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  • アストンマーティンF1 コーナーで20km/h遅れ ニューウェイのホンダ責任論に疑問

    アストンマーティンF1 コーナーで20km/h遅れ ニューウェイのホンダ責任論に疑問

    アストンマーティンの2026年F1シーズンは、開幕前の期待とは裏腹に深刻なパフォーマンス不足に直面している。日本GPでもQ1敗退圏から抜け出せず、競争力の低さが改めて浮き彫りとなった。

    これまでチーム内部では、ホンダ製パワーユニットの出力不足や信頼性が主因とする見方が強かった。しかし、最新のデータはその前提に揺らぎを与えている。

    コーナーで最大20km/hの差
    開幕前、エイドリアン・ニューウェイはアストンマーティンのシャシーについて「トップ5レベル」と評価していた。仮にエンジンが競争力を持てば、Q3進出やポイント争いが可能だという見立てだった。

    しかし、日本GP時点でもQ1脱出には1.5秒以上足りていない。この差をすべてパワーユニットの問題として説明するのは難しい。

    『The Race』が共有したデータによれば、アストンマーティンの最低コーナリング速度はライバル勢より最大で約20km/h遅れている。通常、ストレートで不利なマシンはコーナーで補う傾向にあるが、AMR26はその両方でタイムを失っている。

    コーナー進入、旋回中、立ち上がりのいずれでも遅れが見られることから、問題は局所的ではなく、マシン全体に及んでいる可能性が高い。

    シャシー側の課題が浮上
    こうした状況は、ホンダPU単独の問題では説明しきれない。仮にニューウェイの主張通りシャシーがトップ5レベルであれば、パワーユニットがラップあたり2.5秒近い差を生んでいる必要があるが、そのような差が存在するとの見方は少ない。

    むしろ、シャシー側に根本的な問題があるとの指摘が強まっている。AMR26は重量超過が疑われており、これがブレーキングや旋回性能に影響している可能性がある。

    さらに、空力バランスやメカニカルグリップの不足も重なり、コーナリング全体でパフォーマンスを落としていると考えられる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    ホンダ責任論に変化
    これまで繰り返されてきたホンダ責任論は、こうしたデータの前では説得力を失いつつある。コーナーでの大幅な速度差は、エンジンではなく車体側の問題を強く示唆しているためだ。

    一部では、マシンそのものがパワーユニット以上に深刻な課題を抱えているとの見方も出ている。

    プロジェクト全体への影響
    こうした状況の中で、チーム内部に責任の所在を巡る歪みが生じている可能性も指摘されている。ホンダがスケープゴートとなっているとの見方もあり、開発体制そのものへの影響も懸念される。

    表向きには関係は維持されており、契約も現行レギュレーション終了の2030年まで継続すると見られている。ただし、このパフォーマンス状況が続けば、単なる開発遅れでは済まされない局面に入る可能性が高い。

  • アウディF1 モンツァでスタート徹底検証 フィルミングデーで174km走行

    アウディF1 モンツァでスタート徹底検証 フィルミングデーで174km走行

    アウディはモンツァで2026年シーズン2回目にして最後となるフィルミングデーを実施し、主にスタート手順の検証に焦点を当てた走行プログラムを完了した。ニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレトがR26をシェアし、合計30周・174kmを走行した。

    今回の走行ではパフォーマンス追求は一切行われず、すべてがデータ収集とシステム検証に充てられた。特にパワーユニットのエネルギーマネジメントやクラッチ制御の最適化が主眼となっており、開発の方向性を見極める重要なセッションとなった。

    スタート性能改善に集中した走行プログラム
    アウディはレギュレーションにより新パーツの投入が認められていない中で、ソフトウェア面の改良に注力した。収集されたデータは、パワーユニットを制御するシステムの開発に活用される見通しだ。

    ヒュルケンベルグは午前中に走行を担当し、15周を消化。その中でスタート練習を繰り返し実施した。クラッチのつながりを検証するポイントは3か所に設定されており、ピット出口、第一シケイン(プリマ・ヴァリアンテ)、そしてアスカリ・シケインでの発進テストが行われた。

    モンツァが選ばれた理由は技術的要因ではなく、単純に使用可能なサーキットだったためとされるが、高速サーキットである同地は電動エネルギー管理の検証にも適していると考えられている。

    ドローン落下による中断と午後のボルトレト走行
    セッション中には予期せぬアクシデントも発生した。撮影用ドローンがアスカリ手前のストレート上に落下し、走行は一時中断されたが、人的被害はなかった。

    午後にはガブリエル・ボルトレトがステアリングを握る予定だったが、午前中に発生したセンサーの不具合確認が行われた後に走行を開始。ヒュルケンベルグと同様のプログラムをこなし、15周を走破した。

    ボルトレトの走行もスタート練習を中心に構成され、1回のみフィニッシュラインを通過するなど、ラップ計測よりも各種システム検証に重点が置かれていた。

    マイアミGPへ向けた開発判断の材料に
    今回のフィルミングデーで得られたデータは、ドイツ・ノイブルクのファクトリーに持ち帰られ、今後の開発に反映される。特に課題とされるパワーユニットの出力特性やエネルギー運用の改善に向けた解析が進められる見込みだ。

    マッティア・ビノットが率いる体制のもと、アウディは最高速とスタート性能の向上を重要課題として位置づけている。今後はADUO(追加開発機会)の適用も視野に入れながら、巻き返しを図る構えだ。

    次戦マイアミGPは、ここまでの開発が正しい方向に進んでいるかを測る試金石となる。今回の走行で積み上げたデータが、実戦でどのように反映されるかが注目される。

  • ミック・シューマッハ 2026年F1規則に見解「F1は進化し続ける」

    ミック・シューマッハ 2026年F1規則に見解「F1は進化し続ける」

    ミック・シューマッハは、2026年F1レギュレーションを巡る議論に対し、長期的な進化の視点から冷静な見解を示した。電動依存の増加やエネルギー管理の複雑化が議論を呼ぶなかでも、F1は問題を乗り越えながら発展してきたカテゴリーだと強調している。

    現在の規則は安全性やレースの質を巡って賛否が分かれており、ステファノ・ドメニカリも見直しに前向きな姿勢を見せている。しかしシューマッハは、こうした変化そのものがF1の本質だと捉えている。

    F1は常に進化を続けるカテゴリー
    ミック・シューマッハはインタビューの中で、F1という競技の本質について次のように語った。

    「F1の問題というのは、常に開発が続いていくものだということだ。だから直面しているどんな問題に対しても、常に懸命に取り組み、改善していく。時間がかかることもあれば、そうでないこともある」

    「時には一夜にして解決することもある。だから今抱えている問題が何であれ、解決策は見つかると思う。F1はこれまでも、そしてこれからも長い間、モータースポーツの頂点であり続けるはずだ。その理由は、自分たちを進化させ続け、常にカテゴリーの在り方に挑戦しているからだ」

    過去の課題克服が示す適応力
    さらにシューマッハは、2022年に発生したポーポシング問題を例に挙げ、F1の適応力の高さを強調した。

    「2022年を振り返れば、マシンは激しいポーポシングに苦しんでいた。でもシーズン終盤には解決策を見つけたし、その後の2〜3年でそれをさらに進化させ、最速のクルマのひとつに変えていった」

    「だから今あるものを改善し、再び楽しめる状態に戻す方法は必ず見つかると確信している」

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1に改善要求「パワーは問題ではない」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1に改善要求「パワーは問題ではない」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2026年シーズン序盤に苦戦するチームの現状について、改善が必要な領域を具体的に挙げた。開幕3戦を終えた時点でレッドブルはコンストラクターズランキング6位に沈み、アルピーヌと同じ16ポイントにとどまっている。

    RB22は信頼性不足と純粋な速さの欠如に苦しんでおり、フェルスタッペン自身もその影響を受けている。

    中国ではリタイアを喫し、日本ではピエール・ガスリーのアルピーヌを攻略できなかった。そうしたなかでフェルスタッペンは、巻き返しに向けて必要なのは単純なパワー向上だけではないと明かした。

    フェルスタッペンはPUそのものを最大の問題とは見ていない
    フェルスタッペンは、レッドブルが直面している課題について、パワーユニットの絶対的な出力だけが最大の弱点ではないとの見方を示した。

    「僕たちのエネルギー展開はいい。そこは最大の問題ではない」とフェルスタッペンはメディアに語った。

    「実際、エンジン側については、相関性や較正はもっと良くできると思う。でも純粋なパワーという点では、そこが間違いなく最悪の部分というわけではない」

    「僕たちはメルセデスのようではない。彼らはものすごく強い。だから僕たちにはもっと多くの作業が必要だ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    求めたのは較正とコミュニケーションの改善
    フェルスタッペンはそのうえで、今後の改善ポイントとしてエンジンのデプロイメント理解に加え、較正とコミュニケーションの向上を挙げた。マシンそのものだけでなく、運用面も含めた底上げを求めていることがうかがえる。

    「僕たちはエンジンのデプロイメントをもう少しよく理解する必要があるし、全体としてもう少し安定しなければならない。でも、うまくやれてはいる」

    「ただ、その側面では較正とコミュニケーションの面でもっと良くしてほしい部分がまだある。でもそれは普通のことだ」

    「これはまだとても新しいプロジェクトだし、全員が全力で取り組み、ベストを尽くしているのは分かっている。だから僕たちはただ努力を続けていくだけだ」

    レッドブルの課題は短期間で解決できるものではない
    フェルスタッペンの発言から見えてくるのは、問題を冷静に切り分けながらも、現状を厳しく受け止めている姿勢だ。エネルギー展開自体には一定の手応えを持ちながらも、相関性、較正、そしてコミュニケーションには改善の余地があると認めている。

    開幕3戦でレッドブルはすでに出遅れており、上位陣との差がこれ以上広がれば、シーズン序盤の立て直しは一段と難しくなる。フェルスタッペンが求めたのは劇的な一発逆転ではなく、まずはプロジェクト全体の精度と安定感を引き上げることだった。

  • アストンマーティンF1苦戦 ニューウェイに開幕前から疑念「全盛期は過ぎた」

    アストンマーティンF1苦戦 ニューウェイに開幕前から疑念「全盛期は過ぎた」

    アストンマーティンF1の2026年シーズンは、開幕からわずか3戦でコンストラクターズ最下位に沈む厳しいスタートとなった。2台合わせて完走はわずか1回にとどまり、予選・決勝ともにトップから約3.5秒遅れというパフォーマンス不足が浮き彫りになっている。

    その背景にはホンダのパワーユニットの問題が指摘されている一方で、長年F1を席巻してきたエイドリアン・ニューウェイにも視線が向けられている。開幕前からパドック内では評価が割れており、現在の苦戦はその見方を裏付ける形にもなりつつある。

    ニューウェイ評価は開幕前から分裂していた
    報道によれば、ニューウェイのアストンマーティン加入は歓迎一色ではなかった。パドック関係者の間では「すでに全盛期を過ぎた」とする見方もあり、評価は当初から二分されていた。

    ある関係者は、ニューウェイが手がける最初のマシンについて「太ったグリーンのクジラになる」と予測していたとされる。その後、AMR26が実際に最低重量を上回るオーバーウェイト状態にあることが明らかになり、この見方が現実味を帯びる結果となった。

    一方で、レッドブルで長年成功を収めたニューウェイが新天地で再び輝きを取り戻すと期待する声も存在した。環境の変化が彼を“再活性化”させるという見立てである。

    責任はPUかシャシーか 交錯する評価
    現状のパフォーマンス不足については、主にホンダのパワーユニットが原因とされている。しかし、ニューウェイ自身はシャシーについて「グリッド上でトップ5に入る」との認識を示しており、責任の所在は明確ではない。

    ただし、チーム全体の結果を踏まえれば、設計面にも一定の課題があるとの見方が強まりつつある。特に重量面の問題は、パフォーマンス全体に影響を及ぼす要素として無視できない。

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    “語られない問題” 年齢という現実
    ニューウェイはF1史上でも屈指の実績を持つエンジニアであり、これまでに15台のタイトル獲得マシンを設計してきた。しかし現在、議論の中心に浮上しているのが年齢という要素だ。

    今年で68歳を迎えるニューウェイが、今後どこまでフルタイムで第一線に立ち続けられるのかは不透明だ。現在のアストンマーティンの状況を考えれば、競争力を取り戻すには数年単位の時間が必要とみられている。

    その過程で、ニューウェイが長期的に関与し続けるのか、あるいは別の体制へ移行するのかは大きな焦点となる。

    チーム体制再構築が鍵を握る
    短期的な課題として挙げられているのは、チーム体制の整理だ。特にチーム代表ポジションの補強が重要視されており、ニューウェイが設計業務に専念できる環境の構築が求められている。

    報道では、元レッドブルのジョナサン・ウィートリーの加入が有力視されている。もし実現すれば、組織運営と技術開発の役割分担が明確になり、現在の混乱を収束させる一手となる可能性がある。

    アストンマーティンF1にとって2026年は、単なる苦戦のシーズンではなく、チームの将来像を左右する重要な転換点となりつつある。ニューウェイの評価、ホンダPUの改善、そして組織体制の再構築――複数の課題が絡み合う中で、反撃への道筋が問われている。

    Source: F1 OVERSTEER

  • ラッセル メルセデスF1残留に自信 フェルスタッペン憶測の中で「契約条項は満たす」

    ラッセル メルセデスF1残留に自信 フェルスタッペン憶測の中で「契約条項は満たす」

    ジョージ・ラッセルは、メルセデスとの契約に含まれるパフォーマンス条項を問題なく満たし、2027年もチームに残留するとの見通しを明かした。

    レッドブルのパフォーマンス低下を背景に、マックス・フェルスタッペンの去就を巡る憶測が広がる中でも、その立場に揺らぎはないと強調している。

    今季ここまでメルセデスは3戦3勝と圧倒的なスタートを切り、マシン性能はグリッドの基準となっている。この状況はラッセルにとって契約条件を満たす追い風となっており、フェルスタッペン移籍説が浮上する中でも、自身の将来に対する確信を裏付ける材料となっている。

    契約条項クリアに自信「来年もここにいる」
    ラッセルは自身の契約について、パフォーマンス指標を満たすことで自動的に延長される仕組みであると説明した。

    「基本的には指標を満たせば次に進むだけだ」

    「来年もこのチームにいる」

    「複数年契約だし、数年にわたるものだ」

    「たとえ指標に届かなくても、関係が良好なら継続するケースも多い」

    「でも言った通り、指標はかなりの確率で達成するはずだ」

    フェルスタッペン動向とメルセデスの判断
    ラッセルの発言の背景には、フェルスタッペンの契約条項がある。シーズン中盤時点でランキング2位以内に入っていなければ離脱可能とされており、今季のレッドブルの苦戦を踏まえると現実味を帯びつつある。

    そのため、メルセデス移籍の可能性が取り沙汰されているが、チーム代表トト・ヴォルフはこれを否定している。

    「マックスに関する話し合いは一切ない」

    「今のドライバー2人にこれ以上ないほど満足している」

    「年齢差とチーム戦略のバランスも非常に良い。だから議論は存在しない」

    マックス・フェルスタッペン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    揺らがないラッセルの立場と現実的な選択肢
    フェルスタッペンの移籍先候補は限られている。マクラーレンはドライバーラインアップが固定され、フェラーリも確定的な動きは見せていない。アストンマーティンも現状の競争力では選択肢として現実的とは言い難い。

    結果として有力視されるのはメルセデスだが、ラッセルが契約条件を満たす見込みである以上、シートはすでに埋まっている可能性が高い。さらにチーム内での評価や近年のパフォーマンス向上、トト・ヴォルフとの関係性を踏まえても、ラッセルの立場は極めて安定している。

    こうした状況を踏まえると、フェルスタッペンの将来は依然として不透明ながら、少なくとも現時点でメルセデスのラインアップに変化が起きる可能性は高くないと言える。

  • マクラーレンF1 2026年F1レギュレーション修正は「政治ではなく技術課題」

    マクラーレンF1 2026年F1レギュレーション修正は「政治ではなく技術課題」

    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、2026年F1レギュレーションを巡る議論について、各陣営が建設的な姿勢で臨んでおり、「政治的な駆け引き」は行われていないとの見方を示した。

    2026年シーズン序盤の3戦で浮上した課題を受け、F1、FIA、各チームは4月のインターバル期間中に協議を重ねている。予選でのエネルギーマネジメント、パワーユニット出力配分の問題などが議題に上っており、マイアミGP以降に向けて何らかの調整が加えられる可能性が高まっている。

    F1コミッションで議論が本格化
    F1、FIA、各チームは、レギュレーション変更を協議する場として定期的にF1コミッションを開催している。

    この場でまずルール変更案が提案され、その後さらに議論を重ねたうえで、必要に応じて世界モータースポーツ評議会に正式承認を求める流れとなる。

    2026年型マシンを巡っては、予選フォーマットに関わる問題や、内燃機関と電力の出力配分、さらに実戦の中で見えてきた複数の課題が俎上に載せられている。

    ステラ「政治ではなく技術的な問題だ」
    アンドレア・ステラは、議論の方向性について、利害を優先した対立ではなく、競技をより良くするための実務的な検討が進んでいると説明した。

    「その解決策がマイアミまでに導入されるのか、それとももっと後になるのかは分からない。ただ、パワーユニットで利用可能なものを、どう活用するかという方法を改善するために、2026年中に調整が行われることになると思う」とステラは語った。

    ステラが特に重視しているのは、予選本来の面白さを維持することだ。ドライバーが限界まで攻め、その技術が正当に報われる状態を取り戻す必要があると考えている。

    「たとえば予選の難しさや、予選の持つ興奮だ。これはドライバーにとっても観客にとっても魅力のひとつだが、前回のF1コミッションでは、すべての関係者の姿勢は非常に建設的だった」

    「取り組むべき領域を特定するのは難しくなかったし、すべての関係者が解決策を見つけて、それを実行したいという意思を持って集まっていた。だから、あまり政治的な駆け引きにはならないと思う」

    焦点は“攻めた者が報われる予選”の回復
    ステラは、現行の運用では、ドライバーが大きな高速コーナーを攻めたり、早めにスロットルを開けたりした際に、バッテリーの使い方次第で不利を被る状況があると指摘した。

    それは本来、ドライビングの巧拙が問われるべき場面で、エネルギー制御の制約によって評価が歪められてしまうことを意味する。だからこそ、議論の中心は政治的な綱引きではなく、既存レギュレーションの範囲内でどのように運用を最適化するかという技術的課題にあるというのがステラの見立てだ。

    「何をするかという意味では、これはより技術的な課題だ。現行レギュレーションの中で使えるものをどう適応させ、予選がこうした挑戦的な要素を保てるようにするのか。大きくて高速なコーナーを攻めれば報われるようにし、あるいはスロットルを早く開けても、バッテリーを早く使いすぎたことで不利益を受けないようにする必要がある」

    「だから私は、これは政治ではなく、より技術的な問題だと思っているし、2026年には変更が行われると予想している」

    マイアミまでに結論が出るかが次の焦点
    ステラは、変更の実施時期について明言を避けたが、少なくとも2026年シーズン中に何らかの修正が加えられるとの認識を示した。

    序盤3戦で露呈した問題に対し、F1、FIA、各チームが共通認識を持ち始めていることは大きい。今後の焦点は、その合意がどこまで具体的な条文修正や運用変更に落とし込まれ、マイアミGPまでに反映されるのか、それともさらに先送りされるのかに移っていく。

    Source: RacingNews365

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1逆襲へ「夢のシナリオ」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1逆襲へ「夢のシナリオ」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1シーズン序盤で苦戦するアストンマーティンについて、2023年のマクラーレンのようなシーズン途中からの巻き返しを“夢のシナリオ”として挙げた。

    ホンダのパワーユニットに関する問題が新レギュレーション初年度の戦いを鈍らせている一方で、チームは前進も見せており、日本GPではアロンソが今季初の完走扱いとなった。

    その2週間前の中国GPでは激しい振動に見舞われてリタイアしており、エイドリアン・ニューウェイはオーストラリアで、こうした症状がアロンソとランス・ストロールの指に恒久的な神経障害をもたらす可能性があると示唆していた。性能不足と信頼性の課題を抱える中でも、アロンソは問題を理解し修正できれば、シーズン後半に状況を大きく変えられると見ている。

    マクラーレンの再浮上を理想像に挙げる
    アロンソが理想像として引き合いに出したのは、2023年のマクラーレンだ。

    その年のマクラーレンは、技術責任者のジェームス・キーが職を離れるなど、マシン開発の出遅れに苦しんでいた。しかし、オーストリアGPとイギリスGPで投入した大規模アップグレードをきっかけに、MCL60は中団の一台から表彰台、さらに勝利を争えるマシンへと変貌した。

    そしてマクラーレンはその流れを維持し、2024年のコンストラクターズタイトル、さらに2025年にはドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルの両方を獲得した。アロンソは、アストンマーティンにも同じような道筋があり得ると考えている。

    アロンソ「楽観的すぎるかもしれないが夢のシナリオだ」
    アストンマーティンがいつ頃競争力を持てるようになるかを問われたアロンソは、数か月単位での改善に期待を寄せた。

    「たぶん数か月後だと思う」とアロンソは、レーシングニュース365を含むメディアに語った。

    「2023年のマクラーレンを見た。最初の数戦では最後尾にいたのに、年末には先頭にいた」

    「もしかしたらそれは楽観的すぎるかもしれないが、夢のシナリオだ。シーズンは長いし、問題を理解して修正できれば、今年の後半、あるいは最後の3分の1では、ずっと良いポジションに行けるだけの時間は十分にある。そこを目指して取り組んでいる」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    課題は振動とパワー不足 それでも前進はある
    アロンソは現状について、依然として複数の根本的な問題を抱えていることを認めた一方で、バーレーンテスト以降に進歩があったとも説明した。

    「マシンにもエンジンにも大きなポテンシャルがある。それに、デプロイメントや、いくつかのドライバビリティの問題を理解するという点で、バーレーンテスト以降は進歩している。だから今は、はるかに良い位置にいる」

    「振動は解決しなければならないし、パワー不足も解消しなければならない。まだ根本的な部分で後れを取っていることはある。でも、チームがただテレビを見ているわけではない」

    「彼らは全力で働いている。だから必要なのは時間だし、辛抱強さだ。ファクトリーがアップグレードを持ち込む間も、今はまだ最も競争力のあるパッケージではないマシンで、毎週末レースをしながら働き続けなければならない」

    アストンマーティンにとって、序盤戦は厳しい現実を突きつけるものとなっている。ただ、アロンソの言葉からは、現場が問題点を明確に認識し、改善の方向性も見えてきているという感触がにじむ。マクラーレンのような急回復が現実になるかはまだ分からないが、少なくともチーム内部では、今の苦境をシーズン全体の結論にはしていない。

    Source: RacingNews365

  • マックス・フェルスタッペン F1に危機感「根本的に何かが間違っている」

    マックス・フェルスタッペン F1に危機感「根本的に何かが間違っている」

    マックス・フェルスタッペンは、F1の将来に対する懸念を改めて強調し、状況が変わらなければ自身のキャリアに区切りをつける可能性があると認めた。

    2026年F1レギュレーションを巡る議論がFIAおよびF1首脳陣との間で続く中、一定の進展はあるとしながらも、根本的な問題は未解決のままだと指摘している。

    「根本的に何かが間違っている」フェルスタッペンの危機感
    「話し合いが行われているという事実自体は前進だ」とフェルスタッペンは語った。

    「問題は、レギュレーションを多少調整することはできても、根本的に何かが間違っているという点だ。公には認めない人もいるが、それが現実だ」

    フェルスタッペンは舞台裏でも積極的に意見を発信していることを明かし、将来のF1のために行動していると強調した。

    「僕はただ改善しようとしているだけだ。数年後に引退するとしても、このスポーツが良い形で残ってほしい」

    「今のレギュレーションを利用して利益を得ている人たちもいる。でも僕にとって重要なのは、本物のF1だ。2〜3年後に辞めたとしても、次の世代のドライバーたちにも楽しめるものであってほしい」

    一方で、現行の方向性が続く限り長期的な参戦継続には前向きではない姿勢も明確にした。

    「そのためには何かが変わらなければならない」

    V10/V8回帰にも言及 次期PU議論への影響
    フェルスタッペンは、今年中に決定が見込まれる次世代パワーユニット規則についても踏み込み、よりシンプルなエンジン形式への回帰を支持した。

    「もし選べるなら、V10やV8エンジンの復活を望む」

    これは電動依存が強まった現行コンセプトへの明確な問題提起であり、今後のレギュレーション議論にも影響を与える可能性がある。

    「情熱がなければ去る」近親者が語る本音
    ネルソン・ピケJr.は、フェルスタッペンの動機が金銭ではなく純粋な情熱にあると説明した。

    「マックスはとても正直な人間だ。感じたことをそのまま言う。彼はお金のためではなく、スポーツや挑戦を楽しむためにここにいる」

    「もしそれを感じられなくなれば、別のことをするだろう。彼は自分の望むことを理解していて、それに従って行動するタイプだ」

    さらに、状況次第では一時的にF1を離れる可能性も現実的だとした。

    「もし状況が変わらなければ、別のことをやりたいと言う可能性はある。そして再び楽しめると感じれば戻ってくるかもしれない」

    「F1は一人のものではない」サロが現実を指摘
    元F1ドライバーのミカ・サロは、フェルスタッペンの離脱が大きな損失になると認めつつも、F1そのものへの影響は限定的だとの見方を示した。

    「彼がいなくなれば大きな損失だ。彼のドライビングは素晴らしいし、非常に攻撃的で速い。F1にとっては損失で、他カテゴリーにとっては利益になるだろう」

    一方で、F1は個人を超えた存在であると強調した。

    「気に入らなければ他へ行けばいい。F1は一人のために変わるものではない。これまでも多くのチャンピオンが去ってきたが、スポーツは前に進み続けている」

    サロはまた、レッドブルの戦闘力低下と新世代マシンの特性が、フェルスタッペンのモチベーションに影響している可能性にも言及した。

    「新しいマシンと競争力の低いレッドブル、その両方が大きな要因だと思う。10位前後を走る状況では、複数回チャンピオンにとって大きなモチベーションにはならないだろう」

    現行レギュレーションへの不満、競争力の変化、そしてF1の方向性――これらが複雑に絡み合う中で、フェルスタッペンの将来は依然として不透明なままだ。

  • レーシングブルズF1 中団ライバル3チームを指名 アルピーヌらを警戒

    レーシングブルズF1 中団ライバル3チームを指名 アルピーヌらを警戒

    2026年F1シーズン序盤、アルピーヌがコンストラクターズランキングで5位につけるなど存在感を強めている。レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、この躍進を「驚きではない」と受け止めている。

    2025年に開発を早期打ち切りして2026年マシンに集中した戦略が結実した形であり、ピエール・ガスリーの安定した入賞も含め、すでに昨季の総得点に迫る勢いを見せている。

    一方でレーシングブルズは、昨季の開発方針の影響からやや出遅れたと認めつつ、巻き返しに自信を示している。

    アルピーヌの躍進は想定内
    アラン・パーメインはアルピーヌのパフォーマンスについて、事前に予測していたものだと語る。

    「正直に言って、アルピーヌが驚きだとは思っていない。我々は彼らがメルセデスのエンジンに切り替えることを知っていたし、強くなるだろうと予想していた」

    「彼らは昨年ほとんど開発を行わず、最下位になることを受け入れた。その代わりに2026年のマシンにすべての時間を費やした。だからこそ、良い仕事をして速さを手に入れている」

    日本GPでの走りも、その実力を裏付けるものだったと指摘する。

    「ピエールがレースのほとんどでマックス・フェルスタッペンの前を維持していたのを見た。それは彼らのマシンが本当に競争力を持っている証拠だ」

    レーシングブルズは不安定な立ち上がり
    レーシングブルズは開幕からやや波のある戦いを続けている。予選ではオーストラリアで5番手、中国で8番手、日本で7番手とばらつきがあり、リアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドの2人で合計14ポイントを獲得している。

    パーメインは、現在の立ち位置について次のように説明する。

    「我々は、戦っている他チームと比べると昨年の代償を払っている部分がある。昨年は長く開発を続けていたから、少し後ろからスタートすることになると予想していた」

    その一方で、マシンの基礎性能には手応えがあると強調する。

    「マシンは良く機能していて、厄介な特性もない。単純にダウンフォースがさらに必要で、それが今取り組んでいる部分だ。多くの点で昨年のクルマに似ていて、多くのサーキットでうまく機能していた」

    さらに、各レースから得た知見が今後に生きると語る。

    「メルボルンでなぜ良かったのかは理解しているし、それが今後のレースに役立つはずだ。モントリオールは昨年苦戦したが、その理由も把握していて対策を進めている」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    アップデートで巻き返しへ
    中東ラウンドの欠場により、チームは開発に集中する時間を確保できている。マイアミとモントリオールでは大規模アップデートが予定されており、それに加えてシーズンを通じて小規模な改良も投入される見込みだ。

    こうした開発計画は、中団争いを維持するうえで重要な鍵となる。

    アルピーヌ・ハース・アウディとの直接対決
    レーシングブルズが現時点でターゲットとしているのは、アルピーヌ、ハース、そしてアウディの3チームだ。

    「夏休みまでのプランはすでにある。そのグループの中にとどまれると確信しているし、さらに競争力を高められる可能性もある」

    一方でトップチームとの差は依然として大きい。

    「トップとの差を縮めて表彰台を争うのは簡単ではない。それでも我々はプッシュし続け、できる限りのことをしていく」