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  • トヨタ | 2019年 WRC 第3戦 ラリー・メキシコ プレビュー

    トヨタ | 2019年 WRC 第3戦 ラリー・メキシコ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、3月7日(木)から10日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC) 第3戦ラリー・メキシコに、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。クルマに大きな負荷がかかるラリー・メキシコに、チームは入念な準備をして臨み初優勝を目指す。

    第2戦ラリー・スウェーデンではタナック/ヤルヴェオヤ組が優勝し、ドライバー選手権とコ・ドライバー選手権でトップに立った。同時に、チームもマニュファクチャラー選手権で首位に浮上した。そして迎える第3戦ラリー・メキシコは、今シーズン最初のグラベル(未舗装路)ラリー。競技の中心となるサービスパークは、メキシコ中央高地グアナファト州のレオンに置かれ、その周辺の山岳および丘陵地帯が戦いの舞台となる。SS(スペシャルステージ)が展開される地域の標高は全体的に高く、最高地点は2,737mに達する。標高が高いエリアでは空気中の酸素の量が減るため、エンジンの出力は通常20%程度低下する。また、最高気温は摂氏30度前後と高いためエンジンの温度が上がりやすく、高い冷却性能が要求される。

    チームは過去2年、このラリーでオーバーヒートに苦しみ上位フィニッシュを果たせていないが、今シーズンは対高地、対高温対策を例年以上に入念に施して臨むう。ラトバラとミークは以前にラリー・メキシコでの優勝経験があり、ミークは昨年も総合3位でフィニッシュしている。タナックはドライバー選手権トップとなったため、最初にグラベルステージを走行する金曜日に関しては、出走順が1番手となる。ラリー・メキシコのステージは通常その大部分がドライコンディションであり、道の表面はルーズグラベル(滑りやすい砂利)で覆われている。そして、先頭走者はそれを掻きながら走らなくてはならないため、後続の選手よりもタイヤのグリップ力が得にくい、かなり不利な路面コンディションでの走行となる。

    ラリーは、今年も古都グアナファトの中心部で開幕。3月7日(木)の夜に、デイ1として全長1.14kmの市街地SSが1本行なわれる。本格的なグラベルステージは翌日のデイ2から始まり、全長31.57kmのエル・ショコラテ(SS2/5)を含む8本のSSが行なわれる。9日(土)のデイ3は全部で9本のSSが設定され、そのうちオタテス(SS11/14)は今大会最長となる全長32.27kmのステージ。ラリー最終日10日(日)のデイ4は、3本のグラベルSSを走行。最終ステージのラス・ミナス(SS21)は、トップ5タイムを記録した選手にボーナスの選手権ポイントが付与される「パワーステージ」に指定されている。ラリーは4日間で21本のSSを走行し、その合計距離は313.87km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,003.49kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々はスウェーデンで素晴らしい勝利を手にしましたが、メキシコでも良い戦いができると確信しています。高い標高と高い気温により、これまでは常に厳しい戦いを強いられてきました。しかし、この1年の間に、そのような状況におけるクルマの信頼性とパフォーマンスの両方を向上させるべく、多くの作業を重ねてきました。特に、冷却系については力を入れて開発しました。先週スペインで行なった事前テストはとてもうまく行きましたので、準備は十分にできていると思います。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    スウェーデンの優勝は我々にとって素晴らしい経験でしたが、すぐに焦点をメキシコに切り替えました。スウェーデンの翌日月曜日から2日間グラベルテストを行なうため我々はスペインに直行しました。テストでは多くの異なることを試し、メキシコに向けてできる限りの準備をしました。チーム全員が一生懸命働いてきたので、メキシコではきっと競争力があるはずです。選手権のリーダーなので、私は金曜日のステージを最初に走らなくてはなりません。簡単ではないでしょうが、昨年のメキシコでは出走順が早いスタートからでも良い結果を得ることが可能だと理解したので、頑張りたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    メキシコを待ち遠しく思います。特に、フィンランドの冬の終わりに暖かい日差しを浴びることが楽しみです。ここまでのところ、私が望んでいたようなシーズンスタートとはなっていません。しかし今回のメキシコではポジティブな要素があります。それは金曜日の出走順が8番手と、有利な位置からスタートできることです。先週はスペインでとても良いテストができました。クルマは昨年のラリー・オーストラリアで優勝した時とほぼ同じセッティングで、いくつか小さな調整を加えました。もっとも重要なのは、高い標高と高い気温に対する準備が完全にできていると、我々チームが自信を持って臨めることです。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    先週スペイン南部で2日間テストを行ないました。フィンランド以外のグラベルコースでヤリスWRCを運転するのは初めてでしたが、私にとっては本当に意味のあるテストで、クルマはとても運転しやすく感じました。ここ数年、メキシコでは良い戦いができています。2017年は優勝し、昨年は優勝争いに加わり3位でフィニッシュしました。今回は違うクルマですが、再び勝利のために戦えることを願っています。モンテカルロとスウェーデンは非常に複雑なコンディションで、簡単にミスをしてしまうようなイベントでした。しかし、メキシコは通常コンディションが前2戦よりも安定しているので、楽しみです。

  • WRC | ラリー・スウェーデン 結果:トヨタのタナックが今季初優勝

    WRC | ラリー・スウェーデン 結果:トヨタのタナックが今季初優勝

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第2戦 ラリー・スウェーデンの競技最終日となるデイ4が2月17日(日)にトルシュビーを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が優勝。チーム加入2戦目のクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は総合6位で、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は総合21位でフィニッシュし、ヤリスWRCは全車が完走を果たした。

    ラリー・スウェーデン最終日のデイ4は、サービスパークの北側で2本のSSを行ない、その後サービスパークのすぐ横でパワーステージを1本走行するステージ構成だった。デイ3で総合2位の選手に54.5秒差を築いたタナックは、最初の2本のステージを注意深く走り、最終のパワーステージでは2番手タイムの選手に3.5秒差をつけるベストタイムを記録。ボーナスの選手権ポイントを5点獲得し、完璧な勝利を飾った。タナックは今回がスウェーデン初優勝であり、初めて選手権をリードする立場になった。また、チームにとってはWRC復帰初年度の2017年以来、2回目のスウェーデン制覇となった。

    総合6位でデイ4に臨んだミークは、最後までしっかりと順位を守りフィニッシュ。週末を通して厳しい戦いが続いが、確実な走りで選手権ポイントを獲得し、チームはライバルと1ポイント差ながらマニュファクチャラー選手権首位に立った。また、ラトバラは金曜日のデイリタイア後再出走を果たし、デイ3では総合25位に浮上。デイ4では最初のSSでベストタイムを記録するなど、調子を取り戻してラリーを戦い終えた。なお、プライベーターとしてヤリスWRCで出場したベテランドライバー、マーカス・グロンホルムは久々のWRC復帰戦を完走で締めくくった。

    次戦のWRCは、3月7日から10日にかけて開催される第3戦ラリー・メキシコ。メキシコのステージはグラベル(未舗装路)で、雪道が舞台となった開幕2戦とは大きく異なる路面での戦いとなる。ステージはメキシコ中央部の都市レオン周辺の高地に展開し、最高地点の標高は2,737mに達する。そのため空気がかなり薄い状態となり、エンジンはパワーが通常よりも20%程度ダウンする。また、外気温は摂氏30度前後に上昇するため、例年「熱」が大きな問題となる。さらに、路面は全体的に滑りやすいルーズグラベルで覆われているため、出走順が前方の選手は不利な路面コンディションでの走行を強いられる。

    豊田 章男(チーム総代表)
    今シーズンの2戦目となるラリー・スウェーデンでタナック選手、ヤルヴェオヤ選手が優勝しました。今季の初勝利をもたらしてくれた2人の選手とチームのみんなに”おめでとう”と”ありがとう”を伝えたいと思います。そして、応援いただいたファンの皆様、パートナーの皆様にもお礼申しあげます。ありがとうございました。一昨年、WRC復帰からの2戦目であったスウェーデンでの初優勝は、私の想像を超えるものでした。その時の驚きと喜びは今も鮮明に覚えています。今回のラリー・スウェーデンでは序盤から常に優勝争いに加わりながらの戦いでした。初優勝を遂げた一昨年の戦い方、悔しい想いをした昨年の戦い方を思い出しながら、今年の戦いを見ていると改めてチームとしての成長を感じます。チームを引っ張り続けているマキネン代表へ、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。今大会の表彰台ではタナック組の横に、私にとっては見慣れないレーシングスーツ姿のラッピ選手、フェルム選手が立っていました。やはり、ラトバラ組やミーク組にそこに立っていて欲しかったという悔しさはありますが、“少し”嬉しさも感じました。昨年まで一緒に戦った彼らの笑顔がそこにあったことが嬉しく感じた理由のひとつであることは間違いありませんが、一方で、強力なライバルとして彼らがいるということに嬉しさを感じたのかもしれません。次はチームのドライバー全員が彼らより高いところに立っていたい…。マキネン代表はじめチームのみんなも私と同じように、強くそう感じてくれていると思います。そして、それが負け嫌いのTOYOTA GAZOO Racingにとって次への大きな力になっているだろうということを感じた、嬉しさなのだと思います。 シーズンは、まだ始まったばかりです。強力なライバル達とも切磋琢磨しながら、これからもTOYOTA GAZOO Racingは戦ってまいります。引き続き、応援をよろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今シーズン2戦目で優勝し、両選手権をリードするなど素晴らしいラリーになりました。オットは週末誰よりも速く、このような難しいコンディションでどのように走ったら良いのかを皆に示しました。彼は今、本当に強いドライバーだと思いますし、タイトルを取るために集中していた20年前の自分を見ているようです。クリスとヤリ-マティにとっては困難な週末になりましたが、彼らもまた我々のクルマのスピードと、信頼性の高さを証明してくれたと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    とても良い週末でした。我々にとっては金曜日が鍵で、あのような路面コンディションでタイムロスを最小限に抑えなくてはなりませんでした。しかし、土曜日は良いリズムを保ち、ミスをしないように走るだけで十分でした。今日はパワーステージのためにタイヤを温存し、パワーステージでは思い切りプッシュしました。自分でも良い走りができたと思いますし、全てがうまく進んだのでリラックスしてドライブする事ができました。我々のチームは本当に強く、だからこそシーズン序盤に良い結果を得られたのだと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今朝の最初のSSは、今回のラリーでもっとも良いステージでした。路面はしっかりと凍り、両側には雪壁もありました。流れるように高速な道には多くの起伏があり、運転がとても楽しく感じられ、良いリズムを取り戻す事もできました。最後のパワーステージではポイントを獲得して良い形でラリーを終えたかったのですが、非常に難しい路面コンディションで、特にステージの最後の部分は大量の雪と解けた雪で困難な状況でした。気持ちは既に切り替わり、今はもう次のラリー・メキシコを楽しみにしています。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今朝のステージは全体が氷で覆われ、運転を楽しめるような良いコンディションでした。今日の自分の目標は、総合7位のセバスチャン・ローブ選手の前でフィニッシュする事でしたが、タイム差を拡げられたので満足しています。パワーステージではクルマの左前に大きな衝撃を受け、その後は運転に苦労しました。今週末の暖かな気候により、路面は私がテストで走った時と大きく異なり、そのため力を十分に発揮できませんでした。それでも、最後はチームのためにポイントを獲得できたので良かったと思います。

    ラリー・スウェーデン デイ4の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 2h47m30.0s
    2 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +53.7s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +56.7s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m05.4s
    5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m08.2s
    6 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1m38.8s
    7 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +1m49.7s
    8 ポントゥス・ティディマンド/オーラ・フローネ(フォード フィエスタ WRC) +3m37.7s
    9 オーレ・クリスチャン・ヴェイビー/ヨナス・アンダーソン (フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +6m34.0s
    10 ヤンネ・トゥオヒノ/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +8m21.4s
    21 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +14m44.4s

  • WRC | ラリー・スウェーデン 3日目:トヨタのタナックが総合首位に浮上

    WRC | ラリー・スウェーデン 3日目:トヨタのタナックが総合首位に浮上

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第2戦 ラリー・スウェーデンの競技3日目デイ3が2月16日(土)にトルシュビーを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合6位に順位を上げました。なお、デイ2でのリタイア後、ラリー2規定に基づき再出走したヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、総合25位でデイ3を走り切った。

    ラリー・スウェーデンのデイ3は、サービスパークの東側エリアを中心に、スウェーデン国内で8本のSSが行われた。首位のライバルと2秒差の総合2位で1日をスタートしたタナックは、オープニングステージのSS9で逆転に成功し首位に立った。その後、ライバルがミスで大きく遅れ、午前中のステージが終了した時点で総合2位の選手に対するリードは33.8秒となった。タナックは午後のステージでは3本のベストタイムを記録し、差を54.5秒に拡げてデイ3を締めくくった。

    総合8位でデイ2に臨んだミークは、SS9で総合6位に浮上。午前中のステージでは表彰台をめぐる戦いに加わるなど、好調だった。しかし、午後に入り気温が上昇すると路面の雪や氷が解け、ライバルよりも出走順が前方のミークは解けた雪や泥状になったグラベル(未舗装路)のならし役を担う事に。不利な路面条件で思うようにペースが上がらなかったが、それでも総合6位で1日を終えた。なお、ミークは彼の元師匠である、故コリン・マクレーの名を冠したヴァルゴセン2のビッグジャンプ「コリンズ・クレスト」で今大会最長記録となる41mを飛び、観客から拍手喝采を受けた。

    デイ2の最終ステージでコースオフしてデイリタイアとなったラトバラは、ラリー2規定に基づき再出走。朝1番のSS9ではベストタイムを刻んだ。しかし、その後の日中のステージではミークよりもさらに不利な出走順により、厳しい戦いが続いた。なお、自身のチームからプライベーターとしてヤリスWRCで出場のマーカス・グロンホルムは、デイ3全てのSSを走破した。

    競技4日目、最終日となる2月17日(日)のデイ4は、トルシュビーのサービスパークを中心に3本のSSが行われる。SS17/18「リケナス」は、サービスパークの北側に展開する全長21.19kmのステージ。そしてファイナルステージとなる全長8.93kmのSS19「トルシュビー2」は、デイ2のSS8と同じコースを走行し、トップ5タイムを記録した選手にボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3本のSSの合計距離は51.31km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は202.00kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今日、オットはラリーを完全にコントロールしていました。昨日は良くないコンディションで注意深く、あまり攻めすぎないで走るなど非常に上手く戦いましたが、それが今日の出走順に繋がったのです。とても賢いドライビングにより、オットは優勝に大きく近づいたといえます。一方、クリスとヤリ-マティは特に午後のステージで苦戦しました。彼らによると路面は解けた雪で覆われ、ラリー・モンテカルロをもう1度戦っているような感じだったようです。我々も、多くの選手がコースオフするシーンを目にしました。クリスはポディウム争いから少し遠ざかりましたが、彼の前方にいるドライバー達の戦いは激しく、このようなコンディションでは何が起こっても不思議ではありません。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    非常に上手く行った1日でした。朝の路面コンディションは昨日と同じようにとても良く、心から運転を楽しめました。ただし限界までは攻めず、良いリズムを保つ事だけを心がけて走りました。午後のステージコンディションは、昨日の午後とは大きく異なり非常にスムーズでした。昨日頑張って走った事が今日の有利な出走順に繋がり、アドバンテージを得られたのです。2 位の選手に対して大きなマージンができたので、明日はそのリードを最初の2本のSSで保ち、最終のパワーステージではできればポイントを獲得したいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    ラリー2で競技に復帰し、今朝1本目のラメーンではベストタイムを記録するなど良いスタートになりました。ラメーンは、2008年にこのラリーでWRC初優勝を決めた時に走った、とても良い思い出があるSSです。今朝は路面コンディションがとても良かったのですが、午後は非常に難しくなったので、明日のステージに向けたセットアップを試す事にしました。高速で流れるような道でクルマは素晴らしいフィーリングなのですが、テクニカルなセクションでは思うように走る事ができなかったので、何とかセットアップでその問題を解決し、明日のパワーステージでは良い結果を狙いたいと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    昨日に続き、私にとっては今日も複雑な1日でした。路面が良くしっかりと凍結している状況では十分なスピードがあり、表彰台を狙える位置につけていました。クルマのフィーリングは良く、自信も深まってきたので少しハードに攻めてみました。午後は気温が上がり私の出走順では厳しい戦いになると予想していましたが、実際そうなってしまいました。明日は、今現在の順位を守る事に集中しなくてはなりません。

    ラリー・スウェーデン デイ3の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 2h19m31.7s
    2 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +54.5s
    3 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +54.5s
    4 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +56.8s
    5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m08.7s
    6 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1m36.5s
    7 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +1m38.1s
    8 ポントゥス・ティディマンド/オーラ・フローネ(フォード フィエスタ WRC) +3m08.0s
    9 オーレ・クリスチャン・ヴェイビー/ヨナス・アンダーソン (フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +5m23.4s
    10 ヤリ・フットネン/アナ・アンティ・リナケト (シュコダ ファビア R5)+5m35.4s
    25 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +14m49.3s

  • WRC | ラリー・スウェーデン 2日目:トヨタのタナックが総合2位に浮上

    WRC | ラリー・スウェーデン 2日目:トヨタのタナックが総合2位に浮上

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第2戦 ラリー・スウェーデンの競技2日目デイ2が2月15日(金)にトルシュビーを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合2位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合8位に順位を上げた。なお、デイ2の最終ステージ開始時点で総合2位につけていたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、コースオフによりデイリタイアとなったが、ラリー2規定に基づきデイ3で再出走する。

    ラリー・スウェーデンのデイ2は、サービスパークから遠く離れた隣国ノルウェーで多くのステージが行なわれた。午前中は路面の雪が硬く締まっており、タナックは3本のSSのうち2本でベストタイムを記録。総合1位で午前中の走行を終えた。しかし、午後に入って気温が上昇すると、路面の雪や氷が解けて下からグラベル(未舗装路)が出るなどコンディションが悪化。タナックは不利な出走順によりタイムが伸びず総合3位に順位を下げた。しかし、最終ステージのSS8では挽回し、首位と僅か2秒差の総合2位でデイ2を走り切った。

    午前中のステージで総合3位に順位を上げていたラトバラは、午後1本目のSS5でトップに立った。その後、ライバルと激しい首位争いを続けたが、1日の最後のステージでコースアウトしてスタック。復帰することができず、残念ながらデイリタイアとなってしまった。

    ヤリスWRCで臨む2戦目のラリーで、ミークは午前中総合8位に留まったが、午後のステージではペースアップに成功。総合5位に浮上した。しかし、その後SS7のスタートでエンジンがストールしてタイムを失い、総合8位で1日を終えた。それでも総合5位の選手とのタイム差は小さく、デイ3ではトップ5入りを目標に戦う。

    なお、自身のチームである「GRX」からヤリスWRCでプライベート出場の、マーカス・グロンホルムはコースアウトによりSS4でデイリタイアとなったが、デイ3では再出走を予定している。

    競技3日目、2月16日(土)のデイ3は、トルシュビーのサービスパークを中心に8本のSSが行われる。最初の6本のステージはサービスパークの西側に集中し、ラメーン(SS9/SS12)は2016年大会以来の復活となるが、進行方向は以前と逆になる。ハグフォシュ(SS10/SS13)、ヴァルゴセン(SS11/SS14)は多くの観客が集まる名物ステージで、特にヴァルゴセンは有名な「コリンズクレスト」のビッグジャンプで知られている。1日の終わりには、木曜日と同じカールスタードの競馬場でのスーパーSS(SS15)と、サービスパークすぐ横でのトルシュビー・スプリント(SS16)という、2本のショートSSが行なわれる。8本のSSの合計距離は126.18km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は613.31kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今日は非常に難しい路面コンディションでの戦いとなりましたが、我々のクルマは持てる力をきちんと発揮しました。今晩最後のステージでのラトバラのハプニングには皆が肩を落としましたが、彼はそこまで非常よくやっていました。また、オットも出走順を考えると健闘していたと思いますし、順位も素晴らしいと思います。クリスは、このラリーでもクルマに良いフィーリングを感じているようです。午後のステージでは彼のドライビングスタイルと路面のコンディションがマッチし、タイムも向上しました。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    午前中のステージのコンディションは素晴らしく、運転を心から楽しむことができました。午後は真逆のコンディションとなりましたが、このラリーではよくあることです。ですので、厳しいコンディションをただ切り抜けることだけに集中して走りましたが、1日の最後のステージではプッシュし、トップの選手に近づくことができました。ただし雪が深く、タイヤにあまりスタッドが残っていなかったので簡単ではなく、何度かヒヤッとする場面がありました。今日は自分の持つ力を全て出し切りましたが、明日もまた同じようなコンディションでの戦いとなるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    クルマはとても運転しやすく、テーム・スニネン選手と接戦を展開するなど今日は概ね良い1日でした。タイヤに大きな負荷をかける走りを続けスタッドが抜けてしまいましたが、それでも路面の雪が削られてグラベル(未舗装路)にわだちが刻まれているようなステージでは特に問題ありませんでした。しかし最終ステージは凍結した路面の上に雪が多く積もり、そこで激しくプッシュしたところユーズドのタイヤが十分にグリップせず、コースアウトしてしまいました。明日は再出走し、良い運転の感覚を取り戻すことが私にとっては重要です。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今朝はなかなかペースが上がらず苦労しましたが、午後の再走ステージで状況は好転しました。路面のコンディションは非常に悪く、一部はまるでラリーGBのように大量の泥で覆われ、一部は雪がぐちゃぐちゃに解けてかなり滑りやすい状態でした。残念ながらSS7ではエンジンがストールしてタイムを失い、順位を3つ下げてしまいました。また、その結果明日は出走順が3つ前になってしまいます。ただし、まだ先は長く明日もまた複雑なコンディションになりそうなので、諦めずに頑張りたいと思います。

    ラリー・スウェーデン デイ2の結果
    1 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) 1h11m05.3s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +2.0s
    3 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +17.8s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +28.6s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +42.0s
    6 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +48.8s
    7 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +52.7s
    8 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +53.1s
    9 ポントゥス・ティディマンド/オーラ・フローネ(フォード フィエスタ WRC) +1m24.4s
    10 オーレ・クリスチャン・ヴェイビー/ヨナス・アンダーソン (フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +2m39.7s
    29 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +9m51.1s

  • WRC | トヨタ:第2戦 ラリー・スウェーデン 初日レポート

    WRC | トヨタ:第2戦 ラリー・スウェーデン 初日レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC)) 第2戦ラリー・スウェーデンが2月14日(木)に開幕。スウェーデンのカールスタードでスーパーSSが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合4位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合5位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合10位につけ、ヤリスWRCは全車が順調に最初のステージを走り切った。

    ラリー・スウェーデンは、14日の午前中にサービスパークが置かれるトルシュビーの近郊でシェイクダウンが行なわれ、全長6.86kmのステージでクルマの最終確認およびセッティング作業を実施。タナックが2番手タイムを、ミークが4番手タイムを、今回が197回目のWRC参戦となるラトバラが9番手タイムを記録した。そして、夜8時過ぎから、トルシュビーから約100km南に離れたカールスタードの競馬場で、SS1として2台同時スタートのスーパーSSが行われた。氷に覆われた全長1.90kmのコースを、ヤリスWRCは全車が堅実に走り、デイ2へと駒を進めた。なお、プライベーターとしてヤリスWRCで久々のWRC出場を果たした元世界王者マーカス・グロンホルムは、総合8位の好位置でラリーをスタートした。

    競技2日目、2月15日(金)のデイ2は、トルシュビーのサービスパークを中心に7本のSSが行われる。ホーフ・フィンスコグ(SS2/5)とスヴルリア(SS3/6)は隣国のノルウェーが舞台となり、ロイデン(SS4/7)はスウェーデンをスタートしてノルウェーに入り、スウェーデンでフィニッシュという二箇国に展開するステージとなる。また、1日の終わりにはサービスパークのすぐ近くでトルシュビー(SS8)のステージが行なわれる。なお、ステージはロイデンとトルシュビーの終盤数km以外は2018年のデイ2と同一。7本のSSの合計距離は137.41km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は541.05kmとなる。

    トム・フォウラー(テクニカル・ディレクター)
    明日からの本格的なステージに向けて、とても良い準備ができました。今朝のシェイクダウンは順調で、我々のクルマは最初の走行でファステストタイムを3回更新しました。その後、多くのクルマが走り路面コンディションは急激に悪化ましたが、最初の走行時がもっとも実際のSSに近い路面状態だったのではないかと思います。そして、その状態で良いパフォーマンスを発揮できたことに満足しています。今週末は気温が高くなりそうなので、路面の雪と氷の融解が大きな問題となるでしょう。我々は朝の1回目の走行時は出走順が比較的前方で、良いコンディションで走れるため自信を持っています。しかし、2回目のリピートステージではコンディションがかなり悪化すると予想されるので、タイヤをうまくマネージし、できるだけスタッドが抜けないように注意して走る必要があります。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    シェイクダウンでは、2回目の走行時に多くのグラベル(未舗装路)が雪の下から顔を出していました。きっと、タイヤマネージメントはかなり難しくなるでしょう。出走順が前方ならば良いコンディションで走れるので、我々にとっては明日が非常に重要な1日となりますし、良いパフォーマンスを発揮しなくてはなりません。今晩の最初のステージは簡単ではありませんでしたが、問題なく走ることができました。クルマの動きはとても良く、自信を持って走ることができているので、明日からの本格的な戦いに向けて準備は万端です。明朝のステージが今からとても楽しみです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    カールスタードでのラリースタートは常に素晴らしい雰囲気です。今回は自分にとって197回目のWRCスタートだったので、少しプレッシャーを感じましたが問題なく走り終え、今はもう明日からの本格的な戦いに集中しています。ステージには大きな雪壁がありますので、きっと楽しんでドライブできるでしょう。気温が高くなると路面の雪や氷が解けて下からグラベルが現れ、スタッドタイヤに大きなダメージを与えるので、あまり暖かくならないことを願っています。シェイクダウンの最初の走行時、路面が凍結している状態でのクルマのフィーリングは最高でした。そして、その後リピートステージを想定していくつかアイディアを試したので、そのような路面コンディションでどうすべきか、理解することができました。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    カールスタードの最初のステージは非常にトリッキーなので、ミスなくクリーンに走ることが目標でした。ステージに雪は少なく、正直なところあまり運転を楽しむことができませんでした。今朝のシェイクダウンでは調子が良く、最初の2回は良いリズムで走ることができました。しかし3回目の走行時はわだちがかなり深くなっていて、コブで飛ばされて雪壁に突っ込んでしまいましたが、スピードには満足しています。今週末は気温が高くなりそうなので、きっと路面コンディションは複雑になるでしょう。ただ、早朝の硬く凍結している路面では非常に運転しやすいので、明日は朝から頑張って走ります。

    ラリー・スウェーデン デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 1m34.9s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +0.8s
    3 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1.1s
    4 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +1.9s
    5 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +2.0s
    6 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +2.7s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +3.0s
    8 マーカス・グロンホルム/ティモ・ラウティアイネン (トヨタ ヤリス WRC) +4.1s
    9=エリック・ピエタライネン/ユハナ・ライタネン (シュコダ ファビア R5) +4.4s
    9=クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +4.4s

  • トヨタ | 2019年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン プレビュー

    トヨタ | 2019年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、2月14日(木)から17日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンに、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。2017年のWRC復帰初年度、2戦目にしてラトバラが勝利を飾った記念すべき1戦で、チームは優勝を目指して戦う。

    ラリー・スウェーデンはシーズン唯一の「フルスノーラリー」。SS(スペシャルステージ)の平均速度は非常に高く、シーズン最速であるラリー・フィンランドに次ぐ2番目のポジションを、他のラリーと毎年競っている。SSは表面が雪や氷で覆われた森林地帯のグラベル(未舗装路)ステージが中心となり、ラリーカーは金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用のタイヤを装着して走行する。雪面が硬く締まっている時は非常に高いグリップ力を得られるが、昨年のように新雪が深く積もるとスタッドが雪面を捉える力が弱まり、早い出走順の選手にとって不利な走行条件となる。また、路肩には雪の壁があり、それをコーナー外側のクッションとして上手く使うことで、より速く大胆なコーナリングが可能となる。ただし雪壁が軟らかい場合はクルマが埋まってスタックすることがあり、また硬すぎる場合はボディやサスペンションにダメージを負う可能性もあるため、硬さの見極めがとても重要になる。

    ラリーの中心となるサービスパークは、昨年と同様スウェーデンのトルシュビーに置かれ、SSは多くの部分が昨年と重なる。ただし一部のステージは走行距離が若干変更され、2016年以来の復活となる新ステージ、SS9/12「ラメーン」は進行方向が以前と逆になるなど、いくつか変更点がある。

    ラリーは2月14日(木)の夜8時過ぎ、カールスタード近郊の競馬場で行われるスーパーSSで競技がスタート。15日(金)はサービスパークを基点に、隣国ノルウェーのステージを含む7本のSSを走行する。16日(土)は人気のビッグジャンプ「コリンズクレスト」で知られる「ヴァルゴセン」のステージを含む8本のSSを走行。ラリー最終日の17日(日)は多くの観客が集う「リケナス」のSSを2回走り、その後サービスパークすぐ近くの「トルシュビー」のパワーステージで幕を閉じる。4日間で19本のSSを行ない、その合計距離は316.80km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,460.59kmに達する。

    なお、今回はこれまでにラリー・スウェーデンで4勝を飾っているラトバラにとって、記念すべき197回目のWRC出場となる。これは、かつてトヨタのドライバーとして2回WRC王者に輝いたカルロス・サインツの記録を抜き、WRC最多出場回数となる。また、過去に2回WRC王者となったフィンランドの歴史的ドライバー、マーカス・グロンホルムがヤリスWRCで久々にWRC出場を果たす。グロンホルムは自分自身のチームであるGRXからのプライベート出場となり、4台のヤリスWRCが出走するのは今回のラリー・スウェーデンが初となる。

    ラリー・スウェーデンはシーズン唯一の「フルスノーラリー」です。SS(スペシャルステージ)の平均速度は非常に高く、シーズン最速であるラリー・フィンランドに次ぐ2番目のポジションを、他のラリーと毎年競っています。SSは表面が雪や氷で覆われた森林地帯のグラベル(未舗装路)ステージが中心となり、ラリーカーは金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用のタイヤを装着して走行します。雪面が硬く締まっている時は非常に高いグリップ力を得られますが、昨年のように新雪が深く積もるとスタッドが雪面を捉える力が弱まり、早い出走順の選手にとって不利な走行条件となります。また、路肩には雪の壁があり、それをコーナー外側のクッションとして上手く使うことで、より速く大胆なコーナリングが可能となります。ただし雪壁が軟らかい場合はクルマが埋まってスタックすることがあり、また硬すぎる場合はボディやサスペンションにダメージを負う可能性もあるため、硬さの見極めがとても重要になります。

    ラリーの中心となるサービスパークは、昨年と同様スウェーデンのトルシュビーに置かれ、SSは多くの部分が昨年と重なります。ただし一部のステージは走行距離が若干変更され、2016年以来の復活となる新ステージ、SS9/12「ラメーン」は進行方向が以前と逆になるなど、いくつか変更点があります。

    ラリーは2月14日(木)の夜8時過ぎ、カールスタード近郊の競馬場で行われるスーパーSSで競技がスタート。15日(金)はサービスパークを基点に、隣国ノルウェーのステージを含む7本のSSを走行します。16日(土)は人気のビッグジャンプ「コリンズクレスト」で知られる「ヴァルゴセン」のステージを含む8本のSSを走行。ラリー最終日の17日(日)は多くの観客が集う「リケナス」のSSを2回走り、その後サービスパークすぐ近くの「トルシュビー」のパワーステージで幕を閉じます。4日間で19本のSSを行ない、その合計距離は316.80km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,460.59kmに達します。

    なお、今回はこれまでにラリー・スウェーデンで4勝を飾っているラトバラにとって、記念すべき197回目のWRC出場となります。これは、かつてトヨタのドライバーとして2回WRC王者に輝いたカルロス・サインツの記録を抜き、WRC最多出場回数となります。また、過去に2回WRC王者となったフィンランドの歴史的ドライバー、マーカス・グロンホルムがヤリスWRCで久々にWRC出場を果たします。グロンホルムは自分自身のチームであるGRXからのプライベート出場となり、4台のヤリスWRCが出走するのは今回のラリー・スウェーデンが初となります。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    開幕戦ラリー・モンテカルロではとても良い形でシーズンのスタートを切れたので、ラリー・スウェーデンで優勝を争う準備はできています。昨年は路面のコンディションと出走順が大きく影響し、我々にとっては厳しい戦いとなりました。しかし、今年はライバルと比べて良い出走順ですので、それほど心配はしていません。ここ数週間、フィンランドでテストを行なってきたので準備は万端ですし、我々のクルマはスウェーデンのステージにとても合っていると確信しています。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    スウェーデンに向けて十分な準備ができていると思いますが、このラリーでは週末を通してどのような路面コンディションとなるのかを正確に知る事は困難です。昨年は多くの降雪があり、路肩には大きな雪壁ができるなど典型的なウインターラリーのコンディションでした。しかし、新雪によってタイヤのグリップが十分に得られず、早い出走順だった我々にとっては厳しい状況でした。今年はトップ争いができることを期待しています。スウェーデンのステージは流れるように高速で、もし条件が合えば本当に楽しめるラリーですし、我々のクルマもきっと力を存分に発揮できるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    今年のラリー・スウェーデンは私にとって特別な意味を持つ1戦となります。かつて私は2008年のスウェーデンでWRC史上最年少優勝ドライバーとなり、それから11年後の今年はもっとも経験豊かなWRCドライバーとなります。今、フィンランドでは十分な積雪がありますが、ラリー・スウェーデンでも同様のコンディションとなることを願っています。もしそうなれば、素晴らしいウインターラリーとなるでしょう。2017年にヤリスWRCで初優勝した時のように、優勝争いをできることを期待しています。ただし、そのためにはモンテカルロでは完全には得られなかった、良いフィーリングをつかむ必要があります。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    開幕戦のモンテカルロは私にとってポジティブなスタートとなりましたが、当面の目標は変わりません。クルマについて学び、そしてドライビングを楽しむこと。それが、開幕戦から続くそれぞれ大きくタイプが大きく異なる3つのラリーを戦う上での私の目標です。先週はスウェーデンに向けての充実したテストを、フィンランドで3日間行ないました。雪道用のセットアップで初めての走行でしたが、それは素晴らしい経験でした。とても良いフィーリングが得られましたが、ラリー本番では気温の変化によってコンディションが大きく変わることを忘れてはなりません。できれば、安定した良いコンディションで、皆が楽しめるようなラリーになることを願っています。

  • トミ・マキネンがFIA殿堂入り。“親友” 豊田章男社長が祝福

    トミ・マキネンがFIA殿堂入り。“親友” 豊田章男社長が祝福

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのチーム代表を務めるトミ・マキネンが、FIA殿堂入りすることが決定。トヨタ自動車の豊田章男社長が祝福のコメントを発表した。

    元ラリードライバーのトミ・マキネン(54歳)は、1996年から1999年にかけて世界ラリー選手権 (WRC) で4年連続ドライバーズチャンピオンを獲得。通算24勝は歴代6位。2017年よりTOYOTA GAZOO Racing WRTの代表を務めている。

    ホール・オブ・フェーム(殿堂)はFIAが2017年に創設。トミ・マキネン選出を受け、トヨタ自動車の代表取締役社長であり、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのチーム総代表である豊田章男が祝福のコメントを発表した。

    「トミ・マキネンさん、FIA殿堂入りおめでとうございます!」と豊田章男社長はコメント。

    「三菱ランサーで獲った4度のドライバータイトル。そして、TOYOTA GAZOO Racingのチーム代表としてヤリスで獲った昨年のタイトル。これらの功績が認められて殿堂入りの栄誉に輝いたと聞きました」

    「TOYOTA GAZOO Racing WRT総代表としてだけでなく、日本の“いち”ラリーファンとしても、このことを大変嬉しく、そして、誇らしく思います」

    「また、彼は今まで多くのラリーファンを大切にしてこられました。また、もっと多くの方にラリーファンになってもらいたいと心から願い、その努力を続けてきています」

    「もっと多くの方にラリーを楽しんでいただきたいという想いは私も同じです。こうした彼の努力も今回の殿堂入りに際して認めて頂けているのであればこれほど嬉しいことはありません」

    「これからも彼とTOYOTA GAZOO Racingの勝利を目指しつつ、もっともっとラリーファンを増やしラリー業界の発展に一緒に力を尽くせたらと思います」

    「トミ、改めて、おめでとう! 引き続き、一緒に頑張っていきましょう! 親友 豊田章男」

    豊田章男社長とトミ・マキネン

  • WRC ラリー・モンテカルロ | トヨタ、タナックが総合3位表彰台

    WRC ラリー・モンテカルロ | トヨタ、タナックが総合3位表彰台

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第1戦 ラリー・モンテカルロの最終日デイ4が1月27日(日)にモナコ公国を基点に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合3位で、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合5位で、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合6位でフィニッシュ。ヤリスWRCで出場した全選手が選手権ポイントを獲得した。

    ラリー・モンテカルロのデイ4は、モナコ公国の北側に広がるフランスの山岳地帯で、2本のステージを各2回走行。4本のSSの合計距離は63.98kmだった。路面は全体的にドライコンディションとなり、デイ3までのステージのように雪やアイスバーンに悩まされる事無く、ドライバーたちはスピードの限界で4本のステージに挑んだ。

    デイ3で4本のSSを全て制し、総合7位から5位に浮上したタナックは、デイ4でもその勢いを持続。最初の2本のSSでベストタイムを記録し、総合3位につけていた選手と、4位ラトバラを抜き総合3位に浮上。続く2本のSSでは安定した走りで総合3位の座を堅持し、3年連続となるポディウムフィニッシュを果たした。

    ラトバラは、4位の選手と激しい順位争いを展開していたが、残念ながら逆転には至らず。さらに、タナック選手が総合3位に浮上したことで、4位と僅か1.7秒差の総合5位でラリーを終えた。

    デイ2でパンクにより大きく順位を落としたミークは、その後目覚ましいスピードで順位を徐々に挽回。8カ月以上のブランクを感じさせない、鋭い走りでタナックに匹敵する好タイムを何度も記録した。そして迎えたデイ4では、ボーナスの選手権ポイントがかかる最終SSのパワーステージで、今大会初のベストタイムを記録。最大となる5ポイントを獲得し、総合6位でフィニッシュした。

    WRC次戦は、2月14日から17日にかけて開催される第2戦ラリー・スウェーデン。シーズン唯一のフルスノーラリーであるスウェーデンは、ラリー・モンテカルロとは異なり、雪と氷で表面が完全に覆われたグラベル(未舗装路)の森林ステージが舞台となる。そのためラリーカーは、スタッド(スパイク)が埋め込まれた、雪道専用のスノータイヤで走行。スウェーデンのスノーステージは非常にハイスピードで、チームにとっては17年のWRC復帰初年度に、ラトバラがヤリスWRCで最初の勝利を飾った1戦となる。

    友山茂樹(GAZOO Racing Company プレジデント)
    WRCの2019年シーズンが始まりました。昨シーズンは、参戦2年目にしてマニュファクチャラーズタイトルを獲得したものの、その裏では、通算14回のリタイア、多くのトラブルに見舞われました。今シーズンは、速さと安定感を一段高いレベルに昇華させるべく、チーム一丸となって改善を積み重ねて、開幕戦のラリー・モンテカルロを迎えました。今回のラリー・モンテカルロは、例年同様に刻々と変わる路面状況に加え、昨年にも増して、強力になったライバル達との駆け引きに、最後まで厳しい戦いを強いられましたが、3台とも大健闘しラリーを盛り上げることが出来ました。応援して頂いたファンの皆様に、心より感謝申し上げます。特に途中パンクに見舞われ大幅なタイムロスをしながらも、15ステージ中7つのステージでトップタイムを刻み、3位表彰台を獲得したタナック/ヤルヴェオヤ組は、昨年同様、高い戦闘力を示してくれました。また、終始、冷静な走りで5位に食い込んだラトバラ/アンティラ組、そして、ヤリスWRCでの初ラリーを心から楽しみつつ、パワーステージでは圧倒的な速さを見せつけたミーク/マーシャル組の走りからも、今シーズンの活躍が期待できます。ヤリスWRCの安定したパフォーマンス、また、最高のチームワークからも、シリーズタイトル獲得に向けた手ごたえを感じることが出来ました。TOYOTA GAZOO Racingは、今シーズンも、若き挑戦者として、世界中のWRCファンに興奮と感動をお届けできるものと確信しています。これからも、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamへの応援をよろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    素晴らしい結末、そして非常にポジティブなリザルトでした。貴重な選手権ポイントを獲得する事ができましたし、全部で15本走ったSSのうち、9本でベストタイムを記録できたのは、我々のクルマのパフォーマンスを証明するものです。また、我々と一緒に戦った最初のラリーで、クリスが示したパフォーマンスは非常に印象的でした。これからのシーズン、クリスはきっとライバルから警戒される存在になったと思いますし、皆が彼に注目し続けるでしょう。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    表彰台に立てて本当に嬉しく思います。金曜日が終了した時点では、このような良い結果を期待していませんでした。比較的ドライなターマックステージで、ここまでタイムを挽回できたことに驚いています。今朝は良い走りができたので、後はフィニッシュまで順位を守れば良い状況でした。チーム、グラベルクルー、そしてクルマに心から満足しています。土曜日と日曜日は完璧な仕事ができましたので、自分達を誇りに思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    週末を通して僅差の戦いでしたが、自分にとってはベストな結果ではなく、4位でフィニッシュできなかったことに失望しています。しかし、今になって事前テストで見誤り、間違ったセットアップで今回のラリーに臨んだことに気がつきました。そのため私の運転ではかなりアンダーステアが強く、より速く走るために必要な自信を持てませんでした。とはいえ、ミスのない堅実な週末を送れたので、シーズンの始まりで価値あるポイントを獲得できました。我々のクルマには、ラリーで勝つだけの力があると私は理解しています。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    TOYOTA GAZOO Racingで戦った最初のラリーでパワーステージ優勝を飾り、素晴らしい結果となりました。この週末ステージ優勝は1回だけでしたが、それがパワーステージであったためボーナスポイントを獲得できました。他のドライバー達は最後まで順位争いをしていたので、全力を尽くして走り5ポイントを得られたのは素晴らしい気分です。今回は問題に見舞われましたが、それさえなければ4位も十分可能だったはずです。それでも、自分達の速さを示すことができて本当に良かったと思います。クルマのフィーリングはとても良く、このラリーで全てが自分のものになったような気がします。まだ1戦が終わったに過ぎないので、集中力を失うことなく次のスウェーデンに臨むつもりです。

    ラリー・モンテカルロ デイ4の結果
    1 セバスチャン・オジェ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) 3h21m15.9s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2.2s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +2m15.2s
    4 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +2m28.2s
    5 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +2m29.9s
    6 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +5m36.2s
    7 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ R5) +13m04.6s
    8 ヨアン・ボナート/ベンジャミン・ボウルード(シトロエン C3 R5) +13m56.5s
    9 ステファン・サラザン/ジャック-ジュリアン・レヌッチ(ヒュンダイ i20 R5)+14m06.8s
    10 アドリアン・フォルム/ルノウ・ジャムール (シトロエン C3 R5) +16m03.4s

  • WRC ラリー・モンテカルロ | トヨタ勢、2日目はトラブルで順位を落とす

    WRC ラリー・モンテカルロ | トヨタ勢、2日目はトラブルで順位を落とす

    2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロのデイ2が1月25日(金)にフランス南部のギャップを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 10号車)が総合4位に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合7位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合8位につけ、ヤリスWRCは困難な状況を乗り越え全車がデイ3に駒を進めた。

    ラリー・モンテカルロの競技2日目デイ2は、サービスパークが置かれるギャップの南西エリアで3本のステージを各2回走行するスケジュールだった。しかし、オープニングステージのSS3が観客の安全確保のためにキャンセルとなり、午前中の3本のステージを総合的に考えて導き出したタイヤ戦略が、十分に機能しない状況となってしまった。SS3は雪や凍結したセクションが多く、そこでアドバンテージを得る戦略だったが、ステージキャンセルによりそれが不可能となり、デイ1で総合1位に立ったタナックはペースダウンを余儀なくされ総合3位に後退。さらに、午後の再走ステージのSS7ではパンクで2分程度の遅れをとり、総合7位でデイ2を終えました。一方、総合5位からスタートしたラトバラは、SS4で総合9位に順位を落とした。しかし、その後徐々にスピードを上げて行き、SS5で3番手タイムを、SS6ではセバスチャン・オジエと同タイムのベストタイムを記録。最終的にはデイ1よりもひとつ順位を上げ、総合4位でデイ2を走り切った。なお、ミークは一時総合6位につけていたが、その後ホイールのリム破損によるタイヤ交換作業で遅れをとり、総合8位で1日を終えた。

    競技3日目となる1月26日(土)のデイ3は、ギャップ北側の山岳地帯で2本のステージを各2回走行するう。ステージはいずれも昨年のデイ3とほぼ同一だが、積雪の有無等、路面コンディションは大きく異なる可能性がある。4本のSSを走り終えた選手達は、その後サービスを経て長いリエゾン(移動区間)を走行し、地中海に面したモナコ公国のパルクフェルメ(車両保管場)を目指す。4本のSSの合計距離は93.38km、リエゾンも含めた1日の総走行距離は、557.52kmに達する。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ラリー・モンテカルロでは常に予想外の事が起こりますが、残念ながら我々もオィットとクリスのパンクなど、ハプニングに見舞われました。今年のステージのように路肩部分が凍っている時は多くのクルマがコーナーのイン側により深く切り込んで走ることができますが、路肩と道の段差が鋭く尖っていると、パンクの危険性が高まるのです。オィットは表彰台を狙える位置につけていましたし、クリスもチーム加入後最初のラリーで非常に良いスタートを切りました。去年オィットがそうだったように、クリスもこれからクルマに対する理解を深めていけば、さらに速くなるでしょう。ヤリ-マティはとても良い戦いを続けているので、明日が楽しみです。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    非常にチャレンジングな1日でした。今朝は最初のステージを重視した戦略で臨んだのですが、そのステージがキャンセルとなりタイヤ戦略が機能しなくなってしまいました。午後の再走ステージの1本目は路面コンディションが非常にトリッキーで、雪、スラッシュ(溶けて多くの水分を含んだ状態の雪)、そしてドライ路面がミックスした状態でした。その次のステージではパンクを喫し、クルマを止めてタイヤ交換をしなくてはなりませんでした。そして、午後の最後のステージでは安定した走りができました。ラリーはまだ先が長いので、明日以降も全力を尽くして戦うつもりです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    全体的にとてもポジティブな1日でした。今朝はとても良い戦略を準備していたのですが、最初のステージがキャンセルされ非常に大きな影響を受けました。ただし、自分自身のドライビングに関しては良いフィーリングが得られるようになって行きました。午後のステージではSS7でスノータイヤと舗装路用タイヤをミックス装着して走りましたが、やや慎重過ぎたと思います。他の2本のステージ、SS6とSS8では安全策としてスノータイヤを4輪に装着して走りましたが、それは正しい判断だったと思いますし、満足しています。明日は3位争いに加わり、最終日に表彰台に立てるように頑張りたいと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    我々の出走順は理想的ではありませんでした。自分よりも前に走った選手達によって大量の泥が舗装路にかき出され、路面は非常に滑りやすくなり苦労しました。それでも良いタイムが出ていましたし順位も上がっていったのですが、その後不運にもホイールにダメージを受け、クルマを止めてタイヤ交換をしなくてはなりませんでした。とはいえ、約9カ月の空白期間を経て心から運転を楽しんでいますし、あと少しツキがあれば表彰台にも上がれるはずです。他力本願といった状態でもありますが、希望を失わずに戦い続けます。

    ラリー・モンテカルロ デイ2の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) 1h37m17.3s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2.0s
    3 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m17.7s
    4 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1m25.1s
    5 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +1m25.9s
    6 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m47.5s
    7 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +2m34.9s
    8 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +5m33.0s
    9 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ R5) +7m00.1s
    10 ヨアン・ボナート/ベンジャミン・ボウルード(シトロエン C3 R5) +7m06.7s

  • WRC ラリー・モンテカルロ | トヨタのオット・タナックが初日の首位

    WRC ラリー・モンテカルロ | トヨタのオット・タナックが初日の首位

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロのデイ11月24日(木)、が、フランス南部のギャップを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合5位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合7位につけ、ヤリスWRCは全車が競技初日を走破した。

    ラリー・モンテカルロの初日は、午前中にサービスパーク北側のターマック(舗装路)コースでシェイクダウンが行なわれた。全長3.35kmのコースでは、今シーズンよりチームに加わったミークが全体のトップタイムを記録。タナックは4番手タイム、ラトバラは5番手タイムと、好調な滑り出しになった。

    ギャップ市街の中心部では夜6時50分からセレモニアルスタートが始まり、多くの観客が見守る中ラリーは華やかに開幕。その後、雪やアイスバーンが所々に広がる峠道で7時38分からSS1がスタートし、暗闇のナイトステージでタナックがベストタイムをマーク。ミークが2番手タイムを刻んだ。続くSS2でタナックは3番手タイムに留まったが、総合では2位に9.1秒差をつけ首位の座を堅持。SS1でやや出遅れたラトバラは、4番手タイムで総合5位に順位を上げた。また、ミークはステージの後半でパンクを喫してタイムを失ったが、それでも総合7位で競技初日を走り終えま。

    競技2日目となる1月25日(金)のデイ2は、ギャップの南西エリアで3本のステージを各2回走行。6本のSSの合計距離は125.12kmと4日間でもっとも長く、選手達にとっては最初の勝負どころとなる。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は、457.06kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今晩最初のSS1は、ベストタイムのオットと2番手タイムのクリスにとって素晴らしいステージになりました。オットは自信を深めたはずですし、クリスは残念ながらSS2でパンクをしましたが、それでも新しいクルマに良い感触を持ったのではないかと思います。暗闇の中での走行は非常に難しく、ヤリ-マティはやや慎重な走りでした。まだ先は長く明日はきっとタフな1日となるでしょうが、今日とは違い、日中の明るい時間帯は遥かに走りやすいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    予想通り、今夜は大変難しいスタートとなりました。最初のステージは非常にトリッキーで、路面コンディションが大きく変わるような所もいくつかありました。しかし、クルマはとても良いフィーリングでした。タイヤのグリップ変化を把握しやすく、そのため自信を持って走ることができました。SS2は大部分がドライで、異なるタイヤをミックス装着して走るのは大きな挑戦でしたが、自分では良い走りができたと思っています。 総合的に考えると、我々のタイヤ選択は正解だったといえるでしょう。明日は長い1日となり、我々にとってはいつものモンテカルロと同様、大きな挑戦となるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今晩のステージは暗闇の中で凍結路面と湿った路面が所々に現れるという、非常に挑戦し甲斐のあるコンディションでした。そのような困難な路面ではタイム差が広がりやすく、私は走りに自信を持てなかったためSS1でかなりタイムを失いました。事前のテストではそのようなコンディションを経験しておらず、フィーリングを掴みきれなかったからです。しかし、最終的にそれを克服することができたのは大きな収穫です。明日はきっと違う1日となるでしょうし、状況も簡単に変わるので、我慢して戦う必要があります。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    コンディションが変わりやすく、とても難しいスタートとなりましたが、クルマに対しては自信と良いフィーリングを持つことができました。2本目のSSはドライな路面が多くなりましたが、ドライビングの感覚は変わらず良いままでした。その後、自分では何にも当たった感覚はないのにパンクを喫してしまいましたが、戦いはまだ始まったばかりですし勝負はこれからです。私はラリーをエンジョイしており、クルマにも自信を持っていますので、これからの数日間がとても楽しみです。

    ラリー・モンテカルロ デイ1の結果
    1.オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 26m33.0s
    2.セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +9.1s
    3.ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +14.3s
    4.エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +45.2s
    5.ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +46.4s
    6.エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +48.2s
    7.クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +53.8s
    8.セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +55.2s
    9.アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +59.6s
    10.ポントゥス・ティディマンド/オーラ・フローネ(フォード フィエスタ WRC) +1m41.1s