タグ: 世界耐久選手権

  • 小林可夢偉 「最大限のポイントを獲って帰れるようにしたい」

    小林可夢偉 「最大限のポイントを獲って帰れるようにしたい」

    小林可夢偉が、WEC 第7戦上海の金曜日フリー走行&予選を振り返った。

    小林可夢偉の乗るAFコルセ 71号車は、アストンマーチンの2台、ポルシェの1台に続くクラス4番手で予選を終えた。

    ちなみに、通常、小林可夢偉はセッション後に動画でコメントを届けているが、中国ではYou Tubeへアクセスができないため、コメントのみの発表となった。動画は日本帰国後に公式You Tubeチャンネルにアップされる。

    小林可夢偉
    「みなさんこんばんは。いつもどおり上海での練習がふたつあって、今回は特別に予選までついてくる一日でした。予選は4番手。まあ、良いとも悪いとも言えないですけど、アストンは相変わらず勝負できない状態で、残念ながらポルシェはもうちょっとで前にいけてたんですけど、ほんの少し足りなくて4番手ということなので、明日に向けてはまあまあ大丈夫かなと思います。実際レースペースになるとどうなるのかというものは分からないんですけど、なんとか最大限のポイントを獲って帰れるようにしたいです。それからアストンマーティンの97号車はすごい速いんですけど、なんとか彼らの前でフィニッシュして、チームメイトの51号車を助けられるように頑張りたいと思います。明日は簡単なレースではないと思いますがしっかり頑張りたいと思います。それでは応援よろしくお願いします」

  • トヨタ、WEC第7戦上海は2台体制で 「真の勝利を勝ち取りたい」

    トヨタ、WEC第7戦上海は2台体制で 「真の勝利を勝ち取りたい」

    トヨタは、今週末のWEC世界耐久選手権 第7戦上海6時間レースにTS030 HYBRIDの2台体制で挑む。今シーズンも残すところ2戦を残すのみとなった。

    TS030 HYBRID #7はアレックス・ブルツとニコラス・ラピエールの2名が、昨年に続く連覇を目指しドライブ。中嶋一貴は同じ週末に日本で開催されるスーパーフォーミュラ最終戦に出場するため欠場する。

    2013年シーズン、これまでの全レースに参戦して来たTS030 HYBRID #8は、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンの3名で初の上海戦に参戦する。

    トヨタ・レーシングは先月行われたWEC第6戦富士6時間レースにも2台体制で参戦し、高い戦闘力を示したが、非常に荒れた天候のために、レースはスタートしたもののセーフティカーによる先導で、1周も競い合うことなく#7が優勝という結果となった。

    好天が期待される今週末のレースは、2004年に上海の市街地近郊に建設された1周5.451kmの上海インターナショナル・サーキットで行われる。

    WEC上海戦でも第5戦レース・オブ・ジ・アメリカや第6戦富士と同様、1周につき4ヶ所のハイブリッド・ブレーキング・ゾーンが設定され、トヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)が生み出す300馬力のハイブリッド・パワーがV型8気筒3.4リッターエンジンでの加速力に上乗せされる。

    ドライバーがハイブリッド・パワーを実感する最初のチャンスは、現地時間8日(金)午前8時(日本時間午前9時)からの公式練習第1回目で訪れる。公式練習セッションは正午(同午後1時)からの第2回目と2時間ずつ実施される。

    2日間に凝縮されたイベントスケジュールにより、LMP1クラスの予選は公式練習後、午後4時35分(同午後5時35分)から行われ、6時間の決勝レースは翌9日(土)の午前11時(同9日午後12時)にスタートが切られる。

    木下美明 チーム代表:
    再び2台のTS030 HYBRIDを走らせられることが嬉しい。富士では今季初勝利となったが、それは素直に喜べる状況での結果ではなかった。富士で天候に恵まれていれば、レースを戦っても勝てると確信していたので、今大会ではそれを証明し、真の勝利を勝ち取りたい。昨年の上海では、我々は3勝目を挙げ、シーズンのハイライトのひとつとなった。今年もその再現を望んでいる。シーズンをいい形で締めくくるためにも、まず上海で強さを見せたいという意欲に燃えている。

    アレックス・ブルツ #7:
    昨年の中国戦では我々は完璧な仕事を成し遂げ、優勝できた。今年も昨年同様に上位争いをするチャンスを最大限に得るためにも、公式練習第1回目から全てが順調に進む必要がある。2台体制での参戦は、お互いにデータを共有出来、公式練習からセットアップやタイヤ戦略などの面で、大きな助けになるだろう。富士で、レースラップを走らないまま表彰台の中央に立ったのは悪くはなかったが、奇妙な気分だった。上海では正面から戦って勝利することを望んでいる。

    ニコラス・ラピエール #7:
    昨年我々はシーズン最終戦上海6時間レースで優れたパフォーマンスを発揮できた。2013年シーズンはまだ2戦残っており、我々の目標はその2戦で再び好成績を得ることだ。富士で勝利出来たことで良いスタートが切れたが、それ以上にあの週末に満足出来たのは、レース前のドライコンディションで競争力を示せたことだ。我々は真にアウディと戦えることを証明した。それだけに悪天候の決勝日にそれを実証できなかったのは残念だった。上海では我々の競争力を実証するのが目標だ。トップに立つために全力を尽くす。

    アンソニー・デビッドソン #8:
    LMP1カーで上海を走るのは初めてだが、私自身はF1で多くの走行経験があり、再び走ることが出来るのは嬉しい。富士では全ての局面が我々の#8にマイナスに作用し、残念な結果となってしまった。レース前のセットアップで遅れをとってしまい、悪天候のために本当の速さを見せることなくレースが終わってしまった。しかし上海では再び上位争いを繰り広げてみせる。日本のドライコンディションで見せたパフォーマンスレベルを再現出来れば、必ずアウディと真っ向から戦えるはずであり、今シーズンが終わる前に、トヨタ・レーシングに真の勝利をもたらしたい。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    再びTS030 HYBRIDの2台体制で参戦出来ることは素晴らしい。富士で証明できたハイレベルでのパフォーマンスを示したいと思っている。ドライコンディションではTS030 HYBRIDは本当に速く、ドライバーにも大きな自信を与えてくれた。上海でもその再現を望んでいる。全てのセッションが2日間に凝縮されているので、非常に忙しい週末となるだろう。そんな中でも我々は集中を切らさずにハードに作業を続け、金曜日からレースへ向けての正しいセットアップを見いださなくてはならない。ミスを犯さないことが重要なポイントになるだろう。

    ステファン・サラザン #8:
    富士で我々は素晴らしいTS030 HYBRIDを得て、そのバランスとセットアップに全ドライバーが満足した。それは今年のシーズンを通しても最良の状態だった。それだけにレースでそのスピードを証明できなかったことは残念だった。上海での我々の挑戦は、再び勝てるレベルにTS030 HYBRIDを仕上げることだ。富士スピードウェイとは性格の異なるサーキットなので、正しいバランスとパフォーマンスを得るにはいくつかの調整が必要になるだろう。我々には達成出来るはずだ。

  • 小林可夢偉 「WEC第6戦富士を終えて」

    小林可夢偉 「WEC第6戦富士を終えて」

    小林可夢偉が、WEC第6戦富士のレース週末を振り返った。

    決勝日の富士スピードウェイは雨が降り注ぎ、レースはセーフティカー先導のもとスタートが切られたが赤旗中断。その後も2度にわたってセーフティカー先導で再開される赤旗中断となり、予定より1時間半短縮され成立した。

    「このレースはとにかく悪天候のなかサーキットに観に来てくれたファンのみなさまに本当に感謝していますし、レースを見せることができなくて本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいです」と小林可夢偉はコメント。

    「金曜日午後のフリー走行2回目が始まる直前に燃料タンクの問題が発覚して、その日のうちに土曜日の予選を走ることはできないことがほぼ分かっていたので、レースを最後尾からどうやって追い上げようか考えていました。土曜日夜にイタリアからサーキットに燃料タンクが届いて、そこからチームみんなで日曜日の朝5時半まで徹夜をしてクルマの準備をしてくれました。なんとかレースに間に合わせてくれたチームにも感謝しています。ただ、天候ばかりはどうすることもできませんでした」

    「日曜日は雨のなか僕がレースのスタートを担当したのですがセーフティーカー先導で時速60キロほどしか出ていなくてもスピンしそうになるぐらいひどい路面状況で、見た目にはわかりにくかったかもしれませんが、とても走れるコンディションではなかったです」

    「なんとかコンディションが良くなってファンのみなさまにレースを観てほしいなという気持ちはあったんですけど、結局一度もレーシングスピードで走ることなくレースが終わって残念でした。最後まで我慢強く待っていてくれたファンのみなさま本当にありがとうございました。WECは残り上海とバーレーンの2戦ですが、最後まできちんと頑張ります、応援よろしくお願いいたします」

  • ポルシェ 「レース短縮決定のタイミングは理解できない」 (WEC第6戦)

    ポルシェ 「レース短縮決定のタイミングは理解できない」 (WEC第6戦)

    ポルシェの911 RSRにとって富士スピードウェイでのデビュー戦となった10月20日(日)のWEC世界耐久選手権 第6戦の決勝レースは、激しい雨のためセーフティーカー先導でスタートを試みたが、3度目の赤旗中断により、そのままレースは予定より1時間半短縮され成立した。

    セーフティーカー先導であっても、周回数としてカウントされるというWECのレギュレーションにより、ポルシェ ワークスドライバーのイェルク・ベルクマイスター/パトリック・ピレ組はGTE-プロクラスで3位に入賞した。

    同じくポルシェワークスドライバーのマルク・リーブ/リヒャルト・リーツ(オーストリア)は4位でレースを終えた。

    マルコ・ウジュハシ(911RSRプロダクトマネージャー)
    「なぜこのタイミングでレース短縮が決定したのかが理解出来ません。この決定が下る前の45分間、雨は弱まっていたので、レースを行うことは可能でした。レースを中断するには早過ぎました。今日のようなコンディションでは、ワン・ツーフィニッシュのチャンスがあったと考える我々にとって、この決断は納得し難いものです。911RSRは特にウェットでも速く、トラクションも非常に優れています。タイトル争いのリーダーに立つ機会を失ったのは非常に残念です。」

    イェルク・ベルクマイスター(#91)
    「集まってくれたたくさんの観客に対して申し訳ない気持ちで一杯です。彼らは我慢強く待ってくれましたが、レースを見ることはできませんでした。レースを再開するタイミングはありましたが、安全を理由としたレースディレクターの判断には従うしかありません。」

    パトリック・ピレ(#91)
    「我々は最後までレースがしたかった。我々にとっても観客にとってもレースが中断されたのは残念です。日本でレースができなかったのはガッカリですが、気持ちを切り替えて次の上海に望みます。」

    マルク・リーブ(#92)
    「本当に残念で仕方ありません。まさに雨向きのクルマといえる911RSRは、セーフティーカーランの最中でさえ何の問題も感じませんでした。最初の2度の中断に関しては仕方ありませんが、その後中断されていた2時間の間、我々にはレースを再開できるタイミングはありました。しかしライバル達にとって、そうではなかったためレースが短縮されたようです。ミシュランが素晴らしいレインタイヤを開発してくれたにも関わらず、レースをする機会さえ与えられませんでした。」

    リヒャルト・リーツ(#92)
    「待ち望んでいた雨でした。このような難しいコンディションでも我々は素晴らしいレースが出来たと確信しています。レースが可能な状況にも関わらずレースが行われることはありませんでした。我々はウェットタイヤの開発に力を注いできましたが、ライバル達は違ったようです。」

  • アウディ、WECマニュファクチャラーズ チャンピオンを獲得

    アウディ、WECマニュファクチャラーズ チャンピオンを獲得

    アウディは、WEC世界耐久選手権の富士大会で最終戦を待たずして年間チャピオンの座を防衛した。

    アウディ R18 e-tron quattroとアウディスポーツ チームヨーストによる偉業は、厳しい状況のもとで達成された。決勝レースは激しい雨に見舞われコース全体がクリアになることが1度もない中、ポイントリーダーのロイック デュバル / トム クリステンセン / アラン マクニッシュ組がアウディ勢最上位の総合2位を獲得し、マルセル ファスラー / アンドレ ロッテラー / ブノワ トレルイエ (スイス/ドイツ/フランス)組がLMP1クラス4位を獲得した。その結果、ドライバーズ タイトルはアウディ勢のどちらかが獲得することが確定した。

    WEC第6戦は厳しい天候に見舞われた。決勝レースは激しい雨が降り続く中、セーフティカーの先導でスタートした。富士山の麓に位置する全長4.563kmのコースは、ヘビーウェットの状態が続き、大会競技長はレース開始から8周目にレースを中断した。

    レースは中断から2時間半後に再開されたが、再開からわずか22分後に再び中断された。さらに2時間後、セーフティカーの先導でもう一度再開されましたが、わずか1周後にレース中止の決定が下された。

    大会審査委員会が今回のレースを天災による不可抗力の中止と認定し、各ドライバーにはレース結果に基づいて通常の半分のポイントが付与された。ポイントはマシンをドライブ出来なかったドライバーにも与えられた。その結果、アウディはトヨタに対して66.5ポイントのアドバンテージを獲得し、残り2大会を待たずして、今年のWECマニュファクチャラーズ チャンピオンを獲得しました。

    アウディ勢最上位は、予選4番手からスタートし、2位でゴールしたロイック デュバル / トム クリステンセン / アラン マクニッシュ組だった。ポイントリーダーの彼らは今回のレースでアドバンテージを40.75ポイントに広げた。予選2番手からのスタートするはずだったトヨタのゼッケン8号車がスターティンググリッドに整列出来ずにピットレーンからの最後尾スタートとなったため、アウディのゼッケン2号車は3番手スタートに繰り上がることとなった。

    ゼッケン1号車は不運に見舞われた。アンドレ ロッテラー / マルセル ファスラー / ブノワ トレルイエ組はポールポジションからスタートしてレースをリードしていたが、吸気口からエンジンに異物が混入してしまい、アウディスポーツ チームヨーストは、安全確保を最優先させるため大規模な修復作業を決意した。天候が回復しレースが続くと予測したチームは2度目のコーションピリオドの間に修復作業を行われたが、残念なことに天候が回復することはなくレースが中止になってしまい、昨年のチャンピオントリオはLMP1クラス4位、総合26位でレースを終えた。およそ1年の間続いていたアウディのLMPマシンによる連勝記録は、残念ながら今回で途絶えた。しかし、3週間後に控えているWEC上海大会でアウディはドライバーズタイトルの確定を実現するだろう。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ アウディモータースポーツ代表:
    「日本の熱狂的なレースファンに素晴らしいレースを披露しようと思っていましたが、悪天候によりファンの方々にとっては残念な展開となってしまいました。こればかりは誰のせいでもありません。安全は常に最優先されるべきですので、レース中止の決断は妥当なものだと考えています。マニュファクチャラーズ タイトルを獲得出来たことには非常に嬉しく思います。出来れば激しい闘いの末に獲得したかったのですが、日本のレースファンの方々には来年のレースで激しいバトルをお目にかけたいと思っています」

    クリス・レインケ LMPプロジェクトリーダー:
    「これまで素晴らしいパフォーマンスを発揮し続けたことが、年間チャンピオン獲得に繋がったと考えています。今回のレースではさらに素晴らしい展開を予測していましたが、天候によって阻まれてしまいました。これほどの悪天候に見舞われることは滅多にないと感じています。世界チャンピオン防衛はチーム全体の勝利だと考えています」

    ラルフ・ユットナー アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター:
    「年間チャンピオンを確定したものの、今回のレースは不完全燃焼でした。1度もコース全体がクリアにならなかったのはとても残念です。いつもならピットインのタイミングはライバルの動向をみながら戦略的に判断するのですが、今日はそれが出来ませんでした。ポイントを獲得したものの、存分にレースを闘った結果ではないので不完全燃焼な気分です」

    ロイック・デュバル (Audi R18 e-tron quattro 2号車):
    「これまで日本で何度もレースをしてきました。激しい雨によってレースが中止になることも数多くありました。激しい雨の中でマシンはまるでボートのように浮かび上がってしまい、安全に走ることは出来ませんでした。私たちレーシングドライバーは大勢の観客の前で走りたくて仕方がないのですが、今日の主催者の判断は賢明だったと思います」

    トム・クリステンセン (Audi R18 e-tron quattro 2号車):
    「これまで数え切れないほどのレースに参加してきましたが、今日のコースコンディションは、これまでで最も厳しい状況だったと思います。たくさんの雲が山間にずっと居続け、霧で視界がすごく悪くなっていました。高低差に富んで山や谷間がいくつもあるコースレイアウトは、晴れていれば大好きなのですが、激しい雨の中では数多くの川を作り出していて、まるで水上スキーのようだったと言いえます。私はマシンに乗っていませんが、ロイック デュバルや他のドライバーから、安全に運転出来る状況ではないと聞いていました」

    アラン・マクニッシュ (Audi R18 e-tron quattro 2号車):
    「この激しい雨では、セーフティカー先導でのスタートやレース中止は致し方ないと思います。私たちのマシンはドライ路面を想定して設計されています。アウディとトヨタの激しいバトルを楽しみに駆けつけてくれた大勢の観客の方々には申し訳ないと思っていますが、もしレースを強行したとしても数周で多くのマシンがコースアウトしてしまったと思います」

    マルセル・ファスラー (Audi R18 e-tron quattro 1号車):
    「コースを埋め尽くしていた雨の量を考えればレース中止は正しい判断だったと思います。とは言え、グランドスタンドで立ち尽くしてレースを待ち望んでいた観客の方々は大変気の毒だったと思います。水上スキーさながらの状況でレースを続けることは、誰にとっても良いことはありません。レースが中止になったことも頷けます」

    アンドレ・ロッテラー (Audi R18 e-tron quattro 1号車):
    「非常に残念でしたが、雨が激しすぎました。コース上でマシンは地面を離れ、浮き上がった状態になっていました。そうなったら為す術がありません。マシンだけでなくタイヤもまた、このような状況を想定して設計されていません。今日は、天候だけでない不幸にも見舞われていましたが、そんな時もあるものです」

    ブノワ・トレルイエ (Audi R18 e-tron quattro 1号車):
    「とても勇気が必要な決定だったと思います。雨の富士スピードウェイは本当に危険なので、正しい判断だったと思います。リスクを背負って事故を起こすより、レースを中止する方が良いと考えています。不幸にも、今シーズンはこれまでに数多くのアクシデントが発生していますので、今回の判断は当然の結果だったと思います」

  • トヨタ、悪天候の終了のWEC富士6時間レースで今季初優勝

    トヨタ、悪天候の終了のWEC富士6時間レースで今季初優勝

    10月20日(日)に行われたWEC(世界耐久選手権)第6戦 富士6時間レースは、強い雨の影響による数回に及ぶ赤旗中断を経て、16周で終了となった。トヨタ・レーシングはTS030 HYBRID #7が結果として、直接的な競争のなかったこのレースで、表彰台の頂点に立った。

    悪天候にもかかわらず集まった2万人余りのファンの前で披露された走行は、3回の短いセーフティカーランのみとなってしまったが、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエール、中嶋一貴のTS030 HYBRID #7はフラストレーションの溜まる一日の勝者となった。

    一方、予選で最前列2番手グリッドを獲得したTS030 HYBRID #8のアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンは、スタートを前にした数周のコースインラップの後、スターティンググリッドへと向かう直前に給油のためにピットインしたが、ピット出口の封鎖に僅か5秒、間に合わず、ピットロードから最後尾スタートを余儀なくされた。

    セーフティカーの先導で開始されたレースは、僅か8周で赤旗中断となり、レースカーはストレート上で雨足が弱まるまで待機。

    2時間の中断の後、再びセーフティカーランで始まったレースで、#7をドライブする中嶋は、ポールポジションの#1アウディがピットインしたことで首位に立った。そして#8のデビッドソンもこのタイミングで給油のためにピットイン。

    この2回目の22分間にわたるセーフティカーランのあと、更に強くなった雨のために、再び赤旗が振られ、この時点で中嶋の#7が首位、ポジションアップのチャンスがなかったデビッドソンの#8は27位であった。

    午後3時35分に3度目のレース再開となったが、僅か1周のセーフティカーランで赤旗が振られ、レースは規定の半分の時間に満たないまま終了となることが決定された。これにより、ブルツとラピエール、中嶋のTS030 HYBRID #7が2年連続で富士6時間レースを制することとなった。

    FIA世界選手権の次戦は、最終戦を前にした第7戦上海6時間レースで、11月9日(土)に決勝が行われる。このレースに、トヨタ・レーシングは2台のTS030 HYBRIDを参戦させることを決定した。

    ただし、#7のドライバー、中嶋一貴は同日に行われるスーパーフォーミュラへの出場が決まっているために欠席、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールの2人での挑戦になる。#8は富士6時間レース同様にアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンの3人がドライブする。

    最終戦バーレーン6時間レースへの参戦に関しては、追ってリリースする。

    TS030 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
    決勝レース:1位(16周)

    アレックス・ブルツ #7:
    今日はちょっと早めのクリスマスがやって来たようで嬉しい。本当は我々全員が素晴らしいレースを見せるために、ここ富士スピードウェイにやって来たのだが、悪天候のためそれは叶わなかった。観客の皆さんには申し訳ないが、レースの中断は賢明な決断だったと思う。もしレースを敢行していたら事故が起こり怪我人も出ていたかもしれなかった。それほどの悪天候だった。もちろんレースはやりたかったが、自然には勝てないのでやむを得ない。

    ニコラス・ラピエール #7:
    観客の皆さんが一番落胆したはずで、そのことを考えると大変に辛い。ただ、我々が理想としたような方法ではなかったものの、勝利は勝利であり、それは受け入れる。今週末、我々は好調なペースで、ミスも冒さなかった。次戦の上海ではよりクリアな勝利を挙げるように頑張る。とはいえ、今日、優勝トロフィを手に入れられたことは満更でもない。

    中嶋一貴 #7:
    一番心が痛いのは、レースを見に富士スピードウェイに来てくれた観客のことを考える時だ。今日の勝利を本当に勝利と呼べるのかどうか疑わしいが、1位という結果はチームにとって重要な意味を持つ。天候を考えるとレース中断の決定は正しい。競技長は正しい判断をしたと思う。雨足は想像を絶するもので、特に2度目の赤旗直前の降雨は酷かった。セーフティカーの後ろを走っていても、運転は困難だった。スピードが遅かったので簡単に運転しているように見えたかもしれないが、水しぶきとアクアプレーニングは酷かった。その状況でWECのようにスピード差の大きなレースカーが混走するレースを行うのは危険過ぎた。レース中断は正しい決断だった。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    決勝レース:27位(15周)

    アンソニー・デビッドソン #8:
    奇妙な日だった。痛快なレースを見に来た観客にとれば残念な結果だろう。しかし、こうしたレースでも仲間が表彰台の中央に立つのを見るのは気持ちが良い。我々にとっては、スターティンググリッドに付けなかったのが痛恨の至りだ。ピットレーンに留め置かれたTS030 HYBRIDの中で、赤ランプが消えるのを待つのは不満以外の何物でもない。その時点で早くも1周遅れになってしまった。それがレースだと言えばそれまでだが。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    ちょっと複雑な気持ちだ。どういう方法であれ、勝利は勝利であり、トヨタにとって母国レースでの勝利だ。しかし、我々8号車にしてみれば、勝てたレースをみすみす捨てることになって本当に残念だ。でも、いつまでも悩んでいても仕方ない。先を見るしかない。好天でのパフォーマンスを考えれば、これから先が楽しみだ。

    ステファン・サラザン #8:
    今日はトヨタの目標だった優勝を果たせた。レースそのものを考えれば残念だが、我々のTS030 HYBRIDは素晴らしかったので、晴れた天候の下で通常のレースが行われても勝てていたと思う。練習走行、公式予選で示すことが出来た、アウディに劣らぬ高性能振りを見せられなかった点が残念と言えば残念だ。とはいえ、トヨタが勝利したことは事実だ。

    木下美明 チーム代表:
    今日は富士スピードウェイに来場した観客の皆さんに大変申し訳なく思う。大勢の観客が全てのチームに対して温かい応援を送ってくれたのに、悪天候のために本当のレースを見せることが出来なかった。観客の皆さんは本当に辛抱強く、雨の中で何時間も待ち続けてくれた。我々は好天の下でトヨタとアウディの白熱したレースを見て欲しかった。今は、次戦の上海で本当の勝利を得ることに集中している。今日の結果でアウディが今年のマニュファクチャラーズ選手権を制したが、彼らにはおめでとうと言いたい。彼らは非常に高度なレースを展開して来た。その結果としての勝利を心から祝福する。

  • 小林可夢偉 「来てくれた皆さん、ありがとうございました」

    小林可夢偉 「来てくれた皆さん、ありがとうございました」

    小林可夢偉が、WEC第6戦富士6時間レースを終えてコメントを伝えた。

    今年のWEC富士6時間レースは、悪天候により、セーフティカー先導でスタートするも赤旗中断。その後、2回にわたってセーフティカー先導のもと再開が試みられたが、レースをするコンディションには至らず、戦いが見られぬまま終了。小林可夢偉のAFコルセ71号車は、クラス5位という結果に終わった。

    小林可夢偉 WEC第6戦富士6時間耐久レース・決勝レース後のコメント


    残念ながら、本日はWEC途中でレースが中止になってしまい、ほとんどのレースが、ほとんどというか全部セーフティカーでレースが終わって、ファンの人がせっかく来てくれたので、すごく残念だなと、申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、ちょっとこの天候だけは僕らが走る状況ではなかったので、どうしようもなかった結果なんですが、本当にレース内容自体は何にもなかったので、まず一言言うのは、来てくれた皆さん、ありがとうございました。残り2戦、上海とバーレーンあるのですが、しっかり頑張ります。

  • トヨタ、WEC富士6時間レース公式予選は僅差の2、3番手

    トヨタ、WEC富士6時間レース公式予選は僅差の2、3番手

    10月19日(土)、FIA世界選手権(WEC)第6戦 富士6時間レースの公式予選が行われ、トヨタ・レーシングの2台のTS030 HYBRIDは、僅差の2番手、3番手グリッドから明日の6時間レースをスタートすることとなった。

    昨夜の冷え込みで、一夜にして雪をまとった富士山を前に、午前9時半から1時間の公式練習第3回目が行われ、続いて午後1時55分よりLMPクラスの予選を開始。

    アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンのTS030 HYBRID #8はポールポジションから0.178秒差の2番手、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエール、中嶋一貴によるTS030 HYBRID #7も首位と0.283秒差の3番手タイムをマークした。

    今季のWECの予選方式は、各車2人のドライバーがそれぞれ最低2周タイムアタックを行い、それぞれのベスト2周(合計4周)の平均タイムによって決勝のスターティンググリッドを決定する。

    #7を最初にドライブした中嶋は、2周のみで終えたタイムアタックを、僅か0.001秒差という安定性でまとめ、ラピエールへとステアリングを託した。

    #8はブエミの後、デビッドソンがタイムアタックし、ポールポジションへのプレッシャーをかけ続けた。

    これまでのところ、今大会の全セッションはドライコンディションで行われてきたが、明日20日(日)の決勝レースは高い降雨の確率が予想されている。6時間で争われる決勝レースは午前11時にスタートが切られる。

    TS030 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
    公式練習第3回目:1番手(1分27秒117)23周
    予選:3番手(平均1分26秒860)

    ニコラス・ラピエール #7:
    中嶋一貴が良いラップタイムを出してくれたが、私は最後の2周で、遅いクルマに引っかかってしまった。それがなければもう少し良いタイムが出たと思うが、ちょっと残念だ。全体的には良い予選で、TS030 HYBRIDは好調だった。我々のクルマはロングランで安定していることが分かっているので、レースには自信を持って臨める。ただ、天候が鍵になると思う。予選タイムは非常に接近していたので、決勝レースは激戦になるだろう。

    中嶋一貴 #7:
    良い予選だった。TS030 HYBRIDは非常に戦闘力が高く、ラップタイムは満足のいくものだった。我々2台のTS030 HYBRIDだけでなく、ポールポジションのアウディとのタイム差もほんの僅かだ。今日の結果は、我々のチームにおいて今年最高の出来だと思う。レースは去年と同じように非常に接近したものになると思うが、これから明日に向けて万全の準備をし、好成績を挙げる自信は十分にある。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    公式練習第3回目:4番手(1分27秒536)31周
    予選:2番手(平均1分26秒755)

    アンソニー・デビッドソン #8:
    トヨタの母国のレースでほんの僅か及ばずにポールポジションを逃し、少し悔しい。しかし、今回の予選は今季最高の接近戦だった。その点においてもTS030 HYBRIDの仕上がり具合においても大変満足している。セットアップは細かな点まで詰め、ほぼ完璧に仕上がった。バランスに関しては今年一番だ。明日、天気が良ければ素晴らしいレースをお見せすることが出来ると思うが、雨になったらどうなるのかは誰にも分からない。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    良い予選で、自分のラップタイムに満足している。ポールポジション獲得まで僅かな差だったが、レースに向けて最高のセットアップを見つけられたという点では、チーム全体が良い仕事をしたと思う。今年、予選でこんなにアウディに接近したことはなかった。これは我々が着実に戦闘力を上げているということを意味する。これはレースに向けて大変ポジティブな要素だが、天候次第というところもあるので油断は出来ない。

  • トヨタ、WEC富士6時間初日の公式練習を2台揃って順調に完了

    トヨタ、WEC富士6時間初日の公式練習を2台揃って順調に完了

    10月18日(金)、FIA世界選手権(WEC)第6戦 富士6時間レースは公式練習で開幕。トヨタ・レーシングは初日から速さを示し、順調なスタートを切った。

    チームのホームレースとなる今大会、トヨタ・レーシングは、2013年のWECシリーズを戦ってきたアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンのTS030 HYBRID #8に、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエール、中嶋一貴によるTS030 HYBRID #7を加え、6月のル・マン24時間レース以来となる、2台体制での参戦となった。

    午前11時から90分間で行われた公式練習第1回目では#8が3番手タイム。#7は4番手となり、午後3時半からコースが暗くなっていく中で行われた公式練習第2回目も、#8が3番手、#7が4番手につけた。

    公式練習第1回目はラピエールとブエミがそれぞれ最初にステアリングを握ったが、セッションは開始後15分ほどで赤旗中断となった。17分間の中断の後、チームはタイヤとセットアップの評価作業を続行し、セッション中盤で、それぞれブルツとデビッドソンへとドライバーを交代。

    デビッドソンは後半30分走行し、サラザンへと#8のバトンを渡した。貴重なセッション最後の数分間に、#7は中嶋へと交代。中嶋は今年4月にSUPER GTで勝利を挙げた富士スピードウェイで、1年振りとなるTS030 HYBRIDのステアリングを握った。

    ブルツとラピエールは1週間前に、フランスのマニクール・サーキットで行われた、3日間にわたる2014年仕様のタイヤテストでハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDをドライブしている。TS030 HYBRIDをドライブするのは4位に入ったル・マン24時間レース以来の中嶋にとっては、ハイダウンフォース仕様での初走行となった。

    公式練習第2回目は、序盤を担当したラピエールから#7を引き継いだ中嶋がロングスティントを担当。#8はセッション開始時からサラザンがロングランをこなした。

    セッション終盤には、#8はサラザンからブエミ、そして最後にデビッドソンへと交代。#7はブルツが最後にドライブし、2台のTS030 HYBRIDは僅か0.004秒差のベストタイムをマークして、この日の走行を終えた。

    TS030 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
    公式練習第1回目:4番手(1分28秒962)35周
    公式練習第2回目:4番手(1分27秒981)47周

    アレックス・ブルツ #7:
    今日は2台が別々のプログラムをこなしたので、1台より遙かに手際よくTS030 HYBRIDの煮詰めが出来た。2台揃うということは有効だ。コースは時間と共に変化し、グリップの状態もバランスも変わった。データを精査して明日に向けて最適なセットアップを見つけ出したい。ラップタイムを見る限りトップグループは接近しているので、厳しい戦いになると思う。

    ニコラス・ラピエール #7:
    レースが出来るというのは嬉しい。2台で別々のプログラムをこなすというのは良いアイデアだった。興味あるデータが取れたはずだ。特にロングランは好調だった。2台のトヨタ、2台のアウディのタイム差は非常に少なかったので、レースは接戦必至だと思う。予選は難しいけれど、レースは我々に分があるとみている。

    中嶋一貴 #7:
    ル・マン以来だが、またTS030 HYBRIDの運転席に座ることが出来て幸せだ。おまけに母国のレースとなれば、気持ちの高ぶりを抑えられない。今日の午前中は2周しか出来なかったが、バランス面で改良が必要と感じた。昼食を挟んで仕上げたので、午後はより理想に近づいたと思う。もちろんまだ改良の余地はあるが、明日はもう一歩進歩したい。

    TS030 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
    公式練習第1回目:3番手(1分28秒777)39周
    公式練習第2回目:3番手(1分27秒977)52周

    アンソニー・デビッドソン #8:
    両セッションでTS030 HYBRIDの調子は良かった。コースの変化に沿って仕上げていったのだが、今夜中にデータを分析して更に改良に務める。出来たら明日も明後日も晴れて欲しい。ドライ・コンディションで我々のTS030 HYBRIDはとても調子が良い。そんなこんなで今日は最高。もちろん明日はもっと良くなるはずだ。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    今日のTS030 HYBRIDはアウディに比べても非常に戦闘力が高かった。トヨタにとって母国で行われる重要なレースだけに、レースに向けて最高の性能を出せるように万全のセットアップを施すつもりだ。良いレースが出来ると信じている。とにかくデータを分析し、持てる性能を100%引き出せるようにしたい。

    ステファン・サラザン #8:
    今日の公式練習では良いバランスを見つけられた。私はロングランを担当したが、好調だった。ただ、予選に向けてはもう少し手を入れなければならないところがある。とはいえ、良い感じなので、レースは大変な接近戦になると思う。激しいレースになれば、日本のファンには最高の贈り物になるだろう。

    明日19日(土)は9:30から1時間にわたる最終公式練習のあと、13:55から25分間の公式予選が行われ、6時間の決勝レースは20日(日)11:00にスタートが切られる。

  • アウディ、日本でWECマニュファクチャラーズタイトル確定を狙う

    アウディ、日本でWECマニュファクチャラーズタイトル確定を狙う

    アウディは、10月20日に日本の富士スピードウェイで開催されるWEC第6戦で、今年のマニュファクチャラーズ タイトル確定を目指す。

    現在アウディは2013年スポーツカーレースでの無敗記録を更新中。アウディスポーツ チームヨーストのAudi R18 e-tron quattroは、これまで行われたFIA世界耐久選手権(WEC)の5大会すべてと、セブリング12時間レースで優勝している。

    さらに前回のWECオースティン大会では、LMPマシンによる通算100勝目を達成。そして今、さらなる偉業達成が目前に迫っています。

    アウディスポーツは昨年WEC富士大会出場のため、初めて本国ドイツから9,000km離れた日本を訪れたが、その際に熱狂的な歓迎をうけ日本をとても身近に感じた。総勢5万人の観客で溢れたサーキットに詰めかけた数多くのアウディファンが、アウディドライバーとアウディスポーツ チームヨーストを、まるで地元チームが凱旋したかのように温かく迎え、レースウイークの間はずっと途切れなくサインをもとめ応援を繰り広げてた。

    日本でアウディの人気が高い理由は、アウディのファクトリードライバーの多くが日本でのレース経験を持ち、一部のドライバーは日本に在住しているため。トム・クリステンセンは過去に4年間、日本でレース活動をしていたし、チームメイトのロイック・デュバルは2006年以来、東京を拠点にしている。そして、これまで何度もテストドライバーとして日本を訪れているアラン・マクニッシュを加えた3人は、前回のオースティン大会で今シーズン3回目の優勝を果たし、2番手に33ポイントのアドバンテージを持つ、ドライバーズタイトルのポイントリーダーとなっている。

    ドライバーズタイトルの2番手もアウディファクトリードライバーだ。アンドレ・ロッテラーは2003年から日本でレース活動をしており、彼もまた東京に在住している。彼のパートナー、ブノワ・トレルイエは過去12年間、日本でレース活動をしていた。マルセル・ファスラーだけは、これまで日本のレースシーンとは縁がなく、昨年のWEC富士大会が初来日だったが、日本のレースファンはバナーに彼の名前も書き入れ、他のドライバーと同様温かく歓迎しした。

    チームは再び温かい雰囲気に包まれることを楽しみにする一方、レースそのものは非常に厳しく重要な1戦になるととらえている。

    アウディは今回のレースで好成績を残してWEC世界タイトルを獲得したいと願っている。現在、アウディはライバルのトヨタに対して69ポイントのアドバンテージを確保しているが、富士大会の後にまだ2つの大会が控えている。富士大会を除く2大会で最大52ポイントをトヨタが獲得する可能性があるため、タイトル獲得を確実にするには、富士大会で完走することが必須条件。昨年の富士大会では僅差でトヨタに及ばなかったものの、2013年のAudi R18 e-tron quattroのポテンシャルは優勝の可能性を充分に持っており、条件をクリア出来る可能性は高いと考えられる。しかし、トヨタは2台のマシンを擁して参戦する予定であるため、決して気を緩めることは出来ない。

    アジアパシフィック地域は、モータースポーツ活動はもちろん、市販モデル販売活動の点でもアウディにとって非常に重要な拠点となっている。同エリアにおけるアウディの販売実績は、今年の1月〜9月の間で前年比20.2%増の成長を果たしている。日本は、前年比16%増の21,316台を販売し、アウディAGの主要10カ国市場の中でも目覚ましく成長した市場となっている。

    富士山の麓で繰り広げられるレースの模様は、インターネットを通じて観戦することも出来る。アウディは、www.audi-motorsport.comを通じて、ライブストリーミング映像を配信。この他にAudi Sport Appやツイッター、フェイスブックなどから周辺情報を配信する。

    アウディ首脳陣のコメント

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「富士大会は、決して楽な展開にはならないと考えています。それには2つの理由があります。ひとつは、ライバルのトヨタが2台体制で出場するからです。そしてもうひとつは、コースと我々のマシンの相性が、昨年はあまり良くなかったからです。しかし、我々はこれまで続いている勝利の連鎖を維持するために、あらゆる手を尽くします。昨年は熱狂的な観客で溢れた6時間レースへの再訪をとても楽しみにしています」

    クリス・レインケ (LMPプロジェクトリーダー)
    「今シーズンの我々は、これ以上ない素晴らしい結果に恵まれていますが、目前に迫った富士大会では、昨年の雪辱を果たさねばなりません。今回2台体制となるトヨタ勢は、非常に強力なライバルです。これまで続いてきた連勝記録を、日本でも守れるようにあらゆる準備を行います」

    ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨーストのテクニカルディレクター)
    「昨年の富士大会では、熱狂的なファンからの熱烈な歓迎を受けました。特に、ピットストップ作業のたびに真正面のメインスタンドの応援団から送られた声援は素晴らしく、感激しました。素晴らしいファンの方々が待っている日本に戻ることが出来てとても嬉しいです。我々は、オースティンを発つ前に、富士大会のための準備のすべてを済ませてきました。WEC開幕から5連勝を続けていた我々は、万全の態勢で富士大会に臨みます」

    アウディドライバーのコメント

    マルセル・ファスラー(37歳/スイス) Audi R18 e-tron quattro 1号車:
    ・ 日本でのレース出場は、今回2回目
    「日本に来たのは昨年が初めてでしたが、日本という国や、そこに暮らす人々に深い感慨を受けました。もちろん、超高速セクションと中高速セクションが巧みに組み合わされた、チャレンジングな富士スピードウェイのレイアウトが大好きです。とても多くのファンが来場して下さったことで、昨年のWECは大成功でしたので、今年もぜひ去年と同じくらい盛況な大会になって欲しいと願っています。」

    アンドレ・ロッテラー(31歳/ドイツ) Audi R18 e-tron quattro 1号車:
    ・ 2005年以来、日本を拠点として活躍中
    「WEC富士大会がとても待ち遠しかったです。今年の7月、私は富士スピードウェイでのスーパーフォーミュラ レースで優勝しました。今年のAudi R18 e-tron quattroは、昨年仕様よりも富士スピードウェイにマッチしていると思います。トヨタより燃費性能に優れる利点を活かして、優勝したいと思っています。日本の熱狂的なレースファンとの触れ合いも楽しみにしています」

    ブノワ・トレルイエ(36歳/フランス) Audi R18 e-tron quattro 1号車:
    ・ 前回のオースティン大会で、WEC初のファステストラップを記録
    ・ 日本でのべ12年間に渡りレース活動をした実績あり
    「日本に行くのが楽しみで仕方がありませんでした。私は他のメンバーより早めに日本に入り、昔のチームメイトや友人、ファンの人達との再会を楽しむつもりです。日本でレースをしていた頃、富士スピードウェイでは多くの成績を残してきました。昨年は、些細な衝突により優勝を逃してしまいましたが、今年はそのような事は起きないように祈っています。私たちの目的は表彰台の中央です。」

    ロイック・デュバル(31歳/フランス) Audi R18 e-tron quattro 2号車:
    ・ アラン・マクニッシュと共に、オースティン大会でポールポジションを獲得
    ・ アウディドライバーとして、日本のレースに初出場
    「日本在住の私にとって、日本のレースはルマンに続く第2のホームラウンドです。去年はアウディのゲストとして富士スピードウェイにいましたが、今年は初めてWECドライバーとして向かいます。大盛況だった大会に今年はポイントリーダーとして参加出来ます。過去の富士スピードウェイでの知識や経験が、チームに貢献出来たら良いと思っています」

    トム・クリステンセン(46歳/デンマーク) Audi R18 e-tron quattro 2号車:
    ・ 現在チームメイトと共にWECドライバーズタイトルのポイントリーダー
    ・ 1992年から1995年の間、日本でレース活動を行った実績あり
    「アウディLMPマシンによる通算100勝目を飾ったオースティンでのレースが終わった直後から、私達は富士大会に向けての準備に集中してきました。熱狂的なレースファンが待つ日本でも優勝し、マニュファクチャラーズ タイトルを確定したいと思っていますが、ライバルのトヨタは2台体制で臨んできますので、とても面白くエキサイティングなレース展開となりそうです」

    アラン・マクニッシュ(43歳/イギリス) Audi R18 e-tron quattro 2号車:
    ・ オースティンで今シーズン3回目の優勝を獲得
    「訪問するたびに日本での滞在を楽しんでいます。20歳の時、初めてヨーロッパを離れて最初に訪れたアジアの国が日本でした。その後、F1のテストや他のレースのために、何度も日本を訪れています。去年の富士大会は素晴らしいレースでした。富士スピードウェイは、攻略が難しいコースで、私は前半部分が得意です。アウディのマシンも前半が得意で、後半はトヨタのマシンの方がマッチしているように感じます。とにかく、エキサイティングなレース展開になることを望んでいます。そして、日本の熱狂的なレースファンの応援にも期待しています」