カテゴリー: トヨタ

  • トヨタ、3・4番手グリッドからル・マン24時間の決勝レースへ

    トヨタ、3・4番手グリッドからル・マン24時間の決勝レースへ

    6月16日(木)にル・マン24時間レースの公式予選第2・3回目が行われた。しかし、両セッション共に断続的な強い雨に見舞われ、ほとんどの車両が前日の公式予選1回目のタイムを更新出来ないまま予選を終えた。

    トヨタの2台のTS050 HYBRIDは、公式予選1回目にマークしたタイムにより、3・4番手グリッドから24時間の決勝レースへとスタートを切ることとなった。

    第84回ル・マン24時間レースの予選2日目、サルト・サーキットは朝から不順な天候に見舞われた。夜に入って一時的に雨脚が強くなり、公式予選第3回目のセッションが約1時間に渡って中断されたにもかかわらず、押し寄せた多くの観客は深夜までサルト・サーキットに留まった。

    公式予選2回目は午後7時から2時間、最終の公式予選3回目は午後10時から2時間に渡って行われた。しかし、予選3回目が始まって15分ほど経過したころ雨脚が強くなり、走行に支障が出るほどになった。主催者のACOは赤旗を提示してセッションは中断され、夜のサーキットには静寂が訪れた。

    天候が回復したのは午後11時を過ぎてから。ほとんどのクルマが再びコースに飛び出して行ったが、コースは雨で濡れ、更に幾つかのコーナーでは、霧で視界が遮られる程だった。とてもタイムアタックをする状況ではなく、各車はレースに向けての最後の確認作業に終始した。2台のTS050 HYBRIDは濡れた路面でミシュラン・ウエットタイヤの手応えを確かめるために走行を続け、最後には#6号車をドライブする小林可夢偉がこのセッションのトップタイムを出して気を吐いた。

    深夜0時に2日間に渡って行われた予選が終了、公式予選1回目に記録されたタイムが公式な予選結果となった。ポールポジションは3分19秒733のタイムを記録したポルシェ#2号車の手に渡った。

    TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDも、公式予選1回目で記録したタイムが予選タイムとして正式に記録された。#6号車はステファン・サラザンが記録した3分20秒737、#5号車がアンソニー・デビッドソンによって記録された3分21秒903で、それぞれ3番手、4番手のグリッドを獲得するに十分なタイムだった。

    2日間に渡る公式練習走行、公式予選を終え、TOYOTA GAZOO Racingは自信を持って決勝レースを迎える準備を整えた。レースは6月18日(土)午後3時(日本時間午後10時)に24時間の長い戦いの火蓋を切る。

    TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    公式予選2回目:2番手 (3分24秒399), 24周
    公式予選3回目:3番手 (3分51秒693), 13周
    グリッド: 4番手 (3分21秒903)

    TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    公式予選2回目:4番手 (3分25秒899), 22周
    公式予選3回目:1番手 (3分50秒934), 14周
    グリッド: 3番手 (3分20秒737)

    中嶋一貴:
    めまぐるしく変わる路面コンディションで、とても難しい一日でした。特に私がドライブしていた時は強い雨に見舞われ、コース上の水が非常に多い状況でした。視界も悪く、とても難しいコンディションでした。しかし、今日は決勝レースに向けて有意義な経験となり、いかなる状況においても対応出来ることが確認出来ました。良いレースが出来ると思います。

    アンソニー・デビッドソン:
    私自身充分な準備が出来ていなかったウェットコンディションでの走行を経験出来、有意義なセッションでした。TS050 HYBRIDは雨の中でも状態がとても良く、いかなるコンディションでも充分に戦えると思います。完璧なレースカーを仕上げようと思うと、いくら時間があっても足りませんが、どのような天候でも満足いく準備が出来たと思います。

    セバスチャン・ブエミ:
    予選が終わった今、3番手、4番手からのスタートという結果には満足しています。ウェット及びドライでのセッティングも詰めることが出来、更に準備は整いました。決勝レースは長いので、ミス無く最後まで走り切ることが重要です。これから今日得られたデータを解析し大一番に臨みます。それはシーズンの中でも最も重要な準備となるでしょう。

    小林可夢偉:
    完全なウェットコンディションでTS050 HYBRIDをドライブするのは全く初めてで、それだけに、とても有意義な経験でした。ウェットコンディションでのドライブについて多くを学び、更にトップタイムを記録することが出来、満足しています。チームの準備は非常に順調で、決勝レースが楽しみです。3番手グリッドから、24時間の戦いへ向け良いスタートが切れればと思っています。

    ステファン・サラザン:
    このような悪天候でも応援してくれたファンに感謝します。降雨で我々にとっては複雑な一日でしたが、難しいコンディションでテストしたことで良いバランスを見出し、決勝レースへ向けた準備をしっかり整えることが出来ました。我々のTS050 HYBRIDは充分に速く、勝利を争うためにプッシュ出来ると感じています。前戦スパでのレースで見せた速さの実績もあり、我々は上位争いが出来ると予想しています。

    マイク・コンウェイ:
    とても荒れたコンディションでした。とはいえ、それは悪いことではありませんでした。ウェット下の、様々なコンディションでどのタイヤを選択するかなど、変化する天候下でのデータを得ることが出来ました。決勝レース中も雨の予報が出されており、いかなる状況においても準備をしておく必要があります。ドライバー全員がTS050 HYBRIDのバランスには満足しており、2列目からのスタートで良い戦いが出来るでしょう。

    関連:ル・マン24時間レース 2016:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • トヨタ、予選1回目は3・4番手 / ル・マン24時間レース

    トヨタ、予選1回目は3・4番手 / ル・マン24時間レース

    6月15日(水)、第84回ル・マン24時間レースへ向けた走行が開始され、公式練習走行と予選第1回目が行われた。TOYOTA GAZOO Racingは概ね順調な一日を過ごし、2台のTS050 HYBRIDは予選1回目に暫定3,4番手となった。

    午後4時から4時間にわたって行われた公式練習走行では、セッション中、降雨に見舞われ、変化する路面コンディションにおいて様々なタイプのタイヤについて有意義なデータを収集。決勝レースへの準備として主に空力とサスペンションのセットアップの微調整に作業を費やした。

    順調に進行した公式練習走行であったが、終盤、#6号車のサラザンがバリアに接触したことで早めに終了することとなってしまった。このアクシデントにより車体前部にダメージを負ったが、ピットクルーのハードワークにより、2時間後の予選開始までには修復され、無事に予選1回目を迎えることが出来た。

    夜の帳に包まれた始めた午後10時から2時間の予選1回目は、雨に見舞われることも無くドライコンディションで行われた。1周13.629kmのサルト・サーキットを60台もの車両が同時にグリッドを争って走行するセッションでは、常にコース上は車両で混雑する状況だった。

    しかし、TS050 HYBRIDはその高いポテンシャルを示し、トヨタが2012年にル・マンに復帰して以来の最速タイムを刻み、 #6号車が予選セッション開始早々にサラザンのタイムアタックで暫定3番手タイムをマーク。#5号車が4番手でこれに続いた。

    6月5日(日)に行われたテストデーでは、TS050 HYBRIDは2015年に比べて進歩を示したが、予選1回目でも、昨年に比べ燃料消費量が約10%削減されたにもかかわらず、昨年の予選ベストタイムよりも2.806秒速いタイムであった。

    予選は明日16日(木)も2回目、3回目が各々2時間ずつ(午後7時と午後10時)行われ、決勝レースのスターティンググリッドは、3回の予選における1周の最速タイムで決定される。

    TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    公式練習:5番手 (3分24秒031), 40周
    予選第1回目:4番手 (3分21秒903), 27周

    TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    公式練習:4番手 (3分23秒158), 42周
    予選第1回目:3番手 (3分20秒737), 30周

    中嶋一貴:
    どちらのセッションも順調だったと思います。昼間の公式練習走行ではロングランで良いペースを刻むことが出来ました。夜の予選ではコース上の混雑が酷く、タイムだけでは判断が難しいセッションでした。今日得られた全てのデータを分析し、改良出来る点を見出したいと思っていますが、全体的には今回のTS050 HYBRIDの状態には満足しています。

    アンソニー・デビッドソン:
    今回のTS050 HYBRIDはとても力強く感じられました。予選でのアタックはクリアラップが取れなかったので、理想のタイムではありませんでした。しかし重要なのは決勝です。今回持ち込んだ2種類のタイヤコンパウンドのどちらでも車両のバランスは良く、決勝レースはとても期待が持てると思います。

    セバスチャン・ブエミ:
    昨年よりもとても良い状況です。充分な準備を整えることが出来、今日の内容には満足しています。ただ、セットアップの改良には限界がなく、決勝レースを力強く戦えるよう更に明日もハードワークを続けたいと思います。

    小林可夢偉:
    チームの懸命な努力のおかげで車両はずっと改善されました。今日収集出来た多くのデータは、決勝レースへ向けて役に立ってくれるはずです。私自身は非常に混雑していた夜のセッションでロングランを担当しましたが、今日一日の内容にはとても満足しています。

    ステファン・サラザン:
    公式練習中の私のミスもあって、夜の予選セッションはどうなるかと思いましたが、素晴らしい作業で予選までにTS050 HYBRIDを修復してくれたメカニックに本当に感謝しています。タイムをロスすることなくアタック出来たのは彼らのおかげです。決勝レースへ向け、TS050 HYBRIDの仕上がりはとても順調と言えます。まだ微調整の余地はあるかも知れませんが、それも僅かと言っていいと思います。

    マイク・コンウェイ:
    ステファンがクリアラップで好タイムをマークし、トップ3に入れたことは嬉しく思います。TS050 HYBRIDのバランスは良く、順調だと感じています。とはいえまだ細かいところで修正すべき箇所も残っています。ベストな決勝レースでのセットアップを見出すべく、明日木曜日の走行セッションを最大限に活かしたいと思っています。

  • トヨタ、ル・マン24時レースのパブルックビューイングをメガウェブで開催

    トヨタ、ル・マン24時レースのパブルックビューイングをメガウェブで開催

    トヨタは、6月18日(土)・19日(日)にル・マン24時間レースのスタート&ゴールを応援する『 J SPORTS presents ル・マン24時間レース パブリックビューイングin MEGA WEB 』をMEGA WEB(メガウェブ)で開催する。

    今回のイベントは、ル・マン24時間レースをパブリックビューイングし、ファンと一緒にトヨタGを応援しようと企画。 90インチをはじめ数台のモニターを設置し、レースのスタートとゴールをリアルタイムで観戦する。

    ゲストには木下隆之選手(18日のみ)、梅原康之氏(19日のみ)、チャンプ☆FUJITA氏、今井優杏氏、MCには中村義昭氏を迎え、レースの実況や見どころを解説する。

    また、ダイジェスト映像放映やトークショー、抽選会も行うほか、各日先着100名にWECやトヨタGAZOOレーシングのオリジナルグッズを進呈。10月14日〜16日にWEC第7戦富士6時間耐久レースが行われる「富士スピードウェイ」の特設ブースも開設し、チケット販売等も行う。

    J SPORTS presents ル・マン24時間レース パブリックビューイングin MEGA WEB

    ■日時:6月18日(土) 21:00〜23:00、6月19日(日) 20:30〜22:45
    ■場所:MEGA WEB トヨタ シティショウケース2階 ワクドキゾーン
    ■入場:無 料
    ■共催:富士スピードウェイ株式会社、株式会社アムラックストヨタ
    ■協力:J SPORTS

    イベントスケジュール
    ■6月18日(土)
    17:00〜 整理券配布
    20:30〜 開場
    21:00〜 イベント開始
    22:00〜 レーススタート
    23:00  イベント終了
    ■6月19日(日)
    16:00〜 自由席にて放映開始
    17:00〜 整理券配布
    20:00〜 開場
    20:30〜 イベント開始
    22:00〜 レースゴール、抽選会
    22:45  イベント終了

  • トヨタ、ル・マン24時間レース応援番組を「LINE LIVE」で配信

    トヨタ、ル・マン24時間レース応援番組を「LINE LIVE」で配信

    TOYOTA GAZOO Racingは、2016年6月18日(土)から19日(日)にかけて開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)第3戦ル・マン24時間レース決勝応援ライブ番組を無料視聴アプリ 「LINE LIVE」で配信することを発表した。

    配信番組のタイトルは 『トヨタよ、敗者のままでいいのか。〜ル・マン24時間レース応援番組〜』で、スタート特番 (約1時間を生中継)、中間特番、ゴール特番他、ダイジェスト映像の配信を行う。

    ■トヨタ自動車公式アカウント「TOYOTOWN」を通じて配信
    『トヨタよ、敗者のままでいいのか。〜ル・マン24時間レース応援番組〜』は、トヨタ自動車の公式LINEアカウント 「TOYOTOWN」、LINE APP内およびLINE LIVE APP内のTOYOTOWN公式アカウントを通じて、世界3大レースの1つであり、FIA世界耐久選手権(WEC)の花形である「ル・マン24時間レース」の模様をお届けする。

    1985年の初参戦以来、18度目となるこの世界最高峰のレースでは、5度の表彰台獲得、4回の2位フィニッシュという結果を挙げながらも、まだ優勝をはたせていないTOYOTA GAZOO Racingの「ル・マン24時間レース」に懸ける意気込みなどを参戦車両、ドライバーなど、それぞれの視点で紹介していく。また、「未来のクルマ開発の最前線」とも言われるFIA世界耐久選手権(WEC)に参加する意義についても紹介していく。

    ■レースだけではない、クルマに関する様々なコンテンツを配信
    その他番組では、より多くのユーザーが「クルマ」に興味を持って参加してもらえるコンテンツを展開する。中嶋一貴選手、小林可夢偉選手のサイン入りグッズなどが当たるクイズコンテンツ キーワードクイズ」や WECクイズ」、未来のクルマの姿と、クルマの魅力について語り尽くすトークコンテンツなども配信する。

    「LINE LIVE」配信番組概要

    番組タイトル 『トヨタよ、敗者のままでいいのか。〜ル・マン24時間レース応援番組〜』
    配信日時
    (日本時間)
    【スタート特番】2016年6月18日(土)21:30〜23:35
    【中間特番】 2016年6月19日(日)12:00〜14:00
    【ゴール特番】 2016年6月19日(日)21:00〜23:30
    ※他、6月19日(日)1:00、3:00、5:00、7:00、17:30、19:00の6回、各15分のレースダイジェストを配信
    出演者 (解説)関谷正徳、(メインMC)DJ TARO、(実況)サッシャ・實方一世 他
    配信内容 ・レース中継映像(スタート時1時間)
    ・レースダイジェスト映像
    ・ゲストトークショー 「激論・クルマの未来」、 激論・若者とクルマ」
    ・クイズコンテンツ キーワードクイズ」、 WECクイズ」
    視聴方法 1. App Store/Androidマーケットより LINE LIVEアプリ」をダウンロード
    2. LINE LIVEアプリ内のメニューからチャンネルを選択
    3. チャンネル内のプロモーションにあるTOYOTOWNのアカウントをフォロー
    4. 放送時間になるとLINE LIVEアプリのホーム画面よりご視聴頂けます
    ※iOSやAndroidのスマートフォンやタブレットでご視聴頂けます。
    ※トヨタ自動車公式アカウント TOYOTOWN」でもご覧いただくことができます。
  • トヨタ:恒例の市内公開車検でル・マンウィーク開幕

    トヨタ:恒例の市内公開車検でル・マンウィーク開幕

    FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦ル・マン24時間レースは、6月12日(日)より2日間にわたる恒例の公開車検がル・マン市内の特設会場で行われ、いよいよレースウィークが開幕した。

    参戦するレースカーとドライバーを間近に見られる機会でもあり、生憎の小雨模様にも関わらず、車検会場となったリパブリック広場には、多くのレースファンが集まった。

    TOYOTA GAZOO Racingは2台のTS050 HYBRIDをファンの前で披露。6名のドライバーが記念撮影に臨み、レースでの健闘を誓った。

    2016年 ル・マン24時間 レーススケジュール

    日付 セッション 開始時間
    (現地時間)
    終了時間
    (現地時間)
    開始時間
    (日本時間)
    終了時間
    (日本時間)
    6月15日(水) 公式練習 16:00 20:00 23:00 16日(木) 3:00
    予選1回目 22:00 24:00:00 16日(木) 5:00 16日(木) 7:00
    6月16日(木) 予選2回目 19:00 21:00 17日(金) 2:00 17日(金) 4:00
    予選3回目 22:00 24:00:00 17日(金) 5:00 17日(金) 7:00
    6月18日(土) ウォームアップ 9:00 9:45 16:00 16:45
    決勝レース 15:00 19日(日) 15:00 22:00 19日(日) 22:00
  • 小林可夢偉 「トヨタはル・マンで勝利を目指して挑戦できる」

    小林可夢偉 「トヨタはル・マンで勝利を目指して挑戦できる」

    小林可夢偉が、トヨタのドライバーとして参戦するル・マン24時間レースについて語った。

    6月5日に行われたテストデイでは、小林可夢偉のドライブするTS050 HYBRID #6号車は6番手タイムで終えている。

    「僕にとってTS050 HYBRIDでの初めてのル・マンの経験となりましたが、順調でした」と小林可夢偉は振り返る。

    「車両のセッティングを進め、多くの周回をこなすことが出来ました。今日の目的は多くのデータを収集すること、特にローダウンフォース空力パッケージでのデータ収集でした。良い一日でしたし、私にとっても良い感触でレースウィークに臨めそうです」

    「トヨタドライバーとして初めてのル・マン24時間レース参戦を楽しんでおり、ここにいられて本当に嬉しいです。

    「我々たちは皆このイベントを楽しんでおり、シーズン初頭から楽しみにして来ました。初めてこのコースを走った時には驚きました。レイアウトは素晴らしく、他の公道コースと比較しても路面状況もグリップも良好でした」

    「ル・マン24時間レースは確かに世界有数のレースであり、そこで戦えることを誇りに思います。世界には多くのレースがあり、僕は多くのコースでレースを戦って来ました。しかし、その中でもル・マンは特別です」

    「このレースで、日本人ドライバーとして、日本のチームで勝てれば最高だと思います。特に、私にとってはトヨタでの初のル・マンです。ライバルとは僅差であり、勝利を目指して挑戦出来ると考えています」

    関連:ル・マン24時間レース 2016:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • トヨタ:WEC第3戦 ル・マン24時間 プレビュー

    トヨタ:WEC第3戦 ル・マン24時間 プレビュー

    トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)シリーズ最大の注目イベントとも言える第84回ル・マン24時間レースに挑む。

    今回がトヨタにとって、初挑戦の1985年以来、18度目のル・マン挑戦。この間には5度の表彰台獲得、4回の2位フィニッシュという結果を得ている。

    今年のル・マン24時間レースは、2台のTS050 HYBRIDで挑む。

    #5号車は2014年のWEC世界チャンピオンであるアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミに中嶋一貴を加えた布陣。中嶋は2年前のル・マン24時間レースでポールポジションを獲得している。#6号車はル・マンで3度のポールポジション獲得経験を持つステファン・サラザンに、マイク・コンウェイと小林可夢偉が組む。

    昨年のル・マンで6位と8位に終わったTS040 HYBRIDから大幅な改良が行われ、1000Psの最大出力を発揮するTS050 HYBRIDは、ル・マンに向けた最適化が施され、過去の勝者でもあるアウディ、ポルシェ勢に挑む。

    パワーユニットはトヨタ東富士研究所で開発され、最高の効率とパワーを発揮する2.4リッター直噴V6ツインターボエンジンと8MJに対応したハイパワー型リチウムイオンバッテリー方式のハイブリッドシステムとの組み合わせとなった。

    そのパワーユニットの開発と並行して、2016年シーズンへ向けた新たなシャシーがドイツ・ケルンのTMGで開発された。ほぼ全ての部品が新設計であり、重量、パフォーマンスの両面で最適化を図った。ル・マン24時間レースで登場する低ドラッグ仕様の空力パッケージは、6月5日(日)にサルト・サーキットで行われたテストデーで好感触を得ている。

    前戦スパ6時間レースでは、エンジントラブルに見舞われ戦列を去るまで、勝利を狙える位置でのレースを続けていた。スパのレース後にデータを解析した結果、トラブル原因はスパ特有の、オー・ルージュコーナーでの路面への車体底付きに起因するものと判明した。この経験と反省を活かし、スパで見せた速さを自信に、ル・マン初勝利を目指す。

    6月5日(日)に行われた公式テストデーの結果では、接近したバトルへの期待を高めた。規則により燃料消費量が約10%削減された中、TS050 HYBRIDがこの日にマークしたベストタイムは、昨年のテストデーでのタイムを2.124秒も上回るものであり、また、2台のTS050 HYBRIDはトータルで179周、2440kmを走破し、信頼性の高さも示した。

    ル・マン24時間レースにおいては、パフォーマンスと同様に耐久性も重要な要素となる。実際、レースウィーク開始から、チェッカーフラッグまで、約35時間もの走行をこなすこととなる。

    走行セッションは、6月15日(水)午後4時(日本時間午後11時)から4時間の公式練習走行で始まり、同日午後10時(同翌午前5時)から2時間の公式予選1回目が行われる。16日(木)には、午後7時と午後10時(同翌午前2時、5時)から公式予選2回目、3回目が、それぞれ2時間ずつ行われ、3回の公式予選で記録された、1周の最速タイムで決勝レースのスターティンググリッドが決定される。

    17日(金)はル・マン旧市街地で伝統のドライバーズパレードが行われ、ファンにとってはレース前にドライバーを間近に見られるチャンスとなる。18日(土)は午前9時(同午後4時)から45分間のウォームアップ走行を経て、午後3時(同午後10時)に24時間レースのスタートが切られる。

    佐藤俊男 TOYOTA GAZOO Racingチーム代表
    ル・マンは我々にとって1年のハイライトであり、シーズン前からこのレースに焦点を当てて全力で準備を続けて来ました。前戦スパ6時間レースでは高いポテンシャルを確認することが出来ましたので、ル・マンに向けて特別に開発してきたTS050 HYBRIDが、今回、どのようなパフォーマンスを発揮してくれるか、とても楽しみにしています。しかし、ル・マンは車両の性能だけでなく、ドライバーを含めたチーム全員の総合力が求められるレースです。困難な状況においてもミス無くベストなパフォーマンスを引き出すことが重要であり、それが結果に繋がります。勿論、全てのLMP1-Hマニュファクチャラーがそうであるように、我々にとっても最終目標は優勝であり、その戦いに向けた準備は整っています。長い戦いの後に来るゴールを見据え、常に的確な判断と最大限の集中力をもって24時間を戦い抜きます。

    中嶋一貴(TS050 HYBRID #5号車)
    ル・マンはいつも感動的なイベントです。2012年に初めてレースに参加した時のことを思い出します。そのスケールと雰囲気、特にレーススタート直前は信じられないほどエキサイティングでした。これまでのモータースポーツでは経験したことのない思いを感じました。テレビでル・マンを見た記憶は、特に1998年と1999年のトヨタTS020でのレースが思い出されます。それだけにル・マンでの経験は常に特別なものなのです。コースもとても楽しめるもので、ドライバーにとっては真のチャレンジです。最高速に達する長いユーノディエール・ストレートや、多くの高速コーナーは本当に運転していて楽しいです。私の準備は整っており、レースウィークを迎えるのがとても楽しみです。

    アンソニー・デビッドソン(TS050 HYBRID #5号車)
    今年もレースウィークが始まるのが待ち切れません。ル・マンは全てのドライバーが勝利を望むレースであり、我々もそのために冬の間からハードなテストをこなして来ました。このような特別なイベントで、幸運にも2度表彰台に上がることが出来たのは忘れられない経験です。ル・マンは我々のTS050 HYBRID #5号車にとって新たなシーズンのスタートとしての挑戦と言っても良いでしょう。特に前戦スパはトラブルに見舞われるまで勝利を目前にしていました。それだけにル・マンへ向けて決意は更に強まります。我々のシーズンの転換点として、ル・マンはまたとない舞台です。

    セバスチャン・ブエミ(TS050 HYBRID #5号車)
    ル・マンへの挑戦には毎回気分が高まります。コースは素晴らしく、レースウィークは常に素晴らしいことばかりです。残念ながらこのイベントは年に一度しかないので、その雰囲気を充分に楽しみたいと思っています。テストデーでのTS050 HYBRIDには好感触を得ました。前戦スパでも上位を争えることを示せましたし、昨年に比べて大きな進化を遂げており、今年は良い戦いが出来ると思います。まだ練習走行や公式予選でTS050 HYBRIDの全ての性能を引き出すためにやるべきことはありますが、ここまでの印象は良好です。

    小林可夢偉(TS050 HYBRID #6号車)
    我々は皆このイベントを楽しんでおり、シーズン初頭から楽しみにして来ました。初めてこのコースを走った時には驚きました。レイアウトは素晴らしく、他の公道コースと比較しても路面状況もグリップも良好でした。ル・マン24時間レースは確かに世界有数のレースであり、そこで戦えることを誇りに思います。世界には多くのレースがあり、私は多くのコースでレースを戦って来ました。しかし、その中でもル・マンは特別です。このレースで、日本人ドライバーとして、日本のチームで勝てれば最高だと思います。特に、私にとってはトヨタでの初のル・マンです。ライバルとは僅差であり、勝利を目指して挑戦出来ると考えています。

    ステファン・サラザン(TS050 HYBRID #6号車)
    ル・マンは特別なコースで行われる特別なイベントです。多くの歴史を持つシーズン最長のコースであり、ここを走るのは特にフランス人ドライバーにとっては素晴らしいことです。ル・マンで良いレースを戦うためにこの1年ずっと働いて来ました。これまでに30時間にわたる耐久テストを何度もこなして来ており、レースへの準備は出来ています。今年我々はチャレンジャーですが、多分良い位置に付けられるはずです。我々はTS050 HYBRIDと共に大きな進歩を遂げており、前戦スパでレースをリードし、勝利を争ったことでその競争力を示しました。今年のル・マンはエキサイティングなレースになると思いますし、戦える自信があります。

    マイク・コンウェイ(TS050 HYBRID #6号車)
    今年、我々は大きな期待を抱いてル・マンに挑戦したいと思っています。このレースでは様々なドラマが起こり、結果を予測するのがとても困難です。毎年初頭から焦点を合わせて準備していますが、その時はあっという間にやって来ます。今年も多くの不確定要素がある一方、我々がどの位置に付けているのかをしっかり認識したいと願います。これまで、我々は数千kmにわたるテストをこなして来ましたが、公式練習でのロングスティントや、公式予選での全開走行を行うまでは、真の競争力を測ることは出来ません。全てのLMP1-Hクラスのライバル達が昨年に比べ、本当に大きな進化を遂げています。その差が小さいことは分かっており、真の実力はまもなく明らかになるでしょう。

    関連:ル・マン24時間レース 2016:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • トヨタ、TS050 HYBRIDでの初のル・マンのフルコーステストで手応え

    トヨタ、TS050 HYBRIDでの初のル・マンのフルコーステストで手応え

    FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦ル・マン24時間レースのレースウィークを前に、通常は公道として利用されている特設コースを使用してのテストデーが6月5日(日)に行われた。

    TOYOTA GAZOO Racingは今季デビューとなったTS050 HYBRIDにとって初めて走るル・マンのフルコースで8時間にわたるテストをこなし、レースに向けて貴重なデータを収集した。

    中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミの駆るTS050 HYBRID #5号車はトップから1.822秒差の3分23秒197でテストデーでは総合5番手。小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの3名がドライブする#6号車は6番手のタイムをマークした。

    約1年にわたる、ドイツ・ケルンのTMGとトヨタ東富士研究所での努力の積み重ねにより生み出されたTS050 HYBRIDは、新たに2.4リッター直噴ツインターボエンジンと、8MJに対応したバッテリー方式のハイブリッドシステムを採用、無念の結果に終わった2015年のル・マン24時間レースの直後から改良を続け、この日のテストで手応えを得た。

    2台のTS050 HYBRIDは規則により昨年に比べ燃料消費量を約10%低減されたにも関わらず、昨年のベストタイムを2.124秒も上回って見せた。

    また、2台はトータルで179周、2440kmを走破し、耐久性の面でも高い能力を示した。#6号車はこの日LMP1カーの中で最も多い周回をこなした。

    TS050 HYBRIDの開発においては、チームのアドバイザー兼アンバサダーのアレックス・ブルツが、2度のル・マン勝利の経験を活かし、既に今季も数回のテストに参加している。今回のテストでも#6号車で5周をこなした。

    ル・マン24時間レースが行われるサルト・サーキットのほとんどは通常、公道として使用されており、この日行われた2度の4時間にわたるテストセッションは、レースウィークの6月15日(水)に練習走行が開始されるまで、唯一フルコースを走行出来るチャンスとなる。

    この日のテストは、ル・マン24時間レースに向けて開発してきたローダウンフォース仕様での初走行であり、その競合力を見極める意味でもチームにとって非常に重要な機会となった。

    この新しいパッケージは空気抵抗を低減して設計されており、ブレーキング時に充電された8MJのエネルギーによるハイブリッド・ブーストは最高速を更に向上させるものとなる。

    TS050 HYBRID #5号車:
    (中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    テストセッション第1回目: 5番手 (3分23秒197), 40周
    テストセッション第2回目: 6番手 (3分25秒324), 42周

    中嶋一貴:
    再びここを走ることが出来て嬉しいですし、楽しめました。良い一日となり、天候もドライのまま推移してくれたことで、多くの周回を走ることが出来ました。午後にはロングランを担当し、タイヤ選択などで有用な多くのデータを得られました。セットアップも着々と進歩しており、今日望んでいた全ての作業はこなせました。パフォーマンス面でも、チーム全員の努力のおかげで昨年に比べ大きな向上が見られ、順調だと思います。

    アンソニー・デビッドソン:
    ル・マンに戻って来てTS050 HYBRIDをドライブ出来て喜んでいます。昨年の車両よりも大きな進化を遂げていることを感じられました。バランスも良く、ストレートスピードが重要なこのサーキットにおける8MJのハイブリッド・ブーストは素晴らしいものでした。しかし、車両安定性や高速コーナーの挙動など、更なるバランス向上のために作業を続けます。勿論まだやるべきことはありますが、今日一日のテストでこなせた内容については満足しています。

    セバスチャン・ブエミ:
    今日は多くの周回をこなして貴重なデータを得られましたが、忙しい一日でした。これから得られたデータを解析し、決勝レースへ向け、さらに改良を進めていきます。我々は常に速さを望んでおり、まだ満足してはいられません。しかし、手応えはあり、今日の結果には満足しています。TS050 HYBRIDはル・マンにおいての感触は良く、レースウィークに再び走るのが楽しみです。

    TS050 HYBRID #6号車:
    (小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    テストセッション第1回目: 6番手 (3分23秒721), 54周
    テストセッション第2回目: 5番手 (3分24秒182), 43周

    小林可夢偉:
    私にとってTS050 HYBRIDでの初めてのル・マンの経験となりましたが、順調でした。車両のセッティングを進め、多くの周回をこなすことが出来ました。今日の目的は多くのデータを収集すること、特にローダウンフォース空力パッケージでのデータ収集でした。良い一日でしたし、私にとっても良い感触でレースウィークに臨めそうです。トヨタドライバーとして初めてのル・マン24時間レース参戦を楽しんでおり、ここにいられて本当に嬉しいです。

    ステファン・サラザン:
    チームが今年のル・マンに向けて大変な努力を続けてきたお陰で、我々はTS050 HYBRIDで大きな進歩を遂げることが出来ました。このハイブリッド車両でこのコースを走る経験が出来るのは大変な喜びです。我々にとっては良い一日でした。セットアップ面で多くの作業をこなし、レースに強く、バランスの良い、狙った通りの車両に仕上げることが出来ました。レースへ向けてはセットアップの改善などまだやるべきことがありますが、今年は24時間を上位で争うことが出来ると確信しています。

    マイク・コンウェイ:
    皆がこの数週間、どれだけの努力をして来たかを知っているだけに、このテストのために車両を準備してくれたチームに感謝しています。いつもはテストが出来ないこのコースで、非常に多くの周回をこなせて良かったです。TS050 HYBRIDのバランスには満足しています。あまりクリアラップが取れなかったことと、更なるバランスの向上に集中していたので、ラップタイムはあまり気にしていません。我々は燃料の少ない状態や新しいタイヤでのアタックを試していませんし、タイムについてはまだ向上の余地があるでしょう。

    アレックス・ブルツ(チームアドバイザー兼アンバサダー):
    このル・マンのコースで再びコックピットに戻ることが出来て素晴らしい気分です。冬の間のテストでもたびたびテストを担当していたので車両には慣れています。引退したレーシングドライバーとして、この素晴らしいLMP1ハイブリッド・プロトタイプカーを再びル・マンでドライブ出来るチャンスを得られたということで、私にとっては最高の一日になり、楽しみました。しかし勿論、チームへのフィードバックを行いました。我々のテストは予定通り全てが順調に終わりました。

    関連:ル・マン24時間レース 2016:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • トヨタ:スーパーフォーミュラ 2016年 第2戦 岡山 プレビュー

    トヨタ:スーパーフォーミュラ 2016年 第2戦 岡山 プレビュー

    5月28日(土)、29日(日)の両日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで、全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦が開催される。

    SUPER GTでは毎年開幕戦が行われている岡山国際サーキットだが、国内トップフォーミュラでは昨年7年ぶりに行われ、今季、スーパーフォーミュラとして2度目の開催となる。

    約一ヶ月前に行われた開幕戦鈴鹿では、予選中の赤旗中断により大波乱のグリッドとなり、2番手からスタートした国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が2位表彰台フィニッシュを果たした。

    しかし、トヨタ勢は勝利を逃すと共に、予選で下位に沈んだ多くの有力ドライバーにとっては不満の残るレースとなった。第2戦となる今大会岡山は、昨年トヨタ勢が後続を大きく引き離しての1-2フィニッシュを果たしたコースであり、巻き返しを目指す。

    スーパーフォーミュラでは最も1周が短いテクニカルコース

    1周は3.703kmとスーパーフォーミュラのシリーズ戦が開催されるサーキットでは最も短いが、高速コーナーからバックストレートにかけての前半部分と、テクニカルな中低速コーナーが続く後半部分という性格の違うレイアウトを併せ持つ、非常にテクニカルなコース。毎年SUPER GTの他、F3も開催されており、過去にはF1が行われたこともある。

    観戦エリアからコースまでの距離が短いことでも知られている。それだけにレース当日は多くのファンが迫力ある走行&バトルシーンに釘付けとなることも多く、現地観戦派のモータースポーツファンに人気の高いサーキットだ。

    昨季ポール・トゥ・ウィンの石浦による防衛なるか
    僅差の争いとなること必至の予選にも注目

    昨年、7年ぶりのトップフォーミュラ開催となった岡山大会では、石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が初のポールポジションから初優勝、昨年のシリーズチャンピオン獲得への足がかりとなった。また、スーパーフォーミュラ参戦2戦目の小林 可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)が終盤石浦を追い詰め、観客を沸かせた。

    岡山でのトップフォーミュラは久しぶりだったとは言え、SUPER GTで毎年開催されていることもあり、コースレイアウト自体は習熟しているドライバーが多い。また、今年春にもスーパーフォーミュラのテストが2日間にわたって行われているため、今大会も予選からハイレベルな激戦が繰り広げられるだろう。

    岡山は追い抜きの難しいコースで予選の重要性も高い。1周が短いため、全車がアタックする予選Q1でのアタックのタイミングも難しくなる。今季より使用するタイヤのメーカーが変わったことが影響したか、開幕戦は予選から大波乱の展開となった。元々非常に僅差で争われているスーパーフォーミュラだけに、タイヤの特性をいち早くつかんでアドバンテージを得ることが抜け出すポイントとなるかも知れない。

    シーズン前のテストでは、ドライだった1日目にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が2番手、中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が3番手タイムをマーク。2日目はウェットから乾いていく路面の中で中嶋一貴がトップ、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)、オリベイラ、小林と続き、実力派ドライバーが順当なポジションにつけた。

    勿論、昨年ポール・トゥ・ウィンの石浦も好位置を狙ってくるだろう。また、開幕戦で2位に入った国本、決勝では不運なトラブルに見回れるも、スーパーフォーミュラデビュー戦ながら予選3番手につけた関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)の走りにも注目したい。

  • トヨタ、首位独走もトラブルで無念の2台戦線離脱 / WEC 第2戦

    トヨタ、首位独走もトラブルで無念の2台戦線離脱 / WEC 第2戦

    5月7日(土)スパ・フランコルシャン6時間レースの決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDは#5号車が4時間の時点で首位を独走していたものの、突然のエンジントラブルで脱落。#6号車も中盤のトラブルでリタイアに終わった。

    TOYOTA GAZOO Racingは、FIA世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースで、ほぼ手中にしていた勝利をトラブルで逸し、無念の結果で終えることとなった。

    シリーズのマニュファクチャラーズ選手権ポイントリーダーとして今大会に臨んだトヨタは、レース開始から4時間が経過した時点で首位を独走し、2014年以来となるスパ・フランコルシャン6時間レースでの優勝を目前にしていた。

    しかし、2台のTS050 HYBRIDは共にエンジントラブルに見舞われ、レースからの脱落を余儀なくされてしまった。中嶋一貴、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミが駆った#5号車は総合26位でレースを終えることとなったが、クラス7位完走で、マニュファクチャラーズ選手権において12ポイントを獲得した。小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#6号車はリタイアに終わった。

    トラブルに見舞われるまで、2台のTS050 HYBRIDは大幅にパフォーマンスが向上したことを証明する走りを見せ、#5号車は2位に1分以上の大差をつけて首位を快走、#6号車もレース序盤に見舞われたアクシデントの修復により周回遅れになりながらも3位を走行していた。

    次戦は6月18日(土)と19日(日)に行われるル・マン24爺間レース。25万人ものファンが集まる、世界で最も有名な耐久レースは、今年で84回目を数える。レースを前に、6月5日(日)にレースの舞台となる公道も使用されるサルト・サーキットで公式練習走行が行われる。

    佐藤俊男 チーム代表:
    週末を通じ性能面での向上を確認することが出来ましたが、レース結果は厳しいものとなりました。前戦シルバーストンと比較し明らかな向上を果たせたことに関して、ケルンのチームスタッフとトヨタ東富士研究所の努力に改めて感謝したいと思います。レース中盤を過ぎた時点まで安定して速いラップタイムを刻みながらトップを走行することが出来ましたが、残念なことに2台共エンジンにダメージを受けてしまいました。直ちに原因を究明し、次戦ル・マン24時間レースに向けて対策を講じたいと思います。

    TS050 HYBRID #5号車:
    (中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
    決勝レース: 26位 114周、ピットストップ 5回、グリッド:5番手
    最高ラップタイム:1分59秒740

    中嶋一貴:
    今日は難しい日となってしまいました。ダウンフォースレベルのセッティングも良く、タイヤ選定も、戦略も全て上手く行っていました。さらに、良いところを探せば、TS050 HYBRIDは非常に競争力が高いことが分かり、それを証明出来たことです。しかし、最後にこのような終わり方をするとは思いもしませんでした。本当に勝てるチャンスはあったと思います。残念としか言いようがありません。

    アンソニー・デビッドソン:
    序盤は良かっただけにとても悔しいです。今日こそは勝利をものに出来ると思っていました。しかし、これまでに経験したことのないトラブルですべてを失ってしまいました。テストでは十分な距離を走って来ましたが、初めてのトラブルでした。気持ちを切り換えてル・マン24時間レースを頑張ります。

    セバスチャン・ブエミ:
    満足とは言えませんが、納得しています。長時間にわたりレースをリードし、まさか、このような終わり方をするとは思っていませんでした。パフォーマンスについてはこの週末を通して満足の行くものでした。今は、ル・マンに向けて照準を合わせています。

    TS050 HYBRID #6号車:
    (小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    決勝レース: リタイア 87周、ピットストップ 6回、グリッド:3番手
    最高ラップタイム:2分00秒177

    小林可夢偉:
    残念ながら満足出来る結果には結びつきませんでした。良い走りは見せることが出来ただけに、とても残念なレースでした。しかし、TS050 HYBRIDの性能の高さは確認出来たので、ル・マンでは期待して下さい。

    ステファン・サラザン:
    これほど難しい日はありませんでした。TS050 HYBRIDは2台とも最高の性能を発揮出来ていたので、揃って表彰台に立てるはずでした。とても残念ですが、走行フィーリングは良い感じなのでル・マンに向けては期待が出来ます。

    マイク・コンウェイ:
    とても厳しいレースとなってしまいました。ミスを犯してLMP2のクルマに接触して、レースは苦しくなってしまいました。その後はとにかく、全力でプッシュして表彰台を狙っていました。多分、2台揃って表彰台は狙えたと思います。しかし、現実は厳しいものでした。戦略は悪くはなく、上手く行っていたと思います。