カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • 【WEC】 トヨタ、上海6時間で小林可夢偉の7号車がポール獲得!

    【WEC】 トヨタ、上海6時間で小林可夢偉の7号車がポール獲得!

    FIA 世界耐久選手権 (WEC)第8戦・上海6時間レースの公式予選が11月4日(土)に行われ、TS050 HYBRID #7号車がポールポジションを獲得。TOYOTA GAZOO Racingとしては今シーズン4度目のポールポジションとなった。

    午前11時に始まった公式練習3回目は、セッションが開始されるといきなりTS050 HYBRID #7号車の小林可夢偉が1分44秒888のベストタイムを記録、前日からの好調なペースを維持してライバルに差を付けた。

    2番手も#8号車のセバスチャン・ブエミ。#7号車から0秒278遅れの1分45秒166をマークした。

    この公式練習3回目では、途中2度のフルコースイエローが提示された。2度目のフルコースイエローはセッションの残り20分で提示され、途中から赤旗に切り換えられ、セッションはそのまま中止になった。理由はコーナー内側の縁石奥にあるコンクリート路面が剥がれ、破片がコース上に散乱したため。破損個所の修復に時間がかかるとみて主催者はセッションを打ち切った。この時、#8号車のアンソニー・デビッドソンは、新品タイヤでの予選のシミュレーションを行おうとしていたが、早めのセッション終了により走行出来なかった。

    この日は前日より気温が低く、午後2時現在で摂氏16度。午後2時半から始まる公式予選に向け、各チームはギリギリまでタイヤをウォーマーで暖め、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDも、マイク・コンウェイの乗る#7号車、セバスチャン・ブエミの#8号車は、セッション開始まで待ってタイヤを装着してコースインした。

    20分間の公式予選セッションでは、#7号車が見事ポールポジションを獲得。まずコンウェイが1分43秒139のタイムを記録、次に交替した小林可夢偉が1分42秒526のスーパーラップを叩き出して2人のアベレージタイムを1分42秒832とし、TOYOTA GAZOO Racingにとって今季4度目のポールポジションを獲得した。この結果、貴重な選手権ポイント1点を獲得した。

    #8号車のブエミは、1分43秒470とタイムを伸ばすことが出来ず、替わったアンソニー・デビッドソンが1分43秒421とタイムを縮めたが、2人のアベレージタイムは1分43秒445で、グリッド3番手だった。

    決勝レースは明日11月5日(日)の現地時間午前11時(日本時間正午)にスタートを切る。グリッド最前列と2列目にトヨタとライバルが1台ずつ並び、再び激戦が予想される。TOYOTA GAZOO Racingはここ上海国際サーキットで2012年、2014年と2勝を挙げており、その記録を3勝へと伸ばすべく、今季4勝目を狙う。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習第3回目: 1番手 (1分44秒888), 18周
    公式予選: 1番手 (平均1分42秒832)

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    公式練習第3回目: 2番手 (1分45秒166), 19周
    公式予選: 3番手 (平均1分43秒445)

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車):
    完璧なアタックラップではありませんでしたが、それでもポールポジションを獲得出来たことを喜んでいます。新品タイヤでの走りに違和感があったので、予選では使いませんでした。全体的に見ればTS050 HYBRIDの仕上がりは良いですし、決勝レースへ向け100%の自信を持って臨むことが出来ます。この週末、ここまでとても好調に来ていて、チームも素晴らしい仕事をしてくれています。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車):
    今大会、ここまで全てのセッションでトップにつけられているというのは本当に嬉しいです。私自身のアタックラップは満足行くものでしたが、路面グリップが良かったので、もう少しタイムを縮められるかもと思いましたが、可夢偉が見事その期待に応えてくれました。ポールポジションからスタート出来るのは素晴らしく、ゴールまでそのポジションを守れるように頑張ります。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車):
    もっと良いタイムを出せたはずでしたので、今日の予選の結果は残念です。アタックラップに入る直前の最終コーナーでハイブリッド・パワーをフルに使うことが出来ませんでした。素晴らしい走りでポールポジションを獲得した#7号車を祝福します。あとは決勝レースで全力を尽くすだけです。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車):
    3番手というポジションは少しがっかりで、もう少し上を狙えるだけのポテンシャルはあったはずです。午前中の公式練習3回目が赤旗中断により短くなってしまったことが響いたかもしれません。昨日の夜にセッティングを大きく変更したため、それに順応するための時間が必要でした。可夢偉がポールポジションを決めたアタックラップは本当に素晴らしいもので、明日の決勝レースへ向けて、我々のTS050 HYBRIDの速さを示してくれました。

  • 【WEC】トヨタ、上海6時間の初日を1&2で順調にスタート

    【WEC】トヨタ、上海6時間の初日を1&2で順調にスタート

    FIA世界耐久選手権(WEC)第8戦上海6時間レースは初日の公式練習が行われた。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、初日1・2番手の結果で好スタートを切った。

    公式練習初日は、TOYOTA GAZOO Racingの小林可夢偉とホセ・マリア・ロペス、マイク・コンウェイが操る#7号車TS050 HYBRIDが1分44秒741のベストタイムを記録、幸先の良いスタートを切った。このタイムは昨年のポールポジション・タイムから僅か0秒279遅いだけ。今年のレースが如何にハイスピードな戦いになるかを予感させるものである。

    #8号車TS050 HYBRIDは中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンがドライブし、この日2番手となるタイム1分45秒131を記録した。#8号車は今年のタイトル獲得の可能性を残しており、レースに向けての様々なセッティングが慎重に進められた。

    公式練習1回目は、オフィシャル間の無線トラブルにより開始が1時間半遅れ、予定の午前11時から午後12時半までずれ込んだ。しかし、走行時間は予定通り1時間半確保され、2回の公式練習走行で合計3時間の練習走行が行われた。練習走行1回目の開始遅れにより両セッション間のインターバル時間が削られたため、チームは短時間での走行データ解析、タイヤの磨耗状況のチェックなどに追われた。

    初日の上海地方の天候は晴れのち曇り。気温は公式練習走行1回目開始時点で23℃だったが、2回目の走行が終了する午後5時には20℃を下回った。しかし、コースは終日ドライたったため、多くの種類のタイヤの評価をするには至らなかったが、上海国際サーキットは特にタイヤに非常に厳しく、チームはタイヤに関しては神経質にならざるを得ない。その上、今年のレギュレーションではタイヤ1セットで2スティントを走破するため、念入りな確認作業が要求される。

    好タイムで公式練習初日を終えた2台のTS050 HYBRIDは、データ解析を通して予選タイムアタックに向けて最適のセッティングを探り、明日11月4日(土)午後2時半からの公式予選に向けて準備を整える。TOYOTA GAZOO Racingは、今年はこれまで3度のポールポジションを獲得しており(シルバーストン、ル・マン、ニュルブルクリンク)、ここ上海で4度の記録に挑戦する。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習第1回目: 1番手 (1分47秒182), 35周
    公式練習第2回目: 1番手 (1分44秒741), 39周

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    公式練習第1回目: 4番手 (1分47秒929), 36周
    公式練習第2回目: 2番手 (1分45秒131), 40周

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車):
    以前に公式練習1日目の両セッションでトップタイムを刻んだのはどのレースだったでしょうか。今日一日、好調に車のセットアップが進み、素晴らしいラップタイムをマーク出来ました。もちろん、まだまだライバルも調子を上げてくるでしょうし、我々も更に高い次元のバランスを見出すべく作業を続けます。今回はとても良いスタートが切れたと思います。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車):
    初日は順調でした。TS050 HYBRIDのセットアップと、タイヤのマッチング作業を続けています。このサーキットは非常にタイヤに厳しいため、タイヤの使い方がとても重要です。今日のデータを解析して更にレベルアップする必要がありますが、全体的に見て今日の結果は非常に勇気付けられるものです。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車):
    TS050 HYBRIDでこのコースを走るのは私にとって初めてなので、まずは走りのリズムを掴むことから始めました。TS050 HYBRIDでのパフォーマンスはとても良かったですが、それを日曜日の決勝結果へと繋げなくてはなりません。そのためにも、明日もトップを維持出来るような努力が必要でしょうし、タイヤの選択と最適セットアップを行わなければなりません。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車):
    今日一日は、タイヤ評価を中心に走行を重ねました。得られたデータを分析し、ベストな調整をしなくてはなりません。我々のTS050 HYBRIDは、個人的にはバランスの面でまだ満足いく感触とは言えないので、予選と決勝レースまでに更にセッティングのレベルを上げなければなりません。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車):
    公式練習初日を1&2番手で終え、少し安心しました。全体的に見て我々にとっては充実した一日となり、いくつかの改善ができました。しかし明日以降も厳しい戦いになることは分かっており、今週末は良いレースが出来るように期待しています。僅かな差が勝敗を分けることになるので、全てが正しく進むように少しも手を抜くことは出来ません。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車):
    ここ上海で再び走ることが出来てとても嬉しい思いでした。雨の富士の後だけに、ドライコンディションで走れるのも嬉しいですし、皆それを望んでいたと思います。我々のペースはライバルと比べても遜色なかったのは良かったですが、チームメイトの#7号車とは少し差がつきましたので、さらなる向上を続けます。

  • 【WEC】 トヨタ:2017 WEC 第8戦 上海6時間 プレビュー

    【WEC】 トヨタ:2017 WEC 第8戦 上海6時間 プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、2017年シーズンも残り2戦となるFIA世界耐久選手権(WEC)第8戦、上海6時間レースに臨む。

    チームは1-2フィニッシュでの今季3勝目という最良の結果で終えた前戦、富士6時間レースの好調な勢いを持って上海へと移動する。中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンのTS050 HYBRID #8号車は富士に続く連勝を、そして小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの#7号車は今季初勝利を目指す。

    WECのルーキーであるロペスにとって、WECカレンダーの多くのサーキットが初走行となるが、上海は過去に走行経験を持つコース。FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)チャンピオンであったロペスは、上海でのWTCC戦でこれまで6レースを戦い、うち3勝、それ以外でも2位という素晴らしい成績を残している。

    上海の中心部から40kmほど郊外に位置する上海インターナショナル・サーキットは、長いストレートに加え、序盤の低速ヘアピンや中盤から後半にかけての流れるような高速コーナーまで、バラエティに富んだコースレイアウトを持つ。

    TOYOTA GAZOO Racingは、この上海インターナショナル・サーキットにTS050 HYBRIDのハイ・ダウンフォース空力仕様で臨む。様々な特徴の16のコーナーを持つ上海のコースで、TS050 HYBRIDの性能を最大限に発揮させるべく、金曜日の公式練習走行から車両セットアップ作業に注力する。

    これまでに行われた上海戦で、トヨタは5戦中2勝を挙げている。初のWEC開催となった2012年と、シリーズタイトルを獲得した2014年だ。また、昨年はTS050 HYBRIDが2台揃って表彰台を獲得している。

    ドライバーズ、マニュファクチャラーズの両選手権において、TOYOTA GAZOO Racingは前戦富士で1-2フィニッシュを果たしたことで、数字的には逆転の可能性を残しているものの、マニュファクチャラーズで58.5ポイント、ドライバーズでもブエミと中嶋が首位と39ポイントの差は容易ではない。

    しかし、TOYOTA GAZOO Racingが好結果を挙げて来た上海で、チームの目標は富士に続く連勝であり、上海だけでなく、11月18日に行われるシーズンの最終戦バーレーンでも優勝を目指して総力をあげて戦う。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム 代表
    チーム一丸となって今週末のレースに全力を尽くしたいと思います。今シーズンをもってライバルはLMP1からの撤退を表明しており、この偉大な強豪と戦えるのも残り2レースとなりました。今シーズンはこれまで、我々が3勝、ライバルが4勝で、チャンピオン争いは我々にとって厳しい状況ですが、1勝でも多く勝つことを目標にし、最後まで諦めずに戦いたいと思います。WECファンの皆様に上海での手に汗握るレースをご覧頂けることを期待しています。

    小林可夢偉(TS050 HYBRID #7号車)
    上海は得意なコースですし、昨年もトラブルがなければ勝てたはずでした。我々は2度のパンクに見舞われ、それでも2位でフィニッシュしました。もし今年も同じレベルでの走りが出来れば、勝利を争えるはずです。上海はとてもトリッキーなコースで、正確なドライビングが要求されますが、走るのは楽しいです。エキサイティングなレースになると思いますし、再び表彰台に上ることを目指します。

    マイク・コンウェイ(TS050 HYBRID #7号車)
    上海は好きなコースなので、ここでのレースは楽しみです。コースレイアウトは車両やタイヤの状況に大きく影響されるので、車両のセッティングが上手く仕上がることを願っていますし、それこそが公式練習での我々の目標です。2017年シーズンも残り2戦となってしまいました。残されたレースを全力で戦います。

    ホセ・マリア・ロペス(TS050 HYBRID #7号車)
    もちろん上海でのレースを本当に楽しみにしていますが、雨の富士での戦いのあとなので、好天に恵まれて、ドライコンディションで走れれば最高です。私自身はWTCCで3度上海戦を制しており、コースはとても良く知っているので、いつもよりも早くコースに馴染めると思いますし、準備も出来るでしょう。再び勝利を争うべく全力を尽くします。

    中嶋一貴(TS050 HYBRID #8号車)
    富士での1-2フィニッシュという結果を得て、チーム全員が前向きな気分で、再び勝利を争う決意で中国に臨みます。我々は毎年上海では強さを見せていますし、今年も良いレースが出来ると思っています。ライバルとの戦いは常に厳しいものですが、チーム一丸となって、シーズン終了までに更なる勝利を重ねるべく意気に燃えています。

    セバスチャン・ブエミ(TS050 HYBRID #8号車)
    上海のコースは大好きですし、ホームレースである富士での勝利の後ということもあって、2連勝へ向け士気は高まっています。私自身2014年の勝利という良い記憶もありますし、今年もどのようなレースが出来るかを考えると、とても楽しみです。コースは様々な特徴のコーナーの組み合わせで素晴らしいレイアウトですし、我々のTS050 HYBRIDに適していると思っているので、自信を持って臨みます。

    アンソニー・デビッドソン(TS050 HYBRID #8号車)
    上海インターナショナル・サーキットのレースを楽しみにしています。チャレンジングな難しいコーナーが続くので、レベルの高い車両セッティングが非常に重要です。富士でのレースが雨に祟られただけに、上海はドライコンディションでのレースになることを望んでいますが、いずれにせよ、ライバルとまた戦えることを嬉しく思っています。

    TOYOTA GAZOO Racingの上海6時間における戦績
    2012年 #7号車予選1番手、決勝1位
    2013年 #7号車予選1番手、決勝2位 #8号車予選3番手、決勝リタイア
    2014年 #7号車予選4番手、決勝2位 #8号車予選2番手、決勝1位
    2015年 #1号車予選5番手、決勝6位 #2号車予選6番手、決勝5位
    2016年 #5号車予選2番手、決勝3位 #6号車予選4番手、決勝2位

  • 2017年 WEC 富士6時間レース:富士スピードウェイ 3日間の入場者数

    2017年 WEC 富士6時間レース:富士スピードウェイ 3日間の入場者数

    富士スピードウェイは、2017年 WEC 第7戦 富士6時間レースの3日間の入場者数を発表。3日間で5万1000人がサーキットに足を運んだ。

    今年の富士6時間レースは、すべてのセッションで雨に祟られた。15日(日)に行われた決勝レースも濃霧により2度の赤旗中断があり、そのままレースは終了した。

    富士スピードウェイの発表によると、フリー走行が行われた13日(金)は5500人、予選日の14日(土)は1万3000人、決勝日の15日(日)は3万2000人が来場。合計で5万1000人がサーキットを訪れた。

    好天に恵まれた昨年は3日間で5万3200人が来場。今年は天候には恵まれなかったが、ポルシェが最後のLMP1クラスでの出場ということもあってか、2200人の減少にとどまった。

    レースでは、トヨタが地元でのレースで1-2フィニッシュを達成している。

    WEC 富士6時間レース 観客数の推移

      3日間 フリー走行 予選日 決勝日
    2017年 51,000 5500 13,000 32,000
    2016年 53,200 6000 14,500 32,700
    2015年 52,000 6000 14,000 32,000
    2014年 51,000 6000 13,000 32,000
    2013年 41,000 5300 12,000 23,700
    2012年 50,000 4000 14,000 32,000

    ちなみに富士スピードウェイでF1日本グランプリが開催された2007年は28万2000人、2008年は21万3000人が来場している。

    関連:
    ・2017年 MotoGP 日本グランプリ:ツインリンクもてぎ 3日間の入場者数
    ・2017年 F1日本グランプリ:鈴鹿サーキット 3日間の入場者数

  • 【WEC】 トヨタ:WEC 第7戦 富士6時間 決勝レポート

    【WEC】 トヨタ:WEC 第7戦 富士6時間 決勝レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC) 第7戦 富士6時間レースの決勝が行われ、雨と霧のために6回のセーフティカー導入と2回の赤旗中断があった混戦をTOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDは2台共にレース序盤から大半をリード。

    最後は濃霧によって1時間半早く終了したレースとなったが、#8号車が今季3勝目。#7号車が2位で続き、1-2フィニッシュを達成した。

    2017年 FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦 富士6時間レースは、降り続く雨と立ちこめる濃霧により6度のセーフティカー出動と2度の赤旗が出されるなど、混乱した展開となったが、来場された3万2千人もの観客の前で、TOYOTA GAZOO Racingの2台は難しいコンディションをものともしない好レースを見せた。

    TS050 HYBRID #8号車の中嶋一貴、セバスチャン・ブエミはまだドライバーズ・タイトル獲得の可能性を残しており、チームは彼らに大きな期待を賭けてレースに臨んだ(アンソニー・デビッドソンも同車をドライブするが、前戦オースティンを欠場しているためにタイトル争いに加わっていない)。

    TOYOTA GAZOO Racing#7号車は、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3人が駆る。彼らはドライバーズ・タイトル争いからは外れているものの、マニュファクチャラーズ・タイトル獲得へ向けた重要な役割を担ってレースに臨んだ。

    レースは不順な天候に翻弄され、TOYOTA GAZOO Racingも目まぐるしく変わるコンディションに臨機応変な対応を迫られた。スタートは予定通り午前11時に切られたが、セーフティカー先導の下で周回が開始された。2台のTS050 HYBRIDは#7号車を小林、#8号車をブエミが担当。5周を終えた時点でグリーンフラッグが振られて実質的なレースがスタートした。

    その後もレースは度重なる雨や霧で混乱し、スタートから40分の時点で再びセーフティカーが導入。更に40分後には濃い霧のために赤旗が提示されてレースは中断された。その時点で#8号車は3位、#7号車は4位を走行していたが、レースが再開されるとすぐに、TS050 HYBRIDはライバルをかわし、序盤過ぎには1、2位のフォーメーションを形勢した。

    ウェット路面の状態で、TS050 HYBRIDは明らかにライバルに対して力強い走りを見せ、ラップタイムも上回った。しかし、ライバルとは異なる燃料給油戦略だったこともあり、セーフティカー導入により何度もマージンが帳消しとなり、そのたびにアドバンテージは失われた。そのため、最後にどの車両が勝つのか全く予想が出来ない展開でもあった。

    午後3時半を過ぎた頃、富士スピードウェイは再び濃い霧に覆われ、視界は遮られた。その時点でレースは世界選手権の競技規定に則り、チャンピオンポイントをフルに獲得出来る全走行時間の75%をクリアしており、濃霧による二度目の赤旗中断が宣言されると、レースが再開されることなく、WEC富士6時間レースは終了した。

    赤旗が提示された時点で、首位を走行していた#8号車は予定のピットイン数周前だったが、そのままレースを終えることになった。ブエミ、中嶋と繋いだ#8号車だが、デビッドソンは残念ながらドライブするチャンスのないまま、レースを終えることとなった。一方、#7号車は序盤に発生したワイパートラブルへの対応のためピットストップが長くなり、#8号車からは遅れることになったが、それでもライバルをかわし、2位でフィニッシュ。最高の結果となる1、2位独占を果たした。

    この富士6時間レースの優勝で、#8号車の中嶋とブエミはドライバーズ・タイトル獲得の可能性を残し、11月5日に行われるWEC第8戦 上海6時間レース、11月18日のWEC第9戦バーレーン6時間レースに臨む。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    決勝: 2位、 113周、ピットストップ 3回、スターティンググリッド:4番手、最速ラップ(1分38秒747)

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    決勝: 1位、 113周、ピットストップ 2回、スターティンググリッド:3番手、最速ラップ(1分38秒070)

    村田久武 (TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表)
    今シーズン表彰台の真ん中に立つのは3度目となり、とても素晴らしい気分です。この結果を成し遂げるため、チームは懸命に努力を重ねて来ました。不順な天候にもかかわらず、本日、富士スピードウェイにお越し頂き、応援をして下さった皆様に心から感謝を申し上げます。皆様からの暖かい声援が我々の頑張となり、ライバルとの激闘をお見せすることが出来て、とても嬉しく思っています。ドライバー達もTS050 HYBRIDも今日の悪天候の中で本当に力強さを発揮してくれました。今シーズン残りの2戦を全力で戦い、ファンの皆様に喜んで頂ける結果を挙げられるよう最善を尽くします。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)
    チームの全員に、そして#8号車のクルー達に祝福を送ります。チームにとって本当に嬉しい結果です。我々はこの週末を通して苦しい状況が続きましたが、決勝レースの直前に適正なセッティングを見出し、それが功を奏しました。レースで周回を重ねるごとに状態は良くなって行きました。悪天候の中で、特にファンの皆様は大変だったと思いますが、多くの応援のおかげで勝つことが出来ました。この結果で期待に応えられたことを嬉しく思います。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)
    #8号車のドライバーの戦いぶりは最高でした。トヨタの母国のレースで1-2フィニッシュを果たせたことも、チームのハードワークが報われた結果であり素晴らしいです。我々が2位に入ったことで、チームにとって最高の結果となりました。私自身が走ったのは短時間ではありましたが、雨で難しいコンディションの中、ライバルとバトルを繰り広げましたが、しっかり2位を守ることが出来ました。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)
    #8号車のクルーは充分優勝に値する素晴らしい働きでしたが、とても難しいコンディションの中でレースを戦ったドライバー皆が本当に良くやったと思います。我々#7号車にとって厳しい結果に終わった土曜日の予選の後、懸命な努力で車両を改善してくれたスタッフに感謝します。富士でのレースは初めてでしたが、他とは違うイベントで、レースが終わった今は何故特別なのか、その理由も分かりました。今日はこの好結果をかみしめて、次のレースへと臨みます。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)
    1-2フィニッシュを目標にしていたので、それが達成出来て本当に嬉しいです。チームにとっても最高の結果ですし、チーム全員と共に得たこの結果に、私自身本当に喜んでいます。我々はウェットコンディションでのペースがとても良く、充分に優勝に値する速さがあったと思います。私自身にとって3度目の富士での勝利は、最高の応援をしてくれた日本のファンの皆様の前での勝利ということもあって、本当に格別です。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)
    チームにとって、そして今日のような不順な天候の中でも最高の応援をしてくれた日本のファンの皆様にとって素晴らしい結果になりました。今日の(中嶋)一貴の素晴らしい走りは本当に賞賛に値します。私も懸命に走りましたが、一貴は今回のレースの大半を戦い、勝利に大きく貢献してくれました。このホームレースで素晴らしい仕事を成し遂げたチーム全員に祝福を送ります。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)
    今日の結果は(中嶋)一貴とセバスチャン(ブエミ)のおかげです。彼らは難しいコンディションの中で最高の走りを見せ、チームもそれに応えました。残念ながら私自身は、2度ほどヘルメットを着けて用意しましたが、決勝レースを走ることはありませんでした。とはいえ今日の好結果で、今後のレースを戦うのが楽しみになりました。

    豊田章男 (トヨタ自動車社長)
    熱い声援を送り続けてくださるファンの皆さま、そして、マシンを構成するパーツを供給いただいている皆さま、日本にいる多くの仲間に支えられ我々TOYOTA GAZOO Racingは世界耐久選手権を戦っています。その皆さまの前で、心を合わせ走ることの出来る富士の戦いは我々にとって大変重要な戦いでした。皆さまの想いを乗せた戦いで勝利出来たことを本当に嬉しく思います。支えていただいた皆さま、ありがとうございました。今回は、天候不良もあり、ドライバー達も「思いっきり走る」戦いにはならなかったかと思います。それは少し残念でしたが、トヨタのエンジニア、メカニック、そしてマシンを信じて、コンディションの悪い道を、無事に走らせきってくれたドライバー達にも感謝いたします。本当にありがとう。また、このレースは残り少ないポルシェとの戦いの場でもありました。残す戦いの場は2つ、「トヨタは良きライバルだった…」、「またいつかトヨタと勝負がしたい…」、今まで、競い合い、自動車の未来のために共に切磋琢磨した仲間としてポルシェには、そう言っていただきながら、次のステージに向かってもらいたいと願っております。本日の雨のレースは、お互い、力を出し尽くすレースにはなりませんでしたが、残り2戦、シーズンが終わるまで、引き続き、全力でぶつかり合う戦いをさせていただければと思います。ポルシェの皆さま、最後まで、ファンの皆様に笑顔になっていただける全力のレースをしましょう。よろしくお願いいたします。ファンの皆さまにも、引き続き、我々の戦いを応援いただければ心強く思います。

    関連:【WEC】 富士6時間レース 決勝:濃霧のレースでトヨタ 8号車が優勝

  • 【WEC】 ポルシェ:WEC 第7戦 富士6時間 決勝レポート

    【WEC】 ポルシェ:WEC 第7戦 富士6時間 決勝レポート

    ポルシェ LMPチームの919ハイブリッドは富士スピードウェイで開催されたWEC第7戦の決勝において、3位および4位でゴールした。雨と霧、気温14度、路面温度16度という悪条件に終始、悩まされた富士での6時間耐久レースでニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ組は3位で、今年のル・マンウィナーでポールポジションからスタートしたアール・バンバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー組は4位に終った。アール・バンバーは115周のレース中、9周目に1分37秒702でファステストラップを記録した。

    スタートから4時間31分の時点で二度目の中断となったレースは、その後再開されることなく終了を迎えた。この時点でレース全体の75%は消化されていたため、結果に対してフルポイントが与えられる。ポルシェはマニュファクチュアラー選手権において270ポイントを獲得し、地元でワン・ツーフィニッシュを達成し211.5ポイントとなったトヨタを引き続きリードしている。ドライバー選手権でトップに立つバンバー/ベルンハルト/ハートレー組は172ポイントで、2位のトヨタに対するリードは39ポイントとなった。ジャニ/ロッテラー/タンディ組は98ポイントで変わらず4位。11月5日に上海で行われる次戦において、ドライバー選手権に大手を掛けたポルシェはタイトル防衛を目指す。

    919ハイブリッド1号車のレース展開:
    2番手スタートのアンドレ・ロッテラーは5周目まで続いたセーフティカー先導ラップが明けた6周目に2台のトヨタにかわされて4位に後退。さらに前走車のセバスチャン・ブエミのドライブするトヨタ8号車との軽い接触により、車両右前のエアロパーツを失う。レース開始30分後、霧がさらに濃くなる中、ロッテラーは息を吹き返し22周目にトヨタ7号車の小林可夢偉を抜き3位に上がる。29周目、再びセーフティカーが入ると、チームは33周を終えた時点でロッテラーをピットに呼び戻す。給油とタイヤ交換、そしてボディパーツを交換して4位でコースに出ていったジャニは、12時50分にセーフティカーが退出して919ハイブリッド2号車のピットに入ると3位となる。61周目、タイヤ交換はせずにドライバーはタンディへ代わった。77周目にトヨタ8号車のピットインにより、タンディは首位に立つが、すぐ背後にはトヨタの7号車を駆るホセ・マリア・ロペスが迫っていた。

    80周目にセーフティカーがコースインするが、87周目にレースは再開となる。タンディはリードを守ったが、LMP2クラスの車両によるクラッシュで、またセーフティカーが入る。95周目にレースは再開されるが、タンディはトヨタ2台にオーバーテイクされて3位に順位を落としてしまう。順位はそのままレースは続き、101周目にフレッシュタイヤを得たジャニがコースに出て行く。ジャニはマイク・コンウェイのトヨタ7号車を追いかけるが、濃霧によって111周目にセーフティカーが入り114周目にレースは再び中断された。そしてレースが再開されることなく、そのまま終了となった。

    919ハイブリッド2号車のレース展開:
    アール・バンバーは初めてWECでスタートを担当した。5周目を終えてセーフティカーが消え、バンバーはトップを維持して走行を続ける。28周目、濃霧が発生して次セーフティカーがコースに入るまでにバンバーは2位を走るトヨタのブエミに対して12秒ものギャップを築いていた。39周目を終えてレースが中断された時、2号車はLMP1クラスで唯一、未給油の車両となっていた。レース再開後、バンバーはただちにピットインする。40周後、ベルンハルトは新品タイヤとともにコースへ戻りるが、4位に落ちる。56周目にトヨタ8号車に周回遅れにされてすぐ、再びレースは中断に。63周を終えてタイヤ交換を行い、ベルンハルトはハートレーと交代した。65周目にレース再開となったが、79周目、88周目、11周目にセーフティカーがコースインして、ハートレーに戦う時間を与えなかった。ハートレーが給油のため、ピットに戻った114周目にレースは中断され、そのまま終了を迎えた。

    フリッツ・エンツィンガー (LM P1担当副社長)
    「大雨、濃霧、セーフティカースタート、レッドフラッグ二回、幾多のセーフティカーとイエローフラッグといった厳しい状況下で、重大なハプニングなく一日が終えられたことを嬉しく思っています。最終的にはトヨタにとってラッキーな1-2フィニッシュでしたが、接戦でもあったので、チャンピオンシップタイトルの防衛に向け、次戦の上海で我々の全てを出したいと思います」。

    アンドレアス・ザイドル (チーム監督)
    「富士で勝利したトヨタに賞賛を送ります。今日は振り子が前後に振れるかのように状況が二転三転した一日でした。最初のレッドフラッグが出る前、我々は賭けに出ていました。あそこでレースが終了していたら、我々の2号車が優勝していたでしょう。ましてや、最後のレッドフラッグが出されたタイミングは我々にとって不運でした。もしも、そのままレースが継続されていたら、トヨタの7号車と我々の1号車が優勝を競っていたでしょう。全体的にリスタート時のタイヤの温度を上げて働かせる際に問題があり、何度か順位を落としていました。しかし、両チャンピオンシップ防衛に向けてポイントを持ち帰れたことが重要です。非常に困難が多い週末でしたが、ドライバーとチーム全員が常に集中していたことに感謝します」

    ニール・ジャニ (ポルシェ919ハイブリッド1号車)
    「今日は二番手と最終スティントでドライブしました。結局、2度のどちらのレース中断時にも車の中にいました。これでレッドフラッグ中の進行に精通したと言えるでしょう。トヨタとは接戦でした。どうやら我々よりもタイヤに熱を入れるのがうまかったようです。毎回、追いつくことは出来たのですが、その都度、セーフティカーかイエローフラッグが出てしまいました。今までに経験したことの無いレースであったのは確かです。場合によっては視界ゼロの状態で、最終的には生き残れるかどうかの問題でした」。

    アンドレ・ロッテラー (ポルシェ919ハイブリッド1号車)
    「スタート直後の数周はタイヤを働かせるのに苦労しました。タイヤの温度が低すぎて氷上走行しているかのようでした。なぜかトヨタはこの点において我々よりも優れていて、私はポジションを二つ落としました。その後、セバスチャン・ブエミに接触した際、フロント周りのエアロパーツが取れ、ダウンフォースを無くしました。でも、その後にタイヤ温度を上げることができた際、車は非常に速かったです」

    ニック・タンディ (ポルシェ919ハイブリッド1号車)
    「担当したスティントはセーフティカーが出るまで非常にうまくいっていましたが、レース再開時にタイヤ温度が下がり、リスタートが難しくなりました。トヨタはリスタート時には速いが、長距離のペースでは劣るといった、少々我々とは異なるタイヤ戦略をとっていたと思います。結局、今回のレースでは長距離を走ることが少なかったことが不運でした」

    アール・バンバー (ポルシェ919ハイブリッド2号車)
    「スターティングドライバーとしてレースをスタートしたわけですが、特にトラフィック内での水しぶきや霧で、視界が非常に悪かったです。約1時間が過ぎた時点でのレッドフラッグは正しい判断だったと思います。コース上の水量は問題なかったのですが、霧が晴れる必要があり、結局最後までそれは叶いませんでした」

    ティモ・ベルンハルト (ポルシェ919ハイブリッド2号車)
    「アールから引き継いだ際、タイヤを働かせるのに大きな問題がありました。結構なトラフィックの中でドライブしていましたが、水しぶきと霧で視界が非常に悪かったです。なので、タイヤに熱を入れることもあまり出来ませんでした。周回遅れにされた直後にセーフティカーが出ました。これも我々にとっては不運でした」

    ブランドン・ハートレー (ポルシェ919ハイブリッド2号車)
    「アールにとっては最高の出だしでした。後続を10秒以上離して先頭を走っていましたが、その後は連続してセーフティカーが出動し、我々のレースへ確実な悪影響を及ぼしました。今日は非常に難しい状況で、コースは滑りやすく視界も最悪でした。それでも車をコース上に留め、担当スティントはしっかりと走れました」

    関連:【WEC】 富士6時間レース 決勝:濃霧のレースでトヨタ 8号車が優勝

  • 【WEC】 富士6時間レース 決勝:濃霧のレースでトヨタ 8号車が優勝

    【WEC】 富士6時間レース 決勝:濃霧のレースでトヨタ 8号車が優勝

    FIA 世界耐久選手権(WEC) 第7戦 富士6時間レースの決勝が15日(土)に富士スピードウェイで行われ、トヨタ #8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソン)が優勝した。

    雨と霧に包まれた決勝日の富士スピードウェイ。決勝はセーフティカー先導でスタートし、15分後にセーフティカーが退いて本格的にレースがスタートした。

    だが、およそ50分を経過した時点で霧によりセーフティカーが導入。その間に霧が濃くなったため、レースはおよそ30分後に一時赤旗中断になった。

    その後もLMP2クラスのマノーやレベリオンのクラッシュによりセーフティカーが導入。その後も雨が降れば霧が晴れ、雨がやむと霧が立ち込めるというコンディション。そして、濃霧による視界不良で6度目のセーフティカーが導入された残り1時間30分となった時点で再び赤旗中断。

    そして、残り10分でレース再開がアナウンスされたが、その後、再び濃霧による敷かう不良となりセーフティカー先導でそのままパルクフェルメに入るように指示が入り、レース終了が確定。

    優勝はトヨタ #8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソン)。2位にもトヨタ #7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)が続いてトヨタが1-2フィニッシュを達成。

    3位はポルシェ #1号車(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ)、4位はポルシェ #2号車(ティモ・ベルンハルト/アール・バンバー/ブレンドン・ハートレー)という結果となり、2号車の日本でのチャンピオン確定はならなかった。

    LMP2クラスはヴァイヨン・レベリオン #31号車、GTE ProクラスはAFコルセの51号車、GTE Amクラスはスピリット・オブ・レースの#54号車が優勝という結果となった。

    WEC 第7戦 富士6時間 決勝 結果

    順位 No. ドライバー チーム/車種
    1 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    アンソニー・デビッドソン
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    2 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    3 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ニック・タンディ
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    4 2 ティモ・ベルンハルト
    アール・バンバー
    ブレンドン・ハートレー
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
  • 【WEC】 ポルシェ:WEC 第7戦 富士6時間 公式予選レポート

    【WEC】 ポルシェ:WEC 第7戦 富士6時間 公式予選レポート

    ポルシェの919ハイブリッドは、富士スピードウェイにて開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦の予選においてドライバーズ選手権をリードする2号車のアール・バンバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー組がポールポジションを獲得した。

    919ハイブリッドの1号車を駆る現ワールドチャンピオンのニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ(英国)組は2番グリッドからスタートする。2014年にデビューした919ハイブリッドがポールポジションを獲得するのはこれで19回目となる。

    日本におけるWEC 第7戦において大きなトピックとなったのは天候だった。雨により路面状況が目まぐるしく変わり、セットアップが非常に難しい状況下で行われた土曜朝のフリープラクティスにおいて919ハイブリッドは2番手および3番手に留まった。大雨による混乱を避けるため、予選はスケジュールを30分前倒しして行われた。日曜日に決勝が予定されている11時から17時の天気予報によると、雨はより強くなるようだった。

    2号車で予選を担当したのはアール・バンバーとブレンドン・ハートレーで平均タイムは1分35秒160、1号車のアンドレ・ロッテラーとニック・タンディのタイムは1分35秒231だった。全長4.56kmの富士スピードウェイにおける予選の最速タイムは、ニック・タンディが記録した1分35秒068。

    このレースを前にポルシェはマニュファクチュアラー選手権で243ポイントを獲得し、168.5ポイントのトヨタをリードしている。ドライバー選手権ではル・マン、ニュルブルクリンク、メキシコシティそしてオースティンで勝利した2号車のアール・バンバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレーが160ポイントを獲得している。2号車は、108ポイントで選手権2位につけるトヨタ8号車のセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴より前でゴールすれば、新たな世界チャンピオンが誕生する。

    決勝レースは15日(日)の11時にスタートを切る予定。

    フリッツ・エンツィンガー (LM P1担当副社長)
    「明日は悪天候が予想されているため、2台が最前列からスタートすることが大事でした。これで我々は優位に立てます。そしてポールポジション獲得により、タイトル防衛に重要な1ポイントも獲得できました。予想通りトヨタは速かったですが、チーム全員が集中して残り3戦となった919ハイブリッドでのレースに臨みます」

    アンドレアス・ザイドル (チーム監督)
    「3戦連続でフロントロウを獲得したチームを祝福します。天候が状況を難しくして、朝の練習走行では苦しみました。予選前、チームが素晴らしい仕事で2台の919ハイブリッドのセッティングを変更したおかげで、車のポテンシャルはフルに発揮され、ドライバーたちもコース上で見事な働きをしてくれました。しかしレース全体で考えれば、予選は小さなステップでしかありません。明日はもっと天気が悪くなるようなので、レースは大きなチャレンジになるでしょう」

    ニール・ジャニ (ポルシェ919ハイブリッド 1号車)
    「今日は朝のフリー走行で数ラップしたたけでした。コース上の雨は昨日よりだいぶ少なかったようですが、それでも十分滑りやすかったです。なぜ、そこまで路面が滑りやすかったのかは分析しました。天候にも寄りますが、明日はサバイバルトレーニングのようなレースになる可能性もあります」

    アンドレ・ロッテラー (ポルシェ919ハイブリッド 1号車)
    「路面は濡れていて非常に滑りやすかったです。2度目のアタックラップではトラフィックに阻まれ、残念ながらポールポジションは逃しました。またも予選でワン・ツーを獲得できたのはポルシェにとって良いことです」

    ニック・タンディ (ポルシェ919ハイブリッド 1号車)
    「ウェットコンディションの予選は本当に難しいです。失敗を犯したくないのは当然のことながら、ラップタイムを上げるためにプッシュしなければなりません。最終的に予選の最速タイムを記録することができました。特に嬉しかったのは、アール(バンバー)がWECで初めてポールポジションを獲得し、2号車が1ポイントを追加できたことです」

    アール・バンバー (ポルシェ919ハイブリッド 2号車)
    「チームはまた最前列を独占し、私自身、WECで初めてポールポジションを獲得できました。おなじくキウィ(ニュージーランド出身者の愛称)のブレントン(ハートレー)と一緒だったのは、私にとって特別なことです。我々は持てるすべてを発揮して、互いをバックアップしました。チーム、そしてポルシェ全体が努力した賜物です」

    ブレンドン・ハートレー (ポルシェ919ハイブリッド 2号車)
    「明日はどんなコンディションになっても不思議ではありません。台風のようになるかも知れません。ポールポジションにより獲得したこの1ポイントは、選手権争いを大きく左右する可能性もあります。予選のラップタイムは非常に接近していたので、結果には満足しています」

    関連:【WEC】 富士6時間レース 予選:ポルシェ 2号車がポールポジション

  • 【WEC】 トヨタ:WEC 第7戦 富士6時間 公式予選レポート

    【WEC】 トヨタ:WEC 第7戦 富士6時間 公式予選レポート

    WEC第7戦富士6時間レースの公式予選が富士スピードウェイで行われ、雨と霧が徐々に増すという難コンディションの中、僅差の予選アタックが繰り広げられた。TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDは、中嶋一貴とセバスチャン・ブエミがアタックした#8号車が2人の平均タイムがライバルの2台に僅か0.2秒及ばず3番手。小林可夢偉とホセ・マリア・ロペスの#7号車は4番手となり、明日の決勝レースは2列目グリッドからスタートを切ることとなった。

    FIA 世界耐久選手権(WEC) 富士6時間レースの公式予選は、天候悪化の予測で、予定を35分早めて午後2時25分から20分間にわたって行われた。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、僅差で3番手、4番手となり、残念ながら昨年のポールポジション獲得の再現はならなかった。

    予選順位は、2人のドライバーがタイムアタックした平均値で決まる。TOYOTA GAZOO Racingは#7号車を小林可夢偉とホセ・マリア・ロペスが、#8号車は中嶋一貴とセバスチャン・ブエミがタイムアタックを担当した。

    予定を35分早めて開始されたものの、予選が始まる寸前に雨が落ち始め、その後は霧が出て視界も悪化した。

    条件が悪くなる中、TOYOTA GAZOO Racingは#8号車がまず中嶋の手でアタック、その後ブエミが引き継いでタイムアタックを行った。#8号車は、ポールポジション獲得も十分視野に入る好ペースだったが、中嶋のアタックラップ中後半で、他車に走行ラインを阻まれるハプニングがあり、期待したタイムには届かなかった。次のブエミのアタック時にも同様に走行ラインを阻まれることとなり、結局、二人のタイムは1分35秒355で、3番手グリッド。このタイムはポールポジションから0秒195遅れだった。

    #7号車は、午前中の練習走行から雨のセッティングが決まらず、タイヤとのマッチングも上手く行かなかったこともあってペースが上がらず、小林とロペスの平均タイムは1分36秒630となり、ポールポジションから1秒以上離されての4番手グリッドであった。

    TOYOTA GAZOO Racingは、この残念な予選結果から気持ちを切り替えて、明日の決勝レースで2台のTS050 HYBRIDは全力で首位争いへと挑む。特に#8号車の仕上がりは良く、富士スピードウェイにおけるWEC富士の5勝目を狙う。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習第3回目: 4番手 (1分36秒881), 28周
    公式予選 4番手 (平均1分36秒630)

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    公式練習第3回目: 1番手 (1分35秒414), 28周
    公式予選 3番手 (平均1分35秒355)

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車):
    我々にとっては、あまり良い予選にはなりませんでした。上を狙えると思っていたので、少しがっかりです。今日午前中の公式練習走行から思うようにタイムが上がらなかったので、今日のこの問題の解決し、気持ち良く走れるようにセットアップを見直さなければなりません。まずは、データーを見直して何が起きていたのか検証します。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車):
    順調な予選セッションではありませんでした。最前列でのスタートを目指していましたが、天候がめまぐるしく変わり、なかなか難しいコンディションでした。調子は悪くないと思うのですが、タイヤ選択が合っていなかったのでしょうか?ミスなくアタックしたつもりだったのですが、タイムはそれほど良くありませんでした。問題点をあぶり出し、明日までに解決する必要があります。問題は解決出来ることと思いますが、今日の#8号車とのタイム差は残念です。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車):
    僅差の予選セッションでした。私のアタック中、コース上の混雑に阻まれてタイムをロスしてしまいました。ポールポジションを獲得出来ると思っていただけに残念ですが、これもレースです。明日はベストを尽くし、母国のファンの皆様へ勝利をもたらすべく全力で戦います。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車):
    とても悔しい結果になってしまいました。ポールポジションが狙えるペースでアタックしていましたが、タイヤがベストの状況だったラップで他の車両に阻まれてしまい、ポール獲得は叶いませんでした。今日の我々は最速だったと思いますが、その証を見せることが出来ず悔しさが残ります。しかし、明日は間違いなくトップ争いが出来ると思いますので、気持ちを入れ替えて臨みます。

    関連:【WEC】 富士6時間レース 予選:ポルシェ 2号車がポールポジション

  • 【WEC】 富士6時間レース 予選:ポルシェ 2号車がポールポジション

    【WEC】 富士6時間レース 予選:ポルシェ 2号車がポールポジション

    FIA 世界耐久選手権(WEC) 第7戦 富士6時間レースの予選が14日(土)に富士スピードウェイで行われ、ポルシェ #2号車(ティモ・ベルンハルト/アール・バンバー/ブレンドン・ハートレー)がポールポジションを獲得した。

    土曜日の富士スピードウェイも雨。悪天候を考慮し、予選のスケジュールは変更となり、30分繰り上げられ14時からスタートした。

    ポールポジションを獲得したのはポルシェ #2号車(ティモ・ベルンハルト/アール・バンバー/ブレンドン・ハートレー)。平均タイム1分35秒160をマークした。

    2番手にもポルシェ #1号車(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ)が続き、ポルシェがフロントローを独占。

    トヨタは、#8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソン)が3番手、#7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)が4番手だった。

    LMP2クラスは、ヴァイヨン・レベリオン #13号車、GTE ProクラスはポルシェGTチームの91号車、GTE Amクラスはクリアウォーター・レーシングの61号車がポールポジションを獲得した。

    WEC 第7戦 富士6時間 予選 結果

    順位 No. ドライバー チーム/車種  
    1 2 ティモ・ベルンハルト
    アール・バンバー
    ブレンドン・ハートレー
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    1分35秒160
    2 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ニック・タンディ
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    +0.071
    3 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    アンソニー・デビッドソン
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    +0.195
    4 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    +1.470