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  • リアム・ローソン F1カナダGP予選「Q3に入れなかったのは残念」

    リアム・ローソン F1カナダGP予選「Q3に入れなかったのは残念」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年F1カナダGP予選で12番手となり、わずかの差でQ3進出を逃した。チームメイトのアービッド・リンドブラッドがQ3入りを果たしただけに、速さがあった週末で結果を残し切れなかったことへの悔しさを口にしている。

    レーシングブルズは今大会で高い競争力を示しており、ローソン自身もマシンの速さには強い手応えを感じていた。ただ、ソフトタイヤのウォームアップやフロントロックに苦しみ、最後のアタックでプレッシャーを抱える展開となった。

    リアム・ローソン「Q3に入れなかったのは残念」
    「Q3に入れなかったのは残念だ」とリアム・ローソンはコメント。

    「今週末のマシンは本当に速い。だから2台ともQ3に入れられなかったのは悔しいし、本来なら入るべきだったと思っている」

    「昨日からずっと追いつこうとしていたけど、予想以上に難しかった」

    「予選ではソフトタイヤのウォームアップに苦労したし、フロントロックもあった。それで最後のアタックにすべてを懸ける形になって、自分自身にかなりプレッシャーをかけてしまった」

    「本当にあと少しだったけど、十分ではなかった」

    スプリントでは11位でフィニッシュ。後方スタートから周回を重ねることを重視していたと説明した。

    「何周か走れたのは良かったし、マシンはかなり速そうだった」

    「予選が控えていたから、マシンを守ることも意識していた」

    「予選ではドライビングスタイルも変わるけど、それでも少しは助けになったと思う」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) F1 カナダGP

    予選後には、決勝での巻き返しにも自信を見せている。

    「12番手は悪い位置ではないし、天候次第ではまだチャンスはある」

    「最近はこういう本当に強いマシンを持てる週末があまりなかった。だからこそQ3に入れられなかったのは残念だけど、レースではまだポイント獲得の可能性があると思っている」

    また、雨予報についても前向きに受け止めている。

    「ドライでは速いマシンがあるし、スタート位置を考えれば雨になっても悪くない」

    「こういうマシンはウエットではかなり運転が難しいから、もし予報通り雨になれば面白いレースになると思う」

  • リアム・ローソン F1カナダGP初日にトラブル「明日は追う立場になる」

    リアム・ローソン F1カナダGP初日にトラブル「明日は追う立場になる」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年F1カナダGP初日にほとんど走行できないままスプリント予選を欠場する厳しい一日を過ごした。

    週末唯一のプラクティスとなるFP1序盤、ローソンのマシンは油圧系の問題でコース上にストップ。わずか5周を終えただけで走行を失い、午後のスプリント予選までにチームは修復を間に合わせることができなかった。

    ローソン「フラストレーションがある」
    「フラストレーションがある」とリアム・ローソンは語った。

    「もちろん明日の方が間違いなく重要だけど、これも明日に向けて助けにはならない」

    「残念だ。マシンはすごく良さそうだし、ペースもすごく良さそうだ。チームメイトのアービッド・リンドブラッドを見るとね。今朝の最初の数周では、僕もいい感触があった」

    「少なくとも、僕たちにはいいスピードがあるというポジティブな要素はたくさんある。あとは明日いい一日にできることを願うだけだ。スプリントで学べることを学んで、それをすべて予選に注ぎ込みたい」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) カナダグランプリ

    限られた走行時間で求められる“即応力”
    チームメイトのアービッド・リンドブラッドはスプリント予選で9番手を獲得しており、ローソンにとってマシンのポテンシャルが見えていることは数少ない前向きな材料となる。

    ただし、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは壁が近く、ブレーキングと縁石の使い方が結果を大きく左右する特殊なコースだ。スプリント週末ではFP1が唯一の純粋な練習時間であり、その走行を失った影響は小さくない。

    ローソンは続けて、スプリント週末の難しさをこう説明した。

    「スプリントの週末では、そもそも走行時間を確保するのが難しい。FP1はラップを組み立てるうえですごく重要だ。実際に練習できるのはそこだけで、それ以外はすべて競争であり、パフォーマンスモードになる」

    「こういう週末では間違いなくすごく厳しくなる。このコースもかなり難しくて、少し独特だ。幸い、僕はここを走ったことがあるけど、それでも間違いなく厳しい。明日は追いつく形になるし、スプリントでの走り方は予選とは違う」

    「一番大きなステップを踏まなければならないのは予選だと思う。そのためにできる準備をしていく」

    ローソンは土曜の23周スプリントで限られた情報を集め、その後の予選で一気にペースを合わせ込む必要がある。レーシングブルズにスピードがあることはリンドブラッドの結果で示されたが、ローソンにとっては週末の流れを取り戻すための時間が極めて限られている。

  • リアム・ローソンがF1カナダGPスプリント予選欠場 アルボンに続き2台目

    リアム・ローソンがF1カナダGPスプリント予選欠場 アルボンに続き2台目

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)が、2026年F1カナダGPのスプリント予選を欠場することが正式に決定した。

    ローソンはモントリオールで行われたフリー走行1回目の開始直後、油圧系トラブルによってパワーステアリングを失い、走行継続不能となった。セッション序盤にマシンを止めざるを得ず、スプリント週末における貴重な唯一のプラクティス走行時間をほぼ失う結果となった。

    さらに、ローソン車はCDS(クラッチ・ディスエンゲージメント・システム)が正常に機能していなかった件についても調査対象となっている。CDSは、マシン停止時にマーシャルがエンジン停止状態でもクラッチを切り離せるようにする安全上重要なシステムとなっている。

    アラン・パーメイン「致命的な可能性もある」
    FP1終了後、レーシングブルズF1のチーム代表アラン・パーメインは、トラブルの深刻さについて「単純な問題かもしれないし、もっと“致命的”なものかもしれない」と語っていた。

    当時はまだマシンがガレージへ戻っておらず、損傷状況の全容も確認できていない状態だったという。

    「本当にフラストレーションが溜まる。特にスプリント週末ではなおさらだ。あんなに早い段階でマシンを失うのは厳しい」とアラン・パーメインはコメント。

    「油圧漏れが原因だ。ここへ来る時点でも、まだマシンは戻ってきていなかったので、どれほど深刻なのか分かっていない」

    「非常に単純な問題で、次のセッションには余裕を持って間に合う可能性もある。一方で、もう少し“致命的”なものかもしれない。だから、今は様子を見るしかない」

    マシンは分解状態のまま スプリント予選に間に合わず
    レーシングブルズはローソン車の回収後、原因究明と修復作業を進めていたが、マシン回収自体に時間を要したことで作業開始も遅れる形となった。

    スプリント予選開始直前の時点でも、ローソンのマシンは複数のパーツに分解された状態で、パワーユニットとギアボックスも取り外されたままだったという。

    これにより、ローソンのスプリント予選欠場が正式決定。FP1しか走行機会のないスプリント週末において、事実上ほぼ走行ゼロの状態で土曜日以降を迎えることになった。

    アルボンに続く欠場でスプリント予選は20台に
    また、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)もFP1でマーモットと接触した際のダメージによりスプリント予選を欠場することが決定している。

    これにより、F1カナダGPのスプリント予選は20台で争われる異例のセッションとなった。

  • リアム・ローソン F1のV8エンジン復活論を支持「遊び心のあるマシンが必要」

    リアム・ローソン F1のV8エンジン復活論を支持「遊び心のあるマシンが必要」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、F1で高まるV8エンジン復活論に支持を示し、将来のF1マシンにはドライバーがより本能的に攻められる「遊び心」が必要だと語った。

    2026年F1レギュレーションではエネルギー配分やバッテリーマネジメントの比重が高まり、ドライバーからは純粋な速さよりもシステム管理に意識を割かれることへの不満が相次いでいる。

    そうした中、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは2031年までにV8エンジンを復活させる可能性に言及している。

    ローソンが求める“速く、楽しく、音のする”F1
    ローソンは、ドライバーの立場から見たF1の理想像をシンプルに表現した。

    「簡単に言えば、ドライバーの側からすれば、僕たちはマシンに乗って、できるだけ速く走りたい」

    「僕たちは、運転していて遊び心があって、強く攻めることができて、クールな音を出すマシンを望んでいる」

    「それが僕たちの愛しているものだし、僕が見て育ったF1もそうだった。そして、それがその時代の姿だった」

    2026年F1マシンへの不満とFIAの対応
    現行の2026年F1マシンをめぐっては、パワーユニットの使い方、エネルギー回生、バッテリー管理への依存度が高まり、ドライバーから不満の声が強まっている。

    ローソンは、FIAがドライバーからのフィードバックを受けて調整を進めていることは評価しつつ、それだけでは不十分だとした。

    「少なくとも僕たちの声がある程度聞かれているのは素晴らしいことだ」

    「でも、そうでなければならないと思う。だって、人々がレースをしたくない、あるいはそのマシンでレースをしたくない、以前ほど楽しめないようなシリーズにはできないからだ」

    V型8気筒について語ったリアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    速さよりも管理が問われる現在のF1
    ローソンは、現在のF1ではマシンそのものを限界まで攻める時間よりも、パワーユニットをどう使うかが大きな要素になっていると説明した。

    「今年はパワーユニットの比重がずっと大きい。いつデプロイするのか、いつチャージするのか、もっとエネルギーを管理するためにギアの使い方で何ができるのか、そういうことだ」

    「そこに非常に多くのラップタイムがあり、実際のマシンに費やされる時間はずっと少ない」

    カナダGPではアップグレードに期待
    ローソンは今週末のF1カナダGPを前に、ドライバーズランキング10位につけている。レーシングブルズはモントリオールでVCARB 03に新アップグレードを投入する予定で、ローソンはその効果に期待を寄せている。

    「エキサイティングだ」

    「僕たちにはアップグレードがあり、それがうまく機能してくれることを願っている。すべてがそうなれば、良い位置にいられるはずだ」

    「マイアミは難しい週末だったけど、個人的には週末を通して実際にはかなり良い感触があった。今週末に向けても良い感触を持っている」

  • レーシングブルズF1代表 リアム・ローソンの課題を指摘「速さはすでにある」

    レーシングブルズF1代表 リアム・ローソンの課題を指摘「速さはすでにある」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年シーズン序盤に安定したパフォーマンスを見せている。開幕4戦で2度の入賞を記録し、昨年の混乱した状況から立て直しに成功しつつあるなか、チーム代表のアラン・パーメインはその成長を高く評価している。

    一方で、パーメインはリアム・ローソンが次のステップへ進むためには、まだ重要な課題が残されていると考えている。それは「速さ」そのものではなく、“週末ごとの波をなくすこと”だ。

    2025年の混乱から見せた立て直し
    昨年のリアム・ローソンは、レッドブル・レーシング昇格直後から極めて難しい状況に置かれていた。限られたテスト走行しか与えられず、ピットレーンスタートを経験し、その後わずか数戦でレーシングブルズへ戻ることになった。

    アラン・パーメインは、そうした背景を踏まえれば、今季の安定感は大きな前進だと説明する。

    「シーズン開幕からチームの一員として準備できたことは大きかったと思う。昨年とは比較できない」

    「1日半しかテストできず、2戦連続でピットレーンスタートになり、その後にチーム変更まであった。あれ以上悪い状況はなかった」

    昨年のリアム・ローソンは“即結果”を求められる環境の中で、本来の力を十分に発揮できなかった。しかし2026年は、冬の準備段階からレーシングブルズと作業を進められたことで、ようやく本来のパフォーマンスを見せ始めている。

    アラン・パーメインが評価する“本物の才能”
    アラン・パーメインは、リアム・ローソンのスピード自体には一切疑問を持っていない。

    「何度も言っているが、リアムには非常に大きな才能がある」

    「昨年の彼のパフォーマンスの中には、本当に特別なものがあった」

    パーメインが問題視しているのは、ピークパフォーマンスではなく“振れ幅”だ。

    「重要なのはミスをなくすことだ」

    「ある週末に予選3番手に入ったかと思えば、翌週にはQ1敗退してしまう。そういう波を減らさなければならない」

    これは現在のF1で若手ドライバーが直面する典型的な壁でもある。現代F1は予選順位が極端に重要であり、わずかなミスがQ1敗退へ直結する。トップチーム昇格を視野に入れるなら、単発の速さ以上に“安定して結果を残せるか”が厳しく見られる。

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    “速さはすでにある”という評価
    興味深いのは、アラン・パーメインがリアム・ローソンに対して「もっと速くなれ」とは求めていない点だ。

    「最高到達点をさらに上げる必要はないかもしれない」

    「悪い週末をなくし、我々が知っているレベルで毎週走れるようになれば、それだけで素晴らしい前進になる」

    つまりレーシングブルズ内部では、リアム・ローソンの“純粋な速さ”についてはすでに十分F1上位レベルにあるという評価が固まっていることになる。

    現在チームが重視しているのは、予選・決勝・タイヤマネジメント・週末全体を通じた再現性の向上だ。

    「私は彼に絶対的な速さを求めるよりも、安定性を高めてほしいと思っている」

    「そして彼は、まさにそこに取り組んでいるところだ」

    レッドブル陣営はこれまでにも、突出した速さを持ちながら安定性に苦しむドライバーを数多く見てきた。リアム・ローソンが本当に次のステップへ進めるかどうかは、“速い時”ではなく、“苦しい週末でも崩れないか”にかかっている。

  • リアム・ローソン F1マイアミGP横転事故でガスリーに謝罪「説明したかった」

    リアム・ローソン F1マイアミGP横転事故でガスリーに謝罪「説明したかった」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、F1マイアミGP決勝でピエール・ガスリー(アルピーヌ)を巻き込んだクラッシュについて、レース後に本人へ謝罪したことを明かした。

    事故は序盤、入賞圏最後のポジションを争っていたターン17で発生。ローソンはマシンのトラブルにより減速できず、ガスリーのマシンに接触。アルピーヌは横転し、バリア際で停止した。

    ギアボックストラブルで減速不能に
    ローソンは、クラッシュの原因がギアボックスの故障だったと説明した。

    「最終コーナーに向けてブレーキを踏んだとき、ギアボックスに故障が起きた」とローソンはメディアに語った。

    「ニュートラルに入ってしまって、ダウンシフトできず、マシンを減速させることができなかった」

    「残念だ。もちろんピエールをリタイアさせてしまったのはよくない。彼らは素晴らしい週末を過ごしていた」

    マシン側の不具合が原因と判断されたことで、ローソンにペナルティは科されなかった。

    ピエール・ガスリー F1 マイアミグランプリ

    ガスリーに直接謝罪「意図的ではなかった」
    それでもローソンは、リタイア後にガスリーのもとを訪れ、状況を説明して謝罪したという。

    「彼に会いに行って謝罪した」とローソンは語った。

    「彼らは素晴らしい週末を過ごしていたからだ」

    「意図的にああいう形でブレーキングを遅らせようとしたわけではないと、彼に説明したかった」

    「ただ、ギアボックスもブレーキもなかった」

    ガスリーはこの事故でリタイアとなった一方、チームメイトのフランコ・コラピントは7位に入り、自己最高成績を記録した。

  • リアム・ローソン F1マイアミGP接触原因「ギアが突然ニュートラルに入った」

    リアム・ローソン F1マイアミGP接触原因「ギアが突然ニュートラルに入った」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年F1第4戦マイアミGP決勝で発生したピエール・ガスリーとの接触について、その原因を説明した。レース序盤のインシデントは大きなクラッシュに発展し、両者ともにリタイアする結果となった。

    ローソンは、この接触が自身のマシンのギアボックスの突発的な故障によって引き起こされたと明かしている。

    ブレーキング時に異常発生 減速できず接触
    問題が起きたのはブレーキングの瞬間だった。ローソンは最終コーナー進入時の状況をこう説明している。

    「最終コーナーでブレーキを踏んだ瞬間に、ギアボックスが壊れた」

    「そのままニュートラルに入ってしまって、減速するためにシフトダウンができなかった」

    このトラブルによって十分に減速できず、バトル中だったガスリーと接触する形となった。

    「予兆は一切なかった」 突発的トラブルを強調
    事前に異常の兆候があったかについて、ローソンは明確に否定した。

    「まったくなかった。その瞬間に突然壊れた」

    ドライビングミスではなく、突発的なメカニカルトラブルであったとの認識を示している。

    接触で両者リタイア チームにとっても痛手
    この接触により、ローソン自身もレースを終えることになった。

    「ピエールを巻き込んでしまったのは残念だ。彼らは良い週末を送っていたし、僕たちのレースも終わってしまった」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) F1 マイアミグランプリ

    スチュワード裁定 ローソンに責任なし メカニカルトラブルと認定
    このインシデントについてスチュワードは調査を行い、リアム・ローソンに責任はないと結論づけた。審議では車載データやテレメトリー、無線通信の内容が精査され、接触直前にギアボックスの故障が発生していたことが確認された。

    スチュワードは、このトラブルがブレーキング時に発生した突発的なメカニカル故障であり、ローソンが回避することは不可能だったと判断。また、事前に故障を予測できた可能性についても否定された。

    その結果、この接触はドライバーのミスではなく機械的トラブルが原因と認定され、ローソンに対してはペナルティを科さず、追加措置も取られない裁定となった。

  • リアム・ローソン 2026年F1は「セットアップよりエネルギー管理が重要」

    リアム・ローソン 2026年F1は「セットアップよりエネルギー管理が重要」

    レーシングブルズのリアム・ローソンは、2026年F1レギュレーション下では週末の準備において「マシンセットアップよりもエネルギー管理が重要になっている」と明かした。

    内燃機関と電動出力の比率が大きく変化した新世代パワーユニットにより、ドライバーのアプローチそのものが変わりつつある。ラップタイムの多くがエネルギーの使い方に左右される現在、従来の“限界まで攻める走り”は必ずしも最適解ではなくなっている。

    「セットアップ中心」から「エネルギー中心」への転換
    ローソンは日本GPで、現在のF1がこれまでとまったく異なる性質を持っていると説明した。

    「今のマシンはドライブの仕方がまったく違うし、各サーキットごとに適応するのも難しい」

    「以前は週末に入ると、ほとんどの時間をマシンのセットアップやバランスの最適化に費やしていた」

    「でも今は完全にエネルギー管理だ。そこにラップタイムが大きく隠れているから、どう管理して最大限引き出すかに多くの時間を使っている」

    この変化は、2026年のF1における最大のパラダイムシフトのひとつと言える。マシンの物理的なグリップや空力バランスよりも、「どこで使い、どこで回収するか」という戦略的要素が支配的になっている。

    “攻めすぎ”がタイムロスにつながる新時代
    従来のF1では、特に予選において限界まで攻めることがラップタイム向上の鍵だった。しかしローソンは、その常識が崩れていると語る。

    「オーバードライブするのはかなり簡単だと思う」

    「去年のマシンなら予選で大きく攻めて、ダウンフォースでグリップを稼ぎながら限界を突いていくのが普通だった」

    「でも今年はそれをやりすぎるとエネルギーを使いすぎてしまい、結果的にミスになる」

    実際にローソンはメルボルン予選で、攻めすぎによるミスを繰り返し、最終的に“抑えたラップ”でようやくまとめることができたと振り返っている。

    「すべてのラップで攻めすぎてミスしていた。だから少し抑えて走ることで、ようやくラップをまとめられた」

    この証言は、「速く走る=攻める」という従来の価値観が、現在のF1では必ずしも成立しないことを示している。

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    エネルギー切れがそのまま敗北に直結
    さらにローソンは、エネルギー管理のミスがレース結果に直結する点も強調する。

    「間違えると影響は大きい。エネルギーを使いすぎると非常に厳しい結果になる」

    「ドライビング中は以前よりもずっと多くのことを考えなければならない」

    エネルギーを使い切った状態ではストレートでの最高速が大きく低下し、防御もオーバーテイクも困難になる。特に接近戦では、この差がそのままポジション喪失につながる。

    結果として、ドライバーは単なる操作技術だけでなく、「ラップ全体のエネルギー配分」という戦略的思考を常に求められることになった。

    2026年のF1は、従来の“グリップと攻め”の競技から、“管理と最適化”の競技へと性質を変えつつある。ローソンの言葉は、その変化が単なる技術的アップデートではなく、ドライビング哲学そのものの転換であることを示している。

  • F1予選はなぜ全開で走れない? ローソンが語るスーパーフォーミュラとの差

    F1予選はなぜ全開で走れない? ローソンが語るスーパーフォーミュラとの差

    FIAが2026年F1日本GPに向けて実施した予選ルール変更は、期待された効果を発揮しなかった可能性が高い。リアム・ローソンは「違いを感じなかった」と語り、現行F1の予選が抱える構造的な問題を示唆した。

    今回の変更では、予選時に使用可能なエネルギー量が9MJから8MJへ削減された。リフト&コーストやスーパークリッピングを抑え、よりフルプッシュに近いアタックを可能にする狙いだったが、鈴鹿ではその理想とは異なる現実が浮き彫りとなった。

    FIAの調整でも変わらなかった予選の実態
    鈴鹿では特に130R進入でスーパークリッピングが目立ち、ドライバーは依然としてエネルギーマネジメントを強いられた。FIAが目指した「全開で攻める予選」は実現せず、ラップの質を左右するのは依然としてバッテリーの使い方だった。

    ローソンは今回の変更について、次のように語っている。

    「現状ではすべてのサーキットが本当に大きく異なっているから、判断は難しい」

    「僕は以前の設定で走ったことがないので比較はできない。でも、違いは感じなかった」

    なぜスーパーフォーミュラは“全開で走れる”のか
    今回の日本GPでは、スーパーフォーミュラとの比較も多く語られた。パワーではF1に及ばないものの、コーナリングスピードの高さとドライビングの自由度が際立つカテゴリーとして知られている。

    ローソンも鈴鹿におけるスーパーフォーミュラについて高く評価している。

    「このコースでのマシンは特別だ。とても楽しいクルマだし、F1と比べるとパワーは低いけど、コーナースピードは非常に高い」

    「僕が最後にスーパーフォーミュラを走ったのもこのトラックだったけど、本当に楽しかった。やっぱり素晴らしいサーキットだ」

    F1が“全開で走れない”構造的な課題
    今回のルール変更が示したのは、単純な数値調整では解決できない問題の存在だ。エネルギー使用量の制限は維持されたままであり、結果としてドライバーは依然としてバッテリー残量を意識した走行を余儀なくされている。

    その結果、スーパークリッピングは解消されず、予選においても「どこで使い、どこで抑えるか」というマネジメントが主導する構図が続いている。ローソンの「違いを感じなかった」という言葉は、この構造そのものに変化がなかったことを示している。

    FIAは今月予定されている会合でさらなる対策を議論する見通しだが、今回の結果は、現行レギュレーションの根本に踏み込まなければ問題は解決しない可能性を示している。予選のあり方そのものが、改めて問われている。

    RacingNews365

  • リアム・ローソン アウディF1移籍構想が消滅か ウィートリー離脱で後ろ盾失う

    リアム・ローソン アウディF1移籍構想が消滅か ウィートリー離脱で後ろ盾失う

    リアム・ローソンのキャリアにおいて、有力な“逃げ道”と見られていたアウディF1ルートが閉ざされる可能性が浮上している。ジョナサン・ウィートリーの離脱によって、その構想自体が消滅したと報じられている。

    背景にあるのは、ウィートリー自身がローソン獲得を主導していたという事実だ。レッドブル内での立場が不安定だった時期、ローソンにとってアウディは現実的な選択肢となり得たが、その前提が崩れた形だ。

    ニュージーランド・ヘラルドによると、ウィートリーはレッドブル時代からローソンの才能を高く評価しており、アウディ加入に際しても獲得に関心を示していた。

    ウィートリー主導だった移籍構想
    ローソンは2019年にレッドブルの育成プログラムに加入して以降、その成長をウィートリーが継続的に見てきたドライバーのひとりだった。

    2024年にアウディ加入が発表された際、ウィートリーはローソンの起用を視野に入れていたとされる。当時、レッドブル内でシートが保証されていなければ、ローソンがチームを離れる可能性もあった。

    しかし、ローソンは2024年終盤にダニエル・リカルドの後任としてレーシングブルズに昇格。その後レッドブル本隊へとステップアップしたことで、この構想は実現しなかった。

    アウディ F1

    離脱で消えた“安全網”
    今回の報道を伝えたF1 Oversteerは、ウィートリーの離脱によってアウディ側がローソン獲得に消極的になる可能性を指摘している。

    これは、ローソンにとっての“代替ルート”が失われることを意味する。

    さらに、将来的にアストンマーティンに空席が生じた場合、そのシートはホンダと関係の深い角田裕毅に傾く可能性が高いとも見られている。

    レッドブル内評価がすべてを決める
    現状、ローソンのキャリアはレッドブル内での評価に大きく依存している。

    特に、アイザック・ハジャーやアービッド・リンドブラッドとの比較は今後の重要な判断材料となる。レーシングブルズでのパフォーマンスが、そのままトップチーム昇格の可否に直結する構図だ。

    また、マックス・フェルスタッペンの将来が不透明なこともあり、仮に離脱が現実となれば内部昇格の圧力が一気に高まる可能性もある。

    一方で、その機会を逃した場合、外部移籍の選択肢は限られることになる。

    リアム・ローソンにとって、外部の“逃げ道”が消えつつある今、レッドブル内で結果を示すことがこれまで以上に重要な意味を持ち始めている。

    Source: F1 Oversteer