カテゴリー: WEC (FIA世界耐久選手権)

  • アストンマーティン、ヴァルキリーでル・マン24時間レースに参戦

    アストンマーティン、ヴァルキリーでル・マン24時間レースに参戦

    アストンマーティンは、2021年のル・マン24時間レースにレッドブルのエイドリアン・ニューウェイがデザインしたハイパーカー『ヴァルキリー』に投入することを発表した。

    6月14日(金)午前中、ACO(フランス西部自動車クラブ)はマニュファクチャラーなど諸関係者と共に協議を重ね、2020年秋に始まる2020-2021年シーズンからWECに導入される新世代の耐久レース用車両で争われる最終確定した新技術レギュレーションを発表した。

    アストンマーティンは、6.5リッター 自然吸気V12エンジンを搭載するヴァルキリーで2021年のル・マン24時間レースに参戦することを発表。2台で参戦することになると見られている。

    アストンマーティンのCEOを務めるアンディ・パーマーは「我々はいつか勝利を狙える正しいタミングでアストンマーティンをル・マンに連れて帰るつもりだと言ってきた。今こそ、その時だ」とコメント。

    「デビッド・ブラウンは1959年に勝てるクルマとドライバーノチームとともにここにやって来た。我々は2021年に同じことをするつもりだ」

    「アストンマーティン・ヴァルキリーは、ACOの新しい“ハイパーカー”ルールの枠組みに完全に収まっており、そのような挑戦への準備は整っている」

    「モータースポーツのトップレベルで競争するためのこれまでの経験と知識のすべてをもたらし、我々は成功のために必要な材料でこの最も野心的なプロジェクトに乗り出す」

    「ミュルザンヌ・ストレートでアストンマーチンのV12が闇を切り裂いて雄叫びを挙げ以上に刺激的ばものはあるだろうか?」

    アストンマーティンの副社長を務めるデビッド・キングは「FIA世界耐久選手権とル・マン24時間は世界で最も過激なハイパーカーであるアストンマーティン。ヴァルキリーとって究極の挑戦だ」とコメント。

    「公道での境界線を広げることを目的として設計および製造されており、コースで実力を測れる開発の次の段階に進むことは自然な結論だ」

    「世界選手権、そして、最も権威があり有名なすべてのレースに出場すること以上に良い方法は考えられない」

  • トヨタ、2020年度のWECに市販車ベースの新世代ハイブリッド車両で参戦

    トヨタ、2020年度のWECに市販車ベースの新世代ハイブリッド車両で参戦

    トヨタは、2020年秋に導入される新レギュレーションが確定したことを受けて、FIA世界耐久選手権(WEC)2020-2021年シーズンへの参戦を表明した。

    既にトヨタは、現行のLMP1規定で競われる最終シーズンとなる、WEC 2019-2020年シーズンに参加することを発表しているが、続く2020年秋に始まる2020-2021年シーズンからWECに導入される新世代の耐久レース用車両で争われるトップカテゴリーに参戦することを決定した。

    6月14日(金)午前中、ACO(フランス西部自動車クラブ)が、TOYOTA GAZOO Racingを含むマニュファクチャラーなど諸関係者と共に協議を重ね、最終確定した新技術レギュレーションを発表した。

    それを受けてTOYOTA GAZOO Racingは、市販に向けて開発中のGRスーパースポーツ(仮称)をベースとするハイブリッド・プロトタイプ車両を用いて、新世代の耐久レースに参戦する。市販車、及びレース車両は共にトヨタ自動車本社、同東富士研究所、ケルンに本拠を置くToyota Motorsport GmbH (TMG) にて開発中となっている。

    TOYOTA GAZOO Racingは「大変チャレンジングな新世代のWEC及びル・マン24時間レースのトップカテゴリーにおいて、他のスポーツカーメーカーと共に戦うことを心待ちにしています」と語った。

    新レース車両は、2020-2021年シーズン開幕前の適切なタイミングで走行テストを開始する。なお参戦車両の名称および、ベース車両となるGRスーパースポーツ(仮称)の詳細については現時点では非公開となっている。

    友山茂樹 TOYOTA GAZOO Racing Companyプレジデント
    TOYOTA GAZOO Racing は、2020年秋から始まるシーズンでも、新しいレギュレーションの下、挑戦をし続けることを表明します。FIA/ACO(フランス西部自動車クラブ)によるレギュレーション策定のための惜しみない努力に感謝いたします。この新レギュレーションにより、数々のマニュファクチャラーがWEC、及びル・マンに参戦し、耐久レースのさらなる繁栄を願っています。TOYOTA GAZOO Racing としては、新たな時代の耐久レースでの激しい競争を通じて、レースチームとしてだけではなく、スポーツカーメーカーとしても、確固たる地位を築きたいと思っています。ファンの皆様、我々のライバル達も新時代のWEC、及びル・マンを大変楽しみにしていると、確信しています。

  • トヨタ、3年連続でル・マン24時間レースを最前列グリッドからスタート

    トヨタ、3年連続でル・マン24時間レースを最前列グリッドからスタート

    FIA 世界耐久選手権(WEC) 2018-2019年スーパーシーズン 第8戦 ル・マン24時間レースの予選2回目、3回目が6月13日(木)に行われ、TS050 HYBRID 7号車が小林可夢偉のアタックでポールポジションを獲得。中嶋一貴がアタックした8号車も2番手で続き、TOYOTA GAZOO Racingは一昨年、そして昨年の第2戦に続き、3年連続で最前列グリッドに並んでル・マン24時間レースのスタートを切ることとなった。

    TS050 HYBRID 7号車は、予選2回目の開始早々に小林可夢偉が記録した3分15秒497というタイムで、彼にとって2度目、トヨタにとっては通算5度目となるポールポジションを獲得した。

    過去に2度のル・マンでのポールポジション獲得経験を持ち、昨年セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソと共にル・マン初優勝した中嶋一貴が2番手タイム。TOYOTA GAZOO Racingは3年連続で最前列グリッドを占めることとなった。

    7号車をドライブするマイク・コンウェイと小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名は、このポールポジションにより1ポイントを獲得。ドライバーズポイントで首位を走るブエミ、中嶋、アロンソの3名との差を僅かに詰めた結果、8号車と7号車の差は30ポイントとなった。決勝レースでは最大38ポイント獲得可能なため、タイトル争いは決勝レースを終えるまでわからない。

    前日まで雨模様が続いたル・マンだが、予選2日目となったこの日は、ドライコンディションの下で、2時間ずつ2回の予選セッションが行われ、前日の予選1回目を合わせた総合ベストタイムでグリッドが決定された。

    まだ明るい日差しの下で午後7時から始まった予選2回目は、開始早々に7号車は小林可夢偉、8号車は中嶋一貴がステアリングを握り、新品タイヤと少なめの燃料でアタックに入った。2台共に前日の予選セッションでマークしたベストタイムを更新し、タイムシートの1-2位へ浮上。その後、チームは決勝レースへ向けた準備とセットアップの最適化へと目的を切り替えた。

    日が落ちた午後10時に開始された予選3回目も、小林可夢偉と中嶋一貴がセッション開始直後のアタックに向かったが、コース後半で出されたイエローコーションに阻まれ、タイム更新はならず。その後は再びセットアップ作業に重きを置いて周回を重ねた。

    その後、ライバル勢はタイムを更新してきたが、2台のTS050 HYBRIDのタイムは破られることなく、トータルで6時間にわたる予選セッションの総合順位で、TS050 Hybrid 7号車がポールポジションを獲得。0.411秒差の2番手で8号車が続くこととなった。3年連続での最前列独占とはなったが、3番手のSMPレーシング17号車はトップと0.662秒差、4番手のレベリオン・レーシング3号車は0.907秒差と、2011年に新生WECが始まって以来の予選トップ4が1秒位内に入る僅差となった。

    TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス):
    予選総合 : 1番手 (3分15秒497), 80周

    TS050 HYBRID 8号車 (中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ):
    予選総合 : 2番手 (3分15秒908), 83周

    小林可夢偉(7号車):
    再びポールポジションが獲得出来て本当に嬉しく思っています。2017年の記録更新を狙っていたのですが、それは上手くいきませんでした。路面コンディションやコースの混雑状況は今日より2年前の方が良かったと思います。ただ、ル・マンでポールポジションを獲得することはやはり気分が良いものです。既に気持ちは切り替わり、日曜日の決勝での結果を出すため全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    昨日のアクシデントにより大修理を余儀なくされましたが、今日の予選に間に合わせてくれたスタッフの皆には本当に感謝します。大変な作業だったと思いますが、彼らの頑張りによってポールポジションが獲得出来たものと思っています。チームの仕事と可夢偉の予選ラップは素晴らしいものでした。その後の走行では車両セッティングの煮詰めに集中し、有意義な一日になりました。ポールポジションによる選手権ポイントは貴重な1点になるかもしれません。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    ポールポジションは素晴らしい気分ですが、嬉しがってばかりいられません。喜びたい気分の反面、24時間レースの長丁場で、最終的な結果を出すことが目標です。チームの皆、特に車両を間に合わせてくれたメカニック達には感謝したいと思います。今日のポールポジションは彼らによって獲得出来たものです。ここからは、決勝レースへの準備にベストを尽くします。

    中嶋一貴(8号車):
    2番手タイムで、チームの最前列独占に貢献出来てとても嬉しいです。予選セッションはとても混み合っており、特に予選3回目は大変でした。そんな中、予選2回目の自分のラップタイムにはまずまず満足しています。更なるタイムアップも狙えたとは思いますが、悪くない結果です。最前列グリッドを確保し、決勝レースへ向けた充分な準備を行うことが今日の主目的で、それは達成出来ました。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    チームが一丸となって戦い、目標であった最前列グリッドを占めることが出来ました。7号車のタイムは素晴らしいものでした。良い仕事をした7号車のクルーを祝福します。これでレースイベントの導入部分が終わったと言えます。24時間レースは何が起こるか分かりませんので、これからは重要な決勝レースに全てを集中します。

    フェルナンド・アロンソ(8号車):
    この結果には満足しています。皆良くやりました。我々の目標はトヨタの2台が最前列グリッドを獲得することであり、それは果たせました。LMP1のライバル勢は非常に速く、タイムで拮抗してきましたが、我々は彼らを上回ることが出来、決勝レースへ向けた準備も整いました。24時間レースはタフで厳しいものです。明日金曜日は自分自身の体調を整え、長い戦いへ備えます。

  • ル・マン24時間レース | トヨタ7号車がポールポジション獲得!

    ル・マン24時間レース | トヨタ7号車がポールポジション獲得!

    2019年のル・マン24時間レースの予選2回目と予選3回目が6月13日(木)にサルト・サーキットで行われ、トヨタ TS050 HYBRIDの7号車がポールポジションを獲得。8号車も2番手に続き、トヨタがフロントローを独占した。

    ル・マン24時間レースは、3回の予選セッションが行われ、それら予選3セッション中の最速ラップタイムで決勝のスターティンググリッドが決定する。

    3回の予選で最速タイムを記録したのはトヨタ 7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)。3分15秒497をマークしてポールポジションを獲得。2番手にも3分15秒908でトヨタ 8号車(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ)が続き、トヨタがフロントローを独占した。

    LMP2クラスはグラフ・レーシング39号車、LM-GTE Proクラスは95号車アストンマーチンがポールポジションを獲得。LM-GTE Amクラスは、星野敏が参戦するデンプシー・プロトンの88号車がポールポジションを獲得した。

    2019年 ル・マン24時間レース 総合結果

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
    1 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    3’15.497
    2 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    フェルナンド・アロンソ
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    3’15.908
    3 17 ステファン・サラザン
    イゴール・オルトツェフ
    セルゲイ・シロトキン
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    3’16.159
    4 3 ナタナエル・ベルトン
    トーマス・ローレン
    グスタボ・メネゼス
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    3’16.404
    5 11 ミカエル・アレシン
    ヴィタリー・ペトロフ
    ストフェル・バンドーン
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    3’16.665
    6 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ブルーノ・セナ
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    3’16.810
    7 10 ヘンリク・ヘドマン
    ベン・ハンリー
    レンジャー・ヴァン・デル・ザンデ
    ドラゴンスピード/
    BRエンジニアリングBR1・ギブソン
    3’20.200
    8 4 オリバー・ウェッブ
    トム・ディルマン
    パオロ・ルバーティ
    バイコレス・レーシング・チーム/
    エンソ・CLM P1/01・ギブソン
    3’23.109
  • ブレンドン・ハートレー、来期はアロンソのシートをそのまま引き継ぎ

    ブレンドン・ハートレー、来期はアロンソのシートをそのまま引き継ぎ

    元F1ドライバーのブレンドン・ハートレーは、2019/2020年シーズンのFIA 世界耐久選手権でトヨタのフェルナンド・アロンソが抜けたラインナップにそのまま加わることが明らかになった。

    トヨタは今年4月にフェルナンド・アロンソが今シーズン限りでチームを離れ、後任としてブレンドン・ハートレーが加入することを発表。しかし、2台のLMP1マシンのラインアップについては発表していなかった。

    トヨタは、ブレンドン・ハートレーが9月のシルバーストンでの来季の開幕戦でセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴とTS050ハイブリッドの1台を共有することを確認した。

    トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは「ブレンドンはフェルナンドの後任となる。それがアプローチとして最もストレートな方法だ。変更することに意味はない」とコメント。

    フェルナンド・アロンソは、今週末のル・マン24時間レースがトヨタとのWECとの最後のレースとなる。

    また、パスカル・バセロンは、これまで発表しなかった理由は“コミットする必要のないときにコミットはしないため”だと説明した。

    過去にポルシェでの4年間でWECタイトルとル・マン24時間レースを制覇しているブレンドン・ハートレーは、今回のル・マン24時間レースでリザーブドライバーとして行動している。

    ブレンドン・ハートレーは、5月にスパで行われたル・マン前のシェイクダウンで初めてトヨタ TS050を運転。公式テストでもサルト・サーキットで5周を走行している。

    関連:2019年 ル・マン24時間レース:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • ル・マン24時間 | トヨタ、前年度の優勝チームとして公開車検に登場

    ル・マン24時間 | トヨタ、前年度の優勝チームとして公開車検に登場

    ル・マン24時間のレースウィーク幕開けとなる公開車検が、6月9日(日)と10日(月)にかけてル・マン市内、リパブリック広場の特設会場で行われた。

    公開車検日初日となった9日(日)、日中は薄曇りで過ごしやすい気候。車検が行われるリパブリック広場には多くのファンの皆様が詰めかけた。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは午後3時過ぎに車検場に登場。6名のドライバーが特設ステージに上り、昨年の優勝トロフィーと、優勝した8号車の3人の手形が押された記念プレートを前に、24時間レースへの抱負を語った。

    その後、車両とともに恒例の記念撮影。各ドライバーもサインをしたり、共に撮影したりと和やかな雰囲気で集まったファンの皆様とひと時の交流を楽しだ。

    トヨタ ル・マン24時間レース 公開車検トヨタ ル・マン24時間レース 公開車検②

    WEC 2018-2019年スーパーシーズン 第8戦 ル・マン24時間レース

    日付 セッション 開始時間
    (現地時間)
    終了時間
    (現地時間)
    開始時間
    (日本時間)
    終了時間
    (日本時間)
    6月12日(水) 公式練習 16:00 20:00 23:00 13日(木) 3:00
    予選1回目 22:00 24:00 13日(木) 5:00 13日(木) 7:00
    6月13日(木) 予選2回目 19:00 21:00 14日(金) 2:00 14日(金) 4:00
    予選3回目 22:00 24:00 14日(金) 5:00 14日(金) 7:00
    6月15日(土) ウォームアップ 9:00 9:45 16:00 16:45
    決勝レース 15:00 16日(日)15:00 22:00 16日(日)22:00
  • WEC | トヨタ、ル・マン24時間レースの連覇に挑む

    WEC | トヨタ、ル・マン24時間レースの連覇に挑む

    TOYOTA GAZOO Racingは、記録ずくめとなったFIA世界耐久選手権(WEC)2018-2019年スーパーシーズンの最終戦、そして最も難しいレースである、ル・マン24時間レースの連覇に挑む。

    昨年、2018-2019年スーパーシーズンの第2戦として行われたル・マン24時間レースで念願の初勝利を挙げた後、チームは現在までに7戦中6勝を挙げ、シリーズを牽引してきた。そして、来たる第87回ル・マン24時間レースを前に、チームタイトル、及びドライバータイトルの輩出を確定させている。

    シーズン最終戦は、ル・マン勝者、と共にドライバーズタイトルが決まる。昨年のル・マンウィナーであり、目下ランキング首位のTS050 HYBRID 8号車を駆るセバスチャン・ブエミ、中嶋 一貴、フェルナンド・アロンソの3名は、2位の7号車、マイク・コンウェイ、小林 可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名に対して31ポイント差をつけている。しかしながら、ル・マンで優勝すれば最大39ポイント獲得可能となる。

    昨年の8号車の3人のドライバーによるポールポジションからの勝利を受けて、トヨタにとっては、耐久レース最大のイベントであるル・マン24時間レースへ、ワークスとして21度目の挑戦で初めて、前年度のチャンピオンとして臨むこととなる。

    ル・マン24時間レースはクルマ、ドライバー、そしてチームに取って比類無き挑戦となる。そこには様々な気候の変化、疲労、そして公道を含む1周13.626kmのコースを62台もの車両が走ることによる困難さなどが待ち受けており、24時間レースならではの予測不能な要素に対し、チームが一丸となって臨まなくてはならない。

    トヨタは、2012年からハイブリッド・パワートレーンを採用したLMP1プロトタイプクラスに参戦している。最新型のTS050 HYBRIDはモータージェネレーターユニットを前後に搭載した4輪駆動で、ブレーキング時に発生するエネルギーを回生し、高出力バッテリーに貯蔵して利用するシステムにより、最高出力1000馬力を誇る。

    2019年のル・マン24時間レースは、前年のル・マンと同じシーズンの一戦であるため、低ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDには大きな変更が許されていない。しかしながら、セットアップの微調整や戦略については、1年前の勝利の後も常に改善が図られて来た。

    ル・マンレースウィークへ向けての準備は、今月2日(日)に行われた公式テストで更に進められた。2台のTS050 HYBRIDは、本戦と同じフルコースで多くの周回をこなし、8号車のブエミがベストタイムをマーク。このラップタイムは、昨年よりも最低重量が10kg追加された影響もあり、昨年のテストデーでのタイムには僅かに及ばなかった。

    ル・マンのレースウィークは、耐久レースに挑戦する精神が凝縮されたものでもあり、この週、レース車両は計約35時間にもわたる走行を行うことになる。この挑戦は、6月12日(水)の午後4時からの4時間に及ぶ練習走行で始まり、その後、午後10時から2時間の予選が開始される。

    予選は翌13日(木)に続き、午後7時と午後10時から、2度の2時間にわたるセッションが行われる。この2日間、3回の予選セッションでの総合ベストタイムでスターティンググリッドが決定される。14日(金)の走行はなく、ファンへ向けたドライバーズパレードがル・マン市街地で行われる。そして15日(土)は朝9時から始まる45分間のウォームアップ走行の後、午後3時に、翌日同時刻に振られるチェッカーフラッグへ向けて24時間の長いレースがスタートする。

    村田 久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表
    ル・マン24時間レースは、TOYOTA GAZOO Racingにとって長く記録的な2018-2019年スーパーシーズンの最終戦と言うだけではなく、これまでの戦いの集大成です。我々はシーズン中、今年のル・マンのために多大な努力を重ねてきました。ル・マンではあらゆることが起こり得ます。サーキットは独特で、レースは本当に長く、天候も刻々と変わっていきます。勿論、ライバル達も軽視できません。ル・マンは誰にとっても本当に試練の場なのです。我々は強いチームスピリットを持ってトレーニングし、万全な準備をしてきました。ですので、ル・マン連覇に向けての準備は整っていると信じています。ファンの皆様にワクワクするレースをお届けしたいと思っています。

    小林 可夢偉(7号車)
    ル・マンに到着すると、誰もが何か特別なものを感じます。私はモータースポーツの世界に入って長いですが、この雰囲気と、このサーキットを走る体験にはいつも驚かされます。ル・マンは年に1度しか開催されないので、レーシングドライバーとしてのキャリアの中で勝つチャンスは限られます。我々は過去3年間に渡って勝てる車を持っていたにもかかわらずそれは叶わず、未だにル・マンでの勝利を夢で追い続けています。7号車で今年こそその夢を叶えるべく全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    ル・マンは我々にとって最大の目標となる特別なレースで、TS050 HYBRIDはこのレースを戦うために設計されています。ル・マンでこそ、TS050 HYBRIDの真の速さを実感出来ます。車に乗るたびに、次のル・マンへの日数を数えているほど、ル・マンは私の心を捉えて放しません。年に1度しか行われない、壮大で、エキサイティングなレースです。私はル・マンのスピリットを愛しており、今年のスタートが待ちきれません。今シーズン最後のレースを最高の位置で終えられることを願っています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    この1年間、我々にとって最も重要なレースであるル・マンをずっと夢見て努力を続けてきました。チャレンジングで、長い歴史を持つル・マンでの勝利を誰もが望んでいます。チームに関わる全員にとって、本当に特別な体験です。ここ数年間、世界中の多くの素晴らしいサーキットを走ってきましたが、ル・マンはどれとも比べられません。そして、ル・マンだけがTS050 HYBRIDのポテンシャルをフルに発揮出来るコースです。TS050 HYBRIDでル・マンを走るのは本当に最高の体験です。

    中嶋 一貴(8号車)
    24時間レースは本当にタフで、完走するだけでも多くの困難が待ち受けており、勝つのは更に難しいです。だからこそこのル・マンというレースは特別で、我々が挑戦し続ける理由でもあります。昨年ル・マンで勝てたことはもちろん私のキャリアにとって最も重要な勝利ではありますが、それ以上に30年以上にわたって挑戦し続けてきたトヨタにとって本当に大きな勝利でした。再び勝つためには、まだまだ最大限の努力を続けて行かなくてはなりません。チームの皆と共に、私もやる気に満ちています。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    長年トヨタと共に戦ってきただけに、昨年ル・マンに勝てた意義は本当に大きいです。ついに勝利を勝ち取れたときの達成感は素晴らしいものでした。そして今、我々はドライバーズタイトルに向けて少し舵を切っています。再びチャンピオンになれれば最高です。チームメイトと共に、全てを確実に、ミス無くこなしていくことに集中します。我々には勢いがあり、これまでのところは順調なので、プッシュし続けます。

    フェルナンド・アロンソ(8号車)
    ル・マンはシーズンカレンダーの中で最も厳しいレースです。昨年勝てたことは私にとってとても大きな意味がありました。初めての挑戦でしたが、夢が叶いました。特別な一日となり、夢のような瞬間でした。表彰台で、ホームストレートからピットレーンまで人が溢れているのを見た時、ハードワークが報われたとともに、チームが本当に誇らしく感じました。幸運にも、今年は初勝利というプレッシャーから解放されますので、少しはレースが楽しめるのではないかと思っています。もちろん全力で、常にチャレンジし続けます。

  • WEC | トヨタ 第8戦 ル・マン24時間レース テストデー レポート

    WEC | トヨタ 第8戦 ル・マン24時間レース テストデー レポート

    6月2日(日)、フランス・ル・マンのサルト・サーキットで、来たる24時間レースに向けたフルコースでのテストが実施され、TOYOTA GAZOO Racingは、連覇に向け、順調に準備作業を進めた。

    例年ル・マンレースへ向けたプレイベントとして行われるこのテストは、公道を含めた1周13.626kmのサルト・サーキットをレースウィーク以外で走る唯一の機会。

    この日は8時間にわたって走行セッションが設けられ、FIA世界耐久選手権(WEC)2018ー2019年スーパーシーズンの最終戦となる一戦へ向け、非常に重要な準備のためのセッションとなった。

    セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、フェルナンド・アロンソの3名が駆るTS050 HYBRID 8号車が、ブエミのマークした3分19秒440でこの日の最速タイムを記録。チームメイトのマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車は、コンウェイが8号車から0.809秒遅れとなる3分20秒249で2番手タイムをマークした。

    このテストデーに記録されたTS050 HYBRIDのラップタイムは、性能調整によりTS050 HYBRIDの最低重量が10kg増加した影響もあり、昨年のテストデーでのタイムに対して僅かに後れを取ることとなった。

    晴れ渡った空と30℃に到達した気温という申し分ない天候の下で、チームは空力やハイブリッド・ブーストなど、広範囲にわたるセッティング作業を行った。チームはこの好天を活かして2台のTS050 HYBRIDの合計で220周、2998kmを走破した。

    2週間後に待つ今年のル・マン24時間レースに参加するためには、過去のル・マンの勝者であっても、このテストデーで最低3周の計時走行をこなす必要がある。TOYOTA GAZOO Racingの全てのドライバーがこの規定を満足する周回を問題なく行った。

    来季よりTOYOTA GAZOO Racingのレギュラードライバーとして加わることが発表されている、ル・マン勝者でもあるブレンドン・ハートレーも、この大会でレギュラードライバーになにかあったときのリザーブドライバーとしてこの基準を満たすべくTS050 HYBRIDで走行。彼にとっては公式なセッションで、初めてTS050 HYBRIDをドライブする機会となった。

    チームはこのままル・マンに留まり、4日(火)に1周4.14kmのブガッティ・サーキット(サルト・サーキットの一部である常設サーキット)でのシェイクダウン・テストを行う。本格的なル・マンのレースウィークは、9日(日)にドライバーと車両が参加してル・マンの市街地で行われる公開車検で幕を開ける。

    小林可夢偉(7号車)
    今日は良い1日でした。一歩一歩車両のセットアップを進め、どんどん改良されていきました。コース自体も時間が経つごとに路面にラバーが乗って良くなっていきました。問題も起きず全体的に順調な一日でした。もちろん、今日のラップタイムで全てを結論づけてしまうのは早すぎます。まだ始まったばかりで、コースもこれから更に変化していくでしょう。

    マイク・コンウェイ(7号車)
    今朝、最初の周回に出た時、いよいよル・マンという大イベントが始まることを感じました。最初コース路面は埃っぽかったのですが、徐々に良くなっていきました。レースウィークへ向けた準備のためにTS050 HYBRIDに様々な変更を行い、感触はとても良いです。そしてもう一つ重要なのはコース上に現れるほかの車両をかわすためにリズムをつかむことです。今年は62台もの車両が出場するので、いかにタイムをロスせずかわせるかが重要になるでしょう。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車)
    ル・マンに戻ってこられてとても嬉しいです。TS050 HYBRIDをここでドライブするのは本当に楽しいです。まだ本番の決勝レースまで2週間近くあるにもかかわらず、既にル・マンならではの素晴らしい雰囲気を味わっています。それはシーズンを通して待ち続けていたものでもあります。今日の我々の作業自体は順調でした。2台共にスピードもあり、自信を持ってレースウィークへ向け更なる準備を進めます。

    中嶋一貴(8号車)
    とても暑い一日でしたが、ル・マンに戻ってこられたのは嬉しいですし、TS050 HYBRIDの運転を楽しみました。今日の主な目的は、周回をこなしてTS050 HYBRIDとサルト・サーキットの感覚を取り戻すことと、様々なタイヤの仕様チェックでした。レースウィークも同じコンディションになるかどうかはわかりませんが、今のところは周回毎に学んでいるところで、何も問題なく順調に進んでいます。

    セバスチャン・ブエミ(8号車)
    良いテストデーでした。我々は多くの周回を走行することが出来ました。TS050 HYBRIDの仕様は昨年と同じなので、特に問題も無くテストは順調に進みました。多くのデータを収集することが出来たので、来週のレースウィークで可能な限りパフォーマンスを向上させるために作業を続けます。今日は昨年よりもとても暑い一日となり、このようなコンディションでの車両について学べたことも良かったです。

    フェルナンド・アロンソ(8号車)
    2台のTS050 HYBRID それぞれが、100周以上、1000km以上を走破出来、良い一日でした。チームに多くの良い情報をもたらしてくれましたし、有意義なテストとなりました。昨年のル・マン以来の走行でしたが、全てが予定通りに進み、満足しています。

    ブレンドン・ハートレー
    この素晴らしいサーキットを、4輪駆動1000馬力のハイブリッド・レーシングカーで走ることが出来て、最高の気分です。ちょっと残念だったのは、それは僅か3周で終わり、ピットに呼び戻されてしまったことです。もちろん予定通りで、分かっていたことですが。このコースでのTS050 HYBRIDによる走行は本当に楽しかったです。またドライブできる日が待ちきれません。

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    フェルナンド・アロンソ
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    108 3:19.440
    2 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    112 3:20.249
    3 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ブルーノ・セナ
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    77 3:21.323
    4 11 ミカエル・アレシン
    ヴィタリー・ペトロフ
    ストフェル・バンドーン
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    61 3:22.061
    5 3 ナタナエル・ベルトン
    トーマス・ローレン
    グスタボ・メネゼス
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    84 3:22.194
    6 17 ステファン・サラザン
    イゴール・オルトツェフ
    セルゲイ・シロトキン
    SMPレーシング/
    BRエンジニアリングBR1・AER
    70 3:22.199
    7 10 ヘンリク・ヘドマン
    ベン・ハンリー
    レンジャー・ヴァン・デル・ザンデ
    ドラゴンスピード/
    BRエンジニアリングBR1・ギブソン
    31 3;25.211
    8 4 オリバー・ウェッブ
    トム・ディルマン
    パオロ・ルバーティ
    バイコレス・レーシング・チーム/
    エンソ・CLM P1/01・ギブソン
    47 3:26.991
  • ストフェル・バンドーン、キャリアで最も忙しい時期をエンジョイ

    ストフェル・バンドーン、キャリアで最も忙しい時期をエンジョイ

    ストフェル・バンドーンは、自身のキャリアのなかで最も忙しい期間を過ごしていると語る。

    元マクラーレンのF1ドライバーであるストフェル・バンドーンは、今期のフォーミュラEにHWAレースラボからフル参戦。ポールポジションと表彰台を1回ずつ獲得している。

    また、HWAとの提携によってメルセデスとの繋がりが生まれ、ストフェル・バンドーンは、メルセデスF1チームのシミュレータードライバーの役割をエステバン・オコンと分担している。

    それに加え、先週のスパ・フランコルシャン6時間レースでWECデビュー。SMPレーシングでの初レースで3位表彰台を獲得した。

    ストフェル・バンドーンは、様々な種類のレースを試せる機会を楽しんでおり、ドライバーとしてのスキルを高めていると語る。

    「おそらく今は人生で最も忙しい時期を過ごしているかもしれないね」とストフェル・バンドーンはコメント。

    「レースからレースへと異なるチャレンジンに挑めるのは素晴らしいことだ。来週はまたモナコでフォーミュラEがあるし、間違いなく休む暇はない。楽しんでいるけどね」

    「過去にいろいろなクルマをドライブしてきたし、多くの異なるシリーズでレースをしてきた。また別のチェックボックスにチェックを入れているような感じだね」

    「僕のホームレースであるスパでLMP1カーをドライブできたのは素晴らしかったけど、ル・マンもまた特別なイベントになるだろうね」

    ストフェル・バンドーンは、2015年にGP2でタイトルを獲得したATRグランプリの繋がりからSMPレーシングと繋がることになった。ARTはWECでSMPレーシングを運営している。

    2レース契約を結んでいるストフェル・バンドーンは、来月のル・マン24時間レースに初挑戦することになるが、まだ9月からスタートする2019/2020シーズンのWECに参戦することは検討していないと語る。

    「まだ来シーズンには目を向けていない。時期尚早だ」とストフェル・バンドーンは語る。

    「WECのパドックとクルマを初体験するこのような経験は素晴らしい。チャンスはあると思うけど、成り行きを見守らなければならない。決めるにはまだ時期尚早だ」

  • ブレンドン・ハートレー、トヨタ TS050ハイブリッドでシート合わせ

    ブレンドン・ハートレー、トヨタ TS050ハイブリッドでシート合わせ

    ブレンドン・ハートレーは、トヨタのLMP1マシン『TS050ハイブリッド』でシート合わせを行った。

    ブレンドン・ハートレーは、今季を最後にトヨタを離れるフェルナンド・アロンソの後任としてチームに加入し、 2019-2020年シーズンのFIA 世界耐久選手権(WEC)を戦うことが決定している。

    ニュージーランド人であるブレンドン・ハートレーは、2018年のF1参戦以前、ポルシェに在籍した2014-2017年の4年間にWECドライバーズチャンピオンを2回獲得、かつ2017年のル・マン24時間レースに勝利している。

    ブレンドン・ハートレーは、6月2日のル・マンテストデーに於いて、TS050 HYBRIDを初ドライブする予定となっている。

    TOYOTA GAZOO Racingは、ブレンドン・ハートレーがレーシングスーツとチームウエアを着用した画像を公開するとともに、TS050ハイブリッドでシート合わせを実施したことを明らかにした。

    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racingで走る機会を与えられてとても光栄です。ライバルとして戦っていた時には、非常にプロフェッショナルで、かつ活気のあるチームとして見ていました。私に関しては、昨年のF1を経験したことで、さらに強いドライバーになってWECに戻ることが出来ると思っています。早くチームに溶け込んでサーキットに向かいたいです。TS050 HYBRIDをドライブする日が待ちきれません。

    ブレンドン・ハートレー TOYOTA GAZOO RacingBrendon Hartley トヨタ・TS050 HYBRID