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  • ラルフ・シューマッハが同性パートナーと結婚へ 独Skyが密着番組を放送

    ラルフ・シューマッハが同性パートナーと結婚へ 独Skyが密着番組を放送

    ラルフ・シューマッハが、パートナーのエティエンヌ・ブスケ=カサーニュと近日中に結婚することが明らかになった。挙式はフランスのコート・ダジュール(南仏リビエラ)のどこかで行われる予定で、その模様はドイツのSkyが制作するドキュメンタリーシリーズで紹介される。

    元F1ドライバーであり、現在はSkyドイツでF1解説者を務めるラルフ・シューマッハは、2024年7月に自身が同性愛者であることを公表した。

    ラルフ・シューマッハは2001年に元モデルのコラ=カロリーネ・ブリンクマンと結婚し、息子のデビッド・シューマッハをもうけたが、2015年に離婚している。父親のカミングアウトについては、息子のデビッドも公に支持を表明していた。

    今回の結婚に合わせて、ドキュメンタリーシリーズ『ラルフとエティエンヌ:僕たちは「誓います」と言う』が制作された。

    全3話構成の番組は5月21日からSkyドイツおよび配信サービス「WOW」で公開されており、結婚式の準備期間を通じてカメラがカップルと家族に密着。挙式へ向けた様々な出来事や特別な瞬間が収められている。

    結婚式の具体的な開催地は明かされていないが、コート・ダジュールのどこかで近日中に執り行われる予定だという。番組の展開を考慮し、詳細は伏せられている。

    フェルナンド・アロンソも祝福
    ラルフ・シューマッハが2024年に自身の性的指向を公表した後、この話題はF1パドックでも取り上げられた。

    当時のF1ハンガリーGPでコメントを求められたフェルナンド・アロンソは、次のように語っている。

    「彼にお祝いを言いたい。僕は全面的に支持しているし、F1コミュニティ全体もそうだと確信している。彼が幸せだと感じていることは素晴らしいことだし、僕たちも彼のために幸せな気持ちになっている」

    また、当時ハースに所属していたニコ・ヒュルケンベルグも支持を表明した。

    「とても個人的な問題だが、お祝いを伝えたい。彼がそれを公表したのであれば、現代社会において何も悪いことではない。多様性と包摂性は重要だからだ」

    さらにヒュルケンベルグは、SNS上での誹謗中傷についても言及した。

    「批判する人は常に存在する。特にSNSでは、人々が身を隠しながら簡単に攻撃できる。それは素晴らしいことではない。それ以外については、すべて問題ないと思う」

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1で苦戦告白「なぜペースが消えたのか」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1で苦戦告白「なぜペースが消えたのか」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)は2026年F1カナダGPで5位入賞を果たし、レッドブル昇格後の自己最高成績を記録した。しかし、そのレース内容は結果ほど順調なものではなかった。

    ハジャーはシャルル・ルクレールとのバトルで2度のペナルティを受けながらも順位を守り切った一方で、自身は決勝でのペース不足に困惑。レッドブルのローラン・メキース代表もスピード自体は高く評価しながら、ペナルティが週末の印象を曇らせたと認めている。

    レッドブルはハジャーの速さを高評価
    レッドブルにとってカナダGPは、マックス・フェルスタッペンの今季初表彰台となる3位と、ハジャーの5位によって今季最高レベルの週末となった。

    ローラン・メキース代表は、ハジャーのパフォーマンスについて高く評価した。

    「アイザックは非常に強い週末を過ごしたと思う」

    「正直に言えば、最初の3戦も非常に良かった。マイアミでは難しい週末になったが、今回は最初から正しいウインドウに入っていた。スピード自体は問題ではなかった」

    「1分近いペナルティを受けたのは少し重すぎたかもしれない。実際にはそれに近い時間を失ったと思う。しかし純粋な速さという点では、彼は求められるレベルにいた」

    メキースの評価からも分かるように、レッドブル内部では結果以上にペースそのものを重視しており、ハジャーは十分に期待に応えたと受け止められている。

    ルクレールとの攻防で2度のペナルティ
    しかし決勝ではペナルティが大きな話題となった。

    ハジャーはルクレールとのバトルでブレーキング中の進路変更と判断され10秒加算ペナルティを受けたほか、イエローフラッグ区間で十分に減速しなかったとしてストップ&ゴーペナルティも科された。

    それでも最終順位への影響はなく、5位を維持したままフィニッシュしている。

    レース後、ハジャーはルクレールへ直接謝罪したことを明かした。

    「ペナルティについては気にしていないし、公平だったと思う」

    「少しやり過ぎてしまった。故意だったわけではない。彼がどこへ向かおうとしているのか少し混乱してしまったんだ」

    「もちろん彼を芝生に押し出そうとしたわけではない。彼はとてもクリーンなドライバーだし、自分の行為は少し愚かだったと思ったので謝罪した」

    21歳のハジャーは言い訳をすることなく、自らの判断ミスを率直に認めた。

    本人も説明できない決勝での失速
    一方で、ハジャー自身が最も気にしていたのはペナルティではなくレースペースだった。

    予選では高い競争力を示していたにもかかわらず、決勝では思うようなペースを維持できなかったという。

    「どこでペースを失ったのか本当に理解できない」

    「土曜日はマシンの感触が素晴らしかったのに、決勝ではとても運転が難しかった」

    「正直なところ、FP1に戻ったような感覚だった。運転していて楽しくなかった」

    「最初の数周は快適だったけれど、その後は前との差が開き始めて、彼らのペースについていけなかった。土曜日は簡単についていけていたのにね。本当に理由が分からない」

    結果と課題が同居した週末
    5位という結果だけを見れば、ハジャーにとってレッドブル昇格後最高の週末だったことは間違いない。

    一方で、本人は決勝でのパフォーマンス低下に納得しておらず、レース後も原因を掴めていない状況だ。

    レッドブル首脳陣はスピードを高く評価しており、今回の週末をポジティブに捉えている。しかしハジャー自身は、表面的な結果よりも「なぜ土曜日の速さを日曜日に再現できなかったのか」という疑問の解明を優先しているようだ。

    その答えを見つけられるかどうかが、レッドブルで上位争いを続けるための次の課題となる。

  • ランス・ストロールがアストンマーティンF1を食事に招待 母国GPの伝統を継続

    ランス・ストロールがアストンマーティンF1を食事に招待 母国GPの伝統を継続

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、母国レースとなった2026年F1カナダGPで厳しい週末を過ごしたにもかかわらず、チームの恒例行事を欠かさなかった。

    モントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われたカナダGPで、ストロールは15位に終わり、優勝したキミ・アントネッリから4周遅れという苦しい結果となった。アストンマーティンにとっても低迷が続くシーズンとなっており、ホームレースでの巻き返しは果たせなかった。

    幼少期から親しんだ店でチームをもてなす恒例行事
    それでもストロールは、毎年カナダGPの際に続けているチームとの食事会を今年も実施した。

    訪れたのはモントリオールの老舗デリ「レスターズ・デリ」。ストロールが子供の頃から通っていたお気に入りの店として知られている。

    アストンマーティンはSNSでチームの集合写真を公開し、次のように紹介した。

    「ホームレースウイークの伝統だ」

    「毎年カナダGPでは、ランスがチームを自身の思い出の場所であるレスターズ・デリに招待し、モントリオール最高のスモークミートサンドイッチを味わってもらっている。今年も例外ではなかった」

    チームの成績が低迷する中でも、ストロールはチームメンバーとの結束を深める恒例イベントを継続した形だ。


    深刻な不振が続くアストンマーティン
    2026年シーズンのアストンマーティンは極めて厳しい状況に置かれている。

    ホンダ製パワーユニットは出力不足や振動の問題に苦しんでおり、信頼性面でも課題を抱えている。ストロール自身もカナダGPを完走したものの、今季フルディスタンスの決勝レースを完走したのはわずか2回目だった。

    チームは開幕から5戦連続で無得点に終わっており、コンストラクターズランキングでは最下位に沈んでいる。

    巨額投資の成果が問われる局面
    オーナーのローレンス・ストロールは近年、フェルナンド・アロンソ、エイドリアン・ニューウェイ、エンリコ・カルディレといったトップ人材を招聘し、最新設備を備えた新ファクトリーへの投資も進めてきた。

    将来的にはタイトル争いを目指す構想を掲げているが、現在の競争力を見る限り、その目標達成には大幅な改善が必要な状況だ。

    カナダGPでの食事会はチームの結束を示す温かいエピソードだった一方で、アストンマーティンには結果という形で浮上の兆しを示すことが求められている。ホームレースを終えた今、チームは苦境からの脱出に向けて正念場を迎えている。

  • グッチがアルピーヌF1を救うのか? ブリアトーレが描く“ベネトン再現計画”

    グッチがアルピーヌF1を救うのか? ブリアトーレが描く“ベネトン再現計画”

    アルピーヌF1チームとグッチのパートナーシップ発表は、単なるスポンサー契約以上の意味を持つ可能性がある。

    2026年にルノーが自社パワーユニット計画を終了し、チームへの投資も縮小するなか、エンストンを拠点とするアルピーヌF1は将来的な所有体制の変化が取り沙汰されている。そのタイミングで登場したのがイタリアの高級ブランドであるグッチだった。

    一見するとファッションブランドとF1チームの一般的なスポンサー契約に見える。しかしF1の歴史を振り返ると、フラビオ・ブリアトーレとイタリアのアパレルブランドが結び付いた時、その先にはチーム買収と世界タイトル獲得という前例が存在する。

    ベネトンが歩んだ“スポンサーからオーナー”への道
    1980年代初頭、イタリアのアパレルブランドであるベネトンはF1への参入を模索していた。

    最初はティレルのスポンサーとなり、その後アルファロメオへと活動の場を移した。しかしスポンサーとしてチームを支援するだけでは満足せず、1985年にトールマンを買収する決断を下す。

    このトールマンこそ、現在のアルピーヌF1へとつながるチームの原点だった。

    ベネトンはチームを買収後、名称をベネトン・フォーミュラへ変更。やがてミハエル・シューマッハを擁し、1994年と1995年にドライバーズタイトル、1995年にはコンストラクターズタイトルを獲得した。

    その成功の中心にいたのが、後にF1界屈指の辣腕マネージャーとして知られるフラビオ・ブリアトーレだった。

    エンストンに戻ってきた“仕掛け人”
    2024年、ブリアトーレはアルピーヌのエグゼクティブアドバイザーとしてF1復帰を果たした。

    その時点でルノーはすでに自社パワーユニット計画終了を視野に入れていたとみられており、将来的なチーム運営体制の見直しも避けられない状況だった。

    そうした中でブリアトーレに求められた役割は、技術責任者ではなく「ビジネスを動かす交渉人」だった。

    過去にもブリアトーレはミハエル・シューマッハ獲得、リジェ買収、スポンサー開拓など数々の大型案件を成立させてきた。彼の強みは技術開発ではなく、チームを成長軌道に乗せるための資金と人材を集める能力にある。

    グッチとの提携は、その最新事例と言える。

    グッチはスポンサーで終わるのか
    現在のアルピーヌF1は、投資会社オトロ・キャピタルが主要株主の一角を担っている。

    パドックでは将来的な資本再編の可能性も噂されており、メルセデスやクリスチャン・ホーナーを含む投資家グループの名前も取り沙汰されている。

    そのため、一部ではグッチが単なるタイトルスポンサーに留まらず、より大きな役割を担う可能性も想像されている。

    もちろん現時点でグッチによる買収計画が存在する証拠はない。しかし40年前、ベネトンも最初は単なるスポンサーだった。

    そして最終的にはエンストンのチームを手に入れ、世界王者となった。

    歴史は繰り返されるのか
    グッチとアルピーヌの提携発表に際し、フラビオ・ブリアトーレは次のように語っている。

    「エンストンのチームは常に他とは違うやり方で成功してきた。そして以前には、ファッションブランドがF1で最初にチェッカーフラッグを受けたこともある」

    この発言は単なる過去への言及ではないのかもしれない。

    1980年代、ベネトンはスポンサーとしてF1に参入し、やがてチームオーナーとなり世界王者へ上り詰めた。そして2026年、同じエンストンを拠点とするチームに再びイタリアのファッションブランドが現れた。

    グッチが本当にベネトンの足跡をたどるのかは分からない。しかし少なくともブリアトーレという男がいる限り、エンストンで起きる変化を単なるスポンサー契約として片付けるのは早計かもしれない。

  • ジョージ・ラッセルを支える恋人 カルメン・モンテロ・ムントとは?

    ジョージ・ラッセルを支える恋人 カルメン・モンテロ・ムントとは?

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)の活躍をサーキットの外から支える存在が、恋人のカルメン・モンテロ・ムントだ。2020年から交際を続けるふたりは、F1パドックでもおなじみのカップルとなっており、カルメンは多くのグランプリでラッセルを見守っている。

    ラッセルが2026年シーズンもタイトル争いを続けるなか、その陰で精神的な支えとなっているカルメンの経歴やふたりの関係にも注目が集まっている。

    金融業界で活躍する才女
    カルメン・モンテロ・ムントは1998年にスペインで生まれた。18歳でイギリスへ移住し、現在はロンドンを拠点に生活している。

    ロンドンのウェストミンスター大学でビジネスマネジメントを学び、さらにジュネーブ大学では資産配分とリスクマネジメントのディプロマを取得。卒業後は金融業界でキャリアを築いており、現在もフルタイムで働いている。

    カルメンは自身のSNSで、幼少期に家族が世界的な金融危機の影響を受けた経験が金融業界を志した理由だったと明かしている。

    2020年から続くラッセルとの関係
    ふたりは共通の友人を通じて知り合い、2020年から交際をスタートした。

    交際は比較的プライベートに保たれているが、カルメンはF1のレースウイークにたびたび姿を見せており、ラッセルの重要なレースには欠かせない存在となっている。

    2021年にはロンドンで開催された映画『ノー・タイム・トゥ・ダイ』のワールドプレミアにも揃って出席し、公の場でも関係をオープンにしてきた。

    SNSでも話題の人気インフルエンサー
    カルメンはInstagramでも高い人気を誇り、フォロワー数は84万人を超える。

    ラッセルとの旅行写真や日常の様子を投稿することも多く、F1ファンからの注目度は年々高まっている。

    ふたりはオフシーズンやレースの合間に世界各地を訪れており、その様子はSNSを通じて共有されている。


    ラッセルが語る「かけがえのない存在」
    2025年2月、交際5周年を迎えた際にカルメンはSNSでラッセルに向けて感謝の言葉を投稿した。

    「私が望み得る最も素晴らしい人と過ごした5年間。あなたという人間と、あなたが成し遂げていることをいつも誇りに思っている」

    一方のラッセルもカルメンについて「信じられないほど支えてくれている存在」と語っており、F1という厳しい世界で戦ううえで大きな支えになっていることを認めている。

    2026年シーズン、ラッセルがメルセデスのエースとして勝利を目指すなか、カルメン・モンテロ・ムントはこれからも最も身近なサポーターとして彼を支え続けることになりそうだ。

  • ホンダF1を知るトストが太鼓判「遅くとも2027年までに問題を解決する」

    ホンダF1を知るトストが太鼓判「遅くとも2027年までに問題を解決する」

    ホンダの2026年F1プロジェクトは厳しいスタートとなった。しかし、かつて同社がどん底から頂点へ這い上がる過程を見届けたフランツ・トストは、その復活を疑っていない。

    マクラーレンとの苦闘、トロロッソでの再建、そしてレッドブルとの世界制覇。ホンダの歩みを間近で見てきた元トロロッソ代表は、「遅くとも2027年までに問題を解決する」と断言した。

    苦境から頂点へ駆け上がったホンダ
    現在の苦戦だけを見れば、ホンダの新プロジェクトに厳しい視線が向けられるのも無理はない。

    だが、ホンダは過去にも同じような逆風を経験している。

    2015年にマクラーレンとのワークス体制でF1へ復帰したホンダは、深刻な信頼性不足とパフォーマンス不足に苦しんだ。パドックでは厳しい批判を浴び、F1参戦そのものを疑問視する声も少なくなかった。

    それでもホンダは開発を止めなかった。

    改善を重ねた末に転機となったのが、2018年から始まったトロロッソとの提携だった。

    トロロッソ時代に見せた改善力
    当時チームを率いていたのがフランツ・トストである。

    トロロッソはホンダにとって実戦開発の重要な拠点となり、レースを重ねるごとにパワーユニットは競争力を高めていった。

    トストはその過程で、ホンダが問題に直面した際の姿勢を目の当たりにしている。

    課題が見つかれば原因を徹底的に分析し、改良を積み重ねる。その積み重ねが、後の成功につながった。

    レッドブルとの成功が証明したもの
    2019年からホンダはレッドブルとの提携を開始した。

    当初はトップ争いが可能かどうか疑問視する声もあったが、ホンダは着実に性能を向上させていく。

    やがてマックス・フェルスタッペンのタイトル獲得を支えるパワーユニットへと成長し、世界選手権の頂点に立つまでになった。

    トストは、その変化を最も近くで見てきた関係者の一人だった。

    「私は日本人を知っている」
    だからこそ、現在の状況についても悲観していない。

    トストは、現在のホンダ製パワーユニットが期待されたレベルに達していないことを認めながらも、問題解決は時間の問題だと考えている。

    「彼らは期待していたようには機能していないパワーユニットを作ってしまった。しかし私は日本人を知っている。遅くとも来年には問題を解決すると確信している」

    この言葉の背景には、ホンダの技術力だけでなく組織としての粘り強さへの信頼がある。

    ホンダの歴史が支える2027年への期待
    ホンダのF1活動は、常に順風満帆だったわけではない。

    しかし過去には、厳しい批判を受けながらも改善を続け、最終的に世界王者へと上り詰めた実績がある。

    トストが「遅くとも2027年までに問題を解決する」と語るのは、その歴史を知っているからだ。

    現在の苦戦はホンダにとって新たな試練かもしれない。しかしトストの見方では、それはかつて乗り越えてきた困難の延長線上にある。

    ホンダが再び競争力を取り戻せるのか。その答えを知るにはまだ時間が必要だが、少なくともトストは過去の経験から、その復活を強く信じている。

  • FIAがF1新LED表示をテスト MGU-Kの状態を青・紫・黄で可視化

    FIAがF1新LED表示をテスト MGU-Kの状態を青・紫・黄で可視化

    2026年F1カナダGPのフリー走行で、FIAは新たなLEDリアライト表示システムの試験運用を開始した。2026年レギュレーションで大幅に強化されたMGU-K(運動エネルギー回生システム)の作動状況を、後続車のドライバーがより直感的に把握できるようにすることが目的だ。

    これまでの点滅回数による表示は、コックピット内の激しい振動の中では判別が難しいとの指摘がドライバーから寄せられていた。

    FIA(国際自動車連盟)は安全性向上の観点から、色によってMGU-Kの状態を示す新システムを導入し、カナダGPで実戦テストを行った。

    2026年F1で重要性を増したリアLEDライト
    2026年のF1マシンでは、電動出力が大幅に増加した新世代パワーユニットが導入された。これに伴い、リアLEDライトの役割も従来の「エネルギー回生中の表示」から大きく拡張されている。

    今年からリアライトは、ハイブリッドシステムの作動状況を外部へ伝える情報ツールとして機能しており、ルーキードライバーの走行や特別なテストプログラムなども識別できるようになった。

    特にMGU-Kの出力状態は、マシンの速度変化に直結するため、後続車へ正確に伝えることが安全面で重要視されている。

    従来は点滅回数で3つの状態を表示
    これまでFIAはLEDライトの点滅パターンによってMGU-Kの状態を示していた。

    1回点滅はMGU-Kが最大出力350kWを発生していない状態を意味する。この段階では電力供給は継続しているものの、マシンはデレーティング領域に入り始め、加速性能が徐々に低下する可能性がある。

    2回連続点滅はMGU-Kが完全に電力供給を停止した状態を示し、マシンは内燃エンジンのみで走行している。

    高速点滅は「スーパークリッピング」と呼ばれる回生モードを表す。この状態ではMGU-Kが発電側に回り、バッテリーへエネルギーを回収している。

    しかし、こうした点滅の違いは走行中に判別しづらく、ドライバーから改善要望が出されていた。

    青・紫・黄の3色で状態を識別
    カナダGPで試験導入された新システムでは、点滅回数ではなく色そのものでMGU-Kの状態を表示する。

    青色はMGU-Kが最大出力350kWを発揮していない状態を示す。従来の1回点滅に相当する。

    紫色はMGU-Kがエネルギー供給を停止している状態で、マシンは内燃エンジンのみで走行していることを意味する。従来の2回点滅に相当する。

    黄色はスーパークリッピングによる充電状態を示す。MGU-Kが発電側として作動し、バッテリーを充電している状況だ。

    色による表示に変更することで、後続車のドライバーは一目でライバル車のエネルギー状態を把握できるようになる。

    安全性向上が最大の狙い
    FIAがこの変更を進める最大の理由は安全性の向上にある。

    MGU-Kが充電モードへ移行した際には、特にスーパークリッピング中にマシンの速度が低下するケースがある。後続車がその変化を事前に認識できなければ、接近時のリスクが高まる可能性がある。

    新しい色分けシステムによってドライバーは前方車両の状況を瞬時に把握できるようになり、不意の速度差による危険を軽減できると期待されている。

    カナダGPのフリー走行ではデータ収集とドライバーからのフィードバックが行われており、FIAは評価結果を踏まえたうえで正式導入を判断する見込みだ。

  • カルロス・サインツJr.がフォーミュラE Gen4を評価「かなり印象的」

    カルロス・サインツJr.がフォーミュラE Gen4を評価「かなり印象的」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は、モナコE-Prixを訪れた際にフォーミュラEの新型Gen4マシンを視察し、その第一印象を「かなり印象的」と語った。

    フォーミュラEのGen4は来季から導入される新世代マシンで、モナコではF1マシンとの差が5秒未満に縮まると見込まれている。最高速は335km/h、出力は600kW(815馬力)に達し、0-100km/h加速は1.8秒。現行F1マシンより30%速い加速性能を持つ、FIAシングルシーター最速の加速マシンとされている。

    サインツ「Gen4はかなり印象的」
    「Gen4を見た。かなり印象的だ」とカルロス・サインツはフォーミュラEの中継でコメント。

    「ここで友人たちに会えるのはいいことだ。僕にはフォーミュラEにいるモータースポーツの友人がたくさんいるし、才能あるドライバーも多い。彼らがここで競い、ベストを尽くしているのを見られてとてもうれしい」

    モナコE-Prixにはサインツのほか、ランド・ノリス、ガブリエル・ボルトレト、ニコ・ヒュルケンベルグ、オリバー・ベアマン、フラビオ・ブリアトーレ、クリスチャン・ホーナーも来場していた。

    F1ドライバーも注目するフォーミュラEのレース性
    フォーミュラEは、F1ドライバーの間でも注目度を高めている。理由はパドック間の人間関係だけではない。接戦とオーバーテイクの多さが、シリーズの魅力として認識されている。

    モナコのダブルヘッダーだけでも、オーバーテイク数は382回を記録した。

    「フォーミュラEは素晴らしいカテゴリーだと思う。いつもいいショーがあり、いつもエキサイティングなレースがあり、少し接触もある」とサインツは付け加えた。

    「僕の大好きなカテゴリーのひとつであるカートを少し思い出させる。レースを見るのが大好きだ」

    Gen4の導入によって、フォーミュラEは単なる電動カテゴリーではなく、F1に近いパフォーマンス領域へ踏み込もうとしている。サインツの反応は、その変化がF1側からも無視できない段階に入りつつあることを示している。

  • マックス・フェルスタッペン デイトナ24時間参戦を検討「ぜひ走りたい」

    マックス・フェルスタッペン デイトナ24時間参戦を検討「ぜひ走りたい」

    マックス・フェルスタッペンが、2027年のデイトナ24時間レース参戦を視野に入れていることを明かした。すでにニュルブルクリンク24時間レースへの強い関心を示しているフェルスタッペンだが、次なる挑戦としてアメリカの伝統的耐久レースにも興味を抱いている。

    2026年のニュルブルクリンク24時間レースではメルセデスAMG GT3をドライブし、優勝争いを展開。

    しかし終盤のメカニカルトラブルによって勝利の可能性を失い、最終的には38位でレースを終えた。それでもフェルスタッペンは24時間レースそのものを大いに楽しんだようだ。

    デイトナ24時間が次なるターゲットに
    フェルスタッペンはオランダ紙『デ・テレグラーフ』の取材で、今年中にニュルブルクリンク以外のGTレースへ参戦する予定はないと説明した。

    しかし、1月開催のデイトナ24時間レースについては別の考えを持っている。

    F1シーズン開幕前に行われるデイトナ24時間は、通常であればF1との日程衝突がなく、現役F1ドライバーでも参戦しやすいイベントとして知られている。

    フェルスタッペンは参戦の可能性について次のように語った。

    「もし出場するなら、シーズンに向けたトレーニングプログラム全体を調整しなければならない」

    「普段は1月から新シーズンに向けた準備を始める。その計画を変える必要があるし、家族とも相談しなければならない」

    現時点ではまだ具体的な計画ではないものの、関心は非常に高い。

    「今のところはアイデアの段階で、まだ具体的ではない。考える時間は十分にある」

    「でも、ぜひやってみたいと思っている」

    GT3クラスでの挑戦を希望
    興味深いのは、フェルスタッペンが最高峰のGTPクラスではなくGT3マシンでの参戦を望んでいる点だ。

    「もし出るなら、再びGT3カーで走りたいと思う。最速クラスのGTPではなくね」

    現在フェルスタッペンは自身のシミュレータープロジェクトやGT3活動にも力を入れており、F1以外のモータースポーツへの情熱を隠していない。

    ニュルブルクリンク24時間レースで見せた速さは、F1ドライバーとしてだけでなく耐久レースドライバーとしても高いポテンシャルを持つことを証明した。

    ニュルブルクリンク再挑戦も計画
    フェルスタッペンの関心はデイトナだけではない。

    初挑戦で勝利を逃したニュルブルクリンク24時間レースへの再挑戦もすでに視野に入っている。

    「来年のニュルブルクリンク24時間レースが再びF1のない週末に開催されるなら、また走りたいと思う」

    耐久レースへの意欲を隠さないフェルスタッペンにとって、2027年はF1王者とGTレーサーという二つの顔をさらに本格化させるシーズンになるかもしれない。

    F1での将来についてはたびたび憶測が飛び交う一方で、今回の発言はフェルスタッペンが現役F1ドライバーとして活動を続けながら、耐久レースでのキャリア拡大も真剣に考えていることを示している。デイトナ24時間とニュルブルクリンク24時間の両方に挑戦する姿が実現すれば、モータースポーツ界にとって大きな話題となりそうだ。

  • ピエール・ガスリーに迫るコラピント 無線が示したアルピーヌF1の新たな力関係

    ピエール・ガスリーに迫るコラピント 無線が示したアルピーヌF1の新たな力関係

    アルピーヌF1は2026年シーズン、メルセデス製パワーユニットへの変更によって大きく競争力を向上させた。その中で注目を集めているのが、フランコ・コラピントの急成長だ。

    2025年シーズンを無得点で終えたコラピントは、今季すでに複数回の入賞を記録。カナダGPでは自己最高となる6位を獲得し、パドック内での評価を高めている。

    一方で、その活躍がチーム内の力関係にも変化をもたらしつつあるとの見方が浮上している。

    コラピントはカナダGPでガスリーを上回った
    F1ジャーナリストのティム・ハウラニーと解説者のネルソン・ファルケンブルフは、ポッドキャスト『Nailing the Apex』でアルピーヌの現状について議論した。

    ファルケンブルフはコラピントについて高く評価した。

    「マイアミでも素晴らしかったが、モントリオールではさらに良かったと思う。プラクティス走行なしで、寒いコンディションの中、ハードタイヤで送り出された」

    カナダGPではピットストップ後にウォールへ接触しかける大きな瞬間もあったが、それ以外は週末を通じて安定した走りを披露したという。

    ファルケンブルフは「それが唯一のミスだった。週末を通じてガスリーを完全に上回っていた」と評価している。

    ブリアトーレ発言はコラピントではなくガスリー向け?
    今週、フラビオ・ブリアトーレは2027年のドライバーラインアップ決定について、メルセデスの動向を見極めてから判断すると発言した。

    これはマックス・フェルスタッペンの去就次第で、ジョージ・ラッセルやアンドレア・キミ・アントネッリが市場に出る可能性を見据えたものと受け止められている。

    一見すると、アルピーヌがコラピントの将来を保留しているようにも見える。しかしファルケンブルフは異なる見方を示した。

    「普通に考えれば『コラピントより優れたドライバーを探している』という解釈になる」

    「だが現時点ではそんなに単純ではない。コラピントがセカンドドライバー確定というわけではないが、比較対象はガスリーになりつつある」

    ガスリーの無線に現れた焦り
    ファルケンブルフが特に注目したのは、カナダGP終盤のガスリーのチームラジオだった。

    レース終盤の約15周にわたり、ガスリーはレースエンジニアに対して、自身がコラピントと同等のペースで走れているかを何度も確認していたという。

    ファルケンブルフはその様子について次のように語った。

    「ガスリーはプレッシャーを感じ始めていると思う」

    「先週末のグランプリ終盤のオンボード無線を聞けば、その焦りや落胆が伝わってくる」

    「コラピントは新しいシャシーを手にしてから、この新しい力関係を心から楽しんでいることは間違いない」

    結果としてコラピントは6位、ガスリーは8位でフィニッシュ。アルピーヌのエースとしてチームを牽引してきたガスリーだが、コラピントの台頭によって、これまでとは異なる立場に置かれ始めている。

    アルピーヌ内部の勢力図が変わる可能性
    コラピントは昨年まで将来性を評価されながらも結果を残せずにいた。しかし2026年型マシンとの相性の良さもあり、ここ数戦で評価を急上昇させている。

    アルピーヌ首脳陣が2027年の判断を急いでいないのは、外部市場の動向だけでなく、チーム内部で起きている勢力図の変化を見極めたいからかもしれない。

    少なくともカナダGP終了時点では、シートを守る立場にあるのはコラピントではなく、むしろガスリーの方だという見方も徐々に広がり始めている。