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  • ランド・ノリス F1カタールGPでドライバーズタイトルを決める条件

    ランド・ノリス F1カタールGPでドライバーズタイトルを決める条件

    マクラーレン勢のラスベガスGP失格により、ランド・ノリスは2025年F1ワールドチャンピオン獲得へ一気に近づいた。ノリスは現在396ポイントでランキング首位。残り2戦を前にチームメイトのオスカー・ピアストリに22ポイント差をつけ、今週末のカタールGPでタイトルを決める可能性がある。

    ラスベガスでは、ノリスとピアストリのMCL39の“プランク摩耗過多”が発覚し両者が失格。これによりタイトル争いは大きく書き換えられた。

    ノリスがタイトルを決める条件
    ノリスは今週末のカタールGPで、22ポイント差を26ポイント以上に広げれば初の世界王者が確定する。

    最もシンプルな条件は、
    日曜の決勝でノリスが優勝=その瞬間に王座確定。

    また、ピアストリに対して4ポイント以上上回ればタイトルが決まる。

    これが叶わなかった場合、タイトル決定は最終戦アブダビGPへ持ち越される。

    ■ ノリスが優勝した場合 → 即タイトル確定

    ■ ピアストリに対して4ポイント以上上回る → タイトル確定

    ■ レース後のポイント差が26点以上になる → タイトル確定

    ■ フェルスタッペンより前でフィニッシュする(=生き残り阻止)
     ※ただし、ピアストリとの差が26点以上になることが必要

    ランド・ノリス(マクラーレン) カタールグランプリ

    ノリス「勝つために走るだけ。アプローチは変えない」
    ノリスはラスベガスの失格判定前に、タイトル争いへの心境を語っていたが、その姿勢は揺るがない。

    「こういう状況にいるのは初めてだから、どう答えたらいいか分からない」

    「でも特別な感じはないし、今までと変わらないよ。勝ちたいだけだ。勝てればもっと楽しいし、2位よりもずっと良いからね」

    「残り2レース全部勝つつもりだ。スプリントも含めて3つ全部だよ」

    「まずは数日休んで、時差を戻して、FP1に集中するだけだ」

    フェルスタッペンは“望みを繋ぐために”ノリスに勝利が必須
    マックス・フェルスタッペンはランキング3位。首位ノリスに対して25ポイント差で、日曜の決勝でノリスを上回らなければ生き残れない。

    フェルスタッペンはシーズン後半に“驚異的な追い上げ”を見せ、ザントフォールト後にあった104ポイント差を大きく削り取った。4勝に加え、2位2回、3位2回と全戦表彰台を獲得している。

    ラスベガスでのマクラーレン2台の失格は、フェルスタッペンに“予期せぬ追い風”となったが、5連覇達成には依然として大きな幸運が必要だ。

    「もし成し遂げられたら、F1史上最大の逆転劇になる」とまで言われている。

  • ランド・ノリス、フェルスタッペンの「マクラーレンF1でならとっくに王者」に反論

    ランド・ノリス、フェルスタッペンの「マクラーレンF1でならとっくに王者」に反論

    ランド・ノリスは、マックス・フェルスタッペンが「自分が2025年のマクラーレンのような支配的なマシンに乗っていたら、とっくにタイトルは決まっていた」と語った件について、「ナンセンスだ」と切り捨てた。

    ノリスは日曜決勝で勝利すれば自身初のワールドチャンピオンを決められる状況にあり、シーズン終盤のこのタイミングで両者の舌戦が激しさを増している。

    フェルスタッペンは今季のマクラーレンの支配力について触れつつ、「もし自分たちがあのレベルのマシンに乗っていたなら、選手権はとっくに終わっていた」と主張。一方でノリスは、4度の王者を尊重しつつも「彼には分かっていないことも多い」と反論した。

    フェルスタッペン「他チームの失敗のおかげでまだ戦えている」
    フェルスタッペンは、今季5回目のタイトル獲得の可能性について問われると、「5つは4つより良い。でも取れなくても人生は変わらない」と冷静に語った。

    さらに、今季のタイトル争いについては「我々がここまで戦えているのは他の人たちの失敗のおかげだ。シーズン全体を見れば、もし僕たちが彼ら(マクラーレン)のような支配的なマシンを持っていたら、とっくに決まっていた」とコメントし、マクラーレンの優位性を強調した。

    ノリス「尊敬しているが、分かっていないことも多い」
    スプリント後、フェルスタッペンの発言を聞いたノリスは、まず4度王者としての実績には敬意を示した。

    「マックスはなんでも言える立場にある。4回も世界王者になったドライバーだし、達成したことは本当にすごい。尊敬しているよ」

    しかしその直後に続けた。

    「でも、分かっていないことも多い。レッドブルの“攻撃的なやり方”というか、よくナンセンスなことも言う。聞きたいなら聞けばいいし、僕たちは僕たちで集中するだけだ。彼なら早く決めていたかもしれない? でもまだ決めていないし、ずっと試しているだけだね」

    ランド・ノリス(マクラーレン)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

    予選2番手のノリス「オスカーはいい仕事をした」
    日曜決勝に向けた予選では、ノリスはQ3最後のアタックでターン2のアンダーステアによりコースオフを避けるためラップを中断し、2番手に終わった。

    「少しアンダーステアになってオフしそうだったから中断するしかなかった。オスカーはいいラップをまとめたし、週末ずっと速い。文句はないよ。僕はP2からスタートだ」

    決勝については、序盤が勝負になると見ている。

    「最初の数周が一番のチャンスだと思う。その後はみんな同じような展開になるはずだ。今夜いくつか見直して、どこを改善できるか確認するよ。昨日よりも今日のほうがクルマに満足しているし、いい位置につけている」

  • マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1の方針支持「公平な戦いが正しい」

    マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1の方針支持「公平な戦いが正しい」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、タイトル争いの真っただ中であるマクラーレンの方針について「完全に正しい」と明言し、もし自分がチームオーダーで“2番手扱い”を強要されたら「F◯◯k off(ふざけるな)と言う」と断言した。

    2025年F1カタールGPはタイトル争いの行方を大きく左右する一戦。現在、フェルスタッペンはランド・ノリスから24ポイント差、オスカー・ピアストリとは同点でこの週末を迎える。

    マクラーレンは依然として「両ドライバーに数学的な可能性がある限りは完全に自由に戦わせる」と方針を維持しており、フェルスタッペンはその姿勢を全面的に支持した。

    フェルスタッペン「僕なら“そんな扱い”をされたらチームに行かない」
    フェルスタッペンは、ピアストリのチャンスが残る限りノリスに肩入れしないというマクラーレンの方針について、むしろ自分にとって有利と笑いながら語った。

    「完璧だと思う。なぜ今になってピアストリに戦う権利を与えないなんて言う必要がある?僕だったらそんなことを言われたらチームに行かない。F◯◯k offと言うよ。

    「本当に勝ちたい、本気で戦うドライバーなら、そんな扱いは受け入れないはずだ。仮に後ろの順位でも、戦う価値があるから走っている。そうでないなら“自分は2番手です”とラベルを貼るのと同じだ。それを彼(ピアストリ)が望むとは思わない」

    「ピアストリとは同点だし、タイトルに向けてまだまだやるべきことはある。でも、彼ら(マクラーレン)が自由に戦えるのは正しいと思うよ。最高のバトルになることを願っている」

    フェルスタッペン急追、ピアストリ失速──9月以降の逆転劇
    9月のオランダGP終了時点では、フェルスタッペンはタイトル戦線から脱落したと誰もが思っていた。ピアストリはノリスに34ポイント、フェルスタッペンに104ポイントの差をつけ、優位に立っていた。

    しかし、その後状況は一変する。

    フェルスタッペンはこう振り返る。

    「正直、当時は“もう終わった”と思っていた。でもその後マシンへの理解が深まり、アップグレードも噛み合った。他の側でもミスがあったし、僕らは多くのレースで最大限の結果をつかんだ。その積み重ねで、今ここにいる。

    もちろん、前半戦がもっと良ければ…と思わなくもない。でも過去には戻れない。今は残りのレースでベストを尽くすだけだ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    マクラーレンは“公平な戦い”を維持──ノリスの初タイトル阻止なるか
    ランド・ノリスは依然として24ポイントリードし、初タイトルに王手をかけている。

    一方でフェルスタッペンとピアストリは同点。マクラーレンがチームオーダーを封印している現状は、フェルスタッペンにとって追撃のチャンスとも言える。

    果たして、3者によるタイトル争いは最終戦アブダビに持ち込まれるのか──。

    今季最大のクライマックスが、カタールの夜に訪れる。

  • マクラーレンF1 W失格の内部調査結果を公表「センサー故障と路面特性」

    マクラーレンF1 W失格の内部調査結果を公表「センサー故障と路面特性」

    マクラーレンは、F1ラスベガスGP決勝でランド・ノリスとオスカー・ピアストリの2台が“スキッドプレート摩耗の規定違反”で失格となった件について、内部調査の結果を明らかにした。

    チーム代表アンドレア・ステラは失格処分を受け入れつつも、「安全マージンは取っていた」「原因は完全に予見不能だった」と述べ、今回のケースが技術規定の運用面における課題を示したとも指摘した。

    予選・決勝で想定外のポーポイズが発生
    マクラーレンの説明によると、問題はレース序盤から明確になっていたという。

    チームは車体下部の摩耗量を走行中に監視していたが、予想を上回るポーポイズ発生によりスキッドプレートへ“異常に大きな縦方向の荷重”がかかっていることを早い段階で把握した。

    「レース序盤のデータから、予期しないレベルのポーポイズが懸念になると分かった」とステラは説明する。

    ノリスのマシンではテレメトリーで状況を追うことができたが、ピアストリ車では地面への接触度を測る重要センサーが途中で故障。これによりピアストリ側の判断と対策は大きく制約された。

    両ドライバーはライン変更や速度調整など“接地を減らすための対処”を試みたが、ラスベガス特有の路面・形状との相性が悪く、効果が限定的な区間が多かったという。

    さらにステラは「速度低下が改善になる区間もあったが、逆に悪化させる区間もあった」とし、単純な対策では抑え込みきれない複雑な状況だったと説明した。

    安全マージンを確保していたが“無効化”された
    FP1はマンホール問題による赤旗、FP2は濡れた路面という極端に限られた事前データの中、チームはむしろ慎重な“安全マージン車高”を採用していた。

    ステラは「リスクを取りすぎたわけではない」と強調し、予選・決勝に向けて車高には余裕を確保したという。

    しかし、その安全マージンは“想定外の大規模ポーポイズ”によって完全に打ち消された。

    「速度を落とせば車高に余裕ができるはずだが、ラスベガスのいくつかの区間では逆効果になった」とステラは語り、路面の特徴とマシン作動領域の“不運な一致”が原因だったと説明している。

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン) ラスベガスグランプリ

    FIAは“故意でない”と認めつつも、規定上は即失格
    今回の摩耗はごく軽微な違反だった。

    ■ ノリス:許容値以下 0.12mm
    ■ ピアストリ:許容値以下 0.26mm

    FIAも測定精度を確認したうえで「意図的ではない」「性能向上を狙ったものでもない」と理解を示した。

    しかしスキッドブロック規定は裁量ゼロであり、
    「9mm未満の箇所が1つでもあれば即失格」
    という絶対ルールのため、スチュワードには他の選択肢がなかった。

    ステラは次のように語る。

    「技術規定には比例性がない。軽微で偶発的な違反であっても、現行ルールでは失格以外の選択肢が存在しない。FIA自身もこの点を改善すべきだと認めている」

    この発言は、今後の技術規定の運用基準を巡る議論につながる可能性がある。

    今後2戦での“再発可能性は極めて低い”と強調
    マクラーレンは、今回の問題はラスベガス特有のサーキット特性とマシン作動領域が“悪い方向に一致した”極めて限定的なケースだと判断している。

    「通常のセットアップ手法に戻せば問題は再発しない」とステラは述べ、カタールやアブダビでは同様の事象が起きる可能性はほぼゼロと見ている。

    今回得られたデータは、“作動ウィンドウとポーポイズ挙動の理解”を深める重要な材料となり、残り2戦へ向けて確実にフィードバックされるという。

  • レッドブルF1 「DQにならない方法」動画でマクラーレンW失格を“痛烈イジり”

    レッドブルF1 「DQにならない方法」動画でマクラーレンW失格を“痛烈イジり”

    レッドブルが、ラスベガスGPでのマクラーレン両車の失格処分を受け、SNS上で軽い“煽り”を交えた投稿を行い話題となっている。

    ランド・ノリスが2位、オスカー・ピアストリが4位でフィニッシュしたものの、両者のマシンはスキッドブロック摩耗の規定違反により失格となり、タイトル争いは大きく混戦に突入した。

    マクラーレンは予想外の高速ポーポイズ現象と十分な走行時間の欠如を原因と説明し、ドライバーとパートナーに謝罪している。

    レッドブルが“皮肉動画”を投稿:「DQされない方法」
    レッドブルのシムレーシング公式Instagramアカウントは、ラスベガスGPでのマクラーレンの失格を受け、「DQにならない方法」を解説する短い動画を投稿。キャプションには「ちょっとしたフレンドリーアドバイス」と添えられていた。

    この投稿にはEA Sports F1も反応し、「我々はこの“サベッジ”を支持しない(でも笑える)」とコメント。
    ファンからは「これは完全に素晴らしいロースト」といった声も寄せられた。

    マクラーレン両車のスキッドブロック違反
    失格となったのはマクラーレンMCL39の両車で、F1の技術規定に定められた「スキッドブロック最低厚9mm」を下回ったことが原因。

    ・ノリス車:8.88mmまで摩耗
    ・ピアストリ車:8.74mmまで摩耗

    この排除により、ノリスの王座リードはピアストリとマックス・フェルスタッペンに対して24ポイント差に縮小。残る2戦(カタールGP+最終戦アブダビ)にはスプリントも含まれ、タイトルは三つ巴の激戦に突入している。

    マクラーレン「ドライバーに謝罪」高まるポーポイズが原因と説明
    アンドレア・ステラ代表は、今回の失格について次のようにコメントした。

    「我々は、ランドとオスカーに今日のポイント喪失について謝罪する。週末を通して非常に強力なパフォーマンスを見せてくれたにもかかわらず、この結果は極めて残念だ」

    「我々はまた、パートナーやファンにも謝罪したい。今回の状況は非常に残念だが、シーズン残り2戦にしっかり集中していく」

    ステラ代表は技術的理由について、以下のように続けた。

    「FIA技術規定3.5.9ではスキッドの厚さは最低9mmと定められている。4号車(ノリス)は最大0.12mm、81号車(ピアストリ)は最大0.26mm不足していた」

    「レース中、両マシンはプラクティスでは見られなかった高いレベルの予期せぬポーポイズを経験し、その結果、路面との接触が増えた。また、レース後の調査で判明した偶発的な損傷がフロアの動きを増加させ、摩耗を助長した可能性がある」

    「FIAが指摘したように、この違反は故意ではなく、規定回避の意図もない。状況には複数の“mitigating circumstances(情状酌量すべき事情)”が存在した」

  • マクラーレン F1ラスベガスGPでW失格: 0.12mmの摩耗でタイトル争い激変

    マクラーレン F1ラスベガスGPでW失格: 0.12mmの摩耗でタイトル争い激変

    2025年F1ラスベガスGPでランド・ノリスの2位、オスカー・ピアストリの4位が、過度なプランク摩耗により失格となったマクラーレンの悲惨なダブル失格は、選手権に深刻な影響を及ぼす可能性がある。

    プランクには4つの測定点があり、前方と後方にそれぞれ2つずつが設けられている。ノリスのマシンでは、レース後の9mmの下限をフロント右で0.12mm、リア右で0.07mm下回っていた。ピアストリのマシンでは、右側でそれぞれ0.26mmと0.1mm不足しており、加えて左フロントでも0.04mm不足していた。

    この状況の根源は、FP2で赤旗によりロングランを行えず、さらにFP3が湿ったコンディションで実施されたことにあった。

    すべてのチームは、マシンから可能な限り最大のアンダーボディ・ダウンフォースを引き出そうとしており、リアの車高が低いほどダウンフォースは増加する。通常のプラクティスから得られる指標データがない状態で、マクラーレンの「どこまで低くできるか」という見積もりは、結果的に楽観的すぎた。

    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、後に次の声明を発表した。

    「レース中、両マシンはプラクティスでは見られなかった予期せぬ激しいポーポイズ現象を経験し、その結果、路面との過度な接触が発生した」

    「我々はこのマシン挙動の理由を調査しており、レース後に判明した両マシンの偶発的なダメージの影響も含め、フロアの動きを増大させた原因を検証している」

    「選手権争いが重要な時期において、今日のポイントを失ったランドとオスカーに謝罪する」

    「またチームとして、我々を支えてくれるパートナーやファンの皆様にも謝罪する。皆様のサポートにはとても大きな意味がある。この結果は極めて残念だが、我々はシーズン残り2戦に完全に集中している。」

    マクラーレン F1 ラスベガスグランプリ 失格F1マシンのフロアがどのようにチェックされるか、そしてノリスとピアストリの失格につながった極めて僅かな差異の例

    ポーポイズが起きていたという事実は、2022年と2023年のこのレギュレーション初期に非常に蔓延していた現象であるものの、現在ではチームが概ね対処している現象である。そのため、これは高速コーナーでマシンのアンダーボディが失速(スタール)していたことを示唆している。それ自体が、マシンが高速域で発生するダウンフォースによって、想定より低い車高で走行していたことを意味している。

    レースのかなり早い段階から、ノリスはレースエンジニアのウィル・ジョセフから、ターン5、11、17でリフト&コーストを指示されていた。ターン5はタイトな右コーナーだが、進入にバンプがあり、フロアが接地する可能性がある。ターン11と17は高速の左コーナーで、ダウンフォース(速度とともに二乗で増加する力)によりマシンが極端に低く走る領域である。

    この状態が、タイヤとサスペンションのエネルギー周波数が同期しなくなり、アンダーボディのダウンフォースが急速に失速・再付着を繰り返すポーポイズ現象を誘発すると、プランクの摩耗は大きくなる。

    チームはプランク摩耗をリアルタイムで直接測定することはできないが、マシンには荷重センサーが装備されており、この累積データを基にプランク摩耗を推定することができる。レースが進むにつれ、その問題が重大であることが明らかになっていった。

    ライバルチームに問題の本質を悟られないようにするため、ノリスとピアストリへの無線では、単にリフト&コーストの指示のみが伝えられた——これは通常、タイヤ摩耗や燃料消費、ブレーキ温度を抑えるために用いられる手法である。

    ノリスが最後の4周で1周あたり最大3秒もペースを落とした頃には、これはタイヤやブレーキの問題ではないことが明らかだった。したがって、燃料が理由だという推測が広がり、ジョセフもノリスに「燃料はもう大丈夫だ」と無線した。

    しかし、過剰なリフト&コースト——最後の4周でノリスは以前のペースより1.5秒、2秒、3.6秒、3.6秒と落としていった——はFIAスチュワードの注意を引き、レース後のマクラーレン2台のプランク摩耗チェックにつながった。そこでいずれも最低許容値である9mmを下回っていたため、残りのトップ10フィニッシャーのプランクもチェックされ、こちらは問題がなかった。

    FIAは「違反は意図的ではないと強く認識している」としつつ、「この規則や前例には、失格以外の処分を認める規定がない」と述べた。

    失格がなければ、ノリスは残り2戦でピアストリに30ポイント、フェルスタッペンに42ポイントのリードを保持していた。しかし現在は、ノリスはフェルスタッペンとピアストリの双方に対し24ポイントのリードとなっている。

    2025年の残り2戦を前に、ドライバーズ選手権争いに新たなドラマが加わったことになる。

  • マクラーレン失格:無線が示すプランク摩耗管理の試み / F1ラスベガスGP

    マクラーレン失格:無線が示すプランク摩耗管理の試み / F1ラスベガスGP

    マクラーレンが2025年F1ラスベガスGP決勝中に発した無線は、チームがダブル失格につながった問題をどのように抑え込もうとしたのかを示している。

    ランド・ノリスとオスカー・ピアストリは、マシン下面のプランクの過度な摩耗によって失格となった。レース中にこれを避ける最善策は、最もダメージが発生しやすい区間でペースを落とすことだった。彼らはこれを試みたが、2台とも成功には至らなかった。

    ライバルに悟られないよう“直接的な言及”を避けた無線
    ノリスとピアストリのレースエンジニアは、プランクに関する懸念を直接伝えることはなかった。これはライバルに問題を悟らせないためだったと思われる。

    この点において、マクラーレンは一定の成功を収めた。レース終盤にノリスが急激にペースを落とし、初めて問題が露わになった際でさえ、レッドブルはマックス・フェルスタッペンに「何か問題があるようだ」としか伝えていなかった。

    しかし、FIAの失格説明文書と両ドライバーが受け取った無線を照合すると、マクラーレンが3つの特定コーナーでプランクへのダメージを抑えようとしていたことが見えてくる。

    その3か所とは 5コーナー、11コーナー、17コーナー である。ノリスはこれら3つについて最も多くの指示を受け、ピアストリも特に5コーナーと11コーナーについて頻繁にペース管理を求められていた。17コーナーは少なかったが、ピアストリはレース中盤に「17コーナーでもリフトし続けるべき?」と確認しており、継続的に実施していたことがうかがえる。

    3つのコーナーが“危険地帯”だった理由
    ピアストリは5コーナーについて「バンプがあるためリフト&コーストが必要」と念押しされていた。マクラーレンのマシンはレース中、この区間で激しくスパークしていた。

    11コーナーと17コーナーはコース上で最も高速の左コーナーであり、左コーナーでは右側のプランクがより摩耗しやすい。実際、マクラーレンのプランクの違反箇所は右側に集中していた。

    ノリスのプランクは右側前方で0.12mm、右側後方で0.07mm不足していた。ピアストリは同じ箇所で0.26mmと0.1mm不足しており、さらに左前部でも0.04mmの不足が確認されていた。

    タイヤ管理、燃料節約、オーバーヒート対策などの理由でチームがペース調整を指示するのは珍しくない。しかし、マクラーレンが特定の3コーナーに集中して警告したという事実は、プランク問題との関連性を明確に示している。

    FP2赤旗や雨が“兆候を隠した”とマクラーレンは説明
    マクラーレンは、FP2が赤旗で中断され、金曜走行が雨に見舞われたため、摩耗の兆候を事前に把握できなかったと説明した。雨天ではコーナリングスピードが低下するため、プランク摩耗も小さくなる。また、初日の走行後にピレリがタイヤ内圧を変更したことで状況がさらに複雑化した。

    もちろん、こうした要因はいずれも、他9チームが避けられた問題をマクラーレンが犯してしまったことを免罪するものではない。

    マクラーレンは「レース中に問題を発見した」と述べているが、実際にはレース前のインスタレーションラップの時点で初期兆候を掴んでいた可能性が高い。中盤に発見してドライバーに初めて知らせた形跡はない。

    レース終盤のノリスの失速は燃料ではなく“プランク保護”だった
    ノリスがレース終盤に大幅にペースを落としたことで、燃料不足説が浮上した。実際に燃料に関する無線も1回あったが、失格理由が判明した今となっては、それはチームの“偽装”だったことが分かる。

    ノリスが「やるべきことを全部教えて」と尋ねた後、急速にペースを落とし始めたことは決定的だ。ノリスは フェルスタッペン追撃が不可能であると判断し、後方との大差を利用してプランク摩耗抑制を優先した と見られる。しかしそれでも失格を避けるには至らなかった。

    マクラーレン F1 ラスベガスグランプリ

    ノリスとピアストリが受け取った無線


    Lap 5/50 NOR: 1’36.965 PIA: 1’37.624
    ジョセフ「そして、6コーナー、11コーナーで少し多めにリフトしてほしい」


    Lap 6/50 NOR: 1’36.777 PIA: 1’37.098
    ジョセフ「そして、3コーナーでペースのチャンスがある」

    スタラード「後ろはルクレール。可能なら10コーナーで早めに深いリフトを提案する」

    スタラード「何か変化があれば教えて」

    ピアストリ「いや、今は問題なく感じるよ」


    Lap 7/50 NOR: 1’36.777 PIA: 1’37.098
    スタラード「5コーナー良くなったよ、オスカー。今のラップの5コーナーは良かった。ブレーキを使いたいことを覚えておいて」


    Lap 8/50 NOR: 1’36.966 PIA: 1’36.741
    ジョセフ「ランド、ストラット7にして。ストラット7。理想としては17コーナー、5コーナー、12コーナーで少しリフトを入れてほしい」


    Lap 11/50 NOR: 1’36.345 PIA: 1’36.705
    ノリス「うーん、フロントが少し悪くなってきてる。それが心配なところだ」


    Lap 12/50 NOR: 1’36.264 PIA: 1’38.447
    ジョセフ「ランド、今はフェルスタッペンとほぼ同じ状況だと思う。ラッセルのほうがわずかに良いけど、ほんの少しだ」

    ノリス「フロントかリア?」

    ジョセフ「フロントだ」


    Lap 13/50 NOR: 1’36.298 PIA: 1’37.290
    ジョセフ「ランド、今は君が最速だ。できれば17、5、12コーナーで少し大きめのリフトを」


    Lap 14/50 NOR: 1’35.962 PIA: 1’37.579
    ジョセフ「ランド、今は“プランB+5”を考えてる。“プランB+5”だ」

    ノリス「了解」

    ジョセフ「11コーナーでのリフト量は良い。もう少し早めにリフトを入れて」


    Lap 18/50 NOR: 1’35.591 PIA: 1’36.282
    ジョセフ「これはチャンスだ。ペースを上げよう」

    スタラード「オレンジ・トルク1を提案する。オレンジ・トルク1。オスカー、可能なら5コーナーでリフト&コースト、5でリフト&コースト。それから11のディフ」

    ノリス「うん、やってるよ。クリーンエアは段違いにいいから……」

    ジョセフ「了解、そのままステイアウトで」

    ノリス「了解」


    Lap 19/50 NOR: 1’35.769 PIA: 1’36.426
    スタラード「ルクレールと同じ、サインツは36.7」

    スタラード「オスカー、リフト&コーストで、5コーナーのブレーキングにチャンスがある」


    Lap 20/50 NOR: 1’35.680 PIA: 1’36.707
    ジョセフ「ランド、17、5、12でまたリフトが必要だ」


    Lap 21/50 NOR: 1’36.320 PIA: 1’40.682
    ノリス「うん、ペースは落ちるよ」

    ノリス「フロントがもう少し悪くなってきてる」

    ジョセフ「了解」


    Lap 22/50 NOR: 1’41.141 PIA: 1’51.292
    ノリス「了解」


    Lap 23/50 NOR: 1’51.904 PIA: 1’35.921
    ノリス「2つだけ教えてほしい。今は自分のレースをしてるの? それとも前に行くレースなの?」

    ジョセフ「ランド、みんな“プランB”にしていると思う。前に行きたいけど、ラッセルを倒す方法は終盤だ。終盤でタイヤを良い状態にしておきたい」


    Lap 24/50 NOR: 1’35.860 PIA: 1’36.118
    ジョセフ「だから、5、11、17でのリフトがそのタイヤを守るのに役立つ」


    Lap 26/50 NOR: 1’35.603 PIA: 1’35.226
    スタラード「オスカー、10のリフトはフェードアウトしていい。ただし11では続けて」


    Lap 27/50 NOR: 1’35.624 PIA: 1’35.521
    ジョセフ「ランド、11ではトグルを使い続けて、リフトも入れて。オスカーは3コーナーで早めのリフト、フロント保護だ」

    ジョセフ「ランド、今のラップの17、5、11は良い。続けてほしい」


    Lap 28/50 NOR: 1’35.375 PIA: 1’35.074
    ノリス「うん、でもそれのせいで遅いんだよ」

    スタラード「5コーナーで少しリフト&コーストを、バンプがあるから」

    ジョセフ「ランド、最大のチャンスは依然として3コーナーだ。出口に集中しよう。タイヤには良くないけど……」

    ピアストリ「17でもリフト続ける? どうする?」

    スタラード「17では必要。11も必要。10は任意。でも5ではリフト&コースト」


    Lap 30/50 NOR: 1’35.074 PIA: 1’34.895
    スタラード「1コーナー、早めのスロットルで。3コーナーはアンダーステアを避けるために早めにリフト」


    Lap 31/50 NOR: 1’34.693 PIA: 1’35.138
    スタラード「オスカー、方向転換のところで11の早めリフトを」

    スタラード「1コーナーはとても良かった」


    Lap 32/50 NOR: 1’34.442 PIA: 1’35.433
    ノリス「ジョージはグレイニングした? 何か言ってた?」

    ジョセフ「苦しんでる。彼らはもっとセーブを求められてる。DRS圏内に入ろう。メルセデス2台ともだ」


    Lap 33/50 NOR: 1’34.845 PIA: 1’34.873
    ノリス「DRS使うべき? それとも抜くべき?」

    ジョセフ「抜け。抜くんだ。マックスを獲りに行く」


    Lap 34/50 NOR: 1’34.834 PIA: 1’34.684
    ジョセフ「早めのオーバーテイクが使える」

    ジョセフ「素晴らしい。じゃあマックスを獲りに行こう。ただし17、5、11は続けて」


    Lap 35/50 NOR: 1’34.437 PIA: 1’34.848
    ジョセフ「ジョージはDRSを持っている」

    スタラード「可能なら5コーナーでさらにリフト&コースト」


    Lap 36/50 NOR: 1’34.980 PIA: 1’34.637
    ノリス「マックスを獲れって何? 遅いんだけど」

    ジョセフ「マックスには全マネージメントを減らすよう指示されてる。そして僕らは遅くない。直前のラップは彼より速かった」


    Lap 37/50 NOR: 1’34.216 PIA: 1’34.743
    ジョセフ「ランド、14での“レイト・オーバーテイク・プレス”を毎周やってほしい」


    Lap 38/50 NOR: 1’34.209 PIA: 1’35.581
    ジョセフ「ランド、チャンスがある。1コーナーの最小速度を上げて、3コーナーのラインを開ければ、3コーナー出口で助けになる。あと14のオーバーテイクを毎周」


    Lap 40/50 NOR: 1’34.399 PIA: 1’34.570
    ジョセフ「14でのレイトブレーキに気をつけて」


    Lap 41/50 NOR: 1’33.965 PIA: 1’34.643
    ジョセフ「そしてオーバーテイクのリマインド。シルバーD4を提案。フロントはこのタイヤでより堅牢に見える。オーバーテイクを忘れずに」


    Lap 42/50 NOR: 1’34.081 PIA: 1’34.641
    ジョセフ「そしてシルバーD4だ。フロントはこのタイヤでより堅牢に見える。それからオーバーテイク」

    ノリス「分かった。やるべきこと全部やろう。だから全部教えてくれ」

    ジョセフ「OK。その場合はもっとやって」


    Lap 43/50 NOR: 1’34.271 PIA: 1’34.499
    ノリス「10コーナーはどうする? もっとリフトすると悪く感じるときがある」

    ジョセフ「10は大きな違いはない。11と12の方が重要。次にできるのは17を早めにすること」


    Lap 46/50 NOR: 1’35.534 PIA: 1’34.588
    ジョセフ「そしてオーバーテイク。それから10でのリフトを試してみてもいい」

    ジョセフ「あと4周だ」


    Lap 47/50 NOR: 1’36.128 PIA: 1’34.086
    ノリス「全部うまくいってる? さらに必要? どうする?」

    ジョセフ「ランド、14でオーバーテイクは続けて。17では早めに、11ではもっと大きめにリフトしていい。残り3周で2秒失っても構わない」


    Lap 48/50 NOR: 1’37.702 PIA: 1’34.165
    ジョセフ「オーバーテイク、そしてそのリフトを」


    Lap 49/50 NOR: 1’37.734 PIA: 1’34.466
    ジョセフ「ランド、今は少し戻していい。燃料は問題なさそうだ」

    スタラード「ラスト1周。アントネッリに近づけないなら、5と11でリフトを戻して」

  • マクラーレンF1 失格のノリスとピアストリに謝罪「重要な局面で申し訳ない」

    マクラーレンF1 失格のノリスとピアストリに謝罪「重要な局面で申し訳ない」

    マクラーレンは、2025年F1ラスベガスGPでランド・ノリスとオスカー・ピアストリの2台が車検不合格となり失格処分を受けたことについて、「極めて残念」と公式声明を発表した。

    両者は決勝をノリス2位、ピアストリ4位で終えていたが、レース後の車両検査においてスキッドブロックの厚みが規定値である9mmを下回っていることが判明し、スチュワードは失格を決定した。

    アンドレア・ステラ代表は声明の中で、この事態が意図的ではなく、予期せぬ要因の組み合わせだったと説明しつつ、ドライバーと関係者に対する謝罪を述べている。

    ■ ステラ代表「予期しない激しいポーポイズが発生した」
    ステラ代表は今回の失格について、マシンの挙動がレース中に突然変化していたと説明した。

    「レース中、両マシンでプラクティスでは一切見られなかった予期せぬ激しいポーポイズが発生し、車体下部の接地が増えてしまった」

    「我々は現在、この挙動が起きた理由を調査している。レース後のチェックで両マシンに偶発的なダメージが見つかり、それがフロアの動きを大きくした可能性がある」

    さらにステラ代表は、違反が意図的なものではないと強調した。

    「FIAも指摘しているように、この違反は故意ではなく、規則を回避する意図もない。状況には複数の要因が重なっていた」

    そのうえで、失格がタイトル争いの重要局面に影響したことを謝罪した。

    「チャンピオンシップの非常に重要な局面でポイントを失う結果となり、ランドとオスカーに申し訳ない。週末を通じて2人は素晴らしいパフォーマンスを見せていた」

    「我々を支えてくれるパートナーとファンにも心から謝罪する」

    マクラーレン F1 ランド・ノリス

    ■ ノリス「終盤にマージングが必要だった理由がわかった」
    ランド・ノリスは、レース終盤にペースを抑えるよう指示があった理由が、燃料ではなくスキッドブロック摩耗の懸念だったと明かした。

    「今日はフラストレーションが残る終わり方だった。レース終盤に少しマネジメントをしなければならなかったが、その理由が今回の問題によるものだったと分かった」

    「多くのポイントを失うのは残念だ。チームとして常に最大限のパフォーマンスを追求しているが、今日はそのバランスを取りきれなかった」

    ■ チャンピオン争いは接戦に突入、残り58ポイント
    失格により、ノリスとピアストリの順位は抹消され、マックス・フェルスタッペンは優勝によって大きく得点を伸ばした。ランキングではノリスが390ポイントで首位を維持しているが、フェルスタッペンとの差は24ポイントに縮まり、ピアストリとも同じ24ポイント差となった。

    残るレースは、翌週のカタール(GP+スプリント=58ポイント配分)と最終戦アブダビの2イベント。ドライバーズタイトル争いは依然として三つ巴のまま、大混戦の終盤戦を迎えることになる。

  • ノリスとピアストリがF1ラスベガスGP失格危機 マクラーレンにプランク摩耗

    ノリスとピアストリがF1ラスベガスGP失格危機 マクラーレンにプランク摩耗

    マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマシンが、2025年F1ラスベガスGP後の車検で「プランク(スキッドブロック)の摩耗が規定値を下回った疑い」により、FIAスチュワードに召喚されたことが分かった。

    2台ともリア側のスキッドブロック厚が規定値を満たしていないとされ、事実であれば“失格”が適用されるのが通常のケースとなる。ノリスは決勝2位、ピアストリは4位でフィニッシュしており、上位陣に影響が及ぶ可能性が出てきた。

    問題の対象となった2025年F1技術規則「3.5.9 e)」が示す基準を。同条項では、プランクの厚さは新品時で10mm ± 0.2mmでなければならず、摩耗後でも最低9mmを下回ることは許されないとしている。

    召喚の背景:表彰台に影響する重大案件
    今回の疑いが事実と認定されれば、今年すでに5件目・6件目の失格処分となる。しかし、今回のように表彰台に関わる案件は極めて異例。ノリスはラスベガスでマックス・フェルスタッペンに次ぐ2位、ピアストリは4位でポイントを大きく積み上げた。

    記事では過去の例にも触れ、2024年ベルギーGPでジョージ・ラッセルが車重不足により優勝を剥奪されたケースや、前年の2023年アメリカGPでルイス・ハミルトンのスキッドブロック摩耗による失格など、重大な順位変動を招いた実例を紹介している。

    また、今季序盤の上海でルクレール、ガスリーが“重量1kg不足”、 Bahrain ではニコ・ヒュルケンベルグが“リアスキッドブロック摩耗”で失格となったケースも挙げ、近年のF1は車検基準が一層厳格化されていることが示唆されている。

    スチュワード判断待ち、結果次第でランキングにも影響必至
    ノリスは現在、ドライバーズタイトル争いの中心にいる状況で、仮に失格となればランキングの行方に大きな波紋が広がる。ピアストリも同様に大量ポイントの剥奪となり、タイトル争いとチーム間の力学に影響を与えかねない。

    FIAスチュワードの最終判断はまだ示されていないが、決定次第でラスベガスGPの最終結果が大きく書き換わる可能性がある重大局面を迎えている。

  • レッドブルF1がマクラーレンに反論 フェルスタッペン新PU投入で波紋

    レッドブルF1がマクラーレンに反論 フェルスタッペン新PU投入で波紋

    レッドブルは、サンパウロGPでマックス・フェルスタッペンに新しいエンジンを投入した判断について、「正当であり、防御可能だ」と主張している。ブラジル予選でまさかのQ1敗退を喫したフェルスタッペンはピットレーンスタートを選択し、その際にセットアップ変更とともにパワーユニットを新調した。

    この判断に対し、マクラーレン側はコストキャップへの影響を疑問視。今季は追加エンジンの投入がコスト面・ペナルティ面で敬遠されてきた背景があり、タイトル争いの渦中での交換に注目が集まっている。

    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、エンジン交換が財務規定にどのように処理されるかを注視すると語った。

    マクラーレンの疑問
    ステラはレース後、こう述べた。

    「この手のパワーユニット変更は、規則を試す行為だと言える。性能のために交換したのであれば、当然コストキャップに計上されるべきだ。そこがどう扱われるのか知りたいところだ」

    ステラはまた、マクラーレンが同様の判断を避ける理由についても触れた。

    「我々が同じことをしない理由の一つは、財務規則上の扱いが避けられないからだ。だからこそ慎重になる」

    新しいパワーユニットは小幅ながら性能向上をもたらす可能性があり、フェルスタッペンの残り3戦での逆転タイトル挑戦を後押しする可能性がある。現在フェルスタッペンは、首位ランド・ノリスから49ポイント差を追っている。

    レッドブルは「防御可能」と主張
    ラスベガスGPの木曜日、レッドブルのチーフエンジニアであるポール・モナハンは、他チームが問題提起したことに驚きはないとしつつ、自チームの行動は揺るぎない正当性があると語った。

    モナハンは次のように述べた。

    「誰かが手榴弾を投げ込んでくるようなものだ。逆の立場なら我々も同じことができる。今回の判断は防御可能であり、正当なものだ。2022年以降でも、他チームがエンジン交換を行っている。何も特別ではない」

    さらに、財務規則上の扱いについて問われたモナハンは明言を避けつつ、次のように続けた。

    「私は財務規則の専門家ではないので細部には触れない。ただ、我々の行動は説明可能であり、年末に何らかの罰則を受けるような状況にはならないと信じている。どう扱うかを推測して誤解を招くわけにはいかないので、このあたりで勘弁してほしい」

    コストキャップ下で揺れる“パワーユニット交換”の線引き
    今回の件は、2025年の厳格なコストキャップ環境において、パワーユニット交換がどこまで「戦略」として許されるのかという、より根深いテーマを浮かび上がらせている。

    マクラーレンは「性能目的ならコストキャップに算入すべき」と主張し、レッドブルは「正当かつ防御可能」と応じる構図。

    財務規則の解釈がタイトル争いに間接的影響を及ぼしかねないという点で、この議論は今後さらに注目を集めそうだ。