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  • トヨタ、WEC後半戦にハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを投入

    トヨタ、WEC後半戦にハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを投入

    トヨタは、2013年FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦サンパウロ6時間レースから、最新のハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを投入する。これまでは第3戦ル・マン24時間レースに目標を絞り、高い最高速度を誇るローダウンフォース仕様で戦って来た。

    長い直線を有するル・マンには、最高速重視のTS030 HYBRIDを持ち込んだが、期待通りに性能を活かせず2位に甘んじた。

    データ分析によると、高速直線区間は優位に立つものの、高速コーナーなどの区間でやや安定を欠き、十分な性能を発揮出来ず、また、最高速度に関しても改善の余地があることが見つかっている。

    こうした課題の解決に努め、さらにWEC後半5戦の行われるサーキットの特徴を分析した結果、ル・マンでの平均速度が240km/h近いのに対し、他のWECが戦われるサーキットでは、およそ180km/hということもあり、サンパウロからは最高速よりもダウンフォースを重視したハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを持ち込むことにした。

    そのために見直した個所は、前輪を覆うボディカウル(ホイールアーチ)を含む車両前面の形状、エンジンカバー形状、リアウイング形状と多岐にわたる。こうしたダウンフォース向上の改良を施した上で、十分なスピードを保持する策として、既に理想的な燃焼効率を達成している現行の3.4リットルV型8気筒自然吸気ガソリンエンジンも、再度見直しを図り、ル・マン24時間という長時間耐久走行レース用から6時間のスプリントレース用へと最適化している。また、使用可能な回生エネルギーを全て使い切れるように、モーターのアシスト能力を高める努力も施されている。

    一方、ドライバーが運転しやすいTS030 HYBRIDへの仕上げも忘れられてはいない。フル制動時や、コーナリング中に、アンダーステア/オーバーステア傾向にならない様に、コンピュータ制御の精度が上げられている。また、コーナーからの立ち上がりでフル加速(エンジン+モーター)をかけたときにも更にスムーズになるよう、ドライバビリティの向上が図られている。

    サンパウロ6時間レースは、昨年、トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDが記念すべきポール・トゥ・ウィンでのWEC初優勝を達成し、参戦6戦中3勝の快進撃を開始したレースでもある。

    今年は、ル・マン24時間で2位となり、WEC獲得ポイントの多い#8が参戦するが、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンの3名のドライバーは、このインテルラゴス・サーキットを他のレースカテゴリーでも経験済み。中でもサラザンは、2007年のアメリカン・ル・マンシリーズにおいて、この反時計回りのサーキットでLMP1カーでのレースを経験している。また、デビッドソンとブエミは、今月初旬、ドイツ東部のラウジッツリンク・サーキットで、2日間にわたるTS030 HYBRIDのアップデート確認テストに参加し、1,500km余りの走行をこなしたが、仕上がりは上々である。

    今年もトヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDは、最新のハイダウンフォース仕様で、WEC後半戦での連勝に挑戦する。

    木下美明 チーム代表:
    ル・マンからしばらく時間が経ったが、この間に我々は力を蓄え、更にダウンフォースを得るべく空力パッケージの見直しを行うと共に、エンジンや電子制御にも改良を加えており、高い戦闘力を示せると確信している。アウディへの挑戦がタフなものに違いないことは承知しているが、昨年初優勝を飾ったインテルラゴス(ブラジル・サンパウロ)では、我々の改良が力を発揮し、再び勝利を勝ち取れるよう、我々は猛烈にプッシュしていく。

    アンソニー・デビッドソン #8:
    TS030 HYBRIDは、ル・マンの時から大きく変わり、よりダウンフォースが高められたが、これはインテルラゴスのようなグリップ重視のショートトラックでは、非常に重要なことだ。ラウジッツリンクでのテストは上手くいった。長い休暇の後に再びTS030 HYBRIDに乗ること、そして新しいパッケージの感触が良いことがうれしい。サンパウロはこれまで多くのタイトル争いがここで決せられた素晴らしい場所だ。昨年、チームはここでWEC初優勝も果たし、我々にとっても思い入れのあるサーキットだ。今年もその成功を再現するのは大きなチャレンジだが、我々には出来るはずだ。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    TS030 HYBRIDでインテルラゴスを走ることに興奮を覚える。このサーキットで我々のハイブリッドシステムのパフォーマンスを経験できると思うと、じっとしていられない。ル・マンと比べ、インテルラゴスはかなり短いコースなので、周回遅れによるコース上の混雑がレースを左右する大きな要素となる。ここでは、我々のハイブリッドシステムによるアシストがまさにアドバンテージとなるだろう。ル・マンでの2位以降、まだ私は良い気分だし、初めてハイダウンフォース仕様を経験したラウジッツリンクでのテストも、ずっとポジティブなムードだった。これらの改良で我々はかなり前進していると思う。サンパウロで勝つのは容易ではないが、それが我々の目指すゴールだ。

    ステファン・サラザン #8:
    私はこれまでに、いくつかのレースカテゴリーでインテルラゴスを走ったことがあり、LMP1とLMP2で勝ったのは良い思い出だ。コースは平坦ではないし、長くてきついコーナーがあるが、走るのが楽しい。TS030 HYBRIDもいくつかアップデートされているので、このレースを本当に心待ちにしている。最初のフリー走行セッションは非常に忙しいだろうが、その中でこれらの変更点がどう感じられるかを試すのが、興味深いところだ。WECはル・マンの後一休みとなったが、私はアメリカでの3つのレースを戦い、忙しいスケジュールを過ごして来たので、体調は維持している。今はWECに戻るのが待ちきれない。

    インテルラゴスでは8月30日(金)11:05(日本時間23:05)と15:40(同31日3:40)からの2回にわたって90分のフリー走行が行われ、31日(土)に10:20(同22:20)から1時間の最終フリー走行の後、25分間の予選が15:10(同1日3:10)から開始。6時間レースの決勝は9月1日(日)の正午(同2日0:00)にスタートが切られる。

    トヨタ TS030 HYBRID ハイダウンフォース仕様

  • トヨタ、2014年もWECドライバーラインナップは不変

    トヨタ、2014年もWECドライバーラインナップは不変

    トヨタは、2014年のWEC世界耐久選手権も今年と同じドライバーラインナップを継続する。

    トヨタは、既存の6名のドライバー全員と契約を更新。アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンが3年連続でチームのドライバーを務める。

    トヨタ・モータースポーツの広報担当者は「我々のドライバーのスピードに関しては何の疑いもありませんし、彼ら全員が一緒にうまく働いています。変更する理由はありません」とコメント。

    ニコラス・ラピエールは「トヨタとここでの良い状況に満足している。とても早く自分の将来を知れるのは良いことだ」とコメント。

    「新しい規約と僕たちのハイブリットシステムによって、僕たちは競争的だと信じている。来年はル・マン24時間で勝てると思う」

    トヨタの広報担当者は、ドライバーラインナップの早期の契約は、トヨタのWECおよびLMP1カテゴリーへのコミットメントを示していると述べた。

    トヨタは、今年のWEC第4戦と第5戦を1台体制で参戦することを発表しているが、2014年に2台体制でフルシーズンを戦う意向を示している。

    トヨタの2014年マシンは、来年1月上旬まで走らせることはないとみられている。

  • トヨタ、WEC第4戦と第5戦は8号車のみの1台体制で参戦

    トヨタ、WEC第4戦と第5戦は8号車のみの1台体制で参戦

    トヨタは、今シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)の残りレースについての当面の参戦計画を発表した。

    トヨタは、リソ−スを最も効率的に活用するため、2013年シーズン参戦活動と2014年規定新型車両開発とを同時に進行する。

    このため、第4戦サンパウロ6時間レース、第5戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースは、現在WEC選手権ポイントで先行するTS030 HYBRID #8のアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンの3名が1台体制で参戦。

    TS030 HYBRID #7のアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴の3名は、2014年新型車両の開発テストとシミュレーションに専念する。

    上記2戦以降のレースへの参戦体制については、追って発表する予定としている。

  • トヨタ、WEC参戦体制を1台体制に縮小へ

    トヨタ、WEC参戦体制を1台体制に縮小へ

    トヨタは、2013年のWEC世界耐久選手権の残りのラウンドを1台のTS030ハイブリッドだけに縮小すると報じられている。

    当初トヨタは、1台だけでエントリーし、ル・マン24時間レースとそのウォームアップとしてスパ6時間を2台で走ることを予定していた。

    しかし、プロモーターからの激しいロビー活動の末、エントリーの締め切り直前になってトヨタは2台体制でのフルシーズン参戦に変更していた。

    1台体制への変更は、2014年レギュレーションでの新車を開発するためのケルンでのリソースに基づいたものとみられている。

    トヨタは、残りのシーズンについての意向についてコメントを控えているが、今後2週間以内に発表されるとみられている。

    順位表では、#8のアンソニー・デビッドソン/ステファン・サラザン/セバスチャン・ブエミ組が26ポイント上回っているが、トヨタは、アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴組の#7に集中すると思われる。

    アンソニー・デビッドソン/ステファン・サラザン/セバスチャン・ブエミ組は、63ポイントを獲得し、順位表で3番手につけている。

  • WEC世界耐久選手権、LM-GTEクラスの性能調整を変更

    WEC世界耐久選手権、LM-GTEクラスの性能調整を変更

    FIAは、WEC世界耐久選手権のLM-GTEクラスの性能調整(Balance of Performance )を変更することを発表した。

    GTE Proクラスで、AFコルセのフェラーリ458を走らせている小林可夢偉は、性能調整(Balance of Performance )によってアストンマーチンにアドバンテージがあると繰り返し述べていた。

    開幕戦で小林可夢偉は「今年の性能調整でアストンがさらに速くなっているということは分かっていましたが、予選になって彼らが本当の速さを見せつけられた感じです」と述べていた。

    また動画では「ハンディがクルマそれぞれにあって、そこに今のところ苦しまされている。今後FIAがしっかりこのルールを変えてくれることを期待してます」としていた。

    この度、WECは性能調整の規約を変更することを発表。アストンマーチンは10kgのバラストが増加することになった。

    一方、開幕2戦でいまだ表彰台のないポルシェはリストリクター径を0.3mm大きくできることになった。

  • トヨタ、ル・マンまでに性能調整の規約変更を求める

    トヨタ、ル・マンまでに性能調整の規約変更を求める

    トヨタは、ル・マン24時間レースまでにエンジン規約が変更されない限り、アウディに挑戦することはできないと考えている。

    トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、スパ後のチーム分析で、現在の性能調整(Balance of Performance )が、アウディのターボディーゼルに有利に働いていることを示したと述べた。

    「状況には満足していない。なぜなら、我々は彼らと戦うことができないからだ」とパスカル・バセロンはコメント。

    「実際のところ、ル・マンでの我々のチャンスは非常に小さい」

    パスカル・バセロンのコメントは、トヨタがスパ戦には票したプレスリリースの楽観的な文面とは対照的だ。

    パスカル・バセロンは、WEC世界耐久選手権のレギュレーションを定めたACOとFIAに対し、ル・マン24時間までにBoPを調整するよう訴えた。

    「我々は、BoPを進化させる必要があると考えている。そのためのプロセスが存在し、進行している。それによってどうなるかを見定めなければならない」

    「ACOとFIAがBoPを適切にすることがどれくらい難しいかについて過小評価していないが、彼らがBoPを正そうとしていると信じている」

    パスカル・バセロンは、最新のアウディR18 e-tronクワトロが、トヨタTS030ハイブリッドに対し70〜80馬力のアドバンテージがあると見積もっている。

    ACOのスポーツマネージャーを務めるバンサン・ボメニルは「プロセスは進行中だ。我々は常にデータを解析している。これ以上のことは語せないが、それはすべてのクラスに当てはまる」とコメント。

    これに対し、アウディスポーツのヴォルフガング・ウルリッヒ代表は、スパの結果は、変化が必要であるという十分な証拠にはならないと主張した。

    「新車なしで開幕戦に来て、2戦目に新車を一台持ち込み、半分しかレースを戦っていないチームが、どうやってBoPの変更を求めることができるんだい?」とヴォルフガング・ウルリッヒはコメント。

    「トヨタの新車は、少なくとも我々のル・マン仕様に匹敵していた」

    トヨタは、ターボディーゼルエンジンに対するエアリストリクター径が3%減らされたが、燃料タンクがそのままとされた冬の段階で大きなミスを犯したと考えている。

    「昨年の間違いは、パワーにだけ集中し、燃費を置き去りにしてしまったことだ。我々が2つのうち1つをオープンなままにしておけば、ディーゼル技術はそれを利用することができる」

    パスカル・バセロンは、アウディが燃費の優位性をパワーに回したのではないかと主張する。

    「昨年、アウディは我々よりも3〜4周多く走っていた。今年は2周少ない」

    また、パスカル・バセロンは、スパで2013年仕様のTS030が予選よりもレースの方が競争力があるように見えたのは、アウディが特にロングテール仕様車が、実際の実力を出していなかったためだと主張する。

    「レースの方がよく見えたが、それはアウディのエンジンセッティングに関連があるはずだ」

    アウディは、エンジンパワーを絞ってレースを戦っていたのかと質問されたパスカル・バセロンは「その通りだ。それははっきりと結論が出ている」と述べた。

  • アウディ、表彰台独占でトヨタに完全勝利 (WEC第2戦)

    アウディ、表彰台独占でトヨタに完全勝利 (WEC第2戦)

    アウディは、FIA世界耐久選手権 (WEC) 第2戦で表彰台を独占。昨年に引き続く勝利により、アウディはスパ・フランコルシャン2連覇となった。

    3台のアウディ ハイブリッドスポーツカーが、予選に続いて決勝レースでも上位3位を独占するという素晴らしいレース展開を繰り広げた。これによりアウディは、1-2フィニッシュを達成した3週間前のシルバーストンに続く、今シーズン2度目のトヨタを相手にしたハイブリッドカー対決に完全勝利した。

    昨年のチャンピオン、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組が、驚異的なドライビング パフォーマンスを発揮して今シーズンのWEC初優勝を獲得した。

    レース序盤に大きな災難に見舞われたが、彼らは2番手に1分05秒もの大差をつけてゴール。レース開始から2時間目、コース上に落ちていた破片を踏んでタイヤにダメージを負ってしまったアンドレ・ロッテラーが、予定より早いピットインを余儀なくされた。このピットインでロッテラーからマシンを引き継いだブノワ・トレルイエが7番手でコースに戻ると、猛追を開始。わずか74分後、ゼッケン1号車はトップの座を奪回した。

    2位でゴールしたのはシルバーストンの勝者、ロイック・デュバル / トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュ組。2位を獲得したものの、彼らは予選最速タイムを記録したことで追加ポイントを与えられた1号車のクルーにわずか1ポイント差でランキングトップの座を明け渡した。

    マルク・ジェネ / ルーカス・ディ・グラッシ / オリバー・ジャービス組もまた、目を見張るパフォーマンスを発揮した。彼らがドライブした3台目のAudi R18 e-tron quattroだけにはル。マン仕様のエアロダイナミクスが装着されていた。このエアロダイナミクスは、スパ・フランコルシャンの全長7.004kmのコースには決して適していないが、同じ条件下で仕様が違うマシン双方からデータ収集するためにあえてエントリーされた。ル・マン仕様のセッティングはダウンフォースが抑えられており、スパ・フランコルシャンでは複数の高速コーナーでの操縦性が不安定となってたが、それにも関わらず3号車のクルーは、ライバルのトヨタ8号車を制し、3位でゴールした。

    今回WEC開幕2連勝を成し遂げたことで、アウディはデイトナ24時間レースでのAudi R8 GRAND-AMによるGTクラス優勝、セブリング12時間レースでのAudi R18 e-tron quattroによる優勝と合わせ、今シーズン4回目の優勝という素晴らしい成果を残した。アウディスポーツ チームヨーストの次の予定は、6月9日に開催されるルマン24時間レース公式テストへの参加。そして公式テストの次は、12回目の優勝獲得を目指して参戦する、6月22-23日のルマン24時間レース本番となる。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「我々はスパ フランコルシャンのレースを、ルマン24時間レースの準備が出来る貴重な機会と捉えています。それで今回は、ルマン仕様のエアロダイナミクスを装着した3台目のマシンを擁してレースに臨みました。ルマン仕様のマシンは、決してスパ フランコルシャンのコースにマッチしていないのですが、それでも充分なパフォーマンスを発揮出来ることを見せてくれました。3台のマシンは、レース中ずっと高順位を維持していましたが、それは決して平坦な道のりではありませんでした。トップ争いのバトルはおよそ10回に及びましたが、その間、マシンは完璧な状態が続き、ドライバー達は不要なリスクを抱えることなく速く走り続けるなど、我々はノーミスでレースを闘いました。タイヤが常に良好な状態を保ち、チームが完璧なピット作業を行ったことも、勝利を獲得する大きな要因となりました。しかし、我々は今日の結果に甘んじることはありません。今年のルマンは非常に厳しいレースになると認識しています」

    クリストファー・ラインケ (LMPプロジェクト統括リーダー)
    「誰もが憧れる夢のような結果が現実となったことに、本当に満足しています。ルマンに焦点を当てた活動の一過程ではあるものの、スパ フランコルシャンで勝利出来たことはとても素晴らしく、ホッとしました。と言うのも、ホッケンハイムでのDTM開幕戦と同じ日に開催されるスパ フランコルシャンに3台ものマシンでエントリーすることは、とても大きなチャレンジであったからです」

    ラルフ ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター)
    「今日はドライバーを始めとするクルー全員による、素晴らしいチームワークが発揮出来ました。トヨタ7号車とのバトルは、向こうがリタイアするまで、とてもスリリングなものでした。3台のマシンがまるで時計のように正確に走ってくれたおかげで、ピット作業を戦略通りに進めることが出来ました。9人のドライバー全員が表彰台に登れたのは、とても素晴らしいことだと思います。これで、万全の準備を終えてルマンに臨むことが出来ます」

    マルセル・ファスラー (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「驚異的な週末となりました。パンクに見舞われた後、そこで失った時間をなるべく多く取り戻さなくてはなりませんでした。チーム関係者すべてが全力を尽くしました。ドライバーだけでなく、ピットで働いていたスタッフ全員が、素晴らしい力を発揮しました。今日はチーム全員にとって良い日となりました」

    アンドレ・ロッテラー (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「アウディが1-2-3フィニッシュを達成するとは、何と素晴らしい結果でしょう。レース中は、数々の苦難に見舞われました。スタートはあまり良くなかったものの、すぐにアドバンテージを持つことが出来ました。しかしそのアドバンテージを、セフティカーピリオドとパンクによって失ってしまいました。その後は、ひたすらフルスロットルで走るのみでした。素晴らしい走りを見せてくれたマルセルとブノワがおかげで、ロスを取り戻すことが出来ました。本当に激しいファイトの数々を制した末に勝利を掴んだ、至高のレースでした。私にとってはスパ フランコルシャンでの初優勝ともなりました」

    ブノワ・トレルイエ (Audi R18 e-tron quattro 1号車)
    「優勝出来て本当によかったのですが、そうなるまでは困難な道でした。セフティカーピリオドとパンクによって、一旦は大きなタイムロスを喫しましたが、チームが一丸となってそのロスを挽回しました。我々のAudi R18 e-tron quattroは完璧でした。素晴らしい仕事を為したチームすべてのメンバーにとって今日の勝利は最高のものとなりました」

  • 小林可夢偉 「ル・マンで優勝できるように頑張りたい」

    小林可夢偉 「ル・マンで優勝できるように頑張りたい」

    小林可夢偉が、3位表彰台を獲得したWEC第2戦スパ6時間レースを振り返った。

    クラス3番手からスタートした小林可夢偉のAFコルセ 71号車は、レースをリードする走りをみせるも、ピットストップで後退して最終的に3位でフィニッシュ。最終スティントでは素晴らしい追い上げをみせた小林可夢偉だが、まだセッティングやタイヤ選択でやれることはあると考えており、次戦ル・マン24時間レースでは初優勝を誓った。

    小林可夢偉 WEC第2戦スパ6時間レース後のコメント


    今日はスパ、WECの第2戦、まぁ、3位と表彰台なんですが、全体的に結構ほとんどレースをリードしてて、最後に3位という結果に満足っていう感じではないんですけど、2戦連続表彰台というとこはまずポジティブにとって、しっかりポイントも獲れったっていうことで、2戦目なんでまだまだこれから勉強することもあると思いますが、思ったよりもペースが出なかってたいう、クルマのセッティングもタイヤの選ぶ方もうまくいかなかったかなっていう感じはします。その悪いなかでも3位っていうのは良い結果だったんで、次ル・マンになりますが、そこでしっかりまず優勝できるように頑張りたいと思います。3位なんですが、今日はこんな感じでした。また、応援よろしくお願いします。

  • AFコルセ、フィジケラ組が今季初勝利 (WEC第2戦)

    AFコルセ、フィジケラ組が今季初勝利 (WEC第2戦)

    AFコルセは、WEC第2戦スパ6時間レースでジャンカルロ・フィジケラ/ジャンマリア・ブルーニの51号車が今季クラス初勝利を達成。小林可夢偉/トニ・バイランダーも3位表彰台を獲得し、フェラーリがGTEプロクラスのマニュファクチャラーズで首位に立った。

    AFコルセ 51号車は、レース中に進路妨害で2度のストップ&ゴー・ペナルティを受けるも、2位のアストンマーチン 98号車に9秒差をつけてフィニッシュし、今季初勝利を達成。

    AFコルセ 71号車は、一時はトップを走るも最終ピットストップで後退。だが、最後は小林可夢偉が、最終スティントで素晴らしい追い上げをみせ、2位に1秒差まで詰め寄った。

    ジャンカルロ・フィジケラ (AFコルセ 51号車)
    「まずなにより、AFコツセにありがとうと言いたい。彼らは今日素晴らしい仕事をしてくれた。ル・マンを本当に楽しみにしている。シーズンで最も重要なレースだ。去年僕たちは優勝しているし、もちろん、再びそれを達成したい。非常にタフなレースになることはわかっているが、僕たちは全力を尽くす」

    ジャンマリア・ブルーニ (AFコルセ 51号車)
    「今回のレースの最大のアドバンテージは、新しいタイヤを与えられ、それがクルマにとてもうまく合っていたことだ。ミシュランは非常によいコンパウンドをもたらしてくれた。長持ちしれたし、それが鍵だった。正直、僕たちはまだアストン勢の後ろにいるし、彼らは全てのスティントで僕たちより多くのラップをしていた。でも、とても良いレースだったので、非常に満足している。コックピットからは素晴らしいレースだったし、観てくれた人にとっても良いレースだったことを願っている」

    AF Corse

    関連:AFコルセとは?

  • トヨタ、2013年仕様車にハイブリッドのトラブルでリタイア (WEC第2戦)

    トヨタ、2013年仕様車にハイブリッドのトラブルでリタイア (WEC第2戦)

    トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦スパ6時間レースで善戦したが、あと僅かで表彰台を逃した。

    アンソニー・デビッドソン、ステファン・サラザン、セバスチャン・ブエミがドライブした2012年仕様の#8 TS030 HYBRIDは力強い走りで4位に入ったが、アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴が組んだ2013年仕様の#7 TS030 HYBRIDは、デビューレースとなったスパ6時間レースでトップ争いを繰り返した後、無念のリタイアを喫した。

    レースの半分を消化した直後、#7のトヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)のエネルギー回生が作動不良に陥り、リヤブレーキのオーバーヒートに繋がった。TS030 HYBRIDは協調回生ブレーキシステムと通常のハイドロリックブレーキを併用する設計となっているが、今回ばかりは#7はリタイアを余儀なくされてしまった。

    レース序盤、ラピエールの#7が4位、ブエミの#8が5位につけたが、すぐに両者とも高い戦闘力を披露した。ラピエールはしばらくの間、アウディとの間で勝利を予感させる接近戦を演じ、ブエミは力強い走りを見せた。その後、素晴らしい走りを見せたラピエールは#7を中嶋に、ブエミは#8をサラザンに託した。

    レース中盤、アウディとはタイヤ戦略、燃料ストラテジーが異なる作戦を取りながらもトヨタ・レーシングは好結果を期待出来る走りを披露した。しかし、ラピエールからステアリングを受け取って間もなく、中嶋は#7号車をピットに滑り込ませた。そして残念ながらリタイアとなった。
    理由はハイブリッドシステムのトラブルだった。トラブルの原因はこれから詳しく解明しなければならない。

    一方、#8はブエミが最後のスティントを担当し、最後まで表彰台を目指して戦いを続けた。そして、周回遅れを追い抜く際に接触して性能が低下したにもかかわらず、4位でレースを終えた。

    次戦、FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦は、6月22日(土)、23日(日)の両日に行われるル・マン24時間レースとなるが、その前に、公式テストが6月9日(日)にサルト・サーキットで行われる。

    TS030 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
    決勝レース:リタイア、最速ラップ:2分1秒847

    ニコラス・ラピエール #7:
    勝つために戦っていただけに、この結果にはとても失望している。我々はライバルよりも少し遅いとはいえ、僅差で戦えると思っていた。今日、肯定的といえることは、公式予選よりも優れたペースで戦えたことで、ル・マン仕様のパッケージに手応えを得られたことだ。ル・マンで戦うためにも、起こってしまったことを理解する必要がある。

    中嶋一貴 #7:
    決勝レースでのパフォーマンスは、公式予選後に予想した以上の戦闘力だった。問題に直面するまでは、アウディと対等に戦えていた。最初のスティントは上手く行ったが、2回目のスティントでは渋滞に阻まれ、少し困難だった。そしてル・マンを前にして、24時間レースではなくて今日のレースで問題が起きてしまった。原因を究明し、再発を防ぐことを願っている。ル・マンへと集中している。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ステファン・サラザン/セバスチャン・ブエミ)
    決勝レース:4位、167周(トップと1周差)、ピットストップ7回、
    最速ラップ:2分2秒052

    アンソニー・デビッドソン #8:
    我々が走らせていたのが2012年仕様だということを考えれば、期待以上の結果が得られたと思う。私のスティントでは絶好調でバランスは非常に良かった。タイヤのグリップも十分だった。ベストを尽くし、ベストな成績が得られたと思う。#7のリタイアは本当に残念だ。#7がリタイアしたのは私が走っていた時で、ブエミとドライバー交代するためにピットに入ってガレージの中に#7を見付けて驚いた。これが今日最大の落胆だったといえる。

    ステファン・サラザン #8:
    難しいレースだった。アウディには追いつけなかった。理由は我々のTS030 HYBRIDが2012年モデルでハイ・ダウンフォース仕様だったせいだ。スパのコースにはダウンフォースが少々大きすぎた。我々は精一杯の仕事をし、チームもベストを尽くした。結果は4位だったけれど、我々は表彰台を目指して激しいレースを展開、僅かなところで表彰台を逃した。#7は気の毒な結果となったが、チームはこのリタイアから多くを学び、ル・マンにはより強くなって挑戦するだろう。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    我々のTS030 HYBRIDは2012年モデルのハイ・ダウンフォース仕様。このスパのコースには最適とはいえなかったが、それでも表彰台を狙って猛烈にプッシュした。遅い車を抜くときにコースを外れてタイヤバリアに接触した。おかげでボディにかなりダメージを被り、最後のスティントの走りに影響が出てしまった。

    木下美明 チーム代表:
    我々は#7と共に首位争いへと真剣勝負を挑み、とてもエキサイティングなバトルだった。それだけにリタイアには失望している。我々は、いま原因を究明中であり、これは根本的な原因に対処するために、まずやらねばならないことである。#8のドライバーも2012年仕様車で表彰台を目指して頑張ったが、結果は4位フィニッシュに甘んじてしまった。我々はチームの総力を結集してル・マンでより良い成果へと挑戦する。アウディチームは、今日も素晴らしい成果を残したことを祝福したい。そして、ドライバーたちは健闘し、素晴らしいショーを見せてくれた。大事なことはイベントとして大いに盛り上がり、大観衆と共にWECを代表する素晴らしい雰囲気に包まれたことだ。