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  • ホンダF1 「パッケージとして着実な進化を感じている」/ F1バーレーンGP

    ホンダF1 「パッケージとして着実な進化を感じている」/ F1バーレーンGP

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが4位入賞を果たしたF1バーレーンGPの決勝レース後にコメントを発表した。

    トロロッソ・ホンダが2戦目にして4位入賞という大殊勲の結果を残した。5番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは、終始安定したパフォーマンスで後続からのプレッシャーを跳ね除け、上位勢のリタイアというチャンスをしっかり掴んで4位でフィニッシュ。

    ピエール・ガスリーと新生トロロッソ・ホンダはF1初入賞。ホンダF1としても2015年にF1復帰してからのベストリザルトとなる。

    田辺豊治は「今日はエキサイティングなレースの中で、両ドライバーともに安定したレースを見せ、2台とも完走できたことに満足しています」とコメント。

    「開幕戦でのPUのトラブルの後、HRDさくらとミルトンキーンズにいるメンバー全員が、本当に懸命に作業を続けてくれました。その努力が今日の結果に結びついたと思っています。また、ここまでの信頼性改善と、トロロッソによるシャシーのアップデートにより、パッケージとして着実な進化を感じています」

    「今夜だけはこの瞬間を楽しみたいと思いますが、まだまだ始まりにすぎません。また明日からは、来週、上海での中国PGに向けた準備に全力で取り掛かります」

    関連:F1バーレーンGP 結果:セバスチャン・ベッテルが優勝!ガスリーが4位!

  • 【F1】 F1パワーユニットと熱の関係

    【F1】 F1パワーユニットと熱の関係

    F1パワーユニットの話題でたびたび登場する”熱”の問題。具体的にどんな影響があるのか、ホンダF1のエンジニアが解説した。

    常に温かい場所を求めて年間カレンダーが組まれているF1において、気候に関する不満を聞くことはほとんどない。ただ、F1マシンのパワーユニットは非常に高温な状態で機能しているので、あまりにも暑すぎる気温は、そのパフォーマンスに影響を及ぼす場合がある。

    第2戦の開催地バーレーンは、昼間の気温は30℃以上、夜になって下がっても20℃中盤。そのような環境で、パワーユニットはどうなるのだろう?

    ホンダF1のチーフエンジニア中村聡は「気温が上がると水温、油温、吸気温度も上昇します。特に温度が上昇するのが、インダクション(エンジンが外気を吸入する部分)です。ここの温度が上がると、マシンのパフォーマンスや信頼性に大きな影響が出てしまいます」と説明する。

    「燃焼のタイミングが悪いと、高温が原因でノッキング(異常燃焼の一種)が発生する場合があります。すると、それを防ぐためにパフォーマンスを一時的に引き下げなくてはいけません。なので、エンジニアは常に温度が上がり過ぎないように気を付けています。ノッキングはマシンにダメージを与えてしまうため、パフォーマンスと信頼性の面で大きな悪影響があります」

    外気温が30℃を超えると、エンジニアはより注意深く温度をモニターするようになりる。何故なら、パワーユニットもその変化を敏感に察知するからだ。

    「パワーユニットにとって最適な気温は20~21℃です。また、極端に低い気温に対しては、エンジンマッピングを行っていません。実際のレースで必要がないからですが、そういった意味で、低すぎる外気温もパフォーマンス面ではよくはありません。エンジンマッピングを行っていれば、パフォーマンスをより向上させることができると思います。温度が上昇した際に最も問題となるのが、排気管とターボです。我々はセンサーで常に温度をモニタリングしています」

    パワーユニットのMGU-Hは排気ガスから生じる熱をパワーに変換するが、それでもときに排気温度が1,000℃に達する。これは、思いきりブレーキをかけて、ディスクロータが赤熱しているときと同じ温度だ。

    パワーユニットは、水温が120~130℃の高温域で作動するように設計されている。冷却システムに圧力をかけているためにそのようなことが可能だが、一般的な乗用車はそういった設計になっておらず、冷却水の温度は三分の二ほどまでしか上がることがない。また、外気温からの影響を抑えると同時に、路面の衝撃からもパワーユニットを守られていなければならない。

    「分かりやすく言えば、路面温度が高いということは気温も高いということを意味します。熱はパワーユニットの下から来るので、熱シールドでそれを防ぐ必要があります。多くのコンポーネントは、熱シールドで守られています。中でも特に多くの熱シールドで保護されているのが排気管で、MGU-Hとタービンによるエネルギー回生において重要な役割を担っています」

    オーバーヒートは、すべてのマニュファクチャラーが真っ先に対抗策を考えなければならない問題だ。ドライバーはレース中に他のマシンの背後にとどまり続けるなと言われる。より多くのクリーンな空気を取り入れ、効率よくマシンの冷却を行うためだ。高温になり過ぎてしまった場合、まずパワーユニットにその影響が出る。

    「排気温度の限界を超えた場合、燃料流量が自動的に低下します。これは安全装置の一種です。燃料が少なくなるため、マシンのパワーとスピードは低下します。排気システムがオーバーヒートを起こしてしまうと、ウェイストゲートバルブが故障したり、タービンブレードが1,000℃以上で作動し続け、タービンブレードに大ダメージを与えたりします。なので適切な温度に保つ必要があります」

    前を走るマシンからの風を避けてクリーンな空気を確保することは、レース中にパワーユニットを冷却するための有効な手段だ。また、マシンがコースインする前にも高温への対策が施されている。

    「走行前はパワーユニットを冷却するため、マシンの一部と冷却インレットを開きます。サイドポッド、排気ダクト、ラジエーターのサイズも冷却のために重要です。排気ダクトを開けることで、熱をより効率的に排出することができます。しかし、大きなダクトを使うと空力効率が悪くなります。なので、エンジンの冷却とパフォーマンスは常にバランスをとる必要があるのです」

    このトレードオフは、空力的な影響を最小限に抑えるべく、ホンダとトロロッソが協力して行う。冷却システムはマシンの設計に組み込まれていて、空気はダクトに向かって流れるようにデザインされている。マシンがピットに戻ると、レース中のようなパワーユニットを冷やすための向かい風がない。そこでピットクルーの出番だ。

    「パワーユニットを冷却するため、ピットでは、ドライアイスと送風機を使います。今シーズンは、昨年よりもっと大きな送風機を導入しました。トロロッソはいい設備を持っているので、去年よりも効率的に冷却を行えます」

    走行時間を短縮しようと思えば、パワーユニットの温度は上昇する。HRDさくらでは、そんな状況でパワーユニットがどう動作するかのテストをしている。

    「パワーユニットをダイナモでテストする際には、エアコンを切るなどして人工的に暑い環境を作ります。テストのデータを収集すれば、どこがパワーユニットの限界なのか分かります。ですので、実際にコンポーネントが壊れるまでダイナモで走行させることはありません」

    バーレーンには、熱だけでなく砂の問題もある。バーレーン・インターナショナル・サーキットは首都マナーマから32kmほど南の砂漠地帯にあり、砂漠の砂が風でトラックに運ばれてくることがある。

    「夕暮れ時に行われるのでバーレーンの温度はそこまで不安材料ではありません。問題は砂です。レース会場が砂漠地帯にあることが大きな問題になるでしょう。砂が中に入ってベアリングが壊れることもあります。砂が風で飛ばされるのを止めることはできないので、どうしようもないのです」

    エアフィルターに砂が詰まるとパフォーマンス効率が下がるので、頻繁にフィルターを交換する。

    「F1はラウンドごとに挑戦すべきことがあります。だからこそ我々はレースをするのです」

  • ホンダF1 「予選結果で得た勢いを活かして万全の準備で決勝に挑む」

    ホンダF1 「予選結果で得た勢いを活かして万全の準備で決勝に挑む」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1バーレーンGPでの予選を振り返り、決勝への意気込みを語った。

    トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーがQ3進出を果たして6番手タイムを記録。5番手のダニエル・リカルド(レッドブル)から0.931秒差という好パフォーマンスを披露した。

    チームメイトのブレンドン・ハートレーもわずか0.074秒差でQ3進出を逃して11番手。バーレーンGPに投入した新しいエアロパッケージを含め、開幕戦から大きな進歩を示した。

    ピエール・ガスリーは、ルイス・ハミルトンのグリッド降格ペナルティにより、5番グリッドからレースをスタートする。

    田辺豊治は「ピエールがQ3に進出。そして、ブレンドはわずかな差でQ3進出を逃したものの、2人とも非常に力強いパフォーマンスを見せてくれました」とコメント。

    「今日はチーム全員がいい仕事をしてくれました。この結果で得た勢いを活かし、万全の準備で明日に挑みたいと思っています」

    関連:F1バーレーンGP 予選:セバスチャン・ベッテルがポールポジション!

  • 【MotoGP】 ホンダ:2018年 第2戦アルゼンチンGP プレビュー

    【MotoGP】 ホンダ:2018年 第2戦アルゼンチンGP プレビュー

    MotoGP 第2戦アルゼンチンGPが、4月6日(金)~8日(日)までの3日間、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの北東約1,200kmに位置する、アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで行われる。当地での開催は今年で5回目となる。

    テルマス・デ・リオ・オンドは、サンティアゴ・デル・エステロ州の州都サンティアゴ・デル・エステロから約65kmに位置し、温泉が出ることから、アルゼンチン国内ではスパリゾート地として知られている。また、このサーキットからはアンデス山脈の雄大な景色を望むことができる。

    アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドが完成したのは2008年。その後、2013年に大幅な改修が行われ、同年8月には初の世界選手権となる世界ツーリングカー選手権(WTCC)が開催された。

    ロードレース世界選手権は、14年4月が初開催。決勝日は5万2,749人(3日間の合計で12万5,961人)。15年は5万234人(同合計で13万360人)。16年は5万1,535人(同合計で13万6,969人)、昨年は6万1,223人(同合計で16万7,398人)と観客数は着実に増加している。テルマス・デ・リオ・オンドは人口2万5,000人の小さな街だが、アルゼンチンGPには毎年大勢のファンが詰めかけ、この国の一大イベントの一つに成長し、地元の経済発展に寄与している。

    そのため、ファンはもちろんのこと、レース関係者にとっても宿泊施設などを確保するのが非常に難しい大会の一つ。宿泊施設を確保できないファンたちが夜を徹してお祭り騒ぎを楽しむイベントとなっている。

    アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドは、ほぼ平坦な土地に作られた一周4.806kmのコースで、メインストレートが1.076kmと長く、中高速コーナーが続くシンプルなレイアウトとなっている。

    アルゼンチンGPのスタートは、ブエノスアイレス郊外のアウトドローモ・オスカル・ガルベスで1961年に初めて開催され、1999年まで断続的に計10回開催された。テルマス・デ・リオ・オンドに舞台を移してから今年で5年目となり、アルゼンチンGPは通算15回目の開催となる。

    テルマス・デ・リオ・オンドに舞台を移した過去4年間では、ディフェンディングチャンピオンのマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、14年、16年と2度の優勝を果たしている。昨年の大会は路面のバンプに足下をすくわれて転倒しリタイアに終わりましたが、今年は2年ぶり3回目の優勝を目指す。

    今シーズンのウインターテストは、2018年型RC213Vのセットアップが順調に進んだ。開幕戦カタールGPでは、予選2番手からシーズンを通して最も苦手とするサーキットで優勝争いを繰り広げての2位。優勝こそ逃したが、マルケスにとっては手応えあるシーズンのスタートとなった。今年、3年連続5回目のタイトルを狙うマルケスは、転倒リタイアに終わった昨年の雪辱と今季初優勝に向けて全力で挑む。

    チームメートのダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)も今季初表彰台、初優勝を目指す。開幕戦アルゼンチンGPでは、ウインターテストから続いていた好調な走りを結果につなげることができなかった。その要因はリアタイヤのパフォーマンスを思うように発揮できなかったためだが、原因がはっきりしているだけに、第2戦アルゼンチンGPでは、同じ失敗を繰り返さないようにチーム一丸となって挑む。

    ペドロサは過去4年の戦いで、2度の表彰台に立っている。14年にはマルケスに続いて2位でフィニッシュし、Repsol Honda Teamの1-2フィニッシュを達成。15年は右腕の手術のためにアルゼンチンGPを欠場したが、16年は3位表彰台を獲得。昨年は転倒リタイアという悔しい結果だったが、今年は2年ぶりの表彰台、そして、14年以来となるRepsol Honda Teamの1-2フィニッシュを目指す。

    開幕戦カタールGPで表彰台獲得にあと一歩の4位になったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、今季初表彰台に挑む。LCR Honda CASTROLに移籍して今年で5年目のシーズン。移籍した最初のシーズンの15年には3位表彰台、昨年は2度目の表彰台獲得達成の3位になった。今年はRC213Vのセットアップが順調に進み、Repsol Honda Teamのマルケスとペドロサ同様、手応えを持ってシーズンを迎えている。テルマス・デ・リオ・オンドはシーズンを通して、得意とするサーキットの一つ。今季初表彰台と2年連続の表彰台獲得、そして2年ぶりの優勝を目指す。

    昨年のMoto2チャンピオンで今季MotoGPクラスにデビューしたフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、開幕戦カタールGPでルーキー勢トップの12位でフィニッシュした。昨年、シーズン8勝というすばらしいリザルトでチャンピオンを獲得したモルビデリは、開幕戦カタールGPからの2連勝達成でチャンピオン獲得に向けて一気に弾みをつけた。MotoGPルーキーとなる今年は、ウインターテストで転倒を多く経験したが、開幕戦カタールGPではMotoGPマシンの攻略に大きく前進。第2戦アルゼンチンGPでは、初のシングルフィニッシュを目指す。

    チームメートのトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、開幕戦カタールGPでは16位。デビュー戦でのポイント獲得は果たせなかったが、着実に調子を上げている。昨年のシーズン終盤戦でのケガのためにウインターテストへの参加が遅れた。その遅れを年明けのテストで徐々に取り戻しているルティ。第2戦アルゼンチンGPでは、チームメートのモルビデリとの差を一気に縮める意気込みだ。

    日本人選手としては、4年ぶりにフル参戦を果たす中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、開幕戦カタールGPでは、ポイントを獲得できなかった。フリー走行の転倒と、その転倒でセットアップできていた1号車がつかえなかったことが大きく影響した。ウインターテストでは、ほとんどのテストでルーキー勢トップの走りをみせた。第2戦アルゼンチンGPでは、その走りを実践し、初のポイント獲得、シングルフィニッシュを目標に挑む。

    マルク・マルケス (MotoGP 総合2位)
    「カタールではすばらしいレースで表彰台に立ち、シーズンをスタートすることができました。また、先週はヘレスでポジティブなテストができました。今は調子がよく、マシンとチームの仕事ぶりに満足しています。でも厳しいシーズンはまだ始まったばかりです。今大会の決勝はもちろんのこと、ほかのサーキットで様子を見たいです。アルゼンチンのサーキットは好きです。ファンの雰囲気もとてもよく、熱狂的で、すばらしい応援をしてくれます。開幕戦の興奮は忘れ、今は落ち着いてレースに集中します。もっと速くなれるように一生懸命がんばらなければならないときです。チャンピオンシップは始まったばかりで今はオープンです。日曜日に優勝争いをする強いライバルがたくさんいます。今のところすべてが接近しているしイコールに感じます。シーズンを通してだれが前進でき、安定してフロントにいられるか様子を見たいです」

    カル・クラッチロー (MotoGP 総合4位)
    「カタールの目標は表彰台でしたが、ポイント圏内でフィニッシュすることも目標だったので、開幕戦はかなりポジティブなレースになりました。正直、Hondaもチームも冬の間に素晴らしい仕事をしてくれました。アルゼンチンでは、15年と17年に表彰台に上がっています。そのため今週末に向けてモチベーションはかなり上がっています。テルマス・デ・リオ・オンドで強くなれない理由はありませんが、チャンピオンシップに向けた戦いは長いです。目標はできる限り多くのポイントを獲得することです」

    ダニ・ペドロサ (MotoGP 総合7位)
    「アルゼンチンへ行きチームと再び仕事を始めて日曜日にレースに備えるのが楽しみです。カタールでは思っていたような結果を出せませんでしたが、ポテンシャルはあるので自信はあります。アルゼンチンではこの調子でポジティブに取り組みたいです。テルマスの路面コンディションはレースウイークの始めは難しいかもしれませんが、これはみんなにとっても同じことです。そして通常、コンディションは段々とよくなっていきます。レースでどのようなコンディションになってもいいようにマシンの準備を整えたいです。そしてライトが消えたときに100%の力を出したいです」

    フランコ・モルビデリ (MotoGP 総合12位)
    「今回のサーキットは、Hondaにとって、カタールよりいいパフォーマンスをするところなのでとても楽しみにしています。理論的なポテンシャルはアルゼンチンの方が少し高いです。カタールでいい結果を出し、それ以降、いい進歩もありました。マシンに飛び乗って自分の仕事をするのが楽しみです。できる限り早くコースを学び、いいレベルに達することができるように全力を尽くしたいです。速くなれるようにがんばります」

    トーマス・ルティ (MotoGP 総合16位)
    「デビュー戦となったカタールでは、MotoGP初のポイントを獲得できず残念でしたが、レースウイークを通して全体的に進歩したのでとてもうれしいです。この調子でアルゼンチンGPに取り組みたいです。レース前にテストが行えたカタールGPと違って、MotoGPのマシンでこのサーキットを走るのは初めてなので、すべてが初めてのことになります。全体的にはこのサーキットは好きですし、前進するのが楽しみです。カタールでは本当に多くのことを学びました。今回もそうしたレースになれば、ポジティブな仕事ができると思います」

    中上貴晶 (MotoGP 総合17位)
    「開幕戦カタールGPでは、学ぶことがたくさんありました。レースを完走したことで、課題も反省点も多く生まれました。それをこらからのレースで一つひとつ克服していきたいです。開幕戦カタールGPは、事前テストができた大会でした。今回からはテストなしで3日間だけの戦いとなります。今まで以上にプランを立てて、しっかり前進していきたいです。テルマス・デ・リオ・オンドのレイアウトはHondaに向いていると言われているので、カタールGPより上位を狙っていきます。ルーキー勢トップで3日間を戦い、シングルフィニッシュを狙いたいです。チャンスはあると思います。フリー走行では、Q2進出のトップ10に入れるように、それを意識していきたいです。いつだってチームを信頼しています。アルゼンチンで強くなれると信じています」

  • トロロッソ 「ホンダにはF1で戦えるエンジンを開発する“大計画”がある」

    トロロッソ 「ホンダにはF1で戦えるエンジンを開発する“大計画”がある」

    トロロッソ・ホンダのドライバーを務めるピエール・ガスリーは、ホンダには201年に“F1で戦えるエンジンを造れることを皆に示す”ための“大計画”があると語る。

    今年、ホンダは現行のV6ターボハイブリッド規約で4シーズン目を迎えたが、ベストリザルトはマクラーレン・ホンダ時代の2016年にフェルナンド・アロンソが記録した5位であり、まだ表彰台は獲得できていない。

    昨シーズン限りでマクラーレンとの契約を解消したホンダは、今年からトロロッソと新たなパートナーシップを開始。プレシーズンテストでは励みになる信頼性を見せたものの、シーズ開幕戦オーストラリアGPでは2台揃ってQ1で敗退。決勝ではピエール・ガスリーのMGU-Hが故障してリタイア、ブレンドン・ハートレーは周回遅れの最下位15位でレースを終えるという厳しいスタートを切った。

    現時点でホンダのF1パワーユニットのパフォーマンスレベルは低いものの、ピエール・ガスリーによると、ホンダはパッケージを改善するために多くの計画が進行しており、F1のレベルで戦える能力があるかどうかを疑っている者たちを納得させる決意で作業をしていると語る。

    ピエール・ガスリーは、トロロッソはまだホンダのF1エンジンのアップグレードの正確なスケジュールは知らされてないことを認めるつつ、「ホンダ側は戦えるエンジンを造れることを皆に示したいと考えているし、全力でプッシュしている」とコメント。

    「それに開発という点でホンダはすでに全力でプッシュしているし、僕たちは実際にポジティブな進歩を見ることができる」

    「僕たちはできるだけ多くのアップグレードを投入するためにプッシュしているけど、もちろん、3基しかエンジンを使えないことはわかっているし、それらを投入するベストなタイミングを正確に見極める必要がある」

    「全てはうまくいっている。でも、僕たちはホンダに時間を与える必要もある。これはF1であり、全員がプッシュいている。メルセデス、フェラーリ、ルノーの全員が常に改善するためにプッシュしている」

    「ホンダが3~4か月だけで全てをリカバーできないのは確かだ。でも、中長期的なコラボレーションという点ではホンダには本当に大きな計画があると思う。現時点で彼らは正しいことをしているし、本当にハードにプッシュしている」

    チームメイトのブレンドン・ハートレーは、ホンダの“アグレッシブ”な開発戦略によって、トロロッソ・ホンダはミッドフィールドとの残りとの差を急速に縮めていけると考えており、現在のトロロッソ・ホンダの焦点はもはやマシンに新しいエンジンを組み込んでホンダの仕組みを学ぶことだけではないと語る。

    「冬の間はホンダのパワープラントを統合し、新しいパートナーシップをスタートさせるたことに多くのリソースとエネルギーを費やしてきた」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「今後6ヵ月間の戦略は積極的だし、チームの全員がとても懸命にプッシュしている。残りのシーズンについては楽観的だ」

    ピエール・ガスリーもトロロッソはメルボルンよりも遅いサーキットでは当然もっと多くの競争力を発揮できると考えている。

    「ハースは速すぎる。ルノーもね。僕たちはウィリアムズとフォース・インディアと戦っている」とピエール・ガスリーはコメント。

    「他のコンディションや涼しいコンディションでは違ってくるかもしれない。僕たちのクルマが低速で本当に優れていることはわかっているし、もう少し僕たちのクルマに合ったサーキットはある」

    「他のレースで形勢をうかがう必要があるけど、僕たちには戦えるポテンシャルはある」

  • ホンダF1、中村聡が現場チーフエンジニアから日本勤務へ異動

    ホンダF1、中村聡が現場チーフエンジニアから日本勤務へ異動

    ホンダF1は、参戦準備からこれまでの3年間現場のチーフを務めたHRDの中村聡が、開幕戦を最後に現場から離れ、4月から日本のさくらをベースにパワーユニット(PU)の開発に携わることを明らかにした。

    ホンダF1は、ここ数カ月で中村聡以外にも何人かのメンバーが入れ替えというかたちで、ミルトンキーンズからさくらに拠点を戻している。

    だが、ホンダF1はそれらの異動はホンダの開発体制として次のステップであり、現代F1のサーキット現場を見た者が開発現場に戻り、その知識と経験を開発に還流するためのものだとしている。

    中村聡は「これまで厳しい戦いでしたし、自分としての達成度は50%くらいしかない。もちろん悔しい思いばかりです」とコメント。

    「これから日本の開発部門とレース現場をよりうまく繋げる仕事となりますが、これまで経験した中で感じたホンダに足りないものを埋めて、より効率的にレベルを上げるやり方などを考え実践していきます」

    「この3年で実感したことは『F1は難しい』ということ。当たり前ですが、我々がトップに追いつくには彼らの倍以上のスピードが必要です。今の複雑なF1のパワーユニットにおいて、それは言葉では言い表せないくらい難しいことです」

    「でも勝つためには、それを乗り越えなければならない。このままでは終われないんです」と中村聡はチーフエンジニアとして最後となる現場で力強く語った。

  • トロロッソ・ホンダ:F1オーストラリアGP 予選レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1オーストラリアGP 予選レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1オーストラリアGPの予選で、ブレンドン・ハートレーが16番手、ピエール・ガスリーが20番手だった。

    開幕戦オーストラリアGPの2日目、プラクティス3と予選が行われた。午前中、激しく降った雨もプラクティス3開始の午後2時には止んだが、路面はウエットコンディションでセッションがスタート。

    その後徐々にコンディションは回復し、ウエット、インターミディエイト、そして終盤はドライタイヤで走行。ピエール・ガスリーが11番手、ブレンドン・ハートレーが12番手と、ともにインターミディエイトでベストタイムを記録した。

    午後5時からの予選Q1、コンディションは完全にドライとなり、全車ウルトラソフトタイヤでのアタックになった。Q1での1度目のアタックでピエール・ガスリーが16番手、ブレンドン・ハートレーは18番手となり、セッション終盤の2度目のアタックで、ハートレーはタイム更新を果たしたが、Q1突破ラインの15番手にわずか100分の3秒及ばず16番手、ガスリーはアタック中のターン3でコースアウトを喫しタイムアタックできず20番手に終わっている。

    3月25日(日)午後4時10分(日本時間午後2時10分)から決勝レースが行われ、ブレンドン・ハートレーは8列目16番手、ピエール・ガスリーは10列目20番手からスタートし、上位進出を狙う。

    ブレンドン・ハートレー (16番手)
    「「今日は少しフラストレーションの溜まる日だった。0.1秒でもタイムを上げられたら、いくつか上のポジションにつけられたと考えているし、マシンにはそのポテンシャルがあったと思う。最終ラップで小さなエラーがいくつか重なり、わずかな差でQ2進出を逃してしまったのは残念だ。セッションの間にトラックコンディションが好転するのは分かっていたけど、僕たちは他チームに先駆けて走ることを選んだ。不利になる可能性はあったけど、うまくいけば終盤に2周走れる可能性もあった。選択自体は正しかったと思うけど、Q2に進出することはできなかった。ただ、マシンはQ2に進出できるだけのスピードを持っていた。今日のFP3のようにコンディションが変わり続ける状況や、昨日のロングランでもいい走行ができたし、ロングランで僕たちの強さが発揮されると思っている。ここは今シーズンのカレンダーの中でも、特に攻略が難しいトラックだろう。タイヤにとってタフなトラックなので、タイヤマネジメントと優れた戦略が勝敗を分けると思う。僕たちは中団で争っているし、明日の決勝でそこから抜け出すためにはハードに戦う必要がある。ベストを尽くすので見ていてほしい」

    ピエール・ガスリー (20番手)
    「Q1で終わるつもりはなかったし、Q2に進出するポテンシャルはあったので、この結果にはとても落胆している。序盤の走行ではいい走りができていたけど、プッシュしすぎてしまいそこまでだった。最後のラップでプッシュし、ミスをしてしまった。ターン3まではブレンドンと0.2秒差まで迫ることができていたけど、激しい中団の争いではミスは許されない。このトラックはタイヤにとってタフだし、明日はどんなコンディションになるかまだ分からない。決勝ではポジションを上げるためにプッシュするだけだ。このトラックでオーバーテイクすることは難しいので20番手というポジションは理想的ではないけど、ポジションを上げるためにできることは全てする。マシンには間違いなくポテンシャルがあるので、明日は戦うのみだ」

    ジェームス・キー (トロロッソ テクニカルディレクター)
    「中団の争いは激しいと思っていたが、Q2に進出することなく終わってしまったことは残念だ。コンマ数秒の差で結果が大きく変わったし、それは今後行われるレースでも同じだと思う。Q2進出も可能だったが、ピエールは2ラップ目にあったチャンスを逃してしまった。トラックのコンディションが急激に改善していたので、Q1では後半に向けて周回を重ねることが重要だった。しかし、それは叶わかなかった。ブレンドンはまずまずのラップタイムを記録していたが、残念ながらコンマ数秒の差でいい結果を得ることはできなかった。ただ、これも今後の成功に向けたプロセスだと思う。シャシーのデータも検証し、明日に向けて改善できることを考えなくてはならない。パフォーマンスを上げるための努力を続けなければならない。このような接戦では、それが予選でいいポジションを得るために不可欠だ。ここメルボルンでは何が起きるか分からないし、決勝でポイントを獲得するという我々の目標は変わらない。ベストを尽くせるように戦略を練っていく。今年は体制づくりの年なので、確かなレベルでスタートを切り、成長してシーズンを終えるつもりだ。まだ年間21戦の1戦目だし、しかるべきポジションに行くためにやるべきことは数多くある。これはこれから続く道のりの最初の1歩だ」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日は午前中に雨が降り、昼過ぎには上がったものの、14時からのFP3はウエットでのスタートになりました。セッション終了時にはドライタイヤで走行できるまでに路面状況は回復し、ドライでの予選になりました。予選は2台ともにQ1でセッションを終える結果になり残念です。しかし、前からスタートするライバルとの差は僅差ですし、マシンに対するドライバーの感触も悪くないようです。ここアルバートパークサーキットではあらゆることが起こりえますし、チャンスを逃すことのないよう、チームと一緒に万全の準備を進めて決勝に臨みます」

    関連:F1オーストラリアGP 予選結果:ルイス・ハミルトンがポールポジション

  • ホンダF1 「前からスタートするライバルとの差は僅差」

    ホンダF1 「前からスタートするライバルとの差は僅差」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、トロロッソ・ホンダのF1オーストラリアGPの予選を振り返った。

    現実は厳しかった。新生トロロッソ・ホンダは冬季テストから高い信頼性を見せていたが、パフォーマンス面ではまだ改善が必要な状況。初陣となったF1オーストラリアGPの予選では2台揃ってQ1敗退を喫した。

    しかし、アルバート・パークでの初めてのレース週末であるにも関わらず、ブレンドン・ハートレーは、フォース・インディアのエステバン・オコンから0.029秒差につけており、今後にむけてポテンシャルを感じさせた。

    「予選は2台ともにQ1でセッションを終える結果になり残念です」と田辺豊治はコメント。

    「しかし、前からスタートするライバルとの差は僅差ですし、マシンに対するドライバーの感触も悪くないようです」

    「ここアルバートパークサーキットではあらゆることが起こりえますし、チャンスを逃すことのないよう、チームと一緒に万全の準備を進めて決勝に臨みます」

    関連:F1オーストラリアGP 予選結果:ルイス・ハミルトンがポールポジション

  • ホンダF1 「パワーユニットは良い準備ができている」 / オーストラリアGP

    ホンダF1 「パワーユニットは良い準備ができている」 / オーストラリアGP

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊原が、トロロッソ・ホンダのF1オーストラリアGPでの初日の作業を説明した。

    トロロッソ・ホンダは、両方のセッションでブレンドン・ハートレーが57周を走行して16番手タイム、ピエール・ガスリーが64周を走行して17番手タイムで終えている。

    「いよいよ2018シーズンが始まりました。(私にとっては)10年ぶりの開幕戦ですが、かつてと変わらずオーストラリアのファンが温かい声援を送ってくれる中、チームとしても非常にいい雰囲気で初日を迎えられました」と田辺豊治はコメント。

    「晴天の下で行われた今日のFP1/FP2セッションでは、大きなトラブルもなく、まずまずのスタートを切ることができました」

    「両ドライバーともに初めてのサーキットですので、彼らに少しでも多くトラックを学んでもらうことがチームとしてのターゲットでした。また、パワーユニットとしてはこのサーキット特性に合わせたドライバビリティーやエナジーマネジメントなどの調整を行っています。全てのプログラムをおおむね予定通りに消化し、明日に向けていい準備ができたと感じています」

    「明日は気温の低下とともに、雨の予報が出ています。今日とはコンディションが大きく変わるので、FP3の中で再度予選に向けたセッティングを煮詰める必要があります。限られた時間の中で集中してプログラムを進めたいと思います」

    3月13~18日の間に日本のファンから送られた215の応援メッセージが、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピットに掲げられ、ドライバーやチームスタッフはその声援を後押しに開幕戦を戦う。

    Honda F1

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  • レッドブル 「ホンダのF1エンジンは今年中にルノーと同じレベルに並ぶ」

    レッドブル 「ホンダのF1エンジンは今年中にルノーと同じレベルに並ぶ」

    レッドブルは、ホンダのF1パワーユニットは2018年のF1シーズン終了までにルノーのパフォーマンスレベルに並ぶ可能性があると考えている。

    今シーズン、姉妹チームのトロロッソはホンダと新たなパートナーシップを開始。プレシーズンテストではトラブルフリーのポジティブなスタートを切っている。

    ホンダのF1パワーユニットの馬力はまだライバルに対して劣っているが、情報源によると今週末のF1オーストラリアGPでのルノーとの差は15馬力程度だとされている。

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ホンダが計画しているさらなる開発によって、2018年末までにはレッドブルとホンダのエンジンの差はほとんどなくなるだろうと考えている。

    「ホンダのパッケージは技術的に興味深い」とヘルムート・マルコは Autosport にコメント。

    「エンジンはとても軽量で、今では信頼性もある。彼らは継続的なパフォーマンス向上について話をしている。エンジンは今シーズン終了までにルノーと同等のレベルにあるはずだ」

    レッドブル・レーシングのルノーとの現行契約は今シーズン末で期限を迎える。

    レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2019年のF1エンジンについて明白な選択肢があると考えている。

    「ルノーとの状況は毎月変化する。だが、我々はそれに慣れている。我々は長い間それについてわかっていた」

    「我々は彼らがやっていることを尊重してきたし、我々にとって最も重要なことは最も競争力のあるパッケージを進めていくことだ」

    「我々はおそらく過去10年で初めて進むべき方向を選べる立場にいる。長年、我々がいなかった立場であり、サプライヤーにも拒否権がある」

    ホンダが2019年にF1エンジンサプライヤーとしてレッドブルを納得させるには何をしなければならないかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「彼らは冬の間に非常に良い基盤を造り上げたと思う」とコメント。

    「我々はトロロッソがそのプロダクトでどのようなパフォーマンスを発揮し、発展してくかを見極めるための最前列を確保している」

    「全てはパフォーマンス次第だ。我々はクルマの後方に最も性能の高いエンジンを搭載することを望んでいる」

    ヘルムート・マルコは、ホンダのこれまでのトロロッソとの仕事とさらなる進展への計画に感銘を受けたと語る。

    「予定されているスペックのステップについてはわかっている」とヘルムート・マルコはコメント。

    「トロロッソとホンダのコラボレーションは非常に良いものだ。ホンダにエンジンがどうあるべきかを伝えるだけではない。契約を締結した直後から、ファエンツア、日本のさくら、そして、ホンダの小さなファクトリーがあるミルトンキーンズとの間で技術者の交流があった。そこで現在のマシンとエンジンのインストレーションが議論され、実際にそれが行われた」

    「このパートナーのようなアプローチは、現在、我々が得ている結果に多大に貢献している」