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  • F1 2027年からPU規則改定で合意 内燃エンジン比率を段階的に拡大

    F1 2027年からPU規則改定で合意 内燃エンジン比率を段階的に拡大

    FIA、FOM、F1チーム、そしてパワーユニットメーカーは、2027年および2028年に向けたパワーユニット規則の見直しで合意に達した。新世代パワーユニットの基本方針は維持しつつ、内燃エンジン比率を高めることで、近年課題として指摘されてきた過度なエネルギーマネジメントを緩和する狙いがある。

    今回の変更案は、各メーカーやチームの利害が交錯する中でまとめられた妥協案であり、2026年から導入された新規則の運用を通じて明らかになった課題への対応策となる。

    今後は6月23日に開催されるFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)で正式承認が行われる予定だ。

    2027年から段階的に内燃エンジン比率を拡大
    今回の合意では、一度に大幅な変更を加えるのではなく、数年をかけてパワーバランスを調整していく方針が採用された。

    2027年からは燃料流量を5%引き上げることで、内燃エンジン出力は400kWから420kWへ増加する。一方で、電動モーター(MGU-K)の最大出力は350kWから300kWへ引き下げられる。

    ただし、オーバーテイクモードについては現行の350kWを維持し、追い抜き時のパフォーマンス低下は避けられる。また、エネルギー回生能力は250kWから375kWへ大幅に拡大される。

    これにより、現在53%対47%となっている内燃エンジンと電動出力の比率は、2027年に58%対42%へ移行することになる。

    2028年には60対40の比率へ
    さらに2028年には追加の変更が予定されている。

    燃料流量は現行比で13%増加し、内燃エンジン出力は450kWへ到達する見込みだ。エネルギー回生能力も400kWまで引き上げられ、最終的に内燃エンジン60%、電動40%という長期目標のパワーバランスが実現される。

    段階的な導入としたことで、各メーカーは開発計画や予算を調整する時間を確保でき、大規模な規則変更による混乱も回避できる。

    メーカー間の意見対立を経て妥協案に到達
    今回の合意に至るまでには数か月にわたる協議が行われた。

    一部メーカーは内燃エンジン出力の引き上げをより早い段階で実施することを望んでいた一方、別のメーカーは開発コストや短期間での対応の難しさを理由に慎重な姿勢を示していた。

    最終的には性能向上とコスト管理の双方を考慮した妥協案として、段階的な移行プランが採用された。

    FIAは声明で次のように説明している。

    「2026年のF1レギュレーションはFIA、FOM、チーム、自動車メーカー、パワーユニットメーカーが緊密に協力して策定された。今回の修正もその協力関係の延長線上にあり、関係者全員が運用上の課題に対処するために共同でフレームワークを改善したものだ」

    またFIAは、規則変更への対応を支援するため、メーカー向けの財務規則についても柔軟性を持たせる改定を盛り込んだことを明らかにした。

    エネルギーマネジメント負担の軽減が狙い
    今回の見直しの背景には、2026年規則下で顕在化した運用面の課題がある。

    新世代パワーユニットはレース展開の多様化に貢献した一方で、ドライバーからは予選や決勝で求められるエネルギーマネジメントの負担が大きすぎるとの声が相次いでいた。

    また、特定の状況下で発生する大きな速度差についても懸念が示されていた。

    そのためF1関係者は、レギュレーションを全面的に作り直すのではなく、段階的な改善によってパフォーマンスとレース品質を維持しながら問題解決を図る道を選択した。

    世界モータースポーツ評議会で承認されれば、今回の改定はF1ハイブリッド時代の次なる方向性を決定づける重要な転換点となる。

    【関連】
    ・F1 2027年からPU規則改定で合意 内燃エンジン比率を段階的に拡大

  • レーシングブルズF1 バルセロナGPで特別カラーリング披露 W杯開幕を記念

    レーシングブルズF1 バルセロナGPで特別カラーリング披露 W杯開幕を記念

    レーシングブルズは、今週末のF1バルセロナ・カタルーニャGPで使用する特別カラーリングを発表した。

    サッカー文化から着想を得た大胆なデザインがVCARB 03に施され、FIFAワールドカップ開幕を祝うとともに、サッカーへの情熱で知られるバルセロナの街へのオマージュも込められている。

    今回の特別仕様はマシンだけでなく、チームウエアにも同じコンセプトが反映される。さらに「VCARB FC」と名付けられた専用エンブレムも制作され、チェッカーフラッグと3つの星を組み合わせることで、2026年ワールドカップの開催国であるメキシコ、カナダ、アメリカを表現している。

    サッカー文化とF1を融合した特別プロジェクト
    レーシングブルズによる今回のプロジェクトは、「サッカー文化のビジュアル言語」をテーマに掲げている。世界的な人気を誇るF1とサッカーの共通点に着目し、両競技のファンコミュニティが持つ情熱や創造性、アイデンティティをデザインに落とし込んだ。

    特別カラーリングはバルセロナGPの週末を通して使用され、ファンはコース上で新たな装いのVCARB 03を見ることになる。

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    若手クリエイターも制作に参加
    今回のキャンペーンには、レーシングブルズのクリエイタープラットフォームから選ばれた3人の若手クリエイターも参加した。

    ファッションデザイナーのハッティ・クロウザー、グラフィックデザイナーのフローレンス・バーンズ、フォトグラファーのエズラ・アレクサンダーが制作に携わり、F1の枠を超えた新たな表現に挑戦している。

    CEO「両スポーツのエネルギーを祝福する」
    レーシングブルズのCEOを務める ピーター・バイエル は、今回の取り組みについて次のように語った。

    「F1とサッカーはどちらも世界的なスポーツであり、非常に情熱的なコミュニティを持っている。そこには共通のアイデンティティや創造性、文化が存在する」

    「VCARB FCでは、その交差点を祝福し、両スポーツのエネルギーを結び付けている」

    「また、このようなキャンペーンを通じて新しい才能に活躍の場を提供できることを誇りに思う。新鮮な視点がF1の世界の可能性をさらに広げてくれる」

  • アルボン ウィリアムズF1最多出走記録を更新 マンセル仕様ヘルメット着用

    アルボン ウィリアムズF1最多出走記録を更新 マンセル仕様ヘルメット着用

    アレクサンダー・アルボンは、今週末のF1バルセロナ・カタルーニャGPでウィリアムズでの出走数が96戦に到達し、ナイジェル・マンセルが持っていたチーム最多出走記録を更新する。

    その節目を記念し、アルボンはマンセルの1992年F1ワールドチャンピオン獲得時のヘルメットをモチーフにした特別仕様のヘルメットを着用。ウィリアムズの歴史に新たな1ページを刻む週末となる。

    マンセルの記録を更新へ
    アルボンは2022年にウィリアムズへ加入して以来、チーム再建の中心的存在として活躍してきた。

    2026年モナコGPでマンセルと並ぶ通算95戦目を記録し、今週末のスペインGP決勝では96戦目を迎えて単独トップに立つ。

    これまでウィリアムズで複数回の5位入賞を記録しており、チームがグリッド後方から中団上位争いへと復活する過程で大きな役割を果たしてきた。

    1992年王者マンセルへのオマージュ
    今回使用される特別ヘルメットは、マンセルが1992年にワールドチャンピオンを獲得した際の象徴的なデザインを現代風に再現したものだ。

    アルボンは今回の記録について次のように語った。

    「この歴史あるチームで、スポーツ界の真の偉人のひとりよりも多くレースを戦ったと考えるのは信じられない気持ちだ」

    「ナイジェル・マンセルは子どもの頃から憧れの存在だった。真のファイターであり、ウィリアムズにとってもF1全体にとってもレジェンドだ。この達成は単なる数字以上の意味がある」

    「この5シーズンのすべてのグランプリには、グローブのチーム全員の努力が詰まっている。良い時も悪い時も、すべてのレースがウィリアムズの歩みに貢献してきた」

    「ナイジェルやデイモン・ヒル、ラルフ・シューマッハのような伝説的ドライバーたちと名前を並べられることは本当に光栄だ」

    ボウルズ代表も称賛
    ウィリアムズ代表のジェームス・ボウルズは、アルボンの功績を高く評価した。

    「このような記録は偶然に生まれるものではない。長年にわたる努力と信頼、そして双方の信念の結果だ」

    「私はアレックスと、彼がこのチームで成し遂げてきたすべてを非常に誇りに思っている。彼はウィリアムズの歴史に名を刻むにふさわしい存在だ」

    マンセルからの祝福
    記録を明け渡すことになるマンセルも、アルボンへ祝福のメッセージを送った。

    「アレックスがこの節目に到達するのを見られて本当にうれしい。これは特別な達成であり、彼にふさわしいものだ」

    「この5シーズンで彼がウィリアムズに示してきた献身は、ドライバーとしても人としても素晴らしいものだ」

    「そしてアレックスだけではない。チーム全体が正しい方向へ進んでいる。彼がこれからもウィリアムズで数多くのレースを戦うことに疑いはない」

    「僕の勝利記録についても、何が起こるか分からない」

    アレクサンダー・アルボンとナイジェル・マンセル(ウィリアムズ・レーシング)

    ウィリアムズ最多出走ランキング
    1.アレクサンダー・アルボン:95戦(継続中)
    2.ナイジェル・マンセル:95戦
    3.ラルフ・シューマッハ:94戦
    4.リカルド・パトレーゼ:81戦
    5.フェリペ・マッサ:78戦
    6.バルテリ・ボッタス:77戦
    7.ニコ・ロズベルグ:70戦
    8.ファン・パブロ・モントーヤ:68戦
    9.デイモン・ヒル:65戦
    10.ケケ・ロズベルグ:62戦

    アルボンは夏休み前最後のレースとなるハンガリーGPで、ウィリアムズでの通算100戦出走にも到達する見込みだ。F1史上でも単一チームで100戦以上を記録したドライバーは30人未満しか存在していない。

  • F1バルセロナ・カタルーニャGP テレビ放送時間・配信日程

    F1バルセロナ・カタルーニャGP テレビ放送時間・配信日程

    2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGPのスケジュールとテレビ放送時間・配信日程。6月12日(金)から走行がスタートし、予選は6月13日(土)、決勝は6月14日(日)に行われる。

    舞台となるのは、スペイン・カタルーニャ州モントメロに位置する「サーキット・デ・バルセロナ=カタルーニャ」。1991年の開業以来、F1を代表する常設サーキットのひとつとして知られ、多くのチームが開発やセットアップの基準とする重要なコースである。

    F1は同サーキットとの契約を延長し、少なくとも2032年まで開催を継続することを発表した。今季から大会名称は「バルセロナ=カタルーニャ・グランプリ」となり、スペインGPの名称は9月に開催されるマドリード大会へ引き継がれる。

    全長4.657kmのコースは14のコーナーで構成され、高速コーナーと低速コーナー、長いストレートを兼ね備えたバランスの良いレイアウトが特徴だ。特にターン3や最終セクターは空力性能とタイヤ性能が試される区間として知られ、マシンの総合力を測るサーキットとして長年評価されてきた。

    2026年シーズンは1月に同地でプレシーズンテストが実施されており、各チームにとっては約半年ぶりの再訪となる。開幕前テストとの比較が可能なことから、新パーツやアップグレードの効果を判断するうえでも重要な週末となる。

    1992年のバルセロナ五輪に向けた都市開発計画の一環として建設されたこのサーキットは、多くの名勝負の舞台となってきた。2016年にはマックス・フェルスタッペンがF1初優勝を達成し、2025年大会ではオスカー・ピアストリが優勝。ランド・ノリスとのマクラーレン1-2フィニッシュを達成している。

    近年は施設の近代化も進められており、9〜11コーナーやメインストレートを見渡せる新たなホスピタリティ施設「サーキット・ルーフトップ」の建設や、サーキット全域へのソーラーパネル設置など大規模な投資が行われている。2025年大会には30万人以上の観客が来場し、スペインを代表するスポーツイベントとして高い人気を維持している。

    2026年F1バルセロナ・カタルーニャGP スケジュール
    ■ 6月12日(金)
    フリー走行1:20:30~21:30(現地時間:13:30~14:30)
    フリー走行2:24:00~25:00(現地時間:17:00~18:00)
    ■ 6月13日(土)
    フリー走行3:19:30~20:30(現地時間:12:30~13:30)
    予選:23:00~24:00(現地時間:16:00~17:00)
    ■ 6月14日(日)
    決勝:22:00~(現地時間:15:00~)

    フジテレビNEXT 放送スケジュール(生放送)
    ■ 6月12日(金)
    フリー走行1:20:20~22:10
    解説:浜島裕英・松田次生/実況:大村晟
    フリー走行2:23:50~25:40
    解説:浜島裕英・松田次生/実況:大村晟
    ■ 6月13日(土)
    フリー走行3:19:20~21:10
    解説:浜島裕英・川井一仁/実況:大村晟
    予選:22:50~27:00
    解説:浜島裕英・川井一仁/実況:大村晟
    ■ 6月14日(日)
    決勝:21:20~27:00
    解説:浜島裕英・川井一仁/実況:大村晟

    FOD 配信スケジュール
    FODでは2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGPをライブ配信。さらにフリー走行1回目、フリー走行2回目、フリー走行3回目は無料配信の対象となっている。

    ■ 6月12日(金)
    フリー走行1:20:20~
    無料配信
    フリー走行2:23:50~
    無料配信
    ■ 6月13日(土)
    フリー走行3:19:20~
    無料配信
    予選:22:50~

    ■ 6月14日(日)
    決勝:21:20~

    サーキット情報
    FORMULA 1 MSC CRUISES GRAN PREMIO DE BARCELONA-CATALUNYA 2026
    2026年F1 バルセロナ・カタルーニャグランプリ
    サーキット名: カタルーニャ・サーキット
    コース全長: 4.657km
    周回数:66
    レースディスタンス:307.236㎞
    ラップレコード:1:15.743 / オスカー・ピアストリ(2025年)

  • フェルナンド・アロンソ 母国F1ファンへの責任感「国中が結果を気にしている」

    フェルナンド・アロンソ 母国F1ファンへの責任感「国中が結果を気にしている」

    フェルナンド・アロンソは、今週末のバルセロナ・カタルーニャGPを前に、自身がスペイン国内のF1人気拡大に果たした役割と、その重圧について率直に語った。アロンソは、自身の成績がファンの週末の気分を左右するほどの存在になったことに誇りを感じる一方で、大きな責任も背負っていると明かした。

    現在ではスペインで高い人気を誇るF1だが、アロンソがキャリアをスタートさせた当時は状況が大きく異なっていたという。

    カート時代にはF1参戦は現実味のない夢であり、自身や家族は将来的に地域レベルのモータースポーツ活動やメカニックとしての道を想像していたと振り返った。

    憧れだったカルロス・サインツと運命的な出会い
    アロンソは幼少期に大きな影響を受けた存在として、ラリー世界選手権(WRC)で活躍したカルロス・サインツの名前を挙げた。

    当時、スペイン人ドライバーは非常に少なく、サインツは国内モータースポーツ界最大のスターだった。アロンソは地元で開催されたイベントでサインツのコ・ドライバー役を務めた経験を振り返り、「スペインで最も重要なモータースポーツ選手と一緒に座れた特別な瞬間だった」と語った。

    また、国際的な憧れの存在としてはアイルトン・セナを挙げる一方、スペイン国内ではサインツこそが最大のインスピレーションだったと説明した。

    F1を身近なスポーツに変えた存在
    アロンソは、自身の活躍によってスペインにおけるF1人気が劇的に変化したことも振り返った。

    デビュー当時は国内での注目度が低く、家族はドイツのテレビ局を通じてレースを視聴していたという。しかし好成績を残し始めると、国全体がF1に関心を持つようになり、短期間で大きな変化が起きたと語った。

    さらに、ペドロ・デ・ラ・ロサやマルク・ジェネの存在も大きかったと明かした。自身が下位カテゴリーで戦っていた頃、知っているスペイン人ドライバーがF1で活躍する姿を見たことで、「F1は特別なエリートだけの世界ではない」と感じられるようになったという。

    『アロンソマニア』が生んだ責任感
    アロンソは、スペイン国内で絶大な人気を集めるようになったことで感じているプレッシャーについても率直に語った。

    「国中の人たちがF1そのもの以上に僕を追いかけているように感じるし、僕の結果次第でその人たちの午後が良いものになるかどうかが決まることもある」

    そう語ったアロンソは、サッカーファンが競技そのものよりも応援するクラブの結果を重視する感覚に近いと説明した。

    2006年スペインGPで感じた最大の重圧
    アロンソは、自身初の母国優勝となった2006年スペインGPを特に印象深いレースとして挙げた。

    予選でポールポジションを獲得したものの、当時は決勝スタート時の燃料搭載量で予選を戦うレギュレーションだったため、実際には優勝を保証する内容ではなかったという。

    しかし国内では優勝確実との期待が高まり、アロンソは「勝てなかったら国全体を失望させてしまうのではないか」と不安を抱えながら一夜を過ごしたと明かした。

    結果的には決勝日に気温が変化し、チームのタイヤに有利な状況となったことで優勝を達成。「大きな安堵だった」と振り返った。

    今も忘れられないファンの支え
    アロンソは最後に、長年にわたって応援を続けてくれたファンへの感謝を語った。

    20代前半の頃には、故郷アストゥリアスをはじめ、マドリードやバレンシアなど各地から大勢のファンがバスを連ねてバルセロナへ駆けつけていたという。

    「そんなことが起こるとはまったく予想していなかった」

    アロンソはそう振り返り、多くのファンから受けた支援が今も特別な思い出として残っていると語った。

  • シャルル・ルクレールのF1モナコGPリタイア 回生システムとの関連が浮上

    シャルル・ルクレールのF1モナコGPリタイア 回生システムとの関連が浮上

    シャルル・ルクレールがF1モナコGPでリタイア後にブレーキトラブルを強く批判した問題について、新たな技術分析が浮上した。

    イタリアの有力紙『La Gazzetta dello Sport』の技術解説者パオロ・フィリセッティは、問題は単純なブレーキ故障ではなく、2026年型マシン特有の複数要素が絡み合った結果だった可能性が高いと指摘している。

    ルクレールは表彰台圏内を走行中にクラッシュした後、「僕の責任だとは言わせない」と無線で怒りを爆発させ、深刻なブレーキ問題を訴えた。一方、ブレーキサプライヤーのブレンボは異例の声明を発表し、十分なデータ解析前に結論を出すのは時期尚早だと反論していた。

    ブレーキと回生システムの複合問題か
    フィリセッティは今回の問題について、原因と解決策が同じ領域に存在する可能性があると分析する。

    「原因と解決策は同じところにあるかもしれない」

    フィリセッティは、リアブレーキに組み込まれたエネルギー回生システムと、ブレーキディスクおよびパッドの作動温度が複雑に絡み合った結果ではないかとみている。

    2026年の新パワーユニット規則では電動出力の比重が大幅に増加しており、ブレーキシステムとエネルギー回生システムの連携はこれまで以上に重要になっている。

    モナコ特有の条件が問題を悪化
    さらにフィリセッティは、モナコ特有の環境が問題を増幅させた可能性を指摘した。

    FIAは安全上の理由からモナコGP週末限定で電動システムの出力を制限していた。これにより回生エネルギー量が減少し、もともと平均速度が低いモナコではリアブレーキの温度が適正域まで上がらなかった可能性があるという。

    「ブレーキは冷えすぎていた可能性がある。その結果、ディスクとパッドの間で十分な摩擦力を発生できなかった」

    「このサーキットにはストレートエンドでの大きな減速ポイントがほとんど存在しない」

    つまり、回生量の減少と低速コースという二つの要素が重なり、ルクレールのブレーキフィーリング悪化につながった可能性がある。

    ハミルトンとの差が重要な手掛かり
    今回の分析で特に注目されているのがルイス・ハミルトンとの違いだ。

    ハミルトンは数戦前からブレーキ構成を変更しており、モナコでは同様の問題を訴えていなかった。

    「ハミルトンには問題が発生しなかった一方で、ルクレールは週末を通じてブレーキフィーリングに不満を示していた」

    「ルイスのマシンに3戦前から導入された解決策が、同じ問題の再発を防いだことを示唆している」

    報道によれば、その仕様はカーボン・インダストリー製コンポーネントを含む構成とされており、ルクレールもスペインGPから同様のセットアップを採用する見通しだ。

    路面状況を原因視する声も
    一方で、元F1ドライバーのヴィタリー・ペトロフはブレーキだけが事故原因だったとは考えていない。

    ペトロフは、ルクレールが大量のマーブル(タイヤかす)を拾った可能性や、終盤に問題となった路面の損傷が影響した可能性を挙げた。

    「ブレーキだけが原因だったとは思わない」

    「彼は単純に曲がれなかった。そしてもう一つの要因は損傷したアスファルトだった」

    実際、レース終盤にはランス・ストロールも同じ最終コーナー付近でクラッシュしており、路面状態との関連性を指摘する声も出ている。

    ブレンボへの批判は早計との見方
    今回の一件ではルクレールの発言を受けてブレンボ株が約1.5%下落するなど波及効果も生まれた。しかし現在の分析では、問題は単純なブレーキメーカーの不具合ではなく、回生システム、ブレーキ温度、車両セットアップ、さらには路面コンディションまで含めた複合的な要因だった可能性が高まっている。

    最終的な原因はフェラーリが進めるテレメトリー解析によって明らかになる見込みだが、少なくとも「ブレンボのブレーキが壊れた」という単純な構図ではなさそうだ。

    【関連】
    ・フェラーリF1ブレーキ問題 ハミルトンはブレンボ製ディスクを使用せず

  • メルセデスF1 アントネッリがバルセロナFP1欠場 リザーブのベスティ起用

    メルセデスF1 アントネッリがバルセロナFP1欠場 リザーブのベスティ起用

    メルセデスF1は、今週末のF1スペインGP(バルセロナ・カタルーニャGP)のフリー走行1回目(FP1)で、アンドレア・キミ・アントネッリに代えてリザーブドライバーのフレデリック・ベスティを起用することを発表した。

    2026年のF1レギュレーションでは、各チームに年間4回のFP1でルーキードライバーを走らせることが義務付けられている。

    今週末はウィリアムズとキャデラックF1も同様のプログラムを実施しており、ウィリアムズではルーク・ブラウニングがアレクサンダー・アルボンに代わって出走。キャデラックF1ではコルトン・ハータがセルジオ・ペレスに代わってFP1デビューを果たす。

    ランキング首位アントネッリはFP2から走行開始
    アントネッリは今季ここまで圧倒的な強さを見せている。開幕から6戦を終えた時点でドライバーズランキング首位に立ち、2位ルイス・ハミルトンに66ポイント差をつけている。

    さらに、メルセデスの19歳は直近5戦連続優勝を達成。前戦モナコGPでは史上最年少のモナコGPウィナーとなり、その評価をさらに高めた。

    今回のFP1欠場により、アントネッリはチームメイトのジョージ・ラッセルよりも1セッション少ない状態で週末に臨むことになるが、メルセデスとしてはルーキー起用義務を消化する絶好の機会と判断した形だ。

    ベスティがW17の走行を担当
    アントネッリのマシンを託されるのは、メルセデスの公式リザーブドライバーを務めるフレデリック・ベスティだ。

    デンマーク出身のベスティは近年、メルセデスのテストおよびシミュレーター業務を担ってきたほか、過去にも複数回のFP1セッションに参加した経験を持つ。

    メルセデスにとっては、レギュレーション上の義務を消化しながら若手ドライバーの評価機会を確保する意味合いもあり、ベスティにとっては将来的なF1レースシート獲得へ向けた重要なアピールの場となる。

  • アウディF1 ポール・アロンをバルセロナとオーストリアのFP1に起用

    アウディF1 ポール・アロンをバルセロナとオーストリアのFP1に起用

    アウディF1は、ポール・アロンを2026年シーズンのフリー走行に起用すると発表した。アロンは今週末のF1バルセロナ・カタルーニャGPと今月末のF1オーストリアGPのFP1に出走し、それぞれニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレトのマシンをドライブする。

    今回の起用はFIAが定める若手ドライバー起用義務の一環であり、アロンにとってはF1マシンでの経験をさらに積む貴重な機会となる。アウディF1にとっても、週末の走行プログラムを進めながら将来有望な若手の育成を進める場となる。

    スペインGPとオーストリアGPで走行
    エストニア出身のポール・アロンは、スペインGPのFP1でニコ・ヒュルケンベルグに代わって走行する。その後、オーストリアGPではガブリエル・ボルトレトに代わってマシンをドライブする予定だ。

    いずれのグランプリでもFP1のみを担当し、その後はアルピーヌでの活動に戻ることになる。

    2025年に続くアウディF1での走行機会
    アロンは2025年にもアウディF1のマシンで2度の走行機会を得ており、今回の起用はそれに続くものとなる。

    これらのセッションは、若手ドライバーとしてF1マシンでの経験を積むだけでなく、チームの走行プログラムやデータ収集にも貢献する重要な役割を担う。

    FIAの若手ドライバー起用義務
    FIAのレギュレーションでは、F1世界選手権に参戦する各ドライバーがシーズン中に2回、自身のマシンを若手ドライバーへ譲ることが義務付けられている。

    アロンのバルセロナとシュピールベルクでの走行は、この規定に基づくものだ。アウディF1は、アロンにさらなる実戦経験を積ませることで将来に向けた育成を進めるとともに、チームのオン・トラックプログラムにも活用していく。

  • レッドブルF1 岩佐歩夢をバルセロナFP1に起用 ハジャーに代わってRB22をドライブ

    レッドブルF1 岩佐歩夢をバルセロナFP1に起用 ハジャーに代わってRB22をドライブ

    レッドブル・レーシングはバルセロナ・カタルーニャGPのフリー走行1回目(FP1)で、岩佐歩夢を起用すると発表した。アイザック・ハジャーに代わってRB22をドライブし、2026年シーズンに義務付けられているルーキードライバー起用枠のひとつを消化する。

    岩佐歩夢にとっては、レッドブル・レーシングの現行F1マシンによる公式セッション初走行となる。マックス・フェルスタッペンとともにFP1へ参加し、トップチームの一員として貴重な走行機会を得ることになった。

    岩佐歩夢がレッドブル RB22で走行
    レッドブル・レーシングは、バルセロナ・カタロニア・サーキットで開催されるスペインGPのFP1で岩佐歩夢を起用することを明らかにした。

    岩佐歩夢はアイザック・ハジャーに代わってRB22をドライブし、マックス・フェルスタッペンとともにセッションに参加する。これは2026年のF1レギュレーションで義務付けられているルーキードライバー起用枠の一環となる。

    レッドブル育成ドライバーとして重要な一歩
    岩佐歩夢はレッドブルの育成プログラムで経験を積み、これまでシミュレーター作業やテスト走行を通じてチームの開発を支えてきた。

    過去にもレッドブルやレーシングブルズでFP1出走経験があり、将来のF1キャリアに向けても重要なアピールの場となる。

    岩佐歩夢は起用発表後、自身のSNSで「今週末、バルセロナでRB22に乗って予定通りに進むのがとても楽しみです!!!」とコメントし、待望の走行機会への期待を語った。

    バルセロナで実力と適応力をアピールへ
    バルセロナ・カタロニア・サーキットは高速・中速・低速コーナーが揃い、マシン性能を総合的に評価できるコースとして知られている。

    そのためFP1ではラップタイムだけでなく、マシン理解度やセットアップへのフィードバック能力も重要になる。岩佐歩夢にとっては限られた走行時間の中で実力を示す絶好の機会となり、レッドブル・レーシングにとっても週末へ向けた貴重なデータ収集の場となる。

  • ホンダF1 バルセロナで課題検証「スロットル開度でエネルギー運用に大きな差」

    ホンダF1 バルセロナで課題検証「スロットル開度でエネルギー運用に大きな差」

    ホンダは、今週末に開催されるF1第7戦バルセロナ・カタルーニャGPでパワーユニットパッケージの課題検証を進める。

    ホンダF1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、カタルーニャ・サーキットではドライバーのスロットル操作がエネルギーマネジメントに大きな影響を与えると指摘した。

    また、事前シミュレーションで検証してきた内容が実走でどのように再現されるかを見極めることが重要になるとの見通しを示した。

    2026年F1世界選手権第7戦バルセロナ・カタルーニャGPが、6月12日(金)からスペインのカタルーニャ・サーキットで開催される。大会初日はフリー走行1回目と2回目、13日(土)にフリー走行3回目と予選、14日(日)に決勝レースが行われる。

    アロンソの母国レースに挑むホンダ
    バルセロナ・カタルーニャGPは、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソにとって母国レースとなる。折原伸太郎は、ホンダにとっても特別なイベントだと語った。

    「バルセロナ・カタルーニャGPはフェルナンド・アロンソ選手の母国レースであり、我々にとっても非常に特別なイベントです」

    現在のパフォーマンスは目標とするレベルには達していないと認めつつも、ドライバーたちが最大限の力を発揮できるよう取り組んでいく姿勢を示した。

    「もちろん、現状のパフォーマンスは目指しているレベルには達していませんが、ドライバーたちに最大限のパフォーマンスを提供できるよう全力を尽くします」

    総合力が試されるカタルーニャ・サーキット
    カタルーニャ・サーキットは、高速・中速・低速コーナーをバランスよく備えたレイアウトから、長年にわたりF1のテストコースとして使用されてきた。

    折原伸太郎は、このコースがF1カレンダーの多くのサーキットと共通する特徴を持っているため、マシンやパワーユニットの総合力を評価するうえで重要な舞台になると説明した。

    「カタルーニャ・サーキットは、F1カレンダーの他のサーキットと共通する特徴を多く備えているため、テスト開催地として使用されています」

    「高速・中速コーナーに加え、いくつかの低速セクションが存在し、特に中速から低速コーナーにかけては、総合力の高いPUパッケージが不可欠となります」

    ホンダF1 本田技研工業

    スロットル開度がエネルギー運用の鍵
    2026年レギュレーションでは、エネルギーマネジメントが競争力を左右する重要な要素となっている。

    折原伸太郎は、中速および高速コーナーでのスロットル操作がエネルギー運用に大きく影響すると指摘した。

    「中速および高速コーナーにおける各ドライバーのスロットル操作も重要なポイントです」

    「リフトするか、全開にするのかドライバーやマシンごとに操作が異なると想定していますが、開度によってエネルギーマネジメントに大きく差が出ます」

    ホンダはシミュレーション上でさまざまな状況を検証してきたが、今回のバルセロナではそれらの結果が実際のサーキットでどのように再現されるかを重点的に確認する。

    「シミュレーションでは様々な状況を検証してきましたが、それが実際のトラックでどう再現されるかを見極めることが重要になります」