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  • 【WEC】 トヨタ:2017 WEC 第9戦 バーレーン6時間プレビュー

    【WEC】 トヨタ:2017 WEC 第9戦 バーレーン6時間プレビュー

    11月18日(土)にFIA世界耐久選手権(WEC)の2017年最終戦となる、第9戦バーレーン6時間レースが行われる。TOYOTA GAZOO Racingは、シーズン最終戦の舞台となるバーレーンで通算3度目、今シーズン5回目の勝利を目指す。

    トヨタとライバルとは今シーズンこれまでに4勝ずつを分け合っているが、TS050 HYBRIDはシーズン終盤の直近の2戦で連勝を飾っており、勝利数でライバルを上回ってシーズンを締め括るべく、全力で臨む。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るTS050 HYBRID #7号車は今シーズン4戦でポールポジション獲得という速さを見せているが、レースでは不運に見舞われて結果が出ておらず、中東バーレーン戦での今季初勝利を狙う。

    中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンの#8号車は富士、上海と2連勝中。絶好調の勢いを持って3連勝、今季通算5勝目を目指す。

    1周5.412km、15のコーナーを持つバーレーン・インターナショナル・サーキットにおいてトヨタは、2013年、2014年に優勝を飾ったほか、苦戦が続いた2015年も、アレックス・ブルツが自身の引退レースを表彰台で飾っている。

    今大会は16日(木)の公式練習走行で始まり、17日(金)の予選を経て、6時間にわたる決勝レースは18日(土)の現地時間夕方4時(日本時間午後10時)にスタート。今季のWECでは唯一夜間走行を含むレースとなり、現地の夜10時(日本時間翌19日午前4時)にゴールを迎える。

    18日(土)に行われる決勝レースは、今シーズン限りでLMP1-Hクラスからの撤退を発表したライバルとの最後の対戦となり、究極のハイブリッド技術が投入されたレーシングカー同士の激戦が予想される。

    バーレーン6時間レースの激戦を終えた後、サーキットでは恒例のWECのルーキーテストが19日(日)に実施される予定となっている。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム 代表:
    今シーズンの最終戦で勝利を目指します。このレースでの勝利によって、シーズン最多勝となるだけにチーム全員は気合に満ちています。ライバルは今シーズンも強さを発揮し、チャンピオン獲得でその実力を証明しましたが、富士と上海では我々もしっかり速さを示し、彼らを凌駕することが出来ました。残る最終戦も全力を尽くし、ファンの皆様に最後のLMP1クラスの激闘をお届けしたいと思っています。万全の準備でバーレーンでの戦いに臨みます。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車):
    上海で我々はしっかりと最速を示すことが出来ましたので、バーレーンでも同じような実力が発揮できることを目指します。このレースが強豪ライバルとの最後の一戦になるので、激戦のバトルを楽しみたいと思っています。目指すところは、もちろん勝利。自信もあります。必ずチャンスはあると思っています。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車):
    バーレーンは得意なコースですので、今週末が楽しみですし、目標はズバリ、#7号車での勝利です。我々は今年、シーズンを通して全力で戦って来た結果、ここまでの8戦で4度のポールポジションを獲得して来ました。この速さをここで勝利に繋げなくてはなりません。前戦上海ではタイヤについて多くを学べました。バーレーンもタイヤに関してはよく似たコースだと思うので、上海の経験がアドバンテージになってくれることを望んでいます。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車):
    私自身はGP2参戦時にバーレーンを走った経験があり、とても良いコースと言う印象でしたので、早くTS050 HYBRIDで走りたいと思っています。今シーズンの最終戦なので、好結果で終えられることを本当に期待しています。我々のTS050 HYBRIDはここ2戦でも速さを見せており、バーレーンでも競争力は高いと思っていますが、ライバルも全力で挑んで来るはずで、激戦になることは間違いありません。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車):
    今シーズン最終戦のバーレーンは、一年間頑張ってくれたチームのためにも好結果で終えたいと思っています。レースで勝つことは常に自信に繋がります。好調だった上海の後ですので、しっかり自信を持ってバーレーンに挑めます。とはいえ、上海とはコースもレースも別。3連勝のために全力を集中して臨む必要があります。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車):
    私もバーレーンは得意で、これまでにも何度も良い結果を重ねて来ているので、今週末が楽しみです。天候は比較的安定していることが多いので、車両とタイヤから最大限のパフォーマンスを引き出すことに専念出来ます。長いストレートの後はハードブレーキングが要求され、我々のTS050 HYBRIDに合ったキャラクターのサーキットだと思います。今シーズン5勝目を目指し全力を尽くします。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車):
    バーレーンでのレースは毎回楽しく、今週末も速さを発揮出来るレースにしたいと考えています。上海での好調さを維持し、#8号車の3連勝利でシーズンを締め括りたいと思っています。バーレーンでは、2014年に世界チャンピオンを獲得した良い思い出があります。この週末もまた新たな思い出を残せることを願っています。

    TOYOTA GAZOO Racingのバーレーン6時間における戦績:
    2012 #7: 予選 3番手/決勝 リタイア
    2013 #7: 予選 1番手/決勝 リタイア #8: 予選 2番手/決勝 1位
    2014 #7: 予選 4番手/決勝 1位 #8: 予選 2番手/決勝 11位
    2015 #1: 予選 5番手/決勝 4位 #2: 予選 6番手/決勝 3位
    2016 #5: 予選 6番手/決勝 4位 #6: 予選 5番手/決勝 5位

  • 【WEC】 ポルシェ、2つの世界タイトルを獲得

    【WEC】 ポルシェ、2つの世界タイトルを獲得

    ポルシェのLMPチームは、上海で開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)第8戦において、ポルシェ919ハイブリッドで2位および3位に入り、ドライバーズタイトルおよびマニュファクチュアラータイトルを防衛。ポルシェはマニュファクチュアラートロフィーを3年連続で本拠地のシュトゥットガルトへ持ち帰ることになる。アール・バンバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー組は上海で行われた6時間レースで2位を獲得し、新たな世界王者となった。

    チームメイトであり現世界王者のニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ組は序盤に起こった技術的トラブルのため後退し、3位でレースを終えた。

    上海戦で優勝したのはトヨタだった。195周で争われたレースの終盤、174周の時点でマニュファクチュアラータイトルを掛けた戦いは今シーズン最終戦のバーレーンまで持ち越される様子だったが、2位を走行していたトヨタが接触による修理のためピットの戻ったため2台に919ハイブリッドはそれぞれ順位を上げた。常時ドライコンディション、気温15度のもと、F1中国GPも開催されるこのサーキットで行われたレースで、滑りやすい路面は今年もレース結果を大きく左右した。

    1号車のレース運び
    スタートドライバーを勤めたタンディは、レース当日に33歳の誕生日を迎えた。2位を走行中の19周目にセンサーのトラブルによるスローダウンを強いられたタンディは、無線からの指示でバックアッププログラムを設定してトラブルを解消したが、3位を走るチームメイトから1分15秒遅れの4位に後退。タンディは31周後に給油し、62周目を走り終えてピットに戻り、ジャニへと代わる。新品タイヤを得たジャニはこの時点でトップのトヨタから1周遅れだった。フルコースイエローが出された76周目、ジャニは給油のためピットインを行うが、91周目には2位を走るもう一台にトヨタ(7号車)にも周回遅れとされてしまう。106周後のピットストップでフロントの着いたタイヤカスを除去し、2本のニュータイヤへと交換したジャニは136周後にピットに戻りロッテラーへステアリングを託す。4本の新品タイヤでコースに戻ったロッテラーは168周目に給油のため最後のピットインを行った。トヨタの7号車が修理のためガレージに留まったため、ロッテラーは3位にポジションアップした。

    2号車のレース運び
    レース開始直後、4番手スタートのバンバーは3位に浮上するが、トヨタの8号車に抜き返されて4位に戻る。1号車の919ハイブリッドのトラブルで3位になったバンバーは30周後と61周後に給油を行う。61周目にバンバーから代わりニュータイヤで走り始めたハートレーは、77周目のフルコースイエロー時に給油のためピットに入る。その3周後、ハートレーはLM P2を避けてコースオフをしかける。この際、軽い接触はあったものの、大きなダメージはなかった。107周後のピットでは給油およびタイヤカスのよる空力の乱れを防ぐためにフロントカウルの交換を行う。126周目に首位のトヨタ8号車に周回遅れとされたハートレーは、137周までコックピットに留まった。138周目にニュータイヤでコースインしたベルンハルトは166周後に給油を行い、トヨタ7号車がピットで修理を行う間に2位に浮上した。

    フリッツ・エンツィンガー (LM P1担当副社長)
    「今日のレースは、まもなく終焉を迎える見事なサクセスストーリーの、新たな章のようでした。6つの世界タイトルと3度のル・マン24時間における勝利を得た最高のチームです。ポルシェのために勝利するというたった一つの目標のため、我々は素晴らしいチームスピリットを分かち合いました。その努力は今日、2つのタイトル防衛という結果に結び付いたのです。このチームで経験した、とくにこの3年間の出来事は感慨深いことばかりです。チームに関わった全てのメンバーに敬意を表するとともに、世界中のポルシェの従業員の皆さまに感謝いたします。特に経営陣はLMPプログラムの初期から我々を信じ、支えてくれました。彼らのサポートなくして、今日の成功は考えられません。最終戦のバーレーンには多くの経営陣が来場する予定です。私たちがこの数年間でつかんできた成功を誇りに思います」

    アンドレアス・ザイドル (チーム監督)
    「はじめに今日のレースで力強いパフォーマンスを見せたトヨタを祝福いたします。そして世界王者となったバンバー、ベルンハルト、ハートレーも祝福したいと思います。3年連続で獲得したタイトルと数々のレースでの勝利はセンセーショナルといってよいでしょう。そして1レースを残して2つの世界王座を防衛できて、私だけでなくチーム全員が安堵していることでしょう。この数レース、特に今シーズン後の撤退が発表されてから、チームを取り巻く状況は簡単なものではありませんでした。それでも我々はレースに集中し、シーズン中盤に大きなギャップを築くことに成功しました。その努力が今日、実を結びました。本拠地ヴァイザッハで素晴らしい仕事をしてくれたスタッフ全員に感謝しています。加えてレースの現場で大きなプレッシャーに耐えながら見事な働きを見せてくれたチーム、そして素晴らしいチームワークを発揮した6名のドライバーと2台の919ハイブリッドにも、もちろん感謝いたします」

    ニール・ジャニ (ポルシェ919ハイブリッド1号車 ドライバー)
    「1号車にアンラッキーが続いていますが、今日はスロットルセンサーにトラブルが起きました。その影響も大きく2台にトヨタからは大きく遅れてしまいました。これまでの不運は忘れてバーレーンに向かいます。優勝できれば最高ですね。ドライバーズタイトルを獲得したチームメイトを祝福したいと思います」

    アンドレ・ロッテラー (ポルシェ919ハイブリッド1号車 ドライバー)
    「2台揃って表彰台に上がれて嬉しい限りです。そして新たな3人の世界王者の誕生を祝いたいと思います。マニュファクチュアラータイトルを獲得したチームは素晴らしい仕事をしてくれました。序盤でトラブルが発生した我々にとって、今日のレースは厳しいものでした」

    ニック・タンディ (ポルシェ919ハイブリッド1号車 ドライバー)
    「2台のトヨタを追いかけていた時に発生したセンサートラブルの代償は高く、約1周の遅れをとってしまいました。そのあとはセーフティカーまたはその他の幸運を祈るしかありませんでした。それでも予想より短い時間でトラブルは解消しレースを完走できたのはラッキーです。ティモとブレンドン、アールを祝福いたします」

    アール・バンバー (ポルシェ919ハイブリッド2号車 ドライバー)
    「世界チャンピオンです! 信じられません。チームはマニュファクチュアラータイトルとドライバーズタイトルに向けて一所懸命、戦い続けてきました。今日のレースではスタートからダブルスティントを担当しました。悪いスティントではなかったのですが、タイヤ選択をミスしたようです。タイヤマネージメントに気を付けて良い状態を保てましたが、トヨタに挑むチャンスはありませんでした。3位でゴールすることが最低限の任務でしたが、2位になれました。本当に特別な週末になりました。2013年にポルシェで初めてタイトルを獲得したのが、わずか4年前の事とは信じられません」

    ティモ・ベルンハルト (ポルシェ919ハイブリッド1号車 ドライバー)
    「2回目の世界王者です。何といったら良いのか、言葉になりません。ポルシェというブランドとそのLMPチームのドライバーとして、これほど光栄なことはありません。2つのタイトルを防衛できて、ホッとしています。少しリラックスした状態で最終戦のバーレーンに望めますね。今日は良いスティントを走れましたが、3位で充分なことも分かっていました。もっと激しくプッシュもできましたが、それは不要でした。代わりに、確実にゴールするため、少しペースを落として走りました。トヨタに追いつくとはできませんでした。それでも919ハイブリッドの信頼性は高く、チームはまたしても素晴らしい仕事をしてくれました。これこそが耐久レースの醍醐味です。チームの皆、そしてブレンドンとアールに感謝します」

    ブレンドン・ハートレー (ポルシェ919ハイブリッド1号車 ドライバー)
    「2番手を務め76ラップを走りました。レース序盤でダウンフォースを失なっていたため、私の最初のスティントは苦労しました。ピットストップでフロントカウルを交換してからは、だいぶ良くなりました。昨日の予選で他の車両より1セット多くタイヤを使ったため、決勝で不利になるのは分かっていました。しかし私たちにとっては素晴らしい1年でした。ル・マンで優勝し、世界王者にもなれました。全てを理解するには、もう少し時間が掛かりそうです。あわただしい週末も幾つかありましたが、アールとティモとともにこの素晴らしい時を共有できたことは一生忘れません」

    GTE-Proクラスに参戦するポルシェワークスチームのリヒャルト・リーツ/フレデリック・マコヴィエッキ組は、ニュー911 RSRにおけるWECでの初タイトル獲得を射程圏内に捉えている。7番グリッドから上海での第8戦をスタートしたリーツ/マコヴィエッキ組はコンスタントに速いラップタイムを刻みながら上位を窺う。1時間が経過する頃には3位まで浮上し、トップを走っていたチームメイトの911RSRがリタイヤを喫すると、今度はマコヴィエッキが首位に躍り出た。1時間に渡ってレースをリードした後、マコヴィエッキから代わったリーツは3位でコースに復帰すると、見事なオーバーテイクで2位に上がりトップを追撃する。レース終盤、首位を行くフォードの背後からチャンスを狙っていたリーツを悲劇が襲う。残り35分になった頃、トヨタのLMPカーが911RSRのサイドに接触しリーツはおよそ15秒をロスしてしまう。リーツはダメージを負いながらも、優勝車から7秒差の2位でチェッカーフラッグを受けた。この結果、リーツ/マコヴィエッキ組はGTE-Proクラスのドライバーズ選手権でトップと2ポイント差の2位で最終戦のバーレーンへ向かうことになった。

    GTE-Proクラスに参戦するもう一台の911RSRを駆るミカエル・クリステンセン/ケヴィン・エストルも力強いパフォーマンスを見せた。1列目からレースをスタートしたエストルは、ポルシェ モービル1スーパーカップ参戦時のチームメイトであったニッキ・ティームが駆るアストンマーティンとの激しいバトルを制して首位に立つ。代わったクリステンセンも次のピットストップまで素晴らしい走りを披露して、再びエストルへと繋ぐ。この時点で911RSRは、GTカテゴリーで最速の車両だった。911RSRに乗り込みピットアウトしたエストルはフォードをパスしてトップに立つが、その直後の上海国際サーキットのホームストレートで突如エンジントラブルが発生し、残念ながらそのままリタイヤとなった。

    カスタマーチームが2015年モデルの911RSRで参戦するGTE-Amクラスでは、ガルフレーシングのベン・ベーカー/ニック・フォスター/ハリド・アル・クバイシが2位でフィニッシュした。ポルシェ ヤングプロフェッショナルのマッテオ・カイローリが、クリスチャン・リードおよびマルヴィン・ディエンストとステアリングを握るデンプシー・プロトン・レーシングは3位に入り、FIA耐久トロフィーの獲得へのチャンスを残して最終戦のバーレーンに臨む。

  • 【WEC】トヨタ、上海6時間の初日を1&2で順調にスタート

    【WEC】トヨタ、上海6時間の初日を1&2で順調にスタート

    FIA世界耐久選手権(WEC)第8戦上海6時間レースは初日の公式練習が行われた。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、初日1・2番手の結果で好スタートを切った。

    公式練習初日は、TOYOTA GAZOO Racingの小林可夢偉とホセ・マリア・ロペス、マイク・コンウェイが操る#7号車TS050 HYBRIDが1分44秒741のベストタイムを記録、幸先の良いスタートを切った。このタイムは昨年のポールポジション・タイムから僅か0秒279遅いだけ。今年のレースが如何にハイスピードな戦いになるかを予感させるものである。

    #8号車TS050 HYBRIDは中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンがドライブし、この日2番手となるタイム1分45秒131を記録した。#8号車は今年のタイトル獲得の可能性を残しており、レースに向けての様々なセッティングが慎重に進められた。

    公式練習1回目は、オフィシャル間の無線トラブルにより開始が1時間半遅れ、予定の午前11時から午後12時半までずれ込んだ。しかし、走行時間は予定通り1時間半確保され、2回の公式練習走行で合計3時間の練習走行が行われた。練習走行1回目の開始遅れにより両セッション間のインターバル時間が削られたため、チームは短時間での走行データ解析、タイヤの磨耗状況のチェックなどに追われた。

    初日の上海地方の天候は晴れのち曇り。気温は公式練習走行1回目開始時点で23℃だったが、2回目の走行が終了する午後5時には20℃を下回った。しかし、コースは終日ドライたったため、多くの種類のタイヤの評価をするには至らなかったが、上海国際サーキットは特にタイヤに非常に厳しく、チームはタイヤに関しては神経質にならざるを得ない。その上、今年のレギュレーションではタイヤ1セットで2スティントを走破するため、念入りな確認作業が要求される。

    好タイムで公式練習初日を終えた2台のTS050 HYBRIDは、データ解析を通して予選タイムアタックに向けて最適のセッティングを探り、明日11月4日(土)午後2時半からの公式予選に向けて準備を整える。TOYOTA GAZOO Racingは、今年はこれまで3度のポールポジションを獲得しており(シルバーストン、ル・マン、ニュルブルクリンク)、ここ上海で4度の記録に挑戦する。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習第1回目: 1番手 (1分47秒182), 35周
    公式練習第2回目: 1番手 (1分44秒741), 39周

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    公式練習第1回目: 4番手 (1分47秒929), 36周
    公式練習第2回目: 2番手 (1分45秒131), 40周

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車):
    以前に公式練習1日目の両セッションでトップタイムを刻んだのはどのレースだったでしょうか。今日一日、好調に車のセットアップが進み、素晴らしいラップタイムをマーク出来ました。もちろん、まだまだライバルも調子を上げてくるでしょうし、我々も更に高い次元のバランスを見出すべく作業を続けます。今回はとても良いスタートが切れたと思います。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車):
    初日は順調でした。TS050 HYBRIDのセットアップと、タイヤのマッチング作業を続けています。このサーキットは非常にタイヤに厳しいため、タイヤの使い方がとても重要です。今日のデータを解析して更にレベルアップする必要がありますが、全体的に見て今日の結果は非常に勇気付けられるものです。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車):
    TS050 HYBRIDでこのコースを走るのは私にとって初めてなので、まずは走りのリズムを掴むことから始めました。TS050 HYBRIDでのパフォーマンスはとても良かったですが、それを日曜日の決勝結果へと繋げなくてはなりません。そのためにも、明日もトップを維持出来るような努力が必要でしょうし、タイヤの選択と最適セットアップを行わなければなりません。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車):
    今日一日は、タイヤ評価を中心に走行を重ねました。得られたデータを分析し、ベストな調整をしなくてはなりません。我々のTS050 HYBRIDは、個人的にはバランスの面でまだ満足いく感触とは言えないので、予選と決勝レースまでに更にセッティングのレベルを上げなければなりません。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車):
    公式練習初日を1&2番手で終え、少し安心しました。全体的に見て我々にとっては充実した一日となり、いくつかの改善ができました。しかし明日以降も厳しい戦いになることは分かっており、今週末は良いレースが出来るように期待しています。僅かな差が勝敗を分けることになるので、全てが正しく進むように少しも手を抜くことは出来ません。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車):
    ここ上海で再び走ることが出来てとても嬉しい思いでした。雨の富士の後だけに、ドライコンディションで走れるのも嬉しいですし、皆それを望んでいたと思います。我々のペースはライバルと比べても遜色なかったのは良かったですが、チームメイトの#7号車とは少し差がつきましたので、さらなる向上を続けます。

  • 【WEC】 トヨタ:2017 WEC 第8戦 上海6時間 プレビュー

    【WEC】 トヨタ:2017 WEC 第8戦 上海6時間 プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、2017年シーズンも残り2戦となるFIA世界耐久選手権(WEC)第8戦、上海6時間レースに臨む。

    チームは1-2フィニッシュでの今季3勝目という最良の結果で終えた前戦、富士6時間レースの好調な勢いを持って上海へと移動する。中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンのTS050 HYBRID #8号車は富士に続く連勝を、そして小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの#7号車は今季初勝利を目指す。

    WECのルーキーであるロペスにとって、WECカレンダーの多くのサーキットが初走行となるが、上海は過去に走行経験を持つコース。FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)チャンピオンであったロペスは、上海でのWTCC戦でこれまで6レースを戦い、うち3勝、それ以外でも2位という素晴らしい成績を残している。

    上海の中心部から40kmほど郊外に位置する上海インターナショナル・サーキットは、長いストレートに加え、序盤の低速ヘアピンや中盤から後半にかけての流れるような高速コーナーまで、バラエティに富んだコースレイアウトを持つ。

    TOYOTA GAZOO Racingは、この上海インターナショナル・サーキットにTS050 HYBRIDのハイ・ダウンフォース空力仕様で臨む。様々な特徴の16のコーナーを持つ上海のコースで、TS050 HYBRIDの性能を最大限に発揮させるべく、金曜日の公式練習走行から車両セットアップ作業に注力する。

    これまでに行われた上海戦で、トヨタは5戦中2勝を挙げている。初のWEC開催となった2012年と、シリーズタイトルを獲得した2014年だ。また、昨年はTS050 HYBRIDが2台揃って表彰台を獲得している。

    ドライバーズ、マニュファクチャラーズの両選手権において、TOYOTA GAZOO Racingは前戦富士で1-2フィニッシュを果たしたことで、数字的には逆転の可能性を残しているものの、マニュファクチャラーズで58.5ポイント、ドライバーズでもブエミと中嶋が首位と39ポイントの差は容易ではない。

    しかし、TOYOTA GAZOO Racingが好結果を挙げて来た上海で、チームの目標は富士に続く連勝であり、上海だけでなく、11月18日に行われるシーズンの最終戦バーレーンでも優勝を目指して総力をあげて戦う。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム 代表
    チーム一丸となって今週末のレースに全力を尽くしたいと思います。今シーズンをもってライバルはLMP1からの撤退を表明しており、この偉大な強豪と戦えるのも残り2レースとなりました。今シーズンはこれまで、我々が3勝、ライバルが4勝で、チャンピオン争いは我々にとって厳しい状況ですが、1勝でも多く勝つことを目標にし、最後まで諦めずに戦いたいと思います。WECファンの皆様に上海での手に汗握るレースをご覧頂けることを期待しています。

    小林可夢偉(TS050 HYBRID #7号車)
    上海は得意なコースですし、昨年もトラブルがなければ勝てたはずでした。我々は2度のパンクに見舞われ、それでも2位でフィニッシュしました。もし今年も同じレベルでの走りが出来れば、勝利を争えるはずです。上海はとてもトリッキーなコースで、正確なドライビングが要求されますが、走るのは楽しいです。エキサイティングなレースになると思いますし、再び表彰台に上ることを目指します。

    マイク・コンウェイ(TS050 HYBRID #7号車)
    上海は好きなコースなので、ここでのレースは楽しみです。コースレイアウトは車両やタイヤの状況に大きく影響されるので、車両のセッティングが上手く仕上がることを願っていますし、それこそが公式練習での我々の目標です。2017年シーズンも残り2戦となってしまいました。残されたレースを全力で戦います。

    ホセ・マリア・ロペス(TS050 HYBRID #7号車)
    もちろん上海でのレースを本当に楽しみにしていますが、雨の富士での戦いのあとなので、好天に恵まれて、ドライコンディションで走れれば最高です。私自身はWTCCで3度上海戦を制しており、コースはとても良く知っているので、いつもよりも早くコースに馴染めると思いますし、準備も出来るでしょう。再び勝利を争うべく全力を尽くします。

    中嶋一貴(TS050 HYBRID #8号車)
    富士での1-2フィニッシュという結果を得て、チーム全員が前向きな気分で、再び勝利を争う決意で中国に臨みます。我々は毎年上海では強さを見せていますし、今年も良いレースが出来ると思っています。ライバルとの戦いは常に厳しいものですが、チーム一丸となって、シーズン終了までに更なる勝利を重ねるべく意気に燃えています。

    セバスチャン・ブエミ(TS050 HYBRID #8号車)
    上海のコースは大好きですし、ホームレースである富士での勝利の後ということもあって、2連勝へ向け士気は高まっています。私自身2014年の勝利という良い記憶もありますし、今年もどのようなレースが出来るかを考えると、とても楽しみです。コースは様々な特徴のコーナーの組み合わせで素晴らしいレイアウトですし、我々のTS050 HYBRIDに適していると思っているので、自信を持って臨みます。

    アンソニー・デビッドソン(TS050 HYBRID #8号車)
    上海インターナショナル・サーキットのレースを楽しみにしています。チャレンジングな難しいコーナーが続くので、レベルの高い車両セッティングが非常に重要です。富士でのレースが雨に祟られただけに、上海はドライコンディションでのレースになることを望んでいますが、いずれにせよ、ライバルとまた戦えることを嬉しく思っています。

    TOYOTA GAZOO Racingの上海6時間における戦績
    2012年 #7号車予選1番手、決勝1位
    2013年 #7号車予選1番手、決勝2位 #8号車予選3番手、決勝リタイア
    2014年 #7号車予選4番手、決勝2位 #8号車予選2番手、決勝1位
    2015年 #1号車予選5番手、決勝6位 #2号車予選6番手、決勝5位
    2016年 #5号車予選2番手、決勝3位 #6号車予選4番手、決勝2位

  • トヨタ、WECとル・マン24時間レースの長期的な継続を示唆

    トヨタ、WECとル・マン24時間レースの長期的な継続を示唆

    トヨタは、FIA 世界耐久選手権(WEC)およびル・マン24時間レースを長期的に継続していく準備が整っていることを示唆した。

    GAZOO Racing Companyの代表を務める友山茂樹は、東京モーターショーの場でまだ決定はなされていないことを強調しつつも、LMP1プログラムを継続していることを示唆した。

    友山茂樹は、レギュレーション変更が予定されている2020/2021年シーズンにむけて新車を製造する可能性があると述べた。

    「状況が一旦落ち着いた後に決定しますが、おそらく我々は彼らが作り出すことを目指している新たなトップクラスでレースを続けていくことになります」と友山茂樹はコメント。

    「我々は留まることを望んでいます。そして、勝利が唯一の目標です」

    だが、ポルシェが撤退し、ハイブリッドクラスがトヨタだけとなる2018/19シーズンで、トヨタが既存のTS050ハイブリッドで参戦できるかどうかの決定は遅れている。

    トヨタは、来季のLMP1クラスに参戦するプライベーターのためのレギュレーションの確定を待っている。ハイブリッドを搭載するトヨタは燃費面で有利とあるため、何らかの調整が加えられると予想されている。

    今年のル・マン24時間レースでは、トヨタとポルッシェは13周で給油を行ったが、プライバーターのバイコスは11周で給油を行っている。

    トヨタは、最終的なレギュレーションが確定するまで来季のプログラムを確定できない立場にいると強調した。

    「トヨタは2018/19シーズンのWECに参戦する意思はあるが、我々のコミットメントは適切なレギュレーションが確定するかどうかにかかっている」とTMGの広報は述べた。

    トヨタは、伝統的に10月後半にモータスポーツプログラムについて承認を行う。したがって、WECプログラムの続行、もしくは撤退に関しては10月末あるいは11月初旬まで発表されない可能性がある。

  • 【WEC】 トヨタ:WEC 第7戦 富士6時間 決勝レポート

    【WEC】 トヨタ:WEC 第7戦 富士6時間 決勝レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC) 第7戦 富士6時間レースの決勝が行われ、雨と霧のために6回のセーフティカー導入と2回の赤旗中断があった混戦をTOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDは2台共にレース序盤から大半をリード。

    最後は濃霧によって1時間半早く終了したレースとなったが、#8号車が今季3勝目。#7号車が2位で続き、1-2フィニッシュを達成した。

    2017年 FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦 富士6時間レースは、降り続く雨と立ちこめる濃霧により6度のセーフティカー出動と2度の赤旗が出されるなど、混乱した展開となったが、来場された3万2千人もの観客の前で、TOYOTA GAZOO Racingの2台は難しいコンディションをものともしない好レースを見せた。

    TS050 HYBRID #8号車の中嶋一貴、セバスチャン・ブエミはまだドライバーズ・タイトル獲得の可能性を残しており、チームは彼らに大きな期待を賭けてレースに臨んだ(アンソニー・デビッドソンも同車をドライブするが、前戦オースティンを欠場しているためにタイトル争いに加わっていない)。

    TOYOTA GAZOO Racing#7号車は、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3人が駆る。彼らはドライバーズ・タイトル争いからは外れているものの、マニュファクチャラーズ・タイトル獲得へ向けた重要な役割を担ってレースに臨んだ。

    レースは不順な天候に翻弄され、TOYOTA GAZOO Racingも目まぐるしく変わるコンディションに臨機応変な対応を迫られた。スタートは予定通り午前11時に切られたが、セーフティカー先導の下で周回が開始された。2台のTS050 HYBRIDは#7号車を小林、#8号車をブエミが担当。5周を終えた時点でグリーンフラッグが振られて実質的なレースがスタートした。

    その後もレースは度重なる雨や霧で混乱し、スタートから40分の時点で再びセーフティカーが導入。更に40分後には濃い霧のために赤旗が提示されてレースは中断された。その時点で#8号車は3位、#7号車は4位を走行していたが、レースが再開されるとすぐに、TS050 HYBRIDはライバルをかわし、序盤過ぎには1、2位のフォーメーションを形勢した。

    ウェット路面の状態で、TS050 HYBRIDは明らかにライバルに対して力強い走りを見せ、ラップタイムも上回った。しかし、ライバルとは異なる燃料給油戦略だったこともあり、セーフティカー導入により何度もマージンが帳消しとなり、そのたびにアドバンテージは失われた。そのため、最後にどの車両が勝つのか全く予想が出来ない展開でもあった。

    午後3時半を過ぎた頃、富士スピードウェイは再び濃い霧に覆われ、視界は遮られた。その時点でレースは世界選手権の競技規定に則り、チャンピオンポイントをフルに獲得出来る全走行時間の75%をクリアしており、濃霧による二度目の赤旗中断が宣言されると、レースが再開されることなく、WEC富士6時間レースは終了した。

    赤旗が提示された時点で、首位を走行していた#8号車は予定のピットイン数周前だったが、そのままレースを終えることになった。ブエミ、中嶋と繋いだ#8号車だが、デビッドソンは残念ながらドライブするチャンスのないまま、レースを終えることとなった。一方、#7号車は序盤に発生したワイパートラブルへの対応のためピットストップが長くなり、#8号車からは遅れることになったが、それでもライバルをかわし、2位でフィニッシュ。最高の結果となる1、2位独占を果たした。

    この富士6時間レースの優勝で、#8号車の中嶋とブエミはドライバーズ・タイトル獲得の可能性を残し、11月5日に行われるWEC第8戦 上海6時間レース、11月18日のWEC第9戦バーレーン6時間レースに臨む。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    決勝: 2位、 113周、ピットストップ 3回、スターティンググリッド:4番手、最速ラップ(1分38秒747)

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    決勝: 1位、 113周、ピットストップ 2回、スターティンググリッド:3番手、最速ラップ(1分38秒070)

    村田久武 (TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表)
    今シーズン表彰台の真ん中に立つのは3度目となり、とても素晴らしい気分です。この結果を成し遂げるため、チームは懸命に努力を重ねて来ました。不順な天候にもかかわらず、本日、富士スピードウェイにお越し頂き、応援をして下さった皆様に心から感謝を申し上げます。皆様からの暖かい声援が我々の頑張となり、ライバルとの激闘をお見せすることが出来て、とても嬉しく思っています。ドライバー達もTS050 HYBRIDも今日の悪天候の中で本当に力強さを発揮してくれました。今シーズン残りの2戦を全力で戦い、ファンの皆様に喜んで頂ける結果を挙げられるよう最善を尽くします。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)
    チームの全員に、そして#8号車のクルー達に祝福を送ります。チームにとって本当に嬉しい結果です。我々はこの週末を通して苦しい状況が続きましたが、決勝レースの直前に適正なセッティングを見出し、それが功を奏しました。レースで周回を重ねるごとに状態は良くなって行きました。悪天候の中で、特にファンの皆様は大変だったと思いますが、多くの応援のおかげで勝つことが出来ました。この結果で期待に応えられたことを嬉しく思います。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)
    #8号車のドライバーの戦いぶりは最高でした。トヨタの母国のレースで1-2フィニッシュを果たせたことも、チームのハードワークが報われた結果であり素晴らしいです。我々が2位に入ったことで、チームにとって最高の結果となりました。私自身が走ったのは短時間ではありましたが、雨で難しいコンディションの中、ライバルとバトルを繰り広げましたが、しっかり2位を守ることが出来ました。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)
    #8号車のクルーは充分優勝に値する素晴らしい働きでしたが、とても難しいコンディションの中でレースを戦ったドライバー皆が本当に良くやったと思います。我々#7号車にとって厳しい結果に終わった土曜日の予選の後、懸命な努力で車両を改善してくれたスタッフに感謝します。富士でのレースは初めてでしたが、他とは違うイベントで、レースが終わった今は何故特別なのか、その理由も分かりました。今日はこの好結果をかみしめて、次のレースへと臨みます。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)
    1-2フィニッシュを目標にしていたので、それが達成出来て本当に嬉しいです。チームにとっても最高の結果ですし、チーム全員と共に得たこの結果に、私自身本当に喜んでいます。我々はウェットコンディションでのペースがとても良く、充分に優勝に値する速さがあったと思います。私自身にとって3度目の富士での勝利は、最高の応援をしてくれた日本のファンの皆様の前での勝利ということもあって、本当に格別です。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)
    チームにとって、そして今日のような不順な天候の中でも最高の応援をしてくれた日本のファンの皆様にとって素晴らしい結果になりました。今日の(中嶋)一貴の素晴らしい走りは本当に賞賛に値します。私も懸命に走りましたが、一貴は今回のレースの大半を戦い、勝利に大きく貢献してくれました。このホームレースで素晴らしい仕事を成し遂げたチーム全員に祝福を送ります。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)
    今日の結果は(中嶋)一貴とセバスチャン(ブエミ)のおかげです。彼らは難しいコンディションの中で最高の走りを見せ、チームもそれに応えました。残念ながら私自身は、2度ほどヘルメットを着けて用意しましたが、決勝レースを走ることはありませんでした。とはいえ今日の好結果で、今後のレースを戦うのが楽しみになりました。

    豊田章男 (トヨタ自動車社長)
    熱い声援を送り続けてくださるファンの皆さま、そして、マシンを構成するパーツを供給いただいている皆さま、日本にいる多くの仲間に支えられ我々TOYOTA GAZOO Racingは世界耐久選手権を戦っています。その皆さまの前で、心を合わせ走ることの出来る富士の戦いは我々にとって大変重要な戦いでした。皆さまの想いを乗せた戦いで勝利出来たことを本当に嬉しく思います。支えていただいた皆さま、ありがとうございました。今回は、天候不良もあり、ドライバー達も「思いっきり走る」戦いにはならなかったかと思います。それは少し残念でしたが、トヨタのエンジニア、メカニック、そしてマシンを信じて、コンディションの悪い道を、無事に走らせきってくれたドライバー達にも感謝いたします。本当にありがとう。また、このレースは残り少ないポルシェとの戦いの場でもありました。残す戦いの場は2つ、「トヨタは良きライバルだった…」、「またいつかトヨタと勝負がしたい…」、今まで、競い合い、自動車の未来のために共に切磋琢磨した仲間としてポルシェには、そう言っていただきながら、次のステージに向かってもらいたいと願っております。本日の雨のレースは、お互い、力を出し尽くすレースにはなりませんでしたが、残り2戦、シーズンが終わるまで、引き続き、全力でぶつかり合う戦いをさせていただければと思います。ポルシェの皆さま、最後まで、ファンの皆様に笑顔になっていただける全力のレースをしましょう。よろしくお願いいたします。ファンの皆さまにも、引き続き、我々の戦いを応援いただければ心強く思います。

    関連:【WEC】 富士6時間レース 決勝:濃霧のレースでトヨタ 8号車が優勝

  • 【WEC】 富士6時間レース 予選:ポルシェ 2号車がポールポジション

    【WEC】 富士6時間レース 予選:ポルシェ 2号車がポールポジション

    FIA 世界耐久選手権(WEC) 第7戦 富士6時間レースの予選が14日(土)に富士スピードウェイで行われ、ポルシェ #2号車(ティモ・ベルンハルト/アール・バンバー/ブレンドン・ハートレー)がポールポジションを獲得した。

    土曜日の富士スピードウェイも雨。悪天候を考慮し、予選のスケジュールは変更となり、30分繰り上げられ14時からスタートした。

    ポールポジションを獲得したのはポルシェ #2号車(ティモ・ベルンハルト/アール・バンバー/ブレンドン・ハートレー)。平均タイム1分35秒160をマークした。

    2番手にもポルシェ #1号車(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ)が続き、ポルシェがフロントローを独占。

    トヨタは、#8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソン)が3番手、#7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)が4番手だった。

    LMP2クラスは、ヴァイヨン・レベリオン #13号車、GTE ProクラスはポルシェGTチームの91号車、GTE Amクラスはクリアウォーター・レーシングの61号車がポールポジションを獲得した。

    WEC 第7戦 富士6時間 予選 結果

    順位 No. ドライバー チーム/車種  
    1 2 ティモ・ベルンハルト
    アール・バンバー
    ブレンドン・ハートレー
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    1分35秒160
    2 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ニック・タンディ
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    +0.071
    3 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    アンソニー・デビッドソン
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    +0.195
    4 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    +1.470
  • 【WEC】 富士6時間レース フリー走行3回目:トヨタ 8号車がトップタイム

    【WEC】 富士6時間レース フリー走行3回目:トヨタ 8号車がトップタイム

    FIA 世界耐久選手権(WEC) 第7戦 富士6時間レースのフリー走行3回目が14日(土)に富士スピードウェイで行われ、トヨタ #8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソン)がトップタイムを記録した。

    前日に続き、2日目も朝から雨となった富士スピードウェイ。10時30分に気温14℃、路面温度16℃のウェットコンディションでセッションはスタートした。

    フリー走行3回目は、トヨタ #8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソン)が1分35秒414のトップタイムを記録。2番手には0.850秒差でポルシェ #2号車(ティモ・ベルンハルト/アール・バンバー/ブレンドン・ハートレー)、3番手にはポルシェ #1号車(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ)が続いた。

    LMP2クラスはジャッキー・チェン DCレーシングの#37号車、GTE-ProクラスはポルシェGTチームの#91号車、GTE-AMクラスはデンプシー・プロトン・レーシングの#77号車が続いた。

    本日午後に予定されている予選は、悪天候によりスケジュールを変更。30分繰り上げられ14時からスタートする。

    WEC 第7戦 富士6時間 フリー走行3回目 結果

    順位 No. ドライバー チーム/車種  
    3 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    アンソニー・デビッドソン
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1分35秒414
    4 2 ティモ・ベルンハルト
    アール・バンバー
    ブレンドン・ハートレー
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    1分36秒264
    2 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ニック・タンディ
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    1分36秒387
    1 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1分36秒88102
  • 【WEC】 トヨタ:2017 WEC 第7戦 富士6時間 公式練習レポート

    【WEC】 トヨタ:2017 WEC 第7戦 富士6時間 公式練習レポート

    2017年FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間レースが開幕。初日となる13日(金)は生憎の雨模様の中で2回の公式練習セッションが行われた。

    TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、ウェットコンディションでのデータ収集とセットアップ作業をこなすも、赤旗中断により周回数は限られることとなった。

    FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦 富士6時間レースは、10月13日(金)に静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイで開幕、出場26台が日曜日の決勝レースに向けて公式練習初日のセットアップを開始した。

    TOYOTA GAZOO Racingにとって、年に1度のホームレース。多くのファンの皆様の応援に加え、富士スピードウェイから僅かの距離にあるトヨタ東富士研究所のWEC関係者、さらにはトヨタの社員も期待を込めて2台のTS050 HYBRIDの活躍を支える。

    しかし、公式練習初日の富士スピードウェイは時折、激しい雨に見舞われ、TOYOTA GAZOO Racingも、このレースが最後のWEC富士6時間レースとなるライバル勢も、出鼻をくじかれる形となった。週末は3日間とも富士スピードウェイは雨に見舞われる予報で、チームは初日から雨のセッティングに注力した。

    富士スピードウェイはTOYOTA GAZOO Racingにとって相性の良いサーキット。WECの開催が始まった2012年以来、過去5年間に4勝を挙げている。現在のTOYOTA GAZOO Racingの6人のドライバーは、ホセ・マリア・ロペスを除く5人が富士のレースで勝利を経験している。ロペスにとっては、初めての富士スピードウェイだが、1日中続いた悪天候のために、十分な走行が出来なかった。それでも公式練習2回目では1分39秒202のセッション最速タイムを記録している。

    各チームともに、公式練習1回目には、一昨日までの暖かな気候から12℃と急降下した気温と時折の激しい雨のために、十分なデータの取得が出来なかった。とはいえ、TOYOTA GAZOO Racingは、予想される雨の決勝レースに向けて可能な限りの性能発揮を狙ったセッティングを試し、同時にミシュラン・ウエットタイヤの性能確認を行った。

    雨に見舞われた公式練習1回目では、TOYOTA GAZOO Racingの#7号車が1分36秒010で3番手、#8号車は1分36秒105で4番手となった。トップタイムはライバル#1号車の1分35秒527。そして公式練習2回目は、赤旗で長い中断があったが、#7号車のロペスが1分39秒202のベストタムを叩き出した。#8号車トヨタは3番手となった。

    明日10月14日(土)は公式練習3回目と公式予選が行われる。公式練習3回目は午前10時半から、LMPクラスの公式予選は午後3時から20分間で行われる予定。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習第1回目: 3番手 (1分36秒010), 38周
    公式練習第2回目: 1番手 (1分39秒202), 7周

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    公式練習第1回目: 4番手 (1分36秒105), 38周
    公式練習第2回目: 3番手 (1分41秒413), 6周

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車):
    雨にたたられ、ファンの皆様には残念な一日になってしまいました。慣れ親しんでいるホームコースに戻って来られるというのはいつでも最高の気分ですが、今日はあまり多くの走行は出来ませんでした。ウェットコンディションで最大限のパフォーマンスを引き出すべくセットアップを試みましたが、明日も更にバランス向上を目指し作業を続けます。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車):
    今日は天候に恵まれなかったので、あまり話すことはありません。午前中の公式練習1回目でいくつかのプログラムをこなせましたが、走行時間が少なかった午後は多くのトライは出来ませんでした。全てのチームが同条件ですので、この限られた状況から最良の結果を導き出し、明日も全力で作業を続けます。明日はもう少し天候が良くなってくれることを期待しています。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車):
    かなりの雨となってしまいました。午前中はある程度走ることが出来ましたが、午後はほとんど走れない状況でした。まだやるべきことはたくさんあり、今日の結果で結論を出すのは早過ぎます。明日の天候次第ですが、一歩一歩着実にセットアップを進めていくだけです。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車):
    天候を除けば、富士に戻って来たことを楽しんでいます。特に公式練習2回目がほとんど走れなかったことで、ファンの皆様には申し訳なく思います。午前中の公式練習1回目で、数種類のウェットタイヤを試し、データを得ることが出来たので、午後はそれをもとにしたセットアップを試したかったのですが、明日やるしかありません。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車):
    日本に戻って来て、日本のファンの皆様とお会い出来てとても嬉しく思います。残念ながら今日はコンディションに恵まれず、あまり多く走ることは出来ませんでした。少なくとも公式練習1回目でデータは得られたので、それを分析し、予選と決勝に向けてセットアップの方向性を見つけていきます。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車):
    大好きな富士に戻ってこられたのは素晴らしいです。ベストを尽くしたものの、コンディションが悪過ぎて、私は公式練習2回目を走ることが出来ませんでした。しかし、午前中の公式練習1回目での感触は良く、バランスを取るための作業は進みましたが、午後にそれを検証するまでに至りませんでした。

  • 【WEC】 富士6時間レース フリー走行2回目:トヨタ 7号車がトップタイム

    【WEC】 富士6時間レース フリー走行2回目:トヨタ 7号車がトップタイム

    FIA 世界耐久選手権(WEC) 第7戦 富士6時間レースのフリー走行2回目が13日(金)、富士スピードウェイで行われ、トヨタの7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)がトップタイムを記録した。

    富士スピードウェイはトヨタにとってWECカレンダーの一戦というだけの存在ではない。ハイブリッド・パワートレーンが開発されたのはサーキットから20km程しか離れていないトヨタ東富士研究所であり、まさに生まれ故郷でのレースでもある。

    午後になっても富士スピードウェイは雨。15時30分からウェットコンディションで90分のセッションはスタートした。だが、クラッシュや大雨の影響により、途中で50分の赤旗中断となった。

    フリー走行2回目では、トヨタ7号車の小林可夢偉が1分39秒202でタイムシートのトップに立った。2番手にはポルシェ #1号車(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ)、3番手にはトヨタ #8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソン)が続いた。

    LMPクラスは、ジャッキー・チェン DCレーシング #38号車、GTE Proクラスはフォード・チップ・ガナッシ・レーシングの#66号車、GTE Amクラスはクレウォーター・レーシングの#61号車がトップタイムを記録した。

    明日14日(土)は、10時30分からフリー走行が行われ、14時30分から予選Q1がスタートする。

    WEC 第7戦 富士6時間 フリー走行2回目 結果

    順位 No. ドライバー チーム/車種  
    1 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1分39秒202
    2 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ニック・タンディ
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    1分40秒523
    3 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    アンソニー・デビッドソン
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1分41秒413
    4 2 ティモ・ベルンハルト
    アール・バンバー
    ブレンドン・ハートレー
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    1分42秒783