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  • 【WRC】 トヨタ:タナックが首位を堅守 / ラリー・アルゼンティーナ

    【WRC】 トヨタ:タナックが首位を堅守 / ラリー・アルゼンティーナ

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦ラリー・アルゼンティーナの競技3日目デイ3が4月28日(土)にビジャ・カルロス・パスの西北~北側エリアを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位の座を堅持した。また、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)は、総合6位に順位を上げた。

    デイ3は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西~西北に広がる山岳地帯がメインステージとなり、午前中はハイスピードなコーナーが続くSS10の終盤に濃い霧が出るなど難しい走行条件となった。しかしタナックはレッキ(コースの事前下見走行)で作成したペースノートと、それを読み上げるコ・ドライバーのヤルヴェオヤを信じ、視界が悪い中でアタックを続け3ステージ連続でベストタイムを記録。前日のデイ2も含めると、6ステージ連続でのベストタイムとなった。さらに、午後の再走ステージとなるSS13とSS14でもタナックはベストタイムを刻み、今季の通算SSベストタイム獲得回数を28とし、総合2位の選手とのタイム差を46.5秒に拡大した。

    一方、ラリー・アルゼンティーナ初出場のラッピは、午前中最初の2本のSSでは良好なタイムを記録した。しかし、深い霧に包まれた3本目のSS11でコ・ドライバーのペースノート読み上げミスによりコースアウト。ただしクルマにダメージはなく、その再走ステージとなった午後のSS15ではセカンドベストタイムを記録するなど速さを示し、デイ2よりもふたつ順位を上げることに成功した。

    競技4日目、最終日となる4月29日(日)のデイ4は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西南エリアで3本のSSが行われる。SS16「コピナ~エル・コンドル」はラリー・アルゼンティーナの名物ステージだが、今年は進行方向が例年と逆になるため新しいステージという見方もできる。 SS17「ジュリオ・チェザーレ~ミナ・クラベロ」は独特な形の巨岩の間を走り抜けるステージで、道幅の狭さと砂のように軟らかな路面が特徴。そしてSS16の再走ステージとなるSS18は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3本のSSの合計距離は55.27km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は287.55kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    本日もまたオットにとって素晴らしい1日となりました。大きな自信を持っている姿は頼もしく感じられ、彼のスピードを阻む要素は見当たりません。あとは、明日もうまく行くように祈るだけです。明日のステージはそれほど高速ではありませんが、石が多くとても難しいステージであることを我々は知っています。今朝のステージは濃い霧に包まれ、エサペッカにとっては不運な事も起こりましたが、全般的に良い走りをしていましたし、アルゼンチン初出場であるにも関わらず、午後はスピードが上がってきたので健闘していると思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    すべてが本当に上手く行っています。クルマに対しては非常に良いフィーリングを感じていますし、特に今日のSSのような高速で流れるようなコーナーが続くコースは、我々のクルマにとても合っていると思います。昨日は限界まで攻め切りましたが、今日はそれほど激しくアタックしませんでした。コントロールした走りを続けたつもりなのですが、それでも良いタイムを記録することができました。今朝は濃い霧が出るなど本当に難しい状況でしたが、上手く走りきることができたと思います。そして、霧が晴れた午後のステージでは心から走りを楽しむことができました。明日のエル・コンドルとミナ・クラベロのステージはとてもタフな道が続き、今日のステージとは大きく異なるので、慎重な姿勢を忘れずに臨む必要がありますが、それでも自信はあります。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    今朝はクルマとセットアップがとても具合良く感じられ、良いスタートを切ることができました。しかし長いSSでペースノートの読み上げミスがあり、深い霧の中で何も見えず間違った方向に進みコースを外れてしまいました。何にもぶつからなかったのはラッキーです。我々は人間なのですからミスをすることもあります。午後のステージでは良い走りができました。既に昨日からオットが素晴らしい走りをしている事からも、クルマに高いパフォーマンスがあることは分かっていましたが、私も一歩一歩スピードを高めていっています。私が走った後、路面はどんどんとクリーンになって後続のライバル達が有利な状況でしたが、それでも良いタイムを刻むことができたので自分のスピードには満足しています。このラリー・アルゼンティーナでは毎日コースの特徴が変わり、明日は速度域が低く、多くの石が転がる狭い道が続く、テクニックを要するコースを走ります。ですので明日も今日と同じように自信を持って走れるかどうかは分かりませんが、精一杯頑張りたいと思います。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ3の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 2h58m33.9s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +46.5s
    3 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m08.2s
    4 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +1m59.0s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m13.8s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +2m42.9s
    7 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +2m49.1s
    8 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +3m20.4s
    9 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +4m17.6s
    10 カッレ・ロバンペッラ/ヤンネ・ハルットゥネン(シュコダ ファビア R5)+10m50.2s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

  • 【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 2日目レポート

    【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 2日目レポート

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦ラリー・アルゼンティーナの競技2日目デイ2がビジャ・カルロス・パスの南側エリアを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合8位につけた。なお、SS2終了時点で総合3位につけていたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)は、SS3でサスペンションを破損し、その影響でダメージがエンジンの潤滑系にも及んだため競技続行不能に。ラリーからリタイアすることになった。

    デイ2は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの南側エリア「カラムチータ・バレー」を主舞台に7本のSSが行われた。最初のSS2ではタナックがスピンを喫し20秒程度タイムを失い総合8位に順位を落としたが、続くSS3ではベストタイムを記録し総合3位にポジションアップ。スピンした際にステアリング系にダメージを受け万全とはいえない状態だったが、タナックはSS4でWRC通算100回目、そしてトヨタ加入後20回目となるSSベストタイムを記録し、総合2位に順位を回復した。さらに、続くSS5ではついに首位に浮上。その後サービスでクルマが完全な状態に修復されるとタナックはペースを上げ、午後の3本のSSすべてでベストタイムを刻み、総合2位の選手に対し22.7秒差をつけ首位でデイ2を締めくくった。

    今回がラリー・アルゼンティーナ初出場となるラッピは、SS3終了時点で総合4位につけていた。しかし、その後アンラッキーなパンクが続き大幅にタイムロス。それでも総合8位につけており、ポジションアップを目標に掲げてデイ3に臨むう。また、SS2終了時点で総合3位につけていたラトバラは、SS3の中間計測地点ではタナックに匹敵するタイムを刻んでいた。しかし、その後コーナー出口の陰になっていたところにあった石に当たり右フロントサスペンションを破損。その影響でエンジンの潤滑系がダメージを受けて競技続行不可能となったため、リタイアを決断した。

    競技3日目となる4月28日(土)のデイ3は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの西~西北エリアを中心にSSが行われる。デイ3のステージはその大部分が山岳エリアに展開し、全体的にとてもハイスピードなコーナーが連続する。山岳地帯では3本のステージを午前と午後で各2回走行し、その間にはデイ2と同じ全長6.04kmのスーパーSSが1本行なわれる。7本のSSの合計距離は146.88km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は344.99kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オットにとっては本当に素晴らしい1日でした。最初のSSでは道幅が狭いところでのスピンだったのでタイムを失いましたが、その後は一貫して素晴らしい走りでした。クルマにとても満足しているようですし、状況を上手くコントロールできていると思います。ヤリ-マティも飛ぶように速く、オットと優勝争いをできるくらいのスピードがあったので、不運なトラブルに見舞われとても残念です。エサペッカは朝のステージでは十分速かったのですが、その後パンクで遅れをとってしまいました。かなり注意深く走ろうとしていたようですが、今回が初出場であることを考えるとそれも無理のない事です。もし彼がこのまま改善を続けたならば、2台とも十分なポイントを得ることができるのではないかと期待しています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    午前中クルマのフィーリングはパーフェクトでした。ヤリスWRCは今回非常に調子が良く、運転が簡単に感じられ本当に楽しい気分で走ることができていました。今日2本目のSSでも調子は良く、走れば走るほどフィーリングが良くなっていったほどです。しかし、長い右コーナーの出口で、影になってよく見えないところにあった石に当たってしまいました。直後に右フロントのサスペンションが破損し、その影響でエンジンのオイルラインがダメージを受け、止まらざるを得ませんでした。このラリーではコース上にたくさんの石が転がっており、当たってもまったく問題ないラッキーな時もあれば、アンラッキーな時もありますが、私はきっとアンラッキーだったのでしょう。とても良いリズムで走ることができていたのでがっかりです。また、コ・ドライバーのミーカ(アンティラ)も、私が余裕を持って走っていたのを知っていたので、やはりがっかりしています。この残念な気持ちをひとまず忘れ去り、次のラリーでも引き続き良いフィーリングが得られることを期待しています。ひとつだけ確実に言えるのは、クルマは非常に速いということです。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    もちろん、とても良い気分です。かなり思い切って攻め続けましたが、もしクルマに完璧なフィーリングを感じられなければそれは不可能だったでしょう。パフォーマンスは本当に素晴らしく、自信を持って走ることができました。やれることはさらにあるはずですが、クルマに加えたいくつかの改良がきちんと機能したことを嬉しく思います。午前中最初のSSでスピンをしタイムロスしてしまったのは残念です。なぜスピンをしたのか分かりませんが、道幅が狭いところだったので、進行方向にクルマを戻すのに時間がかかってしまいました。その後失ったタイムを取り戻すためかなりハードに攻め、午後は完璧に近い走りで3ステージ連続でSSベストタイムを記録することができました。明日のステージはより高速で、我々のクルマが得意とするタイプのステージだと思います。また、私自身も去年良いタイムを記録しているステージなので非常に楽しみですし、今のポジションを守る自信はあります。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    今朝、最初の2本のSSは自分でも驚くほど上手く走れました。しかし3本目のSSは路面が非常に滑りやすく、絶対にミスをしたくなかったこともあってペースが上がらず、タイムをかなり失ってしまいました。午後の再走ステージは道がとても荒れていたこともあり、パンクを3回もしてしまい残念です。なぜ立て続けにパンクをしたのか、正直なところ原因が分からず、ただ運が悪かっただけなのかもしれないと思っています。タイヤは無傷だったのですが、なぜかホイールのリムから外れ続けてしまいました。明日のデイ3は今日と異なる天気になりそうなので、自分にとっては失ったタイムを取り戻すチャンスとなるかもしれません。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ2の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 1h30m38.6s
    2 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +22.7s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +28.6s
    4 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +29.5s
    5 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +36.4s
    6 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +41.2s
    7 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +58.5s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1m07.3s
    9 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +1m10.3s
    10 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +1m33.7s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

  • 【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 初日レポート

    【WRC】 トヨタ:第5戦 ラリー・アルゼンティーナ 初日レポート

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第5戦 ラリー・アルゼンティーナが開幕。デイ1としてアルゼンチンのビジャ・カルロス・パス市街地でスーパーSSが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合6位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)が総合9位につけ、ヤリスWRCは全車が順調に競技初日を走りきった

    ラリー・アルゼンチンは、第3戦ラリー・メキシコ以来となる今シーズン2回目のグラベル(未舗装路)イベントとなる。26日は午前中にビジャ・カルロス・パス近郊のグラベルコースでシェイクダウンが行なわれ、ラトバラがトップタイムをマーク。タナックは5番手タイムを、ラリー・アルゼンティーナ初出場のラッピは10番手タイムを記録し、ラリー本番に向けてヤリスWRCの最終調整を行なった。そして午後7時過ぎからビジャ・カルロス・パスの市街地コースで全長1.9kmのスーパーSSが行なわれ、グラベルとターマック(舗装路)が混ざるコースでタナックがSS2番手タイムを記録。大勢の観客が見守る中で、良いスタートを切ることができた。

    競技2日目となる4月27日(金)のデイ2は、サービスパークが置かれるビジャ・カルロス・パスの南側に広がる「カラムチータバレー」を中心にSSが行われる。谷間のコースは全体的に柔らかいグラベルで、2回目の走行時には深い轍が刻まれ、硬い岩盤が露出したり、大きな石が掘り起こされたりするため、タイヤとサスペンションがダメージを受ける危険性が高まる。カラムチータバレーでは3本のコースを午前と午後で各2回走行し、その間にはスーパーSSが1本行なわれる。7本のSSの合計距離は154.20km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は656.81kmとなる。

    トム・フォウラー(チーフエンジニア)
    今朝のシェイクダウンはうまく行きました。すべてがきちんと機能し、ドライバーはなかなか良いタイムを記録しました。我々はシェイクダウンのタイムを重視し過ぎることをあまり好まないのですが、それでもポジティブな要素には違いありません。ドライバーたちは皆、競技本番に向けてセットアップに満足していました。シェイクダウンは、実際のSSの特徴的な部分が混ざり合ったコースでしたので、クルマに微調整を施すことができました。事前のテストでクルマはとても良い状態に仕上がっていたので、大きく変える必要はありませんでした。今晩のSS1に関しては、明日以降のSSとまったく違うタイプのステージだったので、異なるセットアップで臨みました。あのような距離が短いSSでは大きなタイム差がつきにくいので、ドライバーたちはただただ問題が起きないように走りました。明日からの戦いに向けて準備は万端です。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    素晴らしい気分でラリーのスタートを迎えることができました。最初のSSでは少しブレーキングが慎重過ぎたのか、自分が思っていたよりもタイムは伸びませんでしたが、このような短いステージでは何よりもミスをしないことが重要です。このラリーの雰囲気と人々のパッションはラリー・フィンランドと少し似ていると思いますが、南米の人々はそれをより強く表現するので、ドライバーはやる気にさせられます。私のこのラリーに対するモチベーションは非常に高く、運転だけに集中しています。シェイクダウンでクルマはとても良いフィーリングでしたので、できる限り速く走り、そして満足のいく運転をしたいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    大勢の人が集まるスーパーSSでラリーのスタートを迎えるのは特別な気分ですし、多くの人がラリーを見ているということを実感しました。皆さんの情熱を感じることで我々も気分が盛り上がり、より激しく攻めたくなるのです。おかげで良い走りができ、楽しむことができました。シェイクダウンでのクルマのフィーリングは、事前テストとほぼ変わらぬ良い感じでした。全体的なバランスの良さにとても満足しています。すべてが予定通りうまく機能しているので、自信を持ってラリー本番に臨むことができます。準備は万端ですので、後は持てる力をすべて引き出すだけです。明日の路面はドライコンディションとなりそうなので、3番手という出走順はやや不利だと思いますが、それでもベストを尽くして戦い、デイ3では良い出走順を得られるように頑張りたいと思います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    SS1は明日以降のステージとまったく似ていないコースでした。グラベルセクションはとても滑りやすく、スライド状態で走り抜けました。今晩のスーパーSSように大勢の観客の前で走るのは常に素晴らしいフィーリングです。それが、このようなSSを走る理由であり、我々も気分良く明日以降のSSに臨むことができるのです。朝のシェイクダウンは非常にうまく行き、クルマとハンドリングにとても満足しています。すべてが快適で楽しく感じられました。路面は荒れて少し軟らかくなっていましたが、それほど気にはなりませんでした。あっという間に轍(わだち)が深く掘れていったので、轍から外れないように、ただ石を避けて走る必要がありました。問題が起こらないように走り続ければ、良い結果を得ることも十分可能だと思います。

    ラリー・アルゼンティーナ デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 1m54.4s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +0.3s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +0.4s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +0.5s
    5 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +0.7s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1.3s
    7 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +1.4s
    8 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1.5s
    9 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1.6s
    10 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +2.2s

  • 【WRC】トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ プレビュー

    【WRC】トヨタ 第5戦 ラリー・アルゼンティーナ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、4月26日(木)から29日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンティーナに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(9号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。

    ラリー・アルゼンティーナは、第3戦ラリー・メキシコ以来となる今シーズン2回目のグラベル(未舗装路)ラリー。ラリーの中心となるサービスパークは、アルゼンチンの大都市コルドバからクルマで30分程走ったところにある湖畔の町「ビジャ・カルロス・パス」に置かれる。アルゼンチンは南半球に位置するため、4月下旬は秋の始まりとなり天気はやや不安定。雨が多く降る年もあり、山岳地帯では濃い霧が出たり、雹(ひょう)が降ることもある。コースはグラベルだが非常にバリエーション豊かで、谷間のステージは全体的に高速で路面が軟らかいところが多く、同じステージを2回目に走行する際は深い轍(わだち)が大きな問題となる。また、山岳地帯のステージの多くはコースサイドに大きな岩が迫り、路面には石や岩が多く散らばっているため、クルマはダメージを受けやすく耐久性の高さも重要となる。

    ラリーは26日(木)の夜に全長1.9kmのスーパーSS「ビジャ・カルロス・パス」で競技がスタートし、翌日27日(金)からサービスパークの南側エリアに広がるカラムチータ谷の周辺で本格的なグラベルSSが始まる。3本のステージを午前と午後で各2回走行し、日中のサービスの直前にはサービスパーク近くで全長6.04kmのスーパーSS「フェルネット・ブランカ」が1本行われる。28日(土)はサービスパークの西北エリアに展開する山岳地帯で3本のSSを各2回走行し、前日と同様日中にはスーパーSSが1本用意される。そして競技最終日となる29日(日)は、サービスパークの西南エリアで3本のSSを走行。SS16はこのラリーを代表する名物ステージ「エル・コンドル」で、その再走ステージとなるSS18はトップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4日間で18本のSSが行なわれ、その合計距離は358.25km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1300.65kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    初出場だった昨年のラリー・アルゼンティーナからはもちろん、これまでのラリーから多くを学び、今年は昨年以上に良い戦いができるのではないかと思っています。我々のクルマは常に進化していますし、2回目の出場となるラリー・アルゼンティーナでは1回目よりも有利に戦いを進めることができます。とはいえ、ライバルも以前より速さを増しているので力関係に大きな差はなく、きっとスタート直後から素晴らしいバトルとなるでしょう。我々はイタリアのサルディニア島で事前テストを行ないました。なぜならヨーロッパにおいてサルディニアの道はもっともアルゼンチンに近いコンディションであるからです。アルゼンチンでは多種多様な路面と対峙します。軟らかい路面もあれば、硬い路面もあり、岩や石が転がる荒れた路面、そしてクリーンな路面も走行します。それらすべての路面に適応することは、我々にとって最大の挑戦となるでしょう。最後に施した改善が狙い通りに機能し、コンディションや環境の変化にクルマが上手く対応し強さを発揮してくれることを期待しています。我々のドライバーは皆ラリー・アルゼンティーナを楽しみにしていますが、私も現役時代アルゼンチンは大好きなラリーのひとつでした。とても難しく大きなチャレンジでしたが、同時に心から走りを楽しめるラリーだったという記憶があります。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    2014年の優勝を含め、ラリー・アルゼンティーナには楽しい思い出が沢山あります。本当に挑戦し甲斐があるイベントなので、上手く行った時はとても大きな満足感が得られます。様々な路面が良いバランスでミックスされているのがラリー・アルゼンティーナのコースの特徴です。金曜日は谷間の軟らかい路面を走行するハイスピードなSSが多く、土曜日には山岳地帯の荒れた路面を走ります。そして日曜日には、今年もパワーステージに指定された有名なエル・コンドルを走行しますが、コース脇の丘にはいつも大勢のファンが集まり声援を送ってくれる素晴らしいステージです。ラリー・アルゼンティーナはクルマに大きな負荷がかかる1戦ですが、我々チームは昨年の大会から多くを学びました。全員で一生懸命働き続けクルマをコンスタントに改善してきたので、今年はきっと成長した姿を見せることができるでしょうし、その結果としてポイントを獲得できれば嬉しく思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    ラリー・アルゼンティーナは常にとてもタフなイベントです。スムーズで高速な良いステージがある一方で、技術力と注意力が求められるテクニカルな道も多く、週末の間にいくつもの異なる条件の道と対峙することになります。また、路面コンディションも非常に悪くなりやすいので、クルマにとっても大変なラリーです。昨年私は総合3位でフィニッシュしたので、今年は自信を持ってラリーに臨むことができます。また、サルディニア島で行なった事前テストでは、期間中に路面がウェットからドライに変化し、アルゼンチンと同じくらい荒れた路面も走行したので、アルゼンチンに向けたテストとしては非常に得ることが多く満足できました。クルマの進化には自信を持っていますので、ライバルとの戦いを楽しみにしています。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    ラリー・アルゼンティーナへの出場は今回が初めてですが、過去にレッキ(コースの事前下見走行)を2回行なったので、どのようなラリーであるかは思い描くことができます。路面は所々非常に悪化しやすく、岩や石が転がっている道も多いと聞いていますので、そのような路面ではいつも以上に注意して走る必要があるでしょう。金曜日のSSは土曜日よりも路面が少し軟らかいため難しく、日曜日のSSは山岳地帯が舞台となり、固い路面に岩や石が散らばり、砂や埃が覆う滑りやすいルーズグラベル状態となった道が多いと思います。ひとつ前のグラベルラリーだったメキシコでは非常に多くを学んだので、ラリー・アルゼンティーナではより良い戦いができるという自信があります。色々なことが起こり得るラリーですので、できる限りトラブルを避けて走ることが最大の目標ですが、どのような展開になるのかとても楽しみです。

  • 【WRC】 トヨタ、オット・タナックが2位表彰台:第4戦 ラリー・フランス

    【WRC】 トヨタ、オット・タナックが2位表彰台:第4戦 ラリー・フランス

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の最終日デイ3がコルシカ島のアジャクシオ近郊で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位で、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)が総合6位でフィニッシュした。

    ラリー最終日のデイ3は、サービスパークが置かれるバスティアから南西に約130km離れた、東海岸のアジャクシオ近郊で2本のSSが行なわれた。1本目のSS11は今大会最長となる全長55.17kmの超長距離SSで、1986年大会以来のロングステージだった。デイ2で総合3位の選手と0.1秒差の2位に浮上したタナックは、そのSS11で2番手タイムの選手に対し12.6秒差をつけるベストタイムをマーク。そして、最終のSS12を5番手タイムで走り、今シーズン2回目の総合2位でフィニッシュした。

    総合4位につけていたラッピは表彰台を目指しSS11を果敢に攻めたが、パンクを喫しタイヤ交換を行なったことで大きく遅れ、総合7位にポジションを下げた。しかし、トップ5タイムを記録した選手にボーナス選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」のSS12でベストタイムをマーク。総合順位を6位まで挽回すると共に、最大となる5ポイントを獲得した。今回のツール・ド・コルスでは全部で12本のSSが行なわれたが、ヤリスWRCはそのうち半分の6本でベストタイムを刻み、ターマックラリーでの性能向上を証明した。チームはマニュファクチャラーズ選手権3位に浮上し、タナックもドライバーズ選手権3位にポジションを上げた。

    なお、デイ2でクラッシュしたヤリ-マティ・ラトバラは、ロールケージにダメージが見つかったためラリー期間中にクルマを修復することができず、デイ3に駒を進めることができなかった。

    WRC次戦は、4月26日から29日にかけてアルゼンチンのコルドバ近郊、ビージャ・カルロス・パスを中心に行なわれる第5戦ラリー・アルゼンティーナ。路面はグラベル(未舗装路)で、谷の間を走る柔らかな砂状のハイスピードロードや、山岳地帯の岩に囲まれた険しい道が戦いの舞台となる。柔らかな路面はラリーカーが何台か通過すると深い轍(わだち)が刻まれ、また山岳地帯では濃い霧が出ることが多く、雹(ひょう)が降ることもある。4月下旬のアルゼンチンは秋の始まりであり、変わりやすい天気が勝負に大きな影響を及ぼす。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    チーム全員が今回の結果を喜んでいます。オットは本当に素晴らしいリザルトを残しました。エサペッカは残念ながら表彰台こそ逃しましたが、昨日はとても良い走りでした。ツール・ド・コルスは我々北欧出身のドライバーにとってもっとも難しいラリーのひとつであることは、私も昔は選手として出場していたので理解しています。ステージは非常に難易度が高く、クルマに対し最大限の自信を持てなければ速く走ることができません。デイ1ではやや苦戦しましたが、その後の2日間のパフォーマンスは本当に素晴らしかったと思います。我々は常に学びを続けていますし、今回学習した多くの事はきっと次のターマックラリーで助けになるでしょう。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    全体的にとても良い週末でした。私にとってコルシカはいつもあまり楽しむことができないラリーで、これまで非常に苦労してきました。今年に関しては、一貫したペースで走れるように一生懸命努力しました。限界まで攻めることはせず、常に良いリズムで走ることを心がけていました。しかし、最後から2番目のロングステージでは本当にクリーンな走りを実践し、限界近くまで攻め続けましたが、それが良い結果に繋がりました。最後のパワーステージでは確実に2位を得ることが何よりも重要でしたので、リスクを冒さず走りました。トヨタのクルマで臨んだ、最初のフルターマックラリーの結果に満足しています。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #9号車)
    ドライバー、チームともに今回のラリーから多くを学びました。昨日は良いセットアップを見つけることができ、本当に完璧な1日でした。そして今日の最終日も速さはありましたが、残念ながら小さなミスを冒してしまいました。責任はすべて自分にあります。恐らくリヤタイヤがまだ少し冷えていたのだと思いますが、リヤのグリップを失い外側の縁石にタイヤが当たってしまいました。その結果ホイールのリムが一部破損しタイヤが外れかけたので、クルマを止めてタイヤ交換をしなければなりませんでした。しかし、その後のパワーステージでは自分の予想以上に高いグリップが感じられたので、思いきり走りベストタイムを出すことができました。

    ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) デイ3の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 3h26m52.7s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +36.1s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m07.5s
    4 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m02.6s
    5 エルフィン・エバンス/フィル・ミルズ (フォード フィエスタ WRC) +2m06.1s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +2m33.5s
    7 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m43.4s
    8 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +10m34.8s
    9 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +10m40.5s
    10 ヨアン・ボナート/ベンジャミン・ボウルード(シトロエン C3 R5) +12m26.0s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

  • 【WRC】 トヨタ:第4戦 ラリー・フランス 2日目…タナックが2位に浮上

    【WRC】 トヨタ:第4戦 ラリー・フランス 2日目…タナックが2位に浮上

    2018年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)のデイ2が4月7日(土)にコルシカ島のバスティアを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合2位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合4位に順位を上げた。前日8位のヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車) は、SS8でクラッシュした際クルマがダメージを負い、リタイアすることになった。

    デイ2は、サービスパークが置かれるバスティアの北側および西側エリアで、3本のステージを各2回走行。全6本、計136.90kmのSSが行なわれた。前日のデイ1に続き天気は良く、気温も上昇したことで路面は全般的にドライコンディションだったが、一部には湿っているところもあり、泥や砂利が多く出ているコーナーもあった。

    デイ1で3位と5.5秒差の総合4位につけたタナックは、SS7で今大会初のベストタイムを刻みペースアップに成功。SS10では2度目のベストタイムをラッピと分け合い、総合2位に浮上した。また、ラッピも好調を維持しSS8とSS10でベストタイムを記録。6本のSSすべてでトップ3以内のタイムを刻むなど、極めて安定した速さを示した。3位の選手との差は10.3秒、2位タナックとは10.4秒であり、十分に表彰台を狙える位置につけている。一方、クルマのセットアップ変更によりデイ1の終盤で良い流れに乗ったラトバラは、SS8でコースオフした際、クルマのリヤが木に当たり競技続行不可能になった。チームはデイ3での再スタートを目指しクルマの修復を検討したが、乗員の安全を守るロールケージにまでダメージが及んでいるというFIAの判断により、残念ながらリタイアとなった。

    競技3日目、ラリー最終日となる4月8日(日)のデイ3は、バスティアのサービスパークから西南に遠く離れた、西海岸の都市アジャクシオ周辺で2本のSSが行われる。最初のSS11は今大会最長となる全長55.17kmの超長距離ステージで、その後サービスを挟むことなく全長16.25kmのSS12が行なわれる。SS12はトップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。2本のSSの合計距離は71.42km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は257.27kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オットとエサペッカにとっては本当に素晴らしい1日でした。どちらも表彰台争いが可能な位置にいるので、明日は興味深い展開となるでしょう。特に全長55kmのステージでは何が起こっても不思議ではありません。ヤリ-マティは最終的に満足のいくセットアップが見つかり自信を取り戻しました。それだけにリタイアという結果は残念でなりません。このラリーはクルマに対して完全な自信を持つことが重要です。もし少しでも自信がないと、コーナーの数が多いためすぐにタイムを大きく失ってしまいます。クルマにほんの少しの調整を施した結果ドライバーはクルマに対する自信を深め、今は非常に良い状態だと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    日中のサービスでクルマにいくつか変更を施したところ、素晴らしいフィーリングが得られ自信を持って攻められるようになりました。チームには本当に感謝しています。しかし、少しハードに攻めすぎたのかブレーキングが遅れ、残念ながらクルマのリヤを木に当ててしまいました。オットとエサペッカは今回とても好調で速いのに対し、私はずっと苦戦していましたが、ようやく良いスピードを見つけることができました。自分がなぜ間違った方向に進んでしまい、速くなかったのかを学習したので今後に活かしたいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    3位の選手とは0.1秒差、そして4位のエサペッカとは10.4秒差なので、きっと明日は面白い1日となるでしょう。エサペッカは非常に良いタイムを何度も刻み、とても自信があるように見えます。我々のクルマのフィーリングは全体的にとても良く、ペースも終始安定していました。限界まで攻めるのではなく、良いリズムを保ち適切なスピードで走ることを心がけました。明日はどのようになるのか、楽しみです。最初のSSは非常に長いので、走りのリズムが重要になるでしょう。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    とてもポジティブな1日でした。1日を通して速く走ることができて嬉しく思います。昨日はより良いセットアップを見つけるため本当にハードに努力し、その結果今日クルマは非常に良いフィーリングで楽に運転することができ、苦労することなく良いタイムが得られました。ハードにプッシュしなくとも、ごく自然にタイムが出たのです。明日のSSは皆にとって未体験のコースですが、私にはむしろ好都合です。自分自身のペースを保ち続けることに集中し、どうなるか状況を見るつもりです。過度に激しく攻めるつもりはありません。現在の4位という順位でも十分満足ですが、ひとつでも、ふたつでも順位が上がればそれも悪くないと思います。

    ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) デイ2の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 2h43m07.7s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +44.5s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +44.6s
    4 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +54.9s
    5 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m46.7s
    6 エルフィン・エバンス/フィル・ミルズ (フォード フィエスタ WRC) +1m49.8s
    7 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m13.5s
    8 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +8m22.9s
    9 ヨアン・ボナート/ベンジャミン・ボウルード(シトロエン C3 R5) +9m47.3s
    10 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +10m41.4s
    R ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC)

  • 【WRC】 トヨタ:第4戦 ラリー・フランス 初日レポート

    【WRC】 トヨタ:第4戦 ラリー・フランス 初日レポート

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)のデイ1が4月6日(金)にコルシカ島のバスティアを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合4位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(9号車)が総合5位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車) が総合8位につけ、ヤリスWRCは全3台は揃ってデイ1を走破した。

    デイ1のコースは、サービスパークが置かれるバスティアの南西エリアで2本のステージを各2回走行。SSの数は4本と少ないながらも、SS1とその再走ステージであるSS3は49.03kmと距離が非常に長いため、4本のSSの合計距離は125.16kmに達した。バスティアの空は青く澄み渡り、朝から強い日差しが照りつけたことで路面は大部分がドライだったが、所々濡れているところもあり、トリッキーな路面コンディションとなった。

    ロングステージのSS1ではタナックが3番手タイムを記録し、続くSS2ではラッピが2番手タイムをマーク。そして午後のSS4ではラッピがベストタイムを記録するなど、ヤリスWRCは特にハイスピードなターマック(舗装路)SSでトップを争うことができる速さを発揮した。4位のタナックは3位と5.5秒差、2位とは10.6秒差と、明日以降十分に表彰台を狙える位置につけている。また、ラトバラはクルマのセッティングが合わず午前中は少し苦戦したが、日中のサービスでセッティングを変更した結果フィーリングが好転。デイ1最後のSS4で2番手タイムを刻むなど復調を果たし、良い形で1日を終えた。

    競技2日目となる4月7日(土)のデイ2は、バスティアのサービスパークを中心に島の北側エリアで6本のSSが行われる。SS5とその再走ステージであるSS8はコルシカ島北端のカップ・コルス(コルス岬)を東から西へと横断し、距離は35.61kmとデイ2では最も長いステージ。6本のSSの合計距離は136.90kmと3日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は487.94kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今日はあまり良いスタートではありませんでしたが、非常にポジティブな形で1日を終えることができました。特に、最終ステージではこのラリーでの経験が十分ではないにも関わらずエサペッカがベストタイムを記録するなど、素晴らしい内容でした。ヤリ-マティも調子を上げてきているように思いますし、オットは表彰台を狙える良い位置につけています。我々のドライバーたちは道幅が広く、高速なコースのほうがより良いフィーリングを感じているようです。明日はまた新たなる1日となるので、ハードワークを続けます。まだまだ改善できる事は沢山あると思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    午前中は間違った方向にセットアップを進めてしまい、自信を失いあまり上手く走ることができませんでした。しかし、日中のサービスでセッティングを変更したところ、クルマは良くなりました。ブレーキのフィーリングが向上し、リヤの挙動もつかみやすくなりました。最後のステージが始まる前にさらなる変更を施したところ自信が一層増し、自分自身のドライビングを改善することができ、良いタイムを出すことができました。ドライ路面でのセットアップはかなり良くなったので、明日からは期待が持てます。ドライビングに集中し、安定した走りを続け今日最後のSSで示した速さを維持できれば、我々のすぐ上にいる選手達と良い戦いができるはずです。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    このクルマで完全な舗装路面のラリーに出場するのは今回が初めてでしたが、今日は多くの事を学びました。全体的にクルマはとても良いフィーリングです。午前中の時点でクルマのハンドリングは良く既に十分ポジティブな感覚を得ていたのですが、日中のサービスでいくつかセッティングを変更したところ、フィーリングはさらに良い方向に向かいました。表彰台争いをするためにどのような改善を施すべきなのか、明日に向けてはいくつかアイディアがあります。2位、3位の選手とのタイム差は少なく手が届く位置にいると思いますので、明日はベストを尽くして戦います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    今日は午前も午後も同じようなタイムでした。距離が長いほうのSSはツール・ド・コルスらしいツイスティなステージでしたが、そこでかなりタイムを失ってしまいました。しかし、短いほうのSS は速度域が高く、我々のクルマに合っていたと思います。最終SSではベストタイムを記録するなど、とてもポジティブな形で1日を終えることができました。ツイスティなコースでも強さを発揮できればさらに良いのですが、明日はクルマの改善を試してみるつもりです。まずは5位を守ることが目標ですが、まだまだ先は長いのでいろいろな可能性があると思っています。

    ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) デイ1の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 1h19m39.0s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +33.6s
    3 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +38.7s
    4 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +44.2s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1m13.5s
    6 エルフィン・エバンス/フィル・ミルズ (フォード フィエスタ WRC) +1m13.8s
    7 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m14.4s
    8 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1m25.0s
    9 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m29.2s
    10 ブライアン・ブフィエ/クザビエ・パンセリ (フォード フィエスタ WRC) +1m44.8s

  • 【WRC】 トヨタ:第4戦 ラリー・フランス シェイクダウンレポート

    【WRC】 トヨタ:第4戦 ラリー・フランス シェイクダウンレポート

    2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)のシェイクダウンがコルシカ島のバスティア近郊で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(9号車)の3台のヤリスWRCは、明日スタートする競技初日デイ1に向けて、ヤリスWRCの最終調整を行った。

    2018年最初のフルターマック(舗装路)ラリーであるツール・ド・コルスのSS(スペシャルステージ)は、ツイスティなコーナーが連続するWRC伝統の1戦。競技のスタートを明日に控え、本番前の最終確認を行なうシェイクダウンが、サービスパークが置かれるバスティア空港近くのコースで行なわれた。全長5.45kmのコースは前日に降った大量の雨で濡れ、路肩の泥が流れ出たことで非常に滑りやすいコンディションだった。しかし明日以降は良い天気が続くことが予想されるため、チームは事前のプレイベントテストで導き出したセットアップを大きく変えることなく、最終的なシステムチェックに集中しシェイクダウンを終了した。

    競技初日となる4月6日(金)のデイ1は、島東海岸バスティアのサービスパークを中心に4本のSSが行われる。SS1とその再走ステージであるSS3は全長49.03kmの超ロングステージで、選手たちは序盤からタフなターマックステージと対峙する。SS2とその再走ステージであるSS4は、全長13.55kmと距離は短いが、テクニカルなコーナーが続きタイヤとブレーキに大きな負担がかかりる。4本のSSの合計距離は125.16km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は374.89kmとなる。

    トム・フォウラー(チーフ・エンジニア)
    今日のシェイクダウンの主目的は、クルマのシステムがすべて正常に機能しているかどうかをチェックすることでした。シェイクダウンは実際にラリーで走行するSSに近い内容のコースでしたが、昨日の強い雨により流れ出た泥で路面はどんどん汚れていきました。良いタイムを記すためには早い走行順で走る必要がありましたが、我々はそうではなかったのでタイムに関してはあまり心配していません。クルマはうまく機能していたので、我々はシェイクダウンよりも乾いた路面コンディションを想定してセットアップ作業を進めました。シェイクダウンの路面コンディションはSSと完全には同じではなく、それに合わせてセットアップを変えてしまうとミスをしやすくなります。事前のプレイベントテストは非常にうまく行ったので、そこで得た経験と自信を信じてラリー本番に臨みます。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    シェイクダウンのコースは路面が湿っており大変でした。コーナーのイン側をカットして走るクルマが増えれば増えるほど、イン側の泥がコースに流れ出し、非常に滑りやすい状態でした。我々はドライのセットアップに注力していたので、シェイクダウンのタイムは必ずしも実力を示すものではありません。ラリー期間中天気は良さそうなので、ドライコンディションを予想しています。昨日まで行なったレッキ(SSの事前下見走行)はとても大変でした。1200km近い距離を走り、あまたのコーナーの情報をペースノートに書き記しました。しかし、その作業もようやく終了し、明日から始まる1万コーナーのラリーに向けて今はリラックスしています。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    雨で路肩に大量の泥が溜まり、それがコーナーのインカット走行により舗装路面にかき出され、シェイクダウンは非常に滑りやすい状態でした。ただし、競技中にもし雨で濡れたステージがあったならば、シェイクダウンのデータが役に立つでしょう。ツール・ド・コルスは誰もが勝ちたいと願う特別なターマックラリーですが、もっとも難しいラリーでもあります。クルマ、ドライバー、そしてコ・ドライバーにとって大きな挑戦です。良いフィーリングで走ることができればラリーを楽しめますが、そのためには正しいセットアップが必要です。クルマのフィーリングは良く、戦うための準備は整っています。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    シェイクダウンのコースは最初の走行以降、路面状態が急速に悪化し難しくなっていきましたが、特に問題はありませんでした。驚くほど多くの泥が出ていたところもあり、コンディションはどんどん悪くなっていきましたが、ラリー本番では違う状況となることを期待しています。路面の影響もあってクルマは少し滑りやすく感じましたが、全体的に挙動は良いと思います。プレイベントテストはとてもうまく行き、我々のクルマはドライコンディションで高い競争力を備えているだろうと自信を持っています。明日は最初のSSからコルシカらしいコースで、距離も約50kmと非常に長いため、他のラリーのように徐々にスピードを上げていくような戦いかたは通用しません。最初からプッシュしなくてはなりませんが、タイヤの摩耗にも気を配る必要があります。

  • 【WRC】 トヨタ:第4戦 ラリー・フランス プレビュー

    【WRC】 トヨタ:第4戦 ラリー・フランス プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、4月5日(木)から8日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #7号車)、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(#8号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(#9号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。

    フランスのコルシカ島を舞台とするツール・ド・コルスは、2018年シーズン最初のフルターマック(舗装路)ラリー。開幕戦のラリー・モンテカルロも基本的にはターマックラリーだったが、SS(スペシャルステージ)の路面の多くは雪や氷で覆われていたため、雪道用のタイヤを装着して走行する機会も多い特殊な1戦だった。しかし、ツール・ド・コルスはすべてターマックでの戦いとなるため、モンテカルロとはまた異なるタイプのラリーといえる。

    コルシカ島のSSは全体的に道幅が狭く、コーナーが次々と現れる山岳路が特徴。道の片側には岩壁が迫り、反対側は断崖絶壁といったような、ドライバーの勇気と精神力の強さを試すようなSSも多く、そのようなSSでは精度の高いドライビングとクルマのセッティングが重要となる。また、タイヤへの負荷が高い路面も多く、特に50km前後のロングステージでは摩耗のコントロールが重要な要素となる。

    ラリーの中心となるサービスパークは、島東部の都市バスティアの空港近くに置かれ、SSは島の広い範囲で行なわれる。5日(木)のラリー前の最終調整機会であるシェイクダウン後、競技初日となる6日(金)のデイ1は、バスティアの南西エリアで2本のステージを2回走行する。SS1とその再走SSであるSS3は全長49.03kmのロングステージ。7日(土)のデイ2は、バスティアの北~北西エリアで3本のステージを各2回走行。そして、競技最終日となる8日(日)のデイ3は、島西側の都市アジャクシオの周辺で2本のSSを行うが、SS11は全長55.17kmと今大会最長であり、ツール・ド・コルスとしては1986年大会以降最長のSSとなる。また、最終ステージのSS12は、SS上位タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが付与されるパワーステージに指定されている。SSの数は全部で12本、計333.48km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,119.87kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    コルシカは、自分たちにとってきっと良いラリーになるでしょう。我々のクルマはアスファルト路面で非常にうまく機能してきましたし、事前テストでも良い結果を得られました。テストドライバーのユホ・ハンニネンはサスペンションの開発を進め、とても良い仕事をしてクルマのさらなる改善に成功しました。また、ヤリ-マティ、オット、そしてエサペッカもクルマのフィーリングに満足しています。チーム全員が準備万端だと思いますので、ラリーでは上手く行くだろうと自信を持っています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #7号車)
    2015年に優勝して以降コルシカには良い思い出がいくつもありますし、本当にお気に入りのアスファルトラリーです。このラリーは「1万コーナーのラリー」と呼ばれていますが、もし走っている途中に100メートル以上の直線があったら、それはコルシカ島ではなく違う島に来てしまったという話があるくらいです。コーナーではイン側にそれほど深く切り込めないため、イン側の砂利が道に散乱することはあまりなく、コーナーとラインどりに集中して走ることができます。事前のプレイベントテストはとてもポジティブな内容で、非常に良いフィーリングが得られクルマにはとても満足しています。コルシカでは恐らく全チームが速いとは思いますが、表彰台争いができることを期待しています。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    今シーズンはここまで、すべての路面で十分な競争力がありました。また、チームは信頼性を高めるため一生懸命努力をしてきました。ですから、そろそろライバルからポイントを取り戻さなくてはなりません。去年のコルシカではフィーリングがとても良かったので、今回は良い結果を狙っています。ラリー・モンテカルロは同じターマックとはいえ、コンディションはかなり特殊だったので、コルシカとあまり比較できませんが、そこで得たいくつかの発見をコルシカの事前テストで試しました。2日間のテストではとても良いフィーリングだったので、クルマは正しい方向に向かっていると思います。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #9号車)
    コルシカには過去に異なるカテゴリーのクルマで何度か出場した経験がありますが、他とはまったく違うラリーだと思います。コーナーが次々と迫り、ストレートで休むような時間はまったくありません。また、スケジュールもユニークで、SSの数は多くないのですが、それぞれが非常に長いのが特徴です。今回は初めてWRカーでコルシカに出場しますが、モンテカルロではスピードを示すことができたので自信はあります。そして今回は、事前のテストで良いセットアップを見つけ、さらに自信を深めることができました。湿った路面と完全なドライの路面の両方でテストをすることができたので、天候がどうなろうと準備はできています。

  • 【WRC】 トヨタ、ラリー・メキシコで次に繋がるパフォーマンス

    【WRC】 トヨタ、ラリー・メキシコで次に繋がるパフォーマンス

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第3戦ラリー・メキシコの最終日となる競技4日目デイ4が3月11日(日)にメキシコのレオンを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #7号車)が総合8位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)が総合11位、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(#8号車)が総合14位でフィニッシュ。ヤリスWRCは開幕戦から3戦連続で全3台が完走を果たした。

    ラリー・メキシコのデイ4は、レオンおよびグアナファト周辺のグラベル(未舗装路)コースで3本計 46.46kmのSSが行われた。デイ4最初のSS20ではラトバラが今大会初となるベストタイムを記録。SS21と、ボーナスポイントがかかるパワーステージのSS22では、デイ4で再出走を果たしたタナックがベストタイムを記録するなど、ヤリスWRCはデイ4のすべてのSSでベストタイムを刻んだ。ラトバラはデイ2でのメカニカルトラブルによるリタイアで大きなタイムペナルティを課せられたが、デイ4では約52秒あった前車との差を縮めて8位にポジションアップ。また、パワーステージではタナックと1.3秒差のSS2番手タイムを記録し、4ポイントのボーナス選手権ポイントを獲得した。今回がラリー・メキシコ初挑戦だったラッピは、デイ2でのミスによりリタイアとなったが、デイ3で再出走し多くの経験を蓄積した。

    WRC次戦は、4月5日から8日にかけてフランスのコルシカ島で行なわれる第4戦「ツール・ド・コルス」。直線が少なく、コーナーの数が多いことから「1万コーナーのラリー」とも呼ばれている。ターマック(舗装路)ラリーとしては今シーズン2回目のイベントとなるが、第1戦ラリー・モンテカルロはSSに雪道も多く含まれていたため、完全なターマックラリーとしては今季初となる。コルシカ島のターマックSSは山岳路が中心で、全体的に道幅が狭くツイスティなため精度の高いドライビングが求められる。ターマックといっても舗装のコンディションは刻々と変わり、岩壁や断崖絶壁がすぐ脇に迫るコースも多いため、ドライバーは精神的なプレッシャーとも戦わなければならない。

    トミ・マキネン (チーム代表)
    非常に困難な週末でしたが、ポジティブな形でラリーを締めくくることができました。今日、すべてのSSでベストタイムを記録できたのは我々にとって素晴らしいボーナスです。また、オットがパワーステージを制し、貴重なボーナスポイントを獲得できたことに満足しています。昨晩チームは彼のクルマに起こった問題を解決し、今日は本来のパフォーマンスを引き出すことができました。また、今日ヤリ-マティが良いタイムを記録し、運転を楽しんでいる姿を見ることができたのも良かったと思います。もちろん、ラリー序盤に技術的な問題が起こってしまったことは残念ですが、今日いくらかポイントを獲得できたことで皆が明るい気持ちになり、次のイベントを楽しみにしています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #7号車)
    今朝はとてもフィーリングが良く、クルマに対しても非常に良い感触がありました。最初のステージでは限界まで攻め、ベストタイムを記録することができました。そして、2本目のステージも調子は非常に良かったのですが、続くパワーステージのためにタイヤの状態を少し気にして走りました。そして最終SSのパワーステージでは全開でアタックしました。自分の出走順を考えると、2位というタイムには満足しています。今週末はとても大変でしたが、デイ2でリタイアをしたにも関わらず再出走し、8ポイントを獲得できたことは良かったと思います。全体としてクルマに競争力はあったと思うので、今後は自分自身のパフォーマンスをさらに高めていくつもりです。

    オット・タナック (ヤリスWRC #8号車)
    パワーステージでは自分たちにできることをすべてやりました。失うものは何もなかったので、マキシマムポイントである5ポイントを狙って走りました。クルマのパフォーマンスはとても良く、十分な自信を感じていたので、これ以上は無理と思えるほどプッシュしました。優勝を狙っていたのでもちろん総合成績には満足していませんが、シーズンはまだ長く、パフォーマンス自体は良かったので、今後も戦い続けます。今回はヤリスWRCで出場する初めてのグラベルラリーでした。多くのことを学び、そして多くの改善点を発見することができました。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #9号車)
    今日はパワーステージに意識を集中していたので、最初の2本のステージではペースノートをチェックし、タイヤの摩耗を抑えるため、敢えてアタックをしませんでした。自分にとって今回のハイライトはデイ3のレオン市街地SSでした。ラリーの事前テストではゴーカート場でも試験を行ない、いくつか新たな発見がありました。そして、昨晩の市街地SSではセカンドベストタイムを記録することができました。以前はあのようなタイプのSSでタイムをロスしていたので、テストの効果はあったと思います。今回得た経験とデータをもとに改善を進め、来年に繋げたいと思います。

    ラリー・メキシコ デイ4の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 3h54m08.0s
    2 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m03.6s
    3 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +1m19.2s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m38.4s
    5 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (シトロエン C3 WRC) +2m24.6s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +9m03.0s
    7 ポントゥス・ティディマンド/ヨナス・アンダーソン(シュコダ ファビア R5)+10m24.7s
    8 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +15m37.1s
    9 ガス・グリーンスミス/クレイグ・パリー (フォード フィエスタ R5) +17m09.3s
    10 ペドロ・へラー/パブロ・オルモス (フォード フィエスタ R5) +24m18.1s
    11 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +30m57.8s
    14 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +1h02m42.8s