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  • トヨタ:WEC第6戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間 プレビュー

    トヨタ:WEC第6戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間 プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、北米大陸で行われるFIA世界耐久選手権(WEC)2戦目となる第6戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)6時間レースに臨む。

    2週間前に第5戦が行われたメキシコシティから北へ1500kmほど移動した、アメリカ・テキサス州オースティン近郊に位置するCOTAで、9月17日(土)に決勝レースが行われる。

    前戦メキシコで3位表彰台を獲得したTS050 HYBRID #6号車の小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの3名は、WECのドライバーズ選手権で2位へと浮上。TOYOTA GAZOO Racingは第6戦でも表彰台獲得を目指す。

    前戦、中嶋一貴とセバスチャン・ブエミが速さを見せながらもドライブトレーンのトラブルのためにリタイアを余儀なくされた#5号車は、事前テストでの負傷によりメキシコを欠場したアンソニー・デビッドソンが復帰し、再び3人でオースティンに挑む予定。

    第4戦ニュルブルクリンクと第5戦メキシコ同様、COTAには超ハイダウンフォースパッケージのTS050 HYBRIDを持ち込む。この空力パッケージは、メキシコの不安定な天候の中でも高いパフォーマンスを示した。

    1周5.513kmのCOTAは、オースティン市街地から19kmほど南に位置し、その独特なコースレイアウトは多くのドライバーから好評を得ている。高速かつグリップの高いLM P1車両でレースをするのに適したコースでもある。

    天候も重要な要素となり、例年30度を超える気温は、ドライバーやピットクルーにとっては過酷な環境となる。ピットクルーは全てのセッションの間、耐火スーツを着用しなくてはならない。暑さだけでなく、過去のレースでは突然の雷雨に見舞われたこともある。2014年は決勝中の豪雨で大混乱のレースとなった。

    TOYOTA GAZOO Racingは今季5戦で3回の表彰台を獲得しており、今大会でもライバルのアウディ、ポルシェとの首位争いを目指している。

    レースウィークは15日(木)にそれぞれ90分間の公式練習1回目、2回目が行われ、16日(金)の公式練習走行3回目と予選を経て、17日(土)の現地時間午後5時(日本時間翌18日午前7時)に決勝レースのスタートが切られ、6時間にわたるスペクタクルなナイトレースが繰り広げられる。

    佐藤俊男 TOYOTA GAZOO Racingチーム代表
    再びオースティンの地を訪れるのを楽しみにしています。多くのスタッフが第5戦メキシコの後も北米大陸にとどまり、心身ともに万全な体調をもって今週末のレースに臨みます。前戦メキシコで再び表彰台を獲得出来たことに満足していますが、それ以上に力強い走りが出来たことを嬉しく思っています。超ハイダウンフォースパッケージの開発は全力で続けられており、COTAでも好結果が期待できると思っています。我々はヨーロッパ圏外への遠征初戦でまずまずのスタートを切りました。それだけにこの週末、また上位争いをするのが楽しみです。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #5号車)
    COTAは走っていて本当に楽しいコースです。コース序盤は非常に高速で、良いリズムでコーナーを抜けて行かなくてはなりません。ここでのレースはとても暑く、私は昨年初めてそれを経験しました。車両には追加のエアーダクトが準備されますが、それでも暑く、ドライバーは万全な体調でレースの週末に臨まなくてはなりません。再びオースティンでレースを戦うのを楽しみにしており、好結果で終えられることを期待しています。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #5号車)
    COTAは素晴らしいコースで本当にチャレンジングです。高速コーナー、大きな高低差、何箇所ものテクニカルコーナーがあり、ここが嫌いだというドライバーには会ったことがありません。ドライバーにとっての敵は非常に高い気温と湿度です。私自身は、レースに復帰出来て喜んでいます。メキシコを欠場することになったのは残念でしたが、正しい決断だったと思います。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #5号車)
    メキシコは我々#5号車にとっては望んだ結果とはなりませんでしたが、内容的には良いものはあったので、オースティンでのレースを楽しみにしています。メキシコの決勝レースのペースはとても良く、アウディやポルシェと互角に渡り合うことが出来ました。オースティンはサーキットの特徴からも、更に我々のTS050 HYBRIDに適していると考えています。恐らくかなりの接近戦になると思いますが、良いパフォーマンスを見せてクリーンなレースが戦えることを望んでいます。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #6号車)
    LM P1カーでCOTAのコースを走るのは初めてなのでとても楽しみにしています。以前F1では走ったことがあり、走っていて楽しいコースだということは知っています。それだけにこのコースではTS050 HYBRIDでどんな走りが出来るのか興味深いところです。F1での経験と大きく異なるのは暑さでしょう。私がF1で走ったのはシーズン終盤でもっと涼しい季節でしたし、F1はコクピットが開放されています。チームメイトによると、LM P1カーのようなクローズドコクピットは非常に暑いらしいですが、問題ないと思っており、心配はしていません。

    ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #6号車)
    メキシコを好結果で終えられた直後だけに、オースティンでのレースを待ちきれません。TS050 HYBRIDで力強い走りが出来るようになり、今回も上位争いが出来ると思っています。超ハイダウンフォースパッケージでこの速さに復活するまでに、チームが本当に大変な努力をして来たことをよく知っていますし、その努力に感謝しています。オースティンも簡単なレースではないでしょうが、チーム一丸となって戦い、決勝レースで最良のパフォーマンスが発揮出来るよう準備をしており、メキシコ同様、全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #6号車)
    オースティンはWECの中でも、好きなサーキットのひとつです。コース上の混雑をかわしていくのは難しいですが、素晴らしいレイアウトで、レースをするのが楽しいコースです。オースティンの街も素晴らしく、訪れるのは楽しいです。レース前には、アリゾナで数日過ごし、暑さに備えるためのトレーニングをするつもりです。そして、充分な準備の下、チームのためにも更なる好結果を目指してレースに臨みます。再び表彰台に立つべく全力で戦います。

  • フェリペ・マッサ、2017年はWECやフォーミュラEに参戦?

    フェリペ・マッサ、2017年はWECやフォーミュラEに参戦?

    フェリペ・マッサの2017年以降のプランについて、父親がヒントを与えた。

    先週末のモンツァで、フェリペ・マッサは、今シーズン限りでF1を引退することを発表した。

    父親のルイス・アントニオ・マッサは、201年以降もフェリペ・マッサがいずれかのカテゴリーにおいてレースは続けると述べた。

    ルイス・アントニオ・マッサは「彼はどこかでレースをするだろう。彼はレースをするのが大好きだからね。それがチャンピオンとなるチャンスのあるトップカテゴリーであることは疑いようがない」 SporTV にコメント。

    「いくつかの選択肢がある。WEC(世界耐久選手権)、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)、フォーミュラEだ。まだ決定はしていないが、この3つのカテゴリー以外に行くことはないだろう」

    関連:フェリペ・マッサ、F1引退を発表

  • 【動画】 WEC 2016年 第5戦 メキシコ6時間レース ハイライト

    【動画】 WEC 2016年 第5戦 メキシコ6時間レース ハイライト

    2016年 WEC 第5戦 メキシコ6時間レースの決勝レースが4日(土)、アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで行われた。

    メキシコで初開催となったFIA世界耐久選手権。レース中盤に雨が降る難しいコンディションの中、ポルシェのカーナンバー1(ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバー)優勝。

    2位表彰台にはアウディの7号車、3位表彰台にはトヨタの6号車があがった。

    6 Hours of Mexico – Full Race Highlights

  • ポルシェ、メキシコの初WECで初勝利

    ポルシェ、メキシコの初WECで初勝利

    ポルシェのワークスドライバー、ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)/マーク・ウェバー(オーストラリア)組は、メキシコシティで行われた世界耐久選手権2016シリーズ第5戦の6時間レースにおいて勝利を収めた。

    これによりポルシェ919ハイブリッドはマニュファクチュアラー部門でのリードだけでなく、ロマン・デュマ(フランス)/ニール・ジャニ(スイス)/マルク・リーブ(ドイツ)組が4位入賞し、ドライバーズ選手権でも大きくリードを広げた。

    F1と同じ全長4.304kmのコースで記録されたファステストストラップは、ブレンドン・ハートレーが114周目に記録した1分25秒880だった。

    ポルシェが革新的なポルシェ919ハイブリッド・プロトタイプカーを2014年にデビューさせてから、今回の勝利は通算11回目になる。今シーズンに限ってもル・マン24時間を含めて919ハイブリッドは4つのレースを制している。ベルンハルト/ハートレー/ウェバーにとってはWECにおける6回目の優勝に当たる。ポルシェのマニュファクチュアラー部門のポイントは201となり、アウディ(158)、トヨタ(112)をリードしている。またデュマ/ジャニ/リーブ組はドライバー部門を41ポイント差でリードしている。

    カーナンバー1のレース展開
    4番手グリッドからスタートしたブレンドン・ハートレーは同じチームのマーク・リーブをオープニングラップの1コーナーでかわし2台のアウディの直後に付けた。21周目にはカーナンバー#7のアウディ(アンドレ・ロッテラー)を抜いて2番手に浮上した。35周が終了した時点でハートレーはフルコースイエローを利用して早めのピットストップを敢行し、ステアリングをマルク・ウエバーに託し、フレッシュタイヤへ交換しながらも2位をキープしてコース上に復帰できた。リスタートの直後、ウェバーは#8のアウディ(ルーカス・ディ・グラッシ)を抜き去り、トップに浮上し、次のピットストップの前のラップまでその座を維持した。スタートから74周終了時点でウェバーはディ・グラッシの直後でピットに入る。ポルシェのクルーがここで素早く作業を終え、ティモ・ベルンハルトはふたたびレースリーダーとしてコースに復帰した。110周目にはティモのリードは10秒以上まで増えており、次のフルコースイエローを利用して2台の919が同時にピットへ向かうことになった。その時点ではピットストップを109周か110周かがはっきりしなかったため、ベルンハルトはピットレース入口のホワイトラインをカットしてコースに戻る羽目になってしまった。これによってカーナンバー# 1はペナルティを課せられることになる。ハートレーが搭乗している120周目にそのペナルティを消化してレースリーダーの座を譲ったが、134周目に彼はベースボールスタジアムセクションにおいて#8のアウディ(ロイック・デュバル)を捉えることに成功。137周目、ハートレーは再びピットインを行いレインタイヤに履き替えてそのままコースに復帰する。140周目、#8のアウディ(オリバー-・ジャービス)がコースオフを喫した。レースディスタンスの2/3が終了した時点でポルシェはワン‐ツー体制を築き上げていた。162周でハートレーからベルンハルトへドライバーを交代し、今度はインターミディエイトタイヤでピットを離れた。この間にポジションは2番手へ後退。というのも、ロッテラーがステアリングを握る#7のアウディがスティント初期の遅れを目覚ましい勢いで取り戻していたためだ。ロッテラーが172周目にピットインした時ベルンハルトがトップへ返り咲いた。199周目、彼はスリックタイヤに変更するべく最後のピットインを行いそのままレースへ復帰。勢いを増す雨の中226周目にはコースオフを喫したが、トップのまま230周を終えて勝利を手にした。

    カーナンバー2のレース展開
    マーク・リーブはスタート時に2番手から4番手へとポジションを落としたが#7のアウディ(ロッテラー)がストップしたことで3位へ浮上。35周目の最初のピットストップの時、チームメイトの車両が同時にピットインしており、ピットを離れる際に時間を要したため、#2 ポルシェも時間をロスした。ニール・ジャニは#5のトヨタ(中嶋一貴)の後、4番手でコースに復帰した。この2台は激しいバトルを展開しジャニは40週目にパスすることに成功した。75周終了時点でフルコースイエローが提示されている間にジャニはロマイン・デュマと後退し3番手のままコースへ復帰。デュマは先行車とのギャップを確実に詰めていき110周時点でリーブに交代するが、この時もまた2台の同時ピットが必要であり、混乱を招いた。リーブは2番手でコースに復帰するが127周目にハートレーに先行された。その代わり、彼は136周目にアウディを駆るデュバルを攻略し2番手に復帰する。そしてその翌周、リーブはレインタイヤを装着してふたたびコースへ戻りた。148周目、LMP2カーとの接触があり左リアのボディワークに損傷を受けた。154周終了時点でレースコントロールから支持が出たためリーブはリアエンド交換のためピットインを余儀なくされる。これでポジションは3番手へ後退する。さらに乾いていく路面に対して彼が装着していたレインタイヤは足枷となり、166周目には#6のトヨタ(ステファン・サラザン)にかわされる。169周を終えた時点でリーブはジャニへ交代し、インターミディエイトタイヤで走り続ける。ポルシェのピットクルーがトヨタよりも素早く作業を完了したためジャニは3番手へポジションを戻したが、178周目に再びトヨタの先行を許す。194周終了時にジャニはインタミディエイトからスリックタイヤへ替えるために早めのピットストップを敢行し、最終スティントを担当することになったデュマがポジションを4位まで上げてチェッカードフラッグを受けた。

    レース後のコメント
    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)
    「激しいバトルと変わりゆく路面コンディションのおかげで、今回は私が今まで見た中で最もスリリングなレースのひとつでした。1位と4位という成績は我々にとって大きな前進です。勝利の数を増やしたことはもちろんのこと、マニュファクチュアラーズ選手権、ドライバー選手権ともにリードを大幅に増やすことができたからです。すべての人々に感謝の気持ちでいっぱいです。これからすぐにヴァイザッハへ帰ってオースティンで行われる次のレースに向けて慎重に準備をします。ふたつのタイル防衛という目標へ向けて、2週間後まで努力を続けます」

    アンドレア・ザイドル (チーム監督)
    「何と言ったらいいのでしょう。またしても3つのマニュファクチュアラーが表彰台を分けることになりました。ふたつの世界選手権を防衛するというミッションへ向けて、ポイントを獲得すべく努力を重ねてきました。チャレンジングな週末とレースの結果に対して、チーム全員に祝福を送りたいと思います。今日はすべてのタイミングで正しい判断を下すのがとても難しい状況の連続でした。カーナンバー1は完璧なレース運びで勝利に相応しい働きをしました。カーナンバー2のクルーに対しては目まぐるしく変わる天候に対して私達の戦略が完璧とはいえず、さらにLMP2車両に車体後部を接触されるという不運もありました。その後は選手権ポイント獲得のために集中することにしました。またこの特殊なサーキットで私達のマシーンが勝利できる力を持っていることを証明できたことで、今後の選手権獲得へ向けてより自信を深めることができました」

    ティモ・ベルンハルト (カーナンバー1)
    「これほど素晴らしいスポーツカーレースは他にありません。私が乗り込んだ時ポジションは3位で#8のアウディとのギャップを充分に広げていきました。そしてレースの終盤に来た2回目のスティントの最後の20分は極めて難しい状況でした。セクター3が前のラップよりも激しく濡れていたのです。ここで私は軽いミスを犯しましたが、幸運なことにどこも接触することなく走り続けることができました。チームがこの特殊なコンディションと新しいサーキット、そして特殊な標高に対して素晴らしい準備を施してくれました」

    ブレンドン・ハートレー (カーナンバー1)
    「何というレースでしょう。このレースに勝てて最高の気分です。スタートは順調でした。ターン1でマルクを抜いて3番手に立つことができました。アウディがやや苦しい状態にあることは見ていてもわかったと思いますが、私はトラフィックにつかまってしまい、ディ・グラッシに10秒の先行を許してしまいました。しかし私はロッテラーを後に従えて素晴らしいバトルを展開することができ、最終的にリードを築き上げることができました。ストップアンドゴー・ペナルティのせいで一時的に3位までポジションを落としましたが、マシーンのフィーリングは素晴らしく、ピットクルーが最高の仕事をしてくれました」

    マーク・ウェバー (カーナンバー1)
    「ポルシェとカーナンバー1のクルーにまた勝利をプレゼントすることができました。レース序盤、私の最初のスティントではルーカス・ディ・グラッシがほとんど常に背後から脅かしており、素晴らしいバトルを演じることができました。今日最も重要だったことはトラフィックを読み、リズムを掴むことでした。さらにコースコンディションも猫の目のように変わりました。雨が降っただけでなく、乾くのも早かったのです。我々は日差しが指すことまでは望んでいませんでした。コースが早いうちに冷めてコンディションが改善されることを予想していたのです。またタイヤチョイスもチームにとって難しい判断でしたが、今回も彼らは素晴らしい仕事をしてくれました」

    ロマン・デュマ (カーナンバー2)
    「私は3番目のスティントを担当し、数秒でもタイムを削るよう奮闘しました。しかしその努力も2台の同時ピットストップによって元へ戻されてしまいました。最終スティントでは力を振り絞って前を行くマシーンを捉えようとしましたが今日は12ポイントを稼ぐのが精一杯でした」

    ニール・ジャニ (カーナンバー2)
    「残念ながら今日の私達は自分達でペースを乱してしまいました。天気予報が外れたため、一度ならずタイヤ選択を間違えました。今日は最強のライバルが後方に沈んだため、本来であればドライバーズ選手権で12ポイント以上を稼ぐことができたはずで、残念に思います。とはいえチームメイトのマシーンが勝ってポルシェのマニュファクチュアラー選手権ポイントを稼いだのは嬉しいことです」

    マルク・リーブ (カーナンバー2)
    「2番手からスタートして4位でフィニッシュすることはもちろん望ましいことではありません。スタートは簡単ではありませんでした。アウディの2台はうまく連携をとっており、ブレンドンには驚か?│れました。私の最初のスティントでは特にトラフィックの処理に手こずりました。レース後半になって霧雨や本格的な雨が降り、コースコンディションはトリッキーな状態でした。タイヤチョイスを何度もミスしました。本当であればもう少し上のポジションを得られるはずでしたから、今回の結果はいささか悔いが残ります」

  • アウディ、WECメキシコ戦で激しいバトルの末に2位を獲得

    アウディ、WECメキシコ戦で激しいバトルの末に2位を獲得

    アウディは、FIA世界耐久選手権(WEC)第5戦で、凄まじいバトルを繰り広げた。レース序盤、ポールポジションからスタートした8号車を始め、2台のアウディ R18がレースをリード。

    しかしその後8号車が痛恨のダメージを受け、開始4時間弱の段階でトップに30分以上の差が開いてしまった。一方、一時5番手となっていた7号車が会心の追い上げをみせ2位を獲得した。

    メキシコ初開催のFIA WECはめまぐるしい展開となった。前回のニュルブルクリンク大会と同様に、アウディはポルシェとの優勝争いを繰り広げた。

    レース前半、アウディ R18の8号車は、優勝の最有力候補だった。ルーカス・ディ・グラッシ(ブラジル)が、チームメイトのアンドレ・ロッテラー(ドイツ)を従えてトップを快走し、ステアリングをロイック・デュバル(フランス)に託した。デュバルもトップの位置を維持して走り続けた。そして3番手のオリバー・ジャービス(イギリス)がステアリングを握った1周目、トラブルが彼を襲い、左フロントのホイールベアリングが突然損傷し、コーナリング中だったジャービスはコントロールを失い、タイヤバリアにクラッシュ。このトラブルの修復に、30分以上の時間を費やさざるを得なかった。

    これとほぼ同じタイミングで、アウディスポーツ チームヨーストは、雨になることを予見してインターミディエイト タイヤを選択。この選択が正しかったことを、7号車のアンドレ・ロッテラーの快走が証明してみせた。それまで5番手となっていたロッテラーは、新しいタイヤを装着後に会心の走りを見せ、トップグループに躍り出た。しかし正確な燃料計算と完璧なピットインタイミングであったはずにも関わらず、マルセル・ファスラー(スイス)がドライブする7号車はピットレーンで燃料切れに見舞われ、ピットクルーがマシンを押してのピット帰還を強いられ多くの時間を消費してしまった。さらにレース終盤には、ロッテラーが再びトップ争いを繰り広げている時にブレーキシステムのトラブルに見舞われ、タイムロスを余儀なくされ、2位でゴールした。これにより、アウディは今シーズン5回目の表彰台を獲得。ファスラーとロッテラーにとっては今シーズン最上位獲得となった。

    アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング ウルリッヒは「今回の素晴らしい復活劇は、アンドレ、マルセル、そしてチームクルー全員によるパフォーマンスの賜物です。レース終了1時間前を過ぎてトップ争いを繰り広げていたことは、メキシコでの我々のパフォーマンスが素晴らしいものであったことを表していますが、技術的問題で優勝を逃してしまったことは、痛恨の極みです」と述べた。

    8号車は油圧システムのトラブルを修復してレースに復帰し、27位で完走た。ディ グラッシ / デュバル / ジャービス組は、ドライバーズポイントの獲得はならなかったが、8号車が獲得した18ポイントのマニュファクチャラーズポイントに、さらなるポイントを加点した。

    次回のFIA WECは、2週間後に開催される第6戦・オースティン大会。アメリカ テキサス州オースティンのレースで、アウディは2013年以来、これまで2度の優勝を獲得している。

  • 小林可夢偉、3位表彰台は「嬉しい反面、驚きでした!」 / WEC 第5戦

    小林可夢偉、3位表彰台は「嬉しい反面、驚きでした!」 / WEC 第5戦

    小林可夢偉が、3位表彰台を獲得したWEC 第5戦 メキシコ6時間レースの週末を振り返った。

    小林可夢偉が乗るトヨタTS050 HYBRID #6号車は厳しい週末のスタートだった。木曜日の午前中に行われたテスト走行中に事故に遭ったせいでその後に行われた2度の練習走行に出走できず、レースに向けてのロングランテストを行うことができなかった。

    しかし、苦境を乗り越え、#6号車は見事に3位表彰台を獲得した。この結果、#6号車の3人のドライバー、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ、小林可夢偉は2016年シーズンのドライバーズ選手権で2位に浮上した。

    「初日の練習でまさかの大クラッシュ(クラッシュは僕ではありません)スペアシャーシに乗り換える所から始まり毎セッショントラブル発生でほぼ練習出来ていない状態+メカニック達は毎晩徹夜をして車を修復、レース前日はスペアパーツが足りなくてレースに出れるかも怪しい所からメキシコシティーで見つけた工場にてある部品を徹夜で作り、なんとか乗り越えた!レースに出れる!っと思った矢先、更にスタート直前にギヤが入らないトラブルで、スタート10分前でギヤを交換!なんとか間に合い、まさかの表彰台! 戦略とタイヤチョイスを上手く出来てれば優勝も見えてたかも知れない展開で3位でした」

    「悔し半面、驚きでした! シリーズランキングも2位に!」

    「チームメンバー並びに関係者の皆様、そして沢山の声援有難う御座いました!」

    「今週は岡山でスーパーフォーミュラ頑張ります!」

    関連:トヨタ、初めてのメキシコで表彰台獲得 / WEC 第5戦

  • トヨタ、初めてのメキシコで表彰台獲得 / WEC 第5戦

    トヨタ、初めてのメキシコで表彰台獲得 / WEC 第5戦

    TOYOTA GAZOO Racingはメキシコで行われたWEC第5戦メキシコ6時間レースで表彰台に返り咲いた。

    2台のトヨタTS050 HYBRIDで挑んだメキシコのレース。中でも#6号車は厳しい週末のスタートだった。木曜日の午前中に行われたテスト走行中に事故に遭ったせいでその後に行われた2度の練習走行に出走できず、レースに向けてのロングランテストを行うことができなかった。

    しかし、苦境を乗り越え、#6号車は見事に3位表彰台を獲得した。この結果、#6号車の3人のドライバー、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ、小林可夢偉は2016年シーズンのドライバーズ選手権で2位に浮上した。

    しかし、メキシコのレースはTOYOTA GAZOO Racingにとって決して簡単なものではなかった。レースを完走できたTS050 HYBRIDは#6号車だけで、#5号車はパワートレーンのトラブルでリタイアを余儀なくされた。

    レースの開催されたアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスは、1周が4.304kmで、WECの行われるサーキットでは1周が最も短い。ゆえにLM P1車両にとればトラフィックが大きな問題になり、今日のレースでも接触があるなど通常とは異なるハプニングが発生した。

    レースが90分を過ぎた頃、コンウェイのドライブする#6号車がLM P2クラスの車両と接触、そのためドライブスルーのペナルティが科せられた。車両にダメージはなかったものの、ペナルティ消化で20秒のタイムを失うことになった。

    #6号車がペナルティを受けた数分後、#5号車はさらに大きな不運に見舞われた。中嶋一貴がドライブ中、パワートレーンの電気系に問題が生じ、修理のためにピット・ガレージへ持ち込まれたのだ。そこでは懸命の修復が試みられたが、時間内の完了は困難と判断され、リタイアの判断が下された。

    レースが半分を過ぎた頃、予想通りに雨が降り始めた。#6号車のサラザンはすぐさまピットに向かいウエットタイヤに交換した。その後の順位の変更は目まぐるしく、#6号車はインターミディエイトタイヤを装着したアウディR18#7号車に抜かれるまで3位を走っていたが、その後はポルシェ#2号車を2度にわたって抜く速さを見せた。

    ゴール前のピットストップを控え、インターミディエイトタイヤを装着した#6号車がアウディ#7号車をかわして2位に上がった。しかし、最後のストップで3位に後退、そのままの順位でゴールを迎えた。#6号車にとっては今季3度目の表彰台だった。サラザンは後半の3スティントを1人でこなし、ゴールしたときには2位に僅か8秒267遅れていただけだった。

    メキシコのレースを終えたWECはアメリカ・テキサスのオースティンに移動し、2週間後にCOTA(Circuit Of The Americas)で開催される第6戦COTA6時間レースで覇を競う。

    TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ)
    決勝: リタイア、62周、ピットストップ:2回、スターティンググリッド:5番手、最速ラップ:1分26秒767

    TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    決勝: 3位、230周、ピットストップ:7回、スターティンググリッド:6番手、最速ラップ:1分26秒56

    佐藤俊男 (チーム代表)
    今年から初めての開催となったWECメキシコ戦は、トヨタチームにとっては厳しいスタートの週末でしたが、決してあきらめることなく準備を行い、価値のある結果を得ることが出来ました。#5号車に関しては残念なことになってしまいましたが、#6号車と同様に速さを持っていたと確信しています。スタッフ全員がハイ・ダウンフォースサーキット用パッケージの性能向上に全力を尽くし、見事な働きをしてくれました。また、メキシコのファンの皆様と今回、素晴らしいご支援を頂いたトヨタメキシコの関係者の皆様の前で、力強い走りをしっかりお見せ出来たことはとても嬉しく思います。次戦に向けても引き続き性能向上を続け、WEC米国戦でトップ争いを繰り広げることを目指したいと思います。

    中嶋一貴
    我々にとっては厳しい一日となってしまいましたが、#6号車が表彰台を獲得出来たのは良かったですし、競争力の高さを確認できたのも嬉しいです。観戦していても楽しいレースでしたが、それだけに最後まで戦いたかったです。序盤良いペースでレースが戦えていただけに、完走出来なかったのは残念です。

    セバスチャン・ブエミ
    #6号車の表彰台獲得とドライバーズランキング2位という素晴らしい結果を祝福します。我々は最初のスティントで速さを見せられただけに残念な結果となってしまいました。トラブルに見舞われるまではアウディやポルシェとの接近戦を繰り広げ、良いペースでレースを戦うことが出来ました。チームにとっては表彰台獲得という良い結果となりましたが、我々の気持ちは既に次戦オースティンに向かっています。

    小林可夢偉
    予想外の結果です。我々にとってはタフなレースウィークでしたが、表彰台獲得という、チームにとって良い結果で終えることが出来ました。メカニックにとっては大変な週末でしたが、それに報いることが出来たと思います。表彰台で皆の喜ぶ姿を見ることが出来て嬉しいです。予選の後、ポルシェを抜いて2位を争えるとは誰も予想していなかったと思いますが、それだけにこの結果には満足しています。

    ステファン・サラザン
    木曜日に私がクラッシュしたことで厳しいレースウィークのスタートになってしまいましたが、メカニックが夜を徹した素晴らしい仕事でTS050 HYBRIDを修復してくれました。序盤はアクシデントもありましたが、我々は全力を尽くして戦い、良い結果に終わることが出来ました。メカニックのことを考えながら走り、それが後押ししてくれたことで更に力強くレースを戦えました。TS050 HYBRIDは好調で、マイクと可夢偉、そしてメカニックと共に素晴らしいチームで戦うことが出来ました。表彰台獲得とランキング2位というのは驚くべき結果です。

    マイク・コンウェイ
    表彰台獲得は素晴らしい結果です。序盤はやや問題もありましたが、私のスティントは、ドライブスルーペナルティーを受けるまでは順調でした。その後のペースも良く、2つのスティントを1セットのタイヤで走れたことも有利に働きました。後半、雨に見舞われた後、路面が乾いていくという難しいコンディションの中で、ステファンが素晴らしい走りを見せてくれました。2位獲得も可能だと思わせる走りでしたが、雨が降るのが少し遅かったようです。フィニッシュ出来たのはメカニックの努力のおかげであり、チーム全体で獲得出来た表彰台です。

  • トヨタ、2台揃って3列目からのスタート / WEC 第5戦 メキシコ6時間

    トヨタ、2台揃って3列目からのスタート / WEC 第5戦 メキシコ6時間

    TOYOTA GAZOO RacingはFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦メキシコ6時間レースの予選を終え、TS050 HYBRID #5号車が5番手、#6号車が6番手のグリッドから土曜日の決勝レースをスタートする。

    9月2日(金)は午前10時からの公式練習3回目で幕を開けた。TOYOTA GAZOO Racingは昨日の事故で壊れた#6号車をこのセッションに間に合わせるため、夜を徹しての修復作業を行った。

    ダメージを負ったモノコックを交換、ほとんど新車1台を作る作業は午前3時にようやく完了した。そこから#5号車で取得したデータに沿ってセッティングを行い、午前10時に間に合わせたのだ。

    公式練習3回目でTOYOTA GAZOO Racingの2台は順調に走行を重ね、#6号車も問題なく走行を終えた。タイムは1分26秒448。1分26秒788のタイムを記録した#5号車を上回った。

    LMP1クラスの予選は午後2時40分から始まり、#5号車はアンソニー・デビッドソンが怪我の治療で欠場する中、まず中嶋一貴が乗り込み、続いてセバスチャン・ブエミがタイムアタックを引き継いだ。予選グリッドは2人のドライバーの記録したタイムの平均値で争われる。#5号車はポールポジションの#8号車アウディからは0秒891の後れの1分25秒960で5番手グリッドとなった。

    #6号車はマイク・コンウェイと小林可夢偉のコンビでタイムアタックを行い、1分26秒183で6番手グリッドを獲得、#5号車と共にグリッド3列目に並んだ。しかし、セッションの最後に予選アタックドライバーに登録されていないステファン・サラザンも走行した。彼は昨日の事故の後、初めてのコースをほとんど走行できなかったために、特別の許可を得て予選を走ったのだ。

    アウディ、ポルシェには1秒近い差をつけられてはいるが、決勝への準備は順調。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、初めてのメキシコでの6時間レースで上位入賞を狙う。天候が悪化する兆しがあり、天候次第でレースの行方は大きく変わる可能性かある。雨天も見すえて万端の準備を行う。

    TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ)
    公式練習第3回目: 6番手 (1分26秒788), 34周
    公式予選 5番手 (平均1分25秒960)

    TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    公式練習第3回目: 5番手 (1分26秒448), 28周
    公式予選 6番手 (平均1分26秒183)

    中嶋一貴
    予選アタックの1周目、最後のセクターで挙動が乱れ僅かにタイムをロスしましたのが、原因を分析する必要があります。概ねTS050 HYBRIDは好調でしたが、混雑のなかで1周のアタックをまとめるのは困難でした。決勝レースへの準備は出来ていますが、壁の迫る狭いコースで混み合う中での長いリスキーなレースになります。クリーンなレースを心掛ければチャンスは必ず来ると思います。

    セバスチャン・ブエミ
    狭いコースに多くの車両がいて、混み合う中でのアタックはとても困難でした。もう少し良いタイムも出せたはずですが、予選順位を上げられる程ではありませんでした。我々はライバルに対し後れを取りましたが、その差はそれほど大きくはないですし、いつも決勝レースでのペースは予選より良いので、簡単ではありませんがチャンスはあるはずです。今日の内容には満足しており、良い結果のために更なる努力を続けます。

    小林可夢偉
    昨日は我々にとって厳しい一日だったと思いますが、#5号車のタイムに近づいたレベルまで到達することが出来ました。このコースでのTS050 HYBRIDの感触は悪くありません。完璧なセットアップをするには時間が足りなかったのは確かですが、短い時間の中ではよくやれたと思います。明日の決勝を楽しみにしています。

    ステファン・サラザン
    予選アタックはマイクと可夢偉が担当しましたが、私もメキシコでの充分な走行が出来ていなかったため、予選セッションを走りました。午前中の公式練習3回目では2周しか出来ず、コース習熟のために更なる周回が必要でした。3周だけではありましたが、少しでも走行経験が出来たことは決勝を戦う上での助けになってくれるはずです。

    マイク・コンウェイ
    我々はこの週末、充分な周回が出来なかったため、予選セッションも最大限に利用しました。もう何周かできればタイムは縮められたとは思いますが、順位に大きな違いは無かったでしょう。昨日我々に起こったことを考えれば悪くない結果です。車両修復のために長く厳しい夜を過ごしたクルーに本当に感謝しています。彼らの努力に報いるためにも決勝レースでは良い結果を目指します。

  • トヨタ、初走行のメキシコ初日に厳しい洗礼 / WEC 第5戦

    トヨタ、初走行のメキシコ初日に厳しい洗礼 / WEC 第5戦

    9月1日、アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスでFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦メキシコ6時間レースが開幕した。TOYOTA GAZOO Racingにとっては厳しい試練となったものの、明日に向けての手応えもつかめた初日となった。

    初サーキットでレースが開催される場合に設けられる合同テストが午前9時から始まったが、そのセッション中にステファン・サラザンが駆る#6号車がスピン、ピットウォールにヒットするアクシデントが起こった。

    この事故で#6号車はモノコックにダメージを被り、初日午後に予定されていた2回の公式練習を走ることが出来なかった。#6号車はモノコックを交換、2日目の公式練習3回目及び公式予選に間に合わせるべく修復作業を行っている。

    #6号車のアクシデントに加え、#5号車のドライバーの1人アンソニー・デビッドソンがメキシコのレース参加を見送った。デビッドソンは先月フランスのマニクールで行われたテストで負った肋骨の打撲が完治しておらず、参加を諦めざるを得なかった。午前中に行われた合同テストでは怪我の回復度を見るために数周ドライブをしたが、完璧な状態とは言えなかった。メキシコのレース参加を諦めた理由のひとつは、9月17日に行われる次戦オースティンに向けて傷を完治させるため。オースティンは高い気温が予想され、3人のドライバーが交替でドライブする必要があるからだ。ちなみにメキシコのレースは20度前半の気温が予想され、ドライバー2人で問題なく走り切れると読んだ。

    この二つの不測の事態により、メキシコ6時間レースの初日はTOYOTA GAZOO Racingにとって非常に多忙な1日になった。#6号車のクルーはモノコックの交換に時間を取られ、#5号車は中嶋一貴とセバスチャン・ブエミの2人が2度の公式練習セッション中に可能な限りのデータ収集に励んだ。通常のセットアップ作業に加え、高地にあるメキシコシティならではの解決しなければならない問題があった。それは高地の希薄な空気によって減少したダウンフォースをいかに回復するかという難題。加えて冷却能力も減少し、パワートレイン、ブレーキの冷却が課題になってくる点だ。TS050 HYBRID #5号車はこの問題の改善を進め、その効果は3回行われたセッションで確認された。空力、メカニカル及びパワートレインのセッティングも満足のいくレベルが得られた。

    コースの状況は時間の経過と共に改善され、午前中のセッションが終わる頃にはコース上の埃や土は排除され、グリップ向上が確認された。しかし、公式練習2回目開始時に降った雨でコースのグリップは元に戻ってしまった。

    トータル4時間半に及ぶ走行セッションが終了して、TS050 HYBRID #5号車は1分26秒714のタイムを記録、5番手で初日を終えた。走行距離は113周・486kmに及んだ。

    TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ)
    合同テスト: 6番手 (1分31秒159), 27周
    公式練習第1回目: 5番手 (1分27秒901), 41周
    公式練習第2回目: 5番手 (1分26秒714), 45周

    TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    合同テスト: 5番手 (1分30秒790), 19周
    公式練習第1回目: 出走せず
    公式練習第2回目: 出走せず

    中嶋一貴
    朝から夕方まで、3回のセッションをこなし、長い一日でした。多くの項目をテストし、多くのデータを収集しました。TS050 HYBRIDから最大のパフォーマンスを引き出すべく、これから収集したデータの解析を行う必要があります。私自身は新しいコースの初走行を楽しむことが出来ました。曲がりくねったレイアウトで壁も迫っていますが楽しいコースです。中盤の連続するコーナーの区間は特にチャレンジングです。

    アンソニー・デビッドソン
    せっかくメキシコに来たのにレースが出来ず残念ですが、正しい判断だと思います。今朝TS050 HYBRIDに乗ってみましたが体調は万全とは言えず、特に次戦オースティンも近いのでリスクは最小限に抑えなくてはなりません。ここメキシコでは2人のドライバーで6時間を走ることに問題はありませんが、次戦オースティンは非常に暑い中でのレースなので3人で戦うことが必要です。参戦できずに今回のレースウィークを過ごすのはとても残念ですが、セバスチャンと一貴が良いレースを戦ってくれるでしょう。

    セバスチャン・ブエミ
    チームにとっては複雑な一日でした。#6号車のこととアンソニーの出場断念は残念です。しかし私と一貴が多くの周回を完了できたのは明るい材料です。車両の仕上がりには満足しています。コース路面は走り始めこそ滑りやすかったですが、その後改善していきました。今回出場する全員にとって初めてのコースであり、短期間に多くを学ばなくてはなりません。今日のところはまずまず問題ないので、ここからどこまで出来るかです。

    小林可夢偉
    我々にとってはとても短い一日になってしまいました。私はほんの僅かの周回しか出来ませんでした。新しいサーキットなのでもちろん充分とは言えませんが、このような状況からでも最善を尽くさなくてはなりません。明日の公式練習3回目は、我々にとってコース習熟と正しいセットアップを見出すために重要になります。とはいえ、チームメイトが多くの周回を重ねてくれたことは間違いなく助けになってくれるでしょう。我々は前向きですし、良いレースが戦えるはずです。

    ステファン・サラザン
    最終コーナーで、5速で縁石に乗り上げコントロールを失いました。私のミスです。今日は我々にとってコース習熟のためにも重要な一日であり、決して起こしてはならないミスでした。明日再び走れるようにすべく修復を続けているメカニックには大変感謝しています。これから全力を尽くし、多くのポイントを獲得すべくプッシュしていきます。

    マイク・コンウェイ
    今日は予定通りには行きませんでした。コースは走り始めはかなり路面が汚れていましたが、とても良いレイアウトです。ただ、想像以上に狭く、コーナー間の加速区間は限られます。これは、コース上の混雑によりクリアラップを取るのが難しいということを意味します。第一印象は悪くありませんが、クリアラップが取りにくいという意味で、予選はチャレンジングなものになるでしょう。

  • トヨタ、アンソニー・デビッドソンのメキシコ6時間レースを欠場を発表

    トヨタ、アンソニー・デビッドソンのメキシコ6時間レースを欠場を発表

    トヨタは、アンソニー・デビッドソンがWEC 第5戦 メキシコ6時間レースを欠場することを発表した。

    アンソニー・デビッドソンは、先月マニクールで行われたテストセッションで肋骨を負傷。回復具合を評価するためにエルマノス・ロドリゲス・サーキットでの午前中の走行テストセッションで数周走ったが、今週末のイベントには参加しないと共同で決定した。

    アンソニー・デビッドソンは、9月17日のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースへ向けて回復に努める。オースティンの高い気温は、各マシンに3名のドライバーが揃うことが重要となる。

    #5 TS050 HYBRIDは、セバスチャン・ブエミと中嶋一貴の二人だけでメキシコ6時間レースを戦う。

    アンソニー・デビッドソン
    「ここに来て、レースが出来ないのは残念だけど、正しい決断だ。午前中、クルマのなかで快適ではなかったし、リスクを冒しても意味はない。特に次はオースティンだからね。ここは2人のドライバーでレースをするのは問題ないけど、オースティンは高い気温によってそれは不可能だ。残りの週末は欲求不満な観客になるけど、セブとカズキが良い仕事をしてくれることはわかっている」