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  • ホンダF1 「PUの一部がダメージを受けた可能性があり交換を決断した」

    ホンダF1 「PUの一部がダメージを受けた可能性があり交換を決断した」

    ホンダF1の副テクニカルディレクターを務める本橋正充が、F1バルセロナテスト1日目のトロロッソ・ホンダの作業を振り返った。

    トロロッソ・ホンダは、F2ドライバーのショーン・ゲラエルがステリングを握って初日の作業を開始。しかし、午前中の最後にシャシー側で問題が発生し、パワーユニットの一部がダメージを受けた可能性があったため交換を決断。

    交換に時間がかかったことで、コースに復帰できたのは残り20分の時点。最終手に50周の走行に留まった。

    「今回の2日間のテストにおける我々の目的は、今後に向けてPU関連のいくつかの新しいアイデアを試すことです」と本橋正充はコメント。

    「ただ、残念ながら今日は午前中の最後にシャシー側で発生した問題の影響により、PUの一部がダメージを受けた可能性があったため、PU交換を決断しました。そのため、午後はほとんど走行が出来ない形になりました」

    「それでも50周の走行は重ねられましたし、ゲラエル選手をトラックに戻すために素晴らしいスピードで作業を完了させたトロロッソ、ホンダ双方のメカニックはいい仕事をしてくれました」

    「今日の走行から得られたデータを活かしつつ、明日のセッションで少しでもプログラムの遅れを取り戻せるよう、チームと一緒に夜を徹した作業を続けます」

    関連:F1バルセロナテスト 1日目:マックス・フェルスタッペンがトップタイム

  • ホンダF1 「トラブルによって進歩を示せずフラストレーションを感じた」

    ホンダF1 「トラブルによって進歩を示せずフラストレーションを感じた」

    ホンダF1は、F1スペインGPの週末の2つのトラブルによってトロロッソとの進歩が覆い隠されてしまったことに“非常にフラストレーションを感じている”と語る。

    バーレーンGPでピエール・ガスリーが4位入賞を果たしたトロロッソ・ホンダだが、その後の中国とアゼルバイジャンでは大きくパフォーマンスを低下されており、ヨーロッパラウンドの開幕戦にむけて多くの分析作業が行われてきた。

    F1スペインGPでは、ピエール・ガスリーがバーレーン以来となるQ2進出を果たして12番グリッドを獲得したが、決勝ではオープニングラップで事故に巻き込ま和れてリタイア。ブレンドン・ハートレーは、フリー走行3回目にマシンを大破されて、最後尾からのスタートとなり、12位でフィニッシュしている。

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、中国・アゼルバイジャンというロングストレートを有したサーキットでのレースの後、エネルギーマネジメントを分析し、スペインでは改善が図れていたと語る。

    「我々はスタートから最後まで学び、前回のレースからの分析も適用していました」と田辺豊治は Autosport にコメント。

    「技術的にはそれなりに有能な週末だったと考えてます。実際のレース結果には非常にフラストレーションを感じています」

    「異なるレーストラックなので、前回のレースからの改善を測定するのは難しいですが、バクーに戻ってそれらを試せば、ラップタイムとスピードでその違いを正確に伝えることができるはずです!」

    「我々はバクーからエネルギーマネジメントを学び、レース状況を維持するためにいくつかのキャリブレーション(較正)を適用していましたし、それは問題ないように見えました」

    田辺豊治は、“タイムやポジション”でホンダF1の進歩を証明できなかったが、スペインは、ホンダが正しい道に戻ったという自信を高める週末になったと語る。

    トロロッソ・ホンダはスペインで金曜日から苦戦を強いられ、両方のドライバーはマシンのバランスについて不満を述べていたが、2回目のプラクティスから土曜日の午前までに適用された変更によって大きく競争力を上げていた。

    「当初、我々は以前の調査によるものを適用していました」と田辺豊治は説明する。

    「金曜日は良くなかったですが、我々は学んでいた異なるものを適用し、改善を果たしました」

    「それは方向性を理解できているということであり、問題はないと思っています」

  • ホンダF1 特集:サーキットに合わせたF1パワーユニットの準備

    ホンダF1 特集:サーキットに合わせたF1パワーユニットの準備

    ホンダF1でパフォーマンスエンジニアを務める湊谷圭祐が、年間21戦すべてが異なるサーキットに合わせてF1パワーユニットでどのようにセッティング作業を行っているのかを語った。

    サッカーやラグビー、野球などのスポーツでは、各チームにホームスタジアムがあり、そこで多くのイベントが開催される。しかし、F1は、シーズン中、一つの会場に原則として一度しか訪れない。

    その例外と言えるのが、スペイン・バルセロナにあるカタロニア・サーキットだろう。プレシーズンテストとインシーズンテストの開催地として長年使用されてきた同サーキットは、今シーズンは合計で13日間使用される(プレシーズンテスト8日間、レースウイーク3日間、インシーズンテスト2日間)。もう一つのインシーズンテストが開催されるハンガロリンクでは5日間、通常のレースが開催されるサーキットが3日間であることを考えると、これはかなり多い数字だ。

    したがって、カタロニア・サーキットは各チームにとってなじみ深い場所だと言えるだろう。しかし、それでレースに向けたパワーユニットの準備が楽になるかといえば、そんなことはない。

    ホンダF1でパフォーマンスエンジニアを務める湊谷圭祐は「特定のサーキットに向けて準備を進めるとき、状況によって準備を始めるタイミングは異なります。バルセロナでのレースに向けては、前戦で使用したスペックを使うため、通常と異なる作業はほぼ発生しません」と語る。

    「基本的には、レースが終わった直後に次戦に向けた準備を始めます。まずはミルトンキーンズとHRD Sakuraで、サーキットシミュレーションを行います。コースレイアウトの特性に合わせてアイテムやセッティングをテストすることで、パワーユニットから最大のパフォーマンスを引き出せるようになります。これが基本プランですね」

    「新しいスペックを導入する場合には、当然、通常よりも多くの時間が必要です。現時点では、夏に新たなスペックを投入する予定で、それに向けた準備は開幕戦が終わった直後から始めています。だいたい、2~3カ月かけて準備しているのですが、多くの時間が必要なんです」

    新スペックの導入に向けて、サーキットに合わせた準備を行う際には、過去の走行データが役立ちつ。ドライバーがスロットルペダルを踏んだ際の基本的な動きはどこでも同じだが、エネルギーマネジメントの調整はかなり複雑なものになっている。

    「エネルギーマネジメントの最適解はコースごとに全く異なります。これについては、ほかのコースから分かることはそれほど多くありません。しかし、トルクコントロール、ブーストコントロール、イグニッションなどの基本的なエンジンセッティングに関しては、各サーキットで同じものを使用しています」

    「エンジンコントロールに関して言えば、かなり多くの選択肢を試すことができます。しかし、エネルギーマネジメントはコースによって大きく異なるため、我々エンジニアにとってはそこが一番のチャレンジになりますね」

    「エネルギーマネジメントに関しては、デプロイメントが大きなカギになります。予選では一周でバッテリーを限界まで使うことができるので、エネルギーを最大限使いきることを目標にセッティングします。しかし、レースではバッテリー容量を一定のレベルに保ちながら走行しなくてはなりません」

    「例えば、ストレートが10本あるサーキットでレースが行われるとしましょう。ストレートの長さはそれぞれ違い、長いストレートでMGU-Kのデプロイを使用するほうが効果的なので、そこでデプロイを多く使うようにしていきます」

    「シミュレーションでは、ストレートごとにどれだけのエネルギーを配分するべきかを計算し、我々が到達し得る最速のラップタイムを弾き出します。これがシミュレーション時に最初に行う作業で、パワーユニットの出力曲線とシャシーのドラッグデータをもとにしています」

    「しかし、エンジニアが行う作業は、各ストレートでのパワー配分の計算だけではありません。コーナーへの進入速度が、そのコーナーを通過する際のスロットル開度にも影響を与えるからです。そしてこれは、次に来るストレートでの走行にも影響を及ぼします、このようなプロセスは結局サーキット1周を走る中で連続して起こっていくので、各サーキットごとにその特性を深く理解していく必要があります。さらに言うと、これはマシンが単独走行している際の計算でしかなく、ライバルと一緒に走行している状況では別のシミュレーションが必要になって来るんです……」

    「木曜日にコースへ到着すると、まずはドライバーとレースエンジニアに、そのコースでのPU側の使用プランを説明します。エンジンコントロールに関しては、どのサーキットでも基本的には同じです。ドライバーがアクセルペダルを踏み込むのは、エンジンからさらにトルクを引き出そうとしているからです。そうすると、エンジンは求められたパワーを出そうとします。これはどのサーキットでも同じです。しかし、エネルギーマネジメントに関しては、ドライバーがフルスロットルで走っていても、状況によっては異なる場合があるんです」

    「予選では、常にMGU-Kのデプロイがある状態です。しかし、レースでは、フルスロットルで走行するストレートでMGU-Kのデプロイが必要となりますが、あえてそれをカットするポイントもあります。止めるタイミングはそのときのラップタイムにもよりますが、ドライバーと無線で話してタイミングを探る必要があります。ほかのドライバーとバトルしている場合もありますからね」

    「一般的に言って、長いストレートではより長くMGU-Kのデプロイを使う必要があります。そうすることで、ほかのドライバーと有利に戦えるようにするためです。したがって、ドライバーからドライバビリティー(ドライバーの操作に対するPUの反応の良し悪し)と、ライバルとの競争力に関するフィードバックをもらうことが欠かせません」

    「今年に関して言えば、もう一つのチャレンジはドライバーの若さです。彼らにはF1での経験がそこまであるわけではありません。メルボルンはピエールとブレンドンにとって初めてのサーキットだったため、木曜日にフィードバックをもらうことは困難でした。でも、FP1とFP2が終わったあとには、有効なフィードバックをもらうことができました」

    「こうした場合、コースに関しての知識が力を発揮します。これまでにテストで何度もカタロニア・サーキットを走行した経験を持つドライバーたちは、ここでラップタイムを記録するためにはなにが必要なのかを理解しています。しかし、いくら経験があるとはいえ、レースとテストは全くの別物です。ピエールとブレンドンのフィードバックの中には、フリー走行中にパワーユニットのセッティングがそれぞれの車両に合っていたか、また、コースのどのエリアで、MGU-Kのデプロイがどの程度必要なのかについて、ということも含まれます」

    「こうしたフィードバックは、エンジニアにとって非常に助かるものです。我々にはGPSデータがあるので、マシンの速度推移がほかのライバルと比べてどのように異なるかを、見ることはできます。しかし、それでもドライバーからのフィードバックは、ほかのライバルとの違いを知るためには欠かせません」

    レースが始まる前に数多くのシミュレーションを行い、ドライバーからフィードバックをもらい、STR13がコースへ出れば、大きなセッティング変更が必要ないことが本来の理想だ。

    「これまでは、大きな変更の必要はありませんでした。これまでの3年間で、それぞれのサーキットについて蓄えた知識がありますからね。しかし、フランスのポール・リカール・サーキットに関しては、2016年のウエットタイヤテストで走った経験しかないので、ほかのサーキットより多くの作業が必要になるでしょう。しかし、基本的にはそこまで大きな変化は加えない予定です」

    「これまでにカタロニア・サーキットで得た知識は役立ちますが、金曜日の走行プランは基本的にほかのトラックと同じです。金曜日の最優先事項は、予選とレースに向けてのマシンのベースラインを築くことです。予選に向けては、FP3で変更を行ってもう一度トライすることもできます。しかし、1時間のセッションなので、燃料を多く積んでのロングランを行うことはまずありません。なので、レースに向けて最適な戦略をFP2で確立する必要があるんです」

    「もちろん、FP3が終わったあとに変更を加えることもありますが、ややリスキーですよね。できればやらないで済むことを祈っています」

    過去に行った4回のプレシーズンテストで数千kmを走ったにもかかわらず、週末のスペインGPに向けての準備はほかのサーキットと同じく行われる。なぜなら、進化を遂げているのはパワーユニットだけではない。路面も同様に変化している。

    「昨年のレースが終わってから、カタロニア・サーキットの路面は再舗装されています。今年のウインターテストでも、その違いは明らかでした。基本的には、タイヤのグリップ力が昨年から向上しています。ドライバーのスロットル開度が、昨年のスペインGPでの予選より大きいほどです。グリップは、エンジンの挙動にも影響がありますし、エネルギーマネジメントの設定を変更することになるでしょうね」

    どのコースであろうと、レースウイークに向けたエンジニアの準備は変わらない。しかし、来週開催される2日間のテストでは、パワーユニットの開発により多くの時間を割くことができるようになる。

    「先ほどお話した通り、そこまで遠くない先に新しいスペックを導入する予定です。それに関連していくつかの新しい項目を2日間のインシーズンテストで試します。トロロッソも多くのテスト項目を予定しているはずなので、どちらの優先度が高いかは、話し合う必要があるでしょうね」

    このインシーズンテストの影響により、第6戦モナコGPの準備期間は通常よりも短くなってしまいる。そのため、モンテカルロに対する準備は通常よりも早いタイミングから進められている。各コースで最大のパフォーマンスを引き出すべく、エンジニアたちの作業に終わりはない。

  • ホンダF1 「パッケージは徐々に機能してきたように感じます」

    ホンダF1 「パッケージは徐々に機能してきたように感じます」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1スペインGP初日のフリー走行でのトロロッソ・ホンダの作業を振り返った。

    トロロッソ・ホンダは、F1スペインGP初日のフリー走行で、ピエール・ガスリーがFP1で10番手、FP2で14番手、ブレンドン・ハートレーは両方のセッションを18番手で終えた。

    ホンダF1は、パワーユニットに関して、これまでのデータを基に、エネルギーマネージメントに重点をおいた調整と、サーキット特性に合わせたドライバビリティの調整を行い、トラブルなく初日を終えている。

    「難しい週末になった過去2戦からのフィードバックもあり、我々のパッケージはここスペインで徐々に機能してきたように感じます」と田辺豊治はコメント。

    「マシンのダメージにより、やや長いピットストップはありましたし、風が強く難しいコンディションではあったものの、おおむねもんだなくプログラムを消化できた一日でした」

    「ただ、午後のセッションはトラフィックの影響により、クリーンな状況かでタイムアタックができなかったことは残念です」

    「このサーキットはオーバーテイクが難しく、予選が重要になるので、パワーユニット側も明日の予選を重視したセッティングで挑むことになると考えています」

    関連:
    ・F1スペインGP フリー走行2回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム
    ・F1スペインGP フリー走行1回目:バルテリ・ボッタスがトップタイム

  • 「トロロッソ・ホンダのスランプはエンジンだけが原因ではない」

    「トロロッソ・ホンダのスランプはエンジンだけが原因ではない」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、過去2戦でのパフォーマンス不足はホンダのF1エンジンだけが原因ではないと語る。

    今年からホンダF1とトロロッソが結成したトロロッソ・ホンダは、開幕戦こそ最下位とリタイアという厳しいスタートとなったが、2週間後のバーレーンGPではピエール・ガスリーが4位入賞。それはホンダにとって2015年にF1復帰して以降のベストリザルトとなった。

    しかし、その後の2戦でトロロッソ・ホンダはそのパフォーマンスを再現することができず、中国とアゼルバイジャンではほぼ後方での苦しい戦いとなった。

    ピエール・ガスリーは、トロロッソ・ホンダはバーレーンでの強力なパフォーマンスの後にスランプに陥った原因を理解できなかったとし、問題の原因はホンダのF1エンジンだけではないと述べた。

    「過去2つの週末はパフォーマンス的に本当に厳しかったし、本当に難しい」とピエール・ガスリーはコメント。

    「中国がシーズンで最長のストレートのひとつを有していることはわかっていた。バクーもそうだね」

    「シャシー面でさえ、それほど競争力がなかった。ブレーキングでは競争力があったけど、全てのトラクションが不足していた。僕たちにはあまりペースがなかった。そこは理解する必要がある部分だ」

    「自分自身でもどうすれば競争力を発揮できるか理解できていない。クルマはバランス的には優れているし、ポテンシャルもあるので、別のトラックに行くとすぐに大きなデルタが生じてしまう」

    チームメイトのブレンドン・ハートレーも、トロロッソ・ホンダが苦戦を強いられている理由を理解できずにいると語る。

    「わかっていればよかったんだけどね」とF1アゼルバイジャンGPでF1初ポイントを獲得したブレンドン・ハートレーはコメント。

    「僕たちがバーレーンであそこまで速かったのは明らかな疑問だ」

    「ピエールは結果を出した。僕もバーレーンでペースがあったけど、結果に繋げることはできなかった」

    「答えを出せていないし、チームは理解するために引き続き頑張っている。でも、そうだね、バーレーンの結果はほんの数週間前のことだ」

    F1アゼルバイジャンGP後、ピエール・ガスリーは、パワーユニットのエナジーマネジメントがチームにとって“かなり難しい”部分だと語っていた。

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、ホンダはパフォーマンス不足の解決策を見つける必要があると認めた。

    「我々は再び厳しい週末を過ごしました」と田辺豊治はコメント。

    「予選でのペース、特にガスリーのクルマはそれほど悪くはありませんでした。インシデント(ガスリーは予選Q1の最後のアタックでハートレーを避けなければならなかった)によってポジションは悪かったですけどね」

    「レース中のペースは十分ではありませんでした。我々はそれを分析する必要があります」

    「レースではかなり追い抜かれていました。エナジーマネジメントとパワーユニットのパフォーマンスを分析する必要があります」

  • ホンダF1 「スピード不足はエネルギーマネジメントの運用が影響していた」

    ホンダF1 「スピード不足はエネルギーマネジメントの運用が影響していた」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2018年のF1世界選手権 第5戦 スペインGPにむけての対策を語った。

    前戦アゼルバイジャンGPではブレンドン・ハートレーが10位入賞を果たしたものの、ストレートでのスピード不足に苦戦を強いられたトロロソ・ホンダ。ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、レース後の分析でエネルギーマネジメントの運用に原因があったことがわかったと語る。

    「第5戦が行われるカタルニアサーキットは、2月にオフシーズンテストを行ったトラックで、その際は低温や雨、想定外の雪に見舞われました。一方で、今週末は比較的温かく、当時とは大きくコンディションが異なりますが、ウインターテストのデータとここ4戦で得たデータを活かし、セットアップを進めます」と田辺豊治はコメント。

    「トラックレイアウトは高速コーナー、低速コーナー、それに比較的長いストレートの組み合わせで、バラエティーに富んでいます。先日のバクーではストレートでのスピード不足に苦戦しましたが、その後の分析によりエネルギーマネジメントの運用が大きく影響したことが分かっており、その経験をここスペインで活かすことができると考えています」

    「オーバーテイクが難しいサーキットですので、予選でのパフォーマンスが重要となります。ベストな結果を得られるよう、チームと準備を進めます」

    関連:2018年 F1スペインGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ルノーF1、レッドブルへのエンジン契約の回答期限を5月31日まで延期

    ルノーF1、レッドブルへのエンジン契約の回答期限を5月31日まで延期

    ルノーは、2019年もレッドブル・レーシングにF1パワーユニットを供給し続けることに反対はしていないと主張。5月15日に迫っていたエンジン契約について最終期限を2週間延期。それはルノーのレッドブルに対する誠実さの表れだと述べた。

    レッドブル・レーシングは、2019年以降のF1エンジン契約についてホンダと交渉を開始。ルノーのエンジンを継続して使用するか、姉妹チームのトロロッソが搭載しているホンダに切り替えるかを熟考している。

    F1の競技規則では、F1のパワーユニット製造者は来シーズンにどのチームにパワーユニットを供給するかについて5月15日以前までにFIA(国際自動車連盟)に通知する必要があると記されている。だが、全パワーユニット製造者とFIAの間で書面で合意されれば、その最終期限を延長することができる。

    以前、ルノーはその最終期限の延長には合意しないと明言していたが、ここにきて態度を軟化。レッドブル・レーシングに2週間の検討期間を与えたと述べた。

    ルノー・スポールF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは「12年間、共に多くの勝利を収めてきており、我々は彼らと継続する準備はできている」と Auto-Hebdo にコメント。

    「1番の問題はタイミングだ。5月31日を過ぎれば、我々はルノーのエンジンを供給することを保証することはできない。我々は彼らにさらに2週間を与えた。素晴らしいことだと思う」

    だが、レッドブル・レーシングは、F1アゼルバイジャンGPに続き、今週末のスペインGPでもホンダF1との交渉を続けていくとされている。

    レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは最近、2019年のエンジンパートナーを選定する主な基準はパフォーマンスだと主張している。

    ホンダとルノーは6月10日に開催されるF1カナダGPでアップグレードを投入することを予定しているが、それは5月31日の回答期限の後となる。

    そのため、レッドブル・レーシングがホンダとルノーのどちらのエンジンを使用するかは、今週のスペインGPとモナコGPでのパフォーマンスが判断基準となる。それまでにホンダとルノーがエンジンにどのようなアップグレードを加えてくるか、そして、それがどのようなパフォーマンスに繋がるかに注目が集まる。

  • ホンダF1、レッドブルと組んでマクラーレンの二の舞を踏まないのか?

    ホンダF1、レッドブルと組んでマクラーレンの二の舞を踏まないのか?

    ホンダF1が、2019年からレッドブル・レーシングにF1パワーユニットを供給する可能性が高まっている。そこで最も心配なのはマクラーレン・ホンダ時代のような二の舞を踏まないかどうかだ。

    F1アゼルバイジャンGPの週末、ホンダF1が、2019年以降のF1パワーユニット供給についてレッドブル・レーシングとの交渉を正式に開始したことが明らかになった。その交渉は次戦F1スペインGPでもさらに続けられると報じられている。

    ホンダのF1パワーユニットはマクラーレンと組んだ3年間で信頼性とパフォーマンス不足が露呈し、昨シーズン限りでマクラーレンから三行半を突きつけられるかたちで契約を解消した。特にパートナーシップ後半はマクラーレンからの批判は辛辣さを増し、ホンダの評判は著しく低下した。ホンダは、マクラーレンへの“信用”を失うかたちとなった。

    レッドブル・レーシングも過去にダブルタイトルを獲得した強豪チーム。エンジンパートナーへの批判はマクラーレンに負けないものがある。

    しかし、2014年にV6ターボパワーユニットが導入されて以降、ルノーのエンジンのパフォーマンスと信頼性の低さは顕著となり、一旦レッドブル・レーシングとトロロッソは2015年シーズン限りで契約を打ち切ることを決定している。しかし、レッドブル・レーシングにエンジンを供給するメーカーは現れず、ルノーのエンジンに“タグホイヤー”のバッチをつけて搭載することで決着。一方、トロロッソは1年間、フェラーリの1年落ちのパワーユニットを搭載することを強いられている。さらに2016年にルノーがワークス復帰して以降、レッドブル・レーシングはカスタマー待遇となったことでその関係はさらに冷え切っている。

    今年、ホンダはトロロッソとのパートナーシップを開始し、良好な関係を築いている。中堅チームのトロロッソは、ホンダとのワークス関係を“これまでで最高の状況”だと喜んでおり、カスタマーではできなかった完全な設計プロセスにおいてホンダと協力体制を築けていることで、2019年F1マシンの開発においてモチベーションを高めている。

    だが、トロロッソはレッドブルの姉妹チーム。当然、ワークス契約を締結してはいるものの、ヒエラルキーでは2番手となるだろう。チーム代表のフランツ・トストも「それはレッドブル次第だ。我々は彼らの決定には関係していない」と覚悟はできているようだ。

    レッドブル・ホンダの提携は、マクラーレン・ホンダのようにホンダが資金を投入することはないと考えられているが、エンジンパートナー以上のより強力な提携になる可能性があると考えている。当然、レッドブル・レーシングは“勝てるパワーユニット”を求めてくるはずだ。しかも、F1復帰となったマクラーレン時代とは異なり、ホンダはすでに復帰後4シーズン目に突入しており、即戦力となるパワーユニットが求められる。

    トロロッソ・ホンダとしての初のプレシーズンテストではホンダのF1パワーユニットは見違えるほどの信頼性を発揮し、今シーズンへの期待をもたせたが、開幕戦ではMGU-Hの故障が発生。第2戦バーレーンGPこそピエール・ガスリーが4位入賞を果たしたものの、続く2戦では中団ではなく、下位グループに属していた。

    F1の競技規則では、F1のパワーユニット製造者は来シーズンにどのチームにパワーユニットを供給するかについて5月15日以前までにFIA(国際自動車連盟)に通知する必要があると記されているが、全パワーユニット製造者とFIAの間で書面で合意されれば、その最終期限を延長することができる。しかし、ルノーは、レッドブル・レーシングに2019年のF1エンジン契約に関してF1の競技規則で定められた5月15日という最終期限を延長する意向はないと明言。

    ホンダとルノーの両社は、6月のF1カナダGPでアップグレードの投入を予定しており、両方のエンジンが2019年にどれくらい競争力を発揮できるかが明確になるとみられているが、レッドブル・レーシングは、それらのデータを分析して決断を下す余裕はなくなった。

    レッドブル・レーシングが、ホンダを選んだ場合、それは今後のホンダのパワーユニット計画に対する“信用”で選ぶことになる。ホンダはマクラーレン時代の失敗を繰り返さずにそれに答えることができるのだろうか? 今週末のスペインGPでの交渉に注目が集まる。

  • ホンダ:ガスリーとハートレーに新型シビック タイプRを納車

    ホンダ:ガスリーとハートレーに新型シビック タイプRを納車

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーとブレドン・ハートレーは、普段使いの自動車としてホンダから新型シビック タイプRを納車された。

    ホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッド(Honda of the U.K. Manufacturing Ltd.)で生産されるシビック タイプRは、運動性能がさらに向上しており、ドイツのニュルブルクリンク北コースで、FFモデルで最速となる7分43秒80のラップタイムを記録している。

    ピエール・ガスリーは「普段使いのクルマとしてタイプRを所有できるなんてとても幸運だ。フランス南部の象徴的なルート・ナポレオンで試乗するのを楽しみにしている。レーストラックでも限界をプッシュできるかもしれないね」とコメント。

    「インテリアは広々としているし、特にトランクはいろいろ必要な荷物を空港まで持ち運ぶのに重要だ」

    ブレンドン・ハートレーは「僕の初めての自動車は1996年型のホンダ シビックなんだ。だから、タイプRにアップグレードできて嬉しいよ。唯一の欠点は21戦によってF1スケジュールがとても忙しいので好きなだけ運転できない部分かな」と語った。

    ピエール・ガスリー

  • ルノーF1、レッドブルに5月15日のエンジン回答期限の延長を認めず

    ルノーF1、レッドブルに5月15日のエンジン回答期限の延長を認めず

    ルノーF1は、レッドブル・レーシングに2019年のF1エンジン契約に関してF1の競技規則で定められた5月15日から最終期限を延長する意向はないと警告。レッドブル・レーシングは今後2週間でホンダとルノーのどちらかを決断しなければならない状況に追い込まれた。

    レッドブル・レーシングは、先週末のF1アゼルバイジャンGPでホンダと2019年以降のF1エンジン契約について初めての正式な交渉を開始したが、決断までの時間は多くは残されていない。

    現状のパワー出力という点ではルノーのF1パワーユニットはホンダを上回っているが、どちらもフェラーリとメルセデスに匹敵するには至っていない。

    ホンダとルノーの両社は、6月のF1カナダGPでアップグレードの投入を予定しており、両方のエンジンが2019年にどれくらい競争力を発揮できるかが明確になるとみられている。しかし、レッドブル・レーシングは、それらのデータを分析して決断を下す余裕はなくなった。

    F1の競技規則では、F1のパワーユニット製造者は来シーズンにどのチームにパワーユニットを供給するかについて5月15日以前までにFIA(国際自動車連盟)に通知する必要があると記されているが、全パワーユニット製造者とFIAの間で書面で合意されれば、その最終期限を延長することができる。

    昨年はその抜け穴によって、マクラーレンはホンダからルノー、トロロッソはルノーからホンダへの変更するという決断を9月のF1シンガポールGPまで引き延ばすことができた。

    しかし、ルノー・スポールF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、今年は5月15日の最終期限を守らなければならないと述べた。

    「我々はその最終期限を固辞しなければならない。理由は非常に単純だ。パーツを注文する必要がある」とシリル・アビテブールは ESPN にコメント。

    「人々は昨年の非常に遅くに我々がカスタマーを変更した際に起こったことと混同する傾向にあるが、あれはカスタマーを交換しただけだった。なので、実際にはトロロッソのために製造していたエンジンをマクラーレンが使えるように配分することに決めただけであり、そのエンジンのためのパーツはすでには発注済みだった。これから我々は来年のための最大のリードタイムで発注しなければならない。3社なのか2社なのか? 我々は把握しなければならない」

    「率直に言えば、我々はレッドブルとその問題について定期的に議論してきた。我々は困らせたいわけではない。戦略的なものは何もない。だが、シンプルに量を定義しなければならない。競技規則があるのはそのためだ。サプライヤーからカスタマーチームへの供給義務についてFIAと話し合い、純粋にそこがプロジェクトの期限なので、5月の最終期限で合意した」

    「レッドブルはそれに対処しなければならないだろう」

    また、シリル・アビテブールは、来年もマクラーレンへのカスタマーエンジンの供給については喜んで続けていくと述べた。

    「1つのカスタマーがいることが重要だ。2つのカスタマーを失うことは望ましいことではないし、マクラーレンと契約を結んだのはそれが理由のひとつでもある。彼らとは2020年までの長期的な契約を結んでいる」

    「我々はすでにマクラーレンとそれ以降に何が実現できるかについて話し合っている。一緒に素晴らしいことを達成できるという感情がそこにはあるからだ。だが、率直に言えば、2つのカスタマーから1つのカスタマーに移行することは問題ではない」

    レッドブル・レーシングとルノーは、2010年から2013年までにドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを4連覇した。しかし、2014年に新しいレギュレーションによってV6ターボハイブリッドが導入されて以降、ルノーのパワーユニットは競争力と信頼性に欠け、そのパートナーシップは悪化していった。

    シリル・アビテブールは、レッドブル・レーシングとの最大の問題は、メルセデスとフェラーリというファクトリーチームに匹敵するワークスパートナーシップではなく、完全にカスタマーとサプライヤーという関係を貫いたことにあると考えている。

    また、シリル・アビテブールは、ルノーのエンジニアがレーストラックに直接関与できなかったことで、結果としてライバルメーカーのメルセデスとフェラーリに匹敵するパワーモードの開発を逃すことになったと考えている。

    「我々は2014年のレギュレーションの複雑さを理解し、評価することができなかったし、新しいレギュレーションによって一方がカスタマー、一方がサプライヤーというモデルが完全に崩壊したことを十分に理解することができなかった」

    「メルセデスとフェラーリの2チームがそのアドバンテージを得たのはそれが理由だ。彼らは素晴らしチームであり、素晴らしい施設があり、良い人材を揃えている。それだけでなく、彼らは完全に統合されている」

    「レッドブルもルノーもそのレベルの統合が必要なことを見極めることができなかった。それは我々が共に犯したミスであり、サポートし、特定し、対応し、修正することができなかった。我々は競争で運営することを望んでいたそのモデルに少しばかり自己満足していたかもいれない。それは適切な判断ではなかったし、新しいレギュレーションに最適、もしくは対応するものではなかった」

    「サプライヤーとして自分たちを保ち、腕の届く距離で彼らをカスタマーとして保ち続けたことにより、レースとの密接な関わりと持つことができず、我々のエンジン拠点であるヴィリーを弱体化させたと思う。オイル燃焼や予選モードなどの議論は我々が考えもしなかったことだったが、それは我々とレッドブルとの仕事による直接的な結果だ。また、ワークスチームでなかったことにより、あるいは我々を完全なパートナーとみなしてくれるようなチームと関われなかったことによって、接点を失ってしまった直接的な結果だ」

    「レース環境にいななかったことによって我々は不利な状況に陥った。そこはワークスチームとして再構築していることのひとつだ」