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  • ウィリアムズ、メルセデスのカスタマーPUの同一性への疑念を否定

    ウィリアムズ、メルセデスのカスタマーPUの同一性への疑念を否定

    ウィリアムズは、FIA(国際自動車連盟)に対してメルセデスがカスタマーチームに供給するF1パワーユニットがワークスチームのものと同一ではないと主張したとの報道を完全否定した。

    今年初め、FIAはエンジンメーカーに対し、カスタマーチームはワークスエンジンと同じソフトウェアとパワーユニットモードに制限なくアクセスできなければならないとの技術指令書を発行。

    またカスタマーチームは、特定のサプライヤーと商業契約を結んでいない限り、ワークスチームと同じ燃料・潤滑油を受け取らなければならないと定めた。

    レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ルノーから提供されるF1パワーユニットがワークスチームと同等であることを疑問に思ったことはないと述べ、技術指令書を発行された背景について「クレア・ウィリアムズに聞きにいくといい」と語っていた。

    メルセデスは、ワークスチームに加えて、ウィリアムズとフォース・インディアにカスタマーパワーユニットを供給している。

    これを受け、ウィリアムズは、第2回F1バルセロナ合同テストに先立って声明を発表。副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズは、チームがメルセデスから供給されるF1パワーユニットに疑問を抱いたことはないと強調し、この問題の収束に動いた。

    「最近、報道陣に寄せられたコメントとは対照的に、我々はメルセデスAMG-HPPが提供するパワーユニットの同一性について疑問を呈したという提案を完全に否定させていただきたい」とクレア・ウイリアムズはコメント。

    「我々はメルセデス、フォース・インディア、そして、我々自身が使用しているパワーユニットは、ハードウェアとソフトウェアの両方について同一であると絶対的な自身を持っています」

    「我々はメルセデスと専門的かつ個人的にも素晴らしい関係を築いています。我々の焦点は優れた作業関係を継続し、新シーズンにむけて今週末のバルセロナでのテストに準備することです」

    メルセデスには、例えば予選でパワーアドバンテージを得るために特定のエンジンモードのロックを解除する機能があるとされており、巧妙なオイル燃焼でパワーブーストを得ていると考えられている。

    しかし、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、パワーユニット操作方法はすべて同じだと主張している。燃料仕様もワークスチームとカスタマーチームとでは同じだと述べた。

    「カスタマーと我々のモードは同じだ。違いはまったくない。彼らはワークスチームと同じマイレージ配分があり、まったく違いはない。そこに疑惑があっても、我々に何らかの影響を与えることはないのは確かだ」

    「6台のクルマでモードとエンジンカリブレーションを共有することは、カスタマーとワークスチームとの間で異なるエンジン仕様を走らせるよりも我々の学習曲線を鋭くしていると確信している。我々全員が同じ燃料を使用している。なぜなら我々は1つの仕様の燃料でエンジンを測定しているからだ」

  • ルイス・ハミルトン 「メルセデス W09は昨年マシンよりも確実に速い」

    ルイス・ハミルトン 「メルセデス W09は昨年マシンよりも確実に速い」

    ルイス・ハミルトンは、メルセデスの2018年F1マシン『W09』は前年マシンよりも“確実に速い”と感じている。

    現役F1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトンは、F1バルセロナ合同テストの最終日の午後に走行を行い、テストで使用されたなかで最も硬いミディアムタイヤで1分19秒33という4日間の最速タイムをマークした。

    ルイス・ハミルトンは、カタロニア・サーキットの路面が再舗装されていることで、昨年のメルセデスと直接比較するのは難しいが、2018年マシンの方が速いと感じているのは間違いないことだと語る。

    「去年のクルマの進化型だし、タイヤも良くなっている。特にここは路面が新しくなっているので、実際よりも状況はさらに良く思えるかもしれない」とルイス・ハミルトンはコメント。

    「これまでのところ、本当にいい感じだ。通常、僕はテストが好きではないけど、僕たちは多くのラップを走れていなかったので、今日は本当に走りたいと思っていた」

    「クルマがどれくらい向上しているかを言うのは難しい。トラック、グリップ、タイヤの部分も大きいからね。来週にはもう少し理解を深められるだろう」

    「でも、昨年マシンと比較して速いと感じているのは間違いない。それはポジティブなことだ」

    ルイス・ハミルトンは最終日に69周を走行。1回目のテストでは94周を走り込み、全体では16番目の走行距離。トップのピエール・ガスリーと比べれば135周少ない。

    しかし、ルイス・ハミルトンは現段階で走行距離が少ないことは心配していないと語る。

    「みんなが今日までに何周走ったかを聞いてくるし、もちろん、過去数年は少なくとも300周くらいは走っていた」とルイス・ハミルトンはコメント。

    「でも、それはそれだし、誰かが僕よりもはるかにコース上で多くの時間を費やしていたとは思っていない」

    「クルマに戻って、最初の10周を走ってすぐにかなり満足できたし、すでにかなり快適に感じている」

  • メルセデスF1、ローレウス世界スポーツ賞「年間最優秀チーム」を受賞

    メルセデスF1、ローレウス世界スポーツ賞「年間最優秀チーム」を受賞

    メルセデスF1チームが、各年に世界のスポーツ界で活躍した個人・団体に贈られる「ローレウス世界スポーツ賞」の年間最優秀チーム(Team of the Year)を受賞した。

    スポーツ界のアカデミー賞とも呼ばれているローレウス世界スポーツ賞。F1回では過去にミハエル・シューマッハやセバスチャン・ベッテル、ジェンソン・バトンなどが各賞を受賞している。

    昨年、メルセデスF1チームは、F1世界選手権でドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルの4連覇を達成した。

    自身4度目のF1ワールドチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトンがノミネートされていた年間最優秀男子選手(Sportsman of the Year))にはテニスの四大大会で20度優勝したロジャー・フェデラーが史上最多6度目受賞。重度の膝の負傷を克服したロジャー・フェデラーは年間最優秀復帰選手(Comeback of the Year)も受賞。

    年間最優秀女子選手(Sportswoman of the Year)には同じくテストで四大大会23勝のセリーナ・ウィリアムズが選出された。

    年間ベストスポーティグモーメント(Best Sporting Moment of the Year )は、飛行機事故で19人の選手を失いながらも復活を遂げたブラジルのサッカーチームのシャペコエンセが選ばれた。この賞にはF4のレースで両足を切断する事故に遭いながら前向きな姿勢でモータースポーツに取り組む“ビリー・モンガーの復活”、そして、F1スペインGPの決勝でキミ・ライコネンと号泣少年の心温まるエピソードが“涙が笑顔に変わるとき”としてノミネートされていた。

  • メルセデスの“カール・スノーマン”がF1合同テスト3日目の主役に

    メルセデスの“カール・スノーマン”がF1合同テスト3日目の主役に

    メルセデスの新メンバー『カール・スノーマン』がF1バルセロナ合同テスト3日目の主役となった。

    F1バルセロナ合同テスト3日目は、カタロニア・サーキットの降雪によってセッション開始が3時間遅れ、その後も豪雨によって走行するマシンはほとんどないまま時間は流れ、最終的にタイムを出したのはマクラーレンのフェルナンド・アロンソだけだった。

    メルセデスは、走行しないことを選択した5チームのうちのひとつ。代わりに新しいメンバーである『カール・スノーマン』を導入した。

    チームメンバー(おそらくメカニックのカール・ファンソン)にちなんで命名されたカールは、Twitterに公式アカウントが開設されてチームの状況をリポート。バルテリ・ボッタスの記者会見にも登場した。

    メルセデスは、セッション終了後のプレスリリースでカールの談話を公開した。

    「今日は間違いなく僕の人生で最高の一日だった」とカールはコメント。

    「僕が最後にテストに招待されてから10年以上の月日が流れた。2015年のルノーとのシルバーストンだった。バルセロナは初めてではない。ミカ・ハッキネンがピットレーンで雪合戦を始めた2002年に僕はマクラーレンとここにいた。だが、今日は今までで最も楽しかった」

    「チームは僕に本当に優しくしてくれた。全員がとても寒い中で待ちぼうけを食っていた。彼らは僕を暖かく迎えてくれた。そこまで暖かくはなかったけど、僕にはその方がいい」

    「僕にはみんなが天候についてそれほどまでに大騒ぎした理由がわからない。ていうか、人々は何を期待しているの? 冬季テストと呼ばれるには理由がある」

    「それと僕の健康状態についての噂についても語っておきたい。僕が死亡したという報道は非常に誇張されている。チームが僕のことをかなり丁重に扱ってくれていることを保証できる。チームは僕のために冷蔵庫という適切な宿泊施設を見つけてくれた」

    以上。

    バルテリ・ボッタスとカール・スノーマン取材を受けるカール・スノーマンカール・ファンソン関連:F1バルセロナテスト3日目:悪天候のなか決行もタイム計測はアロンソのみ

  • メルセデス、ルイス・ハミルトンの走行回避の理由を説明

    メルセデス、ルイス・ハミルトンの走行回避の理由を説明

    メルセデスは、2日目に予定されていたルイス・ハミルトンの走行を回避した理由を説明した。

    当初、ルイス・ハミルトンはテスト2日目となる27日(火)の午後にテストを担当する予定だったが、メルセデスはバルテリ・ボッタスが一日を通して走行することを選択した。28日(水)には雪の予報もあり、初日に25周しか走行していないハミルトンは貴重な走行時間を逃す可能性もある。

    メルセデスは、午前中の低い気温によって走行時間が失われたことで、ドライバー交代に要する時間を無駄にしたくなかったと述べた。2日目は悪天候により通常の1時間の昼休みも廃止されている。

    ルイス・ハミルトンのモーターホームは、メルセデスのホスピタリティの近隣に駐車されており、ルイス・ハミルトンは走行はしなかったものの、サーキットに留まっていた。

    セッション中、メルセデスは「バルテリ・ボッタスは午前中の路面コンディションによって走行時間が制限された後、走行時間を最大化するために走行を続ける」とTwitterに投稿。

    「F1テストでは走行距離が重要なので、我々は現在の状況を最大限に活用したい。ドライバー交代にはシート、ペダル、さらにはコース上に出るときにはステッカーも交換しなければならない」

    ルイス・ハミルトンもドライバー交代にかかる1時間を無駄にしないために2日目の走行を“捧げる”ことを選んだと述べた。

    「天候が不安定で、僕たちは昨日の走行時間を失っていたし、午後もバルテリがクルマに乗り続けることは理にかなっていた」とルイス・ハミルトンはコメント。

    「午前中に走行して、彼はすでにクルマを快適に感じていたし、ドライバー交代することで僕たちは1時間の走行を失うことになる」

    「天気が良くなるかどうかははっきりわからなかったので、チームが走行プランに沿ってクルマをもっと深く理解できるようにその時間を捧げることに決めた」

    その決断により、バルテリ・ボッタスは94周を走破。ミディアムタイヤでソフトで記録したセバスチャン・ベッテルから0.303秒遅れの2番手タイムを記録した。

    「今日の路面はかなり冷たかったし、F1でこのような寒いコンディションで走ったことはないと思う。このような気温でテストをするのはいつだって難しいし、タイヤはこのようなコンディションのために作られてはいない。でも、僕たちは一日を最大限に生かすことができたと思う」とバルテリ・ボッタスはコメント。

    「午前中は空力作業に集中して、クルマに異なる空力レーキをつけて様々なテストに取り組んだ。午後はロングランとセットアップにも取り組んだ。このようなう気温ではかなりトリッキーだけど、ある程度の作業はできたし、答えを見つけられたテスト項目もある」

    「もちろん、天候は残念だけど、僕たちにはどうすることもできないことだし、全員にとってコンディションは同じだ。このようなコンディションのなかで、今日は良い一日だったと言える。天候が早く回復してくれることを願っている。明日と木曜日も楽しみにしている」

  • 【動画】 メルセデス W09 : Halo越しのドライバーの視界

    【動画】 メルセデス W09 : Halo越しのドライバーの視界

    メルセデスF1チームは、コックピット保護デバイス『Halo』を搭載したマシンでのドライバーのコックピットからの視界を撮影した動画を公開した。

    2018年のF1世界選手権からドライバーの安全性を向上させるためにHaloの搭載が義務付けられる。F1チームは、新たに追加された垂直負荷116nNのFIAクラッシュテストに耐えられるマシンの強度を確保ために複雑な作業を強いられた。

    メルセデスが公開した動画は、シルバーストン・サーキットでフィルミングデーを利用したW09の初走行時に撮影されたもの。バルテリ・ボッタスのヘルメットにカメラが設置された。

    動画では、コックピットからの視界でHaloが大半を占めているかが確認できる。だが、バルテリ・ボッタスは「問題なかった」とコメント。

    「HaloなしとHalo有りだったら、違いは明らかだけど、ずっと付けたままだし、固定されているので大丈夫だ」

    「僕にとって今日走ったラップに関しては何の問題もなかった。視認性は問題ない」

    だが、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフはHaloを気にいないようで、チェーンソーが与えられるなら切り落としてしまいたいと発言している。

  • メルセデスF1 「ロングホイールベースの継続を悩むことはなかった」

    メルセデスF1 「ロングホイールベースの継続を悩むことはなかった」

    メルセデスF1チームのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、2018年F1マシン『W09』でロングホイールベースのコンセプトを継続することに“頭を悩ませる必要はなかった”と語る。

    2017年、メルセデスはW08のセットアップに苦労しており、それはロングホイールベースとレッドブルよりもはるかにレーキ角が少ないことが原因とみられている。それでもメルセデスはコンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権を制した。

    一方で、昨年は短いホイールベースだったライバルのフェラーリは、2018年F1マシン『SF71H』でホールベースを延長している。

    ジェームス・アリソンは、大幅な変更を探求するためにR&Dのリソースを費やすよりも、現在のアイデアを発展させ続けることでより多くのゲインを得ることができると主張する。

    「ロングホイールベースは非常に早い時期に決定した我々の資産だ。今でも我々はそれが正しいとかなり確信している」とジェームス・アリソンはコメント。

    「経験を積んでいるもので決定を下す方がはるかに容易だ。2つのホイールベース、2つのモデル、2つの異なることで、2つの風洞プログラムを実行しなくてもいいからだ」

    「今年のクルマに昨年獲得した利益がされることは間違いない。ホイールベースが資産であると確信していれば、それを持ち越すことはまったく頭を悩ませることではない」

    「クルマのレーキは常に取り組んでいることだ」

    「我々のサスペンションのメカニカルグリップを空力スタッフが取り組んでいる空力パッケージでうまく機能させようとしている。そして、ベストなリアのダウンフォースパフォーマンスの幅広いピークを持っている場所は、他のクルマよりも車高が少し低い。だが、それほど悪くない!」

    「今年のクルマではリアのダウンフォースのピークは少し上がったが、昨年レッドブルなどで目にしたようなレーキ領域には入らないだろう」

    ジェームス・アリソンは、ペースセッターであるメルセデスにとってコンセプトを変更することは小規模チームよりもリスクが大きいと語る。

    「車の空力面のディテールは相当なものだ。改善させるよりも悪化させる可能性の方がはるかに高い」

    「たとえ、新しい異なるコンセプトを追求したいとしても、ポジティブな領域に戻るまでにかなりの損失が見込まれる。それに我々にとってそのようなコンセプトは、最終的にプラスになるまでにマイナスの領域に過度に時間を費やす変更のように思えた」

    「グリッドのはるかに下位にいるクルマであれば、方向性を変更することで失うものは少ない。進んでいる道が正しいとは限らない」

    メルセデス W09は、リアのタイトなパッケージも特徴的だ。

    ジェームス・アリソンは、アンディ・コウエル率いるメルセデスのエンジン部門はデザインチームの要求に対応するために新しいコンセプトを導入するべく努力を重ねてきたと語る。

    「アンディのスタッフははるかに長いリードタイムで取り組まなければならないし、我々が間違った決定を下せば、アンディ側のリカバリーは非常に厳しくなる」

    「ブラックリーよりもブリックスワースのプロジェクトの方がはるかに勇敢だ」

  • メルセデス W09 : スタジオフォト 画像ギャラリー

    メルセデス W09 : スタジオフォト 画像ギャラリー

    メルセデスF1チームは、2018年F1マシン『W09』のスタジオフォトを公開した。

    メルセデスF1チームは22日(木)、シルバーストン・サーキットで新車『Mercedes-AMG F1 W09 EQ Power+』をお披露目。フィルミングデーを利用してシェイクダウンを実施し、バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンがメルセデス W09での初走行を行った。

    昨季、メルセデスは12勝を挙げ、15回のポールポジションを獲得する強さをみせたが、チームが“ディーバ”と呼ぶロングホイールベースのW08のバランス特性に苦しんだ。シルバーストンやモンツァのような高速サーキットでは圧倒的な速さを見せる一方で、モナコ、ハンガリー、シンガポールのようなタイトなコーナーのあるトラックではセットアップに苦戦を強いられた。

    しかし、メルセデス W09は昨年マシンと同じホイールベースを採用。ノーズ形状やサスペンション周りの処理などは基本的にキープコンセプトであるが、レーキ角をつけて前傾姿勢とすることで“ディーバ”の解消を目指している。

    メルセデス W08 画像

    メルセデス W09

    メルセデス W09 (フロント)

    メルセデス W09 (正面)

    メルセデス W09 (サイド)

    メルセデス W09 スタジオフォト

    メルセデス W09 (コックピット)

    メルセデス W09 (フロントウイング)

    メルセデス W09 (ノーズ)

    メルセデス W09 (ノーズサイド)

    メルセデス W09 (バージボード)

    メルセデス W09 (サイドポッド)

    メルセデス W09 (コックピット周り)

    メルセデス W09 (リアエンド)

  • メルセデス W09 : 正常進化を遂げた“ディーバ”

    メルセデス W09 : 正常進化を遂げた“ディーバ”

    メルセデスは、2018年F1マシン『W09』を発表。昨年、速さを見せながらも気難しい特性をみせた“ディーバ”を進化され、タイトル5連覇を狙う。

    メルセデスF1チームは22日(木)、シルバーストン・サーキットで新車『Mercedes-AMG F1 W09 EQ Power+』を発表。バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンがシェイクダウンを完了させた。

    メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは「設計されたものが仕上がり、命が吹きこまれるのは常にエキサイティングなことだ」とコメント。

    「境界線をプッシュしようとしているときは、完全にシームレス、またはスムーズに行くものではない。我々は良い冬を過ごした。ドラマはなかったと言っておこう。だが、チームの全員にとって大変な作業だった」

    メルセデスの最高技術責任者を務めるジェームス・アリソンも「激しい冬だった」と語る。

    「プランナーは数千ラインのプランを立て、デザイングループは1日に数百のデザインを作成し、それを作れなければならない。テストと開発グループ、ダイナモを走らせるチームは、マシンがまだ熱いうちに組み立て、社内のあらゆるテストキットに配置できるようにしておかなければならない。それにより、我々はすべてが十分に強く、適切な形をもち、信頼性をもって機能することを確実にすることができる」

    チーフエンジニアを務めるアンディ・カウエルは「我々は謙虚なままで、これまでやってきた基本的な作業をやり続けたいと思っている。我々がやっていることに秘密はない。平凡で素直なエンジニアリング作業だ。フリクションを減らしたり、燃焼効率を向上させるアイデアがあれば、我々は非常に誠実な方法で議論をする。すべてのアイデアの源は、人間の創造性、情熱、そして、熱意だ」

    メルセデス W09のシェイクダウンは、サーキットのチームメンバーだけでなく、ブラックリーおよびブリックワスワースのメンバー、そして、メルセデスの従業員や世界中のファンが見守った。

    メルセデス W09の初走行を担当したバルテリ・ボッタスは「新車の設計と製造にどれくらい多くの時間が費やされたか、人々がそれにどれくらいの努力を注いだかを知ると本当に驚かされる。ドライバーとしてそのマシンをドライブできることは本当に特別な気分だ」とコメント。

    ルイス・ハミルトンも「全てが仕上がっているのを見ると謙遜してしまう」とコメント。「みんなが本当に長い時間、クルマにとても懸命に取り組んできた。とにかく走って、限界を引き出したい。僕はこのクルマを運転できる唯一の二人のドライバーのひとりだ。誇りに感じている。クルマを準備するためにどれくらいの仕事がなされてきたのかを知っているからね」

    メルセデス W09メルセデスAMG F1 W09

    昨季、メルセデスは12勝、15回のポールポジションを獲得する強さをみせたが、チームが“ディーバ”と呼ぶロングホイールベースのW08のバランス特性に苦しんだ。シルバーストンやモンツァのような高速サーキットでは圧倒的な速さを見せる一方で、モナコ、ハンガリー、シンガポールのようなタイトなコーナーのあるトラックでは苦戦を強いられた。

    しかし、今季マシンW09は、昨年と同じデザイン哲学が採用されている。同じDNAを持ち、同じホイールベースを採用し、わずかレーキ角をつけるにとどめた正常進化版“ディーバ”として誕生した。

    トト・ヴォルフは「我々はディーバのいくつかの特性を気に入っている。昨年、W08はグリッドで最速のクルマだったし、最多のポールッポジションを獲得し、大部分のレースで勝利した。なので、我々は困難を克服するだけでなく、クルマにある多くの強みを失ってしまわないように注意した」とコメント。

    ジェームス・アリソンは「昨年のクルマは我々が強かったトラックでさえ、機能させるのが容易ではなかった。週末を通して競争力のある結果を出す方法を見つけることができたが、それは決して簡単なことではなかった。我々はそこに踏み込んだと思っている。エンジニアとして今年のクルマは明白にダイヤルを合わせられるようにドライバーともう少し明確に話ができるものであることを願っている」

    「全体的に見れば、デザインは昨年よりもエリガントになっている。昨年のレギュレーションは完全に新しいものだったし、それらがどの方向に向かうのかあまり確信していなかった。なので、去年のクルマは、特定の部分を動かす必要があると分かった際に細かく適応できる余地を残していた。今年、我々は自分たちの目指すべきことにもう少し自信を持っているし、特定のコンセプトにもっとフルにコミットできるようになった。パッケージングはかなりタイトになっているし、より多くのことを極端に作ることができている」

    メルセデス W09 フロントメルセデス W09 リア

    メルセデスの2018年型F1パワーユニット『M09 E Power+』は、年間使用数が削減された新しいレギュレーションに対応するために大幅なアップデートが施された。

    アンディ・コウエルは「今年のパワーユニットの変更量はかなり大きく、多くの要件によって決定されている。最大のチャレンジはドライバーにつき3基のエンジンと2基のERSシステムでレースをするという挑戦のために耐久性の限界を引き上げることだった。昨年と比較して、今年はハードウェアの寿命に必要な距離は40%増加している。我々はパフォーマンスを失うことなく寿命を延ばすことに集中した」とコメント。

    「また、全体的なマシンパフォーマンスのためにパワーユニットのパッケージングを変更したいと考えた。ブラックリーの同僚と非常に緊密に仕事をして、シャシー、トランスミッション、空力面でベストな総合的な統合を理解しようとしてきた。まだ、ペトロナスとの連携により、燃焼効率とハードウェアの摩耗低減にも取り組んできた」

  • メルセデス W09 : 主要諸元&スペック

    メルセデス W09 : 主要諸元&スペック

    メルセデスの2018年F1マシン『W09』と2018年型パワーユニット『M09 EQ Power+』の主要諸元およびスペックが発表された。

    メルセデスF1チームは22日(木)、シルバーストン・サーキットで新車『Mercedes-AMG F1 W09 EQ Power+』を発表。バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンがシェイクダウンを完了させた。

    昨季、メルセデスは12戦、15回のポールポジションする強さをみせたが、チームが“ディーバ”と呼ぶロングホイールベースのW08のバランス特性に苦しんだ。シルバーストンやモンツァのような高速サーキットでは圧倒的な速さを見せる一方で、モナコ、ハンガリー、シンガポールのようなタイトなコーナーのあるトラックでは苦戦を強いられた。

    しかし、今季マシンW09は、昨年モデルと同じホイールベースを採用し、わずかレーキ角をつけるにとどめた正常進化版“ディーバ”として誕生した。

    2014年にF1にV6ターボハイブリッドが導入されて以降、メルセデスは4年間で63勝という圧倒的な強さでドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方のタイトルを4連覇しているメルセデス。今シーズンはパワーユニット面でもさらなる開発を進めているとしており、今年も4度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスというコンビは優勝候補の筆頭だ。

    メルセデスAMG F1 W09 主要諸元

    シャーシ名 Mercedes-AMG F1 W09 EQ Power+
    シャシー構造 カーボンファイバー/ハニカムコンポジット複合構造モノコック
    ボディワーク カーボンファイバーコンポジット/エンジンカバー、サイドポッド、フロア、ノーズ、フロントウイング、リアウイング
    コクピット OMPレーシング 6点式セーフティベルト、ハンスシステム
    安全構造 コクピット・サバイバルシェル/耐衝撃構造&進入防止パネル、フロント/サイド/リア インパクトストラクチャー、フロント&リア ロールストラクチャー
    フロントサスペンション カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーン/プッシュロッド式トーションスプリング&ロッカー
    リアッスペンション カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーン/プルロッド式トーションスプリング&ロッカー
    ホイール OZ製 鍛造マグネシウム
    タイヤ ピレリ
    ブレーキシステム カーボンインダストリー製/カーボンディスク&パッド、リア・ブレーキ・バイ・ワイヤ
    ブレーキキャリパー ブレンボ
    ステアリング パワーアシスト ラック・アンド・ピニオン
    ステアリング・ホイール カーボンファイバー製
    エレクトロニクス FIA(MES) スタンダードECU
    計器 MES
    燃料システム ATL製ケブラー強化ゴムタンク
    潤滑油 ペトロナス Tutela

    トランスミッション

    ギアボックス 8速+リバース、カーボンファイバー製メインケース
    ギアセレクション セミオートマチック・シーケンシャル(油圧式)
    クラッチ カーボンプレート

    サイズ

    全長 5,000mm以上
    全幅 2,000mm
    全高 950mm
    重量 733kg

    パワーユニット仕様

    型式 Mercedes-AMG F1 M09 EQ Power+
    重量 145kg
    構成 内燃エンジン(ICE)、モータージェネレーター・ユニット – キネティック(MGU-K)、モータージェネレーター・ユニット – ヒート(MGU-H)、ターボチャージャー(TC)、エナジーストア(ES)、電子制御(CE)

    内燃エンジン(ICE)

    排気量 1,600cc
    気筒数・角度 V型6気筒・90度
    バルブ数 24
    最高回転数 15,000rpm
    最大燃料流量 100kg/h(10,500rpm以上)
    燃料噴射方式 高圧縮直噴(1つの噴射機/シリンダーあたり最大500バール)
    過給機 同軸単段コンプレッサー、排気タービン
    エキゾーストタービン
    最大回転数
    125,000rpm

    ERS(エネルギー回生システム)

    構成 電気モーター・ジェネレーター・ユニットを介した統合ハイブリッドエネルギー回生
    エナジーストア リチウムイオンバッテリー(最低規定重量の20kg)
    最大エネルギー蓄積量 4MJ
    MGU-K 最高回転数 50,000rpm
    MGU-K 最大出力 120kW(161bhp)
    MGU-K エネルギー回収 2MJ
    MGU-K エネルギー放出 4MJ(フルパワー時で3.3秒)
    MGU-H 回転数 125,000rpm
    MGU-H 最大出力 無制限
    MGU-H 最大エネルギー回生 無制限(1周あたり)
    MGU-H 最大エネルギー放出量 無制限(1周あたり)

    燃料&潤滑油

    燃料 ペトロナス Primax
    潤滑油 ペトロナス Syntium

    機能性流体 ペトロナス Tutela トランスミッション、ハイドロリック、ERS冷却用流体

    メルセデス W08 画像

    メルセデス W09

    メルセデス W09 (フロント)

    メルセデス W09 (正面)

    メルセデス W09 (サイド)

    メルセデス W09 スタジオフォト