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  • ジョージ・ラッセル 43点差でもF1王座争いに自信「失うものは何もない」

    ジョージ・ラッセル 43点差でもF1王座争いに自信「失うものは何もない」

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、前戦カナダGPで痛恨のリタイアを喫したものの、タイトル争いについて「失うものは何もない」と前向きな姿勢を示した。

    カナダGPではスプリントを制したラッセルが決勝でもポールポジションからレースをリードしていたが、30周目にパワーユニットのトラブルでリタイア。一方でチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリが優勝し、ランキングではラッセルとの差を43ポイントに広げた。

    「シーズンを通せば物事は均衡する」
    それでもラッセルは、タイトル争いの流れはまだ十分に変えられると考えている。

    「これはレースだからね。そういうものだ」

    「自分に有利に働くこともあれば、不利に働くこともある。シーズン全体で見れば、こうしたことはたいてい均衡するものだ。もし今後もポールポジションを獲得し、勝利を争い、レースをリードし続けることができれば、流れは変わるだろう。だからあまり心配していない」

    「もちろん優勝してキミとの戦いを続けたかった。でも現実はこうだし、まだ17レース残っている」

    タイトル争いについて「失うものはない立場になったのではないか」と問われると、ラッセルはさらに楽観的な見方を示した。

    「こういうことは、いつか必ず帳尻が合うものだ。そして君が言うように、僕には失うものがない」

    「ただ全力で走って、すべてのレースを楽しむだけだ」

    「まだ自分でコントロールできる状況にある。今からシーズン終了まで全戦でポールを獲って優勝すればチャンピオンになれる。それが僕の目標だ」

    「もちろんカナダは悔しかった。でもそれもレースの一部だ。いつだって晴れやかな成功ばかりではない」

    過去の王者たちも不運を経験してきた
    ラッセルは、チャンピオンになるドライバーであってもシーズン中に不運な出来事を避けられないと指摘した。

    「過去の選手権を振り返ると、最終的なチャンピオンが一度も不運を経験しなかったシーズンなんてなかったと思う」

    「ランド・ノリスだって昨年はザントフォールトでマシントラブルに見舞われたし、ラスベガスでは失格になった」

    「他のドライバーもそうだ。2021年のマックス・フェルスタッペンはアゼルバイジャンでタイヤがバーストした」

    「ドライバーとして戦っていれば、必ず何かしら不利な出来事が起きるものだ」

    「僕も今季すでに1回か2回そういう経験をした。もしかしたらこれで終わりかもしれないし、ここから流れが変わるかもしれない」

    「まだチャンスはたくさん残っているし、カナダでは自分にできることをすべてやったという手応えがある。その状態を続けられれば、まだ十分戦える」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    モナコではフェラーリが本命と予想
    今週末のモナコGPについてラッセルは、アントネッリと同様にフェラーリが最有力候補になるとの見方を示した。

    「我々がフェラーリに対して持っている優位性の大部分は、パワーユニットによるものだ」

    「モナコはストレートがほとんどないので、その優位性は大幅に小さくなる」

    「特にシャルル・ルクレールだが、フェラーリはいつもここで非常に強い。おそらく今週末は彼らが最速だと予想している。でも僕の予想が外れることを願っている」

    一方で、マシン性能そのものには依然として自信を持っている。

    「それでも僕は、我々が最高のマシンを持っていると信じている」

    「ただモナコは昔からフェラーリが得意なサーキットで、メルセデスにはそれほど向いていない」

    「2021年にはマシンがそれほど強くなかった時でもルクレールがポールポジションを獲得したし、2024年と2025年もフロントローに並んでいた」

    「僕たちも争いには加わるだろう。でもここ数戦のように楽な展開にはならないはずだ」

    43ポイント差を背負ってモナコに乗り込むラッセルだが、ランキングを悲観する様子はない。カナダでのリタイアを不運のひとつとして受け止め、残る17戦での巻き返しに照準を合わせている。

  • ランド・ノリスとシャルル・ルクレール F1モナコGP会見への遅刻でFIA召喚

    ランド・ノリスとシャルル・ルクレール F1モナコGP会見への遅刻でFIA召喚

    ランド・ノリス(マクラーレン)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)が、モナコGP木曜日のFIA公式記者会見への遅刻により、スチュワードから召喚を受けることになった。

    両者は木曜日に行われた2グループ制の公式記者会見の最初のセッションに参加予定だったが、ノリスの到着が遅れたことで会見開始が数分間遅延した。

    FIAは、両ドライバーが金曜日午前にスチュワードの審理を受けることを確認した。ルクレールは現地時間午前10時、ノリスはその10分後に出席する予定となっている。

    問題となっているのは、F1スポーティングレギュレーション第B10.1.1a条に基づく、木曜日の公式記者会見への遅刻だ。木曜日のメディアセッションは、各グランプリ週末におけるドライバーの義務的なメディア活動の一部として定められている。

    違反の性質自体は軽微とみられているが、規則上は技術的な違反に該当する。そのため通常は戒告(リプリマンド)または少額の罰金が科されるケースが多い。

    木曜日のFIA記者会見は近年、メディア対応の効率化と混雑緩和を目的として、ドライバーを3人ずつ2グループに分けて実施されている。

    近年のFIAは、コース上の出来事だけでなく、公式メディア活動やドライバーの振る舞いについても監視を強化しており、今回の件もその一環として扱われる。

    裁定は金曜日のフリー走行開始前に下される見通しだ。

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  • オリバー・ベアマン「いつかはフェラーリF1」 ルクレール契約延長後も夢は不変

    オリバー・ベアマン「いつかはフェラーリF1」 ルクレール契約延長後も夢は不変

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)は、シャルル・ルクレールがフェラーリとの複数年契約延長を発表したことを受け、自身も将来的にフェラーリF1で走ることが目標だと認めた。一方で、現在はハースでの成長に集中していると強調している。

    モナコGPを前に、フェラーリはルクレールとの契約延長を発表した。2016年にフェラーリ・ドライバー・アカデミーへ加入し、2019年からフェラーリのレギュラードライバーを務めるルクレールは、今後も数シーズンにわたってチームに残留することになる。

    ベアマンもまた2022年にフェラーリ・ドライバー・アカデミーへ加入したドライバーだ。2024年のF1サウジアラビアGPでは体調不良のカルロス・サインツJr.の代役としてフェラーリからF1デビューを果たし、7位入賞を記録した。その後、2025年からハースF1チームでフル参戦を開始し、2026年シーズンも好調なスタートを切っている。

    ルクレール残留を歓迎 「彼は赤が似合う」
    モナコGPの木曜日メディアデーで、将来的なフェラーリ昇格の可能性について質問されたベアマンは、まずルクレールの契約延長を祝福した。

    「まず第一に、シャルルが契約を更新したのは本当に素晴らしいことだ」とオリバー・ベアマンはコメント。

    「彼は長い間フェラーリにいて、多くの成功を収めてきた。そして、まださらに成功を求めている」

    「みんなもそうだと思うけど、僕にはシャルルは赤いマシンに乗っている姿しか想像できない。契約更新を見ることができて本当にうれしいし、しかも母国レースの前だから彼にとっても特別なことだろう」

    そして自身の将来については率直にこう語った。

    「もちろん、いつかフェラーリに行くことは僕の目標だ」

    「でも今はハースでの仕事に集中しているし、とても楽しんでいる」

    さらに、ルクレールの契約延長発表前にフェラーリから何らかの連絡があったのか問われると、その可能性を否定した。

    「いや、それは僕には関係のないことだ。彼自身の契約の話だし、シャルルが更新したことを本当にうれしく思っている」

    「母国で発表するのも素晴らしいことだと思う」

    「僕の側は何も変わらない。ハースでの活動を続けながら、この旅をとても楽しんでいるし、本当に多くのことを学んでいる。疑問も不安もない。ただ学び続けて改善していくだけだ」

    カナダGPで見えた課題と収穫
    ベアマンは2026年F1カナダGPで10位入賞を果たしたものの、チームのアップグレード導入後のマシン理解には苦労したことを明かした。

    「カナダは厳しかった」

    「僕たちはアップグレードによって良い前進を期待して週末に入った」

    「最終的には期待していた改善は見られたけど、その代わりにマシンの特性が少し扱いづらくなった」

    「理解するために多くの周回が必要だったし、それがカナダでの状況だった」

    「それでも最後には良い結果を出せたので、その点については満足している」

    その後のインターバルでデータ解析を進めたことで、モナコではより良い状態で臨めると考えている。

    「この1週間でしっかり理解を深めることができた。どんな状況でマシンが機能するのか、どの作動ウインドウに入れるべきなのかを把握できたと思う」

    「今週末はもっとパフォーマンスを発揮できるマシンになることを期待している」

    モナコはハースに有利な可能性
    ベアマンは、ハースの弱点であるストレートスピード不足がモナコでは大きな問題にならないと見ている。

    「そうなることを期待している」

    「僕たちの最大の問題はストレートスピードだった。このサーキットではそれがそれほど不利にならないはずだ」

    「だから、いつもより競争力を発揮できると思う」

    ただし、モナコ特有の予選重視の週末になることも理解している。

    「このレースが難しいことは分かっている」

    「すべては予選次第だ。レースそのものがメインイベントではないと言ってもいい」

    「だから土曜日に良い結果を出せるよう最大限集中するし、僕も全力を尽くす」

    フェラーリ昇格という長期的な目標を隠さなかったベアマンだが、現時点ではハースで経験を積みながら成長することを最優先に据えている。ルクレールの契約延長によってフェラーリのシートがさらに遠のいたようにも見えるが、21歳のイギリス人ドライバーは焦る様子を見せていない。今は結果を積み重ね、自らの価値を証明することに集中している。

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  • 2026年F1モナコGP:モンテカルロ市街地コース&タイヤ戦略解説

    2026年F1モナコGP:モンテカルロ市街地コース&タイヤ戦略解説

    モナコGPは単なるスポーツイベントではなく、歴史と華やかさが交差する社交界のハイライトでもある。1929年からレースを開催してきたこのサーキットは、モナコ公国の市街地を縫うように走り、全長は3.337km、コーナー数は19。その一部は極めてタイトな角度を特徴としている。

    コース幅は通常の市街地交通の2車線とほぼ一致しており、非常に狭く、ランオフエリアはほとんど存在しない。

    コース全体にはセーフティバリアが並び、ドライバーたちは理想的なレーシングラインをたどりながら、数センチでも稼ごうとしてしばしばバリアをかすめていく。

    予選がすべてを左右するモナコ特有の難しさ
    78周で争われるモナコGPの平均速度は、F1世界選手権の中で最も低い。一部区間ではマシンが約50km/hまで減速する。

    技術的な観点から見ても、モナコの週末はチームにとって最も複雑な一戦のひとつだ。追い抜きの機会が極めて限られるため、各チームは最大限の空力ダウンフォースを備えたセットアップを施し、好グリッドを確保するために予選へすべてを集中させる必要がある。

    モナコでは常に最も柔らかいタイヤレンジが選ばれ、今年はC3、C4、C5が投入される。非常に滑らかな路面で最大限のグリップを確保するためだ。

    今回の開催に向けて、ターン19からターン1、ターン7からトンネル入口、さらにピットレーン入口と出口の路面が再舗装された。グレイニングが発生する可能性はあるが、モナコではタイヤに主にトラクション由来の負荷がかかるため、タイヤ挙動に大きな影響を及ぼすことはないと見られている。

    モナコGP / モナコグランプリ

    2ストップ義務の廃止で従来型の戦略へ回帰
    モナコはタイヤデグラデーションが低いため、伝統的に1ストップレースとなることが多い。例外だったのが昨年で、FIAは実験的な規則変更として、ドライバーに少なくとも3種類の異なるタイヤセットを使用することを義務づけ、最低2回のピットストップを強制した。

    その規則はその後廃止され、今年は従来の形式に戻る。

    戦略を大きく左右するのは、ニュートラライゼーションや赤旗だ。バリアとの接触が起きる可能性が高く、マシンを撤去するにもレース中断が必要になりやすいため、モナコではこうした展開が頻繁に起こる。

    2024年には、オープニングラップの赤旗によって全ドライバーが2種類のコンパウンド使用義務を即座に満たすことができ、その後はミディアムとハードに分かれた戦略でグランプリの残りを走り切る展開となった。

    モナコGP 2026年のF1世界選手権

    2025年のモナコGP
    2025年のレースは、少なくとも3セットの異なるタイヤを使用し、そのうち1セットは義務指定のミディアムまたはハードから選ぶ必要があるという規則によって特徴づけられた。

    多くのドライバーはミディアムとハードの組み合わせを選択した一方、C5とC4を1セットずつしか持っていなかった6チームのドライバーたちは、C6ソフトを含む3種類すべてのコンパウンドを使用した。

    スティントの長さは大きく分かれた。白いマーキングのタイヤでレースの大半を走ったドライバーもいれば、グランプリをより均等な3つの区間に分けることを選んだドライバーもいた。

    モナコGPの記録
    モナコGPはF1史上最も長い歴史を持つイベントのひとつであり、今年の開催は公国での72回目となる。

    最多勝ドライバーはアイルトン・セナで6勝。グラハム・ヒルとミハエル・シューマッハを1勝上回っている。コンストラクターではマクラーレンが16勝で最多、フェラーリが10勝で続いている。

    モナコグランプリ 2026年のF1世界選手権

    ピレリのモナコ限定ポディウムキャップ
    モナコ向けのピレリ・ポディウムキャップは、公国を常に象徴してきたエレガンスから着想を得ている。

    ピレリ・デザインのためにデニス・デコヴィッチが手がけた特別仕様のキャップは、深みのあるレッドとシャンパンカラーを採用し、ラグジュアリーと特別感を想起させる。ポディウムキャップはすでにピレリの公式Eコマースプラットフォームで購入可能となっている。

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  • アストンマーティンF1のギアボックス問題 ストロール「40km/h以下で同期を失う」

    アストンマーティンF1のギアボックス問題 ストロール「40km/h以下で同期を失う」

    アストンマーティンのランス・ストロールは、2026年F1モナコGPを前に、今季のAMR26を悩ませているギアボックス問題の実態を明かした。

    アストンマーティンは開幕以来パフォーマンス不足に苦しんでいるが、その要因のひとつがホンダ製パワーユニットと自社開発ギアボックスの協調制御にある。ストロールによれば、低速域でギアの同期が失われる問題が発生しており、モナコのような低速コーナー主体のサーキットでは大きな弱点になるという。

    初の自社製ギアボックスが抱える課題
    2025年までアストンマーティンはメルセデスからギアボックスを含むパワートレイン一式の供給を受けていた。しかしホンダとのワークス体制移行に伴い、2026年からは自社製ギアボックスを導入した。

    現在のF1では、内燃エンジンだけでなく約475馬力に達する電動出力との連携が重要であり、ギアボックスとパワーユニットの同期精度がパフォーマンスを大きく左右する。

    アストンマーティンでは、ホンダ製パワーユニットが十分な走行距離を重ねるようになって以降、この同期制御に関する問題が顕在化してきた。

    「40km/h以下で同期を失う」
    モナコGPへの見通しを問われたストロールは、AMR26のドライバビリティ問題に加えてギアボックスの課題を認めた。

    「他の問題と同じように、僕たちはギアボックスとドライバビリティの問題を抱えている」とランス・ストロールは語った。

    「それはかなり重要な要素になると思うし、僕たちにとって大きなチャレンジになるだろう」

    さらにストロールは問題の具体的な内容を明かした。

    「カナダでは少し改善したけど、40km/h以下になるたびにギアの同期が失われる。そのため再同期させなければならない」

    モナコ特有の超低速コーナーであるグラン・ホテル・ヘアピン(旧ロウズヘアピン)では、その影響が顕著になる可能性がある。

    「例えばここ(モナコ)では、ヘアピンを通過するたびにギアの同期を失うことになる。それによって大きなタイムを失っている」

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソだけではないシート問題
    ストロールはまた、フェルナンド・アロンソを苦しめたシートの快適性問題についても言及した。

    カナダGPでアロンソはシートの不快感を理由にリタイアしたが、ストロールによれば同様の問題はシーズン当初から続いているという。

    「僕も長い間ずっと不快感を抱えていた。ただ対処するしかないんだ」

    「モントリオールはホームレースだったから完走しなければならなかった。ほかに選択肢はないと感じていた。今年のAMR26ではドライバーの快適性に苦しんでいる」

    現在もシート位置やペダル位置などの調整を続けているものの、根本的な解決には至っていない。

    「いろいろ試している。シート位置を変えたり、ペダルを動かしたりして快適なポジションを探している。でもAMR26では難しい課題になっている」

    モナコで露呈するAMR26の弱点
    ストロールの説明からは、アストンマーティンが単なる空力やパワー不足ではなく、車両の基礎的な統合性能に苦戦していることがうかがえる。

    特にモナコでは低速コーナーが連続するため、40km/h以下で発生するギア同期問題は他のサーキット以上にラップタイムへ直結する可能性が高い。カナダGPで表面化したシート問題と合わせ、アストンマーティンにとって今週末はマシンの根本的な課題が改めて試される一戦となりそうだ。

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  • フェルナンド・アロンソ 22回目のF1モナコGP 今季初ポイント獲得への7つの鍵

    フェルナンド・アロンソ 22回目のF1モナコGP 今季初ポイント獲得への7つの鍵

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)にとって、2026年F1モナコGPは今季ここまでで最も大きなチャンスとなるかもしれない。

    2026年シーズンのアストンマーティンは厳しい戦いを強いられている。AMR26はグリッド後方に沈み、アロンソはいまだポイントを獲得できていない。しかし、モナコという特殊な舞台は、その流れを変える可能性を秘めている。

    今週末、アロンソは自身22回目となるF1モナコGPに臨む。

    「僕はまだ最速だ」 アロンソの揺るがぬ自信
    アロンソは、自身の能力に対する確信をまったく失っていない。

    「何かを測る必要はない。僕は最高だからだ。何かを証明する必要もないし、自分が正しいレベルにいると信じるために何かを感じる必要もない」とアロンソは語った。

    2013年スペインGPでの勝利以降、優勝からは遠ざかっている。しかし、本人の考えは変わらない。

    「僕はチャンスを待っている。その間もチームを助け、F1で必要な競争力を失わないようにしている」

    「その間もいろいろなカテゴリーで、いろいろなクルマを運転して、自分自身を試している。もしカートコースへ行って最速でなければ心配するだろう。GTカーに乗って最速でなければ心配するだろう」

    「でも今のところ、僕はまだ最速だ。だからF1でその週末が訪れるまでは、より良いクルマが手に入るのを待つだけだ」

    その言葉を裏付ける数字も存在する。

    アロンソは2024年ハンガリーGP以降、41戦連続で予選でランス・ストロールを上回っている。ストロールはF1でポールポジション1回、表彰台3回を獲得した経験を持つドライバーだが、そのチームメイトを約2年にわたり予選で圧倒し続けている。

    モナコがアストンマーティンに与える最大の好機
    今季のアストンマーティンにおいて、光るパフォーマンスを見せているのはほぼアロンソだけだ。

    カナダGPではQ2進出を果たし、レース序盤には10番手まで浮上した。しかしマシンの根本的な競争力不足により、最終的には後退を余儀なくされた。

    ところがモナコは事情が異なる。

    このサーキットは低速コーナー中心で、パワーユニット性能の影響が小さい。さらにオーバーテイクが極めて困難なため、予選順位の価値が他のどのサーキットよりも高くなる。

    アストンマーティンが苦しんでいる高速コーナー性能やパワー不足の影響は大幅に薄れ、比較的良好な低速コーナー性能が前面に出る。

    アロンソの予選での速さとモナコでの経験を考えれば、トップ10争いに加わる可能性は十分に存在する。

    モナコがアロンソに有利な7つの理由
    1.エンジンパワーの重要性が低い
    モナコはカレンダー中で最も低速なサーキットであり、長いストレートが存在しない。そのためホンダ製パワーユニットの出力不足が表面化しにくい。

    2.電力デプロイメント規則の変更
    2026年モナコGPではFIAがエネルギーデプロイメント規則を変更している。通常より早い速度域から電力出力が制限されるため、高効率なパワーユニットを持つチームの優位性が縮小される。

    3.アクティブエアロの無効化
    安全上の理由からアクティブエアロが使用されないため、空力性能差が縮まり、追い抜きもさらに難しくなる。

    4.メカニカルグリップ重視の特性
    モナコでは空力効率よりもメカニカルグリップやサスペンション設定が重要となるため、絶対性能で劣るマシンでも競争力を発揮しやすい。

    5.エネルギーマネジメントの負担が小さい
    頻繁なブレーキングによって回生エネルギーを確保しやすく、ホンダが他コースで苦戦してきたエネルギーマネジメントの問題も目立ちにくくなる。

    6.オーバーテイクが極めて困難
    一度前に出れば後方の速いマシンを抑え続けることが可能であり、予選順位の価値が非常に高い。

    7.アロンソの豊富な経験
    モナコで2勝を挙げ、20年以上にわたって走り続けてきた経験は大きな武器となる。ドライバーの自信と精度が問われるコースだからこそ、その価値はさらに高まる。

    鍵を握るのは土曜日の予選
    理論上、モナコはアストンマーティンにとって今季最高のポイント獲得機会と言える。

    ただし、そのためには完璧な週末が必要になる。

    まず金曜日のプラクティスで十分な周回数を重ねなければならない。モナコでは周回を重ねることで少しずつ限界を探り、自信を積み上げていく必要がある。

    土曜日午前の最終プラクティスも重要だ。各チームはここで予選シミュレーションを実施し、最終調整を行う。

    そして勝負の瞬間は予選だ。

    モナコではトラフィックの影響が大きく、1周のアタックをクリーンにまとめられるかが結果を左右する。アストンマーティンはセッション運営を完璧にこなさなければならない。

    最後はアロンソ自身の仕事になる。

    モナコで2勝を挙げ、20年以上にわたってこのコースを走り続けてきた経験を持つスペイン人ドライバーが、予選でどこまでマシン以上のパフォーマンスを引き出せるか。

    決勝では好位置を守り切るだけでポイント獲得の可能性が大きく広がる。

    難しい挑戦であることは間違いない。しかし、少なくともこれまでのサーキットとは違い、今回は現実的な希望が存在する。

    それだけでも、2026年のアストンマーティンにとっては大きな前進と言えるだろう。

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  • セルジオ・ペレス F1復帰で自信「自分は最高のドライバーの一人」

    セルジオ・ペレス F1復帰で自信「自分は最高のドライバーの一人」

    セルジオ・ペレスは、2026年F1シーズンに新規参戦のキャデラックからF1復帰を果たした。モナコGPを前に、カナダGP後に語った「自分は最高の一人」という発言について、あらためて説明した。

    ペレスは2024年限りでレッドブルを離れ、2025年はF1のシートを失っていた。レッドブル在籍時にはグランプリ5勝を挙げ、2023年にはチームメイトのマックス・フェルスタッペンに次ぐドライバーズランキング2位でシーズンを終えている。

    ペレス「才能には正しい状況が必要だ」
    「レッドブルでの最後の6か月を見ると、僕がそこにいる最高の一人だとは思わないだろう。でも、その時点での状況、そして結局のところパフォーマンスを理解している人たちが分かっていることを理解すれば違う」

    「自分がチームとともに出しているパフォーマンスのレベルを見れば、僕がそこにいる最高の一人だと分かる。そして結局のところ、才能を示すには正しい状況が必要だ。その意味で、戻ってきて自分自身にそれを証明できたことをとてもうれしく思っている」

    キャデラックとペレスは前戦カナダGPで、ここまでで最も力強い週末を過ごした。スプリントでは11位でフィニッシュしたが、10秒ペナルティにより14位に降格。決勝では15位を走行していたものの、サスペンションの故障によりリタイアを余儀なくされた。

    モナコはキャデラックにとって短期的な最大のチャンス
    「内部では今週末について本当に楽観的だ」とペレスはコメント。

    「短期的にはこれが僕たちにとって最大のチャンスだと見ている。どうなるか見てみよう。良い金曜日を過ごせれば、予選に向けて大きな希望を持てると思う」

    「モナコは常に輝くチャンスを与えてくれる場所で、それが僕たちにとって最大の機会になる。僕たちは自分たちのベストを発揮したい。オペレーション面でも、できることはすべて実行する。それが僕たちにとっての最終目標だ」

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  • アルボン ウィリアムズF1の2030年王座計画を支持「最後まで見届けたい」

    アルボン ウィリアムズF1の2030年王座計画を支持「最後まで見届けたい」

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、ジェームス・ボウルズ代表が掲げる「2030年までにF1タイトル争いへ加わる」という計画について、現実的な目標だとの見解を示した。

    ウィリアムズは今季、遅延と重量過多を抱えた2026年F1マシンにより苦戦しており、開幕5戦を終えた時点でチーム選手権8位、7ポイントにとどまっている。それでもアルボンは、ボウルズの長期計画に対する信頼を失っていない。

    アルボン「ジェームスは現実的な人だ」
    モナコGPで、ボウルズの見通しが現実的かと問われたアルボンは、次のように答えた。

    「2030年というのは、そうだと思う。ジェームスは現実的な人だと思うし、何かを大げさに見せようとする人ではない」

    「もちろん、それがもう少し早ければありがたい。今年は僕たちが望んでいる位置より少し後ろにいることに気づいているし、それで少し後退したのかもしれない。でも、彼がそう言うなら、僕は信じている」

    アルボンは今週末のモナコGPで、ウィリアムズでの通算95戦目の出走を迎える予定であり、ナイジェル・マンセルが1994年オーストラリアGP以来保持してきたチーム最多出走記録に並ぶ。

    さらに、ボウルズの2030年目標を踏まえ、今後もウィリアムズに残る意思があるかと問われると、アルボンはこう語った。

    「うん、そうしたい」

    「僕にとって大事なのは進歩だ。チームの進歩を見たい。僕がこのチームに加わってからの4年間で、毎年よくなってきたことは示せていると思う」

    「今年はパフォーマンス面で少し後退したかもしれない。でも、チームの中で変化が起きているのは見えているし、すべてが正しい方向に向かっているように感じている」

    「僕はジェームスが来る前から、このチームの本当に初期の部分から関わってきたように感じているし、ものすごく多くの努力と仕事を注いできた。最後まで見届けたい」

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  • F1モナコGP アクティブエアロ禁止の抜け穴を突いた“小型ウイング”登場

    F1モナコGP アクティブエアロ禁止の抜け穴を突いた“小型ウイング”登場

    2026年F1モナコGPで、各チームがレギュレーション変更を利用した新たな空力処理を投入している。

    FIAがモンテカルロ市街地コースにストレートモードゾーンを設定しなかったことで、今季初めてアクティブエアロが使用されない週末となり、メルセデスやレッドブルなどはリアウイング周辺に目を引く小型ウイングを追加した。

    ストレートモード用アクチュエーターを空力部品に転用
    モナコGPではアクティブエアロが使われないため、一部チームはストレートモード用のリアウイング・アクチュエーター部分を、小型ウイングレットに置き換えた。

    メルセデスとレッドブルはその代表例で、リアウイング上部に設けられたアクチュエーターハウジングの合法領域を活用し、ダウンフォースを得るための空力処理を施している。

    FIAの技術規則では、ボディワークはリアウイング上部に設定された定義済みの合法ボックス内に収まる必要がある。この領域は、かつてDRS用に使用されていたアクチュエーターハウジングのために設けられている。

    F1 モナコGP メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    モナコではドラッグよりダウンフォースが優先
    モナコは低速コーナーが多く、タイトでテクニカルな市街地コースであるため、各チームは最大級のリアウイング構成を使用する傾向がある。

    ストレートが短いため、ドラッグの増加による不利はモンツァのような高速サーキットほど大きくない。そのため、効率よりもダウンフォースを優先する判断が成り立つ。

    マクラーレンも同様の解決策を用意しているように見える一方、フェラーリは少なくとも現時点ではこの領域を活用していないようだ。

    キャデラックはアクチュエーター部分を完全に取り外すアプローチを採り、レーシングブルズもアクチュエーターハウジングに変更を加えている。

    F1 モナコGP マクラーレン

    アクティブエアロとは何か
    ストレートモードは2026年F1レギュレーションの一部として導入され、2011年から2025年まで使用されていたDRSを実質的に置き換えるものだ。

    作動時にはフロントウイングとリアウイングが動き、ドラッグを減らして最高速を高める。リアウイングのDRS風スロットギャップとフロントウイングのフラップ要素は、専用のストレートモードゾーン内でのみ作動できる。

    モナコGPは今季初めて、ストレートモードゾーンが一切設定されないレースとなる。各チームはその制限を逆手に取り、わずかな利益を求めて合法領域の使い方を最大化している。

    【関連】
    ・2026年F1モナコGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)
    ・F1-Gate.comの速報通知をiPhoneで受け取る方法

  • バルテリ・ボッタス キャデラックF1のシート喪失報道を否定「完全なデタラメ」

    バルテリ・ボッタス キャデラックF1のシート喪失報道を否定「完全なデタラメ」

    バルテリ・ボッタスは、F1モナコGPを前に自身の将来をめぐる報道を一蹴した。カナダGP後に浮上したキャデラックF1での立場に関する噂について、「完全なデタラメ」だと強く否定している。

    ボッタスは2025年にメルセデスのリザーブドライバーを務めた後、2026年から新規参戦のキャデラックF1でF1に復帰した。チームメイトはセルジオ・ペレスで、カナダGPのスプリント週末では予選セッションでペレスがボッタスを大きく上回ったことから、ボッタスのシートが早くも見直されているとの噂がSNS上で広がり、一部メディアにも波及した。

    ボッタス「見出しとクリックのためだ」
    モナコでメディア対応を行ったボッタスは、その噂を明確に否定した。

    「そういう噂に直面するのは初めてではない。誰かが完全なデタラメを作り上げるのは少し残念だが、このスポーツでは普通のことだ」

    「僕は自分の状況を分かっているし、チームも僕の状況を分かっていて、100%サポートしてくれている。だから、僕の側としては最終的には問題なかった」

    報道の背景について問われたボッタスは、次のように語った。

    「見出しだ。クリックだ。それが僕の考えだ」

    「実際、朝のコーヒーを飲んでいるときに最初の噂を見て、ちょっと笑ってしまった」

    「それがこのスポーツのネガティブな面でもある。ときどき、何かを書くために噂を作りたい人や、話を作り上げる人がいる。僕はそれも一部だと学んだし、もうあまり影響されることはない」

    カナダでの不振には技術的要因
    ボッタスは、カナダGPでペレスに対して大きく遅れた理由について、キャデラックF1が一定の答えを見つけつつあるとも説明した。

    「この後の午後にもう一度ミーティングがあるが、先週チームとその件について話し合った。パワーユニット側とマシンの組み立て側の両方に問題が見えている」

    「話せるのはそこまでだが、理由が見えているのは良いことだ。マシンをどう組み立てるか、すべてのパーツをどう取り付けるか、その品質について作業を続ける必要がある」

    モナコはキャデラックF1にとって好機
    モナコGPに向けて、ボッタスはキャデラックF1がここまでで最高の結果を狙える可能性にも触れた。

    「この週末は、誰にとっても常にチャンスだ。たとえば何年か前、ジュール・ビアンキがここでマルシャにポイントをもたらしたことを思い出してほしい。そういうことは起こり得る」

    「もちろん、予選で良い位置につけなければならない。でも決勝でも何が起こるかは分からない。僕たちは前向きなチャンスとして受け止めている」

    カナダでのペース差はボッタス個人の評価に直結する材料として扱われたが、本人とチームは技術的な要因を確認している。モナコでは予選順位が結果を大きく左右するため、キャデラックF1にとっては信頼性と組み立て精度、そして一発の完成度が問われる週末になる。