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  • アストンマーティンF1 Bスペック到着待ち ガレージは異例の空状態

    アストンマーティンF1 Bスペック到着待ち ガレージは異例の空状態

    アストンマーティンF1が2026年シーズンの巻き返しを懸けた大規模アップデートをハンガリーGPに投入する。新パッケージは通常のアップデートを超える“Bスペック”とも呼べる内容で、シャシーや空力など車体全体にわたる抜本的な刷新が施される。

    AutoRacerによると、ハンガロリンクでは搬入前の時点でガレージが異例の空き状態となっており、新仕様マシンの到着を待つ状況となっている。チームは2026年シーズンの実質的な再スタートとなる重要な週末と位置付けている。

    ハンガリーGPで投入される“Bスペック”マシン
    ハンガリーGPを前にしたハンガロリンクのアストンマーティンF1のガレージは、通常では見られないほど閑散としている。この光景は、シルバーストンのファクトリーで進められてきた大規模な車両刷新を象徴している。

    今回投入されるのは、一般的なアップグレードパッケージではなく、「Bスペック」と呼べるほど抜本的な進化版マシンだ。

    変更はフロアやウイングなどの空力パーツにとどまらず、シャシーやマシン各部に及ぶ。シャシーとギアボックスは基本構造を維持したまま軽量化され、リアサスペンションにも改良が施される見込みだ。

    チームはこのパッケージによって、期待を大きく下回ったシーズン前半戦の流れを断ち切り、中団グループへの復帰を目指している。事実上、アストンマーティンF1にとって2026年シーズンはブダペストから始まるという位置付けだ。

    初日は実戦より信頼性確認が最優先
    大規模な変更を行った影響で、週末開始前の時点では新仕様のコンポーネントはまだサーキットに到着していない。

    マシンは車検と最終組み立てを経て走行可能な状態となり、フリー走行1回目は実質的なシェイクダウンとして臨むことになる。

    チームはまず新パッケージ全体が正常に機能することを確認し、その後に通常のセットアップ作業へ移る計画となっている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ニューマシン開発を後押しするATRの恩恵
    今回の全面刷新は、これまで使用してきたAMR26の競争力不足をチーム自身が認めた結果でもある。

    小規模なアップデートで数コンマを積み重ねるのではなく、マシンの設計思想そのものを見直し、新たな開発の土台を築くことを優先した。

    現在、アストンマーティンF1はコンストラクターズランキング下位に位置しているため、ATR(空力テスト制限)制度では風洞使用時間を通常より多い115%まで割り当てられている。

    この優位性により、エイドリアン・ニューウェイ率いる技術陣は、今後も豊富な開発時間を活用しながら新仕様マシンの改良を継続できる。

    ハンガリーGPは単なる1戦ではなく、アストンマーティンF1にとってシーズン後半戦の行方を左右する重要な分岐点となる。新しいBスペックが期待どおりの性能を発揮すれば、巻き返しへの第一歩となる可能性がある一方、十分な成果を得られなければ、開発時間の優位性だけでは序盤戦の遅れを取り戻すことは難しくなるだろう。

  • F1ドライバーがFIAの裁定基準に困惑 ハミルトンとルクレールの事例を協議へ

    F1ドライバーがFIAの裁定基準に困惑 ハミルトンとルクレールの事例を協議へ

    F1ベルギーGPで発生したルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールを巡る2件の接触事案を受け、F1ドライバーたちの間でFIAの裁定基準に対する疑問が広がっている。

    報道によると、今週末のF1ハンガリーGPではドライバーとFIAが会合を開き、オーバーテイク時の判断基準やドライビングガイドラインについて協議する予定だ。

    ハミルトンには5秒加算 ルクレールはお咎めなし
    ベルギーGPでは、フェラーリのルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールが、それぞれ異なる接触事故でスチュワードの調査対象となった。

    ハミルトンはオープニングラップでジョージ・ラッセル(メルセデス)と接触し、ラッセルをリタイアに追い込んだ。この件についてスチュワードはハミルトンに全面的な責任があると判断し、5秒加算ペナルティを科した。

    通常であれば10秒加算が標準的な裁定となるケースだったが、接触を回避しようとしたことや、マシンのグリップを失っていたことが情状酌量の要素として認められ、ペナルティは5秒へと軽減された。

    一方、ルクレールはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)との接触について調査を受けたものの、故意にコース外へ押し出したわけではないと判断され、ペナルティは科されなかった。

    レース後、フェラーリ代表のフレデリック・バスールも、スチュワードの判断基準について見解の違いがあることを示唆していた。

    ドライバー側にも困惑 FIAとブダペストで協議へ
    これら2件の裁定は、ドライバーの間でも混乱を招いている。

    とりわけGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)理事を務めるジョージ・ラッセルは、ハミルトンへの5秒ペナルティに驚きを示した一人だ。

    ラッセルは自身とハミルトンの接触について、1周目に自身のマシンが抱えていたパワーデリバリーの問題が発端となった「通常のレーシングインシデント」だったとの認識を示している。

    こうした状況を受け、PlanetF1によると、ハンガリーGPの週末にはドライバーとFIAが会合を開き、オーバーテイク時の裁定手順やドライビングガイドラインについて議論する予定となっている。

    複数のドライバーは、今回の裁定が国際競技規則(ISC)やドライビングスタンダードガイドラインと整合していないように見えるとして疑問を抱いているという。

    スパでの裁定が議論の焦点に
    FIAとドライバーによるこのテーマの正式な協議は、2025年カタールGP以来となる。

    今回の会合自体は以前から予定されていたものだが、ベルギーGPでハミルトンとルクレールを巡る対照的な裁定が下された直後というタイミングもあり、スパでの判定基準を明確化する場として大きな注目を集めそうだ。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1代表が絶賛「2台で戦えるようになった」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1代表が絶賛「2台で戦えるようになった」

    2027年のF1ドライバー市場が本格的に動き出すなか、レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーは、来季もチームに残留する可能性が高まっているようだ。一方で、チームメイトのマックス・フェルスタッペンの将来については依然として憶測が続いている。

    ベルギーGPでの力強いパフォーマンスを受け、チーム代表ローラン・メキースをはじめ関係者から高い評価が相次いでおり、ハジャーはレッドブルの将来を担う存在として存在感を強めている。

    ベルギーGPで示した成長 レッドブル首脳も高評価
    スパ・フランコルシャンでメキースはドイツ紙『Bild』の取材に対し、ハジャーの仕事ぶりと成長を高く評価した。そして決勝レース後には、今季のレッドブルで最も優れたレースだったと称賛した。

    「このマシンには間違いなく2位や3位を争う力があった。アイザックのペースがそれを証明している」

    「今年の我々にとって大きな要素は、2台目のマシンでもしっかり戦えるようになったことだ」

    「2人の強いドライバーがいることは重要だ。そして今の我々にはそれがある」

    2026年シーズンはフェルスタッペンへの依存が課題とされてきたレッドブルだが、ハジャーが着実に競争力を高めたことで、その構図にも変化が生まれつつある。

    元F1ドライバーも絶賛「今年を代表する存在」
    元F1ドライバーで現在はSky Deutschlandの解説者を務めるティモ・グロックも、ハジャーを今季屈指の活躍を見せるドライバーだと評価している。

    「私にとって彼は今年を代表するドライバーの一人だ」

    「振り返れば、誰もがマックス・フェルスタッペンのチームメイトになることを恐れていた。しかし彼は『その挑戦を受け入れ、成功してみせる』という姿勢を示した」

    「週末を重ねるごとに、それを証明している。時にはマックスと互角の速さを見せているし、決勝でのレースペースは素晴らしかった」

    「彼にとって完璧と言える週末だった」

    レッドブルでは過去にも多くのドライバーがフェルスタッペンとの比較に苦しんできたが、ハジャーはその壁を乗り越えつつあるとの見方が広がっている。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    予選ではフェルスタッペンを援護 信頼関係も強化
    ベルギーGP予選では、ハジャーはフェルスタッペンに対して2度にわたりトウ(スリップストリーム)を提供し、2番グリッド獲得をサポートした。この献身的な役割もチーム内で高く評価されている。

    Viaplayの解説者トム・コロネルは、この協力が将来的にハジャー自身にも利益をもたらすと語る。

    「こういう行動は『与えれば返ってくる』というものだ」

    「チーム内で大きな信頼と評価を得ることにつながる」

    一方でコロネルは、現時点でハジャーを優勝候補や世界王者候補と見るのは時期尚早だとも指摘した。

    「期待はしているが、まだその段階ではない」

    「しかし、最も速いドライバーのチームメイトでいられることは最高の環境だ。彼はマックスの隣で多くを学ぶことができる」

    フェルスタッペンの去就が依然として注目を集めるなかでも、ハジャーはレッドブル首脳陣からの信頼を着実に積み重ねており、2027年以降のチーム体制において重要な存在となりつつある。

  • メルセデスF1 ラッセルを苦しめる“謎の不具合”「原因を解明できていない」

    メルセデスF1 ラッセルを苦しめる“謎の不具合”「原因を解明できていない」

    ジョージ・ラッセルを悩ませているストレートスピード不足について、メルセデスF1が依然として原因を完全には突き止められていないことを認めた。

    2026年F1ベルギーGPでは、アンドレア・キミ・アントネッリがポールポジションを獲得する一方、ラッセルは予選で0.508秒差の4番手に終わった。決勝ではルイス・ハミルトンとの接触で1周目にリタイアを喫し、タイトル争いでもアントネッリに50ポイント差をつけられる厳しい状況となっている。

    メルセデスF1 ラッセル車のデプロイメント問題を調査継続
    ラッセルはシルバーストン以降、高速区間でチームメイトのアントネッリに対して最高速で劣る状況が続いており、その要因としてエネルギーデプロイメント(電力展開)の異常が指摘されている。

    メルセデスF1の副テクニカルディレクターを務めるシモーネ・レスタは、ベルギーGP後に問題が完全には解明できていないことを認めた。

    「ジョージのマシンではデプロイメントに関する問題が発生しており、次戦までに原因を突き止める必要がある」

    「すべてはシルバーストンから始まった。そこで2台のマシンの間にデプロイメントの違いが見られるようになった」

    レスタによれば、チームは徹底的な解析を進めた結果、その大きな要因の一つが両ドライバーのドライビングスタイルの違いにあると判断したという。

    ラッセル自身もデータを詳細に分析し、ベルギーGPでは走らせ方を修正して臨んだが、それでも差は完全には解消されなかった。

    「多くの分析を行った結果、大きな要因の一つは2台のドライビングスタイルの違いに関連しているという結論に達した」

    「ジョージはそれをかなり詳しく研究し、スパに向けて走り方を変えて適応した。しかし、それでも2台の間にはデプロイメントの違いが残っている」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    新レギュレーション下で原因究明に苦戦
    2026年から導入された新世代パワーユニットはエネルギーマネジメントの重要性がこれまで以上に高まっており、メルセデスもまだ理解し切れていない部分があるという。

    レスタは、この問題はメルセデスだけのものではなく、多くのチームが新レギュレーションへの適応を続けていると説明した。

    「我々はまったく新しいレギュレーションのもとで戦っている。まだこの規則で10戦を終えたばかりで、あらゆる要因を完全に理解できているわけではない」

    「こうした状況にあるのは我々だけではない。他チームも新しいレギュレーションを学び、適応を続けていることが分かっている」

    「この差を生み出している本当の原因を突き止め、ハンガリーGPに向けて最善の準備を整えたい」

    決勝スタート直後にはソフトウェア不具合も発生
    レスタはさらに、チーム代表トト・ウォルフが明かしていたベルギーGP決勝1周目のトラブルについても詳細を説明した。

    メルセデス勢全車でソフトウェアの問題が発生し、ターン1でエネルギー回生の上限に達したことで、本来得られるはずのブーストが使えなくなっていたという。

    「基本的には2台ともソフトウェアの問題が発生し、ターン1で回生の上限に達してしまった」

    「その結果、ターン1からターン5までブーストに問題が発生した。この影響はジョージとキミの両方に及び、好スタートを決めたにもかかわらず、そこで順位を失うことになった」

    原因不明のデプロイメント問題に加え、レースではソフトウェアトラブルまで重なったメルセデスF1。タイトル争いを続けるラッセルにとっては、一刻も早い問題解決が求められる状況となっている。

  • ハースF1 小松礼雄がオリバー・ベアマンの将来に言及「決定権は我々にはない」

    ハースF1 小松礼雄がオリバー・ベアマンの将来に言及「決定権は我々にはない」

    ハースF1のチーム代表を務める小松礼雄は、オリバー・ベアマンの将来を最終的に決める権限がチームにはないことを認めた。フェラーリ育成ドライバーであるベアマンをめぐっては、2027年にレッドブル・レーシングやフェラーリへ移籍する可能性が取り沙汰されている。

    一方、ハースではエステバン・オコンの去就も不透明とされ、フェラーリ育成のラファエル・カマラを含む複数のドライバーが2027年の候補として報じられている。

    しかし、小松礼雄は現時点で来季のドライバーについて何も決まっていないと強調した。

    ベアマンの契約はフェラーリが管理
    ベアマンはフェラーリの育成プログラムに所属しており、その契約上の権利もフェラーリが握っている。

    マックス・フェルスタッペンがレッドブル・レーシングを離れる場合、その後任候補のひとりとしてベアマンの名前が浮上している。また、ルイス・ハミルトンがフェラーリを離れることになれば、フェラーリが自チームの育成ドライバーを呼び戻す可能性もあるとみられている。

    小松礼雄は、ハースとしてベアマンの残留を望む可能性はあるものの、最終的な判断を下す立場にはないと説明した。

    「もちろん、我々はオリーの契約について、自分たちに何ができるのかに集中しています」

    「ただ、彼の契約はフェラーリと結びついています。我々が良い仕事をして、オリーが素晴らしい結果を残せば、当然ながらチームに残ってほしいと思います。しかし、それを決めるのは我々ではありません」

    「ですから、我々は自分たちでコントロールできることだけに集中しています」

    ベアマンはハースでのパフォーマンスを通じて評価を高めており、その活躍が続けば続くほど、上位チームへの移籍をめぐる憶測も強まる構図となっている。

    小松礼雄(ハースF1チーム)

    オコンを「100%支持」 2027年の決定はまだ
    ハースは2027年に向けて複数のドライバーと関連付けられている。特にオコンの将来をめぐる報道が増えており、後任候補としてカマラらの名前が挙がっている。

    しかし、小松礼雄は現在の最優先事項はベアマンとオコンから最大限のパフォーマンスを引き出すことだと述べ、オコンへの全面的な支持を表明した。

    「もちろん、現在は今いる2人のドライバーから最大限を引き出すことに完全に集中しています」

    「我々はエステバンを100%支持しています。現時点で考えているのはそれだけです」

    この発言は、ハースがすでにオコンの交代を決定したとの見方を否定するものだ。少なくともチームの公式な立場としては、2027年のドライバー選考は確定しておらず、今後のパフォーマンスが判断材料になる。

    フェラーリからカマラ起用の圧力はなし
    小松礼雄は、フェラーリがハースに対してカマラの起用を求めているとの見方も否定した。

    「はっきりさせておきます。確かにラファは良い仕事をしていますが、フェラーリが彼を起用するよう我々に圧力をかけているということはありません」

    「我々はパフォーマンスに基づいてドライバーを選びます。最も優れたパフォーマンスを発揮したドライバーが、我々のドライバーになります」

    ハースは長年にわたりフェラーリからパワーユニットや技術支援を受け、フェラーリ育成ドライバーを起用してきた。しかし、小松礼雄の説明によれば、ドライバー選考はフェラーリの意向だけで決まるものではなく、ハース自身が成績を基準に判断する方針だ。

    ベアマンの将来についてはフェラーリが重要な決定権を持つ一方、ハースの2027年のラインナップは現役ドライバーを含めたパフォーマンス競争によって決まることになる。ベアマンがハースで活躍を続ければ、チームにとっては残留を望みながらも引き留められないという難しい状況が生まれる可能性がある。

  • マックス・フェルスタッペンの去就に新展開? 父親と代理人がマクラーレンF1を訪問

    マックス・フェルスタッペンの去就に新展開? 父親と代理人がマクラーレンF1を訪問

    マックス・フェルスタッペンの2027年以降の去就を巡る憶測が再び加熱している。ベルギーGPが開催されているスパ・フランコルシャンで、父ヨス・フェルスタッペン氏とマネージャーのレイモンド・フェルミューレン氏が、それぞれ別々にマクラーレンのホスピタリティを訪れていたことが確認された。

    一方で関係者は、今回の訪問はフェルスタッペン・ドットコム・レーシングと15歳のマクラーレン育成ドライバー、ドリース・ファン・ラングンドンクとの新たな提携に関するものであり、F1移籍交渉ではないと説明している。

    それでも、フェルスタッペンがレッドブル以外の選択肢を探っているとの見方は強まっている。

    マクラーレン訪問で移籍憶測が再燃
    今回の目撃情報は、ヨス・フェルスタッペン氏とレイモンド・フェルミューレン氏が数日前に、引退したレッドブルの元アドバイザーであるヘルムート・マルコ博士とアムステルダムで会談していたとの報道に続くものだ。

    フェルスタッペン陣営に近い関係者は、マクラーレン訪問について「フェルスタッペン・ドットコム・レーシングとドリース・ファン・ラングンドンクとの協業に関する話し合いだった」と説明している。

    それでも、2027年以降のドライバー市場を左右する最大の存在であるフェルスタッペンの動向には、依然として大きな注目が集まっている。

    マクラーレンF1のホスピタリティに入るマックス・フェルスタッペンの代理人

    フェラーリ移籍論も浮上 「話し合う価値はある」
    元F1王者ニキ・ラウダの息子であるマティアス・ラウダは、フェラーリも獲得に動くべきだと主張した。

    「マックスは賢い。彼は『来年、一番いいマシンはどこにあるのか』を考えている」

    「レッドブル以外なら、メルセデスとフェラーリしかない」

    「これまでメディアでフェラーリの名前がほとんど出てこなかったのは驚きだ。私がフェラーリなら、少なくともフェルスタッペンとは話をする」

    さらにラウダは、ヘルムート・マルコが「フェルスタッペンとルイス・ハミルトンは同じフェラーリでは共存できない」と語ったことについても言及した。

    「来年、ルイスが何をしているかなんて誰にも分からない」

    「もっとも、結局はレッドブルがマックスにとって最良の選択肢なのかもしれない。どうやらレッドブルのエンジンもそれほど悪くないし、F1では状況はあっという間に変わるものだからね」

    フェルスタッペンはマシン性能に手応え
    コース上では、フェルスタッペンは金曜日のフリー走行中にギアボックスのシフトについて無線で不満を訴えていたものの、走行後には前向きな評価を示した。

    「マシンはかなりいい領域に入っている」

    「FP2では実力差がはっきり見えたけれど、それは予想どおりで心配するようなものではない。バランスもかなり良かった」

    レッドブルは、信頼性問題が発生した革新的な『マカレナ』リアウイングの使用を見送り、従来仕様へ戻している。

    しかし、テクニカルディレクターのピエール・ワシェは、改良版を早ければ次戦ハンガリーGPで再投入する考えを明かした。

    「ブダペストまでには準備を整えなければならない」

    「私たちは何を変更し、どのように修正するのかをすでにFIAへ説明している。今は慎重に進めているところだ」

    「リスクは一切取りたくない。100%確実な状態で投入したい」

    問題がウイングの作動機構にあったのかと問われると、ワシェは笑みを浮かべながら次のように答えた。

    「それも関係している」

    「ただ、詳しいことを話す必要はない。それはこのウイングの競争上の優位性に関わる部分だからだ。このウイングはトップスピードを向上させる効果がある」

    一方、フェラーリ代表フレデリック・バスールは、フェラーリの類似コンセプトについては同様の問題は起きていないと説明した。

    「我々のシステムは同じ動作ではない。問題は一切発生していない」

    「序盤は少し遅かったため、最初の2~3戦では使用しなかった。しかし第4戦以降はレースで投入している」

    今回のマクラーレン訪問が単なるジュニア育成プログラムに関するものだったとしても、フェルスタッペン陣営の一挙手一投足が移籍市場に大きな波紋を広げていることは間違いない。ハンガリーGP以降も、その去就を巡る議論はF1パドック最大の話題であり続けそうだ。

    【関連】
    ・レッドブルF1代表「有力ドライバーからも連絡が来る」 フェルスタッペン去就に言及

  • マクラーレンF1 ハンガリーGPで大規模アップデート投入 新型フロアを実戦投入

    マクラーレンF1 ハンガリーGPで大規模アップデート投入 新型フロアを実戦投入

    マクラーレンF1は、2026年F1第11戦ハンガリーGPでMCL40に「価値あるアップグレードパッケージ」を投入すると発表した。アストンマーティンがAMR26Bを投入する週末に合わせ、マクラーレンも開発競争を本格化させる。

    アップデートの中心となるのは新型フロアで、そのほか複数の空力パーツも持ち込まれる予定だ。チームはフリー走行を通じて各パーツの性能を評価し、後半戦に向けた開発の重要な節目と位置づけている。

    新型フロアを中心にアップデートを実施
    2026年シーズン序盤は各チームが激しい開発競争を繰り広げてきたが、ここ数戦はアップデートのペースがやや落ち着いていた。しかし、夏休み前最後の一戦となるハンガリーGPでは再び開発競争が活発化する。

    マクラーレンは今回、「新しいF1時代とレギュレーションの下でのマシン開発における新たな節目となる価値あるアップグレードパッケージ」を投入すると発表した。

    アップデートの核となるのは新型フロアで、これに加えて複数の空力パーツも投入される。これらはフリー走行で評価され、その効果を詳細に分析する予定だ。

    また、一度投入が延期されていた「マカレナ」リアウイングも改良版がFP1でテストされる。ただし、このリアウイングについてはハンガリーGPおよび次戦オランダGPでレース仕様として正式投入する予定はなく、評価を継続する方針だ。

    さらにマクラーレンは、2026年シーズン後半にも追加アップデートを投入する計画であることも明らかにした。

    ブラウン代表の予告どおり開発を加速
    マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは以前からMCL40への大型アップデートを示唆しており、今回その内容が正式に明らかになった。

    チームのシニアディレクター(レーシング)のランディ・シンは、ハンガロリンク特有の要求に対応することが重要だと説明した。

    「ハンガリーでは、これまでとはまったく異なるチャレンジが待っています。ハンガロリンクは高ダウンフォース仕様が求められ、ブレーキング時の自信、コーナー進入、そしてトラクション性能が重要になります」

    「高温コンディションに加え、連続コーナーとストレートの少ないレイアウトではタイヤマネジメントも重要な要素になります」

    さらに2026年マシン特有のパワーユニット運用にも言及した。

    「今シーズンを通じてそうであるように、1周を通したパワーユニットのエネルギー配分を最大限活用し、新しいオーバーテイク特性が戦略にどのような影響を与えるかを理解することにも注力します」

    「今週末はアップグレードパッケージも投入します。このような接戦のシーズンでは、あらゆる開発が重要です。フリー走行を通じて新しいパーツの性能を理解できることを楽しみにしています」

    後半戦へ向け重要な一戦に
    コンストラクターズランキングで3位につけるマクラーレンは、現在2位フェラーリに90ポイント差をつけられている。

    夏休み前最後となるハンガリーGPでは、新型フロアを中心としたアップデートの成否が後半戦の巻き返しに向けた重要な指標となりそうだ。アストンマーティンのAMR26Bやレッドブル・レーシングの改良型「マカレナ」リアウイングなど、各チームの開発競争にも注目が集まる。

  • アストンマーティンF1 AMR26Bは「2.3秒速い」 元代表サフナウアーが内幕明かす

    アストンマーティンF1 AMR26Bは「2.3秒速い」 元代表サフナウアーが内幕明かす

    アストンマーティンF1がハンガリーGPで投入する大規模アップデート「AMR26B」について、元チーム代表のオトマー・サフナウアーが「理論上は2.3秒の向上」とする内部情報を明かした。

    ただしサフナウアーは、シミュレーションと実走データの相関が完全でなければ実際の改善幅は約1.5秒程度にとどまる可能性もあると指摘。

    さらに、大量の新パーツを一度に投入することには大きなリスクが伴うとの見解も示している。

    サフナウアー「70ポイントのダウンフォースで2.3秒」
    2023年夏にアルピーヌF1のチーム代表を退任したオトマー・サフナウアーは、その後もF1界とのつながりを維持している。

    フォース・インディア時代からレーシングポイント、そしてアストンマーティンまで約12年間にわたってチームを率いた経験を持つサフナウアーは、現在もシルバーストンの関係者と連絡を取り合っており、ポッドキャスト『High Performance Racing』でAMR26Bについて次のように語った。

    「アストンマーティンは70ポイントのダウンフォースを得たと聞いている。それは2.3秒に相当する」

    もっとも、その数値がそのままサーキットで再現されるとは限らないとも付け加えた。

    「シミュレーションツールと実際のサーキットとの相関が十分でなければ、その2.3秒は1.5秒程度になる可能性もある」

    ダウンフォースの増加を単純にラップタイムへ換算することはできず、サーキットの特性やタイヤ、車両バランスなど様々な要素が影響する。それでもアストンマーティン内部では約2秒の性能向上を目標としているとされており、サフナウアーの証言はチームが期待する改善幅と概ね一致している。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    大量アップデートの一括投入は「大きなリスク」
    AMR26Bは、通常であればプレシーズンテストで行うような開発・検証を経ず、ハンガリーGPで実戦投入される。

    そのため、理論上の性能をすぐに引き出せる保証はなく、レースウイークを通じてセットアップやマシンへの理解を深めながら性能を最適化していく必要がある。

    サフナウアーは、その点についても懸念を示した。

    「これだけ多くの新しいパーツを一度に投入することは非常に大きなリスクになる」

    自身であればシーズンを通じて段階的にアップデートを投入する方法を選んだだろうとの考えを示し、一度に仕様を変更する難しさを指摘した。

    本当の評価は改良版ホンダPU投入後か
    アストンマーティンは今週末のハンガリーGPでAMR26Bをデビューさせ、その後のオランダGPではホンダが改良版パワーユニットを投入する予定となっている。

    ハンガリーGPでは新シャシーの効果が注目されるが、マシン本来のポテンシャルを判断するには、チームがセットアップを煮詰め、さらに改良版ホンダPUが組み合わされる夏休み明け以降まで待つ必要がありそうだ。

    【関連】
    ・アストンマーティンF1が示唆「今ならホンダは選ばなかったかもしれない」

  • デビッド・クルサード F1のPUグリッド降格廃止を提言「時代遅れのルール」

    デビッド・クルサード F1のPUグリッド降格廃止を提言「時代遅れのルール」

    F1ではパワーユニット(PU)の使用基数制限を超えるとグリッド降格ペナルティが科されるが、元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、この制度は「過去の時代の遺物」であり、見直すべきだと主張した。

    ベルギーGPではランド・ノリスやアイザック・ハジャーらがPU関連の交換によってグリッド降格を受けた。しかし、両者とも決勝では力強い追い上げを見せており、クルサードは現在の制度がレースを不必要に左右しているとの考えを示している。

    信頼性向上のための制度は役目を終えた
    F1では各シーズンに使用できるPUコンポーネント数が制限されており、規定を超えて交換した場合はグリッド降格ペナルティが科される。

    そのため各チームは、オーバーテイクしやすいサーキットであえて追加コンポーネントを投入し、降格を受け入れる戦略を取ることが一般的になっている。

    しかし、クルサードは『Up To Speed』ポッドキャストで、このルール自体が現代のF1にはそぐわなくなっていると指摘した。

    「こうしたペナルティ全体を見直すべき時期に来ていると思う」

    「これはチームに信頼性を高めさせるために導入された、昔の時代の考え方だ」

    「でも今では、信頼性を確保することはすべてのチームにとって当然の利益になっている」

    ベルギーGPで追い上げたノリスとハジャーを称賛
    ベルギーGPでは、ランド・ノリスがPU交換による10グリッド降格を受けて13番グリッドから、アイザック・ハジャーは複数コンポーネント交換による30グリッド降格で最後尾からのスタートとなった。

    それでもハジャーは早めにハードタイヤへ交換する戦略を成功させ、見事な追い上げで6位入賞を果たした。

    クルサードはその走りを高く評価した。

    「ハジャーは早めにハードタイヤへ替え、その後は本当に素晴らしい走りだった」

    「マシンの速さを生かして6位でフィニッシュした」

    一方、ノリスについても、バーチャル・セーフティカー中にピットインする選択肢はあったとしながら、その後の追い上げを称えている。

    「ランド・ノリスはバーチャル・セーフティカー中にピットへ入ることもできたかもしれない。でも、最終的には7位まで順位を上げた」

    「2人とも非常に力強いレースを見せてくれた」

    制度見直しの議論が再燃する可能性
    現在のPU使用制限はコスト抑制と信頼性向上を目的に導入された制度だが、近年は各メーカーの信頼性が大きく向上し、戦略的なグリッド降格が恒例化している。

    クルサードは、もはや本来の目的を果たした制度であり、現代のF1に合わせて見直すべき時期に来ているとの考えを示した。

  • ハースF1 カマラはリザーブ就任か フォルナローリが2027年最有力

    ハースF1 カマラはリザーブ就任か フォルナローリが2027年最有力

    ハースF1の2027年ドライバー候補を巡る争いで、マクラーレン育成のレオナルド・フォルナローリが一歩リードしているようだ。

    現在、ハースF1はオリバー・ベアマンの残留が有力視される一方、2026年限りで契約満了となるエステバン・オコンの後任選びを進めている。フェラーリ育成のラファエル・カマラも候補に挙がっているが、最新報道ではフォルナローリが優勢となっている。

    フォルナローリが本命 カマラはリザーブ候補
    マクラーレンとフェラーリは、それぞれ育成ドライバーであるレオナルド・フォルナローリとラファエル・カマラをハースF1に送り込もうと働きかけている。

    フォルナローリは最近、スペイン・ヘレスでハースF1のプライベートテストに参加。マクラーレンはローン移籍という形でイタリア人ドライバーをF1デビューさせることに前向きだとされる。

    一方のカマラは現在F2でランキング首位ニコラ・ツォロフを36ポイント差で追っているものの、ブラジル『UOL』は2027年にハースF1のリザーブドライバーへ就任する可能性が最も高いと報じた。

    同メディアによれば、ベアマンが2028年にフェラーリへ昇格した場合、カマラがその後継としてレギュラーシートを獲得するシナリオが描かれているという。

    また、別の報道ではハースF1がフォルナローリとの2027年契約について基本合意に達したとも伝えられており、2026年はF1参戦機会を得られなかったイタリア人が、来季いよいよ最高峰カテゴリーへデビューする可能性が高まっている。

    ハースF1チーム

    小松礼雄代表「国籍ではなく実力で選ぶ」
    ドライバー選考について、ハースF1の小松礼雄代表はベルギーGP週末に「国籍は判断材料ではない」と改めて強調した。

    トヨタとの提携によって平川亮も候補として名前が挙がっているが、小松代表はスポンサーやメーカーとの関係ではなく、純粋なパフォーマンスで判断する方針を貫く考えを示している。

    「私にとって国籍は関係ありません。私は最初の日からアキオさん(豊田章男会長)にも、その点は誤解が生じないよう明確に伝えていました」

    「国籍でドライバーを選べば、その判断に関わる全員、そしてドライバー本人の信頼性を損なうことになります」

    「たとえ実力があったとしても、『トヨタだから』『資金があるから』選ばれたと思われるのは正しくありません。それはトヨタにも、アキオさんにも、チーム代表にも、ドライバー本人にも利益になりません」

    「だから私は最初からアキオさんに『ドライバーは100%パフォーマンスで選びます』とはっきり伝えていました」

    現時点ではフォルナローリが最有力候補とみられるものの、ハースF1は最終決定まで各候補の実績を慎重に見極める姿勢を崩していない。2027年のシート争いは、F2後半戦の結果も含めて今後さらに注目を集めそうだ。

    【関連】
    ・ハースF1 2027年のフォルナローリ獲得でマクラーレンと基本合意との報道