タグ: ル・マン24時間

  • トヨタ:WEC第3戦 ル・マン24時間 プレビュー

    トヨタ:WEC第3戦 ル・マン24時間 プレビュー

    トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)シリーズ最大の注目イベントとも言える第84回ル・マン24時間レースに挑む。

    今回がトヨタにとって、初挑戦の1985年以来、18度目のル・マン挑戦。この間には5度の表彰台獲得、4回の2位フィニッシュという結果を得ている。

    今年のル・マン24時間レースは、2台のTS050 HYBRIDで挑む。

    #5号車は2014年のWEC世界チャンピオンであるアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミに中嶋一貴を加えた布陣。中嶋は2年前のル・マン24時間レースでポールポジションを獲得している。#6号車はル・マンで3度のポールポジション獲得経験を持つステファン・サラザンに、マイク・コンウェイと小林可夢偉が組む。

    昨年のル・マンで6位と8位に終わったTS040 HYBRIDから大幅な改良が行われ、1000Psの最大出力を発揮するTS050 HYBRIDは、ル・マンに向けた最適化が施され、過去の勝者でもあるアウディ、ポルシェ勢に挑む。

    パワーユニットはトヨタ東富士研究所で開発され、最高の効率とパワーを発揮する2.4リッター直噴V6ツインターボエンジンと8MJに対応したハイパワー型リチウムイオンバッテリー方式のハイブリッドシステムとの組み合わせとなった。

    そのパワーユニットの開発と並行して、2016年シーズンへ向けた新たなシャシーがドイツ・ケルンのTMGで開発された。ほぼ全ての部品が新設計であり、重量、パフォーマンスの両面で最適化を図った。ル・マン24時間レースで登場する低ドラッグ仕様の空力パッケージは、6月5日(日)にサルト・サーキットで行われたテストデーで好感触を得ている。

    前戦スパ6時間レースでは、エンジントラブルに見舞われ戦列を去るまで、勝利を狙える位置でのレースを続けていた。スパのレース後にデータを解析した結果、トラブル原因はスパ特有の、オー・ルージュコーナーでの路面への車体底付きに起因するものと判明した。この経験と反省を活かし、スパで見せた速さを自信に、ル・マン初勝利を目指す。

    6月5日(日)に行われた公式テストデーの結果では、接近したバトルへの期待を高めた。規則により燃料消費量が約10%削減された中、TS050 HYBRIDがこの日にマークしたベストタイムは、昨年のテストデーでのタイムを2.124秒も上回るものであり、また、2台のTS050 HYBRIDはトータルで179周、2440kmを走破し、信頼性の高さも示した。

    ル・マン24時間レースにおいては、パフォーマンスと同様に耐久性も重要な要素となる。実際、レースウィーク開始から、チェッカーフラッグまで、約35時間もの走行をこなすこととなる。

    走行セッションは、6月15日(水)午後4時(日本時間午後11時)から4時間の公式練習走行で始まり、同日午後10時(同翌午前5時)から2時間の公式予選1回目が行われる。16日(木)には、午後7時と午後10時(同翌午前2時、5時)から公式予選2回目、3回目が、それぞれ2時間ずつ行われ、3回の公式予選で記録された、1周の最速タイムで決勝レースのスターティンググリッドが決定される。

    17日(金)はル・マン旧市街地で伝統のドライバーズパレードが行われ、ファンにとってはレース前にドライバーを間近に見られるチャンスとなる。18日(土)は午前9時(同午後4時)から45分間のウォームアップ走行を経て、午後3時(同午後10時)に24時間レースのスタートが切られる。

    佐藤俊男 TOYOTA GAZOO Racingチーム代表
    ル・マンは我々にとって1年のハイライトであり、シーズン前からこのレースに焦点を当てて全力で準備を続けて来ました。前戦スパ6時間レースでは高いポテンシャルを確認することが出来ましたので、ル・マンに向けて特別に開発してきたTS050 HYBRIDが、今回、どのようなパフォーマンスを発揮してくれるか、とても楽しみにしています。しかし、ル・マンは車両の性能だけでなく、ドライバーを含めたチーム全員の総合力が求められるレースです。困難な状況においてもミス無くベストなパフォーマンスを引き出すことが重要であり、それが結果に繋がります。勿論、全てのLMP1-Hマニュファクチャラーがそうであるように、我々にとっても最終目標は優勝であり、その戦いに向けた準備は整っています。長い戦いの後に来るゴールを見据え、常に的確な判断と最大限の集中力をもって24時間を戦い抜きます。

    中嶋一貴(TS050 HYBRID #5号車)
    ル・マンはいつも感動的なイベントです。2012年に初めてレースに参加した時のことを思い出します。そのスケールと雰囲気、特にレーススタート直前は信じられないほどエキサイティングでした。これまでのモータースポーツでは経験したことのない思いを感じました。テレビでル・マンを見た記憶は、特に1998年と1999年のトヨタTS020でのレースが思い出されます。それだけにル・マンでの経験は常に特別なものなのです。コースもとても楽しめるもので、ドライバーにとっては真のチャレンジです。最高速に達する長いユーノディエール・ストレートや、多くの高速コーナーは本当に運転していて楽しいです。私の準備は整っており、レースウィークを迎えるのがとても楽しみです。

    アンソニー・デビッドソン(TS050 HYBRID #5号車)
    今年もレースウィークが始まるのが待ち切れません。ル・マンは全てのドライバーが勝利を望むレースであり、我々もそのために冬の間からハードなテストをこなして来ました。このような特別なイベントで、幸運にも2度表彰台に上がることが出来たのは忘れられない経験です。ル・マンは我々のTS050 HYBRID #5号車にとって新たなシーズンのスタートとしての挑戦と言っても良いでしょう。特に前戦スパはトラブルに見舞われるまで勝利を目前にしていました。それだけにル・マンへ向けて決意は更に強まります。我々のシーズンの転換点として、ル・マンはまたとない舞台です。

    セバスチャン・ブエミ(TS050 HYBRID #5号車)
    ル・マンへの挑戦には毎回気分が高まります。コースは素晴らしく、レースウィークは常に素晴らしいことばかりです。残念ながらこのイベントは年に一度しかないので、その雰囲気を充分に楽しみたいと思っています。テストデーでのTS050 HYBRIDには好感触を得ました。前戦スパでも上位を争えることを示せましたし、昨年に比べて大きな進化を遂げており、今年は良い戦いが出来ると思います。まだ練習走行や公式予選でTS050 HYBRIDの全ての性能を引き出すためにやるべきことはありますが、ここまでの印象は良好です。

    小林可夢偉(TS050 HYBRID #6号車)
    我々は皆このイベントを楽しんでおり、シーズン初頭から楽しみにして来ました。初めてこのコースを走った時には驚きました。レイアウトは素晴らしく、他の公道コースと比較しても路面状況もグリップも良好でした。ル・マン24時間レースは確かに世界有数のレースであり、そこで戦えることを誇りに思います。世界には多くのレースがあり、私は多くのコースでレースを戦って来ました。しかし、その中でもル・マンは特別です。このレースで、日本人ドライバーとして、日本のチームで勝てれば最高だと思います。特に、私にとってはトヨタでの初のル・マンです。ライバルとは僅差であり、勝利を目指して挑戦出来ると考えています。

    ステファン・サラザン(TS050 HYBRID #6号車)
    ル・マンは特別なコースで行われる特別なイベントです。多くの歴史を持つシーズン最長のコースであり、ここを走るのは特にフランス人ドライバーにとっては素晴らしいことです。ル・マンで良いレースを戦うためにこの1年ずっと働いて来ました。これまでに30時間にわたる耐久テストを何度もこなして来ており、レースへの準備は出来ています。今年我々はチャレンジャーですが、多分良い位置に付けられるはずです。我々はTS050 HYBRIDと共に大きな進歩を遂げており、前戦スパでレースをリードし、勝利を争ったことでその競争力を示しました。今年のル・マンはエキサイティングなレースになると思いますし、戦える自信があります。

    マイク・コンウェイ(TS050 HYBRID #6号車)
    今年、我々は大きな期待を抱いてル・マンに挑戦したいと思っています。このレースでは様々なドラマが起こり、結果を予測するのがとても困難です。毎年初頭から焦点を合わせて準備していますが、その時はあっという間にやって来ます。今年も多くの不確定要素がある一方、我々がどの位置に付けているのかをしっかり認識したいと願います。これまで、我々は数千kmにわたるテストをこなして来ましたが、公式練習でのロングスティントや、公式予選での全開走行を行うまでは、真の競争力を測ることは出来ません。全てのLMP1-Hクラスのライバル達が昨年に比べ、本当に大きな進化を遂げています。その差が小さいことは分かっており、真の実力はまもなく明らかになるでしょう。

    関連:ル・マン24時間レース 2016:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • 本山哲、NISSAN ZEOD RCでル・マン24時間レースに参戦

    本山哲、NISSAN ZEOD RCでル・マン24時間レースに参戦

    日産とニッサン・モータースポーツ・インターナショナルは、電力駆動レーシングカー「NISSAN ZEOD RC 」で今年6月のル・マン24時間レースに参戦するドライバーに本山哲を追加すると発表した。

    SUPER GTで3回チャンピオンに輝いている本山哲は、日産GTアカデミー卒業生のルーカス・オルドネスやヴォルフガング・ライプと共に革新的な電力駆動レーシングカー「NISSAN ZEOD RC」で参戦する。

    本山哲のル・マン挑戦はこれが4度目となる。今回は、300馬力の電力パワートレインと出力400馬力、重量40kgの1.5リットルのガソリンターボエンジンを組み合わせたNISSAN ZEOD RCを駆る。

    本山哲は今週、チームメイトと共にフランス南部にあるポール・リカール・サーキットで、初めてこのマシンでの走行に臨んだ。

    本山哲には、2012年のル・マン24時間でやり残したことがあった。フォーミュラ・ニッポンで4度のタイトルを獲得している実力者の本山哲は、この年のル・マンにも日産から参戦したが、レースでは他車との接触によりコース脇の壁に激突した。その後、マシンをコースに復帰させるために自らの手で修復に奮闘する姿が、観客に感動を与えた。ル・マン24時間では、コース上でマシンが停車した場合でも、コース外からの助けを借りることができず、自身の手で修復を行わなくてはならないが、本山哲の「決してあきらめない」姿を映し出したYou Tube動画は、世界中で大きな反響を巻き起こした。ピットレーンの入り口まで数百メートルの位置からピットへの帰還を目指し、メカニックから助言も受けながら最善を尽くした本山哲だったが、むなしくもその努力は実らず、リタイヤとなった。

    「僕にはル・マン24時間でやり残したことがあります。2年前のアクシデントは、本当に不運なものでした。ル・マンは完走するということさえもとても難しいことです。僕たちにとっても完走が一番の目標です。今年のレースを心から楽しみにしています」と本山哲はコメント。

    「チームメイトのヴォルフィ(ライプ)とルーカス(オルドネス)は、既にこのマシンでかなり走り込んでいます。今週、ふたりと一緒に、とても充実した走行ができました。今後の開発においては、これまでの自分の経験を活かしたいと思っています」

    本山哲は、電気自動車「日産リーフ」のパワートレインを用いたレーシングカー「NISSAN LEAF NISMO RC」の開発も携わっており、イベントでのデモ走行なども実施している。

    「NISSAN LEAF NISMO RCをドライブした時は十分なトルクがあり、通常の内燃エンジンと比較してもそのパフォーマンスは引けを取らないと感じました」と本山哲は述べた。

    「NISSAN ZEOD RCは、まったく新しい挑戦です。とてもわくわくしていますし、ル・マンでレースに臨むのを楽しみにしています。ル・マンは伝統の一戦で、日本でもとても人気があります。過去にも、たくさんの日本人ドライバーが活躍を見せてきたので、僕もそのひとりになりたいと思っています。チームのために、全力を尽くします」

    本山哲とオルドネスは、SUPER GTのレースと日程が重なるため、6月1日に行われるル・マン恒例の公式テストに参加できなかったが、本番までにできる限り走り込みをおこなう予定。

    「2年前、マシンをコースに復帰させようと奮闘した本山を、今回のZEOD RCプロジェクトに迎えることに何の迷いもありませんでした」とニスモのグローバルヘッド・オブ・ブランド/マーケティング&セールスのダレン・コックスは述べた。

    「あの“決してあきらめない”姿勢は彼の心髄であり、ファンからも絶大な支持を得ています。彼は前回のル・マンでも素晴らしい速さを見せていましたし、私たちも彼の参戦にとても沸き立っています。2年前のル・マンの後、私は彼と再びル・マンに挑戦しようと約束をしていました」

    「NISSAN ZEOD RC」は、レースの主催者であるACO(西部自動車クラブ)が、革新的な技術を披露するマシンのために与える特別エントリー枠「ガレージ56」からル・マン24時間レースに参戦する。「NISSAN ZEOD RC」は、日産が2015年のFIA世界耐久選手権LMP1クラスへの参戦を検討するための取り組みの一つでもある。

  • ヘルムート・マルコ:ル・マン24時間のウィナー

    ヘルムート・マルコ:ル・マン24時間のウィナー

    現在、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、かつてF1に参戦し、ル・マン24時間レースで優勝を成し遂げた元レーシングドライバーだった。

    1970年のF1イタリアGPで事故死したチャンピオン、ヨッヘン・リントの友人だったヘルムート・マルコは、1971年にBRMでF1デビュー。同年のル・マン24時間レースでは、ポルシェ 917で優勝を果たす。そのときジィズ・ヴァン・レネップと組んで記録した5335.313kmという走行距離記録は、その後ほぼ30年間、破られることはなかった。

    だが、1972年にクレルモン・フェランで開催されたF1フランスGPで前を走るマシンが跳ね上げた小石がバイザーを直撃。レースに必要な視力を失い、レースドライバーとしてのキャリアを終えることになった。

    その後、ゲルハルト・ベルガーやカール・ヴェンドリンガーといったドライバーのマネージャーとしてモータースポーツの世界に復帰し、レッドブル・レーシングのモータースポーツアドバイザーに就任。1998年と2007年にはマーク・ウェバーとエイドリアン・ニューウェイと協力して、ル・マン24時間レースを戦った。

    “博士”というニックネームはどこから来たのですか?
    ル・マン24時間やF1のドライバーで弁護士の資格を持っているものは多くはない。メディアは変わったことを好むので、彼らはペロトンでマルコ“博士”の存在を強調した。そのタイトルが残っただけで、私の名前とは関係ない。

    1972年に小石があなたのキャリアを終えなかったならば、あなたの人生は違っていましたか?
    目を失ってしまったことを惨めに感じてはいない。それは起こった。そういうことだ。トラックで成功を収めても、一旦競技のページをめくった後、人生に失敗するドライバーもいる。私にとって、状況は明白だった。新しい人生が始まったのだ。人生はどんなことがあっても続いていく。さらに、それは我々のチームにもとって良いモットーかもしれない。

  • ル・マン24時間レース、2014年から新世代F1エンジン搭載を許可へ

    ル・マン24時間レース、2014年から新世代F1エンジン搭載を許可へ

    ル・マン24時間レースに、F1エンジンを搭載したプロトライプカーが登場する可能性が報じられている。

    技術雑誌 Racecar Engineering は、ル・マンの統括団体ACO(フランス西部自動車クラブ)が、2014年にル・マンに参戦するプロトタイプカーにF1で使用されるエンジンとギアボックスを搭載することを許可するという。

    F1は、2014年からエンジンレギュレーションが新しくなり、現行の自然吸気V8エンジンからV6ターボエンジンに変更される予定となっている。

    だが、その機械にF1エンジンサプライヤーがル・マンに進出するかと質問されたルノー・スポールF1のマネジング・ディレクターであるジャン・フランソワ・コベは、「そうは思わない」とコメント。

    2014年からのF1の新エンジン導入についてはエンジンメーカーが予想以上の研究開発コストを必要としており、小規模チームはリース料の増加を懸念して、導入を延期するべきとの声も挙がっている。

    「我々の考えは非常に明白だと思う。エンジンルールの変更は一度延期されており、4気筒から6気筒になった。それですでに約1,000万〜1,500万ユーロ(約9億7,000〜14億5,000万円)が失われた。おそらくメルセデスとフェラーリも同じだろう」

    「したがって、我々は5,000万ユーロ(約48億5,000万円)近くを無駄にしている。(さらに)1年遅れるなら、V6がデビューすることはもうないだろう。コストに関しては、新しいエンジンのコストが劇的な要素になるとは思わない」

  • トヨタ TS030ハイブリッド、青を基調にした新カラーリングを公開

    トヨタ TS030ハイブリッド、青を基調にした新カラーリングを公開

    トヨタ・レーシングは、ル・マン24時間レースに参戦するTS030 HYBRIDの新カラーリングを公開した。

    公開されたTS030 HYBRIDには、これまでの赤を基調としたものとは異なり、青を基調としたカラーリングが採用されている。同時に開設されたチームの公式オンラインショップにも青を基調としたチームウェアの販売が開始された。

    トヨタ・レーシングは、ル・マン24時間レースに2台のTS030 HYBRIDで参戦。ゼッケン#7をアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴、ゼッケン#8をアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンがドライブする。

    トヨタ・レーシングは、6月3日のル・マンテストデーに参加。2012年のル・マン24時間 決勝レースは、6月16日(土)にスタートする。

    トヨタ TS030 HYBRID トヨタ・レーシング チームシャツ トヨタ・レーシング チームウェア 画像 画像 画像

  • 石浦宏明、ル・マン24時間レースへの出場を辞退

    石浦宏明、ル・マン24時間レースへの出場を辞退

    トヨタ・レーシングは、デビュー戦となるWEC第3戦 ル・マン24時間レースへの出場を予定していた石浦宏明が、体調不調により辞退することを発表した。

    石浦宏明は、2台のTS030 HYBRIDの内ゼッケン8のドライバーとして、年初より走行テストに参加してきたが、LMP1レーシングカーの強い横Gにより背中に違和感を覚え、医師のアドバイスも考慮した結果、今年のル・マン24時間レースへの出場を見送り、2013年に向けた準備に専念したい旨をトヨタ・レーシングに申し入れた。

    辞退を受理したトヨタ・レーシングは、現在、石浦宏明に代わるドライバーを検討しており、主催者であるACO(フランス西部自動車クラブ)によりドライバー変更が承認され次第、発表する予定としている。

    石浦宏明
    「ル・マン24時間レースに出場するのが子供の頃からの夢だったので、本当に悔しいが体調を考慮して辞退を決断した。今後はSUPER GTとニュル24時間レースに全力投球するとともに、WECのLMP1クラスでも戦える体づくりに専念し、来年はぜひトヨタ・レーシングからル・マン24時間レースへの参戦を果たしたい」

    木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
    「大変残念であるが、難しい状況での石浦の真摯な申し出を尊重したい。彼はSUPER GTとニュル24時間レースでトヨタモータースポーツの一員として活躍してくれることに変わりはなく、また、速さと安定性に加え素晴らしい協調性も兼ね備えたドライバーでもあり、来年はトヨタ・レーシングの一員として活躍してくれることを期待している」

  • 本山哲、Nissanデルタウイングでル・マン24時間に参戦

    本山哲、Nissanデルタウイングでル・マン24時間に参戦

    日産及びニスモは、SUPER GTにニスモから参戦している本山哲を、ル・マン24時間レースに出場する「Nissanデルタウイング」の第3ドライバーとして起用することを発表した。

    過去3度のSUPER GTチャンピオンに輝いた本山哲は、すでに出場が決定しているマリーノ・フランキッティ、ミハエル・クルムともに6月16-17日に行なわれるルマ・ン24時間レースに出場する。本山哲とミハエル・クルムはニスモでコンビを組み、2003年にSUPER GTの前身であるJGTCのチャンピオンに輝いている。

    「Nissanデルタウィング」は、実験的なプロジェクトであり、使用する燃料とタイヤを従来の半分程度にとどめながら、24時間のレースを走りきることで、これまでの耐久レースの様相を一変させることを目指している。

    25日、本山哲はスネッタートン・サーキットにおいて、Nissanデルタウィング」を初めてドライブした。

    本山は、以下のように述べた。

    「今年のルマン24時間レースに、「Nissanデルタウイング」プロジェクトのドライバーとして参加できることに、とてもワクワクしています。このような素晴らしい機会を与えてくれた日産、ニスモ、そしてこのプロジェクトに関わる皆さんに感謝しています。僕にとっては1999年以来のルマンですが、再びサルテサーキットを「Nissanデルタウィング」で走れると思うとすごく楽しみです。今回は「ガレージ 56」というクラスから出場します。これはレースでの賞典には関わりませんが、モータースポーツの将来を見据えた技術を搭載したマシンでの、新たなチャレンジや経験は素晴らしいものだと思います」

    「SUPER GTでチームメイトのクルム、そしてフランキッティと共に24時間をしっかり走りきり、世界中の皆さんに「Nissanデルタウィング」の走りを見てもらえるよう頑張ります。たくさんのご声援をよろしくお願いします」

    本山哲は1996年以来、長年にわたって日産のドライバーを務めており、SUPER GT年間タイトル数、レース勝利数、獲得ポイントにおいて歴代最多となっている。

    ニスモの社長である宮谷正一は、「本山とクルムは、共にSUPER GTで最も成功したドライバーであり、ルマンでも優れたパフォーマンスを見せてくれることでしょう。日産とニスモが開発したエンジンを使用したLMP2(ルマンプロトタイプ2)クラスのマシンの活躍と共に、「Nissanデルタウイング」がみなさんに驚きを与えることを楽しみにしています。」と述べた。

    また、欧州日産の部長であるダレン・コックスは「今回の本山の加入は、このプロジェクトの国際性を象徴しています。プロトタイプはアメリカで製作され、マシンの開発とテストは英国で、タイヤはフランスから調達することになります。そして今回、新たに日本のトップドライバーをむかえることが出来ました。彼の加入を心から歓迎します。」と述べた。

    今後は6月3日に行なわれるルマン公式テストまでの間に、フランス、スペインにおいても開発テストが行われる予定となっている。

  • ジェンソン・バトン、2012年のル・マン24時間レース出場に興味

    ジェンソン・バトン、2012年のル・マン24時間レース出場に興味

    ジェンソン・バトンは、マクラーレンでル・マン24時間レースに出場することに関心を示している。

    ジェンソン・バトンは先日、マクラーレンと来シーズン以降の新たな複数年契約にサイン。

    マクラーレンは、市販スポーツカーのMP4-12Cで2012年にル・マン24時間レースのグリッドに並ぶ予定となっている。

    ジェンソン・バトンは「来年、それに(ル・マン)に出るチャンスを与えて欲しいね」と Guardian にコメント。

    「許可されるかどうかはわからないけど、そうだね、とても興味はあるよ」

    2012年のル・マン24時間レースは、F1カナダGPとF1ヨーロッパGPの間の週末に開催される。

  • ポルシェ、2014年からル・マン24時間のLMP1クラスに復帰

    ポルシェ、2014年からル・マン24時間のLMP1クラスに復帰

    ポルシェは、2014年からル・マン24時間のLMP1クラスにワークスマシンで参戦することを発表した。

    ポルシェは、1998年にローレン・アイエロ/アラン・マクニッシュ/ステファン・オルテリが911 GT1でル・マンを制してからワークス規模でのLMP1クラスに参戦はしていない。以降、ポルシェはGTクラスで強い存在感を示してきた。

    ポルシェAGのマティアス・ミューラーCEOは、同社は常にワークスチームとしてル・マンに復帰する意向をもっており、発表する適切なタイミングを待っていたと述べた。

    「モータースポーツは、常にポルシェブランドの必要不可欠な一部だった」とマティアス・ミューラーは述べた。

    「我々がレーシングのトップリーグにファクトリーとして戻ることは時間の問題だけだった」

    「ル・マンにおけるポルシェの成功は無敵だ。我々は17回目の完全勝利でこれを追求していきたい」

    ポルシェが最後にファクトリーとしてプロトタイプクラスに関与したのは、ペンスキーが運営・開発を行ったアメリカン・ル・マン・シリーズでのLMP2 RSスパイダーでの成功だ。

    ポルシェは、LMP1プロジェクトの詳細を発表しておらず、マシンがクーペかオープンルーフかも判明していないが、環境技術へのアプローチを望んでいるのは明らかだ。

    ポルシェ・モータースポーツのハルトムート・クリステン代表は「新技術の開発作業、ポルシェ RSスパイダーの成功を継続させていくこと楽しみにしている。アメリカン・ル・マン・シリーズにおける我々のワークスサポートによるスポーツ・プロトタイプ・プログラムの終結後、我々は最近の技術進歩には遅れずについてきた」

    「これから我々は新車の様々なコンセプトを評価するために詳細なリサーチをスタートさせる」

    「もちろん、それらは2014年のレギュレーションの詳細をどのように見ていくかによる。原則として、それらのレギュレーションは、ハイブリッド技術の統合が車両コンセプトで考えられるオプションのひとつであるため、我々にとって興味深いことだ」

    ポルシェは、最近ウィリアムズ製のフライホイール式KERSを搭載した911 GT3 Rハイブリッドでニュルブルクリンク24時間に参戦しており、新技術を新しいプロジェクトのハイライトとして使用できることを示した。

    「RSスパイダーによって、我々はヴァイサッハのモータースポーツエンジニア達が最前線にいることを証明した」とポルシェAGの研究開発部門責任者ヴォルフガング・ハッツは述べた。

    「例えば、我々はパフォーマンス面と効率面で新しいスタンダードとしてダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)をレースエンジンとして走らせた最初のメーカーだ」

    「最近、911 GT3 Rハイブリッドにとって、我々はレース目的のために新しいドライブ技術を適応させ、燃費のかなり削減を達成した」

  • ル・マン24時間:優勝ブルツ組、2位ブルデー組とプジョーがワン・ツー

    ル・マン24時間:優勝ブルツ組、2位ブルデー組とプジョーがワン・ツー

    2009年ル・マン24時間は、プジョー908のNo.9マルク・ジェネ/デビッド・ブラバム/アレクサンダー・ブルツ組が優勝、2位には1周差でNo.8プジョー908のセバスチャン・ブルデー/フランク・モンタニー/スタファン・サラザン組が入り、プジョー勢が3台のワークスマシンのうち2台をアウディR15の前でフィニッシュさせ、ワン・ツー・フィニッシュを達成した。

    第77回ル・マン24時間で、プジョー908が失速することは無かった。今年で3回目の挑戦となった地元フランスのディーゼル・プロトタイプマシンは、24時間のレースを通して常に高速ペースを維持し、過去10年間のル・マン・マイスターであるアウディを見事に破り優勝を手に入れた。

    レースは、合計2時間42分のセーフティカー・ランがあるなど、極めて荒れた展開。アウディはレース序盤に3台のワークスマシンのうち2台をアクシデントとメカニカル・トラブルによって失ってしまう。現実的に、インゴルシュタットに本拠を置く同チームはプジョー908 Hdi FAP勢に打ち勝つ状況にはなかった。

    No.1を付け、昨年の優勝ドライバーであるアラン・マクニッシュ、リナルド・カペッロ、トム・クリステンセンを擁したアウディR15だったが、幾多のメカニカル・トラブルに見舞われ常に1周遅れでの走行を強いられ、プジョーからリードを奪うことができずに完敗を喫してしまった。しかし、No.1アウディR15 TDIはNo.007ローラ・アストンマーチンの僅か前方でトップから6周遅れの総合3位で表彰台を獲得している。

    クリスチャン・クリエンがドライブしたNo.7プジョーは6位、アンソニー・デビッドソンがドライブしたNo.008アストンマーチンは13位。ブルーノ・セナがドライブしたNo.10オレカはリタイアだった。

    2009年 ル・マン24時間 結果

    1位 No.9 プジョー908HDi FAP(ジェネ / ブルツ / ブラバム)
    2位 No.8 プジョー908HDi FAP(サラザン / モンタニー / ブルデー)
    3位 No.1 アウディR15 TDI(カペッロ / クリステンセン / マクニッシュ)
    4位 No.007ローラ・アストンマーチン(チャロウズ / エンゲ / ミュッケ)