID #9号車(ステファン・サラザン、国本雄資、ニコラス・ラピエール)
    公式練習第3回目: 3番手 (1分55秒448), 28周
    公式予選 3番手 (平均1分54秒701)

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    私のアタックラップ1回目はポールポジションを充分に狙えるもので、最後まで走れていればマイクとほぼ同じタイムだったでしょう。最終コーナー出口で不運にも目の前で他の車両がスピンし、それを避けるためにかなりのタイムロスをしてしまいました。とても残念ですが、最前列2番手グリッドは悪くないですし、TS050 HYBRIDの感触はとても良いです。今日は運に恵まれませんでしたが、我々の目標は明日の決勝レースで勝つことです。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

    再び最前列グリッドからスタートが切れるのは良いことです。私自身のアタックラップには基本的に満足していますが、最後に他の車両に阻まれ僅かにタイムをロスしました。我々はポールを狙えたはずだったのですが、可夢偉はアタックラップではいずれもクリアラップを取ることが出来ませんでした。我々のTS050 HYBRIDは全く好調なので、決勝レースはまたライバルと僅差のバトルになると予想しています。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    今日は厳しい予選となってしまいました。直前のセッティング変更は、期待通りの速さを得ることが出来ませんでした。決勝で巻き返さなくてはなりません。決勝レースは4番手スタートということで、スタート前に何とか改善点を見出せれば、まだチャンスはあります。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

    出来る限りのことはしましたが、正直に言って満足出来る予選ではありませんでした。TS050 HYBRIDには根本的な問題はないもののラップタイムには満足しておらず、決勝レースまでに原因を究明し、再び速さを復活させます。#9号車のステファンが最速ラップをマークしてくれたことは喜んでいます。彼らは今週、素晴らしい仕事を成し遂げました。アタックでのステファンの走りは見事でした。

    ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #9号車)

    今日のTS050 HYBRIDは信じられないほど最高でした。素晴らしいアタックが出来、決勝レースでも良い走りが出来ると確信しています。久しぶりの予選アタック担当だったので若干プレッシャーはありました。全力を尽くしてアタックし、良いタイムが刻めましたし、楽しむことが出来ました。

    ニコラス・ラピエール (TS050 HYBRID #9号車)

    ステファンが素晴らしいラップタイムをマークしてくれただけに、私自身のアタックは残念なものになってしまいました。予定の作戦は悪くはなかったのですが、コース上の混雑に阻まれ、上手く予選アタックは出来ませんでした。最終的に3番手グリッドというのは悪くないですし、決勝レースに向けての作戦をしっかり立てて、前向きに明日の決勝レースに挑みます。

  • 【WEC】 第2戦 スパ  予選:ポルシェ1号車がポールポジション

    【WEC】 第2戦 スパ 予選:ポルシェ1号車がポールポジション

    2017年 WEC 第2戦 スパ・フランコルシャン6時間レースの予選が5日(金)に行われた。

    ポールポジションを獲得したのはポルシェ 919ハイブリッドの1号車(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ)。2番手には0.596秒差でトヨタ TS050ハイブリッドの7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ)がフロントローを獲得。

    3番手にはトヨタ TS050ハイブリッドの9号車(ステファン・サラザン/国本雄資/ニコラス・ラピエール)、4番手にはトヨタ TS050ハイブリッドの8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソン)とトヨタ勢、そして、5番手にポルシェ 919ハイブリッドの2号車(アール・バンバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー)が続いた。

    LMP2クラスはG-Drive Racingの26号車、GTE ProクラスはAF Corceの71号車、GTE AmクラスはAston Martin Racingの98号車がポールポジションを獲得した。