タグ: MotoGP

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第11戦 オーストリアGP プレビュー

    【MotoGP】 ヤマハ:第11戦 オーストリアGP プレビュー

    MotoGP チェコGPの決勝から2日後の火曜日、Movistar Yamaha MotoGPはIRTA公式テストを終えてブルノ・サーキットをあとにした。数日後には早くも第11戦オーストリアGPが迫っており、チームは次の決戦の地、スピールベルグ・サーキットへと気持ちを集中している。

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは昨年の大会では6位に終わっているが、今年は先週のチェコGPの3位で弾みをつけて、さらにステップアップを目指す。連続表彰台を獲得し、チャンピオン候補のひとりに残ることが目標だ。

    第10戦終了時点でランキングトップに14ポイント差と迫るランキング2位につけており、好成績獲得に向けて、これまで以上にモチベーションを高めている。月曜日にブルノ・サーキットで行われたIRTA公式テストでも調子は上向きで、着実に前進しており、勢いそのままに表彰台を目指して進んでいく。

    バレンティーノ・ロッシはIRTA公式テストでトップタイムをマーク。ブルノとスピールベルグは特質が異なるものの、ロッシ自身は好調キープに自信を見せている。

    過去3回ここを走行し、1回目の1996年には125㏄クラスで3位を獲得してグランプリ初の表彰台、続く1997年には同じく125㏄クラスで2位を獲得した。そして昨年はMotoGPで、僅差で表彰台を逃して4位となった。そのときの雪辱を果たすべく、今年こそは表彰台に上り、チャンピオンシップにおいてもトップとの22ポイント差を詰めていきたいところだ。

    スピールベルグ・サーキットは昨年、19年ぶりにグランプリを開催。1969年に創設されたこのサーキットは、1996年に改修工事が施されて現在のコースレイアウトに生まれ変わった。わずか3つの右コーナーと7つの左コーナー。そして626mのメイン・ストレート。トップスピード、アクセルレーション、ブレーキングに重点が置かれ、ライダーたちは1ラップのうちに何度もフルスロットルを経験する。

    マーベリック・ビニャーレス

    「前回のチェコGPでまた表彰台に復帰することができました。おかげで自信が深まり、今まで以上に強い気持ちで次のレースに臨むことができそうです。月曜日にはブルノ・サーキットでテストがあり、加速性能をはじめとして多くのことを試しました。これがここスピールベルグでもきっと役に立ってくれると思います。テストのなかで様々な項目について改善されて、次に向けて準備を整えることができたので非常に満足しています。タイトル獲得を目指すなら、ここから先の数戦で表彰台に上らなければなりません。そのためには今の良いフィーリングを持ち続けられるように努力し、常に勝利を目指していきたいと思っています」

    バレンティーノ・ロッシ

    「月曜日にテストを行い、たくさんのことを試しました。こんなときこそ、1日も早くサーキットに戻るべきだと思います。チェコGPではすべてのセッションでハイペースをキープしました。その後のテストによって、さらに多くを理解することができました。次はスピールベルグですが、ここは私たちにとっては、あまり良い場所ではないかもしれません。それでも、もちろん好成績を目指していきます。YZR-M1とはとてもうまくいっていて、今まで以上に仲良く、より乗りやすくなってきているので、このあとも毎回、表彰台を狙っていけると考えています。タイトル争いはまだまったくわからない状況ですから、毎回できるだけ多くのポイントを獲得することが重要です」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)

    「ブルノでの公式テストのあと、直接オーストリアへやって来ました。チェコでは長い時間をかけて仕事に取り組み、十分に手ごたえを得て、チーム全体が非常にポジティブなムードになっています。ここでの戦いに向けて準備は万端です。昨年はとても良い雰囲気のなかでレースが行われたので、今年も期待しています。コースレイアウトはトップスピードと加速性能に重点が置かれたもので、わたしたちが得意とするところとは少し違っているのですが、このところの好調を生かして今回も良い仕事をしたいと思っています」

  • 【MotoGP】 ホンダ:第11戦 オーストリアGP プレビュー

    【MotoGP】 ホンダ:第11戦 オーストリアGP プレビュー

    MotoGP 第10戦チェコGPからの連戦となる第11戦オーストリアGPが、8月11日(金)から13日(日)の3日間、レッドブル・リンクで開催される。

    レッドブル・リンクは、1969年に完成したサーキットで、当初はエステルライヒリンクという名称だったが、1995年にA1リンクとなり、2010年からはレッドブル・リンクへと改称された。

    オーストリアGPは、1971年にザルツブルグで初めて開催され、94年までの24年間で22回行われた。その後、A1リンクで行われた3回を加え、今年で26回目の開催となる。

    レッドブル・リンクは、ウイーンから南西約200kmのシュピールベルクにあり、オーストリアのほぼ中央に位置する。一周、4.326kmのコースは、アップダウンに富んだハイスピードコースで、コーナー数は10(右7/左3)とシンプルなレイアウト。MotoGPは、A1リンク時代の96年と97年に開催されており、昨年は、19年ぶりにMotoGPが開催された。

    過去、Honda勢は、96年と97年の大会で、2年連続で、125cc、250cc、500ccの3クラスを制している。最高峰クラスでは、96年にアレックス・クリビーレ(99年のチャンピオン)、97年にミック・ドゥーハン(94年から98年までの5年連続チャンピオン)とHondaでチャンピオンに輝き、MotoGPレジェンドに名前を連ねる両選手が優勝している。しかし、19年ぶりの開催となった昨年は、事前テストに参加しなかったこともあり、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が5位、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が7位と悔しい結果に終わった。今年は、その雪辱に挑む戦いになる。

    昨年同様、前半戦を総合首位で終えたマルク・マルケスは、後半戦のスタートとなった第10戦チェコGPで今季3勝目を挙げ、大接戦のチャンピオンシップで、わずかにリードを広げることになった。大会終了後の公式テストでは、今大会に向けていくつかのセットアップにトライして準備を進めた。昨年は19年ぶりの開催となるレッドブル・リンクの事前テストに参加しなかったことで苦戦を強いられた。今年はデータもあり、ドイツ、チェコに続く3連勝に挑む。

    チームメートのダニ・ペドロサは、チェコGPでマルケスに続いて2位になった。Repsol Honda Teamにとっては、今季2回目の1-2フィニッシュを達成。最高の内容で後半戦のスタートを切った。この表彰台でペドロサは、総合2位から4位までのライバルとのポイント差を縮め、チャンピオン争いの名前を連ねることになった。

    ダニ・ペドロサも昨年は、レッドブル・リンクに苦戦、悔しい結果に終わったが、今年はレースを追う毎に調子を上げている。ドイツGP、チェコGPに続く3戦連続の表彰台と今季2勝目が期待される。

    前戦チェコGPのフリー走行で、コース上に出たオイルのために転倒、背中などを強く打って負傷、苦しいレースを強いられたカル・クラッチロー(LCR Honda)だが、厳しい体調にも関わらず決勝レースでは5位でフィニッシュ。月曜日の公式テストにも参加し、オーストリアGPの準備を行った。昨年の大会は、フリー走行、予選でいい走りをするが、決勝ではスタートに失敗して15位という結果に終わっている。今年は今季2回目の表彰台と今季初優勝を目指す。

    チェコGPで予選15番手、決勝14位と苦戦のジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、鈴鹿8時間耐久ロードレースからの乗り換えに苦戦した。そのため、月曜日の公式テストでは、引き続き、マシンの乗り換えに集中し、今大会に挑む。昨年の大会では、予選と決勝日のウォームアップで2度の転倒を喫し、右手首と胸椎に骨折が認められたことから欠場した。今年はその雪辱に挑む。チームメートのティト・ラバトは、チェコGP後の公式テストで大きな収穫を得たことで、自信を持って今大会に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)

    「レッドブル・リンクは、昨年とても苦労したサーキットですが、今年はそうならないことを期待しています。先週のブルノも、これまで苦労したサーキットですが、最終的にすばらしいリザルトを得ることができ、オーストリアGPに向けてもモチベーションは高いです。月曜日のテストでは、レッドブル・リンクに向けていくつかのセットアップにトライしました。レッドブル・リンクに向けてのポイントは、アクセレーションとウィリーの軽減。そしてブレーキング時の安定性です。いつものようにいい妥協点を見いだすことに集中します。レッドブルはメインスポンサーの1つであり、レッドブル・リンクの戦いはとても重要な戦いになります。チャンピオンシップにとっても大事なレースになるので、しっかりポイントを獲得できるよう全力を尽くします」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合5位)

    「レッドブル・リンクは、まだ一度しかレースを経験していないサーキットです。昨年は、いいセットアップを見つけるのに苦労しましたが、今年はよりよい結果を残せることを期待しています。チェコGPの後、ブルノで1日テストを行い、いい結果を得ることができました。オーストリアGPは金曜日からの走行になりますが、いつも通り、いいセットアップを見つけたいです。今週も天候がどうなるかわかりませんが、どんなコンディションになってもしっかり準備を進め、いまのいい状態をキープすることに集中したいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)

    「ケガの状態はそれほど悪くなく、月曜日のテストでも多くの周回をこなすことができました。オーストリアでも快適にマシンに乗れることを期待しています。チームは常にマシンのいい状態をつくるために努力しています。月曜日のテストではレッドブル・リンクに役立つかも知れないいくつかのセットアップを試せたので、今週のレースを楽しみにしています。レッドブル・リンクは、エンジンサーキットなので、すべてのブレーキングゾーンでブレーキングに集中しなければなりません。ポジティブな気持ちでレッドブル・リンクに向かいます」

    ジャック・ミラー(MotoGP 総合12位)

    「月曜日のブルノテストのメインメニューは、鈴鹿8時間耐久ロードレースからMotoGPマシンへの乗り換えと、ミシュランタイヤのフィーリングを取り戻すことでした。全体的にラップタイムは安定していたし、ミディアムタイヤではとてもいいペースで走れました。とても満足しています。また、レッドブル・リンクは、深いブレーキングが必要になるので、マシンのジオメトリーなどの作業にも時間を費やしました。昨年は思い出の少ないサーキットの1つですが、レッドブル・リンクを走ることに興奮しています」

    ティト・ラバト(MotoGP 総合18位)

    「月曜日のブルノテストでは、コーナーの立ち上がりで大きなステップを刻むことができました。立ち上がりで、リアタイヤのスピニングがひどくトラクションを失っていましたが、ロスのない立ち上がりを見いだすことができました。MotoGPにステップアップしてから、ずっと苦労してきたことなので、とても重要なテストになりました。この結果、オーストリアGPに自信を持っていけるようになったし、チームスタッフにはとても感謝しています」

  • 【MotoGP】 ドゥカティ:第10戦 チェコGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ドゥカティ:第10戦 チェコGP 決勝レポート

    2017 MotoGP 第10戦のチェコGPがブルノ・サーキットで開催され、ドゥカティチームのアンドレア・ドヴィツィオーゾが、デスモセディッチGPを6位でフィニッシュラインに導いた。

    スタート時点で“ウェットレース”が宣言されたものの、雨は降っておらず、路面もウェットよりも水気の少ないダンプ・コンディションだった。MotoGPマシンがレースペースで周回を始めると、路面は瞬く間にドライに。このレースの勝敗を分けたのは、ライダーおよびチームのマシン交換の戦略だった。

    2列目からスタートしたドヴィツィオーゾは、勢いよく飛び出し、オープニングラップを3番手で通過。6周目にマシン交換を行い、15番手でコースに復帰した。その後、徐々にポジションを上げ、ラスト2周の時点でペトルッチ(ダニーロ:プラマック・ドゥカティ)を攻略して6位でチェッカーを受けた。

    チームメイトのホルヘ・ロレンソは、不運なレースを強いられることになった。序盤3ラップはレースをリードし、5周目にピットに入った。その際、マシン変更に手間取り、貴重なタイムを失った。レース復帰時点では19番手までポジションを落としてしまい、トップライダーとの間には大きなギャップが生じていた。最終的に15位まで順位を上げてフィニッシュした。

    第10戦終了時点で、ドヴィツィオーゾはランキング3位を維持。ランキング首位のマルク・マルケス(ホンダ)とは21ポイント差である。ロレンソは66ポイントで10位に後退した。

    ドゥカティチームは、月曜日もブルノにとどまり、公式テストに参加する。次戦オーストリアGPは、来週8月13日に、レッドブル・リンクで開催される。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 6位

    「非常に複雑な展開になってしまった。その中で適切な戦略が採れなかった。ライバルと同様に、もっと早めにピットインしてミディアム・スリックを装着したマシンに交換すべきだった。コースに復帰した時は16番手だったので、かなり厳しい展開を強いられると悟った。そこから歯を食いしばって懸命に追い上げて、何とか6位までポジションを上げることができた。タイトル争いを考えると、今日の10ポイントにも意味があるが、今朝までの状況からするともっとポイントが稼げていても不思議ではなかったはずだ」

    ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 15位

    「本当に残念なレースになってしまった。天候の予想が難しく、せっかくダンプ・コンディションで速く走れていたのに雨が止んでしまった。コンディションが変わらなければ、優勝争いに絡めていただろう。レースでは、マシン交換でミスを犯した。チームからピットインの指示が出た段階でマシンの準備ができていなかったので、タイムを少しロスして、その後のレースが台なしになってしまった。この失敗から学んで、二度と同じミスを繰り返さないようにしなければならない。今週末は、ドライでもウェットでも速かった。レッドブル・リンクは、ドゥカティと相性の良いサーキットだ。やるべきことを全てやって、僕たちのポテンシャルを示したい」

    関連:【MotoGP】 第10戦 チェコGP 結果:マルク・マルケスが優勝

  • 【MotoGP】 ホンダ:第10戦 チェコGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ホンダ:第10戦 チェコGP 決勝レポート

    MotoGP 後半戦のスタートとなった第10戦チェコGPは、ウエットで始まり、次第に路面が乾いていくという難しいコンディションとなった。レース序盤にほとんどの選手がスリックタイヤを装着したマシンに乗り換えるフラッグ・トゥ・フラッグとなったが、こうしたコンディションで圧倒的な強さを発揮するマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、ライバルの追随を許さない走りで、今季3勝目を挙げた。

    チェコGPで会心の勝利を挙げたマルク・マルケスは、グリッドについた時点で、ハードコンパウンドの感触があまりよくなかったことと、路面がすぐに乾いていくだろうという予想を理由に、レインのリアタイヤをソフトへと変更。序盤にリードを広げてから、マシンをチェンジしようという作戦だったが、ソフトタイヤのスピニングが激しかったことから、スタートして2周目にピットに入ることを決断。結果的にこの判断が、マルケスを有利な戦いへと導くことになった。

    ポールポジションからスタートし、オープニングラップでトップに立ったマルク・マルケスは、2周目のマシンチェンジにより、19番手までポジションを落とした。しかし、4周目に12番手、5周目に2番手、そして6周目についにトップに浮上すると、そのまま後続を大きく引き離し、一時は2位以下に20秒以上のリードを築く好走をみせ、22周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。

    これで前戦ドイツGPからの2連勝、そして今季3勝目を挙げたマルク・マルケスは、ポイントランキングでも2位以下へのリードを広げ、2年連続4回目のタイトル獲得に向けて、また一歩前進した。

    3番グリッドからスタートしたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、4周目を終えてマシンチェンジを行った。そのため、5周目には8番手までポジションを落とすが、9周目に2番手に浮上すると、後続を引き離し、そのまま2位でフィニッシュした。

    今季6度目となる表彰台の獲得を果たしたダニ・ペドロサは、総合首位をキープしたチームメートのマルク・マルケスとは31点差とポイントは開いたが、総合2位のマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とは17点差、総合3位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)と10点差、そして総合4位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とはあと9点差に迫っている。

    Repsol Honda Teamの1-2フィニッシュは、第4戦スペインGP以来、今季2度目となった。

    カル・クラッチロー(LCR Honda)は、2年連続の大会制覇と表彰台獲得は果たせなかったが、大荒れのレースをしっかり走りきって、5位でフィニッシュした。マシンの乗り換えはペドロサと同じタイミングだったが、乗り換えてからのペースの上げ方が課題になった。次戦オーストリアGPでは、今大会の雪辱に挑む。

    予選15番手から決勝に挑んだジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は14位でフィニッシュ。予選21番手のティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は17位につけた。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)

    「みんながアンヘル・ニエトのためにレースをしていたので、とても特別な日曜日になりました。でも難しいレースでした。グリッドではソフトのリアタイヤを使うというリスクを負いました。マシンを乗り換える前の5周でペースを上げられると思ったからです。でも思ったようにはいきませんでした。すぐに苦戦し始め、ポジションをかなり落としました。それが分かったので、すぐにピットに入ってスリックのマシンに乗り換えることにしました。まだ路面はかなり濡れているところがあり、リスクを負うことは分かっていました。実際、1周目には危うく転倒するところでした。フラッグ・トゥ・フラッグでは乗り換えてからマシンの感触を得るのがとても難しいのですが、すぐにグリップを理解できるように努力しました。正直、少しリスクを負いましたが、今日はそういうリスクを負わなければいけない日でした。大きくギャップを広げたときは、とにかくうまく走り、レースを完走できるようにがんばりました。この結果はとてもうれしいです。このサーキットはいつもならとても苦戦するところで、毎年不安になるサーキットです。25ポイント獲得できたのは、とても大事なことでした。すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝しています。夏休みの間にテストをするという正しい戦略を立てることができました。おかげでここへ来たときには準備は整っていました。一歩一歩、前進しています。チャンピオンシップはまだ接戦です。どのようなコンディションでも速く走れなければなりません」

    ダニ・ペドロサ (MotoGP 2位)

    「今大会は、昨日の予選も、表彰台に立った今日の決勝レースも、すべての状況において戦闘的でした。パフォーマンスにも、マシンの感触にもとても満足しています。細かい部分は改善していかなければなりませんが、全体的にシーズン前半より力強い感触があります。マシンを乗り換えるタイミングは改善しなければなりませんが、今日の経験から学んでいきたいです。通常は、まだ少し路面が濡れているときにスリックタイヤにスイッチするのは、非常に集中しなければなりません。ここはマルクの強みでもあります。彼はこのようなコンディションでいつもとてもうまいからです。今後も同じような集中力を維持できるようにならなければなりません。とにかく、チームとミシュランのおかげですばらしい感触があったので感謝したいです。トップのマルクに対して5ポイント失いましたが、ほかのライバルに対してはいくつかポイントを取り戻しました。夏休みの間にテストに来るという戦略は正しかったように思います。特にこのサーキットでは事前にマシンのセッティングが決められたことがよかったです。またマシンの細かい部分も改善できました。シーズン後半へ向けて、さらに快適に感じています。チャンピオンシップにあまり気をとらわれないようにして、すべてのレースに集中して、いいパフォーマンスをしていきたいと思います」

    カル・クラッチロー (MotoGP 5位)

    「ペドロサと表彰台争いができたらうれしかったと思います。彼がピットに戻ったときに僕も戻りました。彼は再スタートが僕よりもうまくて、(ダニロ)ペトルッチ(ドゥカティ)をすぐにパスしました。ドゥカティをパスするのはとても難しく、彼をパスするのにペドロサよりも10周以上多くかかりました。ペトルッチをパスしてからはプッシュすることができましたが、(マーベリック)ビニャーレス(ヤマハ)にパスされてしまいました。レースウイークに関しては全体的に満足しています。ブルノでトップ5でフィニッシュできてよかったです。目標は表彰台だったので、表彰台に上がりたかったです。チームは今週すばらしい仕事をしてくれました。HondaとLCRチームに感謝しています。次のオーストリアではいい仕事がしたいです」

    ジャック・ミラー (MotoGP 14位)

    「セカンドバイクの準備ができるのを待つために、何秒か貴重な時間を失いました。それでもトップ10フィニッシュができると思っていました。しかし、フリー走行で、ユーズドタイヤで簡単に走れた1分57秒台がなかなか出せませんでした。リアタイヤのグリップのフィーリングが違って、想定していたタイムをなかなか出すことができませんでした。フロントのフィーリングはとてもよかったのですが、それを結果につなげることはできませんでした。厳しいレースになりましたが、なんとかポイントを獲得できてうれしいです」

    ティト・ラバト (MotoGP17位)

    「レースはレインタイヤで始まりました。レインタイヤではいい感じに走ることができました。しかし、スリックタイヤを装着したマシンにチェンジしてからは、それまでのグループにとどまろうと一生懸命走りましたが、いくつかミスをして遅れてしまいました。このトラックは私にとっては簡単ではありません。一人で走っているときは特に厳しい状態です。今日の一番の問題はリアのグリップがあまりよくなかったことですが、ビニャーレスと(ホルヘ)ロレンソ(ドゥカティ)にはついていける自信はありました。でも、今日は一生懸命に働き、問題を見つけることができました。次のオーストリアGPを楽しみにしています」

    関連:【MotoGP】 第10戦 チェコGP 結果:マルク・マルケスが優勝

  • 【MotoGP】 スズキ:第10戦 チェコGP 決勝レポート

    【MotoGP】 スズキ:第10戦 チェコGP 決勝レポート

    ふたたび不安定な天候に見舞われ、フラッグ・トゥ・フラッグレースとなったMotoGP チェコGP決勝は、アレックス・リンス11位、アンドレア・イアンノーネ19位と、明暗を分ける結果となった。

    決勝レースはウェット宣言でスタート。アレックス・リンスはスタート後、予選ポジション近辺をキープ。アンドレア・イアンノーネは後方からのスタートながら、徐々にポジションアップしていたものの、路面が急激に乾き始めたため、各ライダーが一斉にピットインし、マシン交換。

    しかしアンドレア・イアンノーネはピットインのタイミングが他ライダーのピットアウトに被り、接触を避けようと急激なブレーキをかけ、ピットロードで転倒してしまう。この転倒により、マシンがダメージを負い、ライダーも足と頭を負傷。また、ピットロードに待機していたアレックス・リンスのマシンもこの転倒に巻き込まれ、右ハンドルバーにダメージを負い、その直後にピットインし、マシン交換したアレックス・リンスは、そのままピットアウト。マシンの不調と葛藤しながらも、我慢の走りで最終ラップまで10番手を走行していたが、ゴール直前でひとつポジションを落として、11位でチェッカーを受ける。アンドレア・イアンノーネはピットレーンでの転倒によるタイムロスで、ポジションアップのチャンスこそ逃してしまうものの、終盤はトップ10ライダーと同等のラップタイムで走行し、健闘を見せた。

    アレックス・リンス (決勝11位)

    「天候のせいで、とても難しいレースだったよ。ピットストップとマシン交換は完璧で、マシンを乗り換えてピットアウトした時にはかなり自信があったんだけど、走り出したらフィーリングがおかしくて、なかなかリズムが掴めなかったんだ。原因が分からないまま、とにかく最後まで走り切ったんだけど、レース後にピットに戻ってから、アンドレアがピットレーンで転倒した際に、ピットレーンにあった自分のマシンも巻き込まれて転倒し、右のハンドルバーが曲がってしまっていたことを知らされたんだ。そんな状況も考慮すれば、今週の僕らの仕事は上出来だったと思うよ。チームスタッフの頑張りのお陰で、良いセッティングも見つけることができたし、今週は楽しく走ることができたよ。」

    アンドレア・イアンノーネ (決勝19位)

    「決勝のスタートはうまくいって、順調に順位を上げていたんだ。あのまま走行していれば、きっと良いレースができたと思うよ。マシン交換のために4周目にピットインしたんだけど、ちょうど隣のピットからピットアウトしようとしていたアレイシ(エスパルガロ)とタイミングが被ってしまい、接触を避けるためにフルブレーキでマシンを止めようとして、転倒してしまった。僕自身は、あの時最大限のリスク回避をしたつもりだし、実際にレースディレクションもそのように判断してくれた。でも、仮にあの事故がなかったとしても、僕のスペアマシンはドライコンディションのセッティングになっていなかったから、その後のレースは苦戦することになっただろうね。とにかく今週は色々なことがうまく回らなかった。でも、スズキのエンジニア達が懸命に開発を続けてくれているから、明日のテストでしっかり走り込んで、少しでも前に進めるよう、気持ちを入れ替えて頑張っていくよ。」

    河内健 (テクニカルマネージャー)

    「今日のレースは、後半戦のスタートという意味で非常に重要なレースだったのですが、またしても決勝は不安定なコンディションとなってしまいました。そんな中でも、アレックスは良いパフォーマンスを見せてくれ、惜しくもトップ10入りは逃してしまったものの、彼の成長が確認でき、非常に嬉しかったです。一方、アンドレアは、今週色々試したテストパーツが良い方向に向かっていたので、決勝に期待していたのですが、ピットレーンでのアクシデントによって、残念ながら結果を残すことができませんでした。もう1日残ってここでテストを行うので、しっかりマシンを改善し、次戦オーストリアGPではさらに良いレースができるよう頑張っていきたいと思います。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)

    「アンドレアにとっては本当にアンラッキーな週末でした。昨日はマシントラブル、今日はピットレーンでの転倒と、悪いこと続きでした。アンドレアは転倒で頭と足を打ってしまいましたし、また、アンドレアの転倒したマシンがアレックスのマシンも転倒に巻き込んでしまったために、アレックスのマシンにもダメージを負わせてしまいました。今週のアレックスはかなり好調だったので、完璧なマシンで走行できなかったことは、本当に悔やまれます。決勝ではトップ10まであと一歩足りませんでしたが、予選の流れ、マシン交換のタイミング、レースペース等、今週彼は多くのことを学ぶことができたと思っていますし、大きな成長の過程となったと確信しています。アレックスにはこれが次のステップへの第一歩となって欲しいと思います。アンドレアには今週末の悪い流れを振り切り、明日のテストでポジティブな流れを掴んで欲しいと願っています。」

    関連:【MotoGP】 第10戦 チェコGP 結果:マルク・マルケスが優勝

  • 【MotoGP】 第10戦 チェコGP 結果:マルク・マルケスが優勝

    【MotoGP】 第10戦 チェコGP 結果:マルク・マルケスが優勝

    MotoGP 第10戦 チェコGPの決勝が6日(日)にアウトモトドローム・ブルノで行われ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がポール・トゥ・ウィンで優勝した。

    気温21度、路面温度24度。ウェットレースが宣言され、全23名のライダーたちがレインタイヤを装着。ポールポジションのマルク・マルケスは、多くのライダーたちがリアにミディアムコンパウンドを選択した中、ソフトコンパウンドを選ぶと、2ラップ目の終わりに先陣を切ってスリックタイヤを装着したバイクに乗り換えることを決断。

    3ラップ目は19番手だったが、4ラップ目に12番手、5ラップ目に2番手、6ラップ目には2番手に11秒のアドバンテージを広げる1番手に浮上。1分57秒台のペースを刻んで独走して、今シーズン3勝目、最高峰クラスで31勝目、当地で4年ぶり3勝目、キャリア通算58勝目を挙げ、タイトル争いのライバルたちとのポイントアドバンテージを広げた。

    3番グリッドのダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)は、4ラップ目の終わりにバイクを交換した後、8ラップ目から1分57秒台のペースで追い上げ、12.438秒差の2位に入り、3戦連続7度目の表彰台を獲得。

    7番グリッドのマーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ)は、4ラップ目の終わりにバイクを交換。18.135秒差の3位に入り、今季6度目の表彰台を獲得。2番グリッドのバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)は、1番手を走行していた5ラップ目の終わりにバイクを交換。20.466秒差の4位に入った。

    以下、カル・クラッチロー、アンドレア・ドヴィツォーゾ、ダニロ・ペトルッチ、アレイシ・エスパルガロ、ポル・エスパルガロ、ジョナス・フォールガーがトップ10入りした。

    チャンピオンシップは、総合1位のマルク・マルケスが総合2位のマーベリック・ビニャーレスに対して、5ポイント差から14ポイント差にアドバンテージを拡大。総合3位のアンドレア・ドビツィオーゾは21ポイント差、総合4位のバレンティーノ・ロッシは22ポイント差、総合5位のダニ・ペドロサは31ポイント差に広がった。

    MotoGPクラスは、当地に延滞。シーズン中3度目となるオフィシャルテストを実施する。

    2017 MotoGP 第10戦 チェコGP 決勝 結果

    Pos. Num. Rider Team
    1 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム
    2 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム
    3 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP
    4 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP
    5 35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ
    6 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム
    7 9 ダニロ・ペトルッチ オクト・プラマック・レーシング
    8 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    9 44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
    10 94 ジョナス・フォルガー モンスター・ヤマハ・テック3
    12 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター
    13 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3
    14 17 カレル・アブラハム プル&ベア・アスパル・チーム
    15 43 ジャック・ミラー エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    16 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム
    17 45 スコット・レディング オクト・プラマック・レーシング
    18 53 ティト・ラバット エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    19 22 サム・ロウズ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    20 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター
      8 エクトル・バルベラ レアーレ・エスポンソラマ・レーシング
      38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
      76 ロリス・バス レアーレ・エスポンソラマ・レーシング
      19 アルバロ・バウティスタ プル&ベア・アスパル・チーム
  • 【MotoGP】 ホンダ:第10戦 チェコGP 予選レポート

    【MotoGP】 ホンダ:第10戦 チェコGP 予選レポート

    MotoGP 第10戦チェコGPの予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションとなり、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、2戦連続今季4回目のポールポジション(PP)を獲得した。これでマルケスのPP記録は、通算68回となり、最多記録を更新した。

    初日、さまざまなセッティングにトライして10番手だったマルク・マルケスは、2日目のセッションでは7月のテストの状態に戻し、快調にラップを刻んだ。

    午前のフリー走行では、開始直後の2周目にコース上になにかがこぼれ、それに乗ってしまい転倒という不運に見舞われた。しかし、スペアのマシンで再度、走行を開始したマルク・マルケスは、セッション終盤に向けて順調にタイムを短縮するとトップタイムをマーク。そのあとに行われたFP4でもトップタイムをマークすると、Q2でもライバルを圧倒してPPを獲得した。

    これまでマルク・マルケスは、ブルノを苦手としてきた。同サーキットで優勝したのはMotoGPクラスにデビューした13年だけ。しかし、順調にセットアップを進めた今年は、4年ぶりの優勝の期待が膨らむ。

    チームメートのダニ・ペドロサも順調にセットアップを進めた。ウエットコンディションで始まった初日は7番手タイムだったが、ドライになった2日目のFP3では、マルク・マルケスに続いて2番手タイムでQ2進出を果たし、予選セッションでは、4回のアタックすべての周回で1分55秒台をマークする安定した走りで、今季4回目のフロントローを獲得した。MotoGPクラスでは、ブルノで過去2度の優勝を果たしているダニ・ペドロサ。今年は3回目のチェコGP制覇が期待される。

    午前中のフリー走行で、マルク・マルケスとともに原因不明の転倒を喫したカル・クラッチロー(LCR Honda)は5番手タイムをマークした。転倒した午前のフリー走行で初日総合6番手に浮上したカル・クラッチローは、FP4でも6番手タイムをマーク。昨年の大会では、MotoGPクラスでの初優勝を達成しているだけに、2列目から決勝に挑む今年は、チェコGPの2年連続制覇と表彰の台獲得に期待がかかる。

    鈴鹿8時間耐久ロードレースからの乗り換えにやや苦労しているジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が15番手、チームメートのティト・ラバトが21番手。両選手ともに、決勝では後方からの追い上げに挑む。

    マルク・マルケス (MotoGP ポールポジション)

    「このサーキットでポールポジション(PP)を取るのはとても難しいと思っていたので、今日はとてもうれしいです。ブルノではいつも苦戦しますが、7月に行ったテストが大いに役立ちました。予選では、最初のアタックからいいフィーリングで走ることができました。全力でアタックして、ほとんど転倒寸前まで攻めることができました。2本目のタイヤは、スムーズに走ろうと心がけましたが、自分の持てる力をすべて出しきってPPを獲得しました。とてもハッピーです。明日がどんな天候になるか分かりませんが、ドライでもウエットでも、表彰台争いができる自信があります。明日のレースがとても楽しみです」

    ダニ・ペドロサ (MotoGP 3番手)

    「ブルノでは、いつも予選で苦労するので、今日はとてもハッピーです。今日は2本のタイヤで4回のアタックを行いましたが、4ラップともに楽しく走ることができました。今日、PPを獲得したマルクはとても強い走りをしていました。そのマルクと0.1秒差というのは、とてもポジティブです。チームはすばらしい仕事をしてくれました。明日のレースをとても楽しみにしています。明日の天候がどうなるか分かりませんが、天候を見てからどのタイヤを使うか決めたいです。もし、今日より気温が低くなるようなら、タイヤ選択がとても重要になるので、しっかり準備したいです」

    カル・クラッチロー (MotoGP 5番手)

    「FP1での転倒の影響で、午後の予選は体調があまりよくありませんでした。転倒したのは、自分とマルクの2人ですが、なにかが原因で2人とも、150km/h以上のスピードでクラッシュしました。激しいクラッシュだったのでマシンの破損も大きく、チームには申し訳ない気持ちです。そのあとの予選では、5番手タイムをマークできて、とてもよかったです。昨日はセットアップにいくつか問題がありませしたが、今日は本当にいい状態に仕上がりました」

    ジャック・ミラー (MotoGP 15番手)

    「5列目からのスタートは、あまりいいポジションではありませんが、これまでも、もっと後ろからスタートしていいレースをしたこともあるので、明日も追い上げのレースに挑みます。あと0.1秒でQ2に入れたのですが、これもレースです。鈴鹿8時間耐久ロードレースに出場してから、まだMotoGPマシンへの乗り換えに集中しています。レースペースは悪くありません。明日のレースをとても楽しみにしています」

    ティト・ラバト (MotoGP 21番手)

    「予選はあまりうまく行きませんでした。最初のアタックで小さなミスを犯し、さらに、単独で走ることが多く、タイムを更新できませんでした。しかし、予選前のFP4では、暑くなったときを想定してハードコンパウンドのリアタイヤでセットアップを行い、とても有意義なデータを得ることができました。明日のレースは簡単ではありませんが、ポイントを獲得するために全力を尽くします。できればドライコンディションで走りたいです」

    関連:【MotoGP】 第10戦 チェコGP 予選:マルク・マルケスがポールポジション

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第10戦 チェコGP 予選レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第10戦 チェコGP 予選レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシが予選2番手を獲得し、フロントローからのスタートが決定。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスもペースは順調だったが、第2セクションであとコンマ数秒が伸びず7番手となった。

    午前中に行われたフリープラクティスから好調だったバレンティーノ・ロッシ。午後からの予選はフロントロー獲得をめざし、コースインするや一気にペースを上げた。

    そして1回目のアタックで4番手としたが、2回目はタイムを更新できず、約6分半を残してピットに戻った。この間に5番手に後退したが、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)のタイムが不採用となって再び4番手に。1分半後にコースに戻ったバレンティーノ・ロッシは3回目のアタックで一気にタイムを伸ばし1分55秒073を記録して2番手を獲得した。トップとの差はわずか0.092秒だった。

    マーベリック・ビニャーレスもグリッドの好位置を狙って激しいプッシュを見せた。前方にクリアスペースを確保するため、やや遅れてコースイン。最初のアタックで6番手につけ、2回目もタイムは更新したものの順位では7番手に後退して、残り6分でピットイン。1分後にすばやくコースに復帰したが、ライバルたちもペースを上げてきており、この時点で9番手となっていた。次のラップで1分55秒911を記録して7番手としたものの、再びひとつ後退してしまう。フラッグが提示されて最終ラップに臨んだマーベリック・ビニャーレスは、激しいプッシュで1分55秒663へ更新。これで7番手へ上げてセッションを終了した。トップとの差は0.682だった。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは、フリープラクティス第3セッションで8番手に入りQ2へ進出し、15分間の予選セッションでは10番手となった。決勝では好スタートで前へ出て、トップグループについていく作戦。グリッド4列目からの挽回を虎視眈々と狙っている。

    チームメイトのジョナス・フォルガーは、14番手。グリッド5列目となった。フリープラクティス4で2番手を獲得してQ1へ進み、その最終ラップでベストタイムを更新したが、チェッカーフラッグを見落としていたためこのタイムが無効となってしまった。これでQ2進出を逃したフォルガーは14番手。明日の決勝は5列目からロケットスタートを狙う。

    Movistar Yamaha MotoGP

    バレンティーノ・ロッシ (予選2番手/1分55秒073)
    「ブレーキングを遅らせて、スロットルをすばやく開ける。今日はこれに気持ちを集中しました。フィーリングは初めからよかったのですが、1周目はいつでも難しいものです。でも十分にポテンシャルがあることはわかっていましたし、2回目の走行ではポジションがよく、前方がクリアだったので、よい走りができました。ここでミスなくプッシュできたことにはとても満足しています。ほんのわずかの差でポールポジションを逃してしまったのは残念ですが、2番手も決して悪くないし、何よりフロントローからのスタートはうれしいですね」

    マーベリック・ビニャーレス (予選7番手/1分55秒633)「難しい予選になってしまいました。セッティングがあまりうまくいっておらず、コーナリングがまだ不十分な状況です。明日までにまだ時間があるので今日のデータを分析し、午前中のウォームアップでは別のセッティングを試したいと思っています。決勝用セッティングでのペースは悪くないので、もっと上へいけるはず。そのためにも、とにかく少しでも前へ進まないと…」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「決勝で上位をめざすなら、フロントローからのスタートが非常に重要です。バレンティーノはフリープラクティス3・4ともにとても好調で、マシンに好感触を得ていました。そのことがQ2でも十分に発揮されました。1回目の走行もよかったのですが、2回目は前方にクリアスペースを確保できていたので、存分にスピードを上げることができました。それで1分55秒073へと更新し、ポールポジションにあとわずかと迫ることができたのです。マーベリックはマシンに大幅な変更を加えていましたが、最後の詰めがまだできていなかったようです。フリープラクティスはいいペースで走っていたのですが、セクション2だけはあまりうまくいっていませんでした。明日の天気はまだわかりませんが、あとコンマ数秒を伸ばすためにセッティングをウォームアアップで試し、さらに前進して決勝に臨みます」

    Monster Yamaha Tech3

    ヨハン・ザルコ (予選10番手/1分56秒075)
    「予選は厳しい結果になってしまいましたが、決勝に向けての準備はすでに整っています。フリープラクティス3ではよいタイムを記録することができ、Q2に進むことができたので満足です。午後のセッションでもマシンの調子がよく、うまくコントロールできていましたが、コーナー立ち上がりで十分にパワーを使うことができていませんでした。スピードを保ってコーナーに進入するのですが、立ち上がりでスピンしてしまうのです。おそらく気温が高過ぎたせいだと思っていますが、少なくとも2列目を狙っていたので残念です。でもフリープラクティス4でもいい仕事ができていたので自信はあります。ユーズド・タイヤを使っていたのは僕だけだし、決勝に向けいろいろな状況を理解し、よいフィーリングをつかんでいます。ドライを望んでいますが、もし雨になったとしても、金曜日の午前中に経験しているので大丈夫。ウエットなら、すばやくリズムをつかんでペースを上げる。ドライの場合は、上位のライダーたちと比べれば1ラップ目のタイムではかなわないかもしれませんが、10ラップ以降はより安定して走ることができると思います。厳しい戦いであることに変わりはありませんが、自信は持っています」

    ジョナス・フォルガー (フリー走行総合2番手/1分56秒540)
    「もう少しでQ2に進むことができたのに、残念な結果になってしまいました。Q1の最終ラップに自己ベストを更新したのですが、ラインを通過する2秒前に時間切れになってしまいました。チェッカーフラッグを見ていなかったので、もう1ラップあると思ってペースを上げましたが、残念ながらセッションはすでに終了していました。予選で上位につけることが目標だったので、それが達成できず残念です。手応えは十分につかんでいますが、フィーリングが完璧というところまではいっていないので、もう少しセッティングを煮詰めるために今夜も作業を続けます。そしてもう一歩前進し、明日の決勝では自分の力をすべて出し切ります」

    関連:【MotoGP】 第10戦 チェコGP 予選:マルク・マルケスがポールポジション

  • 【MotoGP】 スズキ:第10戦 チェコGP 予選レポート

    【MotoGP】 スズキ:第10戦 チェコGP 予選レポート

    MotoGP 後半戦初戦となったチェコGP予選は、MotoGPルーキーライダーのアレックス・リンスが素晴らしいパフォーマンスを見せ、僅か0.006秒差でQ2入りのチャンスこそ逃すも、今期ベストポジションの13番手を記録。一方イアンノーネは、Q1中にマシントラブルに見舞われ、20番手に留まることとなった。

    朝のセッションではイアンノーネ、リンス共にポジティブな走りで、ストレートQ2入りを期待されたものの、わずかに届かず、イアンノーネ12番手、リンス17番手で終了。

    FP4でイアンノーネが転倒を喫し、マシンが1台破損したため、Q1にはメインマシンでアタックができず、さらに、別マシンにオイル漏れが生じたため、イアンノーネは2度目のタイムアタックをせず、20番手でセッションを終えた。一方、怪我により、シーズン序盤の欠場を強いられていたリンスは、終日ドライコンディションで走行できたチェコGP予選で、安定した走りを見せると共に、タイムアタックでもアグレッシブな走りで、今期ベストポジションの13番手を獲得した。

    アレックス・リンス

    「やっとドライコンディションで予選を走る事ができて、今日はとても楽しめたよ。ほんのちょっとの差でQ2入りのチャンスを逃してしまったのは本当に悔しいけど、セッション毎に確実に良くなっているし、自分自身もしっかり手応えを感じてきている。でもそれは今週だけってことじゃなくて、怪我から復帰して以来、レース毎に感じていることなんだ。夏のブレイクを経て、怪我も完璧に完治したし、明日はベストな状況で決勝に臨めるから、今から楽しみで仕方ないよ。」

    アンドレア・イアンノーネ

    「昨日から今日の午前までの流れは順調で、FP3ではかなり感触も良かったので、FP4、Q1には自信があったんだ。FP4で試したセットがかなり好感触だったので、もうちょっとプッシュしようとしたら、低速コーナーでフロントが切れ込んで転倒してしまった。この転倒によるマシン修復が間に合わず、Q1では別のマシンでアタックしたんだけど、一本目のタイムアタックはうまくまとめることができず、いざ2回目のアタックに入ろうと思ったところで、マシンのオイル漏れが見つかったんだ。リスクを避けて2回目のアタックを止めたために、明日のグリッドポジションはかなり後ろになってしまったけど、セッティングもまとまっているし、スタートをしっかり決めれば、トップ10は狙えると思っているよ。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー

    「今日はアンドレアが完全にツキから見放されてしまった感じでしたね。FP4の転倒後、Q1までにマシンを修復できず、別のマシンでQ1を走行したのですが、最初のアタック後、タイヤ交換の為にピットインした際にオイル漏れが見つかり、アンドレア自身と他のライダーの安全を考慮して、チームの判断で、2本目のアタックは取り止めることにしたのです。アンドレアの調子もかなり上がっていて、我々も彼のQ2ストレート入りを期待していたため、こんな形でチャンスを逃してしまったことが本当に悔やまれますね。オイル漏れのトラブルに関してはすでに解決しているので、明日のウォームアップで再度決勝に向けたセットアップを詰め、決勝では追い上げを期待したいところです。アレックスの今日のパフォーマンスに関しては、我々もとても満足しています。わずか0.006秒差で惜しくもQ2入りを逃してしまいましたが、大きな成長を見せてくれました。シーズンの約半分を、怪我によってまともに走る事ができず、ドライコンディションでまるまる1日走行する機会もほとんどなかったので、後半戦のスタートをかなりポジティブに切ることができたと思っています。13番手というグリッド位置も悪くないですし、ペースも安定しているので、明日の決勝が楽しみです。」

    関連:【MotoGP】 第10戦 チェコGP 予選:マルク・マルケスがポールポジション

  • 【MotoGP】 第10戦 チェコGP 予選:マルク・マルケスがポールポジション

    【MotoGP】 第10戦 チェコGP 予選:マルク・マルケスがポールポジション

    MotoGP 第10戦チェコGPの予選が5日(土)、アウトモトドローム・ブルノで行われ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がポールポジションを獲得した。

    マルク・マルケスは1分54秒981を記録。2番手には0.092秒差でバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ MotoGP)、3番手にはダニ・ペドロ(レプソル・ホンダ・チーム)が続いた。

    2列目にはアンドレア・ドヴィィオーゾ(ドゥカティ・チーム)、カル・クラッチロー(LCP・ホンダ)、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ・チーム)が並ぶ。

    マーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ MotoGP)は7番手、ダニロ・ペトルッチ(オクト・プラマック・レーシング)、アルバロ・バウティスタ(プル&ベア・アスパル・チーム)が3列目に並ぶ。

    2017 MotoGP 第10戦 チェコGP 予選 結果

    Pos. Num. Rider Team Time
    1 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分54秒981
    2 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP 1分55秒073
    3 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム 1分55秒119
    4 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 1分55秒441
    5 35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ 1分55秒489
    6 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム 1分55秒552
    7 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP 1分55秒663
    8 9 ダニロ・ペトルッチ オクト・プラマック・レーシング 1分55秒738
    9 19 アルバロ・バウティスタ プル&ベア・アスパル・チーム 1分56秒027
    10 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3 1分56秒075
    11 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分56秒335
    12 76 ロリス・バス レアーレ・エスポンソラマ・レーシング 1分56秒624
    13 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分56秒460
    14 94 ジョナス・フォルガー モンスター・ヤマハ・テック3 1分56秒540
    15 43 ジャック・ミラー エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分56秒543
    16 8 エクトル・バルベラ レアーレ・エスポンソラマ・レーシング 1分56秒685
    17 17 カレル・アブラハム プル&ベア・アスパル・チーム 1分56秒786
    18 44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分57秒034
    19 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分57秒042
    20 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター 11分57秒245
    21 53 ティト・ラバット エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分57秒288
    22 22 サム・ロウズ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分57秒465
    23 45 スコット・レディング オクト・プラマック・レーシング 1分57秒517