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  • トヨタ 液体水素を燃料とする「GR LH2 Racing Concept」をル・マンで初披露

    トヨタ 液体水素を燃料とする「GR LH2 Racing Concept」をル・マンで初披露

    TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、モータースポーツにおける水素技術の開発を進めるため、液体水素(LH2)を燃料とするテストカー「GR LH2 Racing Concept」を初めて公開した。このテストカーは、6月11日(水)から15日(日)にかけて第93回ル・マン24時間レースが開催されるフランス・ル・マンのサルト・サーキット内、フランス西部自動車クラブ(Automobile Club de l’Ouest: ACO)が設置するH2ビレッジで展示される。

    トヨタは、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」と、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みの一環として、日本国内のスーパー耐久シリーズを含むモータースポーツの厳しい環境下で水素技術を磨いてきた。また、業界内外のパートナーと連携し、水素の生産、輸送、利用の拡大を進めながら、カーボンニュートラル社会の実現を目指している。

    日本のスーパー耐久シリーズでは、ROOKIE Racingが走らせている水素エンジンカローラが、2021年のデビュー当初は気体水素を燃料としていたが、2023年からは液体水素を搭載するようになった。2022年には、GRヤリスH2がFIA世界ラリー選手権(WRC)のイプルー・ラリーでデモンストレーション走行を行い、ラリーの世界における水素エンジンの可能性を示した。2023年には、水素エンジンカローラがル・マンの舞台でデモ走行を行い、将来的な水素カテゴリーの導入を見据えて、水素エンジンを搭載したコンセプトカー「GR H2 Racing Concept」もル・マンで発表された。

    さらに技術開発が進む中で、液体水素を燃料とする「GR LH2 Racing Concept」が新たなステップとして披露された。このテストカーは、現在FIA世界耐久選手権(WEC)で戦っている「GR010 HYBRID」をベースに開発されたものだ。「GR LH2 Racing Concept」は、今後の実走テストを通じてトヨタの水素技術やインフラの継続的な開発を担い、モータースポーツを通じて水素の可能性を広げる仲間づくりを目指していく。

    トヨタ 液体水素を燃料とする「GR LH2 Racing Concept」をル・マンで初披露(1)トヨタ 液体水素を燃料とする「GR LH2 Racing Concept」をル・マンで初披露(2)

    「GR LH2 Racing Concept」のカラーリングは「未来」を象徴しており、トヨタのル・マン参戦40周年のコンセプトである「過去」「現在」「未来」を結びつける3つ目の重要な要素となっている。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースがドライブするGR010 HYBRID 7号車は、1998年のル・マンを戦った伝説的なトヨタGT-One(TS020)をモチーフにした赤と白のカラーリングを採用している。一方、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮がドライブするGR010 HYBRID 8号車は「現在」を象徴し、勝利への決意を示すマットブラックのリバリーを纏っている。このカラーリングはまた、「負け嫌い」というチームの精神を表現しており、GRロゴを中心に、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」と、進化を続ける「プロトタイプ」コンセプトを反映している。

    [GR LH2 Racing Concept 車両概要]
    ■ パワートレーン:水素エンジン+ハイブリッドシステム
    ■ 搭載燃料:液体水素
    ■ 仕様:全長 5100mm / 全幅 2050mm

  • TOYOTA GAZOO Racing ル・マンでトヨタ参戦40周年を祝う記念カラー

    TOYOTA GAZOO Racing ル・マンでトヨタ参戦40周年を祝う記念カラー

    TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、トヨタがル・マン24時間レースに初参戦してから40周年を迎えることを記念し、今大会に参戦するGR010 HYBRIDに特別なカラーリングを施した。1台は過去の印象的なカラーリングを称えたものであり、もう1台は現行ハイパーカーの戦う精神を表現したデザインとなっている。この2台は、6月14日(土)から15日(日)にかけて開催される第93回ル・マン24時間レースに参戦する。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースがドライブするGR010 HYBRID 7号車には、1998年と1999年のル・マンに参戦したTS020をモチーフとした赤と白のカラーリングが施されている。この特別カラーリングは、耐久レースの長い歴史とファンの熱狂を結びつけ、モータースポーツへの情熱を一層高めることを狙いとしている。

    トヨタ ル・マン GR010 HYBRID 7号車トヨタ ル・マン24時間レース GR010 HYBRID 7号車

    トヨタGT-Oneとして知られるTS020は、その特徴的な空力デザインでファンを魅了しただけでなく、ゲームソフト「グランツーリスモ」初代で中心的な役割を果たすことで、新たな世代のファンをル・マンに引き寄せた。今回のGR010 HYBRID用に再設計された赤と白のカラーリングは、ベースカラーの赤に、車体前方から後方にかけて白い炎のようなダイナミックなパターンを配し、TS020とのつながりを明確に示している。

    GR010 HYBRID 7号車は「過去」を象徴する特別なカラーリングで参戦する一方で、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮がドライブするGR010 HYBRID 8号車は、「現在」を表現したマットブラックのカラーリングで挑む。このなじみ深いカラーリングは、「スピード」と「負け嫌い」というチームの精神を表現するGRロゴを中心に据え、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を体現する進化の象徴、「プロトタイプ」コンセプトを反映している。両車両には、トヨタのル・マン参戦40周年を記念する新たなロゴも配されている。

    このようにTGRは、象徴的なカラーリングを通じてル・マンにおける「過去」と「現在」を結びつけながら、同時に「未来」にも目を向けている。TGRは耐久レースにおける水素技術の開発を推進する活動を通じて、モータースポーツがカーボンニュートラルで持続可能な未来の実現に貢献していることを示す方針である。

    ル・マンにおける40年間、トヨタとそのドライバー、チームメンバー、そしてファンは共に喜びや悲しみを分かち合い、レースの長い歴史を築いてきた。トヨタが公式にル・マンに参戦した1985年から今大会に至るまで、合計61台のトヨタ車が26回ル・マン24時間レースに参戦し、5度の総合優勝、18回の表彰台、8度のポールポジションを記録している。これらの参戦を通じて、16か国から62名のドライバーがトヨタのル・マン遺産の構築に貢献してきた。

    トヨタのル・マン参戦は1985年の85Cから始まった。この車両は市販車由来のエンジンを搭載し、トヨタが1992年に初めて表彰台に立つまで、そのパフォーマンスを着実に向上させていった。初期10年間はプロトタイプカーでの参戦が続いたが、その後のレギュレーション変更により、1995年から1996年にはトヨタ・スープラで戦うこととなった。続く1998年から1999年にはTS020で総合優勝を目指し、1999年には初のポールポジションを獲得した。

    トヨタは2000年から2011年までル・マンから一時撤退したが、2012年に復帰。ハイブリッド車両の技術を新たなレベルへと引き上げ、2018年には初の総合優勝を果たした。この勝利はTS050 HYBRIDによるル・マン3連覇の始まりとなり、その流れは現行のハイパーカー時代にも受け継がれた。2021年と2022年にはGR010 HYBRIDがさらに2勝を挙げたが、その後の2大会では連続して準優勝に終わっている。

  • フェラーリCEOベネデット・ヴィーニャ 「今後もF1とWECへの投資を続ける」

    フェラーリCEOベネデット・ヴィーニャ 「今後もF1とWECへの投資を続ける」

    フェラーリのCEOであるベネデット・ヴィーニャは、ロードカーへの技術移転の価値を考え、F1とWECのトップクラスのモータースポーツにコミットし続けることを表明した。

    ベネデット・ヴィーニャは今週、Bloombergの取材に「スポーツは我々にとって非常に重要だ」と語った。「レースは、これまでも、そしてこれからも、当社のDNAの中に組み込まれていく」

    「2023年、世界耐久選手権への参加を中止してから50年が経ち、我々は再び世界耐久選手権に戻る。来週はル・マンだ。したがって、F1や世界耐久選手権などのスポーツは非常に重要であり、トラックから公道に応用できるテクノロジーが数多くあるため、我々はそこに投資し続けていく」

    また、同社初のスポーツ用多目的車であるプロサングエは、「F1から取り入れた内燃機関の重要な特徴を備えており、プロサングエを通じて道路を走ることができる」と述べた。

    2023年に向けて、ほとんど成功していないチームのスタートを見守ることはストレスになったかと聞かれたベネデット・ヴィーニャは「これよりもっとストレスのたまることがある!」と答えた。

    「改善する方法はあるし、学習する方法もある。我々は常に、過去のクルマよりも優れたクルマを作らなければならない。これは我々が行うすべてのことに当てはまる」

    フェラーリ ル・マン

  • 【ル・マン24時間】 ポルシェ、GTEカテゴリーを完全制覇

    【ル・マン24時間】 ポルシェ、GTEカテゴリーを完全制覇

    ポルシェは、世界で最も過酷な長距離レースのGTEプロとGTEアマの両クラスで優勝を飾り、再び歴史的な偉業を成し遂げた。GTE-Proクラスのポルシェ911 RSR #92は、第86回ル・マン24時間レースにおいて344周を走破して優勝を獲得した。ドライバーのケヴィン・エストル(フランス)/ローレンス・ヴァンスール(ベルギー)/ミカエル・クリステンセン(デンマーク)組は、長い伝統を持つ13.626kmのサーキットで非のうちどころのないパフォーマンスを発揮してレースのほぼ全般に渡ってリードを保ち、ポルシェに106回目のクラス優勝をもたらした。

    リヒャルト・リーツ(オーストリア)/フレデリック・マコヴィエッキ(フランス)/ジャンマリア・ブルーニ(イタリア)組が駆る#91は、GTE-Proクラスにおけるポルシェのワン・ツーフィニッシュに貢献した。フレデリック・マコヴィエッキは、1時間半にわたって追い上げてくるライバルと熾烈な戦いを繰り広げて見せ場を作り、全ての攻撃をかわして2位を飾った。ル・マンにおけるこの勝利と2位フィニッシュによって、ポルシェは、FIA WECのドライバーズとマニュファクチャラーズの両選手権でリードを広げている。

    #93のパトリック・ピレ(フランス)/アール・バンバー(ニュージーランド)/ニック・タンディ(英国)組は、夜間に発生したテクニカルトラブルの修復にピットで25分を費やし、11位に終った。ロマン・デュマ(フランス)/ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/スヴェン・ミューラー(ドイツ)組がステアリングを握る#94は、夜間にサスペンションが損傷し、レース開始から7時間後にリタイアした。

    デンプシー・プロトン・レーシングの#77は、GTE-Amクラスで見事な優勝を飾った。華麗な走行を見せたポルシェ ヤングプロフェッショナルのマット・キャンベル(オーストラリア)/クリスティアン・リード(ドイツ)/ポルシェ ジュニアのジュリアン・アンロエア(フランス)組は、ポルシェに107回目のクラス優勝をもたらした。弱冠18歳のジュリアン・アンルエアはル・マンにおける最年少のクラス優勝者となった。

    デンプシー・プロトン・レーシングの911 RSR #88は、サスペンションの損傷によってリタイア。#99は僅差で表彰台を逃して4位を獲得した。911 RSR #80(エビモータース)と#56(チーム・プロジェクト1)は6位と7位だった。ガルフレーシングの#86は、ライバルの事故に巻き込まれ、レース序盤で後退を余技なくされた。その後、チームは全力を尽くし10位まで挽回してゴールしている。

    Dr.ヴォルフガング・ポルシェ (ポルシェAG監査役会会長)
    「ポルシェにとっては、完璧な週末になりました。70周年にこれ以上を望むことはできません。計画通りにいくことではありませんが、実現した時は言葉では表現できない素晴しい感動があります。このような成功を可能にしたドライバー、チーム、そして全従業員の皆さんを非常に誇りに感じています。おめでとうございます。」

    オリバー・ブルーメ (ポルシェAG社長)
    「このレースのために綿密な準備をして何ヶ月間も努力し、チーム全体が完璧な仕事をしました。GTE-ProクラスとGTE- Amクラスのダブル優勝を本当にうれしく思います。これは当社の従業員の皆さんによる素晴しい功績です。ポルシェはル・マンの一部であり、ル・マンはポルシェの一部といえます。」

    ミヒャエル・シュタイナー (ポルシェAG研究開発)
    「ポルシェ911は世界最高のスポーツカーかつ真のレーシングカーであり続けています。70周年に際してGTE-ProクラスとGTE-Amクラスで優勝を飾ること以上に素晴しいことはありません。ポルシェはトップランナーに返り咲きました。ここが我々の居るべき場所です。」

    フランク=シュテッフェン・バリサー博士 (モータースポーツ/GTカー担当副社長)
    「感動しました。素晴しい戦いで、チームの仕事は完璧でした。最終的に優勝を飾り、信じ難い偉業を達成しました。GTEカテゴリーの完全制覇は、ポルシェの70周年にとって最高のギフトです。世界選手権でも大きなポイントを稼ぐことができ、不安は喜びに変わりました。」

    パスカル・ズールランデン (GTファクトリーモータースポーツ ディレクター)
    「予選、そして今日の決勝も完璧でした。GTE-ProクラスとGTE-Amクラスの勝利は、ワークスとカスタマーの両カテゴリーにおいてポルシェが完璧であることを明確に示しました。我々はマニュファクチャラーズとドライバーズの両選手権でもリードを広げています。全てが完璧なレースでした。」

    ケヴィン・エストル(ポルシェ911 RSR #92)
    「まだ信じられません。何と表現してよいのかわかりません。今日は人生で最高の日です。世界で最もタフで、そして素晴しいレースで優勝を飾ることができました。本当に言葉で表わすことができません。」

    ミカエル・クリステンセン(ポルシェ911 RSR #92)
    「言うべき言葉が見つからないほど素晴しいレースでした。クルマはスタートから速く、セーフティカーの発動時も幸運を得て後続との差を開けることができました。この時点からリードを保つことに焦点を合わせました。終盤の3分の1はリスクを避けることを心がけました。これが功を奏しました。」

    ローレンス・ヴァンスール(ポルシェ911 RSR #92)
    「最も素晴しい日を超えて僕のキャリアで最高の日です。そうです、ル・マンで優勝を飾りました。何と言えばよいのか。本当にまだ信じられません。ケヴィン、ミカエルと私は完璧に補い合いました。今日はチーム全員が素晴しい仕事をしました。」

    フレデリック・マコヴィエッキ(ポルシェ911 RSR #91)
    「我々のクルマは非常に速かったのですが、見事な安定を見せた#92に追い付くことはできませんでした。1時間以上にわたってライバルと2番手のポジションを激しく競い合いました。これはレーシングドライバーにとっては本当に楽しいことです。しかし、この段階でも先頭との差を縮めることはできませんでした。ル・マンの2位をチームとともに喜びたいと思います。来年は優勝を狙います。」

    ジャンマリア・ブルーニ(ポルシェ911 RSR #91)
    「このワン・ツーフィニッシュは、ポルシェにとって、そして私達のチームにとってすばらしいものです。良いレースでしたし、#92の911 RSRともすばらしい戦いができました。私達はできることはすべてしましたが、チームメイトの#92はまったくミスを犯しませんでした。彼らの走りは勝利に値します。」

    リヒャルト・リーツ(ポルシェ911 RSR #91)
    「今日は、ポルシェにとって記念すべき日となりました。このワン・ツーフィニッシュは、70周年のすばらしい贈り物です。良いレースができました。1位と2位以上を望むことはできません。これは、未来のGTレースを予見させる結果であり、私達はそれに投資する必要があります。」

    ニック・タンディ(ポルシェ911 RSR #93)
    「優勝できなかったのはもちろん残念です。しかし、そんな残念さはあっても、良いレースであったことは認めなければなりません。私達の車両が良いペースで走行し、トップを走るグループに引けを取らなかったのは、見ていて気分が良かったです。残念ながら、テクニカルトラブルで大幅に遅れました。今年は運がなかったということです。」

    アール・バンバー(ポルシェ911 RSR #93)
    「残念なことに、オルタネーターの交換で失った貴重な時間を取り戻すことができませんでした。しかし、私はIMSAウェザーテックで911RSRをシェアしているローレンス・ヴァンスールの活躍を嬉しく思います。2週間後、2名のル・マン勝者がワトキンスグレンでコックピットに乗り込みます。」

    パトリック・ピレ(ポルシェ911 RSR #93)
    「難しいレースでした。何度かは、先頭グループと競るなどクルマも速かったのですが、テクニカルトラブルで大きく後退してしまいました。私達はレースを走り切ることを優先し、辛くも11位でフィニッシュしました。しかし、それがル・マンというものです。私達は来年また挑戦します。」

    イェルク・ベルクマイスター(ポルシェ911 RSR #56)
    「幸運と不運が入り交じったレースでした。一時は、2位にも手が届くポジションで走行し期待を持ちましたが、終盤にブレーキのトラブルに見舞われ、後退しました。しかし、チームは必ず将来に役立つ多くの貴重な経験を蓄積することができました。」

    ジュリアン・アンロエア(ポルシェ911 RSR #77)
    「私は18歳にして初めてル・マンに参戦する機会を与えてもらい、優勝しました。私は、チーム全員を非常に誇りに思っています。優勝はまだ信じられない気持ちです。私は史上最年少ル・マン勝者になりました。素晴らしことです。」

    クリスティーナ・ニールセン(ポルシェ911 RSR #80)
    「ル・マン初参戦の我々にとって、6位は非常に良い結果です。私達は懸命に努力し、ミスも非常に少なかったです。チーム全員を非常に誇りに思います。私達は向上するための努力を続け、来年も参戦できるよう願っています。」

    ベン・バーカー(ポルシェ911 RSR #86)
    「24時間が終わった後、残念ながら私達は目指した結果を出すことができませんでした。アクシデントの後も含め、私達のクルマは非常に速かったです。チームはめざましい仕事をしてくれましたし、まったくミスもありませんでした。最初のアクシデントは、運が悪かっただけです。」

    マッテオ・カイローリ(ポルシェ911 RSR #88)
    「リタイアという結果は非常に残念です。サスペンションが破損し、私はクルマを救うことができませんでした。しかしアクシデントがハイスピード区間で起きなかったのは、不幸中の幸いでした。そうだったら、最悪の結果になっていたかも知れません。」

    パトリック・ロング(ポルシェ911 RSR #99)
    「ル・マンで走ることができ、すごく愉しかったです。特に、夜間のスティントが面白かったです。ニュー911 RSRのライトは優れた進化を遂げています。私達は、GTE-Proクラスでの911 RSRの優勝をとても嬉しく思っています。」

    パトリック・デンプシー (デンプシー・プロトン・レーシング共同オーナー)
    「言葉が見つかりません。全員がすばらしい仕事をしました。この勝利はチーム全員のものです。レースは信じられないほどすばらしく、私達はひとつもミスをせず、私達の仕事は、この偉大な成功という形で報われました。私がどれほどポルシェを誇らしく思っているか、ポルシェのために喜んでいるかを言葉で伝え切ることはできません。」

    レース結果
    GTE-Proクラス
    1. クリステンセン/エストル/ヴァンスール(デンマーク/フランス/ベルギー)組、ポルシェ911 RSR、344周
    2. リーツ/ブルーニ/マコヴィエッキ組(オーストリア/イタリア/フランス)組、ポルシェ911 RSR、343周
    3. ハンド/ミューラー/ボーデ(米国/ドイツ/フランス)組、フォードGT、343周
    11. ピレ/タンディ/バンバー(フランス/英国/ニュージーランド)組、ポルシェ911 RSR、338周

    GTE-Amクラス
    1. リード/アンロエア/キャンベル(ドイツ/フ?ëンス/オーストラリア)組、ポルシェ911 RSR、335周
    2. フロー/カステラッチ/フィジケラ(スイス/イタリア/イタリア)組、フェラーリ488 GTE、335周
    3. キーティング/ブリークモラン/ストルツ(米国/オランダ/ドイツ)組、フェラーリ488 GTE、334周
    4. ロング/パパス/パンペリー(米国/米国/米国)組、ポルシェ911 RSR、334周
    6. バビーニ/ニールセン/マリス(イタリア/デンマーク/フランス)組、ポルシェ911 RSR、332周
    7. ベルクマイスター/リンゼイ/ペルフェッティ(ドイツ/米国/ノルウェー)組、ポルシェ911 RSR、332周
    10. ウェインライト/バーカー/デビンソン(英国/英国/オーストラリア)組、ポルシェ911 RSR、324周

  • レジェンド寺田陽次郎、Road to Le Mansレースを完走

    レジェンド寺田陽次郎、Road to Le Mansレースを完走

    マツダレジェンドドライバーの寺田陽次郎は、6月15日(木)と17日(土)にフランス・サルトサーキットで行われたRoad to Le Mansレースに出場。参加車両のトラブルによって、木曜日のレースは完走できなかったものの、24時間レースのために集まった大観衆の前でスタートした土曜日の決勝レースは、無事完走を果たした。

    Road to Le Mansレースは、第85回ル・マン24時間レースのサポートレースとして、55分間の決勝レースが2回設定された。

    寺田陽次郎がドライブしたのはDKRエンジニアリングがメンテナンスするアデスLMP3という車両。友人であるシルバン・ブーレイ(フランス)がこのクルマのオーナーで、寺田陽次郎のパートナードライバーだ。しかし、サスペンションなどのセッティング準備が適正ではなく、また電気系統にも不調があったため、本来予定されていた水曜日のプラクティスはついに走れずじまいだった。つまり寺田陽次郎にとって、木曜日の予選がぶっつけ本番となった。しかも、寺田陽次郎が乗り込んでスタートした予選セッションは、赤旗で中断となり、満足にタイムアタックをすることもできなかった。それでも最後尾からスタートする1回目の決勝レースは、寺田陽次郎が前半スティントを務めることになった。

    天気は晴れで気温は25度前後、汗ばむほどの暑さ。いざスタートすると、寺田陽次郎は車両の不安定な挙動に悩まされることになる。それでも2~3周走るうちに「ようやく、マシンの動きをつかめてきたので、少し攻めてみようとトライしたところ、ポルシェカーブでスピンしてしまいました。どこにもぶつけずにマシンを止めたのですが、スターターを回してもエンジンは始動しませんでした」と寺田陽次郎は語っている。この時点で91号車アデスLMP3はリタイヤとなった。始動不良の原因は、バッテリーの電圧不足だったのではないかと考えられている。

    マツダの支援のもと、東日本震災の被災地に住む中高生を招待し、ルマンおよび近郊での語学研修や異文化交流を通じて彼らの自立を支援するプログラム「Support Our Kids」(SOK)のツアーが、今年も24時間レースの日程に合わせて組まれた。福島県、宮城県、岩手県からやってきた9名の子供達が、ルマン市から50kmほど離れたシャエンヌという村で数日間ホームステイし、地元の方々と交流し様々な活動を体験してきた。その中には、地元中学校での日本文化の紹介や、震災記録に関するプレゼンテーションなども含まれていた。そして、15日にはマツダのデザインを統括する前田育男常務執行役員が待ち構えるルマンに移動し、カートサーキットでの模擬レースも体験している。

    ル・マン24時間レースにこれまでに29回出場した日本人ドライバーとして、ACO(フランス西部自動車クラブ)理事としてよく知られた寺田陽次郎は、場内アナウンスでも何度もサルトサーキットに戻ってきたことが伝えられており、地元新聞やテレビもこぞって寺田陽次郎とSOKの話題を取り上げていた。

    24時間の決勝レースを3時間半後に控えた土曜日午前11時30分。SOKの子供達がグランドスタンドで見守る中、Road to Le Mans第2レースがスタートした。スタートドライバーは寺田陽次郎。ブラックとイエローに塗り分けられたマシンには、SOKのロゴが輝いている。スタートした寺田陽次郎は力強く走り、途中ブーレイに交代。彼もステディな走りで周回を重ね、クラス24位でチェッカードブラッグを受けた。

    寺田陽次郎は「LMP3車両は面白いマシンですが、今回は準備不足で、なんとか走りきれた、という感じです。それでも久しぶりのルマンのフルコースを走れたことは、僕自身とてもワクワクし、大変楽しい体験でした。古希を迎えた僕がこのレースに集中していることで、子供達が何かを感じてくれれば良いと思います」と語った。

    SOKの子供達は「レースは初めて見ましたが、レーシングカーがとってもかっこいい」、「寺田陽次郎や24時間レースに参加したドライバー達の挑戦する姿に感動しました」、「ゴールの瞬間に喜ぶドライバーさん、メカニックさん達の姿が印象的でした」、などと感想を語っていた。

    マツダの前田さんも、「ルマンを通じて、レースをしている人たちの絶対に諦めない姿勢、また多くの人々の協力によって全てが進行していることを学んでくれたと思います。辛い時期を過ごした経験を持つ君たちは、それをバネに日本の将来を担う大人になっていただきたいと思います。チャレンジする心を忘れないように、この素晴らしい体験を大事にし続けてください」と語りかけた。

  • 【WEC】 トヨタ、3台目のドライバーはニコラス・ラピエールと国本雄資?

    【WEC】 トヨタ、3台目のドライバーはニコラス・ラピエールと国本雄資?

    ニコラス・ラピエールが、2017年のトヨタのル・マン24時間レースで、ステファン・サラザン、国本雄資とともに3台目のトヨタ TS050ハイブリッドを走らせると報じられている。

    フランスのメディアは、2012年から2014年中盤までトヨタからWECに参戦していたニコラス・ラピエールがトヨタに再加入する契約を結んだと報道。

    トヨタは、ル・マン24時間レースを3台体制で挑むことを発表しているが、3台目のドライバーはステファン・サラザンしか発表されていない。

    当初は、スーパーフォーミュラのチャンピオンである国本雄資、そして、トヨタの育成ドライバーである平川亮が3台目のドライバーを務めると報じられていた。

    しかし、4月1日にモンツァで行われるWECプロローグ(公式テスト)と同日に開催されるスーパーフォーミュラの合同テストのエントリーリストには、国本雄資の名前はないものの、平川亮はTOM’Sのドライバーとしてエントリーされている。

    トヨタは、他のカテゴリーに参戦させるドライバーであっても、モンツァでのWEC公式テストを優先させると主張しており、実際に中嶋一貴と小林可夢偉はスーパーフォーミュラのテストには参加しない。

    国本雄資は、アラゴンで行われたテストで、ステファン・サラザンよりも速いラップを刻んだとされている。

    一方、今年、Gドライブからヨーロピアン・ルマン・シリーズに参戦する平川亮は、ドラゴン・スピードのオレカ07でル・マン24時間に参戦すると見られている。

    トヨタは、モンツァテスト前日の31日(金)に9名のドライバー全員とともに2017年型のTS050ハイブリッドを発表する。

    【WEC】 トヨタ、国本雄資とニコラス・ラピエールの起用を正式発表
    【WEC】 トヨタ、国本雄資とニコラス・ラピエールの起用を正式発表

  • ポルシェ、カーナンバー1と2を掲げてル・マンとWECに参戦

    ポルシェ、カーナンバー1と2を掲げてル・マンとWECに参戦

    ポルシェは、昨年度のFIA世界耐久選手権(WEC)を制覇した2台のポルシェ919ハイブリッドでのタイトル防衛を目指し、カーナンバー1と2を掲げて2017年シーズンに参戦する。

    このシリーズにはハイライトとしてル・マン24時間レースが含まれている。主催者のFIAとACOが本日開いたプレス カンファレンスにおいて、ポルシェ2台の車両と新たなドライバー編成のチームによるエントリーが承認された。

    2台のポルシェ919ハイブリッドのうち、カーナンバー1はニール・ジャニ、アンドレ・ロッテラー、ニック・タンディがステアリングを握る。ジャニは2016年のWECワールドチャンピオンであり、6月のル・マン24時間でも優勝を果たしている。ロッテラーは2012年にアウディで世界選手権のタイトルを手にしているほか、ル・マンで過去3回の総合優勝を誇る経験豊富なドライバー。タンディは2015年のル・マンでポルシェに勝利をもたらしたチームの一員だ。

    カーナンバー2は2015年のワールドチャンピオン、ティモ・ベルンハルトと、2人のニュージーランド出身ドライバー、アール・バンバーとブレンドン・ハートレーがトリオを組む。バンバーはタンディとともに2015年のル・マンで優勝を果たしたドライバーであり、またハートレーは2015年のWECでベルンハルトと共にタイトルを獲得している。

    ポルシェは、900 PS(662 kW)超のパワーを持つLMP1マシン、919ハイブリッドの完全な見直しを行い、2017年シーズンにル・マン24時間とFIA世界耐久選手権の3年連続制覇を目指している。

    「私達はハットトリックを狙います」とLMP1担当副社長のフリッツ・エンツィンガーは力強く宣言し、ヴァイザッハで働く260人強のチームに究極のゴールを設定した。

    2015年と2016年の両年、ポルシェはチームにとって17回目と18回目にあたるル・マン総合優勝を手に入れるとともに、マニュファクチュアラーとドライバーの両部門でワールドチャンピオンのタイトルを2年連続で獲得した。

    フリッツ・エンツィンガーは「シリーズ全9戦の1戦1戦が厳しいチャレンジです。勝利を手にするためには信頼性が基本的な必要条件となります。6時間にわたって、クラスが異なり速度差のある多数のマシンの間を縫うように走行するため、毎戦が予断を許しません。最終的にはわずか何秒かの差が勝利の分かれ目になることもあるでしょう。そしてシリーズの頂点を極めるのが、ほかのレースの4倍もの長い時間で争われるル・マンです。この24時間レースはドライバーとマシンの双方を極限まで追い立てます。2017年シーズン、最上位のLMP1カテゴリーにおいてはトヨタが手ごわいライバルとなることでしょう。我々は隅々まで改良を施したポルシェ919ハイブリッドと6人のトップドライバーから成るチームで、ライバルを迎え撃ちます」と述べた。

    ポルシェのプロトタイプマシン、919ハイブリッドの進化については、来る3月31日にアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァで発表。その後、4月1日と2日にイタリアで開催されるFIA WECプロローグにおいて、全チームが合同で公式テストを行う。チームマネージャーのアンドレアス・ザイドルが引き続きテクニカルディレクター代理を務める。

    WEC – 技術のパイオニアにとって理想的なプラットフォーム
    WECでは、クラス1ル・マン プロトタイプ(LMP1)部門において、効率性に関して独自のレギュレーションが定められている。このためWECはポルシェにとって極めて理想的なプラットフォームとなっている。2014年にポルシェがモータースポーツの最高峰のひとつに復帰するきっかけとなったのが、このレギュレーションあった。他のレースにはない高い自由度がエンジニアに与えられるこのレギュレーションにより、従来とは異なるドライブ コンセプトを取り入れることが可能となった。そのためには先進的なテクノロジーを導入して、ハイブリッド化、エンジンのダウンサイジングによる高効率化、広範囲におよぶ軽量化などに取り組むことも求められた。その結果、WECは、ポルシェAGが市販スポーツカー向けの革新技術を開発し、テストするための理想的なプラットフォームになった。

    ポルシェ919ハイブリッドの革新的なドライブ コンセプト
    919のハイブリッドドライブは、ライトサイジングターボ(小排気量およびターボ化)テクノロジーと効率的な直噴システムを組み合わせた2リッターV型4気筒エンジンと、2つの異なるエネルギー回生システム(前輪のブレーキおよび排気ガスエネルギー)からの電力を蓄えるリチウムイオンバッテリーで構成されている。919ハイブリッドはプロトタイプカーとして唯一、ブレーキング時だけでなく、加速時においてもエネルギー回生を行い、システム合計で900 PS(662 kW)を超える出力を誇る。またポルシェはすでにこのハイブリッドカーが備える特徴の多くをロードゴーイング スポーツカーの開発にも活用している。その代表例が電圧800Vの技術を使った純粋な電気自動車のコンセプトスタディ、ミッションE。このクルマの大きな特徴のひとつは極めて短い時間で充電が可能な点だ。この4ドアスポーツカーは2020年までに市販化を予定している。

  • マクラーレン、フェルナンド・アロンソとのル・マン参戦報道を否定

    マクラーレン、フェルナンド・アロンソとのル・マン参戦報道を否定

    マクラーレンは、ル・マン24時間レースに復帰する準備をしており、フェルナンド・アロンソがドライバーを務めるとの報道を否定していた。

    スペインの motoryracing.com は、その情報をマクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンから得たとし、ル・マン24時間レースに参戦したいというフェルナンド・アロンソの願望をマクラーレンが認めたと報じた。

    しかし、マクラーレンの広報担当は「motoryracing.comのストリーは事実無根です。ザクはそのようなコメントをしていません」と否定した。

  • フランス西部自動車クラブ、ル・マンでのF1開催案を拒否

    フランス西部自動車クラブ、ル・マンでのF1開催案を拒否

    フランス西部自動車クラブは、ル・マンでF1フランスGPを開催する可能性についてのFIAのリクエストを拒否した。

    F1フランスGPは、2008年にマニクールで開催されたのを最後にF1カレンダーからは外れている。

    フランス西部自動車クラブのピエール・フィヨン代表は、FIAからブガッティ・サーキットを使ってル・マンでF1レースを開催する可能性についてFIAから問い合わせがあったが、それをすることによって得られるものは何もないと考えている。

    「それが何かをもたらすとは思わない」とピエール・フィヨンは Le Maine Libre にコメント。

    「1700〜1800万ユーロの投資をして、チケット売り上げでその投資を回収する必要があるだろう。せいぜい、そのようなイベントでもとんとんだろう」

    全長4.185 kmのブガッティ・サーキットはMotoGPなどの他のレースカテゴリーで使用されているが、ル・マン24時間レースは全長13.629 kmのサルサ・サーキットで行われる。

    今年のル・マン24時間レースは、バクーで初開催されるF1ヨーロッパGPと同じ週末に開催される。

  • 【WEC】 ポルシェ、919ハイブリッド用2リッター V4ターボエンジンを初公開

    【WEC】 ポルシェ、919ハイブリッド用2リッター V4ターボエンジンを初公開

    ポルシェは、2015年のル・マン覇者、ポルシェ919ハイブリッドの中枢部となるエンジンのイラストを初公開した。

    2014年にポルシェは全グリッドにおいて最も革新的なドライブコンセプトを備えてFIA世界耐久選手権(WEC)のトップカテゴリーに復帰した。すなわち、後輪駆動4気筒ターボチャージャー付エンジン、排気エネルギ−回生システム、フロントアクスルのエレクトリックシステムの駆動によりエネルギーを蓄積する最新のリチウムイオンバッテリーテクノロジー、および複雑なハイブリッドマネージメントによるドライブコンセプトによって、ポルシェは、技術的に最も要求の厳しいこの世界選手権において新しい基準を打ち立てた。

    2015年には、参戦2年目にして、ル・マン24時間レースのワンツーフィニッシュとWECマニュファクチャラーズとドライバーズチャンピオンシップの両世界選手権タイトルを獲得した。

    わずか2リッターで世界選手権を戦うエンジンは、ポルシェがこれまでに製造した最も効率的なエンジン。コンパクトなデザインで注目を集めてトレンドセッターとなった。

    ポルシェ718ボクスターの新しい4気筒エンジンには、レーシングパワーパックのテクノロジーとノウハウが採用されており、たとえば、シリンダー間の距離(ボアピッチ)、ショートストローク、およびセンター・ダイレクト・フューエル・インジェクションにそのノウハウが適用されている。

    テクニカル・ディレクターで919ハイブリッド責任者のアレクサンダー・ヒッツィンガーは、「当初から、私達のコンセプトは果敢でしたが、適切でもありました。それが良い結果につながっています」と述べてた。

    すべてのポルシェ車と同様に、919ハイブリッドはヴァイザッハのポルシェ研究開発センターで開発されている。ヒッツィンガーのグループは、特にパワートレインについて市販車のエンジニアたちと緊密に連携した。「彼らはエンジンの燃焼と混合気の分野で私達を大いにサポートしてくれています」とヒッツィンガーは述べた。

    類似はしているが、919の4気筒は、718ボクスターの新しいターボエンジンのような水平対向エンジンではなく90度V型。ポルシェが昨年のル・マン24時間レースで17回目の総合優勝を飾った小型のパワーユニットは、最高出力500PS以上だった。

    しかし2016年にはレギュレーションによって、全プロトタイプは周回ごとの使用燃料ごとにエネルギー量を抑えて燃料流量を削減する必要がある。ポルシェのレース用エンジンでは、これは8%の燃料の低減と500PSを下回る最高出力につながる。フロントアクスルのエレクトリックシステムを駆動する2つの回生システムによる電気エネルギー(フロントアクスルのブレーキエネルギーと排気エネルギー)と合わせて、ポルシェ919ハイブリッドのパワーシステム全体の最高出力は約900PSになる。

    WECにおけるトップクラスのレギュレーション(クラス1ル・マン・プロトタイプ、LMP1)では、ハイブリッドドライブシステムの導入が要求されている。それは、プロトタイプのスポーツ性能とエネルギー効率を直接リンクさせること。言い換えれば、回生システムから大量のエネルギーを使用することが可能でも、1ラップごとに許容される燃料の量も比例して削減されることになる。

    WECは、使用するハイブリッドドライブコンセプトについてはエンジニアに大きな自由を与えている。ディーゼルまたはガソリンエンジン、自然吸気またはターボチャージャー付エンジン、多彩な排気量、1つまたは2つのエネルギー回生システムを選択することができる。このようなセットアップについて、チームは、未来の市販スポーツカーに多大な影響を与える革新技術に主力を置いている。ポルシェが世界最高レベルのモータースポーツへの復帰を決めた主な理由もこの点にあった。

    2016年FIA世界耐久選手権(WEC)は、南フランスのポール・リカールの伝統的なプロローグで幕を開ける。シーズンハイライトのル・マンでは、さらに2台の追加が発表されて60台のレーシングカーが有名な13.629kmの長距離サーキットで戦いを繰り広げることになる。レースカレンダーも拡張されており、2016年は初めてメキシコシティのF1サーキットで開催され9ヶ国9レースに増加する。ル・マンを除き、決勝レースは6時間で4クラスの32台で争われる。