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    WRC:セバスチャン・オジエが通算10回目のラリー・モンテカルロ優勝を達成

    1月26日(日)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロの最終日デイ4が、フランス南部ギャップのサービスパークを起点に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 17号車)が優勝。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合2位で、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は総合4位でフィニッシュした。

    なお、デイ3終了時点で総合6位につけていた勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)はリタイアとなった。

    ラリー・モンテカルロの最終日デイ4は、サービスパークからモナコへと向かいながら3本、合計50.90kmのステージを走行。オープニングのSS16、続くSS17は、木曜日のデイ1でナイトステージとして走行したSS3、SS1の再走ステージだった。天気は早朝から良好だったが、土曜日の夜に降った雨の影響でステージは一部が濡れていたり、凍結している区間もあり、また最終のパワーステージ、SS18はチュリニ峠の一部に積雪および凍結区間もあった。そのため3本のステージ全てにマッチしたタイヤを選ぶことは難しく、ドライバーたちは早朝サービスを離れる直前まで、エンジニアとタイヤ選びに頭を悩ませた。

    夜明け前にスタートしたSS16では、オジエがベストタイムを記録。2番手タイムの総合2位エバンスとの差を24.3秒に拡げた。オジエとエバンスは共に、金属製のスタッドが埋め込まれたウインタータイヤ4本と、2本のスリックタイヤ(スーパーソフト)を選択。彼らのチョイスは正しく、総合3位のアドリアン・フォルモーより20秒程度速いタイムを記録して差を大きく拡げた。しかし、続くSS17ではフォルモーが選んだ4本のスリックタイヤが路面にマッチし、ベストタイムを記録。総合2位エバンスと4秒差、首位オジエと22.2秒差に迫った。そして迎えた最終のパワーステージ、SS18はミックスコンディションとなり、全体的にはドライコンディションだったが、標高が高いチュリニ峠の一部には凍結路面も残る状況。そのため上位3人のドライバーは、いずれもスリックタイヤとスタッドタイヤをミックスして装着しステージに臨んだ。そして、上位選手の中では一番最後にスタートしたオジエがベストタイムを記録。ラリー・モンテカルロ通算10勝目を獲得した。また、エバンスはパワーステージでラインが膨らみ土手に接触しながらも、オジエと0.215秒差の2番手タイムを記録。フォルモーを7.5秒差で抑えて総合2位を獲得し、スーパーサンデーも制覇。スーパーサンデーではロバンペラが2番手となったことで、TGR-WRTは総合順位、スーパーサンデー、そしてパワーステージの全てで1-2を達成し、合計60ポイントを獲得。パーフェクト・ラリーを実現した。

    オジエのTGR-WRTでの優勝回数はこれで通算15回目となり、そのうちモンテカルロは3勝目となる。カッレ・ロバンペラ、過去に2回世界王者を獲得したカルロス・サインツと並び、オジエはトヨタのクルマで最も多くの勝利を飾ったドライバーとなった。また、トヨタのモンテカルロでの優勝は、これで6回目となる。

    デイ3で総合5位に順位を下げたロバンペラは、SS16で3番手タイム、SS17で2番手タイム、SS18で4番手タイムを記録したことにより、総合4位を獲得。スーパーサンデーでも、オジエを抑えて2番手のリザルトを残した。ラリー序盤は思うようなタイムを出すことができず苦戦したが、終盤に向けて確実にペースが改善されていき、ポジティブな形でシーズンフル参戦復帰の初戦を締めくくりった。なお、デイ3終了時点で総合6位につけていた勝田、総合7位につけていたパヤリは、デイ4オープニングのSS16でコースオフを喫し、リタイアとなった。

    セバスチャン・オジエ WRC ラリー・モンテカルロ

    豊田 章男 (TGR-WRT会長)
    記念すべき“セブのモンテカルロ10回目の優勝”で今シーズンの幕を開けることができました。
    2019年までのセブは色々なクルマでモンテカルロを6連勝。トヨタに来てくれた2020年からは1年おきに2位と1位の繰り返し…。その法則があったので今年は絶対に勝ってくれると思っていました。
    セブ、モンテカルロ10回目の優勝おめでとう!来年はそろそろ法則を破ってもらっていいと思っています。

    昨シーズンは、最終戦の最終日の最終ステージまで、ヒョンデと戦い続けた本当に楽しいラリーでした。但し、それはラリーファンとしての気持ちです。チームの一員としては苦しい気持ちになることの方が多いシーズンでした。

    今年はチームの一員としても“心の底から楽しいラリーだった”と思えるようなシーズンにしていきたいと思っています。そして、その気持ちを、またラリージャパンで味わいたい!
    ヤリ-マティ代表、ユハ代表代行、ドライバーのみんな、コドライバーのみんな、そして、チームのみんな、よろしくお願いします!わかっていると思いますが、今年のラリージャパンは最終戦じゃないですからね…

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    本当に嬉しい気持ちです。きっと、これ以上いいスタートは望めないでしょう。チームとして最大の60ポイントを獲得し、総合でも1-2-4フィニッシュを達成し、セバスチャン・オジエがラリー・モンテカルロ10回目の勝利を獲得するという、本当に素晴らしい、そして他に類を見ない偉業を成し遂げることができました。最後までコンディションは非常に厳しく、今朝のタイヤ選択は大きなストレスを感じるものでした。なぜなら、ルートノートクルーがステージを走り終えた後に、路面が凍結したからです。残念ながら、サミと貴元はコースアウトしてしまいましたが、彼らが安全策を選ぶように私がプッシュするべきでした。彼らにとって、このラリーは経験を積むことが全てでした。他のドライバーたちのおかげで最終的には上手くいったので、彼らに感謝したいと思います。とても見どころの多いラリーでしたし、今年はきっとエキサイティングなシーズンになると思います。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    今回は典型的なラリー・モンテカルロとなり、ここ数年よりも少し過酷な週末でした。ですので、最後にポイントを獲得してフィニッシュすることができてとても嬉しく思います。今日は、非常に難しいコンディションで始まりました。最後の最後で、スタッドタイヤを4本選ぶという変更に踏み切りましたが、果たしてそれが正しい判断だったかどうかはわかりませんでした。結局、2つの選択肢にそれほど大きな違いはなかったようで、最後のパワーステージはかなりスリリングな展開になりました。フィニッシュまであと数コーナーというところで危ない瞬間がありましたが、幸いにも無事に切り抜けることができました。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    モンテカルロは常にタフなラリーですが、今年は特にそうでした。個人的には、かなり難しい週末になってしまいました。望んでいたような結果やペースは得られませんでしたが、最終的には多くのポイントを獲得することができたので満足しなければなりません。今日は自分たちにとって悪くない一日となり、ベストを尽くし、安定性を保ち続けたことが報われました。チームに感謝します。次はスウェーデンなので、どうなるのか楽しみです。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 17号車)
    このラリーで10回目の優勝を飾ることができたのは素晴らしいことですし、信じられないほど幸せで、誇らしい気持ちです。このラリーは、私がラリードライバーになるという夢を与えてくれたものです。ですから、シーズンでもし1イベントだけ勝てるとしたならば、常にこのラリーを選びます。今年は最後のステージまで大接戦でした。コンディションの変化や難しいタイヤ選択、そして最後までプレッシャーを感じ続けるなど大変でしたが、なんとかうまくコントロールすることができたので良かったです。確かに危ない場面もありましたが、このラリーで勝つには運も必要だと思います。チームにとって最高のスタートが切れたので、これ以上は望みようがありません。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    朝最初のステージがかなり難しいコンディションになることは分かっていましたが、凍結した右コーナーに差しかかった時、ペースノートにその情報が反映されていませんでした。かなり速度を落としてコーナーに進入したのですが、それでもクルマがワイドに脹らんで小さな溝に落ちてしまい、そこから抜け出せなくなってしまいました。それまでは、特に土曜日はペースも良かったので、かなり良い戦いができていたと思います。残念ですが、次のラリー・スウェーデンに向けて集中し、チームのために良い仕事ができるように頑張ります。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    今日のアプローチはこれまでと同じで、特にハードにプッシュするつもりはありませんでした。ただ、予想外の凍結したブレーキングポイントが一ヶ所あり、そこでミスを犯してしまいました。それまではすべて計画通りに進んでいたので、残念な結末となってしまいました。特に土曜日は、タイムが良くなり、フィーリングも良くなり、自信もかなりつきました。すべてがうまくコントロールできているように感じていただけに、このような結末を迎えるのは残念ですが、今回の事から学び、次のスウェーデンに臨みたいと思います。

    ラリー・モンテカルロの結果
    1 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) 3h19m06.1s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +18.5s
    3 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +26.0s
    4 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +54.3s
    5 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +59.0s
    6 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +5m44.2s
    7 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1)+10m15.1s
    8 ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン(シトロエン C3 Rally2)+10m26.8s
    9 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ(シュコダ Fabia RS Rally2)+11m40.7s
    10 エリック・カミリ/ティボー・デ・ラ・アイユ(ヒョンデ i20 N Rally2)+13m14.6s
    R 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1)
    R サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1)
    (現地時間1月26日18時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    第1戦終了時点でのドライバー選手権順位
    1 セバスチャン・オジエ 33ポイント
    2 エルフィン・エバンス 26ポイント
    3 アドリアン・フォルモー 20ポイント
    4 カッレ・ロバンペラ 18ポイント
    5 オィット・タナック 11ポイント
    6 ティエリー・ヌービル 9ポイント
    7 ジョシュ・マッカーリーン 6ポイント
    8 ヨアン・ロッセル 4ポイント
    9 ニコライ・グリアジン 2ポイント
    10 エリック・カミリ 1ポイント

    第1戦終了時点でのマニュファクチャラー選手権順位
    1 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 60ポイント
    2 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 36ポイント
    3 M-Sport Ford World Rally Team 11ポイント

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、2月13日から16日にかけて、スウェーデン北部のウーメオーを中心に開催される、第2戦「ラリー・スウェーデン」です。雪と氷に覆われた森林地帯の未舗装路が舞台となるこのイベントは、2025年もシーズン唯一のフルスノーイベントとなる。ステージは全て積雪路となり、ラリーカーは金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用の「スタッドタイヤ」を装着して走行。かたく締まった雪道や凍結路にスタッドがしっかりと食い込むことで、非常に高いグリップが得られます。そのため平均速度は例年非常に高く、WRCの全イベントの中で3本の指に入る超高速ラリーとなる。

  • トヨタ:2025年 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ1レポート

    トヨタ:2025年 WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ1レポート

    1月23日(木)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロがモナコで開幕。フランス南部の山岳地帯で3本のナイトステージが行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が総合2位に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合3位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合6位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合8位につけた。

    また、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、総合9位につけている。

    2025年シーズンのオープニングラウンドとなるラリー・モンテカルロは、22日(水)の夕方に、サービスパークが置かれるフランス南部ギャップの近郊でシェイクダウンが行われた。全長3.28kmのステージは全体的にウェットコンディションとなり、ドライバーたちはいくつかのセットアップや、今回がWRCトップカテゴリー車両へのタイヤ供給初戦となる、ハンコック・タイヤをテスト。ラリー本番に向けてクルマの最終確認を行った。

    競技は一夜明けた23日(木)から始まり、モナコのカジノ広場で行なわれたセレモニアルスタートを経て、夕方6時からフレンチ・アルプス山中で2025年最初のステージがスタート。暗闇の中、ドライバーたちはギャップを目指しながら3本合計54.16kmの山岳ステージを走行した。オープニングのSS1では、ラリー・モンテカルロ通算10勝目を狙うオジエがベストタイム。3.9秒差でエバンスが2番手タイムを記録した。続くSS2でもオジエはベストタイムを刻み、総合2位に順位を上げたティエリー・ヌービル(ヒョンデ)に対し5.3秒の差を築いた。ところが、路面のグリップが非常に不安定だったSS3のジャンクションで、オジエは路面に出ていた泥に乗ってコースを外れ15秒程度をロス。その結果総合3位に後退した。それでも首位ヌービルと12.8秒差、総合2位のエバンスと10.8秒差につけている。なお、SS3でエバンスがベストタイムを記録した結果、GR YARIS Rally1は初日の全ステージを制覇。エバンスは、首位ヌービルと僅か2秒差と、優勝に向けていい位置につけている。

    2022年、2023年の世界王者であるロバンペラは、SS3で3番手タイムを記録し、初日を総合6位で走破。勝田は総合8位、今年からRally1車両でシーズン全戦に出場することになったパヤリは、確実性を最優先した走りで総合9位につけている。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ミックスコンディションのナイトステージが行われるラリー・モンテカルロの木曜日は、常にエキサイティングで精神的に少し疲れを感じるシーズンのスタートです。特に、本日最後の3本目のステージは、このようなコンディションを走る必要がなく見ているだけで済む自分はラッキーだと思えたほどです。エルフィンはそのステージで素晴らしい仕事をしてくれましたし、いい位置につけています。セブは素晴らしいスタートを切り、SS3では危ないシーンもありタイムを失いましたが、モンテカルロのようなラリーで12秒の遅れはそれほど大きなものではありません。カッレは最初の2本のステージでは少し苦戦していましたが、初日の夜さえ乗り越えれば、金曜日は明るい中を走るので楽になります。明日はカッレも、貴元も、サミもきっと問題なく走れると思います。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    今晩は典型的なラリー・モンテカルロのスタートでした。簡単ではありませんでしたが、それは皆同じです。ルートノートクルーが走り抜けてから数時間経っていた最後のステージでは、路面が凍っていたところもありました。彼らは素晴らしい仕事をしてくれましたが、自分たちが走った時にもいくつか発見があり、決して簡単ではありませんでした。もちろんチャレンジングでしたが、何とか乗り越えることができたのでハッピーです。今夜はどんどん寒くなってきていますし、明日の朝どのようなコンディションになっているのか、注視しなくてはなりません。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    今夜はとても難しいスタートでした。自分が期待していたようなペースで走ることができなかったので、その原因を探る必要があります。新しいタイヤを履いての事前テストでは、今晩のような路面に雪や氷がないコンディションで走ることができず、また自分のスタイルもあまり上手く機能していなかったように思います。ですので、クルマとタイヤをさらに上手く使いこなす方法を見つける必要があります。このラリーでは以前にもそうすることができたので、今回もできることを願っています。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 17号車)
    今夜は完璧に近いスタートを切れたはずでした。最初の2本のステージは素晴らしかったのですが、残念ながら最後のステージでミスを犯しタイムを失ってしまいました。路面にグラベルがたくさん出ていて驚きましたが、運良く切り抜けることができました。我々の戦いはまだ続いていますし、トップからそれほど大きく離れているわけではないので、もちろん明日もトライし続けます。今晩はかなり冷え込むでしょうし、路面には霜や凍結している部分もあると思うので、明日の朝はきっと簡単なコンディションにはならないでしょう。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    ラリー・モンテカルロの木曜日の夜はいつだってエキサイティングです。今晩はトリッキーなステージが続き、予想以上に多くの泥や土が路面に掻き出されていた難しいコンディションでした。また、スタート直後からクルマに小さな問題が発生していましたが、明日に向けてチームが問題を解決してくれるはずです。まだまだ先は長く、トリッキーなステージ、そしてコンディションが自分たちを待ち構えています。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    今夜のコンディションは非常にトリッキーで、最後のステージは路面がかなり凍っていました。ただし、モンテカルロはいつもこのような感じです。多かれ少なかれ、自分たちが計画し考えていたようにラリーは進んでいます。今晩はクルマを壊すことなく夜のステージを走り終えたかったですし、このようなコンディションで走りのリズムをつかむのは簡単ではありません。もっとプッシュすることもできたはずですが、もし一つのコーナーがトリッキーだった場合は、次のコーナーでも慎重に行かざるを得ません。全ては学びのためですし、明日どうなるのか楽しみです。

    トヨタ WRC 世界ラリー選手権 ラリー・モンテカルロ

    ラリー・モンテカルロ デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) 32m58.8s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +2.0s
    3 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) +12.8s
    4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +27.0s
    5 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +30.0s
    6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +43.9s
    7 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +48.8s
    8 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +53.3s
    9 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m24.4s
    10 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2) +2m16.7s
    (現地時間1月23日22時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    明日のステージ情報
    競技2日目となる1月24日(金)のデイ2は、ギャップのサービスパークの東側と北側のエリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうちSS4/SS6「サン=モーリス-オーブサーニュ」は、2021年以降初めて使用されるステージ。6本のSSの合計距離は107.34km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は422.84kmとなる。

  • WRC:トヨタのオジエがラリー・モンテカルロ最多記録の9勝目

    WRC:トヨタのオジエがラリー・モンテカルロ最多記録の9勝目

    2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロの競技最終日デイ4が1月22日(日)にモナコを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)が優勝。カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合2位を、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位を、TGR WRCチャレンジプログラムにより4台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合6位を獲得した。

    競技4日目最終日の日曜日は、モナコの北側に広がるフランス南部の山岳地帯で2本のステージを各2回走行。4本のSSの合計距離は67.88kmだった。最終日も天気は良く路面は全体的にドライコンディションとなった。しかし、一部には凍結を防ぐための塩が路面に大量に散らばり、非常に滑りやすい区間もあった。

    デイ3で総合2位のロバンペラに16秒差を築いていたオジエは、オープニングのSS15でベストタイムを記録。続くSS16ではロバンペラがベストタイム、SS17ではオジエがベストタイムと、新旧世界王者による激しい首位争いがラリー終盤まで続いた。そして、ボーナスポイントがかかるパワーステージに指定された最終のSS18では、ロバンペラがベストタイムで締めくくるも、オジエが18.8秒差で首位を守り優勝。ラリー・モンテカルロ通算9勝(WRC開催としては8勝)と、伝統のラリーでの最多勝利記録を更新し、WRC通算優勝回数を56に延ばした。また、昨年の最終戦ラリージャパンでオジエと初めてコンビを組んだランデにとっては、記念すべきWRC初勝利となった。なお、トヨタにとっては今回で5回目のラリー・モンテカルロ制覇だが、いずれも異なるクルマによる勝利となる。また、GR YARIS Rally1 HYBRIDは今大会で用意された18本のステージのうち、16ステージでベストタイムを記録した。

    優勝したオジエは今シーズンもまた全戦ではなく、数戦への出場を予定しているため、総合2位でフィニッシュし、パワーステージを制してボーナスの5ポイントを獲得したロバンペラにとっては、理想的なシーズンのスタートになった。ロバンペラはやや慎重にラリーをスタートしたが、確実に調子を上げていき、合計6本のベストタイムを記録。最終日までオジエとレベルの高い戦いを繰り広げた。

    エバンスは、金曜日のSS5でタイヤにダメージを負って約40秒を失うまでは、オジエに次ぐ総合2位につけていた。その後も調子は良く、日曜日の朝にスピンを喫するもポディウムまで27.8秒の総合4位でフィニッシュ。最終のパワーステージでは3番手タイムで走行し、ボーナスポイントを獲得した。

    勝田は初日のSS1で4番手タイムを記録するなど、走り始めから上位を争うことができるスピードを示した。残念ながらSS2でトラブルにより大幅にタイムを失ったが、その後も4番手タイムを何度も出すなど好調を維持。総合6位まで順位を挽回して臨んだ日曜日も調子は良く、SS17では今大会ベストとなる2番手タイムを記録。その時点で総合5位のオィット・タナックに0.1秒差に迫った。逆転を期して臨んだ最終ステージでは多くのタイムを失ったが、それでも総合6位の座を守り難関ラリー・モンテカルロを走破した。

    豊田 章男 (TGW-WRT会長)
    セブは9回目、ヴァンサンにとっては初めてのラリー・モンテカルロ優勝おめでとう!

    GRヤリス ラリー1にとっては2年目のスタートでした。
    チームは昨年のラリージャパンから今シーズンを見据えたチャレンジをはじめ、短いオフの間にも車両へのアップデートを積み重ねて今回の初戦に臨んでくれました。毎年のことですがクリスマスもゆっくり休めずに準備をしてくれているチームメンバー全員に感謝します。また、その努力に応えるようにセブたちは優勝、他のドライバーたちも全SSを走り切ってくれました。チームとして気持ちの良いシーズンスタートになったと思います。みんな、ありがとう!

    今年のシーズンオフはもう一つ大きな変化がありました。
    チームが新たな会社「TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team」として始動したことです。新会社はWRCでの勝利を目指すだけでなく、ラリーの裾野がもっと広がるような商品開発や、競技がもっとサスティナブルになるような様々な取り組みにチャレンジしていきます。Chief Rally Sporting Officer(CRSO)のヤリ-マティ、Chief Technical Officer (CTO)のトムをはじめ、ここの社員はみんなラリーが大好きでクルマが大好きです。ラリーを通じて、クルマがもっと人々の笑顔を増やしていけるよう一緒に様々なチャレンジをしていきましょう!

    追伸 ドライバー、コ・ドライバーのみんなへ
    ラリージャパンの後、みんなでダート走行を楽しんだことを覚えていますか? あのコースがあるのは蒲郡という町です。その蒲郡市が「ここでラリーを開催してみたい! 蒲郡をモナコのようにしたい!」と盛り上がりはじめてくれました。今日、そのイベントがあったのでTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの一員としてみんなと同じレーシングスーツを着て楽しくドーナツの絵を描いてきました。見てくれていた皆さんにラリーの楽しさを知ってもらえたと思います。将来、蒲郡がモンテカルロのようになったらまたみんなで走りに来てください!

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    この結果を非常に嬉しく思いますし、素晴らしい形でシーズンをスタートすることができました。今年は厳しい戦いになることが予想され、このラリーもどうなるのだろうかと思っていましたが、チーム全員の努力が報われました。昨年のこのラリーでセバスチャンは優勝まであと少しだったので、今回は非常に高いモチベーションを持ってここモンテカルロに来ました。木曜日の夜から彼の目には闘志が感じられましたし、その後も完璧なドライビングを見せてくれました。また、カッレ、エルフィン、貴元が素晴らしいペースで走ってくれたことにも満足しています。カッレはモンテカルロの初表彰台に向けて確実に成長してきましたし、来年はきっと優勝できると思います。今回、クルマは非常に好調でしたが、これからも努力し続ける必要があります。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    非常に満足できる週末でした。ラリーの序盤は出走順による路面クリーニングの影響が予想以上に大きく、タイムをかなり失いましたが、その後は良いペースで走ることができました。路面クリーニングがなされたステージを走る時は、他のドライバーと同じペースで走ることが可能でしたし、ベストタイムを争うこともできました。最終的にはパワーステージでフルポイントを獲得し、シーズンの初戦で多くのポイントを得ることができました。チームの素晴らしい仕事によって我々のチームは全員が速く、自信を持って走ることができたと思います。モンテカルロのマスターであるセブに対しては、心からおめでとうと言いたいです。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    全体的にはポジティブな週末でした。ペースはかなり良かったですが、さらに速く走ることもできるパフォーマンスがあったはずです。金曜日には表彰台争いから脱落してフラストレーションが溜まりましたが、それがラリーというものですし、時にはそういうこともあります。そのあとは4位につけるのが精一杯で、3位との差は少し大きすぎました。それでもシーズン開幕戦としては十分なポイントを獲得できましたし、まずまずのパフォーマンスだったと思います。クルマはとても調子が良かったですし、チームも一生懸命働いてくれました。それが今回のリザルトにも表れていると思います。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    完璧な週末でした。このラリーは自分にとって大きな意味があり、勝つことは常に特別なことなので、優勝の喜びを満喫したいと思います。自分自身、そしてチームのことも誇りに思います。この週末はチームにとってかなり優位な展開でした。トヨタは今回も素晴らしいクルマを提供してくれたので、感謝しています。1-2フィニッシュでシーズンをスタートできたのは素晴らしいことですし、カッレも良いパフォーマンスを見せてくれました。昨日はもっと速く走れるとわかっていながら、リスクを冒したくないという気持ちが強く、ナーバスになっていました。今日はもっと純粋に走ることができると思っていましたし、ラリーの終盤を楽しむことができました。ヴァンサンが初優勝したことも本当に嬉しく思います。彼と組んで2戦目だったにも関わらず、私のサイドシートで完璧な仕事をしてくれました。優勝に相応しい働きをしたと思います。

    ラリー・モンテカルロの結果
    1 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 3h12m02.0s
    2 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +18.8s
    3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +44.6s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m12.4s
    5 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPuma Rally1 HYBRID) +2m34.9s
    6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +3m32.6s
    7 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3m47.5s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3m51.3s
    9 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2) +10m03.4s
    10 ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン (シトロエン C3 Rally2)+10m07.9s

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、2月9日から12日にかけて、スウェーデンで開催される「ラリー・スウェーデン」。雪と氷に覆われた森林地帯が舞台となるラリー・スウェーデンは、今シーズン唯一のフルスノーイベント。昨年大会から安定した積雪が見込める北部のウーメオーにホストタウンを移動し、ステージは全て新しくなりました。ラリー・スウェーデンは、積雪路やアイスバーンを金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた特殊な雪道専用タイヤで走ることで、非常に高いグリップが得られる。そのためスノーラリーではあっても平均速度は非常に高く、例年WRCの全イベントの中でトップクラスのハイスピードラリーになる。

  • WRC:トヨタ 2023年第1戦ラリー・モンテカルロ デイ3 レポート

    WRC:トヨタ 2023年第1戦ラリー・モンテカルロ デイ3 レポート

    2023年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第1戦 ラリー・モンテカルロの競技3日目デイ3がモナコを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)が首位の座を、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合2位の座を守った。また、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合4位に、TGR WRCチャレンジプログラムにより4台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は総合6位に順位を上げた。

    競技3日目となる土曜日は、モナコの西北エリアに広がるフランス南部の山岳地帯で、3本のステージを各2回走行。6本のSSの合計距離は111.78kmと4日間で最長の一日だった。前日に続き天気は非常に良く、路面は全体的にドライコンディションだったが、前日と同じように一部には残雪や凍結した路面もあり、インカットによって掻き出された泥で滑りやすくなっているコーナーも多くあった。

    デイ2で総合2位のロバンペラに36秒差をつけたオジエは、SS10で今大会7本目のベストタイムを記録。その後は大きなアドバンテージを活かし、大きなリスクを負わないアプローチで一日を走りきった。対して、総合2位につけるロバンペラは、1.9秒差で背後に迫るティエリー・ヌービルとの差を拡げるべく、ハードにプッシュ。オープニングのSS9で刻んだベストタイムは、ロバンペラとコ・ドライバーのハルットゥネンにとって、通算100本目のステージ優勝になった。その後、ロバンペラはSS11でもベストタイムを刻み、GR YARIS Rally1 HYBRIDはSS1から11ステージ連続でベストタイムを記録することになった。続くSS12、SS13ではヌービルが連続でステージを制し、ロバンペラのアドバンテージは9.3秒に減少。しかし、暗闇の中で行なわれたデイ3最終のSS14で、ロバンペラはヌービルに6.7秒差をつけるベストタイムを記録。その結果タイム差は16秒に拡がり、首位オジエとロバンペラの差は16秒に縮まった。

    デイ2でタイヤにダメージを負って大幅にタイムを失ったエバンスは、一日を通して2、3番手タイムで走行。SS10で順位をひとつ上げ、総合3位のヌービルと24.5秒差の総合4位でデイ3を走破した。また、勝田はオープニングのSS9でダニ・ソルドを抜き総合6位に。その後は安定した走りを続け順位を守った。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    今晩も非常にハッピーです。最終日を前にセブとカッレが1位と2位をキープし、エルフィンは4位に、タカは6位に順位を上げました。セブは今日、速さを求めるよりもリードを守ることに専念しましたが、他の選手もラリーが進むにつれてパフォーマンスを上げてきているので、とてもポジティブに思えます。特に、最終ステージでのカッレの走りは本当に素晴らしかったです。それでも明日に向けてセブは状況をコントロールできていますし、残るステージに自信を持っていると思います。カッレはクレイジーなリスクを冒す必要がないことを理解していますし、最も重要なのはヌービルとの差を拡げることができたことです。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    とても良い一日でした。今朝はすぐに良いタイムを出すことができました。出走順が後方になったことでレーシングラインのグリップが良くなったので、少し楽に感じました。クルマのフィーリングも良く、午後のステージに向けてセッティングを変更する必要はありませんでした。午後は路面が非常に汚れていて少し苦労しましたが、暗闇の中での最終ステージはとても良い走りができました。路面が少しクリーンになっていたので、プッシュすることにしたのです。明日のステージはそれほど得意ではないですし、セブが熟知しているステージなので、彼に追いつくチャンスはないと考えています。セブはきっと速いでしょうし、タイム差をつけられるような場所もあまり多くなさそうです。ですので、自分たちのペースと順位を守ることに専念するつもりです。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    長かったですが、全体的にはとても良い一日でした。ドライビングとクルマの良いフィーリングを楽しみました。午前中は他の多くのクルマと異なるタイヤ選択をしましたが、路面が荒れていたことでループの終盤で少し苦しくなりました。午後は汚れた路面で少しタイムを失ってしまい、少々フラストレーションを感じました。速く走るために必要なリスクを冒すことができなかったのです。明日は良いステージがありますし、天候がどうなるのかも気になるところです。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    今日も良い一日でした。ステージはコーナーのインカットによるリスクが最も高いと分かっていましたし、自分たちの立場的に大きなリスクは取りたくありませんでした。ベストタイムを記録しても何もプラスになりませんし、既に十分なタイム差があったので、それをマネージすることに努めました。タイムを失うことを覚悟してでも、リスクを最小限に抑えようとしました。予定通り非常にクリーンなドライビングができましたし、一日を最後まで走り切ることができたので良かったです。今日はカッレがとてもいい仕事をしてくれたので、チームとして1-2フィニッシュを狙える位置にいます。それでも、明日はまだ4本のステージが残っているので、最後まで仕事をやり遂げなければなりません。

    ラリー・モンテカルロ デイ3の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 2h27m11.5s
    2 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +16.0s
    3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +32.0s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +56.5s
    5 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPuma Rally1 HYBRID) +1m37.3s
    6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m15.7s
    7 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3m08.8s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +3m11.4s
    9 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2) +8m06.1s
    10 ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン (シトロエン C3 Rally2) +8m21.3s

    明日のステージ情報
    競技最終日となる1月22日(日)のデイ4は、サービスパークのすぐ北側に広がるフランス南部の山岳地帯で2本のステージを各2回走行。そのうち、有名なチュリニ峠に向けて上っていくSS16/18「ラ・ボレーヌ-ベジュビー/コル・デ・チュリニ」は、デイ1のSS1と完全に同じステージだが、最終日は夜間ではなく日中の走行になる。また、最終ステージとなるSS18については、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4本のステージの合計距離は67.88km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は235.72kmとなる。

  • WRC:トヨタ 2023年第1戦ラリー・モンテカルロ デイ1 レポート

    WRC:トヨタ 2023年第1戦ラリー・モンテカルロ デイ1 レポート

    2023年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第1戦 ラリー・モンテカルロが1月19日(木)にモナコで開幕。フランス南部の山岳地帯で2本のナイトステージが行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)が総合1位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合2位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合5位につけた。

    また、TGR WRCチャレンジプログラムにより4台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は総合9位につけ、チームの全車が競技初日を走りきった。

    競技初日となる木曜日は、午前中にモナコの北側に広がるフランス南部の山岳ステージでシェイクダウンが行われ、オジエがベストタイムを、ロバンペラが2番手タイムを、エバンスが4番手タイムを記録した。その後、夕方からモナコのカジノ前でセレモニアルスタートが行われ2023年のWRCシーズンが華々しく開幕。選手たちはすぐにフランス南部の山岳地帯へと移動し、夜8時過ぎからデイ1として2本、合計40.02kmのナイトステージに挑んだ。

    有名なチュリニ峠を含むステージの路面は、雪こそないものの、所々凍結しており非常に難しいコンディションだった。そのようなトリッキーな路面を得意にしているオジエはSS1、SS2と2ステージ連続でベストタイムを記録。両ステージで2番手タイムを刻み総合2位につけたエバンスに、6秒差をつけて首位に立った。ロバンペラは、ドライバー選手権の王座を守るため堅実なスタートを切り、2ステージ連続で5番手タイムだったが、首位のオジエと17.1秒差につけている。勝田はSS1で4番手タイムを刻み良いスタートを切ったが、SS2でハンドブレーキにトラブルが発生。そのため多くのヘアピンコーナーでタイムを失うことになり、総合9位で初日を終えた。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    今晩は本当に良いスタートを切ることができました。セブは常に高いモチベーションでこのラリーに臨むので、最初から攻めていくことは想定内でしたし、エルフィンもすぐに良いペースを掴んだので、とても頼もしく思います。カッレは暗闇の中を走るステージは好きではないと言っていましたが、まずまずのスタートでした。貴元も良いスタートを切りましたが、SS2で問題を抱えタイムを失ってしまいました。明日、新たなスタートを切れるように問題の解決に努めます。路面コンディションは全体的にドライですが、ハードに攻めている時に突然滑りやすい場所に出くわすと、大きな影響を受けます。そのためグラベルクルー(ルートノートクルー)の役割が非常に重要ですし、ドライバーがコンディションに関する全ての情報を持ち、自身を持って走れるようにしなければなりません。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    自分たちとしては、かなり良いスタートを切ることができたと思います。安全なペースでラリーをスタートする計画でしたが、他の選手と戦うことができる位置につけることができたので、明日以降も期待を持てそうです。SS1は非常にトリッキーで、自分が好きなタイプのステージではなかった上、ステージの最後には路面に凍結防止のための大量の塩が撒かれていました。そのため非常に滑りやすく、塩を掃き飛ばしながら走らなくてはならかったので、後から走る選手たちの方が速く走れるような状況でした。SS2もクリーンに走りましたが、霜に覆われたセクションでアイスノートの情報によって走りがやや慎重になってしまいました。それでも、全体的にはいいスタートになったと思います。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    暗闇の中でラリー・モンテカルロをスタートするのはエキサイティングですし、特別な感覚です。最初のステージは序盤からリズム良く走ることができ、タイムもまずまずでした。路面はほとんどドライでしたが、チュリニ峠の頂上付近はかなり滑りやすくなっていました。2本目のステージは、あるコーナーにブラックアイスがあり非常に危険な状態だったので、少し躊躇してしまいました。それでも全体的には順調な滑り出しとなり、明日に向けていい一日になったと思います。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    ラリー・モンテカルロの最初の晩には多くのサプライズがあると分かっていたので、誰もがそれを乗り越えることを心待ちにしていたと思います。今晩、サプライズはそれほど多くなかったですが、SS1の終盤セクションでは塩が撒かれていたため滑りやすかったですし、SS2には凍結したコーナーがありました。ですので、それを乗り越えてベストタイムを2本記録し、首位に立てたのはポジティブなことです。ただし、タイム差はそれほど大きくないですし、ラリーはまだ始まったばかりなので、明日もこの調子で走り続けなくてはなりません。まだまだ先は長いので、集中力を高く保ってこのいいリズムをキープし、トラブルに遭遇しないように戦わなくてはなりません。

    ラリー・モンテカルロ デイ1の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 26m33.7s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +6.0s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPuma Rally1 HYBRID) +15.4s
    4 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +15.5s
    5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +17.1s
    6 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +32.1s
    7 ピエール=ルイ・ルーベ/ニコラ・ジルソー (フォード Puma Rally1 HYBRID) +40.3s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +41.4s
    9 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +57.0s
    10 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2) +1m06.6s

    明日のステージ情報
    競技2日目となる1月20日(金)のデイ2は、サービスパークの西北に広がるフランス南部の山岳地帯で、3本のステージを各2回走行する。デイ2は日中のミッドデイサービスが設定されず、朝モナコでサービスを受けた選手は、3本のステージが終了した後、ピュジェ-テニエのタイヤフィッティングゾーンでのタイヤ交換と簡単な整備作業のみで、3本の再走ステージを走行する。いずれも2022年大会で使用されたステージと同一、もしくは多くの部分が重なっている。6本のSSの合計距離は105.34km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は459.68kmとなる。

  • WRC:トヨタ 2023年 第1戦 ラリー・モンテカルロ プレビュー

    WRC:トヨタ 2023年 第1戦 ラリー・モンテカルロ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、1月19日(木)から22日(日)にかけて、モナコおよびフランスで開催される、2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦「ラリー・モンテカルロ」に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)の4台のGR YARIS Rally1 HYBRIDで参戦。WRC最長の歴史と伝統を誇るラリー・モンテカルロで、最高の結果を得るべく戦う。

    最高峰カテゴリーが、それまでのWRカーから、ハイブリッドシステムを搭載するRally1 HYBRIDへと移行した2022年シーズン、チームは新たに開発したGR YARIS Rally1 HYBRIDで年間7勝を記録し、マニュファクチャラーズタイトルの防衛に成功。また、ロバンペラがWRC史上最年少記録となる22歳で初のドライバーズタイトルを、ハルットゥネンがコ・ドライバーズタイトルを獲得し、2年連続で三冠獲得を達成した。そして迎える2023年シーズンは、GR YARIS Rally1 HYBRIDをさらに改善。ハイブリッドシステム冷却のためのクーリングインレットを含む、リヤのボディワークを変更した。また、パフォーマンスをさらに高めるために、新しいスペックのエンジンも導入するなど、総合性能の向上に努めた。

    ドライバーに関しては、引き続きロバンペラとエバンスの二人が全戦に出場。彼らはドライバーズタイトルの獲得を目指す。そして、3台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDのシートを、昨年1勝を挙げたオジエと、表彰台を2回獲得した勝田がシェアすることになる。オジエは、昨年の最終戦ラリージャパンで初めて組んだランデとのコンビを今シーズンも継続。今回は通算9回目となるラリー・モンテカルロ優勝に狙いを定めている。一方、勝田はオジエがエントリーしないラリーではチームの3台目として出場し、それ以外のラリーでは引き続きTGR WRCチャレンジプログラムにより4台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場。今シーズンもWRC全戦に参戦する。

    2023年のラリー・モンテカルロは、昨年大会に続き全日程を通してモナコのハーバーにサービスパークが置かれ、そこを起点にフランス南部の山岳地帯で4日間に渡り競技が行われる。ステージは基本的に全てターマック(舗装路)だが、天候によっては降雪路となる可能性もあり、一部の路面は濡れていたり、凍結したりするなど路面コンディションが一定ではないことが最大の特徴。そのためタイヤ選択も非常に難しく、選手たちの技術だけでなく、チームの総合力がとても重要なラリーとして知られている。

    ラリー初日の19日(木)は午前中にシェイクダウンが行われ、夕方、モナコ中心部のカジノ広場でのセレモニアルスタートで開幕。その後、モナコの北側に広がるフランスの山岳地帯で夜8時過ぎからデイ1として2本のステージが行われる。1本目のSS1は有名なチュリニ峠に向かう上りのステージ、2本目のSS2は2020年大会でも使用された、ラ・カバネットから峠道を下っていくダウンヒル中心のステージで、いずれも夜間の走行となる。競技2日目となる20日(金)のデイ2は、モナコから100km以上北西に離れたフランス南部の山岳地帯で3本のステージを各2回走行。競技3日目の21日(土)は、デイ2よりもさらに西側のエリアでやはり3本のステージを各2回走る。デイ3のステージの合計走行距離は111.78kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は687.23kmに達し、早朝モナコのサービスパークを出発した選手が、夜サービスパークに戻るのは約15時間後となる。なお、デイ2とデイ3はモナコでの「ミッドデイサービス」の設定がなく、各ステージに比較的近いピュジェ=テニエの町に設けられた「タイヤフィッティングゾーン」での簡単な整備のみ許されているため、クルマにダメージを負うと大きな代償を払うことになる。最終日となる22日(日)のデイ4は、木曜日のデイ1に近いエリアで2本のステージを各2回走行。そのうちSS16とその再走ステージであるSS18「ラ・ボレーヌ=ベジュビー/コル・デ・チュリニ」は、SS1と完全に同じステージだが、夜間ではなく昼間の走行となる。また、最終ステージとなるSS18は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4日間で18本のステージを走行し、その合計距離は325.02km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1534.79kmが予定されている。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ラリーファンにとって、シーズンの始まりはいつも非常にエキサイティングな瞬間ですが、今年もそれは変わりません。どのチームにも勝つチャンスがあるため、今シーズンはよりタフでチャレンジングな戦いになると思います。それでも、我々はこのチャレンジが好きですし、勝つために真剣に戦うことを楽しんでいます。もちろん、ターゲットは3つのタイトルを再び獲得することであり、それを実現しなくてはなりません。我々には強いクルマがありますが、ハードワークを続ける必要があることも、昨年よりも改善しなければならないエリアがあることも理解しています。毎年、どこを改善すればいいかを考えなければなりませんが、今年もいくつか変更を施しました。競争力と信頼性を備えたクルマがあり、ドライバーもクルマに慣れていて、良い結果を出したがっているので、全てにおいて準備は整っています。開幕戦のラリー・モンテカルロは、シーズン中最も難しいラリーです。初日の木曜日の夜、暗闇の中で行われるステージはドライバーにとって大きな挑戦ですが、最終日に良い結果を出してシーズンをスタートできることを願っています。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    新しいシーズンの開幕を前にして、とても良いフィーリングです。チャンピオンシップを守るのは決して簡単なことではないと分かっていますし、競争のレベルが常に上がっていく様を見てきました。だからこそ、自分たちの力を高めハードにプッシュし続けなければなりません。チームは引き続きクルマの性能を最大限に引き出し、より速く、強くするために素晴らしい仕事をしてくれています。ラリー・モンテカルロは特別なイベントなので、シーズンの開幕は例年少しトリッキーでナーバスになります。それでも、クルマが完全に新しくなった昨年に比べれば、自信を持ってラリーに臨むことができますし、全てが正しい方向に向かっているので、昨年よりも落ち着いてスタートを切ることができるはずです。ラリー・モンテカルロでクリーンな走りをするのは決して簡単なことではありませんが、シーズンを確実にスタートするためにも、そのような走りをしようと考えています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    WRCのオフシーズンはいつも短いですが、それでも少し休むことができたので、新しいシーズンに向けて準備万端です。個人的に、昨年は期待外れでしたが、それでも何とか前に進むことができたので、今シーズンはもっといい結果を出したいと思っています。チームは常にクルマを進化させようと開発に取り組んでいますし、Rally1 HYBRIDの時代が始まってから12ヶ月が経過して、物事をより良く理解できるようになりました。これまでと同じように競争の激しいシーズンになるとは思いますが、自分たちが有利な環境にあることは間違いないですし、タイトル争いに加わることが自分の目標です。モンテカルロは誰もが勝利を望むクラシックなイベントですが、非常に難しいラリーですし、特にコンディションの変化は大きな課題です。それでも、私にとっては楽しみなチャレンジなので、良い結果でシーズンをスタートできればと思っています。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    フル参戦を終了したとはいえ、シーズンの開幕に向けてとても興奮しています。WRC最高峰のラリーカーのステアリングを握るのは、いつだって楽しいものです。昨年はいくつかのラリーに出場し、本当に楽しむことができました。自分にまだ競争力があることが分かって安心したので、同じようなレベルを維持し、さらに多くの勝利を得るために戦うことが今年の目標です。昨年、チームは大きな成功を収めましたが、それに甘んじることなく、引き続き全力で働いています。ラリー・モンテカルロは私が最も勝ちたいと思っているイベントなので、今回もベストを尽くします。非常に複雑なラリーで、場所によってコンディションも装着するタイヤも異なるにも関わらず、規則で制限が厳しくなり事前に一日しかテストをできないため、ラリーの準備は以前よりも難しくなっています。しかし、それは誰にとっても同じことなので、私は過去の経験を最大限に生かせるように頑張ります。

  • WRC ラリー・モンテカルロ | トヨタ、タナックが総合3位表彰台

    WRC ラリー・モンテカルロ | トヨタ、タナックが総合3位表彰台

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第1戦 ラリー・モンテカルロの最終日デイ4が1月27日(日)にモナコ公国を基点に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合3位で、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合5位で、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合6位でフィニッシュ。ヤリスWRCで出場した全選手が選手権ポイントを獲得した。

    ラリー・モンテカルロのデイ4は、モナコ公国の北側に広がるフランスの山岳地帯で、2本のステージを各2回走行。4本のSSの合計距離は63.98kmだった。路面は全体的にドライコンディションとなり、デイ3までのステージのように雪やアイスバーンに悩まされる事無く、ドライバーたちはスピードの限界で4本のステージに挑んだ。

    デイ3で4本のSSを全て制し、総合7位から5位に浮上したタナックは、デイ4でもその勢いを持続。最初の2本のSSでベストタイムを記録し、総合3位につけていた選手と、4位ラトバラを抜き総合3位に浮上。続く2本のSSでは安定した走りで総合3位の座を堅持し、3年連続となるポディウムフィニッシュを果たした。

    ラトバラは、4位の選手と激しい順位争いを展開していたが、残念ながら逆転には至らず。さらに、タナック選手が総合3位に浮上したことで、4位と僅か1.7秒差の総合5位でラリーを終えた。

    デイ2でパンクにより大きく順位を落としたミークは、その後目覚ましいスピードで順位を徐々に挽回。8カ月以上のブランクを感じさせない、鋭い走りでタナックに匹敵する好タイムを何度も記録した。そして迎えたデイ4では、ボーナスの選手権ポイントがかかる最終SSのパワーステージで、今大会初のベストタイムを記録。最大となる5ポイントを獲得し、総合6位でフィニッシュした。

    WRC次戦は、2月14日から17日にかけて開催される第2戦ラリー・スウェーデン。シーズン唯一のフルスノーラリーであるスウェーデンは、ラリー・モンテカルロとは異なり、雪と氷で表面が完全に覆われたグラベル(未舗装路)の森林ステージが舞台となる。そのためラリーカーは、スタッド(スパイク)が埋め込まれた、雪道専用のスノータイヤで走行。スウェーデンのスノーステージは非常にハイスピードで、チームにとっては17年のWRC復帰初年度に、ラトバラがヤリスWRCで最初の勝利を飾った1戦となる。

    友山茂樹(GAZOO Racing Company プレジデント)
    WRCの2019年シーズンが始まりました。昨シーズンは、参戦2年目にしてマニュファクチャラーズタイトルを獲得したものの、その裏では、通算14回のリタイア、多くのトラブルに見舞われました。今シーズンは、速さと安定感を一段高いレベルに昇華させるべく、チーム一丸となって改善を積み重ねて、開幕戦のラリー・モンテカルロを迎えました。今回のラリー・モンテカルロは、例年同様に刻々と変わる路面状況に加え、昨年にも増して、強力になったライバル達との駆け引きに、最後まで厳しい戦いを強いられましたが、3台とも大健闘しラリーを盛り上げることが出来ました。応援して頂いたファンの皆様に、心より感謝申し上げます。特に途中パンクに見舞われ大幅なタイムロスをしながらも、15ステージ中7つのステージでトップタイムを刻み、3位表彰台を獲得したタナック/ヤルヴェオヤ組は、昨年同様、高い戦闘力を示してくれました。また、終始、冷静な走りで5位に食い込んだラトバラ/アンティラ組、そして、ヤリスWRCでの初ラリーを心から楽しみつつ、パワーステージでは圧倒的な速さを見せつけたミーク/マーシャル組の走りからも、今シーズンの活躍が期待できます。ヤリスWRCの安定したパフォーマンス、また、最高のチームワークからも、シリーズタイトル獲得に向けた手ごたえを感じることが出来ました。TOYOTA GAZOO Racingは、今シーズンも、若き挑戦者として、世界中のWRCファンに興奮と感動をお届けできるものと確信しています。これからも、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamへの応援をよろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    素晴らしい結末、そして非常にポジティブなリザルトでした。貴重な選手権ポイントを獲得する事ができましたし、全部で15本走ったSSのうち、9本でベストタイムを記録できたのは、我々のクルマのパフォーマンスを証明するものです。また、我々と一緒に戦った最初のラリーで、クリスが示したパフォーマンスは非常に印象的でした。これからのシーズン、クリスはきっとライバルから警戒される存在になったと思いますし、皆が彼に注目し続けるでしょう。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    表彰台に立てて本当に嬉しく思います。金曜日が終了した時点では、このような良い結果を期待していませんでした。比較的ドライなターマックステージで、ここまでタイムを挽回できたことに驚いています。今朝は良い走りができたので、後はフィニッシュまで順位を守れば良い状況でした。チーム、グラベルクルー、そしてクルマに心から満足しています。土曜日と日曜日は完璧な仕事ができましたので、自分達を誇りに思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    週末を通して僅差の戦いでしたが、自分にとってはベストな結果ではなく、4位でフィニッシュできなかったことに失望しています。しかし、今になって事前テストで見誤り、間違ったセットアップで今回のラリーに臨んだことに気がつきました。そのため私の運転ではかなりアンダーステアが強く、より速く走るために必要な自信を持てませんでした。とはいえ、ミスのない堅実な週末を送れたので、シーズンの始まりで価値あるポイントを獲得できました。我々のクルマには、ラリーで勝つだけの力があると私は理解しています。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    TOYOTA GAZOO Racingで戦った最初のラリーでパワーステージ優勝を飾り、素晴らしい結果となりました。この週末ステージ優勝は1回だけでしたが、それがパワーステージであったためボーナスポイントを獲得できました。他のドライバー達は最後まで順位争いをしていたので、全力を尽くして走り5ポイントを得られたのは素晴らしい気分です。今回は問題に見舞われましたが、それさえなければ4位も十分可能だったはずです。それでも、自分達の速さを示すことができて本当に良かったと思います。クルマのフィーリングはとても良く、このラリーで全てが自分のものになったような気がします。まだ1戦が終わったに過ぎないので、集中力を失うことなく次のスウェーデンに臨むつもりです。

    ラリー・モンテカルロ デイ4の結果
    1 セバスチャン・オジェ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) 3h21m15.9s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2.2s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +2m15.2s
    4 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +2m28.2s
    5 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +2m29.9s
    6 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +5m36.2s
    7 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ R5) +13m04.6s
    8 ヨアン・ボナート/ベンジャミン・ボウルード(シトロエン C3 R5) +13m56.5s
    9 ステファン・サラザン/ジャック-ジュリアン・レヌッチ(ヒュンダイ i20 R5)+14m06.8s
    10 アドリアン・フォルム/ルノウ・ジャムール (シトロエン C3 R5) +16m03.4s

  • WRC ラリー・モンテカルロ 結果 | セバスチャン・オジェが開幕戦6連覇

    WRC ラリー・モンテカルロ 結果 | セバスチャン・オジェが開幕戦6連覇

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第1戦 ラリー・モンテカルロが1月27日(日)に最終日を迎え、今季からシトロエンに移籍したセバスチャン・オジェが優勝。6年連続で開幕戦を制した。

    最終日は競技4日目、モナコ公国を基点にフランス南部の山岳地帯で2本のステージを各2回走行。SS13とその再走ステージであるSS15は、有名なチュリニ峠を通過するラリー・モンテカルロの名物ステージ。

    2日目に首位に立ったセバスチャン・オジェは最終日にもその勢いを維持。4.3秒差だったティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)からの猛追を退け、2.2秒差をつけてラリー・モンテカルロを6連覇した。

    セバスチャン・ローブ(ヒュンダイ)、ヤリ-マティ・ラトバラとオット・タナック(トヨタ)の三つ巴の戦いとなっていた3位争いは、オット・タナックがSS14で3位に浮上してポジションを維持。3戦連続での表彰台となった。

    4位にはセバスチャン・ローブ、5位はヤリ-マティ・ラトバラという順位となった。6位にはトヨタでの緒戦となったクリス・ミークが続いた。

    WRC ラリー・モンテカルロ 結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) 3h21m15.9s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2.2s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +2m15.2s
    4 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +2m28.2s
    5 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +2m29.9s
    6 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +5m36.2s
    7 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ R5) +13m04.6s
    8 ヨアン・ボナート/ベンジャミン・ボウルード(シトロエン C3 R5) ++13m56.5s
    9 ステファン・サラザン/ジャック-ジュリアン・レヌッチ(ヒュンダイ i20 R5)+14m06.8s

  • WRC ラリー・モンテカルロ | 3日目を終えてトヨタ勢はわずかに表彰台圏外

    WRC ラリー・モンテカルロ | 3日目を終えてトヨタ勢はわずかに表彰台圏外

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロのデイ3が1月26日(土)にフランス南部のギャップを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 10号車)が総合4位に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合5位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合6位につけ、ヤリスWRCは難易度の高いステージで全車が速さを示した。

    ラリー・モンテカルロの競技3日目デイ3は、サービスパークが置かれるギャップの北側エリアで4本のステージを各2回走行。4本のSSの合計距離は93.38kmだった。前日に続きデイ3も天気に恵まれ、雪化粧をした美しい山々が青空に映える1日だった。しかし気温は1日を通してかなり低く、山岳地帯のステージは大部分がドライ路面ながら雪やアイスバーンが広がる所も多く、非常に難しい路面コンディションでの戦いとなった。

    デイ2総合4位のラトバラは、SS10でセカンドベストタイムを記録。モンテカルロで過去7回優勝しているセバスチャン・ローブと激しい3位争いを展開し、一時は総合3位につけた。最終的にはデイ2と変わらぬ総合4位で1日を終えましたが、総合3位のローブとのタイム差は僅か2.3秒。明日の競技最終日も、表彰台を巡る戦いが続く。デイ2でパンクを喫し総合7位に順位を落としたタナックは、午後のステージをドライバーのなかで、スタッドなしの冬用タイヤを唯一選択するなど攻めの姿勢で走行し、結果的にデイ3全てのSSで、ベストタイムを記録。総合5位まで順位を回復した。総合4位のラトバラとのタイム差は15秒と小さく、タナックにも表彰台フィニッシュのチャンスは十分にある。タナックと同様、デイ2でパンクにより総合8位と大きく遅れたミークは、SS10を除く3本のステージでタナックに迫るセカンドベストタイムをマーク。総合6位にポジションを上げ、良い形でデイ3を締めくくった。

    競技4日目、最終日となる1月27日(日)のデイ4は、モナコ公国を基点にフランス南部の山岳地帯で2本のステージを各2回走行する。SS13とその再走ステージであるSS15は、有名なチュリニ峠を通過するラリー・モンテカルロの名物ステージ。また、SS14の再走ステージとなる最終のSS16は、トップ5タイムを記録した選手にボーナスポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4本のSSはすべて昨年の最終日デイ4と同じステージとなり、その合計距離は63.98km。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は224.58kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々のドライバー全員にとって素晴らしい1日でした。オットとクリスは1日を通して安定して速く、特にオットに関しては4本全てのSSで最速でした。今日は全員が良い気分で1日を過ごせたと思いますし、明日もきっとエキサイティングな1日になるでしょう。表彰台に上がるチャンスは十分あり、3位と4位に入る可能性もあると思っています。もしそうなれば、多くのポイントが得られるので期待しています。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    今日は良い1日で、何事も起こりませんでした。午後のステージではタイムを縮めようと考え、他の選手と異なるタイヤを選びました。結果的には少しだけタイムを縮めることができましたが、そういったトライの積み重ねが重要なのです。チャレンジは成功だったといえるので、何か他と違うことを試すべきだと進言してくれた、私の担当セーフティクルーに感謝します。また、クルマも非常に調子が良く、自信を持つことができました。日中のサービスではセットアップを変更せず、すべてが満足できる状態でした。総合順位で我々の前につけている2選手とのタイム差を約1分縮めることができましたので、明日も最後まで攻め続けます。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    セバスチャン・ローブ選手との素晴らしい3位争いを楽しみました。最初彼は私の前にいましたが、その後私が抜かし、最後はまたローブ選手が前に出ましたが、タイム差は僅差です。ローブ選手を抑え続けることができるのではないかと思ったのですが、路面コンディションが複雑な状態になった時、私には強さが少し欠けていたのかもしれません。明日のステージはドライコンディションになると思われますが、私はドライ路面で多くのテストを行なってきたので、クルマに対して自信を持っています。もし自分達が望むような状況になれば、明日はきっとモンテカルロの表彰台に立てるでしょう。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    トリッキーな路面コンディションだったにも関わらず、心から楽しむことができました。ヤリスWRCというクルマはとても自然に、自分の思い通りに運転することが可能で、徐々に自信がついてきました。今日は何本かのステージで、オットにかなり近いタイムが出ました。30kmを越える、雪道とアイスバーンが点在する非常に滑りやすいステージでも差はごく僅かだったので、もう嬉しくてたまりませんでした。クルマについて学ばなくてはならないことは、まだ少しあります。しかし、それが自然に慣れてくるならば、その先には明るい未来が待っていると思います。明日のパワーステージでは、全力を出し、自分の力を試してみたいと思います。

    ラリー・モンテカルロ デイ3の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) 2h38m30.0s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +4.3s
    3 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +1m58.7s
    4 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +2m01.0s
    5 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +2m16.0s
    6 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +5m26.8s
    7 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ R5) +10m12.0s
    8 ヨアン・ボナート/ベンジャミン・ボウルード(シトロエン C3 R5) +11m43.4s
    9 ステファン・サラザン/ジャック-ジュリアン・レヌッチ(ヒュンダイ i20 R5)+12m16.0s
    10 ギヨーム・ド・メヴィウス/マーティン・ヴェイダーク(シトロエン C3 R5) +13m07.0s

  • WRC ラリー・モンテカルロ | トヨタ勢、2日目はトラブルで順位を落とす

    WRC ラリー・モンテカルロ | トヨタ勢、2日目はトラブルで順位を落とす

    2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロのデイ2が1月25日(金)にフランス南部のギャップを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 10号車)が総合4位に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合7位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合8位につけ、ヤリスWRCは困難な状況を乗り越え全車がデイ3に駒を進めた。

    ラリー・モンテカルロの競技2日目デイ2は、サービスパークが置かれるギャップの南西エリアで3本のステージを各2回走行するスケジュールだった。しかし、オープニングステージのSS3が観客の安全確保のためにキャンセルとなり、午前中の3本のステージを総合的に考えて導き出したタイヤ戦略が、十分に機能しない状況となってしまった。SS3は雪や凍結したセクションが多く、そこでアドバンテージを得る戦略だったが、ステージキャンセルによりそれが不可能となり、デイ1で総合1位に立ったタナックはペースダウンを余儀なくされ総合3位に後退。さらに、午後の再走ステージのSS7ではパンクで2分程度の遅れをとり、総合7位でデイ2を終えました。一方、総合5位からスタートしたラトバラは、SS4で総合9位に順位を落とした。しかし、その後徐々にスピードを上げて行き、SS5で3番手タイムを、SS6ではセバスチャン・オジエと同タイムのベストタイムを記録。最終的にはデイ1よりもひとつ順位を上げ、総合4位でデイ2を走り切った。なお、ミークは一時総合6位につけていたが、その後ホイールのリム破損によるタイヤ交換作業で遅れをとり、総合8位で1日を終えた。

    競技3日目となる1月26日(土)のデイ3は、ギャップ北側の山岳地帯で2本のステージを各2回走行するう。ステージはいずれも昨年のデイ3とほぼ同一だが、積雪の有無等、路面コンディションは大きく異なる可能性がある。4本のSSを走り終えた選手達は、その後サービスを経て長いリエゾン(移動区間)を走行し、地中海に面したモナコ公国のパルクフェルメ(車両保管場)を目指す。4本のSSの合計距離は93.38km、リエゾンも含めた1日の総走行距離は、557.52kmに達する。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ラリー・モンテカルロでは常に予想外の事が起こりますが、残念ながら我々もオィットとクリスのパンクなど、ハプニングに見舞われました。今年のステージのように路肩部分が凍っている時は多くのクルマがコーナーのイン側により深く切り込んで走ることができますが、路肩と道の段差が鋭く尖っていると、パンクの危険性が高まるのです。オィットは表彰台を狙える位置につけていましたし、クリスもチーム加入後最初のラリーで非常に良いスタートを切りました。去年オィットがそうだったように、クリスもこれからクルマに対する理解を深めていけば、さらに速くなるでしょう。ヤリ-マティはとても良い戦いを続けているので、明日が楽しみです。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    非常にチャレンジングな1日でした。今朝は最初のステージを重視した戦略で臨んだのですが、そのステージがキャンセルとなりタイヤ戦略が機能しなくなってしまいました。午後の再走ステージの1本目は路面コンディションが非常にトリッキーで、雪、スラッシュ(溶けて多くの水分を含んだ状態の雪)、そしてドライ路面がミックスした状態でした。その次のステージではパンクを喫し、クルマを止めてタイヤ交換をしなくてはなりませんでした。そして、午後の最後のステージでは安定した走りができました。ラリーはまだ先が長いので、明日以降も全力を尽くして戦うつもりです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    全体的にとてもポジティブな1日でした。今朝はとても良い戦略を準備していたのですが、最初のステージがキャンセルされ非常に大きな影響を受けました。ただし、自分自身のドライビングに関しては良いフィーリングが得られるようになって行きました。午後のステージではSS7でスノータイヤと舗装路用タイヤをミックス装着して走りましたが、やや慎重過ぎたと思います。他の2本のステージ、SS6とSS8では安全策としてスノータイヤを4輪に装着して走りましたが、それは正しい判断だったと思いますし、満足しています。明日は3位争いに加わり、最終日に表彰台に立てるように頑張りたいと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    我々の出走順は理想的ではありませんでした。自分よりも前に走った選手達によって大量の泥が舗装路にかき出され、路面は非常に滑りやすくなり苦労しました。それでも良いタイムが出ていましたし順位も上がっていったのですが、その後不運にもホイールにダメージを受け、クルマを止めてタイヤ交換をしなくてはなりませんでした。とはいえ、約9カ月の空白期間を経て心から運転を楽しんでいますし、あと少しツキがあれば表彰台にも上がれるはずです。他力本願といった状態でもありますが、希望を失わずに戦い続けます。

    ラリー・モンテカルロ デイ2の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) 1h37m17.3s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2.0s
    3 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m17.7s
    4 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1m25.1s
    5 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +1m25.9s
    6 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m47.5s
    7 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +2m34.9s
    8 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +5m33.0s
    9 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ R5) +7m00.1s
    10 ヨアン・ボナート/ベンジャミン・ボウルード(シトロエン C3 R5) +7m06.7s