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  • MotoGP:バニャイアが今季ポール獲得 Mマルケスは最終アタックで転倒

    MotoGP:バニャイアが今季ポール獲得 Mマルケスは最終アタックで転倒

    プラマック・ドゥカティのフランチェスコ・“ペッコ”・バニャイアが、MotoGP復帰を果たしたチェコGPで2025年シーズン初のポールポジションを獲得。対照的にマルク・マルケスは最終アタックで転倒を喫し、2番手にとどまった。

    予選Q1で苦戦していたバニャイアは、他車と走行タイミングをずらす戦略でQ2進出を決めると、そのまま同様のアプローチでポールを射止めた。

    この週末はドライ走行が限られ、“リセット”された路面状況がマルケスに有利と見られていた。そのためQ2ではマルケスの背後に9人ものライダーが隊列を組む展開に。唯一ファビオ・クアルタラロだけが単独走行を選択し、ジョアン・ミルはやや後方で孤立していた。

    バニャイアはこの“トレイン走行”を避け、ピットインして数分後にクリアラップを狙って再出走。これが奏功し、マルケスに0.2秒差をつけて暫定トップに浮上する。

    その後はマルケスの弟アレックス・マルケスとともにポジション取りをめぐってやや滑稽な駆け引きを演じたが、マルクはその直後の1周目で黄旗によりタイムを抹消される事態に。これはマルコ・ベツェッキが今週末3度目のクラッシュを喫し、ターン1で黄旗が出されたためだった。

    その後のアタックでマルクは再びポールペースに乗るが、最終セクターのターン13でクラッシュ。砂利の上を高速で滑走したがケガはなく、マシンも大きな損傷は避けられた。本人は「集中力を欠いたクラッシュだった」と述べ、直前にヨハン・ザルコがほぼ同じ地点で転倒していたことに言及。なお黄旗下のクラッシュではなかったため、ペナルティの対象にはならない見通し。

    最終的にマルクは2番グリッドに収まり、クアルタラロがヤマハで3番手に食い込んだ。

    予選結果とグリッド:ミル&フェルナンデスが健闘
    4番手には転倒を喫しながらも好調を維持したベツェッキ(VR46ドゥカティ)、5番手にはジョアン・ミル(ホンダ)、6番手にはラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)が入るなど、Q1組が上位に食い込む波乱の展開となった。

    ペドロ・アコスタは終盤のバニャイア&マルケスのやり取りに巻き込まれ、7番手に甘んじた。続く8番手にアレックス・マルケス、9番手にザルコが並ぶ。

    ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)も終盤にクラッシュし、10番手。エネア・バスティアニーニと、復帰を果たしたホルヘ・マルティンがQ2最下位の11番手と12番手に終わった

    MotoGP チェコGP

    チェコGP予選・暫定グリッド
    1.フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)
    2.マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)
    3.ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)
    4.マルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)
    5.ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)
    6.ラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)
    7.ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)
    8.アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)
    9.ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)
    10.ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)
    11.エネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)
    12.ホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)
    13.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)
    14.ポル・エスパルガロ(レッドブルKTMテック3)
    15.アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)
    16.ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)
    17.ミゲール・オリベイラ(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)
    18.フェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)
    19.ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)
    20.中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)
    21.小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)
    22.アウグスト・フェルナンデス(ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム)

    Q1ではディ・ジャンナントニオ(VR46ドゥカティ)が一時トップに立ったが、バニャイアとフェルナンデスに逆転され13番手に。ポル・エスパルガロは今週末マーベリック・ビニャーレスの代役としてTech3で出走し、14番手。15番手にはヤマハのアレックス・リンスが入った。

    Q1では大きな番狂わせはなかったものの、注目を集めたのはブラッド・ビンダーの不振。2020年の同GPで勝利を挙げたビンダーだったが、今回は終始低調で、ベストラップもトラックリミット違反で抹消。元々それがなくともQ2進出圏外であり、19番手に沈んだ。

  • MotoGP:マルク・マルケスがドイツGPで圧勝 10台のみ完走の波乱

    MotoGP:マルク・マルケスがドイツGPで圧勝 10台のみ完走の波乱

    2025年MotoGP第11戦ドイツGP決勝は7月13日(日)、ザクセンリンクで行われ、ポイントリーダーのマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が圧巻の独走勝利を飾った。混乱の多い一戦でわずか10台が完走する展開となった。

    土曜のスプリントで転倒したマーベリック・ビニャーレスとフランコ・モルビデリの欠場により、スタートは18台に。さらに決勝ではターン1での相次ぐクラッシュによりリタイアが続出した。

    ポールポジションからスタートしたマルケスは、スプリントとは異なりターン1でのリードをしっかり守った。序盤は後続とのギャップをすぐには広げなかったものの、安定したペースで徐々に独走態勢に入った。

    2番手争いでは、ファビオ・ディ・ジャンアントニオとマルコ・ベッツェッキが激しいバトルを展開。ディ・ジャンアントニオは数周にわたり果敢な仕掛けを見せ、やがてポジションを奪取。だが18周目、ターン1でまさかの転倒を喫しレースを終える。

    その後もターン1では転倒が相次ぎ、「コカ・コーラ・カーブ」は“クラッシュの名所”と化した。ヨハン・ザルコは黄旗下のクラッシュとして調査対象になったが、現場はすでにグリーンだったとされ無罪に。続いてベッツェッキも2番手から同じコーナーで転倒。さらには小椋藍がタイトなラインを攻めすぎて転倒、広く入ったジョアン・ミルを巻き込んでしまった。さらに周回遅れのロレンツォ・サバドーリも同じ場所で転倒し、事故は連鎖した。

    この連鎖が収まった後、マルケスは大差でレースをコントロール。6秒差を築いてフィニッシュラインをショーボート気味に駆け抜けた。

    2位にはアッセンで骨折した右手を抱えるアレックス・マルケスが快走で続き、3位にはペッコ・バニャイアが続いた。ドゥカティの1-2-3が今季何度目かの再現となった。

    チャンピオンシップでは、マルクがアレックスに対して83ポイント差をつけ、さらにバニャイアはアレックスから64ポイント遅れている。

    ファビオ・クアルタラロは、序盤で同僚ジャック・ミラーに前を譲るもその後追い返し、最終的に18秒差の4位と奮闘。終盤はグレシーニのルーキー、フェルミン・アルデゲルの猛追をしのぎきった。

    ホンダ勢では、負傷から復帰したルカ・マリーニが6位と健闘し、2023年以来となるワークスチームの最高成績を記録。終盤にはブラッド・ビンダーとの接戦を制した。

    ミラーはトラックハウス・アプリリアのラウル・フェルナンデスを抑えて8位に入り、アレックス・リンスは苦戦しながらも39.4秒遅れの10位完走を果たした。

    この他、14番手から追い上げを狙ったミゲル・オリベイラと、表彰台圏内を争っていたペドロ・アコスタが早々に転倒し、いずれもリタイアに終わっている。アコスタはアレックス・マルケスのすぐ後方でターン2で転倒した。

    MotoGP

    2025年 MotoGP ドイツGP 決勝リザルト(完走者のみ)
    1.マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)
    2.アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシング)
    3.フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)
    4.ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハ)
    5.フェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシング)
    6.ルカ・マリーニ(ホンダHRC)
    7.ブラッド・ビンダー(レッドブルKTM)
    8.ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハ)
    9.ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)
    10.アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハ)

  • MotoGP:マルク・マルケスがドイツGPスプリントで激闘の末に勝利復活

    MotoGP:マルク・マルケスがドイツGPスプリントで激闘の末に勝利復活

    マルク・マルケスがザクセンリンクでの激戦を制し、2025年シーズンのMotoGPスプリントで再び勝者となった。これにより、彼は同地での勝利数をさらに伸ばすこととなった。

    このスプリントは、2025年シーズンで初めてマルケス兄弟が1-2フィニッシュを逃したレースでもあった。当初は今季2度目のスプリント敗北かと思われたマルク・マルケスだったが、果敢かつ時に危うさすら感じさせる巻き返しで再び頂点に立った。

    スタートでトップに立ったマルケスは第1コーナーを大きくオーバーランし、5番手まで順位を落とす。しかしそこからすぐに前を走っていたヨハン・ザルコをパスし、今度は勢いに乗るファビオ・ディ・ジャンアントニオに抜かれる展開に。

    両者のバトルは第2周も続き、マルケスが第1コーナーで仕掛ければ、ディ・ジャンアントニオは第2コーナーで切り返す応酬を見せた。だが2周後、最終コーナーでマルケスがついに前に出る。

    前方では、マルコ・ベッツェッキが序盤のリードを確立。その直後、フランコ・モルビデリが第8コーナーで高速クラッシュ。予選でも同じ場所で転倒していたが、今回は深刻で、砂利の中を転げ回るほどの激しい転倒となり、レーシングスーツが開いてしまうほどだった。

    モルビデリは立ち上がるのにも苦労し、メディカルセンターで左鎖骨の重度の打撲と診断され、精密検査のためケムニッツ病院へ搬送された。

    モルビデリの転倒により2番手に浮上したのはファビオ・クアルタラロだったが、背後に迫るマルケスのドゥカティを抑えることはできず、オーバーテイクを許す。

    第2コーナーではマルケスがハイサイド寸前の挙動を見せたが、残り7周を切ってなおも2秒差でベッツェッキを追う姿勢は崩さず、第3セクターの左コーナー群で差を詰めていく。

    残り2周でついにベッツェッキの背後に迫ると、ファイナルラップの第1コーナーで前に出る。ややワイドになったが、第2コーナーではインを取り、ポジションを死守。そのまま突き放し、最終的には0.9秒差でゴールした。

    クアルタラロはMotoGPでの自身でも屈指のウェットレース走行で、ディ・ジャンアントニオとの最終ラップバトルを制してスプリント初表彰台を獲得。

    ジャック・ミラーが2台目のヤマハとして5位。KTMのブラッド・ビンダーが6位、LCRホンダのザルコが7位に入り、終盤にアレックス・マルケスを交わして順位を上げた。

    アレックス・マルケスはこれで兄マルクとのランキング差が78ポイントに広がったが、それでもこのスプリントでフランチェスコ・バニャイアよりは上位でフィニッシュ。バニャイアは予選同様にコンディションに苦しみ、ポイント圏内争いに加わることすらできなかった。

    その9位争いでは、フェルミン・アルデゲルをペドロ・アコスタが終盤にかわして最後のポイントを獲得。なお、アコスタもマルケスを追う途中でグラベルに飛び出すアクシデントがあ
    り、本来のペースを発揮しきれなかった。

    MotoGP

    2025年MotoGPドイツGPスプリント正式結果

    1.マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)
    2.マルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)
    3.ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)
    4.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)
    5.ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)
    6.ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)
    7.ヨハン・ザルコ(ホンダLCR CASTROL)
    8.アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)
    9.ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)
    10.フェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)
    11.ミゲル・オリベイラ(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)
    12.フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)
    13.ラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)
    14.ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)
    15.アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)
    16.ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)
    17.小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)
    18.ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング)

  • MotoGP:マルク・マルケスがアッセン制覇 アレックスはクラッシュで骨折

    MotoGP:マルク・マルケスがアッセン制覇 アレックスはクラッシュで骨折

    2025年MotoGP第9戦オランダGP(ダッチTT)は6月29日、伝統のTTサーキット・アッセンで決勝レースが行われ、ポイントリーダーのマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が今季4勝目を挙げた。一方、弟アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)は転倒により左手中手骨を骨折、チャンピオンシップ争いで大きく後退した。

    マルク・マルケスは5周目にジョアン・ザルコを追い抜いて首位に立つと、そのままトップを堅持。終盤に迫ったマルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)との攻防を制し、最終的には0.635秒差でチェッカーフラッグを受けた。アッセンでのMotoGPクラス勝利は自身3度目。

    この勝利により、マルクはタイトル争いで大きくリードを拡大。アレックスはレース中のアクシデントによりリタイアを喫し、タイトル争いでは兄に対して68ポイント差まで後退することとなった。

    アレックス・マルケス、転倒で骨折
    アレックス・マルケスは序盤のバトルでポジションを落とし、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)にストラッベンで押し出され5番手に後退。その2周後に同じ場所で反撃を試みたが、コーナー出口で両者のマシンが接触、アレックスのバイクは挙動を乱しグラベルに突っ込んでリタイアした。

    転倒直後から左手の痛みを訴えており、検査の結果、左手第2中手骨の骨折が判明。今夜中にマドリードで手術を受ける予定で、今後の参戦可否は現時点では未定。

    ベッツェッキが2位、バニャイアは3位
    マルク・マルケスに次ぐ2位にはベッツェッキが入り、アッセンでの表彰台を獲得。ベッツェッキは最終ラップまでマルケスを猛追したが、逆転には至らず、クールダウンラップでイタリア国旗を受け取った直後に転倒するという幕切れだった。

    3位にはフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が入り、アコスタは4位。マーベリック・ビニャーレス(テック3KTM)が5位で、KTM勢2台がトップ5に入る結果となった。

    MotoGP オランダGP

    クアルタラロはポールから10位まで後退
    ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)はポールポジションからスタートしたが、スタート直後から順位を落とし、10位でのフィニッシュに終わった。序盤にはフェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)の転倒に巻き込まれかけたほか、レース全体を通じてペースが上がらなかった。

    チームメイトのアレックス・リンスも序盤の接触で後退しつつも13位で完走。一方、アルデゲル、ジョアン・ミル、ミゲル・オリベイラ、アイ・オグラ、ロレンツォ・サバドーリらはリタイアとなった。

    チャントラが初ポイント獲得
    Attrition(脱落者)が相次いだ今回のレースで、IDEMITSUホンダLCRのソムキアット・チャントラが15位に入り、MotoGPクラスで初ポイントを獲得。最終盤には代役参戦中のアレイシ・エスパルガロ(ホンダHRC)との接戦を制し、価値ある1点をもたらした。

    MotoGP オランダGP 決勝結果(上位15台)
    1.マルク・マルケス(ドゥカティ)
    2.マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)+0.635秒
    3.フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)+2.666秒
    4.ペドロ・アコスタ(KTM)+6.084秒
    5.マーベリック・ビニャーレス(テック3KTM)+10.124秒
    6.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)+12.163秒
    7.フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)+18.896秒
    8.ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)+20.295秒
    9.エネア・バスティアニーニ(テック3KTM)+23.687秒
    10.ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)+23.743秒
    11.ブラッド・ビンダー(KTM)+24.251秒
    12.ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)+24.875秒
    13.アレックス・リンス(ヤマハ)+24.882秒
    14.ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)+25.065秒
    15.ソムキアット・チャントラ(LCRホンダ)+49.219秒

    リタイア:アレックス・マルケス、フェルミン・アルデゲル、ジョアン・ミル、ミゲル・オリベイラ、アイ・オグラ、ロレンツォ・サバドーリ

  • MotoGP:マルク・マルケスがイタリアGP完全勝利 小椋藍10位

    MotoGP:マルク・マルケスがイタリアGP完全勝利 小椋藍10位

    2025年MotoGP第9戦イタリアGP決勝(ムジェロ)は、マルク・マルケス(ドゥカティ)の圧巻の走りで幕を閉じた。前日のスプリント勝利に続き、日曜の決勝でもライバルたちを振り切り、完全勝利を達成。ランキング首位をがっちりキープした。

    ムジェロでは、ドゥカティのワークス勢がルネサンスをテーマにした特別カラーリングを披露。その中で序盤は壮絶なトップ争いが展開され、マルケス兄弟とフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)の3人が三つ巴の攻防を繰り広げた。

    スタート直後、マルクは2コーナー「ルコ」でバニャイアに先行を許すが、これが激戦の幕開けとなる。ホームストレートでのスリップストリーム合戦と「サン・ドナート」へのブレーキング勝負、「マテラッシ」での接触など、数周にわたる息詰まる攻防が続いた。

    その中でバニャイアは、マルクの仕掛けに反応してチームメイトのリアに接触。これにより一時的に後退し、アレックス・マルケスに先行を許す。再び先頭に返り咲く場面もあったが、結局はマルクとアレックスの兄弟に抜かれ、3番手に後退。

    中盤、マルクがアレックスをオーバーテイクしてトップに立つと、その後は後続を一気に引き離し、最終的には2秒差でフィニッシュ。これでランキング2位のアレックスとの差は40ポイントに広がった。

    一方、終盤にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)が猛追。イタリアの人気歌手チェーザレ・クレモニーニとのコラボ特別カラーで臨んだ今大会、ラスト2周の「カザノバ」から「サヴェッリ」で鮮やかにバニャイアを攻略し、3位表彰台を獲得。アレックスにも0.2秒差まで迫る健闘を見せた。

    バニャイアは4位に終わり、マルクとの差は110ポイントに開いた。

    5位は単独走行となったマルコ・ベッツェッキ(アプリリア)。6~10位には、フランコ・モルビデリ(プラマック・ヤマハ)、ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)、ペドロ・アコスタ(KTM)、ブラッド・ビンダー(KTM)、そして負傷明けの小椋藍(フェルナンデスのチームメイト)が続いた。

    モルビデリは中盤、ターン1でマーベリック・ビニャーレス(テック3 KTM)を抜かれたが、直後の「マテラッシ」で強引にインを突き、接触によりビニャーレスをリタイアに追い込んだ。この件でロングラップペナルティを受け、1回目の実施が不適切だったため再度実施。順位を下げたが、終盤フェルナンデスを再度抜き6位を確保した。

    小椋の新人王争いのライバル、フェルミン・アルデグエルは序盤の混乱でコース外に逃れざるを得ず、最後方近くからの追い上げとなったが、最終的にホンダ勢最上位となるジョアン・ミルの後ろ12位でフィニッシュ。

    ファビオ・クアルタラロとミゲル・オリベイラのヤマハ勢は終盤に接近戦を展開。最終的にオリベイラが0.007秒差で先着した。

    LCRホンダのソムキアット・チャントラはスタート手順違反でダブル・ロングラップを受け、トップから70秒遅れで完走。ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)とエネア・バスティアニーニ(テック3 KTM)は序盤で転倒リタイア。ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)はマシントラブルかピットインで戦列を離れている。

    2025年 MotoGP イタリアGP 結果

    1.マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)
    2.アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)
    3.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)
    4.フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)
    5.マルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)
    6.フランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)
    7.ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・レーシング)
    8.ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)
    9.ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)
    10.小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)
    11.ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)
    12.フェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)
    13.ミゲル・オリベイラ(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)
    14.ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)
    15.アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)
    16.中上貴晶(ホンダHRCカストロール)
    17.ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング)
    18.ソムキアット・チャントラ(IDEMITSUホンダLCR)

    リタイア:
    ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)※9周目でリタイア

  • MotoGP:ドゥカティがルネサンスに敬意を表す特別カラーをイタリアGPで披露

    MotoGP:ドゥカティがルネサンスに敬意を表す特別カラーをイタリアGPで披露

    ドゥカティ、ルネサンス、フィレンツェ、そしてムジェロでのイタリアGP――イタリアの卓越性を象徴する4つの存在が、ひとつの唯一無二のプロジェクトとして結びつく。

    MotoGPイタリアGPを迎え、ドゥカティはこのつながりが持つ喚起力のすべてをサーキットにもたらす。ドゥカティ・レノボ・チームのデスモセディチGPマシンとその公式ライダーたちが、特別リバリーをまとって走るのだ。

    フィレンツェ、ドゥカティ、そしてルネサンス――スタイルとパワーの邂逅。

    ルネサンスは単なる歴史的時代ではない。それは卓越性と創造性の時代を超えたモデルであり、今日においても形、アイデア、革新の源としてインスピレーションを与え続けている。そして今、ドゥカティはその精神を受け継ぎ、2輪の世界に蘇らせる。数多くの分野における卓越性と才能の象徴である「ルネサンスの天才」にインスパイアされた特別リバリーを携え、フィレンツェとムジェロは感動のオペラの舞台となる。ライダーたちは、現代の騎士としてその舞台に立つ。

    このプロジェクトは、デザイナーのアルド・ドルーディと歴史家マルチェロ・シモネッタのコラボレーションから生まれた。「歴史と未来」「芸術と技術」が交差する創造的ショートサーキットの発想から着想を得たものだ。インスピレーションの源は、イタリア・ルネサンスを象徴する2人の人物にある。一方は、芸術と科学の調和を体現する普遍的な天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。もう一方は、「暗黒面」を持つ思想家ニッコロ・マキャヴェリである。

    近年、ムジェロでのイタリアGPは、ドゥカティが特別なプロジェクトを通じて自身のアイデンティティを表現する舞台となっている。2024年には、アッズーロ(青)がイタリア代表チームの色へのオマージュとして採用され、2025年にはその物語がさらに進化し、フィレンツェ――ルネサンスの揺籃であり、イタリアの創造的才能の象徴――への賛辞として、美と創造性が融合する。

    ルネサンスは、文化・芸術・科学の面で驚異的な活況を見せ、近代世界への転換点となった時代だった。14世紀から16世紀にかけてイタリアで生まれ、特にフィレンツェ――ムーブメントの中心であり、トスカーナの鼓動とも言える都市で――で花開いたこの時代は、人間、批判的思考、美を知の表現として再び中心に据えた時代だった。芸術、科学、美を融合させ、いまなお形やアイデア、イノベーションにインスピレーションを与えるような卓越性と創造性のモデルを創り出す、先見の明を持った人物たちが登場した時代だった。この精神はドゥカティのDNAに生きており、同社は技術と美を融合させたイタリアン・エクセレンスの象徴であり、すべてのバイクにその精神が宿っている。

    ドルーディは、レオナルドの有名なデッサン「古の隊長(Ancient Captain)」に着想を得て、それを動的かつ現代的なスタイルで再解釈した。彼は頭部の傾きの角度を強調することで、ルネサンスのリーダー像を、現代の騎士――“機械仕掛けのケンタウロス”にまたがる戦士――へと変貌させた。

    ここで物語は新たな局面へ。2人の現代の騎士が、戦いへの準備を整える。鎧はレーシングスーツ、馬はデスモセディチGP。戦場はイタリアを象徴するサーキットのひとつ、ムジェロだ。

    MotoGP ドゥカティ イタリアGP

    フランチェスコ・バニャイアとマルク・マルケスは、この物語の現代の騎士だ。2025年6月22日(日)のイタリアGPにおいて、ムジェロ・サーキットは「天才」のためのランウェイとなる。2人のライダーは、芸術とスピードの結びつきを深く見つめて生まれた唯一無二のスーツとリバリーを身にまとい、サーキットを駆ける。

    彼らのデスモセディチGPには、レオナルド・ダ・ヴィンチの「古の隊長」が纏っていた鎧に着想を得たライオンとキツネが描かれており、これは力と狡知の完璧な融合を象徴している。マキャヴェリが『君主論』で説いたように、「勝利には、ライオンの強さとキツネのずる賢さの両方が必要」なのだ。

    この物語はフィレンツェの奇跡のような風景の中で展開される。ルネサンス期のコレクションの殿堂であるスティッベルト美術館では、ドゥカティ・レノボ・チームのライダーたちが紳士として登場し、現代の騎士へと変貌を遂げる。命を吹き込まれたかのような鎧に囲まれながら、彼らは特別リバリーのモチーフにインスパイアされた現代風のヘルメット、スーツ、レーシンググローブを身にまとう。

    デスモセディチGPは、フィレンツェの荘厳なるシニョーリア広場を優雅かつ敬意をもって駆け抜ける。そこでは、ミケランジェロのダビデ像の威容、そして荘厳なヴェッキオ宮殿のファサードのもと、周囲にある芸術と建築の傑作たちと対話する。これはイタリアの数世紀にわたる芸術と歴史への敬意であり、現代のテクノロジーがフィレンツェの不滅の美と融合する場面でもある。

    このプロジェクトは、ルネサンスを「生きた遺産」として称えるものだ。今日においても形、アイデア、そして革新を生み出すインスピレーションを与え続ける。

    この特別リバリーを通じて、ドゥカティは過去と現在、芸術と工学、ルネサンスの天才と現代の創造力との間に、視覚的かつ物語的な対話を生み出している。技術と美を融合させ、感動とインスピレーションを呼び起こし、心に残る何かを生み出す――まさにドゥカティがそのバイクで成し遂げてきたこと、それを具現化した賛辞である。

  • MotoGP:マルク・マルケスがスタート大失敗もイタリアGPスプリントを制す

    MotoGP:マルク・マルケスがスタート大失敗もイタリアGPスプリントを制す

    MotoGPのポイントリーダーであるマルク・マルケスが、スタートでの大きなミスにもかかわらず、イタリアGPのスプリントレースを支配した。

    ムジェロに迫っていた雨は、猛暑を和らげるかに思われたが結局降ることはなかった。そして、ポールポジションからスタートするマルケスのレースには別の波乱があった。

    スタート直前、マルケスがスタートデバイスをいじっているのが見られた。そして実際、スタートは悲惨なもので、サンドナートのブレーキングゾーンに差し掛かる時点で最大でも6番手まで順位を落とした。

    しかしその前方で、マーベリック・ビニャーレスがファビオ・クアルタラロを抜こうとして混乱が生じ、その隙を突いてマルケスはすぐに4番手へ浮上。さらにクアルタラロもすぐに攻略し、前を行く2台――チームメイトのフランチェスコ・バニャイアとアレックス・マルケスの追撃に入った。

    翌周のメインストレートでは、3台が実質的に横並びとなり、最終的には弟アレックスが先頭に立ち、バニャイアは混乱の中で3番手に後退。そのまま2台から引き離され始めた。

    4周目、マルクはサンドナートのブレーキングでアレックスをオーバーテイクし、そこから先は一度もリードを脅かされることはなかった。

    マルケス兄弟は1.4秒差でチェッカーを受け、今季すべてのスプリントで1-2フィニッシュを記録するという驚異的な連続記録を継続。ランキングでは2人の差は35ポイントとなった。

    一方、現在ランキングでマルクに63ポイント差をつけられているバニャイアは、一時アレックスへの反撃を狙う場面もあったが、トラックリミット警告を受けて以降はビニャーレスから3位を守ることに集中する展開となった。

    テック3 KTMのビニャーレスは、序盤にクアルタラロに引っかかってしまったことが表彰台争いに響いたが、5周目のメインストレートでようやくヤマハを抜き、前へ進んだ。

    しかしクアルタラロの有望だったレースはそこから崩れていく。金曜プラクティスでの肩の負傷とヤマハの直線スピード不足が影響したのかもしれない。

    その後、彼はVR46のファビオ・ディ・ジャンアントニオとフランコ・モルビデリに抜かれ、さらにアプリリアのマルコ・ベッツェッキとラウル・フェルナンデスにもかわされる(ベッツェッキはモルビデリも攻略)。

    最終的には、16番手スタートから追い上げてきたフェルミン・アルデグエルに最終ラップで抜かれ、クアルタラロ――ひいてはヤマハにとってはポイントなしのレースとなった。

    ホンダも同様に無得点で終わり、ポイント争いに絡む兆しはなかったが、負傷中のルカ・マリーニの代役を務めるテストライダー中上貴晶が15位でフィニッシュする健闘を見せた。

    リタイアは2件のインシデントによって3台が記録。まずターン1では、ブラッド・ビンダーがディ・ジャンアントニオとの接触で転倒(その内側にはベッツェッキもいた)。その際、外側にいたLCRホンダのヨハン・ザルコを巻き込んでしまった。審議の結果、これはレーシングインシデントと判断された。

    なお、ビンダーとチームメイトのペドロ・アコスタは、このレースで唯一ハードフロントタイヤを選択していたが、アコスタも1周目の最終コーナーでフロントを失いリタイア。ビニャーレスを追う中でのアクシデントだった。

    2025年 MotoGP イタリアGP スプリント

    1.マルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)
    2.アレックス・マルケス(BK8 Gresini Racing MotoGP)
    3.フランチェスコ・バニャイア(Ducati Lenovo Team)
    4.マーベリック・ビニャーレス(Red Bull KTM Tech3)
    5.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Pertamina Enduro VR46 Racing Team)
    6.マルコ・ベッツェッキ(Aprilia Racing)
    7.フランコ・モルビデリ(Pertamina Enduro VR46 Racing Team)
    8.ラウル・フェルナンデス(Trackhouse MotoGP Team)
    9.フェルミン・アルデグエル(BK8 Gresini Racing MotoGP)
    10.ファビオ・クアルタラロ(Monster Energy Yamaha MotoGP Team)
    11.エネア・バスティアニーニ(Red Bull KTM Tech3)
    12.小椋藍(Trackhouse MotoGP Team)
    13.ミゲル・オリベイラ(Prima Pramac Yamaha MotoGP)
    14.ジョアン・ミル(Honda HRC Castrol)
    15.中上貴晶(Honda HRC Castrol)
    16.ジャック・ミラー(Prima Pramac Yamaha MotoGP)
    17.ロレンソ・サバドーリ(Aprilia Racing)
    18.アレックス・リンス(Monster Energy Yamaha MotoGP Team)
    19.ソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda LCR)

    リタイア:
    ペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Factory Racing)
    ヨハン・ザルコ(CASTROL Honda LCR)
    ブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Factory Racing)

  • MotoGP:マルク・マルケスがバニャイアとの激戦を制しイタリアGPポール獲得

    MotoGP:マルク・マルケスがバニャイアとの激戦を制しイタリアGPポール獲得

    マルク・マルケスが、ドゥカティのチームメイトであるフランチェスコ・バニャイア、そして実弟アレックス・マルケスとの激しいポール争いを制し、MotoGPイタリアGPのポールポジションを獲得した。

    Q2の折り返し時点では、マルクは兄弟であるアレックスからの先導を受けた最初のアタックで、バニャイアに対して0.048秒のリードを築いていた。しかしセッション終盤は単独での走行となった。

    その最終アタックでは、セクター1〜3を通過した時点でバニャイアの暫定ポールタイムに対しておよそ0.01秒のビハインドだったが、最終コーナーのブッチーネとバックストレートでタイムを削り、1分44秒169をマーク。これはムジェロでのMotoGP史上最速ラップとなった。

    ワークスドゥカティのチームメイト2人の差は0.059秒で、さらにアレックス・マルケスがその0.025秒後方に続き、チャンピオンシップを争う3人が他を寄せ付けないトップ3を形成した。

    イタリアGP 暫定スターティンググリッド
    1位 マルク・マルケス
    2位 フランチェスコ・バニャイア
    3位 アレックス・マルケス
    4位 ファビオ・クアルタラロ
    5位 マーベリック・ビニャーレス
    6位 フランコ・モルビデリ
    7位 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
    8位 アレックス・リンス
    9位 マルコ・ベッツェッキ
    10位 ペドロ・アコスタ
    11位 ラウル・フェルナンデス
    12位 フェルミン・アルデゲール
    13位 ジャック・ミラー
    14位 ヨハン・ザルコ
    15位 ブラッド・ビンダー
    16位 エネア・バスティアニーニ
    17位 ミゲール・オリベイラ
    18位 ジョアン・ミル
    19位 中上貴晶
    20位 ロレンツォ・サヴァドーリ
    21位 小椋藍
    22位 ソムキアット・チャントラ

    金曜にクラッシュし肩を負傷したファビオ・クアルタラロは、MRIの結果走行可能とされ、ヤマハでポール争いに食い込む走りを見せたが、最終セクターではドゥカティ勢に太刀打ちできず、4番手に甘んじた。

    金曜と土曜朝のプラクティスで最速だったマーベリック・ビニャーレスは、Q2終盤に順位を上げて5番手に入り、KTMで上位に食い込んだ。続いてVR46ドゥカティのフランコ・モルビデリとファビオ・ディ・ジャンアントニオが6・7番手。

    ペドロ・アコスタ(KTM)、アレックス・リンス(ヤマハ)、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)がトップ10を構成し、Q1を通過したラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)とフェルミン・アルデゲール(グレジーニ・ドゥカティ)が11・12番手に並んだ。

    なおアルデゲールは、Q1で記録したタイムをQ2で再現できれば10番手スタートとなっていたが、Q2ではラップをまとめきれなかった。それでも、Q2終盤にリンスがマルク・マルケスの走行を妨害した疑いで審議対象となっており、繰り上がりの可能性もある。

    プラマック・ヤマハのジャック・ミラーは、Q1の終盤にフェルナンデスに0.014秒差で逆転されQ2進出を逃し、13番手からのスタートとなる。14番手にはホンダ勢最上位のLCRのヨハン・ザルコが続いた。

    ホンダRC213V勢はムジェロでの苦戦が続いており、全体的に競争力を欠いていたが、ザルコはQ1で好タイミングのスリップストリーム(アルデゲールの背後)を利用してポジションを上げた。

    ブラッド・ビンダー(KTM)は5列目最後尾の15番手。金曜には速さを見せたが、クラッシュでQ2進出のチャンスを逸し、土曜も勢いに欠けた。

    トラックハウス・アプリリアのルーキー、小椋藍はMotoGP昇格後最悪の予選結果となる21番手。脛骨の骨折の影響が依然として明らかで、テストライダーのロレンツォ・サヴァドーリにも敗れた(サヴァドーリもQ1でアルデゲールのスリップを利用)。

    ただし、小椋はMoto2時代のチームメイトであるソムキアット・チャントラに対しては約1秒の差をつけた。チャントラは金曜のクラッシュでバリアに激突し、めまいを訴えるなど苦しい週末を過ごしており、予選最下位に沈んだ。

  • MotoGP:ビニャーレスがイタリアGP金曜プラクティス2で最速

    MotoGP:ビニャーレスがイタリアGP金曜プラクティス2で最速

    2025年MotoGP第9戦イタリアGPの金曜プラクティス2(P2)がムジェロ・サーキットで行われ、Tech3 KTMのマーベリック・ビニャーレスが最速タイムを記録した。

    1時間のセッション終盤、今週末の好調が期待されるKTM勢の中でビニャーレスが躍動。終盤に1分44秒634というタイムを叩き出し、昨年ホルヘ・マルティンが記録した非公式ラップレコードにコンマ1秒差まで迫った。

    ドゥカティのフランチェスコ・バニャイアがそれに続き、マルク・マルケスとアレックス・マルケスのマルケス兄弟が3番手と4番手に並んだ。ビニャーレスとの差は約0.15秒で、5番手のファビオ・クアルタラロともほぼ同じ差だった。

    そのクアルタラロは波乱のセッションを経験。序盤のマテラッシで転倒し、左肩から激しく転倒してグラベルに突っ込むと、数秒間立ち上がれず苦悶の表情を見せた。左肩を脱臼したが、その場で整復され、痛みをこらえながらマシンに再び跨ることを強く主張。メディカルスタッフのアンヘル・チャルテ医師に確認された後、再度走行を許可され、痛みに耐えながら見事Q2進出を果たした。

    セッション後、スペインのDAZNはクアルタラロがMRI検査のため病院に向かったと報じている。

    トップ10には、アプリリアのマルコ・ベッツェッキ、ヤマハのアレックス・リンス(アレックス・マルケスのスリップストリームを利用)、KTMのペドロ・アコスタ、VR46ドゥカティのフランコ・モルビデリとファビオ・ディ・ジャンアントニオが名を連ねた。

    Q2進出ライダー
    マーベリック・ビニャーレス(Tech3 KTM)
    フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)
    マルク・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)
    アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)
    ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
    マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)
    アレックス・リンス(ヤマハ)
    ペドロ・アコスタ(KTM)
    フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)
    ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)

    Q1行きライダー
    ミゲル・オリベイラ(プラマック・ヤマハ)
    エネア・バスティアニーニ(Tech3 KTM)
    ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)
    ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)
    フェルミン・アルデゲール(VR46ドゥカティ)
    ジョアン・ミル(ホンダ)
    ヨハン・ザルコ(ホンダ)
    ブラッド・ビンダー(KTM)
    小椋 藍(トラックハウス・アプリリア)
    中上 貴晶(ホンダ)
    ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア/ワイルドカード)
    ソムキアット・チャントラ(ホンダ)

    11位と12位にはミゲル・オリベイラとエネア・バスティアニーニが0.001秒差で並び、オリベイラにとってはヤマハ機で最も競争力を発揮した走りの一つだったが、Q2進出には一歩及ばなかった。

    一方、プラマックのジャック・ミラーはブッチーネでのクラッシュで左肩を強打し、セッション終盤は苦戦。KTMのブラッド・ビンダーも2回のミス、特に終盤のクラッシュでQ2進出の望みが絶たれた。

    唯一トップ10圏外となったドゥカティ勢はVR46のフェルミン・アルデゲール。腕上がりの手術後ということもあり、本調子ではない様子だった。

    ホンダは全体的に厳しい週末。いずれのライダーもQ2争いに絡むことができず、ルーキーのソムキアット・チャントラがセッション終盤に転倒した場面が、今の苦境を象徴する結果となった。

  • MotoGP:VR46の母国イタリアGP特別リバリーをバレンティーノ・ロッシが披露

    MotoGP:VR46の母国イタリアGP特別リバリーをバレンティーノ・ロッシが披露

    MotoGP:VR46のドゥカティ陣営であるフランコ・モルビデリとファビオ・ディ・ジャンアントニオは、今週末ムジェロで開催されるイタリアGPで特別カラーリングのマシンに乗る。

    木曜朝に公開されたそのカラーリングは、紫とライトブルーを基調としており、イタリアの人気歌手であるチェーザレ・クレモニーニの最新アルバムにインスパイアされたデザインだ。クレモニーニはチームオーナーのバレンティーノ・ロッシと親しい友人であり、パータミナ・エンデューロが支援するVR46チームとのコラボレーションで実現した。

    ロッシは次のように語る。

    「20年前、コンサートの後に彼と出会い、それ以来どんどん仲良くなっていったんだ。彼はロックスターで、イタリアで最も重要なシンガーのひとり。だから一緒に何かやりたいと思った」

    「音楽とMotoGPは純粋な感情の世界であり、どちらも多くの人の心を揺さぶる。アルド・ドルーディと一緒に、彼の最新アルバムのグラフィックをMotoGPマシンにどう落とし込むかを考え始めた。でも簡単な作業ではなかった」

    「だけど、アルドとともに素晴らしい仕事ができたと思う。僕にとっては、とても美しいバイクに仕上がった」

    クレモニーニは、この特別なカラーリングについてこう説明している。

    「この色はオーロラをイメージしている。音楽とモータースポーツを、ひとつの夢の中で結びつけたようなプロジェクト。まるで同じ情熱を持った友人たちが交わす抱擁のようなものなんだ」

    「僕はバイクレースが大好きだし、ヴァレはあらゆる音楽が好き。スタジアムのステージでこのバイクをトロフィーのように飾れるのが楽しみだし、日曜にムジェロのグリッドに並ぶのを見るのが待ちきれない」

    MotoGP

    現在チャンピオンシップ4位につけるモルビデリ(GP24を使用)はこう語る。

    「ヴァレンティーノとパータミナ・エンデューロVR46レーシングチームのおかげで、このリバリーで走れる。その後は僕たちライダーの番だ。この素晴らしいカラーリングがふさわしい場所、つまりできるだけ高い順位でフィニッシュできるように全力を尽くす」

    ファクトリースペックのGP25を駆るディ・ジャンアントニオも意欲を語った。

    「この特別リバリーをとても誇りに思っている。素晴らしいカラーは僕たちにさらなるモチベーションを与えてくれる。目標は表彰台争い、そして楽しむこと。この色で表彰台を祝えたら最高だね」

    今季、両ライダーともにすでに1度ずつ表彰台に上がっている。モルビデリはアルゼンチンGPで、ディ・ジャンアントニオはCOTA(アメリカズGP)での活躍だった。またモルビデリはカタールGPでも、マーベリック・ビニャーレスのタイヤ規定違反による降格により3位に繰り上がっている。

    なお、バレンティーノ・ロッシはかつて母国ムジェロで2002年から2008年まで7連勝を達成した実績を持つ。

    「ムジェロは毎年もっとも特別なレースなんだ。イタリアGPだし、世界で最も美しいサーキットのひとつでもあるからね」とロッシは締めくくった。

    2009年にはケーシー・ストーナーがドゥカティでロッシの連勝を止め、ムジェロでの初勝利を飾っている。