カテゴリー: マックス・フェルスタッペン

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1残留の条件はホーナー更迭?

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1残留の条件はホーナー更迭?

    マックス・フェルスタッペンのレッドブルF1残留は、チーム代表クリスチャン・ホーナーの更迭または権限縮小を条件としている――。ドイツのAuto Motor und Sportによれば、契約解除条項が発動されない可能性がある中でも、フェルスタッペン陣営はチーム内の体制改革を強く要求しており、その焦点は絶大な権限を握るホーナーに向けられているという。2026年のメルセデス移籍の噂が根強く残るなか、フェルスタッペンの去就はチームの将来構想と密接に結びついている。

    ランキング3位以下で発動する“窓口”と噂される契約解除条項
    マックス・フェルスタッペンはF1で最も高額かつ最も優れたドライバーである。ジョージ・ラッセルでさえ最近、「彼が利用可能で、まだ空いているシートがあれば、どのチームでもマックスが最優先リストのトップに来るだろう」と語った。だが本来、フェルスタッペンは利用可能ではない。彼はまだ3年間レッドブルと契約を結んでいる。

    ただし、チームを離れるための小さな窓口は存在する。そのためには、フェルスタッペンがドライバーズランキングで7月末までに3位以下に沈まなければならない。現時点ではそれに該当していない。しかし、ラッセルはわずか9ポイント差で迫っており、マクラーレン勢は手の届かない位置にいる。この状況がパドック内での憶測をかき立てている。

    移籍をめぐる沈黙と揺さぶり
    数週間前から、フェルスタッペンがもしかしたらメルセデスに移籍するのではないかという議論がなされている。本人は「この話はもうやめよう。去年僕が言ったことを繰り返そうか?同じ答えだよ。僕は運転に集中している。そのうち来年について考える時が来るさ」とうんざりした様子を見せている。

    彼からレッドブルに対する明確なコミットメントを引き出すことはできず、また、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフと話し合いをしているかどうかの確認も取れていない。ヴォルフもまた、「すべては計画通りに進んでいる。契約交渉は公開の市民集会のような場では行われない」と語り、それ以上の言及を避けている。

    ラッセルを排除する説得力は不足
    トト・ヴォルフはフェルスタッペンとの接触について明言を避けている。だが、当然そのような接触は存在している。あらゆる選択肢を検討しないチーム代表などいない。ただし、現時点でジョージ・ラッセルを排除するだけの説得力に欠けることも事実だ。

    ラッセルは現在、キャリア最高のパフォーマンスを見せている。フェルスタッペンとラッセルが同じチームに並べば、マクラーレンやフェラーリに対抗する強力な布陣となる。だが、アレックス・アルボンがかつて表現したように、それは「花火」が起きる危険もはらんでいる。

    仮にラッセルがシートを失えば、メルセデスがフェルスタッペンを起用することで、アンドレア・キミ・アントネッリのキャリアを危険にさらす可能性がある。「マックスと比べると誰もが見劣りする。アントネッリにとって2年目でフェルスタッペンと組むのは早すぎる」とレッドブルのモータースポーツ顧問ヘルムート・マルコは語っている。

    “ホーナーの処遇”が鍵となる第2の脱出路
    基本的に、フェルスタッペンは自身をF1に導き、これまで11年にわたり所属してきたこのチームに留まりたいと考えている。しかし、それには条件がある。チームが戦略的に再編成されること。その中核にあるのが、クリスチャン・ホーナーの更迭、あるいは権限の大幅な縮小だ。

    現在、ホーナーはレースチーム、技術部門、レッドブル・パワートレインズ、マーケティングのすべてを掌握している。マクラーレンのように、これらの役割を複数の責任者に分担させる体制が求められている。

    株主間の圧力とイメージ悪化の懸念
    これまでホーナーは、筆頭株主であるタイのヨービディヤ家から強い支持を受けてきた。だが内部の声によると、同家も今や再編成に完全に反対する立場ではなくなっているという。ザルツブルクを拠点とするもう一方の株主グループはブランドイメージの悪化を懸念している。

    競争力の低下がチーム全体に不安をもたらしており、彼らはフェルスタッペンがいなければチームの価値が半減することを理解している。また、フェルスタッペンが2026年の新レギュレーション下で、レッドブル製エンジンよりメルセデス製PUに信頼を置いている可能性も無視できない。

    ホーナー交代は簡単ではないが…
    ただし、ホーナーを交代させるのは容易ではない。51歳のホーナーは単なる「名ばかりの代表」ではなく、毎日ファクトリーのオフィスに足を運ぶ実務家であり、21年の経験を持ち、政治的なネットワークにも優れている。

    そのため、現実的な案としては、チーム運営の「ワンマン体制」を終わらせ、各部門を別のマネージャーに任せる方式が検討されている。すでに複数の名前が挙がっており、レーシングブルズのピーター・バイエル、元マクラーレン代表で現アウディF1責任者のアンドレアス・ザイドルなど、レッドブルと良好な関係を持つ人物が候補に挙がっている。

    マックス・フェルスタッペン F1

    夏休み前に去就決定へ
    フェルスタッペンが2026年にどこで走るか、その決断は夏休みまでに下される見込みだ。トト・ヴォルフも、それ以上ドライバーを待たせたくないという考えを示しており、「我々はサディストではない。必要以上にドライバーを待たせることはしない」とオーストリアGP後に語っている。

    その一方で、現行ドライバー体制に対する信頼も強調している。「我々は今の体制にとても満足している。ジョージは勝てるドライバーであり、メルセデスのジュニアでもある。我々はここ3年間、彼にタイトルを狙えるマシンを与えられなかった。しかし、マシンが良ければ彼はその実力を証明している。キミもまた着実に成長しており、将来のチャンピオンとして必要な資質をすべて備えている」

    水面下の駆け引きとラッセルの忠誠
    ホーナーは、メルセデスがすでにドライバーと合意しているにもかかわらず、それを発表せずにレッドブルを揺さぶろうとしているのではないかと見ている。「それに、ジョージは市場で十分に動いていない。自分のシートを心配しているのなら、もっと選択肢を探っているはずだ」と語る。それを裏付けるように、ラッセルもこう明かしている。「他のチームからの打診はあったけど、僕は全てのチームにメルセデスが第一希望だと伝えた」

    レッドブル内戦の果てに待つ未来
    レッドブルはこれまで「制御された混沌」の中でこそ輝いてきたが、現在の状況はもはや「制御なき崩壊」に近い。ホーナーとフェルスタッペンの蜜月関係は完全に冷戦状態へと突入し、経営陣も疲弊しつつある。

    もしフェルスタッペン側の要求が通れば、ホーナーは華やかなセレモニーではなく、ひっそりとしたプレスリリースとともにチームを去ることになるだろう。

    その場合、レッドブルは2026年の大規模レギュレーション変更を前に、内部からの再構築を迫られることになる。

    すべては、マックス・フェルスタッペンのひとつの問いへの答えにかかっている。「残るか、去るか?」

    それは、クリスチャン・ホーナーの未来であり、レッドブルの未来であり、そして次なるF1ワールドチャンピオンの未来でもあるのだ。

  • フェルスタッペンの契約解除条項がF1オーストリアGP後に発動と報道

    フェルスタッペンの契約解除条項がF1オーストリアGP後に発動と報道

    マックス・フェルスタッペンが、2028年まで契約を結んでいるレッドブルから契約上の解除条項により自由の身になった可能性が浮上している。契約解除条項が、オーストリアGPの終了後に発動されたという。

    ここ数か月、2028年まで有効とされるマックス・フェルスタッペンの契約における解除条項の存在は繰り返し話題となってきた。条項の詳細が公にされたことはないが、その内容についてはさまざまな憶測が飛び交っている。

    F1パドックで長年取材を続けるジャーナリストのジュリアンヌ・セラゾリによれば、解除条項はオーストリアGP後に発動されたという。

    彼女は「選手権で4位以下であれば発動する」という以前からの噂を否定し、「実際にはトップ2に入っていない場合に発動する条項だと聞いている」と指摘。その判定は年に2回、6月末と12月末に行われるとされており、今回のオーストリアGPがその節目となった。

    「このレース、あるいはこの時期が彼の将来にとって重要になると私たちは考えています。6月末、つまり1年の最初の6か月が終わるタイミングで、契約解除条項が発動し、マックスはレッドブルとの契約から解放されるのです」とセラゾリは述べている。

    同様の見解は、元レッドブルF1ドライバーであり同じオランダ人のロバート・ドーンボスからも示されている。ドーンボスはポッドキャスト番組『Pit Talk』で、「シーズン中間時点で選手権2位以内にいなければならない」「それが今は満たされていない。つまり、解除条項はすでに発動された」と語った。

    この情報は、2026年にフェルスタッペンがメルセデスへ移籍するという噂の再燃と軌を一にする。すでに複数メディアが、トト・ヴォルフ率いるメルセデスがフェルスタッペン獲得に向けて動いていると報じており、事態は水面下で大きく動いている可能性がある。

    その背景には、父でありマネジメントにも関わるヨス・フェルスタッペンと、レッドブル代表クリスチャン・ホーナーとの対立があるとされる。Auto Motor und Sportによれば、フェルスタッペン陣営はホーナーの更迭や権限縮小を望んでいる可能性があるという。

    ヨス自身もRace Expressに対し、「他チームは進歩している。フェラーリは良いアップグレードを持ち込んだし、マクラーレンが常に先頭にいるのは分かっている。メルセデスはその中間くらいだ」と語り、レッドブルの開発停滞への不満をにじませた。

    さらに、オーストリアGPでのアップグレードについては「それほど大きな違いはなかったと思う。角田(裕毅)を見れば分かる。Q2にも進めなかった」「スピードがどこにも見当たらない」と厳しく指摘している。

    マックス・フェルスタッペン F1

    こうした状況の中で、マックス・フェルスタッペン自身は自身の去就について明言を避けており、De Telegraafは「世界王者は毎週の“謝罪ビンゴ”に飽きつつある」と表現した。

    フェルスタッペンはViaplayの取材に対して「言うことはあまりない」「何かを言えば言うほど、それが記事になる」「それをどう解釈するかは自由だ。ただ、これ以上は語りたくない」と述べた。

    これに対しホーナーは、メルセデスやジョージ・ラッセルがこうした噂の背後にいる可能性を示唆しつつ、「我々はマックスの契約内容を理解している。出ている話はすべてマックス自身から出たものではなく、あくまで憶測にすぎない」と強調している。

    ただし、ホーナーのコメントとは対照的に、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、「誰もが誰とでも話をしている」と認めたうえで、「マックスが2028年まで契約しているのは事実だが、満足してチームに残ってもらうためには、競争力あるマシンを提供しなければならない」と述べている。

    フェルスタッペン自身は、「僕は自分のやるべきことをやりたいだけで、誰かにプレッシャーをかけたいわけじゃない。ベストを尽くして、家に帰って次のレースに向かうだけ」「何を言われようが、僕にはあまり関係ない」「自分の将来は自分で決める」と、あくまで冷静な姿勢を崩していない。

    だが、契約解除条項の発動という「法的根拠」が明らかになった今、マックス・フェルスタッペンの進路は本人の意思次第という状況に変わりつつある。メルセデスとの交渉が進んでいるか否か、正式な発表が待たれる。

    すでにイタリアのF1公式放送局Sky Sport Italiaは、マックス・フェルスタッペンのメルセデス移籍が間近であり、現在は取締役会の最終承認を待っている段階だと報じている。

  • マックス・フェルスタッペン メルセデスF1移籍で合意とSky Sport Italiaが報道

    マックス・フェルスタッペン メルセデスF1移籍で合意とSky Sport Italiaが報道

    マックス・フェルスタッペンのメルセデス移籍が間近であり、現在は取締役会の最終承認を待っている段階だとイタリアのF1公式放送局Sky Sport Italiaが報じた。

    この報道によれば、フェルスタッペンはメルセデスF1代表のトト・ヴォルフからのオファーに同意したという。フェルスタッペンは現在、2028年までレッドブルとの契約を結んでいるが、特定の条項により早期離脱の可能性も残されている。

    同報道では、メルセデスの現レースドライバーであるジョージ・ラッセルがチームを去り、キミ・アントネッリとフェルスタッペンのコンビが2026年のラインアップになるとされている。ラッセルはまだ来季の契約が決まっておらず、ヴォルフはラッセルに満足しているとしながらも、4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンの獲得は極めて魅力的だとされている。

    オーストリアGPの週末、ヴォルフはこの件について質問を受けると次のように述べた。

    「ジョージは我々の育成プログラムに10年ほど関わってきた。彼は常に我々の期待に応えてきたし、今もそうだ。我々がこの3年で彼にチャンピオンを狙えるマシンを提供できなかったのは完全に我々の責任だ。だが、マシンが良ければ彼はレースに勝っている」

    「夏の始まりになると、こうした契約交渉がメディアに加速されて報じられることがあるが、それは情報の欠如が原因だ。すべては計画通りに進んでいる」

    しかし、ラッセル自身はヴォルフとフェルスタッペンの交渉が自らの契約更改の妨げになっていると示唆しており、次のように語っている。

    「メルセデスは再びトップに返り咲きたいと願っている。そのためには最高のドライバー、最高のエンジニア、最高のピットクルーが必要だ。そうした中でフェルスタッペンとの交渉があるのは自然なことだ。だけど、僕の今のパフォーマンスを見れば、心配する理由はまったくない」

    なお、ラッセルはカナダGPで優勝しており、ドライバーズランキングではフェルスタッペンに9ポイント差の4位につけている。

    ヴォルフはラッセルの発言に関して具体的なコメントは避けつつも、次のように述べた。

    「人は話をするし、探ることもある。だが我々の組織では透明性が大事だ。それによってジョージの評価が変わることは一切ない」

    メルセデスの2026年のドライバーラインアップ決定については、ヴォルフは「夏休み中の数カ月以内に決める」としている。

    マックス・フェルスタッペン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    一方でフェルスタッペンは、将来についての質問に苛立ちを見せた。オーストリアGP前の記者会見では次のように述べた。

    「それ、前にも聞かれたよね。去年なんて言ったかも覚えてない。でも、同じ答えだ。今はパフォーマンスに集中してるだけ。来年のことはそのあと考える」

    レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーは、こうした報道は「ただの雑音」だと一蹴している。

    「マックスはこういう話に苛立っていると思う。我々は2028年まで契約を結んでいることに非常に自信を持っている。だから、こうした憶測にはあまり注意を払っていない」

    なお、Sky Sports F1の取材でヴォルフは、フェルスタッペン獲得の可能性は「極めて低い」とも語っている。

    「我々にはキミとジョージという完璧なラインアップがある。だが、フェルスタッペンという4度のチャンピオンが将来についてどう決めるかを見守る必要はある」

    「とはいえ、我々が望んでいるのはジョージとキミとの体制だ。だが長期的な視野で計画を立てるためには、他の選択肢も理解しておく必要がある」

  • レッドブルF1首脳 フェルスタッペンのメルセデス移籍噂流布のラッセルに憤慨

    レッドブルF1首脳 フェルスタッペンのメルセデス移籍噂流布のラッセルに憤慨

    メルセデスF1のチーム代表で共同オーナーでもあるトト・ヴォルフが、2026年のラインアップに向けてマックス・フェルスタッペンとの可能性を完全には否定していない。その背景には「メルセデスというブランドへのリスペクト」があるという。

    フェルスタッペンとヴォルフの間に再び接触があるのではないかという噂は、F1オーストリアGPの場で再燃した。きっかけとなったのは、メルセデスのジョージ・ラッセルの発言だ。

    これに対し、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは不快感を露わにした。

    「ラッセルが今度は何を言ったんだ?」とマルコはレッドブル・リンクで語り、「彼は喋りすぎだ。もう契約があると思っていたが」と皮肉を交えた。

    さらに、「あれはモントリオールの結果のせいだ。あの勝利が彼にとってはむしろマイナスだった。我々としては真剣に受け取るつもりはない。とにかく彼はよく喋りすぎる」と不満をにじませた。

    とはいえ、ヴォルフとフェルスタッペンがこうした噂を止めていないのも事実だ。フェルスタッペン自身も2026年以降のレッドブル残留を明言することは避けている。

    記者から「フェルスタッペンとの“フラート(いちゃつき)”はあるのか」と問われると、ヴォルフは次のように答えた。

    「“フラート”をどう定義するかによる。実際にはそういう意味でのフラートはない。ただ、どう振る舞うかによる話だ。フラートもできるし、普通に会話をすることもある」

    ヴォルフは、18歳のプロテジェ(育成ドライバー)であるアンドレア・キミ・アントネッリを1年限りで放出することは考えていないとも明言しており、イタリア人ルーキーを「将来のチャンピオン」と呼び続けている。

    しかし、ラッセルとフェルスタッペンのコンビも「あり得る」とする考えに変わりはない。

    「どんなラインアップでも想像できる」とヴォルフは語り、「私はニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンがチャンピオン争いを繰り広げたのを見てきた。だからそれ以降のことはすべて簡単だ」と自信を示した。

    レッドブル・レーシング マックス・フェルスタッペン F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    Skyイタリアのインタビューでも、ヴォルフはフェルスタッペンとの対話の可能性について開き直っている。

    「我々は現行のドライバーに満足している。ただ、メルセデスのような企業にとっては、すべての可能性を検討するのが当然だ。それが4度の世界チャンピオンであるなら、なおさらだ」と語った。

    一方、マルコはフェルスタッペンの去就について心配していない様子だ。

    「事実として、マックスはキャリアを通じてずっと我々のマシンに乗ってきた。そして彼はこのチームに居心地の良さを感じている」と述べたうえで、「ただし、今の我々はマクラーレンに後れを取っている。マックスが自力で勝てるマシンを作らなければならない。とはいえ、現時点ではマックスは我々と共にある」と断言した。

    レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーもViaplayに対して、フェルスタッペンの去就報道についてこう一蹴している。

    「こんな話には何の注意も払っていない。今のところはただの噂だ。我々はマックスとどこに立っているかを正確に把握している。残りはただの雑音にすぎない」

  • マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGP決勝DNF「不運だった」

    マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGP決勝DNF「不運だった」

    マックス・フェルスタッペンにとって、レッドブルリンクでの週末は忘れたいものとなった。メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリとの接触により決勝はオープニングラップで終了し、フェルスタッペンは自身を「不運だった」と表現した。

    今シーズンを通してマクラーレン勢が一貫して強さを見せる中でも、フェルスタッペンはドライバーズランキングでタイトル争いに踏みとどまってきた。しかし、オーストリアGPでの結果は、その野望に大きな打撃を与えるものとなった。

    プラクティスでは好調なペースを示していたが、予選ではピエール・ガスリーのスピンにより黄旗が振られ、最終アタックを完了できず、ラップタイムを更新する機会を失った。

    この影響でフェルスタッペンは7番グリッドからのスタートとなり、2列後方の9番手にはアントネッリが並んだ。オープニングラップの混乱の中で、イタリア人ルーキーはリアタイヤをロックさせてコーナー進入に失敗し、フェルスタッペンのマシンに接触。両者ともリタイアとなった。

    レース後、フェルスタッペンは次のように振り返った。

    「不運だった。そういうことだと思う。キミとはホスピタリティで少し話をした」

    「誰にでもああいうミスはあるし、わざとやるものではない。だから大きな問題とは思っていない」

    「週末を通してペース面では期待していたような内容にはならなかった。予選では黄旗が出てしまい、もう少し前のグリッドからスタートできたはずだった」

    「そして決勝も不運だった。このような週末もある」

    この結果、フェルスタッペンにとっては2024年オーストラリアGP以来のリタイア。チームとしても無得点に終わった。角田裕毅は最下位でフィニッシュしており、アルピーヌのフランコ・コラピントとの接触を含む複数のインシデントに関与。コラピントをスピンさせた件で10秒ペナルティを科された。

    マックス・フェルスタッペン F1 オーストリアGP レッドブル・レーシングアントネッリは接触後すぐにフェルスタッペンに謝罪した

    一方、アントネッリにとっても今季3度目のリタイアとなった。レース後すぐにフェルスタッペンに謝罪し、スチュワードからは次戦シルバーストンでの3グリッド降格処分が下された。

    「スタートは通常通りだったと思う。T3へ向かう中でポジションを維持しようとしていただけで、前方にスペースがないことも分かっていたので何か仕掛ける意図はなかった。ただ、ブレーキを踏んだ際にリアがロックしてしまった」

    「リアがロックした時点でマシンのコントロールを失い、まずはレーシングブルズのリアム・ローソンを避けようとしたが、その後マシンを止めることができず、最終的にマックスに接触してしまった。チームに対しても、マックスに対しても本当に申し訳なく思っている」

    「すぐに謝罪した。すべて自分の責任であり、自分のレースを終わらせただけでなく、彼のレースも終わらせてしまったことを非常に残念に思っている」

    フェルスタッペンはその後、次のようにコメントしている。

    「1周目のキミとの接触は不運だったけど、誰かが故意にやることじゃないし、あれはただの事故だと分かっている。彼は一緒に歩いているときにも謝ってくれたし、その後も僕の部屋に来てもう一度謝ってくれた。僕たちは仲が良いし、彼は本当に才能ある素晴らしいドライバーだと思っている」

    「ローソンの6位は素晴らしい結果だが、僕らにとってはポジティブなことが少ない週末だった。予選ではイエローフラッグの影響でアタックできなかったし、決勝でもすぐにリタイアになってしまった。全体的にペースも足りていなかった」

    「チームがどれだけ努力しているかはよく分かっているし、今回のすべてをしっかり分析して、クルマをもっと理解する必要がある。このサーキットでは過去に素晴らしい結果をたくさん残してきただけに、ホームグランプリでこの結果だったのが一番悔しい。だけど、気持ちは変わらない。これからもベストを尽くしていく」

  • 角田裕毅 レッドブルF1マシンで「マックスのようにラップ中に順応できない」

    角田裕毅 レッドブルF1マシンで「マックスのようにラップ中に順応できない」

    角田裕毅は、F1オーストリアGPの予選でQ1敗退を喫した後、レッドブルRB21の突発的な挙動変化にうまく対応できなかったことを明かし、チームメイトのマックス・フェルスタッペンのように「ラップ中に順応するレベルにはまだ達していない」と率直に認めた。

    Q1ではフェルスタッペンとの差がわずか0.263秒だったが、ワールドチャンピオンは問題なくQ2へ進出。一方の角田裕毅は、これで3戦連続、直近5戦で4度目のQ1敗退となった。RB21のバランスが突如として変化したことが響いたと説明している。

    なお、フェルスタッペンもQ2で「ドライブできない」と訴えており、両者とも同様の挙動を感じていたようだ。

    「すごく悔しいです。2回目のプッシュラップで、うまく順応できませんでした。最初のラップは良かったですし、もちろん完璧なラップというのはいつもあるので、もっとできた部分もあったと思いますけど、バランスが1回目と2回目でまったく違っていて、驚きました」と角田裕毅はコメント。

    「予選でなかなか全部をまとめきれないことが多くて、それがすごくフラストレーションになっています。毎回というわけではないですけど、いろんな理由で予選をうまく仕上げられないのが悔しいです」

    「Q3に行けると思っていましたし、クルマのフィーリングも良かったです。最初のプッシュラップも手応えがありました。ただ、今の自分の段階では、だいぶ自信も戻ってきていますし、正しい方向に向かっているとは思っています。でも、このマシンはすごくウインドウが狭くて、その中で常に一貫性を保たないといけないんです」

    「マックスもQ2で同じことを言っていましたけど、彼はこのマシンをちゃんと理解していますし、予期せぬ挙動があっても、ラップ中にちゃんと対応できます。でも僕はまだそこまでのレベルには到達していないですし、ラップ中に順応したり、このマシンのパッケージを最大限に引き出すことはまだできていないと思います。それはレーシングブルズにいたときとは違います」

    また、RacingNews365からの質問に対し、角田裕毅はRB21について「これまで乗ってきた中で、いちばん作動領域が狭いクルマ」だと認めたうえで、「難しいクルマだとは思いますけど、ドライブできないっていうほどではないです」と付け加えた。

    角田裕毅 レッドブル F1

  • フェルスタッペン F1オーストリアGP予選「アップグレードだけの問題じゃない」

    フェルスタッペン F1オーストリアGP予選「アップグレードだけの問題じゃない」

    マックス・フェルスタッペンは、F1オーストリアGP予選で7番手に終わり、今季ワーストタイに並ぶ結果に不満を示したが、「ポールを逃したのはそれほど痛くない」とも語った。

    Q3最初のアタックではランド・ノリスに0.6秒以上の差をつけられ、6番手に留まったフェルスタッペンだったが、最終アタックではピエール・ガスリーのスピンにより黄旗が出され、アタックを完遂できず。さらにレーシングブルズのリアム・ローソンに逆転され、レッドブルのホームレースで7番手に後退した。

    セッション後、フェルスタッペンは予選中の苦戦についてこう述べた。

    「黄旗が出るまでは、たぶん接戦にはなっていたと思う。でもポールには全然届いてなかったから、それほど痛手というわけじゃない」

    「FP3は悪くなかったのに、予選になると突然バランスが完全に消えた。唯一まともに感じたのは1コーナーだけで、それ以外はまったくダメだった。予選でこれはかなり大きな問題だ」

    「僕はスタンディング(順位)なんか見てない。週末を通してベストを尽くすだけ。決勝ではフェラーリやメルセデスと戦えればいいけど、正直、予選で感じたバランスでは明日も厳しそうだ。これから全てを分析するよ」

    マックス・フェルスタッペン F1 オーストリアGP レッドブル・レーシング

    さらにフェルスタッペンは、FP3後にはマシンにほとんど変更を加えていないにもかかわらず、バランスが大きく崩れたことを認めた。

    「コンディションは僕たちのクルマには合っていなかった。ギャップが非常に大きくて、特に予選ではすべてが悪化した」

    「正直なところ、決勝に向けて大きな期待はしていない。今年はここまで、予選より決勝のほうが競争力があるってこともなかったし、明日何ができるか様子を見てみるよ」

    そして、最新のアップグレードが苦戦の原因かどうかを問われると、フェルスタッペンはそれだけではないと強調した。

    「アップグレードだけが原因じゃないと思う。突然、大きく後退してしまった。それが予選で起きたらダメなんだ」

    「FP3から予選までの間に、ほとんど何も触っていない。ごく小さな変更だけで、それがバランスに影響するはずはない。でも、トラックの気温が上がって風も強くなった途端、すべてが崩れてしまったんだ」

  • マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGP予選 「すべてが崩れてしまった」

    マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGP予選 「すべてが崩れてしまった」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、F1オーストリアGP予選を7番手で終えた。レッドブル・レーシングの本拠地での週末にもかかわらず、マシンバランスに苦しみ「予選全体が崩れた」と悔しさをにじませた。

    各コーナーで前後のバランスが取れずリズムを失ったことが影響したと明かし、さらにQ3の最終アタックではイエローフラッグでラップを中断。ポールポジション争いに加わることもできなかったという。

    Q:マックス、チームラジオを聞いていると、グリップを見つけるのにかなり苦労していたように聞こえました。今日、タイムを絞り出すのはどれだけ大変でしたか?

    うん、ただ予選全体が、正直に言って少し崩れてしまった感じだった。

    どのコーナーも少しずつ難しくて、正直、全体的に苦労してた。

    とにかくバランスがなかった。コーナーによって前がない、後ろがないって感じで。だから、リズムをつかむのがすごく難しかったし、それがベンチマークになったと思う。

    それに最後のラップでは、もちろんイエローが出たからアタックを中断しないといけなかった。

    でも、あのラップでもポールには全然届いてなかった。だから、僕らにとってはかなり痛い予選だった。

    Q:じゃあ、明日の決勝のペースはどうですか?希望はありますか?このサーキットは何度も走ってますよね

    うん、でも明日は今日よりさらに暑くなると思う。

    で、どうやら気温が上がると僕らの問題がもっと悪化するみたいなんだ。だから、正直に言ってあまり良い感じには見えない。

    でも、明日になれば何かサプライズがあるかもしれない。レースを見てみよう。

    マックス・フェルスタッペン F1 オーストリアGP レッドブル・レーシング

  • メルセデスF1代表 フェルスタッペン獲得交渉否定せず「今後を探るのは当然」

    メルセデスF1代表 フェルスタッペン獲得交渉否定せず「今後を探るのは当然」

    F1オーストリアGPを前に、トト・ヴォルフは2026年のメルセデス移籍の可能性を巡ってマックス・フェルスタッペンとの話し合いを再開しているという噂を否定しなかった。

    きっかけは、ジョージ・ラッセルが今週末に向けたメディア対応の中で「メルセデスがフェルスタッペンと積極的な交渉をしている」と発言したことにある。

    ヴォルフはこれまでもフェルスタッペンに強い関心を抱いており、2024年のシート争いでフェルスタッペンを逃した後は、ルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリとラッセルを組ませる決断を下していた。

    フェルスタッペンはレッドブルとの契約を2028年まで残しているが、特定の条件下で契約を解除できる条項が含まれているとされており、移籍の憶測は収まっていない。

    「人々は探るもの」ヴォルフは交渉の存在を否定せず
    ヴォルフはモータースポーツ・ウィークなどのメディアに対し、交渉の有無を問われると明言は避けつつも、「人々は話をするし、探るものだ」と語った。

    「我々の組織では透明性が最も重要だ。それは変わらない。ジョージの能力やそれ以外のことについて、私の評価が1ミリも変わることはない」

    ヴォルフはまた、ラッセルがこの話題に触れたことに不快感はなく、むしろ彼の発言を歓迎する姿勢を示した。

    「私はいつだってドライバーを支持する。たとえ、私が言ってほしくないようなことを口にしたとしてもね。我々は常に、やっていることや計画について透明であり続けてきた。それは今も変わらない」

    「そして今は、将来に向けて何が起きているのかを探る必要がある。だがそれによって、ジョージやキミ、そして今のラインアップに対する私の考えが変わることは一切ない」

    「交渉期限は設けていない」裏での対話を重視
    ヴォルフは、フェルスタッペンに対して明確な加入期限や条件提示があったかと問われると、次のように答えた。

    「君たちは、我々が『いつ加入する? 条件は?』と尋ねているかのように話すが、そういうやり方ではない」

    「私は会話を『タウンホール(公開の場)』で行いたくない。水面下でやるべきことだ」

    「我々には長年育成してきた2人のドライバーがいる。彼らと共にチームの未来を築くつもりだ。この状況は少し他とは異なる」

    F1 メルセデス フェルスタッペン

    ラッセルとの確執は懸念せず「ロズベルグとハミルトンの経験がある」
    また、仮にフェルスタッペンが加入した場合、過去に激しく火花を散らしたラッセルとの関係が再燃することへの懸念について問われると、ヴォルフは問題ないと断言した。

    「私はどんなラインアップも想定できる。ニコ(・ロズベルグ)とルイス(・ハミルトン)を世界選手権争いで戦わせた経験がある。それ以降の組み合わせは楽なものさ」

    「2人のドライバーが激しく競り合うメリットとデメリットは当然あるし、それが機能した例もあれば、そうでなかった例もある」

    「“フラート”とは?」ラッセル発言との矛盾を問われたヴォルフの返答
    ヴォルフは以前、「自チーム以外のドライバーとフラートする(気を持たせる)」のは控えると語っていたが、今回の状況はその方針と矛盾しないかと問われると、軽くいなした。

    「“フラート”の定義は何だ? 別に何も変わっていない」

    「“フラート”にもいろいろある。誰かと会話することもその一つだろう」

    フェルスタッペンとメルセデス――2026年の可能性は未だ霧の中だが、ヴォルフの発言は、両者の接触が完全に途絶えているわけではないことを強く示唆している。

  • マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGP初日「課題はアンダーステア」

    マックス・フェルスタッペン F1オーストリアGP初日「課題はアンダーステア」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、F1オーストリアGP初日に午前のフリー走行1回目(FP1)で2番手、午後のフリー走行2回目(FP2)で3番手と、堅実なパフォーマンスを見せた。

    フェルスタッペンは、FP1では1分05秒607、FP2では1分04秒898を記録。特に午後のセッションでは、使用済みのソフトタイヤにもかかわらずマクラーレン勢に次ぐタイムを叩き出しており、予選に向けてさらなる改善の余地を感じさせる内容となった。

    「全体的に今日はかなりシンプルな一日だったし、大きな問題はなかった」とフェルスタッペンは語った。

    「ショートランでもロングランでも、少しアンダーステアが強すぎた。明日に向けてそこを解消しなければいけない」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング F1 オーストリアグランプリ

    また、今週末は通常のレースエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼが不在となっており、代わってサイモン・レニーがその役割を担っている。フェルスタッペンはその適応についても前向きなコメントを残した。

    「今日はサイモンとの作業が本当にうまくいった。彼とはガレージの反対側にいた頃から長い付き合いがあるし、シミュレーターでも一緒に仕事をしてきた。彼は経験豊富でストレートなタイプだから、今日はとても良かったよ」