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  • MotoGP サンマリノGP 予選 | M.ビニャーレスが12戦ぶりにPP獲得

    MotoGP サンマリノGP 予選 | M.ビニャーレスが12戦ぶりにPP獲得

    MotoGP 第13戦サンマリノGPの公式予選が9月14日(土)にミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで行われ、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が12戦ぶりにポールポジションを獲得した。

    気温26度、路面温度40度のドライコンディションの中、フリー走行総合2番手に進出した総合5位のマーベリック・ビニャーレスは今季11度目のトップタイムをマーク。開幕戦カタールGP以来今季2度目、最高峰クラスで8度目、キャリア通算19度目のポールポジションを奪取した。

    フリー走行総合3番手のポル・エスパルガロは、0.295秒差の2番手。最高峰クラス1年目の14年第5戦フランスGP以来となる自己最高位タイを獲得し、17年から参戦するKTMに初の1列目をもたらすことに成功。

    フリー走行総合1番手のファビオ・クアルタラロは、0.306秒差の3番手に入り、今季7度目の1列目を確保。フリー走行総合5番手のフランコ・モルビデッリは4番手。

    フリー走行総合4番手のマルク・マルケスは、0.477秒差の5番手。今季のワーストグリッドとなれば、フリー走行総合10番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾは6番手。

    フリー走行総合7番手のバレンティーノ・ロッシは、0.814秒差の7番手。

    フリー走行総合11番手のヨハン・ザルコは、公式予選1で1番手。第10戦チェコGP以来今季2度目の公式予選2で8番手。

    フリー走行総合8番手のアレックス・リンスは9番手。フリー走行総合15番手のジョアン・ミルは、公式予選1で2番手、今季6度目の公式予選2で10番手。

    フリー走行総合6番手の中上貴晶は、1.184秒差の11番手。フリー走行総合9番手のミケーレ・ピロは12番手。

    フリー走行総合13番手のカル・クラッチローは、公式予選1で4番手。フリー走行総合16番手のジャック・ミラーは、公式予選1で6番手。フリー走行総合17番手のダニロ・ペトルッチは、公式予選1で7番手だった。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’32.265
    2 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’32.560
    3 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’32.571
    4 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’32.710
    5 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’32.742
    6 A・ドビツィオーゾ Mission Winnow Ducati Ducati 1’33.038
    7 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’33.079
    8 J・ザルコ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’33.123
    9 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’33.265
    10 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’33.431
    11 中上貴晶 LCR Honda Honda 1’33.449
    12 M・ピロ Mission Winnow Ducati Ducati 1’33.461
    13 F・バニャイア Alma Pramac Racing Ducati 1’33.488
    14 C・クラッチロー LCR Honda Honda 1’33.516
    15 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’33.522
    16 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 1’33.571
    17 D・ペトルッチ Mission Winnow Ducati Ducati 1’33.630
    18 J・ロレンソ Repsol Honda Team Honda 1’33.777
    19 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’34.162
    20 H・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’34.322
    21 A・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’34.401
    22 K・アブラハム Reale Avintia Racing Ducati 1’34.904
    23 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati 1’34.381
  • MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP 初日レポート

    マルケスが3番手スタート。予選、決勝に向けて順調にセットアップを進める
    終日、青空が広がった第13戦サンマリノGPのフリー走行は、ディフェンディングチャンピオンのマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、FP1、FP2ともにタイヤテストに集中し、3番手で初日を終えた。2週間前の公式テストで2番手タイムだったマルケスは、この日、公式テストのデータをもとにセットアップに取り組んだ。

    FP1では前後にミディアムタイヤを、FP2ではフロントにハード、リアにソフトを装着し、決勝を想定したハイペースで連続ラップを刻んだ。ベストタイムは3番手だったが、2年ぶり3回目のサンマリノGP制覇に向けて着実に前進した。

    2年連続表彰台獲得を目指すカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、グリップ不足に苦しみ、12番手で初日を終えた。グリップをうまく引き出せなかったクラッチローは、FP1、FP2ともにタイヤテストに集中。車体のセットアップに取り組んだが、なかなかフィーリングを改善することはできなかった。しかし、初日のデータを生かし、2日目のフリー走行、予選で、タイム短縮とポジションアップに挑む。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、リアのグリップ不足に苦しんで14番手だった。中上はコーナーの立ち上がりで苦戦してタイムロス。特にセクター2のタイムロスがラップタイムとポジションに大きく影響した。2日目のフリー走行と予選では、セクター2の改善に全力を尽くす。

    ケガから復帰して2戦目を迎えるホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、FP1からFP2にかけて1秒以上のタイム短縮に成功し、17番手で初日を終えた。前戦イギリスGPに比べて、オランダGPで傷めた背中の痛みが和らいできたこともタイム短縮につながった。徐々にではあるが、本来の走りに近づいてきたことを感じさせる一日となり、土曜日の予選、決勝の走りに期待が膨らんだ。

    マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
    「今日はそれほど悪くありませんでした。テストのときと同じように今日もヤマハ勢が強く、特にクアルタラロとビニャーレスがいい走りをしていました。ここミサノでテストをしているので、全体的にレベルの高い一日となりました。僕たちも引き続き、一生懸命仕事に取り組み、細かい部分を改善できるように解決策を探しています。いつものようにコンパウンドの異なるタイヤを試すなどして、時間を最大限活用して一日を過ごしました。今日の仕事に満足しています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 12番手)
    「みんなと同じようにグリップに苦戦しています。マルクのようにマシンのフィーリングを改善しなければいけません。ケガから復帰して完調ではないホルヘもいい走りをしていました。今のところ、タイヤもマシンもいいフィーリングがつかめていません。マシンのセッティングが自分の求めるフィーリングと違うのかもしれず、その部分を改善しなければなりません。ベストを尽くしていますし、チームもがんばっています。今日はいろいろなことにトライしてくれました。昨年に比べるとグリップがとても低く、昨年のようにはうまく曲がれません。今は苦戦していますが、ベストを尽くします」

    中上貴晶(MotoGP 14番手)
    「今日はリアのグリップに苦しみました。特にセクター2でタイムをロスしました。セクター2は、コーナーが2つしかない区間ですが、8コーナーの立ち上がりで0.2秒ほどロスしています。その結果、セクター2はほとんど最後尾タイムなので、明日に向けてこの部分を改善しなければいけません。明日も午前と午後では、路面のコンディションが大きく変わると思うので、まずはFP3でダイレクトにQ2進出を果たし、厳しい戦いが予想される午後の予選に挑みたいです。想定する走りができれば8番手前後はいけると思うので、それ以上を目指します」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 17番手)
    「今日は満足のいく仕事ができました。特にFP2は一歩前進することができました。シルバーストンのときと比べたらトップとの差は少し縮められたし、痛みも少なくなっています。今日のようなコンディションで、リアグリップを改善できたことはとても有意義なことです。明日は全体的なペースを改善し、前とのギャップをもっと縮めて前進したいです」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 初日レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGP、ミサノのフリープラクティスで好調
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスがテスト以来の好調を維持し、フリープラクティス第2セッションでトップタイムをマーク。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはセッティング作業に取り組み4番手を獲得した。

    ビニャーレスは最初のタイムアタックで1分33秒715を記録して2番手。さらに少しずつ短縮すると、同一走行のうちに1分33秒599として3番手以内をキープした。第1セッションのなかでは3回の走行を行い、第1、第2、第4セクションでタイムを更新。最終的にはトップから0.446秒差の3番手で終えた。

    午後からの第2セッションでもハイペースをキープ。序盤で2番手につけると、セッティング作業に取り組みながらさらに調子を上げて、終盤では1分32秒775を記録してトップに立った。2番手との差は0.057秒だった。

    ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリのグランドスタンドは、地元のヒーロー、ロッシのファンが埋め尽くしていた。しかし午前中の第1セッションで多くの課題を用意していたロッシは、おもにセッティング作業に集中。ラップタイムでは1分34秒台を数回マークしたものの、そのうちの5回はキャンセルとされて9番手に留まった。ベストタイムはトップから1.029秒差の1分34秒182。

    第2セッションではトップ10確保を目標に、さらなるポジションアップを狙う。ファンの声援に後押しされながら着実にペースを上げ、セッション終盤のアタックでは前後タイヤにソフト・コンパウンドを選択して1分33秒470をマークした。これでトップとの差を0.695に短縮し、総合4番手で初日を終えている。

    セッション終了後にMonster Energy Yamaha MotoGPは、55年前の今日の出来事を回想した。イタリアはモンツァ・サーキットで1964年9月13日、イギリスのレーシング・アイコンとも言うべきフィル・リードがYamaha RD56を駆り、自身シーズン5度目の優勝を果たしてヤマハに初めてチャンピオンシップの勝利をもたらしている。

    クアルタラロとモルビデリが2番手と5番手を獲得して好調
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとF・モルビデリは、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで第1セッションからペースを上げ、それぞれ総合2番手と5番手で初日を終えた。

    2週間前に同コースで行われたテストではトップタイムをマークしたクアルタラロ。今日も初めからペースを上げ、路面グリップの低下と戦いながらも第1セッションでトップ、総合順位では2番手獲得と好調を維持した。明日の予選でも上位獲得に自信を見せている。

    一方、テストでは3番手を獲得していたモルビデリも序盤から好調。ラップタイムの追求よりもレース距離でのマシンの反応を見ることに集中しながら総合5番手を獲得した。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合1番手/1分32秒775)
    「前回のテストが非常に好調だったので、そのときの好フィーリングを維持しようと努めました。今日はコースがとても滑りやすかったので苦労しましたが、それでも好タイムを記録することができたのでハッピーです。まだ課題はたくさんありますし、2~3人のライバルはこれからもっとペースを上げてくるでしょう。今日はミディアム・コンパウンドのタイヤしか試しておらず、ハードもソフトもロングランを行っていないので、明日はそちらの状態もつかんでから様子を見たいと思います」

    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合4番手/1分33秒470)
    「マシンのフィーリングは好調でした。たとえばPETRONAS Yamahaのマシンと比べてみても、どうやら私たちのマシンのほうがグリップ、加速とも良いようでした。私個人としては、セッティング面でまだたくさんの課題があり、とくにマシン・バランス向上を目指しています。それでも初日としては良い状態ですし、ヤマハがトップタイムをマークしたのはうれしいことです。この調子で明日も頑張ります」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「2週間前に行ったテストの成果をベースに初日をスタート。いくつかの項目を再度テストしながら、前回のデータを再確認していきました。テストのときはヤマハのマシンが絶好調でしたが、その一方で、昨年の同大会を思い出すと、暑さのなかでタイヤの消耗に悩まされ非常に苦戦していました。今日も同じように暑かったので、この問題に取り組む絶好のチャンスとなりましたし、日曜日の決勝も同じような天気が予想されています。滑りやすいコンディションでも好タイムを記録できたのは大きな成果です。初日はこのように好調にスタートできました。ここからさらに上げていけるようベストを尽くします」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合2番手/1分32秒832)
    「テストのときと比べてグリップ・レベルが低く、難しいコンディションとなりました。私たちより先に走るMoto2とMoto3のライダーたちが路面にゴムを付けてくれるのを待つというのが良い方策かもしれません。セッション終盤になるとソフト・コンパウンドでペースを上げられるようになりましたし、セッティングを煮詰めることでさらに上げていけると確信しています。テストのときよりも少し遅くなってしまいましたが、それはライバルたちも同様のようです。何度かフロントを滑らせて危うい場面もあったのですが、このような経験を通してタイヤの限界を知ることができるようになるので、そのたびに学んでいます」

    フランコ・モルビデリ(フリー走行総合5番手/1分33秒524)
    「とても好調で、大きな成果が得られました。午前中の第1セッションではセッティングについていくつかの項目を試し、初めはあまりフィーリングが良くありませんでしたが、終盤に向けて正しい方向性が見えてきました。好調を維持して臨んだ第2セッションでは、気温が上がったなかでのタイヤの反応を確認。依然、気持ちよく楽しく乗ることができ、スムースなライディングを可能にしてくれました。タイムアタックは私のウイークポイントでもありますが、明日のフリープラクティス第3セッションでさらに上げ、予選では前の2列目までを目指していきます。今日は4台のヤマハがトップ5に入れたので、初日としてとても順調と言っていいと思います。明日はまずグリップ・レベルを把握し、それから決勝に向けた作戦を立てていく予定です」

  • MotoGP | 第13戦 サンマリノGP:M.ビニャーレスが初日トップ

    MotoGP | 第13戦 サンマリノGP:M.ビニャーレスが初日トップ

    MotoGP 第13戦 サンマリノGPのフリー走行が9月13日(金)、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで行われ、フリー走行1で3番手タイムを記録した総合5位のマーベリック・ビニャーレスが新品のフロントタイヤに履き替えた4度目のコースインで1分32秒台を3回記録して今季10度目のトップタイムをマーク。第3戦アメリカズGP、第5戦フランスGP、第8戦TTアッセンに続き、今季4度目となる初日総合1番手タイムを記録した。

    気温26度、路面温度41度のドライコンディションの中、2戦連続5度目の1番手発進を決めたファビオ・クアルタラロは、フロント、リア共に新品のタイヤに履き替えた3度目のコースインで1分32秒台を3回記録して、0.057秒差の2番手。フリー走行1で2番手のマルク・マルケスは、タイムアタックをせずに0.396秒差の3番手。

    フリー走行1で9番手のバレンティーノ・ロッシは、0.695秒差の4番手。フリー走行1で7番手のフランコ・モルビデッリ、フリー走行1で6番手のポル・エスパルガロ、フリー走行1で8番手のダニロ・ペトルッチが続き、フリー走行1で11番手のアンドレア・ドビツィオーゾは8番手、初日総合10番手。

    フリー走行1で12番手のアレックス・リンスは、2度のコースインで最多の23ラップを周回して9番手、初日総合11番手。フリー走行1で16番手のカル・クラッチローは10番手、初日総合12番手タイムを記録。

    フリー走行1で17番手の中上貴晶は、1.223秒差の13番手、初日総合14番手だった。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’32.775
    2 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’32.832
    3 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’33.171
    4 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’33.470
    5 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’33.524
    6 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’33.624
    7 M・ピロ Mission Winnow Ducati Ducati 1’33.704
    8 D・ペトルッチ Mission Winnow Ducati Ducati 1’33.728
    9 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’33.762
    10 A・ドビツィオーゾ Mission Winnow Ducati Ducati 1’33.826
    11 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’33.874
    12 C・クラッチロー LCR Honda Honda 1’33.907
    13 J・ザルコ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’33.956
    14 中上貴晶 LCR Honda Honda 1’33.998
    15 F・バニャイア Alma Pramac Racing Ducati 1’34.003
    16 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 1’34.070
    17 J・ロレンソ Repsol Honda Team Honda 1’34.139
    18 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati 1’34.206
    19 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’34.229
    20 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’34.362
    21 A・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’34.381
    22 K・アブラハム Reale Avintia Racing Ducati 1’34.843
    23 H・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’34.935
  • MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    Honda、2年ぶりの大会制覇を目指す
    第13戦サンマリノGPが、9月13日(金)~15日(日)の3日間、イタリアのアドリア海に面したミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催される。このサーキットは、2011年のマレーシアGPにおいて、不慮のこと故で亡くなったマルコ・シモンチェリ選手に敬意を表し、12年にミサノ・サーキットから現在の名称へと変更された。

    ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ(以下ミサノ・サーキット)は、1993年にイタリアGPが開催されたのを最後に、2006年までグランプリの舞台から外れ、サンマリノGPも93年のムジェロを最後に開催が中断されていた。しかし、07年にミサノ・サーキットはコースの全面改修を受け、14年ぶりにグランプリの舞台として復活。同時にサンマリノGPも復活し、今年で13年目を迎える。

    ミサノ・サーキットは従来左回りのコースだったが、07年の大改修で右回りに変更された。そのときのコース全長は4.180km。08年にはコースの一部が改修され、4.226kmに延長された。

    低中速のコーナーが連続するテクニカルコースで、リズミカルな走りを要求される。Honda勢としては、直近12年の大会で、10年にダニ・ペドロサが勝利、15年は“フラッグ・トゥ・フラッグ”の難しいレースとなる中、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が大会初制覇を果たした。16年はペドロサが6年ぶり2度目の優勝を果たし、17年はウエットコンディションの中でマルケスが2度目の大会制覇を果たした。昨年はマルケスが2位。優勝を逃したが、今年は2年ぶりの大会制覇に挑む。

    第12戦イギリスGPを終えてマルケスは、6勝を含む11回の表彰台に立ち総合首位に立ち、総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に78点差をつけてサンマリノGPを迎える。

    サンマリノGPでマルケスは、10年に125ccクラスで優勝、11年と12年にはMoto2クラスで優勝している。最高峰クラスでは、MotoGPにデビューした13年に2位。14年は転倒を喫し、再スタートを切って15位。15年はMotoGPクラスで大会初制覇、16年4位。17年に2度目の優勝を果たしている。昨年は2位と優勝を逃したが、着実な走りで表彰台に立ち3年連続5回目のタイトル獲得に大きな弾みをつけた。今年もタイトル獲得の期待が寄せられるマルケスにとっては、一戦一戦が重要な戦いとなる。

    総合9位につけるカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、2年連続表彰台獲得と今季3回目の表彰台獲得に挑む。ホームGPとなった前戦イギリスGPは、気温と路面温度が高く、タイヤのパフォーマンスを100%引き出せない厳しい戦いとなりました。しかし、イギリスGP後にミサノ・サーキットで行われた2日間のテストで、今大会の準備を進めた。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、得意とするミサノ・サーキットでベストリザルトを目指す。Moto2時代には、13年2位、15年と16年に3位と3度の表彰台に立っている。前戦イギリスGPも中上が得意とするサーキットの一つだったが転倒を喫し、再スタートを切るも17位と悔しい結果に終わっている。今大会はその雪辱に挑む。

    ケガからの復帰2戦目となるホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、今季ベストに挑む。フリー走行の転倒でケガをしたオランダGPを含め4戦を欠場した。復帰戦となった前戦イギリスGPでは、体調が万全ではなかったが、粘り強い走りで14位でチェッカーを受けた。2週間前に行われたミサノ公式テストも初日を走っただけでテストを切り上げたが、体調の回復に合わせ着実に前進して行く意気込みだ。過去、ミサノ・サーキットでは4回のポールポジションと3勝を挙げている。今大会、どんな走りを見せてくれるのか。ロレンソの走りに注目だ。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「イギリスGPで力強いレースをして、その後、ミサノで有意義なテストを行い、いいかたちでミサノにくることができました。テストではたくさんのことにトライしました。19年型マシンがミサノでどのように機能するか理解することもできました。レースウイークに向けて自信はあります。テストが行われた後の大会ということで、強いライバルがいます。いつものようにレースに取り組みますが、僕たちには僕たちのプランがあります。それに沿って仕事をこなします。日曜日が楽しみです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)
    「昨年のミサノでは、表彰台に上がることができました。今年も同じような結果を繰り返せるよう願っています。2週間前にミサノでテストを行ったときの目標はマシンのフィーリングを改善させることでした。いいベースのセッティングを見つけるために、たくさんのことにトライしました。テストではタイムアタックにはあまり取り組みませんでしたが、テストで行ったことが役立つことを願っています」

    中上貴晶(MotoGP 総合12位)
    「シルバーストンのあと、ミサノで有意義なテストを行うことができました。テストでは、レースに向けて集中して取り組みました。ミサノのサーキットは、マシンのフィーリングを見つけることが簡単ではありません。しかし2日間のテストでかなりいいフィーリングになりました。いつものようにLCR Honda IDEMITSUはすばらしい仕事をしてくれました。そのおかげでポジティブな気持ちでレースに向かうことができます。暑くなれば、グリップの厳しいレースウイークになると思います。シルバーストンはノーポイントで終わったので、今回はポイント圏内でフィニッシュしたいです」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合19位)
    「日に日に回復していることを感じます。トレーニングも次第にハードにできるようになっています。また、今大会まで時間があったのも自分にはよかったと思います。早くマシンに乗って、体力がどこまで回復しているのかを知るのが楽しみです。テストでは、すべてこなすことはできませんでしたが、レースウイークをいいかたちでスタートするためのインフォメーションを得ることができました。ミサノは相性のいいサーキットですが、今週末も前とのギャップを縮められることを願っています」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、第2のホームレース、ミサノへ
    Monster Energy Yamaha MotoGPは今週末、第13戦サンマリノGP出場のためミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリを訪れる。イタリアのレースファンたちは、チームの第2のホームレースであると同時にロッシのホームレースでもあるこの大会を毎年、心待ちにしている。

    ミサノ・テストから2週間、Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは母国スペインからイタリアと向かう。一方のバレンティーノ・ロッシははるばる旅をするまでもなく、自宅からわずか20分でミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリへ到着。

    2週間のインターバルにも母国でハードワークを続けてきたビニャーレスは、トップ・ヤマハを目指して全力でプッシュする意気込み。ここサンマリノでは2013年にMoto3で2位を獲得して表彰台に上っている。今シーズンは前回イギリスGPでハイペースをアピールし、ミサノ・テストでは4台のヤマハが6位までに入るなど調子が上がっており、トップ争いを目標に臨む。

    ロッシは10日、YZR-M1で故郷タブリアのVR 46 Motor Ranchを出発。10代の頃に50ccスクーターを走らせた公道を通ってミサノ・サーキットへと向かった。そこには地元のヒーローを応援しようと黄色を身につけた大勢のファンが集結しており、MotoGPで7度目となる表彰台に期待をかける。2008年、2009年、2014年に優勝、2012年と2016年に2位、2010年に3位を獲得して表彰台に上っている。

    ミサノ・サーキットは1972年に建設され、’80年代から’90年代初期にかけてグランプリ開催地の常連となってきた。2007年にはMotoGPの安全規定に沿って修復され、再びMotoGPカレンダーに復活している。全長4.2km、時計回りのコースにはシケインが新たに加えられて左コーナーが6、右コーナーが10となり、ますます見応えが増している。

    クアルタラロとモルビデリ、テストでの好調をそのままにサンマリノGPに臨む
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは2週間前、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで行われたテストで、それぞれ1位と3位のタイムを記録して好調。今週末のサンマリノGPでは、勢いをそのままにフリープラクティス初日から好スタートを目指す。

    クアルタラロは2位以下にコンマ5秒近い差をつけてトップタイムをマーク。前回のイギリスGPシルバーストンは転倒に終わったが、今回はその遅れを取り戻すだけでなく、再び表彰台を狙って勝負をかける。

    一方、チームメイトのモルビデリはそのホームレースで自己通算100回目のグランプリ・レースを迎える。マシンに好フィーリングをつかむことができればクアルタラロと同様に今季最高の成績も狙えると確信しており、ミサノ・テストでは、セッティングに関する悩みの解決に多くの時間を割いた。

    フリープラクティスは現地時間、13日(金)の9:55にスタート。決勝は15日に行われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス
    「2週間の休みがありましたが、その間もハードワークを止めることはありませんでした。心身ともに良い状態でミサノを迎えられるよう、十分な準備をしてきたのです。このところは好成績を獲得できてうれしかったですが、シーズンの最後まで良い位置をキープするために、これからも集中を切らさないようにしなければなりません。ヤマハ勢トップが、いつも私の目標です。ミサノ・テストでは多くの項目を試し、来年のことも視野に入れながら今シーズンの戦いにも大いに役立つ有益な成果を得ることができました。サンマリノGPはヤマハのホームレースのようなもので、大勢のファンも応援に来てくれます。素晴らしい雰囲気のなかでM1に跨り、表彰台を目指して戦うのを楽しみにしています」

    バレンティーノ・ロッシ
    「今回は正真正銘のホームGP。私の家はここからわずか10kmのところにあって、ミサノで育ち、ミサノで初めてバイクに乗りました。今年も大勢の母国ファンが応援に来てくれることを期待しています。イエローに埋まったコースを母国ファンの声援を受けて走るのは最高の気分。彼らに応えられるよう全力を尽くします」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「私たちにとっても、多くのファンにとってもミサノは特別な場所です。バレンティーノの故郷、タブリアに近く、チームとしても第2のホームレースと見なしています。ここのサポーターたちはモーターバイクやモータースポーツに対してとても熱狂的で、その情熱は目に見えるほど明らかです。バレンティーノもマーベリックも彼らに支えてもらっているので、できるかぎりの好成績で報いたいと思っています。2週間前のテストも順調でした。ポジティブな気持ちで週末を迎えることができそうです」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ
    「ミサノは本当のホームコース。とても特別な場所です。我が家からコースが見えますし、ここでたくさんのトレーニングやライディングを行ってきました。友達や家族が見に来てくれて、彼らの存在が私をリラックスさせ、また必要なときには奮い立たせてくれるのもありがたいところです。2日間のテストではセッティング作業を通してラップタイムが上がるなど大きな成果が見られました。でも2週間前とはコンディションも変わっているはずなので、グリップ・レベルなどを注意深く観察する必要があります。第3コーナー、第11コーナーなどの高速コーナーではもっとペースを上げられると考えていて、その意味ではセッティングはまだ100%というわけではありません。練習時間はたっぷりあるし、改善すべき課題もわかっているので、ウイーク初日を充実させて自信を持ってスタートラインに立ちたいと思います」

    ファビオ・クアルタラロ
    「ミサノ・テストでは150ラップ以上を走って良いセッティングが見つかったので、フリープラクティス第1セッションから好調な走りができると思います。シーズン中盤はなかなかチャンスがありませんでしたが、今回のように、レースの前に2日間のテストができたのはとても有益でした。すでにいいペースが出ていて予選では好タイムを記録できるとわかっていますから、これに加えて決勝用ペースをもう少し上げられれば、レース終盤までいい戦いができるでしょう。小さいコースですが、そのなかにすべてが揃っている感じ。私たちのマシンには合っていると思います」

  • MotoGP | スズキ 第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ 第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    イギリスGP決勝はアレックス・リンスがスリリングな優勝を決める
    2019年シーズン12戦目となるイギリスGPは、最高のコンディションの下、5万人の熱狂的ファンに見守られて幕を開けた。

    決勝日のシルバーストンサーキットは晴天に恵まれ気温も上昇、路面温度は45℃を超え、ほとんどのライダーがフロント、リア共にハードタイヤのコンビネーションを選択。

    5番手グリッドからスタートを切ったアレックス・リンスは1コーナーを3番手で通過。その直後、リンスのすぐ後ろで2台が大転倒を喫したがレースは中断されることなくそのまま進行。リンスはオープニングラップを3番手で通過した後、2周目に前を走るロッシ(ヤマハ)をオーバーテイクし、何度かファステストラップを刻みながら安定した速いペースで周回を重ねる。

    リンスは残り12周でトップを走行するマルケス(ホンダ)にアタックを開始。リンスとマルケスは何度か順位を入れ替え、その後マルケスはリンスを引き離そうとペースを上げるが、リンスもまたペースを上げ、ふたりの距離は広がることなくレースは終盤に差し掛かる。残り4周でリンスがミスをし、勝負が決まるかに見えたものの、リンスは最後までオーバーテイクのチャンスを諦めず、迎えた最終ラップの最終コーナーでマルケスのインを差し、ゴールラインでは僅差でマルケスの前でチェッカー。リンスの優勝はアメリカズGPに続く2勝目となり、チャンピオンシップランキングでは3位に浮上した。

    ジョアン・ミルの代役参戦となったシルバン・ギントーリもまた素晴らしいパフォーマンスを見せ、数人のレギュラーライダーを押さえて12位でゴールして4ポイントを獲得した。

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「本当に素晴らしいレースでした。シルバーストンは、やはり我々のマシンと相性が良いのだとは思いますが、今日はライダーの頑張りとチームの頑張りにより、真っ向勝負で勝てたことが大きな価値だったと思います。シルバンも代役参戦でしっかりポイント圏内で完走してくれましたし、何より彼とテストチームの仕事の成果が今日の優勝だと思うので、彼らにも心から感謝の気持ちを伝えたいです。ライダー、チーム、そして日本で開発をしてくれているエンジニア、さらにこのプロジェクトに関わっていただいている全ての皆で勝ち取った勝利だと思いますので、今後も皆で努力を続けて上を目指したいと思います。早くジョアンにも復帰してもらい、ふたり揃って上位でバトルできるよう頑張りますので、引き続き応援をよろしくお願いします。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「アレックスがマルケスと今日のようなバトルをしてくれる日が来ることをずっと願っていましたが、今日はそれがとうとう実現しました。本当に素晴らしい勝利だったと思います。アレックスは序盤からマルケスの後ろにつき、冷静に彼の走りを見ながらオーバーテイクのチャンスを狙うという非常に賢明なレースを行いました。完璧なレースだったと言っても過言ではないでしょう。マルケスに勝つことは決して容易ではないので、まさに最高の気分です。そして今日はテストライダーとして常に我々のマシン開発に尽力してくれているシルバンも素晴らしいパフォーマンスでポイントを獲得できました。全てはチームスタッフと日本で開発に尽力してくれている皆の努力のお陰です。」

    アレックス・リンス
    「最高な気分だよ。アメリカではバレンティーノを抑えて優勝して、今日はマルクを抑えて優勝できたなんて自分でも本当に信じられないくらいさ。 どっちもGP界の真のレジェンドだからね。マルクに勝つのが簡単じゃないことは覚悟していたけど、今日はとにかく全力でトライした。だからこの優勝は自分にとっても大きな自信になったよ。マルクの後ろを走っていて、いくつかのセクターは彼の方が速かったけど、違うセクションでは追いつくことができた。終盤は自分の方が少しだけペースが速かったから、このチャンスを逃すな!行くしかない!って自分に言い聞かせてタイミングを狙っていて、最後にそのチャンスが訪れたんだ。素晴らしい仕事をしてくれたチームの皆に心から感謝するよ。」

    シルバン・ギントーリ
    「今日は良いレースができたと思う。レースを通してペースも悪くなかったし、終盤もペースを落とすことなく走れたしね。ポイント圏内で完走することが目標だったから、12位なんて目標以上の結果さ。アレックスの優勝は本当に素晴らしかった。チームの努力が報われる瞬間を自分もシェアすることができて、僕にとっても最高の週末になったよ。」

  • MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    マルケス悔しい2位も、チャンピオンシップで大きなリードを築く
    MotoGP 第12戦イギリスGPは、4戦連続8回目のポールポジション(PP)から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が今季7勝目に挑んだが、最終ラップの攻防でアレックス・リンス(スズキ)に惜敗し、今季7勝目と5年ぶりのイギリスGP制覇を逃した。

    20周で行われた決勝レース。オープニングラップから首位に立ったマルケスはレースのほとんどをリードしたが、最終ラップの最終コーナーでリンスの先行を許した。その差、0.013秒。最終コーナーでフロントがスライド。転倒を避けるためにアクセルを戻さなければならず、悔しい2位となった。前戦オーストリアGPも最終ラップの攻防で惜敗し、わずかの差で2位。2戦連続の2位に終わったことで、さすがに悔しさをにじませた。

    しかし、チャンピオンシップでは、総合2位につけるアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)がスタート直後のアクシデントで転倒リタイアとなったことで、58点差を78点差とした。これでマルケスは、12戦を終えて、6勝を含む11回の表彰台を獲得。安定した速さと強さを存分に発揮し、4年連続6回目のタイトル獲得に向けて大きく前進した。

    ホームGPに闘志を燃やしたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、予選9番手からオープニングラップに6番手につけると、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)らとバトルを繰り広げた。終盤は7番手へとポジションを落としたが、地元ファンの声援を受けて最後は6位でフィニッシュした。予選ではPPを目指したが転倒を喫し、決勝ではタイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず苦戦。シルバーストンで3年ぶりの表彰台獲得は果たせなかったが、最後まで熱い走りを見せて地元ファンを喜ばせた。

    4戦ぶりに復帰のホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、ハフィス・シャーリン(KTM)と13位争いを繰り広げて14位でフィニッシュ。復帰戦で2ポイントを獲得した。今大会は体調が十分ではなかったが、2分02秒台から03秒台のペースで着実にフィーリングを取り戻すことに成功し、貴重な2ポイントを獲得した。

    予選10番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、序盤、7台に膨れあがった8位争いの集団をリードしたが、7周目の16コーナーでスリップダウン、再スタートを切ったが17位でチェッカーを受けノーポイントに終わった。

    マルク・マルケス(MotoGP 2位)
    「チャンピオンシップを考えたらうれしいリザルトですが、レースのほとんどをリードしながら、最後の最後に負けてしまったので、あまり喜べませんでした。シルバーストンは、ずっとトップを走行することが難しいサーキットです。1周ゆっくり走ってリンスを前に出し、様子を見ましたが、彼も前を走りたがりませんでした。そのうちビニャーレスがうしろにいることが分かったので、プッシュすることにしました。目標はレースに勝つことではなく、チャンピオンシップでした。もしヤマハ勢が追いついてきていたら、結果はもっと悪かったと思います。最終ラップの最終コーナーは、フロントが流れそうになったのでアクセルを戻したら、リンスが前に出てしまいました。勝てなかったのは残念ですが、チャンピオンシップで総合2位との差が78ポイントになったことはうれしいです。でもドヴィツィオーゾが大きな転倒をしたので、ケガがないことを願っています。避けられない転倒だったしとても残念でした」

    カル・クラッチロー(MotoGP 6位)
    「スタートではベストを尽くしプッシュしましたが、タイヤの状態が十分ではありませんでした。グリップが足りないことがすぐに分かり、ほかのライダーとバトルすることは不可能でした。ムジェロのレースとよく似ていました。トップから19秒も遅れてフィニッシュしたことは、僕もチームも受け入れがたいことです。私たちはベストを尽くしました。昨日まではいいペースもありました。今日のレース終盤より1.5秒速いペースで走行できていました。タイヤによって、うまくいったり、いかなかったりすることが不思議です。今日はグリップがよかったとしても優勝は難しかったと思いますが、もっといい結果は残せたと思います」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 14位)
    「今日は思ったよりうまく行きました。今大会は難しいレースになることがわかっていたし、トップとの差が1分以上になると思っていました。なぜなら、ウイークを通して、トップタイムから3秒遅れていたからです。そういう状態でしたが、1分以内の差でフィニッシュし、2ポイント獲得できたことはよかったです。タイヤをセーブすることについてたくさんのことを学ぶことができました。自分の体力を試すこともできたので満足しています。今は痛みがありますが、ミサノのテストに向けてもっとよくなると思います。そしてミサノのレースに向けてもっと体力を付けなければなりません」

    中上貴晶(MotoGP 17位)
    「スタートはよくて、序盤は想定内のペースでした。もっと早めに2分00秒台に入れたかったのですが、ポル(エスパルガロ)とバトルになり、2分00秒台に入れるのが1、2周遅れてしまいました。その後、ポルを抜いて00秒台に入れたのですが、その次周、16コーナーでスロットルを開けた途端、フロントが切れ込んでしまいました。転倒を回避しようと最後まで粘ったのですが、リアがスピンしてこらえられませんでした。ウイークを通して、フロントが切れ込む症状はなかったので、どうしてそうなったのかはわかりません。タイヤの選択は間違っていなかったと思うし、ちょっとプッシュしすぎたのかも知れません。今日は、ペース的には7位、8位でゴールできたと思うし、こういう結果に終わり本当に残念です。しかし、次のサンマリノGPに向けて今週はミサノでテストがあります。2日間しっかり走って、次のサンマリノGPに向けて準備をしたいです。がんばってくれたチーム、スタッフには本当に申し訳ない気持ちです」

  • MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGP、表彰台獲得の活躍
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスが終始、好調を維持して3位を獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシも上位を目指したが、表彰台争いに追いつくことができず4位でチェッカーを受けた。

    グリッド2列目から好スタートを切ったビニャーレスは、混戦の第1コーナー進入で4番手。5番手で追うフランコ・モルビデリとしばらく競り合ったあと少しずつ引き離し、前を行くチームメイトに追いついて7ラップ目には3位に浮上した。

    この時点で2番手との差は2.888秒。アレックス・リンスとマルク・マルケスのトップ2台が互いに激しく競り合う間にビニャーレスは着々と差を詰め、残り2ラップではコンマ5秒差まで追いついた。さらにポジションアップを狙って全力で攻めたものの仕掛けることができず、そのまま3位でチェッカー。トップとの差は0.620秒だった。

    一方のロッシも絶好のスタートを切り、グリッド・ポジションの2番手を維持して第1コーナーへ。しかしまもなくリンスに先行を許し、その後はグリップ不足もありトップグループのペースについて行くことができなかった。

    7ラップ目でビニャーレスに抜かれたあとも離されまいと懸命に追っていったが、すでにリア・タイヤのグリップが落ち始めており、後半は5番手で追うモルビデリを抑えることに集中。トップからは11.439秒離され、4番手を守り切ってチェッカーを受けた。

    この結果、シリーズポイントではビニャーレスがロッシを抜いてランキング5位に浮上。ロッシは2ポイント差の6位となっている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング3位をキープ。Monster Energy Yamaha MotoGPもチーム・ランキング3位を守っている。

    来週の水曜日と木曜日にはミサノ・サーキットでテストを行い、9月13日~15日の日程で行われる第13戦サンマリノGPに備える。

    PETRONAS Yamaha SRTのふたりは明暗を分ける結果
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリは、自己ベストタイの5位獲得と健闘。チームメイトのファビロ・クアルタラロはオープニングラップで転倒リタイアとなった。

    モルビデリは絶好のスタートからポジションを上げて5番手争いを展開。バトルを繰り広げる間にトップグループからは離されてしまったが、最後まで5番手を維持してチェッカーを受けた。

    一方のクアルタラロは1ラップ目、他のライダーのミスを見てスロットルを戻し、これが原因となって転倒を喫した。マシンが激しく振られたことで脳震盪を起こしており、コベントリーにある医療施設に搬送されて検査を受けた。

    次回、第13戦サンマリノGPはミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで開催。9月13日にフリープラクティスがスタートし、15日に決勝を迎える。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(3位)
    「トップ2台にもっと近づいていたら彼らをパスすることができたのかどうか。それは私にもわかりません。ラップごとにコンマ1~2秒を詰めて着々と近づいていきましたが、決して、1ラップだけで一気に大きな差を埋めることはできないのです。私自身はベストを尽くしましたし、マシンもいつも以上の力を出してくれましたが、長いストレートもありここまでが精一杯でした。トラクションとトップスピードでわずかに及ばず、多くのコーナーでは速さを引き出すことができたものの、他のいくつかの場面では限界ぎりぎりというところもありました。だからこの3位にはとても満足しています。このウイーク中にマシンが大幅に進化しており、そのことが最も重要だと考えます。来週のミサノ・テストではグリップ向上が課題のひとつ。気持ちを集中し、良いテストを行い、レースのなかで成果を発揮できるよう頑張ります」

    バレンティーノ・ロッシ(4位)
    「また4位。今回はもっと上を目指していたので残念です。プラクティスもずっと順調でしたし、予選でフロントローを獲得し、そこから好スタートを切ることもできました。ところが今日はリア・タイヤに手間取ることとなってしまいました。初めからグリップ不足を感じていて、それでも前半はなんとかペースを維持していたのですが、後半はペースダウンを強いられました。表彰台争いを狙っていたのでとても残念。マーベリックのほうは非常に素晴らしく、私も彼のように走りたかったのですが、どうしてもついて行くことができませんでした」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「もう少しトップとの差を縮めたい、トップふたりのバトルに加わりたいと考えていましたが、レース序盤からそれとは異なる展開になりました。つまり私たちは進化しており、着実に前進し続けているのです。そしてマーベリックの3位はまさに、これまでのハードワークの賜物と言えるでしょう。バレンティーノも同様にずっと順調でしたが、今日の午後はグリップの問題が出てしまいました。とくにタイヤを消耗したレース終盤は厳しい状況になりましたが、それでも4位を維持することができたのです。いずれにしても今回は総合的に満足のゆく結果ですし、何よりもふたりが、全セッションでマシンに好感触を持てたことが重要です。来週のミサノ・テストでの課題もはっきりしており、さらなるステップアップを目指していきます」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ(5位)
    「私にとっては非常に素晴らしいレースでした。と言うのも、昨日まではこのような成績を獲得できるとは考えていませんでしたから。好スタートを切って、おもしろいポジションにつくことができました。そして周回を重ねるごとに調子が上がっていったのです。クラッチローとしばらく競り合ったあと引き離し、5位という好成績を獲得することができました。次回につながるいいレースができたと思います。今回、学んだことをさらに伸ばしていけるよう頑張ります」

    ファビロ・クアルタラロ(DNF)
    「リンスが目の前でわずかにスライドしたので、彼を避けるためにスロットルを急に戻したらハイサイドを起こしてしまいました。非常に悔しい結果です。でもそれ以上に、アンドレア(ドビツィオーゾ)のことを心配しています。これはレースのなかでのアクシデントであり、私たちふたりにとってはバッドラックでした。今週はずっと好調で、全セッションのなかの最低が4位。トップライダーたちと同等のペースで走れていたのですから、ここまでの進化にはとても満足しています。チームとともに大きく成長しており、ここからまた着実に成果を積み重ねていきたいと思っています」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
    「今週は非常に好調でしたが、最後は明暗を分ける結果になってしまいました。ファビオ(クアルタラロ)は不運なリタイア。一方のフランコ(モルビデリ)は素晴らしいレースをして成長を見せてくれました。ペースも戦略も非常に良かったので、最後にバレンティーノを追い詰められなかったことだけが少し残念です。ファビオのほうは、本来なら優勝争いに加わっていたはずですが、これがレースというもの。ときにこのようなことが起こり得るのです」

    ラズラン・ラザリ(チーム代表)
    「ハイペースの走りと見事なチームワークを見せてもらいました。フランコが自己ベストタイを獲得したことはとてもうれしく、これからもっと上を目指せると確信しています。その一方で、ウイークを通じて好調を維持していたファビオにとっては、不運なアクシデントが起きてしまい残念です」

    鷲見崇宏(MS開発部モトGPグループリーダー)
    「イギリスシルバーストンサーキットは高速コーナーが多く、過去からM1との相性良いサーキットです。昨年は路面の水はけの問題でレースキャンセルとなりましたが、今年は路面が全面リニューアルされ、さらにグリップが向上しました。金曜日の走り出しから全ヤマハライダーは良いペースをつかみ、ほとんどのセッションで上位につけることができており、勝利にむけた力強いレースを期待して臨みましたが、残念ながら一歩及びませんでした。ビニャーレス選手は、タイヤグリップの注意を払いながら、終盤でのペースアップをうまくマネージし、最後にトップに肉薄しましたが、ライバル達のスピードにわずかに及ばず3位。今週非常に好調だったロッシ選手は、スタート直後からリヤタイヤのグリップが足りない問題に直面し思うような攻めの走りができず、悔しい4位。モルビデリ選手はタイヤグリップ低下に苦慮しながらも粘り強く攻めて、本人ベストタイの5位を獲得。トップ争いを大いに期待していたクアルタラロ選手は、スタート直後で前走ライダーの挙動に反応した際に転倒、リタイヤと非常に残念結果。次のチャンスに期待をつなげたいと思います。結果を見れば、前戦レッドブルリンク同様の3/4/5位入賞とはなりましたが、ここは勝利への手応えを感じられていただけに、ライダー/チームともに悔しい気持ちが強いです。ライバルに敵わなかったポイントをきちんと分析し、今後の戦闘力アップへの糧にしていきます。引き続きご声援よろしくお願いします」

  • MotoGP | イギリスGP:アレックス・リンスが最終ラップで逆転勝利!

    MotoGP | イギリスGP:アレックス・リンスが最終ラップで逆転勝利!

    MotoGP 第12戦イギリスGPの決勝レースが8月25日(日)にシルバーストンで行われ、アレックス・リンス(スズキ)が優勝した。

    気温31度、路面温度44度のドライコンディションでスタートしたレースはオープニングラップから波乱。ファビオ・クアルタラロ(ヤマハSRT)が転倒し、そこにアンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)が乗り上げるカタチでクラッシュ。ドビツィオーゾのマシンは炎上し、担架で運ばれたが、右腕を挙げてOKだと観客に示した。

    ホールショットを奪ったのはポールポジションからスタートしたマルク・マルケス(ホンダ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が2番手に続く。アレックス・リンスが好スタートを切ってオープニングラップを3番手で終え、その後ロッシを抜いて2番手に浮上する。

    その後、レースはマルク・マルケスとアレックス・リンスが後続を引き離してトップ争いを展開。何度かリンクが前に出るが、マルケスが抜き返す。しかし、最終ラップの最終コーナーでアレックス・リンスがマルク・マルケスのインを突き、わずか0.013秒前でチェッカーを受け、今季2勝目を挙げた。2位にはマルケス、3位にはマーベリック・ビニャーレスが続いた。

    順位 ライダー チーム マシン
    1 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki
    2 M・マルケス Repsol Honda Team Honda
    3 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha
    4 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha
    5 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha
    6 C・クラッチロー LCR Honda Honda
    7 D・ペトルッチ Mission Winnow Ducati Ducati
    8 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati
    9 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM
    10 A・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia
    11 F・バニャイア Alma Pramac Racing Ducati
    12 S・ギュントーリ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki
    13 H・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 KTM
    14 J・ロレンソ Repsol Honda Team Honda
    15 K・アブラハム Reale Avintia Racing Ducati
    16 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati
    17 中上貴晶 LCR Honda Honda
      A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia
      M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM
      J・ザルコ Red Bull KTM Factory Racing KTM
      F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha
      A・ドビツィオーゾ Mission Winnow Ducati Ducati