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  • MotoGP | ヤマハ:2019年 第4戦 スペインGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ:2019年 第4戦 スペインGP 初日レポート

    ホームレースのビニャーレスが6番手、ロッシは16番手
    好天に恵まれたヘレスサーキット、初日は2回のフリープラクティスが行われMonster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは総合6番手。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはセッティングに集中し総合16番手で終了した。

    ビニャーレスとロッシはフリープラクティス初日に新型ボトムフェンダーをテスト。加速性能の向上に期待するビニャーレスはセッション開始早々から果敢に攻め、新しく舗装された路面とそのグリップレベルを確かめながらペースを上げて1分38秒112で3番手につけた。

    午後からの第2セッションではセッティングを行って1分38秒556。ここからさらにプッシュしていこうしたところで赤旗が提示されて走行中断となった。再開後の残り2分42秒で1分38秒241へ更新するも5番手に留まり、第1セッションのタイムで総合6番手が決定した。トップとの差は0.203秒。

    一方のロッシはセッティングに集中。タイムを気にすることなくセッティングの調整にすべての時間を費やし、1分39秒380の記録でトップから1.459秒差の18番手となった。

    第2セッションも気温の上昇に合わせて引き続き作業を行ったあと、後半になって新品のミディアムタイヤを装着してタイム更新を試みる。この時点でマシンのフィーリングはまだ完璧ではなかったが、最初のアタックで9つポジションを上げて7番手。赤旗中断を挟み2回目の走行で1分38秒681へ更新したが、ポジションを上げることはできず第2セッションを14番手で終了した。両セッションの総合ではトップから0.772秒差の16番手だった。

    クアルタラロがトップ10入りを果たし順調にスタート
    ヘレスサーキットの新しい路面を初めて走行したPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリが、第1セッションでそれぞれ6番手と9番手につけてともにトップ10入りに成功。

    第2セッションではクアルタラロがすべてのタイヤコンパウンドを試してデータを収集。そのなかでもハイペースをキープし、1分37秒台まであとわずかというところまで迫っていたが、転倒車の影響で赤旗が提示されてセッションは中断となってしまった。それでも1分38秒370のベストラップによって第2セッションで6番手、総合8番手を獲得して暫定Q2進出を決めている。

    一方のモルビデリもタイヤとマシンのコンビネーションを中心にセッティングに多くの時間を費やした。第2セッションではタイムを更新することができず、1分38秒900の18番手に留まっている。明日の予選セッションで再びトップ10を目指す。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合6番手/1分38秒112)
    「今日は好調でしたが、第2セッションでは順調なラップが2回しかなく、リズムをつかむことができないまま終わってしまいました。明日はできるだけ多くの周回数を重ね、タイヤの選択を含めて決勝に向けた準備をしっかり行う予定です。いくつか課題も残っているので、作業に集中してそれらを解決していかなければなりません。今日は第1セッションと第2セッションでコースコンディションが大きく変化しました。明日がどのようになるかわかりませんが、フリープラクティス第3セッションでのセッティングが予選セッションでも使えるとは限りません。しかしどんな状況であろうとベストを尽くすのみです」

    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合16番手/1分38秒681)
    「ここ数年、ヘレスサーキットではあまりよいところがありませんでした。そのため苦戦を覚悟してこの地に入りました。そして実際に走り出してみると、今年もまた同様の状況が続いているのです。より速く、より強くを目指してがんばりましたが、マシンのフィーリングを十分につかむことができません。午後のセッションでは新しいものも試してみましたが、やはり解決には至りませんでした。このあと今日のすべてのデータをチェックし、夜を徹して改善を目指します。現時点で特別に大きな問題があるわけではなく、マシンは前回COTAから変わっていません。つまりタイヤ、路面、そしてマシンのマッチングがうまくいっていないということでしょう」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「今日は私たちにとって最初の試験でした。過去2年は開幕戦で好成績をあげながら、ここヘレスへ来ると苦戦しているのですから。今日の午前中はある程度、順調でしたが、午後になって気温が上がったときが本当の試練となりました。ここで予想以上の困難にぶつかってしまったのです。ペースは安定せず、スピードも上げられませんでした。タイヤについては前後ともほとんどのスペックを試して反応を探りました。ウイーク初日により多くを期待していたのですが、ライダーはふたりとも同様の問題を訴えました。チームの全員の力を結集し、一丸となって問題解決に取り組みます。明日の第3セッションまでによいマシンを準備します」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ (フリー走行総合8番手/1分38秒209)
    「今日は非常に順調でした。ほとんどすべてのタイヤコンパウンドを試し、それぞれによいフィーリングが得られたことがとてもよかったと思っています。そして1ラップの速さと安定したペースの両方を実現することができたので満足しています。明日もこの調子を維持していけるよう、全力で作業に取り組みます。シーズン前の11月にここでテストを行ったときとの一番の違いは、あのときはまだ、ヤマハのマシンと出会ってわずか15日しか経っていなかったということです。今日は新しい路面の感触もつかめていい走りができたと思います。明日はQ2進出が目標。第3セッションで好タイムを記録し、予選セッションで100%を出し切れるようがんばります」

    フランコ・モルビデリ (フリー走行総合11番手/1分38秒478)
    「午後のセッションでは、十分なグリップレベルを見つけ出すまでに時間がかかってしまいました。気温が高くなると、フィーリングもスピードも上がらなくなってしまうことがわかりました。午前中はソフトコンパウンドだけを使用していましたが、午後はマシンをよりよく理解し、暑さにもしっかり適応できるようにするため様々なコンパウンドを試しました。でも思うようにアタックできないままタイムを更新することができず非常に残念に思っています。新しくなった路面については、第8コーナーがちょっとバンピーでしたが、それ以外のところはとても好感触。明日はフ第3セッションでタイム更新を目指し、トップ10に入ってQ2進出を決めたいと思います」

  • MotoGP | ホンダ:2019年 第4戦 スペインGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ:2019年 第4戦 スペインGP プレビュー

    2019年 MotoGP 第4戦スペインGPが、5月3日(金)から5日(日)までの3日間、イベリア半島の南西部に位置するヘレス・サーキットで開催される。同サーキットは一周4.423km。バラエティーに富んだ大小13のコーナーのすべてがパッシングポイントと言っても過言ではなく、毎年、厳しい戦いが繰り広げられる。

    ヘレスは、1987年に初めてグランプリが開催された。以来、スペインGPの舞台として定着。同地で開催されるのは今年で32回目となる(88年はハラマで開催)。

    ヘレスのあるアンダルシア地方は、一年を通じて温暖な気候で、2月下旬にはMoto2クラスとMoto3クラスのウインターテストが行われた。MotoGPクラスの公式テストは昨年11月に行われている。Repsol Honda Teamを始め、各チームともにヘレス・サーキットのデータは豊富で、初日からレベルの高い走りが繰り広げられそうだ。

    ホンダは、これまでヘレスで通算22勝を達成している。2012年はケーシー・ストーナー、13年はダニ・ペドロサ、14年はマルク・マルケスとRepsol Honda Teamが3年連続で優勝した。さらに、15年、16年は、マルケスが3位、2位と表彰台に登壇。17年はペドロサがポールトゥウインを達成し、マルケスが2位。18年はマルケスが14年大会以来、2度目の優勝を達成した。06年から13年連続でRepsol Honda Teamの選手は表彰台に立ち続け、Repsol Honda Teamの大会連続表彰台記録を更新した。今年は3年連続スペインGP制覇と同大会で通算23度目の優勝を目指す。

    3戦を終えて総合4位のマルケスは、スペインGPでは、MotoGPクラスにデビューした13年から表彰台に立ち続けてきた。13年は2位、14年に優勝、15年2位、16年3位、17年2位、そして昨年は大会2度目の優勝を達成。12年のMoto2クラス時代の2位を含めて7年連続で表彰台に立ち、地元スペインのファンの期待に応えてきた。今年は開幕戦カタールGPで2位、第2戦アルゼンチンGPで優勝と好調なシーズンのスタートを切ったが、第3戦アメリカズGPでは、トップを快走するも痛恨の転倒を喫し、リタイヤとなった。

    第3戦アメリカズGPの舞台となったサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)では、初開催の13年以来、負け知らずの6連覇を達成し、今年も7年連続PPから7連覇が期待された。残念ながら連続優勝記録更新をす悔しい結果となったが、今大会はその雪辱に闘志を燃やし、2年連続の大会制覇と第2戦アルゼンチンGP以来となる今季2勝目に挑む。

    また、開幕戦カタールGPで9位、第2戦アルゼンチンGPで7位、前戦アメリカズGPで10位と開幕から3戦連続でトップ10フィニッシュを果たしている中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、4戦連続ポイント獲得とベストリザルトを目指す。昨年11月にヘレスで行われた公式テストでは、自身初となるトップタイムでテストを終えた。11月と5月では、天候、路面コンディションに大きな違いはあるが、得意とするヘレスの走りに大きな注目が集まる。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、3戦を終えて総合8位。今年は開幕戦カタールGPで3位表彰台と好調なスタートを切ったが、第2戦アルゼンチンGPではジャンプスタートのペナルティーで13位へと後退。第3戦アメリカズGPでは表彰台争いに加わるが、ブレーキングミスで転倒リタイヤに終わった。

    アルゼンチン、アメリカと2戦連続で好調な走りを結果につなげられないというフラストレーションをためるクラッチローだけに、今大会はその雪辱に挑む。スペインGPでは、17年にフロントロー獲得となる3番手、昨年はポールポジション獲得を果たしているが、決勝ではともに転倒リタイアに終わっている。今年は、過去2戦と過去2年のスペインGPの悔しさをぶつける意気込みだ。

    Repsol Honda Teamで4戦目を迎えるホルヘ・ロレンソが、ホームGPに気合を入れる。過去、ヘレスでは08年以来、最高峰クラスで3度の優勝を含む8回の表彰台に立って来た。今年はホンダのMotoGPマシン、RC213Vでチャレンジするが、レースをこなす毎に予選、決勝ともにスピードを上げてきているだけに、今季初表彰台、初優勝が期待される。前戦アメリカズGPでは、予選Q1でトップタイムをマークしてQ2に進出するなど、本来の速さを発揮してきた。今大会は、地元の声援の中で、今季ベストグリッドとベストリザルトを目指す。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合4位)
    「ヘレスで行われるスペインGPはヨーロッパで最初に開催されるGPなので特別な気分です。スペインのファンもたくさん応援に来てくれます。もちろん、いつものように一生懸命取り組みます。チャンピオンシップは接戦なので、全力を尽くさなければなりません。アメリカズGPからのインターバルは、これまで以上に長く感じます。早くマシンに乗りたいです」

    中上貴晶(MotoGP 総合7位)
    「今回もまた、インターバルが2週間ありましたが、とても長く感じました。しかし、スペインGPに向けて、バルセロナでしっかり準備を整えることができました。昨年の11月にヘレスで行われたテストでは、トップタイムをマークしているので自信はあります。しかし、テストのときよりも気温は高いので路面の感触は変わっています。チームはいい仕事をしています。今週末のプランはすでに決まっています。天気はよさそうです。このサーキットは好きなのでレースが楽しみです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合8位)
    「ヘレスがとても楽しみです。ヘレスのサーキットは好きですし、過去にいいパフォーマンスを経験しています。昨年はポールポジションを獲得しました。このサーキットとは相性がよく、速く走ることができたので、今週末も力強い走行ができることを願っています。アルゼンチンとアメリカでは残念な結果となってしまったので、ここでいい結果を残すことは大事なことです。チームと仕事をするのが楽しみです。モチベーションは上がっています。いい結果を残すために、全力を尽くします」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合17位)
    「シーズンが始まってから、ずっとこのレースのことを考えてきました。怪我の影響もありテストの時間が限られていたので、序盤が難しくなることは分かっていました。ヘレスは大好きなサーキットの一つです。今までのサーキットよりも路面のグリップがよく、自分のライディングスタイルにとてもよく合うサーキットです。序盤の3戦でたくさんのことを学んだので、今大会はいい結果を出せると思います」

  • MotoGP | ヤマハ:2019年 第4戦 スペインGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ:2019年 第4戦 スペインGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、ヨーロッパラウンド初戦スペインのGPに挑む
    第3戦アメリカズGPから2週間のインターバルを経て、第4戦スペインGPがヘレスサーキットで開催される。Monster Energy Yamaha MotoGPは北大西洋を越えヨーロッパ大陸へと戻って来た。

    バレンティーノ・ロッシは2回の2位獲得によって第3戦終了時点でランキング2位。今週末は3戦連続での表彰台達成に照準を合わせている。

    昨年はここヘレスで厳しい戦いを強いられたため、今年もハードなバトルを予想されるが、誰よりもコースを熟知していることが大きなアドバンテージになることは間違いない。最高峰クラスだけでも優勝回数は7回を誇り(2001年、2002年、2003年、2005年、2007年、2009年、2016年)、その他にも2位2回(2008年、2014年)、3位3回(2000年、2010年、2015年)と数多くの好成績を残してきた。また125㏄クラスでは1997年に優勝、250㏄クラスでは1999年に優勝、1998年に2位を獲得している。

    チームメイトのマーベリック・ビニャーレスは、第3戦COTAで11位に留まったこともありランキング12位でヨーロッパラウンドを迎えることとなった。ホームGPでの挽回に並々ならぬ意欲を見せており、MotoGPでのこれまでの最高成績、6位を上回ることを目標に、2013年のMoto3で優勝以来の表彰台獲得を狙っている。

    1986年に建設されたヘレスサーキットは、MotoGPコースのなかで最も人気のあるサーキットのひとつ。好天に恵まれれば、美しい景色、多くの高速コーナー、様々なハードブレーキングを持つ自然の円形劇場とも言うべき全長4.4kmのコースが、観客たちに忘れ得ぬ好バトルを見せてくれるだろう。

    第3戦で自己ベストと好調のモルビデリとクアルタラロが第4戦へ
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロは、オーバーシーズラウンドでの好調そのままに、ヨーロッパラウンドの初戦となる第4戦スペインGPに臨む。

    アメリカズGPではトップライダーたちとバトルを展開して自己最高の5位と健闘したモルビデリ。ここヘレスでは2016年にMoto2で4位を獲得している。一方のクアルタラロも前回7位を獲得し、シリーズランキングではルーキー勢トップに立っている。ヘレスとの相性もよく、2013年にはFIM CEVシリーズでチャンピオンを決定。2015年にはMoto3で4位を獲得している。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「ヨーロッパでのレースを待ち望んでいました。なぜならコースがすばらしく、私はそれらを知り尽くしているからです。ヤマハにとってはここ2年、難しいコースのひとつになっていましたが、今年はここまでとても好調なので、今回もいい走りができるのではないかと期待しています。アメリカズGPのあとしばらくインターバルがあり休養することができましたが、ここからは忙しいスケジュールがはじまりザクセンリンクまで続きます。今はとても好調で、仕事も順調に進んでおり、マシンが大幅に進歩したと感じていますが、改善しなければならないところもいくつかあります。そのための時間は少し必要ですが、必ず克服してよい戦いができると確信しています」

    マーベリック・ビニャーレス
    「ようやくヨーロッパラウンドを迎えることができてうれしく思っています。オースティンでは問題にぶつかりながらも、ライディングの感覚はとてもよかったですし、決勝のペースも非常に好調でした。ここヘレスでは以前に何度か厳しい戦いを強いられたことがありましたが、ヤマハのマシンとの相性は決して悪くないはずなので、このところの順調な進歩が必ず好成績につながる信じています。決勝ではスタートから表彰台争いに絡んでいきたいと思っています。そのために今週もハードワークに励みます」

    マッシモ・メレガリ、チーム・ディレクター
    「オーバーシーズラウンドを終えてヨーロッパに戻ってくるときは、いつもうれしい気持ちになります。こちらのファンたちは数か月間もこの日を待っていてくれました。ヘレスでは実際に大勢のMotoGPファンがサーキットに足を運び、私たちの戦いを肌身で感じることですばらしい雰囲気を作り出してくれるのです。ここ2年は苦戦が続きましたが、今シーズンはアルゼンチンとテキサスで好成績を獲得するなどよい状態が続いているので、今回もその好調を維持できると期待していますし、そうなるようベストを尽くします。いつものように準備が最大の鍵になります。ウイークの好スタートを決めるために、金曜日のフリープラクティスがとても重要です。IRTA公式テストが続いて行われることになっているので、いつも以上に長いウイークになりますが、COTAのあと少し長めの休みをとったあとなので、むしろこの貴重なチャンスを歓迎しています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ
    「2週間のインターバルはほとんど休養に当てましたが、ヘレスに向けてトレーニングは続けていました。ここはすばらしいサーキットで、私自身、とても気に入っています。昨年の11月にヤマハのマシンをテストしてとても順調だったので、今週もいい走りができると確信しています。唯一、不確定な要素が天候です。アメリカでの5位をうれしく思い満足していますが、それだけで終わらずに、これからも継続していかなければなりません。開幕からここまで、私たちはとても速く、力強く、安定しています。そしてチームにもマシンにもよいフィーリングをもっています。でも私たちは常に、シーズンを通じて進化を続けなければなりません。強さを維持し、一歩一歩前進し、順位を上げていけるよう努力します」

    ファビオ・クアルタラロ
    「休みの間もいつもと変わらずトレーニングを続けてきました。でもそのほかに家族や友人と楽しい時間を過ごし、誕生日を祝ってもらうこともできました。ヘレスではすでにマシンテストを行っているので、フリープラクティス第1セッションから好調を維持して最終的にトップ10入りを目指したいと思っています。マシンはテストのときとは違っていますが、事前に経験できたことはアドバンテージになるはずです。目標はトップ10ですが、ペースをつかむことができれば好成績を狙えると思います」

  • MotoGPレジェンド、ニッキー・ヘイデンのナンバー「69」が永久欠番に

    MotoGPレジェンド、ニッキー・ヘイデンのナンバー「69」が永久欠番に

    2006年、最高峰クラスのMotoGPクラスで世界チャンピオンに輝き、MotoGPで22人目のレジェンドライダーとなったニッキー・ヘイデンのメモリアル・イベントが、アメリカズGPが開催されているサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われた。

    ニッキー・ヘイデンは、2017年5月、サイクリング中の事故で亡くなったが、いまもなお、ライダー仲間はもちろんのこと、MotoGP関係者、そして世界中のファンに愛されている。

    アメリカズGPが開幕した4月12日金曜日には、彼が愛用したナンバー「69」が永久欠番となり、記念のトロフィーが家族に贈呈された。このイベントには、ニッキー・ヘイデンの父・アールさん、母・ローズさん、兄弟のトミーさんとロジャー・リーさん、姉妹のジェニーさんとキャサリンさん、そして家族の愛する人、ライダー、MotoGP関係者、メディアなど多くの人が見守る中で行われた。

    金曜日の夕方には、MotoGPのパドックのすべての人が、COTAの18コーナーのアウト側の「ヘイデン・ヒル」に、ライダー、MotoGP関係者、チームスタッフやマーシャルなど大勢の人たちが集まり、ニッキー・ヘイデンが2006年にタイトルを獲得したRC211Vと記念撮影を行った。

    決勝レースが行われる日曜日には、MotoGPクラスがスタートする直前のグリッド上でニッキー・ヘイデンが乗ったRC211Vと家族が出席、永久欠番となった「69」番のセレモニーが行われた。

    ニッキー・ヘイデンは米国ケンタッキー州で有名なモーターサイクルレーシングファミリーに生まれ、ザ・ケンタッキー・キッドというニックネームがつけられた。最初はダートトラックのレースで名前が知られる。その後、ロードレースに転向してからは、そのキャリアのほとんどをHondaのマシンとともに歩み、Hondaのレーシングファミリーの一員として活躍した。

    1999年にはCBR600RRでAMAスーパースポーツのタイトルを獲得した。2002年には、RC51(VTR1000)でAMAスーパーバイクのチャンピオンに輝く。その翌年、03年にはRC211VでMotoGPクラスにチャレンジを開始。このマシンでニッキー・ヘイデンは3回の優勝を達成し、2006年には最終戦バレンシアGPでチャンピオンに輝き、世界中のレースファンを感動させた。その後、スーパーバイク世界選手権に転向し、16年のマレーシアではCBR1000RRを駆り優勝。MotoGPとスーパーバイク世界選手権で優勝する数少ないライダーのひとりとなった。

  • MotoGP | スズキ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われたアメリカズGP決勝は、アレックス・リンスがMotoGPクラス初優勝を勝ち取り、チームスズキエクスターにとってドラマティックな一日となった。

    リンスはスタート直後にトップ5ポジションにつけ、スムーズなライディングながら虎視眈々と前を行くライダーに近付く。激しい争いの中でもレース中ミスを犯すことなく終始GSX-RRを冷静にコントロールし、3番手まで順位を上げ周回を重ねていた残り11周で、トップを走行するマルケス(ホンダ)が転倒を喫し2番手にポジションアップ。

    レース終盤はロッシ(ヤマハ)との一騎打ちとなるが、リンスは最後まで冷静さを失わず、9度の世界チャンピオンとの戦いを見事に制し、嬉しいMotoGPクラス初優勝を手にした。

    ジョアン・ミルは朝のウォームアップで手応えを感じ、レースに向けて士気を高めていたが、ジャンプスタートのペナルティを受け13番手走行中にライドスルー。再びコースに戻り、最後まで追い上げレースをするも、僅かにポイント獲得に及ばず、17位でチェッカーを受けた。

    チームスズキエクスターにとっては2016年イリギスGP以来の優勝となり、リンスにとっては2016年フランスGP(Moto2クラス)以来の優勝、またMotoGPクラスでの初優勝となった。

    アレックス・リンス
    「優勝できたなんて信じられない思いさ。嬉しすぎて言葉もないよ。朝のウォームアップでセッティングを変更してみたんだけど、フィーリングがあまり良くなかったから、決勝はいつものセッティングに戻したんだ。終盤のバレンティーノとのバトルはちょっと苦しかったし、プレッシャーもあったけど、とにかく最後まで集中を切らすことなく走り切った。チェッカーフラッグを受けた瞬間に喜びが一気に込み上げてきて、なんとも言えない思いだったよ。チームの皆、日本のスズキスタッフ、そして自分を支えてくれている全ての皆に心からお礼を言うよ。本当にありがとう。」

    ジョアン・ミル
    「ジャンプスタートのミスには自分でも本当にがっかりだけど、レース後に映像で見て、ライトが消える前にほんの少しだけ動いていたことを確認したよ。それでアドバンテージがあったわけではないのにペナルティを受けなくてはならなくて本当に残念な思いさ。マシンのフィーリングもレースペースも良かったから、このペナルティがなければ今日は良い結果を出せたんじゃないかと思うんだ。アレックスは今日本当に素晴らしいパフォーマンスだったし、チームが優勝できたことが心から嬉しいよ。チーム皆で努力を続けて、さらに強いチームになれるように自分も頑張らなくちゃね。」

    河内健 (テクニカルマネージャー)
    「今日は良いレースでした。今年はライダーも成長し、マシンも進化したので、開幕戦からもっと良い結果を期待していたのですが、ここまでなかなか結果につなげられず、今日やっと成果がパーフェクトな形で出せたと思います。ライダーのアレックス、チーム、そしてこのプロジェクトに参加していただいている全ての皆様に改めて感謝の気持ちをお伝えしたいです。ありがとうございました。ジョアンはスタートの小さなミスでレースを失ってしまいましたが、彼のレース中のペースは悪くなかったので、次のレースが楽しみです。今日はともかくチームにとって最高の1日となりました。この調子で次の勝利を早く達成していきたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願い致します。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
    「プロジェクト結成時から頑張り続けてくれているスズキにとっても我々チームの皆にとっても、今日が最高の一日となり本当に嬉しいです。アレックスはチームに合流したばかりの頃は怪我に泣かされ、決して順調なスタートを切ったわけではありませんでしたが、そこから日々努力を重ね、今日はその成長と進歩を証明する形のレースとなりました。彼の努力を心から誇りに思います。今シーズンの目標はとにかくまず一勝することでしたが、開幕からわずか3戦目で目標が達成できたのも、このプロジェクトに関わる全ての皆の努力の賜物と言えるでしょう。今日はジョアンのレースペースも素晴らしかったのですが、残念ながらジャンプスタートのペナルティによって結果に繋げることができませんでした。今日のミスに関してはレース後にジョアンとも良く話しをしましたが、いずれにしても今日のレースでまたひとつ成長を遂げることができたと思うので、今後の活躍に期待します。」

  • MotoGP | ヤマハ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    バレンティーノ・ロッシが接近戦の末に2位獲得
    ビニャーレスは果敢な攻めとロング・バトルを見せるも11位

    晴天に恵まれたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ (COTA)でMonster Energy MotoGPのバレンティーノ・ロッシが魂を込めた走り。最終ラップまでトップ争いを展開し、僅差の2位でチェッカーを受けた。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスも同様にハイペースを見せていたが、ジャンプスタートのペナルティで順位を下げて11位となった。

    優勝を目指すためには序盤から積極的にプッシュしていかなければならないと考えていたロッシ。予定通りに絶好のスタートを切ってタイトな左の第1コーナーへ向かってダッシュし、M・マルケスを追撃しながら後方のC・クラッチローを巧みに抑えて2番手のポジションを確保した。

    数ラップ後にはクラッチローが転倒したため後続との差がさらに拡大。この時点でマルケスはすでに3秒ほどアドバンテージを広げていたが、ロッシは決してあきらめようとはしなかった。タイヤの温存に注意を払いながら懸命にプレッシャーをかけ続けると、残り12ラップではトップ走行中のマルケスが転倒。これでロッシがついにトップに躍り出た。

    このあとはA・リンスが後方から徐々に差を詰め、残り5ラップではついに背後に迫り2台の一騎打ちへと発展。1ラップ後にはリンスに先行され、ロッシが再びパスを試みるも成就せずに逆に0.5秒差をつけられてしまった。この差を取り戻そうと最後まで攻め続けたロッシは、残り2ラップ、コーナー立ち上がりではらんでさらに傷を広げる。しかしそれでもあきらめず、最終ラップではペースを上げてリンスに襲い掛かる執念を見せたがとうとう届かず2番手となった。

    ビニャーレスは6番手で第1コーナーへ進入後、A・ドビツィオーゾと競り合い、1ラップ目を終える時点で7番手に後退。そのあとさらにフランコ・モルビデリにも先行されて8位となったところで、ジャンプスタートのペナルティを警告されてしまう。このときに長めのペナルティ・レーンを走り、さらに次のラップでピットレーンに入ったため、ついには19番手まで順位を下げてしまうこととなった。

    ビニャーレスはここからハイペースで挽回を図ると次々に順位を上げてゆく。

    そしてH・シャーリンをパスして16番手とポイント圏内に迫り、さらに前方の集団より1秒速いタイムで周回を続けると4秒差を縮めて14番手、さらに5秒差を詰めて12番手、さらにもう1台パスして11位を獲得した。トップとの差は34.077秒となっていた。

    この結果、ロッシはランキング2位に浮上してトップにわずか3ポイント差。ビニャーレスはトップから40ポイント差の12位。ヤマハはコンストラクターズ・ランキングで2位タイ。Monster Energy Yamaha MotoGPもチーム・ランキング2位につけている。

    次回は3週間後、スペインはヘレス・サーキットでヨーロッパラウンドがスタートする。

    モルビデリが自己ベストの5位獲得
    クアルタラロも7位に入りトップルーキーに返り咲き

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリとファヴィオ・クアルタラロがそれぞれ5位と7位を獲得し、ともにMotoGP自己ベストの成績。

    前日とは打って変わって晴天に恵まれたオースティンはCOTA。モルビデリはグリッド10番手からすぐさま8番手へ上がり、6ラップ目までに5番手に浮上。これをチェッカーフラッグまでキープし、MotoGPで自己最高の成績を獲得した。

    チームメイトのクアルタラロはスタートで出遅れて4ラップ目までに3つポジションを下げたが、そこから調子を上げて挽回し、7位でゴールした。

    この結果、クアルタラロは合計17ポイントでランキング10位、モルビデリは合計16ポイントでランキング11位となっている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (2位)
    「マルケスが転倒したときに’必ず勝てる’と自分に言い聞かせていたので、優勝を逃したことは非常に残念です。リンスが追い上げてきたとき、私も全力でプッシュし続けて毎ラップでハイペースを維持していましたが、最後は彼のほうが優っていました。私もよく乗れていたのですが、彼をパスすることはできませんでした。とても長い間、優勝から遠ざかっているだけに悔しさが残りますが、ここまでできることを証明できたので次回またチャレンジします。そのなかでも良かったことは、できることをすべて試し、いいレースをして、長くトップをキープできたことです。限界まで攻めていたので残念ながらミスもありましたが、もしもすべてが完璧にできていたとしたら最終ラップでもう一度トライできたかもしれません。だから気持ちは複雑です。優勝を逃したことは非常に残念。でも充実したウイークを良い結果で締めくくることができたと思っています。最終ラップも良かったのですが、つまらないミスはしたくありませんでした。20ポイントはとても大切ですからね。私たちは今シーズンとても好調で、マシンも良くなっているので、これからも何度もトップ争いができると思います」

    マーベリック・ビニャーレス (11位)
    「ペナルティを少し勘違いしてしまいました。でもそれ以外はとても順調な1週間だったと思っています。決勝でもペースが良く、2分04秒台を楽に出せていたのです。今回はこのようなことになりましたが、次回ヘレスでは挽回できるよう、また全力でプッシュしていきます。今日はスタートでミスをしてしまいました。グリッド上でエンジンが熱くなっていて、クラッチがつながって動いてしまったのです。決勝走行中の好調ぶりを振り返れば、より一層、悔しい気持ちになってしまいます。ペナルティの可能性には気づいていて、ロングラップをしなければならないと思っていたのですが、次の瞬間に’ライド・スルー’のボードが出たので’それでもいいよ’という気持ちでやり直しました。そんななかでもマシンがとてもよく走ってくれました。決勝用セッティングがしっかりできていたのです。これからも全力で作業を続け、スタート時の最善のシステムを探します。実際のところスタート自体は悪くなかったしポジションを下げることもなかったのですが…。次回に賭けます」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「今日はチームのなかで明暗が分かれる結果になりました。バレンティーノは優勝を目指して最後まで全力で戦いました。チームにとって、そしてとくに彼自身にとって、ほんのわずかの差で届かなかったことはとても残念ですが、あれほどの熾烈なバトルの末に2位を獲得したことは収穫です。これからの私たちの仕事にも大きな励みになります。一方で、MotoGPでは些細な失敗から雪だるま式に影響が広がることがあります。ジャンプスタートをしたマーベリックは ‘ライド・スルー’のペナルティに加えてロングレーンも走ってしまい遅れを拡大してしまいました。彼の終盤でのペースからすれば、上位争いは間違いなかったと考えています。ですからこの経験からしっかり学ばなければならないのです。マシン・パフォーマンスは上々でした。ここでまた一歩、前進できたので、次のヘレスでは確実に成果を発揮したいと思います」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ (5位)
    「いいレースができて満足しています。昨日の予選では十分に力を発揮することができませんでしたが、ポテンシャルには自信を持っていました。そしてレースのなかで順位を挽回し、ついには5位まで上がってチェッカーを受けることができたのです。レース終盤はペースを落とさざるを得ず悔しい気持ちも残っていますが、私たちチームは確かに成長しており着実にトップとの差を詰めています。チームのみんな、そして私を支えてくれるすべての人にお礼を言います。フィーリングは上々。ヘレスが楽しみです」

    ファヴィオ・クアルタラロ (7位)
    「好スタートを決めて順調にトップ10をキープ。そのあとポル・エスパルガロ、ペトルッチと競り合う間に、ドビツィオーゾやモルビデリのいる前のグループから離されてしまいました。でもペース自体は非常に良くて、最後の5ラップこそやや遅れたものの結果には満足しています。アルゼンチンに続いてさらに進化し、トップルーキーに返り咲き、また今日はペトルッチの後ろについていろいろ学ぶことができました。世界のトップライダーと一緒に走るチャンスがあれば、常に学びたいと思っています。次はさらなる成長を目指します」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ (チーム・マネジャー)
    「チームのみんなの仕事ぶりと、5位、7位という成績に満足です。カタールとアルゼンチンでは実現できませんでしたが、今回ようやく、ふたりが揃ってポイントを獲得することができ非常にうれしく思っています。フランコ(モルビデリ)はトップ6を目標にしており、今日はこれを達成することができました。またファビオ(クアルタラロ)についてはルーキー・オブ・ザ・イヤーを狙っていますが、今日の結果でまたトップに浮上しました。これからもこの好調を維持し、さらに上を目指していきたいと思います」

    辻幸一 (MS統括部 統括部長)
    「ここCOTAサーキットは20箇所の多様なコーナーと2本のストレートに加えてアップダウンも多いためマシンを合わせこむことが非常に難しいサーキットです。それゆえにマシンの基本性能とベースセッティングの良し悪しが試されます。そういう中で、ヤマハのマシンYZR-M1はファクトリーだけでなくサテライトチーム4名のライダーが予選Q2に進出するとともに、予選ではロッシ選手が2番手、ビニャーレス選手が6番手を確保出来たことで、今年の開発の方向性の正しさを再確認できました。決勝レースでは、フロントロー2番手からスタートしたロッシ選手が1コーナーを2位で進入し、その後も2位をKEEPしながらの走行。レース中盤に入りトップを先行していたライダーが転倒したことでその後はレースをリードし、優勝を目指し力走を重ねましたが最終的に2位でチェッカーを受けました。ビニャーレス選手ですがジャンプスタートによるペナルティで一時は18位までポジションを下げてしまいましたが、それ以降は驚異的なペースで追い上げて最終的に11位を獲得できました。結果的に2位表彰台は喜ぶべきでしょうが正直悔しさのほうが勝っております。まだ我々のマシンは優勝できるレベルではないと捉えて引続き開発を進めて近い将来優勝できるようにします。引続き皆様のご声援をお願いしいたします。」

  • MotoGP | ホンダ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    MotoGP 第3戦アメリカズGPは、青空の広がる絶好のコンディションの中でスタートが切られたが、ホンダ勢にとっては厳しい結果が待ち受けるレースとなった。

    初開催の2013年から7年連続ポールポジションを獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、ホールショットを奪うと快調にラップを刻み、8周を終えた時点で2位以下に4秒近いリードを築いた。

    前戦アルゼンチンGP同様、独走状態に持ち込んだが、9周目の12コーナーのブレーキングをミス、フロントから転倒を喫し、リタイアとなった。アルゼンチンGPからの2連勝と大会7連覇を逃し、がっくりと肩を落としたマルケスだが、ホームGPとなる次戦スペインGPに向けて、気持ちを切り換えて挑む。

    予選3番手から好スタートを切って3番手につけたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)も、6周目の11コーナーでブレーキングミス、転倒リタイアとなった。トップを走るマルケスを視野に、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)、アレックス・リンス(スズキ)と2位争いの集団を形成。ロッシ(ヤマハ)とともに集団をリードしていただけに悔しい転倒となった。

    Repsol Honda Teamで3戦目を迎えるホルヘ・ロレンソは、11番手から決勝に挑んだ。スタート直後の1コーナーでポジションを落とし、オープニングラップ13番手と厳しい出だしとなった。その後、10番手まで追い上げたが、マシンに不調を感じたことからスローダウン。リタイアとなった。

    こうして、予選上位につけた3選手が次々に戦列を離れるというホンダにとっては厳しい展開となったが、Repsol Honda Teamと選手にとってホームGPとなる次戦スペインGPでは、その雪辱に挑む。

    予選15番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が10位でフィニッシュした。スタート直後の1コーナーの混乱で大きくポジションを落としたが、粘り強く追い上げ、開幕から3戦連続でトップ10フィニッシュを果たした。

    中上貴晶(MotoGP 10位)
    「今日はスタートがあまりよくなかったうえに、1コーナーでロレンソ選手がラインを変更した際にラインが重なってしまい、ポジションを落としてしまいました。そのあと(ヨハン)ザルコ選手(KTM)を抜くのに手間取り、前のグループから遅れてしまいましたが、前を走る選手が転倒したり、トラブルがあったりで、ポジションを上げていくことができました。終盤に向けてペースを上げていけましたし、もう少し周回があれば8位も可能だったと思います。追い上げているということもありますが、最終ラップにベストラップを出せたのはポジティブでした。10位という結果には満足しています。ただ、内容は序盤の2戦に比べてあまりよくはありませんでした。正直、このサーキットは自信があったので、今季ベストを期待していましたが、トップから31秒差の10位というのは、素直には喜べない内容でした。序盤の2戦は10秒以内でしたし、この遅れについては、これからしっかり検証して次のレースに活かしたいです。これで序盤の3戦が終わりました。とりあえず3戦連続でトップ10フィニッシュを達成し、ヨーロッパラウンドを迎えられるのはうれしいです。次のヘレスは得意なサーキットなので、ベストリザルトを目指します」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP リタイア)
    「天候の影響もあり、難しい週末となりました。スタートはあまりうまく行きませんでしたが、すぐにリカバリーすることができました。そして、徐々にポジションを上げることができたのですが、残念ながら、マシンに問題があり、リタイアすることにしました。昨日の問題とは別の問題でした。ポジティブなことは、これまで苦戦してきたところで、いいフィーリングを得られたことです。次はヘレスです。ここは好きなサーキットです。次戦はもっと強くなれることを願っています」

    マルク・マルケス(MotoGP リタイア)
    「COTAでは6年連続で優勝してきましたが、今日は大きなミスを犯してしまいました。ピットに戻り、チームに謝罪しました。自分のミスなので、ファンにも謝罪しなければなりません。5位争いでミスをするのと、優勝争いでミスをするのは違います。今日は勝てる力がありました。この結果、総合で5番手となりましたが、総合首位とはわずか9ポイント差です。僕たちは人間なので、ミスをすることもあります。今日の失敗から学んで、ヘレスでは強いレースをしたいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
    「とても残念な結果です。いいスタートが切れて、トップグループと同じペースで走行することができました。マルクが少しリードしていましたが、僕は快適に自分のポジションを走っていました。しかし、切り返しで、フロントタイヤのフィーリングがよくありませんでした。転倒したのは11コーナーでフロントがロックしてしまいました。僕の今日のレースはここで終わってしまいました。今年初めてのミスでした。ポイントを獲得できず、残念ですが、ヘレスに向けて気持ちを切り換えなければいけません。ヘレスもすばらしいサーキットです。もっといい仕事ができることを願っています。すばらしいマシンをつくってくれたチームに感謝しています。2週間後のヘレスではもっと前進できるようにがんばります」

  • MotoGP | 第3戦 アメリカズGP 結果:スズキのA.リンスが初優勝

    MotoGP | 第3戦 アメリカズGP 結果:スズキのA.リンスが初優勝

    2019年のMotoGP 第3戦 アメリカズGPの決勝レースが14日(日)にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、スズキのアレックス・リンスが初優勝を果たした。

    気温21度、路面温度39度のドライコンディションの中、アレックス・リンスはラスト4ラップでトップに飛び出し、最高峰クラス34戦目で初優勝。スズキに3年ぶりの勝利をもたらした。

    2位には0.462秒差でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が続き、2戦連続して表彰台を獲得。3位にはジャック・ミラー(プラマック)が最高峰クラスで初優勝を挙げた16年6月の第8戦TTアッセン以来となる2度目の表彰台、ドライコンディションでの最高位を獲得した。

    15番グリッドからスタートした中上貴晶は、31.011秒差の10位でチェッカーを受け、開幕から3戦連続のトップ10入りを果たした。

    マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とジョアン・ミル(スズキ)は、ジャンプスタートでライドスルーのペナルティが課せられた後、12位と17位でゴール。

    ポールポジションのマルク・マルケス(ホンダ)は、トップを独走していた9ラップ目の12コーナーで今季3度目の転倒を喫して、今季初のリタイア。3番グリッドのカル・クラッチロー(LCR・ホンダ)は、3番手走行中の6ラップ目に今季初転倒。11番グリッドのホルヘ・ロレンソ(ホンダ)は、10番手を走行中の11ラップ目に技術的問題が発生してリタイアを強いられた。

    チャンピオンシップは、アンドレア・ドヴィツィオーゾがポイントリーダーに再浮上。バレンティーノ・ロッシが3ポイント差の2位。マルク・マルケスは9ポイント差の4位に後退した。

    次戦はヨーロッパランドの緒戦となる第4戦スペインGP。87年から33年連続の開催となるヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで19日後の5月3日に初日、5日に決勝レースが行われる。

    2019年 MotoGP 第3戦 アメリカズGP 決勝 結果

    Pos. No. Rider Team
    1 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター
    2 46 バレンティーノ・.ロッシ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
    3 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング
    4 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ
    5 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT
    6 9 ダニロ・ペトルッチ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ
    7 20 ファビオ・クアルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT
    8 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング
    9 63 フランセスコ・バグナイア アルマ・プラマック・レーシング
    10 30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ
    11 12 マーベリック・ビニャーレス モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
    12 29 アンドレア・イアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    13 5 ヨハン・ザルコ レッドブルKTMファクトリー・レーシング
    14 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3
    15 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング
    16 17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング
    17 36 ジョアン・ミル チーム・スズキ・エクスター
    18 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3
      99 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム
      93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム
      35 カル・クラッチロー LCRホンダ・カストロール
      41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
  • MotoGP | 第3戦 アメリカズGP 予選:マルク・マルケスが7年連続PP獲得

    MotoGP | 第3戦 アメリカズGP 予選:マルク・マルケスが7年連続PP獲得

    2019年のMotoGP 第3戦アメリカズGPの公式予選が4月13日(土)にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われ、マルク・マルケス(ホンダ)がポールポジションを獲得した。

    気温21度、路面温度31度のドライコンディションの中、マルク・マルケスは2分03秒787をマーク。前戦アルゼンチンGPに続き2戦連続、最高峰クラスで54度目、COTAでは7年連続、アメリカで11度目、キャリア通算82度目のポールポジションを奪取した。

    2番手には0.273秒差でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、3番手には0.360秒差でカル・クラッチロー(LCR・ホンダ)が入り、2人は今季初めて1列目を獲得した。

    2列目4番手はジャック・ミラー(プラマック)、5番手はポル・エスパルガロがKTMの最高位、6番手はマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)。

    ホルヘ・ロレンソ(ホンダ)は公式予選1で1番手で突破して11番手。フランセスコ・バグナイア(ヤマハSTR)は12番手。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)は、公式予選1で3番手となり13番手だった。

    中上貴晶(LCR・ホンダ)は、公式予選1で5番手。明日の決勝レースを5列目15番グリッドから迎える。

    2019年 MotoGP 第3戦 アメリカズGP 予選

    Pos. No. Rider Team Time
    1 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 2分03秒787
    2 46 バレンティーノ・.ロッシ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP 2分04秒060
    3 35 カル・クラッチロー LCRホンダ・カストロール 2分04秒147
    4 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 2分04秒416
    5 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング 2分04秒472
    6 12 マーベリック・ビニャーレス モンスターエナジー・ヤマハMotoGP 2分04秒489
    7 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 2分04秒534
    8 9 ダニロ・ペトルッチ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ 2分04秒696
    9 20 ファビオ・クアルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT 2分04秒941
    10 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT 2分05秒278
    11 99 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム 2分05秒383
    12 63 フランセスコ・バグナイア アルマ・プラマック・レーシング 2分05秒887
    13 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ 2分05秒907
    14 36 ジョアン・ミル チーム・スズキ・エクスター 2分06秒147
    15 30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ 2分06秒324
    16 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 2分06秒464
    17 29 アンドレア・イアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 2分06秒527
    18 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3 2分06秒543
    19 5 ヨハン・ザルコ レッドブルKTMファクトリー・レーシング 2分06秒824
    20 17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング 2分07秒129
    21 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3 2分07秒308
    22 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング 2分07秒417
  • MotoGP | ホンダ:第2戦 アルゼンチンGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ:第2戦 アルゼンチンGP 決勝レポート

    MotoGP 第2戦アルゼンチンGPは、今季初ポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、好スタートから独走、レース中盤には10秒の大量リードを築いてライバルを圧倒すると、終盤には12秒までリードを広げる快走で今季初優勝を達成した。

    フリー走行では、1分38秒から39秒台で連続ラップを刻んだ。決勝でも、その走りを見事に再現、2周目に1分39秒426のファステストラップを刻むと、15周目までただ一人1分39秒台で周回して勝負を決めた。

    2014年に初めてグランプリが開催されたアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド。今年で6回目を迎えるが、5回のPPを獲得したマルケスが、サーキットに集まった6万人の観客を魅了した。

    マルケスはこれまで不運の転倒などで決勝では優勝を逃すことが多い大会だったが、今年はライバルを圧倒する驚速で3年ぶり3回目の大会制覇。この優勝でマルケスは、総合ポイントでも首位に浮上し、4年連続6回目のタイトル獲得に向けて、まずは一歩前進した。

    予選9番手から好スタートを切り、2位争いのグループに加わった中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、今季ベストの7位でフィニッシュした。序盤は9番手を走行。その後、チームメートで先行するカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、ジャンプスタートのためライドスルーを受けたことから、中上は8番手へとポジションを上げた。その後、アレックス・リンス(スズキ)に先行を許したが、2位争いをするバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)を2秒差で追撃。表彰台争いを常に視野にいれる快走を見せた。ラストラップに先行するマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とフランコ・モルビデリ(ヤマハ)が接触転倒したため、7位でフィニッシュ。総合ポイントでも7位に浮上した。

    Repsol Honda Teamで2戦目を迎えたホルヘ・ロレンソは、予選12番手から12位でフィニッシュした。フリー走行、予選と路面のグリップがあがるにつれて、ペースを上げてきたロレンソだったが、スタートに失敗、ほぼ最後尾の21番手までポジションを落とした。その後、1分40秒台のペースで追い上げてポイント獲得圏内に復帰、最後は12位までポジションを上げることに成功した。カタールGPに続き、今大会も満足のいくレースとはならなかったが、これからの走りを期待させる追い上げだった。

    予選8番手から好スタートを切って、序盤6番手までポジションを上げたクラッチローは、グリッド上でわずかに動いたことでジャンプスタートの判定となり、4周を終えてライドスルーのペナルティーを科せられ、19番手までポジションを落とした。その後、猛烈な追い上げを見せて13位でフィニッシュしたが、大会2連覇と開幕からの2戦連続表彰台を狙っていたクラッチローにとっては悔しい結果に終わった。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「今日は完ぺきな一日になりました。今大会は、FP1から集中してきましたが、すべてがうまくいきました。FP4でちょっとした問題がありましたが、プッシュし続けました。決勝では、序盤の5周のペースがだれにも負けないことがわかっていたので、そこで全力を出しました。周回するごとに、後続との差が1秒、2秒、3秒と広がったのを確認し、そこからは自分のリズムで落ち着いて走りました。そのあとも、少し力を抜いてプッシュしましたが、マシンのフィーリングはとてもスムーズで、タイヤとマシンをうまくコンロトールすることができました」

    中上貴晶(MotoGP 7位)
    「7位でフィニッシュできてとてもうれしいです。今日は週末と違うフィーリングで、グリップにすごく苦戦しました。それは僕だけではなかったと思いますが、そういう状況の中で、2位争い、表彰台争いが常に見える位置で戦うことができました。カタールGPと比べても、はるかにいいレースだったと思います。今大会はタイヤの選択が難しいレースでしたが、決勝前にワークスチームのマルクとホルヘの2人がソフトを選択することが分かり、自分もそれにならいました。グリッドについたときに日差しが強くなりました。リアに選択したソフトは、フリー走行では20周くらいまで走っていましたが、そこから先は未知の世界だったので、どうなるのだろうと思いました。しかし、結果的にタイヤチョイスはよかったと思います。今日もしっかり走りきって7位でフィニッシュしました。大きな自信になりました。次のアメリカではさらに上位を目指します」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 12位)
    「まずはRepsol Hondaチームとマルク・マルケスにおめでとうと言いたいです。マルクはレースウイークを通して最高の走りをしていました。自分も、ウオームアップでは大きく前進できました。レースに向けて速さもあり、フィーリングもよくなりました。残念ながら、スタートでピットロードでスピードを制限するスイッチに指が当たってしまい、マシンが進みませんでした。そのため大きくポジションを下げてしまったので、そこからがんばって追い上げました。ポイントは獲得できましたが、残念な結果でした」

    カル・クラッチロー(MotoGP 13位)
    「まずはチームに感謝したいと思います。すばらしいレースウイークでしたし、ポジティブなレースペースがありました。今日は表彰台争いをする力があることを証明できたと思います。確実に2位を獲得できる力がありました。しかし、ジャンプスタートをしたとスチュワードに判断されました。これには僕もチームも納得することができません。ライドスルーペナルティーは残念でした。しかし、この状況を受け入れることにしました。ライドスルーをして、そこからは、いいペースを刻み、ベストを尽くしました。次戦テキサスではいいレースをしたいと思います」