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  • フォード F1のV8エンジン復活構想を歓迎「そのアイデアは大好きだ」

    フォード F1のV8エンジン復活構想を歓迎「そのアイデアは大好きだ」

    フォードは、2030年以降のF1パワーユニット規則をめぐる議論の中で、V8エンジン復活の可能性に前向きな姿勢を示した。

    FIAとF1は、2026年F1レギュレーション導入後の次世代エンジン構想について検討を進めており、完全持続可能燃料を前提に、電動比率を抑えたハイブリッドV8案が現実味を帯び始めている。

    フォードが歓迎するV8復活構想
    F1のステファノ・ドメニカリCEOが、現行パワーユニット時代にメーカーへ過度な影響力を与えた可能性に言及した後、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムはマイアミで、V8エンジンの復活は「時間の問題」だと述べた。

    現在検討されている構想は、ハイブリッド要素を残しながら、2026年F1レギュレーションよりも電動比率を下げる方向とみられている。燃料には完全持続可能燃料を使用し、環境目標を維持しながら、F1が失ったとされる感情的な魅力を取り戻す狙いがある。

    フォード・パフォーマンスのマーク・ラッシュブルックは、モータースポーツ・ドットコムに対し、次期レギュレーションの議論について前向きに語った。

    「将来、次のレギュレーションに向けて、スポーツは何が重要で、何が関係しているのかについて、関係者を巻き込む正しいアプローチを取っていると思う」

    「我々が関わってきたすべて、そしてそこで見ているものは、我々にとって心強いものだ」

    「対話は行われており、正しい決定が下されると信じている。そして、そのどれも我々がここにいるというコミットメントを変えるものではない」

    V8はフォードの市販車戦略とも一致
    フォードのF1復帰は、レッドブル・パワートレインズとの提携を通じたものであり、当初はF1のハイブリッド時代に対する強い支持と受け止められた。しかしラッシュブルックの発言は、フォードの投資が特定の技術思想だけに縛られていないことも示している。

    「それは我々にとって魅力的だ」

    「近年、乗用車の基準や要件が地域ごとに大きく異なるようになった中で、フォードが車両にどう取り組んでいるかを見ると、我々には内燃エンジン、さまざまな構成のハイブリッド、内燃と電動の比率が異なるもの、そして完全電動がある」

    「世界中の異なる市場でそれらを提供できる準備をしておく必要がある。だから我々には、そのすべてのライブラリーがある」

    ラッシュブルックは、V8フォーミュラがフォードの既存ラインナップや顧客層と自然に結びつくと説明した。

    「それによって、F1を含むさまざまなシリーズでレースをする際に、多くの選択肢が生まれる。我々が設計し、開発し、顧客に販売するものと、レースを関連付け続けることができる」

    「我々はV8のアイデアが大好きだ。なぜなら、我々は多くのV8を販売しているからだ。そして電動化の要素も大好きだ。なぜなら、我々には多くのハイブリッド車があるからだ」

    「それが50対50であれ、60対40であれ、90対10であれ、我々は内燃と電動の統合について学び続けることになる。我々はそれに非常にオープンだし、コース上のレースにも役立つ。繰り返すが、それによって我々のアプローチやコミットメントが変わることはない。我々は将来に向けた議論に満足している」

    V型8気筒 エンジン

    市販車との技術的関連性と感情的魅力の両立
    フォードの姿勢が意味するのは、単なる大排気量エンジンへの郷愁ではない。F1はメーカー、政府、ファンの要求を同時に満たす必要があり、その中で市販車との技術的関連性と、F1らしい感情的な魅力を両立できるかが問われている。

    ラッシュブルックは、2026年F1レギュレーションをめぐる複雑性やコスト、レース内容への懸念がある中でも、現行の方向性からフォードが大きな価値を得ていると語った。

    「我々は現在のルールに満足していたし、調整を行うことにも満足している」

    「我々は今もそこから大きな価値を得ている。ただ、先ほど言ったように、我々にはパワートレインのポートフォリオがあるので、多くの異なるものを我々にとって意味のあるものにできる能力がある」

    「おそらく、それ以上ですらある。我々は3年半前に始めたときに想像していた以上に、それを楽しんできたし、今も大きな恩恵を受けている」

    フォードは、F1がどのようなエンジン形式を選んだとしても、その商業的価値と技術的意義を見いだせる立場にある。完全持続可能燃料を使うV8ハイブリッドという将来像は、F1にとって過去への回帰ではなく、メーカーの実利とファンの期待をつなぐ現実的な選択肢になりつつある。

  • ルイス・ハミルトン F1政治構造に問題提起「ドライバーにも席を」

    ルイス・ハミルトン F1政治構造に問題提起「ドライバーにも席を」

    ルイス・ハミルトン(フェラーリF1)が、F1のレギュレーション策定においてドライバー側にも正式な発言権を与えるべきだと訴えた。しかし、フレデリック・バスールやジェームス・ボウルズらチーム代表陣は、現状でもドライバーの意見は十分に反映されているとの見解を示している。

    2026年F1シーズンでは、パワーユニット調整や2027年F1レギュレーションの方向性を巡り、FIAや各メーカー、チーム間で議論が続いている。

    その中でハミルトンは「ドライバーにも正式な“席”が必要だ」と主張。F1コミッションにおける意思決定構造そのものに問題提起を行った。

    ハミルトンが求める“正式な発言権”
    ハミルトンはマイアミGPの週末、4月に行われたF1関係者会合について言及。2026年F1マシンや2027年F1レギュレーションに関する議論が進む一方で、ドライバーは正式な“ステークホルダー”ではないため、投票権を持たない現状に疑問を呈した。

    ハミルトンは、F1コミッションの中にドライバーの恒久的な代表枠を設けるべきだと訴えている。

    これは単なる不満ではなく、近年のF1が抱える“競技性とショー性のバランス”にも直結するテーマだ。特に2026年F1パワーユニットでは、エネルギーマネジメントやデプロイメント制御がレース展開を左右しており、実際にマシンを操るドライバー側の感覚を規則へどう反映するかが重要視されている。

    フレデリック・バスール「ドライバーは除外されていない」
    一方で、フェラーリF1のチーム代表フレデリック・バスールは、“ドライバー排除論”には否定的な立場を取った。

    「ドライバーたちはここ数週間のエンジン規則変更の議論にも参加していた。うまく機能していたと思う」とフレデリック・バスールは語った。

    「もちろん彼らは異なる視点を持っているし、妥協点を見つけるのは簡単ではない。ただ、彼らは議論の一部だ。我々も彼らの意見を聞き、FIAとのレギュレーション協議へフィードバックを持ち込んでいる」

    「彼らはまったく排除されていない」

    フレデリック・バスールの考え方は明確だ。ドライバーは“投票者”ではなく、“重要な助言者”として機能しているという立場である。

    つまり、ドライバー → チーム → FIAという既存の伝達構造によって、現場の意見は十分に反映できているという認識だ。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    ジェームス・ボウルズ「これ以上増やせば議論が止まる」
    ウィリアムズF1のチーム代表ジェームス・ボウルズも、より現実的な視点からハミルトン案に慎重姿勢を示した。

    ジェームス・ボウルズは、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の役割を例に挙げ、カルロス・サインツがニコラス・トンバジスから直接意見を求められていたことを明かした。

    「カルロスは実際に相談を受けていた。ニコラス・トンバジスは彼を議論に加え、規則変更前に意見を確認していた」とジェームス・ボウルズは説明した。

    ただし、正式な投票組織へドライバーを追加することには懸念を示す。

    「正直、すでにテーブルには人が多すぎる。議論が堂々巡りになってしまうからだ。我々をさらに5人増やしても助けにはならない」

    さらにジェームス・ボウルズは、“メーカー寄り”の議論になる危険性にも触れた。

    「重要なのは、特定のパワーユニットメーカーの方向へ偏らないことだ。本当に必要なのは、ドライバー全体の意見を聞く仕組みだと思う」

    F1が抱える“誰が競技を作るのか”という問題
    今回の議論は、単なる政治的な対立ではない。

    2026年F1レギュレーション以降、F1はエネルギーマネジメント重視の方向へ急速に進んでいる。さらに2030年以降にはV8復活論まで浮上しており、FIA・メーカー・チーム・ドライバーそれぞれの思惑が複雑に絡み始めている。

    ハミルトンが求めているのは、“現場の感覚”をもっと制度側へ直接反映させる仕組みだ。

    一方でチーム代表側は、現在のF1政治構造ですら意思決定に時間がかかっており、さらに権限主体を増やせばレギュレーション策定そのものが停滞しかねないと警戒している。

    つまり対立点は、「ドライバーの意見が必要かどうか」ではない。

    その声を、“どの立場で”“どこまで制度化して”取り込むべきなのか――そこにある。

  • FIA会長スライエム 2026年F1新V6批判を一蹴「文句を言うのは負けている側」

    FIA会長スライエム 2026年F1新V6批判を一蹴「文句を言うのは負けている側」

    FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長が、2026年から導入された新世代V6ハイブリッドPUへの批判に反論した。FIAは今季開幕後から電動エネルギー運用ルールの修正を重ねているが、依然としてレース内容や予選での挙動に対する不満の声は続いている。

    一方で、モハメド・ビン・スライエムはそうした批判の背景に「競争力の差」があると主張。さらに2031年からのV8回帰構想についても改めて言及し、2030年終了後にはFIAが投票なしでエンジン規定を主導できると明かした。

    「不満を言っているのは負けている側だけ」
    モハメド・ビン・スライエムは『Forbes』に対し、2026年PUレギュレーションは十分な準備期間を経て導入されたと強調した。

    「我々はPUメーカーとも協議したし、チームとも協議した」とモハメド・ビン・スライエムは語った。

    「私が就任したのは2022年で、このレギュレーションは2022年8月に署名された。しかし、これは8か月で決まったものではない」

    「18か月にわたって全チームと集団的に議論を行い、その後に導入された。2022年8月から、今年バルセロナで最初のテストを行うまで、全員にとって十分な時間があった」

    そのうえで、現在の混乱は各チームごとの問題にすぎないと指摘した。

    「あるチームはマシンに問題を抱え、別のチームはPUに問題を抱え、さらに別のチームはシャシーに問題を抱えている」

    「だが興味深いのは、後方にいる者たちだけが不満を言っていることだ。メルセデスやフェラーリが不満を言っているのを聞いたか? もちろん聞いていない。これはサイクルなんだ」

    「今は非常に強い者がいて、他の全員がその座を奪いたがっている。それが競争というものだ。しかし批判は、自分たちが正しく対応できなかった側からしか出てこない」

    FIAは開幕後もルール修正を継続
    FIAは開幕戦後から2026年レギュレーションの見直しを続けており、マイアミGPではエネルギーマネジメント関連を中心に複数の修正が導入された。2027年レギュレーションについても、すでに変更作業が進められている。

    モハメド・ビン・スライエムは、ドライバー側の意見も反映して改善を進めていると説明した。

    「オーストラリアの後に議論を行い、技術部門とシングルシーター委員会とも協議した。その後、ドライバーたちにも意見を求めた」

    「我々は電動化の適用方法や安全性についてドライバーたちと協議した。そして今では、状況は改善しているように見える」

    「これを行うことがFIAの責任だ。我々は思いつきで決定を下しているわけではない。我々は関係者と協議し、情報を集め、そのうえで一つのチームではなく、全体にとって最善のものを選んでいる」

    2031年V8回帰構想を再び主張
    モハメド・ビン・スライエムは、以前から主張しているV8エンジン回帰案についても再び言及した。今回は「決定事項」ではなく、「ますますそう考えている」とトーンを変えつつも、2030年終了後にはFIA主導で新PU規定を決定できると説明している。

    「新しいエンジンについては、V8の話をしてきた。そして私は、ますますV8を復活させる方向に傾いている」

    「2030年シーズン終了時点で、FIAは投票を経ることなくエンジン設計の権限を取り戻すことになる」

    「ただ我々としては、それを1年前倒しで実現したいと思っている」

    現在の2026年PUは、“50対50”のハイブリッド比率や大幅な電動化を特徴としている。しかし開幕後には、エネルギー不足による失速やレース中のマネジメント偏重が問題視され、FIAはすでに修正対応に追われている。

    その状況下でのV8回帰発言は、現行規則への不満をかわしつつ、将来的な方向転換への支持を集める狙いも透けて見える。

  • BYD アルピーヌF1買収に関心 ルノー旧PU工場も取得検討か

    BYD アルピーヌF1買収に関心 ルノー旧PU工場も取得検討か

    中国の自動車メーカーであるBYDが、アルピーヌF1チームへの関与に興味を示していると報じられた。F1 Oversteerによると、BYDはルノーがかつてF1パワーユニット開発拠点として使用していたヴィリー=シャティヨン工場の取得も視野に入れているという。

    アルピーヌを巡っては、投資会社「Otro Capital」が保有する24%株式の売却を検討しているとされ、チームの将来を巡る憶測が続いている。

    そうした中で、FIA会長モハメド・ビン・スライエムが“中国メーカーのF1参戦”を望んでいることもあり、BYDの動きが注目を集めている。

    BYDはアルピーヌF1の“全体取得”も視野か
    F1 CEOのステファノ・ドメニカリとBYD副会長ステラ・リーは、BYDのF1参戦について協議を行ったとされる。

    ブラジルメディア『UOL』によると、BYDはルノーの旧F1工場があるヴィリー=シャティヨン施設の取得に関心を示しているという。

    ルノーは2025年に同施設を閉鎖。アルピーヌは2026年からメルセデス製パワーユニットを使用するカスタマーチームへ移行した。

    この動きは、BYDが単なるスポンサー参入ではなく、将来的に独自パワーユニットを開発する“ワークス参戦”を視野に入れている可能性を示唆している。ただし、新規メーカーとしてF1へ本格参入するには莫大な投資が必要となるため、実現時期は不透明だ。

    アルピーヌF1チーム ルノー

    ホーナーやメルセデスもアルピーヌに関心
    一方で、アルピーヌを巡る争奪戦はBYDだけではない。

    クリスチャン・ホーナーがOtro Capital保有株の取得を検討しているとの報道もあり、経営面でアルピーヌに関与する可能性が浮上している。

    さらにメルセデスも24%株式の取得を模索しているとされるが、すでにパワーユニット供給契約を結んでいることから、“アルピーヌがメルセデスのBチーム化する”との懸念も出ている。

    マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、この構図についてレッドブルとレーシングブルズの関係になぞらえながら懸念を表明したとされる。

    BYD参戦ならF1勢力図に大きな変化も
    BYDが実際にアルピーヌ買収へ動けば、F1にとっては大きな転換点となる可能性がある。

    現在のF1では自動車メーカー主導の参戦機運が高まっており、アウディやキャデラックF1に続く新たな大型メーカーとして、中国最大級EVメーカーであるBYDが加われば、商業面でも技術面でもインパクトは極めて大きい。

    ただ、アルピーヌ側が中国企業による買収提案をどこまで本格的に受け止めるのかは現時点では不明であり、今後の動向が注目される。

    【関連】
    ・クリスチャン・ホーナー 中国BYDと協議 12番目のF1チーム構想が浮上

  • キャデラックF1 カナダGPでアストンマーティン超え狙う “シンデレラ”脱却へ前進

    キャデラックF1 カナダGPでアストンマーティン超え狙う “シンデレラ”脱却へ前進

    キャデラックF1は、2026年シーズン序盤の苦戦から着実に前進を見せている。F1マイアミGPではセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスのピットストップが上位水準のタイムを記録し、チーム運営面での成長を印象づけた。

    スペイン『MARCA』は、キャデラックが次戦F1カナダGPを“転機”として捉えていると報道。2026年シーズン開幕時には“グリッドのシンデレラ”とも呼ばれた新興チームだが、今ではアストンマーティンを射程圏に捉えつつあるという。

    高速コーナーを苦手とするマシン特性に対し、低速主体のモントリオールは相性が良いと分析している。

    キャデラックF1が示した“運営力”の進化
    2026年のキャデラックF1は、開幕当初こそ最後尾争いに埋もれていた。しかし、マイアミGPではチームの成熟を感じさせる場面が見られた。

    セルジオ・ペレスのタイヤ交換は2.73秒、バルテリ・ボッタスは2.96秒を記録。いずれもグランプリ全体で上位に入るタイムであり、マクラーレンのランド・ノリスが記録した最速2.43秒との差を大きく縮めている。

    グレアム・ロードンは、チームの改善を次のように語った。

    「今回のピットストップは本当に完璧だった。我々はいくつかの場面で大きな前進を果たせた」

    開幕当初は“学習期間”と見られていたキャデラックだが、徐々に“最後尾のシンデレラ”という立場から脱却し始めている。

    アストンマーティンとの差を縮める開発前進
    キャデラックにとってさらに大きいのは、開発面での前進だ。

    ロードンは、現在のアップデートについて「狙い通りに機能している」と説明。風洞データと実車挙動の相関が改善されたことを明かしている。

    「アップデートは我々の期待通りに機能している。ほぼ継続的に新パーツを投入していく予定だ」

    F1では、シミュレーション上の性能向上が実際のサーキットで再現されない“相関問題”が大きな壁となるケースが多い。フェラーリF1も現在その問題に苦しんでいると報じられている一方、キャデラックは改善傾向を見せており、中団グループだけでなくアストンマーティンとの差を縮める材料になりつつある。

    カナダグランプリ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    弱点は高速コーナー
    一方で、マシンの課題も明確になっている。

    ボッタスは現在の弱点について次のように説明した。

    「僕たちの最大の問題は高速コーナーと中速コーナーだ」

    現在のキャデラックはローダウンフォース区間やストップ&ゴー型サーキットでは比較的競争力を発揮できる一方、高速域では依然としてダウンフォース不足に苦しんでいる。

    そのため、鈴鹿やシルバーストンのような高速サーキットよりも、低速主体の市街地系レイアウトの方がマシン特性に合っているとみられる。

    F1カナダGPは“シンデレラ脱却”の試金石
    その意味で、次戦F1カナダGPはキャデラックにとって大きな好機となる。

    ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは、低速シケインと強いブレーキングが連続する典型的な“ストップ&ゴー”サーキットであり、高速コーナー依存度は比較的低い。

    ボッタスもモントリオールでの前進に期待を示している。

    「カナダではもっと近づけることを期待している。ラップは短いし、タイム差も小さくなるはずだ」

    2026年F1グリッド最後尾の“シンデレラ”としてスタートしたキャデラックだが、カナダGPではアストンマーティンを脅かす存在へ変貌できるかもしれない。

  • 角田裕毅よりジャック・ドゥーハン優勢? ハースF1後任候補に“家族の力”

    角田裕毅よりジャック・ドゥーハン優勢? ハースF1後任候補に“家族の力”

    ジャック・ドゥーハンが、2026年シーズン途中にもF1グリッド復帰を果たす可能性が浮上している。ハースF1チームでエステバン・オコンの将来に不透明感が漂うなか、その後任候補として複数の名前が取り沙汰されている。

    スペインメディア『Autonocion』によると、ハースF1チーム内部ではオコン交代の可能性も視野に入れた議論が進められており、ドゥーハンや角田裕毅、平川亮らの名前が候補として挙がっているという。

    オコンの立場悪化で浮上する途中交代説
    報道によると、エステバン・オコンは2026年シーズン序盤の結果に苦戦しているだけでなく、小松礼雄やチーム内部との関係悪化も囁かれている。

    そのため、ハースF1チームがシーズン途中でドライバー交代に踏み切る可能性があるとされ、後任候補として複数の名前が検討されている。

    その中のひとりがジャック・ドゥーハンだ。ドゥーハンは2024年末にアルピーヌでオコンの後任としてF1デビューを果たしたが、2025年はわずか6戦でシートを失い、フランコ・コラピントに交代していた。

    その後、フラビオ・ブリアトーレから強いプレッシャーを受け続けたことで、「F1ドライバーでいることを楽しめなかった」とも伝えられていた。

    角田裕毅には“トヨタ問題”も
    候補の中には角田裕毅の名前も含まれている。角田裕毅は2026年にレッドブルのテスト兼リザーブドライバーを務めており、2027年のF1復帰を目指している状況だ。

    ただ、ハースF1チームはトヨタとの関係を深めている一方で、角田裕毅はホンダとの結びつきが強い。そのため、報道では「現時点ではそこまで頻繁に名前が挙がっていない」とも伝えられている。

    また、このカテゴリーで豊富な経験を持つ日本人ドライバーである角田裕毅も、トヨタにとって魅力的な存在となる可能性はある。ただ、現時点ではそこまで有力候補として名前が挙がっているわけではない。

    角田裕毅 ハースF1チーム

    “ドゥーハン家の力”が後押しか
    一方で、ジャック・ドゥーハンには独自の強みがあるとみられている。

    父ミック・ドゥーハンはMotoGPで5度の王座を獲得した伝説的ライダーであり、長年にわたって息子のF1キャリアを支援してきた。

    Autonocionは「ドゥーハン家の影響力と資金力は過小評価できない」と指摘しており、限られたF1経験にもかかわらず、角田裕毅より優先順位が高い可能性があるとみられている。

    平川亮にはスピード面の疑問も
    ハースF1チームの候補には、同じくリザーブドライバーを務める平川亮の名前も含まれている。

    トヨタとの強い関係性や耐久レースでの実績から有力候補と見る向きもあるが、チーム内部では「純粋な速さ」に疑問を持つ声もあるという。

    また、フェラーリ育成のラファエル・カマラも候補として挙がっている。F2で高い評価を受けているブラジル人ドライバーであり、フェラーリとハースF1チームの関係性を考えれば、早期昇格の可能性も否定できない。

  • マクラーレンF1 “パパイヤ・ルール”を正式廃止 混乱招いた内部方針に終止符

    マクラーレンF1 “パパイヤ・ルール”を正式廃止 混乱招いた内部方針に終止符

    マクラーレンF1が、2025年シーズンを通じて大きな議論を呼んだ「パパイヤ・ルール」の呼称を正式に廃止したことが明らかになった。

    ランド・ノリスとオスカー・ピアストリによるタイトル争いの中で、チームオーダーやレース中の優先順位を巡る混乱の象徴となっていたこの言葉は、2026年シーズンを前に姿を消すことになる。

    “パパイヤ・ルール”は混乱の象徴になっていた
    “パパイヤ・ルール”は当初、マクラーレンの2人のドライバーが公平かつ安全に戦うための内部指針として導入されたものだった。

    2025年F1イタリアGPで公に知られるようになったが、実際にはそれ以前からチーム内部で運用されており、「接触せず、互いに十分なスペースを残したうえで自由に戦う」という考え方を示すものだった。

    ランド・ノリスのレースエンジニアを務めるウィル・ジョセフは、当時ノリスに対して「パパイヤ・ルールを尊重したうえで攻撃できる」と伝えていた。

    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラも当時、その哲学について次のように説明していた。

    「我々の推奨は常に“パパイヤ・ルール”に従ってレースをすることだ。つまり、マシンがパパイヤカラーである以上、他のどんなライバルと戦う時以上に慎重でなければならないという意味だ」

    また、CEOのザク・ブラウンはよりシンプルにこう表現していた。

    「互いを尊重して戦い、十分なスペースを残し、接触しないことだ」

    しかしシーズンが進むにつれ、このルールの解釈を巡って疑問の声が高まっていった。

    モンツァでオスカー・ピアストリにランド・ノリスへポジションを譲るよう指示が出された件や、シンガポールでの接触未遂騒動などをきっかけに、「実際にはノリス優遇ではないか」との批判も噴出した。

    その議論はF1界を超え、オーストラリア議会でピアストリへの扱いの公平性が議題に上がるほどの騒動へ発展した。

    最終的に2025年シーズン、ピアストリはランキング3位でシーズンを終え、ノリスに13ポイント差で敗れた。

    マクラーレンは“別の表現”へ移行
    こうした状況を受け、マクラーレンは2026年シーズンから“パパイヤ・ルール”という言葉自体を使わない方針へ切り替えた。

    ザク・ブラウンは現在、「我々のレースのやり方」という、より一般的な表現を使用しているという。

    オスカー・ピアストリも内部方針の変化を認めている。

    「パパイヤ・ルールは違った形になると思う」とピアストリはコメントした。

    「去年の僕たちは、必要以上に物事を複雑にしてしまっていた部分があったと思う」

    さらに、元フェラーリのエンジニアであるロブ・スメドレーは、ポッドキャスト『High Performance Racing』でこの名称自体が問題だったと指摘した。

    「“パパイヤ・ルール”なんて呼び方をした時点で、マーケティングが真剣な問題に入り込みすぎていた」

    司会のジェイク・ハンフリーも、すでにマクラーレン内部ではこの表現が使われなくなったと明かしている。

    「彼らはもうその言葉を捨てた。最近聞いた話では、“パパイヤ・ルール”という言葉は今後使わないそうだ」

    「ほとんど風刺みたいな存在になっていた。混乱の時代を象徴する言葉として認識されていたんだ。もうこの表現を聞くことはないと思う」

    問題は“ルール”ではなく“曖昧さ”だった
    ロブ・スメドレーは、チーム内での“ルール・オブ・エンゲージメント”そのものはF1では珍しいものではないと説明した。

    「マクラーレンにもあったし、フォース・インディアにも、ウィリアムズにもあった」

    「重要なのは、シーズン開幕時点ですべてが明確であり、チーム首脳陣もドライバーも全員が理解していることだ。そこに問題はない」

    一方で、2025年のマクラーレンにはその“明確さ”が欠けていたと見ている。

    「問題は、ガレージの50%だけがルールを知っていて、残り50%が理解していない時に起こる」

    「そうなると緊張が生まれ、本当の問題になる」

    「もちろん私はチーム内部にいたわけではない。ただ、完全な明確さがなかったように見えた。もし本当に明確なら、そもそも問題なんて起きないはずだからだ」

  • ホンダF1 カナダGP展望 折原伸太郎「ドライバビリティを強化」

    ホンダF1 カナダGP展望 折原伸太郎「ドライバビリティを強化」

    ホンダは2026年F1シーズン第5戦カナダGPに向け、エネルギーマネジメントとドライバビリティのさらなる最適化に取り組む。

    舞台となるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは長い直線と低速コーナーを併せ持つストップ&ゴー型レイアウトで、2026年レギュレーション下ではパワーユニット制御の完成度が大きく問われる週末となる。

    今大会はスプリントフォーマットで開催され、現地時間5月22日(金)にFP1とスプリント予選、23日(土)にスプリントと公式予選、24日(日)に決勝レースが行われる。限られた走行時間の中でセットアップとエネルギー戦略をまとめ上げる必要があり、各メーカーにとってFP1の重要性が例年以上に高まっている。

    マイアミGPの成果をカナダで継続検証
    ホンダ F1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、前戦マイアミGPで得たデータを踏まえ、モントリオールでも継続検証を行うと説明した。

    「マイアミGPでは、バッテリー振動対策の効果と、パワーユニット全体の信頼性を確認することができました。また、2026年新レギュレーションにおけるエネルギーマネジメントについて重要な学びの機会となり、カナダGPでも継続して取り組んでいきます」

    ドライバビリティ向上が週末の鍵
    折原伸太郎は、特にドライバビリティ向上が週末の重要テーマになると語る。

    「ストロール選手のホームレースでもあるモントリオールでは、ドライバーがさらに自信を持って走行できるよう、ドライバビリティとエネルギーマネジメント戦略の強化に注力します。これは週末を通じた重要な目標です。コーナー進入時により高いスピードを維持できるような自信を持つことができれば、ラップタイムの向上につなげられます」

    ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでは、バックストレートへ向かう低速コーナーやターン1〜2の立ち上がりでのトラクション性能が重要となる。2026年仕様のパワーユニットでは、MGU-Kによる回生とデプロイメント制御がラップタイムに与える影響も大きく、ドライバーが安心してアクセルを踏める特性づくりが鍵になる。

    ホンダ F1 カナダグランプリ

    スプリント週末で重要となる60分FP1
    さらに、スプリント週末特有の制約も大きなポイントとなる。

    「カナダはスプリントレースのフォーマットで開催されるため、FP1が非常に重要になります。今大会では通常通り60分のセッションとなるため、時間内にあらゆる要素を最適化する必要があります。また、このサーキットは長い直線があり、この区間に向けたデプロイメントの最適化も重要です」

    「バックストレートの手前には低速コーナーがありますし、ターン1、2も同様に低速で難しいセクションです。加えて、ウェットコンディションとなる可能性や気温の低下も考慮しなければなりません。こうした条件下ではグリップの確保が難しく、MGU-Kの制御精度やトルク供給の精度など、ドライバビリティの重要性がさらに高まります」

    マイアミGPで確認した信頼性改善を実戦で再び証明できるか。そして、2026年F1で重要性を増すエネルギーマネジメント戦略をどこまで洗練できるか。ホンダにとってカナダGPは、今後を占う重要な検証の場となる。

  • F1カナダGP スプリント初開催も完売ならず チケット高騰と拡張戦略の現実

    F1カナダGP スプリント初開催も完売ならず チケット高騰と拡張戦略の現実

    2026年F1カナダGPは、モントリオールで初めてスプリント形式が導入される歴史的な週末となるが、主催者は開催直前の段階でチケットが完売していないことを認めた。

    今年のカナダGPにはF2とF1アカデミーも加わり、サーキット・ジル・ビルヌーブは改修後初の大規模拡張イベントを迎える。しかし、Le Journal de Montrealによれば、テラス席、スイート、グランドスタンド、ホスピタリティ関連のパッケージには依然として空きが残っている。

    スプリント初開催でも残る空席
    カナダグランプリのジャン=フィリップ・パラディ会長兼CEOは、今年の販売状況について、単純な需要低下ではなく、収容力と商品構成の拡大が背景にあると説明した。

    「今年はいくつかのエリアと商品で収容力を増やした。特にスイート、ビーチにあるCGVエクスペリエンス・プラットフォームで増やしている」

    「一般入場、コンサート付きのCGVエクスペリエンス、テラス席、そしてホスピタリティエリアのクラブパッケージにはまだチケットが残っている。これらは企業グループ向けのものではない」

    一方で、昨年のレース後には大幅なチケット価格の引き上げが行われ、一部の3日間グランドスタンドパッケージは約20%値上がりしたと報じられている。個別日程のチケットも現在販売中であり、需要の鈍化と価格上昇の影響が重なっている可能性がある。

    2035年までの契約延長を見据えた大型投資
    主催者側は、チケットが残っている状況を認めつつも、今回の拡張は長期的な成長戦略の一部だと位置づけている。モントリオールは2035年までF1開催契約を延長しており、世界各地の常設型パドックや大型ホスピタリティ施設に対抗する必要があった。

    サンドリーヌ・ガルノーCOOは、近代化の必要性を強調した。

    「数年前から話し合っていた。特に世界中のホスピタリティ施設を見たあとで、その必要性を感じていた」

    「常設パドックに対抗するには、収容力を増やして競争力を持ち、より近代的になる必要があった」

    「我々は巨大なスポーツイベントを開催している。必要な構造物を備えなければならない」

    “スーパ―サタデー”で週末価値を引き上げる狙い
    今年のカナダGPは、モントリオール初のスプリント週末としても注目される。パラディは、金曜から日曜まで競争要素を増やすことで、観客にとっての価値が高まると説明した。

    「モントリオールのファンは、世界最高のドライバーたちを見たいと思っている」

    「個人的には、マシンをテストしている人たちを見るより、本当の競争を見るほうが素晴らしいと思う。ステファノ(ドメニカリ)に同意している。これは他のすべての主催者にも勧めたい。週末に追加の意味を生み出し、一種の“スーパーサタデー”を作るからだ」

    さらに、今季序盤にバーレーンとサウジアラビアのF2ラウンドが中止された影響により、F2が急きょモントリオールのサポートレースに加わった。F1アカデミーも含め、今年のカナダGPは例年以上に厚いレースプログラムとなる。

    それでも開催直前に完売へ届いていない事実は、F1人気の低下というより、チケット価格の上昇、ホスピタリティ拡張、そして観戦商品の高額化が、伝統あるグランプリにも現実的な影響を与え始めていることを示している。

  • クリスチャン・ホーナー 中国BYDと協議 12番目のF1チーム構想が浮上

    クリスチャン・ホーナー 中国BYDと協議 12番目のF1チーム構想が浮上

    クリスチャン・ホーナーが、中国EV大手BYDの副社長ステラ・リーと複数回にわたって会談したことが明らかになり、F1復帰に向けた新たな可能性が浮上している。

    BYDはF1参入に関心を示しており、既存チームの少数株取得ではなく、新たなF1チームとしてグリッド参戦を目指す可能性を探っているとされる。ホーナーにとっては、レッドブル離脱後に求めている所有権や株式を伴う役割と合致する道筋となり得る。

    BYDが見据える12番目のF1チーム構想
    BYDは現在、アルピーヌF1チームの株式取得をめぐる動きにも関連して名前が挙がっているが、現時点での主な関心は既存チームへの少数出資ではなく、独自のF1チーム設立にあるとされている。

    ホーナーは先週末、南フランスのカンヌを訪れ、BYD副社長のステラ・リーと2日間にわたって複数回の会談を行ったとされる。BYDが公開した「カンヌ・ナイト」の映像にも、ホーナーが同社のゲストとして参加している姿が確認されている。

    リーは先月、F1グループCEOのステファノ・ドメニカリと上海で会談していることを認め、BYDがF1参入の可能性について「議論している」と発言していた。

    「F1が好きなのは、情熱と文化があり、人々がF1にいることを夢見るからだ」

    リーは、F1参入がBYDにとって自社技術を試す機会になるとも語っている。

    ホーナーにとって所有権付き復帰の現実的な選択肢
    ホーナーは2025年夏にレッドブルF1のチーム代表兼CEO職を離れた後、ガーデニングリーブ期間を経て、5月8日以降はF1での活動再開が可能になっている。

    その間、ホーナーはドメニカリやFIA会長モハメド・ビン・スライエムとも複数回会談しているとされ、12番目のF1チーム構想も話題に上がっていたという。レッドブルを成功に導いた実績は、投資家や新規参入を目指すメーカーにとって大きな魅力となる。

    ホーナーは次の役割について、単なるチーム代表職ではなく、所有権や株式を伴うポジションを望んでいるとされる。BYDのような巨大メーカーがF1参入を検討する場合、ホーナーの経験とF1内での人脈は、プロジェクトを現実化するうえで強力な武器になる。

    アルピーヌ株式争奪とは別の“より大きな道”
    ホーナーは現在、アルピーヌF1チームの24%株式を保有するオトロ・キャピタルの持ち分取得をめぐっても名前が挙がっている。ルノー・グループは、単なる受動的投資家ではなく、スポーティング面で関与できるパートナーを求めているとされ、ホーナーはその条件に合う候補と見られている。

    一方で、メルセデスもアルピーヌ株式取得に関心を示しているとされる。アルピーヌはメルセデス製パワーユニットを使用しており、その既存関係が交渉に影響する可能性もある。

    ただし、メルセデスによるアルピーヌ出資案には、共通所有構造への懸念も出ている。マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、FIAに対して共通所有構造を規制する議論を求める書簡を送ったとされ、仮にそうした規制が進めば、メルセデスの選択肢は制限される可能性がある。

    その場合、ホーナーはアルピーヌ側の有力候補としてさらに浮上することになるが、BYDとの新規チーム構想は、それとは別に、より大きな裁量と所有権を伴う復帰ルートとなる。

    FIAとFOMが重視する“価値を加えるチーム”
    FIA会長モハメド・ビン・スライエムは以前、中国からのF1参入案について、適切な条件を満たせばFOMも前向きに受け止めるだろうとの見方を示していた。

    「中国からチームが来るとしよう。FOMが承認すれば、私は100%承認すると考えている。中国が加われば、より多くの収益を生むのではないか。私はそう思う」

    ただし、ビン・スライエムは12番目のF1チームについて、単にグリッドを埋めるためのものではなく、F1の事業と選手権の長期的価値を高める存在でなければならないとも強調している。

    ドメニカリも、新規チームについては慎重な姿勢を示しており、物流面ではすでに限界に近いとして、極めて重要な意味を持つ申請だけを評価する考えを示している。

    BYDは世界有数の自動車メーカーであり、EVやバッテリー技術で強い存在感を持つ。中国市場の戦略的重要性を考えても、BYDが本格的なF1参入案をまとめた場合、FIAとFOMにとって無視しにくい候補になる。

    BYDとホーナーの組み合わせが持つ説得力
    BYDは2025年に世界販売台数を伸ばし、EVと新エネルギー車分野で急速に存在感を拡大している。高性能ブランド「仰望(ヤンワン)」では、量産車の最高速記録やニュルブルクリンクでの電動スポーツカー記録も打ち立てており、F1参入に必要な技術的ストーリーも持っている。

    一方のホーナーは、レッドブルをF1のトップチームへと押し上げた実績を持ち、新規プロジェクトの顔として投資家、FIA、FOM、商業パートナーを説得できる存在だ。

    アルピーヌ株式取得、アストンマーティンとの関係、そしてBYDとの新規チーム構想。ホーナーのF1復帰には複数の道が残されているが、BYDとの連携は、その中でも最も野心的で、F1全体の勢力図を変える可能性を持つシナリオといえる。

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