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  • 角田裕毅 F1アブダビGP決勝へ「マックスを助けるために妥協する覚悟」

    角田裕毅 F1アブダビGP決勝へ「マックスを助けるために妥協する覚悟」

    アブダビGPを10番手から迎える角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、チームメイトでタイトル争いの中心にいるマックス・フェルスタッペンのために「自分のレースを妥協する覚悟がある」と明言した。

    フェルスタッペンはポールポジションを獲得した一方、ランキング首位のランド・ノリスとは12ポイント差。フェルスタッペンが優勝した場合、ノリスが4位以下でフィニッシュすれば逆転で5度目の王座が決まる。その状況で角田裕毅は、自身の戦略を犠牲にしてでもチームメイトを支える姿勢を示した。

    戦略を“妥協”してでもフェルスタッペンをサポートへ
    角田裕毅は現地メディアを前に、フェルスタッペンのタイトル獲得に向けて主体的に動く意思を示した。

    「できる限り彼を助けるつもりだ」と角田裕毅は語った。「僕のポジションや彼の状況を考えると、まだチャンピオンの可能性は残っている。だから、僕の戦略を妥協することになる可能性が高いけれど、できることを全部やる」

    予選では、Q3の一発目でフェルスタッペンにスリップストリームを与え、ポール獲得に貢献。その後フェルスタッペンは自身でもう1周タイムを伸ばし、結果的に圧巻のPPとなった。

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)

    旧スペックのフロアで挑んだ予選、綱渡りの“完璧なトウ”
    角田裕毅はFP3終盤、キミ・アントネッリにピットレーンで衝突され、RB21のフロアが破損。予選は旧スペックに戻して走らざるを得ず、本来のパフォーマンスを発揮できない厳しい状況だった。

    「アントネッリとの接触で古いフロアに戻す必要があり、予選はかなりパフォーマンスが落ちた」と説明。「Q3に進んでマックスを助けるのが最低限の計画だったけれど、正直この仕様では難しいと思っていた。それでも助けることができて、彼にも少し自信を与えられたと思う」

    あの完璧な“トウ”には相当なプレッシャーがあったという。

    「ターン5の位置関係が近すぎても遠すぎても駄目で、本当にストレスが大きかった。でも少なくとも成功させることができた。チームから褒めてもらえたので、素直にそれを受け取るよ」

  • 2025年F1アブダビGPで幕を下ろす7つの時代…DRS、ザウバー、角田裕毅

    2025年F1アブダビGPで幕を下ろす7つの時代…DRS、ザウバー、角田裕毅

    日曜日のアブダビGPは、単にF1シーズンの終わりというだけではなく、いくつかの重要なパートナーシップの終焉を意味する。

    チャンピオンシップ史上もっとも成功したエンジンメーカーのひとつから、F1きってのアンダードッグの最後のレースまで──ここでは、この週末で幕を下ろす7つの時代と、その成功度、そしてどんな形で“有終”あるいは“無念”の終わりを迎えるのかについての我々の見解を紹介する。

    ■ 角田裕毅+F1(2021〜2025)
    角田裕毅
    角田裕毅は、驚くほど多く存在するレッドブル系ジュニアドライバーの中で、その多くの高評価ドライバーが早々にふるい落とされていくなか、はるか先まで進み、レッドブルのF1ロスターの一員として長く留まることに成功した。ホンダの後押しがその一因であったことは確かだが、25歳となった今でもまだ完全には発揮されていないであろう、角田自身の明確な天賦の才もまた大きかった。

    ここまで到達した時点で、彼は成功を収めたと言える。しかし、彼は野心的であり、レッドブル支援のF1ドライバーとしての自分の時間が成功だったとは感じていないはずだ──そして、リザーブとして契約には残るとはいえ、この形での時間はほぼ確実にここで終わる。

    日本人F1ドライバーとして新たな到達点となる3桁のスタート数を記録したが、表彰台はおろか勝利にも届かなかった。そして、トロロッソからアルファタウリ、VCARBを経てレーシングブルズへと変遷したチームが、これまでで最も表彰台に届きうる、最も扱いやすいマシンを手に入れたタイミングで、彼はシニアチームへと昇格し、マックス・フェルスタッペンにねじ伏せられる形になってしまった。

    今シーズン最終数戦のパフォーマンスを踏まえれば、彼はもっと成果を得るに値すると感じているはずだ──そしてアブダビでもそれをさらに積み重ねる可能性はあるものの、表彰台争いに加わることになれば驚きだろう──だがそれでも、彼はレッドブル体制の中で通常よりもはるかに多くの時間を与えられてきた。

    ■ ザウバー(1993〜2025)
    ザウバー
    ザウバーという名前は、1993年南アフリカGPでデビューを果たし、最初の競争的なラップが終わった時点で4位と5位を走行していたあの日以来、F1において常に存在し続けてきた。

    1993年のF1シーズン全体を振り返りたいなら、The Race Members’ Clubで楽しむことができる。

    2006〜2009年に立場が弱まったときでさえ、チームはBMWザウバーの名称で参戦を続け、ペーター・ザウバーは20%の株式を保持し続けていた。しかしF1では、ザウバーという名前は来年、完全にアウディによって吸収されることになる。

    ザウバーのF1プロジェクトが始まった当初、それはメルセデスのワークスチームとしてのプロジェクトだった。だが、スリーポインテッドスター(三つ叉の星)が1991年に支援を打ち切ったあとも、チームは独立チームとして活動を継続し、実直なオペレーションとしての評価を築き上げた。ジョーダン・グランプリのような派手でリスクの高いやり方は取らなかったが、堅実なミッドフィールド勢としての地位を確立した。

    F1参戦最初の13シーズンで、コンストラクターズ選手権の順位は4位から8位の間を行き来し、決して“偉大”と呼べるほどではなかったが、最後尾に沈むこともなかった。

    キミ・ライコネンをマクラーレンに売却したことや、最先端の風洞施設を建設したことなど、抜け目ない動きが将来のメーカー体制への布石となり、2005年半ばにBMWがチームを買収する形でその実を結んだ。

    この提携は短命に終わった。BMWは2010年を前にF1からの撤退を決めたが、その間にザウバーは、カナダGPでのロバート・クビサの有名な勝利を含め、ドライバーズタイトルを狙えたかもしれない“叶わなかった挑戦”の時期を経験した。

    チームをスイス拠点のQadbackに売却する契約は合意され発表もされたが、頓挫してしまい、ペーター・ザウバーがチームを引き継ぎ、立て直しを図ることになった。彼にはそうする義務はなかったが、自らが築いたチームを存続させるため、そして本拠地ヒンウィルに対する高潔な責任感から行動したのだった。

    その後もザウバーの存続は不透明で、成績も安定しなかった。2016年半ばにLongbow Financeがチームを買収したあとでさえ、前進は断続的だった。ホンダのエンジン供給契約や、アンドレッティによる買収未遂など、いくつもの話が立ち消えた末に、2022年、アウディが段階的な買収契約に合意した。

    BMW撤退後にザウバーが姿を消していてもおかしくなかったし、メルセデスが計画から手を引いたあと、そもそもF1に辿り着けなかった可能性すらある。そう考えれば、このチームがアブダビGPを終えたあと、アウディによる栄光の時代を迎える“かもしれない”立場にいるという事実は、驚くべき物語だと言える。

    ■ DRS(2011〜2025)
    ドラッグ・リダクションシステム(DRS)
    ドラッグ・リダクション・システム(DRS)の、どうしたってご都合主義的で、純粋な実力勝負とは言い難い性質──そして1秒以内という恣意的なトリガーポイント──に嫌気がさしている筋金入りのファンに向かって、こう伝えたと想像してみてほしい。「心配しなくていい、DRSが続くのは……たった15年だけだから」と。

    だが、現実には15年が経過し、DRSは今まさに“いつでも作動可能なアクティブエアロ”と、オーバーテイクに特化した“マニュアルオーバーライド”型のバッテリーパワーブーストに道を譲ろうとしているのに、このアイデアがそこまで“居座りすぎた”という感覚はあまりない。

    DRSが不自然な存在でなくなったことは一度もなかったし、DRSによるオーバーテイクが、よりエキサイティングなものになったこともほとんどなかった。だが、よりデグラデーションの少ないピレリタイヤ、ダウンフォース量が跳ね上がることを許したレギュレーション、そしてFIAの“乱気流対策”を常に上回る開発を続けてきたF1チームの存在によって、DRS抜きのF1レースは想像し難いものとなっていた。代わりに待っていたのは、2レースに1回はモナコGPのようになるディストピアだったろう。

    それはおそらく、DRSが素晴らしいという主張ではなく、もっと広い意味で何かが根本的におかしいという主張なのかもしれない──だが、他のシリーズがDRSを取り入れたこと、そしてカタールでのレースを含め、長年にわたってF1ドライバーたちが「DRSゾーンはもっと長くすべきだった」と繰り返しフィードバックしてきたことは象徴的だ。

    完璧だったか? 違う。望ましいものだったか? 特にそうでもない。15年間持ちこたえた絆創膏であり、その“精神”は今後も別の形で続いていく──そう言えるかもしれない。だが少なくとも、レースは成立していた。

    ■ レッドブル+ホンダ(2019〜2025)
    レッドブル・ホンダ
    ホンダにとってF1史上もっとも成功した時代が、この週末で幕を閉じる。アストンマーティンとの新たな提携によってホンダという名前自体はF1に残るとはいえ、非常に重要な一章が終わりを迎えることに変わりはない。

    レッドブルとホンダの時代は、実質的にはホンダがマクラーレンと険悪な関係のもとに袂を分かったあと、2018年にトロロッソをパートナーに迎えたところから始まった。その翌年には、レッドブル本隊もホンダ製パワーユニットを採用する決断を下した。どちらの側も、この関係がここまでうまくいくと想像していたとは考えにくい。

    ホンダは、この“レッドブル時代”だけで71勝を挙げた。これは、1964年から始まるF1でのそれ以前の歴史全体での勝利数72にほぼ匹敵する。彼らは4年連続でドライバーズタイトルを獲得し、コンストラクターズタイトルも2度手にしている。

    そして、この関係には特に注目すべき3つの側面がある。第一に“成功”そのものだ。互いが相手を持たなかった場合、この時代にここまで勝てていた姿は想像しにくい。レッドブルにとってもホンダにとっても、この提携は変革的な意味を持つものだった。

    第二に、マックス・フェルスタッペンとホンダの関係である。フェルスタッペンはすぐにホンダを愛するようになり、ホンダ側も同じように彼を深く敬愛するようになった。ホンダの幹部たちは、アイルトン・セナと同列に、同じ温かさを込めてフェルスタッペンを語る──その関係が形式上終わることは、大きな節目だ。

    第三に、レッドブルの“セカンドチーム”にとっての最後のレースであるという点も忘れてはならない。このチームがなければ、歴史はまったく違うものになっていた可能性がある。トロロッソ時代、このチームはホンダの“実験場”となり、その後のレッドブル本隊への全面スイッチの前段階を担った──それが、両者の協業関係に素晴らしい土台を築いたのだ。

    ホンダは、このチーム──今のレーシングブルズ──が、その後の成功のために果たした役割を決して忘れていない。

    ■ このグラウンドエフェクトF1マシン(2022〜2025)
    フォーミュラ1カー
    この週末は、この短命のグラウンドエフェクト世代のF1マシンにとっても最後のレースとなる。そして、一部の人々にとっては「やっとお別れだ」という思いかもしれない。

    フェラーリのルイス・ハミルトンは、このマシンたちの“最後のレースを見るのが待ちきれない”というドライバーのひとりだ。ウィリアムズのカルロス・サインツも同じで、これらのマシンは「自分の本来の性分には合っていない」と語り、順応には苦労してきたと明かしている。

    これはF1史上もっとも重い世代のマシンであり、ハミルトンのようなドライバーは特に、アンダーステアから突然のオーバーステアへと遷移する、レースを台無しにするような特性を嫌っている。

    ポーパシングもまた最悪の経験だった。メルセデスのジョージ・ラッセルは、この現象を“容赦のない(brutal)”特性だと表現している。

    健康被害はさておき、F1マシンはレールの上を走るようであってはならない。高度なスキルを要するべきであり、見た目も感覚的にも、常にナイフエッジの上にあるように感じられるべきだ。

    その結果としてミッドフィールドは、タイム差がワンメイクシリーズ並みに詰まった状態となり、2024年シーズンはF1としてはかなり素晴らしいシーズンとなった。今季はシーズン全体として“歴代屈指”と呼べるほどではなかったが、少なくとも3人によるタイトル争いが最終戦まで続いている。

    2025年に初表彰台を獲得したザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは、これらのレギュレーションに対してそこまで辛辣ではなかったものの、オーバーテイクが非常に難しい点は批判している。チームが結局、クルマにアウトウォッシュを再び持ち込むような開発を進めてしまったことを考えれば、理解できる話だ。

    ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンは、この時代を弁護する立場からこう語った。「以前の世代のマシンと比べれば、これらのマシンは少しオーバードライブしやすい部分もあると思う。でも、全体として見れば、決して悪いレギュレーションセットではなかったと思う」

    テクニカルストーリーに事欠くこともなかった。メルセデスの“ゼロポッド”コンセプトとその後の苦戦、フェラーリの激しいアップグレードの“ジェットコースター”、レッドブルの失速、そしてマクラーレンの急激な台頭など、その例には事欠かない。

    その意味では、この時代はかなり“良い時代”だったと言える。そして何より、このバージョンのグラウンドエフェクトカーは、どのような形であれ、その“フィナーレ”によって記憶されることになるだろう。

    ■ 「チーム・シルバーストーン」+メルセデス(2009〜2025)
    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム
    アストンマーティンとメルセデスのパートナーシップの終焉は、さほど大きな出来事には感じられないかもしれない。だが、よく計算してみると、この組み合わせは実に17年もの間続いてきたのだ。

    アストンマーティンの一つ前の姿であるレーシングポイント、さらにその前身のフォースインディアは、2008年にフェラーリエンジンを使った1年を除き、それ以外の期間はずっとメルセデスのパワーユニットを使ってきた。つまり、2009年にメルセデスへスイッチして以来、チームは以後すべての“姿”でメルセデス製PUを搭載してきたことになる。

    当時としては画期的な契約で、マクラーレンがフォースインディアにメルセデスエンジンとギアボックス、シミュレーターの使用時間まで供給するという内容だった。これは、現代F1におけるテクニカルパートナーシップの基本形とも言える仕組みの始まりだった。

    このパッケージは、2010年代にフォースインディアを何度も“ジャイアントキリング”へと導き、ローレンス・ストロールがチームを引き継いだあとの2020年には、レーシングポイント名義ながら優勝も果たした。その後のアストンマーティン体制における浮き沈みも、同じエンジンで戦ってきた。

    アストンマーティンは、2026年に向けてホンダと契約したことに多くのリソースと期待をかけている。そして、大きなステップアップを果たせることを望んでいる。しかし、このパートナーシップにおいてエンジンが弱点だったことは一度もなかったため、新レギュレーション下でアストンマーティンには多くの“証明すべきこと”が残されている。

    今季、アストンマーティンがアブダビでレーシングブルズを抜いてコンストラクターズ6位に浮上するには、1週末で必要なポイントを上回った例がシーズンを通して一度しかない。つまり、現実的にはこの“メルセデス最終週末”でやるべきことは、7ポイント差で迫るハースに対して、自らの7位を守りきることだと言えるだろう。

    ■ ルノーF1エンジンとの別れ(1977〜2025)
    ルノー F1エンジン
    ゲイリー・アンダーソン
    ルノーのエンジンが今週末でF1から姿を消すことについて、私は正直なところ、少し寂しさを感じている。

    私がF1の現場にいた頃、ルノーは1977年にV6ターボエンジンを導入した──誰もやっていないことに挑戦する姿を見るのは本当に素晴らしいことだった。初期段階では問題も多く、多くの人々がルノーの試みに対して陰でクスクス笑っていたが、ルノーはすぐにそれを制御できるようになった。そしてワークスチームとして、1979年のフランスGPで初勝利を挙げたのだ。1980年には3勝、1981年にも3勝、1982年には4勝、そして1983年にも4勝を挙げ、その年にはコンストラクターズ選手権2位に終わっている。

    ルノーはロータスへのパワーユニット供給も行い、ロータスは1985年に3勝、1986年にもさらに2勝を挙げた。その一方で、事実上ほかのエンジンメーカーはみな、ルノーが導入した“小排気量ターボエンジン”のコンセプトを追随していくことになった。

    1986年末にターボエンジンを事実上禁止するレギュレーション変更が始まったことで、この流れはいったん終わりを迎える。ルノーは2年間F1から身を引き、その間にV10エンジンパッケージの設計と開発に注力した。

    1989年に復帰した際には、ウィリアムズがルノーV10を最も活かしたチームとなった。1989年には2勝、1990年にも2勝を挙げ、1991年には本格的な成功期が始まり7勝を記録した。1992〜94年のウィリアムズ、1995年のベネトン、そして1996/97年のウィリアムズは、いずれもルノーエンジンを搭載したコンストラクターズチャンピオンマシンであり、その間、エンジンメーカーとして6年連続でタイトルを獲得した。

    ルノーはその後ふたたび1998年からF1から離れ、2001年にワイドバンク110度V10エンジンを持ち込んで復帰した。このコンセプトは、パッケージ全体の重心を下げることを目的としたものだったが、ルノーが期待していたほどの利点は得られず、2004/05年には72度V10へと回帰することになった──そしてV10時代最後の2005年に、ルノーはコンストラクターズチャンピオンを獲得している。

    2006年にはレギュレーションが変更され、V10が禁止されたことで、ルノーはV8エンジンを設計しなければならなくなった。だが、この年も再びコンストラクターズタイトルを獲得し(これが最後のコンストラクターズタイトルとなった)、新レギュレーション初年度を制した。

    その後の時期には、ルノーはレッドブルとタッグを組み、2010年から2013年まで4年連続でコンストラクターズタイトルをもたらすエンジンを供給した。そして2014年には、現在まで続くV6ターボハイブリッド規定が導入された。

    ターボパワーユニットでの過去の成功を踏まえれば、ルノーも他の誰もが、この新時代でも“強大な勢力”になると予想していた。しかし、1970年代後半から1980年代前半にかけての時代と比べると、その頃から現在に至るまでに、時代も人材も劇的に変化していた。ルノーはこの新たなパッケージをうまく使いこなせずにきた、と言わざるを得ない。

    問題の一端は、エンジン時代のベンチマークであったメルセデスのように、必要な時間とリソースを投じなかったことにあった。

    それでもルノーは、2014年にレッドブルとともに3勝を挙げ、その後レッドブルが2019年にホンダへスイッチするまでに、さらに9勝を積み重ねている。しかし、それ以降のルノーパワーによる勝利は、アルピーヌ名義での2021年ハンガリーGPの1勝のみで、その間、信頼性も純粋なパフォーマンスも十分ではなかった。ルノーのエンジンはライバルに比べて20〜40bhp劣っていると考えられている。

    こうして、黎明期に多くの革新をもたらしたあと、770戦、213回のポールポジション、169勝、そしてチームまたはパワーユニットサプライヤーとして計12回のコンストラクターズタイトルを獲得したのちに、ルノーはF1のパワーユニットメーカーとして“オーヴォワール”を告げることになった。

    今後、アルピーヌはメルセデスのパワーユニットを使用することになる。実際のところ、ボディワークが装着されてしまえば、その車にどのエンジンが積まれているかを我々は本当に分かっていると言えるだろうか? 私はFIAに対して、各レース前に行われる“ショー・アンド・テル”セッションでは、必ずエンジンカバーを外すことを義務づけてほしいと思っている。ボンネットの下を覗けたら素晴らしいだろう。

    ルノーのエンジン部門が再編成されて、再び戻ってくる可能性はあるのだろうか? 現時点ではその可能性は低そうに見える。だが、過去に2度も撤退を経験しながら戻ってきたことを思えば、誰にも分からない。

  • リアム・ローソン 角田裕毅のリザーブ降格は「F1の非情さを示している」

    リアム・ローソン 角田裕毅のリザーブ降格は「F1の非情さを示している」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、角田裕毅が2026年にレッドブルのリザーブドライバーへ回る決定について、「F1がどれほどハードな世界かを物語っている」と語った。自身は2026年もレーシングブルズからF1参戦を継続することが決まっている。

    今週、レッドブルは2026年のドライバー体制を発表。アイザック・ハジャーがマックス・フェルスタッペンの新チームメイトに昇格し、アービッド・リンドブラッドがレーシングブルズからF1デビューする。一方で角田裕毅はリザーブに回り、現ラインアップの中で唯一シートを失う形となった。

    角田裕毅に対する心境「F1は本当に厳しい世界」
    ローソンはSky Sportsに対し、角田裕毅への思いを問われると次のように語った。

    「難しい。F1から離れざるを得ない人には本当に心が痛む。僕たちはここに来るために何年も費やしているから。でも一方で、チャンスすらもらえないドライバーもたくさんいる。彼(角田)は何年もこのスポーツにいたし、結局のところF1は本当に、本当にハードな世界だ。僕自身もそれを体験した」

    自身の降格を振り返り「すべては理由があって起きる」
    ローソンは、今年序盤にレッドブルからレーシングブルズへと“降格”した自身の経験にも触れ、次のように語った。

    「よく“すべては理由があって起きる”と言うけど、その言葉をいつも心に留めるようにしている。特に苦しい時はそうだ。今年の序盤は僕の周りでいろいろなことが起きて、たくさんのことを考えさせられた」

    角田裕毅

    「もっと時間があれば適応できていた」レッドブルでの2戦を回顧
    ローソンは現在、最終戦アブダビを前にランキング14位。角田裕毅より1つ上に位置している。

    短期間で終わったレッドブルでの2戦については、今も「もっと走れていれば違っていた」と感じているという。

    「十分な時間があれば、本当に適応できていたと思う。だって2レースだけなんて短すぎて、正直ほとんど覚えていないくらいだ! でも僕はあの言葉を信じているし、今年起きた多くの出来事が僕を強くし、たくさんのことを学ばせてくれたと思っている」

  • F1アブダビGP 決勝 スターティンググリッド:角田裕毅は10番グリッド

    F1アブダビGP 決勝 スターティンググリッド:角田裕毅は10番グリッド

    2025年F1アブダビGP 決勝のスターティンググリッドをFIA(国際自動車連盟)が発表した。

    2025年F1最終戦アブダビGPは、タイトルを争う3人がグリッド最前列を占め、これ以上ない緊迫状態で決勝スタートを迎える。ポールポジションは昨年王者マックス・フェルスタッペン、2番手にポイントリーダーのランド・ノリス、3番手にマクラーレンのオスカー・ピアストリが並び、最終戦ならではの異次元の戦いが幕を開けようとしている。

    さらに、レッドブルとマクラーレンの後方には、F1屈指のスタート巧者として知られるメルセデスのジョージ・ラッセル、フェラーリのシャルル・ルクレール、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが控えており、1コーナーまでの短い距離で順位が大きく動く可能性が高い。

    キャリア最高タイの予選結果を記録し、チームが2026年にアウディへと移行する前の最後のグランプリに臨むキック・ザウバーのルーキー、ガブリエル・ボルトレトは7番手からスタート。8番手にはハースのエステバン・オコンが入り、レーシングブルズのアイザック・ハジャーが9番手、そして来季その座をハジャーに譲るレッドブルの角田裕毅が10番手につけた。

    後方では、ルーキーイヤーを締めくくるハースのオリバー・ベアマンが11番手、メルセデスのキミ・アントネッリが14番手から追い上げを狙う。さらに、再び予選で苦戦したフェラーリのルイス・ハミルトンは16番手からのスタートとなるが、決勝で何が起こるかは分からない。

    三つ巴のタイトル決戦、そしてルーキーたちの最終アピールが交錯する最終戦アブダビGP。決勝のスタートシーンから、目が離せない展開となりそうだ。

    2025年F1 アブダビGP 決勝 スターティンググリッド

    Grid No ドライバー チーム 予選
    1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1 (-)
    2 4 ランド・ノリス マクラーレン 2 (-)
    3 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 3 (-)
    4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 4 (-)
    5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 5 (-)
    6 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 6 (-)
    7 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 7 (-)
    8 31 エステバン・オコン ハース 8 (-)
    9 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 9 (-)
    10 22 角田裕毅 レッドブル 10 (-)
    11 87 オリバー・ベアマン ハース 11 (-)
    12 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 12 (-)
    13 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 13 (-)
    14 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 14 (-)
    15 18 ランス・ストロール アストンマーティン 15 (-)
    16 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 16 (-)
    17 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 17 (-)
    18 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 18 (-)
    19 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 19 (-)
    20 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 20 (-)
  • メルセデスF1代表 角田裕毅にピットレーン接触で謝罪「我々のミスだ」

    メルセデスF1代表 角田裕毅にピットレーン接触で謝罪「我々のミスだ」

    2025年F1アブダビGPのフリー走行3回目(FP3)終盤、ピットレーンで起きたキミ・アントネッリ(メルセデス)と角田裕毅(レッドブル)の接触事故について、メルセデスF1チーム代表トト・ヴォルフが角田とレッドブル陣営に正式に謝罪した。

    セッション後半、角田裕毅はすでにピットレーンを走行中だったが、ガレージから発進したアントネッリのマシンが右側面に接触。RB21のフロアは大きく損傷し、角田は予定していたソフトタイヤでの最後のアタックを完了できなかった。

    ヴォルフはSky Sports F1の取材に対し、次のように語った。

    「まず最初に裕毅に申し訳ないと言いたい。彼のマシンの“良いパーツ”をすべて壊してしまったと思う。我々のミスであり、何が起きたのかを特定しなければならない。まだ完全には分かっていない」

    そのうえで、FP3のチーム状況についても言及した。

    「冒頭は最悪のセッションだったが、ジョージ(ラッセル)がしっかりしたラップを決めてトップだった。キミについては、ピットレーンでの接触の後は混乱したが、大丈夫になるだろう」

    角田裕毅はこの接触により旧仕様フロアへの交換を余儀なくされ、予選では不利な状態で走ることになったが、Q3進出とチームメイトの支援を果たしている。

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  • 角田裕毅 F1アブダビGP予選「フェルスタッペンを助けられたことを誇りに思う」

    角田裕毅 F1アブダビGP予選「フェルスタッペンを助けられたことを誇りに思う」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、フロア変更を強いられる厳しい状況下でもQ3進出を果たし、最終予選でマックス・フェルスタッペンをトウで援護する走りを見せた。

    今季最後の予選でチームプレーを貫いた角田裕毅。直前に旧スペックのフロアへ戻すという不利を抱えながらも、渾身のアタックで7戦ぶりのトップ10入りを果たし、フェルスタッペンのタイトル争いを支える役割を全うした。

    週末序盤から流れが悪い中で巻き返しに成功し、角田裕毅は「誇りに思う」と語った。

    Q: 週末のスタートを考えると、Q3に進出して巻き返しました。どれだけ満足していますか?

    最後のプッシュでトラックリミットを超えていたかどうかはすごく気になりますけど、特にアントネッリのクラッシュがあった中で、彼(マックス)を助けられたことはうれしいです。予選直前に旧フロアへ戻さないといけなくなって、正直あまり理想的ではなかったですし、かなり妥協しながらの走行になりました。

    それでもQ3に行けて、マックスを助けることができたので誇りに思います。」

    角田裕毅 レッドブル・レーシング アブダビグランプリ

    Q: 最終週末で、マックスを助けてチームゲームをすることは特に重要でしたか?

    はい、すごくうれしいです。あのフロアの状況だったので、もちろんベストを尽くそうとはしましたけど、Q3に行くのはすごく難しいか、少なくともかなりタイトになると分かっていました。

    それでも突破できて、彼を助けられました。なので、この後のレースでもできるだけ助けたいと思っています。そうなると、たぶん僕の戦略はそこまでシンプルではないかもしれないですけど、どうなるか見てみましょう。

  • 角田裕毅 アントネッリとの接触で予選から旧仕様フロア装着 / F1最終戦

    角田裕毅 アントネッリとの接触で予選から旧仕様フロア装着 / F1最終戦

    角田裕毅は、FP3でのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)とのピットレーンでの接触によってサイドポッドおよびフロア周辺にダメージを受けたことで、予選から旧仕様のフロアに交換してレッドブル・レーシングとのラストレースに臨まざるを得なくなった。

    このインシデントは、アントネッリのマシンがガレージからリリースされた際、角田裕毅のレッドブルの進路上に直接放たれ、両者のマシンに接触とダメージが生じたことで発生した。

    映像、テレメトリー、チームラジオ、そして両チームからの声明を確認した後、スチュワードは、メルセデスがアンセーフリリースによりスポーティングレギュレーション第34.14(a)条に違反したと判断した。同チームには1万ユーロの罰金が科された。

    アントネッリは接触に巻き込まれたものの、スチュワードはドライバーに非はないと明確にし、彼はチームの指示に従っただけだと付け加えた。

    メルセデスの代表者は、直前の赤旗中断後すぐにセッションが再開されたため、「少し急いでいた」と認め、このことがリリース判断の誤りにつながったとした。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング

    しかし、角田裕毅にとっては痛手となった。シーズンを通して幾度となく言及されていたマックス・フェルスタッペンとのマシンスペックの違いだが、最後の最後で再び旧仕様のフロアを装着せざるを得なくなった。

    それでも予選で角田裕毅は、Q1を15番手、Q2を10番手とどちらもギリギリで突破。Q3ではチーム戦略の一環として先頭でコースインしフェルスタッペンのトウ支援役も担ったが、最終的にトラックリミット違反で有効なアタックをまとめられず計測タイムなしの10番手。それでも、役割を果たしつつ決勝に希望をつなぐ内容となった。

  • F1アブダビGP予選 展開:フェルスタッペン大逆転5連覇に望みを繋ぐPP獲得

    F1アブダビGP予選 展開:フェルスタッペン大逆転5連覇に望みを繋ぐPP獲得

    2025年F1アブダビGP予選は、路面コンディションが刻々と変化するなかで順位が激しく入れ替わり、タイトルを争う3名が互いの限界を突き合う緊張感に満ちたセッションとなった。最後のQ3ではレッドブルが隊列を組んでアタック順を整え、マックス・フェルスタッペンが空気の流れと路面のピークを完璧に捉えた1分22秒207の渾身のラップでポールポジションを獲得した。マクラーレン勢はランド・ノリスが僅差の2番手、オスカー・ピアストリが3番手につけ、決勝での逆転に望みをつなぐ形に。

    中団勢も激しい競争を繰り広げ、ガブリエル・ボルトレト、エステバン・オコン、アイザック・ハジャーが上位に進出。角田裕毅は最終アタックを行えなかったものの10番手を確保し、決勝での巻き返しに挑む。

    ■ Q1:路面が秒単位で変化、全車のアタックがぶつかり合う大渋滞のタイム合戦
    セッション開始と同時に数台が飛び出したものの、最初に計測を残したアルピーヌ勢やストロールのタイムはまだ控えめで、各車の立ち位置はつかみにくいまま。路面温度が落ち着き始めると、グリップが一段階上がったかのようにタイムが一斉に伸び始め、ボルトレトが上位に顔を出し、ストロールも自己ベストを刻みながら食い込んでくる。

    セッション残り数分になると、ほぼ全車がピットを出てコース上に重なり合う“アブダビ名物のラッシュ”が発生。トラフィックを避けながら各車がベストラインを確保しようと位置取りを変え続け、タイムシートは数秒ごとに色を変える激しい攻防に。角田裕毅は最終アタックで全区間をまとめ、わずか0.008秒差で突破圏へ滑り込むことに成功。対照的にハミルトンはターン12でマシンが暴れ、立て直しながらもタイムを削り切れず、角田の前に出られないまま16番手に沈んだ。

    最後のチェッカーまで順位は入れ替わり続け、アルボン、ヒュルケンベルグ、ガスリー、コラピントも路面進化の“最後の波”に乗り損ねて後方に埋没。Q1だけで予選の空気が一変するほどの接戦が広がった。

    ■ Q2:中団勢が牙をむき、上位勢を脅かす異常な速度帯へ。僅差の連鎖が生んだ大乱戦
    Q2が始まると、フェルスタッペンはあえて新品を温存し中古タイヤでマシンの“機嫌”を探る走りを選択。対照的に中団勢は最初から攻めに転じ、ベアマンがいきなり紫区間で飛び出すと、オコンやボルトレトも続いてスコアボードを揺さぶる。順位表示は常に点滅し、上位勢が安全圏を構築できる余地を完全に奪われる展開となった。

    セッション中盤には、各車が異なる距離でタイヤを温めながら同時多発的にアタックへ向かう状況となり、1台のタイム更新につられて全員がスイッチを入れる“連鎖反応”のタイム合戦が展開。ローソン、ハジャーも鋭いラップで上位圏を脅かし、Q2は中団勢が完全に主導権を握る弾丸セッションと化した。

    最後のアタックでは全車新品タイヤを投入して決戦へ。わずか千分台単位の差が連続し、ボルトレトが再び上位へ割って入る一方、サインツJr.は一瞬突破圏に入ったものの、後続の更新ラッシュに押し戻される。最大の焦点はベアマンで、ハースの未来を担う新鋭は完璧なラップをまとめながらも0.007秒足りず11番手に。ローソンは13番手、アントネッリはマシン後方の安定不足に苦しみ14番手、ストロールは15番手。角田裕毅は10番手を死守し、乱戦を切り抜けてQ3への最後の枠を掴んだ。

    ■ Q3:レッドブルが隊列を構築、空気の流れまで計算した最終決戦。フェルスタッペンが“刺し違えない一撃”で頂点へ
    Q3は角田が真っ先にコースインし、後続にフェルスタッペンが続く“レッドブルの隊列”が形成される。空気の流れ、ギャップの作り方、アタックの出し方まで計算された動きで、フェルスタッペンは中古タイヤながら1分22秒295を刻み、開始早々に他を圧倒する存在感を放つ。

    一方、マクラーレン勢は上位に食らいつくが、トウの恩恵を得られない状況ではトップスピードが伸びずセクター1でどうしても後れをとる構図に。ピアストリは細かくラインを変えながら攻めの姿勢を見せるが、レッドブルの速度域に対して決定打が作れないまま時間が進む。ラッセルも渾身のアタックを試みるが、ターン14〜15の切り返しでリアが流れ、わずかな乱れが大幅なタイムロスとなって上位争いから脱落した。

    最後の勝負では、路面が最も高い性能を引き出すわずかなタイミングを捉えたフェルスタッペンが、まるで“刺し違えないために磨き上げた一撃”のように1分22秒207まで記録を更新。ノリスは区間ごとのベストを積み上げたものの0.201秒届かず、ピアストリも0.230秒差。角田はトラックリミット違反もあり10番手にとどまったが、フェルスタッペンの隊列形成に貢献しQ3の構図を作り上げた。

    ■ 最終結果:フェルスタッペンPP、マクラーレン勢が続き、中団の躍進が予選全体を揺さぶる
    ポールポジションはフェルスタッペン。タイトル争いの3名が上位を独占し、決勝は戦略と序盤の先手が極めて重要な構図となった。

    ボルトレト6番手、オコン8番手、ハジャー9番手と中団勢の存在感は非常に強く、予選の序列は従来とは一変。角田裕毅は10番手から逆襲を狙う。

    アブダビグランプリ

    ■ トップ3コメント
    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「路面温度が下がっていくと、どれだけマシンを押せるかが分かってくる。ポールを獲れて本当にうれしい。僕たちにできるのは自分たちの仕事を完璧にこなすこと、それだけだよ。」

    ランド・ノリス(マクラーレン)
    「本当にタフな予選だったよ。マックスが素晴らしい仕事をしたから、おめでとうと言いたい。僕たちもできることは全部やったし満足しているけど、シーズン最終戦でポールを逃したのは正直悔しいね。
    でも明日勝ちに行くつもりだし、それが目標だ。」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「Q1でようやくリズムをつかめたし、Q3最後のラップも自分としては出し切れたと思う。あれ以上残っていた部分は多くない。悪くない内容だったよ。」

  • 角田裕毅 ピットレーンでアントネッリに接触でマシン損傷 アタック断念の不運

    角田裕毅 ピットレーンでアントネッリに接触でマシン損傷 アタック断念の不運

    角田裕毅のF1アブダビGP フリー走行3回目は、不運が連続する厳しいセッションとなった。

    序盤にはランド・ノリスのアタックと交錯する形となってスチュワードの調査対象となり、続く中盤にはピットレーンでアンドレア・キミ・アントネッリと接触。車体右側面にダメージ疑惑が生じ、走行計画は大きく乱れた。

    レッドブルは安全確認を優先してマシンを詳細チェックする判断を下し、角田裕毅はマシンを降りたままセッション終了。計10周でFP3を終えることとなり、アタック機会を失ったまま19番手という結果にとどまった。予選前にダメージ評価とセットアップ再構築が急務となる。

    序盤:アタック開始早々に“ノリスと接近” スチュワードが調査対象に
    角田裕毅はセッション序盤、アタック中のランド・ノリスが背後から急接近する場面に遭遇。角田裕毅はすぐに手を挙げて謝意を示したが、レーシングライン上で速度差が生じたことで、スチュワードは「インピーディング」として事後調査対象に指定。角田裕毅本人は大事を避けたものの、走行リズムを乱される立ち上がりとなった。

    中盤:ピットレーンでアントネッリと接触、車体側面にダメージ懸念
    セッション最大の不運は中盤に発生。メルセデスがアンドレア・キミ・アントネッリを送り出した瞬間、角田裕毅の横腹へと接触。アントネッリはフロントウイングを破損し、角田裕毅のマシンもサイドポッド〜フロアにかけてダメージの可能性が生じた。

    このインシデントは「アンセーフリリース」として正式に調査対象となり、角田裕毅は走行計画の再編を余儀なくされる。

    終盤:マシンチェックのために走行を中止、そのままセッション終了
    ピットレーンでの接触後、レッドブルは角田裕毅のマシン右側面――特にサイドポッドおよびフロア周辺――にダメージの可能性を確認。角田裕毅はマシンを降り、詳細チェックのためガレージで待機する判断となった。

    その結果、角田裕毅はセッションに復帰することができず、計10周のみでFP3を終了。最終順位は1分24秒693の19番手(+1.359秒)となり、アタック機会を完全に失ったまま予選へ向かう厳しい状況となった。

    角田裕毅 アブダビグランプリ

    FP3総括:不運が重なり“走行そのものが成立しなかった”セッションに
    角田裕毅のFP3は、
    ・ノリスとの接近による調査対象化
    ・ピットレーンでアントネッリと接触し、車体側面にダメージ疑い
    ・その後の詳細チェックのため走行を中止し復帰できず
    という不運が連続し、本来のパフォーマンスを発揮する以前にセッションが事実上終了してしまった。

    計10周でFP3を切り上げたことでデータ収集は極めて限定的。レッドブルにとっては、予選までに車体状態を完全に把握し、セットアップを整えられるかが最優先課題となる。

    角田裕毅にとっても、「ダメージを残さず予選で本来の位置に戻れるか」が勝負の分岐点となる。

  • F1アブダビGP 初日:11番手以下 ドライバーコメント

    F1アブダビGP 初日:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1アブダビGPのフリー走行2回目で11番手以下だったドライバーのコメント。12月5日(金)にヤス・マリーナ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第23戦 アブダビグランプリのフリープラクティスが行われた。

    11番手以降は、気温差やセットアップの難しさに苦しんだドライバーが軒並み後方に沈む結果となった。特に、ピアストリやストロール、サインツ、ハミルトンといった常連組が中団に埋もれ、ウィリアムズやフェラーリ勢はクルマのフィーリング改善を最優先課題として夜の作業に臨むことになった。

    さらに後方では、角田裕毅が「シーズンでも最悪の走行」と語るほどマシンに苦戦し、レーシングブルズのローソンもFP1欠場の影響で苦しい滑り出し。アルピーヌ勢も揃ってグリップ不足に悩まされ、予選Q1突破がまず最初の関門となる。下位勢はセットアップの方向性を見極められるかが明日の生き残りの鍵となりそうだ。

    11番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「今日は走行時間が短かったけど、FP2で多くを学べた。クルマは良いウインドウに入っていて、今夜いくつか微調整が必要なだけだ。終盤にはフィーリングをつかみつつあったので、今夜見直して明日の予選日を良い形で迎えたい」

    12番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「今日はヤス・マリーナでリズムをつかんで、自信をつけることが中心だった。FP2ではクルマのフィーリングは悪くなかったが、今夜取り組むべき点がいくつかある。改善できる部分を見て、明日どれほど戦えるか確認する」

    13番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「今日は本当にタイトなセッションだった。僕たちは戦えていると思うけど、現状ではハースとザウバーがミッドフィールドをリードしているように見える。ロングランで高いデグラデーションに驚いたので、そこを見直す必要がある。明日は前進してQ3争いをしたい。最終的には誰がラップをまとめられるかだから、最大限の集中が必要だ」

    14番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「FP1でアーサーの走りを見るのは良かったし、FP2に向けて良い気分だった。でもクルマはドライブが難しく、改善すべき点がいくつかある。今夜データを確認して、明日に向けて一歩前進できる部分に取り組むつもりだ」

    15番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「正直、悪い一日ではなかったけど、小さな問題があちこちにあった。今日は1セッションだけだったが、クルマ自体は悪くない。デグラデーションが想定よりかなり高く、日曜は面白い展開になりそうだ。グリップはあるけどフロントが滑りやすく、みんながフロントタイヤに苦しんでいる。明日はスムーズなFP3を迎えて、その後どうなるか見ていきたい。フィールド全体が0.5秒以内に収まっているような状況なので、とてもタイトだ」

    角田裕毅 アブダビグランプリ

    16番手:エステバン・オコン(ハースF1チーム)
    「今日はうまくいっていない。クルマで1周をまとめることができない。どのラップでも0.5秒遅れてしまい、見直すことがたくさんある。クルマが自分の望む動きをしてくれない」

    17番手:角田裕毅(レッドブル)
    「正直、ここまで厳しいとは思っていませんでした。まだクルマとの距離が大きくて、何が起きているのか正確には分かっていません。今日はシーズンでも最悪のプラクティスのひとつだったと感じています。今夜しっかり原因を調べて、どこで問題が起きているのか突き止める必要があります。今のままでは良くありませんし、明日に向けて少しでも良い状態に持っていけるようにしたいと思います」

    18番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「FP1を走らなかったのでFP2は少し難しかった。自然と追いつく部分があり、期待していたよりやるべきことが多い。今夜取り組んで、明日はもっと強いクルマで戻ってきたい。FP3は気温の関係で予選の参考にはあまりならないだろうから、今日は得られた学びに集中することが重要だ。チームとしてはかなり速そうなので、自分のクルマをしっかり仕上げるだけだ」

    19番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「今日のFP2は厳しい内容だった。明日トップ10を争うにはもっと多くのパフォーマンスを見つける必要がある。どこが不足しているか示す証拠はいくつかあり、改善できると信じている。いくつかうまく機能しなかった部分があり、バランスは一貫性を欠き、2台ともグリップ不足だった。何ができるか見て、シーズン最後の週末に全力を尽くしたい」

    20番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日は簡単ではなく、完全には理解しきれない一日だった。午後から夜にかけて後退したように感じた。FP1では良い感触で、周りのチームと比較しても悪くない位置にいたが、FP2はもっと難しかった。なぜそうなったのか理解する必要があるし、予選に向けて改善したい。これまでのレース同様、週末を通して改善していけるチームなので、今夜エンジニアとデータを見て、FP3でいくつか試せるようにしたい」