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    小林可夢偉とデ・フリースが優勝 元F1ドライバー16人のル・マン結果

    2026年のル・マン24時間レースには元F1ドライバー16名が参戦し、そのうち小林可夢偉とニック・デ・フリースがトヨタ7号車で総合優勝を達成した。一方で、BMWやキャデラック、ジェネシス勢の元F1ドライバーたちはトラブルやリタイアに見舞われ、明暗が分かれる結果となった。

    Hypercarクラスではトヨタ勢が存在感を発揮し、小林可夢偉、ニック・デ・フリース、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーの4名が表彰台を獲得。

    フェラーリ勢は総合優勝争いに絡めず、アントニオ・ジョビナッツィが5位、ロバート・クビサが7位に終わった。

    小林可夢偉とデ・フリースが総合優勝
    トヨタ7号車は序盤にパンクやセンサー系のトラブルを抱えながらも着実に挽回。小林可夢偉にとっては自身2度目、トヨタにとっては2022年以来となるル・マン制覇となった。

    チームメイトのニック・デ・フリースは初のル・マン総合優勝を達成。マイク・コンウェイとともに24時間を戦い抜き、トヨタへ通算6勝目をもたらした。

    また、トヨタ8号車のセバスチャン・ブエミとブレンドン・ハートレーも総合3位を獲得。元F1ドライバー4人がHypercarクラスの表彰台に立つ結果となった。

    キャデラックとBMWは惜敗とトラブル
    Jotaキャデラック12号車のウィル・スティーブンスは総合4位。終盤まで表彰台争いを展開したが、3位のトヨタ8号車に11.9秒届かなかった。

    一方で、セバスチャン・ブルデーとジャック・エイトケンを擁した38号車キャデラックは夜間の技術的トラブルによって優勝争いから脱落。そのままリタイアとなった。

    ポールポジションからスタートしたBMW20号車のケビン・マグヌッセンも度重なるトラブルに苦しみ、残り1時間を切った段階で無念のリタイア。アンドレ・ロッテラーを擁するジェネシス17号車もデビュー戦を完走できなかった。

    フェラーリ勢は優勝争いに加われず
    フェラーリは4連覇を目指していたが、51号車のアントニオ・ジョビナッツィ組がトップから2分22秒遅れの総合5位に留まった。

    前年優勝車である83号車AFコルセのロバート・クビサも総合7位。優勝争いに絡むことはできず、トヨタやBMWとの差を埋められなかった。

    プジョー勢ではポール・ディ・レスタとストフェル・バンドーンを擁する93号車が総合12位。フランスメーカーにとって厳しいレースとなった。

    LMP2とLMGT3でも元F1ドライバーが奮闘
    LMP2クラスではピエトロ・フィッティパルディがVector Sportの26号車でクラス4位を獲得。表彰台まであと一歩の結果だった。

    ル・マン初挑戦となったジャック・ドゥーハンは序盤こそ上位争いに加わったものの、最終的にはクラス18位でレースを終えた。

    LMGT3クラスでは元ウィリアムズF1ドライバーのローガン・サージェントがProton Competitionのフォード・マスタングで参戦し、クラス17位で完走を果たしている。

    元F1ドライバー16名の最終結果

    1位(Hypercar)
    小林可夢偉(トヨタ)

    1位(Hypercar)
    ニック・デ・フリース(トヨタ)

    3位(Hypercar)
    セバスチャン・ブエミ(トヨタ)

    3位(Hypercar)
    ブレンドン・ハートレー(トヨタ)

    4位(Hypercar)
    ウィル・スティーブンス(Jotaキャデラック)

    5位(Hypercar)
    アントニオ・ジョビナッツィ(フェラーリ)

    7位(Hypercar)
    ロバート・クビサ(AFコルセ・フェラーリ)

    12位(Hypercar)
    ポール・ディ・レスタ(プジョー)

    12位(Hypercar)
    ストフェル・バンドーン(プジョー)

    4位(LMP2)
    ピエトロ・フィッティパルディ(Vector Sport)

    18位(LMP2)
    ジャック・ドゥーハン(Nielsen Racing)

    17位(LMGT3)
    ローガン・サージェント(Proton Competition Ford)

    リタイア(Hypercar)
    ケビン・マグヌッセン(BMW WRT)

    リタイア(Hypercar)
    セバスチャン・ブルデー(Jotaキャデラック)

    リタイア(Hypercar)
    ジャック・エイトケン(Jotaキャデラック)

    リタイア(Hypercar)
    アンドレ・ロッテラー(ジェネシス)

    ル・マン24時間レースは近年ますます元F1ドライバーの活躍の場となっているが、2026年大会では小林可夢偉とニック・デ・フリースが頂点に立ち、その存在感を改めて示す結果となった。トヨタにとっても4年ぶりの総合優勝となり、WEC王者としての強さを再び証明する一戦となった。

  • 中嶋一貴がトヨタのル・マン制覇を総括「勝ったのは7号車だけではない」

    中嶋一貴がトヨタのル・マン制覇を総括「勝ったのは7号車だけではない」

    TOYOTA GAZOO Racing Europe(TGR-E)の副社長を務める中嶋一貴が、2026年のル・マン24時間レースで7号車GR010 HYBRIDが総合優勝を果たしたことを受け、チーム公式サイトを通じてメッセージを発表した。

    中嶋一貴は、ドライバーやチームスタッフだけでなく、ライバルチームや大会関係者、そしてファンへの感謝を述べるとともに、今回の勝利を「人の力で勝ち取った勝利」と表現。

    さらに、TOYOTA RACINGが掲げる新たな哲学「For the Engineering Race」についても語り、その意義を強調した。

    「誰も諦めなかった」4年ぶりのル・マン制覇
    7号車のマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ニック・デ・フリース組は、予選14番手から追い上げ、2022年以来4年ぶりとなるル・マン24時間レース総合優勝を達成した。

    中嶋一貴は厳しい戦いだったことを振り返りながら、チーム全員の努力を称賛した。

    「今年のル・マンは決して楽なレースではありませんでした。予選は14位と15位。決して有利な位置からのスタートではありませんでした」

    「そこから仲間たちは知恵を出し合い、勇気を持って決断し、一歩ずつ前へ進みました。苦しい場面もありました。流れを失うこともありました。思いどおりにならないこともありました。それでも誰も諦めませんでした」

    また、中嶋一貴は今回の勝利が単なる速さだけによるものではないと強調した。

    「エンジニアは知恵を絞り続けました。メカニックは最後までクルマを信じ続けました。ドライバーは限界のその先まで挑戦し続けました。そしてチーム全員が、お互いを支えながら24時間を戦い抜きました」

    「今日の勝利は、速さだけで勝ち取ったものではありません。人の力で勝ち取った勝利です」

    「勝ったのは7号車だけではない」
    中嶋一貴は今回の勝利について、総合優勝を果たした7号車だけでなく、3位表彰台を獲得した8号車や、それを支えた全てのスタッフによる成果だと語った。

    「そして今日、優勝したのは7号車ですが、勝ったのは1台ではありません」

    「7号車と8号車。そして2台のTR010 HYBRIDを支えたすべての仲間たちです」

    「ドライバー。エンジニア。メカニック。スタッフ。誰ひとり欠けても、この結果はありませんでした」

    「私は、この勝利はTOYOTA RACING全員で勝ち取った勝利だと思っています」

    さらにBMW、キャデラック、フェラーリなど最後まで優勝を争ったライバル勢にも敬意を表した。

    「BMW、キャデラック、フェラーリをはじめ、最後まで本気で戦ってくださったライバルの皆様。皆さんがいたからこそ、この勝利には価値があります」

    トヨタ ル・マン24時間

    新たな哲学『For the Engineering Race』
    中嶋一貴はメッセージの後半で、TOYOTA RACINGが掲げる新たなフィロソフィーについても言及した。

    「GRが『もっといいクルマづくり』を追い続けるなら、私たちTOYOTA RACINGは、もっといい技術をつくりたい。もっといいパワートレーンをつくりたい」

    「もっと速く。もっと強く。もっと効率よく。限界のその先を目指したい」

    その上で、ル・マンを単なるレースではなく技術開発の最前線と位置付けた。

    「ル・マンはレースです。でも私たちにとっては、それ以上に技術開発の最前線です」

    「エンジン。ハイブリッド。燃料。ソフトウェア。制御。空力。そして人づくり。そのすべてが競争です。そのすべてが挑戦です」

    そして、その思想を象徴する言葉として次のメッセージを掲げた。

    「だから私たちTOYOTA RACINGは、新しいフィロソフィーとして、『For the Engineering Race』という言葉を掲げています」

    「レースのために技術を磨く。技術のためにレースをする。勝利のためだけではなく、技術者たちが世界一を目指せる舞台としてレースに挑む。それがTOYOTA RACINGです」

    モリゾウ会長へのメッセージも
    最後に中嶋一貴は、東京オートサロンで豊田章男会長(モリゾウ)と交わしたやり取りにも触れた。

    「今日は約束どおり、TOYOTA RACINGがル・マンで勝利しました」

    「残念ながら、トロフィーはまだフランスにあります。ですので今日のところは、オートサロンで宣言したように『叩きつける』ことができません。でも、必ず日本へ持ち帰ります。覚悟しておいてください」

    その一方で、本当に見てもらいたいものは優勝トロフィーではないと語る。

    「あなたが育てた仲間たちが、自分たちで考え、自分たちで決断し、自分たちで挑戦し、自分たちで勝てるチームになったことです」

    そして最後は、TOYOTA RACINGの未来への期待を込めてメッセージを締めくくった。

    「私たちが日本へ持ち帰るのは、優勝トロフィーだけではありません。TR010 HYBRIDに込めた技術者たちの意地です。現場で汗を流した仲間たちの挑戦です。そしてTOYOTA RACINGという新しいチームの可能性です」

    「そのすべてを持って、あなたに報告に行きます。その時は、ぜひ受け取ってください」

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    ル・マン24時間:トヨタが4年ぶり総合優勝 小林可夢偉組7号車が悲願達成

    TOYOTA RACINGが2026年のル・マン24時間レースで悲願の総合優勝を果たした。7号車GR010 HYBRIDを駆った小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリース組は、序盤のトラブルを乗り越えながら24時間を戦い抜き、2022年以来4年ぶりとなるル・マン制覇を達成した。さらに8号車も3位表彰台を獲得し、TOYOTA RACINGはダブル表彰台という最高の結果で世界耐久選手権(WEC)第3戦を締めくくった。

    4年ぶりのル・マン制覇を達成
    第94回ル・マン24時間レースは35万105人の観衆が見守る中、近年でも屈指の接戦となった。ハイパーポールで苦戦し後方グリッドからのスタートとなったTOYOTA RACINGだったが、レース序盤から積極的なピット戦略を採用。トラフィックを避けながら着実にポジションを回復し、早い段階で優勝争いに加わった。

    7号車は序盤にスローパンクチャーに見舞われながらも、朝方にかけて安定したペースで追い上げを見せる。残り6時間で表彰台圏内へ浮上すると、終盤のセーフティカー導入によってレースは再び混戦となった。

    残り3時間にはニック・デ・フリースが果敢なオーバーテイクを成功させ、TOYOTA RACINGはワン・ツー体制を構築。最終局面では燃料戦略とタイヤ戦略の違いによって順位が変動したものの、小林可夢偉が冷静な走りでトップを守り切り、381周を走破してチェッカーフラッグを受けた。

    2位のBMW 20号車との差は10.913秒。8号車も20.417秒差の3位で続き、TOYOTA RACINGはダブル表彰台を達成した。

    ル・マン24時間レース トヨタ

    小林可夢偉「長く待ち続けた特別な勝利」
    小林可夢偉は悲願の優勝について次のように語った。

    「とても厳しいレースでしたが、最後まで決して諦めませんでした。7号車はこれまでル・マンで2位が続いていましたが、ようやく2度目の優勝を手にすることができました。この勝利を長く待ち続けてきただけに、本当に特別な気持ちです。レースウィーク全体を通して決して楽ではなく、決勝でも苦しい展開が続きました。序盤のスローパンクチャーもあり厳しい状況でしたが、マイク、ニック、そしてエンジニアやピットクルーが素晴らしい仕事をしてくれました。忘れられない一日になりましたし、この特別な舞台を支えてくださったすべてのファンの皆さんに感謝しています。」

    コンウェイ「勝機を感じたのは終盤だった」
    マイク・コンウェイは24時間の激戦を振り返った。

    「非常に激しいレースでした。予選順位から巻き返せる手応えはありましたが、どこまで順位を上げられるか、そしてどれほど接戦になるかは予想できませんでした。順位が目まぐるしく入れ替わる展開で、勝機を感じられたのは終盤に入ってからでした。チーム全員が素晴らしい仕事を成し遂げてくれたと思います。可夢偉とニックは本当に速く、勝負どころでトップ争いに押し上げてくれましたし、ピットクルーもミスのない完璧な対応でした。ケルン、東富士、そしてトヨタ全体で支えてくれたすべての方々に感謝しています。この勝利は私にとって本当に特別なものです。」

    デ・フリース「初優勝は特別」
    ニック・デ・フリースは自身初のル・マン総合優勝の喜びを語った。

    「ル・マン24時間レースで優勝できたことを、心からうれしく思っていますし、大きな安堵とともに感謝の気持ちでいっぱいです。ル・マンでの優勝は初めてなので、なおさら特別です。レースウィーク、そして決勝を通して長く厳しい戦いが続きました。さまざまな課題やトラブルがあり、正直なところ勝利争いから遠ざかったと感じる場面もありました。それでも最後まで諦めなかったことが結果につながりました。チームがこの大きな成果を成し遂げるために積み重ねてきた努力に、心から感謝しています。」

    8号車クルーもチームの勝利を祝福
    3位表彰台を獲得した8号車のセバスチャン・ブエミはチームの成果を称えた。

    「信じられないようなレースでしたし、チームのために本当にうれしく思います。昨年からTR010 HYBRIDを仕上げるために全員が懸命に取り組んできました。その中で7号車が優勝したことは、チーム全体にとって素晴らしい結果ですし、自分たちも表彰台に並べたことを誇りに思います。特別な瞬間である一方で、もう少し上を目指せたのではないかという悔しさもあります。それでも、このクルマで今季2勝目を挙げられたことはチームとして大きな成果です。厳しい戦いの中で勝ち切ることができたこの一日は、長く記憶に残ると思います。」

    ブレンドン・ハートレーは次のように語った。

    「ル・マンらしい、浮き沈みの激しいレースでした。一時は大きなリードを築き、長い時間トップを走る場面もありましたが、セーフティカーなどの影響もあって流れが大きく変わりました。運もあれば不運もあり、最終的には自分たちの思い通りの結果とはなりませんでしたが、最後まで全力で戦い抜きました。チームメイトも素晴らしい走りを見せてくれましたし、チーム全体の勝利を心からうれしく思っています。7号車クルーとドライバーのみんなにおめでとうと言いたいです。感情が込み上げる瞬間でした。」

    平川亮も複雑な思いを明かした。

    「24時間を通して接戦が続いたレースでした。私たちはベストを尽くしましたし、戦略も良かったと思います。完璧なレースではありませんでしたが、それでも最後まで優勝争いを続けることができました。7号車が優勝したことは本当にうれしい一方で、自分たちは長い時間トップを走りながら勝ち切れなかった悔しさもあり、複雑な心境です。ただ、7号車は素晴らしいレースをしましたし、チーム全員がこの勝利のために努力を続けてきました。まずはこの勝利をしっかり受け止め、喜びたいと思います。」

    ランキング首位に浮上
    今回の結果によりTOYOTA RACINGはマニュファクチャラーズランキングでリードを36ポイントへ拡大。さらに7号車のコンウェイ、小林、デ・フリース組はドライバーズランキング首位へ浮上した。

    悲願の総合優勝と4年ぶりのル・マン制覇を成し遂げたTOYOTA RACINGは、ダブル表彰台という最高の結果とともにシーズン後半戦へ向けて大きな勢いを手にした。次戦は7月12日に開催されるサンパウロ6時間レースとなる。

  • F1経験者16人が2026年ル・マン24時間に参戦 小林可夢偉ら集結

    F1経験者16人が2026年ル・マン24時間に参戦 小林可夢偉ら集結

    2026年のル・マン24時間レースには、かつてF1を戦った16人のドライバーが参戦する。第94回大会はサルト・サーキットで開催され、62台・186人のドライバーが伝統の耐久レースに挑む。

    その中には、小林可夢偉、ロバート・クビサ、ケビン・マグヌッセン、アントニオ・ジョビナッツィら、F1で存在感を示した名前が並ぶ。F1でのキャリアを終えた後も、彼らはプロトタイプやGTマシンでトップレベルの戦いを続けている。

    小林可夢偉はトヨタ7号車で出場
    小林可夢偉はトヨタGR010ハイブリッドの7号車から参戦する。F1では2009年から2014年にかけてトヨタ、BMWザウバー、ケータハムで通算75戦に出場し、2012年の日本GPでは母国ファンの前で3位表彰台を獲得した。

    F1後はトヨタとともにWECへ活動の軸を移し、2021年のル・マン24時間で総合優勝を果たした。これまでル・マンでは5度の総合2位も経験しており、耐久レースでの実績は現役トップクラスにある。

    トヨタ勢にはデ・フリース、ブエミ、ハートレーも
    7号車にはニック・デ・フリースも加わる。2022年イタリアGPでウィリアムズからF1デビューし9位入賞を果たしたが、2023年のアルファタウリでは10戦でシートを失った。現在はトヨタの一員として耐久レースに活路を見いだしている。

    8号車にはセバスチャン・ブエミとブレンドン・ハートレーが乗る。ブエミはトロロッソで55戦に出場した後、トヨタでル・マン4勝とWECタイトル4回を獲得。ハートレーもトロロッソでF1を経験し、ポルシェとトヨタでル・マン通算3勝を挙げている。

    キャデラックとBMWにもF1経験者
    キャデラック陣営では、ウィル・スティーブンス、セバスチャン・ブルデー、ジャック・エイトケンが出場する。スティーブンスはケータハムとマノーでF1を戦った後、WECで実績を積み、ル・マンではGTEとLMP2でクラス優勝を経験している。

    ブルデーはチャンプカー4連覇の実績を持ってF1に参戦したが、トロロッソでのF1キャリアは1年半にとどまった。一方でスポーツカーではプジョー時代からル・マンで表彰台を重ね、現在はキャデラックの一員として戦っている。エイトケンは2020年サヒールGPでウィリアムズからF1に出場し、現在はキャデラックでIMSAのGTPランキングをリードしている。

    BMWの15号車にはケビン・マグヌッセンが乗る。F1ではマクラーレン、ルノー、ハースで185戦に出場し、2014年オーストラリアGPでデビュー戦表彰台を獲得した。2024年限りでF1を離れ、BMWのハイパーカープロジェクトに加わった。

    フェラーリ勢はジョビナッツィとクビサ
    フェラーリ499Pの51号車にはアントニオ・ジョビナッツィが参戦する。F1ではアルファロメオで3シーズンを過ごし、最高位は5位。F1後はフェラーリの耐久プログラムに加わり、2023年にはフェラーリのル・マン総合優勝に貢献した。

    AFコルセ83号車にはロバート・クビサが乗る。BMWザウバー時代の2008年カナダGPでF1初優勝を果たし、将来を嘱望されたが、2011年のラリー事故でキャリアが大きく変わった。それでも2019年にウィリアムズでF1復帰を果たし、その後フェラーリのハイパーカープログラムに加わった。

    プジョーとLMP2にも多彩な顔ぶれ
    プジョー93号車にはポール・ディ・レスタとストフェル・バンドーンが参戦する。ディ・レスタはフォース・インディアで安定したポイント獲得を見せ、2017年ハンガリーGPではウィリアムズから代役出場した。バンドーンはマクラーレンで2シーズンを戦った後、スポーツカーとフォーミュラEでキャリアを広げている。

    LMP2では、ジャック・ドゥーハンがニールセン・レーシング24号車からル・マン初出場を果たす。アルピーヌでのF1キャリアはわずか7戦で終わったが、耐久レースで新たな道を歩み始めた。ピエトロ・フィッティパルディはベクター・スポーツ26号車から出場し、ル・マン4度目の挑戦となる。

    サージェントはLMGT3でル・マン初挑戦
    ローガン・サージェントはプロトンのフォード・マスタングLMGT3、88号車でル・マンに初出場する。ウィリアムズでのF1キャリアは2年未満で終わり、入賞は母国アメリカでの1度にとどまった。

    F1での結果だけを見れば、16人のキャリアはそれぞれ異なる。しかし、ル・マンでは過去のF1実績だけでなく、耐久レースへの適応力、チームワーク、夜間走行、トラフィック処理が問われる。F1を離れた後も世界最高峰の舞台で戦い続ける彼らの存在は、2026年大会の大きな見どころのひとつとなる。

  • BMW ル・マン24時間でポール獲得 キャデラック降格で繰り上がり

    BMW ル・マン24時間でポール獲得 キャデラック降格で繰り上がり

    BMWは、2026年のル・マン24時間レースでトップクラス初のポールポジションを獲得した。ハイパーポール2で最速タイムを記録したのはNo.38キャデラック・ハーツ・チームJOTAだったが、セッション後にベストタイムを抹消され、No.15 BMW WRTが繰り上がりでポールを手にした。

    No.38キャデラックは、ジャック・エイトケンが最後のアタックで3分23秒078を記録し、No.15 BMWをわずか0.005秒差で上回った。

    キャデラックは昨年もJOTAのNo.12でポールを獲得しており、2年連続のル・マン24時間ポールとなるはずだった。

    しかし、No.38はポール獲得を祝った後、セッション後の裁定でベストラップを削除された。理由は現時点で明らかにされていない。この結果、No.38は10番手に降格し、ドリス・ヴァントール、ケビン・マグヌッセン、ラファエレ・マルチェッロが乗るNo.15 BMW WRTがポールポジションを引き継いだ。

    わずか0.005秒で決まった暫定ポール
    ハイパーポール2では、No.15 BMW WRTが序盤から主導権を握った。ドリス・ヴァントールは3分22秒745を記録し、その後さらに3分22秒559まで更新。セッション終盤まで首位を守り、一時は後続に1秒以上の差をつけていた。

    だが、最後のアタックでNo.38キャデラックのジャック・エイトケンが最終セクターをまとめ、BMWを0.005秒だけ上回った。僅差でポールを奪ったかに見えたキャデラックだったが、セッション後のタイム抹消により、その結果は覆った。

    BMWにとってトップクラス初の快挙
    No.15 BMW WRTのポールは、BMWにとってル・マン24時間トップクラスで初のポールポジションとなる。さらに、元F1ドライバーのケビン・マグヌッセンにとっても、ル・マンのトップクラスで初のポール獲得となった。

    No.12キャデラックは2番手に繰り上がり、No.35アルピーヌが3番手。もう1台のWRT BMWが4番手に入り、No.101 WTRキャデラックが5番手となった。

    デビュー戦となるNo.19ジェネシス・マグマ・レーシングは6番手。アストンマーティンのNo.009が7番手に入り、No.51フェラーリと姉妹車のジェネシスが続いた。

    フェラーリとトヨタは苦戦
    過去3年のル・マンを制しているフェラーリにとっては厳しい予選となった。ファクトリーのNo.51 499Pはジェームス・カラドがハイパーポール2を担当したが、キャデラックの降格後でも8番手にとどまった。

    アントニオ・フォコが走らせたNo.50フェラーリは12番手。前年優勝車のNo.83 AFコルセ・フェラーリは、水曜日の予選で敗退しており、17番手から決勝をスタートする。

    トヨタもハイパーポール1で流れをつかめず、No.7の小林可夢偉が14番手、No.8の平川亮が15番手。決勝では後方から追い上げる展開を強いられる。

    LMP2とLMGT3のポール
    LMP2クラスではNo.29パニス・レーシングがポールポジションを獲得した。

    LMGT3クラスでは、No.27ハート・オブ・レーシングのアストンマーティンがクラストップとなった。

    ル・マン24時間レース

    2026年 ル・マン24時間レース 決勝スターティンググリッド(ペナルティ反映後)
    ■ ハイパーカークラス
    1.No.15 BMW M Team WRT(BMW M Hybrid V8)
    2.No.12 Cadillac Hertz Team Jota(Cadillac V-Series.R)
    3.No.35 Alpine Endurance Team(Alpine A424)
    4.No.20 BMW M Team WRT(BMW M Hybrid V8)
    5.No.101 Cadillac WTR(Cadillac V-Series.R)
    6.No.19 Genesis Magma Racing(Genesis GMR-001 Hypercar)
    7.No.009 Aston Martin THOR Team(Aston Martin Valkyrie)
    8.No.51 Ferrari AF Corse(Ferrari 499P)
    9.No.17 Genesis Magma Racing(Genesis GMR-001 Hypercar)
    10.No.38 Cadillac Hertz Team Jota(Cadillac V-Series.R)
    11.No.007 Aston Martin THOR Team(Aston Martin Valkyrie)
    12.No.50 Ferrari AF Corse(Ferrari 499P)
    13.No.13 Alpine Endurance Team(Alpine A424)
    14.No.7 Toyota Racing(Toyota TR010 Hybrid)
    15.No.8 Toyota Racing(Toyota TR010 Hybrid)
    16.No.93 Peugeot TotalEnergies(Peugeot 9X8)
    17.No.83 AF Corse(Ferrari 499P)
    18.No.94 Peugeot TotalEnergies(Peugeot 9X8)

    ■ LMP2クラス
    19.No.29 Panis Racing(ORECA-Gibson)【LMP2ポール】
    20.No.28 IDEC Sport(ORECA-Gibson)
    21.No.24 Nielsen Racing(ORECA-Gibson)
    22.No.43 Inter Europol Competition(ORECA-Gibson)
    23.No.4 CrowdStrike Racing by APR(ORECA-Gibson)
    24.No.30 Duqueine Team(ORECA-Gibson)
    25.No.14 TDS Racing(ORECA-Gibson)
    26.No.99 AO by TF(ORECA-Gibson)
    27.No.183 AF Corse(ORECA-Gibson)
    28.No.343 Inter Europol Competition(ORECA-Gibson)
    29.No.22 United Autosports(ORECA-Gibson)
    30.No.222 United Autosports(ORECA-Gibson)
    31.No.26 Vector Sport(ORECA-Gibson)
    32.No.37 CLX Motorsport(ORECA-Gibson)
    33.No.9 Proton Competition(ORECA-Gibson)
    34.No.44 Proton Competition(ORECA-Gibson)
    35.No.25 Algarve Pro Racing(ORECA-Gibson)
    36.No.48 RD Limited(ORECA-Gibson)
    37.No.3 DKR Engineering(ORECA-Gibson)

    ■ LMGT3クラス
    38.No.27 Heart of Racing(Aston Martin Vantage AMR LMGT3)【LMGT3ポール】
    39.No.21 AF Corse(Ferrari 296 LMGT3 Evo)
    40.No.87 Akkodis ASP(Lexus RC F LMGT3)
    41.No.78 Akkodis ASP(Lexus RC F LMGT3)
    42.No.32 WRT(BMW M4 LMGT3 Evo)
    43.No.69 WRT(BMW M4 LMGT3 Evo)
    44.No.74 Kessel Racing(Ferrari 296 LMGT3 Evo)
    45.No.23 Heart of Racing(Aston Martin Vantage AMR LMGT3)
    46.No.91 Manthey DK Engineering(Porsche 911 GT3 R LMGT3)
    47.No.77 Proton Competition(Ford Mustang LMGT3)
    48.No.88 Proton Competition(Ford Mustang LMGT3)
    49.No.62 Iron Lynx(Mercedes-AMG LMGT3)
    50.No.61 Iron Lynx(Mercedes-AMG LMGT3)
    51.No.54 AF Corse(Ferrari 296 LMGT3 Evo)
    52.No.92 Manthey Racing(Porsche 911 GT3 R LMGT3)
    53.No.10 Garage 59(McLaren 720S LMGT3 Evo)
    54.No.33 TF Sport(Corvette Z06 LMGT3.R)
    55.No.79 Iron Lynx(Mercedes-AMG LMGT3)
    56.No.150 Richard Mille AF Corse(Ferrari 296 LMGT3 Evo)
    57.No.57 Kessel Racing(Ferrari 296 LMGT3 Evo)
    58.No.59 Racing Spirit of Le Mans(Aston Martin Vantage AMR LMGT3)
    59.No.58 Garage 59(McLaren 720S LMGT3 Evo)
    60.No.2 TF Sport(Corvette Z06 LMGT3.R)
    61.No.13 13 Autosport(Corvette Z06 LMGT3.R)
    62.No.34 Race Team Turkey by TF(Corvette Z06 LMGT3.R)

    ■ クラス別ポールポジション
    ・ハイパーカー:No.15 BMW M Team WRT(BMW M Hybrid V8)
    ・LMP2:No.29 Panis Racing(ORECA-Gibson)
    ・LMGT3:No.27 Heart of Racing(Aston Martin Vantage AMR LMGT3)

  • トヨタ ル・マンで液体水素プロトタイプ初走行 水素レース開発が新段階へ

    トヨタ ル・マンで液体水素プロトタイプ初走行 水素レース開発が新段階へ

    TOYOTA RACINGは、第94回ル・マン24時間レースが開催されるサルト・サーキットで、液体水素を燃料とする「TR LH2 Racing Prototype」の一般公開デモンストレーション走行を実施する。モータースポーツを通じて推進してきた水素技術開発において、大きな節目となる取り組みだ。

    今回のマシンは、2026年のル・マン24時間レースに参戦するTR010 HYBRIDと同じシャシーをベースに開発されたプロトタイプであり、将来的な水素レースカー実現に向けた技術開発の加速を目的としている。

    ル・マンの舞台で液体水素レーシングカーを初公開
    TR LH2 Racing Prototypeは、6月11日と6月13日にサルト・サーキットでデモンストレーション走行を実施する。

    全長13.626kmのル・マンの舞台で、水素エンジン特有のサウンドを響かせながら走行することで、観客に新たなモータースポーツの可能性を示す狙いがある。

    単なる展示車両ではなく、実際に走行するプロトタイプとして公開される点が大きな特徴であり、水素エンジン技術の成熟度が新たな段階に入ったことを示している。

    スーパー耐久から続く水素開発の歩み
    トヨタの水素エンジン開発は、日本のスーパー耐久シリーズでROOKIE Racingが参戦させた「ORC ROOKIE GR Corolla H2 Concept」から本格化した。

    2021年には気体水素を使用して参戦を開始し、その後2023年には液体水素仕様へと進化。実戦の中で技術開発を積み重ねてきた。

    こうした活動は単なる研究開発ではなく、実際のレース環境で性能や耐久性、安全性を検証するための重要なプロジェクトとして位置付けられている。

    トヨタ TR LH2 Racing Prototypeトヨタ TR LH2 Racing Prototype ル・マン24時間レース

    WRCからル・マンへ広がる水素挑戦
    トヨタはサーキットだけでなくラリーの舞台でも水素技術開発を進めてきた。

    2022年にはGR Yaris H2がWRCイープル・ラリーでデモ走行を実施。その後、GR Yaris Rally2 H2 Conceptが2025年のラリー・フィンランドや2026年のラリー・モンテカルロで走行し、水素エンジンの活用領域を拡大している。

    こうした活動は、水素がサーキット専用技術ではなく、さまざまなモータースポーツカテゴリーで活用できる可能性を示している。

    ル・マンで進化を続ける水素プロジェクト
    ル・マンでは2023年に「GR H2 Racing Concept」が公開され、将来的な水素カテゴリー創設へのビジョンが示された。

    さらに2025年には液体水素を燃料とする「GR LH2 Racing Concept」が展示され、水素レーシングカーの開発が着実に前進していることが明らかとなった。

    そして今年、そのコンセプトを一歩前進させる形でTR LH2 Racing Prototypeが実際にサルト・サーキットを走行する。

    コンセプト展示から実走行プロトタイプへ――この進化は、トヨタが水素を将来のモータースポーツ技術として本気で育成していることを示す象徴的な出来事と言える。

    水素カテゴリー実現への重要な一歩
    ル・マンを主催するACOは長年にわたり水素カテゴリー創設を目指しており、会場内には水素技術を紹介する「H2ビレッジ」が設置されている。

    TR LH2 Racing Prototypeも走行に先立ち同エリアで展示される予定だ。

    電動化だけではないカーボンニュートラル実現への選択肢として、水素は世界の自動車業界から注目を集めている。今回のデモ走行は、将来的なル・マン水素カテゴリー実現に向けた重要なマイルストーンとなりそうだ。

  • トヨタ ル・マンで苦闘 7号車が6位 8号車はトラブルを乗り越え16位完走

    トヨタ ル・マンで苦闘 7号車が6位 8号車はトラブルを乗り越え16位完走

    FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦、第93回ル・マン24時間レースの決勝が、現地時間6月15日(日)午後4時、フランス・サルト・サーキットでゴールを迎えた。

    トヨタのワークスチーム「TOYOTA GAZOO Racing(TGR)」は、6度目のル・マン制覇と、初参戦から40周年の節目を勝利で飾るべく挑んだが、ライバル勢の強力なレースペースとアクシデントに阻まれ、表彰台には届かなかった。

    GR010 HYBRIDの7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ニック・デ・フリース)は、予選16番手からスタート。1周目に他車と接触して車体にダメージを負い、さらにピットでのスピード違反により50秒のストップ・アンド・ゴー・ペナルティを受けたが、着実に挽回して6位でチェッカーを受けた。

    一方の8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)は、序盤から上位を走行。好調なペースで夜間には一時首位にも立ったが、残り4時間のピットアウト直後に左前タイヤが脱落するトラブルが発生。20分以上を要する修復の末、7周遅れの16位で完走した。

    今回のル・マンには33万人を超える観客が集結。8つのマニュファクチャラーから21台のハイパーカーが出場し、フェラーリが2年連続優勝を果たした。TGRは終盤まで粘りを見せたものの、レースペースと信頼性の差を埋めきれなかった。

    次戦となるWEC第5戦「サンパウロ6時間レース」は、7月13日(日)に決勝が行われる予定だ。

    トヨタ ル・マン24時間

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    「はじめに、今年のル・マンへの挑戦を支えてくださったファンの皆様、パートナーの皆様、そしてトヨタの従業員全員に心から感謝申し上げます。厳しいレースになることは予想していましたが、実際はそれ以上に厳しい戦いとなりました。勝利を目指して全力を尽くしましたが、残念ながらその機会は訪れませんでした。フェラーリに3連敗してしまい、非常に悔しい思いです。来年はもっと強くなって、違うマインドで戻ってきたいと思っています」

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    「6位という結果はもちろん望んでいたものではありませんが、16番手からのスタートを考えると、これが精一杯だったと思います。この順位まで上がることができたのは、チーム全体の努力のおかげです。もっと良い結果を期待していただけに残念ではありますが、チームは常に全力を尽くして戦いました。今回は勝利に届きませんでしたが、来年に向けてさらに強くなって戻ってこなければなりません」

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    「このル・マンというレースでは、やはり優勝こそがすべてだと思っています。我々は本当に頑張りましたが、スピードが不足していました。今回は比較的クリーンなレース展開で、セーフティカーも1度だけでしたから、上位争いには純粋なレースペースが必要でした。我々にはそれがありませんでしたが、それもレースの一部です。すべてを出し切って戦いましたので、後悔はありません」

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    「我々にとって、間違いなく悔しいレースでした。もっと良い結果を目指していましたし、上位争いもできると考えていました。ペースは安定していましたし、ペナルティもなく順調でしたが、メカニカルのトラブルで上位争いからは脱落してしまいました。あの問題がなければ、5位前後でフィニッシュできていた可能性もあったと思います。今後はしっかり分析して、来年に向けて改善していきます」

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    「このレースでは上位を狙っていましたし、勝利を目指して全力で挑みました。しかし、我々のレースペースは足りず、信頼性の問題にも苦しめられました。それでもチームは素晴らしい努力を続けてくれましたし、夜間には一時的に首位を走ることもできました。この2週間、チームの皆が全力を尽くしてくれたことに感謝しています。数日後にはもう次に向けた準備を始めます」

    平川亮(8号車 ドライバー)
    「本当に厳しい24時間でしたが、チーム一丸となって最後まで戦い続けました。私のスティント中にトラブルが発生してしまい、不運な結果となってしまいましたが、今できることは次のサンパウロ戦に向けて準備を進めることです。ファンの皆様、スポンサーやパートナーの皆様、そしてチームとトヨタの皆様に心から感謝申し上げます。2026年のル・マンに向けて、今からスタートです。一緒に頑張っていきましょう」

    トヨタ ル・マン24時間レース

    WEC第4戦 ル・マン24時間レース 最終結果(ハイパーカークラス上位)

    1位 No.83 AFコルセ(フェラーリ 499P)/ロバート・クビサ、イーフェイ・イエ、フィル・ハンソン 387周
    2位 No.6 ポルシェ・ペンスキー(ポルシェ 963)/マット・キャンベル、ケビン・エストレ、ローレンス・バンスール +14.084秒
    3位 No.51 フェラーリAFコルセ(フェラーリ 499P)/ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョビナッツィ +28.487秒
    4位 No.50 フェラーリAFコルセ(フェラーリ 499P)/アントニオ・フオコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン +29.666秒
    5位 No.12 キャデラック・JOTA(キャデラック V-Series.R)/アレックス・リン、ノルマン・ナト、ウィル・スティーブンス +2:18.639
    6位 No.7 TOYOTA GAZOO Racing(GR010 HYBRID)/マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ニック・デ・フリース 386周(+1Lap)
    16位 No.8 TOYOTA GAZOO Racing(GR010 HYBRID)/セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮 380周(+7Laps)

  • ル・マン24時間 ハイパーポール結果 キャデラックが歴史的フロントロウ独占

    ル・マン24時間 ハイパーポール結果 キャデラックが歴史的フロントロウ独占

    “ゴールデンアワー”に行われたハイパーポールで、金色に輝くヘルツ・チームJOTAのキャデラックが“黄金の走り”を見せた。イギリス人ドライバーのアレックス・リンが#12 Vシリーズ.Rで3分23秒166を記録し、2025年ル・マン24時間レースのポールポジションを獲得。アメリカブランドにとって、初のハイパーポール前列独占という快挙となった。チームメイトのアール・バンバーがわずか0.167秒差の2番手に続いた。

    各クラスのポールポジション獲得車
    ■ ハイパーカー:キャデラック Vシリーズ.R #12(キャデラック・ヘルツ・チームJOTA)
     ウィル・スティーブンス/ノルマン・ナト/アレックス・リン – 3:23.166
    ■ LMP2:オレカ07-ギブソン #29(TDSレーシング)
     ロドリゴ・セールス/マティアス・ベシェ/クレモン・ノバラック(LMP2 Pro/Am) – 3:35.062
    ■ LMGT3:アストンマーティン・バンテージ AMR LMGT3 #27(ハート・オブ・レーシング)
     イアン・ジェームズ/マッティア・ドルディ/ザカリー・ロビション – 3:52.789

    昨日の劇的な予選を経て迎えたハイパーポール。サルト・サーキットは静まり返り、すべての注目がこの一発勝負に集まった。ハイパーポール1で各クラスの上位車両が絞り込まれ、ハイパーポール2では“手加減無用”の最終決戦が展開された。

    アレックス・リンのコメント
    「ル・マンのような魔法のようなサーキットでこうした走りができるのは本当に特別なことだ。大好きな場所だからね。あとは残り24時間を戦い抜くだけ!」

    ハイパーカー
    ハイパーポール1では、予選を勝ち上がった15台が少燃料仕様で激しいアタック合戦を繰り広げた。まず#5ポルシェがフリープラクティス3の勢いそのままに、3分23秒979で基準タイムを刻んだ。2周目では#20 BMWや#50フェラーリも好タイムを記録し、わずか0.1秒以内に3台がひしめく展開となった。

    そんな中、#5ポルシェはピットレーン進入時に右リアタイヤが外れるという衝撃のトラブルに見舞われるが、なんとか最終セッションに進出。

    地元フランスに希望を与えたのはアルピーヌ。ミック・シューマッハが一時トップに立つも、その後のタイム更新ラッシュに沈む。#20 BMW、#38キャデラック、そして#311キャデラックのジャック・エイトケンが3分22秒742の驚異的なタイムでハイパーポール1を制した。

    イギリス勢にとっては厳しい結果に。唯一の#009アストンマーティン・ヴァルキリーは15番手に終わり、#101キャデラック、#35アルピーヌ、さらには#83 AFコルセのフェラーリ(これまで上位常連だった)と、昨年優勝車#51フェラーリも決勝進出を逃した。

    ハイパーポール2では、#8トヨタを駆るセバスチャン・ブエミがムルサンの急制動で制御を失いグラベルに飛び出すという場面も。幸いコース復帰できたが、これでトヨタはポール争いから脱落。

    そしてステージはキャデラックのものに。アレックス・リンが前日の予選タイムがまぐれではないことを証明し、3分23秒166で堂々トップに立つ。一方で、当初10番手に沈んでいたアール・バンバーが最後の1周でリンに肉薄する3分23秒333を記録し、見事ワン・ツー体制を築いた。

    「ル・マンで少燃料のハイパーカーを運転できる機会は、いつだって名誉であり特権だ。観客の前でこの結果を出せて本当に特別な瞬間だ。キャデラックは本当に努力してきたし、この結果はその報いだ。大好きなこの特別な夜に特別なサーキットでやれたことが嬉しい。今夜はしっかり寝て、土曜のビッグレースに備える」とリンは語った。

    LMP2とLMGT3
    LMGT3では、#54ヴィスタAFコルセ・フェラーリがポルシェカーブで停止し赤旗が出され、残り11分で中断。#78レクサスはムルサンのシケインでグラベルに飛び出すトラブル。

    LMP2では#199 AO by TFと#22ユナイテッド・オートスポーツが一騎打ちの様相を見せる中、#43インター・ユーロポル・コンペティションが見事な走りで0.641秒の差を築きトップ通過。

    LMGT3では#46チームWRTが再びセッション最速を記録し、ヴァレンティーノ・ロッシにポールのチャンスを与える。#81 TFスポーツ・コルベットが3番手につけると、#95マクラーレンのショーン・ゲラエルが最後の最後で8位に滑り込み、#193ジグゴ・スポーツ・フェラーリや#88プロトン・フォード、#59マクラーレンを振り落とした。

    ハイパーポール2では激戦が続き、4台がトップを入れ替える中、LMP2はFP3でも最速だった#29 TDSレーシングがマティアス・ベシェの好走でトップ。だが、ルイ・デレトラズがタイム内で最終アタックに入り全セクターで好タイムを刻むも、タイヤが限界を迎えパワースライドの連続で3位にとどまった。

    LMGT3ではヴァレンティーノ・ロッシがトップ3に入る走りを見せたが、ポールはハート・オブ・レーシングの#27アストンマーティン。歴史的快挙となった。

    ル・マン24時間レース キャデラック

    ハイパーカー最終上位10台
    1.#12 キャデラック(ヘルツ・チームJOTA)– 3:23.166
    2.#38 キャデラック(ヘルツ・チームJOTA)– 3:23.333
    3.#5 ポルシェ(ペンスキー)– 3:23.475
    4.#15 BMW(チームWRT)– 3:23.659
    5.#4 ポルシェ(ペンスキー)– 3:23.983
    6.#20 BMW(チームWRT)– 3:24.009
    7.#50 フェラーリ(AFコルセ)– 3:24.213
    8.#311 キャデラック(ウェーレン)– 3:24.380
    9.#36 アルピーヌ – 3:24.398
    10.#8 トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing)– タイムなし

    LMP2 最終上位8台
    1.#29 TDSレーシング – 3:35.062
    2.#43 インター・ユーロポル – 3:35.333
    3.#14 AO by TF – 3:35.421
    4.#23 ユナイテッド・オートスポーツ – 3:35.459
    5.#22 ユナイテッド・オートスポーツ – 3:35.615
    6.#37 クール・レーシング – 3:36.184
    7.#183 AFコルセ – 3:36.993
    8.#16 RLR Mスポーツ – 3:38.922

    LMGT3 最終上位8台
    1.#27 アストンマーティン(ハート・オブ・レーシング)– 3:52.789
    2.#21 フェラーリ(ヴィスタAFコルセ)– 3:53.085
    3.#46 BMW(チームWRT)– 3:54.966
    4.#61 メルセデスAMG(アイアン・リンクス)– 3:54.998
    5.#92 ポルシェ(マンタイ)– 3:55.140
    6.#81 コルベット(TFスポーツ)– 3:55.740
    7.#95 マクラーレン(ユナイテッド・オートスポーツ)– 3:55.965
    8.#78 レクサス(アッコディスASP)– 4:03.660

  • ル・マン24時間 トヨタ8号車は予選10位通過 7号車はハイパーポール逃す

    ル・マン24時間 トヨタ8号車は予選10位通過 7号車はハイパーポール逃す

    2025年6月11日(水)、フランス・サルト・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦「第93回ル・マン24時間レース」の公式走行セッションが開始された。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、この耐久レース界最大のイベントに向けて本格的な戦いをスタートさせた。

    8日(日)のテストデーでトップタイムを記録したTGRは、トヨタがル・マン初参戦から40周年を迎える今大会で、6度目の総合優勝を狙う。

    11日は2回の公式練習走行と予選セッションが行われ、2台のGR010 HYBRIDが12日(木)のハイパーポール進出をかけてタイムアタックに挑んだ。

    予選では、GR010 HYBRID 8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)が10番手タイムをマークし、トップ15によるハイパーポール1への進出を決定。一方、7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ニック・デ・フリース)は黄旗の影響を受けたことで16番手に終わり、惜しくもハイパーポール進出を逃した。

    なお、7号車は昨年23番手スタートから追い上げて2位でフィニッシュした実績があり、今回も決勝での巻き返しが期待される。

    午後2時からの公式練習1回目は、気温30度近くまで上昇する中で行われ、両車ともに44周を走破。メカニカルセットアップや制御系の比較など、決勝を見据えたマシンバランスの確認に重点が置かれた。8号車は終盤にスローパンクチャーに見舞われたが、全体としては順調な滑り出しとなった。

    午後7時半から30分間にわたって実施された予選セッションには21台のハイパーカーが出走。搭載燃料の関係で後半にタイムが集中する中、8号車のハートレーが再アタックでタイムを更新し、10位に滑り込んだ。7号車のデ・フリースも2度目のアタックで好タイムを狙ったが、他車のアクシデントに伴う黄旗によりラップを中断。その後もタイム更新には至らず、16番手にとどまった。

    午後10時からの公式練習2回目は、ドライバーが今大会初めて夜間走行を経験するセッションとなった。TGRの6名全員が規定の5周を消化し、ソフト/ミディアム両タイヤの比較も実施。セッション終盤には、8号車がLMGT3クラスの車両と接触し、右側に軽微なダメージを受けるアクシデントが発生したが、大きな問題には至らなかった。

    12日(木)には午後2時45分(日本時間午後9時45分)から3回目の公式練習が行われ、午後9時5分(日本時間13日午前4時5分)からハイパーポール1がスタート。ここで上位10台が、午後9時40分(日本時間13日午前4時40分)からのハイパーポール2に進出し、決勝のトップ10グリッドを争う。さらに、深夜0時まで最終のナイトセッションも予定されている。

    決勝レースは、6月14日(土)午後4時(日本時間午後11時)にスタート予定。TGRは、困難な状況の中でも常に上位争いに食い込んできた経験を活かし、最後まで勝利を目指して戦い抜く構えだ。

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    総合的に見て、パフォーマンス面では満足のいく結果ではありませんでした。我々の7号車は期待していた速さを発揮できず、残念ながら明日のハイパーポールには進出できませんでした。土曜日の決勝に向けて、レースペースの向上に全力で取り組み、より多くのクルマのポテンシャルを引き出すために最善を尽くします。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    予選の結果を振り返ると、理想的な一日とは言えませんでした。ハイパーポールに進出できなかったのは少し残念です。これからは決勝に向けて集中するだけです。実際、次の公式練習走行では我々のタスクが少し楽になります。まだラップタイムの改善の余地があり、決勝で速いクルマにしていくために努力を続けます。ナイトセッションでクルマは少し良くなりましたし、まだやれることはあります。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    もっとタイムを上げられるポテンシャルがあったので、予選でトップ15に入れなかったことはとても残念です。私のベストラップは黄旗によって遮られ、とても不運なタイミングとなってしまいました。あのアタックラップは、最後まで走り切れていればハイパーポールに進出できる十分なペースだったと思います。翌周もアタックを続けましたが、残念ながらタイヤの性能のピークを過ぎてしまい、タイムを更新するのは難しい状況でした。おそらく、あのラップをクリーンに走り切れていれば、トップ15に入るチャンスがあったと思いますが、最終シケインで他の車両に引っかかってしまい、それで終わってしまいました。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    我々にとって最高の一日にはなりませんでした。8号車がハイパーポールに進出できたのは良かったですが、予選ではもう少し上位に行けると思っていたので、期待通りではありませんでした。ただ、それだけが最優先事項ではないことも理解しています。決勝に向けた準備ができる練習走行セッションは、あと2回残っています。もちろん、ハイパーポールでもできるだけ上位グリッドを目指しますが、それが簡単な挑戦ではないことは分かっています。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    我々8号車にとっては、うまくいったセッションでした。最初にクリーンにアタックラップをこなし、2度目のアタックも悪くありませんでしたが、タイムを更新することはできませんでした。ペース面では、上位勢には及びませんでしたが、トップ15に入れたことは嬉しいです。ただ、コースコンディションが大幅に変わらない限り、ポールポジション争いは難しいでしょう。ポジティブな点として、公式練習1回目でのロングランのペースがとても良かったので、それを優先して活かしていきたいと思います。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    今日は我々にとって厳しい一日でした。8号車はハイパーポールに進出できましたが、7号車はわずかにハイパーポール進出を逃してしまいました。競争は非常に接戦なので、決勝に向けてすべてを最適化する必要があります。まだ練習走行が2回残っているので、改善点を見つけて良い戦略を立てるために最善を尽くします。引き続き努力を続け、次はもっと良い一日になることを期待しています。

    トヨタ ル・マン24時間レース

    WEC 第4戦 ル・マン24時間 公式練習第1回目 結果
    1.アール・バンバー/セバスチャン・ブルデー/ジェンソン・バトン(キャデラック・ハーツ・チームJOTA/キャデラック V-Series.R)
    2.アントニオ・フオコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン(フェラーリAFコルセ/フェラーリ 499P)
    3.マット・キャンベル/ケビン・エストレ/ローレンス・バンスール(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/ポルシェ 963)
    4.セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮(トヨタ・ガズー・レーシング/GR010 HYBRID)
    5.ジュリアン・アンドラウアー/ミカエル・クリステンセン/マシュー・ジャミネ(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/ポルシェ 963)
    11.マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース(トヨタ・ガズー・レーシング/GR010 HYBRID)

    WEC 第4戦 ル・マン24時間 公式予選 結果
    1.アレックス・リン/ノルマン・ナト/ウィル・スティーブンス(キャデラック・ハーツ・チームJOTA/キャデラック V-Series.R)
    2.ドリス・バンスール/ラファエル・マルチェッロ/ケビン・マグヌッセン(BMW M TEAM WRT/BMW M ハイブリッドV8)
    3.アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツィ(フェラーリAFコルセ/フェラーリ 499P)
    4.アール・バンバー/セバスチャン・ブルデー/ジェンソン・バトン(キャデラック・ハーツ・チームJOTA/キャデラック V-Series.R)
    5.アントニオ・フオコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン(フェラーリAFコルセ/フェラーリ 499P)
    10.セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮(トヨタ・ガズー・レーシング/GR010 HYBRID)
    16.マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース(トヨタ・ガズー・レーシング/GR010 HYBRID)

    WEC 第4戦 ル・マン24時間 公式練習第2回目 結果
    1.セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮(トヨタ・ガズー・レーシング/GR010 HYBRID)
    2.アレックス・リン/ノルマン・ナト/ウィル・スティーブンス(キャデラック・ハーツ・チームJOTA/キャデラック V-Series.R)
    3.ロバート・クビサ/イーフェイ・イエ/フィル・ハンソン(AFコルセ/フェラーリ 499P)
    4.フェリペ・ナッセ/ニック・タンディ/パスカル・ウェーレイン(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/ポルシェ 963)
    5.アントニオ・フオコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン(フェラーリAFコルセ/フェラーリ 499P)
    14.マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース(トヨタ・ガズー・レーシング/GR010 HYBRID)

  • ル・マン24時間 予選首位はキャデラック トヨタはハイパーポール進出逃す

    ル・マン24時間 予選首位はキャデラック トヨタはハイパーポール進出逃す

    2025年6月11日、ル・マン24時間レースの予選が行われ、キャデラックがデビュー75周年の節目に強烈なインパクトを残した。#12 キャデラック・ハーツ・チームJOTAのアレックス・リンが昨年のポールタイムをほぼ2秒も上回る驚異的なラップを記録し、ハイパーカークラスの首位に立った。

    セッション序盤は2025年のFIA世界耐久選手権(WEC)をリードするフェラーリが順調な滑り出しを見せたが、残り時間が少なくなるにつれてラップタイムが次々に更新され、他の有力勢が上位を争う展開となった。

    ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ、キャデラック・ウィレン(IMSAエントリー)、BMW MチームWRTなどが一時トップに立ったが、終盤残り2分を切ったところでリンが快走。セットアップを変えずに臨んだ2回目のアタックでさらに自身のパフォーマンスを引き上げ、「最高のスタートだ」と満足げに語った。

    リンのタイムにわずか0.040秒差で続いたのは、#15 BMW MハイブリッドV8を駆るドリス・ファントール。セッション残り10分までタイム計測がなかったが、プレッシャーの中で見事なラップを決め、最下位から首位にジャンプアップした後、リンに僅差で抜かれ2番手となった。

    3番手には、選手権首位を走る#51 フェラーリAFコルセ499Pのアントニオ・ジョビナッツィが続いた。昨年のポールシッターであるケビン・エストレはタイヤ1セットのみで4番手に入り、今季苦戦中のポルシェ・ペンスキー・モータースポーツにとって明るい材料となった。

    FP1で速さを見せたセバスチャン・ブルデーは、2台目のキャデラック・ハーツ・チームJOTAで5番手。#50フェラーリのアントニオ・フオコが6番手だった。

    一方、大きな波乱となったのは#7 トヨタ・ガズー・レーシング GR010ハイブリッド。ニック・デ・フリースが黄旗やトラフィックの影響で2回の最速ラップが妨げられ、16位に沈みハイパーポール進出を逃した。

    LMGT3はBMWが逆転で首位 王者アストンとフェラーリは苦戦
    LMGT3クラスでは、アフマド・アル・ハーシーが終盤に鮮やかな「フライヤー」を決め、チームWRTのBMW M4 LMGT3をトップタイムへ導いた。これにより、9ブランドすべてがハイパーポール進出を果たした。

    セッション中盤までは、FP1で好調だった#78 アッコディスASPチームのレクサスRC F LMGT3(アーノルド・ロバン)が先行していたが、昨年ル・マンで表彰台争い中にリタイアを喫したアル・ハーシーがリベンジに向け最高のスタートを切った。彼のマシンにはバレンティーノ・ロッシも名を連ねている。

    2番手には#27 ハート・オブ・レーシング・チームのアストンマーティン・バンテージAMRを駆るイアン・ジェームスが入り、昨年王者のマンタイはライアン・ハードウィックの走りで3番手を確保した。

    4番手はロバンが守り、TFスポーツ・コルベットの中で最上位となったトム・ファン・ロンプイが5番手に入った。一方、大きな番狂わせとなったのは、選手権首位の#33 TFスポーツ・コルベットに乗るベン・キーティングが17位に終わり、まさかの予選敗退となったことだ。

    プロトン・コンペティションの#88 フォード・マスタングLMGT3(ステファノ・ガットゥーゾ)が6番手。ビスタAFコルセのフェラーリ2台、ユナイテッド・オートスポーツのマクラーレン2台も順当に通過し、明日のハイパーポールで再び戦いの火蓋が切られる。

    一方、アイアン・リンクスにとっては試練の1日となった。FP1ではスティーブン・グローブがクラッシュし、予選ではアンドリュー・ギルバートのトラブルで赤旗が提示されたが、マーティン・ベリーがメルセデスAMG LMGT3を初めてハイパーポールへ導き、チームに明るい話題をもたらした。

    2025年ル・マン24時間 予選順位(ハイパーカークラス)
    1.アレックス・リン/ニコラ・ナト/ウィル・スティーブンス(キャデラック・ハーツ・チームJOTA/#12)
     3:22.847

    2.ドリス・ファントール/ケビン・マグヌッセン/ローレンス・マルチェロ(BMW MチームWRT/#15)
     +0.040秒(3:22.887)

    3.アントニオ・ジョビナッツィ/アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームズ・カラド(フェラーリAFコルセ/#51)
     +0.316秒(3:23.163)

    4.ケビン・エストレ/マット・キャンベル/ローレンス・ファントール(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/#6)
     +0.513秒(3:23.360)

    5.セバスチャン・ブルデー/ジェンソン・バトン/アール・バンバー(キャデラック・ハーツ・チームJOTA/#38)
     +0.620秒(3:23.467)

    6.アントニオ・フオコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン(フェラーリAFコルセ/#50)
     +0.667秒(3:23.514)

    7.マシュー・ジャミネ/マイケル・クリステンセン/ジュリアン・アンドラウアー(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/#5)
     +0.697秒(3:23.544)

    8.ロビン・フラインス/シェルドン・ファン・デル・リンデ/レネ・ラスト(BMW MチームWRT/#20)
     +0.958秒(3:23.805)

    9.フェリペ・ドルゴビッチ/ジャック・エイトケン/フレデリック・ヴェスティ(キャデラック・ウィレン/#311)
     +1.043秒(3:23.890)

    10.ミック・シューマッハ/ジュリアン・グーノン/フレデリック・マコヴィッキ(アルピーヌ・エンデュランス・チーム/#36)
     +1.098秒(3:23.945)

    11.平川亮/セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー(トヨタ・ガズー・レーシング/#8)
     +1.141秒(3:23.988)

    12.ロバート・クビサ/パトリック・ハンソン/イーフェイ・イェ(AFコルセ/#83)
     +1.147秒(3:23.994)

    13.フィリペ・アルバカーキ/リッキー・テイラー/ジョーダン・テイラー(キャデラックWTR/#101)
     +1.183秒(3:24.030)

    14.ニック・タンディ/フェリペ・ナッサー/パスカル・ウェーレイン(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/#4)
     +1.737秒(3:24.584)

    15.フランツ・ハプスブルク/シャルル・ミレジ/ポール・シャタン(アルピーヌ・エンデュランス・チーム/#35)
     +1.820秒(3:24.667)

    16.ラファエレ・デ・アンジェリス/マルコ・ソーレンセン/アレックス・リベラス(アストンマーティン・ソー・チーム/#009)
     +2.022秒(3:24.869)

    17.ニック・デ・フリース/小林可夢偉/マイク・コンウェイ(トヨタ・ガズー・レーシング/#7)
     +2.215秒(3:25.062)

    18.ストフェル・バンドーン/マリウス・ヤコブセン/ロイック・デュバル(プジョー・トタルエナジーズ/#94)
     +2.393秒(3:25.240)

    19.ポール・ディ・レスタ/ジャン-エリック・ベルニュ/ミケル・イェンセン(プジョー・トタルエナジーズ/#93)
     +2.647秒(3:25.494)

    20.ニコ・ジャニ/ニコラス・バローネ/ニコラス・ピノ(プロトン・コンペティション/#99)
     +2.680秒(3:25.527)

    21.ハリー・ティンクネル/リチャード・ガン/トム・ギャンブル(アストンマーティン・ソー・チーム/#007)
     +3.502秒(3:26.349)