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  • MotoGP | 最終戦 バレンシアGP:マルク・マルケスがFP1トップタイム

    MotoGP | 最終戦 バレンシアGP:マルク・マルケスがFP1トップタイム

    MotoGP 最終戦バレンシアGPのフリー走行1回目が11月16日(金)、サーキット・リカルド・トルモで行われ、2018年王者のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がトップタイムをマークした。

    気温16度、路面温度14度のウェットコンディションの中、マルク・マルケスは1分39秒767をマーク。今季38度目のトップタイムをマーク。第5戦フランスGP、第8戦TTアッセン以来今季3度目となる1番手発進を決めた。

    2番手には0.106秒差でジャック・ミラー(アルマ・プラマック)、3番手には0.140秒差でダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック)。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が0.412秒差で4番手に続いた。

    以下、ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)、マーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ)、ワイルドカード参戦のミケーレ・ピロ(ドゥカッティ)、ポル・エスパルガロ(KTM)、アレックス・リンス(スズキ)がトップ10入り。

    バレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)は1.248秒差の12番手、ヨハン・ザルコ(ヤマハ・テック3)は13番手、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)は19番手。中上貴晶(LCR・ホンダ)は20番手だった。

    2018年 MotoGP 最終戦 バレンシアGP フリー走行1回目

    順位 No. Rider Team Time
    1 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分39秒767
    2 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 1分39秒873
    3 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング 1分39秒907
    4 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 1分40秒179
    5 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム 1分40秒467
    6 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター 1分40秒685
    7 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP 1分40秒772
    8 51 ミケーレ・ピロ ドゥカティ・チーム 1分40秒836
    9 44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分40秒892
    10 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分40秒965
    11 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分40秒967
    12 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP 1分41秒015
    13 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3 1分41秒146
    14 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム 1分41秒160
    15 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング 1分41秒277
    16 6 ステファン・ブランドル LCR・ホンダ・カストロール 1分41秒479
    17 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分41秒489
    18 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分41秒713
    19 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム 1分41秒782
    20 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ 1分42秒471
    21 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム 1分42秒617
    22 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分42秒893
    23 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分43秒300
    24 55 ハフィス・シャーリン モンスター・ヤマハ・テック3 1分43秒804
    25 81 ジョルディ・トーレス レアーレ・アビンティア・レーシング 1分45秒001
  • MotoGP | ホンダ 最終戦 バレンシアGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 最終戦 バレンシアGP プレビュー

    2018年シーズンのMotoGP 最終戦となるバレンシアGPが、11月16日(金)~18日(日)の3日間、バレンシア・サーキットで開催される。バレンシアGPは1999年に第1回大会が開催され、2002年からは最終戦の舞台として定着。今年で20回目を迎える。シーズンで最も観客が集まる大会の一つで、今年も3日間で20万人を超える大観衆が集まることが予想される。

    バレンシア・サーキットは、一周が4.005kmのテクニカルコース。スペインGPが開催されるヘレス、マレーシアGPが開催されるセパン同様、ウインターテストの舞台としても定着している。そのため、ライダーの経験値が高く、チームの持つデータも豊富で、初日からレベルの高い走りが繰り広げられる。

    コースの特徴は、左回りで低中速コーナーが連続し、メインストレートを除いて、常にマシンがどちらかにバンクしている難易度の高いレイアウト。また、この時期のバレンシアは不安定な天候が多く、例年、チームの総合力が要求される。これまでも、ファンの脳裏に刻まれる名勝負が数多く繰り広げられてきた。

    史上初の全19戦で争われた2018年シーズン。第16戦日本GPでは、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が3年連続5回目のタイトルを獲得。前戦マレーシアGPでは、Hondaが3年連続24回目のコンストラクターズタイトルを獲得した。そして最終戦バレンシアGPは、2位のMovistar Yamaha MotoGPに39ポイント差をつけ、2年連続9回目のチームタイトルに王手をかけているRepsol Honda Teamによる2年連続三冠獲得への期待が膨らんでいる。

    2年連続5回目のタイトルを獲得し、ホームグランプリに凱旋することになるマルケスは、最終戦バレンシアGPでファンの期待にこたえるべく、シーズン8回目のポールポジションと10勝目に挑む。

    過去マルケスは、10年の大会で125ccクラスでチャンピオンを獲得。Moto2クラスでは、タイトルを獲得して迎えた12年の大会で、最後尾スタートから優勝するという伝説的なレースを披露して世界中を驚愕させました。MotoGPクラスにスイッチした13年は、タイトル争いが最終戦までもつれ込む中で3位表彰台に立ち、史上最年少でチャンピオンに。14年はシーズン最多優勝記録となる13勝目を挙げ、史上最年少で連覇を達成した。16年は日本GPでタイトルを決め、最終戦バレンシアGPに凱旋し2位。昨年はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)とのタイトル争いが最終戦での決着となり、タイトル王手で迎えたレースで、3位表彰台に立って見事チャンピオンに輝き、地元ファンを喜ばせました。3年連続5回目のタイトル獲得は史上最年少記録であり、マルケスは今年もすばらしい記録を樹立している。

    バレンシアGPで数々のドラマを生んできたマルケス。すでにタイトルを獲得し、プレッシャーから解放されて挑む今年の大会は、14年以来の優勝に挑む。

    チームメートのダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、今大会が現役最後のレースとなる。今年は18戦を終えてここまで表彰台はないが、ラストランとなるバレンシアGPは、ファンの大声援の中で今季ベストリザルトを目指す。前戦マレーシアGPでは、今季4回目の5位でフィニッシュ。表彰台にはあと一歩届かなかったが、チームタイトルに大きく貢献した。

    これまでバレンシアGPでは、125ccクラスで1勝、250ccクラスで2勝、最高峰クラスでは、07年、09年、12年、そして昨年の大会では4度目の大会制覇を達成した。優勝は逃すも、13年は2位、14年は3位、15年も3位と表彰台に立ってきたペドロサ。シーズンを通じて最も得意とするサーキットの一つだけに、ラストランとなる今年は、優勝、表彰台を獲得して地元ファンの声援にこたえる意気込みだ。

    総合7位につけるカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、第17戦オーストラリアGPのフリー走行で右足首を骨折し、オーストラリアGPの決勝レース、第18戦マレーシアGPを欠場。今大会も欠場することになった。前戦マレーシアGPに代役出場したステファン・ブラドルが今大会も、カルの代役を務める。ブラドルは、前戦マレーシアGPを13位でフィニッシュ。今大会もポイント獲得とベストリザルトを目指す。

    総合14位につけるフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、後半戦に入って6戦連続でポイントを獲得と、調子を上げている。Moto2時代は同地で16年に3位、17年に2位と連続で表彰台を獲得。今大会はオーストラリアGPの8位をしのぐベストリザルトと、ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得を目指す。

    総合20位の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、日本、オーストラリア、マレーシアと続く3連戦でポイントを獲得した。しかし、自身としては納得するにはほど遠いレースが続いている。最終戦バレンシアGPは、応援してくれるファンとチームの期待にこたえる意気込みで、予選、決勝ともにトップ10を目指す。

    Honda RC213V勢でシーズンを通して最も苦戦しているトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、来季はMoto2クラスにスイッチすることが決まっている。今大会で、MotoGPクラスのチャレンジにとりあえずの終止符を打つルティ。MotoGPクラス最後のレースで、念願のポイント獲得に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP チャンピオン)
    「数日前に、地元で家族やファンクラブの人たちにタイトル獲得を祝ってもらうことができました。次はバレンシアGPですべてのファンとともにチャンピオン獲得を祝うのを楽しみにしています。今年は、タイトルの行方が最終戦決着となった昨年のようなプレッシャーはありません。でも、メンタルは全く同じ状態です。なぜならいいかたちでシーズンを終えることが目標だからです。Repsol Honda Teamはチームタイトルに王手をかけています。それを獲得するために、ベストを尽くします。そして三冠達成を目指します。これは僕たちやHondaにとって大事なことであり、達成できれば、完ぺきなシーズンの締めくくりになります。今の勢いを失いたくありません。いつものようにレースウイークに集中し、努力し、日曜日は優勝争いをしたいと思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合7位)
    「まず、フィリップアイランドでケガをしてから温かい言葉をかけてくれたすべての人たちに感謝しています。サーキットのメディカルスタッフ、LCR Honda CASTROL Team、HRC、そしてメルボルンの病院にいるときにお見舞いに来てくれたすべての人に感謝しています。特に妻のルーシーは飛行機で駆けつけてくれて、12日間も一緒にいてくれました。チームマネージャーのルーチョもマレーシアに行くまで、毎日僕と過ごしてくれました。メルボルンではすばらしい外科医に恵まれました。転倒した際、脛骨、腓骨、そして距骨などを骨折し、手術は3時間半に及びました。人工骨、2つのメタルプレート、そして8本のスクリューで固定されました。通常、このケガが治るには12か月かかります。バレンシアGPに戻ってこれると思っていましたが、今回はそうはいきませんでした。6週間、足首に全く体重を乗せられませんが、回復していますし、今は理学療法も受けています。今週はサイクリングを始めてみます。2019年2月のセパンへ向けて、準備をするのが楽しみです。LCR Honda TeamやHRCと、今年もすばらしいシーズンを過ごすことができました。2019-2020シーズンはもっとすばらしい思い出が作れることを楽しみにしています。バレンシアでは僕のチームはもちろん、MotoGPのグリッドに並ぶすべての選手の幸運を願っています。ファンの一人として、今週末、最高のモータースポーツチャンピオンシップを現地で観戦することを楽しみにしています」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合11位)
    「バレンシアが特別なレースになることは間違いありません。僕の最後のレースになるからです。そのため、いつもと気分は違います。また多くのファンや友人、そして家族が来て一緒に過ごすことになるので、忙しくなりそうです。しかし、マシンに乗ったら完全にライディングに集中します。バレンシアは最も好きなサーキットの一つであり、日曜日はできる限りいい結果を残したいと思います」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 総合14位)
    「バレンシアがとても楽しみです。なぜならルーキー・オブ・ザ・イヤーのタイトルを獲得するために、とても重要なレースになるからです。これは今シーズン、僕の一番大きい目標でした。今週末にそれを達成できれば、シーズンを通して、チームと一生懸命がんばってきた努力がすばらしいかたちで報われることになります。バレンシアはとても好きなサーキットです。僕やHondaと相性がいいと思うので、とても楽しみです」

    中上貴晶(MotoGP 総合20位)
    「今シーズンの最終ラウンドを迎えることが信じられません。今年はMotoGPクラスでの最初のシーズンでしたが、正直、もう少しいい結果を期待していました。でも多くを学ぶことができました。これは来年のチャンピオンシップに向けてとても重要なことです。Moto2時代の過去2年間は、ここでいいレースをすることができました。バレンシアのレイアウトは好きです。しかし、RC213Vでは全く違った感じになると思います。過去4戦の遠征シリーズは、全体的にあまり満足のいくものではありませんでしたが、バレンシアではいいレースができることを願っています」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 総合24位)
    「バレンシアで再びLCRに戻ることができてうれしいです。セパンのときのようないいパフォーマンスをするチャンスが巡ってきたからです。今週末は、予報ではかなり変わりやすい天気になりそうなので、難しいレースになりそうです。でも、マレーシアでパフォーマンスを引き続き発揮できることを願っています。HRC、そしてLCRの一員として再びレースに出場できることを楽しみにしています。なにができるか様子を見たいですし、今週のチャレンジが楽しみです。このような機会を与えてくれたHRCとルーチョに感謝したいと思います。カルが早く回復すること、そして早く彼が自分のマシンに戻ってくることを願っています」

    トーマス・ルティ(MotoGP 総合28位)
    「残り1レースになりました。今週末も、いいレースにするために全力を尽くします。バレンシアはとてもテクニカルで好きなサーキットなので、とても楽しみです。来年はMoto2クラスに戻って新しいシーズンになります。とりあえず、MotoGPクラスで最後のレースになるので、今週末は力強いフィニッシュをしたいと思います」

  • MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP プレビュー

    アジア・オセアニアでの連戦を終え、今週末に行われるシーズン最終戦の第19戦バレンシアGPに向けMovistar Yamaha MotoGPはヨーロッパへ戻ってきた。

    バレンティーノ・ロッシは3連戦の後、シーズン最後のレースに向け束の間の休養をとった。今回もまたトップ争いを展開し、好成績でシーズンを終えたいところ。

    サーキットのなかでも難しいもののひとつと話すロッシだが、2003年と2004年は最高峰クラスで優勝、2002年、2009年、2014年は2位、2005年、2008年、2010年は3位と何度も表彰台を獲得している。

    一方のマーベリック・ビニャーレスにとってはホームGPであり、好成績で母国のファンを喜ばせようと意気込んでいる。ロッシ同様、しっかりと休息をとり、準備万端でウイークのスタートを待つ。目標はロッシとの間の2ポイント差を縮めてランキング3位に浮上することだ。ここリカルド・トルモ・サーキットでは2度、表彰台に上っており、2011年にはGP125で優勝、2013年にはMoto3で優勝してチャンピオンを獲得した。MotoGPでの最高の成績は2016年の5位となっている。

    全長4kmのリカルド・トルモは1999年に建設され、すぐにMotoGPカレンダーに加えられた。2002年からはシーズン最終戦の舞台として固定され、多くの観客が訪れる重要な場所となった。レイアウトは9つの左コーナーと5つの右コーナー、876mのロングストレートなどからなり、反時計回りが採用される。スタジアムのようなグランドスタンドは150,000もの観客を収容。ここからコースのすべてを見渡すことができ、独特の雰囲気を作り上げている。

    ザルコとシャーリン、2018シーズン最終戦へ
    マレーシアGPで表彰台を獲得したMonster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコが、2018シーズンのトップサテライトを目指して最終戦に挑む。第18戦終了時点で合計149ポイントを獲得しており、C・クラッチロー(148ポイント)、D・ペトルッチ(144ポイント)を抑えて栄冠に最も近い位置につけている。

    一方のハフィス・シャーリンは前回、ホームレースで10位と大健闘。2018のシーズン最終戦を前にライバルのF・モルビデリに10ポイント差をつけられているが、計算上では依然としてルーキー・オブ・ザ・イヤーに手が届くポジションにつけている。

    Monster Yamaha Tech3は今大会をもって、ヤマハとの20年間にわたるパートナーシップに終止符を打つことになる。フリープラクティス第1セッションは現地時間金曜日、9:55にスタートする。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「バレンシアに到着しました。ここは苦戦するサーキットの一つですが、ここ数戦で大きく進化してきたので、今年は面白い展開になるかもしれません。マレーシアではウイークを通じて好調で、決勝もいい戦いができました。最後は残念な結果になりましたが、評価できる部分がたくさんありました。バレンシアでもベストを尽くし、好成績でシーズンを締めくくりたいと思っています。この後はバレンシアとヘレスでテストを予定しています。忙しい日々になりそうです」

    マーベリック・ビニャーレス
    「ポジティブな気持ちでバレンシアに入りました。アジアとオセアニアでの3戦は体力的にもきついものでしたが、そのあと自宅に戻って少し休み、リラックスすることができました。ここ数か月のハードワークのおかげでマシンに競争力が戻ってきていますし、このサーキットは大好きで、僕のライディングにとてもあっています。昨年はあまりよいレースではありませんでしたが、100%の力を注いでプッシュし、最後にもう1勝してシーズンを終えたいと思っています。自信はあります。目標はランキング3位の獲得です。とても苦しんだシーズンですが、最終的に3位を獲得できれば一つの成功と言ってもいいでしょう」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「連戦によって時間が飛ぶように過ぎ、早くもシーズン最終戦を迎えることとなりました。バレンシアGPはいつも特別なもので、ヨーロッパのファンのもとに帰り、ここですばらしい戦いを披露してシーズンを締めくくるのです。ホームGPを迎えるビニャーレス選手はもちろん、私たちチームも多くのファンの皆さんに支えてもらっています。我々の両ライダーがランキング3位を争う状況となっているので、彼らが最高の形でシーズンを終えられ、ファンの皆さんの支えに応えるために全力を尽くします」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ
    「マレーシアで表彰台を獲得し、最高の気分でバレンシアへやって来ました。目標はトップサテライトですが… リンス選手とペトルッチ選手を抑えることができればランキング5位以内も可能なので、それが実現したら最高です。でもその前にまずは好天を期待します。そうすれば自信を持って走ることができるし、マシンもしっかり応えてくれるでしょう。3連戦ではチームと協力しながら大きな成果をあげてきました。この知識と経験を生かし、今回も好成績につなげられるようがんばり、最高の形でシーズンを終えたいと思います」

    ハフィス・シャーリン
    「バレンシアGPを楽しみにしています。今はとにかくレースに集中しています。ヤマハとともに戦う最後のレースでベストを尽くし、この最終戦でルーキー全員を抑え、好成績を獲得することが目標です。準備はできています。すべてが順調に進むことを期待します」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「もう最終戦ですが、とても信じられません。今年はとくに早く時間が過ぎてしまった気がしています。バレンシアGPはとても特別なレースで、誰もが大活躍と好成績をもってシーズンを終えたいと考えています。昨年はザルコ選手がレースのほとんどをリードし、マルケス選手やペドロサ選手とバトルを展開。最終的にすばらしい成績を獲得することができましたが、同時に、優勝を期待しながらチャンスを逃してしまったほろ苦い思いも残りました。それでも最終戦での2位獲得は、ルーキーイヤーの締めくくりとしては上出来だったと言えるでしょう。今年はこの最終戦がTech3とヤマハにとっての最後のレースになります。ヤマハとともに歩んだ20年間は大きな誇りであり、私たちはこのなかで成果をあげ、とても多くのものを得ることができました。変化は私たちの決断ではありますが、最終日には動揺し、感傷的になることは疑いようがありません。この場を借りてヤマハの多大なるサポートとフレンドシップに、献身と理解に感謝の意を伝えたいと思います。彼らがいなかったら今のTech3はありません。ヤマハとのパートナーシップのなかで互いに助け合いながら、このように安定した成功をおさめることができたと考えています。いつもなら早く次のサーキットへ行きたいと話すところですが、今回はTech3とYamahaがともに最後の4日間をエンジョイし、このすばらしいパートナーシップを最高の成績とともに締めくくりたいと思います」

  • MotoGP | ホンダ 第18戦 マレーシアGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 第18戦 マレーシアGP 決勝レポート

    ホンダは、MotoGP マレーシアGPでマルク・マルケスが今季9勝目を達成。ホンダが最高峰クラスで3年連続24回目のコンストラクターズタイトルを獲得した。

    3連戦最後の戦いとなった第18戦マレーシアGPは、スコールの影響を考慮し、予定より2時間早い午後1時にスタートが切られた。朝方まで降った雨の影響でウォームアップは中途半端なコンディションとなったが、決勝レースは青空が広がり、最高気温は32℃まで上昇。

    ライダーにもタイヤにも厳しい条件となったが、今季7回目のポールポジション(PP)からレースに挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、今季9勝目を達成した。

    PPを獲得したマルケスですが、予選セッション中に他者の走行を妨害したとみなされたことで、6グリッド降格のペナルティーを科せられ、3列目7番グリッドから決勝に挑んだ。しかし、迎えた決勝レースではオープニングラップに4番手に浮上すると、2周目にはジャック・ミラー(ドゥカティ)をかわし3番手へ。5周目にはヨハン・ザルコ(ドゥカティ)を抜いて2番手に浮上。その後はバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、マルケス、そしてザルコ(ヤマハ)の順でトップグループを形成、セカンドグループをじりじりと引き離した。

    後半に入るとザルコ(ヤマハ)が遅れ、レースはロッシ(ヤマハ)とマルケスの一騎打ちの様相となった。そして終盤、マルケスがペースを上げてロッシ(ヤマハ)との間隔を詰めていくと、17周目の1コーナーでロッシ(ヤマハ)が転倒。これで単独トップに立ったマルケスは、2位以下とのリードをキープしながら、20周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。

    マルケスにとっては、これで2戦ぶり今季9勝目を達成。この優勝により、ホンダは3年連続24回目のコンストラクターズタイトルを獲得した。最高峰クラスでの2番目の記録はMVアグスタの16回で、最多記録を持つホンダは、今年も記録をさらに更新することに成功した。

    チームメートのダニ・ペドロサは、今季ベストタイの5位でフィニッシュした。オープニングラップは6番手だったが、その後、ミラー(ドゥカティ)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)と4位争いのグループを結成。中盤は、その2人を引き離していくが、今度は追い上げてきたアレックス・リンス(スズキ)との4位争いとなる。後半にリンス(スズキ)の先行を許し、追い上げてきたマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)との4位争いのバトルとなり、最終的に5位でフィニッシュした。4位でフィニッシュすることはできなかったが、今大会のペドロサの活躍で、Repsol Honda Teamはチームタイトルで2位のMovistar Yamaha MotoGP、3位のDucati Teamに対してリードを広げることに成功。最終戦バレンシアGPに向け、チームタイトルに王手をかけた。

    予選19番手から追い上げたフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が12位でフィニッシュ。最終戦を残し、ハフィズ・シャーリン(ヤマハ)に10ポイント差をつけ、ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得に向けて大きく前進した。

    ケガで欠場のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)の代役として出場したステファン・ブラドルが13位でフィニッシュ。貴重な3ポイントを獲得した。中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、予選22番手から14位。トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は16位に終わり、今回もポイント獲得を果たせなかった。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「7番手からのスタートだったので、たいへんなレースでした。スタートは完ぺきではありませんでした。1周目はよかったのですが、僕のキャリアの中で最高と言えるような走りではありませんでした。その後、徐々に何人かのライダーをオーバーテイクして、2番手まで上がりました。バレンティーノ(ヤマハ)がプッシュしているのが分かり、僕も彼を追いかけました。予選のペースで周回した結果、リアタイヤをオーバーヒートさせてしまい、フロントも温度が上がって感触はよくありませんでした。そのため、数周はただクールダウンさせようとしました。そうしている内にフィーリングがよくなり、バレンティーノに近付いていることが分かって、正直、モチベーションが上がりました。こうした流れを作れたのは、すでにタイトルを獲得していたからできたことです。残念ながら彼は1コーナーで小さなミスをしてしまいました。2人のバトルがどのように終わるか見られたらよかったと思うし、残念です。とにかく彼が転倒するのが見え、僕はクールダウンして、レースを完走することに集中し、勝つことができました。ベストなかたちでコンストラクターズ・ワールドチャンピオンシップのタイトルを獲得しました。Moto3クラスのホルヘ・マルティンと、Moto2クラスのフランセスコ・バグナイアのタイトル獲得にもおめでとうと言いたいです。一緒にバレンシアで祝いたいです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 5位)
    「今日はスタートに集中しました。なぜならかなり後方のグリッドだったからです。スタート自体は完ぺきではありませんでしたが、1コーナーでいくつかポジションを上げることができました。残念ながらいくつかコーナーを終えたあと、ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)やマルクと離れてしまいました。とにかく、レースの最初の感触は十分よく、フロントに近いところで走ることができました。最後はグリップに再び苦しみ始め、リンス(スズキ)やビニャーレス(ヤマハ)にパスされてしまいました。全体的には、いつもより少しいいレースになりました。マルティンのタイトル獲得におめでとうと言いたいです。今年の彼は、ケガなどの難しい時期を乗り越えることができました。彼はこの結果にふさわしいと思います」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 12位)
    「この結果はうれしいです。19番グリッドからスタートして、かなり追い上げることができました。よかったです。今週末のチームの仕事にとても満足しています。次の最終戦のバレンシアがとても楽しみです」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 13位)
    「目標だったポイント圏内でのフィニッシュを達成できてうれしいです。約2カ月もバイクに乗っていませんでした。マレーシアに着くと非常に暑かったので、厳しいレースでした。天候は安定していませんでしたが、全体的にはいい仕事ができたと思います。助けてくれたチームに満足しています。彼らと仕事をスタートしてすぐに、家に帰ってきたような気分になりました。ルーチョや、すばらしい仕事をしてくれたみんなに感謝したいと思います。また今年のテストのスケジュールを組み立て、このような機会を与えてくれたHRCに本当に感謝しています。カルが早く回復し、以前のような強さで戻ってくることを願っています」

    中上貴晶(MotoGP 14位)
    「22番グリッドから14位でフィニッシュすることができました。しかし、もう少しいい走りができると思っていました。今大会は、新しいフロントフォークを試したのですが、FP4で転倒するなど、セッティングを詰めきれないまま決勝を迎えてしまいました。今、振り返れば、ベースのフォークに戻しておけばよかったかなと思います。今回はフロントにミディアム、リアにソフトを選択しましたが、タイヤの選択は間違っていなかったと思います。今回もチームの期待に応えられず、申し訳ない気持ちです。最終戦バレンシアGPはシーズン最後のレースとなるので、みんなの期待に応えられるようなレースにしたいです」

    トーマス・ルティ(MotoGP 16位)
    「暑いレースでした。最初の2周はリアのエッジグリップに少し苦戦しました。危うく、最終コーナーで転倒するところでした。そのあとはいいペースと感触をつかむことができましたが、再びリアのグリップに苦しみ始め、タイムをロスしました。そのためにポイント獲得のチャンスを逃しました。とても近かっただけに、16位になったことがとても残念です」

  • MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 決勝レポート

    Movistar Yamaha MotoGPは、MotoGP マレーシアGPで、マーベリック・ビニャーレスがグリッド11番手から追い上げて4位を獲得。バレンティーノ・ロッシはレースをリードするも転倒。再スタートし18位でチェッカーを受けた。

    マーベリック・ビニャーレスはグリッド11番手からすぐにひとつ上げて10番手に。そのあと2ラップほどタイヤを暖めてからチャージを開始した。トップグループと同等のペースで順調に走行を続けながら着実に順位を挽回。

    残り9ラップでA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)をとらえて6番手に上がり、さらにD・ペドロサ(ホンダ)をパスして5番手に浮上した。その前のA・リンス(スズキ)には届かなかったが、トップ走行中のロッシが転倒したため自動的に4位に上がってチェッカーとなった。トップと差は4.667秒。

    バレンティーノ・ロッシはグリッド2番手からパーフェクト・スタート。ホールショットを奪ってレースをリードし、コンスタントにハイペースをキープして後続を引き離していった。レース前半はこのアドバンテージに増減も見られたものの、ロッシに近づいてパスを試みるライダーはひとりもいなかった。ところが最後の10ラップになると、暑さとタイヤの消耗に苦戦する間にM・マルケス(ホンダ)が急接近。これに対応するため、さらにペースを上げて懸命にトップ・ポジションを守っていたが、17ラップ目の第1コーナーでミスをおかして転倒してしまった。ロッシは18番手でコースに復帰して再スタート。そのままポジションをキープし、トップから58.288秒離されてチェッカーを受けた。

    この結果、ロッシはランキング3位をキープして2位に25ポイント差。ビニャーレスはロッシとの差を2ポイントに縮めてランキング4位となっている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキングで2位に38ポイント差のランキング3位。Movistar Yamaha MotoGPはチーム・ランキング2位をキープし、トップを39ポイント差で追う。

    Movistar Yamaha MotoGPは2週間後の11月16日~18日、リカルド・トルモ・サーキットで行われる2018シーズン最終戦、バレンシアGPに臨む。

    ザルコが3位表彰台獲得! シャーリンは母国でトップ10の大健闘
    ポールポジションからスタートしたMonster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコが、序盤からプッシュしてハイペース走行。全20ラップにわたってトップにくらいつき、最終的に3位でチェッカーを受けて表彰台を獲得した。これによってトップ・サテライトの座を奪い返し、2週間後はいよいよ最終戦を迎える。

    ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンは、グリッド8列目から絶好の飛び出しを見せてオープニングラップで11台をパス。その後も順調に周回を重ねて10番手まで上がり、母国ファンを歓喜させた。トップ10という見事な成績とともに貴重なポイントを獲得し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーのライバル、F・モルビデリ(ホンダ)との差をまた短縮。最終戦であと10ポイントを追いかける。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (4位)
    「昨日の予選を終えた時点で、もうレースは終わったと話していました。ところが今朝またウエット・コンディションを走ったら、私がトップになったのです。今のMotoGPはすべてが非常に接近しているのでトップからのスタートが必須ですし、後方から抜いていこうとすればタイヤの消耗も激しくなってしまいます。そのなかで私は表彰台まであと少しと近づきましたが、最後の4ラップで急激にグリップが落ちて、どうすることもできなくなりました。今回はチームが本当によくがんばってくれて、素晴らしいマシンを与えてくれました。もしも、もっと前からスタートしていたら、もっといい戦いができたのではないかと考えずにはいられません。3つのコースで優勝を目指して戦うことができたことに、とても満足しています。課題はまだたくさんありますが、以前よりずっと良くなっていて、今はとても安定しています。最終戦のバレンシアは相性が良く、大好きなコースです。私のライディング・スタイルにも合っているので楽しみです」

    バレンティーノ・ロッシ (18位)
    「今シーズンのベスト・レースだったので、このような結果になり非常に残念です。気持ちよく乗れていましたし、ペースもとても良く、順調にプッシュして優勝を目指していました。ところが残り4ラップか5ラップのところで転倒してしまいました。何が起きたのかわかりません。でも転倒したのですから、私がミスをしたのでしょう。このことは本当に残念ですが、それを除けば今週はとても順調で、マシン・セッティングも非常にうまくいっていました。ここ数戦と比べたらずっと良い状況にあると思っています。次のバレンシアでもまた、十分に強さを発揮できるかどうかが重要なので、しっかり準備していきたいと思います。私たちにとってはあまり楽なコースではありませんが、どんなときもトライあるのみです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「私たちが望んでいたような結果ではありませんでした。ふたりの力を正当に評価するものではなく、彼らは実際、今週は本当に好調だったのです。マーベリックはグリッド4列目から、懸命に追い上げて多くのライダーをパスしました。そのペースはバレンティーノと同等のものでしたから、もしも、もう少し前からスタートできていたらトップ争いができたはずです。バレンティーノのほうは、スタートで必要な仕事をしっかりこなしました。完璧な形でレースをリードしていただけに、このような結果になってしまったことが残念でなりません。それでも、私たちはこの3連戦のなかで多くの成果を得ることができました。マシンが改良され、それがふたりのパフォーマンスに表れているのです。次のバレンシアでも上位を走り、シーズンのフィナーレを飾りたいと思います」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (3位)
    「最高にハッピー。素晴らしいレースでした! でも同時に、いつものマレーシア同様、難しい戦いでもありました。終盤はかなり疲れてしまったのですが、今はもうエネルギーが戻っています。表彰台獲得の鍵は、レース序盤にあったと思います。バレンティーノをパスしようと考えていたのですが、彼もとても速かったので後ろにつくことにしました。マルクに抜かれたときにちょっとミスをしてしまったため抜け出すチャンスを逸しましたが、そのあとはマルクに後ろにつけて、順調にペースを維持することができました。ここでバレンティーノが転倒し、私は2番手に浮上。その時点ではこのまま行けると思っていましたが、最後の4ラップはアレックス(リンス)のほうが私のペースを上回っていました。私も懸命にプッシュしてペースアップを図り、そこまではバトルをコントロールできていたのですが、どうしてもコンマ3秒差を守り切ることができませんでした。最終ラップで逆転されたあとも、もう一度、追っていきましたが、すでにリア・グリップが落ちていて難しい状況でした。それでも3位を獲得できたことは良かったと思っています」

    ハフィス・シャーリン (10位)
    「まさにアンビリーバブル! 真っ先にチームにお礼を言いたいです。彼らは常に私を信じ、私にモチベーションを与え続けてくれました。昨日は本当に最悪の状態でしたが、今日はそれを埋め合わせることができて、とても良かったと思っています。スターティング・グリッド上で父の姿を見つけて心を揺さぶられました。今日、ここに来てくれたすべての人に心からお礼を言います。ホームGPでトップ10に入ることが目標でしたが、正直に言えば、それが可能だとは思っていませんでした。家族とファンのみなさんを愛しています。みなさん、どうもありがとう! とっても幸せです!」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「なんという素晴らしい一日でしょう! レース・ディレクションは、スケジュールを2時間早めるという最善の判断をしてくれました。おかげで決勝は太陽に恵まれ、Monster Yamaha Tech3にとっては最高のレースになり、うれしく思っています。ヨハンはポールポジションから絶好のスタートを切り、すぐさま身体を伏せてバレンティーノについて行きました。そのあとマルク(マルケス)が上がってきて、この3台でレースの三分の二ほどをリードし続けました。次にヨハンは少し下がりましたが、常にポジションを意識しながら、ヘレス以来となる表彰台のチャンスを窺っていたのです。バレンティーノは素晴らしいレースを展開していましたが、とても残念なことに転倒してしまいました。私たちとしてはこの時点で表彰台が確実になったと思いましたし、2位も問題ないと考えていましたが、リンスがどこからともなくやって来て、見事なラップタイムで駆け抜けていきました。彼の2位を祝福するとともに、私たちも表彰台を獲得できたことをうれしく思い、誇りに感じます。暑さに苦しめられた非常にタフなレースでしたが、ライダーたちの身体とタイヤとを最後までしっかりコントロールできたことは素晴らしかったと思います。これでサテライト勢のトップ、リンスと並ぶランキング5位に上がったので、次はバレンティーノもライバルになってくるでしょう。もう一方のピットでは、昨日の予選で最悪の事態となり皆が落ち込んでいました。ハフィスにとってこのホームGPがどれほど重要なものかが、よくわかっていたからです。MotoGPに上がってくるまでに大変な努力をしてきて、ついに初めてのホームGPに臨んだわけですから、彼の失望はとても大きいものでした。私は今朝、そしてグリッド上でも彼を励まし続けました。私のことばが彼を動かしてくれたのかどうかはわかりませんが、その後のスタート・ダッシュは現実とは思えないほど見事でした。おそらく、私がこれまでに見たどのスタートよりも素晴らしかったと思います。そしてそこからミラー、ペトルッチ、さらにはビニャーレスまで追い詰めていきました。彼の10位獲得は、私たちにとっても、彼自身にとっても夢のようなものです。彼は素晴らしいチーム・プレーヤーであると同時に非常にチャーミングな若者です。マレーシアが誇る最高のMotoGPアンバサダーと言っていいでしょう。多くの人にサポートしてもらっているのに、それに応えられなかったときの、彼の残念な気持ちを十分に察することができます。最後にこうして恩返しができたことが、彼にとっては非常に大きなプレゼントになるでしょう。連戦を終え、幸せいっぱいでヨーロッパへ戻ります。そしてポジティブな気持ちで最終戦のバレンシアに臨みます」

  • MotoGP | スズキ 第18戦 マレーシアGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ 第18戦 マレーシアGP 決勝レポート

    スズキは、MotoGP マレーシアGPでアレックス・リンスが渾身の走りで2位獲得。スズキは3戦連続の表彰台獲得となり、アレックス・リンスはチャンピオンシップランキングが一気に浮上。アンドレア・イアンノーネは1周目に痛恨の転倒・リタイヤ。チームスズキエクスターは3連戦を好リザルトで締めくくった。

    2018年MotoGPチャンピオンシップ第18戦の決勝日を迎えたマレーシア・セパンサーキットは、厳しい暑さにも関わらず、10万人を超えるファンに埋め尽くされ、サーキットはさらに熱い熱気に包まれた。

    決勝の路面温度は50度を超え、20周の暑く厳しい戦いが午後1時に幕を開ける。

    フロントロースタートのアンドレア・イアンノーネは好スタートを切り、狙い通り早々にトップグループにつける。ところが1周目最終コーナーで前を走るM・マルケス(ホンダ)がミスを犯し、それを回避しようとしてフロントが切れ込み、まさかの転倒。イアンノーネに怪我はなかったものの再スタートはできず、そのまま痛恨のリタイヤを強いられた。一方アレックス・リンスは、序盤激しい争いに押し出される形で7番手まで順位を落とすが、トップグループに標的を定めたまま、徐々にペースを上げながら追従。5周目にはファーステストラップをマークし、その後4番手までポジションアップする。終盤にV・ロッシ(ヤマハ)が転倒を喫し、リンスは3番手にポジションを上げるも、それでも猛追は終わらず、ラスト2周でJ・ザルコ(ヤマハ)をオーバーテイクして2位に上がり、そのままチェッカーを受けた。

    リンスはチャンピオンシップランキングが一気に5位までアップ。チームスズキエクスターにとっては3戦連続の表彰台となり、またチームスズキエクスターはオーバーシーズ3連戦連続表彰台を記録した唯一のチームとなった。

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「今日はオーストラリアGPに続いて2位表彰台を獲得でき、非常にポジティブな1日でした。雨でも晴れでも両ライダーが良いペースでレースができると思っていたので、アンドレアの転倒・リタイヤはとても残念です。アレックスのスタートポジションは良くなかったのですが、追い上げのレースを展開し、最終的に2位まで順位を上げて表彰台を獲得でき、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思います。前戦に続いてこの結果を獲得することができ、改めてこのプロジェクトに関わってくれている全ての皆にお礼を言いたいです。シーズンもいよいよ残り1戦となってしまいましたが、何としてでも、まだ達成していないあとひとつのポジションを獲りに行きたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願い致します。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「3戦連続表彰台、そして今期8回目の表彰台を獲得でき、とても嬉しいですね。さらにふたりのライダーがそれぞれ4回ずつ表彰台を獲得できていることが、スズキにとっても、チームにとってもとても重要なことだと思っています。最後まで諦めず、猛進を続けて2位を手にしたアレックスの走りは、本当に素晴らしいものでした。アンドレアも転倒がなければ同じように表彰台争いのチャンスがあったはずなので、とても残念です。常に努力を続け、チームのレベルを上げていってくれている全てのチームスタッフと、日本で支えてくれているファクトリーの皆に、改めて心から感謝の気持ちを伝えたいです。シーズン終盤、チームが確実に強くなっているのを実感しているので、最終戦もとても楽しみです。ぜひ最高の締めくくりにしたいですね。」

    アレックス・リンス
    「今日僕らのレースペースはかなり強かったと思うよ。オーバーテイクしながら前とのギャップも少しずつ詰めていくことができたし、レース終盤になってもペースを落とさずに走ることができた。タイヤのマネージメントをうまくできたからだろうね。残念なのは序盤にかなりタイムをロスしてしまったせいで、追い上げに時間がかかってしまったことだよ。チーム皆が本当に一生懸命仕事をしてくれていて、いくつか大切なポイントを見つけ出すことができたから、来シーズンが今から楽しみさ。バイクも僕自身も好調だから、最終戦のバレンシアが今から待ちきれない思いだよ。皆で最高のシーズンエンドにしたいね。」

    アンドレア・イアンノーネ
    「連戦で表彰台に乗れる可能性があっただけに、今日は本当に残念だったけど、起こってしまったことを掘り下げても仕方ないからそれはやめることにするよ。僕はどちらかっていうと前向きな性格だから、ポジティブな部分だけを考えるようにしているんだ。ここ数戦僕らのレベルはかなり上がっていて、今週末もペースは良かったし、バイクのフィーリングもかなり良かった。次がスズキでの最後のレースになってしまうけど、皆の頑張りを形に残せるように、最後まで精一杯頑張るよ。」

  • MotoGP 第18戦 マレーシアGP 結果 | マルク・マルケスが今季9勝目

    MotoGP 第18戦 マレーシアGP 結果 | マルク・マルケスが今季9勝目

    MotoGP 第18戦マレーシアGPの決勝が11月4日(日)にセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、マルク・マルケス(ホンダ)が今季9勝目を挙げ、ホンダのコンストラクターズタイトルをもたらした。

    気温34℃、路面温度53℃のドライコンディションで20周のレースはスタート。2番グリッドからスタートしたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)がホールショットを奪って後続を引き離す展開。

    一方、予選でトップタイムを記録したものの、6グリッド降格ペナルティによって7番グリッドからレースをスタートしたマルク・マルケスは残り5周でバレンティーノ・ロッシの背後につける。

    マルク・マルケスが、差をつめていった残り4周でトップのバレンティーノ・ロッシが転倒。その後マルケスは後続を快適に引き離してトップでチェッカー。ホンダにコンストラクターズタイトルをもたらした。

    2位表彰台にはアレックス・リンク(スズキ)、3位表彰台にはヨハン・ザルコ(ヤマハ・テック3)が入った。

    以下、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、ダニエル・ペドロサ(ホンダ)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、アルバロ・バウティスタ(アンヘル・ニエト)、ジャック・ミラー(アルマ・プラマック)、ダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック)、そして、10位には母国グランプリとなったハフィス・シャーリン(ヤマハ・テック3)が続いた。

    中上貴晶(LCR・ホンダ)は14位でフィニッシュ。転倒したバレンティーノ・ロッシは18位でレースを終えた。

    2018年 MotoGP 第18戦 マレーシアGP 結果

    順位 No. Rider Team
    1 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム
    2 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター
    3 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3
    4 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP
    5 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム
    6 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム
    7 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム
    8 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング
    9 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング
    10 55 ハフィス・シャーリン モンスター・ヤマハ・テック3
    11 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    12 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    13 6 ステファン・ブランドル LCR・ホンダ・カストロール
    14 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ
    15 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
    16 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    17 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング
    188 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP
    19 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
      44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
      51 ミケーレ・ピロ ドゥカティ・チーム
      17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム
      29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター
  • MotoGP | ホンダ 第18戦 マレーシアGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 第18戦 マレーシアGP 予選レポート

    2日連続で不安定な天候となったセパンは、午後になって激しい雨になり、MotoGPクラスの予選Q1が約1時間30分の間、中断した。その後、雨は上がりQ1が再開され、そのあとに行われたQ2もウエットコンディションでの走行となった。

    今大会初のウエットコンディションになったことで、ライダーたちにとってはほぼぶっつけ本番の予選アタックとなった。

    しかし、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が順調にタイムを短縮して2戦連続今季7度目のポールポジション(PP)を獲得した。史上最多PP記録を更新中のマルケスは、これで最高峰クラスで52度目、3クラス通算で80度目のPP獲得となった。

    予選中には、4コーナーでスリップダウンしたが、ピットに戻り2号車でアタックを続けた。最終的に転倒前のタイムでPPを獲得したが、今大会もチャンピオンのマルケスの速さが際立つ大会となった。

    前日のフリー走行では、フロントのフィーリングに苦戦したが、この日は、セットアップが進み、FP3、そしてFP4では快調にラップを重ね、FP3では2番手、FP4ではトップタイムをマーク。連続ラップでは、十分に優勝を狙える内容となった。

    予選中にマルケスは、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)の接近に気づかず、走行を妨害したということで、6グリッド降格のペナルティーを受けることになり3列目から決勝に挑む。

    チームメートのダニ・ペドロサが、フリー走行で総合4番手につけてQ2進出を果たし10番手グリッドを獲得。ここ数戦の中では、まずまずの内容だが、表彰台争いに加わるにはまだ十分ではない。決勝日朝のウォームアップで最後の調整に挑む。セパンは、シーズンを通して得意とするサーキットの一つだけに、今季初表彰台に全力で挑む。

    トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は18番手、チームメートのフランコ・モルビデリは19番手、前戦オーストラリアGPのケガで欠場のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)の代役として出場のステファン・ブラドルが20番手、そして中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が22番手とウエットコンディションになり、思うような走りがなかった。しかし、決勝では4選手ともに後方からの追い上げに挑む。

    マレーシアGPの決勝は、通常より1時間遅いタイムスケジュールで行われてきたが、午後になると強い雨が降ることが多く、今日もセッションが中断となった。そのため、明日の決勝はスケジュールを2時間早め、Moto3クラスは10時、Moto2クラスが11時20分、MotoGPクラスが13時にスタートが切られることになった。

    マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション<決勝は6グリッド降格>)
    「僕の強いところの一つに、路面コンディションの急な変化に素早く対応できるところにあると思います。今日は正直簡単ではありませんでしたが、そのアドバンテージを使うことができました。今週末ウエットで走ったのは今回が初めてでした。そして転倒もしました。でもフィーリングはよかったです。最終的に3列目からのスタートとなりましたが、ポールポジションを獲得できたのはいい気分でした。最も重要なことはドライコンディションでのセットアップに関して大きく前進できたことです。そして戦闘的な走りができたことです。そして、ライディングスタイルを合わせることもできました。このおかげで、ドヴィツィオーゾやビニャーレスといった、ここで速いライダーたちに近づくことができました。あとは明日のコンディションがどうなるか様子を見たいと思います。そしていいスタートを切って、もし可能であれば表彰台争いができるようにがんばりたいと思います」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 10番手)
    「今日はドライで少し前進できましたが、優勝争いができるグループについていくには十分ではありませんでした。それからミディアムとソフトタイヤを使ってウエットを走りましたが、かなり苦戦しました。グリップを全くつかめませんでした。明日もグリッド後方からのスタートとなります。もちろんこれはいいことではありません。レースの時間が変わりましたが、どのようなコンディションになるか、スタートからなにができるか様子を見て考えたいと思います」

    トーマス・ルティ(MotoGP 18番手)
    「とても複雑な日でした。天気が大きく影響しました。そして転倒もありました。気温の変化でグリップレベルが常に変わり、ドライセッションでも楽ではありませんでした。明日レースが早い時間に行われるようになり、よかったです。なぜならその方がドライでレースできるチャンスが高いからです。その方が僕たちやファンにとってはとてもいいことだと思います」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 19番手)
    「ドライではかなりいい感触があったのですが、ウエットは難しかったです。なぜならMotoGPのマシンで雨で走った経験があまりないからです。グリッドはかなりうしろですが、ここは幅が広く、高速のサーキットなので、いいスタートを切って、序盤で追い上げて速いグループに入れることを願っています。天気とレースがどうなるか様子を見たいと思います」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 20番手)
    「残念ながら予選で雨が降りました。雨を走ったのは約6カ月前が最後でした。そのため、Q1の最初からあまり自信がありませんでした。スピードを見つけるのに時間がかかりすぎてしまいました。でもドライコンディションではここまでのところいい仕事ができています。午前中のFP3とFP4の最初でレースへ向けた仕事をしているときは、いい方向へ前進することができ、とてもポジティブでした。安定しており、速さもあります。トップ12かそのあたりにいました。残念ながら雨で難しい終わり方になってしまいましたが、明日が楽しみです」

    中上貴晶(MotoGP 22番手)
    「難しい予選になりました。MotoGPでのウエットの経験が少ないということもあり、前後ソフトで挑みました。しかし、路面の乾きが早く、ソフトではうまく走れませんでした。特にフロントは軟らか過ぎて、ブレーキングで安定性がなく、なす術がありませんでした。今日はミディアムを選択したライダーが多かったと思いますが、ミディアムはリスキーな選択だと感じていました。結果的にはミディアムがよかったことになりますが、今日はいい経験ができました。後方グリッドからのスタートになりますが、とにかく一つでも上を目指して全力で挑みます」

  • MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 予選レポート

    MotoGP マレーシアGPは、フリープラクティス第4セッションの終わりに、セパン・インターナショナル・サーキットは激しい雨に見舞われた。このためQ2のスタートが遅れて長時間待たされることとなったバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスだが、再開するや意気揚々とコースに飛び出していった。

    ウイークで初めて経験することとなったウエット・コンディションのもと、15分という短時間で限界を判断するのは簡単ではない。

    そのなかでロッシは豊富な経験を生かして終盤で一気にチャージして3番手。一方のビニャーレスはセッションを通じて少しずつペースアップ。明日の決勝はグリッド11番手からスタートする。

    ロッシは序盤で2分13秒917を記録して4番手につけたが、他のペースが上がるなかで7番手に後退。次の2本のトライでタイムを短縮することができないまま、残り4分強でピットに戻ってきた。超速で作業を終えて再びコースに飛び出していくと、アタック・チャンスはあと1ラップのみ。この最後のトライで2分13秒009へ更新し、トップと0.848秒差の2番手に浮上した。チェッカーが振られたあとヨハン・ザルコが上回ったため、ロッシは3番手でセッションを終了した。

    一方、フリープラクティス第4セッションの突然の雨で転倒したビニャーレス。幸い怪我はなかったが、Q2ではペースを上げるまでに時間を要することとなった。そのためピットインを行わない作戦をとり、15分間を最大限に活用。前半までに10番手に上がり、ラスト3本のアタックではコンスタントに自己ベストを更新して2分14秒856を記録したが、ポジションを上げることはできず11番手となった。

    なお、ポールシッターのM・マルケス(ホンダ)は、予選中にA・イアンノーネ(スズキ)の走行ラインの邪魔をしたとの事でペナルティを科せられて7番手へ。このためロッシはグリッドをひとつ上げて2番手スタートとなった。

    また悪天候によるスケジュール遅延を避けるため、決勝日は予定を変更し、MotoGPのウォームアップ・セッションを現地時間8:40から9:00に行い、決勝は13:00にスタートすることとになる。

    ザルコが3戦連続のフロントロー・スタート。シャーリンは母国で活躍を目指す
    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは、フリープラクティスの全4セッションで絶好調をキープ。激しい雨のためスタート時間を遅らせて行われた予選セッションでは、最初の走行でやや手間取ったものの、その後、タイヤ・コンビネーションを変更して臨み、2分12秒709の好タイムをマークして2番手を獲得した。

    一方、ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンは、午前中に行われたフリープラクティス第3セッションで前日までのベストタイムを0.861秒更新してポジションアップ。続く第4セッションでも好調をキープしたが、ウエット・コンディションとなった予選では力を出し切ることができずグリッド8列目に留まった。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (予選3番手/2分13秒009)
    「このような状況になると、データもなく、フィーリングもわからないまま予選に臨まなければならないので、とても苦労します。そのなかでフロントローを獲得できたことをとてもうれしく思っています。マシンのフィーリングも上々で、非常に良い状態で乗れています。マルケスとザルコはミディアムを使用しましたが、私はリアにソフト・コンパウンドを選びました。集団のなかに入ってしまったときにバウティスタと競り合うようなことになってしまいましたが、最後には良い結果を得ることができました。一時は予選中止という可能性さえ考えたので、こうしてフロントローからスタートできることになりうれしいです。明日の決勝はスタート時間が早められることになりました。ここでは午後3時になるといつも天気が悪くなるのですから、妥当な判断だと思います。きっとドライ・コンディションに恵まれるでしょう。あるいは少なくともちょっとの量の雨で済むはずです」

    マーベリック・ビニャーレス (予選11番手/2分14秒856)
    「予選では十分なアタックができませんでした。問題の原因はタイヤではなく、ウエット・コンディションでのセッティングがなかなか仕上がらなかったのです。ドライのセッティングはすでに、とても良い状態で、明日がどんなコンディションになるかわかりませんが、どちらにしても、とても面白いレースになるでしょう。決勝のスタート時間が変更されたのは良かったと思います。3時よりも1時のほうが、雨が降る可能性はずっと低いですからね。私自身もここまでドライでとても順調だったので、決勝もドライ・コンディションを期待しています。フリー、とくにプラクティス第4セッションでは絶好調で、立ち上がり加速を利用して素早くパスしていくことができました。明日はスタートに集中し、シーズン最高のダッシュを目指します!」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「フリープラクティス第4セッションの最後に、あまりにも突然に雨が降ってきました。そのためウエット・コンディションをまったく経験しないままQ2に突入することになってしまったのです。スタート時間が遅れ、ライダーたちにとってもチームにとっても非常に長い一日となった揚げ句、コンディションは依然としてはっきりしないままでした。路面がどのくらい乾いているのか判断することもできない状態ですから、たった15分間で限界を見極めることは不可能です。バレンティーノはピットストップを行って新品タイヤの効果を生かしました。もしも最終ラップでバウティスタと絡んでいなかったなら、もっとタイムを短縮できたかもしれません。でもフロントローを獲得できたので、とても良かったと思います。マーベリックはフリープラクティス第4セッションで不運にも転倒。怪我がなかったのは幸いでした。そのあとウエットの予選で苦戦することとなってしまいましたが、ここからはチームが、彼のために努力する番だと思っています。ドライ・コンディションでは素晴らしいペースで走れていただけに残念です。スケジュール変更を受けて、明日の決勝は良いコンディションに恵まれることを期待します」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選2番手/2分12秒706)
    「始めは前後ともソフト・コンパウンドを履いて走行。アレックス(エスパルガロ)がこれでいい走りをしていましたが、私には合っていなかったようです。こんなに遅いなんて普通じゃない、と自分に言い聞かせ、ピットに戻ってリアをミディアムに替えてもらいました。フロントについてはもともと硬めのものを試す予定でした。1ラップ目から手ごたえを感じ、最終ラップでは上々のフィーリングになっていたのですが、第3コーナーと第4コーナーでリアがややスライド。それによってコンマ数秒、遅れてしまったため、マルク(マルケス)のタイムに追いつけたかどうか、はっきりとはわかりませんでした。いずれにしても、今日は非常に順調でした。明日は2番手スタートのポジションをエンジョイし、表彰台につなげられるよう頑張ります」

    ハフィス・シャーリン (予選23番手/2分16秒825)
    「すべてを出し切ることができず、チームに対してとても申し訳なく思っています。予選では思うような走りができなかったので、自分自身に非常にがっかりしています。応援してくれるみなさんのためにも、明日はベストを尽くし、思う存分エンジョイして、今日とはまったく違う一日にしたいと思っています。フル・ウエットのコンディションは初めてだったので、感触をつかむためには時間が必要だということがわかりました。決勝はがんばります! グリッド後方からのスタートですが、懸命にポジションを挽回します」

  • MotoGP | スズキ 第18戦 マレーシアGP 予選レポート

    MotoGP | スズキ 第18戦 マレーシアGP 予選レポート

    マレーシアGP土曜午前のFP3セッションは、夜に降った雨で濡れた路面がほぼ乾き、ドライコンディションでスタート。ライダー達はコンディションが安定してきたセッション中盤過ぎから前日のタイムを次々と塗り替え、アンドレア・イアンノーネ、アレックス・リンスは揃ってトップ5に立つ。しかしその後もタイムは次々入れ替わり、このセッションをリンスが5番手、イアンノーネも終盤にタイムを上げて10番手に留まり、共にQ2行きを決める。

    午後のFP4では走行開始後しばらくして雨が降り出し、全てのライダーがピットインしてウエットタイヤを装着。

    しかし続く予選では雨足がさらに強くなり、走行の安全性を考量してセッションがディレイに。雨はなかなか上がることなく降り続いたが、徐々に雨足は弱まり、約1時間遅れて予選が再開。Q2セッションも雨が降り続ける難しいコンディションとなったが、イアンノーネ、リンスは慎重かつ果敢なタイムアタックを重ね、それぞれ4番手、8番手でセッションを終了した。しかしその後マルク・マルケス(ホンダ)が危険走行によりペナルティーを課せられ、6ポジションの降格に。それにより4番手のイアンノーネがひとつ順位を上げ、明日の決勝を3番手、フロントローからスタートすることとなった。なお、明日の天候が午後の遅い時間から大雨予報のため、決勝日のスケジュールが変更となり、MotoGPクラスはウォームアップ走行が8時40分スタート、決勝は予定より2時間早まり、現地時間13時スタートとなる。

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー「非常に難しいコンディションにもかかわらず、ふたりともうまくマネージメントしてくれました。アンドレアはもっと上位のグリッドを獲得できるチャンスがあったのですが、タイムアタック中に妨げられる形となってしまったために残念です。しかしマルケスのペナルティーで、結果的にアンドレアはフロントロースタートとなりましたし、一本のタイヤでアタックを続け、8番グリッドを獲得したアレックスも、悪いポジションではないと思っています。明日が晴れでも雨でも、我々は強い戦いを見せることができるでしょう。」

    アンドレア・イアンノーネ
    「決して楽な1日ではなかったけど、昨日と比較するとマシンのフィーリングもかなり良くなったし、最後はポジティブな結果で終えることができたからよかったよ。アタックラップの9コーナーで妨げられてコンマ4秒ロスしてしまったせいで、目標のタイムを出すことができなったことが悔やまれるけど、明日はフロントロースタートなので、思い切り行くしかないと思っている。厳しい戦いになるのは覚悟しているけど、楽しみでもあるんだ。」

    アレックス・リンス
    「今日は中古タイヤで周回して良いリズムを掴むことができたことが大きな収穫だったね。予選は作戦を間違えちゃったんだ。他のライダーと同じようにピットインしてタイヤを変えていれば、もっと上位のグリッドに行けたはずだからね。でもスタートポジションはそんなに悪いわけじゃないから、とにかくスタートを決めて、速いペースを維持できるように頑張るよ。」